JP2005021874A - 汚泥などの掻寄装置 - Google Patents

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充弘 藤原
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Abstract

【課題】 装置の構造全体をより一層簡略化するとともにコストダウンを現実のものとし、さらに施工にも有利になるようにした汚泥などの掻寄装置を提供すること。
【解決手段】 台車の本体は、断面形状が前後方向に一様な単一本型の長い部材で形成され、同台車本体の前後端に対応して汚泥スクレーパが配備されているとともに、これら前後の汚泥スクレーパは、前記台車本体に平行に進退する前後間連動部材を介して牽引伝達手段により同時連動自在に搆成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
産業上の利用分野
この発明は、汚泥などの掻寄装置に関する。
沈澱池などの処理池では、循環運動するチェーンに多数のフライトを配備してフライトが池底を通過する際に池底の汚泥を掻き寄せて汚泥ピットまで持ち込むようにしたものがあるが、構造的に複雑化してコスト的にも見合わないなどの理由で、最近では、これに代わって上下する汚泥スクレーパを装備した台車を池底に敷設のガイドレールに添って進退駆動させるようにした汚泥掻寄装置が登場してきている。この汚泥掻寄装置は、構造的に簡略でコスト的にも比較的安価になるなどの有利さがある。
発明が解決しようとする課題
ところで、こうした汚泥掻寄装置は、複数の走行輪を配備した台車をガイドレール上で進退自在に備えて池上からの駆動によりワイヤーロープなどの牽引伝達手段で進退駆動自在とするとともに、この進退駆動と同時に台車に備えた汚泥スクレーパを垂直な掻寄状態と持ち上がった復帰状態とに切り換え自在としたものが一般的である。
こうした汚泥掻寄装置は、台車が前後に短いものにしていたが、これでは処理池が長い行程であることから進退行程も長くなり、掻寄サイクルも時間的に長くなって例えば、処理池に多量の汚水が流れ込むような場合に対処しきれないおそれがある。そのことから、台車を長くしその前後端に汚泥スクレーパを配備して後方の汚泥を何回かに分けて前方に掻き寄せてピットに落とし込むようにして対処したものが最近登場してきている。
しかし、こうしたものでは、台車の本体が、基本的に平面矩形枠状をしたものであったため、装置全体の構造的を簡略化するにも限界があり、コストダウンにも限界があった。
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、装置の構造全体をより一層簡略化するとともにコストダウンを現実のものとし、さらに施工にも有利になるようにした汚泥などの掻寄装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、相対向する側壁とこれらに直交する前後の端壁とを有するとともに一端にピットを有する沈澱池・曝気槽などの平面矩形をした処理池の池底上には、前記両側壁間中央を前後方向である長手方向に通るようにしてガイドレールが敷設され、同ガイドレール上には、走行輪を備えた台車が前後に往復的に走行自在に設けられているとともに、同台車の少なくとも前後端には、ガイドレールの左右に沈殿する汚泥をピットの方向に掻き寄せる汚泥スクレーパが下がった掻寄状態と上がった復帰状態とに上下回転切換可能に装備され、処理池上には、駆動ホイールを連続的に回転駆動し回転方向を正逆に切り換え得る駆動部が設置されて、駆動ホイールと処理池内に配備された方向変換ホイールとに掛け回された牽引伝達手段を介して前記汚泥スクレーパを上下いずれかに回転切り換えしたあと台車を前又は後方向に牽引駆動させるように構成されるとともに、後端の汚泥スクレーパにより前方に掻き寄せられた汚泥が、後端の汚泥スクレーパよりも前方のスクレーパが復帰時にさらに前方に掻き寄せることによりピットに汚泥を掻き落とすように構成された汚泥などの掻寄装置において、前記台車の本体は、断面形状が前後方向に一様な単一本型の長い部材で形成され、同台車本体の前後端に対応して汚泥スクレーパが配備されているとともに、これら前後の汚泥スクレーパは、前記台車本体に平行に進退する前後間連動部材を介して牽引伝達手段により同時連動自在に構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の汚泥などの掻寄装置において、台車本体は、溝型部材とされ、同本体の溝内に沿って前後間連動部材が進退運動するようになっている。
請求項3記載の発明は、ガイドレールはその長手方向に連続状の内部空間を有し、同空間内を、進退する牽引伝達手段が通されている。
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。
図1ないし図7は、この発明の好適な実施形態を示すもので、同実施形態は、矩形沈澱池を対象にして汚泥掻寄装置を構成したものである。尚、図2は上下3段に図を示すものであるが、これらは上の図の右側に中段の図がそのまま結合され、中段の右側に下段の図がそのまま結合されて1つの図を構成する。
沈澱池は、図1の平面図および図2の右側断面図に示すように、左右の方向に相対向状をなす側壁1…を備え、これら側壁1…の対向する方向をここで池幅方向とし、それに直交する方向を池長手方向とする。池長手方向の対向壁は、図2のように前後の端壁2,2とされてその一方である図示左端の端壁2には汚水を流入させる整流部が多孔状などとして設けられている。池長手方向の一端(左端)には、窪み状をしたピット(汚泥ピット)3が左右−対となるように形成されている。そして、図2に示す池底4は図では判別しにくいが、図2の左方向に向かって微小角度をもって下がり傾斜状に形成されている。
6はガイドレールである。同ガイドレール6は、図1のように池幅中央を通るようにして図2における右端からピット3上に張り出して長く連設されたもので、このガイドレール6は、図2の左端のヘッド側レールAと右端のテール側レールBおよびこれら前後間の複数本の中間レールCとで構成されている。
ガイドレール6は、基本的には、図7に断面を示すように、H型鋼でなるレール本体7の一対をそれぞれの溝が横向きになるようにして左右に離間して配し、これら本体7を、長手方向に離間して設けられるレール連結板8…により溶接固定してなる。そして、レール連結板8の左右端をアンカーボルト9により池底4に止め付けることでレール本体7が敷設固定される。
レール本体7の各外側となる上面には、走行地板10が溶接固定されている。より詳細には、ヘッド側レールAは、図2のように、その前端部がレールブラケット11により前端の端壁2に固定されるとともに、その後端部は池底4前端上にレール連結板8がくるようにして固定されている。このヘッド側レールA上には、前側の低い位置の幅間に第3ロードシーブ12が固定されるとともに、それよりやや後側の高い位置の幅間には第1ロードシーブ13がブラケット14を介して固定されている。
同ヘッド側レールAの後側には、中間レールB…が連設されており、後端の中間レールCの後側には、図2のようにテール側レールBが連設され、このレールBを介して第2ロードシーブ15が固定されている。同シーブ15はブラケット16を介して固定されている。その様子は図8に斜視図として示されている。
そして、各走行地板10は、レール本体の端部から前方へ少し長く伸びて先端が平面斜めカット状に形成されており、例えば、図8の左下図のヘッド側レールAにおいては、その走行地板10の後端はレール本体よりも短く形成されてその後側の中間レールC側の走行地板10の長く伸びた部分がヘッド側レールAのレール本体上に載り掛かって微小の隙間を残して対向するようにされている。複数本が連設される中間レールC同士も同様に、同レールCの走行地板10の後側は短くされ、それに連続するようにそれより後側のレールCの走行地板10が載り掛かるようにされる。中間レールCとテール側レールBとの関係も、同様であり、こうして1つの連続した走行地板10がガイドレール6上において左右一対構成される。
こうして連続状とされた走行地板10の前端と後端部とは、後述する走行輪が前進端および後退端において同走行地板10より本体上に落ち込むように勾配17が形成されている。その様子は、図8の下欄に拡大図として取り出して説明してある。この勾配17は、掻寄状態から復帰状態に入る際ならびに復帰状態から掻寄状態に入る際に、台車に乗り上げ抵抗を発生させることで先に汚泥スクレーパが作用するようにするために設けたものである。
ガイドレール6内には、図7に示すように、上向き開放姿勢のアングルでなる内レール19がレール連結板8…上を通るようにして図2の第3ロードシーブ12後方から第2ロードシーブ15前方位置に至る間に連続して敷設されている。ここに連続とは、前記ガイドレール6のように、一定長さのレール部材を直線上に継ぎ足して連続状にしてゆく方式のものである。尚、同内レール19の前後端には、下がり傾斜状のレール片19aが設けられて後述する牽引伝達手段が引っ掛からず円滑に案内されるようになっている。また、図7のように、内レール19の両横サイドには、下回りの牽引伝達手段26のための脱落規制片19bが立設されている。この規制片19bは、長手方向に一定の間隔を置いて設けられているが、長いものでもよい。
また、レール本体7,7間の上端には、上方からの汚泥がガイドレール6内に浸入しないようにレールカバー20が脱着自在に止め付けられている。その幅間は溝20aを有する。この溝20a内の汚泥を除去するためのスクレーパを後述する台車側に備えてもよい。このスクレーパは、リンクチェーンのようなものでもよい。
台車22は、台車本体23を備える。同本体23は、前部aと後部bとでなり、これらは共に図7に示すような溝型鋼をその溝を上向きにしたようなもので前後を図2のようなフランジ24で脱着自在に連結してスリムな単一本型のボディになっている。
同台車本体23の前部には、図4に斜視図を示すように、受台26が一体に固着されている。この受台26は、左右に水平台状に形成された軸受取付台27と、その前端部において直角に垂れ下がるように一体形成された端板28とを備えて、これらを裏補強板29や上補強板30で補強化してあるとともに、端板28の前面には、図2のガイドレール6上に備えた安全ストッパ(進退調節式)31に掻寄非常時に当って安全確保をするための台車側当り板32が左右一対設けられている。
左右の受台26の底側には、前記走行地板10に外側方から当り得るサイドローラー34と、レール本体7の上ウエップに下方から当り得る浮き上がり防止ローラー(ブラケット36付き)35を前後の位置関係でマウントするためのローラーブラケット37が一体に固着されている。尚、端板28とカバー受け材38との間には後述する軸受などを汚泥からカバーするサイドカバー39が脱着自在に装着される。また、端板28の下部裏面からは、図3のようにガイドレール6の上面や溝内の汚泥を除去するためのレールスクレーパ40が脱着自在に装着される。
これらの横成は台車後端部においても略同様になっているので、同じ符号を付して説明は省略する。
台車本体23の受台26よりも後方側には、図4に示すように、車軸41を一体に突設した軸取付板42が側方からボルト止め可能に取り付けられており、同車軸41の左右一対のものには、走行輪43が回転自在に装備される。この走行輸43が前記走行地板10上を転動する。
台車本体23の前後接合部分付近には、左右一対をなす中間補助輪45が限定されない樹脂輪として装備され、同補助輪45は、図7に示すように、車軸46を受板47に固着するとともに受板47に固着したボルト48を台車本体23に上下調節自在に止め付けることで高さ調節可能に装備されている。尚、固定の車軸46の端部からステー49を垂設し、これに樹脂等による姿勢制御スライダ50を装着して前記サイドローラーや浮き上がり防止ローラーなどの機能をもたせるようにしてもよい。この場合、スライダ50を設けることで、前記サイドローラーなどの1つあるいは全てを省略することもできるし、逆にサイドローラーなどを装備したうえでスライダ50をも装備することもある。
一方、前後の受台26の各軸受取付台27上には、図1ないし図3に示すように、軸受52が軸心が池幅方向に向くようにして左右一対脱着自在に固定されている。これら軸受52を介して中実状(あるいはパイプ状でもよい)の回転軸53が1本通し状で両側張り出し状に装備されている。この回転軸53の両端にスクレーパパイプ54を挿通することで左右一対をなす汚泥スクレーパ55が挿脱自在に止着具56で固着されている。汚泥スクレーパ55は、スクレーパパイプ54から突設した連結帯57…を介してスクレーパ本体57を取り付けるとともに、同スクレーパ本体57の下縁や外縁部にわたって掻きゴム帯59を装備している。尚、前後のスクレーパ本体58の背面下部には、既設ガイドレール60に対応して転動し得るようにゲージ輪61が高さ調節可能に配備されている。
一方、前側の回転軸53の軸受52間に対応する部位には、図5および図6に示すように、短い受アーム63が回転軸53とともに回転するように左右一対突設されるとともに、同アーム63間には、屈曲支点軸64を介して高く伸びる前連動アーム65が前後に揺動可能に軸支されている。このアーム65は、その上部に重さ調節可能なウエイト66を備えるとともに、このウエイト66が垂直ライン67を基準にして前後に変換するように、アーム65の下端部が回転軸53の直径より大きな内径の半円状の切り欠き68とされ、その前後下端部69が交互に回転軸53に当るようになっている。これは、図5のようにウエイト66が垂直ライン67よりも前方寄りにくることで前回りの付勢力が働き、これにより、スクレーパ56が掻寄状態に安定する一方、図6のようにウエイト66が垂直ライン67よりも後方寄りにくることで後回りの付勢力が働き、これにより、スクレーパ55が持ち上がり状態(復帰状態)に安定するようにしたものである。尚、後連動アーム71は、レ形のもので前連動アーム65のような変換機構はもたず回転軸53から固定式に立設されている。
前連動アーム65と後連動アーム71のそれぞれには、長さ調節可能な連動リンク72の一端が連結されている。連動リンク72の他端下部は、前後に水平に進退する進退片73に連結されている。進退片73には当たり74が設けられている。この進退片73は前後にあり、これらは、図4に示すように、台車本体23内の幅間中央底部で進退する角棒状進退スライダ75上に一体に固着されている。進退スライダ75は前後に一対あり、これらは、台車本体23内に設けられた樹脂製スライダ受77の角孔内にガイドされて進退自在とされている。スライダ受77は、上の押さえ板78により脱着自在に止め着けられている。また、前後のスライダ75間には、図1に示すように、1本の丸棒でなる中継リンク79が連結されている。
80は前ストッパ、81は後ストツパで、前後調節可能に台車本体23の前後2個所にそれぞれブラケット82を介して設けられている。このストッパ80,81には前記当り74が当ることでスクレーパが掻寄状態と復帰持ち上げ状態が規定されるものである。
一方、図2に示すように、池上の池幅中央に対応してリンクチェーン用のロードシーブである駆動ホイール85が設けられ、同ホイール85は、減速機付きモーターである駆動源により正逆に回転制御されるようになっている。この正逆は図示しないリミットスイッチによりなされる。駆動ホイール85に卷き掛けられたリンクチェーンである牽引伝達手段86は、第1ロードシーブ13を経由して図4に示すリンクアンカー87に連結される。一方、後方のリンクアンカーにも牽引伝達手段86の他端が連結されるとともに、同手段86は、図2に示すように第2ロードシーブ15を介してガイドレール6内に入り、前記内レール19にガイドされながら前方へ至り、さらに、第3ロードシーブ12を経由して元の駆動ホイール85に巻き掛けられている。
尚、台車本体23の前側両側には、図4に示すように支柱台88が固着されており、この台88を介して図3に示すような、支柱89が立設されている。この支柱89を介して水面90に浮遊するスカムを図示しないスカム除去装置へと掻き寄せるためのスカム掻寄装置が構成されている。支柱89は、高い前支柱体91と後側の低い後支柱体92の4本の支柱体を備えてこれらを下端の支柱取付台93上に立設して図4に示す支柱台88上に脱着自在に固定してある。後支柱体92の上端と前支柱体91とは前後連結材95で連結するとともに左右の前後連結材95間を下部横連結材96にて連結してある。
さらに、支柱89の上端には、コイルバネ97を有する昇降案内バー98を左右一対立設し、これらバー98にスカム掻寄板99を昇降自在にしてある。スカム掻寄板99は、矩形断面の中空材でなるとともに内部に発泡材を充填して浮力を確保したものになっている。同スカム掻寄板99の幅間中央底面からは、引下げバー100が突設され、このバー100を、上部横連結材101から垂下したバーガイドパイプ102によって昇降案内するようにしてある。バー100の下端には浮沈連動ワイヤ103の一端が連結され、同ワイヤ103は、下部横連結材96の前面に突設のブラケット104に備えたシーブ105を経由して前記前連動アーム65の上端に連結されている。
次に同装置の作用を説明する。
図1、図2、図3は、掻寄終了直前の状態を示している。この状態において、図2に示すように、牽引伝達手段86は実線矢印Fのように牽かれてそれに連結された図4の進退スライダ75が牽かれて同スライダ75上の進退片73を図4の手前に牽くとともにそれに連結された連動リンク72を介して前連動アーム65を前方へと押し出している。前連動アーム65は、図5の前倒れ傾向になって前向きに付勢されるとともに、屈曲支点軸64を介して受アーム63により汚泥スクレーパ56を垂直に保持して掻寄状態になっている。一方、後方においては、図4の進退スライダ75が前向きに牽かれると、それに連結された中継リンク(図1)79を介して進退片73が前方へ牽かれ、当り74が後ストツパ81に当って停止している。進退片73が前に牽かれると、連動リンク72を介して図2の中段図のように立ち上がった状態になっており、それとともに後側の汚泥スクレーパ55も垂直な掻寄状態に規定されている。これまでは図2に示すようにSのストロークで掻寄状態のまま前進してきた訳である。
一方、前連動アーム65が掻寄時に前倒れ状態にあることにより、図2の浮沈連動ワイヤ103が前向きに牽かれ、それに伴い、シーブ105を介して図3の引下げバー100が引下げられ、それがコイルバネ97を圧縮してなされるとともに、上部のスカム掻寄板99は、水面90以下に引下げられてF方向に対応する方向にスカムを掻き戻すことなく復帰させられる。
その後、牽引伝達手段86に対してリミットスイッチの作動で駆動源は逆回転(図2の右回り)に切り換えられる。尚、前側の安全ストッパ31には台車側当て板32があたるようになっているが、これは非常時に機能するもので、通常は、前記スイッチの機能で台車22が前進を停止する。前記逆回転により、図2にのように、牽引伝達手段86は破線矢印Rの方向に牽かれるとともに、第3ロードシーブ12を経由しかつガイドレール6内の内レール19に添って案内されることで前方に牽かれる。そして、後方の第2ロードシーブ15を経由して上回りにきた牽引伝達手段86を後向きへと牽くことになる。これにより、後の進退スライダ75が同じ方向に作用するとともに後の進退片73だけでなく中継リンク79を介して前の進退片73も同時に後方へと牽かれることになる。その結果、前後の連動リンク72は共に後方へと移動し、これに連結された前連動アーム65および後連動アーム71が後方へと倒れる。これにより、前連動アーム65は、図6のようにまずウエイト66の後方切り換えがなされたあと図2のように受アーム63を介して回転軸53を連動させて汚泥スクレーパ55を持ち上げて復帰状態にする。後連動アーム71も連動リンク72を介して後向きに倒され、これに応じて後の汚泥スクレーパ55は前向きに持ち上がって復帰状態とされる。ところで、これらの作用により図2の上段図のように前の進退片73が前ストッパ80に当って連動機構全体は復帰状態に停止ロックされるが、それに先立って後向きへの作用力で台車22の方が先に後退動作を開始することがないでもない。そのことから、前の走行輪42が掻寄状態の終了少し手前において走行地板10前端から微小に落ち込むようにし逆に後退時にはそれを乗越えるために抵抗を持たせるようにしておくことで、牽引伝達手段86による後向きへの力が台車22を後退させるために先に作用せず連動アーム65,71の方が先行して作用するようにすることで、先に汚泥スクレーパ55が切り換え連動し、そのあとに台車22が動き出すといった作動の確実化を図ったものである。これは復帰状態から掻寄状態に切り換わる際にも同様である。
また、スカム掻寄板99の方は、前連動アーム65が後倒れになることでワイヤ103が緩むとともにバネ97の反発作用も相俟って水面に浮上してゆき、スカム掻寄状態になる。したがって、前側の走行輪42が走行地板10上に乗り上げたあと上記作用により、牽引伝達手段86が連続駆動されることで、前後の汚泥スクレーパ55が持ち上がったまま図2のR方向に復帰するとともに、スカム掻寄板99により水面のスカムはスカム除去装置の方向へ掻き寄せられる。汚泥掻寄装置が後端に復帰すると、リミットスイッチの作動で駆動源は逆方向(図2の左回り)に回転が切り換えられる。これにより、前後の汚泥スクレーパ55は垂直な掻寄状態に切り換わる(図2の下段図)。この状態で、前側の汚泥スクレーパ66は、中段に示す後部の汚泥スクレーパ55の少し後方に待機した状態になる。したがって、実線で示す掻寄終了時における後部の汚泥スクレーパ55で掻き寄せられた汚泥は、仮想線で示す前部の汚泥スクレーパ55により掻き寄せられることになる。一方、図2の下段図の後部の汚泥スクレーパ55によりストロークSだけ前進すると中段図の実線で示す後部の汚泥スクレーパ55の状態になる。すなわち、後方域の汚泥は2段階に分けた掻寄によりピット3まで持ち込まれることになる。逆に掻寄装置の進退ストロークは、約半分となる。そのことから、図1に仮想線で示すように、前後の汚泥スクレーパ55間に第3のスクレーパを配したりさらには4枚状のスクレーパとすることは自由である。これらのスクレーパは全て連動関係とする。尚、装置が後退後に掻寄状態に切り換わると、スカム掻寄板99は引下げられ、図2の左方向にスカムを欠き戻さない水面下に没してF方向に復帰する。
尚、前記実施形態ではリンクチェーンを牽引伝達手段としているが、タイミングベルトやワイヤーなどのローブ類であってもよい。また、前記台車本体は、溝を上向きにしているが、下向きでもよく、上下一対の溝形鋼を箱形に組み合わせたり四角パイプや半丸パイプなどを使用することもできる。さらに、前記実施形態ではスカム掻寄装置付き汚泥掻寄装置として説明したが、スカム掻寄装置のない汚泥掻寄装置単独としても構成することがある。また、前記台車本体23は上方開放状となっているので、汚泥が内部に入り込むおそれがあり、そのため、図4に示すように、前部上蓋107や図示しない後部上蓋を脱着自在に装備したり、これら前後間に相当する主上蓋108を脱着自在に装備してもよい。これら蓋類は薄板状であるが、積極的に補強を兼ねる部材であってもよい。
発明の効果
この発明は以上のようであるので、装置の構造全体をより一層簡略化するとともにコストダウンを現実のものとし、さらに施工にも有利になるようにした汚泥などの掻寄装置を提供することができる。
この発明の一実施形態を示す汚泥掻寄装置の平面図。 図1の左側面図。 図2のIV−IV線矢視断面図。 汚泥掻寄装置の前部構造を示す斜視図。 ウエイト切換機構の前方への切換状態を示す縦断面図。 後方への切換状態を示す縦断面図。 図2のVII−VII線断面図。 ガイドレールの接続方式を示す分解斜視図。
符号の説明
1…側壁 2…端壁 3…ピット 4…池底 6…ガイドレール 10…走行地板 12,13,15…ロードシーブ 22…台車 23…台車本体 43…走行輪 55…汚泥スクレーパ 65.71…連動アーム 73…進退片 75…進退スライダ 79…中継リンク 85…駆動ホイール86…牽引伝達手段。

Claims (3)

  1. 相対向する側壁とこれらに直交する前後の端壁とを有するとともに一端にピットを有する沈澱池・曝気槽などの平面矩形をした処理池の池底上には、前記両側壁間中央を前後方向である長手方向に通るようにしてガイドレールが敷設され、同ガイドレール上には、走行輪を備えた台車が前後に往復的に走行自在に設けられているとともに、同台車の少なくとも前後端には、ガイドレールの左右に沈殿する汚泥をピットの方向に掻き寄せる汚泥スクレーパが下がった掻寄状態と上がった復帰状態とに上下回転切換可能に装備され、処理池上には、駆動ホイールを連続的に回転駆動し回転方向を正逆に切り換え得る駆動部が設置されて、駆動ホイールと処理池内に配備された方向変換ホイールとに掛け回された牽引伝達手段を介して前記汚泥スクレーパを上下いずれかに回転切り換えしたあと台車を前又は後方向に牽引駆動させるように構成されるとともに、後端の汚泥スクレーパにより前方に掻き寄せられた汚泥が、後端の汚泥スクレーパよりも前方のスクレーパが復帰時にさらに前方に掻き寄せることによりピットに汚泥を掻き落とすように構成された汚泥などの掻寄装置において、前記台車の本体は、断面形状が前後方向に一様な単一本型の長い部材で形成され、同台車本体の前後端に対応して汚泥スクレーパが配備されているとともに、これら前後の汚泥スクレーパは、前記台車本体に平行に進退する前後間連動部材を介して牽引伝達手段により同時連動自在に構成されていることを特徴とする汚泥などの掻寄装置。
  2. 請求項1記載の汚泥などの掻寄装置において、台車本体は、溝型部材とされ、同本体の溝内に沿って前後間連動部材が進退運動するようになっている汚泥などの掻寄装置。
  3. 請求項1または2記載の汚泥などの掻寄装置において、ガイドレールはその長手方向に連続状の内部空間を有し、同空間内を、進退する牽引伝達手段が通されている汚泥などの掻寄装置。
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