JP2008195421A - カートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びにカートン入り衛生用紙 - Google Patents

カートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びにカートン入り衛生用紙 Download PDF

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Abstract

【課題】最下層のプライが不要な折れ曲がりや皺、破れ等のない正常な状態でカートンの内部に収納することが可能なカートン収納用衛生用紙を提供する。
【解決手段】箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライPが折り重ねられた衛生用紙束11を備え、衛生用紙束11が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙10。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備えたカートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びにカートン入り衛生用紙に関するものである。
一般に、家庭やオフィス等で広く使われているティシュペーパーは、概ね直方体の箱(以下、「カートン」と記す)の内部空間に収納されたカートン入りティシュの形で市販されている。このカートン入りティシュのカートンには、その一面にティシュの取出口を形成するための切込線(ミシン目等)が形成されており、使用者がその切込線を破断することによって、取出口が形成され、カートン内部のティシュを取り出すことができるようになっている。
上記のようなカートン入り衛生用紙において、衛生用紙は、通常、原紙を2枚以上重ね合わせたプライとされ、複数組のプライが折り重ねられた衛生用紙束としてカートン内部に収納されている。そして、この衛生用紙束は、一のプライが折り返され、その折り返されたプライの間に他のプライが挟み込まれ、更に、前記他のプライが折り返されるという繰り返し構造を有しており、最上層のプライがカートンから取り出されると、これに伴ってその一段下に位置するプライが引き出される、いわゆるポップアップ方式によりプライを順次取出すことが可能なように構成されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
上記のようなカートンは、ティシュペーパーの他にも、キッチンペーパー等のペーパータオル、ロール以外のトイレットペーパー、ワッティング(紙綿)等の衛生用紙(「使い捨て薄葉紙」とも称される)を収納するための箱として広範に用いられている。
実公昭41−6464号公報 特開平9−150871号公報 特開2005−225562号公報
上記のようなカートンに収納される衛生用紙(以下、「カートン収納用衛生用紙」と記す)は、カートンの内部空間に収納して用いた際に、衛生用紙をポップアップ方式で取出すことができるため、衛生用紙の取出しが容易であるという利点がある。しかしながら、衛生用紙束がカートンの内部空間に比較的密な状態で収納されているため、収納時に、繰り返し構造の最下層のプライに折れ曲がりや皺が生じたり、破れてしまったりする等の問題があった。
特に近年、従来品と比較して薄く構成されたカートンの内部空間に、従来と同等のプライ数の衛生用紙を収納した、いわゆるスリムタイプのカートン入り衛生用紙も市販されている。このようなスリムタイプのカートン入り衛生用紙においては、衛生用紙束が従来品よりも更に密な状態で収納されることになり、上記のような最下層のプライの折れ曲がりや破れが一層顕著なものとなっている。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、最下層のプライが不要な折れ曲がりや皺、破れ等のない正常な状態でカートンの内部に収納することが可能なカートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びに、このようなカートン収納用衛生用紙を用いたカートン入り衛生用紙を提供するものである。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、衛生用紙束において、その最下層のプライを、より折れ曲がり難いように、その他のプライと異なる構成のプライを用いて繰り返し構造を形成することによって、上記課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、以下に示すカートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びにカートン入り衛生用紙が提供される。
[1] 箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備え、前記衛生用紙束が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、前記繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙(以下、「第一のカートン入り衛生用紙」ということがある)。
[2] 前記プライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)が、前記その他のプライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)の1.2〜1.5倍である前記[1]に記載のカートン収納用衛生用紙。
[3] 箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備え、前記衛生用紙束が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、前記繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙(以下、「第二のカートン入り衛生用紙」ということがある)。
[4] 箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備え、前記衛生用紙束が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、前記プライを構成する衛生用紙が、その少なくとも一部にエンボス加工が施されたものであり、且つ前記繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙(以下、「第三のカートン入り衛生用紙」ということがある)。
[5] 前記繰り返し構造の最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライである前記[1]〜[4]のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙。
[6] 前記繰り返し構造の最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライである前記[1]〜[4]のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙。
[7] 前記プライを構成する衛生用紙が、その一部にエンボス加工が施されたものであり、且つ前記繰り返し構造の最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されたプライである前記[1]〜[4]のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙。
[8] 上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、前記上面に前記衛生用紙の取出口を形成するための取出口形成用切込線が形成されたカートン本体と、前記カートン本体の前記内部空間に収納された、前記[1]〜[7]のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙と、を備えたカートン入り衛生用紙。
[9] 前記[1]又は[2]に記載のカートン収納用衛生用紙を製造する方法であって、前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間の他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、前記繰り返し構造形成工程において、前記繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙を用いてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するカートン収納用衛生用紙の製造方法(以下、「第一のカートン入り衛生用紙の製造方法」ということがある)。
[10] 前記[3]に記載のカートン収納用衛生用紙を製造する方法であって、前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、前記繰り返し構造形成工程において、前記繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するカートン収納用衛生用紙の製造方法(以下、「第二のカートン入り衛生用紙の製造方法」ということがある)。
[11] 前記[4]に記載のカートン収納用衛生用紙を製造する方法であって、前記プライを構成する衛生用紙の一部にエンボス加工を施し、エンボス加工を施した前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、前記繰り返し構造形成工程において、前記繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工を施してプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するカートン収納用衛生用紙の製造方法(以下、「第三のカートン入り衛生用紙の製造方法」ということがある)。
[12] 前記繰り返し構造形成工程は、前記プライの組数に応じた長尺プライ供給ロール及び折り板を備えた折板式加工機を用い、各原紙供給ロールから供給される長尺のプライを、前記折り板によって折り返すことにより行われる前記[9]〜[11]のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙の製造方法。
本発明のカートン収納用衛生用紙(第一〜第三のカートン入り衛生用紙)は、衛生用紙束の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)とは異なるように構成された折れ曲がり難いプライを用いて繰り返し構造が形成されているため、最下層のプライが不要な折れ曲がりや皺、破れ等のない正常な状態でカートンの内部に収納することができる。また、本発明のカートン収納用衛生用紙の製造方法(第一〜第三のカートン入り衛生用紙の製造方法)は、このようなカートン収納用衛生用紙を簡便且つ低コストに製造することができる。更に、本発明のカートン入り衛生用紙は、上記した本発明のカートン収納用衛生用紙を用いているため、最下層のプライが不要な折れ曲がりや皺、破れ等のない正常な状態でカートン本体の内部空間に収納されている。
以下、本発明の第一〜第三のカートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びにカートン入り衛生用紙を実施するための最良の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるカートン収納用衛生用紙及びその製造方法、並びにカートン入り衛生用紙を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]第一のカートン収納用衛生用紙:
まず、本発明の第一のカートン収納用衛生用紙の実施形態について具体的に説明する。本発明の第一のカートン収納用衛生用紙は、例えば、図1の(a)図及び(b)図に示すカートン収納用衛生用紙10のように、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束11を備え、前記衛生用紙束11が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライである。本発明のカートン収納用衛生用紙は、図2に示すような、箱状をなすカートン本体16の内部空間に収納され、カートン入り衛生用紙1として用いることができる。ここで、図1は、本発明のカートン収納用衛生用紙の一の実施形態を示す模式図であり、(a)は斜視図であり、(b)は概略断面図である。また、図2は、本発明のカートン収納用衛生用紙をカートン本体の内部空間に収納したカートン入り衛生用紙を示す斜視図である。
[1−1]衛生用紙束:
本発明の第一のカートン収納用衛生用紙を構成する衛生用紙束は、複数組のプライが折り重ねられることによって構成されている。
この「プライ」は、例えば、ティシュペーパーのように、原紙を2枚以上重ね合わせたものを意味するが、キッチンペーパーのように1枚のシートからなるものも含むものとする。即ち、本発明は、ティシュペーパーのように原紙を2枚以上重ね合わせたものの他、キッチンペーパーのように1枚のシートからなるものにも適用することができる。
そして、この衛生用紙束は、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有している。このような構造の衛生用紙束は、繰り返し構造の最上層のプライPがカートンから取り出されると、これに伴ってその一層下に位置するプライPU−1が引き出される、いわゆるポップアップ方式によりプライを順次取出すことが可能である。
「繰り返し構造」としては、例えば、2つ折り繰り返し構造(Cホールド)の他、3つ折り繰り返し構造(Z折り構造)又はこれらを組み合わせた繰り返し構造等を挙げることができる。
2つ折り繰り返し構造(Cホールド)の例としては、図3の(a)図に示すカートン収納用衛生用紙10Aのように、側面から見てV字型(C字型)に折り返されたプライPが互いに対向するように交互に挟み込まれることによって、複数のプライが連続的に折り畳まれた繰り返し構造を挙げることができる。3つ折り繰り返し構造の例としては、図3の(b)図に示すカートン収納用衛生用紙10Bのように、側面から見てZ字型に折り返されたプライPが互いに対向するように交互に挟み込まれることによって、複数のプライが連続的に折り畳まれた繰り返し構造を挙げることができる。これらを組み合わせた繰り返し構造としては、図3の(c)図に示すカートン収納用衛生用紙10Cのように、側面から見てV字型(C字型)に折り返されたプライPとZ字型に折り返されたプライPが交互に挟み込まれることによって、複数のプライが連続的に折り畳まれた繰り返し構造を挙げることができる。
例えば、図1の(b)図に示すカートン収納用衛生用紙10は、V字型(C字型)に折り返されたプライPが互いに対向するように交互に挟み込まれることによって、衛生用紙束11が複数のプライPが連続的に折り畳まれた2つ折り繰り返し構造を有する例である。
本発明のカートン収納用衛生用紙は、衛生用紙束が前記のような繰り返し構造を有することに加えて、最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライである点に特徴がある。
「坪量」とは、単位面積あたりの質量のことであり、本発明においては、1平方メートル当りのグラム数(g/m)のこととする。このような坪量(g/m)は、JIS P8124に準拠した測定方法によって測定することができる。
第一のカートン収納用衛生用紙は、衛生用紙束の最下層のプライPが坪量の高い衛生用紙によって構成されているため、その他のプライP(但し、X≠1)よりも機械的強度が高くなっている。このため、角筒状カートンに第一のカートン収納用衛生用紙(即ち、衛生用紙束)を挿入してカートン入り衛生用紙を製造する際に、衛生用紙束挿入時の衛生用紙束と角筒状カートンとの摩擦によって、最下層のプライが捲れ難い。従って、最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を有効に防止することができ、使用者は、最後の一枚まで正常な状態で折り畳まれたプライを使用することができる。また、衛生用紙束を角筒状カートンに挿入する際に挿入不良が発生し難く、歩留まりよく製造することが可能である。
なお、本発明の第一のカートン収納用衛生用紙は、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであればよいが、プライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)が、その他のプライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)の1.2〜1.5倍であることが好ましく、1.25〜1.45倍であることが更に好ましく、1.3〜1.4倍であることが特に好ましい。なお、プライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)が、その他のプライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)の1.2倍未満であると、最下層のプライPとその他のプライPとの差異が生じ難く、十分な効果を得られないことがある。
前記のような構成により、例えば、本発明のカートン収納用衛生用紙を用いて、衛生用紙束が従来品よりも更に密な状態でカートン本体に収納された、いわゆるスリムタイプのカートン入り衛生用紙を製造する場合においても、繰り返し構造の最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を有効に防止することができる。
本発明の第一のカートン収納用衛生用紙の衛生用紙束を構成する衛生用紙の種類について特に制限はなく従来公知の衛生用紙を用いることができる。例えば、ティシュペーパー(顔ふき紙、化粧紙等と呼ばれるもの)、ちり紙、ペーパータオル(キッチンペーパー等)、トイレットペーパー(ロールを除く)、ワッティング(紙綿)等の使い捨て紙(例えば、紙パルプ技術便覧第5版、第459頁参照、1992年1月30日発行、紙パルプ技術協会編集・発行)等を挙げることができる。
例えば、衛生用紙としてティシュペーパーを例とした場合、上記その他のプライPとして、従来のカートン入りティシュペーパーに用いられている、坪量が11〜17g/mのティシュペーパー(原紙を二枚重ねしたもの)を用い、一方、最下層のプライPとして、これより坪量(g/m)の1.2〜1.5倍、即ち、13.2〜25.5g/m(但し、プライPの坪量>その他のプライPの坪量)のティシュペーパー(原紙を二枚重ねしたもの)を用いることが好ましい。このように構成することによって、最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を有効に防止することができる。
また、例えば、衛生用紙としてペーパータオルを例とした場合、上記その他のプライPとして、従来のカートン入りペーパータオルに用いられる、坪量が22〜34g/mのペーパータオルを用い、一方、最下層のプライPとして、これより坪量(g/m)の1.2〜1.5倍、即ち、26.4〜51g/m(但し、プライPの坪量>その他のプライPの坪量)のペーパータオルを用いることが好ましい。
[2]第二のカートン収納用衛生用紙:
次に、本発明の第二のカートン収納用衛生用紙の実施形態について具体的に説明する。本発明の第二のカートン収納用衛生用紙は、例えば、図1の(a)図及び(b)図に示すカートン収納用衛生用紙10のように、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束11を備え、図4に示すように、前記衛生用紙束11が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライである。本発明のカートン収納用衛生用紙は、図2に示すような、箱状をなすカートン本体16の内部空間に収納され、カートン入り衛生用紙1として用いることができる。
[2−1]衛生用紙束:
本発明の第二のカートン収納用衛生用紙の衛生用紙束は、これまでに説明した第一のカートン収納用衛生用紙のように、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであることに代えて、最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライが用いられている。
このように構成することによって、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)よりも機械的強度が高くなり、角筒状カートンにカートン収納用衛生用紙(衛生用紙束)を挿入してカートン入り衛生用紙を製造する際に、衛生用紙束挿入時の衛生用紙束と角筒状カートンとの摩擦によって、最下層のプライが捲れ難い。従って、最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を有効に防止することができ、使用者は、最後の一枚まで正常な状態で折り畳まれたプライを使用することができる。また、衛生用紙束を角筒状カートンに挿入する際に挿入不良が発生し難く、歩留まりよく製造することが可能である。
なお、図4においては、繰り返し構造の最下層のプライPが2枚の原紙を重ね合わせて構成され、その他のプライPが1枚の原紙によって構成された例を示しているが、その他のプライPが2枚以上の原紙を重ね合わせて構成されていてもよい。例えば、従来のティシュペーパーのように、その他のプライPが2枚の原紙を重ね合わせて構成されている場合には、最下層のプライPは、3枚又はそれ以上の枚数の原紙を重ね合わせて構成されていればよい。
本発明の第二のカートン収納用衛生用紙に用いられる衛生用紙束は、上記のように最下層のプライPが、その他のプライPよりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライであること以外は、衛生用紙の種類や衛生用紙束の繰り返し構造については、第一のカートン収納用衛生用紙の衛生用紙束と同様に構成されたものを好適に用いることができる。
なお、本発明の第二のカートン収納用衛生用紙においては、最下層のプライPが、その他のプライPよりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されることに加えて、更に、第一のカートン収納用衛生用紙の特徴である、前記プライPが、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されていてもよい。
[3]第三のカートン収納用衛生用紙:
次に、本発明の第三のカートン収納用衛生用紙の実施形態について具体的に説明する。本発明の第三のカートン収納用衛生用紙は、例えば、図1の(a)図及び(b)図に示すカートン収納用衛生用紙10のように、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束11を備え、図5に示すように、前記衛生用紙束11が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、前記プライを構成する衛生用紙は、その少なくとも一部にエンボス加工40が施されたものであり、且つ繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工40が施された衛生用紙から構成されたプライである。本発明のカートン収納用衛生用紙は、図2に示すような、箱状をなすカートン本体16の内部空間に収納され、カートン入り衛生用紙1として用いることができる。
[3−1]衛生用紙束:
本発明の第三のカートン収納用衛生用紙の衛生用紙束は、前記プライを構成する衛生用紙が、その少なくとも一部にエンボス加工40が施されたものであり、且つ、これまでに説明した第一のカートン収納用衛生用紙のように、繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであることに代えて、最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工40が施された衛生用紙から構成されたプライが用いられている。
このように構成することによって、より高い押圧力によってエンボス加工40が施された衛生用紙から構成されたプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)よりも機械的強度が高くなり、角筒状カートンにカートン収納用衛生用紙(衛生用紙束)を挿入してカートン入り衛生用紙を製造する際に、衛生用紙束挿入時の衛生用紙束と角筒状カートンとの摩擦によって、最下層のプライが捲れ難い。従って、最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を有効に防止することができ、使用者は、最後の一枚まで正常な状態で折り畳まれたプライを使用することができる。また、衛生用紙束を角筒状カートンに挿入する際に挿入不良が発生し難く、歩留まりよく製造することが可能である。
「エンボス加工」とは、表面に凹凸を形成する型押し加工のことである。例えば、プライを構成する衛生用紙にエンボス加工を施す際には、凹凸が形成されたロールを衛生用紙に押し付けながら型押しすることによって実現することができる。
衛生用紙にエンボス加工を施すことによって、押圧される部位の衛生用紙が圧縮され、衛生用紙に腰が生まれ、折り曲がり難くすることができる。
例えば、従来のティシュペーパーにおいては、図6に示すように、原紙を2枚以上重ね合わせてティシュペーパーを形成する際に、この2枚の原紙のはがれを防止するために、その端部に、「クリッパ」と呼称されているエンボス加工40が施されている。本発明において、プライPを構成する衛生用紙に施されるエンボス加工は、このようなクリッパを用いても実現可能である。ここで、図6は、本発明の第三のカートン収納用衛生用紙に用いられるプライを構成する衛生用紙の一例を示す平面図である。なお、図6においては、プライPを構成する衛生用紙の両側の端部に、それぞれ二本ずつ直線状のエンボス加工40(クリッパ)が施された例を示している。
上記したように衛生用紙としてティシュペーパーを用いる場合には、最下層のプライPを構成するティシュペーパーに、その他のプライPを構成するティシュペーパーよりも高い押圧力によって、上記クリッパを施すことによって、プライPのクリッパ部分の機械的強度が高くなり、最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を有効に防止することができる。また、このように構成することによって、エンボス加工を行うために特別な工程を別途行う必要はなく、本発明の第三のカートン収納用衛生用紙を簡便に製造することができる。
なお、本発明において衛生用紙に施されるエンボス加工は、上記したクリッパに限定されることはなく、例えば、キッチンペーパー等のペーパータオルにおいて、その表面全域にエンボス加工を施し、最下層のプライPの衛生用紙に、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工を施してもよい。
エンボス加工によって衛生用紙に形成される凹凸の凹部及び凸部の形状や、それらの配列については特に制限はなく、例えば、規則的な凹部と凸部の繰返しであってもよいし、不規則な凹部と凸部の繰返しであってもよい。
また、エンボス加工における押圧力は、衛生用紙を構成する原紙の素材やその坪量(g/m)、また衛生用紙の用途に応じて適宜選択することができる。なお、本発明の第三のカートン収納用衛生用紙においては、最下層のプライPを構成する衛生用紙に施されるエンボス加工の押圧力(Pa)が、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙に施されるエンボス加工の押圧力(Pa)の1.2〜1.5倍であることが好ましく、1.25〜1.45倍であることが更に好ましく、1.3〜1.4倍であることが特に好ましい。なお、プライPを構成する衛生用紙のエンボス加工の押圧力(Pa)が、その他のプライPを構成する衛生用紙のエンボス加工の押圧力(Pa)の1.2倍未満であると、最下層のプライPとその他のプライPとの差異が生じ難く、十分な効果を得られないことがある。
なお、本発明の第三のカートン収納用衛生用紙の衛生用紙束は、上記のように前記プライを構成する衛生用紙が、その少なくとも一部にエンボス加工が施されたものであり、且つ繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されたプライであること以外は、衛生用紙の種類や衛生用紙束の繰り返し構造については、第一のカートン収納用衛生用紙の衛生用紙束と同様に構成されたものを好適に用いることができる。
なお、本発明の第三のカートン収納用衛生用紙においては、最下層のプライPとして、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工40が施された衛生用紙から構成されることに加えて、更に、第一のカートン収納用衛生用紙の特徴である、前記プライPが、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されていてもよいし、第二のカートン収納用衛生用紙の特徴である、前記プライPが、その他のプライPよりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されていてもよい。
[4]第一〜第三のカートン収納用衛生用紙の共通の構成:
次に、本発明の第一〜第三のカートン入り衛生用紙の共通の構成について具体的に説明する。
[4−1]最上層のプライP
上記した第一〜第三のカートン収納用衛生用紙においては、衛生用紙束の最下層のプライPを、その他のプライPと異なる構成にすることによって、最下層のプライPの不要な折れ曲がりや皺、破れ等を防止するものであるが、例えば、最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであってもよい。
このように構成することによって、角筒状カートンにカートン収納用衛生用紙(衛生用紙束)を挿入してカートン入り衛生用紙を製造する際に、衛生用紙束挿入時の風圧や衛生用紙束と角筒状カートンとの摩擦によって、最上層のプライPが捲れてしまうことを有効に防止することができる。従って、最上層のプライPに皺や破れが発生し難く、外観上好ましいことに加え、衛生用紙束を角筒状カートンに挿入する際に挿入不良が発生し難く、歩留まりよく製造することが可能である。また、使用開始時においても、最上層のプライPをうまく引き出すことができ、そのプライが破断され難い。
このように、最上層のプライPを、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成する際には、上述した第一のカートン収納用衛生用紙における最下層のプライPを構成する衛生用紙と同様に構成された衛生用紙を好適に用いることができる。
また、本発明の第一〜第三のカートン収納用衛生用紙においては、最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライであってもよい。
このように構成することによって、上記したような最上層のプライPを坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成した場合と同様の効果を得ることができる。このように、最上層のプライPを、その他のプライPよりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成する際には、上述した第二のカートン収納用衛生用紙における最下層のプライPを構成する衛生用紙と同様に構成された衛生用紙を好適に用いることができる。
また、本発明の第一〜第三のカートン収納用衛生用紙においては、プライを構成する衛生用紙が、その一部にエンボス加工が施されたものである場合に、最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されたものであってもよい。
このように構成することによって、上記したような最上層のプライPを坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成した場合と同様の効果を得ることができる。このように、最上層のプライPを、その他のプライPを構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成する際には、上述した第三のカートン収納用衛生用紙における最下層のプライPを構成する衛生用紙と同様に構成された衛生用紙を好適に用いることができる。
[5]カートン入り衛生用紙:
次に、本発明のカートン入り衛生用紙の実施形態について具体的に説明する。本発明のカートン入り衛生用紙は、図2に示すような、上面2、底面4、一対の側面6、及び一対の妻面8a、8bを有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、前記上面2に衛生用紙の取出口を形成するための取出口形成用切込線14が形成されたカートン本体16と、このカートン本体16の内部空間に収納された、本発明の第一〜第三のカートン収納用衛生用紙のいずれかのカートン収納用衛生用紙10(図1の(a)図参照)と、を備えたカートン入り衛生用紙1である。なお、本発明のカートン入り衛生用紙を構成するカートン収納用衛生用紙については、これまでに説明した第一〜第三のカートン収納用衛生用紙の実施形態と同様に構成されたものを用いることができるため、その説明を省略する。
[5−1]カートン本体:
「カートン本体」とは、上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙(衛生用紙束)を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、衛生用紙の取出口の外周形状と一致するように取出口形成用切込線が形成された箱体である。
「箱状」とは、上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成される形状である。この内部空間は、衛生用紙を収納するための空間となる。
「箱状」としては、例えば、直方体状、立方体状等の六面体状を挙げることができる。これらの形状では、上面と底面、一の側面と他の側面、一の妻面と他の妻面が対向するように平行に配置される。これらの形状の中では、直方体状が好ましい。例えば、図2に示すカートン入り衛生用紙1は、カートン本体16の側面6側を長辺、一対の妻面8a、8b側を短辺とする直方体状にカートン本体16を構成した例である。なお、これらの形状において、2つの面の稜線部分を面取りしたものも、本明細書にいう「箱状」に含まれる。
カートン本体を構成する材質について特に制限はない。但し、箱体を折り曲げ形成する都合上、厚紙等の紙材料を構成材料とすることが好ましい。一般に、これらの紙材料としては、例えば、木材パルプ、古紙等を原料として製造されたものを好適に用いることができる。
カートン本体には、衛生用紙の取出口を形成するための取出口形成用切込線が形成されている。この「取出口形成用切込線」は、衛生用紙の取出口を形成するために設けられた切込線であり、前記取出口の外周形状と一致する環状に形成される。このような構成により、使用者は、この切込線を破断することによって取出口を形成することができ、その取出口から衛生用紙を取り出すことが可能となる。
ここにいう「環状」とは、ある領域を区画するように、いくつかの線(切り込み)が断続的に配置された形状を意味する。カートン本体としては、直方体状のものが多く用いられるため、その取出口の形状はカートン本体の長手方向に沿った横長の環状とすることが通常である。例えば、長方形状、長円形状、長楕円形状等の形状を挙げることができる。例えば、図2に示すカートン入り衛生用紙1は、取出口の外周形状と一致するように長方形状の取出口形成用切込線14を形成した例である。
上記の取出口形成用切込線は、通常、ミシン目状のものが採用される。このミシン目は2本のミシン目が平行するように配置された2重ミシン目であってもよい。また、包装業界でジッパーと呼称されている切れ目が鉤形に屈曲した開封用破断線(包装産業の周知・慣用技術集第281頁参照、昭和53年12月20日特許庁発行)を採用することもできる。
カートン本体には、前記の取出口形成用切込線の他に、別の目的に供する切込線を形成しておいてもよい。例えば、前記取出口形成用切込線が形成された面(通常、上面)と対向する面(通常、底面)に、一対の押上片を形成するための押上片形成用切込線を形成することも好ましい形態の一つである。この押上片形成用切込線を押圧して押し破り、カートン本体の内側に折り曲げると一対の押上片が形成される。この押上片によって、カートン本体内部の衛生用紙が上面側に押し上げられるため、上面の取出口から衛生用紙の最後の一枚まで、安定してポップアップさせることが可能となる。
例えば、図7はカートン入り衛生用紙の中間体となるカートンブランク110を示す平面図であるが、このカートンブランク110は、上面2となる面に取出口形成用切込線14が形成され、底面4となる面の中央部にU字状の押上片形成用切込線54が1対形成された例である。
なお、本発明のカートン入り衛生用紙に用いられるカートン収納用衛生用紙は、上記したように最下層のプライPが、その他のPよりも、坪量(g/m)の高い衛生用紙から構成されているか(第一のカートン収納用衛生用紙)、一枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されているか(第二のカートン収納用衛生用紙)、又は、より高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されている(第三のカートン収納用衛生用紙)ため、最下層のプライPの機械的強度が高くなっている。このため、押上片によって残り枚数(組数)の少なくなった衛生用紙束を上面側に押し上げる際に、最下層のプライPが型崩れせず、良好に上面側に押し上げることができる。従って、上面の取出口から最後の一組のプライPまで、安定してポップアップさせることが可能となる。例えば、従来のカートン収納用衛生用紙においては、最下層のプライPの機械的強度が低いため、上記押上片を用いた際に、カートンの内部で衛生用紙束が型崩れしてしまい、衛生用紙束を良好に上面側に押し上げられないことがある。
[5−2]ウインドウフィルム:
カートン本体は、ウインドウフィルムを備えたものであってもよいし、ウインドウフィルムを備えない、いわゆるフィルムレスカートンであってもよい。「ウインドウフィルム」は、取出口をカートン本体の内面側から被覆するように配置されたフィルム材であり、衛生用紙を取り出すためのスリットが形成されている。
このウインドウフィルムは、外部の塵や埃から衛生用紙を保護することができるのは勿論のこと、スリット間の摩擦により、ポップアップした衛生用紙がカートンの内部に落ち込むことを防止し、衛生用紙を取出口から突出させた状態で保持することができる。
ウインドウフィルムの形状は、衛生用紙の取出口を被覆することができる限りにおいて、どのような形状のものであってもよい。但し、取出口の形状として横長の環状のものが汎用されることから、図2に示すカートン入り衛生用紙1のように、長方形状のウインドウフィルム20を用いることが好ましい。
ウインドウフィルムの構成材料は特に制限されるものではない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリビニルアルコール等のプラスチック;グラシン紙、クラフト紙、ケント紙、インディア紙等の印刷用紙、書道用紙、包装紙、加工原紙等の紙;等を好適に用いることができる。
「スリット」とは、ウインドウフィルムを貫通する切れ目である。スリットの形成方向は特に制限されるものではないが、本発明のカートン入り衛生用紙の長辺に沿う方向に形成されることが好ましい。例えば、図2に示すカートン入り衛生用紙1は、ウインドウフィルム20の中央部に、カートン本体16の長辺に沿って直線状のスリット18を形成した例である。
[6]第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法:
次に、第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法について具体的に説明する。本発明の第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法は、前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間の他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、前記繰り返し構造形成工程において、繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙を用いてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するものである。
[6−1]繰り返し構造形成工程:
本発明の製造方法における繰り返し構造形成工程は、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を形成する工程であり、一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する。
このような工程は、従来公知の折り畳み加工機、例えば、折板式加工機等により行うことができる。
折板式加工機(「多連機」とも称される)は、衛生用紙束を構成するプライの組数に応じた長尺プライ供給ロール及び折り板を備えた加工機であり、長尺プライ供給ロールから長尺のプライを引き出し、その引き出した長尺のプライを折板で折りながら重ね合わせることによって、長尺の衛生用紙束を形成することができる。この長尺の衛生用紙束を適当な長さに裁断することによって、衛生用紙束を構成することができる。
本発明の第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法は、この繰り返し構造形成工程において、繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙を用いてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成する。即ち、最下層のプライPを形成するための長尺プライ供給ロールとして、その他の長尺プライ供給ロールよりも坪量(g/m)の高い衛生用紙が捲回された長尺プライ供給ロールを使用し、上記した折板式加工機を用いて長尺の衛生用紙束を形成する。
なお、特に限定されることはないが、例えば、最上層のプライPを形成するための長尺プライ供給ロールにも、その他の長尺プライ供給ロールよりも坪量(g/m)の高い衛生用紙が捲回された長尺プライ供給ロールを使用することにより、最上層のプライPも、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成された長尺の衛生用紙束を形成することができる。
このようにして得られた長尺の衛生用紙束は、丸刃ないしバンドソーを備えたカッターにより適当な長さに裁断し、衛生用紙束とすることによって、第一のカートン収納用衛生用紙を製造することができる。カッターとしては、例えば、マルチブレードソー、丸刃ソー、テーブル式マルチブレードソー等を好適に用いることができる。
このようにして得られたカートン収納用衛生用紙は、上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、衛生用紙の取出口を形成するための取出口形成用切込線が形成されたカートン本体に収納することによって、カートン入り衛生用紙として用いられる。
以下、第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法によってカートン収納用衛生用紙を得、得られたカートン収納用衛生用紙を用いてカートン入り衛生用紙を製造する方法について説明する。
[6−2]角筒状カートン形成工程:
まず、カートン収納用衛生用紙を収納するための角筒状カートンを形成する。「角筒状カートン」とは、上面、底面、及び一対の側面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、内部空間が形成された筒状の部材であり、上面と底面と一対の側面のいずれかの面から妻面を形成するためのフラップが延出されているものである。
前記角筒状カートンは、後にカートン収納用衛生用紙(衛生用紙束)を挿入するため、少なくとも一方の妻面側が開放されている必要がある。但し、双方の妻面側が開放されていてもよい。例えば、図8に示す角筒状カートン100は、上面2、底面3、及び一対の側面6を有する形状に折り曲げ、一対の妻面8の両方を開放している例である。
前記角筒状カートンとして、予め、前記取出口を前記角筒状カートンの内側から被覆するように配置され、衛生用紙を取り出すためのスリットが形成されたウインドウフィルムが貼付されたものを用いてもよいし、ウインドウフィルムを備えない、いわゆるフィルムレスカートンであってもよい。
角筒状カートンを形成する方法については特に限定されるものではないが、例えば、図7に示すカートンブランク110のような、紙材料等からなるカートンブランクを折り曲げることによって形成することができる。
カートンブランク110は、一枚の紙材料によって、折り曲げ線を介して上面2、底面4、一対の側面6が形成されており、側面6の端縁からは、折り曲げ線を介して内フラップ26が延出されたものである。また、上面2の端縁からは、折曲線を介して上面外フラップ28が延出されており、これと同様に、底面4の端縁からは、折曲線を介して底面外フラップ30が延出されている。更に、底面4の一の側縁部からは、折曲線を介して、側面接合代32が延出されている。
このカートンブランク110にはカートン本体16の上面に相当する面に環状の取出口形成用切込線14が形成されている。必要に応じて、この取出口形成用切込線14を包囲する位置に、スリットが形成されたウインドウフィルムを貼り付けておいてもよい。このようなカートンブランク110は、各折曲線を折り曲げ、側面接合代32と側面6を接合することにより、双方の妻面側が開放された角筒状カートンを形成することができる。
[6−3]カートン形成工程:
次に、このような角筒状カートンの開放された妻面の側から、本発明の製造方法によって得られたカートン収納用衛生用紙(衛生用紙束)を挿入する。その後、一方ないし双方の妻面側において、一対の内フラップを折曲線に沿って内側に折り曲げ、更に、上面外フラップと底面外フラップをその一部が互いに重なり合うように折り曲げ、その重なり部分を接着剤等によって接着することによって、角筒状カートンの開口部を閉塞し、一対の妻面を形成する。このようにして、図2に示すようなカートン入り衛生用紙1を製造することができる。
[7]第二のカートン収納用衛生用紙の製造方法:
本発明の第二のカートン収納用衛生用紙の製造方法は、前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、前記繰り返し構造形成工程において、繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するものである。
[7−1]繰り返し構造形成工程:
繰り返し構造形成工程では、一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する。
このような工程は、第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法と同様に、従来公知の折り畳み加工機、例えば、折板式加工機等により行うことができる。本発明の第二のカートン収納用衛生用紙の製造方法の繰り返し構造形成工程では、例えば、最下層のプライPを形成するための長尺プライ供給ロールとして、その他の長尺プライ供給ロールよりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせた衛生用紙が捲回された長尺プライ供給ロールを使用し、上記した折板式加工機を用いて長尺の衛生用紙束を形成する。
なお、特に限定されることはないが、例えば、最上層のプライPを形成するための長尺プライ供給ロールにも、その他の長尺プライ供給ロールよりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせた衛生用紙が捲回された長尺プライ供給ロールを使用することにより、最上層のプライPも、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成された長尺の衛生用紙束を形成することができる。
このようにして得られた長尺の衛生用紙束は、カッターにより適当な長さに裁断し、衛生用紙束とすることによって第二のカートン収納用衛生用紙を製造することができる。カッターとしては、第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法にて説明したものと同様のものを用いることができる。
また、このようにして得られたカートン収納用衛生用紙(第二のカートン収納用衛生用紙)は、上記した第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法において説明した、角筒状カートン形成工程及びカートン形成工程を行うことによって、図2に示すようなカートン入り衛生用紙1を製造することができる。
[8]第三のカートン収納用衛生用紙の製造方法:
本発明の第三のカートン収納用衛生用紙の製造方法は、前記プライを構成する衛生用紙の一部にエンボス加工を施し、エンボス加工を施した前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、前記繰り返し構造形成工程において、繰り返し構造の最下層のプライPを構成する衛生用紙として、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工を施してプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するものである。
[8−1]繰り返し構造形成工程:
繰り返し構造形成工程では、プライを構成する衛生用紙の一部にエンボス加工を施し、エンボス加工を施した一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する。
繰り返し構造形成工程におけるエンボス加工は、従来公知のエンボス加工機、例えば、エンボスロール等を用いることができる。
その後、第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法と同様に、従来公知の折り畳み加工機、例えば、折板式加工機等により繰り返し構造を形成する。本発明の第三のカートン収納用衛生用紙の製造方法の繰り返し構造形成工程では、例えば、最下層のプライPを形成するための長尺プライ供給ロールとして、その他の長尺プライ供給ロールよりも高い押圧力によってエンボス加工を施した衛生用紙が捲回された長尺プライ供給ロールを使用し、上記した折板式加工機を用いて長尺の衛生用紙束を形成する。
なお、特に限定されることはないが、例えば、最上層のプライPを形成するための長尺プライ供給ロールにも、その他の長尺プライ供給ロールよりも高い押圧力によってエンボス加工を施した衛生用紙が捲回された長尺プライ供給ロールを使用することにより、最上層のプライPも、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された長尺の衛生用紙束を形成することができる。
このようにして得られた長尺の衛生用紙束は、カッターにより適当な長さに裁断し、衛生用紙束とすることによって、第三のカートン収納用衛生用紙を製造することができる。カッターとしては、第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法にて説明したものと同様のものを用いることができる。
また、このようにして得られたカートン収納用衛生用紙(第三のカートン収納用衛生用紙)は、上記した第一のカートン収納用衛生用紙の製造方法において説明した、角筒状カートン形成工程及びカートン形成工程を行うことによって、図2に示すようなカートン入り衛生用紙1を製造することができる。
本発明のカートン収納用衛生用紙は、ティシュペーパー、キッチンペーパー等のペーパータオル、シート状のトイレットペーパー、ワッティング(紙綿)等の衛生用紙に利用することができる。特に、従来品と比較して薄く構成されたカートン本体の内部空間に、従来と同等のプライ数の衛生用紙を収納した、いわゆるスリムタイプのカートン入り衛生用紙に好適に用いることができる。
本発明のカートン収納用衛生用紙の一の実施形態を示す模式図であり、(a)は斜視図であり、(b)は概略側面図である。 本発明のカートン収納用衛生用紙をカートン本体の内部空間に収納したカートン入り衛生用紙を示す斜視図である。 カートン収納用衛生用紙を構成する衛生用紙束のいくつかの実施形態を示す概略側面図(a)〜(c)である。 本発明の第二のカートン収納用衛生用紙の一の実施形態を示す概略側面図である。 本発明の第三のカートン収納用衛生用紙の一の実施形態を示す概略側面図である。 本発明の第三のカートン収納用衛生用紙に用いられるプライを構成する衛生用紙の一例を示す平面図である。 本発明のカートン入り衛生用紙の第一の実施形態の一例を示す図であり、カートン入り衛生用紙を組み立てる前のカートンブランクの状態の展開図である。 本発明のカートン収納用衛生用紙をカートン本体の内部空間に収納してカートン入り衛生用紙を製造する工程を示す斜視図である。
符号の説明
1:カートン入り衛生用紙、2:上面、4:底面、6:側面、8:妻面、10,10A,10B,10C:カートン収納用衛生用紙、11:衛生用紙束、14:取出口形成用切込線、16:カートン本体、18:スリット、20:ウインドウフィルム、26:内フラップ、28:上面外フラップ、30:底面外フラップ、32:側面接合代、40:エンボス加工、54:押上片形成用切込線、100:角筒状カートン、110:カートンブランク、P:プライ。

Claims (12)

  1. 箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備え、
    前記衛生用紙束が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、
    前記繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙。
  2. 前記プライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)が、前記その他のプライPを構成する衛生用紙の坪量(g/m)の1.2〜1.5倍である請求項1に記載のカートン収納用衛生用紙。
  3. 箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備え、
    前記衛生用紙束が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、
    前記繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙。
  4. 箱状をなすカートン本体の内部空間に収納される、複数組の衛生用紙のプライが折り重ねられた衛生用紙束を備え、
    前記衛生用紙束が、一のプライPが折り返され、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1が挟み込まれ、更に、前記他のプライPn+1が折り返されるという繰り返し構造を有するとともに、
    前記プライを構成する衛生用紙が、その少なくとも一部にエンボス加工が施されたものであり、且つ前記繰り返し構造の最下層のプライPが、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されたプライであるカートン収納用衛生用紙。
  5. 前記繰り返し構造の最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙によって構成されたプライである請求項1〜4のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙。
  6. 前記繰り返し構造の最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせて構成されたプライである請求項1〜4のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙。
  7. 前記プライを構成する衛生用紙が、その一部にエンボス加工が施されたものであり、且つ前記繰り返し構造の最上層のプライPが、その他のプライP(但し、Y≠1,U)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工が施された衛生用紙から構成されたプライである請求項1〜4のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙。
  8. 上面、底面、一対の側面、及び一対の妻面を有する形状に折り曲げられ、これらの面によって区画された、衛生用紙を収納し得る内部空間が形成された箱状をなすとともに、前記上面に前記衛生用紙の取出口を形成するための取出口形成用切込線が形成されたカートン本体と、
    前記カートン本体の前記内部空間に収納された、請求項1〜7のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙と、を備えたカートン入り衛生用紙。
  9. 請求項1又は2に記載のカートン収納用衛生用紙を製造する方法であって、
    前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間の他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、
    前記繰り返し構造形成工程において、前記繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも坪量(g/m)の高い衛生用紙を用いてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するカートン収納用衛生用紙の製造方法。
  10. 請求項3に記載のカートン収納用衛生用紙を製造する方法であって、
    前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、
    前記繰り返し構造形成工程において、前記繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)よりも1枚以上多い枚数の原紙を重ね合わせてプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するカートン収納用衛生用紙の製造方法。
  11. 請求項4に記載のカートン収納用衛生用紙を製造する方法であって、
    前記プライを構成する衛生用紙の一部にエンボス加工を施し、エンボス加工を施した前記一のプライPを折り返し、その折り返されたプライPの間に他のプライPn+1を挟み込み、更に、前記他のプライPn+1を折り返すという操作を繰り返して、前記繰り返し構造を形成する工程(繰り返し構造形成工程)を備え、
    前記繰り返し構造形成工程において、前記繰り返し構造の最下層のプライPとして、その他のプライP(但し、X≠1)を構成する衛生用紙よりも高い押圧力によってエンボス加工を施してプライPを形成し、得られた前記プライPを最下層として前記繰り返し構造を形成するカートン収納用衛生用紙の製造方法。
  12. 前記繰り返し構造形成工程は、
    前記プライの組数に応じた長尺プライ供給ロール及び折り板を備えた折板式加工機を用い、各原紙供給ロールから供給される長尺のプライを、前記折り板によって折り返すことにより行われる請求項9〜11のいずれかに記載のカートン収納用衛生用紙の製造方法。
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