JP2022100677A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】口臭予防効果が高く、収斂感が適度にあり、刺激が抑制されて不快な味も抑制され、かつ、製剤安定性が良好で、チューブの膨らみを抑制できる歯磨剤組成物を提供する。【解決手段】(A)成分:水溶性亜鉛塩又は水酸化亜鉛と、(B)成分:炭酸水素ナトリウムと、(C)成分:縮合リン酸系キレート剤と、(D)成分:炭粉末とを含有することを特徴とする、歯磨剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は歯磨剤組成物に関する。
練歯磨剤等の歯磨剤組成物には、口臭を予防すると共に、歯磨き後にロ腔内がきれいに清掃されてさっぱりしたという効果実感を与えることが求められている。
従来、口臭を予防すると共にさっぱり感を与えるための成分として、炭酸水素ナトリウム(重曹)や水溶性亜鉛塩が用いられている。しかし、さっぱり感を高めるために歯磨剤組成物中のこれらの成分を増やすと、収斂感が強くなりすぎて不快な刺激を感じる場合が多い。
本発明者は、炭酸水素ナトリウムと水溶性亜鉛塩とを併用すると、各々を単独で使用する場合と比較して、口臭抑制効果が高く、しかも収斂感を感じつつ刺激が抑制されることを見出した。
本発明者は、先に、特許文献1において、炭酸水素ナトリウムと水溶性亜鉛塩とを併用すると、炭酸水素ナトリウムによるさっぱり感付与効果を高めるだけでなく、炭酸水素ナトリウムによる塩味を抑制できることを開示している。
国際公開第2020/203409号
しかし、特許文献1のように、炭酸水素ナトリウムと水溶性亜鉛塩とを併用しても、不快な味を充分に解消できたとは言い難かった。
また、炭酸水素ナトリウムと水溶性亜鉛塩とを併用すると、炭酸水素ナトリウムの安定性が低下し、経時により、歯磨剤組成物を収容したチューブに膨らみをもたらす、という新たな問題が生じることも見出した。
本発明は、斯かる問題点に鑑みて、口臭予防効果が高く、収斂感が適度にあり、刺激が抑制されて不快な味も抑制され、かつ、製剤安定性が良好で、チューブの膨らみを抑制できる歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1](A)成分:水溶性亜鉛塩又は水酸化亜鉛と、
(B)成分:炭酸水素ナトリウムと、
(C)成分:縮合リン酸系キレート剤と、
(D)成分:炭粉末と
を含有することを特徴とする、歯磨剤組成物。
[2]前記(A)成分の亜鉛イオン量としての含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.01~0.5質量%である、[1]に記載の歯磨剤組成物。
[3]前記(B)成分の含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%である、[1]又は[2]に記載の歯磨剤組成物。
[4]前記(C)成分の含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
[5]前記(D)成分の含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.001~0.1質量%である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
[6]前記(B)成分の質量に対する前記(A)成分の亜鉛イオン量としての質量の比[(A)/(B)]が、0.005~5である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
[7]前記(C)成分の質量に対する前記(A)成分の亜鉛イオン量としての質量の比[(A)/(C)]が、0.005~5である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
[8]前記(D)成分の質量に対する前記(B)成分の質量の比[(B)/(D)]が、1~2000である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
[9]さらに(E)成分:シリカ系研磨剤を含有する、[1]~[8]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
[10]pHが8~11である、[1]~[9]のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
本発明の歯磨剤組成物によれば、口臭予防効果が高く、収斂感が適度にあり、刺激が抑制されて不快な味も抑制され、かつ、製剤安定性が良好で、チューブの膨らみを抑制できる。
本発明の歯磨剤組成物は、後述する(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含有する。本発明の歯磨剤組成物は、さらに(E)成分を含有することが好ましい。また、界面活性剤を含有することが好ましい。
以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
<(A)成分>
(A)成分は水溶性亜鉛塩又は水酸化亜鉛である。「水溶性亜鉛塩」とは、25℃の精製水1Lに対して、1g以上が透明に溶解し、亜鉛イオンが水中で解離する亜鉛化合物である。
(A)成分は、口臭予防効果を向上させると共に、収斂感を付与して使用後のさっぱり感を与えるために配合される。(A)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
水溶性亜鉛塩としては、例えば、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛等が挙げられ、これらの水和物を用いることもできる。特に、歯磨剤組成物が界面活性剤を含む場合に泡のコシ改善効果が高いこと、及び香味への影響が少ないという点で、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛が好ましい。
水溶性亜鉛塩は、市販品を使用できる。グルコン酸亜鉛としては、Corbion社製の商品名;GUCONAL ZN-P等を用いることができる、塩化亜鉛としては、純正化学(株)製の商品名;塩化亜鉛等を、クエン酸亜鉛としては、富士フィルム和光純薬(株)製の商品名;くえん酸亜鉛二水和物等を用いることができる。
(A)成分の亜鉛イオン量としての含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.01~0.5質量%が好ましく、0.05~0.2質量%がより好ましい。亜鉛イオン量としての含有量が0.01質量%以上であることにより、充分な口臭予防効果と収斂感を得やすい。また、0.5質量%以下であることにより、収斂感を適度な強さに抑えると共に不快な味となることを避けやすい。また、0.5質量%以下であることにより、製剤安定性を向上させて、チューブの膨らみを抑制しやすい。
<(B)成分>
(B)成分は炭酸水素ナトリウムである。(B)成分は、口臭予防効果を向上させると共に、収斂感を付与して使用後のさっぱり感を与えるために配合される。(B)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(B)成分としては、例えば、AGC化学品カンパニー製の商品名;重炭酸ナトリウム等の市販品を用いることができる。
(B)成分の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%が好ましく、0.3~1質量%がより好ましい。(B)成分の含有量が0.1質量%以上であることにより、充分な口臭予防効果と収斂感を得やすい。また、2質量%以下であることにより、収斂感を適度な強さに抑えると共に不快な味となることを避けやすい。また、2質量%以下であることにより、製剤安定性を向上させて、チューブの膨らみを抑制しやすい。
<(C)成分>
(C)成分は縮合リン酸系キレート剤である。(C)成分は、(A)成分と(B)成分の併用によって生じる製剤の不安定性を解消して、チューブの膨らみを抑制すると共に、歯磨剤組成物の味を改善するために配合される。(C)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(C)成分としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムが挙げられる。ピロリン酸ナトリウムとしては、例えば太平化学産業(株)社製の商品名;ピロリン酸ナトリウム(無水)を使用できる。ポリリン酸ナトリウムとしては、例えば太平化学産業(株)社製の商品名;ポリリン酸ナトリウムを使用できる。
(C)成分の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%が好ましく、0.5~1.5質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が0.1質量%以上であることにより、充分な製剤安定性向上効果と味の改善効果を得やすい。また、2質量%以下であることにより、歯磨剤組成物の刺激が強くなりすぎない。
<(D)成分>
(D)成分は炭粉末である。(D)成分は、歯磨剤組成物の味を改善するために配合される。(D)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(D)成分の動的光散乱法により測定した平均粒径(D50、体積基準)は、0.1μm~3μmであることが好ましく、0.3μm~1μmであることがより好ましい。
動的光散乱法型の粒度分析計としては、例えば、日機装株式会社のナノトラック粒度分布測定装置あるいはマイクロトラック粒度分布測定装置がある。
(D)成分としては、例えば、協同組合ラテスト製の商品名;食品色素用竹炭パウダーバグ、奈良炭化工業株式会社製の商品名;竹炭パウダーを使用できる。
(D)成分の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.001~0.1質量%が好ましく、0.002~0.05質量%がより好ましい。(D)成分の含有量が0.001質量%以上であることにより、味の改善効果を得やすい。0.1質量%を超えると味の改善効果は飽和してしまうので、0.1質量%を超えて(D)成分を配合する必要はない。(D)成分を入れすぎた場合には、歯磨剤組成物が硬くなったり、泡の黒さが目立つ懸念がある。
<配合比>
(B)成分の質量に対する(A)成分の亜鉛イオン量としての質量の比[(A)/(B)]は、0.005~5が好ましく、0.02~1がより好ましい。
[(A)/(B)]が0.005以上であることにより、口臭予防効果が向上すると共に、収斂感が強すぎて刺激が生じることを回避しやすく、不快な味も抑制しやすい。また、チューブの膨れも充分に抑制しやすい。また、5以下であることにより、口臭予防効果が向上すると共に収斂感が強くなりすぎたり味が不味くなるのを回避しやすい。
(C)成分の質量に対する(A)成分の亜鉛イオン量としての質量の比[(A)/(C)]は、0.005~5が好ましく、0.01~1、がより好ましい。
[(A)/(C)]が0.005以上であることにより、口臭予防効果が向上すると共に、充分な収斂感を得やすい。また、50以下であることにより、収斂感が強すぎて刺激が生じることを回避しやすく、不快な味も抑制しやすい。また、チューブの膨れも充分に抑制しやすい。
(D)成分の質量に対する(B)成分の質量の比[(B)/(D)]は、1~2000が好ましく、5~500がより好ましい。
[(B)/(D)]が0.5以上であることにより、口臭予防効果が向上すると共に、充分な収斂感を得やすい。また、2000以下であることにより、収斂感が強すぎて刺激が生じることを回避しやすく、不快な味も抑制しやすい。また、チューブの膨れも充分に抑制しやすい。
<水>
歯磨剤組成物は、歯磨剤組成物が界面活性剤を含む場合の泡立ちの観点から水を含有することが好ましい。
水の含有量は、特に限定されないが、歯磨剤組成物の総質量に対して、20~60質量%が好ましく、30~50質量%がより好ましい。
水の含有量が20質量%以上であると、口腔用組成物が界面活性剤を含む場合に、泡の濃密さが向上しやすい。水の含有量が60質量%以下であると、ペーストの成形性を確保できる。
<(E)成分>
本発明の歯磨剤組成物は、(E)成分:シリカ系研磨剤を含むことが好ましい。(E)成分は、化合物中にシリカを含む研磨剤である。(E)成分は、清掃効果を高めるために配合される。(E)成分のRDA(Relative Dentin Abrasion:相対的象牙質研磨効率)は、50以上であることが好ましく、50~200であることがより好ましい。(E)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(E)成分としては、アルミニウムやジルコニウム等の金属を含む金属複合シリカでもよく、例えば沈降性シリカ(無水ケイ酸)、アルミノシリケ-ト、ジルコノシリケ-ト等が挙げられる。
(E)成分の動的光散乱法により測定した平均粒径は、3~50であることが好ましく、5~20であることがより好ましい。
(E)成分の平均粒径は、(D)成分の平均粒径と同様に、便宜的に透過型電子顕微鏡(TEM)観察により測定して、算術平均により算出することもできる。
(E)成分の市販品としては、例えば、PQコーポレーション社製の商品名;Sorbosil AC77、Sorbosil AC36等を使用できる。
(E)成分の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して10~30質量%が好ましく、15~25質量%がより好ましい。(E)成分の含有量が10質量%以上であることにより、清掃効果を高めやすい。30質量%以下であることにより、歯への為害性がなく良好な使用感が得られる。
シリカ系研磨剤以外の研磨剤としては、例えば、酸化アルミニウム、ジルコニア、二ケイ酸リチウム等を本発明の効果を損なわない範囲で使用できる。
ただし、本発明においては、カルシウム系研磨剤は歯磨剤組成物の総質量に対して5質量%以下、さらに1質量%以下とすることが好ましく、特に実質的に含まないことが好ましい。カルシウム系研磨剤とは、化合物中にカルシウムを含む研磨剤であり、炭酸カルシウムや、第2リン酸カルシウム・2水和物又は無水和物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム等のリン酸カルシウムが挙げられる。
カルシウム系研磨剤を使用すると、(C)成分によって得られる製剤の不安定性解消効果と、チューブの膨らみの抑制効果を阻害する恐れがある。
<界面活性剤>
本発明の歯磨剤組成物は、界面活性剤を含むことが好ましい。界面活性剤を配合することにより、使用時に泡立ちが得られる。
界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等を使用できる。
アニオン界面活性剤は、泡立ちを確保する作用を有する。
アニオン界面活性剤は、炭素数10~18、好ましくは10~16のアルキル基、アシル基、アルケニル基等の炭化水素基を有するアニオン性界面活性剤が好ましく、例えば、アルキル硫酸塩、アシルアミノ酸塩(アシルサルコシン酸塩、アシルグルタミン酸塩等)、α-オレフィンスルホン酸塩、アシルタウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホ酢酸塩等が挙げられる。具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、N-ラウロイルサルコシンナトリウム、N-ミリストイルサルコシンナトリウム等のアシルサルコシン酸塩、パルミトイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩等のアシルグルタミン酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα-オレフィンスルホン酸塩、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム等のアシルタウリン塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウムが挙げられる。中でも、泡立ちの良さと泡のコシの点で、アルキル硫酸塩、アシルサルコシン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩が好ましい。これらは、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アニオン界面活性剤は、市販品を使用できる。具体的に、ラウリル硫酸ナトリウムは、花王インドネシア化学社製の商品名;EMAL10G-3等、ラウロイルサルコシンナトリウムは、川研ファインケミカル(株)製の商品名;ソイボンSLP等、α-オレフィンスルホン酸ナトリウムは、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製の商品名;KリボランPJ-400CJ(炭素数14のα-オレフィンスルホン酸ナトリウム(一般名;テトラデセンスルホン酸ナトリウム))等を使用することができる。
アニオン界面活性剤の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して1~3質量%が好ましく、1.5~2.7質量%がより好ましく、1.5~2.5質量%であることがさらに好ましい。
アニオン界面活性剤の含有量が1質量%以上であることにより、充分な泡立ちを得やすい。3質量%以下であることにより、それ自身による刺激が充分に抑制されて良い使用感が保持される。
両性界面活性剤は、泡を細かくすることで泡に弾力を付与する作用を有する。
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等の酢酸ベタイン型、アルキルイミダゾリニウムベタイン等のべタイン型、N-脂肪酸アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩等のイミダゾリン型、2-アルキル-N-カルボキシメチル-Nヒドロキシェチルイミダゾリウムベタイン等のイミダゾリウムベタイン型が挙げられる。
両性界面活性剤の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%が好ましく、0.1~1質量%がより好ましい。
両性界面活性剤の含有量が0.1質量%以上であることにより、泡に弾力を付与する効果が充分に得られる。2質量%以下であることにより、すすぎ時の泡切れが良くなる。
ノニオン界面活性剤は、製剤の液分離を抑制する作用を有する。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシェチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールなどが挙げられる。
中でも、炭素数12~18の炭化水素基を有し、かつエチレンオキサイドの平均付加モル数が3~40のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、炭素数12~18の炭化水素基を有し、かつエチレンオキサイドの平均付加モル数が3~30のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、オキシエチレン(EO)とオキシプロピレン(PO)のモル比率(EO/PO)が1~6であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールが好ましく、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数が10~40のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が、さっぱり感の点で好ましい。
ノニオン界面活性剤の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.05~1質量%が好ましく、0.1~0.5質量%がより好ましい。
ノニオン界面活性剤の含有量が0.05質量%以上であることにより、液分離抑制効果が充分に得られる。1質量%以下であることにより、さっぱり感を得やすい。
界面活性剤を用いる場合の界面活性剤全体の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、0.1~5質量%が好ましく、0.5~3質量%がより好ましい。
界面活性剤の含有量が0.1質量%以上であると、泡立ちが良好となり、嗜好性が向上する。界面活性剤の含有量が5質量%以下であると、すすぎ時の泡切れが良好となる。
なお、界面活性剤が酸の形態と塩の形態を取り得る場合、界面活性剤の含有量は酸の形態としての含有量である。
<その他の任意成分>
本発明の歯磨剤組成物は、必要に応じて、上記(A)~(E)成分、水及び界面活性剤以外に、通常、歯磨剤組成物に使用され得るその他の任意成分を含有することができる。このような任意成分としては、例えば、粘結剤、湿潤剤、油性成分、有効成分、防腐剤、甘味剤、着色剤、香料、pH調整剤等が挙げられる。
粘結剤は、歯磨ペーストの成形性を良くする作用を有する。
粘結剤としては、例えば、カラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等の有機粘結剤、増粘性シリカ、増粘性アルミニウムシリカ等の無機粘結剤が挙げられる。
有機粘結剤を用いる場合の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、0.4~2.0質量%が好ましく、0.6~1.4質量%がより好ましい。
無機粘結剤を用いる場合の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、0~5質量%が好ましく、0~3質量%がより好ましい。
湿潤剤は、製剤の乾燥を抑制する作用を有する。
湿潤剤としては、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、ソルビトール等の糖アルコールが挙げられる。
湿潤剤を用いる場合の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、10~60質量%が好ましく、15~50質量%がより好ましい。
油性成分は、製剤の液分離を抑制する作用を有する。
油性成分としは、中鎖脂肪酸トリグリセリド等が挙げられる。
油性成分を用いる場合の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、0.01~0.5質量%が好ましく、0.1~0.3質量%がより好ましい。
有効成分は、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ等のフッ素含有化合物、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の殺菌成分、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、ε-アミノカプロン酸等の抗炎症成分、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等の知覚過敏抑制成分、グルコン酸銅等の口臭抑制成分、アラントイン等の組織修復成分が挙げられる。
フッ素含有化合物は、う蝕の発生および進行を予防する機能を発揮する。フッ素含有化合物を用いる場合、歯磨剤組成物の総質量に対して、フッ素イオンとして0.05~0.15質量%が好ましい。
その他の有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量使用できる。
防腐剤としては、防腐剤は、パラオキシ安息香酸工ステル、安息香酸又はその塩等が挙げられる。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム等が挙げられる。
着色剤としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等が挙げられる。
香料としては、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クロープ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィ-ティー油、柚油、イリスコンクリート、アプソリュートペパーミント、アプソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料や、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3-1-メントキシプロバン-1,2-ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N-置換-パラメンタン-3-カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルプチレート、アリルシクロへキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、プタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロべリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルツフレーバー等の調合香料等、歯磨剤組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用できる。
香料を用いる場合の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、0.000001~1質量%が好ましい。上記香料素材を使用した賦香用香料は、歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%使用するのが好ましい。
pH調整剤としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等を使用できる。
歯磨剤組成物が水と(E)成分及び界面活性剤以外のその他の任意成分を含有する場合、水と(E)成分及び界面活性剤以外の任意成分の含有量は、歯磨剤組成物の総質量に対して、12~60質量%が好ましく、17~50質量%がより好ましい。
なお、その他の任意成分が酸の形態と塩の形態を取り得る場合、当該成分の含有量は酸の形態としての含有量である。また、その他の任意成分が結晶水を含む場合、当該成分の含有量は結晶水の質量を除いた含有量である。本発明の歯磨剤組成物を構成する成分の合計量は100質量%である。
<物性>
本発明の歯磨剤組成物の25℃におけるpHは、8~11であることが好ましく、8.5~10.5であることがより好ましい。
pHを8以上とすることにより、口臭予防効果が向上すると共に、適度な収斂感が得られ、製剤安定性も向上する。これは、(A)成分が水溶性亜鉛塩である場合は亜鉛イオンが、歯磨剤組成物の製剤中で水酸化亜鉛として微細析出し、(A)成分が水酸化亜鉛の場合は、水酸化亜鉛の状態を維持できるため、(C)成分との相互作用を回避できるためと推察される。
pHが低く(A)成分の亜鉛イオンが解離していると、(C)成分が亜鉛イオンにキレートすることにより(A)成分と(C)成分の両方が失活する懸念がある。
また、pHを11以下とすることにより、歯磨剤組成物を歯磨きに使用する際には、唾液によってpHを充分に低下させることができる。そのため、歯磨き時には、亜鉛イオンが解離し、口臭予防と収斂感付与という(A)成分の機能を発揮できる。
<歯磨剤組成物の製造方法>
本発明の歯磨剤組成物の製造方法に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び必要に応じて(E)成分と界面活性剤を混合した後、その他の任意成分と水を添加し、さらに混合することにより、本発明の歯磨剤組成物を得ることができる。混合には、例えば、ニーダー、リボンミキサーなどを使用できる。
本発明の歯磨剤組成物は、例えば、ラミネートチューブに充填して利用者に供することができる。
ラミネートチューブとしては、歯磨剤を充填するチューブとして従来公知のラミネートチューブを適宜使用できる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。本実施例において「%」は特に断りがない限り、純分の「質量%」を示す。
<使用原料>
[(A)成分]
グルコン酸亜鉛:Corbion社製GLUCONAL ZN-P(1g中に亜鉛イオンを0.143g含む)。
塩化亜鉛:純正化学株式会社製塩化亜鉛(1g中に亜鉛イオンを0.480g含む)。
くえん酸亜鉛二水和物:富士フイルム和光純薬株式会社製くえん酸亜鉛二水和物(1g中に亜鉛イオンを0.321g含む)。
[(B)成分]
炭酸水素ナトリウム:AGC化学品カンパニー製重炭酸ナトリウム。
[(C)成分]
ピロリン酸ナトリウム:太平化学産業株式会社製ピロリン酸ナトリウム(無水)。
ポリリン酸ナトリウム:太平化学産業株式会社製ポリリン酸ナトリウム。
[(D)成分]
チャコールパウダー:協同組合ラテスト製食品色素用竹炭パウダーバグ、平均粒径:0.5μm。
[(E)成分]
無水ケイ酸(研磨性):PQコーポレーション社製AC77、平均粒径:10μm。
[任意成分]
ポリアクリル酸Na:東亞合成株式会社社製レオジック260H。
キサンタンガム:CP Kelco,US.,Inc社製KELTROL。
カルボキシメチルセルロース:Ashland社製Blanose 9H4F。
カラギーナン:CP Kelco社製GENUVISCO carrageenan type TPC-1。
無水ケイ酸(増粘性):PQコーポレーション社製Sorbosil TC15。
<実施例1~32、比較例1~4>
表1~4に示す組成に従い、歯磨剤組成物(練歯磨剤組成物)を常法によって調製し、各例の歯磨剤組成物を得た。表1~4における共通成分の内訳は表5に示すとおりである。また、表1~5における数値は、各例の歯磨剤組成物の総質量に対する質量%である。
尚、特に断りがない限り質量%は純分を示す。表1~4の組成において、「-」と記載した配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。また、ケイ酸ナトリウム及びクエン酸の「適量」とは、pHを表に記載したpHに調整するために要した量を意味する。
<評価方法>
各例の歯磨剤組成物について、口臭予防効果、収斂感の強さ、不快な刺激の強さ、味の良さ及び製剤安定性を以下のように評価した。結果を表1~4に示す。
[口臭予防効果]
10名の被験者が、各例の歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシングし、口腔内を水ですすいだ後10分後に測定者から1m離れたところから、測定者に向けて息を吐き出した。
測定者が下記評点基準に基づき各被験者の口臭の程度を評価し、10名の平均値を算出した。算出した評点の平均値から下記評価基準に基づき、各例の歯磨剤組成物の口臭予防効果について評価した。
評点基準
4点:口臭を感じなかった。
3点:ほとんど口臭を感じなかった。
2点:少し口臭を感じた。
1点:かなり口臭を感じた。
評価基準
◎:平均値3.5点以上。
○:平均値3.0点以上3.5点未満。
△:平均値2.0点以上3.0点未満。
×:平均値2.0点未満。
[収斂感の強さ]
10名の被験者が、各例の歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシングし、口腔内を水ですすいだ。各被験者に口腔内を水ですすいだ直後における収斂感の強さについてアンケートを行い、下記評点基準に基づく回答を得た。
10名の回答の平均値から下記評価基準に基づき、各例の歯磨剤組成物の収斂感の強さについて評価した。
評点基準
4点:高い収斂感があった。
3点:収斂感があった。
2点:あまり収斂感がなかった。
1点:収斂感がなかった。
評価基準
◎:平均値3.5点以上。
○:平均値3.0点以上3.5点未満。
△:平均値2.0点以上3.0点未満。
×:平均値2.0点未満。
[不快な刺激の強さ]
10名の被験者が、各例の歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシングし、口腔内を水ですすいだ。各被験者に口腔内を水ですすいだ直後における不快な刺激の強さについてアンケートを行い、下記評点基準に基づく回答を得た。
10名の回答の平均値から下記評価基準に基づき、各例の歯磨剤組成物の不快な刺激の強さについて評価した。
評点基準
4点:不快な刺激はなかった。
3点:あまり不快な刺激がなかった。
2点:少し不快な刺激があった。
1点:不快な刺激があった。
評価基準
◎:平均値3.5点以上。
○:平均値3.0点以上3.5点未満。
△:平均値2.0点以上3.0点未満。
×:平均値2.0点未満。
[味の良さ]
10名の被験者が、各例の歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシングし、口腔内を水ですすいだ。各被験者に口腔内を水ですすいだ直後におけるブラッシング時の苦味についてアンケートを行い、下記評点基準に基づく回答を得た。
10名の回答の平均値から下記評価基準に基づき、各例の歯磨剤組成物の味の良さ(不快な味のなさ)について評価した。
評点基準
4点:とても良い味だった。
3点:良い味だった。
2点:あまり良くない味だった。
1点:良くない味だった。
評価基準
◎:平均値3.5点以上。
○:平均値3.0点以上3.5点未満。
△:平均値2.0点以上3.0点未満。
×:平均値2.0点未満。
[製剤安定性]
各例の歯磨剤組成物を10本のラミネートチューブに各々50g充填し、50℃、3ヶ月間保存した後、ラミネートチューブの膨れについて、下記評点基準に基づき評点をつけ、10本の平均値を算出した。算出した評点の平均値から下記評価基準に基づき、各例の歯磨剤組成物の製剤安定性について評価した。
なお、評価に用いたラミネートチューブは、直径26mm、口部内径8mmのラミネートチューブ(大日本印刷(株)製)であり、層構成は最外層よりLDPE55/PET12/LDPE20/白LDPE60/EMAA20/AL10/EMAA30/LDPE20/LLDPE30、厚さ257μmである。略号の示すところは下記の通りであり、数値は各層の厚さ(μm)を示す。
LDPE:低密度ポリエチレン。
白LDPE:白色低密度ポリエチレン。
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン。
AL:アルミニウム。
PET:ポリエチレンテレフタレート。
EMAA:エチレン・メタクリル酸の共重合体樹脂。
評点基準
4点:全く膨れなかった。
3点:ほとんど膨れなかった。
2点:少し膨れた。
1点:かなり膨れた。
評価基準
◎:平均値3.5点以上。
○:平均値3.0点以上3.5点未満。
△:平均値2.0点以上3.0点未満。
×:平均値2.0点未満。
Figure 2022100677000001
Figure 2022100677000002
Figure 2022100677000003
Figure 2022100677000004
Figure 2022100677000005
表1~4に示すように、実施例1~32は、いずれも口臭予防効果、収斂感の強さ、不快な刺激の強さ、味の良さ及び製剤安定性の総てにおいて優れていた。
これに対して、(A)成分を配合しない比較例1と(B)成分を配合しない比較例2は口臭予防効果及び収斂感の強さの評価が低かった。
また、(C)成分を配合しない比較例3は、味の良さ及び製剤安定性の評価が低かった。
また、(D)成分を配合しない比較例4は味の良さの評価が低かった。

Claims (10)

  1. (A)成分:水溶性亜鉛塩又は水酸化亜鉛と、
    (B)成分:炭酸水素ナトリウムと、
    (C)成分:縮合リン酸系キレート剤と、
    (D)成分:炭粉末と
    を含有することを特徴とする、歯磨剤組成物。
  2. 前記(A)成分の亜鉛イオン量としての含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.01~0.5質量%である、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
  3. 前記(B)成分の含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%である、請求項1又は2に記載の歯磨剤組成物。
  4. 前記(C)成分の含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.1~2質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  5. 前記(D)成分の含有量が、前記歯磨剤組成物の総質量に対して0.001~0.1質量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  6. 前記(B)成分の質量に対する前記(A)成分の亜鉛イオン量としての質量の比[(A)/(B)]が、0.005~5である、請求項1~5のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  7. 前記(C)成分の質量に対する前記(A)成分の亜鉛イオン量としての質量の比[(A)/(C)]が、0.005~5である、請求項1~6のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  8. 前記(D)成分の質量に対する前記(B)成分の質量の比[(B)/(D)]が、1~2000である、請求項1~7のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  9. さらに(E)成分:シリカ系研磨剤を含有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
  10. pHが8~11である、請求項1~9のいずれか一項に記載の歯磨剤組成物。
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