JP6547189B2 - 汚泥掻寄装置 - Google Patents

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Description

この発明は、汚泥掻寄装置に関する。
矩形沈澱池は、矩形の短辺を前後の端壁とし長辺を幅方向に対向する左右の側壁とするとともに底壁を備えこの底壁の汚泥掻寄方向である前側の端壁側に汚泥ピットを備えて立体構造を構成したものでなる。沈澱池のピットの上方に対応する前側の端壁が上流側とされてその上側には沈澱池外から導かれてきた汚水が導入される流入渠が設けられるとともに同流入渠の池内への出口に横断状に設けた多孔状の整流壁(板)の整流孔を通じて汚水を整流化しながらごく緩徐な流れにして沈澱池内に送り込みそのまま下流側へゆっくりと流すことにより沈降を促進して底壁上に汚泥を沈澱させるようにしてある。底壁上に沈澱した汚泥は、汚泥掻寄装置により汚泥ピットまで掻き寄せられ回収されピット外に排出されるようにしてある。
前記汚泥掻寄装置には種々のものがあるが、ここではその一例として特許文献1を示す。
特開2005−131627
特許文献1に開示された汚泥掻寄装置は、池幅中央を通るように池底に固定されたガイドレールを備え、このガイドレールには、平行に進退する長尺状の機体を備え、この機体は前後複数枚の汚泥スクレーパを備えて車輪を介して走行案内される構造とされている。そして、汚泥スクレーパは、後退したのちに垂直な汚泥掻寄姿勢とされて例えば、ワイヤやリンクチェーン駆動方式あるいは水シリンダ駆動方式などにより機体を前進させて前方のピット方向に汚泥を掻き寄せることでピットに汚泥を落とし込むようにされ、前進して掻寄を終えると汚泥スクレーパは掻き戻しをしない持上状態にしてその状態を保ったまま後方の元の位置まで復帰運動をするようになっている。
具体的には、上記汚泥掻寄装置は、溝型鋼のような長い部材を中央に備えて機体とし、この機体の前後複数個所には左右に一対をなして突出するような取付台を固定するとともに、その取付台上に左右一対をなすように軸受を固定してこれら軸受を介して回転自在に汚泥スクレーパのスクレーパ軸を支持してあるが、前記取付台や軸受などの構成部材はその上面が水平面状になっているため、上面には沈降してきた汚泥が次々に溜まり、装置自体が極く微速で進退し該上面も微速を保って運動することから、一旦上面に溜まった汚泥はそこから池底まで流れ落ちてスクレーパで掻き寄せ処理されることもなく、上面の汚泥はそのまま長い期間溜まったままとなり、次第に腐敗を生じて水面に浮いたり水中に混合したりして、沈澱池内の水質悪化を招くことにもなっていた。
この発明は、上記問題を解決しようとするもので、構成部材上に汚泥が溜まるのを防止してその腐敗物が水面へ浮上しないようにすることで沈澱池内の水質の向上・維持を図るようにした汚泥掻寄装置を提供することを目的とする。
この発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、矩形の短辺に対応する前後の端壁と矩形の長辺に対応する左右の側壁および汚泥掻寄方向である前側の端壁側に汚泥ピットを備える底壁とを備えてなる矩形沈澱池内の底壁上の池幅中央に沿った位置に長尺状で互いに平行状をなす左右一対のレール本体からなるガイドレールが敷設され、このガイドレールの左右一対のレール本体間の上側に沿って平行状をなす長尺状の機体と、ガイドレール上で転動可能とされるべく機体の前後複数個所に配された車輪と、機体の前後複数個所に回転自在に設けられるとともにスクレーパ軸を中心にして縦向きの掻寄状態と持ち上げの復帰状態とに上下切換可能に設けられた汚泥スクレーパと、機体を前後方向に進退駆動させるための駆動手段と、駆動手段による機体の前後方向への動きに連動して汚泥スクレーパを掻寄状態と復帰状態に姿勢切換をする姿勢切換手段とを備え、汚泥スクレーパのスクレーパ軸は、機体に取り付けた取付台の上面に左右一対をなして配備した合わせ型の軸受を介して回転自在に支持されている汚泥掻寄装置であって、前記軸受および取付台の双方は、上部を半丸形にしその前後下部を略垂直面状とした蒲鉾型のような上向き窄まり状としたカバーで覆われるとともに、同カバーは、その左右端口内にスクレーパ軸が通る口となるように設置向きが設定されていることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の発明は、矩形の短辺に対応する前後の端壁と矩形の長辺に対応する左右の側壁および汚泥掻寄方向である前側の端壁側に汚泥ピットを備える底壁とを備えてなる矩形沈澱池内の底壁上の池幅中央に沿った位置に長尺状で互いに平行状をなす左右一対のレール本体からなるガイドレールが敷設され、このガイドレールの左右一対のレール本体間の上側に沿って平行状をなす長尺状の機体と、ガイドレール上で転動可能とされるべく機体の前後複数個所に配された車輪と、機体の前後複数個所に回転自在に設けられるとともにスクレーパ軸を中心にして縦向きの掻寄状態と持ち上げの復帰状態とに上下切換可能に設けられた汚泥スクレーパと、機体を前後方向に進退駆動させるための駆動手段と、駆動手段による機体の前後方向への動きに連動して汚泥スクレーパを掻寄状態と復帰状態に姿勢切換をする姿勢切換手段とを備え、汚泥スクレーパのスクレーパ軸は、機体に取り付けた取付台の上面に左右一対をなして配備した合わせ型の軸受を介して回転自在に支持されている汚泥掻寄装置であって、前記軸受および取付台の双方は、上部を半丸形にしその前後下部を略垂直面状とした蒲鉾型のような上向き窄まり状としたカバーで覆われるとともに、同カバーは、その左右端口内にスクレーパ軸が通る口となるように設置向きが設定されていることを特徴とするので、構成部材上に汚泥が溜まるのを防止してその腐敗物が水面へ浮上したりしないようにすることで沈澱池内の水質の向上・維持が図れるようにした汚泥掻寄装置を提供することができる。
この発明の一実施形態を示す図2のI−I線に対応する横断面図。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線に対応する横断面図。 図2のIV−IV線断面図。 装置前部軸受部周りの汚泥溜り防止手段の斜視図。 装置前部軸受部周りの汚泥溜り防止手段の他の例を示す斜視図。 汚泥スクレーパの汚泥溜り防止対策例を示す横断側面図。 汚泥スクレーパの汚泥溜り防止対策の他の例を示す横断側面図。 スカムスクレーパ機構の斜視図。 スカムスクレーパ機構の他の実施形態を示す斜視図。 1水路1駆動方式における駆動手段の現行平面図。 図11のXII−XII線拡大断面図。 1水路1駆動方式における駆動手段の他の例を示す平面図。 図13のXIV−XIV線拡大断面図。 2水路1駆動方式における駆動手段の他の例を示す平面図。 図15のXVI−XVI線断面図。 2水路1駆動方式の概要斜視図。
以下、この発明の一実施形態を汚泥掻寄があと数m先で終わる前進のタイミングにおいて示す図1ないし図5に従って説明する。
これらの図における1は矩形をした沈澱池で図1および図2における図の左が上流側で右が下流側であり、2が前側端壁、3が後側端壁で、これら端壁2,3は、上からみて矩形の短辺に対応し、矩形の長辺は池幅方向に対面する左右の側壁4が対応する。前側端壁2の上部には図示しない整流孔付きの整流板(壁)が設けられてそれより左側の流入渠(図示省略)に導入される汚水を多数の整流孔を通じて沈澱池1内に極く緩徐に導入するようになっている。
5は底壁(池底)で、その前側端壁2側である汚泥掻寄方向側には汚泥ピット6が凹設されている。このピット6には回収した汚泥の吸揚ポンプが設けられる。
沈澱池1内の底壁5上には、池幅間中央ラインに同芯状をなすようにしてガイドレール7が敷設されている。このガイドレール7は、垂直辺と上端の水平辺からなるアングル鋼の長いものをレール本体として有し、このレール本体の左右一対が400mm前後の間隔を置いて平行状に設けられているとともに、左右のレール本体はレール長手方向に複数個所設けられた底つなぎ材8で互いに連結されている。左右各レール本体の上面には別途保護レール(フラットバー)が一体化されることもある。尚、レール本体と底つなぎ材8の形成するコの字形部分内にはリブが設けられている。
10は機体で、長尺な丸パイプでなり、その前端には丸板型の前蓋11が密閉状に溶接される一方後端にはアングル型をした後蓋でもある取付基台12が幅広状をなして密閉溶接されている。機体10は角パイプやH形鋼などにしてもよい。この機体10は、ガイドレール7の左右一対の本体間のやや上側に位置するようになっている。
機体10の前部両側には前車軸14が左右一対張り出し、これら前車軸14の端部には、ガイドレール7上を転動する前車輪15が回転自在に設けられている。機体10の前端には、下向きに溝を向けた溝型鋼でなる前取付台16が左右張り出し状をなして水平面状に一体溶接されている。
前取付台16の前垂直壁には半円形の凹欠が設けられ、後垂直壁には丸孔が形成されており、これらを介して機体10の前端部が差し込まれてのち溶接一体化されている。前取付台16の後端には水平な舌片が設けられ、そこにはガイドレール7に接触するサイドローラー18が取り付けられている。
また、前取付台16の上面には、左右一対をなして合わせ型の軸受19が設けられて上下に向く複数本の止着具20により丸パイプ状スクレーパ軸22が回転自在に挿通されることで前汚泥スクレーパ21が構成されている。スクレーパ軸22は、左右の軸受19よりも更に各外側方に伸びており、その各外側方にはスクレーパ本体23が一体に設けられている。スクレーパ本体23の内側には仕切板24が設けられているとともに、スクレーパ本体23の下部前面にはゴム掻き板25が設けられて押さえ板26と止着具27により固定されている。
尚、ゴム掻き板25は、やや厚目のゴム板が使用されているため、それをスクレーパ本体23の前面に設けておくと、その上端カット面に汚泥が溜まり固着することになってそれが腐敗・浮上の原因ともなっていたが、例えば、図7のように、スクレーパ本体23の下端を掻寄方向に対し後側に凹状になるように段差23aを形成しておいてその中にゴム掻き板25がその上端縁を含めて納まるようにしておけば汚泥の溜りは激減し腐敗や浮上の問題もなくなる。
図8に示すように、ゴム掻き板25をスクレーパ本体23の背面側に配置しても汚泥の溜りは抑えられ、この場合、ゴム掻き板25の上端は汚泥が流れ落ちるような向きに斜めカットしておけばより汚泥の溜りは防止されることになる。
前記スクレーパ軸22の幅方向中央には、前レバー30が突設され、その先端に斜め向きのリンク型タイロッド31の前端がピン連結されている。このタイロッド31の後端には、下端が連結ロッド33に連結され2枚の板間に案内ローラー34を備えて機体10上を進退するようになった案内ブラケット35の上部にピン結合されている。36は前ストッパで、案内ブラケット35が前進時に当たり前進力を伝えるようになっている。
こうした機体10の前部の構成において、40は機体10上に固定したコの字形台座で、この台座40には、図9に示すように、左右一対の支柱41,41がその両者を連結する底受板42を介して止め付けることで立設されている。支柱41,41間には、下部横架材44と上部横架材45とが連結一体化されるとともに、下部横架材44にはブラケット46を介してチェーンホイール47が取り付けられる一方、上部横架材44からは垂直上方に2本のガイドロッド48が伸びて固定されている。
ガイドロッド48には浮上可能質のスカムスクレーパ49が昇降自在に設けられている。スカムスクレーパ49の下部にはアンカーパイプ51が垂下され、その中にプレートチェーンでなる連鎖材52の上端が挿通固定される一方、他端はタイロッド31の連結受材53に繋がれるとともに、中間は前記チェーンホイール47を経由して設けられている。54はサイドシール板で、スカムスクレーパ49と側壁4との間からスカムが掻き洩れしないようにするものである。
尚、図9に示す現行案では、繰り返し運動する連鎖材52が単一本でしかも水平部分と垂直部分とが共に長いチェーン体とされている一方繰り返し運動をしないアンカーパイプ51の方はチェーン体側に比較してかなり短目に設定してあったため、連鎖材52が機構上耐久性に弱く損壊するおそれも多分にあった。
そのことに対処するため、図10に示すように、連鎖材52とチェーンホイール47は、複列(2列など)式にして耐久性の向上を図るようにするだけでなくこれら連鎖材52やチェーンホイール47の一方側が損壊したりしても他方側が役目を果たすことができるようにした。各連鎖材52自体は損傷を受ける可能性のある部分をできるだけ短くして耐久性の向上を図るようにし併せて強固で耐久性のある要素であるアンカーパイプ51の方は長く形成しておくものとする。連鎖材52はリンクチェーンでもよい。
図9はスカムスクレーパ機構の現行案を示すもので、汚泥掻寄装置が左斜め方向に前進して掻き寄せを行う際には、連結ロッド33が前向きに牽かれてタイロッド31がそれに連動して前向きに押し上がることで連鎖材52が前方へ牽かれ、これにより、スカムスクレーパ49が水面下に引き下げられた姿勢のまま前進することになって水面上のスカムがスカム除去装置56のある側と反対の方向に掻き戻すことはなく、そのまま水中に没したまま汚泥の掻き寄せが終わるまで前進する。
汚泥掻寄装置による汚泥の掻き寄せが終わると駆動手段が逆方向に作動することにより連結ロッド33がそれに連動して逆方向(図の右斜め上方向)に作動することにより連鎖材52は緩み、これにより、スカムスクレーパ49は引き下げ姿勢から浮上することになって水面上のスカムをスカム除去装置56の方向に掻き寄せることになる。この掻き寄せ運動は、汚泥掻寄装置の復帰運動に連動してなされる。
一方、スカム除去装置56は、図2および図3に示すように、側壁4,4間に横架固定されたトラフ57とその前側に回転により水面を境に上下するようにした堰58とを備え、この堰58は、スクレーパ軸22回りに取り付けた持ち上げローラー59が持ち上げられて復帰する途中で前側が持ち上げられ後側が下げられる倣いアーム60により連動ロッド61を介して下げられてスカムを呑み込む状態になる一方、持ち上げローラー59が倣いアーム60を通り過ぎることにより浮上復帰して堰き止め状態となるように構成されている。
持ち上げローラー59は、掻寄時にはスクレーパ軸22が前向きに回転して低くなっているので、倣いアーム60の下方を低く干渉せずに通過してゆくことになる。スカムスクレーパ49は、汚泥掻寄装置が復帰状態のときに浮上してスカム除去装置56の方向にスカムをかき寄せるようにするが、その集めたスカムは、スカムスクレーパ49がスカム除去装置56に接近した時点で堰58を水面より下げスカムを誘引させるようにする。
機体10を前後方向に進退駆動させるための駆動手段は、池上の減速機付きモーターである駆動源64と、駆動ホイール65と、ピット上のヘッド側ホイール66と、復帰側の縦軸回りに回転するテール側ホイール67、およびこれらを介して往復切換運動するリンクチェーンである伝導条材68とを備える。伝導条材68の一端は連結ロッド33の前端に繋がれる一方、他端は一方のヘッド側ホイール66から駆動ホイール65および他方のヘッド側ホイール66からテール側ホイール67を経由して連結ロッド33の後端に繋がれており、図示しない位置検出切換制御装置により前端駆動限と後端駆動限を検知することでストロークSのもとでの進退駆動と汚泥スクレーパ切換駆動を自在としている。
機体10の中間と後寄りには、連結ロッド33上に突設された案内ブラケット35の案内ローラー34が転動自在とされることで連結ロッド33が前後に進退自在に支持されている。機体10の後端には、前記取付基台12が左右張り出し状に固定されており、この基台12にはサイドローラー18が設けられるとともに、その後側面を介して左右一対の後取付台70が止着具により脱着可能に取り付けられている。
後取付台70には後車輪71がそれぞれ取り付けられてガイドレール7上で転動可能とされるとともに、同取付台70上には左右一対の軸受72が止着具73を介して上下割り型として取り付けられ、これら軸受72を介して後汚泥スクレーパ74のスクレーパ軸75が回転切換自在に支持されている。スクレーパ軸75にはスクレーパ本体76が一体化されているとともにゴム掻き板25や押さえ板26などが上記と同様に装着されて、これらは図7や図8のように汚泥対策をすることができるようにされる。スクレーパ軸75の軸受間に相当する外周には、連結ロッド33に連動して前後に揺動する後レバー77が長孔型遊びを介して連結されるように突設されている。後汚泥スクレーパ74は、後斜め下がりの板面と垂直な板面とをくの字形にして有する曲がり板状をしており、図3に実線で示すように垂直な板面が垂直になるようにして掻寄状態とされ、前進端では前側の前汚泥スクレーパ21とは逆向きとなる破線のように後向きに持ち上げられて復帰状態とされる。78はカウンタバランスである。
前記軸受19,19および前取付台16の双方は、図5に示すように、上部を半丸形にプレスしその前後下部を略垂直面状とした蒲鉾型のような上向き窄まり状としたカバー80で覆われている。このカバー80は他の構成部材と同様にSUS板金製で、その前後縁部を介して止着具81…にて前取付台16側に脱着可能に取り付けられている。同図右上欄のように、カバー80は、山形などにしてもよい。カバー80には、前レバー30とタイロッド31が突出した状態で揺動を許すための切り溝82が形成されている。また、カバー80の左右端口はスクレーパ軸22が通る口を残して蒲鉾型をした平板で塞いでもよい。尚、姿勢切換手段は、連結ロッド33、タイロッド31、前・後レバー30,77などにより構成されている。
図6はカバーについての他の実施形態を示し、同実施形態のカバーは、単一個の中央カバー84と左右一対の側部カバー85の2種別体ものからなり、中央カバー84は、前取付台16の中央部分上方をスクレーパ軸22を含めて覆う形の山形のものにして脱着自在な取付方式とし、切り溝84aを形成したものとし、側部カバー85は、四角錐殻形や半円筒型(右上欄)の脱着可能タイプのものにしたものである。86は止着具を示す。側部カバー85は、後部の軸受19上にも取り付け得る。
図1ないし図5は、前・後汚泥スクレーパ21,74が縦向き(垂直)な掻寄状態にあって汚泥ピット6の方向に前進し汚泥を掻き寄せながらあと数mでピット6上に達し汚泥をピット6内に落とし込むようにするその直前状態を示すものである。この掻寄状態では、前後の車輪15,71をガイドレール7上に載せた状態で機体10がガイドレール7間の上寄り中央に位置させた状態とされ、駆動現64により連結ロッド33が前向きに牽かれて案内ブラケット35が前ストッパ36に当たるところで止められており、タイロッド31は前向きに起き上がるとともに前レバー30も垂直より少し前回りまで立ち上がって汚泥スクレーパ21は垂直な掻寄姿勢になって微速で前進する状態となっている。そのとき、連鎖材52を通して引き下げられて水面に没した状態にあるスカムスクレーパ49は汚泥掻寄装置が前進する間はスカムの掻き寄せは行わないものとされる。
汚泥掻寄装置の後部は、図2のように、後レバー77が前回りに引かれることで後汚泥スクレーパ74は前側と同じく縦向きの垂直な状態になっている。前汚泥スクレーパ21は、図3のA1まで、後汚泥スクレーパ74はA2まで前進する。次に、A1まで前進した汚泥掻寄装置は、駆動源64が逆回転されることで連結ロッド33は後ろ向きに引かれ、これにより、タイロッド31を介して前レバー30が後回りに、また後レバー77が後向きに回転されることで前汚泥スクレーパ21は前上がりに、また後汚泥スクレーパ74は後上がりにそれぞれ切換制御される。そのとき、持ち上げローラー59は高く上げられるので、後退運動途中で倣いアーム60を持ち上げて堰58を引き下げ、また連鎖材52は緩められるので、スカムスクレーパ49は後退運動とともに水面に浮上して水面のスカムをスカム除去装置56の方向に掻き寄せる。B1は前汚泥スクレーパ21が復帰し掻寄状態に切り換えられる後端位置を示す。
こうした進退運動を繰り返す中、汚泥は沈降してゆき軸受19上や前取付台16上に溜まって行こうとするが、ここでは軸受19や前取付台16を共に覆い汚泥を落とすようにするカバー80を設けてあるので、汚泥の溜まりが防止され、腐敗スカムが浮上したりして水質悪化するおそれがなくなる。
図11および図12は、図1ないし図4に示す汚泥掻寄装置の駆動手段の一つである伝導条材68を安全確実に往復案内するための誘導レール88についての現行案を示している。ガイドレール7は、アングル型をし一定長さをもつレール本体7aを互いに溝を相反する方向に向けて400mm前後離した関係にして左右一対備え、それらレール本体7aを直交する底つなぎ材8で溶接して平行につないだものを一つの単位として、これら単位を池中央ライン上に複数前後につながるようにして配列するとともに、各単位の底つなぎ材8に止着具9を介して底壁5上に固定することにより単一本型(モノレール型)のガイドレール7を後側端壁3側からピット6上に亘るようにして敷設してある。図11はそのうちの要部のみを示すものである。7bはリブで、レール本体7aの長手方向複数個所に溶接されている。
これに対し、後側端壁3側にはテール側ホイール67が、またピット6側にはヘッド側ホイール66の一対が配備されており、これら66,67と池上の駆動ホイール65との間には、リンクチェーンである伝導条材68が循環運動可能に掛け渡されている。伝導条材68のうちガイドレール7の中央に対応して通される部分a、aは、機体10に対し進退運動をする連結ロッド33を中間にしてその前後端に連結されている一方、テール側ホイール67を介する部分bは、ガイドレール7の中央に対し偏心して通されている。
これらa、bを進退誘導するものとして誘導レール88がガイドレール7内の底壁5上に敷設されている。誘導レール88は、図12に断面を示すように、V字形をした第1、第2ガイド89、90を中央のつなぎ板91を介して左右一対備えた薄板折版型をした一定長さをもつものでなり、各誘導レール88は、底板付きで円筒状をなす固定用筒92を備えて底つなぎ材8から突出するボルトに筒内からのナットをねじ込むことにより締付固定されるようになっている。誘導レール88は、図1のように、ガイドレール7内において長手方向に複数直列配置されて同ガイドレール7よりは少し短目にあるいは同じ長さをもって配置されている。
図11および図12に示すものは1水路1駆動方式と称される汚泥掻寄装置でその現行案を示すもので、この装置の前・後汚泥スクレーパ21,74はガイドレール7の左右側脇に沈降した汚泥を前方に掻き寄せるために設けられているが、汚泥掻寄装置には、図12に仮想線でまた図5に斜視図で示すように、幅間汚泥スクレーパ94を前・後汚泥スクレーパ21,74の各左右間に装備してガイドレール7のレール本体7a間に溜まってくる汚泥をもピット側へと掻き寄せ落とし処理するようにしてある。図12、図5は、前汚泥スクレーパ21,21間に装備された幅間汚泥スクレーパ94について示してあるが、この幅間汚泥スクレーパ94は、レール本体7a、7aを跨ぎさらに誘導レール88を94aで示す部分をもって跨ぐ形に切り欠くように形成されており、その結果、94aの部分に対応してレール本体7a、7a間の汚泥は広い範囲に亘って掻き残されることになっていた。特に、左右の第1、第2ガイド89,90間にはつなぎ板91が設けられていてその上に溜まる汚泥は掻き寄せ伴い左右の第1、第2ガイド89,90内にこぼれ落ちる可能性が高く、そうなると汚泥は第1、第2ガイド89,90内にいつまでも溜まって残るため腐敗などにより水質悪化の一因にもなるおそれがあった。
そこで、図13および図14に示す1水路1駆動方式におけるように、走行・誘導系の構造の簡素化を図るとともにレール本体間に溜まってくる汚泥をより効率的に掻き寄せ処理することができるように構成した。即ち、96は走行・誘導レールで、SUSによりプレス成型された一定の長い部材として製作され左右共通の部材とされている。この走行・誘導レール96は、リップ付きでアングル型をした走行レール部97とやや扁平なV字形をした誘導レール部98とをプレス成型にて例えば、長さ5mとなるように一体形成してなるもので、これら左右一対の走行・誘導レール96,96は、それに直交し底壁5上にアンカー101により固定される複数本の底つなぎ板99上に左右一対のアングル型レール受片100,100の縦横面を介して止着具102…により取り付け固定されるようになっている。103は中間板である。105は幅間汚泥スクレーパで、左右の汚泥スクレーパ21,21間に取り付け固定され、その下部は105a、105aで示す狭い範囲のみを切り欠くのみでよく、その結果、広い範囲の汚泥をかき寄せることが可能となるし、また左右の掻き寄せバランスも対称的掻き寄せにより安定かつ向上する。連結ロッド33からは補助ステー106を張りだしてその側端にアンカーバー107を備えることで伝導条材108に連結してある。
尚、図14の黒丸である110は制御用ケーブルであり、このケーブル110は、図2に示すように、現行では前進端受レバー111により位置検出の可能な池上の前進端位置検出器112と後進端受レバー113により位置検出の可能な池上の後進端位置検出器114との間に池上を通して設けられて邪魔になっていたものを、図14のように、空いた走行・誘導レール96の下部一側空間を利用して通して有効活用したものである。
図17は2水路1駆動方式の水路と駆動系を示すものである。この水路は、前後の端壁120と左右の側壁121および底壁122を備えるとともに前方に汚泥ピット123を窪設してなる矩形沈澱池を示し、図1から図14までに示した実施形態では1水路型のものを例示していたが、図17のここでは幅間中央を仮仕切ラインLとした場合に左右に合計2水路を構成している。これら水路内には、各水路内に配置したテール側ホイール125,126と第1、第2、第3ヘッド側ホイール127,128,129および駆動源130側の駆動ホイール131とを備えるとともに、これらのホイール125〜131間には図15および図16にも示すようなリンクチェーンでなる伝導条材133が掛け渡されて往復切換駆動が可能となっている。
各水路には、一方が走行・誘導レール135で他方が走行レール136であるガイド手段を1組として敷設されている。137は底つなぎ板、138はアンカー、139はレール受片、140は止着具、141は中間板である。また143は機体で、左右に車輪144を備えるとともに、同機体143に案内ローラー145を介して相対的に進退運動するように連結ロッド146を備える点で前記実施形態と同様である。各連結ロッド146からは補助ステー147が突設され、その先にアンカーバー148が設けられてその前後にそれぞれの水路内で進退する伝導条材133の端末が繋がれている。走行・誘導レール135は、リップ付きでアングル型をした走行レール部とやや扁平なV字形をした誘導レール部とをプレス成型にて例えば、長さ5mとなるように一体形成してなるもので、各走行・誘導レール135は、各水路の一方のみに設けられ、他方は誘導レールなしのアングル型部分のみの走行レール136が配置されている。
1…沈澱池 2…前側端壁 3…後側端壁 4…側壁 5…底壁 6…汚泥ピット 7…ガイドレール 10…機体 15,71…車輪 16,70…取付台 19…軸受 21、74…汚泥スクレーパ 22,75…スクレーパ軸 23,76…スクレーパ本体 80…カバー。

Claims (1)

  1. 矩形の短辺に対応する前後の端壁と矩形の長辺に対応する左右の側壁および汚泥掻寄方向である前側の端壁側に汚泥ピットを備える底壁とを備えてなる矩形沈澱池内の底壁上の池幅中央に沿った位置に長尺状で互いに平行状をなす左右一対のレール本体からなるガイドレールが敷設され、このガイドレールの左右一対のレール本体間の上側に沿って平行状をなす長尺状の機体と、ガイドレール上で転動可能とされるべく機体の前後複数個所に配された車輪と、機体の前後複数個所に回転自在に設けられるとともにスクレーパ軸を中心にして縦向きの掻寄状態と持ち上げの復帰状態とに上下切換可能に設けられた汚泥スクレーパと、機体を前後方向に進退駆動させるための駆動手段と、駆動手段による機体の前後方向への動きに連動して汚泥スクレーパを掻寄状態と復帰状態に姿勢切換をする姿勢切換手段とを備え、汚泥スクレーパのスクレーパ軸は、機体に取り付けた取付台の上面に左右一対をなして配備した合わせ型の軸受を介して回転自在に支持されている汚泥掻寄装置であって、前記軸受および取付台の双方は、上部を半丸形にしその前後下部を略垂直面状とした蒲鉾型のような上向き窄まり状としたカバーで覆われるとともに、同カバーは、その左右端口内にスクレーパ軸が通る口となるように設置向きが設定されていることを特徴とする汚泥掻寄装置。
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