JP6815808B2 - ポケットティシューの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ポケットティシューの製造方法に関する。
ポケットティシューは、折り畳まれたティシュペーパーが複数組重ねられた積層体が、樹脂製のフィルムによって包装されており、上面の短手方向略中央に形成され長手方向に沿って延在するスリット状の取出口からティシュペーパーを取り出す構成となっている。
従来一般的なポケットティシューは、図7に示すようにしてティシュペーパー110が折り畳まれている。つまり、図7(A)〜図7(B)に示すように枚葉シート状のティシュペーパー110がZ折りされ、さらに、図7(C)に示すように上下の折り返し縁部112を各々半分に折り返されて図7(D)に示すように細長シート状とされたもの113が、図7(D)〜図7(E)に示すように長手方向中央113Cで二つ折りされた折り畳み態様115となっている。
しかし、この従来一般的な折り畳み態様では、ティシュペーパー110がZ折りされた後に二つ折りにされているため、使用時に枚葉のシートが単に半分に二つ折りにした使用しやすい形状にするためには一度広げて畳み直す手間を要する問題があった。
そこで、本発明者は、このような問題を解決し、取出口からティシュペーパーを取り出した際に、一旦拡げて折り畳み直す必要なく使用しやすい形態となるポケットティシューを開発した(特許文献1)。このポケットティシューに係る折り畳み態様は、図8及び図9に示す。図8に示す態様は、図8(A)に示すようにティシュペーパー9がほぼ二等分する位置で二つ折りにされ、さらに、図8(C)〜図8(D)に示すように、この二つ折りにされたティシュペーパー9が、概ね短手方向の1/3程度の位置9Cで折り返し縁部12の側が長手方向に沿って折り返され、最後に、図8(D)〜図8(E)に示すように、その折り返されたティシュペーパー13が、長手方向の半分の位置13Cで短手方向に沿って折り返されて畳まれた折り畳み態様14となっている。図9に示す態様は、図8における(A)〜(D)と同様に、二つ折りにされたティシュペーパー9が、概ね短手方向の1/3程度の位置で長手方向に沿って折り返されるが、最後に、図9(D)〜図9(E)に示すようにその折り返されたティシュペーパー13が、長手方向の両端部13A,13Aが中央に向かって折り返されて畳まれた折り畳み態様15となっている。これらの特許文献1のポケットティシューでは、二つ折り時における折り返し縁部12を摘んで引き出すだけで、使用しやすいシートを二つ折りした状態のティシュペーパーに展開される。
しかしながら、この特許文献1のポケットティシューは、図7に示す従来一般のポケットティシューに係るティシュペーパーの折り畳み態様と異なるため、一般的なポケットティシュー折り装置や折り方法を用いることができない。そのため、機械的に大量生産することが困難という問題があった。特に、この特許文献1に示されるポケットティシューは、引き出し時に摘む部分が二重となっている折り返し縁部12となるため紙力の弱い保湿ティシュー等にも適するが、そのような紙力の弱いポケットティシューはより一層従来の製法では対応できない。
特許第5784766号 特開2007-244568号公報 特開2013−111328号公報
そこで、本発明の主たる課題は、取出口から取り出した際に使用しやすい状態に展開する折り畳み態様のポケットティシューを効率よく生産することが可能なポケットティシューの製造方法、特に保湿ティシューなど紙力が弱い紙質でも製造可能なポケットティシューの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
原反ロールから繰出されたティシュペーパーの幅で連続する連続シートを搬送しつつ、
ガイドロールによって連続シートのCD方向の半分を支持するとともに、支持されない連続シートの半分を巻き込み部分として第一折り板へ案内し、その第一折り板によって、前記連続シートをMD方向に沿って半分に折り返す第一折り返し工程と、
第一折り返し工程で形成した半分に折り返された連続シートを搬送しつつ、ガイドロールによって連続シートを一部を支持するとともに、支持されない連続シートの部分を巻き込み部分として第二折り板へ案内し、その第二折り板によって、その半分に折り返された連続シートの折り返し縁がCD方向の所定の位置となるようにMD方向に沿って折り返す第二折り返し工程と、
第二折り返し工程で折り返された連続シートをティシュペーパーの長さでCD方向に沿って裁断して個々のティシュペーパー片とするカット工程と、
カット工程で裁断されたティシュペーパー片をMD方向の半分の位置でCD方向に沿って折り返す第三折り返し工程と、を含むことを特徴とするポケットティシューの製造方法。
〔請求項2記載の発明〕
前記第三折り返し工程は、ティシュペーパー片のMD方向の半分の位置でCD方向に沿って、押し込み部材を押しあて、回転する一対の折りローラ間に、前記ティシュペーパー片をそのMD方向の半分の位置から送り込むことで行なう、請求項1記載のティシュペーパーの製造方法。
〔請求項3記載の発明〕
前記第三折り返し工程は、折り板によって、ティシュペーパー片の形成時のMD方向の両側部分をCD方向に沿って折り返すことで行なう、請求項1記載のティシュペーパーの製造方法。
〔請求項4記載の発明〕
第三折り返し工程で折り返されたティシュペーパー片を積み重ねて束とし、ミシン目を有するフィルムによって、MD方向に沿う折り畳み縁がそのミシン目に沿う方向となるようにして包装する包装工程と、を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載のポケットティシューの製造方法。
〔請求項5記載の発明〕
原反ロールとして、予め保湿剤が付与された原紙が巻かれているものを用いる請求項1記載のポケットティシューの製造方法。
〔請求項6記載の発明〕
原反ロールから繰出した連続シートに対して、第一折り返し工程の前に、保湿剤を付与する保湿剤付与工程を有する請求項1記載のポケットティシューの製造方法。
以上のとおり、本発明によれば、取出口から取り出した際に使用しやすい状態に展開する折り畳み態様のポケットティシューを効率よく生産することが可能なポケットティシューの製造方法、特に保湿ティシューなど紙力が弱い紙質でも製造可能なポケットティシューの製造方法を提供される。
本発明に係るポケットティシューの製造方法を説明するための斜視図である。 三角板による折り畳みを説明するための図である。 本発明の第三折り返し工程を説明するための図である。 本発明の他の第三折り返し工程を説明するための図である。 本発明に係るフィルムによる包装工程を説明するための図である。 ポケットティシューを説明するための斜視図である。 ポケットティシューにおける従来一般的なティシュペーパーの折り畳み態様を説明するための図である。 ポケットティシューにおけるティシュペーパーを展開しやすいティシュペーパーの折り畳み態様を説明するための図である。 ポケットティシューにおけるティシュペーパーを展開しやすい他のティシュペーパーの折り畳み態様を説明するための図である。
本発明に係るポケットティシューの製造方法の実施形態を図1〜9を参照しながら詳述する。このポケットティシューの製造方法X1は、図1及びにその概要が示されている。この製造方法は、原反ロール2から繰出されたティシュペーパーの幅で連続する連続シート10を第一折り板21によって、前記連続シート20の搬送方向(MD方向)に沿って半分に折り返す第一折り返し工程P1と、第一折り返し工程P1で形成した半分に折り返された連続シート20を搬送しつつ、第二折り板31によって、その折り返し縁30EがCD方向の所定の位置となるようにMD方向に沿って折り返す第二折り返し工程P2と、第二折り返し工程P2で折り返された連続シート30をティシュペーパーの長さでCD方向に沿って裁断して個々のティシュペーパー片とするカット工程P3と、カット工程P3で裁断されたティシュペーパー片50,50をMD方向の半分の位置でCD方向に沿って折り返す第三折り返し工程P4とを有している。
本発明に係る連続シート10は、予めプライ数に応じた2〜3枚の連続クレープ紙が重ねられた積層連続シートであり、プライ数に応じた枚数の単層の連続クレープ紙が予め積層されている。積層されているシートを巻き取った原反ロール2は、別途のプライ設備などで製造することができる。図示の形態では、連続シート10は一つの原反ロール2から繰出されているが、例えば、ティシュペーパーの幅の複数倍幅以上の予め積層されたシートを巻き取った原反ロールから、ティシュペーパーの幅の複数倍幅以上の幅広の連続するシートを繰り出し、その幅広の連続するシートをCD方向に所定間隔で配置したスリッターによってスリットすることで、複数のティシュペーパーの幅の複数の連続シートを形成するようにしてもよい。この場合、各々の連続シートが別の第一折り返し工程P1、第二折り返し工程P2、カット工程P3へと順次本発明に係る各工程を経ることになる。なお、連続シートの原料パルプとしては、NBKPとLBKPとを配合したものであり、適宜古紙パルプが配合されていてもよい。風合いなどの点では、NBKPとLBKPのみから構成されているもののほうが優れる。この場合配合割合としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。連続シートの各プライを構成する各クレープ紙1枚あたりの米坪は、9〜25g/m2、より好ましくは10〜15g/m2である。なお、ここでの米坪は、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法による。また、連続シートの紙厚は、複数プライの状態で100〜160μm、より好ましくは120〜140μmである。なお、ここでの紙厚は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。紙厚は複数プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この厚みの測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、厚みは測定を10回行って得られる平均値とする。
第一折り返し工程P1においては、ティシュペーパーの幅で連続する前記連続シート10を搬送しつつ、第一折り板21によって搬送方向に沿って半分に折り返していく。図示の第一折り板21は、表面平滑な板を折り返してなり、特に連続シート20の進行方向出口側21Aが偏平状に薄く、進行方向の入り口側21Bが口広となっている。連続シート20は、搬送される過程でこの折り板21の入り口側21Bから出口側21Aに向かってその内周面に沿って案内され、連続シート10のCD方向の半分が巻き込まれつつ折り返されて二つ折りにされる。図示の形態では、折り板21の直前に連続シート10のCD方向の半分を支持するガイドロール25が設けられており、そのガイドロール25によって支持される連続シート10の半分に対して、支持されない連続シート10の半分が巻き込み部分として第一折り板21へ案内されやすくなるようにしている。このようにして、第一折り板21で二つ折りされた連続シート20は、折り返し縁30Eがロール等で押圧されていないため、ふっくらとした厚み感が低下しない折り態様となる。なお、連続シートの折り返しは、図1の示す形態の折り板及びガイドロールに限らず、例えば、図2に示す三角折り板41により行なうことができる。
次いで、第一折り返し工程P1を経て、搬送方向に沿ってCD方向に半分に折り返された連続シート20は、第二折り返し工程P2へ送られる。第二折り返し工程P2においても、第一折り返し工程P1と同様に折り板によって、連続シート20が搬送方向に沿って折り返される。特に、第二折り返し工程P2においては、第一折り返し工程と異なり、連続シートを半分に折り返すのではなく、第二折り板によって、第一折り返し工程P1での折り返しによって形成された折り返し縁30Eが、CD方向の所定の位置となるようにMD方向に沿って折り返す。具体的に前記折り返し縁30EをどのCD方向のどの位置となるまで折り返すかについては必ずしも限定されないが、好ましくは、第二折り返し工程P2において折り返した後のCD方向の幅の1/2となる位置である。つまり、第二折り返し工程P2では、第一折り返し工程P1で半分に折り返した連続シート20をその折り返し縁30Eから1/3の幅程度を折り返すようにするのがよい。このようにすると、ポケットティシューとした際に、その折り返し縁部30Eが、取出口となるミシン目とほぼ同位置となる、引き出しやすいものとすることができる。ここで、第二折り返し工程P2における折り返しは、第一折り返し工程P1で説明した第一折り板21と同構造の第二折り板31によって行なうことができる。つまり、第二折り板31も、表面平滑な板を折り返してなり、特に連続シート20の進行方向出口側31Aが偏平状に薄く、進行方向の入り口側31Bが口広となっているものを用いることができる。また、その前段にガイドロール35を設ける。但し、第二折り返し工程P2は、第一折り返し工程P1とは折り返し幅が異なるので第一折り板21と第二折り板31とでは、出口側と入口側の幅が異なる。なお、折り返しは、図2に示す三角折り板41を使用しても行うことができる。
第二折り返し工程P2を経た連続シート30は、カット工程P3に搬送される。カット工程P3では、ティシュペーパーの長さの間隔でCD方向に沿って裁断して個々のティシュペーパー片とされる。連続シート30から順次ティシュペーパー片を切り出していくには、図示はしないが、シート状物を先端から所定長さで切り出す公知のカッター装置及びカッティング技術によることができる。例えば、アーム先端に取り付けたカッター刃を回転させつつ連続シートに押し当てるカッティング技術が採用できる。
カット工程P3で裁断された各ティシュペーパー片50は、順次第三折り返し工程P4に送られる。第三折り返し工程P4の一実施形態は図3に示す。この形態の第三折り返し工程P4においては、前記ティシュペーパー片50,50…を、ティシュペーパー片50の長手方向の半分で折り返す。つまり、MD方向の半分の位置でCD方向に沿って折り返す。図示の形態では、ティシュペーパー片50のMD方向の半分の位置でCD方向に沿って、押し込み部材61を押しあて、回転する一対の折りローラ62,62の間に、前記ティシュペーパー片50をそのMD方向の半分の位置52から送り込むことで行なう。図示の押し込み部材61は、回転するアームの先端に設けられ順次送られてくるティシュペーパー片50のMD方向の半分の位置を間欠的に押し込むように構成されている。この第三折り返し工程P4によって折り返されたティシュペーパーは、図8(E)の折り畳み形態となる。なお、図9(E)に示す折り畳み形態とするのであれば、図4に示す形態の第三折り返し工程P4のように、折り板71によって、ティシュペーパー片50の形成時のMD方向の両側部分51E,51EをCD方向に沿って折り返すことで行なう。この図4に示す第三折り返し工程P4では、公知の転回技術によって予めティシュペーパー片50の搬送方向を90°転回させた後に、折り板71に送り込む。この折り板71はティシュペーパー片50の側部51E、51Eのみが案内されるように形成されており、折り板内においても各ティシュペーパー片50が搬送されるようになっている。なお、図示の形態では折り板の上方に折り返した側部51E,51Eが載る押え部材72を配置している。このようにすると側部51Eがより整って折り返しがされより効果的な折り返しが行えるようになる。
かくして折り畳まれたティシュペーパーは、所定の枚数を積み重ねて束とした後に樹脂製のフィルムによって包装される。
包装工程においては、図5(A)〜(D)に示すように、第三折り返し工程P4で折り返されたティシュペーパー片50を積み重ねて束5としたものを、ミシン目82を有するフィルム80によって、MD方向に沿う折り畳み縁30Eがそのミシン目に沿う方向となるようにして包装する。つまり、包装工程は、製造された束5を、MD方向に沿う折り畳み縁30Eが、搬送方向に沿う方向となるようにして搬送する。そして、その搬送過程で、連続方向に沿ってミシン目82が形成された連続するフィルム80を、そのミシン目82が束5の搬送方向に直交する幅方向の中央に位置で沿うようにして重ね、その状態でフィルム80を巻き三折りして束5を包む。連続するフィルム80対するミシン目82の形成は、フィルム原反ロール8から繰出した連続するフィルム80にミシン刃を当てたり、適宜間欠的に超音波を当てたりすることによって行うことができる。ミシン目82の形成は適宜の方法及び位置で行えばよい。さらに束5を包んだ状態とした連続フィルム80を融着する。融着の位置は、束5の進行方向前後端部近傍であり、この融着処理によって、前後融着部85,85の間に束5が位置して包装された状態となる。この融着処理の後、又は融着処理と同時に、融着処理によって形成された各々の融着部85が進行方向前後に分断されるように切断する。束5を包装するフィルム80は、特に限定されるものではなく、公知のフィルムを用いることができる。例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリスチレンフィルムなどである。また、フィルムは、単層のフィルムのほか、積層フィルムであってもよい。さらに、フィルム内のティシュペーパーが香り付けされたものであったり、保湿剤を付与したものであったりする場合には、ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリ塩化ビニリデンフィルムなど、その機能に応じたガスバリア性の高いフィルムや、透湿性の低いフィルムを用いるようにしてもよい。また、フィルム80に形成される開封用のミシン目82は、特に限定されるものではなく、カットタイ比等は適宜に設計すればよい。
かくして、製造時において連続シートの折り返し縁部30Eであった部位が、ティシュペーパーの折り返し縁部12となり、図9に示すように、図8又は図9に示す折り畳み態様のティシュペーパー15が複数枚積み重ねられた束5が包装された個々のポケットティシュー90が製造される。
ここで、本発明のティシュペーパーの製造方法では、第一折り返し工程P1、第二折り返し工程P2が帯状の連続シート20の状態で行なわれる。ティシュペーパーの原紙である連続シート20は連続方向(搬送方向及びMD方向に一致)にクレープの山谷があり伸びやすく破れにくい。したがって、帯状の連続シート10,20の状態で折り板21,31によって搬送方向(MD方向)に沿って折り返すと連続シートが破れがたい。特に、従来の一般的なポケットティシューに係るティシュペーパーの折り畳みは帯状の折り返していない連続シートをその先端側から一組のフォールディングロールに送り込みテンションをかけながら裁断と折り畳みを行なうため特に紙への負荷がかかる。特に紙力の弱い連続シートであると断紙のおそれが高まる。本発明では、上記のとおり第一折り返し工程P1と第二折り返し工程P2が連続方向に伸びやすい帯状の連続シートを搬送する過程で折り板21,31,41によって行なわれるため紙力が弱い原紙であっても断紙が発生し難い。このため、本発明に係る製造方法では、保湿ティシューとも称される保湿剤を含むティシュペーパーに係るポケットティシューを製造するに好適である。保湿剤としては、一般的に使用されているものであれば任意である。例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ソルビトール、グルコース、キシリトール、マルトース、マルトトール、マンニトール、トレハロース等の糖類、グルコース系薬剤及びその誘導体、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコールを含むポリオール、流動パラフィンなどが挙げられる。
ここで、本発明に係るポケットティシューの製造方法において、ティシュペーパーを保湿剤が付与されたものとするには、原反ロール2として、予め保湿剤が付与された原紙が巻かれているものを用いるようにすればよい。例えば、積層工程においてシートに保湿剤を付与するようにしてもよいし、積層工程後に別途薬液塗布設備で保湿剤を塗布してもよい。さらに、本発明に係るポケットティシューの製造方法においては、原反ロール2から繰出した連続シートに対して、第一折り返し工程P1の前に、保湿剤を付与する保湿剤付与工程(図示しない)を設けてもよい。保湿剤の付与は、公知の塗工方法、例えばロール転写、印刷、スプレー塗布によって行なうことができる。保湿剤の塗布量や含有量は適宜の設計事項である。
以上の本発明に係るポケットティシューの製造方法によれば、取出口から取り出した際に使用しやすい状態に展開する折り畳み態様のポケットティシューを効率よく生産することがき、機械的に大量生産することも可能となる。また、保湿ティシューなど紙力が弱い紙質でも十分に製造可能となる。
9,110…ティシュペーパー、12,112…折り返し縁部、13,113…細長シート状に折り返されたティシュペーパー、13C,113C…細長シート状に折り返されたティシュペーパーの長手方向中央、9C…二つ折りされたティシュペーパーの短手方向の1/3程度の位置、14,15,115…折り畳まれたティシュペーパー、2…原反ロール、10,20,30…連続シート、21…第一折り板、21A…第一折り板の出口側、21B…第一折り板の入り口側、25,35…ガイドロール、30E…折り返し縁、31…第二折り板、31A…第二折り板の出口側、31B…第二折り板の入り口側、50…ティシュペーパー片、41…三角折り板、P1…第一折り返し工程、P2…第二折り返し工程、P3…カット工程、P4…第三折り返し工程、61…押し込み部材、62…ローラ、52…ティシュペーパー片の長手方向半分の位置、71…折り板、72…押え部材、80…フィルム、82…ミシン目、8…フィルム原反ロール、85…融着部、90…ポケットティシュー。

Claims (6)

  1. 原反ロールから繰出されたティシュペーパーの幅で連続する連続シートを搬送しつつ、
    ガイドロールによって連続シートのCD方向の半分を支持するとともに、支持されない連続シートの半分を巻き込み部分として第一折り板へ案内し、その第一折り板によって、前記連続シートをMD方向に沿って半分に折り返す第一折り返し工程と、
    第一折り返し工程で形成した半分に折り返された連続シートを搬送しつつ、ガイドロールによって連続シートを一部を支持するとともに、支持されない連続シートの部分を巻き込み部分として第二折り板へ案内し、その第二折り板によって、その半分に折り返された連続シートの折り返し縁がCD方向の所定の位置となるようにMD方向に沿って折り返す第二折り返し工程と、
    第二折り返し工程で折り返された連続シートをティシュペーパーの長さでCD方向に沿って裁断して個々のティシュペーパー片とするカット工程と、
    カット工程で裁断されたティシュペーパー片をMD方向の半分の位置でCD方向に沿って折り返す第三折り返し工程と、を含むことを特徴とするポケットティシューの製造方法。
  2. 前記第三折り返し工程は、ティシュペーパー片のMD方向の半分の位置でCD方向に沿って、押し込み部材を押しあて、回転する一対の折りローラ間に、前記ティシュペーパー片をそのMD方向の半分の位置から送り込むことで行なう、請求項1記載のティシュペーパーの製造方法。
  3. 前記第三折り返し工程は、折り板によって、ティシュペーパー片の形成時のMD方向の両側部分をCD方向に沿って折り返すことで行なう、請求項1記載のティシュペーパーの製造方法。
  4. 第三折り返し工程で折り返されたティシュペーパー片を積み重ねて束とし、ミシン目を有するフィルムによって、MD方向に沿う折り畳み縁がそのミシン目に沿う方向となるようにして包装する包装工程と、を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載のポケットティシューの製造方法。
  5. 原反ロールとして、予め保湿剤が付与された原紙が巻かれているものを用いる請求項1記載のポケットティシューの製造方法。
  6. 原反ロールから繰出した連続シートに対して、第一折り返し工程の前に、保湿剤を付与する保湿剤付与工程を有する請求項1記載のポケットティシューの製造方法。
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