JP6808884B1 - 無人搬送車 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動走行部とその前後に設けられた一対の従動走行部とを備え、各従動走行部が左側及び右側従動輪を有している無人搬送車において、操舵性を低下させることなく、無人搬送車が停車する際の従動輪の首振りを防止する。【解決手段】一対の従動走行部40,50のうち少なくとも一方は操舵部42,52を有している。一方の操舵部42は、第二駆動源43と、左側従動輪41Lに連結された左側操舵軸45Lと、右側従動輪41Rの車軸44Rに連結された右側操舵軸45Rと、第二駆動源43からの動力を両操舵軸45L,45Rに伝達して該両操舵軸45L,45Rを同じ操舵角で同方向に回転させる回転伝達機構46とを有している。他方の操舵部52は操舵部42と同様の構成を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、車体に取付けられ、第一駆動源から伝達される動力で回転する駆動輪を有するとともに該駆動輪によって車体を操舵可能に構成された駆動走行部と、該車体における駆動走行部を挟んで前後方向の両側に設けられた一対の従動走行部とを備えた無人搬送車に関する。
従来から、上述した無人搬送車の一例として、特開2015−113049号公報(下記特許文献1)に開示された無人搬送車が知られている。この無人搬送車は、駆動走行部として車体の前後方向の中央部に左右一対の駆動輪を有していて、両駆動輪の回転数を異ならせることで左右に操舵可能になっている。従動走行部は、車体における駆動走行部を挟んで前後両側に設けられている。各従動走行部の左側従動輪及び右側従動輪は、鉛直軸回りに自由旋回可能なキャスター付きの車輪からなり、車体の移動に従って回転及び旋回可能になっている。左右の従動輪の旋回軸は、車軸に対して径方向外側に水平にオフセットしている。
特開2015−113049号公報
ところで、上述した従来の無人搬送車のように、左右の従動輪を鉛直軸回りに自由旋回可能に構成した場合、無人搬送車が停車する際に、各従動輪の首振り(旋回軸回りの自由回転)が発生して、各従動輪の接地位置が車体の前後左右にばらついてしまう。
この結果、例えば、無人搬送車の上面にロボットを搭載した場合に、作業対象の近傍に停車した無人搬送車の従動輪の接地位置と作業ロボットの作業位置との水平距離(以下、作業距離という)にばらつきが生じる。すなわち、例えば図15の二点鎖線に示すように、従動輪303がその旋回軸C1に対して前側を向く状態で無人搬送車301が停車した場合には、前記作業距離は最小距離A2になるが、図15の実線で示すように、従動輪303がその旋回軸C1に対して後側を向く状態で無人搬送車301が停車した場合には、作業距離が最大距離A1になる。作業距離が最大距離A1の状態では、作業ロボット305のオーバーハングに起因するモーメント荷重が著しく増加する。このため、無人搬送車301が作業ロボット305のオーバーハング側(図15の左側)に傾く等して無人搬送車301の姿勢が不安定になるという問題が生じる。
また、無人搬送車の停車時に従動輪に首振りが生じることで、無人搬送車の停車位置精度がばらついたり、停車後の無人搬送車を発進させる際に、車体の発進方向に対して各従動輪が逆らって無人搬送車が発進不能になったりするという問題がある。
これらの問題を解決するべく、各従動輪の旋回軸を車軸に対して水平方向にオフセットさせずに一致させることが考えられる。しかしこの場合、車体の進行方向の変化に対して各従動輪の旋回追従性が低下して無人搬送車の操舵性が低下するという問題がある。
本発明は、以上のような背景の下でなされたものであって、無人搬送車の操舵性を低下させることなく、無人搬送車が停車する際の従動輪の首振りを防止することにある。
前記課題を解決するための本発明は、車体に取付けられ、第一駆動源から伝達される動力で回転する駆動輪を有するとともに該駆動輪によって前記車体を操舵して駆動走行させる駆動走行部と、該車体における前記駆動走行部を挟んで前後方向の両側に設けられた一対の従動走行部とを備え、該一対の従動走行部がそれぞれ、前記駆動走行部により駆動走行される前記車体の移動に従って回転及び旋回可能な左側従動輪及び右側従動輪を有して構成される無人搬送車であって、前記一対の従動走行部のうち少なくとも一方は、前記車体の移動に従って該従動走行部の左側従動輪及び右側従動輪を操舵する操舵部を有しており、前記操舵部は、前記第一駆動源とは異なる第二駆動源と、鉛直方向に延び、前記左側従動輪の車軸である左側車軸に連結された左側操舵軸と、鉛直方向に延び、前記右側従動輪の車軸である右側車軸に連結された右側操舵軸と、前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の双方に連結され、前記第二駆動源からの動力を該両操舵軸に伝達して該両操舵軸を同じ操舵角で同方向に回転させる回転伝達機構とを有し、前記第二駆動源は、前記車体における左右方向の中央部に配置されている無人搬送車に係る。
この無人搬送車では、駆動走行部の駆動輪によって車体が走行駆動されるとともに左右に操舵される。駆動輪による車体の操舵方式としては、左右一対の駆動輪を設けて両者の回転数差によって操舵力を得る方式や、駆動輪自体を左右に旋回させることで操舵力を得る方式等が挙げられる。そして、車体が駆動走行部によって走行駆動及び操舵されて車体が移動するのに伴い、一対の従動走行部の左側従動輪及び右側従動輪が回転及び旋回する。この一対の従動走行部のうち少なくとも一方に対しては操舵部が設けられており、車体を左右に操舵させる際には、操舵部に設けられた回転伝達機構によって、第二駆動源からの動力が左側操舵軸及び右側操舵軸に伝達され、左側操舵軸及び右側操舵軸が同じ操舵角で同方向に回転駆動される。この結果、左側操舵軸に連結された左側従動輪と、右側操舵軸に連結された右側従動輪とが同じ操舵角で同方向に操舵される。
このように、左右の従動輪を、第二駆動源からの動力によってそれぞれの操舵軸回りに駆動する構成を採用することで、無人搬送車が停車する際に左右の従動輪に首振り(旋回方向の自由回転)が発生するのを防止することができる。
よって、無人搬送車を停車させる際の左右の従動輪の首振りよって、左右の従動輪の接地位置が前後左右にばらつくのを防止することができる。したがって、例えば、無人搬送車の上面に作業ロボットを搭載した場合に、作業対象に対峙して停車した無人搬送車の従動輪の接地位置と作業ロボットの作業位置との水平距離のばらつきを抑えることができる。よって、作業ロボットのオーバーハングに起因する過度のモーメント荷重が車体に作用して車体の姿勢が不安定になるのを回避することができる。
また、本発明の構成によれば、回転伝達機構によって左右の従動輪を同じ操舵角で同方向に操舵することができるため、左右の従動輪の操舵角を一致させて車体の旋回操舵性を向上させることができる。
また、発明において、前記操舵部が設けられる従動走行部は、前記左側車軸に二つの前記左側従動輪を支持し、前記右側車軸に二つの前記右側従動輪を支持して構成され、前記操舵部は、前記左側操舵軸が、前記左側車軸における前記二つの左側従動輪の間に位置する部分に連結され、前記右側操舵軸が、前記右側車軸における前記二つの右側従動輪の間に位置する部分に連結されている態様を採用することができる。
この態様によれば、左側操舵軸及び右側操舵軸がそれぞれ、左側従動輪の車軸及び右側従動輪の車軸に連結されているため、各操舵軸を車軸に対してオフセットさせた場合に比べて、各操舵軸回りのイナーシャを低減することができ、第二駆動源を小型化することができる。また、左右の操舵軸がそれぞれ車体の進行方向に対して180°回転したとしても、車体進行方向における左側従動輪及び右側従動輪の接地位置は変化しない。このため、第二駆動源により左側操舵軸及び右側操舵軸の回転制御を行う際にこの対称性を利用して制御を容易化することができる。また、左側従動輪及び右側従動輪をそれぞれ二つずつ設けて双輪とすることで、各従動輪の直径を極力小さく抑えつつ、車体に搭載可能な最大積載荷重を高めることができる。
また、発明において、前記操舵部の前記回転伝達機構は、前記第二駆動源により回転駆動される駆動ギアと、前記左側操舵軸に回転一体に固定され且つ前記駆動ギアに噛合する左側操舵ギアと、前記右側操舵軸に回転一体に固定され且つ前記駆動ギアに噛合する右側操舵ギアとを有している態様を採用することができる。
この態様によれば、第二駆動源により駆動ギアが回転駆動されると、駆動ギアに噛合する左側操舵ギア及び右側操舵ギアが回転し、これに伴い、左側操舵ギアに連結された左側操舵軸及び右側操舵ギアに連結された右側操舵軸が回転する。このように、三つのギアを組み合わせた簡単なギア機構により前記回転伝達機構を構成することができる。
また、本発明において、前記操舵部の前記回転伝達機構は、前記左側操舵軸に回転一体に固定された左側操舵プーリと、前記右側操舵軸に回転一体に固定された右側操舵プーリと、該両プーリに掛回された動力伝達ベルトとを有し、前記第二駆動源は、該両プーリのうちの一方又は該両プーリとは異なる他のプーリを介して前記動力伝達ベルトに動力伝達可能に連結されている態様を採用することができる。
この態様によれば、第二駆動源の動力が、右側操舵プーリ及び左側操舵プーリの一方又は他のプーリを介して動力伝達ベルトに伝達され、動力伝達ベルトが回転する。この結果、左側及び右側操舵プーリが動力伝達ベルトと共に回転して、左側操舵プーリに連結された左側操舵軸と右側操舵プーリに連結された右側操舵軸とが回転する。このように、前記回転伝達機構としてベルト伝達機構を採用することで、ギア伝達機構を採用した場合に比べて、左側操舵軸と右側操舵軸との軸間距離を広くとることができる。また、ギア伝達機構を採用した場合のように、左側操舵軸と右側操舵軸との軸間距離の増加に応じてギア径を増大させる必要もないため、回転伝達機構をコンパクトに構成することができる。
また、本発明において、前記操舵部は、前記一対の従動走行部の双方に設けられており、前記車体の旋回走行時に、一方の該操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び右側操舵軸の回転方向と、他方の該操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び右側操舵軸の回転方向とが、互いに逆向きになるように該各操舵部に設けられた前記第二駆動源を制御する制御部をさらに備えている態様を採用することができる。
この態様によれば、一方の操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び右側操舵軸の回転方向と、他方の操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び右側操舵軸の回転方向とが、互いに逆向きになるように、各操舵部の第二駆動源が制御部によって制御される。したがって、無人搬送車の車体をカーブに沿ってスムーズに旋回させることができる。
また、本発明において、前記操舵部は、前記一対の従動走行部の双方に設けられており、一方の前記操舵部の回転伝達機構は、前記左側操舵軸に回転一体に固定された第一プーリと、前記右側操舵軸に回転一体に固定された第二プーリとを有し、他方の前記操舵部の回転伝達機構は、前記左側操舵軸に回転一体に固定された第三プーリと、前記右側操舵軸に回転一体に固定された第四プーリとを有しており、前記第一〜第四プーリには、一つの動力伝達ベルトが掛け回されており、前記両操舵部は、前記第二駆動源として共通の一つの駆動源を有しており、前記共通の一つの駆動源は、前記第一〜第四プーリのいずれか一つ又は該第一〜第四プーリとは異なる他のプーリを介して前記一つの動力伝達ベルトに動力伝達可能に連結され、前記一つの動力伝達ベルトは、前記第一プーリ及び前記第二プーリに対しては互いの内側から掛け回され、前記第三プーリ及び第四プーリに対しては互いの外側から掛け回されることで、一方の前記操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の回転方向と、他方の前記操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の回転方向とを互いに逆向きにするように構成された態様を採用することができる。
この態様によれば、一対の操舵部は、前記第二駆動源として共通の一つの駆動源を有している。この一つの駆動源は、第一〜第四プーリと一つの動力伝達ベルトとのいずれかに連結されており、これにより、第一〜第四プーリが動力伝達ベルトを介して回転する。この一つの動力伝達ベルトは、第一プーリ及び第二プーリに対しては内側から掛け回される一方、他方の従動走行部に設けられた第三プーリ及び第四プーリに対しては外側から掛け回されている。したがって、第一プーリ及び第二プーリの回転方向と、第三プーリ及び第四プーリの回転方向とは互いに逆向きになる。この結果、一方の従動走行部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の回転方向と、前記他方の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の回転方向とが、互いに逆向きになる。したがって、無人搬送車の車体をカーブに沿ってスムーズに旋回させることができる。また、一対の従動走行部の操舵部は、第二駆動源として共通の一つの駆動源を有しているため、高価な部品である第二駆動源の数を極力減らして製品コストを低減することができる。
本発明によれば、無人搬送車の操舵性を低下させることなく、無人搬送車が停車する際の左右の従動輪の首振りを防止することができる。したがって、例えば、上面に作業ロボットを搭載した無人搬送車を、作業対象に対峙して停車させた際に、無人搬送車の各従動輪の接地位置と作業ロボットの作業位置との水平距離が、従動輪の首振りによってばらつくのを防止することができる。よって、作業ロボットによる作業中に、車体に対して、作業ロボットのオーバーハングに起因する過度のモーメント荷重が作用するのを回避することができる。また、無人搬送車の停車の際に各従動輪の首振りが発生することで無人搬送車の停車位置精度が低下するのを回避することができる。さらに、無人搬送車を発進させる際に、停車時に首振りした各従動輪によって車体の発進が妨げられることもない。
本発明の第1の実施形態に係る無人搬送車と該無人搬送車に搭載されたロボットとを示す斜視図である。 第1の実施形態係る無人搬送車を示す下側から見た平面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車の走行装置を示す上側から見た平面図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車の制御ブロック図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車を前側に向かって左側に旋回させる際の、前側の操舵部及び後側の操舵部の動作を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車を前側に向かって右側に旋回させる際の、前側の操舵部及び後側の操舵部の動作を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る無人搬送車を使用した加工システムの一例を示す上側から見た平面図である。 図9の加工システムにおいて無人搬送車が加工機の正面側の作業位置に停車した状態を示す側面図である。 第2の実施形態に係る無人搬送車を示す図4相当図である。 第2の実施形態に係る無人搬送車の走行装置を示す上側から見た平面図である。 第2の実施形態の変形例に係る無人搬送車の走行装置を示す上側から見た平面図である。 第3の実施形態に係る無人搬送車の走行装置を示す上側から見た平面図である。 従来例に係る無人搬送車が加工機の正面側の作業位置に停車した状態を示す側面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1に示すように、本例の無人搬送車1は、略直方体状をなす搬送車本体(車体)10と、搬送車本体10の下端部に設けられた走行装置20(図2参照)とを有している。搬送車本体10の上面には、一例として作業用のロボット100が搭載されている。無人搬送車1は、ロボット100によりワークを把持しながら搬送車本体10を床面上で移動させることでワークを搬送する。 搬送車本体10の内部には、無人搬送車1の走行装置20及びロボット100の作動制御を行う制御装置60(図6にのみ示す)が収容されている。
図2に示すように、搬送車本体10は、平面視で見て所定方向(図2の左右方向)に長い矩形状をなしている。本実施形態では、搬送車本体10の長手方向(図2の左右方向)を無人搬送車1の前後方向と定義し、長手方向に直交する方向(図2の上下方向)を無人搬送車1の左右方向と定義する。以下の説明において、特に断らない限り、前側、後側、左側、及び右側は、無人搬送車1を基準とする方向である。また、各構成要素の左右を区別する必要があるときは、符号に「L」を付して左側を示し、「R」を付して右側を示すが、左右を区別する必要が無い場合は、「L」や「R」を付さないものとする。
図1に示すように、前記ロボット100は、搬送車本体10の上面における前側端部に搭載されている。ロボット100は、第一アーム101、第二アーム102及び第三アーム103の三つのアームを備えた多関節型のロボットであり、第三アーム103の先端部にはハンド104が装着されている。ロボット100は、ハンド104によってワークを把持可能に構成されている。
図2に示すように、前記走行装置20は、搬送車本体10の下端部における前後方向の中央部に設けられた駆動走行部30と、駆動走行部30を挟んで前後方向の前側及び後側にそれぞれ設けられた前側従動走行部40及び後側従動走行部50とを有している。駆動走行部30は、搬送車本体10の推進力及び操舵力を発生させる一方、前側従動走行部40及び後側従動走行部50は、搬送車本体10の移動に従って従動輪41及び従動輪51を操舵させるだけで推進力は発生しない。
具体的には、駆動走行部30は、左右の駆動輪31と、左右の駆動輪31を駆動するための左右の駆動モータ32(第一駆動源の一例)とを有している。左右の駆動モータ32はそれぞれ、減速機33を介して左右の駆動輪31に連結されていて、各駆動輪31を独立に駆動可能に構成されている。
搬送車本体10の底板11の下面には、左右方向に間隔を空けて配置された一対の支持レバー34が取付けられている。各支持レバー34は、前後方向に延びる断面コ字状の柱状部材からなり、前記左右の駆動モータ32は、減速機33と共に各支持レバー34に支持されている。
図2及び図3に示すように、各支持レバー34の前側端部は、搬送車本体10の底板11から下側に突出する支持ブラケット36に支持軸35を介して揺動可能に支持されている。支持レバー34の後側端部は、搬送車本体10の底板11の下面にサスペンションスプリング37を介して懸架されている。左右の駆動モータ32は、左右の支持レバー34の前後方向の中間部における車幅方向の内側面に取付けられている。各駆動モータ32の減速機33は、各支持レバー34のコ字内側に収容されている。各駆動輪31が床面上の凸凹を通過する際には、該支持レバー34が支持軸35を支点に上下に揺動するとともにサスペンションスプリング37が上下に伸縮する。これにより、路面からの振動及び変位をサスペンションスプリング37により吸収して無人搬送車1の走行安定性を向上させることができる。駆動走行部30は、左右の駆動輪31の回転により搬送車本体10の推進力を発生させるとともに、左右の駆動輪31の回転速度を異ならせることで搬送車本体10を左右に操舵可能に構成されている。
次に、図2〜図5を参照して前側従動走行部40及び後側従動走行部50の構成を説明する。尚、前側従動走行部40と後側従動走行部50とは、その配置箇所が異なっているだけで構成は同じであるため、以下では、前側従動走行部40の構成のみ説明を行い、後側従動走行部50の構成については、前側従動走行部40の各部を示す40番台の符号の代わりに50番台の符号を付してその詳細な説明を省略する。
前側従動走行部40は、図2〜図5に示すように、左右の従動輪41L,41Rと、左右の従動輪41L,41Rを操舵する一つの操舵部42とを有している。左側従動輪41Lは二つ一組で構成され、この二つの左側従動輪41Lは、搬送車本体10の底板11と平行な左側車軸44Lの両端部に回転自在に支持されている。換言すると、左側従動輪41Lは、一つの左側車軸44Lに対して双輪構造で支持されている。同様に、右側従動輪41Rは二つ一組で構成され、この二つの右側従動輪41Rは、搬送車本体10の底板11と平行な右側車軸44Rの両端部に回転自在に支持されている。換言すると、右側従動輪41Rは、一つの右側車軸44Rに対して双輪構造で支持されている。
前記操舵部42は、図4に示すように、前側従動部モータ43(第二駆動源の一例)と、左右の従動輪41の車軸44に連結された左右の操舵軸45と、前側従動部モータ43の動力を左右の操舵軸45に伝達する回転伝達機構46とを有している。
前側従動部モータ43は、搬送車本体10内の前側端部における左右方向の中央部に収容されている。前側従動部モータ43は、その出力軸43aが鉛直方向に延びる状態で搬送車本体10内の固定用ブラケット(図示省略)に固定されている。
左右の操舵軸45は、前側従動部モータ43の出力軸43aと同様に鉛直方向に延設されている。左右の操舵軸45は、前側から見て、前側従動部モータ43の出力軸43aに対して左右対称に配置されている。
左側操舵軸45Lは、鉛直方向に延びる軸本体部45aと軸本体部45aの下端部に同軸に一体形成されたフランジ部45bとを有している。左側操舵軸45Lは、軸本体部45aが搬送車本体10の底板11を貫通する状態で、底板11の下面をフランジ部45bによって支持している。底板11の下面におけるフランジ部45bに対応する箇所には、周方向の回転を許容するスラストベアリング49が取付けられている。
左側操舵軸45Lは、その下端部が、一対の左側従動輪41Lの車軸44Lにおける軸方向の中央部に連結され、上端部が前記回転伝達機構46の左側操舵ギア48L(後述する)に連結されている。回転伝達機構46によって左側操舵軸45Lが回転駆動されると、一対の左側従動輪41Lが該左側操舵軸45Lと共に回転する。図5に示すように、左側操舵軸45Lの軸心は、上側から見て、一対の左側従動輪41Lと左側車軸44Lとからなる車輪アッセンブリの中心に位置している。左側操舵軸45Lの軸心は、左側車軸44Lの軸心方向から見ると該軸心を通っている(つまり左側従動輪41Lの軸心に対して水平方向にオフセットしていない)。
右側操舵軸45Rは、図4に示すように、左側操舵軸45Lと同様に、鉛直方向に延びる軸本体部45aと軸本体部45aの下端部に同軸に一体形成されたフランジ部45bとを有している。右側操舵軸45Rは、軸本体部45aが搬送車本体10の底板11を貫通する状態で、底板11の下面をフランジ部45bによって支持している。右側操舵軸45Rに対しても左側操舵軸45Lと同様に、底板11の下面に摩擦低減用のスラストベアリング49が設けられている。
右側操舵軸45Rは、その下端部が、一対の右側従動輪41Rの車軸44Rにおける軸方向の中央部に連結され、上端部が回転伝達機構46の右側操舵ギア48R(後述する)に連結されている。回転伝達機構46によって右側操舵軸45Rが回転駆動されると、一対の右側従動輪41Rが該右側操舵軸45Rと共に回転する。図5に示すように、右側操舵軸45Rの軸心は、上側から見ると、一対の右側従動輪41Rと車軸44Rとからなる車輪アッセンブリの中心に位置している。右側操舵軸45Rの軸心は、右側車軸44Rの軸心方向から見ると該軸心を通っている(つまり右側車軸44Rの軸心に対して水平方向にオフセットしていない)。
回転伝達機構46は、図4及び図5に示すように、前側従動部モータ43の出力軸43aの下端部に回転一体に連結された駆動ギア47と、左側操舵軸45Lの上端部に回転一体に連結された左側操舵ギア48Lと、右側操舵軸45Rの上端部に回転一体に連結された右側操舵ギア48Rとを有している。
左側操舵ギア48L及び右側操舵ギア48Rは、駆動ギア47を挟んで左右両側に配置されている。左側操舵ギア48L及び右側操舵ギア48Rは、駆動ギア47に対して同じギア比で左右両側から噛合している。尚、本例では、左側操舵ギア48L及び右側操舵ギア48Rを駆動ギア47に直接噛合させるようにしているが、これに限ったものではなく、少なくとも一つのアイドルギアを介して噛合させるようにしてもよい。この場合、駆動ギア47から左側操舵ギア48Lに至るギア列の全体ギア比と、駆動ギア47から右側操舵ギア48Rに至るギア列の全体ギア比とが等しくなるようにすればよい。
この回転伝達機構46によれば、前側従動部モータ43によって駆動ギア47が回転駆動されると、左側操舵ギア48L及び右側操舵ギア48Rが駆動ギア47に噛合しながら同方向に回転する。駆動ギア47に対する左側操舵ギア48L及び右側操舵ギア48Rのギア比は等しいので、駆動ギア47の回転に伴う、左側操舵ギア48L及び右側操舵ギア48Rの回転量は等しくなる。
後側従動走行部50については、上述したように前側従動走行部40と同様の構成であるためその詳細な説明は省略するが、以下の説明において、後側従動走行部50の駆動源であるモータを後側従動部モータ53と称して、前側従動走行部40の前側従動部モータ43と区別する。前側従動部モータ43及び後側従動部モータ53は、後述する制御装置60により回転制御される。
制御装置60は、本例では搬送車本体10に格納されており、図6に示すように、移動経路記憶部60a、位置認識部60b、走行制御部60c、ロボット制御部60d及び入出力インターフェース60eを有している。そして、制御装置60は、この入出力インターフェース60eを介して無人搬送車1の左右の駆動モータ32、前側従動部モータ43、後側従動部モータ53、及びロボット100に接続されている。尚、制御装置60は、CPU、RAM、ROMなどを含むコンピュータから構成され、位置認識部60b、走行制御部60c、ロボット制御部60dは、コンピュータプログラムによってその機能が実現され、後述する処理を実行する。移動経路記憶部60aは、RAM及びROMなどの記憶媒体から構成される。
移動経路記憶部60aは、無人搬送車1が移動する移動経路、移動速度及び無人搬送車1の向きに関する指令コードを記憶する。また、移動経路記憶部60aは、工場内に設定される無人搬送車1の作業位置を記憶する。これら移動経路及び作業位置に関する情報は、不図示の操作盤を介してオペレータにより設定される。尚、移動経路記憶部60aに移動経路を記憶するのではなく、例えば、所定条件を満たす移動経路を自動算出するようにしてもよいし、床面に設けられた磁性体の被検知物等を検知することで移動経路を特定するようにしてもよい。
位置認識部60bは、無人搬送車1に搭載されたセンサ(例えば、レーザ光を用いた距離計測センサ)よって検出される距離データ、及び不図示のマップ情報記憶部に格納された工場内のマップ情報を基に、工場内における無人搬送車1の位置を認識する機能部である。
走行制御部60cは、無人搬送車1の走行装置20(駆動走行部30、前側従動走行部40及び後側従動走行部50)を制御して、搬送車本体10を予め設定された前記移動経路に沿って走行させるとともに所定の作業位置で停止させる。ロボット制御部60dは、走行制御部60cによって無人搬送車1が予め設定した作業位置まで移動した後、ロボット100に所定の作業を実行させる。
走行制御部60cは、無人搬送車1の走行制御に際して、先ず、位置認識部60bにより認識した無人搬送車1の位置と、移動経路記憶部60aに記憶された移動経路及び作業位置に関する情報とを基に、無人搬送車1の進行方向(向き)を決定する。そして、走行制御部60cは、搬送車本体10をこの決定した進行方向に沿って走行させるべく駆動走行部30、前側従動走行部40及び後側従動走行部50を制御する。
駆動走行部30の制御では、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rによって、左側駆動輪31L及び右側駆動輪31Rをそれぞれ独立に回転駆動する。具体的には、走行制御部60cは、搬送車本体10を前進(前側に直進)させる際には、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rによって、左側駆動輪31L及び右側駆動輪31Rを同一方向に正回転させ、搬送車本体10を後退(後側に直進)させる際には、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rによって、左側駆動輪31L及び右側駆動輪31Rを同一方向に逆回転させる。また、走行制御部60cは、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rによって、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rを同一方向に正回転させつつ互いの回転速度を異ならせることで、搬送車本体10を前側に向かって左右に旋回(操舵)させる。同様に、走行制御部60cは、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rによって、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rを同一方向に逆回転させつつ互いの回転速度を異ならせることで、搬送車本体10を後側に向かって左右に旋回(操舵)させる。さらに、走行制御部60cは、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rによって、左側駆動モータ32L及び右側駆動モータ32Rを互いに逆向きに同じ速度で回転させることで、搬送車本体10を静止した状態で旋回させることもできる。
前側従動走行部40の制御では、走行制御部60cは、前側従動部モータ43の回転角を制御することで、回転伝達機構46を介して左右の従動輪41の操舵角を制御する。この操舵角は、搬送車本体10を進行方向に沿わせるように走行制御部60cによって算出される。同様に、後側従動走行部50の制御では、走行制御部60cは、後側従動部モータ53の回転角を制御することで、回転伝達機構56を介して左右の従動輪51の操舵角を制御する。この操舵角は、搬送車本体10を進行方向に沿わせるように走行制御部60cによって算出される。走行制御部60cは、搬送車本体10を旋回させる際、前側従動走行部40による左右の従動輪41の操舵角と、後側従動走行部50による左右の従動輪51の操舵角とを一致させつつ、それぞれの操舵方向が互いに逆向きになるように前側従動部モータ43及び後側従動部モータ53の回転角を制御する。
図7及び図8は、走行制御部60cによる無人搬送車1の走行制御の一例を説明するための説明図である。図7に示すように、無人搬送車1を前側に向かって左側に旋回させる際には、右側駆動輪31Rの回転速度VRが左側駆動輪31Lの回転速度VLよりも速くなるように、左右の駆動モータ32が走行制御部60cによって制御される。そして、前側従動部モータ43が走行制御部60cによって図7の時計回り方向に回転駆動されることで、左側従動輪41L及び右側従動輪41Rが回転伝達機構46により図7の反時計回り方向に操舵角θ1だけ回転駆動され、後側従動部モータ53が走行制御部60cによって図7の反時計回り方向に駆動されることで、左側従動輪51L及び右側従動輪51Rが回転伝達機構56により図7の時計回り方向に操舵角θ1だけ回転する。
一方、図8に示すように、無人搬送車1を前側に向かって右側に旋回させる際には、左側駆動輪31Lの回転速度VLが右側駆動輪31Rの回転速度VRよりも速くなるように、左右の駆動モータ32が走行制御部60cによって制御される。そして、前側従動部モータ43が走行制御部60cによって図8の反時計回り方向に回転駆動されることで、左側従動輪41L及び右側従動輪41Rが回転伝達機構46により図8の時計回り方向に操舵角θ2だけ回転駆動され、後側従動部モータ53が走行制御部60cによって図8の時計回り方向に駆動されることで、左側従動輪51L及び右側従動輪51Rが回転伝達機構56により図8の反時計回り方向に操舵角θ2だけ回転する。
以上のように構成された本実施形態の無人搬送車1による作用効果を図9及び図10参照しながら説明する。図9は、無人搬送車1が使用される加工システムの一例を示す概略平面図である。この加工システムは、工作機械200と材料ストッカ201と製品ストッカ202とを含んでいる。材料ストッカ201は、図9おいて工作機械200の左隣に配設され、工作機械200で加工される材料をストックする装置である。工作機械200は例えば複合加工型のNC工作機械からなる。製品ストッカ202は、工作機械200の右隣に配設され、工作機械200にて加工が終了した製品をストックする装置である。この加工システムにおいて、例えば無人搬送車1によって材料ストッカ201からワークを取出して工作機械200にセットする場合を考える。
この場合、無人搬送車1は、材料ストッカ201の正面側の作業位置にて停車し、ロボット100が材料ストッカ201からワークを取出した後、図9の二点鎖線で示すように、一旦後退し、その後、右斜め前側に移動して工作機械200に対して正面から接近し、予め設定された作業位置に到達したところで停車する。ロボット100は、無人搬送車1がこの作業位置に停車した状態で、工作機械200に対してワークの着脱作業を行う。この着脱作業は、図10に示すように、ロボット100が搬送車本体10よりも前側にオーバーハングした状態で行われるため、搬送車本体10には、前側に位置する左右の従動輪41の接地位置を支点とするモーメント荷重が作用する。このモーメント荷重は、左右の従動輪41の接地位置からロボット100の作業位置(ハンド104)の幅方向の中央位置)までの水平距離である作業距離A0に比例する。従来の無人搬送車301(図15参照)では、無人搬送車1を停車させる際に、前側の左右の従動輪302に首振りが発生するためにこの作業距離にばらつきが生じて、搬送車本体10に過度のモーメント荷重が作用する虞があった。
これに対して、本実施形態では、無人搬送車1は、搬送車本体10の進行方向に従って前側従動走行部40の左右の従動輪41を操舵する操舵部42を有し、操舵部42は、駆動走行部30に設けられた駆動モータ32とは異なる前側従動部モータ43と、前側従動部モータ43からの動力を左右の操舵軸45に伝達して左右の操舵軸45を同じ操舵角で同方向に回転させる回転伝達機構46とを有している。
この構成によれば、左右の従動輪41は、前側従動部モータ43からの動力で回転する左右の操舵軸45によって操舵されるため、無人搬送車1の停車に際して左右の従動輪41に首振りが生じることもない。よって、図10に示すように、左右の従動輪41の接地位置とロボット100の作業位置との水平距離である作業距離A0を、無人搬送車1の停車毎に一定に維持することができる。よって、作業距離A0のばらつきに起因して搬送車本体10に過度のモーメント荷重が作用する上述の問題を回避することができる。
また、操舵部42は、回転伝達機構46によって左右の従動輪41を同じ操舵角で同方向に操舵するように構成されているため、左右の従動輪41の接地位置がばらつくこともない。したがって、ロボット100のオーバーハングに起因するモーメント荷重が搬送車本体10の左右で異なることもない。よって、搬送車本体10の停車状態における左右の静止バランスを安定化させることができる。尚、後側従動走行部50についても、前側従動走行部40の操舵部42と同じ構成の操舵部52を有しているため、例えば、無人搬送車1を後側から作業対象に接近させる際には、左右の従動輪51に首振りが発生せず、同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、前側従動走行部40は、左側車軸44Lに二つの左側従動輪41Lを支持し、右側車軸44Rに二つの右側従動輪41Rを支持して構成されている。左側操舵軸45L及び右側操舵軸45Rは共に鉛直方向に延設され、操舵部42は、左側操舵軸45Lが、左側車軸44Lにおける二つの左側従動輪41Lの間に位置する部分に連結され、右側操舵軸45Rが、右側車軸44Rにおける二つの右側従動輪41Rの間に位置する部分に連結されている。
この構成によれば、左側操舵軸45L及び右側操舵軸45Rがそれぞれ、左側従動輪41Lの車軸である左側車軸44L及び右側従動輪41Rの車軸である右側車軸44Rに連結されているため、各操舵軸45L,45Rを車軸44L,44Rに対して水平方向にオフセットさせた場合に比べて、各操舵軸45L,45R回りのイナーシャを低減することができる。よって、各操舵軸45L,45Rを駆動するための前側従動部モータ43を小型化することができる。また、左右の操舵軸45L,45Rがそれぞれ搬送車本体10の進行方向に対して180°回転したとしても、車体進行方向における左側従動輪41L及び右側従動輪41Rの接地位置は変化しない。このため、前側従動部モータ43により左側操舵軸45L及び右側操舵軸45Rの回転制御を行う際に、この対称性を利用して制御を容易化することができる。また、左側従動輪41L及び右側従動輪41Rをそれぞれ二つずつ設けて双輪としたことで、各従動輪41L,41Rの直径を極力小さく抑えつつ、搬送車本体10に搭載可能な最大積載荷重を高めることができる。尚、後側従動走行部50についても、前側従動走行部40と同じ構成を有するため、同様の作用効果を奏する。
さらに本実施形態では、前側従動走行部40の回転伝達機構46は、前側従動部モータ43により回転駆動される駆動ギア47と、左側操舵軸45Lに回転一体に固定され且つ駆動ギア47に噛合する左側操舵ギア48Lと、右側操舵軸45Rに回転一体に固定され且つ駆動ギア47に噛合する右側操舵ギア48Rとを有している。
この構成によれば、三つのギア47,48L,48Rを組み合わせた簡単なギア機構により前記回転伝達機構46を構成することができる。
さらに本実施形態では、前側従動走行部40に操舵部42が設けられ、後側従動走行部50に操舵部52が設けられている。操舵部42の前側従動部モータ43と、操舵部52の後側従動部モータ53とは、車体の旋回走行時に、前側の操舵部42の回転伝達機構46による左側操舵軸45L及び右側操舵軸45Rの回転方向と、後側の操舵部52の回転伝達機構56による左側操舵軸55L及び右側操舵軸55Rの回転方向とが、互いに逆向きになるように走行制御部60cにより回転制御される(図7及び図8参照)。
この構成によれば、前側の操舵部42の回転伝達機構46による左側操舵軸45L及び右側操舵軸45Rの回転方向と、後側の操舵部52の回転伝達機構56による左側操舵軸55L及び右側操舵軸55Rの回転方向とが、互いに逆向きであるため、搬送車本体10をカーブに沿ってスムーズに旋回させることができる。
(第2の実施形態)
図11及び図12は、本発明の第2の実施形態を示している。この実施形態では、前側従動走行部40の回転伝達機構46、及び後側従動走行部50の回転伝達機構56の構成が前記第1の実施形態とは異なっている。尚、図4及び図5と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、回転伝達機構46は、左側操舵軸45Lに回転一体に固定された左側操舵プーリ141Lと、右側操舵プーリ141Rに回転一体に固定された右側操舵プーリ141Rと、無端状の動力伝達ベルト142とを有している。動力伝達ベルト142は、左側操舵プーリ141L及び右側操舵プーリ141Rに掛け回されている。
右側操舵プーリ141Rは、前側従動部モータ43の出力軸43aに動力伝達可能に連結されている。そして、前側従動部モータ43により右側操舵プーリ141Rが回転駆動されることで、動力伝達ベルト142が回転して、左側操舵プーリ141Lが右側操舵プーリ141Rと同方向に同じ操舵角で回転する。
後側従動走行部50の回転伝達機構56は、前側従動走行部40の回転伝達機構46と同様の構成であるため、各部を示す40番台の符号の代わりに50番台の符号を付してその詳細な説明を省略する。
尚、後側従動走行部50の回転伝達機構56は、後側従動部モータ53によって駆動されるが、後側従動部モータ53と前側従動部モータ43とは、平面視で見て、搬送車本体10の底板11の中心位置を挟んで点対称に配置されている。これにより、無人搬送車1の左右の重量バランスを向上させることができる。
本実施形態の無人搬送車1によれば、前側従動走行部40の回転伝達機構46は、左側操舵軸45L及び右側操舵軸45Rの双方に連結され、前側従動部モータ43駆動源からの動力を両操舵軸45L,45Rに伝達して該両操舵軸45L,45Rを同じ操舵角で同方向に回転させる。また、後側従動走行部50の回転伝達機構56も同様に、後側従動部モータ53からの動力を両操舵軸55L,55Rに伝達して該両操舵軸55L,55Rを同じ操舵角で同方向に回転させる。したがって、本実施形態においても、前記実施形態1と同様の効果が奏される。
また、本実施形態の回転伝達機構46は、動力伝達方式としてベルト伝達方式を採用するようにしているため、前記第1の実施形態の如くギア伝達方式を採用した場合に比べて、左右の操舵軸45の軸間距離を広くとることができる。また、ギア伝達方式を採用した場合のように、左右の操舵軸45の軸間距離の増加に応じてギア径を増大させる必要もないため、回転伝達機構46をコンパクト化することができる。尚、後側の操舵部52の回転伝達機構56についても、前側の操舵部52の回転伝達機構46と同じ構成であるため、同様の効果を奏する。
この第2の実施形態の変形例として、図13に示すように、前側従動部モータ43の出力軸43aに連結された駆動プーリ143(他のプーリの一例)を、左側操舵プーリ141L及び右側操舵プーリ141Rとは異なる位置に設けるようにしてもよい。この構成によれば、前側従動部モータ43の動力は、駆動プーリ143を介して動力伝達ベルト142に伝達される。このような態様によっても、第1の実施形態と同様の効果が奏される。
(第3の実施形態)
図14は、本発明の第3の実施形態を示している。この実施形態では、前側従動走行部40の回転伝達機構46、及び後側従動走行部50の回転伝達機構56の構成が前記各実施形態とは異なっている。尚、図5と同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、前側の操舵部42の回転伝達機構46と、後側の操舵部52の回転伝達機構56とは、共通の一つのモータ70(以下、共通モータという)を兼用しているとともに、共通の一つの動力伝達ベルト160によって互いに連動可能に構成されている。
本実施形態の回転伝達機構46は、左側操舵軸45Lの上端部に回転一体に連結された左側操舵プーリ161Lと、右側操舵軸45Rの上端部に回転一体に連結された右側操舵プーリ161Rとを有している。
後側の操舵部52の回転伝達機構56は、左側操舵軸55Lの上端部に連結された左側操舵プーリ162Lと、右側操舵軸55Rの上端部に連結された右側操舵プーリ162Rとを有している。
動力伝達ベルト160は、前側の操舵部42に設けられた左右の操舵プーリ161と、後側の操舵部52に設けられた左右の操舵プーリ162と、左右の折返しプーリ163及び左右のアイドルプーリ164とに巻き回されている。左右の折返しプーリ163は、左右の操舵プーリ162よりも前側で且つ左右方向の外側に配置されている。左右のアイドルプーリ164は、左右方向において左右の折返しプーリ163と同位置で且つ左右の折返しプーリ163よりも後側に配置されている。
動力伝達ベルト160は、前側の左右の操舵プーリ161に対しては互いの外側から巻き回され、後側の操舵部52における左右の操舵プーリ162に対しては互いの内側から巻き回され、左右の折返しプーリ163及び左右のアイドルプーリ164に対しては外側から巻き回されている。換言すると、前側の左右の操舵プーリ161は、動力伝達ベルト160の内側面に当接し、後側の左右の操舵プーリ162は、動力伝達ベルト160の外側面に当接し、左右の折返しプーリ163及び左右のアイドルプーリ164は、動力伝達ベルト160の内側面に当接している。
共通モータ70は、その出力軸70aを介して、前側従動走行部40の左側操舵プーリ161Lに動力伝達可能に連結されている。共通モータ70は、制御装置60の走行制御部60cによって回転制御される。
走行制御部60cは、無人搬送車1を右側に旋回させる際には、図14の黒矢印で示すように、前側の操舵部42の左側操舵プーリ161Lを共通モータ70によって時計回り方向に回転させる。これにより、動力伝達ベルト160が時計回り方向に回転駆動され、これに伴い、右側操舵プーリ161Rも時計回り方向に回転する。一方、後側の操舵部52の左側操舵プーリ162L及び右側操舵プーリ162Rは、動力伝達ベルト160の回転方向とは逆向きの反時計回り方向に回転する。
走行制御部60cは、無人搬送車1を左側に旋回させる際には、図14の白抜き矢印で示すように、前側の操舵部42の左側操舵プーリ161Lを共通モータ70によって反時計回り方向に回転させる。これにより、動力伝達ベルト160が反時計回り方向に回転し、これに伴い、右側操舵プーリ161Rも反時計回り方向に回転する。一方、後側の操舵部52の左側操舵プーリ162L及び右側操舵プーリ162Rは、動力伝達ベルト160の回転方向とは逆向きの時計回り方向に回転する。
以上説明したように、本実施形態の無人搬送車1によれば、一つの共通モータ70によよって、前側の操舵部42の回転伝達機構46と後側の操舵部52の回転伝達機構56とを回転駆動することができる。よって、前記第1及び第2の実施形態に比べてモータの数を減らして低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態では、動力伝達ベルト160は、前側従動走行部40の回転伝達機構46の左側操舵プーリ141L及び右側操舵プーリ141Rに対しては内側から掛け回される一方、後側従動走行部50の回転伝達機構56の左側操舵プーリ162L及び右側操舵プーリ162Rに対して外側から掛け回されている。
したがって、前側従動走行部40の回転伝達機構46による左右の操舵軸45の回転方向と、後側従動走行部50の回転伝達機構56による左右の操舵軸55の回転方向とが、互いに逆向きになる。したがって、無人搬送車1の旋回時には、前側の左右の従動輪41の向きと、後側の左右の従動輪51の向きとを逆向きにして、搬送車本体10をカーブに沿ってスムーズに旋回させることができる。
(他の変形例)
前記各実施形態では、前側及び後側従動走行部40,50のそれぞれに対して、操舵部42,52を設けるようにしているが、これに限ったものではなく、前側及び後側従動走行部40,50の一方にのみ操舵部を設けるようにしてもよい。
前記各実施形態では、駆動走行部30は、左右の駆動モータ32によって左右の駆動輪31の走行速度を異ならせることで搬送車本体10を操舵するようにしているが、これに限ったものではなく、左右の駆動輪31を操舵用の専用モータによって旋回軸回りに回転させることで搬送車本体10を操舵するようにしてもよい。
前記各実施形態では、駆動走行部30は、左右の駆動輪31を有しているが、これに限ったものではなく、例えば駆動輪31は一つであってもよい。この場合、駆動輪31を搬送車本体10の下面における車幅方向の中央部に配置して、駆動輪31を、操舵用の専用モータによって旋回軸回りに回転させることで搬送車本体10の操舵を行えばよい。
前記実施形態3では、共通モータ70を、左側操舵プーリ161Lに連結するようにしたが、これに限ったものではなく、他の三つ操舵プーリ161R、162L、162Rのうちのいずれかに連結するようにしてもよい。また、共通モータ70は、四つの操舵プーリ161L,161R,162L,162Rとは異なる他のプーリを介して動力伝達ベルト160を回転駆動するものであってもよい。この他のプーリとして、例えば、左右の折返しプーリ163の一方、又は左右のアイドルプーリ164の一方を使用することができる。
前記各実施形態では、無人搬送車1の上面にロボット100が搭載されている例を説明したが、これに限ったものではなく、ロボット100を廃止してもよい。
尚、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 無人搬送車
10 搬送車本体(車体)
30 駆動走行部
31 駆動輪
32 駆動モータ(第一駆動源)
41L 左側従動輪
41R 右側従動輪
42 操舵部
43 前側従動部モータ(第二駆動源)
44L 左側車軸
44R 側車軸
45L 左側操舵軸
45R 右側操舵軸
46 回転伝達機構
47 駆動ギア
48L 左側操舵ギア
48R 右側操舵ギア
50 後側従動走行部
51 従動輪
51L 左側従動輪
51R 右側従動輪
52 操舵部
53 後側従動部モータ(第二駆動源)
55 操舵軸
55L 左側操舵軸
55L 操舵軸
55R 右側操舵軸
55R 操舵軸
56 回転伝達機構
60c 走行制御部(制御部)
70 共通モータ(第二駆動源)
141 操舵プーリ
141L 左側操舵プーリ
141R 右側操舵プーリ
142 動力伝達ベルト
143 駆動プーリ(他のプーリ)
160 動力伝達ベルト
161 操舵プーリ
161L 左側操舵プーリ(第一プーリ)
161R 右側操舵プーリ(第二プーリ)
162L 左側操舵プーリ(第三プーリ)
162R 右側操舵プーリ(第四プーリ)
θ1 操舵角
θ2 操舵角

Claims (6)

  1. 車体に取付けられ、第一駆動源から伝達される動力で回転する駆動輪を有するとともに該駆動輪によって前記車体を操舵して駆動走行させる駆動走行部と、該車体における前記駆動走行部を挟んで前後方向の両側に設けられた一対の従動走行部とを備え、該一対の従動走行部がそれぞれ、前記駆動走行部により駆動走行される前記車体の移動に従って回転及び旋回可能な左側従動輪及び右側従動輪を有して構成される無人搬送車であって、
    前記一対の従動走行部のうち少なくとも一方は、前記車体の移動に従って該従動走行部の左側従動輪及び右側従動輪を操舵する操舵部を有しており、
    前記操舵部は、前記第一駆動源とは異なる第二駆動源と、鉛直方向に延び、前記左側従動輪の車軸である左側車軸に連結された左側操舵軸と、鉛直方向に延び、前記右側従動輪の車軸である右側車軸に連結された右側操舵軸と、前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の双方に連結され、前記第二駆動源からの動力を該両操舵軸に伝達して該両操舵軸を同じ操舵角で同方向に回転させる回転伝達機構とを有し
    前記第二駆動源は、前記車体における左右方向の中央部に配置されていることを特徴とする無人搬送車。
  2. 前記操舵部が設けられる従動走行部は、前記左側車軸に二つの前記左側従動輪を支持し、前記右側車軸に二つの前記右側従動輪を支持して構成され、
    前記操舵部は、前記左側操舵軸が、前記左側車軸における前記二つの左側従動輪の間に位置する部分に連結され、前記右側操舵軸が、前記右側車軸における前記二つの右側従動輪の間に位置する部分に連結されていることを特徴とする請求項1記載の無人搬送車。
  3. 前記操舵部の前記回転伝達機構は、
    前記第二駆動源により回転駆動される駆動ギアと、
    前記左側操舵軸に回転一体に固定され且つ前記駆動ギアに噛合する左側操舵ギアと、
    前記右側操舵軸に回転一体に固定され且つ前記駆動ギアに噛合する右側操舵ギアとを有していることを特徴とする請求項1又は2記載の無人搬送車。
  4. 前記操舵部の前記回転伝達機構は、前記左側操舵軸に回転一体に固定された左側操舵プーリと、前記右側操舵軸に回転一体に固定された右側操舵プーリと、該両プーリに掛回された動力伝達ベルトとを有し、
    前記第二駆動源は、前記両プーリのうちの一方又は該両プーリとは異なる他のプーリを介して前記動力伝達ベルトに動力伝達可能に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の無人搬送車。
  5. 前記操舵部は、前記一対の従動走行部の双方に設けられており、
    前記車体の旋回走行時に、一方の前記操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び右側操舵軸の回転方向と、他方の前記操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び右側操舵軸の回転方向とが、互いに逆向きになるように該各操舵部に設けられた前記第二駆動源を制御する制御部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無人搬送車。
  6. 前記操舵部は、前記一対の従動走行部の双方に設けられており、
    一方の前記操舵部の回転伝達機構は、
    前記左側操舵軸に回転一体に固定された第一プーリと、前記右側操舵軸に回転一体に固定された第二プーリとを有し、
    他方の前記操舵部の回転伝達機構は、
    前記左側操舵軸に回転一体に固定された第三プーリと、前記右側操舵軸に回転一体に固定された第四プーリとを有しており、
    前記第一〜第四プーリには、一つの動力伝達ベルトが掛け回されており、
    前記両操舵部は、前記第二駆動源として共通の一つの駆動源を有しており、
    前記共通の一つの駆動源は、前記第一〜第四プーリのいずれか一つ又は該第一〜第四プーリとは異なる他のプーリを介して前記一つの動力伝達ベルトに動力伝達可能に連結され、
    前記一つの動力伝達ベルトは、前記第一プーリ及び前記第二プーリに対しては互いの内側から掛け回され、前記第三プーリ及び第四プーリに対しては互いの外側から掛け回されることで、一方の前記操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の回転方向と、他方の前記操舵部の回転伝達機構による前記左側操舵軸及び前記右側操舵軸の回転方向とを互いに逆向きにするように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の無人搬送車。
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