JP2019135045A - 沈澱物除去装置 - Google Patents

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Mitsuhiro Fujiwara
充弘 藤原
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Abstract

【課題】 沈澱量の多少に拘らず常に確実かつ効率的に沈澱物の除去性能を発揮し得る簡易構造の沈澱物除去装置を提供すること。【解決手段】 左右に対向する側壁と前後に対向する端壁とを有しそれらいずれかの壁側を通じて汚水が導入されそれら汚水中から底壁上に沈澱物が沈降されるようにした沈澱池・沈砂池などの平面矩形処理池における底壁上には、機体に相当する構成部分を有し駆動手段により前後の方向に進退可能な集泥吸引フレームが設けられ、この集泥吸引フレームは、中央側から左右に向けてそれぞれ前方斜め向きをなして前後対称に配備された直線状あるいは曲線状の集泥スクレーパを前後に備えるとともに、集泥スクレーパの左右間に対応する個所には、掻き集めた沈澱物を導入する集泥域とその集泥域に集められた沈澱物を汚水と共に吸引する吸引口とが設けられ、吸引口には、沈澱物を池外に排出する沈澱物排出手段が接続されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、沈澱池・沈砂池などの処理池における沈澱物を除去するための沈澱物除去装置に関する。
例えば、沈澱池には、流入する汚水から分離して沈澱したものを一方向であるピットまで掻き寄せて池外に排出するようにするものが一般的である。これらの装置としては、フライト循環駆動式のものやスクレーパ付きで池底進退駆動式のものなどがあるが、いずれも構造的に今一つ複雑でコストも高くつくなどの不利がある。
こうした機械駆動方式のものとは別に沈澱物を吸引除去してゆくという吸引方式のものがある。このものは構造的に非常に簡素化して安く提供できるものである。その方式を採用するものの1つに特許文献1に開示された技術がある。
特開2005−28355号
上記特許文献1にかかる技術は、相対向する側壁とこれらに直交する前後の端壁とを有する沈澱池・曝気槽などの平面矩形をした処理池には、相対向する側壁に沿って平行なガイドレールが敷設され、これら両ガイドレールには、同レールに沿って進退駆動自在な縦走台車が設けられるとともに、両縦走台車間には、同台車とともに移動可能な横架材が水面より上方を通るようにして設けられ、かつ、前記横架材には、池内の汚泥や浮遊スカムなどの被吸引対象を吸い込むポンプが同横架材の長手方向に進退駆動自在でかつ昇降自在に吊持装備されて同ポンプにより吸い込まれる被吸引対象が池外に排出可能に構成されていることを特徴とするものである。
しかし、この技術によれば、構造的には簡素化されるものの吸引箇所が一点であるため河川増水時などのように沈澱量が急激に多くなった場合には詰まってしまって吸引し切れなくなるおそれがあった。
本発明は、このような問題を解決しようとするものであり、沈澱量の多少に拘らず常に確実かつ効率的に沈澱物の除去性能を発揮し得る簡易構造の沈澱物除去装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、左右に対向する側壁と前後に対向する端壁とを有しそれらいずれかの壁側を通じて汚水が導入されそれら汚水中から底壁上に沈澱物が沈降されるようにした沈澱池・沈砂池などの平面矩形処理池における底壁上には、機体に相当する構成部分を有し駆動手段により前後の方向に進退可能な集泥吸引フレームが設けられ、この集泥吸引フレームは、中央側から左右に向けてそれぞれ前方斜め向きをなして前後対称に配備された直線状あるいは曲線状の集泥スクレーパを前後に備えるとともに、集泥スクレーパの左右間に対応する個所には、掻き集めた沈澱物を導入する集泥域とその集泥域に集められた沈澱物を汚水と共に吸引する吸引口とが設けられ、吸引口には、沈澱物を池外に排出する沈澱物排出手段が接続されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前後に対称的な集泥スクレーパをもつ集泥吸引フレームは進退方向前後に離間して配置されるとともに、それら前後の集泥吸引フレームに設けられた集泥域はそれぞれ沈澱物排出手段に接続され、その沈澱物排出手段は、側壁に平行となる池幅中央に沿って配置された中間固定パイプと、同中間固定パイプの外周に進退自在に被せられた機体である動輪付き外パイプとを備え、これらのパイプ内には、吸引口に接続された連通筒を介して沈澱物と汚水とが導入され排出されるようになっている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前後に離間して配置した集泥吸引フレームは、処理池内に左右並列式に配備され、その左右間に沈澱物排出手段が機体として設けられている。
上述したように請求項1に記載の沈澱物除去装置は、左右に対向する側壁と前後に対向する端壁とを有しそれらいずれかの壁側を通じて汚水が導入されそれら汚水中から底壁上に沈澱物が沈降されるようにした沈澱池・沈砂池などの平面矩形処理池における底壁上には、機体に相当する構成部分を有し駆動手段により前後の方向に進退可能な集泥吸引フレームが設けられ、この集泥吸引フレームは、中央側から左右に向けてそれぞれ前方斜め向きをなして前後対称に配備された直線状あるいは曲線状の集泥スクレーパを前後に備えるとともに、集泥スクレーパの左右間に対応する個所には、掻き集めた沈澱物を導入する集泥域とその集泥域に集められた沈澱物を汚水と共に吸引する吸引口とが設けられ、吸引口には、沈澱物を池外に排出する沈澱物排出手段が接続されていることを特徴とするので、沈澱量の多少に拘らず常に確実かつ効率的に沈澱物の除去性能を発揮する簡素な構造の沈澱物除去装置を提供することができる。
本発明の沈澱物除去装置の一実施形態を示す平面図。 図1のII−II線断面図。 図1の要部を取り上げて示す図4のIII−III線断面図。 図3のIV−IV線断面図。 (a)は図4のV−V線断面図、(b)は(a)のB−B線拡大断面図。 図5(a)のVI部拡大図。 (a)は図6のa−a線断面図、(b)は図6のb−b線断面図。 図1にVIII−VIII線拡大断面図。 (a)は図1のC部縦断面図、(b)は(a)の変形例を示す説明図。 他の実施形態を示す平面図。 他の実施形態を示す平面図。 図11のXII−XII線断面図。 図11及び図12の実施形態の作用説明図。 図11及び図12の実施形態の作用説明図。 図11のD部の前進時の拡大横断面図。 図11のD部の後退時の拡大横断面図。
以下、本発明である沈澱物除去装置Aの一実施形態を図1ないし図9を参照しつつ説明する。
各実施形態で説明する案例は他の実施形態においても適用可能とする。
これらの図において1は沈澱池である処理池で、相対向する左右の側壁2,2とこれらに直交する前後の端壁3,3とを有する一方向に長い矩形の池で、図1および図2の左方の端壁3は整流板などの設置による多孔などの流入部を通じて整流化された汚水が図2の矢印Xのように流入するようになっている。その流入幅は左右(図1の上下)全幅に亘るものになっている。汚水は図1の側壁2の孔を通じて流入するようにしてもよい。これらで沈澱してくる汚泥(沈澱物)は、図2における左方向に極く緩徐に下がり傾斜する底壁5上に溜まるようにし、その溜まった汚泥を従来は各種掻寄手段(フライトやスクレーパ)により傾斜する左方向に掻き寄せたあと図2の左端に凹設のピット内に流落させてポンプアップで回収されるようにしてあったが、この実施形態では処理方式が異なるので底壁5は図2のように全体的に水平で平坦な面でしかもピットも必要ないものになっている。この処理池1は、例えば、池幅は左右それ5mずつの計10m、前後長は35m、池深さは8mとされる。この各寸法仕様は種々ある。
図1および図2において実線で示す沈澱物除去装置Aは右方向に後退したあと左方向に正に前進しようとする状態であり、仮想線で示す沈澱物除去装置Aはその前進を終えて右方向に正に後退しようとする手前の状態を示す。
7は機体(外パイプ)で長さがLより少し短い円筒状SUSパイプ製で池幅中央に側壁2と平行状をなして設けられ、その外パイプ7内には、前端は閉じられ後端が開放状とされた芯パイプ8がその前端パイプ部8aを前突出した形になるようにして溶接一体化され、その芯パイプ8は、図5の断面のように機体7よりも後方へ長く伸びたものになっている。10は中間固定パイプで、同パイプ10は芯パイプ8よりは太く機体7よりは細い中間直径サイズをしたもので前後が開放状のものとされるとともに、前端は、後退時の機体7の前端より少し後方に位置し後端は後方の端壁3よりも前側に配置したゴム製ジョイント11に結合されている。
12は連通パイプで、後方の端壁3に挿通固定され、その外部一端には自動弁13と外部パイプ14を介して排泥ポンプ15に接続されている。排泥ポンプ15はここでは往復進退時に連続駆動される。
17は連通支持ブッシュで、機体7の後端に設けられて中央機体7を中間固定パイプ10周りに摺動自在に支持するとともに図5(b)のように周方向数個所に通孔17a…を有していて進退に伴い底壁3上に溜まった沈澱物のうち池中央付近のものを吸引して矢印のような中間固定パイプ10先端での折り返しルートを経て外部に排出するようになっている。これら機体7から連通支持ブッシュ17までは沈澱物排出手段の主要な部分を構成する。
機体7は底壁3よりも少し浮いた位置に水平状に設けられて進退運動されるものであり、その運動を円滑にするため機体7の両側には複数のゴムあるいは樹脂製動輪20…を取り付けてある。動輪20の左右幅は干渉なく進退するためできるだけ狭いのがよい。この動輪20はゴム製などのクローラ方式によってもよい。
22は駆動手段で、駆動源23により正逆に回転駆動されるドラム24と、このドラム24の下方である池上流側の池幅中間位置に左右一対設けられた第1・第2ホイール25,26と、図1および図2の右端である端壁3の手前下部に縦軸状に回転自在に設けられた第3ホイール27とを有するとともに、これらドラム24から各ホイール25,26,27を無端状に経由するものとしてリンクチェーンあるいはワイヤなどの伝導条材28が掛張されている。伝導条材28の周上2個所は前後の進退ロッド30,30とされ、その各外周には図6に示すようなシフトヨーク31,31が取り付けられて機体7の底側において進退されるようになっている。機体7の底面部には、前後一対ずつの突片32が設けられ、その間においてシフトヨーク31,31が進退駆動されるようになっている。
即ち、駆動源23によりドラム24が前進方向に回転駆動されると、伝導条材28がf方向(図1、図5)に牽かれることで進退ロッド30,30を介してシフトヨーク31,31が左方向にシフトされ、前側の突片32,32にそれぞれ当接するようになり、そのまま機体7がF方向に前進駆動される。機体7がストロークS程前進するとドラム24は逆回転され、これにより、伝導条材28はr方向に応動されてシフター31,31は前記とは逆方向に動かされて各後側の突片32,32に当たることで機体7を元の方向に牽き戻すようなる。シフター31,31が前後突片32,32間で遊びをもって動くようになっている理由は後述する。
底壁5の左右幅間に対応する上面には、図1および図8のような扁平W字形一様断面をした長尺なリンクガイド板34が底盤35のアンカー固定により設置され、このガイド板34は、伝導条材28の往復する部分を下から案内支持するようになっている。その設置長さは、図1、図2における第1、第2ホイール25,26と第3ホイール27との間に相当する。機体7の両側には、図8に示すように、サイドローラー36…が前後複数点に配備され、これらサイドローラー36…は、前記リンクガイド板34の左側および底盤35の右側に当たりながら進退することで機体7の横振れを抑えて正規直線軌道をもって進退運動させるようになっている。
40は集泥吸引フレームである。同集泥吸引フレーム40は、図1に示すように、機体7の前端より少し前側両脇と後端の左右両脇に配備され、その前側と後側の横向き中心線間の寸法はLでこの実施形態の場合略17m程度となっている。
各集泥吸引フレーム40は両側部の機体としても機能するもので、集泥フレーム41とその上部フレーム60および最上部の泥除けカバー67よりなる。
集泥フレーム41は、図3の左側に示す一対の等脚台形枠状の本体枠42,42を備え、それら本体枠42,42は上辺同士が平行状をなして左右に対向する形で左右対称位置に一定の間隔を置いて離間して配置されている。
各本体枠(機体本体)42は200mm前後の高さの枠で、枠内に前後一対ずつの車輪43…を備えるとともに側壁2側の本体枠42の端部には左右振れ止めローラー44…が設けられている。本体枠42の台形の前後脚部に相当する斜辺は斜行板状の集泥スクレーパ46とされ、底壁5との間の隙間が5ないし10mmと微小になるように設定されている。集泥スクレーパ46の前面下部にはゴム製の掻寄ブレードを設けることがある。また、集泥スクレーパ46の左右端部には端部スクレーパ47…を装着してもよい。本体枠42は70ないし100mmの低い高さにしてもよい。
集泥スクレーパ46は、左右を結ぶ仮の線に対しその角度αは25度に設定されている。αは30度にしたり15ないし20度にしてもよい。左右の集泥スクレーパ46,46は扁平V字(逆ハの字)をなすように設けられるとともに、その扁平V字の中間部分が途切れた形になっており、そこには集泥域48が形成されるようになっている。この集泥域48は、前進時と後退時に前後に交互に形成されるもので、ここでは、縦軸状固定ヒンジ50に一端を支持され両本体枠42,42間において前後に揺動するようにして設けた切換板51によりその進行方向前側域に形成されるようになっている。
切換板51の先端には可動ヒンジ52が設けられるとともに、この可動ヒンジ52には、中間を定置ヒンジ53で縦軸回りに揺動自在に支持された連動リンク54の一端が連結されている。この連動リンク54の一端側は、図3の上欄部に取り上げて示すように、本体枠42の上辺に水平向きに形成した溝56に添った移動を許すようになっている。溝56は一定長さであるので、切換板51の前後の回転角度は一定のものに規制されるようになっている。ところで連動リンク54は、図3、および図4の左右のものの端部は図7(a)、(b)のようにシフトフォーク54aを備えており、それぞれが図6および図7に示すようにシフター31に左右から噛み合っている。
例えば、伝導条材28が図1のf方向に牽かれると図5のように進退ロッド30の同調移動によりシフター31は後側から前側(図の左側)にシフトされ、それに応じて図6のように噛み合うシフトフォーク54a、54aが前側にシフトされることにより図3におけるように連動リンク54,54が定置ヒンジ53を介して揺動して可動ヒンジ52を後方へ応動させ、それにより図3における左の切換板51は反時計回りに右の切換板51は時計回りへと回転されるようになり、その結果、切換板51の各前方に集泥域48を形成する。
一方図1の左端の仮想線のように装置が前進してのち伝導条材28が後退のためr方向に牽かれると、進退ロッド30は図5のように右の後退方向に牽かれ、これにより、シフター31の同じ後退方向にシフトされてそれに噛み合うシフトフォーク54aを後退方向に応動させる結果、連動リンク54,54を図3の仮想線の方向に揺動させて図示左切換板51は時計回りに図示右側切換板51は反時計回りの方向にそれぞれ回転応動させる。それにより、切換板51の各後退側前方には集泥域48が形成されることになってそこに集泥スクレーパ46,46からの掻き寄せ汚泥が集められることになる。
上部フレーム60は、図3の右側および図4の左右に示されている。図3の左側の図は、説明の都合のため、最も上側の泥除けカバー65だけでなくその下側の上部フレーム60も外した状態で最も下側の前記集泥フレーム41を表したものであり、図3の右側の図は、同じく説明の都合のため、泥除けカバー65を外した状態にして上部フレーム60を上からみて表したものである。
上部フレーム60は、側部機体としても機能するもので、等脚台形状をした左右一対の面板とその間をつなぐ矩形面板とを一体にしたものを上下に80ないし100mm離間して有し、それらの上下板のぐるりを同上下板の周縁形状を枠形としたような周板でつないで一体中空箱型として形成したものである。この上部フレーム60は側部機体としての機能の他にフロートとして進退運動を軽快にする機能をもつとともに集泥フレーム41の上面を塞いでそこに汚泥が入らないようにする蓋としても機能する。
上部フレーム60の中央には、下向きに開口する吸引口61が設けられている。この吸引口61は、円筒型あるいは角筒型をし上部フレーム60の内側を横向きに通された連通筒62の一端に連通状に対応しており、連通筒62の池幅中央側の端部には、前接続筒aおよび後接続筒bが突出して設けられている。
前接続筒aは、芯パイプ8の両側に曲がり(エルボ)パイプを介して連通して吸引した汚泥を汚水とともに芯パイプ8内に円滑に導くようにされ、後接続筒bの方は、直筒として機体7の後端に連通状をなすように接続されている。後接続筒bからの汚泥水は機体7と中間固定パイプ10との間に導かれて図5のようにUターンして中間固定パイプ10の後端に導き芯パイプ8からの汚泥と同調して後方へ流すようになっている。後接続筒bの方も前接続筒aと同様に円滑流入のためエルボ型にしてもよい。これら前後の接続筒a、bは、沈澱物を汚水とともに機体7を通じて排出するパイプとして機能するだけでなく、側部機体である集泥吸引フレーム40,40と機体7とを結合する機能をもっている。集泥吸引フレーム40,40同士は、図6に仮想線で示すように、連結体65で一体化してもよい。
上部フレーム60,60はそのままではその上面に沈澱物である汚泥が沈積してゆくため、その上に泥除けカバー67を被せて流れ落ちて集泥吸引フレーム40,40の進退により底壁5上の沈澱物と同じように掻き寄せ吸引処理されるようにしてある。泥除けカバー67は、山型をしており、降り落ちた沈澱物が前後に振り分けられながら底壁5上に流れやすいような形にされている。その底面は上部フレーム60の上面であり、また山型本体の外側端は図2のような板面を備えて内部は中空になっている。
70は端部ハンチ、71は中央ハンチであり、これらのハンチ(掻き残し対応手段)70,71は、図1のように前後の集泥スクレーパ46,46が前進した際および後退した際にV字形故その前方および後方には掻き寄せられない水域が残される訳であり、そうした部分がないようにするためV字形に対応する山型のハンチ70,71を形成してそこに対応する個所には沈澱物が沈降せず流れ落ちて前進あるいは後退してきた集泥スクレーパ46,46によって掻き寄せ処理されやすくなるようにしたものである。端部ハンチ70は、沈澱池の前後端壁3,3の下部に左右一対をなして山型コンクリート型に設けられている。
その形は、前部の集泥スクレーパ46が図1のように前進した際のくの字型平面形状を有しまた後部の集泥スクレーパ46がこうたいした際のくの字型平面形状に対応した形状とされている。中央ハンチ71は前部の集泥スクレーパ46が後退した際のくの字型平面形状と後部の集泥スクレーパ46が前進した際のくの字型平面形状とを合わせた山型形状をしている。図9(a)は前進した際に集泥スクレーパ46が端部ハンチ70に接近して集泥域48を通じて吸引口61へと吸引処理されやすくなる様子を示している。同図のようにハンチ70はコンクリート製でなくSUS等金属板製にしてもよい。図9の(b)は、左右の集泥スクレーパ46,46間の前面部にアングル型をした高さの低い汚水流入絞り板73を取り付けておくことで、集泥域48への吸引汚水量を少なくして沈澱物を効率的に吸い込めるように規制制御するようにした例を示している。
図1および図2の実線表示は、機体7と前後左右の複数の集泥吸引フレーム40…とが一体的に後退した態勢から伝導条材28がf方向に一定量牽かれ正に左方向に前進しようとする状態を示している。装置がr方向に完全に後退した際は、図1のように伝導条材28がr方向に牽かれてそれにより進退ロッド30も図6のようにr方向に牽かれるので進退ロッド30,30に装着のシフター31が右位置(仮想線)に戻されたままとなって図3の切換板51が仮想線のように下向きになったままになっている。
その状態から駆動源23およびドラム24も逆転されると伝導条材28は図1の矢印f方向に牽かれ、それにより、前後の進退ロッド30,30が図6の実線状態に前進されて突片32に当たるようになる。その一定量の牽引動作により、図6のように、左右のシフトフォーク54a、54aも同調して前方へシフトされ、連動リンク54,54が図3の実線状態へと揺動されることにより切換板51は仮想線の復帰状態から実線の前進掻寄状態へと切り換えられ、その切換板51の前方(図3の下側)に集泥域48が形成されるとともに、シフター31が図6の左側突片32に当たって牽引作用が働く結果、芯パイプ8、機体7および連結体65、前後の接続筒a、bを介して装置全体は前進を始めるようになる。極く緩徐な前進運動に伴い、底壁5上の沈澱物(汚泥)は、左右・前後配置の集泥スクレーパ46,46により中央方向に掻き寄せられるとともに、それら沈澱物は吸引力の発生している集泥域48内に取り込まれてのち前後の吸引口61を通じて前部は芯パイプ8にまた後部は機体7内へと吸い込まれて排泥ポンプ15により排出処理されるようになる。
装置がF方向にストロークS程前進したところで、前側の集泥スクレーパ46,46は図1のように前側の端部ハンチ70の裾縁部に隙間を残して殆ど接近した状態となり、また後側の集泥スクレーパ46,46は中央ハンチ71の裾縁部に隙間を残して殆ど接近した状態になるため、それら隙間に働く掻き寄せ吸引力により最後の沈澱物が集泥域48内に持ち込まれ吸引口61,61を通じて吸引排除されるようになる。尚、前記端部ハンチ70および中央ハンチ71の裾縁部は底壁5に斜めに向く面になっているが、図9(a)の左欄に示すように、裾縁部を垂直状にして狭い隙間aを形成するようにすることで吸引作用が発生しやすくしてもよい。また、図9の(a)の右欄に示すように、集泥スクレーパ46は逆U字の溝型でその前垂れ板46aが垂直な基板46bに対し下端が少しだけ高くなるように設定して集泥スクレーパ46内に紙面に直交する方向の吸込み流が発生して掻き寄せ作用を助長するようにしてもよい。
装置が図1の仮想線のように前進したあとは、ドラム24が逆方向に回転駆動されることから伝導条材28は矢印r方向に駆動され、進退ロッド30がr方向に牽き戻され、これにより、シフター31は図6の仮想線のように戻りシフトされる結果、シフトフォーク54a、54aも同じ方向にシフトされて連動リンク54,54は図3の実線の状態から仮想線の状態に揺動駆動され、それにより切換板51も実線の状態から仮想線の状態へと揺動されその上側に集泥域48が形成されるようにされる。シフター31が後側の突片32に当たってさらに図6のr方向に牽引される結果、集泥吸引フレーム40および機体7は図1のR方向に復帰のため駆動される。その駆動とともに集泥スクレーパ46,46を通じて掻き寄せられた沈澱物は図3の仮想線状態の切換板51前に形成された集泥域48に持ち込まれたあと吸引口61を通じてポンプ吸引され排出される。集泥吸引フレーム40が図1の実線のように右端部ハンチ70と中央ハンチ71に接近するまでは、切換板51は図3の仮想線のように後方に下がった状態にあるが、復帰掻寄が終了したあとは、ドラム24が逆回転され、その結果、今度は切換板51が図3の実線のように切り換えられて前進側(図3の下側)が集泥域48になって集泥吸引作用をするように機能する。
尚、図2に示すように、中間固定パイプ10および芯パイプ8からの汚水混じりの沈澱物は、端壁3の水面76以下のところを通じて外部に挿通支持された水位差揚泥パイプ75を通じて無動力で排除するようにしてもよい。このことは図10以下の実施形態においても採用することができる。
集泥スクレーパ46は、図1の下欄に示すように、左右外側端からその中央へと進行方向に対して斜め下がり状をなす円弧の一部あるいは楕円の一部などで曲線状に形成してもよい。
図10は他の実施形態を示す。この実施形態は2つの吸引排除方式を合わせて示しており、その一つとして、集泥吸引フレーム40は左右に配置されていて処理池1の一方(右)の端壁3側と他方(左)の端壁3側との間を進退駆動されるようにしたものに対し、その吸引手段としてフレキシブル吸引チューブ80と側壁2に並行に配した排出パイプ81とよりなるものを構成したものである。
図10に示す他の吸引排除方式は、集泥吸引フレーム40が右側端壁3の前と前後間との2個所に配備され機体7でそれらが連結されたような沈澱物排出装置に対し、前側の一対の集泥吸引フレーム40,40の吸引口同士を連通管83,83でそれぞれ連結し、それらに対し池側面上にスイング自在に支持した伸縮式揺動パイプ84,84をつないで装置の進退に合わせてスイングするパイプ84と排出パイプ85を通じて沈澱物を排出するようにしたものである。
尚、駆動方式は、図10の左下欄に示す水圧などの流体圧シリンダ86を池幅中央に配備した方式としてもよい。
また、図1から図10に示す実施形態の他の実施形態として、これらの実施形態では装置は左右2列配置としたが、1列のみの配置にしたり3列以上の配列にしてもよい。
さらに、図10の右下欄は、沈澱物排除装置の最も簡易な基本形式の一つを示すものであり、太い実線のように、前側(図の左側)の両集泥スクレーパ46,46を機体としその左右前後に動輪20やローラー44を備えて直線式に進退自在とし、駆動手段である伝導条材28やホイール25,26,27を構成して集泥スクレーパ46,46をF方向およびR方向に進退駆動自在とするとともに、集泥スクレーパ46,46間に集泥域48や吸引口61を設けて吸引チューブ80などによる沈澱物排出手段を接続して構成した沈澱物排出装置とすることもできる。しかし、この基本形式の場合、集泥スクレーパ46,46がF方向に前進するとそのスクレーパ46,46で沈澱物が掻き集められて吸引排除がされるのは事実であるが、前進したあとR方向に後退した際には集泥スクレーパ46,46はハの字である後下がりの面となるため中央の集泥域48に沈澱物を集めることができず、左右両外側端に排除するようになる。その結果、有効に沈澱物掻き集めと吸引排除ができない。そのことから、図10の右下欄に仮想線で示すように集泥スクレーパ(太線)46,46の対称位置に今1枚の集泥スクレーパ46,46(仮想線)が必要になるのである。また、集泥スクレーパ46,46(太線)のみであれば集泥域48はコの字形をした凹所にするだけでよいが、集泥スクレーパ46,46(仮想線)を対称配置して後退時にも掻き集めた沈澱物を集泥域48内に取り込むようにするには、集泥域48の各背板となる部分を切換板51として前後に切り換え自在にする必要が出てくるのである。その切り換えを伝導条材28の動きを利用して機械的に行うようにしたものが図1ないし図9の実施形態のものである。
尚、集泥スクレーパ46を前後2枚でなく1枚にするには、図10の最も右下欄に示すように、集泥スクレーパ46(太線)の下部にヒンジ支持されたスクレーパ本体46aを備えてF方向へは掻き集めするがR方向には沈澱物を逃がすようにすればよい。
図11および図12は他の実施形態を示す。
これらの図において1は沈澱池である処理池で、左右の側壁2,2と前後の端壁3,3とを有する一方向に長い矩形の池で、図11および図12の左方の端壁3からは整流化された汚水が矢印Xのように流入するようになっている。底壁5は水平で平坦な面でピットのないものになっている。この処理池1は、例えば、池幅は左右それ5mずつの計10m、前後長は35m、池深さは8mとされる。この各寸法仕様は種々ある。
図11および図12において実線で示す沈澱物除去装置Aは右方向に後退したあと左方向に正に前進しようとする状態であり、仮想線で示す沈澱物除去装置Aはその前進を終えて右方向に正に後退しようとする手前の状態を示す。
7は機体で長さが機体前後長であるL(15m)と略同じ長さの円筒状SUSパイプで池幅中央に側壁2と平行状をなして設けられ、そのパイプ7内には、前端は閉じられ後端が開放状とされた芯パイプ8がその前端パイプ部8aを前突出した形になるようにして溶接一体化され、その芯パイプ8は、図5の断面のように機体7よりも後方へ長く伸びたものになっている。10は中間固定パイプで、同パイプ10は芯パイプ8よりは太く機体7よりは細い中間直径サイズをしたもので前後が開放状のものとされるとともに、前端は、後退時の機体7の前端より少し後方に位置し後端は後方の端壁3よりも前側に配置したゴム製ジョイント11に結合されている。
12は連通パイプで、後方の端壁3に挿通固定され、その外部一端には自動弁13と外部パイプ14を介して排泥ポンプ15に接続されている。17は連通支持ブッシュで、機体7の後端に設けられて中央機体7を中間固定パイプ10周りに摺動自在に支持するとともに図5(b)のように周方向数個所に通孔17a…を有していて進退に伴い底壁3上に溜まった沈澱物のうち池中央付近のものを吸引して矢印のような中間固定パイプ10先端での折り返しルートを経て外部に排出するようになっている。これら機体7から連通支持ブッシュ17までは沈澱物排出手段の主要な部分を構成する。
機体7は底壁3よりも少し浮いた位置に水平状に設けられて進退運動されるものであり、その運動を円滑化するため機体7の両側には複数のゴムあるいは樹脂製動輪20…を取り付けてある。
22は駆動手段で、駆動源23により正逆に回転駆動されるドラム24と、このドラム24の下方である池上流側の池幅中間位置に左右一対設けられた第1・第2ホイール25,26と、図11および図12の右端である端壁3の手前下部に縦軸状に回転自在に設けられた第3ホイール27とを有するとともに、これらドラム24から各ホイール25,26,27を無端状に経由するものとしてリンクチェーンあるいはワイヤなどの伝導条材28が掛張されている。伝導条材28の周上2個所には前後のリンク片28a、28aが設けられ、これらリンク片28a、28aは機体7の底面に設けた突片32に前後から当たることにより機体7が進退駆動されるようになっている。ドラム24には、第1ホイール25からの伝導条材28と第2ホイール26からの伝導条材28とが互いに逆巻きとなるように巻き付けられている。つまり、ドラム24が一方向に回転駆動されれば、巻き付けた一方が巻き側となり他方が繰出し側となる関係にある。
駆動源23によりドラム24が前進方向に回転駆動されると、伝導条材28がf方向に牽かれることで前側のリンク片28aが突片32を同行して機体7をf方向に前進させ、ドラム24が後退方向に回転駆動されると、伝導条材28がr方向に牽かれることで後側のリンク片28aが突片32を同行して機体7をr方向に後退させる。機体7はストロークS(15m)程前進・後退する。
底壁5の左右幅間に対応する上面には、扁平W字形一様断面をした長尺なリンクガイド板34が設置されている。
40は集泥吸引フレームである。同フレーム40は、図11に示すように、機体7の前端より少し前側両脇と後端の左右両脇に配備され、その前側と後側の横向き中心線間の寸法はL(=S)でこの実施形態の場合略15mとなっている。
各集泥吸引フレーム40は両側部の機体としても機能するもので、図1ないし図9の実施形態のような上部フレーム60および泥除けカバー67の構成は省略され、集泥フレーム41のみでなり構造の簡略化が図られている。
集泥フレーム41は、等脚台形枠状の一対の上下開放型本体枠42,42を備え、それら本体枠42,42は上辺同士が平行状をなして左右に対向する形で左右対称位置に一定の間隔を置いて離間して配置されている。
各本体枠42は100mmないし200mm程度の高さの枠で、枠内に前後一対ずつの車輪43…を備えるとともに、本体枠42の台形の前後脚部に相当する斜辺は斜行板状の集泥スクレーパ46とされ、底壁5との間の隙間が5ないし10mmと微小になるように設定されている。集泥スクレーパ46の前面下部にはゴム製の掻寄ブレードを設けることがある。また、集泥スクレーパ46の左右端部には図1のような端部スクレーパ47…を装着してもよい。前記車輪43は高さアジャスタ機能をもたせて集泥スクレーパ46の底壁5に対する隙間高さを調節可能にしてもよい。
集泥スクレーパ46は、左右を結ぶ仮の線に対しその角度αは25度に設定されている。αは30度にしたり15ないし20度にしてもよい。左右の集泥スクレーパ46,46は扁平V字をなすように設けられるとともに、その扁平V字の中間部分が途切れた上面個所には矩形板でなる中央板88が一体連結されている。中央板88の下側には、集泥域48が形成されるようになっている。この集泥域48は、前進時と後退時に前後に交互に形成されるもので、ここでは、縦軸状固定ヒンジ50に一端を支持され両本体枠42,42間において前後に揺動するようにして設けた切換板51によりその進行方向前側域に形成されるようになっている。
前記実施形態では、切換板51を伝導条材28の前後の動きに対して後側に揺動してその前側に集泥域48を作るように可動ヒンジ52、定置ヒンジ53、連動リンク54、シフター31、およびシフトフォーク54aなどを備えていたが、それらの構成は全て省略され簡略化され、固定ヒンジ50に切換板51を縦板揺動式に備えたものになっている。只、切換板51は、図15のように前後のストッパ89,89などで前後揺動角度を規定するようにする。この切換板51は、進行する側となる左右の集泥スクレーパ46,46から掻き寄せられる沈澱物がその前方から集泥域48内に持ち込まれる際の力を利用して切換揺動させるように構成されている。
例えば、伝導条材28が図11のr方向に牽かれて装置が図の右方向に復帰した際には切換板51は図11の破線とは逆に時計回りに揺動した状態になっているが、次にドラム24の逆回転により伝導条材28がf方向に牽かれて前記とは逆方向に牽引駆動されるようになると、図の左側(前進側)の集泥スクレーパ46,46からその中央の集泥域48へと沈澱物が持ち込まれる結果、切換板51は進行とは逆の後向きに自動的に揺動されることになる。
前側の中央板88と芯パイプ8との間並びに後側の中央板88と機体7との間には、機体の連結支持材を兼ねる連通筒62,62が一体連結されている。
さらに、前記本体枠42内には進退する間に沈澱物が降り注いで溜まり前記実施形態ではそれら沈澱物を泥除けカバー67で排除するようにしていたが、この実施形態では、図15および図16のように本体枠42の前後にゴム板あるいは金属や樹脂板による開閉式スクレーパ91をヒンジ92で支持して取り付けたものである。このスクレーパ91は、図15のような前進時には前側のものが垂直な掻寄態勢になるとともに後側のものは開いて枠42内の沈澱物を後方へ逃がすようにする。後退時には、図16のように前後スクレーパ91が前記とは逆の動作をして同じく沈澱物を逃がすようにする。本体枠42内に降り注ぐ沈澱物が僅少である場合には、図15の右側の集泥スクレーパ46と底壁5との隙間を通じて後方へ沈澱物が流れ出るようになるので、特に前記スクレーパ91…は省略してもよい。
93は掻戻しスクレーパ(掻き残し対応手段)で、同スクレーパ93は、本体枠42と同じ高さで枠幅と同じ程度の板幅をもつもので、前側の本体枠42の前側および後側の本体枠42の後側に左右一対をなして張り出した固定アーム94にヒンジ95を介して支持され、水平と垂直な姿勢に切り換え自在に装備されている。96はウエイトで、スクレーパ93に対し135度をもって突出するウエイトアーム97の先端に取り付けられている。S1は上昇限ストッパ、S2は下降限ストッパであり、本体枠42側から突設されている。98は端部位置切換ストッパ、99は中間位置切換ストッパで、端部位置切換ストッパ98は、左右側壁2,2の前後端における底壁5上に配置され、中間位置切換ストッパ99は左右側壁2,2の中間前後振り分け位置に対応する底壁5上に配置されている。
前記掻戻しスクレーパ93などを含めた装置全体の作用説明をする。図13の右端欄に示す図は、図11、図12の前後間である実線表示の集泥フレーム41の様子を示す。この右端欄図は、伝導条材28がr方向に駆動されて池中間に復帰を終えた際の状況を示し、それまで切換板51は後向きに揺動してその前に形成された集泥域48を通じて集泥スクレーパ46から掻き寄せられた沈澱物が持ち込まれるとともに連通筒62を通じて芯パイプ8にそれらが導入されポンプ吸引により池外に排出されるようになっている。その復帰終わりの一定の間では、ウエイト96が中間位置切換ストッパ99に当たって後倒れされることにより掻戻しスクレーパ93は水平に戻される。図11の右端の掻戻しスクレーパ93は水平状態から垂直な掻寄態勢に戻される。
その復帰終わりの状態からドラム24が逆回転されて伝導条材28が図11の矢印f方向に牽かれると、機体7を介して前後左右の集泥フレーム41…の全体が図11、図13のF方向に前進する。その前進が始まると、切換板51は、図13の実線状態から図11の破線の状態(後向き状態)に切り換えられる。前進により集泥スクレーパ46から掻き寄せられた沈澱物・汚水が集泥域48に流れ込んで切換板51を自動的に後向きに揺動させるためである。その状態は図13の中間欄図にも示されている。同中間欄図は、集泥フレーム41がF方向にやや進行した状態を示している。
図13の左欄図は、集泥フレーム41がF方向にかなり前進しウエイト96が端部位置切換ストッパ98に正に当たらんとするタイミングを示している。さらに前進が進むと、図14のようにウエイト96がストッパ98により蹴り戻され、それにより掻戻しスクレーパ93は垂直状態に切り換えられ、同掻戻しスクレーパ93は背を下降限ストッパS2で受け留められているため、R方向に後退すれば底壁5上の沈澱物を掻き戻すようになる。
即ち、図11の左端に仮想線で示した集泥フレーム41は、それが前進したとしても前側端壁3との間で掻き寄せ物を残すことになるが、前記のように掻戻しスクレーパ93を構成したことにより図14の左端欄のような掻き戻しが行われ、図1、図2のような端部ハンチ70を設ける必要がなくなってくる。後側の端部ハンチ70を設ける必要がなくなる理由も以上と同様である。即ち、後側集泥フレーム41が復帰を終えた際掻戻しスクレーパ93は垂直姿勢となり、F方向への前進により後退時のスクレーパ46による掻き残し分が図の左方向へと掻き戻される。左方向に掻き戻されたあと、掻戻しスクレーパ93は池中央付近で水平に戻されるが、それまで掻き戻された沈澱物は、R方向に復帰動作する集泥フレーム41により掻き寄せ・吸引されて外部に排出処理されるので、池内に沈澱物が残されることがなく、従って、図1、図2のような中央ハンチ71を設ける必要はないものである。掻戻しスクレーパ93は、図13の右上欄のような櫛歯形式のものにしてもよい。
図14の中間欄図は、掻戻しスクレーパ93により掻き残し沈澱物が掻き戻される様子を示している。さらに、集泥フレーム41がR方向に後退すると、中間位置切換ストッパ99によりウエイト96が蹴られて水平状態になることにより掻き戻しが終わり、次のF方向への前進により集泥スクレーパ46により掻き寄せ・吸引処理されてゆく。
A…沈澱物除去装置 1…処理池(沈澱池) 2…側壁 3…端壁 5…底壁 7…機体(外パイプ) 22…駆動手段 28…伝導条材 40…集泥吸引フレーム 41…集泥フレーム 42…本体枠 43…車輪 48…集泥域 51…切換板 61…吸引口 62…連通筒。

Claims (3)

  1. 左右に対向する側壁と前後に対向する端壁とを有しそれらいずれかの壁側を通じて汚水が導入されそれら汚水中から底壁上に沈澱物が沈降されるようにした沈澱池・沈砂池などの平面矩形処理池における底壁上には、機体に相当する構成部分を有し駆動手段により前後の方向に進退可能な集泥吸引フレームが設けられ、この集泥吸引フレームは、中央側から左右に向けてそれぞれ前方斜め向きをなして前後対称に配備された直線状あるいは曲線状の集泥スクレーパを前後に備えるとともに、集泥スクレーパの左右間に対応する個所には、掻き集めた沈澱物を導入する集泥域とその集泥域に集められた沈澱物を汚水と共に吸引する吸引口とが設けられ、吸引口には、沈澱物を池外に排出する沈澱物排出手段が接続されていることを特徴とする沈澱物除去装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、前後に対称的な集泥スクレーパをもつ集泥吸引フレームは進退方向前後に離間して配置されるとともに、それら前後の集泥吸引フレームに設けられた集泥域はそれぞれ沈澱物排出手段に接続され、その沈澱物排出手段は、側壁に平行となる池幅中央に沿って配置された中間固定パイプと、同中間固定パイプの外周に進退自在に被せられた機体である動輪付き外パイプとを備え、これらのパイプ内には、吸引口に接続された連通筒を介して沈澱物と汚水とが導入され排出されるようになっている沈澱物除去装置。
  3. 請求項2に記載のものにおいて、前後に離間して配置した集泥吸引フレームは、処理池内に左右並列式に配備され、その左右間に沈澱物排出手段が機体として設けられている沈澱物除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112607793A (zh) * 2020-11-16 2021-04-06 淮南联合大学(安徽广播电视大学淮南分校淮南职工大学) 一种城市污水处理系统

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