JP6825137B2 - 青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスおよびその製造方法 - Google Patents

青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本願は、2017年1月16日に中国特許庁へ出願された、出願番号が201710032259.8であり、発明の名称が「青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスおよびその製造方法」である中国特許出願に基づき優先権を主張し、その内容の全てをここに援用する。
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス技術分野に属し、特に青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスおよびその製造方法に関する。
有機発光デバイスは、自己発光デバイスであり、電荷が、電子注入電極(陽極)と正孔注入電極(陰極)との間にある有機膜に注入されるとき、電子が正孔と結合して消滅し、光が発生する。液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ装置、電界放出ディスプレイなどの他のフラットディスプレイ技術に比べ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイは、発光のカラー調整可能、アクティブルミネセンス、高輝度、高効率、広視野角、低エネルギー消費、簡単な製造プロセス、湾曲フレキシブルディスプレイ製造可能など、一連の優れた特性を具備し、大型フラットパネルのフルカラーディスプレイ分野において幅広い応用展望があり、最も競争力のある新世代ディスプレイ技術として広く認められている。したがって、有機エレクトロルミネッセンス技術の研究は、科学界および工業界に広く注目され、積極的に関与されているによって、有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、性能が最近の十数年間で急速に進んでいる。その中で、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、モノクロディスプレイ、白色光変調などの方面の応用展望によって、現在研究のホットスポットになっている。
従来から、高性能、高品質な純青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの開発や設計は、ずっと当該分野の重点および難点である。遷移金属錯体は、発光効率の高いおよび発光のカラー調整可能などのメリットがあるので、学界および業界に理想的な有機エレクトロルミネッセンス材に見なされる。国内外の多くの研究チームは、材料の合成およびデバイスの最適化から始め、産業化のニーズを満たすように青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの総合性能を高める努力を行っている。しかしながら、遷移金属錯体による青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、一般的に低い色純度、短いワーキングライフ、または低い発光効率に伴う。したがって、ますます多くの研究チームは、青色遷移金属錯体の代わりに、青色蛍光発光材料を採用して、純青色の蛍光有機エレクトロルミネッセンスデバイスを得る傾向がある。しかしながら、純青色蛍光材料が、低い発光効率を有することは、一般的である。また、純青色蛍光材料のエネルギーギャップが比較的に広いであることは、ホスト材料の選別に大変不便を与えるによって、最終的に、キャリアの注入、輸送および分布がバランスしなくなるため、得られた青色光デバイスは、低い発光効率および高い動作電圧を有する。
上記課題を解決するために、国内外の研究チームは、新規純青色発光材料のデザインおよび青色光デバイス構造の最適化に取り組んでいる。例えば、2010年、中国科学院長春応用化学研究所の周亮らが雑誌Journal of Luminescenceに発表した研究論文に、微量の電子輸送材料である8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(AlQと簡単に呼ばれる)を、純青色光を発射する正孔輸送材料であるN,N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(NPBと簡単に呼ばれる)にドーピングするによって、比較的に安定な純青色発光デバイスを得た。しかしながら、得られたデバイスは、発光効率が低いので、照明およびディスプレイに幅広い使用が制限される。2014年、華南理工大学馬於光らが雑誌Laser Photonics Reviewsに、開発された新規ダークブルー蛍光材料および得られた優れたダークブルー発光デバイスを報告した。得られたダークブルー発光デバイスは、色純度および色安定性が非常に優れるが、その高い動作電圧は、直接にデバイスの低い電力効率に繋がるのみならず、間接にデバイスの動作安定性も低下する。これから分かるように、純青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの色純度、発光効率および動作安定性などの総合性能は、まだ実質的に改善されていない。
これに鑑み、本願発明が解決しようとする課題は、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスおよびその製造方法を提供する、ということである。該青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、構造が簡単で、高い効率、輝度および動作安定性を有する。
本願発明は、
基板;
前記基板に設けられる陽極層;
前記陽極層に設けられ、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層、ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい;および
前記発光層に設けられる陰極層;
を含む、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス
を提供する。
前記青色有機蛍光材料は、2,2’−(9,10−アントラセンジイル−ジ−4,1−フェニレン)−ビス[6−メチル−ベンゾチアゾール]であることが好ましい。
前記正孔型有機ホスト材料は、4,4’−ジ(9−カルバゾリル)ビフェニル、1,3−ジカルバゾリル−9−イル−ベンゼン、9,9’−(5−(トリフェニルシリル)−1,3−フェニレン)−ビス(9H−カルバゾール)、1,3,5−トリ(9−カルバゾリル)ベンゼン、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンおよび4,4’−ビス(トリフェニルシリル)ビフェニルからなる群から選択される一つまたは複数であることが好ましい。
前記発光層は、厚さが5〜20nmであることが好ましい。
前記陽極層と発光層との間に陽極界面層がさらに設けられ、前記陽極界面層は、厚さが2〜10nmであることが好ましい。
前記陽極層と発光層との間に正孔輸送層または電子ブロック層がさらに設けられ、前記正孔輸送層または電子ブロック層は、厚さが40〜60nmであることが好ましい。陽極界面層が存在する場合、正孔輸送層または電子ブロック層は、陽極界面層と発光層との間に設けられる。
前記発光層と陰極層との間に正孔ブロック層または電子輸送層がさらに設けられ、前記正孔ブロック層または電子輸送層は、厚さが40〜60nmであることが好ましい。
前記正孔ブロック層または電子輸送層と陰極層との間にバッファー層がさらに設けられ、前記バッファー層は、厚さが0.8〜1.2nmであることが好ましい。
本願発明は、
基板に陽極層を形成する工程;
前記陽極層に、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層を形成する工程、ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい;および
前記発光層に陰極層を形成して、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを得る工程;
を含む、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの製造方法
をさらに提供する。
本願発明は、基板;前記基板に設けられる陽極層;前記陽極層に設けられ、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層、ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい;および前記発光層に設けられる陰極層、を含む、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを提供する。従来技術と比べると、本願発明は、発光材料として励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい青色有機蛍光材料を採用する。青色有機蛍光材料は、高い発光効率と色純度を兼ね備え、熱安定性が良く、これにより、デバイスの色純度および効率を保証できる。そして、青色有機蛍光材料は、優れた電子輸送能力を有し、発光層でのドーピング濃度が高く、ホスト材料および青色光材料としての機能を兼ね備えることができ、発光区間での正孔および電子の分布のバランスに有利になり、正孔と電子との再結合を発光層の狭い領域にも限定でき、発光層でのキャリアの分布を効果的にバランスすることができる。また、本願発明が提供するデバイスは、構造が簡単で、コストが低く、且つ材料がいずれも良好な熱安定性を有するので、デバイスの寿命の向上に有利になる。
本願発明が提供する青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの構造概略図である。 本願発明の実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電圧−電流密度−輝度の特性グラフである。電流密度および駆動電圧の向上につれて、デバイスの輝度は向上する。デバイスの点灯電圧が3.0Vであり、また電圧が8.4Vであり、電流密度が657.78mA/cmであるとき、デバイスは、最大輝度である10384cd/mを得た。 本願発明の実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電流密度−電力効率−電流効率特性グラフである。デバイスの最大電流効率が6.41cd/Aであり、最大電力効率が6.71lm/Wである。 本願発明の実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの輝度が1000cd/mであるときのスペクトログラムである。デバイスの色座標が(0.135,0.138)である。 本願発明の実施例2で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電圧−電流密度−輝度の特性グラフである。電流密度および駆動電圧の向上につれて、デバイスの輝度は向上する。デバイスの点灯電圧が2.8Vであり、また電圧が8.0Vであり、電流密度が910.09mA/cmであるとき、デバイスは、最大輝度である10937cd/mを得た。 本願発明の実施例2で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電流密度−電力効率−電流効率の特性グラフである。デバイスの最大電流効率が6.19cd/Aであり、最大電力効率が6.51lm/Wである。
以下、本願発明の実施例を参照して本願発明の実施例に係る実施形態を明確・完全に説明する。もちろん、記載された実施例は、本願発明の実施例の一部だけであり、全てではない。本願発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない場合、得られるほかの実施例のすべては、本願発明が保護範囲に入る。
本願発明は、
基板;
前記基板に設けられる陽極層;
前記陽極層に設けられ、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層、ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい;および
前記発光層に設けられる陰極層;
を含む、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス
を提供する。
本願発明は、前記基板に対して特に限定がない。前記基板は、当業者に周知の基板であればよく、プラスチック基板、ポリマー基板、シリコン系基板またはガラス基板であることが好ましく、ガラス基板であることがより好ましい。
前記基板に陽極層が設けられる。前記陽極層は、正孔注入されやすい材料からなり、導電性金属、導電性金属酸化物またはグラフェンであることが好ましく、インジウムスズ酸化物、金電極、白金電極またはグラフェン電極であることがより好ましく、インジウムスズ酸化物であることがさらに好ましい。前記インジウムスズ酸化物は、表面抵抗が8〜25Ωであることが好ましい。
本願発明によれば、前記陽極層に陽極界面層がさらに設けられることが好ましい。前記陽極界面層は、厚さが2〜10nmであることが好ましく、2〜8nmであることがより好ましく、2〜5nmであることがさらに好ましく、3nmであることが最も好ましい。前記陽極界面層は、当業者に周知の陽極界面層であればよく、特に限定がなく、本願発明において、三酸化モリブデン、フッ化リチウムまたは塩化ナトリウムであることが好ましい。
正孔の輸送能力を向上させるとともに、電子の輸送をブロッキングし、さらにデバイスの損失を減らし、デバイスの効率を向上させるために、前記陽極界面層に正孔輸送層または電子ブロック層が設けられることが好ましい。前記正孔輸送層または電子ブロック層は、厚さが40〜60nmであることが好ましく、40〜50nmであることがより好ましい。前記正孔輸送層または電子ブロック層は、当業者に周知の正孔輸送層または電子ブロック層であればよく、特に限定がない。本願発明において、前記正孔輸送層または電子ブロック層は、4,4’−シクロヘキシル−ビス[N,N−ビス(4−メチルフェニル)アニリン](TAPCと簡単に呼ばれる)、4,4’−ビス[N−(−トリル)−N−フェニル−アミノ])ビフェニル(TPDと簡単に呼ばれる)およびN,N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(NPBと簡単に呼ばれる)からなる群から選ばれる1種以上で形成し、これらの分子構造式は、以下のとおりである。
前記正孔輸送層または電子ブロック層に発光層が設けられる。前記発光層は、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される。前記発光層は、厚さが5〜20nmであることが好ましく、5〜15nmであることがより好ましく、8〜12nmであることがさらに好ましく、10nmであることが最も好ましい。前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、10.0%〜25.0%であることが好ましく、15.0%〜20.0%であることがより好ましく、15.0%〜16.0%であることがさらに好ましい。前記青色有機蛍光材料は、エネルギー準位マッチング・エネルギーマッチングの青色有機蛍光材料であり、当業者に周知のエネルギー準位マッチング・エネルギーマッチングの青色有機蛍光材料であればよく、特に限定がなく、エネルギー準位マッチング・エネルギーマッチングであればよい。エネルギーマッチングの基本原則の一つは、ホスト材料から発光材料へ、エネルギーが効果的に伝達できる。このために、ホスト材料の励起状態エネルギー>発光材料の励起状態エネルギー、ということが必要となる。エネルギー準位マッチングの基本原則の一つは、ホスト材料のエネルギーギャップが広く、発光材料のエネルギーギャップを効果的に含んで、キャリアのトラッピングを促進する。本願発明において、青色有機蛍光材のエネルギー準位が電子の発光区間への注入に有利になり、且つ青色有機蛍光材料が電子型補助ホスト材料として作用する必要がある。したがって、本願発明に記載の青色有機蛍光材料は、2,2’−(9,10−アントラセンジイル−ジ−4,1−フェニレン)−ビス[6−メチル−ベンゾチアゾール](DBzAと簡単に呼ばれ、分子式が式Iのように示される)であることが好ましい。発光材料として、青色有機蛍光材料であるDBzAを選択する。DBzAは、高い発光効率と色純度を兼ね備え、熱安定性がよく、また優れた電子輸送能力も兼ね備え、効果的にキャリアの発光層での分布をバランスできる。前記正孔型有機ホスト材料は、当業者に周知の正孔型有機ホスト材料であればよく、特に限定がなく、本願発明いおいて、4,4’−ジ(9−カルバゾリル)ビフェニル(CBPと簡単に呼ばれ、分子式が式IIのように示される)、1,3−ジカルバゾリル−9−イル−ベンゼン(mCPと簡単に呼ばれ、分子式が式IIIのように示される)、9,9’−(5−(トリフェニルシリル)−1,3−フェニレン)−ビス(9H−カルバゾール)(SimCPと簡単に呼ばれ、分子式が式IVのように示される)、1,3,5−トリ(9−カルバゾリル)ベンゼン(TCPと簡単に呼ばれ、分子式が式Vのように示される)、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミン(TcTaと簡単に呼ばれ、分子式が式VIのように示される)および4,4’−ビス(トリフェニルシリル)ビフェニル(BSBと簡単に呼ばれ、分子式が式VIIのように示される)であることが好ましい。
電子の輸送能力を向上させるとともに、正孔の輸送をブロックし、さらにデバイスの損失を減らし、デバイスの効率を向上させるために、前記発光層に正孔ブロック層または電子輸送層が設けられることが好ましい。前記正孔ブロック層または電子輸送層は、厚さが40〜60nmであることが好ましく、40〜55nmであることがより好ましく、40〜50nmであることがさらに好ましい。前記正孔ブロック層または電子輸送層は、当業者に周知の正孔輸送層または電子ブロック層であればよく、特に限定がなく、本願発明において、トリ[2,4,6−トリメチル−3−(3−ピリジル)フェニル]ボラン(3TPYMBと簡単に呼ばれる)、1,3,5−トリ[(3−ピリジル)−3−フェニル]ベンゼン(TmPyPBと簡単に呼ばれる)、1,3−ビス[3,5−ジ(3−ピリジル)フェニル] ベンゼン(BmPyPhBと簡単に呼ばれる)、1,3,5−トリ(1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBiと簡単に呼ばれる)および1,3,5−トリ{6−[3−(ピリジン−3−イル)フェニル] ピリジン−2−イル}ベンゼン(Tm3PyP26PyBと簡単に呼ばれる)からなる群から選択される一つまたは複数であることが好ましく、それらの分子式は、式VIII、IX、X、XIおよびXIIのように示される。
電子の注入効率を高め、さらにデバイスの効率を向上させるために、前記正孔ブロック層または電子輸送層にバッファー層がさらに設けられる。前記バッファー層は、厚さが0.8〜1.2nmであることが好ましく、0.9〜1.1nmであることがより好ましく、1nmであることがさらに好ましい。前記バッファー層は、当業者に周知のバッファー層であればよく、特に限定がなく、本願発明において、フッ化リチウム、塩化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムからなることが好ましい。
前記バッファー層に陰極層が設けられる。前記陰極層は、厚さが90〜150nmであることが好ましく、100〜140nmであることがより好ましく、110〜130nmであることがさらに好ましく、120nmであることが最も好ましい。前記陰極層は、当業者に周知の陰極層であればよく、特に限定がなく、本願発明において、金属アルミニウム、マグネシウム銀合金または銀からなることが好ましい。
本願発明が提供する青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの構造概略図は、図1のように示され、その中、1が基板であり、2が陽極層であり、3が陽極界面層であり、4が正孔輸送層/電子ブロック層であり、5が発光層であり、6が正孔ブロック層/電子輸送層であり、7がバッファー層であり、8が陰極層である。青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、陽極と陰極が互いに重なり、その発光区を形成する。2つの電極間に順方向電圧を印加すると、当該デバイスは、主発光ピーク波長が462nm程度に位置する純青光を発光する。
本願発明は、発光材料として励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい青色有機蛍光材料を採用する。青色有機蛍光材料は、高い発光効率と色純度を兼ね備え、熱安定性が良く、これにより、デバイスの色純度および効率を保証できる。そして、青色有機蛍光材料は、優れた電子輸送能力を有し、発光層でのドーピング濃度が高く、ホスト材料および青色光材料としての機能を兼ね備えることができ、発光区間での正孔および電子の分布のバランスに有利になり、正孔と電子との再結合を発光層の狭い領域にも限定でき、発光層でのキャリアの分布を効果的にバランスすることができる。また、本願発明が提供するデバイスは、構造が簡単で、コストが低く、且つ材料がいずれも良好な熱安定性を有するので、デバイスの寿命の向上に有利になる。
本願発明は、
基板に陽極層を形成する工程;
前記陽極層に、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層を形成する工程、ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい;および
前記発光層に陰極層を形成して、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを得る工程;
を含む、上記青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの製造方法
をさらに提供する。
本願発明によれば、まず基板に陽極層を形成する。前記基板および陽極層が、いずれも上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。本願発明において、基板上にある導電性金属、導電性金属酸化物またはグラフェンをエッチングして電極を得ることが好ましい。本願発明は、エッチングした電極の形状および大きさに対して特に限定がなく、例えば、10mm幅、30mm長さのストリップ電極にエッチングしてもよい。
その後、陽極層に陽極界面層を形成することが好ましい。前記陽極界面層が、上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。本願発明において、陽極層が形成された基板を洗浄・乾燥後、陽極層に陽極界面層をさらに形成することが好ましい。陽極界面層を形成する方法は、当業者に周知の方法であればよく、特に限定がない。本願発明において、乾燥した後の、陽極層が形成された基板を先に真空条件で低圧酸素プラズマ処理を行ってから、それに陽極界面層を蒸着することが好ましい。前記真空条件の真空度は、8〜15Paであることが好ましい。前記低圧酸素プラズマ処理の電圧は、350〜500Vである。前記低圧酸素プラズマ処理の時間は、5〜15minであることが好ましい。前記蒸着の真空度は、5〜8×10−5Paであることが好ましい。
その後、陽極界面層に正孔輸送層または電子ブロック層を形成することが好ましい。前記正孔輸送層または電子ブロック層が、上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。形成方法は、当業者に周知の方法であればよく、特に限定がなく、本願発明において、真空蒸着であることが好ましい。前記蒸着の真空度は、1〜3×10−5Paであることが好ましい。前記真空蒸着における有機物の蒸発レートは、0.05〜0.1nm/sであることが好ましい。
その後、正孔輸送層または電子ブロック層に発光層を形成する。前記発光層が、上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。形成方法は、当業者に周知の方法であればよく、特に限定がなく、本願発明において、真空蒸着であることが好ましい。前記蒸着の真空度は、1〜3×10−5Paであることが好ましい。前記真空蒸着における青色有機蛍光材料の蒸発レートは、0.004〜0.025nm/sであることが好ましい。前記正孔型有機ホスト材料の蒸発レートは、0.05〜0.1nm/sであることが好ましい。有機混合材料における青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料は、異なる蒸発源から同時に蒸発され、2種類の材料の蒸発レートをそれぞれ調整するによって、青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%になる。
本願発明によれば、発光層に正孔ブロック層または電子輸送層を形成することが好ましい。前記正孔ブロック層または電子輸送層が、上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。形成方法は、当業者に周知の方法であればよく、特に限定がなく、本願発明において、真空蒸着であることが好ましい。前記蒸着の真空度は、1〜3×10−5Paであることが好ましい。前記真空蒸着における有機物の蒸発レートは、0.05〜0.1nm/sであることが好ましい。
正孔ブロック層または電子輸送層にバッファー層をさらに形成することが好ましい。前記バッファー層が、上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。形成方法は、当業者に周知の方法であればよく、特に限定がなく、本願発明において、真空蒸着であることが好ましい。前記真空蒸着の真空度は、5〜8×10−5Paであることが好ましい。蒸発レートは、0.5〜1.5nm/sであることが好ましい。
最後、バッファー層に陰極層を形成して、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを得る。前記陰極層が、上記の通りであるので、ここでの説明は省略する。形成方法は、当業者に周知の方法であればよく、特に限定がなく、本願発明において、真空蒸着であることが好ましい。前記真空蒸着の真空度は、5〜8×10−5Paであることが好ましい。
本願発明が提供する青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、構造が簡単であるので、デバイスの製造プロセスの簡略化に有利になり、且つ、選択される各機能性材料は一般的にコストが比較的に低いので、デバイスの作製コストの低下に有利になる。また、選択される材料は、いずれも良好な熱安定性を有するので、デバイスの寿命の向上に有利になる。
本願発明は、デバイス構造のデザインを最適化し、デバイス構造および製造フローを簡略化することによって、デバイスの色純度を低下させないとともに、デバイスの効率、輝度および動作安定性を向上させ、デバイスの作製コストを低下させる。
本願発明をさらに説明するために、以下、実施例を参照して本発明が提供する青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスおよびその製造方法について詳細を説明する。
以下、実施例に用いられる試薬は、いずれも市販されている。
実施例1
ITOガラスにおけるITO陽極層をレーザーエッチングしてパターン電極にしてから、洗浄液、脱イオン水で順に15分間超音波洗浄し、オーブンに入れて乾燥させた。次に、乾燥された基板を予備処理真空室に入れ、真空度が10Paである雰囲気で、ITO陽極を400Vの電圧で10分間低圧酸素プラズマ処理してから、金属蒸着室に転移し、それに3〜5×10−5Paの真空雰囲気で3nmのMoO陽極界面層3を蒸着した。その後、完成していないデバイスは、有機蒸着室に転移され、真空度が1〜3×10−5Paである真空雰囲気で、陽極界面層3に、厚さが40nmであるTAPC正孔輸送層/電子ブロック層4、厚さが10nmであるDBzAドープTcTa発光層5、厚さが40nmであるTmPyPB正孔ブロック層/電子輸送層6を順に蒸着した。次に、完成していないデバイスは、金属蒸着室に転移され、3〜5×10−5Paの真空雰囲気で厚さが1.0nmであるLiFバッファー層を蒸着し、最後に特製のマスク板を介してLiF層に厚さが120nmである金属Al電極を蒸着して、構造がITO/MoO/TAPC/DBzA(16wt%):TcTa/TmPyPB/LiF/Alである青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを製造した。発光層5におけるDBzAおよびTcTaの蒸発レートをそれぞれ0.008nm/秒および0.05nm/秒に制御し、TAPCおよびTmPyPBの蒸発レートを0.05nm/秒に制御し、MoOの蒸発レートを0.01nm/秒に制御し、LiFの蒸発レートを0.005nm/秒に制御し、Alの蒸発レートを0.5nm/秒に制御した。
実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、直流電圧によって駆動されて、主ピークが462nmに位置する純青光の発光を示した。動作電圧の変化につれて、デバイスの色座標は、(0.131,0.133)から(0.146,0.142)までの範囲内に安定した。輝度が1000cd/mである場合、デバイスの色座標は、(0.135,0.138)であった。
図2は、実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電圧−電流密度−輝度のグラフであった。図2から分かるように、デバイスは、点灯電圧が3.0Vであり、最大輝度が10384cd/mであった。
図3は、実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電流密度−電力効率−電流効率の特性グラフであった。図3から分かるように、デバイスは、最大電流効率が6.41cd/Aであり、最大電力効率が6.71lm/Wであった。
図4は、実施例1で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの輝度が1000cd/mであるときのスペクトログラムであり、デバイスの色座標が(0.135,0.138)であった。
実施例2
ITOガラスにおけるITO陽極層をレーザーエッチングしてパターン電極にしてから、洗浄液、脱イオン水で順に15分間超音波洗浄し、オーブンに入れて乾燥させた。次に、乾燥された基板を予備処理真空室に入れ、真空度が10Paである雰囲気で、ITO陽極を400Vの電圧で10分間低圧酸素プラズマ処理してから、金属蒸着室に転移し、それに3〜5×10−5Paの真空雰囲気で3nmのMoO陽極界面層3を蒸着した。その後、完成していないデバイスは、有機蒸着室に転移され、真空度が1〜3×10−5Paである真空雰囲気で、陽極界面層3に、厚さが40nmであるTAPC正孔輸送層/電子ブロック層4、厚さが10nmであるDBzAドープTcTa発光層5、厚さが40nmであるTm3PyP26PyB正孔ブロック層/電子輸送層6を順に蒸着した。次に、完成していないデバイスは、金属蒸着室に転移され、3〜5×10−5Paの真空雰囲気で厚さが1.0nmであるLiFバッファー層を蒸着し、最後に特製のマスク板を介してLiF層に厚さが120nmである金属Al電極を蒸着して、構造がITO/MoO/TAPC/DBzA(15wt%):TcTa/Tm3PyP26PyB/LiF/Alである青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを製造した。発光層5におけるDBzAおよびTcTaの蒸発レートをそれぞれ0.0075nm/秒および0.05nm/秒に制御し、TAPCおよびTmPyPBの蒸発レートを0.05nm/秒に制御し、MoOの蒸発レートを0.01nm/秒に制御し、LiFの蒸発レートを0.005nm/秒に制御し、Alの蒸発レートを0.5nm/秒に制御した。
実施例2で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、直流電圧によって駆動されて、主ピークが462nmに位置する純青光の発光を示した。動作電圧の変化につれて、デバイスの色座標は、(0.133,0.132)から(0.144,0.143)までの範囲内に安定した。輝度が1000cd/mである場合、デバイスの色座標は、(0.136,0.134)であった。
図5は、実施例2で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電圧−電流密度−輝度のグラフであった。図5から分かるように、デバイスの輝度が電流密度および駆動電圧の向上につれて向上し、デバイスの点灯電圧が2.8Vであり、デバイスの最大輝度が10937cd/mであった。
図6は、実施例2で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの電流密度−電力効率−電流効率の特性グラフであった。図6から分かるように、デバイスは、最大電流効率が6.19cd/Aであり、最大電力効率が6.51lm/Wであった。
実施例3
ITOガラスにおけるITO陽極層をレーザーエッチングしてパターン電極にしてから、洗浄液、脱イオン水で順に15分間超音波洗浄し、オーブンに入れて乾燥させた。次に、乾燥された基板を予備処理真空室に入れ、真空度が10Paである雰囲気で、ITO陽極を400Vの電圧で10分間低圧酸素プラズマ処理してから、金属蒸着室に転移し、それに3〜5×10−5Paの真空雰囲気で3nmのMoO陽極界面層3を蒸着した。その後、完成していないデバイスは、有機蒸着室に転移され、真空度が1〜3×10−5Paである真空雰囲気で、陽極界面層3に、厚さが50nmであるTAPC正孔輸送層/電子ブロック層4、厚さが10nmであるDBzAドープTcTa発光層5、厚さが50nmであるTmPyPB正孔ブロック層/電子輸送層6を順に蒸着した。次に、完成していないデバイスは、金属蒸着室に転移され、3〜5×10−5Paの真空雰囲気で厚さが1.0nmであるLiFバッファー層を蒸着し、最後に特製のマスク板を介してLiF層に厚さが120nmである金属Al電極を蒸着して、構造がITO/MoO/TAPC/DBzA(16wt%):TcTa/TmPyPB/LiF/Alである青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを製造した。発光層5におけるDBzAおよびTcTaの蒸発レートをそれぞれ0.008nm/秒および0.05nm/秒に制御し、TAPCおよびTmPyPBの蒸発レートを0.05nm/秒に制御し、MoOの蒸発レートを0.01nm/秒に制御し、LiFの蒸発レートを0.005nm/秒に制御し、Alの蒸発レートを0.5nm/秒に制御した。
実施例3で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、直流電圧によって駆動されて、主ピークが462nmに位置する純青光の発光を示した。動作電圧の変化につれて、デバイスの色座標は、(0.135,0.136)から(0.141,0.149)までの範囲内に安定した。輝度が1000cd/mである場合、デバイスの色座標は、(0.137,0.140)であった。デバイスの点灯電圧が3.1Vであり、デバイスの最大輝度が11056cd/mであった。デバイスの最大電流効率が6.46cd/Aであり、最大電力効率が6.54lm/Wであった。
実施例4
ITOガラスにおけるITO陽極層をレーザーエッチングしてパターン電極にしてから、洗浄液、脱イオン水で順に15分間超音波洗浄し、オーブンに入れて乾燥させた。次に、乾燥された基板を予備処理真空室に入れ、真空度が10Paである雰囲気で、ITO陽極を400Vの電圧で10分間低圧酸素プラズマ処理してから、金属蒸着室に転移し、それに3〜5×10−5Paの真空雰囲気で3nmのMoO陽極界面層3を蒸着した。その後、完成していないデバイスは、有機蒸着室に転移され、真空度が1〜3×10−5Paである真空雰囲気で、陽極界面層3に、厚さが50nmであるTAPC正孔輸送層/電子ブロック層4、厚さが10nmであるDBzAドープTcTa発光層5、厚さが40nmであるTmPyPB正孔ブロック層/電子輸送層6を順に蒸着した。次に、完成していないデバイスは、金属蒸着室に転移され、3〜5×10−5Paの真空雰囲気で厚さが1.0nmであるLiFバッファー層を蒸着し、最後に特製のマスク板を介してLiF層に厚さが120nmである金属Al電極を蒸着して、構造がITO/MoO/TAPC/DBzA(16wt%):TcTa/TmPyPB/LiF/Alである有機エレクトロルミネッセンスデバイスを製造した。発光層5におけるDBzAおよびTcTaの蒸発レートをそれぞれ0.008nm/秒および0.05nm/秒に制御し、TAPCおよびTmPyPBの蒸発レートを0.05nm/秒に制御し、MoOの蒸発レートを0.01nm/秒に制御し、LiFの蒸発レートを0.005nm/秒に制御し、Alの蒸発レートを0.5nm/秒に制御した。
実施例4で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、直流電圧によって駆動されて、主ピークが462nmに位置する純青光の発光を示した。動作電圧の変化につれて、デバイスの色座標は、(0.131,0.130)から(0.145,0.141)までの範囲内に安定した。輝度が1000cd/mである場合、デバイスの色座標は、(0.132,0.137)であった。デバイスの点灯電圧が3.0Vであり、デバイスの最大輝度が11296cd/mであった。デバイスの最大電流効率が6.23cd/Aであり、最大電力効率が6.52lm/Wであった。
実施例5
ITOガラスにおけるITO陽極層をレーザーエッチングしてパターン電極にしてから、洗浄液、脱イオン水で順に15分間超音波洗浄し、オーブンに入れて乾燥させた。次に、乾燥された基板を予備処理真空室に入れ、真空度が10Paである雰囲気で、ITO陽極を400Vの電圧で10分間低圧酸素プラズマ処理してから、金属蒸着室に転移し、それに3〜5×10−5Paの真空雰囲気で3nmのMoO陽極界面層3を蒸着した。その後、完成していないデバイスは、有機蒸着室に転移され、真空度が1〜3×10−5Paである真空雰囲気で、陽極界面層3に、厚さが40nmであるTAPC正孔輸送層/電子ブロック層4、厚さが10nmであるDBzAドープTcTa発光層5、厚さが50nmであるTmPyPB正孔ブロック層/電子輸送層6を順に蒸着した。次に、完成していないデバイスは、金属蒸着室に転移され、3〜5×10−5Paの真空雰囲気で厚さが1.0nmであるLiFバッファー層を蒸着し、最後に特製のマスク板を介してLiF層に厚さが120nmである金属Al電極を蒸着して、構造がITO/MoO/TAPC/DBzA(16wt%):TcTa/TmPyPB/LiF/Alである青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを製造した。発光層5におけるDBzAおよびTcTaの蒸発レートをそれぞれ0.008nm/秒および0.05nm/秒に制御し、TAPCおよびTmPyPBの蒸発レートを0.05nm/秒に制御し、MoOの蒸発レートを0.01nm/秒に制御し、LiFの蒸発レートを0.005nm/秒に制御し、Alの蒸発レートを0.5nm/秒に制御した。
実施例5で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、直流電圧によって駆動されて、主ピークが462nmに位置する純青光の発光を示した。動作電圧の変化につれて、デバイスの色座標は、(0.135,0.133)から(0.148,0.146)までの範囲内に安定した。輝度が1000cd/mである場合、デバイスの色座標は、(0.139,0.141)であった。デバイスの点灯電圧が2.9Vであり、デバイスの最大輝度が9885cd/mであった。デバイスの最大電流効率が6.32cd/Aであり、最大電力効率が6.84lm/Wであった。
実施例6
ITOガラスにおけるITO陽極層をレーザーエッチングしてパターン電極にしてから、洗浄液、脱イオン水で順に15分間超音波洗浄し、オーブンに入れて乾燥させた。次に、乾燥された基板を予備処理真空室に入れ、真空度が10Paである雰囲気で、ITO陽極を400Vの電圧で10分間低圧酸素プラズマ処理してから、金属蒸着室に転移し、それに3〜5×10−5Paの真空雰囲気で3nmのMoO陽極界面層3を蒸着した。その後、完成していないデバイスは、有機蒸着室に転移され、真空度が1〜3×10−5Paである真空雰囲気で、陽極界面層3に、厚さが50nmであるTAPC正孔輸送層/電子ブロック層4、厚さが10nmであるDBzAドープTcTa発光層5、厚さが50nmであるTmPyPB正孔ブロック層/電子輸送層6を順に蒸着した。次に、完成していないデバイスは、金属蒸着室に転移され、3〜5×10−5Paの真空雰囲気で厚さが1.0nmであるLiFバッファー層を蒸着し、最後に特製のマスク板を介してLiF層に厚さが120nmである金属Al電極を蒸着して、構造がITO/MoO/TAPC/DBzA(15wt%):TcTa/TmPyPB/LiF/Alである有機エレクトロルミネッセンスデバイスを製造した。発光層5におけるDBzAおよびTcTaの蒸発レートをそれぞれ0.0075nm/秒および0.05nm/秒に制御し、TAPCおよびTmPyPBの蒸発レートを0.05nm/秒に制御し、MoOの蒸発レートを0.01nm/秒に制御し、LiFの蒸発レートを0.005nm/秒に制御し、Alの蒸発レートを0.5nm/秒に制御した。
実施例6で得られた青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスは、直流電圧によって駆動されて、主ピークが462nmに位置する純青光の発光を示した。動作電圧の変化につれて、デバイスの色座標は、(0.130,0.135)から(0.142,0.148)までの範囲内に安定した。輝度が1000cd/mである場合、デバイスの色座標は、(0.137,0.143)であった。デバイスの点灯電圧が3.0Vであり、デバイスの最大輝度が10656cd/mであった。デバイスの最大電流効率が6.28cd/Aであり、最大電力効率が6.57lm/Wであった。

Claims (11)

  1. 基板、
    前記基板に設けられる陽極層、
    前記陽極層に設けられ、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層、および
    前記発光層に設けられる陰極層
    を含むことを特徴とする、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
    ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい。
    前記青色有機蛍光材料は、2,2’−(9,10−アントラセンジイル−ジ−4,1−フェニレン)−ビス[6−メチル−ベンゾチアゾール]である。
    前記正孔型有機ホスト材料は、4,4’−ジ(9−カルバゾリル)ビフェニル、1,3−ジカルバゾリル−9−イル−ベンゼン、9,9’−(5−(トリフェニルシリル)−1,3−フェニレン)−ビス(9H−カルバゾール)、1,3,5−トリ(9−カルバゾリル)ベンゼン、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンおよび4,4’−ビス(トリフェニルシリル)ビフェニルからなる群から選択される一つまたは複数である。
  2. 前記正孔型有機ホスト材料は、9,9’−(5−(トリフェニルシリル)−1,3−フェニレン)−ビス(9H−カルバゾール)、1,3,5−トリ(9−カルバゾリル)ベンゼン、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンおよび4,4’−ビス(トリフェニルシリル)ビフェニルからなる群から選択される一つまたは複数であることを特徴とする、請求項1に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  3. 前記正孔型有機ホスト材料は、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンであることを特徴とする、請求項1に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  4. 前記発光層は、厚さが5〜20nmであることを特徴とする、請求項1に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  5. 前記陽極層と発光層との間に陽極界面層がさらに設けられ、前記陽極界面層は、厚さが2〜10nmであることを特徴とする、請求項1に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  6. 前記陽極層と発光層との間に正孔輸送層または電子ブロック層がさらに設けられ、前記正孔輸送層または電子ブロック層は、厚さが40〜60nmであることを特徴とする、請求項1に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  7. 前記発光層と陰極層との間に正孔ブロック層または電子輸送層がさらに設けられ、前記正孔ブロック層または電子輸送層は、厚さが40〜60nmであることを特徴とする、請求項1に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  8. 前記正孔ブロック層または電子輸送層と陰極層との間にバッファー層がさらに設けられ、前記バッファー層は、厚さが0.8〜1.2nmであることを特徴とする、請求項7に記載の青色有機エレクトロルミネッセンスデバイス。
  9. 基板に陽極層を形成する工程、
    前記陽極層に、青色有機蛍光材料および正孔型有機ホスト材料から形成される発光層を形成する工程、および
    前記発光層に陰極層を形成して、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスを得る工程
    を含むことを特徴とする、青色有機エレクトロルミネッセンスデバイスの製造方法。
    ただし、前記青色有機蛍光材料の質量が、正孔型有機ホスト材料の質量の8.0%〜25.0%であり、前記青色有機蛍光材料は、励起状態エネルギーが正孔型有機ホスト材料より小さい。
    前記青色有機蛍光材料は、2,2’−(9,10−アントラセンジイル−ジ−4,1−フェニレン)−ビス[6−メチル−ベンゾチアゾール]である。
    前記正孔型有機ホスト材料は、4,4’−ジ(9−カルバゾリル)ビフェニル、1,3−ジカルバゾリル−9−イル−ベンゼン、9,9’−(5−(トリフェニルシリル)−1,3−フェニレン)−ビス(9H−カルバゾール)、1,3,5−トリ(9−カルバゾリル)ベンゼン、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンおよび4,4’−ビス(トリフェニルシリル)ビフェニルからなる群から選択される一つまたは複数である。
  10. 前記正孔型有機ホスト材料は、9,9’−(5−(トリフェニルシリル)−1,3−フェニレン)−ビス(9H−カルバゾール)、1,3,5−トリ(9−カルバゾリル)ベンゼン、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンおよび4,4’−ビス(トリフェニルシリル)ビフェニルからなる群から選択される一つまたは複数であることを特徴とする、請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記正孔型有機ホスト材料は、4,4’,4’’−トリ(カルバゾリル−9−イル)トリフェニルアミンであることを特徴とする、請求項9に記載の製造方法。
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