JP6814491B2 - 竿受渡し装置およびそのための支持腕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を充填した充填ケーシングを懸吊した竿を複数本、一括して台車へ受渡す竿受渡し装置およびそのための支持腕装置に関する。
この種の竿受渡し装置としては、例えば、特許文献1に開示されている装置が知られている。この特許文献1の装置は、連鎖状ソーセージが吊り下げられた竿を搬入する搬入機構と、該搬入機構から竿を受取ってから台車への吊り掛け高さ位置までもち上げる昇降機構と、該昇降機構から竿を受取り台車の所定の吊り掛け部まで搬送し該吊り掛け部へ移し替える機構とを備えている。
この特許文献1における移し替え機構は、支柱に案内されて昇降可能な昇降機構から横方向に張り出すアームを周回するようにチェーンが設けられていて、昇降機構から竿を受け取り、これをチェーン上でアームの先端の方へ移動させる。上記昇降機構は、鉤状の保持体を定ピッチで配したチェーンを有し、チェーンの走行に伴い保持体により次々と竿を上昇させ、順次竿を上記移し替え機構のアームを周回するチェーンに引き渡す。該アームは、上記台車に複数段設けられた吊り掛け部のうち、選択された一つの吊り掛け部の上方に位置しており、該アームのチェーンが所定数の竿を昇降機構から引き取った後に、該アームが降下してこれらの竿を一括して台車の吊り掛け部へ移し替える。かかる移し替え動作が各段の吊り掛け部へ対して順次行なわれる。
一方、ソーセージを吊下した竿(棒)を竿掛け用の桁に順次配するための装置が特許文献2に開示されている。この特許文献2では、竿の両端に位置する一対の静止桁と可動な一対の行程桁と有していて、静止桁と行程桁には竿支持のためのV字状の刻み目が同ピッチで配列形成されている。一対の静止桁のそれぞれに対し、一対の行程桁のそれぞれは竿の長手方向の外側で隣接して位置している。すなわち、竿の一端位置に静止桁の一方と行程桁の一方が隣接して位置し、竿の他端位置に静止桁の他方と行程桁の他方が隣接して位置している。行程桁は、上記刻み目の一ピッチだけ桁の長手方向で往復するとともに、静止桁に対し上方位置と下方位置との間を上下動するための機構を備えている。かくして、静止桁の刻み目上に配された竿は、上記行程桁の往復動そして上下動により、静止桁からもち上げられ一ピッチだけ桁の長手方向に前進して一ピッチずつ送られ、再び静止桁で支持されることとなる。
特開2007−185122 特開平03−112435
しかしながら、特許文献1の装置では、昇降機構から受けた竿を移し替え機構で順次アームの前部に向け前進させて、定ピッチで一群の竿を配するためには、アームの前後端に設けられたスプロケットに巻回されてアームを周回するように走行する長い走行距離のチェーンが必要であるとともに、一群の竿をチェーンで前進させている間の時間、チェーンの連続走行駆動が必要であり、移し替え機構は全体の機構が大がかりになる。
そこで、特許文献1の移し替え機構を特許文献2の桁を有する装置に置換することが考えられる。
しかしながら、特許文献2の桁は、静止桁と行程桁自体は簡単な構造となっているが、行程桁を往復動そして上下動させるための機構が複雑で、また、一つの竿の送りの開始時から一ピッチ送りを完了した後に次の竿の送りのために原位置へ戻り、次の竿の送りを開始するまでのサイクル時間が長い。すなわち、一つの竿の一ピッチ送りが完了するまで、次の竿の送りを開始することができなく、それ故にサイクル時間が長くなる。さらには、行程桁から静止桁へ竿を引き渡す動作は、上下方向に可動な行程桁が下降することで竿を静止桁へ移行させるので、移行の際の竿が受ける衝撃が大きい。サイクル時間をあまり短くできないので、上記行程桁の下降距離を小さくさらには短時間で下降するように設定すれば、なお衝撃が大きくなる。
本発明は、このような事情に鑑み、簡単な機構で竿の受渡し時に衝撃が少なく、サイクル時間の短い作業能率の高い竿受渡し装置およびそのための支持腕装置を提供することを課題とする。
本発明に係る竿受渡し装置は、内容物を充填した充填ケーシングを懸吊した竿を該竿の両端部で支持する支持部が竿の長手方向に対し直角な竿配列方向で複数の位置に形成された支持腕装置を有し、上記竿を支持腕装置から台車の竿受部へ受渡す。
かかる竿受渡し装置において、本発明では、竿受渡し装置は、上記支持腕装置に対し竿長手方向で近接した位置に台車の竿受部を竿配列方向で受入れ可能な受入空間を形成し、上記支持腕装置は、台車の竿受部と平行をなし竿配列方向に延びる静止竿支持部材と、竿長手方向で該静止竿支持部材に対し近接しかつ竿配列方向に平行に延びる昇降竿支持部材を有し、静止竿支持部材と昇降竿支持部材のいずれも鋸歯状の複数の受歯部を有し、各受歯部は水平面に対し傾斜をなす竿スライド縁を有し、静止竿受部材は上記該受歯部が形成する支持部である谷部で竿を受け、上記昇降竿支持部材は、該昇降竿支持部材の受歯部が静止竿支持部材の受歯部に対し竿配列方向でずれた位置にあるとともに、静止竿支持部材に対する下方位置と上方位置との間で往復動可能であることを特徴としている。
このような構成の本発明によれば、充填ケーシングを懸吊した竿は、適宜手段により支持腕装置の静止竿支持部材にもたらされる。該竿は、静止竿支持部材に形成された複数の受歯部のうちの一つにおける谷部で支持される。該静止竿支持部材に隣接する昇降竿支持部材は、受歯部が静止竿支持部材の受歯部よりも竿配列方向でずれた位置にあり、また、静止竿支持部材に対する、下方位置と上方位置との間で往復動する。したがって、昇降竿支持部材が上記下方位置から上昇する際に竿を静止竿支持部材から取り上げて、さらに竿を上方位置にもたらす。この上方位置における竿は、静止竿支持部材の受歯部と、昇降竿支持部材の受歯部が竿配列方向でずれて位置していることから、静止竿支持部材の受歯部の谷部よりも竿配列方向でずれていて、すなわち谷部よりも上方に位置することになる。次に昇降竿支持部材が下方位置へ向け降下すると、竿は上記静止竿支持部材の谷部よりも上方で傾斜する竿スライド縁の中間位置あるいは上端寄り位置で該静止竿支持部材の受歯部へ引き渡される。したがって、昇降竿支持部材が下方位置へ向け降下している間に、竿は上記静止竿支持部材の受歯部における竿スライド縁を谷部に向けスライド移動する。かくして、竿は静止竿支持部材の受歯部で該受歯部の一ピッチ分だけ前進する。竿が該受歯部で一ピッチ分前進している間に、昇降竿支持部材は次の竿の引き取り位置に戻っている。したがって、静止竿部材での竿の前進と、次の竿に対する引き取り動作とが同時に行われるので、竿を昇降竿支持部材で静止竿支持部材から次々と取り上げる際の一つの竿について要する昇降竿支持部材の動作のサイクル時間が短くなる。
本発明において、支持腕装置の昇降竿支持部材は静止竿支持部材に対して隣接し、昇降するだけなので、その駆動機が簡単になるとともに、両部材ともに板部材として形成でき、簡単な形状となり、かつ竿長手方向での寸法が小さくなり装置がコンパクトになる。
本発明において、支持腕装置は、上下方向で複数段をなして設けられているようにすることができる。通常、台車には竿受部が複数段に設けられているので、上記支持腕装置もこれに対応して複数段設けることにすれば、複数段の支持腕装置における竿を一括して台車側へ受渡すことができる。
本発明において、受歯部は、谷部を形成する二つの上縁部の一方が竿スライド縁をなし他方よりも水平面に対し緩い傾斜となっていることが好ましい。こうすることで、受歯部における歯のピッチ寸法を大きくすることなく、竿スライド縁の傾斜を緩くすることができ、竿のスライド移行終端となる谷部での停止時の衝撃は小さくなる。
本発明において、竿受渡し装置は、充填ケーシングを懸吊した竿を一本毎引き取りこれを静止竿支持部材の受歯部へもたらす竿搬入装置を、さらに備えているようにすることが好ましい。こうすることで、充填ケーシングを懸吊した竿を作業のしやすい位置、例えば、低い位置で竿搬入装置へ配し、竿を該竿搬入装置で高い位置にある静止竿支持部材までもち上げるようにすればよくなる。
本発明において、竿受渡し装置は、充填ケーシングを竿へ懸吊する懸吊装置から該竿を一本毎受けて竿搬入装置まで移送させる竿移送装置をさらに有し、竿搬入装置が上記竿を竿移送装置から引取る竿引取り部を有しているようにすることが好ましい。こうすることで、竿受渡し装置が上記懸吊装置から離れた位置に設置されても、竿を竿移送装置により竿搬入装置まで移送することができる。
本発明において、竿搬入装置は、竿配列方向に突出する鉤状の竿引取り部を竿長手方向に延びる横部材の両端に有し、上下方向で支持腕装置の静止竿支持部材と竿移送装置との間を昇降可能であるとともに、竿配列方向に移動可能で、竿を竿引取り部で竿移送部から引取り、静止竿支持部材の受歯部にもたらすように構成することができる。
本発明において、竿受渡し装置は、竿を静止竿支持部材の受歯部へもたらす既述の装置に代え、充填ケーシングを懸吊した竿を一本毎引き取りこれを静止竿支持部材の受歯部の高さ位置へもたらす竿搬入装置を、さらに備えているようにしてもよい。竿は、受歯部へもたらされなくとも、該受歯部の高さ位置へもたらされれば、支持腕装置側に該竿の引き取りを行なう部材を設け、引き取り後に受歯部へもたらせばよい。
本発明において、竿搬入装置は、竿の係止を可能に突出する鉤状の竿引取り部が設けられ、上端変向部と下端変向部との間で環状に走行する無端走行体で形成され、無端走行体は竿引取り部で竿を支持して搬送する竿搬送域と、該竿引取り部から竿を排出した後に竿が不存在の状態で走行する帰還域とを有しているようにすることができる。こうすることで、竿の引取りを、間欠的でなく、一方向に走行する無端走行体に設けられた竿引取り部により、順次引き取り連続的に竿搬送を行なうことができるようになる。
本発明において、竿受渡し装置は、充填ケーシングを竿へ懸吊する懸吊装置から該竿を一本毎受けて竿搬入装置まで移送させる竿移送装置をさらに有し、竿搬入装置の無端走行体における竿搬送域の下端位置が上記竿移送装置による竿移送位置よりも下方に位置しており、竿搬入装置の鉤状の竿引取り部が竿移送位置を上方へ向け通過する際に、竿を竿移送装置から引き取るようにすることができる。
本発明において、支持腕装置は、竿配列方向で静止竿支持部材の受歯部と竿搬入装置の無端走行体における竿搬送域の間を往復動可能な竿受取り部材を有し、上記無端走行体における竿搬送域の竿引取り部が上記竿受取り部材の高さ位置にきたときに竿受取り部材が竿を該竿引取り部から受け取り上記支持腕装置の静止竿支持部の受歯部の位置まで移動して該受歯部上へ配置するようにすることができる。こうすることで、無端走行体に設けられた複数の竿引取り部のうちの一つが竿受取り部材の高さ位置を通過する時点と、次の竿引取り部がこの位置を通過する時点の時間間隔に、竿受取り部材が竿の受取り受歯部への配置を完了することができる。
さらには、本発明では、竿受渡し装置のための支持腕装置は次のように構成できる。
内容物を充填した充填ケーシングを懸吊した竿を台車へ受渡す竿受渡し装置のための上記竿の両端部を支持する支持部が竿の長手方向に対し直角な竿配列方向で複数の位置に形成された支持腕装置において、
上記の支持腕装置は、竿長手方向に対し直角な竿配列方向に延びる静止竿支持部材と、竿長手方向で該静止竿支持部材に対し近接しかつ竿配列方向に平行に延びる昇降竿支持部材を有し、
静止竿支持部材と昇降竿支持部材のいずれも鋸歯状の複数の受歯部を有し、各受歯部は水平面に対し傾斜をなす竿スライド縁を有し、静止竿支持部材は上記該受歯部が形成する支持部である谷部で竿を受け、上記昇降竿支持部材は、該昇降竿支持部材の受歯部が静止竿支持部材の受歯部に対し竿配列方向でずれた位置にあるとともに、静止竿支持部材に対する下方位置と上方位置との間で往復動可能であることを特徴とする竿受渡し装置のための支持腕装置。
以上のように、本発明によれば、充填ケーシングを懸吊した竿を該竿の両端部で支持する支持腕装置が、台車の竿受部と平行をなし竿配列方向に延びる静止竿支持部材と、竿長手方向で該静止竿支持部材に対し近接しかつ竿配列方向に平行に延びる昇降竿支持部材を有し、静止竿支持部材と昇降竿支持部材のいずれも鋸歯状の複数の受歯部を有し、各受歯部は水平面に対し傾斜をなす竿スライド縁を有し、静止竿支持部材は上記該受歯部が形成する支持部である谷部で竿を受け、上記昇降竿支持部材は、該昇降竿支持部材の受歯部が静止竿支持部材の受歯部に対し竿配列方向でずれた位置にあるとともに、静止竿支持部材に対する下方位置と上方位置との間で往復動可能であることとしたので、静止竿支持部材での竿の前進と、次の竿に対する引き取り動作とが同時に行われ、竿を昇降竿支持部材で静止竿支持部材から次々と取り上げる際の一つの竿について要する昇降竿支持部材の動作のサイクル時間が短くなる、という効果を得る。さらに、本発明においては、支持腕装置の昇降竿支持部材は静止竿支持部材に対して隣接し、昇降するだけなので、その駆動機が簡単になるとともに、両部材ともに板部材として形成でき、簡単な形状となり、かつ竿長手方向での寸法が小さくなり、装置がコンパクトになる、という効果も得る。
本発明の第一実施形態としての竿受渡し装置を台車とともに示す斜視図である。 図1装置における竿移送装置の前方移送部を、竿搬入装置が上昇時にあるときの状態で示す拡大部分斜視図である。 図1装置における支持腕装置を示す斜視図である。 図1装置における竿搬入装置を示す斜視図であり、(A)は竿配列方向で後方から見た図、(B)は前方から見た図である。 昇降竿支持部材が下方位置にあるときの支持腕装置と台車の竿受部を示し、(A)は側面図、(B)はVB-VB断面図である。 昇降竿支持部材が上方位置にあるときの支持腕装置と台車の竿受部を示し、(A)は側面図、(B)はVIB-VIB断面図である。 図6における支持腕装置を示す斜視図である。 昇降竿支持部材が再度下方位置へ戻ったときの支持腕装置と台車の竿受部を示し、(A)は側面図、(B)VIIIB-VIIIB断面図である。 静止竿支持部材と下方位置にある昇降竿支持部材が一括して降下したときの支持腕装置と台車の竿受部を示し、(A)は側面図、(B)IXB-IXB断面図である。 本発明の第二実施形態としての竿受渡し装置を台車とともに示す斜視図である。 図10装置について、竿移送装置と竿搬入装置との関係を示す斜視図である。 竿搬入装置の主部としての上半部を支持腕装置との関係で示す竿長手方向で見た側面図である。 図10装置における複数の支持腕装置のうちの一つを示す斜視図である。 支持腕装置の後部を竿搬入装置との関係で示す斜視図である。 竿搬入装置から支持腕装置への竿の受渡しの様子を順に示す側面図であり、(A)は竿の竿受取り部材への受渡し前、(B)は竿の竿受取り部材への受渡し時、(C)は竿の受渡し後に無端走行体に設けられた竿引取り部が竿受取り部材の高さ位置よりも降下している状態、(D)は竿受取り部材から竿を静止竿支持部材へ移行した状態をそれぞれ示す。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態における竿受渡し装置Iは、図1に示すように、内容物を充填した充填ケーシング、例えば、ループ状ソーセージを懸吊した竿Sを台車IIに受け渡す装置である。図1にもとづき、竿受渡し装置Iの説明に先立ち、該台車IIについて簡単に説明する。なお、竿受渡し装置Iそして台車IIについて、方向を明確にするために、立体空間座標X,Y,Zを設定し、竿受渡し装置Iにおける台車IIへの竿Sの受渡し直前での該竿Sが延びる竿長手方向をX、水平面内での該竿長手方向Xに対して直角で該竿Sが配列される竿配列方向をY、そして上下方向をZとしている。
台車IIは、図1に見られるように、竿長手方向X、竿配列方向Y、上下方向Zに延びる複数の直状部材を連結して直方体形状の外郭を形成し、その内部空間には何ら部材が存在していない枠体1を有し、該枠体1の竿長手方向Xで対向する二つの側枠部1Aの内面に竿配列方向Yに延びる直状部材をなす竿受部2が上下方向Zの複数位置に取り付けられている。
該竿受部2は、図示の例では、四段をなして、上方から竿受部2A,2B,2C,2Dが設けられている。
各竿受部2(2A,2B,2C,2D)には、竿配列方向Yで間隔をもった位置に竿Sの端部を受ける一連の竿受溝3(3A,3B,3C,3D)が形成されている。この竿受溝3は、竿長手方向Xで枠体1の両端に位置する側枠部1Aに取り付けた竿受部2に、同方向で対向して開口した状態で形成されており、この対向する両方の側枠部1Aに形成された竿受溝3同士(3A同士、3B同士、3C同士、3D同士)で竿Sの両端を受けて支持する。
上記台車IIは、床面上で移動可能であり、図示の例では、枠体1の底部にホイール4が設けられている。
この台車IIを上記竿配列方向Yで受け入れる竿受渡し装置Iは、竿長手方向X、竿配列方向Y、上下方向Zの各方向で上記台車IIよりも大きい直方体外形の外郭をもった外枠体10を有し、該外枠体10は、各方向X,Y,Zに延びる直状部材を連結して形成されている。上記外枠体10は、竿長手方向Xで外枠体10の両端に位置する側枠部10Aの後部(台車IIに対し遠い側の部分)に、上下方向Zに延びる支持腕用支柱11そしてその後方位置に案内柱12が設けられている。
竿受渡し装置Iは、充填ケーシングを懸吊した竿Sを、後述の懸吊装置40から受け取り、上記台車IIへ受け渡す前に、一時的に配列支持しておくための支持腕装置13が設けられている。該支持腕装置13は、竿長手方向Xで同じ側の端部に位置するそれぞれの支持腕用支柱11で支持され、上下方向Zで複数の位置(図示の例では四段を示す位置)に設けられている。各支持腕装置13は、竿長手方向Xで支持腕用支柱11に対して内側の位置で、外枠体10の側枠部10Aとの間に間隔を保ちながら、竿配列方向Yで台車IIへ向けた前方に延びている。上記支持腕装置13と外枠体10の間の上記間隔は、上記台車IIの対応側枠部1A及びこれに取り付けられた竿受部2が進入するための受入空間D(図5(B)参照)を形成する。竿長手方向Xでの両側に位置するそれぞれの支持腕用支柱11は、その下部にモータ等の駆動装置11Aにより上下方向Zで伸縮する可動部11Bを有し、該可動部11Bの作動により、支持腕用支柱11で支持されている複数段の支持腕装置13は一括して支持腕用支柱11とともに、所定時に上記可動部11Bの伸縮距離だけ上下動することとなる。上記支持腕装置13は、竿長手方向Xでの両側に位置するそれぞれの支持腕用支柱11により支持されているが、図3に示される支持腕装置13は、図1において竿長手方向Xで手前側に位置する支持腕装置13として示されている。
支持腕装置13は、竿長手方向X、竿配列方向Yそして上下方向Zにも支持腕用支柱11に対して不動に取り付けられている静止竿支持部材14と、該静止竿支持部材14に対し上下方向Zで可動で昇降する昇降竿支持部材15と、該昇降竿支持部材15を昇降駆動するための昇降支持部材駆動装置16とを有している。
静止竿支持部材14と、昇降竿支持部材15は、図3に見られるように、ともに金属板の平坦面をそのまま維持して竿配列方向Yに長い鋸歯状部材として作られており、互いに竿長手方向Xとなる板厚方向で隣接して配置されている。
静止竿支持部材14は、竿配列方向Yとなる前後方向でのほぼ全長にわたり、上縁に複数の受歯部14Aを有し、各受歯部14Aは該受歯部14Aの頂点から前方に向け緩い傾斜の竿スライド縁14A−1と、上記頂点から後方に向けた急傾斜の支持縁14A−2とを有している。竿スライド縁14A−1と支持縁14A−2は、竿Sに対する支持部としての谷部を形成している。
昇降竿支持部材15は、静止竿支持部材14の場合と同様に、上縁にほぼ全長にわたり複数の受歯部14Aを有し、各受歯部15Aは該受歯部14Aの頂点から前方に向け緩い傾斜の竿スライド縁15A−1と、上記頂点から後方に向けた急傾斜の支持縁15A−2とを有している。竿スライド縁15A−1と支持縁15A−2は、竿Sに対する支持部としての谷部を形成している。ここで、該昇降竿支持部材15の竿スライド縁15A−1は静止竿支持部材14の竿スライド縁14A−1よりも若干急な傾斜となっているが、上記竿スライド縁15A−1と竿スライド縁14−1とを同じ傾斜にしてもよい。
静止竿支持部材14は、上下方向Zで昇降竿支持部材15より下方にまで及んでいるとともに、その後端部に基部14Cを有し、該基部14Cで支持腕用支柱11に固定的に取り付けられている。換言すれば、静止竿支持部材14は、上記基部14Cで支持腕用支柱11に固定され、竿配列方向Yで該基部14Cよりも前方に向けた腕状をなして片持ち梁状に延びている。
上記基部14Cは、隣接する昇降竿支持部材15よりも下方位置にまで及んでいて、後部で昇降竿支持部材15よりも下方に位置する部分に昇降支持部材駆動装置16が取り付けられている。
上記静止竿支持部材14には、前後方向(竿配列方向Y)の複数位置に、昇降竿支持部材15を昇降案内するためのガイドピン14Bが設けられている。さらに、静止竿支持部材14は、昇降竿支持部材15より下方に位置する下縁における前後端に回動軸16Bが取り付けられており、上記昇降支持部材駆動装置16の一部をなす駆動レバ16Aが回動軸16Bにより往復回動駆動を受けるように設けられており、後端側に位置する回動軸16Bが昇降支持部材駆動装置16のモータ、ギア等を含む駆動部16Cにより往復回動駆動を受ける。
昇降竿支持部材15は、上縁に形成された複数の受歯部15Aが、静止竿支持部材14の受歯部14Aとほぼ同数で同ピッチに形成されているが、竿配列方向Yとなる前後方向で、静止竿支持部材14の受歯部14Aに対しずれた位置にある。すなわち、前後方向での位相がずれている。
昇降竿支持部材15には、上記駆動レバ16Aの上端と回動自在(図3で矢印E方向の回動)に結合される被動軸15Bが設けられているとともに、静止竿支持部材14のガイドピン14Bと係合するガイド溝15Cが上下に延びる長孔として前後方向での複数箇所、図示の例では三箇所に形成されている。上記駆動レバ16Aは、既述のように往復回動するが、回動角は静止竿支持部材14に設けられたストッパ16Dにより規制を受ける。
かかる構成の支持腕装置13における挙動は、竿受渡し装置Iの支持腕装置13以外の諸装置についての説明後、該竿受渡し装置Iの作動についての説明中で、詳述することとする。
上記支持腕装置13を支持する支持腕用支柱11のすぐ後方に位置する案内柱12には、竿搬入装置20が昇降自在に案内支持されている。上記案内柱12は、図4(A),(B)に詳しく見られるように、U字断面の二つのレール12Aが竿配列方向Yとなる前後方向で対向して上下方向Zで平行に延びるように設けられており、両レール12A間には上下方向Zに延びるラック17が設けられ、二つのレール12Aの外側縁が案内縁12A−1をなしている。
該竿搬入装置20は、図1にて、下方に位置する後述の竿移送装置30から、充填ケーシングを懸吊した竿Sを一本毎引き取り、これを上方へもち上げて静止竿支持部材14の受歯部14Aにもたらす装置であり、図4(A),(B)に見られるように、竿長手方向Xに延びる角棒状の横部材をなす基体部21と、該基体部21の両端に取り付けられた基体端板部21Aと、該基体端板部21Aを貫通して回転自在に支持されていて上記基体部21と平行に延びる駆動軸22と、該駆動軸22の端部に取り付けられたピニオン23と、上記基体端板部21Aに取り付けられた回転自在なガイドローラ24と、竿長手方向Xの中央位置で上記基体部21の後端に取り付けられたブロック体21Bの上部に取り付けられた回転駆動部25と、上記ブロック体21Bの下部に取り付けられた直動駆動部26と、該直動駆動部26の前端に取り付け竿長手方向Xに延びる支持アーム27と、該支持アーム27の両端位置から垂下する鉤状の竿引取り部28とを有している。
上記ピニオン23はラック17と噛合しており、該ピニオン23が所定時に上記回転駆動部25により駆動される駆動軸22とともに回転し、上記ラック17に沿って上下方向Zに移動する。その際、ガイドローラ24は、上記レール12Aの案内縁12A−1により上下方向に案内される。一方、上記直動駆動部26は、竿配列方向Yに作動するシリンダ等で形成され、所定時に、上記支持アーム27を竿配列方向Yで前後に移動させる。
図1にて、上記竿搬入装置20に対して、竿配列方向Yで後方となり上下方向Zで下方となる位置に、竿移送装置30が設けられている。この竿移送装置30は、水平回転移送部31と、前方移送部32とを有している。水平回転移送部31は、直状の揺動部材31Aを有し、該揺動部材31Aが、竿Sを支持しつつ水平面で懸吊装置40に近接する位置Aと、該竿Sを上記前方移送部32へ引き渡す位置である上記前方移送部32の後部上方位置Bの間を往復回転移動(揺動)し、上記揺動部材31Aが該後部上方位置Bで一旦降下するように形成されていて、該揺動部材31Aの両端には、竿Sの両端を支持するL字の鉤状をなす受部31Bが設けられている。該水平回転移送部31は、揺動部材31Aが懸吊装置40に対して平行な状態で近接する位置Aで充填ケーシングを懸吊した竿Sを懸吊装置40から上記受部31Bに受け、しかる後、上記揺動部材31Aがその一端側を中心として水平面で約90°回転し、該竿Sを上記前方移送部32の後部上方の位置Bにまでもたらす。
上記前方移送部32は、外枠体10の両方の側枠部10Aの内側面位置に支持され、竿配列方向Yで前後に位置する二つのスプロケットに周回されたチェーン33を有しており、該チェーン33の上側路が前方へ向け走行しており、二つのチェーン33により、上記水平回転移送部31から受けた竿Sの両端を支持して該竿Sを前方へ移動するようになっている。
次に、かかる構成の本実施形態で、充填ケーシングを懸吊する竿Sを懸吊装置40から台車IIへ受け渡すまでの一連の動作を説明する。
先ず、竿移送装置30の水平回転移送部31の揺動部材31Aが懸吊装置40に近接する位置Aにもたらされ、該懸吊装置40で充填ケーシングCを懸吊し排出された竿Sを上記水平回転移送部31の揺動部材31Aの両端における受部31Bで受ける。
水平回転移送部31は、その揺動部材31Aが一端側を中心として矢印R方向に90°回転し、竿Sを上記前方移送部32の後部上方位置Bにもたらした後、揺動部材31Aが降下する。この降下により、竿Sは前方移送部32の後部位置でチェーン33上に引き渡される。その後、水平回転移送部31の揺動部材31Aは、次の竿Sを懸吊装置40から受けるために、降下したまま矢印Rの反対向きに回転し、位置Aへ戻る。上記チェーン33上に引き渡された竿Sは、該チェーン33により前方に移送され、所定位置まで前進すると前端位置でストッパ等の作動で停止する。
次に、竿搬入装置20の基体部21が回転駆動部25の駆動によるピニオン23の回転のもとに降下するとともに、基体部21に取り付けられた直動駆動部26の駆動により上記基体部21に対して支持アーム27が竿配列方向Yで後方に移動し、支持アーム27の両端に設けられた鉤状の竿引取り部28を上記チェーン33上にて前進位置で停止している竿Sに対し、後方そして下方に位置させる。しかる後、上記回転駆動部25と直動駆動部26を逆方向に作動させて、支持アーム27を上昇そして竿Sの引取りに十分な距離だけ前進させることで、上記鉤状の竿引取り部28で該竿Sを上記チェーン33上から引き取り上方にもたらす。
竿搬入装置20の竿引取り部28で引き取られた竿Sは、回転駆動部25の駆動により四段の支持腕装置13のうち選定された支持腕装置13、例えば最上段の支持腕装置13に対して若干上方の位置にもたらされ、しかる後、直動駆動部26の駆動により前進して、竿Sは上記支持腕装置13の静止竿支持部材14における最後部の受歯部14Aの上方位置にもたらされた後、竿引取り部28が所定高さだけ降下することにより受歯部14Aに引き渡される。竿Sを該受歯部14Aに引き渡した直後、上記竿搬入装置20の竿引取り部28は、次の竿Sを引取りのために上記前方移送部32のチェーン33の位置まで降下する。かくして、竿搬入装置20が次の竿を引取りに竿引取り部28が降下し次の竿を引取った後、再び上昇して該竿を静止竿支持部材14へもたらすまでの間に、先行した竿Sは該静止竿支持部材14上で前進する。
次に、支持腕装置13に引渡された上記竿Sの挙動を、支持腕装置13の詳細な構成とともに説明する。支持腕装置13は、竿長手方向Xとなる金属板の板厚方向に近接配置された静止竿支持部材14と昇降竿支持部材15とを有していて、図5(A)に見られるように、静止竿支持部材14の受歯部14Aと昇降竿支持部材15の受歯部15Aは、竿配列方向Yにおいてピッチが同じ距離となっているが、位置は互いにずれている。すなわち、受歯部14A,15A同士の位相がずれている。昇降竿支持部材15は、静止竿支持部材14に対し、上下方向Zでのみ相対動を行うようになっている。昇降竿支持部材15は、図5(A),(B)に示される下方位置から図6(A),(B)に示される上方位置(図7では、二点鎖線で示される位置)へ上昇し、図8(A),(B)に示される下方位置へ再び戻るように降下する。なお、図5ないし図8において、図3と共通部位には図3と同一符号を付して、その説明を省略もしくは簡略することとし、また静止竿支持部材14の受歯部14Aを、昇降竿支持部材15の受歯部15Aとの区別を容易にするために太線で示すこととしている。
竿搬入装置20により、上述のように竿Sは、静止竿支持部材14の複数の受歯部14Aのうちの一つ、例えば、最後部(竿配列方向Yで上記竿搬入装置20に近い側)の受歯部14A上にもたらされる。
図5(A)に見られるように、そして既述したように、静止竿支持部材14の受歯部14Aと昇降竿支持部材15の受歯部15Aとは、竿配列方向Yで同ピッチで形成されているが、該竿配列方向Yでずれた位相の位置にある。また、昇降竿支持部材15は、そのガイド溝15Cにて静止竿支持部材14のガイドピン14Bにより案内されて静止竿支持部材14に対し、下方位置と上方位置の間を可動であり、図5(A),(B)では、昇降竿支持部材15は上記下方位置にある。
竿Sは、図5に見られる静止竿支持部材14の受歯部14Aに配されると、該竿Sに対する支持部として谷部がスライド縁14A−1と支持縁14A−2で形成され、竿Sはこの谷部で支持される。このとき、竿Sの端部は、図5(B)に見られるように、台車IIの竿受部2に形成された竿受溝3の上方に位置している。
次に、昇降竿支持部材15を図5の状態の下方位置から図6の状態の上方位置へ上昇させる。昇降竿支持部材15の受歯部15Aが静止竿支持部材14の受歯部14Aよりも上方位置となると、図6(A)に見られるように竿Sは静止竿支持部材14の受歯部14Aの支持縁14A−2に沿って上昇して昇降竿支持部材15の受歯部15Aの竿スライド縁15A−1へと移行してから、該竿スライド縁15A−1上を前方(図にて左方)へ向け滑落する(図7における二点鎖線矢印F1、F2参照)。
しかる後、昇降竿支持部材15を降下し図7の下方位置へ戻す。この図7における昇降竿支持部材15は図5における位置と同じ位置にある。しかしながら昇降竿支持部材15が図5の状態から図7の状態へ戻ると、竿Sは図5の状態から図7の状態へと、竿配列方向Yで前方へ向け受歯部14Aの一ピッチ分だけ移動、すなわち前進している。このようにして竿Sは、昇降竿支持部材15が一回昇降する毎に、受歯部14Aを一ピッチずつ前進することとなる。
このようにして、竿搬入装置20により、次々と静止竿支持部材14の最後部の受歯部14Aにもたらされた竿Sは、昇降竿支持部材15の昇降動作が行われるたびに、受歯部14Aを一ピッチずつ前方へ前進し、全受歯部14Aに竿Sが配置された時点で、竿搬入装置20は次の段の支持腕装置13の静止竿支持部材14へ、上述した要項で、次々と竿Sをもたらし、この段における静止竿支持部材14への竿Sの配置を終了する。しかも、この支持腕装置13での竿Sの前進移動が、竿搬入装置20が次の竿Sの引取りの間に行われるので、次の竿Sの引取りまでの間の時間、すなわちサイクルタイムが短くなる。また、竿Sの前進が竿スライド縁14A−1を斜めに滑落することでなされるので、前進が停止するときの衝撃が小さい。
このような要領で、全段の支持腕装置13の静止竿支持部材14への竿Sの配置が完了すると、支持腕用支柱11の下部に位置する可動部11Bが駆動装置11Aの作動により短縮されて、支持腕用支柱11がこの短縮分に相当する所定距離だけ降下する。したがって、支持腕用支柱11により固定支持されている支持腕装置13、すなわち静止竿支持部材14と昇降竿支持部材15は一体的に上記所定距離だけ降下する。したがって、図9に見られるように、全段の支持腕装置13の静止竿支持部材14により支持されていたすべての竿Sは、台車IIの対応竿受部2の竿受溝3へ受け渡されることとなる。かかる時点で、竿Sの台車IIへの受渡しは完了し、台車IIは竿受渡し装置Iから引き出されるようにして移動し、充填ケーシングを次工程へもたらす。
本発明は、このように充填ケーシングを懸吊した複数の竿を順次複数段(図示では四段)の支持腕装置に支持させる際に、既述したように最上段の支持腕装置に対し竿をすべての受歯部へ最前の受歯部から順次配して、しかる後に次々と下段の支持腕装置へ竿を同様にすべての受歯部へ配していくことに限定されずに、複数段の支持腕装置へ交互に配して行くことも可能である。
例えば、充填ケーシングの竿からの懸吊長さが、二段の支持腕装置にわたる範囲に及ぶ場合、従来装置では最上段の支持腕装置に対し、竿を所定の受歯部へ最前の受歯部から順次配した後、竿を第二段の支持腕装置へ配することなく、第三段の支持腕装置のすべての受歯部へ配することとなる。このような懸吊の場合、最上段の支持腕装置に支持された竿の充填ケーシングは、第二段の支持腕装置の位置にまで及んでも第三段の支持腕装置の位置までは及んでいないので、第三段の支持腕装置で支持されている竿に懸吊されている充填ケ−シングとは接触しない。しかし、最上段と第三段のそれぞれの支持腕装置においては、竿はすべての受歯部に支持されているので、隣接する受歯部で支持されている竿に懸吊されている充填ケーシング同士は密に配されており、充填ケーシングの懸吊長さが長いと、充填ケーシングが揺れやすく、互いに接触しやすくなる。したがって、最上段そして第三段の支持腕装置で支持されている竿に懸吊されている充填ケーシングは、上述のごとく互いに密に配置されているので、後のスモーク処理の際における通気性が良くなく、また、部分的にでも互いに接触したままになっているとスモーク不良となる。
これに対し、本発明では最上段から最下段となる第四段まで、所定の段の支持腕装置に順に竿を支持させ、例えば、最上段と第三段の支持腕装置には、前方から奇数番の受歯部に、第二段と第四段の支持腕装置には、前方から偶数番の受歯部に竿を配することにより、充填ケーシングが二段分にわたる長いものでも、最上段と第三段における竿に懸吊させた充填ケーシング同士が上下方向で接触せず、さらには、同一支持腕装置では一つおきの受歯部における竿に懸吊された充填ケーシング同士が、受歯部一つ分だけ間隔をもっているのでスモーク処理の際における通気性が良好に保たれ、また、充填ケーシングが多少揺れても充填ケーシング同士が接触することがなく、接触によるスモーク不良が回避される。
<第二実施形態>
次に、図10ないし図15にもとづき、本発明の第二実施形態を説明する。この図10ないし図15においては、第一実施形態を示した図1ないし図9と共通部位には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態でも、第一実施形態と同様、竿受渡し装置Iと台車IIとを備えているが、竿受渡し装置Iの一部が第一実施形態と相違し、該竿受渡し装置Iの他部そして台車IIは第一実施形態と同じである。
本実施形態において、竿受渡し装置Iは、支持腕装置の一部と、竿搬入装置の構成が第一実施形態と異なっており、第一実施形態における支持腕装置13と竿搬入装置20と区別するために、本実施形態では、第一実施形態における符号に「50」を加えて、支持腕装置63と、竿搬入装置70として示しており、これらの装置63,70内の各要素については第一実施形態との対応有無にかかわらず、63以降、70以降の番号での符号を付してある。
図10において、第一実施形態と同じ構成の竿移送装置30から竿を引き取り支持腕装置63までもたらす竿搬入装置70は、竿長手方向Xで外枠体の10の両端側に位置して設けられており、それぞれ、上下方向に長いループを形成するベルトあるいはチェーン等の無端走行体71を有している。該無端走行体71は、上記外枠体10に取りつけられた縦長平板状の支持板72に取りつけられた複数のプーリ73により案内されている。プーリ73は、竿配列方向Yで間隔をもち上下方向Zで二列をなすように、一対の上方プーリ73A,一対の中間プーリ73Bそして一対の下方プーリ73Cを有している。一対の上方プーリ73Aのうちの一つが、上記支持板72の背面に設置されていてカバー75内に収められている駆動モータにより回転駆動を受け、上記上方プーリ73A,中間プーリ73B,下方プーリ73Cに張設された無端走行体71は、上端変向部71−1と下端変向部71−2との間で、図10にて竿配列方向Yで、竿移送装置30側に位置する側で上方に向う上昇路71−3、反対側で下方に向う下降路71−4を有し、上記上端変向部71−1と下端変向部71−2で変向する縦長な循環走行路を形成している。
上記無端走行体71の上昇路71−3は、図11に見られるように、上下方向Zで中間プーリ73Bと下方プーリ(図11では、上昇路71−3側の下方プーリは充填ケーシングに隠れていて図示されず下降路71−4側の下方プーリ73Cが表われている)との間の部分の高さ範囲で、竿移送装置30の前端域を通っており、上記無端走行体71の下降路71−4は、竿配列方向Yで支持腕装置63の後端部に近接した位置を通っている。かかる無端走行体71は、その走行方向で、上昇路71−3が上記竿移送装置30のチェーン33による竿移送位置の高さよりも上方となる部分から上端変向部71−1を経て支持腕装置63の高さ位置までの走行域で竿搬送域を形成し、一方、支持腕装置63の高さ位置の部分から下端変向部71−2を経て上記チェーン33による竿移送位置の高さまでの走行域で帰還域を形成している。
無端走行体71には、図12に見られるように、定間隔に鉤状の竿引取り部74が設けられている。図12に示される無端走行体71は、竿長手方向Xで対向した位置に設けられている一対の無端走行体71のうち、図10そして図11で図示されている無端走行体71に対し竿長手方向Xで対称に位置している、もう一方の無端走行体71である。したがって、図12は図10そして図11とは、同じ竿長手方向Xでも見ている向きは逆となっている。すなわち、図10そして図11では、無端走行体71の走行方向Pが反時計回りに循環する方向で示されているのに対し、図12ではその逆方向となる時計回りに循環する方向として示されている。
無端走行体71の外周面に取りつけられ、周方向に定間隔に配置されている鉤状の竿引取り部74は、図12に見られるように、無端走行体71に取りつけられる被取付部74Aと、竿を掛止するU字状の溝部74B−1が形成された竿掛止部74Bと、被取付部74Aに対し竿掛止部74Bを回転自在な状態で該被取付部74Aと竿掛止部74Bとを連結するピン状の連結軸体74Cとを有している。竿掛止部74Bは、上方に向け開口したU字状の溝74B−1が形成されていて、竿長手方向Xで竿Sの端部が上方から溝74B−1内に掛止するようになっている。かかる竿掛止部74Bは、回転自在な状態で連結軸体74Cにより被取付部74Aに連結され支持されているので、無端走行体71の走行により、被取付部74Aが移動して常時無端走行体71の外周面に対し直角な方向を向いていて、水平面に対する角度が上端変向部71−1そして下端変向部71−2にて変化するのに対し、上記竿掛止部74Bは、かかる被取付部74Aの角度(姿勢)の変化に拘らず、竿掛止部74Bの溝部74B−1が連結軸体74Cよりも下方にあるので、該溝部74B−1で竿Sを支持した際、図12に見られるごとく、被取付部74Aに対して該連結軸体74Cまわりに回転(揺動)するので、上記溝74B−1が上方に開口している姿勢を常時維持する。
上記竿引取り部74は、無端走行体71の上昇路71−3にて、竿移送装置30の竿移送位置高さでチェーン33上の竿Sを上記竿掛止部74Bの溝部74B−1で引取った後、上方へ移動して上端変向部71−1を経てその走行方向を下方に変向し、無端走行体71の下降路71−4にて、支持腕装置63の高さ位置で竿が後述の該支持腕装置63へ受渡される。上記チェーン33での竿移送位置高さの位置から上記上端変向部71−1を経て支持腕装置63の高さ位置まで至る路程が竿搬送域となる。したがって、竿搬送域は、竿を複数段の支持腕装置63のうちどれに受け渡すかにより、その範囲は変わる。竿引取り部74が、竿の支持腕装置63への受渡し後、竿不在の状態で、下端変向部71−2を経て上記竿移送位置にもどるまでの路程が帰還域となる。
支持腕装置63は、図13に見られるように、第一実施形態における静止竿支持部材14と昇降竿支持部材15に相当する静止竿支持部材64と昇降竿支持部材65とを有しており、両部材に鋸歯状の受歯部64A,65Aが形成されていることは第一実施形態の場合と同じである。したがって、受歯部64A,65Aの詳細形状については、第一実施形態の符号に「50」を加えた符号で示すに留め、その説明は省略する。
昇降竿支持部材65は、その下緑に設けられた該下縁に沿って延びる基部材65Dを有している。第一実施形態では、昇降竿支持部材15の昇降は、回動する駆動レバ16Aとこれを駆動する駆動部16Cによりなされていたが、本実施形態では、上記昇降竿支持部材65に取りつけられている基部材65Dの下方に配されたシリンダ(図示の例では、二つのシリンダ)あるいはモータの駆動部66Cにより基部材65Dを昇降駆動し、第一実施形態における可動な駆動レバー16Aのような間接部材を介さずに、直接昇降竿支持部材65を昇降することとしている。
静止竿支持部材64は、竿配列方向Yで上記竿搬入送装置70に近い側をなす後端部に、受歯延長部材64Eが取りつけられている。該受歯延長部材64Eは、上縁が傾斜縁64E−1をなしていて、該傾斜縁64E−1は、静止竿支持部材64の後端における受歯部64Aの竿スライド縁64A−1を後方に延長するように位置している。したがって、静止竿支持部材64は、後端部においては、昇降竿支持部材65よりも、竿配列方向Yにて、上記竿搬入装置70に近づいた後方位置にある(図15をも参照)。
本実施形態では、支持腕装置63は、第一実施形態における上記静止竿支持部材14と同様に静止竿支持部材64が外枠体10に対し静止して設けられ、該静止竿支持部材64に取りつけられた基台67と、該基台67に取りつけられて竿配列方向Yに駆動するシリンダ装置68と、該シリンダ装置68により基台67に対し上記竿配列方向Yに往復動する可動台69とを有し、該可動台69に竿受取り部材69Aが取りつけられている。可動台69は、竿配列方向Yで前方に向け突出する二つのガイド軸69Bが設けられており、基台67に設けられたガイドフレーム67Aで、竿配列方向Yに往復動可能に案内されている。
上記竿受取り部材69Aは、図13にも見られるように、可動台69の上端縁69Cで支持され、竿搬入装置70の方へ突出しており、上方に向く突出端69A−1と、該突出端69A−1から段状に低くなっていて前方へ向け傾斜面を形成する竿滑落斜面69A−2とを有している。竿配列方向Yで往復動可能な竿受取り部材69Aは、上記竿搬入装置70の無端走行行体71に取りつけられた竿引取り部74に対し竿長手方向Xで内側にて近接して位置しているとともに、竿長手方向Xで図12とは逆方向から見たときには、図15(A)〜(D)に示されるように、竿配列方向Yでは、該竿引取り部材69Aの竿滑落斜面69A−2が、無端走行体71に取りつけられている上記竿引取り部74の位置と、静止竿支持部材64の受歯延長部材64Eに竿配列方向Yで重複する位置との間で、竿配列方向Yで往復移動するようになっている。
次に、かかる第二実施形態装置の作動について説明する。
懸吊装置40で竿Sに充填ケーシングCが懸吊されると、竿移送装置30によりこの竿Sを懸吊装置40から受け、該竿移送装置30のチェーン33により該竿Sを竿配列方向Yで前方へ移送し、前端位置でストッパ等によりチェーン33が停止する。竿Sは端部がチェーン33よりも竿長手方向Xで突出している。ここまでは、第一実施形態の場合と同じである。
上記チェーン33の前端位置には、竿長手方向Xで竿Sの端部の位置に竿搬入装置20の無端走行体71が配されていて、無端走行体71の上昇路71−3が上記前端位置で停止している竿Sに対し竿配列方向Yで近接した位置で走行している。該無端走行体71の上昇路71−3は、上述したように竿長手方向Xで竿の端部に位置しているので、無端走行体71に取りつけられている竿引取り部74は、上記上昇路71−3を上昇移動する際、該竿引取り部74の溝部74B−1にて、竿Sを該竿Sの端部を下方からもち上げてチェーン33から引き取り上昇する。上記竿引取り部74が設けられた無端走行体71は竿Sの両端部に位置して設けられているので、竿Sは両端が上記竿引取り部74により支持されて上方に移動する。
上記竿引取り部74は、無端走行体71に取りつけられた被取付部74Aと、竿Sを支持する溝部74B−1が形成された竿掛止部74Bとを有し、該竿掛止部74Bは被取付部74Aに対し回転(回動)自在に連結軸体74Cにより連結されている。溝部74B−1で竿Sを支持する竿掛止部74Bは、竿S等の重量を受けているので、無端走行体71の移動に係りなく、すなわち、竿引取り部74が無端走行体71の移動に伴ってどの位置にあっても、すなわち、上昇路71−3にあっても下降路71−4にあっても該竿引取り部74の被取付部材74Aが無端走行体71の移動路に対し直角方向に向いているものの、該被取付部74Aに対して連結軸体74Cを有して回転自在となっている竿掛止部74Bは、竿Sを支持している溝部74B−1が常に上方に向く姿勢を保っている。
かくして、竿引取り部74の溝部74B−1で支持された竿Sは、上昇路71−3から上端変向部71−1を経て下降路71−4へ向い、後述するように、支持腕装置63へもたらされるが、竿Sを移送装置30から引取ってから支持腕装置63へもたらすまでの竿搬送域において、竿Sは上記竿引取り部74の溝部74B−1にて安定した姿勢で支持されている。
竿Sが上記下降路71−4に向うと、竿Sは複数段の支持腕装置63のうちの選定された支持腕装置63にもたらされる。選定された支持腕装置63に設けられた竿受取り部材69Aは、下降路71−4を下降移動する竿引取り部74で支持されている竿Sが高さ方向で該竿受取り部材69Aの位置に到達する直前に、図15(A)に示される前進位置から、竿配列方向Yで後退位置まで移動して、図15(B)に示される下降中の竿Sの下方に位置し、下降移動する竿引取り部74が該竿受取り部材69Aの高さ位置を通過する際に、竿Sは上記竿引取り部74から上記竿受取り部材69Aの上に移動し受取られる。
竿Sが竿受取り部材69Aに移動すると、竿引取り部74は無端走行体71の走行とともに該竿受取部材69Aの位置より下方に移動し(図15(C)参照)、下端変向部71−2を経て帰還域を移動して次の竿の受取りのために竿移送装置30のチェーン33の高さ位置へ向うが、その一方で、次の後続の竿引取り部74が上記竿移送装置30のチェーン33の高さ位置でチェーン33から次の竿Sを受け取る。
一方、無端走行体71に取りつけられた竿引取り部74から竿Sを受取った竿受取り部材69Aは、下方に向け移動する竿引取り部74が該竿受取り部材69Aの高さ位置を通過すると、その直後、前進して、図15(C)の位置から図15(D)の位置、すなわち、支持腕装置63の静止竿支持部材64の最後部に位置する受歯延長部材64Eの位置である前進位置まで達する。竿受取り部材69Aが前進位置に達すると該竿受取り部材69Aの竿滑落斜面69A−2と上記受歯延長部材64Eの受歯の傾斜縁64E−1とは、竿長手方向Xにみると、同一斜縁をなす位置となるので、竿Sは竿Sの自重そして充填ケーシングの重量により、上記竿受取り部材69Aの竿滑落斜面69A−2を滑落して受歯延長部材64Eの傾斜縁64E−1へと移行する。かくして、竿Sは支持腕装置63の静止竿支持部材64の最後部の受歯部64Aに渡される。
しかる後、静止竿支持部材64が最後部の受歯部64Aにて竿Sを支持している状態で、昇降竿支持部材65を駆動部66Cの駆動により上昇させ、上記竿Sを昇降竿支持部材65の受歯部65Aに移動させ、昇降竿支持部材65の繰り返し昇降毎に竿Sを順次前方の受歯部65Aへ移し前進させる。この静止竿支持部材64から昇降竿支持部材65への竿Sの移動、昇降竿支持部材65での繰り返し昇降による竿Sの前進は、第一実施形態と同じ作動原理であり、竿搬入装置70の無端走行体71に設けられた鉤状の竿引取り部74により次々と搬入されてくる竿Sを、その都度、竿受取り部材69Aで受取って支持腕装置63の静止竿支持部材64へもたらす毎に、上記昇降竿支持部材65の上昇動によって、竿Sは順次前進することとなり、一つの支持腕装置63の静止竿支持部材64の所定の受歯部64Aで竿Sが配置支持されることとなる。
しかる後、竿搬入装置70で搬入される竿Sは、他の支持腕装置63へもたらされるようになる。このようにして、すべての支持腕装置63の所定の静止竿支持部材64の受歯部64Aで竿Sが支持される。かかる状態で、外枠体10の下部位置に設けられた可動部11Bの駆動装置11Aの作動により、すべての支持腕装置63が降下して、竿Sは一括して台車IIへ受渡される。この作動は、第一実施形態の場合と同じである。
2 竿受部
13 支持腕装置
14 静止竿支持部材
14A 受歯部
14A−1 竿スライド縁
15 昇降竿支持部材
15A 受歯部
15A−1 竿スライド縁
20 竿搬入装置
28 竿引取り部
30 竿移送装置
40 懸吊装置
63 支持腕装置
64 静止竿支持部材
64A 受歯部
69A 竿受取り部材
70 竿搬入装置
71−1 上端変向部
71−2 下端変向部
74 竿引取り部
D 受入空間
S 竿
X 竿長手方向
Y 竿配列方向
Z 上下方向
I 竿受渡し装置
II 台車

Claims (11)

  1. 内容物を充填した充填ケーシングを懸吊した竿を該竿の両端部で支持する支持部が竿の長手方向に対し直角な竿配列方向で複数の位置に形成された支持腕装置を有し、上記竿を支持腕装置から台車の竿受部へ受渡す竿受渡し装置において、
    竿受渡し装置は、上記支持腕装置に対し竿長手方向で近接した位置に台車の竿受部を竿配列方向で受入れ可能な受入空間を形成し、
    上記支持腕装置は、台車の竿受部と平行をなし竿配列方向に延びる静止竿支持部材と、竿長手方向で該静止竿支持部材に対し近接しかつ竿配列方向に平行に延びる昇降竿支持部材を有し、
    静止竿支持部材と昇降竿支持部材のいずれも鋸歯状の複数の受歯部を有し、各受歯部は水平面に対し傾斜をなす竿スライド縁を有し、静止竿支持部材は上記受歯部が形成する支持部である谷部で竿を受け、上記昇降竿支持部材は、該昇降竿支持部材の受歯部が静止竿支持部材の受歯部に対し竿配列方向でずれた位置にあるとともに、静止竿支持部材に対する下方位置と上方位置との間で往復動可能であることを特徴とする竿受渡し装置。
  2. 支持腕装置は、上下方向で複数段をなして設けられていることとする請求項1に記載の竿受渡し装置。
  3. 受歯部は、谷部を形成する二つの上縁部の一方が竿スライド縁をなし他方よりも水平面に対し緩い傾斜となっていることとする請求項1または請求項2に記載の竿受渡し装置。
  4. 竿受渡し装置は、充填ケーシングを懸吊した竿を一本毎引き取りこれを静止竿支持部材の受歯部へもたらす竿搬入装置を、さらに備えていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の竿受渡し装置。
  5. 竿受渡し装置は、充填ケーシングを竿へ懸吊する懸吊装置から該竿を一本毎受けて竿搬入装置まで移送させる竿移送装置をさらに有し、竿搬入装置が上記竿を竿移送装置から引取る竿引取り部を有していることとする請求項4に記載の竿受渡し装置。
  6. 竿搬入装置は、竿配列方向に突出する鉤状の竿引取り部を竿長手方向に延びる横部材の両端に有し、上下方向で支持腕装置の静止竿支持部材と竿移送装置との間を昇降可能であるとともに、竿配列方向に移動可能で、竿を竿引取り部で竿移送部から引取り、静止竿支持部材の受歯部にもたらすこととする請求項5に記載の竿受渡し装置。
  7. 竿受渡し装置は、充填ケーシングを懸吊した竿を一本毎引き取りこれを静止竿支持部材の受歯部の高さ位置へもたらす竿搬入装置を、さらに備えていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の竿受渡し装置。
  8. 竿搬入装置は、竿の係止を可能に突出する鉤状の竿引取り部が設けられ、上端変向部と下端変向部との間で環状に走行する無端走行体で形成され、無端走行体は竿引取り部で竿を支持して搬送する竿搬送域と、該竿引取り部から竿を排出した後に竿が不存在の状態で走行する帰還域とを有していることとする請求項7に記載の竿受渡し装置。
  9. 竿受渡し装置は、充填ケーシングを竿へ懸吊する懸吊装置から該竿を一本毎受けて竿搬入装置まで移送させる竿移送装置をさらに有し、竿搬入装置の無端走行体における竿搬送域の下端位置が上記竿移送装置による竿移送位置よりも下方に位置しており、竿搬入装置の鉤状の竿引取り部が竿移送位置を上方へ向け通過する際に、竿を竿移送装置から引き取ることとする請求項8に記載の竿受渡し装置。
  10. 支持腕装置は、竿配列方向で静止竿支持部材の受歯部と竿搬入装置の無端走行体における竿搬送域の間を往復動可能な竿受取り部材を有し、上記無端走行体における竿搬送域の竿引取り部が上記竿受取部材の高さ位置にきたときに竿受取り部材が竿を該竿引取り部から受け取り上記支持腕装置の静止竿支持部材の受歯部の位置まで移動して該受歯部上へ配置することとする請求項7に記載の竿受渡し装置。
  11. 内容物を充填した充填ケーシングを懸吊した竿を台車へ受渡す竿受渡し装置のための上記竿の両端部を支持する支持部が竿の長手方向に対し直角な竿配列方向で複数の位置に形成された支持腕装置において、
    上記支持腕装置は、竿の長手方向に対し直角な竿配列方向に延びる静止竿支持部材と、竿長手方向で該静止竿支持部材に対し近接しかつ竿配列方向に平行に延びる昇降竿支持部材を有し、
    静止竿支持部材と昇降竿支持部材のいずれも鋸歯状の複数の受歯部を有し、各受歯部は水平面に対し傾斜をなす竿スライド縁を有し、静止竿支持部材は上記該受歯部が形成する支持部である谷部で竿を受け、上記昇降竿支持部材は、該昇降竿支持部材の受歯部が静止竿支持部材の受歯部に対し竿配列方向でずれた位置にあるとともに、静止竿支持部材に対する下方位置と上方位置との間で往復動可能であることを特徴とする竿受渡し装置のための支持腕装置。
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