JP2013111328A - ポケットティッシュ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部13、14、15を長手方向に沿って設け、複数の折り部13、14、15に沿って折り畳まれるティッシュ10と、一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口21を設け、複数の折り部13、14、15の方向とティッシュ取出口21の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねられたティッシュを収納する扁平な袋20とを備え、ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である。
【選択図】図1
Description
しかし、このようなポケットティッシュでは、ティッシュが折り畳まれて袋内に収納されているため、ティッシュを取出口から引き出してそのまま使用することができず、折り目に沿って広げたり、あるいは折り畳み直す必要があった。
特許文献1のポケットティッシュは、ティッシュの短手方向と平行な複数の折り目を長手方向に沿って設けることによって、袋から取り出してそのまま使用できるようにしてある。
しかも、ティッシュは、折り成形の時に、原反ロールの繰り出し方向に繊維が配列しているため、繊維の向きに沿って折り目が入り、折り目が引き裂きやすい方向と合致することとなる。
従って、特許文献1のポケットティッシュでは、例えば、図14に示すように、ティッシュ100に設けた各折り目101の稜線部又は谷底部102が鋭角な山形又は谷形となり、ティッシュ100の他の平滑部に比して折り目が数mm程度立っ上がった又は落ち込んだ形態を呈する。
しかし、各折り目101の稜線部又は谷底部102は、ティッシュ100他の部位に比べて引き裂き強度が低いので、折り目101に沿って裂けやすいという問題がある。
特に、グリセリンや保湿剤等を含浸させたローションティッシュでは、通常のポケットティッシュよりも引き裂き強度が低いため、さらに裂けやすいという問題がある。
また、折り畳まれたティッシュの複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上である。
また、複数の折り部は、ティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状に折り成形によって形成して成る。
また、本発明によれば、ティッシュが、折り部をティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように袋内に積層されているので、袋から取り出しやすくなった。
また、本発明によれば、折り畳まれたティッシュの複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上であるので、従来のポケットティッシュに比しコンパクトになった。
また、本発明によれば、折り部がティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状を為しているので、折り部の引き裂き強度の低下を抑えることが可能となり、裂けにくいポケットティッシュを提供することができる。
図1〜図9は、本発明の一実施形態に係るポケットティッシュ1を示す。
本実施形態に係るポケットティッシュ1は、複数の長方形のティッシュペーパー11を積層して成るティッシュ10と、表面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口21を設けた直方体形状の扁平な袋20とで構成されている。
複数の折り部12,13,14,15は、ティッシュ10を広げる際に折り跡が復元力によってその他の部位と同様に平坦になるように、断面略円弧形状に折り成形によって形成されてある。
また、ティッシュ10は、折り部12,13,14,15を後述する袋20のティッシュ取出口21近傍でつまみ代17を形成するように袋20内に積層される。
また、本実施形態では、従来のポケットティッシュに比しコンパクトにするために、折り畳まれたティッシュ10の折り部12,13,14,15により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上にしてある。
本実施形態に係るポケットティッシュ1は、ティッシュペーパー11の原反ロールからティッシュペーパー(ウェブ)を引き出して一方向に搬送しながら所定の加工を施すことによって製造することができる。例えば、機械生産流れ方向(MD方向)と直交する幅方向(CD方向)の寸法が150mm〜240mmである帯状のティッシュペーパーを複数枚積層した状態でロール状に巻回してなる原反ロールを使用する。
図6、図8では、図7、図9に示すように、2つのティッシュペーパー11を重ね合わせながら棒体30に沿わせて折り畳むティッシュ10の折り方の一例を示す。図6、図8では、1つ折りする場合を示す。本実施形態では、4つの折りを施すため、この機構を4つ設ける。折り跡を緩やかにするためには、棒体の形状や角度などの調整と、その後のプレスを緩和する。
ティッシュペーパー11は、折り成形の時に、原反ロールの繰り出し方向に繊維が配列しているため、本実施形態においても、繊維の向きに沿って折り部12,13,14,15を設けることとなり、引き裂きやすい方向となる。折り部12,13,14,15を緩やかに付けることは、特に低米坪量や強度の弱いティッシュペーパーの場合重要である。
袋20の表面側には、ティッシュ10を取り出すためのティッシュ取出口21となるミシン目21aが形成されている。このミシン目21aは、袋20の短手方向(縦幅D方向)の中央部において長手方向(横幅W方向)に延びるように形成されており、このミシン目21aを開裂させることで図1に示すようにティッシュ取出口21が形成される。
ここでは、複数の折り部12,13,14,15のそれぞれの間隔は、ティッシュ10の縦幅D方向の一側面から折り部12までの間隔W1と、ティッシュ10の縦幅D方向の他側面から折り部15までの間隔W1とが等しく、折り部12と折り部13との間隔W2と、折り部15と折り部14との間隔W2とが等しくなるように設けられている。
先ず、ポケットティッシュ1を使用するに当たっては、袋20の表面側に形成されているミシン目21aを開裂させてティッシュ取出口21とする。次いで、ティッシュ取出口21から袋20内に指を挿入して最上部にあるティッシュ10の折り畳み部分で形成されるつまみ代17を摘んで外部に引き出す。このとき、最上部に位置するティッシュ10の左右一対の折り部12,15間には隙間Gが設けられており、この隙間Gが袋20のティッシュ取出口21(ミシン目21a)の内側に対応位置しているから、この隙間Gを利用してティッシュ10の折り部12(又は15)の近傍部分を指で容易に掴むことができる。
また、本実施形態に係るポケットティッシュ1は、折り部12,13,14,15が従来のティッシュの比べて折り跡が付いても、ティッシュ10を広げたときに、ティッシュ10の復元力でティッシュ本体と同等程度に平らになろうとするので、従来のポケットティッシュのように折り目がティッシュ本体から飛び出したり凹んだ入りする度合いが少なくなる。そのため、使用者は、袋から取り出したティッシュ10を軽く押し広げる程度の力を加えるだけで、折り部12,13,14,15が殆ど気にならない程度にティッシュ10を平らにすることが可能となる。
このように、本実施形態に係るポケットティッシュ1によれば、袋20からティッシュ10を取り出した後に、従来のポケットティッシュのように折り部12,13,14,15が裂けやすいという不具合を解消することが可能となる。
図13(a)は、その長手方向の両側をまず左右の折り部42,43で裏表逆向きに折り、次いで表側(上部側)および裏側(下部側)にそれぞれ位置する部分を折り部41,44で外側に折り畳んだ構成としてある。
13図(b)は、その長手方向の両側を、その端部が対向するように左右の折り部45,46で表側に折り畳んだものである。
図13(d)は、折り部49,50でつづら折りにして三層としたもので、下部側は中間部と完全に完全に重なり、上部側は中間部と長手方向において略半分だけ重なるようにしたものである。
図13(e)は、長手方向の一方の端部側を、当該端部が表側の略中央部に位置するように折り部51で折り畳んだものである。
また、本発明は、ローションティッシュを使用するポケットティッシュとしても良い。
10 ティッシュ
11 ティッシュペーパー
12,13,14,15 折り部
17 つまみ代
20 袋
21 ティッシュ取出口
21a ミシン目
Claims (4)
- 積層された長方形のティッシュペーパーに、短手方向と平行な複数の折り部を長手方向に沿って設け、前記複数の折り部に沿って折り畳まれるティッシュと、
一面のほぼ中央部の長手方向にティッシュ取出口を設け、前記複数の折り部の方向と前記ティッシュ取出口の開口方向とが平行となる状態で複数組重ねれられた前記ティッシュを収納する扁平な袋と
を備え、
前記ティッシュペーパーは、米坪が、10〜30g/m2であり、強度が、引出し方向に対し60cN/25mm以上である
ことを特徴とするポケットティッシュ。 - 請求項1記載のポケットティッシュにおいて、
前記ティッシュは、前記折り部が前記ティッシュ取出口近傍でつまみ代を形成するように前記袋内に積層されている
ことを特徴とするポケットティッシュ。 - 請求項1又は請求項2記載のポケットティッシュにおいて、
折り畳まれた前記ティッシュの前記複数の折り部により3枚以上重なる部分の合計が折り畳み寸法に対して1/2以上である
ことを特徴とする請求項1記載のポケットティシュ。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のポケットティッシュにおいて、
前記複数の折り部は、前記ティッシュの展開時に折り跡が復元可能な断面略円弧形状に折り成形によって形成して成る
ことを特徴とするポケットティッシュ。
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