JP6780257B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関する。
特許文献1には、対象物を所定間隔で保持しながら所定方向(搬送方向)に搬送することが可能な複数の搬送構造体と、これら搬送構造体を相対的に往復動させるための制御機構とを具備しており、複数の搬送構造体を相対的に平行して往復動させることにより、複数の対象物をその自重を利用しつつ所定間隔で保持しながら搬送方向に沿って搬送することができる搬送装置が開示されている。
特開2005−350201号公報
本発明は、傾斜面から壁面に切り替わる谷部に、回転体の半径以上の長さを半径とする円筒内面状の底面を有する凹部が形成されていない場合に比して、傾斜面を下り谷部に到達した回転体が壁面に衝突することを無くして、搬送される回転体の落下を抑制することができる搬送装置の提供を目的とする。
請求項1の搬送装置は、傾斜面と壁面を交互に設けて鋸刃状に形成された一対の第1部材と、該第1部材に隣接し、該鋸刃と相似形の鋸刃を形成するように傾斜面及び壁面を設けた一対の第2部材と、該一対の第1部材に対して該一対の第2部材を相対的に上下動させる駆動部と、該両部材の該傾斜面から該壁面に切り替わる谷部に形成され、該上下動により該両部材の該傾斜面を交互に自重による回転落下で下る回転体が嵌まる凹部であって、該回転体の半径以上の長さを半径とする円筒内面状の底面を有して該傾斜面に対して凹んでおり、該上下動のうちの一方の動作を終えてから他方の動作を始めるまでの間において、該傾斜面を下る該回転体が向きを変えて該壁面を上り、該回転体の搬送方向での揺動を可能に形成されている凹部と、を有している。
請求項2の搬送装置では、該駆動部は、該第1部材及び該第2部材のうち一方の部材の該傾斜面を下る該回転体が、他方の部材の該壁面に接触する前に該第2部材を上下動させて、該他方の部材の該壁面を該一方の部材の該傾斜面の下方に相対的に移動させる。
請求項の搬送装置は、該第2部材の該傾斜面の上端に形成された該傾斜面から突出した突出部を有し、該第2部材は、該突出部が該第1部材の該壁面から該傾斜面に切り替わる頂部よりも該第1部材の該谷部寄りに位置するように配置されている。
請求項1に係る発明によれば、傾斜面から壁面に切り替わる谷部に、該回転体の半径以上の長さを半径とする円筒内面状の底面を有する凹部が形成されていない場合に比して、傾斜面を下り谷部に到達した回転体が壁面に衝突することを無くして、凹部において回転体の運動エネルギーの減少が図られるので、搬送される回転体の落下を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、傾斜面を下る回転体が壁面に接触する場合に比して、回転体が凹部に向けてスムーズに移動する。
請求項に係る発明によれば、突出部を有しない場合に比して、回転体の第1部材から第2部材に乗り移る際の不具合が抑制される。
第1の実施の形態の搬送装置の概念図(斜視図)である。 第1の実施の形態の搬送装置の概念図(正面図)である。 第1の実施の形態の(A)第1部材の側面図、及び(B)第2部材の側面図である。 第1の実施の形態の搬送装置の作用を示す図である。 第1の実施の形態の搬送装置の凹部の作用を示す図である。 第2の実施の形態の(A)第1部材の側面図、及び(B)第2部材の側面図である。 第2の実施の形態の搬送装置の作用を示す図である。 変形例1の搬送装置の凹部を説明する図である。 変形例2の搬送装置の第2部材の上限位置を説明する図である。
以下に、本発明に係る実施の形態の一例を図面に基づき説明する。なお、図中において、回転体Sが搬送される方向(図1に示す搬送方向F)を「前方」とし、前方と反対の方向を「後方」とする。
(第1の実施の形態)
(搬送装置)
図1及び図2は本実施の形態に係る搬送装置1と、この搬送装置1において搬送される回転体Sと、が示されている。この搬送装置1は、回転体Sの自重を利用して、回転体Sを回転落下させながら定められた方向(搬送方向F)に搬送するものである。
搬送装置1は、回転体Sが搬送される第1部材2及び第2部材3と、第2部材3を上下に駆動する駆動部4と、を含んで構成されている。
ここで、本実施の形態で搬送される回転体Sは軸方向にある程度の長さを有する軸体である。この回転体Sの断面は必ずしも円断面である必要はなく、回転が可能であれば多角形断面であってもよい。
(第1部材、第2部材)
第1の実施の形態の第1部材2を図3(A)に、第2部材3を図3(B)に示す。第1部材2及び第2部材3は回転体Sを搬送するためのものである。
この第1部材2は2つあり、搬送装置1の左右方向に定められた距離をおいて対になるように形成されている。そして第1部材2は、その上面が傾斜面11と壁面12を交互に設けて鋸刃状に形成されている。詳しくは、壁面12に比べて緩い斜面の傾斜面11と、傾斜面11に比べて急な斜面の壁面12とが交互に配置された鋸刃状の鋸刃10が形成されている。ここで、回転体Sが搬送される場合に、搬送方向Fに向かって傾斜面11から壁面12に切り替わる部分を谷部13とし、壁面12から傾斜面11に切り替わる部分を頂部14とする。
一方、一対の第1部材2のそれぞれの側方に隣接して第2部材3が形成されている。この第2部材3は第1部材2に同じく、傾斜面11と壁面12とが交互に配置された鋸刃状の鋸刃10を有しているが、この第2部材3の鋸刃10は第1部材2の鋸刃10と相似形である。ここで、「相似形」とは、第1部材2及び第2部材3において、少なくとも前後方向に隣接する谷部13同士の間隔が等しく、また、傾斜面11の傾斜角度が等しい形状であることを意味する。したがって、第1部材2と第2部材3とで、隣接する谷部13同士の間隔が等しく、かつ、傾斜面11の傾斜角度が等しい限りにおいて、谷部13から頂部14までの高さが相違していてもよい。また壁面12の形状や傾斜角度が相違していてもよい。なお、図3(A)及び(B)に示すように、本実施の形態の第2部材3の鋸刃10は第1部材2の鋸刃10と同じ形状である。
本実施の形態では、第1部材2を固定して、第2部材3を後述する駆動部4を用いて上下動させることにより、回転体Sが第1部材2の傾斜面11と第2部材3の傾斜面11とを交互に下るように形成されている。ここで、回転体Sが第1部材2の傾斜面11と第2部材3の傾斜面11とを交互に下るようにするために、第1部材2の谷部13と第2部材3の谷部13との前後位置をずらして、第1部材2及び第2部材3は配置されている。具体的には、図4(A)〜(C)に示すように、第2部材3は、その頂部14が第1部材2の傾斜面11の前後の中央部分に来るように配置されている。
(凹部)
本実施の形態の第1部材2及び第2部材3には傾斜面11を下る回転体Sが嵌まる凹部15が形成されている。図3(A)及び(B)に示すように、この凹部15は谷部13に形成された凹みであって、円筒内面状の底面を有している。この円筒内面は回転体Sの半径以上の長さを半径とする曲面である。また、凹部15は傾斜面11に対しては下方に凹んでいる。すなわち、本実施の形態では、傾斜面11を下る回転体Sが凹部15に達すると、凹部15に落ち込むのである。さらに、凹部15は、その前方の端部が壁面12と接続されている。したがって、回転体Sが凹部15の底面に沿って前進すると、壁面12を上る方向に向きを変え、壁面12を上ることができるのである。そして、凹部15では円筒内面状の底面によって回転体Sは前後に揺動することが可能である。
ここで、本実施の形態における「回転体が嵌まる」とは、凹部15において揺動可能にして収納されることを意味する。つまり、傾斜面11から凹部15に落ち込んだ回転体Sが凹部15内で静止できずに壁面12を上った場合でも、その後、凹部15内で揺動していれば凹部15に回転体Sが嵌っているといえる。
(駆動部)
駆動部4は、一対の第1部材2に対して一対の第2部材3を相対的に上下動させるものである。図2に示すように、本実施の形態では、第1部材2は固定され、第2部材3が上下動するように形成されている。この駆動部4はモータ(図示せず)の回転を上下方向の往復運動に変換するものである。なお、駆動部4の駆動方法はこれに限らず、空気圧を用いたアクチュエータなどでもよい。
本実施の形態の駆動部4は、第2部材3の凹部15が第1部材2の傾斜面11よりも高い位置(図4(C)参照)まで第2部材3を上昇させ、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の凹部15よりも低い位置(図4(A)参照)まで第2部材3を下降させるものである。
また、駆動部4は、第1部材2及び第2部材3のうち一方の部材の傾斜面11を下る回転体Sが、他方の部材の壁面12に接しないように第2部材3を上下動させる。具体的な方法としては、回転を開始した回転体Sが壁面12に接するよりも早い速度で第2部材3を上下動するように設定する。
なお、第2部材3だけが上下動する場合に限らず、第2部材3の代わりに第1部材2を上下動させたり、第1部材2と第2部材3それぞれを異なるタイミングで上下動させてもよい。
(凹部による作用)
以下、本実施の形態の搬送装置1を使用して回転体Sを搬送させる際の作用について説明する。
(1)回転体の搬送について
図4(A)から(C)に、駆動部4により第2部材3を上下動させた場合の回転体Sの状態を示す。
<第2部材が上昇する場合>
(初期状態)
図4(A)に示すように、第2部材3が第1部材2よりも低い位置にあり、回転体Sが第1部材2の凹部15に嵌っている状態を初期状態とする。この初期状態における回転体Sは、壁面12に阻まれて、搬送方向Fに向かって移動することはない。
(移行状態)
次に、第2部材3が上昇し、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の凹部15の位置に達すると、回転体Sが第1部材2の凹部15から第2部材3の傾斜面11に乗り移る移行状態となる。そして移行状態において、さらに第2部材3が上昇し、回転体Sが第1部材2の凹部15を脱すると、回転体Sを保持するものが無くなるため、回転体Sは第2部材3の傾斜面11を下り始める。
ここで、図4(B)に示すように、第2部材3の傾斜面11を下る回転体Sの前方には第1部材2の壁面12が存在する。そのため、第2部材3の上昇速度が遅ければ、回転体Sは第1部材2の壁面12に接することになる。そこで、上述のとおり、本実施の形態の駆動部4は、第1部材2の壁面12に接するよりも早く回転体Sを上昇させる。
(搬送状態)
回転体Sが第2部材3の傾斜面11を下りだすと搬送状態となる。この搬送状態において、回転体Sは傾斜面11を下りながら前方に搬送されることになる。ここで、本実施の形態において、傾斜面11の角度を急にして、隣接する谷部13同士の間隔を狭くすれば、第2部材3の上昇1回当たりの搬送距離が短くなるが、搬送速度は上がる。一方、本実施の形態において、傾斜面11の角度を緩くして、隣接する谷部13同士の間隔を広くすれば、第2部材3の上昇1回当たりの搬送距離が長くなるが、搬送速度は下がる。
(到達状態)
図4(C)に示すように、第2部材3の上昇に伴い、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の頂部14よりも高い位置に達すると、回転体Sは第1部材2の壁面12に接することなく、第2部材3の凹部15に到達する到達状態となる。この到達状態において、回転体Sが凹部15に嵌まることにより、回転体Sの搬送方向Fへの移動が終了し、1回の搬送が終了する。
<第2部材が下降する場合>
図4(C)に示すように、第2部材3が第1部材2よりも高い位置にあり、第2部材3が下降する場合、回転体Sが第2部材3の凹部15に位置している状態が初期状態となる。
そして、第2部材3の下降に伴い回転体Sは第1部材2において移送される。すなわち、回転体Sは、初期状態から第1部材2の傾斜面11に乗り移る移行状態、第1部材2の傾斜面11を下る搬送状態を経て、第1部材2の凹部15に到達する到達状態に至る。なお、第1部材2における各状態の作用については、上述の第2部材3における作用と同様である。
以上、第2部材3が上昇及び下降を繰り返すことで、回転体Sは第1部材2及び第2部材3の傾斜面11を交互に下りながら移送される。なお、図4(A)から(C)には、1つの回転体Sしか図示されていないが、本実施の形態の搬送装置1は、複数の回転体Sを搬送することができる。この場合、複数の回転体Sはそれぞれ異なる凹部15に配置される。そして、各回転体Sは同じタイミングで各傾斜面11を下りながら搬送されることになる。
(2)到達状態における回転体の動き
到達状態において、回転体Sが第1部材2又は第2部材3のいずれかの凹部15に到達した場合の回転体Sの動きについて、図5を用いて説明する。
上述のとおり、搬送状態の回転体Sは重力により傾斜面11を加速しながら下る。そして回転体Sは、傾斜面11から傾斜面11より凹んでいる凹部15に落ちてもなお、搬送方向Fへの速度を有している。すなわち、回転体Sは運動エネルギーを有した状態で凹部15に落ちる。そして、凹部15に落ちた回転体Sは凹部15の底面を円運動しながら凹部15の前端付近まで上り、又は凹部15の底面から連続する壁面12を上り、一端静止する。そして、再び凹部15の底面を今度は後方に向かう円運動を行い、凹部15の後端付近まで上昇し静止する。
つまり、図5の矢印に示すように、回転体Sは凹部15内で前後に揺動することになる。この揺動は、回転体Sの運動エネルギーが回転体Sの転がり抵抗により消費されるまで継続する。したがって、運動エネルギーが全て消費されると、回転体Sは凹部15内で静止することになる。
以上、傾斜面11を下る回転体Sが谷部13に達すると壁面12に衝突するのではなく、凹部15に嵌ることにより、搬送される回転体Sの搬送装置1からの落下が抑制される。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態の第2部材3の鋸刃10は第1部材2の鋸刃10と同じ形状であったが、第2の実施の形態では、第2部材3の鋸刃10の形状が、第1部材2の鋸刃10と相似しているものの同じ形状ではない。なお、第1部材2や駆動部4については、第1の実施の形態と同じである。
以下、第1の実施の形態との相違点である第2部材3を中心に説明する。
(第1部材、第2部材)
第2の実施の形態の第1部材2を図6(A)に、第2部材3を図6(B)に示す。上述のとおり、第1部材2については第1の実施の形態と同じ形状である(図3(A)参照)。一方、第2部材3については、第1部材2と壁面12の角度及び頂部14の形状が相違する。具体的には、第2部材3の壁面12は、その角度が第1部材2の壁面12よりも緩い。また、第2部材3の傾斜面11の上端、換言すると頂部14には、傾斜面11から突出した突出部30が形成されている。この突出部30は傾斜面11の上端を曲面状に突出させたものである。この突出部30は円柱面状の曲面であるが、これに限らず、傾斜面11の上端に傾斜面11よりも角度の急な第2の傾斜面を形成してもよい。
また、第2部材3は、搬送方向Fに向かって突出部30が第1部材2の壁面12から傾斜面11に切り替わる頂部14よりも、傾斜面11から壁面12に切り替わる第1部材2の谷部13寄りに位置するように配置されている。つまり、図7(A)及び(B)に示すように、第2部材3は、その突出部30が第1部材2の傾斜面11の前方寄りに来るように配置されている。換言すると、第1部材2と第2部材3との前後方向の位置関係は、第1部材2の凹部15にある回転体Sが第2部材3に乗り移る際に、第2部材3の突出部30寄りに位置するように調整されている。
(突出部による作用)
図7(A)に示すように、本実施の形態の第2部材3は、突出部30が第1部材2の頂部14よりも第1部材2の谷部13寄りに位置するように配置されている。これは、第2部材3の傾斜面11において、回転体Sの搬送距離を長くするためである。このように第1部材2と第2部材3の前後関係を設定した場合、第2部材3を上下動させると以下の懸念が生ずる。まず、回転体Sの断面の真円度や、回転体Sと傾斜面11との間の転がり抵抗の存在によって、回転体Sが傾斜面11を下る速度にばらつきが生ずることがある。そして、回転体Sが傾斜面11を下る速度が遅く、回転体Sが凹部15に嵌り込む前に第2部材3が上昇した場合、回転体Sが頂部14から後方、すなわち壁面12側に落ちることがある。そこで、本実施の形態では、第2部材3の傾斜面11において、回転体Sが頂部14から後方に落ちることを防止すべく、頂部14の上端に突出部30を形成したのである。
突出部30を形成したことにより、図7(A)の初期状態にある第2部材3が図7(B)に示すように上昇した場合に、回転体Sが凹部15において揺動している場合であっても、回転体Sは突出部30により傾斜面11側に確実にすくい上げられる。つまり、図7(B)の点線で示した回転体Sのように、壁面12側に落ちることはない。すなわち、回転体Sの第1部材2から第2部材3に乗り移る際の不具合が抑制される。また、突出部30の前方部分が回転体Sに接し、第2部材3の上昇とともに回転体Sを前方に押し進める。そして、回転体Sを前方に押し進めることで、傾斜面11を下る速度が遅い回転体Sの搬送速度を回復させることができる。
(変形例1)
第1及び第2の実施の形態の凹部15は、その底面の形状が円筒内面であったが、凹部15の形状はこの限りではない。例えば変形例1では、図8に示すように、円筒内面Aと、この円筒内面Aに接続される平面Bと、この平面Bに接続される円筒内面Cと、を備えた凹部15を採用することができる。変形例1によれば、発光部と受光部からなる光学式のセンサ(図示せず)を第1部材2又は第2部材3に設置する場合に、回転体Sが直線移動する平面B上に発光部と受光部を設置することで、この平面Bを回転体Sの検知のための検知区間とすることができる。凹部15にセンサを設置することにより、回転体Sの搬送位置や搬送状態が管理される。
また、特に図示しないが、多数の平面を接続して凹部15を形成してもよい。すなわち、凹部15は前進する回転体Sが向きを変えて壁面12を上ることが可能な形状であればよい。
(変形例2)
第1及び第2の実施の形態の駆動部4は、第2部材3の凹部15が第1部材2の傾斜面11よりも高い位置まで第2部材3を上昇させ、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の凹部15よりも低い位置まで第2部材3を下降させるものである。これに対して本実施の形態の変形例2は、図9に示すように、第2部材3の傾斜面11と第1部材2の傾斜面11とが一致する位置まで第2部材3を上昇させ、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の凹部15よりも低い位置まで第2部材3を下降させるものである。
図4(A)に示すように、第1部材2の凹部15にある回転体Sが、第2部材3によって持ち上げられた際、回転体Sは第2部材3の傾斜面11を下り始める。ここで、図示しないが、第2部材3が上限位置まで上昇し、第2部材3の傾斜面11と第1部材2の傾斜面11とが一致すると、回転体Sは第2部材3の傾斜面11から第1部材2の傾斜面11に乗り移る。そして、第2部材3の壁面12に接触する前に第2部材3が下限位置まで下降することで、回転体Sは第1部材2の凹部15まで移動し、凹部15に嵌り込む。
変形例2によれば、第1部材2の凹部15から移動を開始した回転体Sは、第2部材3の凹部15に嵌まることなく、次の第1部材2の凹部15に嵌まる。すなわち、第2部材3が1回上下動した場合に、回転体Sが途中で停止することが無いため、第2部材3の凹部15が第1部材2の傾斜面11よりも高い位置まで第2部材3を上昇させる場合に比して、回転体Sはスムーズに搬送される。
なお、変形例2では、回転体Sが第2部材3の凹部15に嵌まることが無いため、凹部15は第1部材2にのみ形成すれば足り、第2部材3には必ずしも形成する必要はない。
(まとめ)
以上のように、各実施の形態の搬送装置1は、傾斜面11と壁面12を交互に設けて鋸刃10を形成した一対の第1部材2と、第1部材2に隣接し、鋸刃10と相似形の鋸刃10を形成するように傾斜面11及び壁面12を設けた一対の第2部材3とを備えている。ここで、第1部材2及び第2部材3は、第1部材2の谷部13と第2部材3の谷部13との前後位置が一致しないようにずらして配置されている。そして、第1部材2を固定し、第2部材3を駆動部4により上下動させることにより、この搬送装置1に設置された回転体Sが第1部材2の傾斜面11と第2部材3の傾斜面11とを交互に下りながら搬送されるのである。
ところで、第1部材2及び第2部材3の谷部13に凹部15を形成しないと以下の問題が生ずる可能性がある。すなわち、重力により傾斜面11を加速しながら下る回転体Sが壁面12に衝突すると、壁面12を乗り越えて次の傾斜面11に乗り上げることがある。また、回転体Sが壁面12に衝突した際、跳ね返りが大きい、又は回転体Sの左右で衝突のタイミングが異なると、バランスを崩して搬送装置1から落下することがある。特に、前後の谷部13同士の間隔を長くして傾斜面11の長さを長くしたり、傾斜面11の角度を急にすることにより、回転体Sの傾斜面11を下る速度が上がるほど、乗り上げや落下の傾向は強くなる。
そこで、各実施の形態では、第1部材2及び第2部材3の谷部13に回転体Sが嵌まる凹部15を形成した。凹部15を形成することにより、傾斜面11を下り谷部13に到達した回転体Sは、凹部に嵌まり、この凹部15内で運動エネルギーが消費されるまで揺動する。すなわち、傾斜面11を下り谷部13に到達した回転体Sが壁面12に衝突することが無くなるため、次の傾斜面11への乗り上げや、跳ね返りでバランスを崩すことによる搬送装置1からの落下が抑制される。
また、各実施の形態の駆動部4は、第1部材2及び第2部材3のうち一方の部材の傾斜面11を下る回転体Sが、他方の部材の壁面12に接しないように第2部材3を上下動させるものである。
ここで、第2部材3の上下動の速度が遅く、傾斜面11を下る回転体Sが他方の部材の壁面12に接する場合の搬送の状態は以下のとおりとなる。例えば、図4(A)に示すように、第1部材2の凹部15にある回転体Sが、第2部材3によって持ち上げられた際、傾斜面11を下る回転体Sは、まず第1部材2の壁面12に接触する。そして、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の壁面12の上端である頂部14を超えるまでは、回転体Sは第1部材2の壁面12に接触したまま(図4(B)の回転体Sが壁面12に接したまま)、上昇する。そして、第2部材3の傾斜面11が第1部材2の頂部14を超えると、回転体Sは再び傾斜面11を下る。このように、傾斜面11を下る回転体Sが他方の部材の壁面12に接する場合、回転体Sは、(1)傾斜面11による搬送、(2)壁面12による停止、(3)傾斜面11による搬送、(4)凹部15による停止、を繰りかえす。すなわち、搬送される回転体Sはぎこちない動きをする。
これに対して、各実施の形態の駆動部4は、傾斜面11を下る回転体Sが他方の部材の壁面12に接することのないように第2部材3を上下動させているため、回転体Sが壁面12に接触する場合に比して、回転体Sが凹部15に向けてスムーズに移動する。
また、各実施の形態の搬送装置1では、凹部15は、傾斜面11を下る回転体Sが向きを変えて壁面12を上ることを可能に形成されている。具体的には、凹部15は、その底面である円筒内面と壁面12が接続されている。したがって、傾斜面11を下って凹部15に落ち込んだ回転体Sが、搬送方向Fへの速度を有したまま円筒内面の凹部15において円弧運動を行い、壁面12を上ることができる。すなわち、回転体Sの壁面12への衝突が回避される。そして、円弧運動を行う回転体Sが凹部15内を揺動すると、回転体Sは転がり抵抗により運動エネルギーの減少が図られる。
さらに、凹部15において回転体Sは、運動エネルギーが消費されるまで前後の揺動を繰り返す。ここで、凹部15は傾斜面11に対して凹んでいるため、揺動している回転体Sが再び傾斜面11を上ることがない。すなわち、回転体Sは凹部15に嵌った状態となる。
第2の実施の形態の搬送装置1は、第2部材3の傾斜面11における回転体Sの搬送距離を長くするべく、第2部材3の突出部30が第1部材2の頂部14よりも第1部材2の谷部13寄りに位置するように配置されている。そして、第2部材3では、その傾斜面11の上端に傾斜面11から突出した突出部30が形成されている。
突出部30を形成したことにより、第2部材3が上昇した場合に、回転体Sが凹部15において揺動している場合であっても、回転体Sは突出部30により傾斜面11側に確実にすくい上げられる。すなわち、回転体Sの第1部材2から第2部材3に乗り移る際の不具合が抑制される。また、突出部30の前方部分が回転体Sに接し、第2部材3の上昇とともに回転体Sを前方に押し進める。さらに、回転体Sを前方に押し進めることで、傾斜面11を下る速度が遅い回転体Sの搬送速度を回復させることができる。
1 搬送装置
2 第1部材
3 第2部材
4 駆動部
10 鋸刃
11 傾斜面
12 壁面
13 谷部
14 頂部
15 凹部
30 突出部
S 回転体

Claims (3)

  1. 傾斜面と壁面を交互に設けて鋸刃状に形成された一対の第1部材と、
    該第1部材に隣接し、該鋸刃と相似形の鋸刃を形成するように傾斜面及び壁面を設けた一対の第2部材と、
    該一対の第1部材に対して該一対の第2部材を相対的に上下動させる駆動部と、
    該両部材の該傾斜面から該壁面に切り替わる谷部に形成され、該上下動により該両部材の該傾斜面を交互に自重による回転落下で下る回転体が嵌まる凹部であって、該回転体の半径以上の長さを半径とする円筒内面状の底面を有して該傾斜面に対して凹んでおり、該上下動のうちの一方の動作を終えてから他方の動作を始めるまでの間において、該傾斜面を下る該回転体が向きを変えて該壁面を上り、該回転体の搬送方向での揺動を可能に形成されている凹部と、
    を有する搬送装置。
  2. 該駆動部は、
    該第1部材及び該第2部材のうち一方の部材の該傾斜面を下る該回転体が、他方の部材の該壁面に接触する前に該第2部材を上下動させて、該他方の部材の該壁面を該一方の部材の該傾斜面の下方に相対的に移動させる請求項1に記載の搬送装置。
  3. 該第2部材の該傾斜面の上端に形成された該傾斜面から突出した突出部を有し、
    該第2部材は、該突出部が該第1部材の該壁面から該傾斜面に切り替わる頂部よりも該第1部材の該谷部寄りに位置するように配置されている
    請求項1又は2に記載の搬送装置。
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