JP6814297B2 - 汚泥処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水槽内に沈殿した汚泥を処理する汚泥処理装置に係り、特に、汚泥を引き寄せるスクレイパーの往動機構に関する。
従来、水槽の底部に沈殿した汚泥を引き寄せるスクレイパーを往動させて、水槽内に沈殿した汚泥を処理する汚泥処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、一対のホイールに無端循環駆動材を巻回し、この循環駆動材を介して伝達された牽引力によってスクレイパーを往動させる汚泥掻寄装置が開示されている。図13に示すように、スクレイパーを備える走行体20には、無端循環駆動材19上の係合部33と当接する係合受面31,32が設けられている。無端循環駆動材19は、常に一方向に連続して回転する。これにより、無端循環駆動材19に沿って変位する係合部33が係合受面31,32と交互に当接して、走行体20が一方向および逆方向に交互に移動、すなわち往動する。
実用新案登録第2603973号公報
上述した従来技術は、スクレイパーの可動範囲の終端で進行方向が反転するものの、この可動範囲の途中で、換言すれば、汚泥引寄機の進行途中で進行方向を反転させることはできない。
そこで、本発明の目的は、スクレイパーの位置に関わりなく、その進行方向を反転可能にすることである。
本発明は、駆動ホイールを含む一対のホイールと、牽引部が設けられたエンドレスな動力伝達部材と、第1から第4の係合部が設けられた移動体とを有する汚泥処理装置を提供する。動力伝達部材は、一対のホイールに巻回され、一対のホイールの間を延在する第1の直線ラインおよび第2の直線ラインを有する。移動体は、一対のホイールの間を往動自在に配置され、汚泥を引き寄せるスクレイパーを備えている。第1から第4の係合部は、動力伝達部材に沿って周回する牽引部が係脱自在な形状を有する。第1の係合部は、第1の直線ラインの近傍に設けられ、駆動ホイールの一方向回転時に、第1の直線ライン上を一方向に変位する牽引部に当接して、移動体を一方向に変位させる。第2の係合部は、第2の直線ラインの近傍に設けられ、駆動ホイールの一方向回転時に、第2の直線ライン上を逆方向に変位する牽引部に当接して、移動体を逆方向に変位させる。第3の係合部は、第1の直線ラインの近傍、かつ、第1の係合部とは異なる位置に設けられ、駆動ホイールの逆方向回転時に、第1の直線ライン上を逆方向に変位する牽引部に当接して、移動体を逆方向に変位させる。第4の係合部は、第2の直線ラインの近傍、かつ、第2の係合部とは異なる位置に設けられ、駆動ホイールの逆方向回転時に、第2の直線ライン上を一方向に変位する牽引部に当接して、移動体を一方向に変位させる。
ここで、本発明において、上記第3の係合部は、第2の係合部と正対する位置に設けられていることが好ましく、上記第4の係合部は、第1の係合部と正対する位置に設けられていることが好ましい。また、上記第3の係合部は、一対のホイールの中心軸を結ぶ対称軸に対して、第2の係合部と線対称な形状を有することが好ましく、上記第4の係合部は、対称軸に対して、第1の係合部と線対称な形状を有することが好ましい。
本発明において、上記移動体は、上記スクレイパーが回転自在に取り付けられた台車と、スライド部と、リンク機構とを有していてもよい。台車は、レール上を移動する車輪を有する。スライド部は、所定の可動範囲内をスライド自在に台車に取り付けられ、上記第1から第4の係合部を有する。リンク機構は、スライド部およびスクレイパーを連結し、台車に対するスライド部のスライドに応じて、スクレイパーを回動させる。この場合、スライド部は、台車の下側に取り付けられており、動力伝達部材は、スライド部の内部を貫通していることが好ましい。
本発明によれば、駆動ホイールの一方向回転時には、第1および第2の係合部が交互に牽引部と当接して、スクレイパーを備えた移動体が往動すると共に、駆動ホイールの逆方向回転時には、第3および第4の係合部が交互に牽引部と当接して移動体が往動する。移動体の進行途中で進行方向を反転させる場合、駆動ホイールを反転させる。これにより、ある係合部(例えば第1の係合部)と当接していた牽引部が直線ライン上を変位して、同一直線ライン上の別の係合部(例えば第3の係合部)と当接するため、移動体の進行方向がその場で反転する。その結果、移動体の進行途中における任意の位置で、進行方向を反転させることができる。
汚泥処理装置の上面図 チェーンの上面図 チェーンの側面図 汚泥引寄機の側面図 スライド部の概略上面図 スクレイパーの昇降動作の説明図 駆動ホイールの正転時における汚泥引寄機の往動説明図 進行途中における汚泥引寄機の反転説明図 ストッパー付車輪の正面図 ストッパー付車輪の側面図 ストッパーの動作説明図 変形例に係るストッパー付車輪の正面図 従来技術の説明図
図1は、本実施形態に係る汚泥処理装置の上面図である。この汚泥処理装置1は、処理対象水が貯留される水槽の底部に配置され、水槽内に沈殿した汚泥をスクレイパー8で引き寄せて排出する。汚泥処理装置1は、汚泥を引き寄せるスクレイパー8を備えた移動体としての汚泥引寄機2と、レール3と、一対のホイール4a,4bと、動力伝達部材としてのチェーン5とを主体に構成されている。本実施形態の特徴としては、以下の3点が挙げられる。第1に、駆動ホイール4aを一方向に回転し続けるだけで、汚泥引寄機2が一対のホイール4a,4b間を往動、すなわち、引寄方向および復帰方向に交互に進行することである。第2に、汚泥引寄機2進行方向に応じて、汚泥引寄機2が備えるスクレイパー8の昇降が行われることである。すなわち、引寄方向への進行時にはスクレイパー8が下降して汚泥が引き寄せられ、復帰方向への進行時にはスクレイパー8が上昇する。そして、第3に、汚泥引寄機2の進行途中であっても、その進行方向を自由に切り替えられることである。すなわち、引寄方向への進行途中でも復帰方向に反転させることができると共に、復帰方向への進行途中でも引寄方向に反転させることができる。
2本のレール3は、水槽の底部に平行に配置されている。これらのレール3の一端、すなわち、引寄方向の終端部分には、水槽の底部を陥没させた汚泥排出用のピットが設けられている。レール3の両端部分には、一対のホイール4a,4bが配置されている。本実施形態では、引寄方向の終端部分に駆動ホイール4aが配置されており、復帰方向の終端部分に従動ホイール4bが配置されている。ただし、汚泥引寄機2に動力を伝達するという観点でいえば、これらのホイール4a,4bの配置を逆にして、駆動ホイール4aを復帰方向の終端部分に配置してもよい。
チェーン5は、一対のホイール4a,4bに巻回されており、エンドレスな動力伝達部材として機能する。チェーン5は、それぞれのホイール4a,4bの外周に沿って延在する半円弧状の2つの曲線ラインと、ホイール4a,4bの間を延在する2本の直線ラインL1,L2とを有する。
図示しないモータ等の駆動源の動力は、チェーン5とは別個に設けられたチェーンを介して駆動ホイール4aに伝達され、これによって、駆動ホイール4aが回転する。駆動ホイール4aの回転によって、ホイール4a,4bに巻回されたチェーン5が変位して、汚泥引寄機2への動力伝達が行われる。駆動ホイール4aの回転方向は、駆動源の回転方向を切り替えることにより、正転方向および反転方向のいずれにも設定することができる。
駆動源から駆動ホイール4aへの動力伝達をチェーンを介して行うことは、並列に配置される汚泥処理装置1の設置数を柔軟かつ安価に調整できる点において有利である。ただし、このような観点を考慮する必要がなければ、例えば、駆動ホイール4aの上部に駆動源を配置して、駆動源の回転軸に駆動ホイール4aを直接取り付けてもよい。
図2は、チェーン5の上面図であり、図3は、その側面図である。チェーン5の一部には、所定の方向に突出したピン状の形状を有する牽引部5aが溶接等によって取り付けられている。この牽引部5aは、図1の上面図において上方に向かって突出するように設けられているが、同図の側方外側に向かって突出するように設けてもよい。牽引部5aの形状は、後述する係合部7a〜7dが係脱自在であればどのようなものであってもよく、例えばフック状であってもよい。牽引部5aは、駆動ホイール4aの回転に伴い、チェーン5に沿って周回する。
汚泥引寄機2は、2本のレール3上に配置されており、一対のホイール4a,4bの間を引寄方向および復帰方向に往動自在である。図1に示したように、汚泥引寄機2には、4つの係合部7a〜7dが設けられており、チェーン5に沿って周回する牽引部5aが係合部7a〜7dのいずれかと当接することによって、汚泥引寄機2が引寄方向または復帰方向に牽引される。
図4は、汚泥引寄機2の側面図である。この汚泥引寄機2は、台車6と、スライド部7と、スクレイパー8とを主体に構成されている。台車6は、2本のレール3上を移動する複数の車輪6aを備えており、レール3上を変位自在である。また、台車6の下面には、下方に突出した突出部6bが設けられている。
スライド部7は、台車6の下側にスライド自在に取り付けられている。スライド部7の上面には、汚泥引寄機2の進行方向に沿って所定の長さだけ陥没したガイド溝7eが設けられている。このガイド溝7eには、台車6側の突出部6bが挿入されている。これによって、台車6に対するスライド部7の可動(スライド)は、ガイド溝7eによって規定される範囲内に制限されることになる。
図5は、スライド部7の概略上面図である。チェーン5は、スライド部7の内部を貫通していると共に、スライド部7の両側面には、上述した4つの係合部7a〜7dが設けられている。これらの係合部7a〜7dは、チェーン5側に向かって突出しており、チェーン5に沿って周回する牽引部5aが係脱自在な形状を有する。係合部7a,7cは、直線ラインL1の近傍における異なる位置に設けられており、係合7b,7dは、直線ラインL2の近傍における異なる位置に設けられている。また、係合部7a,7dは互いに正対する位置に設けられていると共に、一対のホイール4a,4bの中心軸を結ぶ対称軸Pに対して、互いに線対称な形状を有している。さらに、係合部7b,7cは互いに正対する位置に設けられていると共に、対称軸Pに対して互いに線対称な形状を有している。
駆動ホイール4aの正転時には、係合部7a,7bによってスライド部7(汚泥引寄機2)の牽引が行われる。すなわち、駆動ホイール4aの正転時において、係合部7aは、直線ラインL1上を引寄方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を引寄方向に変位させる。また、係合部7bは、直線ラインL2上を復帰方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を復帰方向に変位させる。
一方、駆動ホイール4aの逆転時には、係合部7c,7dによってスライド部7(汚泥引寄機2)の牽引が行われる。すなわち、駆動ホイール4aの逆転時において、係合部7cは、直線ラインL1上を復帰方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を復帰方向に変位させる。また、係合部7dは、直線ラインL2上を引寄方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を引寄方向に変位させる。
スクレイパー8は、レール3に対して略直角に延在しており、水槽内に沈殿した汚泥を引き寄せる形状を有している。このスクレイパー8は、図4に示したように、台車6に回転軸9を介して取り付けられている。また、スライド部7とスクレイパー8との間にはリンク機構10が設けられており、これによって両者が連結されている。リンク機構10は、台車6に対するスライド部7のスライドに応じて、スクレイパー8を回動させ、これによって、スクレイパー8が昇降する。すなわち、図6に示すように、台車6に対してスライド部7が右側に引き出された状態(破線で示した状態)では、スクレイパー8が下降している。この状態から、スライド部7が左側に押し込まれていくに従って、スクレイパー8が徐々に上昇していく。そして、スライド部7が完全に押し込まれると、スクレイパー8が完全に上昇する。逆に、台車6に対してスライド部7が左側に押し込まれ、スクレイパー8が完全に上昇している状態から、スライド部7が右側に引き出されていくに従って、スクレイパー8が徐々に下降していく。そして、スライド部7が完全に引き出されると、スクレイパー8が完全に下降する。
つぎに、汚泥引寄機2の動作について説明する。図7は、駆動ホイール4aの正転時における汚泥引寄機2の往動説明図である。例えば、牽引部5aがチェーン5の直線ラインL1上を引寄方向に移動している場合、牽引部5aは係合部7aと当接する。これにより、スライド部7(汚泥引寄機2)は、牽引部5aが直線ラインL1の終端に到達するまで、スクレイパー8の下降状態(汚泥を掻き寄せる状態)を維持しながら、引寄方向に変位する。つぎに、牽引部5aが直線ラインL1の終端に到達すると、駆動ホイール4aの外周に沿った曲線ライン上を移動し始め、係合部7aから徐々に離れていく。そして、牽引部5aが係合部7aから外れる位置P1に到達すると、スライド部7(汚泥引寄機2)は下降状態を維持したまま停止する(終端位置)。
上記曲線ライン上を移動した牽引部5aは、その後、直線ラインL2上に移る。その際、係合部7a,7dの突出高は同一なので、スライド部7が停止している終端位置では、係合部7dが牽引部5aの進入を阻害することはない。そして、牽引部5aが直線ラインL2上の位置P2に到達すると、牽引部5aは係合部7bと当接する。これにより、スライド部7は、引寄方向とは反対の方向、すなわち、復帰方向に変位し始める。しかしながら、レール3上の台車6を移動させる抵抗よりも、台車6上のスライド部7をスライドさせる抵抗の方が小さいので、位置P2直後における牽引部5aの変位は、台車6に対するスライド部7のスライド動作に変換される。その結果、下降していたスクレイパー8が上昇し始める。そして、牽引部5aがガイド溝7eによって規定された可動範囲だけ変位すると、スクレイパー8が完全に上昇すると共に、台車6およびスライド部7が一体となって、すなわち、汚泥引寄機2として復帰方向に変位していく。
従動ホイール4b側における動作についても同様である。すなわち、牽引部5aが係合部7bから外れた時点で、汚泥引寄機2が上昇状態のまま停止する。そして、牽引部5aが係合部7aと当接した時点でスクレイパー8が下降し始め、スクレイパー8が完全に下降すると、汚泥引寄機2が引寄方向に変位していく。
以上の動作は、駆動ホイール4aの反転時においても基本的に同様である。ただし、この場合、係合部7a,7bではなく、係合部7c,7dが交互に牽引部5aと当接して、スクレイパー8の昇降付で汚泥引寄機2を往動させることになる。
このように、駆動ホイール4aを特定の方向に回転し続けるだけで、スクレイパー8の昇降を伴う汚泥引寄機2の往動を自動的に行うことができる。これは、汚泥引寄機2の終端位置を検出するためのセンサを敢えて設ける必要がない点、および、駆動ホイール4aを交互に正転/反転させる必要がない点において有利である。
図8は、進行途中における汚泥引寄機2の反転説明図である。例えば、牽引部5aがチェーン5の直線ラインL1上を引寄方向に移動している場合、牽引部5aは係合部7aと当接する。これにより、スライド部7(汚泥引寄機2)は、スクレイパー8の下降状態を維持しながら、引寄方向に変位する。この進行途中において、駆動ホイール4aを反転させると、直線ラインL1上の牽引部5aは逆方向に向かって変位する。これにより、牽引部5aが係合部7aから外れて、汚泥引寄機2は下降状態を維持したまま停止する。
直線ラインL1上を変位した牽引部5aが位置P3に到達すると、同一の直線ラインL1上に配置された係合部7cと当接する。これにより、スクレイパー8が上昇し始め、スクレイパー8が完全に上昇すると、汚泥引寄機2が復帰方向に変位していく。
以上は、正転していた駆動ホイール4aを反転させた場合の動作であるが、反転していた駆動ホイール4aを正転させた場合も基本的に同様である。ただし、この場合、係合部7a,7cではなく、係合部7b,7dが牽引部5aと順次当接して、スクレイパー8の昇降付で汚泥引寄機2を反転させることになる。
なお、スクレイパー8の昇降過程で台車6を確実に停止させておくために、台車6を一時的に制動するストッパーを設けてもよい。図9は、一例としてのストッパー付車輪の正面図であり、図10は、その側面図である。このストッパー11は、金属で形成されており、一対のアーム11a,11bと、接触部11cとを有する。一対のアーム11a,11bは、車輪6aの回転軸に偏心して回転自在に取り付けられている。これらのアーム11a,11bの先端には、レール3と接触して摩擦力(制動力)を生じさせる接触部11cが一体で設けられている。この接触部11cは、車輪6aの外周よりも外側に突出していると共に、台車6の制動力を高めるべく、その湾曲した外周面には、細かい凹凸状の加工(ローレット)が施されている。
図11は、ストッパー11の動作説明図である。同図(a)に示すように、汚泥引寄機2の反転時点では、ストッパー11が進行方向側(斜め前方)に位置している。この状態では、ストッパー11の自重に加えて、斜め前方に位置するストッパー11がレール3に噛み込むように作用するため、レール3との間に生じる摩擦力によって、台車6に一定の制動力が加わる。その結果、台車6はスライド部7に引き摺られることなく停止し、可動範囲の終端に到達するまでスライド部7のみがスライドする。
つぎに、台車6上をスライドするスライド部7が可動範囲の終端に到達すると、チェーン5を介してスライド部7に伝達された牽引力が台車6にそのまま作用する。その結果、同図(b)に示すように、車輪6aがストッパー11に乗り上げた後、同図(c)に示すように、ストッパー11が進行方向の反対側(斜め後方)に位置する。これにより、台車6の制動力が解除され、台車6およびスライド部7が一体となって進行方向に変位する。
図12は、変形例に係るストッパー付車輪の正面図である。このストッパー11’は、一つのアーム11aを有し、その先端面に上述した接触部11cが設けられている。この場合、図9の構成と比較して接触部11cの面積が小さくなるものの、ある程度の制動力は確保できる。
このように、本実施形態によれば、駆動ホイール4aの正転時には、係合部7a,7bが交互に牽引部5aと当接して汚泥引寄機2が往動すると共に、駆動ホイール5aの反転時には、係合部7c,7dが交互に牽引部5aと当接して汚泥引寄機2が往動する。汚泥引寄機2の進行途中で進行方向を反転させる場合、駆動ホイール4aを反転させる。これにより、ある係合部(例えば7a)と当接していた牽引部5aが直線ライン上を変位して、同一直線ライン上の別の係合部(例えば係合部7c)と当接するため、汚泥引寄機2の進行方向がその場で反転する。その結果、汚泥引寄機2の進行途中における任意の位置で、進行方向を反転させることができる。これは、汚泥処理装置1のメンテナンス性を高める点、および、不測の事態への対応を容易にするという点において有利である。
また、本実施形態によれば、汚泥引寄機2の構成として、台車6に対してスライド自在なスライド部7を設け、スライド部7を起点に汚泥引寄機2を牽引すると共に、スライド部7およびスクレイパー8を連結するリンク機構10を設ける。これにより、チェーン5を介して伝達された動力によって、汚泥引寄機2を往動させることのみならず、これと連動してスクレイパー8を昇降させることができる。これは、汚泥引寄機2自体に駆動源(モータ等)を搭載せずとも機械機構で昇降を実現できるので、汚泥処理装置1としての耐久性やメンテナンス性を向上できる点において有利である。
さらに、本実施形態によれば、汚泥引寄機2の構成として、スライド部は、台車6の下側にスライド部7を設け、その内部をチェーン5が貫通している。これにより、汚泥引寄機2を低くすることができると共に、水槽内に存在する他の部材(例えば、水中の汚泥を迅速に沈下させるための傾斜板など)との干渉を有効に回避することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、チェーン5より供給される動力でスクレイパー8を昇降させるために、スライド部7およびリンク機構10よりなる昇降機構を汚泥引寄機2に設けているが、この動力をチェーン5とは別系統で外部から供給する場合や、汚泥引寄機2自体に昇降用の駆動源を搭載する場合などにおいては、このような昇降機構を設ける必要はない。
1 汚泥処理装置
2 汚泥引寄機
3 レール
4a 駆動ホイール
4b 従動ホイール
5 チェーン
5a 牽引部
6 台車
6a 車輪
6b 突出部
7 スライド部
7a〜7d 係合部
7e ガイド溝
8 スクレイパー
9 回転軸
10 リンク機構
11,11’ ストッパー
11a,11b アーム
11c 接触部

Claims (5)

  1. 汚泥処理装置において、
    駆動ホイールを含む一対のホイールと、
    前記一対のホイールに巻回され、前記一対のホイールの間を延在する第1の直線ラインおよび第2の直線ラインを有するエンドレスな動力伝達部材と、
    前記一対のホイールの間を往動自在に配置され、汚泥を引き寄せるスクレイパーを備えた移動体と、
    前記動力伝達部材に設けられた牽引部と、
    前記移動体に設けられ、前記動力伝達部材に沿って周回する前記牽引部が係脱自在な形状を有する第1から第4の係合部とを有し、
    前記第1の係合部は、前記第1の直線ラインの近傍に設けられ、前記駆動ホイールの一方向回転時に、前記第1の直線ライン上を一方向に変位する前記牽引部に当接して、前記移動体を一方向に変位させ、
    前記第2の係合部は、前記第2の直線ラインの近傍に設けられ、前記駆動ホイールの一方向回転時に、前記第2の直線ライン上を逆方向に変位する前記牽引部に当接して、前記移動体を逆方向に変位させ、
    前記第3の係合部は、前記第1の直線ラインの近傍、かつ、前記第1の係合部とは異なる位置に設けられ、前記駆動ホイールの逆方向回転時に、前記第1の直線ライン上を逆方向に変位する前記牽引部に当接して、前記移動体を逆方向に変位させ、
    前記第4の係合部は、前記第2の直線ラインの近傍、かつ、前記第2の係合部とは異なる位置に設けられ、前記駆動ホイールの逆方向回転時に、前記第2の直線ライン上を一方向に変位する前記牽引部に当接して、前記移動体を一方向に変位させることを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 前記第3の係合部は、前記第2の係合部と正対する位置に設けられており、
    前記第4の係合部は、前記第1の係合部と正対する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載された汚泥処理装置。
  3. 前記第3の係合部は、前記一対のホイールの中心軸を結ぶ対称軸に対して、前記第2の係合部と線対称な形状を有しており、
    前記第4の係合部は、前記対称軸に対して、前記第1の係合部と線対称な形状を有することを特徴とする請求項2に記載された汚泥処理装置。
  4. 前記移動体は、
    前記スクレイパーが回転自在に取り付けられ、レール上を移動する車輪を有する台車と、
    所定の可動範囲内をスライド自在に前記台車に取り付けられ、前記第1から第4の係合部を有するスライド部と、
    前記スライド部および前記スクレイパーを連結し、前記台車に対する前記スライド部のスライドに応じて、前記スクレイパーを回動させるリンク機構と
    を有することを特徴とする請求項1に記載された汚泥処理装置。
  5. 前記スライド部は、前記台車の下側に取り付けられており、
    前記動力伝達部材は、前記スライド部の内部を貫通していることを特徴とする請求項4に記載された汚泥処理装置。

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