JP5880298B2 - 液体口腔用組成物 - Google Patents
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Description
また、特許文献4(特開昭62−63597号公報)には、アスコルビン酸リン酸エステル類を配合した組成物の経時でのオリ発生を抑制するのに有機カルボン酸、有機リン酸、有機硫酸塩やこれらの塩を配合する方法が提案されている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、アスコルビン酸リン酸エステル又はその塩とカチオン性殺菌剤を含有し、調製直後における液体製剤の着色及びニゴリが抑えられ、澄明な外観を与えることができる液体口腔用組成物を提供することを目的とする。
液体製剤においては、可溶化剤であるノニオン性界面活性剤の添加で着色やニゴリをある程度抑制することは可能であるが、本発明によれば、ノニオン性界面活性剤を添加しなくても上記液体製剤での着色及びニゴリを抑制し、格別な作用効果を与えることができる。
(A)アスコルビン酸リン酸エステル又はその塩、
(B)カチオン性殺菌剤、
(C)酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、アスパラギン酸及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上の、2つ以上のカルボキシ基を有する有機酸又はその塩、及び
(D)オルトリン酸又はそのナトリウム塩、カリウム塩もしくはアンモニウム塩
を含有してなることを特徴とする液体口腔用組成物
を提供する。
なお、オルトリン酸又はその塩の代わりに、例えばピロリン酸塩、ポリリン酸塩等のリン酸基を有するキレート剤を用いても本発明の目的は達成できない。
(C)成分と(D)成分との配合比率は、(C)/(D)が質量比として0.1〜20であることが好ましく、より好ましくは0.6〜10である。配合比率がこの範囲であると、着色及びニゴリの抑制効果が向上し、また、口に含んだときに違和感や異味を与えないことから望ましい。
なお、本発明組成物は、ノニオン性界面活性剤を含まなくてもよいが、含む場合は5%以下、特に3.5%以下、更に2%以下であってもよく、0%でもよい。
防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等の安息香酸及びその塩、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ソルビン酸カリウムなどが挙げられる。
ペパーミント油、スペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ナツメグ油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油、及び、l−カルボン、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分、更には、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる(エタノールを含まないことが好ましい)、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバー。
なお、組成物のpHは特に限定されず通常の範囲でよいが、本発明では、(A)及び(B)成分が安定化し着色及びニゴリの発生を抑制できることから、pHは6.5〜8.0、特に7.0〜7.8であってもよい。
表1〜4に示す組成の液体口腔用組成物を下記調製方法により調製した。得られた組成物の調製直後の外観を下記方法で評価し、結果を表に併記した。
精製水850gにアスコルビン酸リン酸エステル塩とそれ以外の成分を常温で混合し、アスコルビン酸リン酸エステル塩が完全に溶解するまで1時間攪拌した。その後、組成物の総量が1,000gとなるように精製水で調整した。
リン酸−L−アスコルビルマグネシウム:和光純薬工業社製、生化学用
リン酸−L−アスコルビルナトリウム:
DSMニュートリションジャパン社製、ステイC50
塩化セチルピリジニウム:和光純薬工業社製、セチルピリジニウムクロリド
塩化ベンゼトニウム:ロンザジャパン社製、ハイアミン1622
クエン酸一水和物:扶桑化学工業社製、クエン酸
クエン酸三ナトリウム二水和物:扶桑化学工業社製、クエン酸ナトリウム
リンゴ酸二ナトリウム・0.5水和物:
関東化学社製、特級、りんご酸二ナトリウム・0.5水
こはく酸二ナトリウム:関東化学社製、特級
L−酒石酸:関東化学社製、特級、L(+)−酒石酸
リン酸一水素二ナトリウム:太平化学産業社製、リン酸一水素ナトリウム
リン酸三ナトリウム12水和物:関東化学社製、特級、りん酸三ナトリウム・12水
トリポリリン酸ナトリウム(比較品):太平化学産業社製、トリポリリン酸ナトリウム
その他の成分については、医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。
調製直後の液体口腔用組成物を満注量250mLのPET容器に250mL充填し、液体製剤の着色の有無を、精製水を充填したPET容器(対照品)と比較して下記基準に従い、目視判定した。
外観(着色)の評価基準
◎:着色がまったくない
○:僅かに着色が認められるが、問題ないレベルである
△:製剤全体に着色が認められる
×:製剤全体が著しく着色している
調製直後の液体口腔用組成物を満注量250mLのPET容器に250mL充填し、PET容器を緩やかに転置した際の液体製剤のニゴリを、精製水を充填したPET容器(対照品)と比較して下記基準に従い、目視判定した。
外観(ニゴリ)の評価基準
◎:ニゴリが全くない
○:僅かにニゴリが認められるが、問題ないレベルである
△:製剤全体にニゴリが認められる
×:明らかにニゴリが認められ、PET容器の向こう側を透かし見るのが困難なほど
、製剤全体が濁っている
Claims (6)
- (A)アスコルビン酸リン酸エステル又はその塩、
(B)カチオン性殺菌剤、
(C)酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、アスパラギン酸及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上の、2つ以上のカルボキシ基を有する有機酸又はその塩、及び
(D)オルトリン酸又はそのナトリウム塩、カリウム塩もしくはアンモニウム塩
を含有してなることを特徴とする液体口腔用組成物。 - (B)成分のカチオン性殺菌剤が、塩化セチルピリジニウム及び/又は塩化ベンゼトニウムである請求項1記載の液体口腔用組成物。
- (C)成分の有機酸又はその塩が、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の液体口腔用組成物。
- (D)成分のオルトリン酸又はその塩が、リン酸の水素塩である請求項1、2又は3記載の液体口腔用組成物。
- (C)/(D)が、質量比として0.1〜20である請求項1〜4のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
- (A)成分を0.1〜5質量%、(B)成分を0.01〜0.1質量%、(C)成分を0.01〜1質量%、(D)成分を0.01〜1質量%含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
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