JP6812942B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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本発明は、貯湯式給湯装置に関する。
下記特許文献1に開示された従来の貯湯式給湯装置では、外気温度が凍結危険温度に低下したことを検出すると、沸き上げ運転を開始し、タンクユニット内の温度を上昇させて、配管及び主要部品の凍結を防止する。下記特許文献2に開示された従来の貯湯式給湯装置では、凍結防止制御を行う際に、外気温度が高い場合にはヒートポンプによって循環水を加熱し、外気温度が低い場合には凍結防止ヒーターによって循環水を加熱する。
特開2009−156495号公報 特開2015−129637号公報
特許文献1に記載の技術では、凍結防止のためだけに沸き上げ運転をすることがあるので、貯えた湯が、給湯に利用されずに無駄になる場合が多く、エネルギーコストを低減することが困難である。特許文献2に記載の技術では、凍結防止制御が不要な温暖地域に設置する貯湯式給湯装置にも凍結防止ヒーターを搭載する必要があり、安価な製造が困難である。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、凍結防止ヒーターを必要に応じて設置でき、安価な貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯装置は、水を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、制御手段と、を備え、制御手段は、受信手段からの情報に基づいて、凍結防止ヒーターが設置されているかどうかを判断し、凍結防止ヒーターが設置されていない場合には、制御手段は、加熱手段を稼働することにより配管の凍結を防止する凍結防止沸き上げ運転を実行し、凍結防止ヒーターが設置されている場合には、制御手段は、凍結防止沸き上げ運転を実行せずに、凍結防止ヒーターにより配管の凍結を防止する凍結防止ヒーター制御を実行するものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯装置は、水を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、凍結防止ヒーターが設置されている場合には凍結防止ヒーターを用いて凍結防止制御を実行し、凍結防止ヒーターが設置されていない場合には加熱手段を稼働することにより凍結防止制御を実行する制御手段と、を備え、制御手段は、貯湯タンクに貯える目標蓄熱量が基準蓄熱量に比べて多いときには、凍結防止ヒーターが設置されている場合でも、凍結防止ヒーターを用いることなく、加熱手段の稼働による凍結防止制御を実行するものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯装置は、水を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、凍結防止ヒーターが設置されている場合には凍結防止ヒーターを用いて凍結防止制御を実行し、凍結防止ヒーターが設置されていない場合には加熱手段を稼働することにより凍結防止制御を実行する制御手段と、ユーザーに情報を報知する報知手段と、を備え、報知手段は、凍結防止ヒーターが設置されていない場合において、所定期間における凍結防止制御の加熱手段の積算運転時間が基準時間を超えると、凍結防止ヒーターの設置をユーザーに推奨するものである。
また、本発明に係る貯湯式給湯装置は、水を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、凍結防止ヒーターが設置されている場合には凍結防止ヒーターを用いて凍結防止制御を実行し、凍結防止ヒーターが設置されていない場合には加熱手段を稼働することにより凍結防止制御を実行する制御手段と、外気温度を検出する外気温度センサと、ユーザーに情報を報知する報知手段と、を備え、報知手段は、凍結防止ヒーターが設置されていない場合において、基準よりも低い外気温度が記録された場合には、凍結防止ヒーターの設置をユーザーに推奨するものである。
本発明によれば、凍結防止ヒーターを必要に応じ設置でき、安価な貯湯式給湯装置を提供することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯装置を示す図である。 実施の形態1における凍結防止ヒーター制御の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における凍結防止沸き上げ運転の制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯装置100を示す図である。図1に示すように、貯湯式給湯装置100は、貯湯ユニット1と、ヒートポンプサイクルを利用するように構成されたヒートポンプユニット60とを備えている。貯湯ユニット1とヒートポンプユニット60との間は、ヒートポンプ入口配管41、ヒートポンプ出口配管42、及び電気配線(図示省略)を介して接続されている。貯湯ユニット1には、制御部70が内蔵されている。貯湯ユニット1及びヒートポンプユニット60が備える各種のセンサ及びアクチュエータ等の電気機器は、制御部70に対して電気的に接続されている。
制御部70と、リモコン71との間は、有線通信または無線通信により、双方向に通信可能である。制御部70と、リモコン71とが、ネットワークを介して通信可能でもよい。リモコン71は、ユーザーインターフェースの例である。リモコン71は、人が操作する操作部と、情報を表示する表示部とを有する。ユーザーは、リモコン71を操作することで、貯湯式給湯装置100を遠隔操作し、各種の設定などを行うことが可能である。リモコン71の表示部は、ユーザーに情報を報知する報知手段としての機能を有する。
ヒートポンプユニット60は、貯湯ユニット1から導かれた水を加熱するための加熱手段として機能するものである。ヒートポンプユニット60は、圧縮機61、沸き上げ用熱交換器62、膨張弁63、及び空気熱交換器64を冷媒循環配管65にて環状に接続した冷媒回路を有し、この冷媒回路により冷凍サイクルすなわちヒートポンプサイクルの運転を行うことができる。沸き上げ用熱交換器62は、圧縮機61で圧縮された冷媒と、貯湯ユニット1から導かれた水との間で熱を交換する。ヒートポンプ出口配管42に設けられたHP出口側サーミスタ66は、沸き上げ用熱交換器62で加熱された高温水の温度(以下、「沸き上げ温度」と称する)を検出するための温度センサである。ヒートポンプユニット60は、外気温度を検出するための温度センサである外気温度サーミスタ67をさらに備える。ヒートポンプユニット60で高温水を得るためには、ヒートポンプサイクルは、冷媒として例えば二酸化炭素を用い、臨界圧を超える圧力で運転することが有利である。
貯湯ユニット1には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク10は、湯水を貯留するためのものである。貯湯タンク10の下部には、例えば市水のような水源からの水を供給するための給水配管2が接続されている。貯湯タンク10の上部には、タンク上部配管43が接続されている。タンク上部配管43の途中から給湯配管3が分岐している。給水配管2に設置された給水温度サーミスタ7は、給水配管2内の水の温度である給水温度を検出する温度センサである。貯湯タンク10内では、ヒートポンプユニット60を用いて加熱された高温水がタンク上部に流入するとともに、給水配管2からの低温水がタンク下部に流入することにより、タンク内の上部と下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。
給湯混合弁33には、給湯配管3と、給水配管2から分岐した給水配管4とが接続されている。給湯混合弁33は、給湯配管3からの湯と給水配管4からの水との混合比を調整することで給湯温度を調整する。給湯混合弁33で混合された湯は、給湯配管5を通って、例えば給湯栓のような外部の給湯先へ供給される。
貯湯ユニット1内には、循環ポンプ21及び利用側熱交換器22が内蔵されている。循環ポンプ21は、貯湯ユニット1内の後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプである。利用側熱交換器22は、貯湯タンク10あるいはヒートポンプユニット60から供給される高温水を利用して、2次側の加熱対象水を加熱するための熱交換器である。加熱対象水は、例えば、浴槽循環水、暖房用循環水などである。本実施形態では、利用側熱交換器22の2次側の構成として、浴槽50内の湯水を循環させる浴槽水循環回路51を例に挙げて説明する。利用側熱交換器22は、浴槽水循環回路51の途中に設置されている。また、浴槽水循環回路51の途中には、浴槽水を循環させるための2次側循環ポンプ52と、浴槽50から出た浴槽水の温度を検出するための温度センサである浴槽出口側サーミスタ53とが設置されている。
貯湯ユニット1は、三方弁31及び四方弁200を備える。三方弁31は、湯水が流入する2つの入口であるaポート及びbポートと、湯水が流出する1つの出口であるcポートとを有する流路切替手段であり、aポート及びbポートのどちらかから湯水が流入するように湯水の経路を切り替え可能に構成されている。四方弁200は、湯水が流入する2つの入口であるbポート及びcポートと、湯水が流出する2つの出口であるaポート及びdポートとを有する流路切替手段であり、a−bポート間が連通する経路と、a−cポート間が連通する経路と、c−dポート間が連通する経路との、3つの経路の間で流路形態を切り替え可能に構成されている。
貯湯ユニット1は、タンク下部配管40、タンク戻し配管44、利用側熱交換器1次側入口配管45、利用側熱交換器1次側出口配管46、及びバイパス配管47をさらに備える。タンク下部配管40は、貯湯タンク10の下部と、三方弁31のaポートとの間を繋ぐ。ヒートポンプ入口配管41は、三方弁31のcポートと、沸き上げ用熱交換器62の水入口との間を繋ぐ。ヒートポンプ入口配管41の途中に、循環ポンプ21が接続されている。ヒートポンプ出口配管42は、沸き上げ用熱交換器62の水出口と、四方弁200のcポートとの間を繋ぐ。四方弁200のdポートにタンク上部配管43が接続されている。タンク戻し配管44は、四方弁200のaポートと、貯湯タンク10の下部との間を繋ぐ。利用側熱交換器1次側入口配管45は、タンク上部配管43の途中から分岐して、利用側熱交換器22の1次側入口に接続されている。利用側熱交換器1次側出口配管46は、利用側熱交換器22の1次側出口と、三方弁31のbポートとの間を繋ぐ。バイパス配管47は、循環ポンプ21の下流のヒートポンプ入口配管41から分岐し、四方弁200のbポートに接続されている。
貯湯タンク10の表面には、複数の貯湯温度センサ11,12,13,14が、互いに異なる高さの位置に取り付けられている。貯湯タンク10内の湯水の鉛直方向の温度分布を貯湯温度センサ11,12,13,14により検出することで、制御部70は、貯湯タンク10内の貯湯量及び蓄熱量を計算できる。図示の例では、4個の貯湯温度センサ11,12,13,14が取り付けられているが、貯湯温度センサの数がこれに限定されるものではない。図示の例では、貯湯温度センサ14は、貯湯タンク10の下部の水温を検出する。以下の説明では、貯湯温度センサ14が検出する水温を「タンク下部温度」と称する。
貯湯式給湯装置100は、ヒートポンプユニット60で加熱された湯を貯湯タンク10内に流入させる貯湯沸き上げ運転を実行できる。貯湯沸き上げ運転のときには、以下のようになる。ヒートポンプユニット60及び循環ポンプ21が運転される。貯湯タンク10内の下部の水が、タンク下部配管40及びヒートポンプ入口配管41を通ってヒートポンプユニット60に送られる。ヒートポンプユニット60で加熱された湯が、ヒートポンプ出口配管42及びタンク上部配管43を通って、貯湯タンク10内の上部に流入する。制御部70は、HP出口側サーミスタ66で検出される沸き上げ温度が、目標温度に等しくなるように、ヒートポンプユニット60及び循環ポンプ21の少なくとも一方の運転を制御する。制御部70は、貯湯タンク10内の蓄熱量が目標蓄熱量に達すると、貯湯沸き上げ運転を終了する。
凍結防止ヒーター80は、貯湯ユニット1に対して、着脱可能である。凍結防止ヒーター80は、ユーザーが貯湯式給湯装置100を購入した時点では貯湯ユニット1に設置されていない。ユーザーまたは工事業者は、必要に応じて凍結防止ヒーター80を購入する。貯湯ユニット1の設置工事を施工する時に、凍結防止ヒーター80を貯湯ユニット1に対して取り付けることが可能である。
図1に示す例では、凍結防止ヒーター80は、給水配管2及び給湯配管5のそれぞれに取り付けられている。また、給水配管2には、給水配管4が分岐する位置よりも上流の位置と下流の位置とのそれぞれに凍結防止ヒーター80が取り付けられている。凍結防止ヒーター80を取り付ける場合には、必ずしも、図示の例のように複数の凍結防止ヒーター80を使用しなくてもよい。凍結防止ヒーター80を一つのみ取り付けて使用してもよい。
制御部70は、凍結防止ヒーター80が設置されている場合には、凍結防止ヒーター80への通電の入り切り、すなわち凍結防止ヒーター80のオンオフ、を制御する凍結防止ヒーター制御を凍結防止制御として実行する。凍結防止ヒーター制御において、制御部70は、例えば、以下のようにしてもよい。外気温度サーミスタ67で検出された外気温度が基準外気温度に対して低く、かつ、給水温度サーミスタ7で検出された給水温度が基準給水温度に対して低い場合に、凍結防止ヒーター80をオンしてもよい。また、凍結防止ヒーター80をオンした後、給水温度サーミスタ7で検出された給水温度が、基準給水温度よりも高い、第二基準給水温度に対して高くなった場合に、凍結防止ヒーター80をオフしてもよい。
本実施の形態において、リモコン71は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。または、例えばスマートフォンのような携帯端末がリモコン71としての機能を有するように構成してもよい。複数のリモコン71が制御部70に対して通信可能でもよい。リモコン71についての以下の各記述において、複数のリモコン71がある場合には、そのうちの少なくとも一つのリモコン71が、当該記述を満足すればよい。
ユーザーまたは工事業者は、凍結防止ヒーター80が貯湯ユニット1に設置されているかどうかについての情報をリモコン71に対して入力可能である。凍結防止ヒーター80が貯湯ユニット1に設置されているかどうかの情報を以下「凍結防止ヒーター有無情報」と称する。
制御部70は、凍結防止ヒーター有無情報をリモコン71から受信する受信手段を有する。制御部70は、リモコン71から受信した凍結防止ヒーター有無情報に基づいて、凍結防止ヒーター80が設置されているかどうかを判断できる。リモコン71は、凍結防止ヒーター80が設置されているかどうかを表示部に表示することで、凍結防止ヒーター有無情報を報知してもよい。これにより、凍結防止ヒーター80の有無をユーザーが容易に確認できる。
図2は、実施の形態1における凍結防止ヒーター制御の処理を示すフローチャートである。ステップS101で、制御部70は、凍結防止ヒーター有無情報に基づいて、凍結防止ヒーター80が設置されているかどうかを判断する。凍結防止ヒーター80が設置されている場合には、処理はステップS101からステップS102に進み、制御部70は、外気温度サーミスタ67で検出された外気温度が0℃以下かどうかを判断する。外気温度が0℃以下の場合には、処理はステップS102からステップS103に進み、制御部70は、給水温度サーミスタ7で検出された給水温度が15℃以下かどうか判断する。給水温度が15℃よりも高い場合には、まだ配管の凍結が発生するおそれはないと考えられる。この場合には、制御部70は、ステップS103の処理を繰り返す。
一方、給水温度が15℃以下である場合には、処理はステップS103からステップS104に進み、制御部70は、凍結防止ヒーター80をオンする。処理はステップS104からステップS105に進み、制御部70は、給水温度サーミスタ7で検出された給水温度が20℃以上かどうか判断する。給水温度が20℃未満の場合には、配管の凍結が発生するおそれがまだ解消していないと考えられる。この場合には、制御部70は、凍結防止ヒーター80がオンの状態を維持しつつ、ステップS105の処理を繰り返す。給水温度が20℃以上になった場合には、配管の凍結が発生するおそれが解消したと考えられる。この場合には、処理はステップS105からステップS106に進み、制御部70は、凍結防止ヒーター80をオフする。その後、処理は、ステップS107の待機状態に進む。
制御部70は、凍結防止ヒーター80が設置されていない場合には、配管の凍結を防止するための沸き上げ運転を凍結防止制御として実行可能である。以下、配管の凍結を防止するための沸き上げ運転を「凍結防止沸き上げ運転」と称する。制御部70は、例えば、外気温度サーミスタ67で検出された外気温度が、第二の基準外気温度に対して低く、かつ、貯湯温度センサ14で検出されたタンク下部温度が第一基準タンク温度に対して低い場合に、凍結防止沸き上げ運転を開始してもよい。また、貯湯温度センサ14で検出されたタンク下部温度が、第一基準タンク温度よりも高い第二基準タンク温度に対して高くなった場合に、凍結防止沸き上げ運転を終了してもよい。
図3は、実施の形態1における凍結防止沸き上げ運転の制御処理を示すフローチャートである。ステップS111で、制御部70は、凍結防止ヒーター有無情報に基づいて、凍結防止ヒーター80が設置されているかどうかを判断する。凍結防止ヒーター80が設置されていない場合には、処理はステップS111からステップS112に進み、制御部70は、外気温度サーミスタ67で検出された外気温度が−3℃以下かどうかを判断する。外気温度が−3℃以下の場合には、処理はステップS112からステップS113に進み、制御部70は、貯湯温度センサ14で検出されたタンク下部温度が40℃以下かどうか判断する。タンク下部温度が40℃よりも高い場合には、貯湯タンク10からの放熱によって、貯湯ユニット1内の温度が、凍結のおそれのない温度に保たれるので、まだ配管の凍結が発生するおそれはないと考えられる。この場合には、制御部70は、ステップS113の処理を繰り返す。
一方、タンク下部温度が40℃以下である場合には、処理はステップS113からステップS114に進み、制御部70は、凍結防止沸き上げ運転を開始する。処理はステップS114からステップS115に進み、制御部70は、貯湯温度センサ14で検出されたタンク下部温度が60℃以上かどうか判断する。タンク下部温度が60℃未満の場合には、配管の凍結が発生するおそれがまだ解消していないと考えられる。この場合には、制御部70は、凍結防止沸き上げ運転を続行し、ステップS115の処理を繰り返す。タンク下部温度が60℃以上になった場合には、配管の凍結が発生するおそれが解消したと考えられる。この場合には、処理はステップS115からステップS116に進み、制御部70は、凍結防止沸き上げ運転を終了する。その後、処理は、ステップS117の待機状態に進む。
凍結防止沸き上げ運転の実行中には、その旨を、例えばリモコン71の表示部に表示することにより、ユーザーに報知することが望ましい。これにより、配管の凍結防止に必要な沸き上げ運転であることをユーザーに理解させることができる。また、制御部70は、凍結防止沸き上げ運転のときの沸き上げ温度が、通常の貯湯沸き上げ運転のときの沸き上げ温度よりも低くなるように、循環ポンプ21及びヒートポンプユニット60の少なくとも一方の運転を制御してもよい。これにより、凍結防止沸き上げ運転の消費エネルギーを低減できる。
本実施の形態によれば、凍結防止ヒーター80を標準装備する必要がないので、貯湯式給湯装置100を安価に製造できる。例えば、外気温度が氷点下になるおそれのない地域、あるいは外気温度が氷点下になることが少ない地域のような、温暖地域では、凍結防止ヒーター80を設置する必要性が低い。凍結防止ヒーター80が設置されていない場合において、仮に外気温度が氷点下になったとしても、制御部70が凍結防止沸き上げ運転を実行することで、配管の凍結を確実に防止できる。
凍結防止沸き上げ運転のエネルギーコストは、凍結防止ヒーター80による凍結防止制御のエネルギーコストに比べて、高くなりやすい。このため、凍結防止制御が実行される頻度の高い、寒冷地域においては、凍結防止ヒーター80を設置した方がエネルギーコストの低減に有利である。本実施の形態であれば、必要に応じて凍結防止ヒーター80を設置できる。凍結防止ヒーター80が設置されている場合には、制御部70は、リモコン71からの凍結防止ヒーター有無情報に基づいて凍結防止ヒーター80があることを認識できるので、凍結防止ヒーター80を用いた凍結防止制御を自動的に実行できる。
制御部70は、貯湯タンク10に貯える目標蓄熱量が基準蓄熱量に比べて多いときには、凍結防止ヒーター80が設置されている場合でも、凍結防止ヒーター80を用いることなく、凍結防止沸き上げ運転による凍結防止制御を実行してもよい。目標蓄熱量が基準蓄熱量に比べて多いときには、凍結防止沸き上げ運転で貯湯タンク10に貯えた湯が、その後に給湯に利用される可能性が高く、給湯に利用されずに無駄になる可能性は低い。このため、凍結防止ヒーター80を用いることなく、凍結防止沸き上げ運転による凍結防止制御を実行することで、エネルギーコストの低減に有利になる。
制御部70は、凍結防止沸き上げ運転を実行した時間を積算して記憶してもよい。その積算された時間を、以下、凍結防止沸き上げ運転の積算運転時間と称する。凍結防止ヒーター80が設置されていない場合において、制御部70は、所定期間(例えば30日間)における凍結防止沸き上げ運転の積算運転時間が基準時間(例えば120時間)を超える場合には、凍結防止ヒーター80の設置をユーザーに推奨するための表示をリモコン71の表示部に表示させてもよい。所定期間における凍結防止沸き上げ運転の積算運転時間が基準時間を超える場合には、凍結防止沸き上げ運転よりも、凍結防止ヒーター80による凍結防止制御を行った方が、エネルギーコストの低減に有利だからである。
凍結防止ヒーター80が設置されていない場合において、制御部70は、外気温度サーミスタ67で検出される外気温度が、寒冷地域を判定するための基準(例えば、−7℃)よりも低い温度を記録した場合には、凍結防止ヒーター80の設置をユーザーに推奨するための表示をリモコン71の表示部に表示させてもよい。寒冷地域においては、凍結防止沸き上げ運転よりも、凍結防止ヒーター80による凍結防止制御を行った方が、エネルギーコストの低減に有利だからである。
本実施の形態において、制御部70は、凍結防止ヒーター80が取り付けられた給水配管2に設置された配管温度センサである給水温度サーミスタ7の検出温度に基づいて、凍結防止ヒーター80を用いた凍結防止制御を実行する。これにより、給水配管2の凍結のおそれの有無をより正確に判定することができ、凍結防止ヒーター80を用いた凍結防止制御を開始すべきタイミング及び終了すべきタイミングをより正確に判定できる。
1 貯湯ユニット、 2 給水配管、 3 給湯配管、 5 給湯配管、 7 給水温度サーミスタ、 10 貯湯タンク、 11,12,13,14 貯湯温度センサ、 21 循環ポンプ、 22 利用側熱交換器、 31 三方弁、 33 給湯混合弁、 40 タンク下部配管、 41 ヒートポンプ入口配管、 42 ヒートポンプ出口配管、 43 タンク上部配管、 50 浴槽、 51 浴槽水循環回路、 60 ヒートポンプユニット、 61 圧縮機、 62 沸き上げ用熱交換器、 63 膨張弁、 64 空気熱交換器、 65 冷媒循環配管、 66 HP出口側サーミスタ、 67 外気温度サーミスタ、 70 制御部、 71 リモコン、 80 凍結防止ヒーター、 100 貯湯式給湯装置、 200 四方弁

Claims (9)

  1. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、
    配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、
    制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記受信手段からの情報に基づいて、前記凍結防止ヒーターが設置されているかどうかを判断し、
    前記凍結防止ヒーターが設置されていない場合には、前記制御手段は、前記加熱手段を稼働することにより配管の凍結を防止する凍結防止沸き上げ運転を実行し、
    前記凍結防止ヒーターが設置されている場合には、前記制御手段は、前記凍結防止沸き上げ運転を実行せずに、前記凍結防止ヒーターにより配管の凍結を防止する凍結防止ヒーター制御を実行する貯湯式給湯装置。
  2. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、
    配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、
    前記凍結防止ヒーターが設置されている場合には前記凍結防止ヒーターを用いて凍結防止制御を実行し、前記凍結防止ヒーターが設置されていない場合には前記加熱手段を稼働することにより凍結防止制御を実行する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記貯湯タンクに貯える目標蓄熱量が基準蓄熱量に比べて多いときには、前記凍結防止ヒーターが設置されている場合でも、前記凍結防止ヒーターを用いることなく、前記加熱手段の稼働による凍結防止制御を実行する貯湯式給湯装置。
  3. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、
    配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、
    前記凍結防止ヒーターが設置されている場合には前記凍結防止ヒーターを用いて凍結防止制御を実行し、前記凍結防止ヒーターが設置されていない場合には前記加熱手段を稼働することにより凍結防止制御を実行する制御手段と、
    ユーザーに情報を報知する報知手段と、
    を備え、
    前記報知手段は、前記凍結防止ヒーターが設置されていない場合において、所定期間における前記凍結防止制御の前記加熱手段の積算運転時間が基準時間を超えると、前記凍結防止ヒーターの設置をユーザーに推奨する貯湯式給湯装置。
  4. 水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、
    配管の凍結を防止するための凍結防止ヒーターが設置されているかどうかについての情報をユーザーインターフェースから受信する受信手段と、
    前記凍結防止ヒーターが設置されている場合には前記凍結防止ヒーターを用いて凍結防止制御を実行し、前記凍結防止ヒーターが設置されていない場合には前記加熱手段を稼働することにより凍結防止制御を実行する制御手段と、
    外気温度を検出する外気温度センサと、
    ユーザーに情報を報知する報知手段と、
    を備え、
    前記報知手段は、前記凍結防止ヒーターが設置されていない場合において、基準よりも低い外気温度が記録された場合には、前記凍結防止ヒーターの設置をユーザーに推奨する貯湯式給湯装置。
  5. 前記制御手段は、前記加熱手段の稼働による凍結防止制御を実行する場合には、前記貯湯タンク内の湯温が第一基準温度に比べて低くなると前記加熱手段を稼働し、前記貯湯タンク内の湯温が、前記第一基準温度よりも高い第二基準温度に達すると前記加熱手段を停止する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  6. ユーザーに情報を報知する報知手段を備え、
    前記報知手段は、前記凍結防止ヒーターの有無に関する情報を報知する請求項から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  7. ユーザーに情報を報知する報知手段を備え、
    前記報知手段は、前記加熱手段の稼働による凍結防止制御の実行中に、当該凍結防止制御が実行中であることを報知する請求項から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  8. 前記加熱手段の稼働による凍結防止制御のときに前記加熱手段から流出する湯の温度を、通常の貯湯沸き上げ運転のときに前記加熱手段から流出する湯の温度よりも低くする請求項から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  9. 前記凍結防止ヒーターが取り付けられた配管に設置された配管温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記配管温度センサの検出温度に基づいて、前記凍結防止ヒーターを用いた凍結防止制御を実行する請求項から請求項8のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
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