JP4183249B2 - フライ食品の油切り搬出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油揚げされた食品を、搬送する過程で油切り又は冷却をすると共に、次工程へ搬出する、フライ食品の油切り搬出装置に関する。
油揚げされた麺塊、その他のフライ食品の油切り、及び同食品の次工程への搬出を行う装置は、下記の特許文献に開示されている。当該文献に係る装置を図10(a)に示す。また、当該文献に係る装置の改良タイプを、同図(b)に示している。これらの装置は、前工程として、油揚げ装置を用いて食品の油揚げを行う。油揚げ装置は、揚げ油を貯留しつつ加熱する油槽と、この油槽内を通過するベルトにメッシュ底のトレーや透液性のリテーナを取付けたフライコンベヤとを備え、フライコンベヤ上に食品を載せて搬送しつつ、この食品を油槽内の揚げ油に浸すように構成したものである。
更に、揚げ油に浸された後に、図10に示すように、食品Fは、フライコンベヤC0の終端に至り、この終端のスプロケットS0周りにフライコンベヤC0の下面側に導かれつつ反転する。そして、フライコンベヤC0の終端には、これを覆う円弧状に湾曲したガイド板G0が取付けられ、フライコンベヤC0の終端とガイド板G0との間には、食品Fが通過可能な隙間が設けられている。このため、食品Fは、フライコンベヤC0の終端から脱落することなく、フライコンベヤC0の下面側まで至る。そして、ガイド板G0が途切れたところで、食品Fは、フライコンベヤC0の終端から落下して、同図(a)の場合はシュータに受け止められ、同図(b)の場合はリフターR0に乗せられて搬出コンベヤC1に移載される。搬出コンベヤC1は、食品Fを次工程へ搬出するものである。
これら図10(a),(b)に示した装置は、何れも油揚げされた食品Fを、油揚げされた状態に対して裏返して(上下方向を逆にして)搬送させる装置であるが、油揚げされた食品Fを元の姿勢に復帰させて搬出する装置としては、図11に示す装置が知られている。同装置に適用されている多角形ドラムDは、その外周の平面部Pが食品Fを載せられる広さに設定されている。多角形ドラムDの側方には、これを覆う円弧状に湾曲したガイド板G1が取付けられ、多角形ドラムDとガイド板G1との間には、食品Fが通過可能な隙間が設けられている。このため、食品Fは、多角形ドラムDから脱落することなく、多角形ドラムDの下方へ導かれつつ反転する。ガイド板G1が途切れたところで、食品Fは、多角形ドラムDから落下して、搬出コンベヤC1に受け止められる。
また、図11に係る装置の改良タイプとして、本出願人は特願2002−222443号に係る装置を提案している。しかし、食品Fがカップ麺のように、油揚げされた状態に対して裏返して搬出される必要のある場合や、壊れ易い等の理由で複数回の姿勢の変更(上下の逆転)が好ましくない場合、言い換えると、姿勢を保ちつつ搬送する必要がある場合には、油揚げされた状態に対して、裏返した(上下方向を逆にした)ままの姿勢で搬送させるのが望ましい。
実開昭62−202180号公報
しかしながら、図10,11に例示の装置では、稀に食品FがフライコンベヤC0に貼り付くことがある。特に、フライコンベヤC0が、カップ麺を個別に収納可能なリテーナーを備え、同リテーナーに搬送の対象物である食品Fを投入しつつ搬送する場合、食品FがスプロケットS0周りに反転しても、食品Fがリテーナーに強く貼り付いたまま落下しないという問題が起こる。このような食品Fは搬送を継続できない上、当該装置から手作業で除去しなければならない。
また、図10(a)に係る装置の場合、フライコンベヤC0の終端から食品Fが落下してシュータに受け止められる過程と、シュータ上を落下してきた食品Fを受け止める過程で、食品Fが破損するという問題も起こった。同様に、図10(b)に係る装置の場合、リフターR0を落下してきた食品FをコンベヤC1で受け止める過程で、図11に係る装置の場合には、食品Fが多角形ドラムDに受け止められる過程で、それぞれ、食品Fが落下による衝撃を受けることで破損する問題が起こった。これは油揚げされた食品Fが油揚げによって素材が乾燥し硬化していて一層脆くなっているために、比較的軽い衝撃でも破損する場合があるからである。
更に、図10(a)に係る装置の場合、食品Fは常時全く同じタイミングで落下せず、落下のタイミングに若干の時間的なずれが生じるために、等間隔で食品Fが排出されず、シュータの下流に搬送間隔を調整するための揃え機構を設置する必要があった。また、図10(b)に係る装置の場合には、食品Fの搬出コンベヤC1への移載をリフターR0の開閉によって行うが、リフターR0はフライコンベヤC0から受け取った食品Fを搬出コンベヤC1へ完全に搬出した後に、且つ次の食品Fが来る前に元の状態に戻す必要があり、速度に制約があって、フライコンベヤC0の搬送速度が高速の場合には適用できない問題があった。
更に、図10,11に係る装置では、フライコンベヤC0と搬出コンベヤC1とは、それぞれ一部の上下に重なった部分を除き、略一直線状に縦列されている。このため、上記例示の装置の全長は、フライコンベヤC0と搬出コンベヤC1とのそれぞれの全長を合わせた寸法に略等しく、搬出コンベヤC1で行われる油切りのために同装置の全長が不要に長くなってしまい、広い設置場所が必要であった。
本発明の目的とするところは、食品の姿勢を保ちつつ同食品を確実に搬送でき、搬送過程で食品の破損が起こらず、しかも、省スペース化、高速化を達成できる、フライ食品の油切り搬出装置、及びその方法を提供することにある。
本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置は、複数の主動回転輪の間に巻掛けされ上弦が往動し下弦が復動する無端状の主動牽体と、油揚げされた食品を出し入れ可能な開口を有し前記食品を油切りしながら収納できる複数の容器とを備え、前記容器が、前記主動牽体に取付けられ、前記主動牽体の上弦に伴って往動する行程で、前記開口を上方へ向け、前記主動牽体の下弦に伴って復動する行程で、前記開口を下方へ向けるフライコンベヤと、前記容器が、前記主動牽体の上弦と共に往動し該主動牽体に伴って復動に転じる行程で、前記容器に収納された食品が、前記容器の開口から飛び出すのを規制する反転ガイド板と、複数の追動回転輪の間に巻掛けされ下弦が往動し上弦が前記フライコンベヤの主動牽体の下弦に対面して復動する無端状の追動牽体と、前記追動牽体に取り付けられ前記追動牽体の往復動する方向を水平に横切る複数の支軸と、前記支軸に支持され前記食品を油切りしながら載置できる複数のトレーと、前記食品が載置されたトレーを水平姿勢に支持する案内手段とを有する搬出コンベヤと、前記追動牽体の下弦の下方に、前記追動牽体の下弦に伴って往動する行程で前記トレーから移載する前記食品を搬出する滑動板材と、を備え前記追動牽体が復動し前記主動牽体の下弦と対面する間に、前記食品が前記フライコンベアの容器から前記トレーに移載され、前記食品が移載されたトレーが復動から往動に転じ、次いで往動する行程中において前記食品が前記トレーから前記滑動板材に移載されるまでの間、少なくとも前記食品が前記トレーによって水平姿勢に支持されて搬送されることを特徴とする。
更に、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置は、前記案内手段が、前記トレーに接続され前記トレーと共に前記支軸の周りで旋回可能な従動子と、前記追動牽体と共に往復動する前記従動子を案内して前記トレーの姿勢を水平に保持する保持用ガイドレールと、前記追動牽体の上弦と共に復動し該追動牽体に伴って往動に転じる従動子を案内して前記トレーの姿勢を水平に保持するターンガイド部材とを備えることを特徴とする。
更に、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置は、前記搬出コンベヤが、前記追動牽体の下弦と共に往動する前記従動子を案内して前記トレーを起立させる旋回用ガイドレールを備え、該旋回用ガイドレールを、前記追動牽体の下弦が往動する方向における前記保持用ガイドレールの前途に配置したことを特徴とする。
更に、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置は、前記トレーが、前記支軸に基端を支持され先端を前記支軸の周りに旋回可能な複数本の櫛歯の列から成り、前記滑動板材が前記追動牽体の下弦が往動する方向に延びる複数条のスリットを有し、前記トレーが起立した姿勢で、前記櫛歯を前記スリットに通過させ前記櫛歯の先端が前記滑動板材の下方へ通り抜けることを特徴とする。
更に、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置は、前記搬出コンベヤが、前記支軸の周りで互いに位置を違える一対の前記従動子を備え、前記保持用ガイドレール、又は前記ターンガイド部材が、前記一対の従動子の一方を、前記トレーに加わる重力に抗する方向へ押し付けて案内することを特徴とする。
本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置によれば、搬出コンベヤの追動牽体の上弦が、フライコンベヤの主動牽体の下弦に対面し且つ主動牽体の下弦と共に復動するので、主動牽体と追動牽体とが対面する時間(距離)を長く稼ぐことができる。このため、食品が稀にフライコンベヤの容器に密着し、この食品が容器から離脱する時間が遅延する事があっても、食品のフライコンベヤから搬出コンベヤへの載り移りを促すことができる。従って、食品がフライコンベヤの容器に密着したままとなり、このような食品を結果的に不良品として処分する頻度を大幅に減少することができる。
しかも、搬出コンベヤのトレーには、支軸の周りで旋回可能な従動子を接続しこの従動子が保持用ガイドレール、又はターンガイド部材に案内されるので、追動牽体の往復動する向き、又はその姿勢に関わり無く、トレーと共に食品を常時水平な姿勢に保持することができる。従って、姿勢の変化によって食品を破損させるということはなく、また下記の理由で平滑なトレーを適用する場合でも、このようなトレーから搬送の途中で食品が不用意に脱落することがないという利点が得られる。即ち、トレーに食品を載置したまま、この食品を所望の場所まで搬出したところで、この食品をトレーから他のコンベヤ等に移載することが多々ある。この時点又は直前で、例えばトレーの姿勢を起立させることにより、食品をトレーから滑り落とすことが考えられるが、食品を滑り落とす途中で、例えば、油揚げされた脆い食品がトレーに引っ掛かって破損することを避けるには、平滑なトレーを適用することが望ましい。
また、搬出コンベヤの追動牽体の上弦を、フライコンベヤの主動牽体の下弦に対面させるために、必然的に、搬出コンベヤをフライコンベヤの下方に配置する構成となり、搬出コンベヤとフライコンベヤを上下に重ねて配置できる。従って、フライ食品の油切り搬出装置の水平方向の全長を、従来の技術に比較して大幅に短縮できる。しかも、前工程から次工程へ搬出する迄の食品の経路を、この食品を一旦復動させる分、延長することになる。従って、前工程が油揚げ装置による油揚げである場合には、食品の油切りと冷却の時間を省スペースでも十分に確保することができる。
また、フライコンベヤは、食品を容器に収納することによって同食品の位置決めを行えるので、上記のように食品がフライコンベヤから搬出コンベヤへ載り移りする以前に、食品を所望のピッチに整列させられる。従って、搬出コンベヤの各トレーのピッチに合致するように、食品を予め位置決めできるという利点がある。
更に、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置によれば、搬送コンベヤの保持用ガイドレールの前途に配置した旋回用ガイドレールによって従動子を案内することでトレーを起立させるよう構成しているので、例えば、食品をトレーから他のコンベヤ等に移載する場合に、トレーの姿勢を起立させることにより、食品をトレーから滑り落とすことができる。更に、トレーを複数本の櫛歯の列から構成する一方、上記例示の他のコンベヤとして、追動牽体の下弦が往動する方向に延びる複数条のスリットを有する滑動板材を適用した場合、トレーが起立した姿勢で、櫛歯がスリットに通過しその先端が滑動板材の下方へ通り抜けた状態となるので、支軸と滑動板材との間の距離を、櫛歯の基端から先端までの全長に関わりなく自由に設定できる。
このため、支軸と滑動板材との間の距離を、例えば、トレーが起立する姿勢となった時点又は直前で食品が滑動板材に受け止められるよう設定すれば、食品の高さを一定に保持しつつも同食品をトレーから離脱させることができる。従って、油揚げしたような脆いフライ食品であっても、このようなフライ食品が落下に伴う衝撃を受けないで済むという利点がある。しかも、トレーを起立させたまま同トレーを追動牽体と共に往動させられるので、トレーから離脱し滑動板材に載り移った食品を直立したトレーで押し続け、食品の搬出を持続して行うことができる。
更に、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置によれば、搬出コンベヤが、支軸の周りで互いに位置を違える一対の従動子の一方を、保持用ガイドレール、又はターンガイド部材が、トレーに加わる重力に抗する方向へ押し付けて案内するので、従動子はトレーに加わる重力の反力を受けて、常時、保持用ガイドレール又はターンガイド部材に接触し続けることになる。このため、保持用ガイドレール又はターンガイド部材に従動子が案内される過程で、従動子が保持用ガイドレール又はターンガイド部材に対して浮き上がることがない。従って、追動牽体と共に往動するトレーが揺れたりすることは殆ど無く、食品を極めて安定させて搬出することができる。
本発明の実施の形態に係るフライ食品の油切り搬出装置について、図面に基づき詳述する。更に、その動作の説明に併せて、同実施の形態に係る食品の油切り搬出方法について詳述する。
図1は、本実施の形態に係るフライ食品の油切り搬出装置1の側面図である。フライ食品の油切り搬出装置1は、油揚げ装置に接続し油揚げ槽内を通過する主動搬送手段C10と、この主動搬送手段C10の下方に配置されて次工程の装置等に接続する追動搬送手段C11とを組合わせ、これらを相互に同調させて作動させるものである。図2は、同搬出装置1の主動搬送手段C10の途中を破断して、その下方に配置された追動搬送手段C11を表した平面図である。また、図1中にフライ食品の油切り搬出装置1の要部を符号A,Bで指し、これらの要部A,Bを、それぞれ図3及び図4に詳しく表している。
以下で、フライ食品の油切り搬出装置1の構成要素を指す符号の後に添えたアルファベットの小文字は、その配置又は仕様の差異を区別するための指標である。また、以下に記した「往動方向」及び「復動方向」は、それぞれ図中で矢印X0,X1が指す向きである。また、主動搬送手段C10又は追動搬送手段C11が食品Fを搬送する搬送方向又は搬出方向とは、往動方向X0及び復動方向X1に限られるのではなく、これらに交差する水平方向及び鉛直方向を更に含めた概念である。また、食品Fとして、主に麺塊を例として以下を説明するが、油揚げする食品であれば天麩羅や唐揚げ等でも良い。
先ず、主動搬送手段C10について説明する。主動搬送手段C10は、フライコンベヤ2と、反転ガイド板3とから主に構成されている。
フライコンベヤ2は、図1及び図2に示すように、水平方向に間隔を開けて複数のスプロケット又はプーリである主動回転輪5a〜5cを配置し、これら複数の主動回転輪5a〜5cに巻掛けた無端状の主動牽体6に、上記の油揚げ装置により油揚げされた食品(以下、単に「食品」と記す。)Fを出し入れ可能な開口70を有し食品Fを油切りしながら収納できる複数の容器7を取付けたものである。複数の容器7は、それぞれ主動牽体6の上弦6a及び下弦6bと共に主動牽体6の往動方向X0及び復動方向X1に搬送する。個々の容器7は、主動牽体6の上弦6aに伴って往動する行程で、開口70を上方へ向け、主動牽体6の下弦6bに伴って復動する行程で、開口70を下方へ向ける。
フライコンベヤ2の主動回転輪5a〜5cは、図1に各1個ずつ表れているが、矢印X1,X0に直交する水平方向、即ち図2において矢印Wで指した方向(以下「幅方向」と記す。)に重なる位置に、主動回転輪5a〜5cと同様の主動回転輪が別に設けられ、これらが連結軸50で結合されて対を成している。フライコンベヤ2の主動牽体6は、幅方向に間隔を開けた一対のチェーン60を主体とし、これら一対のチェーン60の間にリテーナ61を等ピッチで複数掛け渡したものである。ここで、等ピッチとは、往動方向X0又は復動方向X1に対して等間隔であることを意味する。
図中に例示したリテーナ61は、一対のチェーン60の間に12列の容器7を位置決めする枠体である。個々の容器7には1個、1塊、又は所定量の食品Fを収納できる。容器7の素材としては、メッシュ状、網状、グリル状又は織物状等の透油材を適用しても良い。食品Fから流下する揚げ油は、この透油材を通り抜けて容器7の外部へ排出される。
フライコンベヤ2における往動方向X0の終端には、主動回転輪5aが位置し、主動牽体6が、主動回転輪5aの周り約180°に巻掛けされてその走行する方向を約180°転換している。即ち、主動牽体6の上弦6aが、主動回転輪5aの上側へ向かって往動方向X0に走行(往動)し、主動牽体6の下弦6bが、主動回転輪5aの下側から復動方向X1に走行(復動)する。更に、フライコンベヤ2の終端には、これに沿うように円弧状に湾曲した反転ガイド板3が取付けられている。
反転ガイド板3は、主動牽体6の上弦6aと共に往動する容器7が主動牽体6に伴って復動に転じる行程で、容器7に収納された食品Fが、容器7の開口70から飛び出すのを規制するものである。つまり、フライコンベヤ2の終端と反転ガイド板3の内面との間には適当な隙間が設けられ、この隙間を主動牽体6及び容器7が通過することはできるが、容器7の開口70から食品Fが飛び出そうとすれば、食品Fは反転ガイド板3の内面に突き当り、容器7の内側へ押し戻されることになる。
尚、食品Fが、例えば茹で処理又は蒸し処理した麺線のように油揚げの際に一定の形状に成形される食品の場合は、このような食品Fを容器7に投入した後、場合によっては容器7を閉蓋できるようにする。そして、容器7内の食品Fをフライコンベヤ2で搬送しつつ、加熱した揚げ油を張ったフライヤー内を通してフライ処理し、更に、フライコンベヤ2によってフライヤーから搬出させても良い。また、容器7を閉蓋する理由としては、食品Fを一定の形状に成形する以外に、一般に、フライ処理中の食品Fは、揚げ油の油面に浮き上がってしまうので、これを規制するためである。このように容器7を閉蓋してフライ処理した場合は、容器7が主動牽体6の上弦6aを往動中に蓋を開くようにする。
このようにフライ処理した後、フライした食品Fや容器7、フライコンベヤ2に付着した揚げ油は、容器7から滴下又はフライコンベヤ2を伝って滴下するが、フライコンベヤ2の下方に設けた図に表れていないシュート等によって回収される。更に揚げ油は、同シュート等に案内されて、油揚げ装置の油槽等へ戻される。
次に、追動搬送手段C11について説明する。追動搬送手段C11は、搬出コンベヤ4と、案内手段14と、滑動板材15とから主に構成されている。
搬出コンベヤ4は、図1及び図2に示すように、水平方向に間隔を開けて複数のスプロケット又はプーリである追動回転輪8a〜8cを配置し、この複数の追動回転輪8a〜8cに巻掛けた無端状の追動牽体9の上弦9aの一部が、フライコンベヤ2の主動牽体6の下弦6bに平行に対面し、且つ、主動牽体6の下弦6bに取付けられた容器7から落下する食品Fを、復動方向X1へ一旦搬出するものである。
搬出コンベヤ4の追動回転輪8a〜8cは、図1に各1個ずつ表れているが、図2に示すように、幅方向に重なる位置に、追動回転輪8a〜8cと同様の主動回転輪が別に設けられ、これらが上記のフライコンベヤ2と同様に対を成している。搬出コンベヤ4の追動牽体9は、幅方向に間隔を開けた一対のチェーン80を主体とし、一対のチェーン80の間に、これらが往復動する方向を水平に横切る方向に延びる複数本の支軸10を等ピッチで掛け渡し、更に個々の支軸10に、食品Fを油切りしながら載置できるトレー11を支持させている。ここで、往復動する方向を水平に横切る方向とは、例えば、幅方向又は幅方向に対して傾斜する方向である。また、等ピッチとは、往動方向X0又は復動方向X1に対して等しい間隔であることを意味し、その間隔は、上記の容器7のピッチと等しく、又は略等しく設定することが好ましい。
一対のチェーン80は、図5に例示したようなローラチェーンであり、その内リンク又は外リンクの両側の縁部を延出することにより、一対のブラケット81を形成している。チェーン80が追動回転輪8a〜8cに噛み合った際に、ブラケット81が追動回転輪8a〜8cに当たらないように、ブラケット81は、チェーン80の外側に配置されている。つまり、図1に示すように、ブラケット81は、追動牽体9の下弦9bに伴って往動する行程で、内リンク又は外リンクの上側に位置し、追動牽体9の上弦9aに伴って復動する行程で、内リンク又は外リンクの下側に位置する。
一対のブラケット81の間には、軸受用のスリーブ82が設けられ、一対のブラケット81のスリーブ82に対応する位置を貫いて、支軸10の一端部を挿通させる軸挿通孔83が形成されている。ここでは、一対のチェーン80の一方で支軸10の一端部を軸受けする例を述べたが、一対のチェーン80の相対向する位置には、それぞれ一対のブラケット81が設けられているので、一対のチェーン80の他方にも支軸10の他端部が同様に軸受けされる。トレー11は、図2に示すように、支軸10に基端を支持され先端を支軸10の周りに旋回可能な複数本の櫛歯12の列から成るものである。
図1に示すように、反転ガイド板3の下端は、フライコンベヤ2の主動回転輪5aの略真下で途切れているので、この箇所で、食品Fはフライコンベヤ2の容器7の開口70から自重によって落下し、搬出コンベヤ4のトレー11に載り移ることになる。フライコンベヤ2の主動牽体6と搬出コンベヤ4の追動牽体9とを可能な限り接近させて、開口70を下方へ向けた容器7とトレー11の上面との隙間を最小限に抑えることが望ましい。これは、食品Fがフライコンベヤ2から搬出コンベヤ4に載り移る際に、食品Fに衝撃が加わるのを避け、食品Fの破損を防止するためである。
また、搬出コンベヤ4の追動牽体9の上弦9aは、追動回転輪8aから復動方向X1へ向かう所定の区間において、復動方向X1に沿った水平姿勢を保っている。所定の区間とは、フライコンベヤ2の容器7のピッチの約3倍〜10倍程度に相当する距離範囲で、フライコンベヤ2の主動牽体6の下弦6bと、追動牽体9の上弦9aとを、互いに平行に対面させる事を企図している。これは次の理由による。即ち、食品Fが稀にフライコンベヤ2の容器7に密着し、食品Fが自重によって容器7から下方へ離脱するのに要する時間が遅延することが稀にある。そこで、主動牽体6と追動牽体9とが対面する時間(距離)を延長することで、食品Fのフライコンベヤ2から搬出コンベヤ4への載り移りを促すことを企図している。
また、フライコンベヤ2から搬出コンベヤ4への載り移りをより確実にするために、フライコンベヤ2に当該箇所において、ハンマー等によって機械的に振動を加えて載り移りを促す場合も考えられる。また、主動牽体6と追動牽体9とが接近して対面している時間があまり長いと油切りの効率が却って悪くなるので、両者が接近して対面している区間をフライコンベヤ2のトレーピッチの約10倍程度までにとどめることが好ましい。上記の所定の区間を過ぎると、追動牽体9の上弦9aは、復動方向X1へ向かって下降傾斜している。この傾斜する角度は、水平線に対して約10°〜45°に設定されている。
案内手段14は、トレー11と共に支軸10の周りで旋回可能な一対の従動子16a,16bと、追動牽体9と共に略直線的に往動又は復動する従動子16a又は従動子16bを案内してトレー11の姿勢を水平又は垂直に保持する保持用ガイドレール17a〜17eと、追動牽体9の上弦9aと共に復動し追動牽体9に伴って往動に転じる従動子16aを案内してトレー11の姿勢を水平に保持するターンガイド部材18と、従動子16aを案内してトレー11を90°旋回させる旋回用ガイドレール19とから構成されている。詳しくは以下の通りである。
一対の従動子16a,16bは、小径の車輪、ローラ、又は滑子等を主体とする。一対の従動子16a,16bをトレー11の適所に直結しても良いが、一対の従動子16a,16bを支軸10に取付け、支軸10にトレー11の基端を固定しても良い。この場合、例えば、図6に示すように、支軸10の一端部に形成したジャーナル101に、スリーブ状のボス102をボルト等で固定し、ボス102に一対の従節103,104を溶接し、一対の従節103,104の先端に、一対の従動子16a,16bを回転自在に各々取付けるようにする。一対の従節103,104は鋼板を略く字形に成形した一体のものである。同図に例示の従動子16a,16bは、互いの軌道が重ならないように、それぞれ長さを違えた支軸160,161に回転自在に支持されている。
支軸10のジャーナル101は、ボス102が固定された状態で、同ボス102の内方の部分が、既述のブラケット81によって軸受けされる。一対の従節103,104は、支軸10の周りに角度を違えて突出している。図中に例示の従節103,104は、互いに直角する方向に延びている。ここでは、支軸10の一端部について述べたが、支軸10の他端部にも同様のジャーナルが設けられ、これに一対の従動子16a,16bが各々取付けられている。
図1及び図3に示すように、保持用ガイドレール17aと追動牽体9の上弦9aとが並走する部分において、保持用ガイドレール17aは、追動牽体9の上弦9aと一定の距離を保っている。既述のように、食品Fがフライコンベヤ2の容器7からトレー11へ載り移る時点又は直前で、先ず、保持用ガイドレール17aにおける復動方向X1の始端寄りの上面に、一方の従動子16aが転がり接触する。そして、従動子16aは、追動牽体9に伴って復動し、保持用ガイドレール17aの上面に沿って案内される。この過程で、トレー11及び食品Fが重力を受けることに起因して、支軸10には、これを図中で反時計回りに回転させる回転力が加わるが、従動子16aが保持用ガイドレール17aの上面に受け止められることにより、支軸10の回転は規制される。従って、トレー11は、以上のような重力に抗する力の釣合いを保ったまま、水平な姿勢を維持する。
保持用ガイドレール17bは、保持用ガイドレール17aの復動方向X1の終端と、ターンガイド部材18との間を補う役割を果たしている。即ち、一方の従動子16aが、保持用ガイドレール17aの復動方向X1の終端から離脱し、その復動方向X1の前途に位置するターンガイド部材18に係合するまでの間、宙吊りの状態となる。そこで、従動子16aが保持用ガイドレール17aから離脱した時点又は直前で、他方の従動子16bを保持用ガイドレール17bの上面に転がり接触させることにより、上記のような力の釣合いを保ったままトレー11を水平な姿勢で維持する。
ターンガイド部材18としては、図3にピッチ円のみ表した周縁の滑らかな回転輪(ガイドホイール)、又は図7に示すような波形の歯180を有するガイドスプロケットを適用しても良い。この他、ターンガイド部材18は、保持用ガイドレール17b,17cの間を繋ぐよう円弧状に湾曲したガイドレールであっても良い。
ターンガイド部材18の役割について、先ずは、図3に係る回転輪を例に説明する。即ち、自由に回転可能な又は固定されたターンガイド部材18に、その鉛直方向の略真上から従動子16aを接触させる。このままターンガイド部材18が従動子16aと共に図中で時計回りに回転する過程、又は固定されたターンガイド部材18に沿って従動子16aが転がり接触する過程で、従動子16a及び支軸10は、それぞれターンガイド部材18及び追動回転輪8bの周りに旋回する滑節となる。つまり、支軸10、従動子16a、ターンガイド部材18、及びターンガイド部材18に対して軸心を違えた追動回転輪8bは、四節回転(両クランク)機構を構成する。従って、トレー11の全体は、ターンガイド部材18の回転に伴って円弧状の軌跡を描くことになるが、トレー11の姿勢は水平を維持し続ける。一方、追動牽体9は、追動回転輪8bの周り約180°に巻掛けされてその走行する方向を約180°転換する。
更に、上記のように従動子16aを係合したターンガイド部材18が、図中で時計回りに回転する角度が90°を超えたところで、従動子16aは自重により、ターンガイド部材18から外れようとする。この時点又は直前で、他方の従動子16bを、ターンガイド部材18の周縁に沿って円弧状に湾曲した保持用ガイドレール17cの内面に転がり接触させる。これにより、保持用ガイドレール17cの内面に受け止められた従動子16bによって、支軸10の反時計回りへの回転は規制される。従って、トレー11は尚も水平な姿勢を維持する。
また、ターンガイド部材18の役割について、図7に係るガイドスプロケットを例に説明する。即ち、ターンガイド部材18を既述の速度で回転させつつ、同ターンガイド部材18が具備する歯180の直後の凹部181が鉛直方向の略真上を向いたところで、この凹部181に従動子16aを嵌め込むようにする。このままターンガイド部材18が図中で時計回りに旋回する過程で、支軸10、従動子16a、ターンガイド部材18、及び追動回転輪8bが四節回転機構を構成するので、トレー11は水平な姿勢を維持し続ける一方、追動牽体9はその走行する方向を約180°転換する。
そして、上記のターンガイド部材18が、図中で時計回りに回転する角度が90°を超えても、歯180が従動子16aをその下方から支持するので、従動子16aは直ちにターンガイド部材18から外れることはない。ターンガイド部材18が更に時計回りに回転して、従動子16aが自重で歯180から落下する直前で、他方の従動子16bを、ターンガイド部材18の下方に配置した直線状の保持用ガイドレール17cの上面に転がり接触させる。これにより、保持用ガイドレール17cの内面に受け止められた従動子16bによって、支軸10の反時計回りへの回転は規制される。従って、トレー11は尚も水平な姿勢を維持する。
続いて、追動牽体9の下弦9bと共に往動に転じた一方の従動子16aは、その前途に配置された旋回用ガイドレール19の上面に転がり接触する。旋回用ガイドレール19は、往動方向X0における始端付近を水平又は略水平な区間19aとし、途中の区間を下向きに湾曲した湾曲区間19bとし、湾曲区間19bから往動方向X0における終端までを水平又は略水平な区間19cとしている。従動子16aが湾曲区間19bの下降傾斜した部分に案内されて徐々に下降する行程で、従動子16aは支軸10に対してこの周りを反時計回りに旋回する。従って、トレー11は、従動子16aの旋回に伴い反時計回りに90°旋回して、起立することになる。
追動牽体9の下弦9bの下方には、滑動板材15が配置されている。食品Fは、トレー11が直立する過程でトレー11から滑り落ち、滑動板材15に受け止められる。滑動板材15は、図2に仮想線で示すように、下弦9bが往動する方向に延びる複数条のスリット20を有するので、図3に示すように、トレー11ーが起立した姿勢で、複数条のスリット20にトレー11の総ての櫛歯12を通過させ、総ての櫛歯12の先端を滑動板材15の下方へ通り抜けさせられる。このため、支軸10に対して滑動板材15を接近させることが可能となり、食品Fがトレー11から滑動板材15まで滑り落ちる落差を最小限に抑えられる。
従って、食品Fが油揚げしたような脆いフライ食品であっても、このようなフライ食品が落下に伴う衝撃を受けないで済むという利点がある。また、スリット20は、食品Fから尚も流下する揚げ油を通過させて下方へ排出する役割も果たす。滑動板材15から排出される揚げ油は、この下方に設けた図に表れていないシュート等によって回収される。更に揚げ油は、同シュート等に沿って流下し、油揚げ装置の油槽等へ戻る。
更に、トレー11が追動牽体9の下弦9bと共に往動すると、一方の従動子16aが湾曲区間19bの上昇傾斜した部分に案内されて徐々に上昇する。同時に、旋回用ガイドレール19に対して幅方向に位置を違えて設けた保持用ガイドレール17dの上面に、他方の従動子16bが転がり接触する。保持用ガイドレール17dは、一方の従動子16aが湾曲区間19bの上昇傾斜した部分に案内されるとき、他方の従動子16bを一方の従動子16aと同じ高さになるよう徐々に上向きに案内する。この過程を、以下「上昇案内過程」と記す。更に、保持用ガイドレール17dは、一方の従動子16aが旋回用ガイドレール19の水平又は略水平な区間19cに案内されるとき、他方の従動子16bを区間19cと同じ高さを維持させたまま水平又は略水平に案内する。この過程を、以下「水平案内過程」と記す。
上記の上昇案内過程において、トレー11は、その櫛歯12をスリット20に通過させたままで尚も往動できるので、トレー11から滑り落ちて滑動板材15に載り移った食品Fを、直立したトレー11によって更に往動方向X0へ押し続け、食品Fの搬出を促すことができる。同時に、直立したトレー11は、一対の従動子16a,16bと共に徐々に上昇し、上記の水平案内過程に至ったところで、櫛歯12の先端が滑動板材15の上方へ乖離する。そして、トレー11は尚も往動し、食品Fを往動方向X0へ押すことにより、食品Fを滑動板材15の上面に滑らせながら搬出する。
上記の水平案内過程の終点、即ち、図1及び図4に示すように、一方の従動子16aが、旋回用ガイドレール19の区間19cを往動方向X0へ通過した時点で、追動牽体9は、追動回転輪8cの周りで約120〜150°の範囲で上向きに方向転換する。これに伴ってトレー11の全体も上昇して、櫛歯12の先端は食品Fの上方へ更に乖離するので、例えば、食品Fをこれに往動させる方向へ空気を吹き付けるエアコンベヤ(図示省略)を用いて往動方向X0の前途へ向けて推し出すような場合、食品Fは空気に推されて高速で移動するが、このような食品Fが櫛歯12に引っ掛かることがない。この後、追動牽体9は、フライコンベヤ2の主動牽体6の下弦6bと対面する位置に循環する。
尚、食品F及び搬出コンベヤ4に付着したフライ油を既述のシュート等に滴下させ、確実に油切りを行うことができる。このように、フライコンベヤ及び搬出コンベヤから滴下する食品の揚げ油を、それぞれ個別のシュート等によって回収できるので、揚げ油を効率的に回収してリサイクルすることが可能となる。また、フライコンベヤ2から滴下した油が搬出コンベヤ4上の食品Fに付着することがないという利点がある。
また、主動搬送手段C10は、図1中の右側を省略しているが、油揚げ装置の油槽内を通過するようにしても良い。一方、追動搬送手段C11は、同図中の左側を省略しているが、次工程の装置等へ向けて食品Fを単に搬出するものでも良く、或いは、次工程の装置等に組み込まれるベルトコンベヤと共用するものであっても良い。
以上に、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、フライコンベヤ2の主動牽体6の下弦6bと、搬出コンベヤ4の追動牽体9の上弦9aとが平行に対面する部位は、これらが互いに水平姿勢を保つ必要は無い。図8に示すように、フライコンベヤ2の主動牽体6を、搬出コンベヤ4の姿勢に沿うように、復動方向X1に向かって下降する傾斜姿勢としても良い。
この場合、図1に表したフライコンベヤ2の終端の位置に比較して明らかなように、フライコンベヤ2を低い位置に設けることができる。従って、フライ食品の油切り搬出装置1の全高を低く抑えられる。また、主動牽体6の下弦6bと、追動牽体9の上弦9aとの間の隙間は極力狭く設定することが望ましいが、両者は厳密に平行である必要はなく、互いに傾斜した姿勢で対面しても良い。
一対の従節103,104がそれぞれ支軸10から延出する方向は、必ずしも互いに直交する必要はない。例えば、図9に示すように、一対の従節103,104がそれぞれ支軸10から延出する角度を45°に設定しても良い。また、既述の保持用ガイドレール17bは必須ではなく、保持用ガイドレール17bを省略しても良い。この場合、保持用ガイドレール17aをターンガイド部材18にできるだけ接近させ、従動子16aが保持用ガイドレール17aを離脱してターンガイド部材18に係合するまでの距離を最小限にする。
尚、本発明に係るフライ食品の油切り搬出装置、及びその方法は、その主旨を逸脱しない範囲でその他の形態で実施し得るものである。例えば、従動子16a又は従動子16bとして、直線運動軸受のような滑子を適用しても良い。この場合には、保持用ガイドレール17a〜17eと、保持用ガイドレール17b,17cの間を繋ぐ円弧状のガイドレール(ターンガイド部材18の代用例として既述)とを連続した一条のレールとし、この一条のレールに上記の滑子を滑動自在に係合する。このような滑子は上記のレールから離脱することがなく、しかも転がり接触又は滑り接触による案内に比べて極めて円滑な動作ができるので、食品Fを一層静かに且つ安定させて移送できるという利点が得られる。
本発明の実施例1に係るフライ食品の油切り搬出装置の概略を示す側面図。 本発明の実施例1に係るフライ食品の油切り搬出装置を一部破断した平面図。 図1のA部の側面図。 図1のB部の側面図。 本発明の実施例1に係るフライ食品の油切り搬出装置に適用した追動牽体の平面図、側面図、及び断面図。 本発明の実施例1に係るフライ食品の油切り搬出装置に適用した支軸と従節との取付構造を示す平面図、及び側面図。 本発明の実施例1に係るフライ食品の油切り搬出装置に適用したターンガイド部材の一例を示す側面図。 本発明の実施例2に係るフライ食品の油切り搬出装置、及びその変形例を示す側面図。 本発明の実施例3に係るフライ食品の油切り搬出装置の概略を示す側面図。 従来のフライ食品の油切り搬出装置の一例の概略を示す側面図。 従来のフライ食品の油切り搬出装置の他例の概略を示す側面図。
符号の説明
1:フライ食品の油切り搬出装置
2:フライコンベヤ
3:反転ガイド板
4:搬出コンベヤ
5:主動回転輪
6:主動牽体
7:容器
8:追動回転輪
9:追動牽体
10:支軸
11:トレー
12:櫛歯
14:案内手段
15:滑動板材
16a,16b:従動子
17a〜17e:保持用ガイドレール
18:ターンガイド部材
19:旋回用ガイドレール
20:スリット
70:開口
F:食品

Claims (5)

  1. 複数の主動回転輪の間に巻掛けされ上弦が往動し下弦が復動する無端状の主動牽体と、油揚げされた食品を出し入れ可能な開口を有し前記食品を油切りしながら収納できる複数の容器とを備え、前記容器が、前記主動牽体に取付けられ、前記主動牽体の上弦に伴って往動する行程で、前記開口を上方へ向け、前記主動牽体の下弦に伴って復動する行程で、前記開口を下方へ向けるフライコンベヤと、
    前記容器が、前記主動牽体の上弦と共に往動し該主動牽体に伴って復動に転じる行程で、前記容器に収納された食品が、前記容器の開口から飛び出すのを規制する反転ガイド板と、
    複数の追動回転輪の間に巻掛けされ下弦が往動し上弦が前記フライコンベヤの主動牽体の下弦に対面して復動する無端状の追動牽体と、前記追動牽体に取り付けられ前記追動牽体の往復動する方向を水平に横切る複数の支軸と、前記支軸に支持され前記食品を油切りしながら載置できる複数のトレーと、前記食品が載置されたトレーを水平姿勢に支持する案内手段とを有する搬出コンベヤと、
    前記追動牽体の下弦の下方に、前記追動牽体の下弦に伴って往動する行程で前記トレーから移載する前記食品を搬出する滑動板材と、を備え
    前記追動牽体が復動し前記主動牽体の下弦と対面する間に、前記食品が前記フライコンベアの容器から前記トレーに移載され、前記食品が移載されたトレーが復動から往動に転じ、次いで往動する行程中において前記食品が前記トレーから前記滑動板材に移載されるまでの間、少なくとも前記食品が前記トレーによって水平姿勢に支持されて搬送されることを特徴とするフライ食品の油切り搬出装置。
  2. 前記案内手段が、前記トレーに接続され前記トレーと共に前記支軸の周りで旋回可能な従動子と、前記追動牽体と共に往復動する前記従動子を案内して前記トレーの姿勢を水平に保持する保持用ガイドレールと、前記追動牽体の上弦と共に復動し該追動牽体に伴って往動に転じる従動子を案内して前記トレーの姿勢を水平に保持するターンガイド部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のフライ食品の油切り搬出装置。
  3. 前記搬出コンベヤが、前記追動牽体の下弦と共に往動する前記従動子を案内して前記トレーを起立させる旋回用ガイドレールを備え、該旋回用ガイドレールを、前記追動牽体の下弦が往動する方向における前記保持用ガイドレールの前途に配置したことを特徴とする請求項2に記載のフライ食品の油切り搬出装置。
  4. 前記トレーが、前記支軸に基端を支持され先端を前記支軸の周りに旋回可能な複数本の櫛歯の列から成り、前記滑動板材が前記追動牽体の下弦が往動する方向に延びる複数条のスリットを有し、前記トレーが起立した姿勢で、前記櫛歯を前記スリットに通過させ前記櫛歯の先端が前記滑動板材の下方へ通り抜けることを特徴とする請求項3に記載のフライ食品の油切り搬出装置。
  5. 前記搬出コンベヤが、前記支軸の周りで互いに位置を違える一対の前記従動子を備え、前記保持用ガイドレール、又は前記ターンガイド部材が、前記一対の従動子の一方を、前記トレーに加わる重力に抗する方向へ押し付けて案内することを特徴とする請求孔2乃至4に記載のフライ食品の油切り搬出装置。
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