JP6765015B2 - 汚泥処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水槽内に沈殿した汚泥を処理する汚泥処理装置に係り、特に、レール上を往動する台車の制動機構に関する。
従来、水槽の底部に沈殿した汚泥を引き寄せるスクレイパーを往動させて、水槽内に沈殿した汚泥を処理する汚泥処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、一対のホイールに無端循環駆動材を巻回し、この循環駆動材を介して伝達された牽引力によってスクレイパーを往動させる汚泥掻寄装置が開示されている。具体的には、スクレイパーを備える走行体には、無端循環駆動材上の係合部と当接する係合受面が設けられている。無端循環駆動材は、常に一方向に連続して回転する。これにより、無端循環駆動材に沿って変位する係合部が係合受面と交互に当接して、走行体が一方向および逆方向に交互に移動する。
また、スクレイパーは、走行体に前後揺動可能に取り付けられており、走行体が可動範囲の両端に到達すると、スクレイパーの昇降が行われる。すなわち、走行体がピット側の端に到達した場合、走行体は、水槽内に予め設置された第1のストッパー(第1当たり)に当接して停止すると共に、掻寄態勢のスクレイパーは、水槽の底部から離れて、汚泥を掻寄不可な戻り復帰態勢(上昇状態)に変化する。一方、走行体が戻り復帰方向の端に到達した場合、走行体は、水槽内に予め設置された第2のストッパー(第2当たり)に当接して停止すると共に、戻り復帰態勢のスクレイパーは、汚泥を掻き寄せ可能な掻寄態勢(下降状態)に変化する。
実用新案登録第2603973号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、水槽側における一対のストッパー(第1当たりおよび第2当たり)の設置場所、すなわち、走行体(台車)の可動範囲の両端でしか、走行体を停止させることができない。これは、走行体の可動範囲内における任意の場所で、走行体の進行方向を反転させて、スクレイパーを昇降させたい場合に支障が生じる。なぜなら、これらのストッパーの設置場所から先へは走行体が進入できないので、このような機構を走行体の可動範囲の途中に設置すると、本来の可動範囲が制限されてしまうからである。
そこで、本発明の目的は、スクレイパーの昇降過程で台車を確実に停止させる新規な制動機構を提供することである。
本発明は、レールと、一対のホイールと、エンドレスな動力伝達部材と、台車と、スライド部と、スクレイパーと、ストッパーとを有する汚泥処理装置を提供する。一対のホイールは、レールの両端側に配置されている。動力伝達部材は、一対のホイールに巻回されている。台車は、レール上を移動する車輪を備えている。スライド部は、台車にスライド自在に取り付けられ、動力伝達部材によって牽引される。スクレイパーは、台車に回動自在に取り付けられ、台車に対するスライド部の相対的な変位に応じて昇降する。ストッパーは、車輪の少なくとも一方のサイドにおいて、車輪の取付軸と同軸上に回動自在に取り付けられ、先端が車輪の外周よりも外側に突出するまで車輪の径方向に向かって延在するアーム部と、アーム部の先端に設けられ、レールと当接する湾曲した先端部とを有する。このストッパーは、台車の進行方向を反転させた際、車輪の取付軸よりも反転後の進行方向の前方に位置する先端部がレールに噛み込んだ後、レールを乗り越えるまで、台車を一時的に制動する。
ここで、本発明において、取付軸から先端部までのアーム部の延在長は、取付軸からレールまでの距離よりも大きいことが好ましい。また、上記アーム部は、一対のサブアームによって構成されていてもよい。これらのサブアームは、車輪の両サイドに取り付けられていると共に、車輪の外側において、先端部を介して互いに連結されている。
本発明において、上記先端部の内面および車輪の外周面の少なくとも一方は、ローレット加工面であることが好ましい。また、上記先端部の曲率は、上記車輪の曲率よりも大きいことが好ましい。さらに、上記レールと当接する先端部の外面は、ローレット加工面であることが好ましい。
本発明によれば、台車を一時的に制動するストッパーを台車側に設けることで、レールや水槽などの台車以外の場所に制動機構を設置しなくても、台車の進行方向の反転に伴うスクレイパーの昇降過程で、台車を確実に停止させることができる。
汚泥処理装置の上面図 チェーンの上面図 チェーンの側面図 汚泥引寄機の側面図 スライド部の概略上面図 スクレイパーの昇降動作の説明図 駆動ホイールの正転時における汚泥引寄機の往動説明図 進行途中における汚泥引寄機の反転説明図 ストッパーの正面図 ストッパーの側面図 ストッパーの動作説明図 第1の変形例に係るストッパーの正面図 第2の変形例に係るストッパーの正面図 第3の変形例に係るストッパーの正面図 第4の変形例に係るストッパーの正面図
図1は、本実施形態に係る汚泥処理装置の上面図である。この汚泥処理装置1は、処理対象水が貯留される水槽の底部に配置され、水槽内に沈殿した汚泥をスクレイパー8で引き寄せて排出する。汚泥処理装置1は、汚泥を引き寄せるスクレイパー8を備えた移動体としての汚泥引寄機2と、レール3と、一対のホイール4a,4bと、動力伝達部材としてのチェーン5とを主体に構成されている。本実施形態の特徴としては、以下の3点が挙げられる。第1に、駆動ホイール4aを一方向に回転し続けるだけで、汚泥引寄機2が一対のホイール4a,4b間を往動、すなわち、引寄方向および復帰方向に交互に移動することである。第2に、汚泥引寄機2進行方向に応じて、汚泥引寄機2が備えるスクレイパー8の昇降が行われることである。すなわち、引寄方向への進行時にはスクレイパー8が下降して汚泥が引き寄せられ、復帰方向への進行時にはスクレイパー8が上昇する。そして、第3に、汚泥引寄機2の進行途中であっても、その進行方向を自由に切り替えられることである。すなわち、引寄方向への進行途中でも復帰方向に反転させることができると共に、復帰方向への進行途中でも引寄方向に反転させることができる。
2本のレール3は、水槽の底部に平行に配置されている。これらのレール3の一端、すなわち、引寄方向の終端部分には、水槽の底部を陥没させた汚泥排出用のピットが設けられている。レール3の両端側には、一対のホイール4a,4bが配置されている。本実施形態では、引寄方向の終端部分に駆動ホイール4aが配置されており、復帰方向の終端部分に従動ホイール4bが配置されている。ただし、汚泥引寄機2に動力を伝達するという観点でいえば、これらのホイール4a,4bの配置を逆にして、駆動ホイール4aを復帰方向の終端部分に配置してもよい。
チェーン5は、一対のホイール4a,4bに巻回されており、エンドレスな動力伝達部材である。チェーン5は、それぞれのホイール4a,4bの外周に沿って延在する半円弧状の2つの曲線ラインと、ホイール4a,4bの間を延在する2本の直線ラインL1,L2とを有する。なお、汚泥引寄機2に動力を伝達する部材としては、チェーン5の代わりにベルト等を用いてもよい。
図示しないモータ等の駆動源の動力は、チェーン5とは別個に設けられたチェーンを介して駆動ホイール4aに伝達され、これによって、駆動ホイール4aが回転する。駆動ホイール4aの回転によって、ホイール4a,4bに巻回されたチェーン5が変位して、汚泥引寄機2への動力伝達が行われる。駆動ホイール4aの回転方向は、駆動源の回転方向を切り替えることにより、一方向およびこれとは逆方向のいずれにも設定することができる。
駆動源から駆動ホイール4aへの動力伝達をチェーンを介して行うことは、並列に配置される汚泥処理装置1の設置数を柔軟かつ安価に調整できる点において有利である。ただし、このような観点を考慮する必要がなければ、例えば、駆動ホイール4aの上部に駆動源を配置して、駆動源の回転軸に駆動ホイール4aを直接取り付けてもよい。
図2は、チェーン5の上面図であり、図3は、その側面図である。チェーン5の一部には、所定の方向に突出したピン状の形状を有する牽引部5aが溶接等によって取り付けられている。この牽引部5aは、図1の上面図において上方に向かって突出するように設けられているが、同図の側方外側に向かって突出するように設けてもよい。牽引部5aの形状は、後述する係合部7a〜7dが係脱自在であればどのようなものであってもよく、例えばフック状であってもよい。牽引部5aは、駆動ホイール4aの回転に伴い、チェーン5に沿って周回する。
汚泥引寄機2は、2本のレール3上に配置されており、一対のホイール4a,4bによって規定される可動範囲内を引寄方向および復帰方向に往動自在である。図1に示したように、汚泥引寄機2には、4つの係合部7a〜7dが設けられており、チェーン5に沿って周回する牽引部5aが係合部7a〜7dのいずれかと当接することによって、汚泥引寄機2が引寄方向または復帰方向に牽引される。
図4は、汚泥引寄機2の側面図である。この汚泥引寄機2は、台車6と、スライド部7と、スクレイパー8とを主体に構成されている。台車6は、2本のレール3上を移動する複数の車輪6aを備えており、レール3上を変位自在である。また、台車6の下面には、下方に突出した突出部6bが設けられている。
スライド部7は、台車6の下側にスライド自在に取り付けられている。スライド部7の上面には、汚泥引寄機2の進行方向に沿って所定の長さだけ陥没したガイド溝7eが設けられている。このガイド溝7eには、台車6側の突出部6bが挿入されている。これによって、台車6に対するスライド部7の可動(スライド)は、ガイド溝7eによって規定される範囲内に制限されることになる。
図5は、スライド部7の概略上面図である。チェーン5は、スライド部7の内部を貫通していると共に、スライド部7の両側面には、上述した4つの係合部7a〜7dが設けられている。これらの係合部7a〜7dは、チェーン5側に向かって突出しており、チェーン5に沿って周回する牽引部5aが係脱自在な形状を有する。係合部7a,7cは、直線ラインL1の近傍における異なる位置に設けられており、係合7b,7dは、直線ラインL2の近傍における異なる位置に設けられている。また、係合部7a,7dは互いに正対する位置に設けられていると共に、一対のホイール4a,4bの中心軸を結ぶ対称軸Pに対して、互いに線対称な形状を有している。さらに、係合部7b,7cは互いに正対する位置に設けられていると共に、対称軸Pに対して互いに線対称な形状を有している。
駆動ホイール4aの正転時には、係合部7a,7bによってスライド部7(汚泥引寄機2)の牽引が行われる。すなわち、駆動ホイール4aの正転時において、係合部7aは、直線ラインL1上を引寄方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を引寄方向に変位させる。また、係合部7bは、直線ラインL2上を復帰方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を復帰方向に変位させる。
一方、駆動ホイール4aの反転時には、係合部7c,7dによってスライド部7(汚泥引寄機2)の牽引が行われる。すなわち、駆動ホイール4aの反転時において、係合部7cは、直線ラインL1上を復帰方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を復帰方向に変位させる。また、係合部7dは、直線ラインL2上を引寄方向に変位する牽引部5aに当接して、スライド部7を引寄方向に変位させる。
スクレイパー8は、レール3に対して略直角に延在しており、水槽内に沈殿した汚泥を引き寄せ可能な形状を有している。このスクレイパー8は、図4に示したように、台車6に回転軸9を介して取り付けられている。また、スライド部7とスクレイパー8との間にはリンク機構10が設けられており、これによって両者が連結されている。リンク機構10は、台車6に対するスライド部7のスライドに応じて、スクレイパー8を回動させ、これによって、スクレイパー8が昇降する。すなわち、図6に示すように、台車6に対してスライド部7が右側に引き出された状態(破線で示した状態)では、スクレイパー8が下降している。この状態から、スライド部7が左側に押し込まれていくに従って、スクレイパー8が徐々に上昇していく。そして、スライド部7が完全に押し込まれると、スクレイパー8が完全に上昇する。逆に、台車6に対してスライド部7が左側に押し込まれ、スクレイパー8が完全に上昇している状態から、スライド部7が右側に引き出されていくに従って、スクレイパー8が徐々に下降していく。そして、スライド部7が完全に引き出されると、スクレイパー8が完全に下降する。
なお、本明細書において、スクレイパー8の「下降」とは、スクレイパー8の下端が水槽の底部近傍に位置して、汚泥を引き寄せ可能な状態をいい、その「上昇」とは、スクレイパー8の下端が水槽の底部から離れて、汚泥を引き寄せ不可な状態をいう。また、スクレイパー8の「昇降」とは、これらの「下降」および「上昇」の間で、スクレイパー8の状態が変化する過程をいう。
つぎに、汚泥引寄機2の動作について説明する。図7は、駆動ホイール4aの正転時における汚泥引寄機2の往動説明図である。例えば、牽引部5aがチェーン5の直線ラインL1上を引寄方向に移動している場合、牽引部5aは係合部7aと当接する。これにより、スライド部7(汚泥引寄機2)は、牽引部5aが直線ラインL1の終端に到達するまで、スクレイパー8の下降状態(汚泥を掻き寄せる状態)を維持しながら、引寄方向に変位する。つぎに、牽引部5aが直線ラインL1の終端に到達すると、駆動ホイール4aの外周に沿った曲線ライン上を移動し始め、係合部7aから徐々に離れていく。そして、牽引部5aが係合部7aから外れる位置P1に到達すると、スライド部7(汚泥引寄機2)は下降状態を維持したまま停止する(終端位置)。
上記曲線ライン上を移動した牽引部5aは、その後、直線ラインL2上に移る。その際、係合部7a,7dの突出高は同一なので、スライド部7が停止している終端位置では、係合部7dが牽引部5aの進入を阻害することはない。そして、牽引部5aが直線ラインL2上の位置P2に到達すると、牽引部5aは係合部7bと当接する。これにより、スライド部7は、引寄方向とは反対の方向、すなわち、復帰方向に変位し始める。しかしながら、後述するストッパーの機能により、レール3上の台車6を移動させる抵抗よりも、台車6上のスライド部7をスライドさせる抵抗の方が小さいので、位置P2直後における牽引部5aの変位は、台車6に対するスライド部7のスライド動作に変換される。その結果、下降していたスクレイパー8が上昇し始める。そして、牽引部5aがガイド溝7eによって規定された可動範囲だけ変位すると、スクレイパー8が完全に上昇すると共に、台車6およびスライド部7が一体となって、すなわち、汚泥引寄機2として復帰方向に変位していく。
従動ホイール4b側における動作についても同様である。すなわち、牽引部5aが係合部7bから外れた時点で、汚泥引寄機2が上昇状態のまま停止する。そして、牽引部5aが係合部7aと当接した時点でスクレイパー8が下降し始め、スクレイパー8が完全に下降すると、汚泥引寄機2が引寄方向に変位していく。
以上の動作は、駆動ホイール4aの反転時においても基本的に同様である。ただし、この場合、係合部7a,7bではなく、係合部7c,7dが交互に牽引部5aと当接して、スクレイパー8の昇降付で汚泥引寄機2を往動させることになる。
このように、駆動ホイール4aを特定の方向に回転し続けるだけで、スクレイパー8の昇降を伴う汚泥引寄機2の往動を自動的に行うことができる。これは、汚泥引寄機2の終端位置を検出するためのセンサを敢えて設ける必要がない点、および、駆動ホイール4aを一方向/逆方向に交互に反転させる必要がない点において有利である。
図8は、進行途中における汚泥引寄機2の反転説明図である。例えば、牽引部5aがチェーン5の直線ラインL1上を引寄方向に移動している場合、牽引部5aは係合部7aと当接する。これにより、スライド部7(汚泥引寄機2)は、スクレイパー8の下降状態を維持しながら、引寄方向に変位する。この進行途中において、駆動ホイール4aを反転させると、直線ラインL1上の牽引部5aは逆方向に向かって変位する。これにより、牽引部5aが係合部7aから外れて、汚泥引寄機2は下降状態を維持したまま停止する。
直線ラインL1上を変位した牽引部5aが位置P3に到達すると、同一の直線ラインL1上に配置された係合部7cと当接する。これにより、スクレイパー8が上昇し始め、スクレイパー8が完全に上昇すると、汚泥引寄機2が復帰方向に変位していく。
以上は、正転していた駆動ホイール4aを反転させた場合の動作であるが、反転していた駆動ホイール4aを正転させた場合も基本的に同様である。ただし、この場合、係合部7a,7cではなく、係合部7b,7dが牽引部5aと順次当接して、スクレイパー8の昇降付で汚泥引寄機2を反転させることになる。
本実施形態では、台車6の進行方向の反転に伴うスクレイパー8の昇降過程において、台車6を確実に停止させておくために、台車6を一時的に制動するためのストッパーを台車6側に設けている。図9は、一例としてのストッパーの正面図であり、図10は、その側面図である。このストッパー11Aは、ステンレス鋼(SUS)などの金属で一体形成されており、車輪6aの取付軸Pと同軸上に取り付けられたアーム部12と、このアーム部12の先端に設けられた先端部13とを有する。なお、アーム部12は、取付孔12cを介して取付軸Pに取り付けられているが、両者の間には若干のガタ(クリアランス)が設けられている。
アーム部12は、台車6に設けられた取付軸Pに対して、回動自在に取り付けられている。これにより、アーム部12は、台車6の進行方向に沿って回動する。本実施形態では、取付軸Pは車輪6aの軸と一致、すなわち「同軸」としているが、後述するように、ストッパー11Aをレール以外の設置部材と当接させる場合には、ストッパー11Aの取付軸Pは、車輪6aの軸と「平行」に設ければよい(本明細書において「平行」は「同軸」を内包する。)。同図の構成において、アーム部12は、一対のサブアーム12a,12bによって構成されている。これらのサブアーム12a,12bは、車輪6aの両サイドに取り付けられていると共に、車輪6aの外側において、先端部13を介して互いに連結されている。
先端部13は、台車6の進行方向に沿って湾曲した湾曲面を有すると共に、水槽の底部に設置されたレール3の上面と当接して、台車6を一時的に制動する制動力を生じさせる。この先端部13は、車輪6aの外周よりも外側に突出しており、取付軸Pから先端部13に至るまでのアーム部12の延在長L1は、取付軸Pからレール3の上面までの距離L2よりも若干大きく設定されている。ここで、距離L2は、点と線の間の通常の距離と同様、取付軸Pと、レール3上の任意の点とを結ぶ線の中で最も短いものをいう。また、後述するように先端部13への車輪6aの乗り上げ等を有効に行うべく、先端部13における湾曲面の曲率(曲がりの度合い)は、車輪6aの曲率よりも大きいことが好ましい。本実施形態において、水槽の底部に設置されたレール3は、台車6の可動範囲の全域に延在しているので、台車6の制動はレール3上の任意の場所で行うことができる。
また、先端部13の外面は、台車6を制動する制動力を生じさせる際、レール3との間のすべりを抑制すべく、ローレット加工が少なくとも一部に施されたローレット加工面となっている。また、台車6を制動する制動力を生じさせる際、先端部13と車輪6aとの間のすべりを抑制すべく、先端部13の内面および車輪6aの外周面の少なくとも一方(好ましくは両方の面)は、ローレット加工が少なくとも一部に施されたローレット加工面となっている。
図11は、ストッパー11Aの動作説明図である。同図(a)に示すように、台車6の進行方向を図示した矢印のように反転させた直後の時点において、ストッパー11Aは、斜めに傾いており、その先端部13は、取付軸Pよりも台車5の進行方向(反転後)の前方に位置する。そして、台車6が矢印方向に若干進行すると、取付軸Pと取付孔12cとの間のガタ分だけ、先端部13の右端が車輪6aの接地点に近づく。これによって、斜め前方に位置するストッパー11がレール3に噛み込むと共に、車輪6aが先端部13に乗り上げた状態となるため、両者の作用によって台車6に一定の制動力が加わる。その結果、台車6はスライド部7に引き摺られることなく停止し、スライド部7のみがスライドする。
つぎに、台車6上におけるスライド部7のスライド動作が終了すると、チェーン5を介してスライド部7に伝達された牽引力が台車6に直接作用する。その結果、同図(b)に示すように、台車6等の自重に抗して、先端部13がレール3の上面(平坦面)を乗り越えた後、同図(c)に示すように、台車6の進行方向の斜め後方に変位する。これにより、台車6に対する制動力が解除される。それ以降、台車6およびスライド部7は、一体となって進行方向に進行する。その際、取付軸Pと取付孔12cとの間のガタ分だけ、先端部13の左端が車輪6aの接地点から離れるため、レール3上を引き摺られる先端部13の摩耗を有効に抑制できる。なお、本実施形態では、ストッパー11Aの自重を用いて先端部13をレール3に当接させているが、この自重に代えて、あるいは、この自重と共に、バネ等の弾性力を用いてレール3への当接を行ってもよい。
図12は、第1の変形例に係るストッパーの正面図である。このストッパー11Bは、一本のアームのみでアーム部12が構成されており、その先端に上述した先端部12が設けられている。それ以外の点は、図9の構成と同様である。かかる構成では、進行方向の斜め前方に位置するストッパー11Bがレール3に噛み込むことで生じる噛込力のみによって、台車6に一定の制動力が加わる。図9の構成と比較して先端部12の面積が小さくなるものの、ある程度の制動力は確保できる。これにより、台車6はスライド部7に引き摺られることなく停止し、スライド部7のみがスライドする。
なお、ストッパーの形状は、上述したストッパー11A,11Bに限らず、図13から図15に変形例として例示するように、様々な形状を採用にすることができる。例えば、図13に示すように、先端部13の両端が丸く面取りされた小判型のストッパー11C、図14に示すように、先端部13が尖ったクサビ型のストッパー11D、あるいは、図15に示すように、一対のサブアーム12a,12bの先端が丸状または角状の線材で連結されており、この線材の部分を先端部13としたストッパー11Eといった如くである。
このように、本実施形態によれば、駆動ホイール4aの正転時には、係合部7a,7bが交互に牽引部5aと当接して汚泥引寄機2が往動すると共に、駆動ホイール5aの反転時には、係合部7c,7dが交互に牽引部5aと当接して汚泥引寄機2が往動する。汚泥引寄機2の進行途中で進行方向を反転させる場合、駆動ホイール4aを反転させる。これにより、ある係合部(例えば7a)と当接していた牽引部5aが直線ライン上を変位して、同一直線ライン上の別の係合部(例えば係合部7c)と当接するため、汚泥引寄機2の進行方向がその場で反転する。その結果、汚泥引寄機2の進行途中における任意の位置で、進行方向を反転させることができる。これは、汚泥処理装置1のメンテナンス性を高める点、および、不測の事態への対応を容易にするという点において有利である。
また、本実施形態によれば、汚泥引寄機2の構成として、台車6に対してスライド自在なスライド部7を設け、スライド部7を起点に汚泥引寄機2を牽引すると共に、スライド部7およびスクレイパー8を連結するリンク機構10を設ける。これにより、チェーン5を介して伝達された動力によって、汚泥引寄機2の往動と連動したスクレイパー8の昇降を自動的に行うことができる。これは、汚泥引寄機2自体に駆動源(モータ等)を搭載せずとも機械機構で昇降を実現できるので、汚泥処理装置1としての耐久性やメンテナンス性を向上できる点において有利である。
また、本実施形態によれば、汚泥引寄機2の構成として、スライド部は、台車6の下側にスライド部7を設け、その内部をチェーン5が貫通している。これにより、汚泥引寄機2を低くすることができると共に、水槽内に存在する他の部材(例えば、水中の汚泥を迅速に沈下させるための傾斜板など)との干渉を有効に回避することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、台車6を一時的に制動するストッパー11A〜11Eを台車6側に設けることで、レール3や水槽などの台車以外の場所に制動機構を設置しなくても、台車6の進行方向の反転に伴うスクレイパー8の昇降過程で、台車6を確実に停止させることができる。これは、特に、台車6の可動範囲内における任意の場所で、台車6の進行方向を反転させて、スクレイパー7を昇降させる場合において有利である。
なお、上述した実施形態では、ストッパー11A〜11Eが当接する設置部材として、車輪6aが移動するレール3を兼用する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レール3とは別個の部材を、少なくとも台車6の進行方向を反転させる場所に固定的に設置し、この固定された部材の上面を用いて台車6の一時的な制動を行ってもよい。また、本発明は、走行体の可動範囲の両端のみでスクレイパーの昇降を行う従来の汚泥処理装置において、水槽側に制動機構を設ける形態(例えば、特許文献1における第1当たりおよび第2当たり)の代替技術としても広く適用可能である。
さらに、上述した実施形態では、ストッパー11A〜11Eを車輪6aの取付軸に取り付けた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車輪6aとは別個の取付軸に取り付けてもよい。この場合、図12に示した構成と同様、台車6の制動力は、ストッパー11A〜11Eがレール3に噛み込むことによって生じる。
1 汚泥処理装置
2 汚泥引寄機
3 レール
4a 駆動ホイール
4b 従動ホイール
5 チェーン
5a 牽引部
6 台車
6a 車輪
6b 突出部
7 スライド部
7a〜7d 係合部
7e ガイド溝
8 スクレイパー
9 回転軸
10 リンク機構
11A〜11E ストッパー
12 アーム部
12a,12b サブアーム
12c 取付孔
13 先端部

Claims (6)

  1. 汚泥処理装置において、
    レールと、
    前記レールの両端側に配置された一対のホイールと、
    前記一対のホイールに巻回されたエンドレスな動力伝達部材と、
    前記レール上を移動する車輪を備えた台車と、
    前記台車にスライド自在に取り付けられ、前記動力伝達部材によって牽引されるスライド部と、
    前記台車に回動自在に取り付けられ、前記台車に対する前記スライド部の相対的な変位に応じて昇降するスクレイパーと、
    前記車輪の少なくとも一方のサイドにおいて、前記車輪の取付軸と同軸上に回動自在に取り付けられ、先端が前記車輪の外周よりも外側に突出するまで前記車輪の径方向に向かって延在するアーム部と、前記アーム部の先端に設けられ、前記レールと当接する湾曲した先端部とを有するストッパーとを有し、
    前記ストッパーは、
    前記台車の進行方向を反転させた際、前記車輪の取付軸よりも反転後の進行方向の前方に位置する前記先端部が前記レールに噛み込んだ後、前記レールを乗り越えるまで、前記台車を一時的に制動することを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 前記取付軸から前記先端部までの前記アーム部の延在長は、前記取付軸から前記レールまでの距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載された汚泥処理装置。
  3. 前記アーム部は、一対のサブアームによって構成されており、
    前記一対のサブアームは、前記車輪の両サイドに取り付けられていると共に、前記車輪の外側において、前記先端部を介して互いに連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載された汚泥処理装置。
  4. 前記先端部の内面および前記車輪の外周面の少なくとも一方は、ローレット加工面であることを特徴とする請求項3に記載された汚泥処理装置。
  5. 前記先端部の曲率は、前記車輪の曲率よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載された汚泥処理装置。
  6. 前記レールと当接する前記先端部の外面は、ローレット加工面であることを特徴とする請求項1または2に記載された汚泥処理装置。
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