JP6810615B2 - 燃料噴射弁の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁(インジェクタ)の製造方法に係り、特に、燃料噴射弁の初期噴射量を基準値内に均一化する燃料噴射弁の製造方法に関するものである。
従来、内燃機関におけるコモンレール式燃料噴射制御装置の製造方法において、燃料噴射弁の特性のばらつきをなくし、初期噴射量を基準値内に均一化する調整技術が知られている。燃料噴射弁の燃料噴射量は、ソレノイドバルブのマグネットへの通電時間ETと、通電時間ETが終了した時点から燃料噴射弁のアーマチュアがバルブシートに着座するまでの時間である閉弁時間CTと、により決定する。ここで、通電時間ETは、電子制御ユニットにより制御される。また、閉弁時間CTは、アーマチュアのリフト量によって変化する。閉弁時間CTは、アーマチュアがバルブシートに着座する際にマグネットに発生する逆起電力によって着座タイミングを検出し、通電時間ETが終了した時点からの時間を計測することで算出することができる(特許文献1等を参照)。
従来の燃料噴射弁の製造方法では、通電時間ETが終了した時点からアーマチュアがバルブシートに着座するまでの時間である閉弁時間CTを一定にするため、アーマチュアのリフト量を製造段階で調整している。この調整は、通常、燃料を燃料噴射弁内に充填しない、いわゆるドライ状態で閉弁時間CTを測定し、行われている。
図8は、従来のアーマチュアのリフト量の調整フロー図である。まず、ステップ1で燃料噴射弁の組み立てをスタートする。ステップ2にて燃料噴射弁の仮組が完成すると、ステップ3に進む。ステップ3ではドライ状態で閉弁時間CTを測定し、アーマチュアのリフト量を調整する。ステップ4で燃料噴射弁の組み立てが終了する。ステップ5に進み、燃料噴射弁を噴射量測定装置に取り付ける。ステップ6にて燃料噴射弁を暖気運転し、内部に高圧の燃料を充填する。ステップ7に進み、燃料の噴射量を測定する。噴射量が基準値内の時にはステップ8に進み燃料噴射弁の組み立てを終了する。ステップ7で噴射量が基準値外の時にはステップ9に進み、燃料噴射弁を全分解する。次にステップ10に進み、燃料噴射弁の各部品を洗浄する。そして、ステップ2に戻り、再び燃料噴射弁の仮組を行う。
特開2015−59427号公報
従来は、図8に示すように燃料を燃料噴射弁内に充填しない状態(ドライ状態)でアーマチュアのリフト量を調整している。しかし、燃料を燃料噴射弁内に充填しない状態(ドライ状態)と、燃料が燃料噴射弁内に充填される運転時(ウェット状態)とでは、アーマチュアのリフト量が異なるため、閉弁時間CTが異なることとなる。これは、ドライ状体からウェット状態になると、バルブ本体の内部に供給される燃料の圧力(レール圧P)によりバルブ本体が膨張し、マグネットとバルブシートとの距離が変化するためアーマチュアのリフト量が変化することが一つの原因となっていた。また、閉弁時間CTの変化は、ウェット状態とドライ状体とで、燃料による摺動部の潤滑状体が変化することや、ダンピングによりアーマチュア移動速度が変化することなども要因となっていた。
閉弁時間CTがドライ状態とウェット状態とで異なると、燃料噴射弁の製造時における調整時点と、実際の運転時点とで燃料噴射量が異なってしまうという問題があった。また、噴射量を測定し、不良となったときに、アーマチュアのリフト量を含め燃料噴射弁のどこに不具合があるのかわからないため、燃料噴射弁を全分解し、再調整する必要があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、製造時に運転時(ウェット状態)を想定して閉弁時間CTを基準値に合わせることで、運転時に正確な噴射量を得るとともに、製造時の工程上のロスを低減する燃料噴射弁の製造方法を得ることを目的とする。
本発明に係る燃料噴射弁の製造方法は、燃料噴射弁の高圧流路に燃料を充填するステップと、ソレノイドバルブのマグネットへの通電を開始してから通電を停止するまでの通電時間を設定するステップと、マグネットへの通電を開始するステップと、マグネットへの通電を停止するステップと、マグネットへの通電を停止してからマグネットに逆起電力のピーク値が発生するまでの閉弁時間を計測するステップと、通電時間に対応する閉弁時間が基準値となるようにアーマチュアのリフト量を調整するステップと、を有するものである。
本発明に係る燃料噴射弁の製造方法によれば、運転時(ウェット状態)を想定して、ウェット状態で燃料噴射量の調整を行うため、製造時における調整時点と、実際の運転時点とで燃料噴射量が異なることがなくなり、運転時に正確な噴射量を得ることができる。
実施の形態に係るコモンレール式燃料噴射制御装置を示す構成図である。 実施の形態に係る燃料噴射弁の断面図である。 実施の形態に係るソレノイドバルブのマグネットの電流値とアーマチュアのリフト量との関係を示した図である。 実施の形態に係る燃料噴射弁の通電時間ETと閉弁時間CTとの関係を示した模式図である。 実施の形態に係る燃料噴射弁の斜視図である。 実施の形態に係るアーマチュアのリフト量を示す断面図である。 実施の形態に係るアーマチュアのリフト量の調整フロー図である。 従来のアーマチュアのリフト量の調整フロー図である。
以下、本発明に係る燃料噴射弁の製造方法について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
また、各図において、詳細部分の図示が適宜簡略化または省略されている。また、重複する説明については、適宜簡略化または省略されている。
実施の形態.
<コモンレール式燃料噴射制御装置の基本構成>
本発明の実施の形態における燃料噴射弁(インジェクタ)の製造方法は、いわゆるコモンレール式燃料噴射制御装置に適用されるものである。
図1は、実施の形態に係るコモンレール式燃料噴射制御装置を示す構成図である。
コモンレール式燃料噴射制御装置は、高圧燃料の圧送を行う高圧ポンプ装置50と、この高圧ポンプ装置50により圧送された高圧燃料を蓄えるコモンレール1と、このコモンレール1から供給された高圧燃料をディーゼルエンジン(以下「エンジン3」と称する)の各気筒へ供給する複数の燃料噴射弁2と、エンジン3の動作制御や後述する燃料噴射制御処理などを実行する電子制御ユニット4(図1においては「ECU」と表記)とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
このような構成自体は、従来から良く知られている燃料噴射制御装置の基本的な構成と同一のものである。
高圧ポンプ装置50は、供給ポンプ5と、調量弁6と、高圧ポンプ7とを主たる構成要素として公知の構成を有してなるものである。
係る構成において、燃料タンク9の燃料は、供給ポンプ5により汲み上げられ、調量弁6を介して高圧ポンプ7へ供給されるようになっている。調量弁6には、電磁式比例制御弁が用いられ、その通電量が電子制御ユニット4によって制御されることで、高圧ポンプ7への供給燃料の流量、換言すれば、高圧ポンプ7の吐出量が調整されるものとなっている。
なお、供給ポンプ5の出力側と燃料タンク9との間には、戻し弁8が設けられており、供給ポンプ5の出力側の余剰燃料を燃料タンク9へ戻すことができるようになっている。
また、供給ポンプ5は、高圧ポンプ装置50の上流側に高圧ポンプ装置50と別体に設けるようにしても、また、燃料タンク9内に設けるようにしても良いものである。
燃料噴射弁2は、エンジン3の気筒毎に設けられており、それぞれコモンレール1から高圧燃料の供給を受け、電子制御ユニット4による噴射制御によって燃料噴射を行うようになっている。かかる実施の形態における燃料噴射弁2は、いわゆるソレノイド式と称されるものが用いられたものとなっている。
電子制御ユニット4は、例えば、公知の構成を有してなるマイクロコンピュータを中心に、RAMやROM等の記憶素子(図示せず)を有している。また、燃料噴射弁2を通電駆動するための回路(図示せず)や、調量弁6等を通電駆動するための回路(図示せず)を主たる構成要素として構成されたものとなっている。また、実施の形態においては、燃料噴射弁2のマグネット40に生ずる逆起電流を検出するための電流モニタ回路12(図1においては「I−MONI」と表記)が設けられており、その検出出力は図示されないマイクロコンピュータへ供給され、燃料噴射弁2に設けられたソレノイドバルブ32の閉弁タイミングの取得に供されるようになっている(詳細は後述する)。
電子制御ユニット4には、コモンレール1内の燃料の圧力(レール圧P)を検出する圧力センサ11の検出信号が入力される他、エンジン回転数、アクセル開度、外気温度、大気圧などの各種の検出信号が入力され、エンジン3の動作制御や燃料噴射制御等に供されるようになっている。
<燃料噴射弁2の構成>
図2は、実施の形態に係る燃料噴射弁の断面図である。
図2に示す公知の燃料噴射弁2は、燃料噴射弁本体30と、燃料噴射弁本体30の先端側に取り付けられたノズル体31と、燃料噴射弁本体30のノズル体31に対向する他端側に取り付けられたソレノイドバルブ32と、により大きく構成されている。ノズル体31内には、ノズル体31の軸方向に摺動可能に配置されたノズルニードル33が配置されている。ノズルニードル33には、長尺状のバルブピストン34が取り付けられている。バルブピストン34は、燃料噴射弁本体30内において、燃料噴射弁本体30の軸方向に摺動可能に配置されている。
また、バルブピストン34は、ノズルニードル33と対向する他端側が弁部材35内に収容されている。弁部材35内には、バルブピストン34の端部が配置される制御室36が画成されている。制御室36は、コモンレール1から燃料が供給される高圧接続部37と連通している。高圧接続部37はさらに流路38に連通し、流路38を介してノズル体31とノズルニードル33の先端との間のノズルシート部39に接続されている。ノズルニードル33は、ノズルスプリング33aにより、ノズルシート部39側に付勢されている。なお、高圧接続部37に連通する燃料噴射弁2内の制御室36、流路38、ノズルシート部39等を本発明の高圧流路と称する。
ソレノイドバルブ32は、ソレノイドコイルであるマグネット40を有しており、マグネット40の下端側には磁性体で構成されたアーマチュア41が配置されている。アーマチュア41は、円筒形状の案内部42の内部に摺動可能となるよう配置されている。アーマチュア41の下端側には、アーマチュア41の下端が着座する円形のバルブシート43が形成されている。
アーマチュア41の上部にはアーマチュア41をバルブシート43側に付勢するバルブスプリング45が収納されている。バルブシート43の中央には制御室36に連通するオリフィス44が開口している。アーマチュア41は、マグネット40への通電によりオリフィス44を開口させるように上方に移動する。ソレノイドバルブ32の上部には、さらに電源接続部46が設けられている。そして、燃料噴射弁本体30とソレノイドバルブ32とは調整ナット47にて接合されている。
<燃料噴射弁の作動>
燃料噴射弁2は、燃料の無噴射状態において、マグネット40への通電が停止している。アーマチュア41は、バルブスプリング45によりバルブシート43上に着座し、オリフィス44を閉じた状態となる。すると、制御室36には高圧の燃料がコモンレール1より充填されるとともに、ノズルシート部39側にも同様に高圧の燃料が充填されることとなる。この状態で、ノズルニードル33は、制御室36とノズルシート部39とに作用する燃料の受圧面積の差から生じる力、及び、ノズルスプリング33aにより作用する付勢力の合力により、ノズルシート部39側(下方側)に付勢され、ノズルシート部39は閉じた状態となる。よって、燃料は噴射されない。
このマグネット40への非通電状態からマグネット40に通電されると、燃料噴射弁2は、噴射状態となる。このときアーマチュア41は、マグネット40の磁力に吸い寄せられてマグネット40の下面に接触する。アーマチュア41が上昇することでオリフィス44が開いた状態となり、制御室36内の高圧の燃料はオリフィス44を通って燃料タンク(図示しない)に流出する。その結果、制御室36の圧力が下がり、ノズルシート部39側に充填された高圧の燃料による上向きの力が、制御室36、及び、ノズルスプリング33aにより作用する下向きの力に打ち勝ってノズルニードル33を上昇させる。よって、燃料がノズル体31の先端から噴射されることとなる。そして、マグネット40へ通電を継続することで最大噴射率の状態となる。
<閉弁時間CT>
燃料噴射弁2の噴射時におけるマグネット40への通電時間ET、及び、閉弁時間CTについて説明する。
図3は、実施の形態に係るソレノイドバルブのマグネットの電流値とアーマチュアのリフト量との関係を示した図である。
実施の形態に係る燃料噴射弁2のマグネット40への通電は、図3に示すように、通電開始時間tp1で開始され、通電終了時間tp2になると停止する。このとき、マグネット40の電流値は、通電開始時間tp1から時間の経過と共に急速に上昇し、一旦、あるピーク値に達したのち若干減少する。
その後、通電終了時間tp2までほぼ一定電流となり、通電終了時間tp2から時間の経過と共に零に向かって減少するように変化を示すものとなっている。そして、この電流値の通電波形が零に達した後、若干の時間経過後に、比較的短時間でピークとなり、その後、比較的短時間の間に零となる凸状の通電波形が出現する。
このとき、ソレノイドバルブ32のアーマチュア41は、通電開始時間tp1から若干のインターバルをおいて、リフト開始時間tp3でマグネット40に引っ張られリフトを開始する。マグネット40に吸い付けられたアーマチュア41は、最大リフト位置で静止する。
そして、通電終了時間tp2でマグネット40の磁力がなくなると、アーマチュア41はバルブシート43に向けて降下する。そして、着座時間ta1でアーマチュア41がバルブシート43に着座する。
電流値の通電波形に発生する凸状の通電波形は、ソレノイドバルブ32のアーマチュア41がバルブシート43に着座し、閉弁した際にマグネット40に生ずる逆起電流が表示されたものである。そのピークは、アーマチュア41がバルブシート43に着座するタイミングに対応することが知られており、図2の例においては着座時間ta1の時点である。すなわち、アーマチュア41がバルブシート43に着座するタイミングが最大逆起電力を発生させるポイントとなっている。
なお、図3においては、通電終了時間tp2と着座時間ta1との時間間隔を第1閉弁時間CT1と表記している。この第1閉弁時間CT1は、基準となる新品中央品の閉弁時間を示すものであり、製造時の閉弁時間CTの基準値となるものである。なお、新品中央品とは、未使用の燃料噴射弁2において、閉弁時間CTの基準値を持つ基準品である。
本発明の実施の形態においては、電流モニタ回路12により上述の逆起電流が検出され、その検出信号が電子制御ユニット4を構成するマイクロコンピュータ(図示せず)に入力される。すると、燃料噴射弁2の閉弁時間CTは、通電終了時間tp2と着座時間ta1との差により取得が可能となる。
なお、上述の各時間tp1、tp2・・・等は、エンジン3内のピストン(図示せず)が上死点にあるタイミングを基準として定められるものである。
次に、個体のばらつきにより、燃料噴射弁2の閉弁時間CTが新品中央品となる基準値からずれている例について説明する。
図3において破線で示す着座時間ta2は、閉弁時間CTが新品中央品の基準値からずれている燃料噴射弁2の通電波形を示している。
すなわち、基準値の第1閉弁時間CT1よりも長い時間をかけてアーマチュア41が最大リフト位置からバルブシート43に着座する。この時の着座時間ta2は、新品中央品の基準の着座時間ta1よりも図3において右側にシフトする。そして、このときの第2閉弁時間CT2は、通電終了時間tp2と着座時間ta2との時間間隔で表され、第1閉弁時間CT1よりも長くなっている。
閉弁時間CTに個体毎のばらつきが発生する原因は、アーマチュア41のリフト量のばらつきや、各摺動部の作動抵抗の相違などをあげることができる。
ここで、閉弁時間CTの新品中央品の基準値である第1閉弁時間CT1と、ばらつき等により基準値からずれた第2閉弁時間CT2との差を閉弁時間差△CTと定義する。
なお、新品中央品の開弁時間VOT1は、アーマチュア41のリフトが開始するリフト開始時間tp3から着座時間ta1までの時間で表される。また、新品中央品の基準値からずれている燃料噴射弁2の開弁時間VOT2は、アーマチュア41のリフトが開始するリフト開始時間tp3から着座時間ta2までの時間で表される。
図3に示す場合、通電時間ETは2つの燃料噴射弁2で共通だが、閉弁時間CTが異なることにより、開弁時間VOT1と開弁時間VOT2とに差が生じ、燃料噴射量が異なってしまうこととなる。
<燃料の圧力(レール圧P)と、通電時間ETと、閉弁時間CTとの関係>
ここで、図4を用いて、燃料噴射弁2に燃料の圧力(レール圧P)を変化させて充填したときの通電時間ETと閉弁時間CTとの関係について説明する。
図4は、実施の形態に係る燃料噴射弁の通電時間ETと閉弁時間CTとの関係を示した模式図である。
図4は、横軸に燃料噴射弁2のマグネット40への通電時間ETを示し、縦軸に通電時間ETが終了した時点からアーマチュア41がバルブシート43に着座するまでの時間である閉弁時間CTを示している。
また、燃料噴射弁2に充填される燃料の圧力(レール圧P)を複数のパターンに分けて測定したものである。図4では、レール圧Pが40MPaの場合の閉弁時間CTの範囲を実線で示し、レール圧Pが80MPaの場合の閉弁時間CTの範囲を破線で示し、レール圧Pが120MPaの場合の閉弁時間CTの範囲を鎖線で示している。
実施の形態に係る燃料噴射弁2は、図4に示す例では通電時間ETが400μsよりも長い領域で、閉弁時間CTが燃料の圧力との相関関係を有している。すなわち、燃料の圧力が高くなるほど、閉弁時間CTは短くなっている。
これは、燃料の圧力が高くなると、制御室36に充填される燃料の圧力により燃料噴射弁本体30の弁部材35等が外方へ若干膨張して変形する。すると、制御室36の上方にあるバルブシート43が相対的に上方に移動する。したがって、アーマチュア41がマグネット40の下面からバルブシート43に着座するまでのリフト量(ストローク長さ)が短くなり、閉弁時間CTが短くなるためである。
この通電時間ETが比較的長い領域に対して、通電時間ETが比較的短い200〜400μsとなる領域で通電時間ETを増加させると、閉弁時間CTは燃料の各圧力のライン毎に極大値Max(ET=230μs程度)まで増加する。その後、閉弁時間CTは、極大値Maxから各燃料の圧力のラインがある程度重なった状態で減少をはじめ、極小値Min(通電時間ET=350μs程度)まで低下する。そして、通電時間ETが350μsよりも増加すると燃料の圧力の影響を受け、燃料の各圧力における各閉弁時間CTのラインがばらけて重ならなくなっている。
すなわち、通電時間ETが比較的短い領域であるET=230以上350μs以下では、閉弁時間CTと燃料の圧力変化との相関性が低くなる領域が存在している。この領域を燃料の圧力に対する閉弁時間CTの不感帯と定義する。
通電時間ETが比較的短い200〜400μsとなる領域では、通電時間ETが230μsよりも短いと、アーマチュア41がマグネットの下面まで到達せずに落下する。そして、通電時間ETが約230μsのときにアーマチュア41の滞空時間が最大となり閉弁時間CTが最大値を示すこととなる。
また、通電時間ETがET=230μsより長くなると、アーマチュア41がアーマチュア41とマグネット40の下面との間に燃料が圧縮された状態で衝突し、燃料の反発力で跳ね返ってバルブシート43上に着座する。よって、アーマチュア41に初期速度が付加された状態でバルブシート43上まで移動する。したがって、閉弁時間CTが通電時間ETの増加に伴い徐々に短くなる。
この通電時間ETが比較的短い領域である230μs以上350μs以下では、ノズルニードル33が開くことで制御室36に充填される燃料の圧力が低下する。したがって、燃料噴射弁本体30の弁部材35等が膨張した変形状態が解消され、制御室36の上方に設けられたバルブシート43が圧力の加わる前の位置に戻る。すると、アーマチュア41がマグネット40の下面からバルブシート43に着座するまでのリフト量(ストローク長さ)が燃料の圧力の加わる前の長さに戻り、閉弁時間CTと燃料の圧力(レール圧P)変化との相関関係が低くなる。
さらに、通電時間ETが400μsより長くなると、アーマチュア41はマグネット40の下面に一度接触し、マグネット40の通電が切られてからバルブシート43上に着座する。この通電時間ETの領域では、制御室36に充填される燃料の圧力が回復し、燃料噴射弁本体30の弁部材35等が膨張した変形状態となる。このため、上述のように閉弁時間CTはアーマチュア41のリフト量(ストローク長さ)に影響を受け、燃料の圧力(レール圧P)により変化することとなる。
<アーマチュア41のリフト量の調整方法>
アーマチュア41のリフト量の調整は、例えば、調整ナット47を回転させることで行うことができる。
図5は、実施の形態に係る燃料噴射弁の斜視図である。
図6は、実施の形態に係るアーマチュアのリフト量を示す断面図である。
図5に示すように、アーマチュア41のリフト量の調整は、調整ナット47を回転させて行う。調整ナット47を回転させると、マグネット40が燃料噴射弁2の軸方向に移動することにより、図6に示すようにアーマチュア41の上面と、マグネット40の下面との離間距離が相対的に変更される。例えば、図3で説明したように、初期状態でアーマチュア41のリフト量が大きく、基準値より閉弁時間CTが長くなることで燃料噴射量が多くなっている燃料噴射弁2の場合には、図6に示すようにアーマチュア41のリフト量が小さくなるように変更する。すると、閉弁時間CTが短くなり、燃料噴射量が減少して燃料噴射量を基準値内に調整することが可能となる。
<閉弁時間CTの調整方法>
次に、燃料噴射弁2の閉弁時間CTの調整方法について説明する。
実施の形態に係る燃料噴射弁2の製造方法では、燃料噴射弁2内に燃料を充填した状態で閉弁時間CTの調整を行う。
図7は、実施の形態に係るアーマチュアのリフト量の調整フロー図である。
まず、ステップ1で燃料噴射弁2の組み立てをスタートする。
ステップ2にて燃料噴射弁2の仮組が完成すると、ステップ3に進む。
ステップ3ではドライ状態で閉弁時間CTを測定し、アーマチュア41のリフト量を仮調整する。
ステップ4で燃料噴射弁2の組み立てが終了する。
ステップ5に進み、燃料噴射弁2を噴射量測定装置に取り付ける。
ステップ6にて燃料噴射弁2を暖気運転し、燃料噴射弁2の高圧流路内に高圧の燃料を充填する(ウェット状態)。高圧流路とは、高圧接続部37に連通する制御室36、流路38、ノズルシート部39等を指すが、これらのうち少なくとも制御室36に高圧の燃料が充填された状態をウェット状態とする。燃料噴射弁2の高圧接続部37に高圧の燃料を供給することで、燃料噴射弁2は、運転時と同一の圧力状態とする。このとき、マグネット40は、通電されておらず、燃料は噴射されていない。
ステップ7に進み、マグネット40への通電時間ETを設定する。マグネット40への通電時間ETは、例えば図4に記載した燃料の圧力に対する閉弁時間CTの不感帯であるET=230μs以上350μs以下等に設定する。これは、上記のように燃料の圧力に対する閉弁時間CTの不感帯内で閉弁時間CTを計測することで、燃料の圧力の影響を受けず、正確な閉弁時間CTを計測できるためである。
次にステップ8に進み、マグネット40に通電を開始し、ステップ7で設定した通電時間ET経過後、マグネット40への通電を停止する。
ステップ9に進み、閉弁時間CTを測定する。上記のようにソレノイドバルブ32が閉弁した際にマグネット40に生ずる逆起電流を検出する。そして、マグネット40への通電が停止した時刻から、逆起電力が発生した時刻までの時間を閉弁時間CTとして計測する。
次にステップ10に進み、アーマチュア41のリフト量を本調整する。ステップ9で計測した閉弁時間CTが、例えば新品中央品の予め定めた基準値内となるように、アーマチュア41のリフト量を調整する。
次にステップ11に進み、燃料の噴射量を測定する。噴射量が基準値内の時にはステップ12に進み燃料噴射弁2の組み立てを終了する。
ステップ11で測定した噴射量が基準値外の時にはステップ13に進み、燃料噴射弁2のノズル側のみを分解する。
次にステップ14に進み、分解した燃料噴射弁2の部品を洗浄する。
ステップ15に進み、燃料噴射弁2の再組み立てをする。
ステップ16に進み、再び燃料噴射弁を暖気運転し、内部に高圧の燃料を充填する。そして、ステップ11に戻り、再び燃料の噴射量を測定する。
<効果>
実施の形態に係る燃料噴射弁2の製造方法によれば、運転時(ウェット状態)を想定して、ウェット状態で燃料噴射量の調整を行うため、製造時における調整時点と、実際の運転時点とで燃料噴射量が異なることがなくなり、運転時に正確な噴射量を得ることができる。
また、燃料の圧力に対する閉弁時間CTの不感帯内で通電時間ETを設定し、閉弁時間CTを計測することで、燃料の圧力の影響を受けず、正確な閉弁時間CTを計測することができる。
さらに、噴射量を測定し不良となったときに、アーマチュア41のリフト量はウェット状態で調整済みのため、再調整が必要な部位がアーマチュア41のリフト量関連以外の例えばノズル側のみに限定される。すると、燃料噴射弁2の分解箇所が限定されるため、製造時の工程上のロスを低減することができる。
1 コモンレール、2 燃料噴射弁、3 エンジン、4 電子制御ユニット、5 供給ポンプ、6 調量弁、7 高圧ポンプ、8 戻し弁、9 燃料タンク、11 圧力センサ、12 電流モニタ回路、30 燃料噴射弁本体、31 ノズル体、32 ソレノイドバルブ、33 ノズルニードル、33a ノズルスプリング、34 バルブピストン、35 弁部材、36 制御室、37 高圧接続部、38 流路、39 ノズルシート部、40 マグネット、41 アーマチュア、42 案内部、43 バルブシート、44 オリフィス、45 バルブスプリング、46 電源接続部、47 調整ナット、50 高圧ポンプ装置、CT 閉弁時間、ET 通電時間、P レール圧。

Claims (7)

  1. 燃料噴射弁の高圧流路に燃料を充填するステップと、
    ソレノイドバルブのマグネットへの通電を開始してから通電を停止するまでの通電時間を設定するステップと、
    前記マグネットへの通電を開始するステップと、
    前記マグネットへの通電を停止するステップと、
    前記マグネットへの通電を停止してから前記マグネットに逆起電力のピーク値が発生するまでの閉弁時間を計測するステップと、
    前記通電時間に対応する前記閉弁時間が基準値となるようにアーマチュアのリフト量を調整するステップと、
    を有し、
    前記通電時間は、前記高圧流路に充填される燃料の圧力により、前記閉弁時間が影響を受けない不感帯において設定される燃料噴射弁の製造方法。
  2. 前記不感帯は、前記通電時間の変化に対して前記閉弁時間が有する極大値と極小値との間の通電時間として規定される請求項に記載の燃料噴射弁の製造方法。
  3. 前記不感帯の通電時間は、230μs以上350μs以下の値を含む請求項またはに記載の燃料噴射弁の製造方法。
  4. 燃料噴射弁の高圧流路に燃料を充填するステップと、
    ソレノイドバルブのマグネットへの通電を開始してから通電を停止するまでの通電時間を設定するステップと、
    前記マグネットへの通電を開始するステップと、
    前記マグネットへの通電を停止するステップと、
    前記マグネットへの通電を停止してから前記マグネットに逆起電力のピーク値が発生するまでの閉弁時間を計測するステップと、
    前記通電時間に対応する前記閉弁時間が基準値となるようにアーマチュアのリフト量を調整するステップと、
    を有し、
    前記アーマチュアのリフト量を調整するステップの後に、燃料噴射量を測定するステップを有し、測定した前記燃料噴射量が基準値を満たさないときには、燃料噴射弁のノズル体のみを分解、洗浄、再組み立てするステップを有する燃料噴射弁の製造方法。
  5. 燃料噴射弁の高圧流路に燃料を充填するステップと、
    ソレノイドバルブのマグネットへの通電を開始してから通電を停止するまでの通電時間を設定するステップと、
    前記マグネットへの通電を開始するステップと、
    前記マグネットへの通電を停止するステップと、
    前記マグネットへの通電を停止してから前記マグネットに逆起電力のピーク値が発生するまでの閉弁時間を計測するステップと、
    前記通電時間に対応する前記閉弁時間が基準値となるようにアーマチュアのリフト量を調整するステップと、
    を有し、
    前記通電時間が、前記通電時間と前記閉弁時間の関係において前記閉弁時間が極大値となった後極小値に低下するまでの間に対応する通電時間に設定される燃料噴射弁の製造方法。
  6. 前記高圧流路に燃料を充填するステップの前に、前記高圧流路が空の状態で前記アーマチュアのリフト量を仮調整するステップを有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料噴射弁の製造方法。
  7. 前記アーマチュアのリフト量は、前記マグネットの位置を変更する調整ナットを回動して調整する請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料噴射弁の製造方法。
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