JP6804145B2 - 端末装置および端末装置を備える道路付属物 - Google Patents

端末装置および端末装置を備える道路付属物 Download PDF

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Description

本発明は、ハザードマップを提示するハザードマップシステムに使用可能な端末装置および端末装置を備える道路付属物に関する。
川の水が堤防などの外へとあふれ出る水害の氾濫には、外水氾濫と内水氾濫の2種類がある。河川そのものの水位が上昇して起こる外水氾濫に対し、内水氾濫は市街地に降った雨量が都市の処理能力を超えると発生する。
通常なら内水は下水道の雨水管やポンプ施設によって河川へと排水されるが、施設の能力が雨量に追い付かなかったり、外水の水位が上昇して排水できなかったりすると、内水の水はけが悪くなって建物や土地、道路などが水につかってしまう。近年、ゲリラ豪雨のような局地的豪雨の多発や都市化の進展に伴い、内水氾濫の被害リスクが増大している。
そこで、防災情報として、非特許文献1(国土交通省ハザードマップポータルサイト)に重ねるハザードマップが公開されている。水害のハザードマップとは、水害発生の予測地域に関して、範囲及び深さを表示した情報地図である。重ねるハザードマップでは、地図や空中写真に、浸水想定区域や道路情報、危険箇所などを重ねて閲覧することが可能とされ、県や市区町村の境界を超えたシームレスなマップを表示可能である。ただし、このハザードマップは予測データでありリアルタイムのハザードマップとはされていない。また、地域ごとの避難情報が集約された、その地域のハザードマップ(わがまちハザードマップ)も知られているが、わがまちハザードマップは市区町村を単位として作成されており、リアルタイムのハザードマップとはされていない。
国土交通省ハザードマップポータルサイト [online], [平成28年 9月15日検索],インターネット<http://disaportal.gsi.go.jp/index.html>
冠水や浸水を報知することができるハザードマップを作成するには、道路や市街地およびその他の地域に降った雨の降水量などの情報が少なくとも必要になる。この場合、降水量などの予測データのハザードマップが求められる場合もあるが、現在の水位を表示するリアルタイムのハザードマップが求められる場合がある。水位の情報は、水位を検出することができる端末装置を、水位の情報を得たい場所に設置して、取得した水位の情報をハザードマップを作成するハザードマップ作成装置に送るようにすれば得ることができる。しかしながら、水位の情報を得たい任意の場所に設置可能な端末装置が実現されていないという問題点があった。
本発明は、水位の情報を得たい任意の場所に設置可能な端末装置および端末装置を備える道路付属物を提供することを目的としている。
本発明の端末装置を備える道路付属物は、端末装置が一体化される道路または地面に設置される視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などとされ、前記端末装置は、少なくとも水位を検出するセンサーと、設置された位置を検出する位置測位部と、前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、各部の動作を統括制御する制御部とを備え、前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを最も主要な特徴としている。
また、本発明の端末装置は、道路または地面に設置される視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などの道路付属物内に装着可能な端末装置であって、少なくとも水位を検出するセンサーと、設置された位置を検出する位置測位部と、前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、各部の動作を統括制御する制御部とを備え、前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを最も主要な特徴としている。
本発明の本発明にかかる端末装置が一体化あるいは装着される道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などとされることから、水位の情報を得たい任意の場所に設置可能となる。そして、少なくとも水位を検出するセンサーと、設置された位置を検出する位置測位部と前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、各部の動作を統括制御する制御部とを備えている。なお、ハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に、前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部から送信可能とされている。また、本発明のセンサーを備える端末装置に、警告の内容に応じた表示の態様で警告表示を行う警告表示部を備えさせるようにしてもよい。
これにより、本発明にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物は、リアルタイムのハザードマップの提供を行えるハザードマップシステムに適用することができ、水位の情報を得たい任意の場所に設置可能な端末装置および端末装置を備える道路付属物を提供することができる。
本発明の第1実施例の視線誘導標の構成を示す正面側および側面側の斜視図である。 本発明の第1実施例の視線誘導標の円筒状ケースの構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第1実施例の視線誘導標の円筒状ケースの構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第1実施例の視線誘導標の基部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例の視線誘導標の基部の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施例の視線誘導標の構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第2実施例の境界ブロックの構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施例の境界ブロックの構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第3実施例の端末装置が装着された境界ブロックの構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施例の端末装置が装着された境界ブロックの構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第3実施例の端末装置の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第4実施例の縁石の構成を示す斜視図である。 本発明の第4実施例の縁石の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第4実施例の縁石における超音波センサーの構成を示す底面から見た斜視図である。 本発明の第4実施例の縁石の構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第5実施例の端末装置が装着された支持柱の構成を示す斜視図である。 本発明の第5実施例の端末装置が装着された支持柱の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第5実施例の端末装置の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第5実施例の端末装置における本体部の構成を示す正面図である。 本発明の第5実施例の端末装置における本体部の構成を示す側面図である。 本発明の第5実施例の端末装置における本体部の構成を背面から見た斜視図である。 本発明の第5実施例の端末装置における本体部の構成を示す背面図である。 本発明の第5実施例の端末装置における本体部の構成を示す上面図である。 本発明の第5実施例の端末装置の変形例の構成を示す斜視図である。 本発明の第6実施例の防護策の構成を示す斜視図である。 本発明の第6実施例の防護柵の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第6実施例の防護柵における端末装置の構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第7実施例の端末装置が装着された壁構造物の構成を示す斜視図である。 本発明の第7実施例の端末装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第7実施例の端末装置の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第7実施例の端末装置の構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第8実施例の端末装置が装着された標識の構成を示す正面から見た斜視図である。 本発明の第8実施例の端末装置が装着された標識の構成を示す背面から見た斜視図である。 本発明の第8実施例の端末装置が装着された標識の構成を背面から見た斜視図で示す組立図である。 本発明の第8実施例の端末装置が装着された標識の構成を正面から見た斜視図で示す組立図である。 本発明の第8実施例の端末装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第8実施例の端末装置の構成を斜視図で示す組立図ある。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を示す斜視図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を示す他の斜視図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を示す背面から見た斜視図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を斜視図で示す分解図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第9実施例のデリニエータの構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第10実施例の道路鋲の構成を示す斜視図である。 本発明の第10実施例の道路鋲の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第10実施例の道路鋲の構成を斜視図で示す組立図である。 本発明の第10実施例の道路鋲の構成を底面から見た斜視図で示す組立図である。 本発明の第10実施例の道路鋲の構成を斜視図で示す他の組立図である。 本発明の第10実施例の道路鋲におけるセンサーおよび警告表示部の構成を示す斜視図である。 ハザードマップシステムの構成を示す機能ブロック図である。 ハザードマップシステムにかかるハザードマップを、時刻の経過と共に示す図である。 ハザードマップシステムにかかるハザードマップの冠水発生前と冠水発生後の表示態様を示す図である。 ハザードマップシステムにかかるハザードマップの他の例において冠水発生前の表示態様を示す図である。 ハザードマップシステムにかかるハザードマップの他の例において冠水発生後の表示態様を示す図である。 ハザードマップシステムにおける子機の構成を示す機能ブロック図である。 ハザードマップシステムにおける親機の構成を示す機能ブロック図である。 ハザードマップシステムにおけるマイクロコントローラーの構成を示す機能ブロック図である。 ハザードマップシステムにおける情報提供部の構成、情報配信サーバー、データ処理サーバー、データベース部の構成を示す機能ブロック図である。 ハザードマップシステムにおける子機で実行される子機処理のフローチャートである。 ハザードマップシステムにおける親機で実行される親機処理のフローチャートである。 ハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるDB書込処理のフローチャートである。 ハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるメッセージ配信処理(その1)のフローチャートである。 ハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるメッセージ配信処理(その2)のフローチャートである。 ハザードマップシステムにおける情報提供部で実行される閲覧要求処理のフローチャートである。 ハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるハザードマップ作成処理のフローチャートである。 本発明にかかる端末装置において、警告表示部における警告表示の態様を示す図である。 本発明にかかる端末装置として採用することのできる親機の構成を示す図である。
本発明の実施例にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物は、少なくとも水位を検出するセンサーと、設置された位置を検出する位置測位部と、位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、各部の動作を統括制御する制御部とを少なくとも含んでいる。そして、ハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に、位置情報とリアルタイムの検出データを、通信部から送信可能とされている。また、本発明の実施例にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物に、警告の内容に応じた表示の態様で警告表示を行う警告表示部を備えさせるようにしてもよい。
なお、本発明の実施例にかかる端末装置が装着される道路付属物、端末装置を備える本発明の実施例にかかる道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などとされる。
本発明にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物を説明する前に、本発明にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物を適用することができる本出願人が提案しているハザードマップシステムについて説明する。
発明にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物を適用することができるハザードマップシステム100の構成を図52に示す。このハザードマップシステム100では、閲覧要求があった際に閲覧要求された地点を含む所定のエリアのハザードマップを閲覧者に提供することができる。
図52に示すハザードマップシステム100は、端末群110と情報提供部112と複数の閉域通信網114a,114b,・・・,114mとを備えており、各部の間は通信網で接続されている。閉域通信網114a〜114mは、ハザードマップシステム100が作成しようとするハザードマップの地域をm分割して、m分割した地域毎に設置されている。すなわち、作成しようとするハザードマップの全地域をカバーする閉域通信網114a〜114mが設置される。閉域通信網114a〜114mは、専用の通信回線を利用する通信網であり、データを途中で傍受されたり改ざんされるおそれを防止できる通信網である。閉域通信網114a〜114mは、ワイヤレスの閉域通信網とされるのがよく、例えば、無線LAN(Local Area Network)が用いられる。
第1の閉域通信網114aは親機a1を備えており、複数台の子機a2,a3,・・・,aiが第1の閉域通信網114aに属している。親機a1は、閉域通信網114aに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(i−1)台の子機a2〜aiと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機a2〜aiは同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機a2〜aiが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機a2〜aiのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とを親機a1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機a2〜aiは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加して親機a1へ送出する。子機a2〜aiが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機a1へ送出される。
第2の閉域通信網114b〜第mの閉域通信網114mは、第1の閉域通信網114aと同様に動作する。すなわち、第2の閉域通信網114b〜第mの閉域通信網114mは親機b1〜m1をそれぞれ備えており、複数台の子機b2,b3,・・・,bj〜子機m2〜mkが第2の閉域通信網114b〜第mの閉域通信網114mにそれぞれ属している。親機b1〜m1は、第2の閉域通信網114b〜第mの閉域通信網114mのそれぞれに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(j−1)台の子機b2〜biないし(k−1)台の子機m2〜mkと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機b2〜bjないし子機m2〜mkは子機a2〜aiと同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機b2〜biないし子機m2〜mkが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機b2〜bjないし子機m2〜mkのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とをそれぞれの親機b1〜m1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機b2〜bjないし子機m2〜mkは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加してそれぞれの親機b1〜m1へ送出する。子機b2〜bjないし子機m2〜mkが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機b1〜m1へ送出される。
ここで、子機a2〜ai、子機b2〜biないし子機m2〜mkの構成を説明するが、全ての子機は同じ構成とされていることから子機120として、図57に子機120の機能ブロック図を示す。
図57に示すように子機120は、マイクロコントローラー121、センサー122、位置測位装置123、警告表示器124、閉域通信網通信I/F125とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置126を備えている。センサー122は、水位を検出できると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能とされている。マイクロコントローラー121は、子機120の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラー121は、センサー122で検出した水位などのセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、子機120が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、子機120の位置情報は、子機120における位置測位装置123がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した子機120の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置126から電源が投入された際には、子機120を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該子機120の位置情報に、当該子機120に割り当てられている一意の子機IDを付加して、閉域通信網通信I/F125から親機a1へ送信する。また、マイクロコントローラー121が、センサー122から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラー121は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加して閉域通信網通信I/F125を介して所定時間毎に親機a1へ送信すると共に、規定水位を超えたことを報知する警告表示器124を点灯させる。これにより、子機120を観察することで、当該子機の地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器124は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置126は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
なお、第1の閉域通信網114a〜第mの閉域通信網114mにおける子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkは、各閉域通信網に割り当てられた区域内の地点に設置されているが、過去の水害情報や海抜高度を考慮して、冠水が発生しやすい地点に重点的に設置するのが好ましい。
マイクロコントローラー121の構成について説明すると、図59にマイクロコントローラー121の構成を示す機能ブロック図を示す。図59に示すようにマイクロコントローラー121は、CPU(Central Processing Unit)141、ROM(Read Only Memory)142、RAM(Random Access Memory)143、I/O144を備え、これらをバス145で接続して構成されている。CPU141は、ROM142に記憶された制御プログラムを実行することにより、マイクロコントローラー121が上記したように動作する。この場合、テンポラリメモリはRAM143の領域に設定される。また、電源投入時には、CPU141がROM142に格納されている初期設定プログラムを実行し、マイクロコントローラー121が上記したように動作する。マイクロコントローラー121は、I/O144を介して子機120のバスに接続されている。
次に、親機a1〜m1の構成を説明するが、同じ構成とされていることから親機130として図58に親機130の機能ブロック図を示す。
図58に示すように親機130は、マイクロコントローラー131、広域通信網通信I/F132、閉域通信網通信I/F133とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置134を備えている。マイクロコントローラー131は、前述した図59に示す構成と同様とされ、CPU141、ROM142、RAM143、I/O144を備え、これらをバス145で接続して構成されているが、ROM142には親機130用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラー131では、ROM142に記憶されている親機130用の制御プログラムをCPU141が実行することにより、親機130の動作を統括制御している。すなわち、マイクロコントローラー131におけるCPU141は、閉域通信網通信I/F133を介して子機120から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してRAM143の領域に設定したテンポラリメモリに書き込む。そして、CPU141は、子機120から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報を、広域通信網通信I/F132を介して情報提供部112へ送信する。なお、電源装置134は、商用電源を所定電圧の直流電圧に降圧する電源装置とされている。また、電源装置134は、商用電源に替えて使用電力容量に合わせた大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成するようにしてもよい。
上述したように、第1の閉域通信網114a〜第mの閉域通信網114mにおいて、親機a1〜親機m1がその閉域通信網に属する子機から送出された子機ID付きの設置された地点の位置情報、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を受信すると、親機a1〜親機m1のそれぞれは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網113を介して情報提供部112に、受信した子機ID付きの設置された地点の位置情報および子機ID付きの水位情報を送る。情報提供部112は、情報配信サーバー112aとデータ処理サーバー112bとデータベース部112cとを備えており、情報提供部112の構成を図60(a)に示す。
図60(a)に示す構成の情報提供部112では、親機a1〜親機m1から広域通信網113を介して送られてきたデータが広域通信網通信I/F112dを介して受信されて、データ処理サーバー112bに渡される。データ処理サーバー112bは、受信したデータが子機ID付きの位置情報であった場合は、その位置情報を子機IDと関連付けてデータベース部112cのセンサー座標DB(DB:データベース)151に書き込む。この位置情報は、地図上の座標を示している。また、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)の場合は、現在時刻と共に子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を子機IDおよび取得時刻と関連付けてデータベース部112cのセンサー情報DB152に書き込む。これにより、親機a1〜親機m1から送出された子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB152に時々刻々と書き込まれていくようになる。
データベース部112cは、各子機120の位置情報を子機IDと関連付けて記憶するセンサー座標DB151、水位情報を子機IDおよび取得時刻と関連付けて記憶するセンサー情報DB152、避難所やアンダーパスの座標、海抜が低い区域などの座標が記憶されている避難情報DB153、例えば日本全国とされるハザードマップを作成する広域の地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している地図情報DB154、浸水の危険があることを報知する地域毎の登録者の情報が記憶されている登録者情報DB155を備えている。
情報配信サーバー112a内に設けられているデータ処理装置150は、閲覧要求を情報配信サーバー112aが受け付けた際に、閲覧要求された地点を含む所定のエリアのリアルタイムのハザードマップを作成する。このハザードマップは、例えば第1レイヤーの表示情報と、第1にレイヤーに重ねられる第2レイヤーの表示情報とから構成される。第1レイヤーの表示情報として、所定のエリアの地図情報が地図情報DB154から読み出されて設定され、第2レイヤーの表示情報として、少なくとも、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報の水位を示すアイコンが、水位情報を取得した地点の座標に配置されている表示情報が設定される。この第2レイヤーの表示情報に、避難所やアンダーパスの地点の座標に配置されている避難所やアンダーパスのアイコン、冠水した地点の座標に配置されている冠水したことを示すアイコンを含ませることができる。
以下の説明においては、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkを総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには子機120として説明するものとする。また、同様に、親機a1〜親機m1を総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには親機130として説明するものとする。
具体的には、データ処理装置150は、ハザードマップの閲覧要求された地点を含む所定エリアの地図を地図情報DB154から読み出して、第1レイヤーの表示情報として設定する。地図DB154には、地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している。また、データ処理装置150は、センサー情報DB152に格納されている水位情報の子機IDに関連する子機120の位置情報、すなわち子機120の座標位置をセンサー座標DB151を参照して読み出し、第1レイヤーに設定された地図上における子機120が設置された地点であって、その位置に対応する第2レイヤー上の表示位置(座標位置)を決定する。そして、データ処理装置150は、センサー情報DB152に格納されている取得された時刻が同時刻の水位情報を順次読み出して、水位情報におけるセンサー情報で示される水位を高さで表すアイコンを、当該水位情報に関連付けられている子機IDに対応する子機120の設置位置の座標に配置して、第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、センサー情報DB152にはリアルタイムで水位情報が書き込まれており、取得時刻が同時刻の水位情報のアイコンが、その水位情報を検出した子機120の設置された地点の座標に表示されるようになる。この場合、センサー情報DB152から読み出される同時刻の水位情報の時刻は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻とされる。そして、過去の時刻から現在の時刻までの時刻毎のハザードマップが作成される。現在の時刻のハザードマップでは、地図上にその時刻の水位情報を示すアイコンがリアルタイムで表示されるようになる。なお、閲覧請求された時刻が水位情報の取得時刻に一致しない場合は、それより前の直近の時刻が現在の時刻とされる。
また、データ処理装置150は、現在の時刻に対応する水位情報を読み出して、水位情報のセンサー情報と関連付けされた子機IDの位置情報から、浸水危険領域を算出する。そして、登録者情報DB155から、算出された浸水危険領域内に位置登録されている登録者情報を検索し、検索された対象とする登録者に対応する端末群110の携帯電話110aあるいはPC110bに対し、浸水の危険が迫っていることのメッセージを電子メール等で報知する。この場合、登録者にショートメッセージサービス(SMS)で送ることができる場合は、SMSを用いて浸水危険が迫っていることを報知する。報知を受けた登録者が、自身の携帯電話110aあるいはPC110bから情報提供部112にハザードマップの閲覧要求を行うと、その登録者に登録されている携帯電話110aあるいはPC110bに、上記したようにデータ処理装置150で作成された閲覧要求した登録者のいる地点、あるいは登録者が指定した地点を含む所定のエリアのハザードマップが、情報配信サーバー112aから配信される。登録者の携帯電話110aあるいはPC110bのディスプレイには、配信されたハザードマップが表示されて閲覧できる。すなわち、登録者が閲覧者となる。なお、携帯電話110aあるいはPC110bはGPS等を利用して現在の位置情報を検出し、閲覧要求に位置情報を付加して送出することができる。
また、データ処理装置150は、閲覧要求された現在の時刻のリアルタイムのハザードマップを含む、直近の過去から現在の時刻までのいくつかのハザードマップが作成されており、閲覧者は、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に応じたエリアの時々刻々と推移するリアルタイムのハザードマップを閲覧できる。
なお、登録者に浸水の危険が迫っていることを電子メール等で報知する場合に、登録者は“定めた地点(自宅等)において浸水した場合は、指定した携帯電話110aあるいはPC110bに電子メール送信をする”という内容を、登録者情報DB155に登録しておけばよい。上記内容は、携帯電話110aあるいはPC110bが、情報配信サーバー112aを介して登録者情報DB155に登録することができる。また、情報配信サーバー112aのデータ処理装置150で算出した浸水危険領域に対応するエリアに存在する登録者の携帯電話110aに対して、浸水の危険が迫っていることを電子メール等で報知してもよい。この場合には、当該エリアをカバーする携帯電話基地局に在圏している携帯電話に同報配信を行えばよく、登録者情報DB155は使用しない。
情報配信サーバー112aの構成を図60(b)に示す。図60(b)に示す情報配信サーバー112aは、CPU161、ROM162、RAM163、I/O164、データ処理装置150を備え、これらをバス165で接続して構成されている。CPU161は、情報配信サーバー112aの動作を統括制御する制御手段であり、ROM162に記憶された制御プログラムをCPU161が実行することにより、登録者に浸水の危険が迫っていることを電子メール等で報知したり、閲覧要求があった際に、データ処理装置150に閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのハザードマップを作成させて配信したりする上記した動作が行われる。
また、データ処理サーバー112bおよびデータ処理装置150は図60(c)に示す構成とすることができる。図60(c)に示すデータ処理装置150(データ処理サーバー112b)は、CPU171、ROM172、RAM173、I/O174を備え、これらをバス175で接続して構成されている。データ処理装置150の場合は、ROM172にデータ処理装置150の動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU171が実行することにより、閲覧要求があった際に、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのハザードマップを作成する。また、データ処理サーバー112bの場合は、ROM172にデータ処理サーバー112bの動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU171が実行することにより、子機120の位置情報を子機IDと関連付けてセンサー座標DB151に書き込むと共に、子機120で検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB152に時々刻々と書き込まれていくようになる。
閲覧者が閲覧するハザードマップの一例を図53(a)(b)(c)(d)に示す。ハザードマップは、上述した第1レイヤーおよび第2レイヤーの表示情報からなり、閲覧者の携帯電話110aあるいはPC110bのブラウザで第1レイヤーに第2レイヤーが重ねられて表示されるが、図53(a)〜(d)では第1レイヤーの地図を省略して示している。また、図53(a)〜(d)に示すハザードマップが示されるエリアは、D地点に閲覧者が位置するエリアAとされており、時刻が10:00→10:01→10:02→10:03と推移していった時の地点A,B,Cとその周囲の水位をアイコンで示している。この場合、現在の時刻が10:03であり、直近の過去の時刻である10:00から現在の時刻10:03までの時刻毎のハザードマップが図53(a)〜(d)に示されている。水位を示すアイコンは第2レイヤーの表示情報とされており、形状が円筒状とされて、円筒状のアイコンの高さで水位を示している。最も低いアイコンは50mm未満の水位を示し、これより若干高いアイコンは50mm以上100mm未満を示し、さらに若干高いアイコンは100mm以上200mm未満を示し、一番高いアイコンは200mm以上400mm未満の水位を示している。
図53(a)〜(d)に示すエリアAのハザードマップでは、紙面の上方が北を示しており、このハザードマップを参照すると図53(a)の時刻10:00では、地点Aの水位が50mm未満と表示され、地点B,Cの水位は無しと表示されている。時刻が10:01に進むと図53(b)のように、地点Aの水位が50mm以上100mm未満に増加し、地点Bの水位が50mm未満に増加していることが表示されている。また、時刻が10:02に進むと図53(c)のように、地点Aの水位が100mm以上200mm未満に増加し、地点Bの水位が50mm以上100mm未満に増加し、地点Cの水位が50mm以上100mm未満に増加していることが表示されている。さらに、時刻が10:03に進むと図53(d)のように地点Aの水位が200mm以上400mm未満に増加し、地点Bの水位が200mm以上400mm未満に増加し、地点Cの水位が200mm以上400mm未満に増加していることが表示されている。なお、水位を示すアイコンはエリアA内に設置された子機120であって、有意な水位を検出した子機120が設置された地点の座標位置に、検出した水位を表すアイコンが表示されている。
図53(a)〜(d)のエリアAのハザードマップは、データ処理装置150がセンサー座標DB151およびセンサー情報DB152の格納情報から、対象となるエリアの座標と同時刻に取得された水位情報から作成した時々刻々と変動する直近の過去の時刻から現在の時刻までのリアルタイムのハザードマップであり、省略して示している第1レイヤーの地図表示と重ねあわせて、時刻が経過していくに従い変動する水位の表示が行われるハザードマップとされている。このため、ハザードマップの閲覧者は時間の推移に伴う水位の変化を観察する事で、特に警告表示・警報等が無くても自ら判断して浸水の危険が迫っていることを理解することができる。
次に、閲覧者が閲覧するハザードマップの他の例を図54(a)(b)に示す。図54(a)(b)に示すハザードマップに示されるエリアは、D地点に閲覧者が位置するエリアAとされており、図54(a)は浸水発生前の過去の時刻のハザードマップの表示態様であり、図54(b)は浸水発生後の現在の時刻のハザードマップの表示態様である。なお、図54(a)(b)において水位を示すアイコンは、図53(a)〜(d)に示すアイコンと同様とされている。
図54(a)に示すエリアAの浸水発生前の過去の時刻のハザードマップでは、紙面の上方が北を示しており、時刻9:59のハザードマップとされている。第1レイヤーの表示情報である地図においては、エリアAはブロックA−1,A−2,・・・,A−9に分割されており、各ブロック間は道路とされている。また、データ処理装置150は、エリアAの座標情報からエリアA内にある避難所の座標情報を避難情報DB153から読み出して、避難所の座標情報に応じた地点に避難所を表すアイコンを第2レイヤーの表示情報として設定している。図54(a)に示す例ではブロックA−5に避難所Aのアイコンが、ブロックA−6に避難所Bのアイコンが表示されている。図54(a)に示すハザードマップでは、エリアA内の地点に設置されている子機120のいずれも有意な水位を検出しておらず、地点Aの水位は無しとなっている。
図54(b)に示すハザードマップは、時刻が10:03の現在の時刻のハザードマップとされている。時刻10:03ではエリアA内の地点に設置されている子機120の複数が有意な水位を検出している。地点Aの水位は200mm以上400mm未満となっており、水位が大きく上昇している。また、地点Aの近傍のブロックA−6内およびその周辺の水位は100mm以上200mm未満あるいは200mm以上400mm未満と上昇している。また、隣接するブロックA−5における水位は50mm未満となっている。このように、時間が推移していくに従いブロックA−6内の避難所Bは浸水しているであろうことを、D地点にいる閲覧者が把握することができる。また、データ処理装置150は、避難所Bは周囲の水位により危険であると判断して、避難所Bの表示態様を点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更して危険であることを示す表示態様とする。これにより、D地点にいる閲覧者が避難行動を起こす時には、浸水していないと判断される避難所Aを避難する避難所として選択して避難行動を起こすことになる。
なお、水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機120であって、有意な水位を検出した子機120が設置された地点の座標位置に、検出した水位を表すアイコンが表示されている。
次に、閲覧者が閲覧するハザードマップのさらに他の例を図55、図56に示す。図55、図56に示すハザードマップで示されるエリアは、D地点に閲覧者が位置するエリアAとされており、図55は浸水または冠水発生前の過去の時刻のハザードマップの表示態様であり、図56は浸水または冠水発生後の現在の時刻のハザードマップの表示態様である。なお、図55、図56において水位を示すアイコンは、図53(a)〜(d)に示すアイコンと同様とされている。
図55に示すエリアAの浸水または冠水発生前の過去の時刻のハザードマップでは、紙面の上方が北を示しており、時刻9:59のハザードマップとされている。第1レイヤーの表示情報である地図においては、エリアAはブロックA−1,A−2,・・・,A−9に分割されており、各ブロック間は道路とされている。また、データ処理装置150は、エリアAの座標情報からエリアA内にある避難所、アンダーパス、区域Aの座標情報を避難情報DB153から読み出して、それらの座標情報に応じた地点に避難所、アンダーパスU1を表すアイコンと、区域Aを表す領域を第2レイヤーの表示情報として設定している。区域Aは周囲と比較し海抜が低い区域を示している。図55に示す例ではブロックA−5に避難所Aのアイコンが、ブロックA−6に避難所Bのアイコンが、ブロックA−2とブロックA−3との間の道路にアンダーパスのアイコンが、ブロックA−6と隣接するブロックA−5,A−9の一部を含む区域Aの領域が表示されている。また、データ処理装置150は、避難所Bのある区域Aが海抜が低いことから避難する際には避難所Aに避難するのが好適と判断して、避難所Aと閲覧者がいるD地点の座標情報から避難経路を算出し、算出した避難経路を第2レイヤーの表示情報として設定する。図55に示す例ではD地点からブロックA−2とブロックA−1との間の道路と、ブロックA−4とブロックA−5の間の道路とを通って避難所Aに達する避難経路が実線で、D地点からブロックA−2とブロックA−3との間の道路と、ブロックA−2とブロックA−5との間の道路とを通って避難所Aに達する避難経路が破線で表示されている。
図56に示すハザードマップは、時刻が10:03の現在の時刻のハザードマップとされている。時刻10:03ではエリアA内の地点に設置されている子機120の複数が有意な水位を検出している。地点Aの水位は200mm以上400mm未満となっており、水位が大きく上昇している。また、地点Aの近傍のブロックA−6内およびその周辺の水位は100mm以上200mm未満あるいは200mm以上400mm未満と上昇している。データ処理装置150は、避難所Bは周囲の水位により危険であると判断して、避難所Bの表示態様を、点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更して危険であることを示す表示態様とする。また、データ処理装置150は、センサー座標DB151およびセンサー情報DBを参照して、エリアA内において冠水した道路があるか否か、および、アンダーパスU1が冠水したか否かを判断して、冠水した道路あるいはアンダーパスU1がある場合は、それを検出した子機120が設置された道路もしくはアンダーパスU1の座標位置に冠水注意(道路)あるいは冠水注意(アンダーパス)を表すアイコンを第2レイヤーの表示情報として設定する。図56に示す例では、ブロックA−2とブロックA−5との間の道路、ブロックA−5とブロックA−8との間の道路、ブロックA−8とブロックA−9との間の道路に冠水注意(道路)のアイコンが表示され、アンダーパスU1に冠水注意(アンダーパス)のアイコンが表示されている。これにより、D地点にいる閲覧者が避難行動を起こす時には、避難所Aを避難する避難所として選択すると共に、D地点からブロックA−2とブロックA−1との間の道路と、ブロックA−4とブロックA−5の間の冠水していない道路とを通って避難所Aに達する実線で示す避難経路を選択して避難行動を起こすことになる。
なお、時間が推移していくに従いブロックA−6内の避難所Bは浸水しているであろうことを、D地点にいる閲覧者が把握することができる。また、データ処理装置150は、避難所Bは周囲の水位により危険であると判断して、避難所Bの表示態様を点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更して危険であることを示す表示態様とする。これにより、D地点にいる閲覧者が避難行動を起こす時には、避難所Aを避難する避難所として選択して避難行動を起こせるようになる。また、水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機120であって、有意な水位を検出した子機120が設置された地点の座標位置に表示されている。
次に、子機120において実行される子機処理のフローチャートを図61に示す。子機120が所定の地点に設置されて、電源装置126がオンされると図61に示す子機処理をマイクロコントローラー121が開始する。子機処理は、実際には、マイクロコントローラー121内のCPU141が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラー121が実行するものとして説明する。子機処理が開始されると、ステップS10にてマイクロコントローラー121は、位置測位装置123が現在位置、すなわち、子機120が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラー121が判断した場合(YES)はステップS11に進む。ステップS11でマイクロコントローラー121は、取得された位置情報に当該子機120に割り当てられているIDを付加して、当該子機120が属する親機130に閉域通信網を介して送信する。次いで、ステップS12にてマイクロコントローラー121は、センサー122で検出されている水位と、その取得時刻を検出する。次いで、ステップS13にてマイクロコントローラー121は検出された水位が、予め定められた規定水位を超えたか否かを判断する。ここで、規定水位を超えたとマイクロコントローラー121が判断した場合(YES)は、ステップS14に進んでマイクロコントローラー121は、警告表示器124を点灯して警告表示を行う。次いで、ステップS15にてマイクロコントローラー121は、センサー122から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を閉域通信網を介して属する親機130に送信する。次いで、ステップS16に進んでマイクロコントローラー121は、例えば1分とされる短期間待機して、短期間の待機時間が終了するとステップS12にリターンし、上記したステップS12ないしステップS16の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えたとマイクロコントローラー121が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラー121は、短期間(例えば、1分)ごとにセンサー122から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機130に送信することになる。
また、ステップS13で検出された水位が、規定水位を超えていないとマイクロコントローラー121が判断した場合(NO)は、ステップS17に分岐してマイクロコントローラー121は、警告表示器124の警告表示が点灯している場合は、その警告表示を消灯する。次いで、ステップS18にてマイクロコントローラー121は、前回の親機130への送信から例えば12時間の長期間の時間が経過したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラー121が長期間の時間が経過したと判断した場合(YES)は、ステップS19に進んでセンサー122から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機130に送信して、ステップS20に進む。また、ステップS18でマイクロコントローラー121が長期間の時間が経過していないと判断した場合(NO)は、ステップS20に分岐する。ステップS20でマイクロコントローラー121は、例えば10分とされる中期間待機してステップS12にリターンして、上記したステップS12以降の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えていないとマイクロコントローラー121が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラー121は、長期間(例えば、12時間)ごとにセンサー122から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機130に送信し、中期間(例えば、10分)毎にステップS12以降の処理を繰り返し行うことになる。
なお、子機処理は子機120の電源装置126がオンされている限り実行されており、電源装置126がオフされた際に子機処理は終了する。
次に、親機130にて実行される親機処理のフローチャートを図62に示す。親機130が所定の場所に設置されて、電源装置134がオンされると図62に示す親機処理をマイクロコントローラー131が開始する。親機処理は、実際には、マイクロコントローラー131内のCPU141が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラー131が実行するものとして説明する。親機処理が開始されると、ステップS30にてマイクロコントローラー131は、当該親機130に属している子機120から送信されたデータを受信する。このデータは、IDを付加した子機120の位置情報、あるいは、子機120が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS31にてマイクロコントローラー131は、広域通信網113を介して情報提供部112に子機120から送られたデータを送信する。親機130から情報提供部112への送信は、子機120からのデータを受信する毎に行われる。親機処理は、電源装置134がオフされた際に終了する。
情報提供部112は、親機130から送信されたIDを付加した子機120の位置情報、あるいは、子機120が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を、広域通信網通信I/F112dを介して受信し、データ処理サーバー112bがセンサー座標DB151あるいはセンサー情報DB152に格納する。データ処理サーバー112bが実行するDB書込処理のフローチャートを図63に示す。
図63に示すDB書込処理は、データ処理サーバー112bの電源が投入されたときに起動する。起動されるとステップS40でCPU171は、親機130からデータを受信する。受信できない場合は、受信できるまで待機する。受信するデータは、IDを付加した子機120の位置情報、あるいは、子機120が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS41でCPU171は、受信したデータが、IDを付加した子機120の位置情報の場合は、I/O174を介してセンサー座標DB151にそのIDに関連つけて位置情報をき込み、子機120が取得したセンサー情報の場合は、I/O174を介してセンサー情報DB152に取得時刻と水位情報を取得した子機120のIDに関連して書き込む。ステップS41の処理が終了するとステップS40にリターンして、ステップS40,S41の処理が繰り返し実行される。DB書込処理は、データ処理サーバー112bの電源がオフされた際に終了する。
次に、情報配信サーバー112aで実行されるメッセージ配信処理(1)のフローチャートを図64に示す。図64に示すメッセージ配信処理(1)は、情報配信サーバー112aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー112aは、上記したように図60(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理が起動されるとステップS50で、CPU161は前回配信した時から所定時間(例えば、1分)が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間経過していないとCPU161が判断した場合(NO)は所定時間経過するまでステップS50で待機される。ステップS50で所定時間経過したとCPU161が判断した場合(YES)は、ステップS51に進み警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU161が作成する。この場合、センサー情報DB152から子機120が検出した最新の時刻の水位情報を読み出して、浸水の危険が迫っているエリアがあるとCPU161が判断した場合に警告メッセージが作成され、浸水の危険が去ったエリアがあるとCPU161が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS52でCPU161は、危険が迫っているエリアである警告領域が登録者情報DB155に登録されている登録者を抽出する。そして、ステップS53でCPU161は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU161が判断した場合(NO)は、ステップS54に分岐してステップS52で抽出した登録者に作成したメッセージを配信する。また、配信済みとCPU161が判断した場合(YES)と、ステップS54の処理が終了した場合は、ステップS50にリターンしてステップS50ないしステップS54の処理が繰り返し実行される。このように、所定時間、例えば1分毎に警告/警告解除メッセージが作成されて、その領域にいる登録者にメッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく危険が迫っている/危険が去ったことを理解することができる。
次に、情報配信サーバー112aで実行される別のメッセージ配信処理(2)のフローチャートを図14に示す。図14に示すメッセージ配信処理(2)は、情報配信サーバー112aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー112aは、上記したように図60(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理が起動されるとステップS60でCPU161は、センサー情報DB152から子機120が検出した同じ時刻とされる水位情報を読み出して、警告あるいは警告解除に相当する程度だけ、取得した子機120のセンサー情報の水位が変化したか否かを判断する。ここで、水位が変化していないとCPU161が判断した場合(NO)は、水位が変化するまでステップS60で待機される。また、ステップS60で水位が変化したとCPU161が判断した場合(YES)はステップS61に進み、警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU161が作成する。この場合、浸水の危険が迫っている程度の水位が変化したとCPU161が判断した場合に警告メッセージが作成され、浸水の危険が去った程度の水位が変化したとCPU161が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS62でCPU161は、危険が迫っているエリアとされる警告領域内の携帯電話基地局を指定する。そして、ステップS63でCPU161は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU161が判断した場合(NO)は、ステップS64に分岐してステップS62で指定した携帯電話基地局から作成したメッセージを登録者情報DB155に登録されている登録者に配信する。また、配信済みとCPU161が判断した場合(YES)と、ステップS64の処理が終了した場合は、ステップS60にリターンしてステップS60ないしステップS64の処理が繰り返し実行される。このように、浸水の危険が迫っている程度の水位が変化した際に警告メッセージが作成されて、その領域にいる登録者に警告メッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく危険が迫っていることを理解することができる。
次に、情報配信サーバー112aで実行される閲覧要求処理のフローチャートを図15に示す。図15に示す閲覧要求処理は、情報配信サーバー112aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー112aは、上記したように図60(b)の構成とされている。
閲覧要求処理が起動されるとステップS70で、CPU161はハザードマップの閲覧要求があったか否かを判断する。ここで、閲覧要求がないとCPU161が判断した場合(NO)は、閲覧要求があるまでステップS70で待機される。閲覧者が自身の携帯電話110aあるいはPC110bから閲覧要求を行い、ステップS70で閲覧要求があったとCPU161が判断した場合(YES)は、ステップS71に進みハザードマップをCPU161が作成する。次いで、ステップS72でCPU161は、作成したハザードマップを閲覧要求した閲覧者に配信する。ステップS72の処理が終了するとステップS70にリターンして、ステップS70ないしステップS72の処理が繰り返し実行されることから、閲覧要求がある毎にハザードマップが作成されて、閲覧要求した閲覧者に配信されるようになる。閲覧要求処理は、情報配信サーバー112aの電源がオフされた際に終了する。
閲覧要求処理のステップS71で実行されるハザードマップ作成処理のフローチャートを図67に示す。図67に示すハザードマップ作成処理は、情報配信サーバー112aのデータ処理装置150で実行される。
閲覧要求処理のステップS71の処理が開始されると、ハザードマップを作成処理が開始され、ステップS80で、閲覧者のいる地点、あるいは、閲覧者が指定した地点の座標と閲覧要求の現在の時刻とをCPU171が検出する。そして、ステップS81でCPU171は、検出した座標の地点を含む所定範囲のエリアを設定し、当該エリアの地図を地図情報DB154から取得して該地図をハザードマップの第1レイヤーの表示情報として設定する。次いで、ステップS82でCPU171は、センサー情報DB152から、設定したエリアの各子機120の取得時刻が同時刻の水位情報を取得する。この場合、センサー情報DB152から読み出される同時刻の水位情報は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との水位情報とされ、読み出された水位情報は時刻毎にまとめられる。そして、ステップS83でCPU171は、センサー座標DB151から、設定したエリアの各子機120の座標を取得し、各子機120の座標位置に、取得した時刻毎にまとめられた各子機120の水位を表すアイコンを配置し、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、例えば、現在の時刻が10:03の場合は、時刻が10:00,10:01,10:02,10:03の時刻毎の第2レイヤーの表示情報が設定される。次いで、ステップS84でCPU171は、避難情報DB153から、設定したエリアの避難所、アンダーパスの座標を取得し、各座標位置に避難所、アンダーパスのアイコンを配置し、第2レイヤーの表示情報として設定する。次に、ステップS85でCPU171は、取得した時刻毎にまとめられた各子機120の水位に応じて冠水している領域を割り出し、該領域にある道路やアンダーパスに冠水注意のアイコンを配置して、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、CPU171が、取得した各子機120の水位に応じて浸水した領域を割り出し、割り出した浸水領域に避難所がある場合には、避難所のアイコンの表示態様を点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更する。さらに、ステップS86でCPU171は、第1レイヤーの表示情報に、第2レイヤーの表示情報および時刻毎の第2レイヤーの表示情報を重ねた画像データを時刻毎に分けて作成し、設定したエリアの時刻毎のハザードマップを作成する。ステップS86の処理が終了すると、ハザードマップ作成処理は終了し、閲覧請求処理のステップS72にリターンする。
なお、閲覧者が情報提供部112にハザードマップの閲覧要求を行うのは、自身の携帯電話110aあるいはPC110bにおけるブラウザから行い、情報提供部112の情報配信サーバー112aから配信されてきたハザードマップの画像データは、ブラウザで表示されるようになる。この場合、閲覧者に配信されるハザードマップは、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との図53(a)〜(d)に示すような複数のハザードマップとされる。これにより、閲覧者は、図53(a)〜(d)に示す時間の推移に伴う水位の変化を、画面をスクロールすることにより観察することができる。なお、現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップを動画に編集して配信することにより、閲覧者は過去の時刻から現在の時刻までのハザードマップの変化が、動画とされたハザードマップにより観察することができる。
なお、閲覧者が情報配信サーバー112aにハザードマップの閲覧要求を行うのは、自身の携帯電話110aあるいはPC110bにおけるブラウザから行い、情報配信サーバー112aから配信されたハザードマップの画像データは、ブラウザで表示されるようになる。この場合、閲覧者に配信されるハザードマップは、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップとされる。これにより、閲覧者は、過去から現在までの時間の推移に伴う水位の変化を、画面をスクロールすることにより観察することができる。なお、情報配信サーバー112aにおいて、現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップを動画に編集して配信することにより、閲覧者は過去の時刻から現在の時刻までのハザードマップの変化が、動画とされたハザードマップにより観察することができる。
以上説明したハザードマップシステム100における子機120の警告表示器124における警告表示の態様を図68(a)〜(e)に示す。ハザードマップシステム100における子機120として、本発明にかかる端末装置あるいは端末装置が一体化された道路付属物を適用することができ、図68(a)〜(e)においては、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物の実施例である視線誘導標を子機120に適用した際の警告表示の態様を示している。
視線誘導標201は、路側や道路に設置される道路付属物であるが、設置する理由は次の通りである。自動車のドライバーは、区画線や防護柵などを走行する際の目印として運転をしているが、夜間や霧、降雨、降雪時にはその視認性が著しく低下することが知られている。そこで、視線誘導標により、視程不良時にも自動車のヘッドライトを反射し、路側や道路線形の視認性を高め、ドライバーの視線を正しく誘導するようにしている。
本発明にかかる端末装置を備える道路付属物の実施例である図68(a)に示す視線誘導標201は、縦に細長いポール部201aと、ポール部201aの下端に固着された平板状の基部201bとから構成されている。路側や道路に基部201bが固定されることにより、視線誘導標201が設置される。ポール部201aの外周面の上部に3段のリング状発光部からなる警告表示部210が設けられている。警告表示部210は、3段のリング状発光部の発光する発光色の色調、発光する段数および発光する段の組み合わせのパターンなどにより、規定水位を超えた冠水状態あるいは浸水状態となったことを報知する。
また、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物の実施例である図68(b)に示す視線誘導標202は、縦に細長いポール部202aと、ポール部202aの下端に固着された平板状の基部202bとから構成されている。路側や道路に基部202bが固定されることにより、視線誘導標202が設置される。ポール部202aの外周面の上部に3段のリング状発光部からなる警告表示部220が設けられている。警告表示部220では、3段のリング状発光部で矢印の図形を表示させる発光が行われ、その矢印の方向で浸水あるいは冠水している方向が報知される。
さらに、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物の実施例である図68(c)に示す視線誘導標203は、縦に細長いポール部203aと、ポール部203aの下端に固着された平板状の基部203bとから構成されている。路側や道路に基部203bが固定されることにより、視線誘導標203が設置される。ポール部203aの外周面の上部に筒状の発光部からなる警告表示部230が設けられている。警告表示部230では、筒状の発光部で車両が冠水(浸水)していることを示す画像が表示される発光が行われ、この地点において規定水位を超えた浸水状態あるいは冠水状態となったことが報知される。
さらに、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物の実施例である図68(d)に示す視線誘導標204は、縦に細長いポール部204aと、ポール部204aの下端に固着された平板状の基部204bとから構成されている。路側や道路に基部204bが固定されることにより、視線誘導標204が設置される。ポール部204aの外周面の上部に筒状の発光部からなる警告表示部240が設けられている。警告表示部240では、筒状の発光部に「浸水」や「冠水」の文字を表示する発光を行うことにより、規定水位を超えた冠水状態あるいは浸水状態となったことを報知する。なお、視線誘導標204が備えるセンサーで検出した水位高を示す数字を、警告表示部240に表示するようにしてもよい。
さらに、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物の実施例である図68(e)に示す視線誘導標205は、縦に細長いポール部205aと、ポール部205aの下端に固着された平板状の基部205bとから構成されている。路側や道路に基部205bが固定されることにより、視線誘導標205が設置される。ポール部205aの外周面のほぼ全体に多段のリング状発光部からなる警告表示部250が設けられている。警告表示部250は、多段のリング状発光部の発光する段数および発光する段の組み合わせのパターンにより、規定水位を超えた冠水状態あるいは浸水状態となったことを報知する。そして、停電時には、多段のリング状発光部を全て点灯させることにより、街路灯などに替える照明を行う。
以上説明した図68(a)〜(e)に示す視線誘導標201〜205において、ポール部201a〜205aの形状は、断面が円形、楕円形、三角形以上の多角形や花冠形などの縦に細長い形状とすることができる。また、平板状の基部201b〜205bは円形・楕円形・多角形などとされ、その底面は略平坦面とするのが好適である。
次に、本発明にかかる端末装置は、道路付属物に装着可能とされ、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物では、端末装置が道路付属物に一体化され、その各実施例について以下に説明する。本発明にかかる端末装置あるいは端末装置を備える道路付属物の各実施例は、上述した子機120として機能するが、端末装置に子機120の機能に加えて親機の機能を有させると、本発明にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物は、子機の機能を備える親機として機能するようになる。この子機の機能を備える親機300の構成を図69に示す。
図69に示す親機300は、マイクロコントローラー301、センサー302、位置測位装置303、警告表示器304、閉域通信網通信I/F305、広域通信網通信I/F306とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置307を備えている。マイクロコントローラー301は、親機300の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラー301は、マイクロコントローラー301に記憶されている親機300用の制御プログラムを実行することにより、子機120の機能を備える親機300として動作する。すなわち、センサー302で検出した水位のセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、親機300が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、親機300の位置情報は、位置測位装置303がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した親機300の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置307から電源が投入された際には、親機300を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該親機300の位置情報に、当該親機300に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー301が、センサー302から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラー301は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加してテンポラリメモリに書き込む。そして、規定水位を超えたことを報知する警告表示器304を点灯させる。さらに、マイクロコントローラー301は、閉域通信網通信I/F305を介して子機120から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してテンポラリメモリに書き込む。そして、マイクロコントローラー301は、子機120から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報と、親機300が取得した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報とを、広域通信網通信I/F306を介して情報提供部112へ送信する。
なお、親機300の警告表示器304を観察することで、当該親機300が設置された地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器304は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置307は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
以下に説明する本発明にかかる端末装置および端末装置を備える道路付属物の各実施例における端末装置として、図69に示す上述した親機300からなる端末装置が適用されたものとして説明する。
本発明の第1実施例は端末装置を備える道路付属物とされ、端末装置01が道路付属物とされる視線誘導標1に一体化されており、本発明の第1実施例とされる視線誘導標1の構成を図1ないし図6に示す。図1(a)は端末装置01が一体化された視線誘導標1の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図1(b)は視線誘導標1の構成を示す側面斜め上から見た斜視図、図2は視線誘導標1の円筒状ケースの構成を斜視図で示す組立図、図3は視線誘導標1の円筒状ケースの構成を斜視図で示す他の組立図、図4は視線誘導標1の基部の構成を示す斜視図、図5は視線誘導標1の基部の構成を示す平面図、図6は視線誘導標1の構成を斜視図で示す他の組立図である。
これらの図に示すように、本発明にかかる第1実施例の視線誘導標1には、端末装置01が一体化されており、視線誘導標1は、円筒状の縦に細長い樹脂製の円筒状ケース10と、円筒状ケース10の下端に装着される樹脂製あるいは金属製の基部13とから構成され、円筒状ケース10と基部13からなるケース内に端末装置01が内蔵される。視線誘導標1は、道路付属物とされる視線誘導標として機能すると共に、端末装置01としても機能し、基部13は、接着やボルトによって道路等に固定することができる。また、基部13の内部に水や砂をつめて設置することもでき、この場合は、視線誘導標1を道路上等に置くだけで子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。これにより、視線誘導標1は必要な時だけ(例えば、大雨警報時)設置して、その後は撤去する等柔軟に対応できるようになる。視線誘導標1の縦方向の長さL1は約300mm〜1200mmとされ、基部13の外径R1は約200mmとされる。
視線誘導標1における円筒状ケース10の上面には、太陽光パネル11とGPS(Global Positioning System)アンテナ12とが設けられている。太陽光パネル11は、端末装置01の電源装置である二次電池18eを充電する発電器であり、GPSアンテナ12はGPS衛星からの電波を受信して、位置測位装置18bが視線誘導標1(端末装置01)が設置された位置の座標を割り出している。二次電池18eおよび位置測位装置18bは、基部13の底面を閉塞するよう嵌め込まれている略円形状の基部底板13b上に配置されている。円筒状ケース10の上部には矩形状の開口部10aが縦に3つ並んで形成されている。この開口部10aには、反射ガラスや反射シートが埋め込まれていると共に、開口部10aの内側の位置に、警告表示部14の発光部が配置されて、視線誘導標として機能する。図2に示すように、円筒状ケース10の内部の空間は収納部10bとされ、円筒状ケース10の上部の内周面に、ほぼ1/4に分割されたリング状とされ縦に3段並べられた発光部からなる警告表示部14が開口部10aに対面するよう貼着や接着等で固定されると共に、ほぼ1/4に分割されたリング状とされ縦に2段に並べられ警告表示部14に対向する広域通信網用アンテナ部15aと閉域通信網用アンテナ部15bとからなるアンテナ部15が貼着や接着等で固定されている。また、警告表示部14の下側に断面が円弧状とされた細長い矩形のセンサー16が、貼着や接着等で円筒状ケース10の内周面に固定されている。センサー16は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。センサー16の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。なお、収納部10b内において、警告表示部14およびアンテナ部15と基部13内の回路部18とを接続する通線17a,17b,17cが基部13まで延伸されている。
また図3に示すように、円筒状ケース10の上端に円形の上部蓋部10cが嵌め込まれており、上部蓋部10cの上側にリング状の太陽光パネル11が貼着や接着等で固定され、太陽光パネル11の上側のほぼ中央に矩形状のGPSアンテナ12が貼着や接着等で固定されている。太陽光パネル11およびGPSアンテナ12と基部13内の回路部18とを接続する通線17d,17eが基部13まで延伸されている。
さらに図4,図5に示すように、基部13の底面に嵌め込まれる厚さの薄い円盤状の基部底板13bの上面には、マイクロコントローラー18a、位置測位装置18b、広域通信網通信I/F18c、閉域通信網通信I/F18d、二次電池18eからなる回路部18が接着やネジ止め等で固定されている。回路部18の各部間はバスで接続されている。なお、広域通信網用アンテナ部15aと広域通信網通信I/F18cとが通線17aで接続され、閉域通信網用アンテナ部15bと閉域通信網通信I/F18dとが通線17bで接続され、GPSアンテナ12と位置測位装置18bとが通線17dで接続されている。なお、広域通信網通信I/F18cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F18dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
端末装置01が一体化された本発明の第1実施例の視線誘導標1を組み立てるには、図2に示すように円筒状ケース10内に警告表示部14およびアンテナ部15を収納して収納部10b内に固定する。次いで、図3に示すように円筒状ケース10内に上から太陽光パネル11およびGPSアンテナ12と上部蓋部10cを挿入し、上部蓋部10cを円筒状ケース10の上端部に嵌め込むと共に、太陽光パネル11およびGPSアンテナ12を貼着、接着やネジ止め等で固定する。そして、円筒状ケース10の下面から突出している各通線17a〜17eを基部底板13bの上に固定されている回路部18の各部へ接続し、円筒状ケース10の上に基部蓋部13aを配置して、基部蓋部13aの貫通孔13cに上から挿入していく。基部蓋部13aは樹脂製あるいは金属製とされ、ほぼ中央に円形の貫通孔13cが形成され、上面は中央部が高い傾斜面とされ、外周に基部底板13bに嵌め込まれるリング部13dが形成されている。そこで、基部蓋部13aを基部底板13bまで円筒状ケース10に挿入していき、リング部13dを基部底板13bの外周縁に嵌め込む。これにより、視線誘導標1を組み立てることができる。
端末装置01が一体化された本発明の第1実施例の視線誘導標1を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、視線誘導標1の内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー16が検知する。端末装置01が一体化された第1実施例の視線誘導標1は上述した親機300として動作する。なお、視線誘導標1の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置01を構成する回路部18等の各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル11に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、開口部10aを設けることに替えて、円筒状ケース10を光が透過するようにしてもよい。なお、太陽光パネル11、GPSアンテナ12と位置測位装置18b、アンテナ部15と閉域通信網通信I/F18dおよび広域通信網通信I/F18c、マイクロコントローラー18aと二次電池18e、警告表示部14を備える端末装置01は視線誘導標としての機能を阻害しないように、視線誘導標1と一体化される構造となっている。端末装置01が一体化された第1実施例の視線誘導標1は自立可能とされ、端末装置01における閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となり、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
以上説明した本発明の第1実施例の視線誘導標1には、端末装置01が一体化されており、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、第1実施例の視線誘導標1が設置されて端末装置01の電源がオンされると、マイクロコントローラー18aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置18bがGPSアンテナ12で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置01に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー18aの制御の基で、閉域通信網通信I/F18dを介して、端末装置01が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置01が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F18cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー18aの制御の基で、センサー16が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部14を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F18dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置01が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F18cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー16が検知した気象情報を含めることができる。
なお、端末装置01において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置01とすることができる。この場合は、本発明の第1実施例の視線誘導標1に一体化された端末装置01は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第1実施例の視線誘導標1における円筒状ケース10は、円筒状に限定されず縦に細長く内部に収納空間のある形状、例えば、断面が楕円形、三角形以上の多角形や花冠形などの形状の筒状ケースとすることができる。この場合、円筒状ケース10の形状を変更した際には、その形状に合わせるよう蓋部10cの形状も変更すればよい。また、開口部10aは矩形状としてるが、警告表示部14の発光を臨める形状であれば矩形状に替えて円形・楕円形・多角形・花冠形などとしてもよい。また、警告表示部14の段数は任意の段数とすることができ、その形状もリング状とすることができる。そして、警告表示部14の構成に応じて開口部10aの数および形状を変更すれば良い。
次に、本発明の第2実施例は端末装置を備える道路付属物とされ、端末装置02が道路付属物とされる境界ブロック2に一体化されており、本発明の第2実施例とされる境界ブロック2の構成を図7、図8に示す。図7は端末装置02が一体化された第2実施例の境界ブロック2の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図8は境界ブロック2の構成を示す正面斜め上から見た斜視図で示す組立図である。
これらの図に示すように、本発明にかかる第2実施例の境界ブロック2には、端末装置02が一体化されており、境界ブロック2は、横に長い四角柱状とされ幅より高さが高くされ、一端における上面と端面との間が円弧状に面取りされた形状の樹脂製のブロック本体2aからなる。境界ブロック2は、道路などにおいて境界を表すのに使われる道路付属物とされ、接着やボルトによって道路等に固定することができる。また、境界ブロック2を道路上等に設置することで、端末装置02が一体化された第2実施例の境界ブロック2を子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。ブロック本体2aの横向の長さL2は、約500mmとされ、高さH2は約300mm、幅W2は約200mmとされる。
ブロック本体2aの内部は収納空間とされ、その上面の一端側および他端側に矩形の開口がそれぞれ形成されている。一端側の開口には矩形状の太陽光パネル21が、他端側の開口には道路鋲2cが貼着、接着やネジ止め等で固定されている。太陽光パネル21は、端末装置02の電源装置である二次電池28eを充電する発電器である。道路鋲2cには、反射体が埋め込まれ視線誘導効果を発揮しており、道路鋲2cの他端側の下部の一部が矩形状に切り欠かれた切欠部とされて、この切欠部に細長い矩形状の警告表示部24が貼着や接着等で固定されており、警告表示部24の発光を妨げない構造となっている。
ブロック本体2aの上面の内側に、ダイポールアンテナとされた広域通信網用アンテナ部25aと閉域通信網用アンテナ部25bとからなるアンテナ部25が、貼着や接着等で固定されている。また、ブロック本体2aの側面の内壁にはセンサー26とマイクロコントローラー28aとが縦長の矩形の板状に一体とされて貼着や接着等により固定されている。なお、アンテナ部25は冠水すると通信ができなくなるが、センサー26の水位の検出限界よりも高い上面の内側に固定されるため、支障は生じない。センサー26は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。なお、センサー26の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。
ブロック本体2aの底面を閉塞するよう嵌め込まれている矩形の横長の樹脂製や金属製とされた底板2b上には、二次電池28e、広域通信網通信I/F28c、閉域通信網通信I/F28d、GPSアンテナ22および位置測位装置28bからなる回路部28が貼着や接着等で固定されている。各部の間はバスあるいは通線で接続されている。また、太陽光パネル21は通線で二次電池28eに接続され、アンテナ部25から引き出された通線27a、27bは広域通信網通信I/F28c、閉域通信網通信I/F28dに接続され、警告表示部24から引き出された通線27cはバスに接続されている。なお、広域通信網通信I/F28cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F28dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。GPSアンテナ22は冠水すると受信はできなくなるが、通常は冠水前に電源がオンされて境界ブロック2(端末装置02)が設置された位置(座標)が測位されており、境界ブロック2は移動するものではないため、支障は生じない。
端末装置02が一体化された本発明の第2実施例の境界ブロック2を組み立てるには、図8に示すようにブロック本体2aの上面に形成された2つの開口に、それぞれ太陽光パネル21と道路鋲2cに固定する。次いで、ブロック本体2a内に下から警告表示部24、センサー26とマイクロコントローラー28aとを挿入し、ブロック本体2aの側面の内壁に固定する。そして、ブロック本体2aの下面から突出している各通線27a〜27cを底板2bの上に固定されている回路部28の各部へ接続し、ブロック本体2aの底面に底板2bを嵌め込む。これにより、端末装置02が一体化された本発明の第2実施例の境界ブロック2を組み立てることができる。
端末装置02が一体化された本発明の第2実施例の道路付属物とされる境界ブロック2を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、ブロック本体2aの内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー26が検知する。境界ブロック2に内蔵された端末装置02は上述した親機300として動作する。なお、境界ブロック2の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置02を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル21に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、ブロック本体2aを光が透過するようにして、警告表示部24の開口を省略してもよい。なお、太陽光パネル21、GPSアンテナ22と位置測位装置28b、アンテナ部25と閉域通信網通信I/F28dおよび広域通信網通信I/F28c、マイクロコントローラー28aとセンサー26、二次電池28eからなる端末装置02は境界ブロックとしての機能を阻害しないように、境界ブロック2のブロック本体2aに内蔵される構造となっている。端末装置02が一体化された第2実施例の境界ブロック2は自立可能とされ、端末装置02における閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となる。すなわち、端末装置02が一体化された第2実施例の境界ブロック2を公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
以上説明した端末装置02が一体化された本発明の第2実施例の境界ブロック2は、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、境界ブロック2が設置されて端末装置02の電源がオンされると、マイクロコントローラー28aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置28bがGPSアンテナ22で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置02に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー28aの制御の基で、閉域通信網通信I/F28dを介して、端末装置02が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置02が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F28cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー28aの制御の基で、センサー26が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部24を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F28dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置02が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F28cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー26が検知した気象情報を含めることができる。
なお、端末装置02において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置02とすることができる。この場合は、第2実施例にかかる境界ブロック2に一体化された端末装置02は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第2実施例の境界ブロック2は、四角柱状に限定されず、突部があり横に長く内部に収納空間のある形状であればよい。例えば片側切り下げ形状や、断面が凹形状や凸形状、円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができる。また、面取りされていない端面としてもよい。道路鋲2cおよび太陽光パネル21の形状は、矩形状・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができ、ブロック本体2aの上面の一端側および他端側の開口の形状はそれに合わせた形状とすればよい。さらに、警告表示部24の形状も、道路鋲2cの形状に合わせた形状とすればよく、矩形・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができる。
次に、本発明の第3実施例は道路付属物とされる境界ブロック3に装着可能とされた端末装置03とされており、第3実施例の端末装置03が装着された境界ブロック3の構成を図9ないし図11に示す。図9は第3実施例の端末装置03が装着された境界ブロック3の構成を示す後面斜め上から見た斜視図、図10は境界ブロック3の構成を後面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図11は境界ブロック3に装着される第3実施例の端末装置03の構成を正面斜め下から見た斜視図で示す組立図である。
これらの図に示す本発明の第3実施例にかかる端末装置03は、道路付属物とされる境界ブロック3に装着可能とされ、境界ブロック3は、樹脂製やコンクリート製のブロック本体3aから構成されている。第3実施例の端末装置03は、ブロック本体3aの両側面を挟持するように被せられて固定された境界ブロックカバー30を備えており、端末装置03の取付後においても境界ブロック3は境界ブロックとして機能する。ブロック本体3aは、横に長い四角柱状とされ幅より高さが高くされ、一端における上面と端面との間が円弧状に面取りされた形状とされている。ブロック本体3aは、道路などにおいて境界を表すのに使われる道路付属物とされる境界ブロックを構成しており、接着やボルトによって道路等に設置されている。このブロック本体3aに被せて固定される第3実施例の端末装置03は、ブロック本体3aの両側面を挟持するように被せられるサイズとされ、断面形状が略コ字状とされた樹脂製の境界ブロックカバー30を備えている。ブロック本体3aに第3実施例の端末装置03を被せて固定することで、第3実施例の端末装置03が装着された境界ブロック3は、子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。
境界ブロックカバー30は、横長の矩形状の上側壁部30aと、上側壁部30aの両側にほぼ直交して形成されている第1側壁部30bおよび第2側壁部30cと、上側壁部30aの前側および後側にほぼ直交して形成されている前側壁部30dおよび後側壁部30eと、下面に形成されている下側壁部30fから構成されている。なお、前側壁部30dおよび後側壁部30e、下側壁部30fはブロック本体3aの幅とほぼ同サイズで切り欠かれている。境界ブロックカバー30の内部は収納空間とされ、端末装置3bを構成する回路部18等が内蔵されている。境界ブロックカバー30の上側壁部30aの前側には矩形状の切欠部30gが形成されて、この切欠部30gに矩形状の太陽光パネル31が貼着、接着やネジ止め等で固定されている。太陽光パネル31は、端末装置3bの電源装置である二次電池38eを充電する発電器である。また、上側壁部30aの後側には、細長い矩形状の警告表示部34が貼着や接着等で固定されている。警告表示部34には反射体が埋め込まれ視線誘導効果を発揮している。
境界ブロックカバー30の内部の収納空間において、上側壁部30aの内側に、広域通信網用アンテナ部35aと閉域通信網用アンテナ部35bとからなるアンテナ部35とGPSアンテナ32とが、貼着や接着等で固定されている。また、第2側壁部30cの内壁にはセンサー36とマイクロコントローラー38aとが縦長の矩形の板状に一体とされて貼着や接着等により固定されている。第2側壁部30cには、センサー36が水位を検出するための複数の取水口30hが垂直方向に並べて設けられている。なお、アンテナ部35は冠水すると通信ができなくなるが、センサー36の水位の検出限界よりも高い上側壁部30aの内側に固定されるため、支障は生じない。GPSアンテナ32は冠水すると受信ができなくなるが、通常は冠水前に端末装置03の電源がオンされて設置された位置(座標)が測位されており、境界ブロック3は移動するものではないため、支障は生じない。センサー36は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。また、センサー36の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。
第1側壁部30bの内壁には、二次電池38e、広域通信網通信I/F38c、閉域通信網通信I/F38d、位置測位装置38bからなる回路部38が貼着や接着等で固定されている。各部の間はバスあるいは通線で接続されている。また、太陽光パネル31は通線で二次電池38eに接続され、アンテナ部35から引き出された通線は広域通信網通信I/F38c、閉域通信網通信I/F38dにそれぞれ接続され、警告表示部34から引き出された通線はバスに接続されている。なお、広域通信網通信I/F38cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F38dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
本発明の道路付属物とされる境界ブロック3に装着可能な第3実施例の端末装置03を組み立てるには、図10に示すように端末装置3bを構成する各部を内蔵した境界ブロックカバー30を、ブロック本体3aに上から被せて固定すればよい。これにより、本発明の第3実施例の端末装置03を道路付属物とされる境界ブロック3に装着することができる。
本発明の道路付属物の第3実施例の端末装置03が装着される境界ブロック3は道路等に設置され、設置した周囲の水位が上昇してくると、装着された境界ブロックカバー30の取水口30hから内部に浸入した水位も上昇していく。この水位をセンサー36が検知する。ブロック本体3aに被せられた端末装置03は上述した親機300として動作する。なお、境界ブロックカバー30の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置03を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル31に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、境界ブロックカバー30を光が透過するようにして、警告表示部34を境界ブロックカバー30の内部に配設してもよい。なお、太陽光パネル31、GPSアンテナ32と位置測位装置38b、アンテナ部35と閉域通信網通信I/F38dおよび広域通信網通信I/F38c、マイクロコントローラー38aと二次電池38e、警告表示部34とセンサー36を備える端末装置3bは、境界ブロックとしての機能を阻害しないように、ブロック本体3aに被せられる構造となっている。境界ブロック3は自立可能とされ、端末装置03における閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいた境界ブロック3に装着可能となる。すなわち、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面に設置された境界ブロック3に装着可能となる。
以上説明した道路付属物とされる境界ブロック3に装着可能な本発明の第3実施例の端末装置03は、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、境界ブロック3に装着されて端末装置03の電源がオンされると、マイクロコントローラー38aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置38bがGPSアンテナ32で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置03に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー38aの制御の基で、閉域通信網通信I/F38dを介して、端末装置03が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置03が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F38cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー38aの制御の基で、センサー36が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部34を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F38dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置03が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F38cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー36が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第3実施例の端末装置03において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置03とすることができる。この場合は、境界ブロック3に装着される端末装置03は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第3実施例の境界ブロック3は、四角柱状に限定されず、突部があり横に長い形状であればよい。例えば片側切り下げ形状や、断面が凹形状や凸形状、円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができる。また、面取りされていない端面としてもよい。境界ブロックカバー30の形状は、筐体ブロック3の形状に合わせた形状とすればよい。さらに、境界ブロックカバー30の断面形状はコの字状に限らず、L字状とし境界ブロック3のほぼ直交する二面に固着するようにしてもよい。さらに、太陽光パネル31および警告表示部34の形状は、矩形状・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができ、境界ブロックカバー30の上面の一端側および他端側の切欠部の形状はそれに合わせた形状とすればよい。
次に、本発明の第4実施例は端末装置を備える道路付属物とされ、端末装置04が道路付属物とされる縁石4に一体化されており、本発明の第4実施例とされる縁石4の構成を図12ないし図15に示す。図12は端末装置04が一体化された第4実施例の縁石4の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図13は縁石4の構成を正面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図14は縁石4における超音波センサーの構成を示す正面斜め下から見た斜視図、図15は縁石4の構成を正面斜め上から見た斜視図で示す組立図である。
これらの図に示すように、端末装置04は本発明の第4実施例の縁石4に一体化されており、縁石4は、横に細長い四角柱状とされ高さより幅が広くされ、両端面が斜面とされた樹脂製の縁石本体4aからなる。縁石4は、車道と、歩道や安全地帯との境界線として、路肩に敷かれる棒状の道路付属物とされ、接着やボルトによって道路等に固定することができる。また、第4実施例の縁石4に端末装置04が一体化されており、縁石4を道路上等に設置することで、端末装置04が一体化された第4実施例の縁石4を子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。
縁石本体4aの内部は収納空間とされ、斜面とされた両端面には反射体4bが貼着、接着やネジ止め等でそれぞれ固定されている。縁石本体4aの上面の一端側に矩形の矩形孔4cが、ほぼ中央部に矩形の細長い長孔4dが縦方向に形成されている。一端側の矩形孔4cには矩形状の太陽光パネル41が、ほぼ中央部の長孔4dには警告表示部44が貼着、接着やネジ止め等で固定されている。太陽光パネル41は、端末装置04の電源装置である二次電池48eを充電する発電器である。
縁石本体4aの上面の内側に、ダイポールアンテナとされた広域通信網用アンテナ部45aと閉域通信網用アンテナ部45bとからなるアンテナ部45が、貼着や接着等で固定されている。また、縁石本体4aの側面の内壁にはマイクロコントローラー48aが横長の矩形の板状とされて貼着や接着等により固定されている。超音波センサー46は、警告表示部44の下面に貼着や接着等により固定されており、水面を超音波で検知して水位を検出している。
縁石本体4aの底面を閉塞するよう嵌め込まれている矩形の横長の樹脂製や金属製とされた底板4e上には、二次電池48e、広域通信網通信I/F48c、閉域通信網通信I/F48d、GPSアンテナ42および位置測位装置48bからなる回路部48が貼着や接着等で固定されている。各部の間はバスあるいは通線で接続されている。また、太陽光パネル41は通線で二次電池48eに接続され、アンテナ部45から引き出された通線は広域通信網通信I/F48c、閉域通信網通信I/F48dに接続され、警告表示部44から引き出された通線はバスに接続されている。なお、広域通信網通信I/F48cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F48dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
端末装置04が一体化された道路付属物とされる本発明の第4実施例の縁石4を組み立てるには、図13に示すように縁石本体4aの上面に形成された矩形孔4cに太陽光パネル41を、長孔4dに超音波センサー46を下面に備える警告表示部44を固定する。次いで、縁石本体4aの側面の内壁にマイクロコントローラー48aを固定する。そして、縁石本体4aの下面から突出している各通線を底板4eの上に固定されている回路部48の各部へ接続し、縁石本体4aの底面に底板4eを嵌め込む。これにより、端末装置04が一体化された道路付属物とされる本発明の第4実施例の縁石4を組み立てることができる。
端末装置04が一体化された本発明の第4実施例の縁石4を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、縁石本体4aの内部の水位も上昇していく。この場合、縁石本体4aの側壁の下端には、冠水を素早く検知するための、取水口4fが4カ所に設けられている。この水位を超音波センサー46が検知する。縁石4に内蔵された端末装置04は上述した親機300として動作する。なお、縁石4の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置04を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル41に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、縁石本体4aを光が透過するようにして、警告表示部44の長孔4dを省略してもよい。なお、太陽光パネル41、警告表示部44と超音波センサー46、GPSアンテナ42と位置測位装置48b、アンテナ部45と閉域通信網通信I/F48d、広域通信網通信I/F48c、マイクロコントローラー48aと二次電池48eからなる端末装置04は縁石4の機能を阻害しないように、縁石4の縁石本体4aに内蔵される構造となっている。縁石4は自立可能とされ、端末装置04が一体化された第4実施例の縁石4における閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となる。すなわち、端末装置04が一体化された第4実施例の縁石4を公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
以上説明した端末装置04が一体化された本発明の第4実施例の縁石4は、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、縁石4が設置されて端末装置04の電源がオンされると、マイクロコントローラー48aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置48bがGPSアンテナ42で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置04に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー48aの制御の基で、閉域通信網通信I/F48dを介して、端末装置04が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置04が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F48cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー48aの制御の基で、超音波センサー46が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部44を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F48dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置04が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F48cを介して情報提供部112へ送信する。
なお、端末装置04において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置04とすることができる。この場合は、本発明の第4実施例とされる縁石4に一体化された端末装置04は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第4実施例の縁石本体4aは、四角柱に限定されず、片側切り下げ形状や、断面が凹形状や凸形状、円形・楕円形・多角形・花冠形などの横に長く内部に収納空間のある形状とすることができる。また、斜面とされていない端面や円弧状の端面としてもよい。また、太陽光パネル41および警告表示器44の形状は矩形・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができ、縁石本体4aの上面の矩形孔4cおよび長孔4dの形状はそれに合わせた形状とすればよい。
次に、本発明の第5実施例は道路付属物とされる支持柱5に装着可能とされた端末装置05とされており、第5実施例の端末装置05が装着された支持柱5の構成を図16ないし図23に示す。図16は第5実施例の端末装置05が装着された支持柱5の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図17は支持柱5の構成を示す正面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図18は第5実施例の端末装置05の構成を示す正面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図19は第5実施例の端末装置05においてカバー部を外した構成を示す正面図、図20は第5実施例の端末装置05においてカバー部を外した構成を示す側面図、図21は第5実施例の端末装置05においてカバー部を外した構成を示す背面斜め上から見た斜視図、図22は第5実施例の端末装置05においてカバー部を外した構成を示す背面図、図23は第5実施例の端末装置05においてカバー部を外した構成を示す上面図である。
支持柱5は、視線誘導標や電柱や信号機、街路灯等の道路付属物における金属、樹脂、コンクリート等で構成された支持柱とされ、第5実施例の端末装置05が装着可能とされている。これらの図に示すように、本発明の第5実施例の端末装置05は、金属製、樹脂製またはコンクリート製の棒状の柱状体5aの外周面に、装着されて固定することができる。支持柱5は、第5実施例の端末装置05の装着後においても電柱や信号機、街路灯等の道路付属物における支持柱として機能する。柱状体5aは、断面が円形の縦に長い棒状とされており、下部が道路等に埋め込まれると共に、ステーなどで固定された道路付属物が備える柱状体とされている。この柱状体5aに嵌め込むように固定される第5実施例の端末装置05は、柱状体5aの外周面の形状に合わせた例えば半円形の内周面を有する形状とされ、外周面が開口されている樹脂製の本体部50aと、本体部50aの開口を閉塞するよう本体部50aに嵌め込まれる樹脂製のカバー部50bとを備えている。本体部50aの半円状の外周面の一側に縦に長い矩形状とされ断面が円弧状とされた太陽光パネル51が、他側には縦に長い矩形状とされ断面が円弧状とされた警告表示部54が貼着、接着やネジ止め等で固定されている。太陽光パネル51は、端末装置05の電源装置である二次電池58eを充電する発電器である。また、カバー部50bの両側に矩形状に切り欠かれた切欠部が形成されて、この切欠部に太陽光パネル51および警告表示部54が臨んでいる。本体部50aにカバー部50bを嵌め込んだ際に内部に空間が形成され、この空間が収納空間とされる。収納空間には第5実施例の端末装置05を構成する回路部58等のユニットが内蔵される。柱状体5aに第5実施例の端末装置05を嵌め込んで固定することで、支持柱5に装着された端末装置05は子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。柱状体5aの縦向の長さL3は、約1m〜約10mとされ、径R2は約200mmとされる。
本体部50aは、断面が半円形の弧状面50a−1と、弧状面50a−1の上端に直交して半リング状に形成された上面鍔50a−2と、弧状面50a−1の下端に直交して半リング状に形成された下面鍔50a−3と、弧状面50a−1の両側縁に直交して細長い矩形の板状に形成された側面鍔50a−4とから構成され、弧状面50a−1と、上面鍔50a−2、2つの側面鍔50a−3および下面鍔50a−4の4つの鍔部で形成される空間が収納空間とされている。この収納空間において、上面鍔50a−2の直下にGPSアンテナ52を備える位置測位装置58bが、その下側に広域通信網用アンテナ部55aを備える広域通信網通信I/F58cおよび閉域通信網用アンテナ部55bを備える閉域通信網通信I/F58dが、弧状面50a−1に貼着や接着等で固定されている。
また、弧状面50a−1一側のほぼ中央に二次電池58eが、弧状面50a−1の他側には縦長の矩形の板状に一体とされたセンサー56とマイクロコントローラー58aとが、貼着や接着等により固定されている。なお、センサー56は静電容量式のフィルムを使用し水位を検出しており、マイクロコントローラー58aと一体化されている。ただし、センサー56の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。また、センサー56は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。
本体部50aの収納空間に収納された、二次電池58e、広域通信網通信I/F58c、閉域通信網通信I/F58d、GPSアンテナ52および位置測位装置58bからなる回路部28の各部の間はバスあるいは通線で接続されている。また、太陽光パネル51は通線で二次電池58eに接続され、警告表示部54はマイクロコントローラー58cのバスに接続されている。なお、広域通信網通信I/F58cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F58dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
道路付属物とされる支持柱5に装着可能な本発明の第5実施例の端末装置05を組み立てるには、図17に示すように本体部50aの収納空間に、太陽光パネル51と警告表示部54、GPSアンテナ52および位置測位装置58bと広域通信網通信I/F58cおよび閉域通信網通信I/F58dと、二次電池58eとセンサー56およびマイクロコントローラー58aからなる回路部58を収納して弧状面50a−1に固定し、その上からカバー部50bを本体部50aに嵌め込む。このように組み立てた第5実施例の端末装置05を、柱状体5aの外周面に貼着や接着等で固定する。これにより、本発明の第5実施例の端末装置05を道路付属物とされる支持柱5に装着することができる。
道路等に設置された道路付属物とされる支持柱5に、本発明の第5実施例の端末装置05を装着し、支持柱5の周囲の水位が上昇してくると、本体部50aの内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー56が検知する。柱状体5aに装着されている第5実施例の端末装置05は上述した親機300として動作する。なお、本体部50aの内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置05を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル51に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、警告表示部54の発光が本体部50aを透過するようにしてもよい。なお、太陽光パネル51、GPSアンテナ52と位置測位装置58b、アンテナ部55と閉域通信網通信I/F58dおよび広域通信網通信I/F58c、マイクロコントローラー58aと二次電池58e、警告表示部54とセンサー56を備える端末装置05は支持柱5に装着された際に、支持柱5の機能を阻害しない構造となっている。第5実施例の端末装置05における閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに設置される支持柱5にも装着可能となる。すなわち、第5実施例の端末装置05は、公園や避難所、広場、住宅の庭、河川敷内などの地面に設置された支持柱5に装着可能となる。
以上説明した本発明の第5実施例の端末装置05は、道路付属物とされる支持柱5に装着可能とされ、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、支持柱5に装着されて端末装置05の電源がオンされると、マイクロコントローラー58aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置58bがGPSアンテナ52で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置05に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー58aの制御の基で、閉域通信網通信I/F58dを介して、端末装置05が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置05が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F58cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー58aの制御の基で、センサー56が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部54を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F58dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置05が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F58cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー26が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第5実施例の端末装置05において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置05とすることができる。この場合は、支持柱5に装着される第5実施例の端末装置05は図57に示す構成とされる。
図24に本発明の道路付属物の第5実施例の端末装置05の変形例を示す。変形例の端末装置05’はリング状の形状とされ、端末装置05’の内径は柱状体5aの外径とほぼ同様とされている。端末装置05’は、リング状の本体部50a’と、本体部50a’に嵌め込まれる円筒状のカバー部50b’とから構成され、本体部50a’とカバー部50b’との間に収納空間が形成される。収納空間には、上述した端末装置05と同様に回路部58および太陽光パネル51と警告表示部54とが収納される。変形例の端末装置05’は、端末装置05’の形状が半リング状からリング状に変更されただけであって、その他の構成は端末装置05と同様とされて、本発明の第5実施例の端末装置05と同様の機能を有している。その説明は上記した通りであるので省略する。
以上説明した本発明の第5実施例の柱状体5aは、円柱状に限定されず、断面が楕円形や三角形以上の多角形や花冠形などの縦に細長い形状とすることができる。この場合、柱状体5aの形状を変更した際には、その形状に合わせるよう本体部50aの形状も変更すればよい。また、太陽光パネル51および警告表示部54の形状は、矩形・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができ、カバー部50bの開口の形状はそれに合わせた形状とすればよい。
次に、本発明の第6実施例は端末装置を備える道路付属物とされ、端末装置06が道路付属物とされる防護柵6と一体化されており、本発明の第6実施例とされる防護策6の構成を図25ないし図27に示す。図25は端末装置06が一体化された第6実施例の防護柵6の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図26は第6実施例の防護柵6の構成を正面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図27は第6実施例の防護柵6に一体化される端末装置06の構成を正面斜め上から見た斜視図で示す組立図である。
これらの図に示すように、本発明の第6実施例の防護柵6には端末装置06が一体化されており、防護柵6は、代表的な防護策であるガードレールとされている。端末装置06が一体化された本発明の第6実施例の防護柵6は、金属製の平板を短辺方向で屈曲して形成した横に細長い防護部6aと、防護部6aを取り付ける金属製の支柱6bとから構成され、支柱6bに端末装置06が内蔵されている。防護柵とは、主として進行方向を誤った車両が路外、対向車線または歩道等に逸脱するのを防ぐとともに、車両乗員の傷害および車両の破損を最小限にとどめて、車両を正常な進行方向に復元させることを目的とし、また、歩行者等の転落もしくはみだりな横断を抑制するなどの目的をそなえた道路付属物であり、支柱6bによって道路等のグランド6−1に固定することができる。また、端末装置06が一体化された本発明の第6実施例の防護柵6をグランド6−1に設置することで、第6実施例の防護柵6を子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。
防護柵6における支柱6bは、断面が円形のパイプ状とされ縦方向に複数の開口部6dが形成されており、内部が空間とされて該空間に端末装置06が収納されている。端末装置06は、図27に示すように金属製や樹脂製の断面矩形の一面が開口された細長いケース60aと、ケース60aの開口を塞ぐようにケース60aに嵌め込まれる金属製や樹脂製の細長い矩形板とされた蓋板60bとを備えている。ケース60aの内部の空間が収納空間とされ、収納空間の上部に位置測位装置68bと、広域通信網用アンテナ部65aを備える広域通信網通信I/F68cおよび閉域通信網用アンテナ部65bを備える閉域通信網通信I/F68dが、ケース60aの側面板の内壁に貼着や接着等で固定されている。広域通信網用アンテナ部65aと閉域通信網用アンテナ部65bとが挿通される穴が、ケース60aの上面板に形成されている。位置測位装置68bと広域通信網通信I/F68cと閉域通信網通信I/F68dの下部には、マイクロコントローラー68aがケース60aの側面板の内壁に貼着や接着等で固定されている。さらにその下には、二次電池68eがケース60aの側面板の内壁に貼着や接着等で固定されている。
これらの回路部68がケース60a内に収納されて固定されると、ケース60aの一の側面板の外壁に縦に細長い警告表示部64が、ケース60aの側面板の内壁に貼着や接着等で固定される。この際に、警告表示部64から引き出された通線が、ケース60aの一の側面板に形成された穴に挿通されて、ケース60aの内部の回路部68のバスに接続される。また、蓋板60bの外面にセンサー66が貼着や接着等で固定される。この際に、センサー66から引き出された通線が、蓋板60bに形成された穴に挿通されて、ケース60aの内部の回路部68のバスに接続される。センサー66は、水位を検出できると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能とされている。また、センサー66の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。さらに、ケース60aの上面板の外面にGPSアンテナ62を貼着や接着等で固定する。この際に、GPSアンテナ62から引き出された通線がケース60aの上面板に形成された穴に挿通されて、内部の位置測位装置68bに接続される。そして、この端末装置06を、図26に示すように断面半円形のガイド部6eにネジ止めあるいは貼着や接着等で固定する。ガイド部6eの上端には円盤状のキャップ6fが形成されており、キャップ6fの上面に太陽光パネル61が貼着や接着等で固定される。太陽光パネル61は、端末装置06の電源装置である二次電池68eを充電する発電器であり、太陽光パネル61から引き出された通線は、キャップ6fの穴およびケース60aの上面板に形成された穴に挿通されて、ケース60aの内部の二次電池68eに接続される。次いで、蓋板60bをケース60aの開口を塞ぐようにケース60aに嵌め込むことにより、第6実施例の防護柵6に一体化される端末装置06が組み立てられる。
このように組み立てられた端末装置06を、図26に示すように支柱6bの上からガイド部6eでガイドしながら内部に挿入していく。挿入した際に、警告表示部64の発光部が支柱6bに形成された開口部6dに臨むようになる。そして、キャップ6fを覆うように支柱6bの上端面に透明樹脂等からなる蓋部6cを嵌め込む。なお、広域通信網通信I/F68cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F68dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
端末装置06が一体化された本発明の第6実施例の道路付属物とされる防護柵6を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、支柱6bの内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー66が検知する。支柱6bに内蔵された端末装置06は上述した親機300として動作する。なお、端末装置06のユニットの内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置06を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル61に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。なお、太陽光パネル61、GPSアンテナ62と位置測位装置68b、アンテナ部65と閉域通信網通信I/F68dおよび広域通信網通信I/F68c、マイクロコントローラー68aと二次電池68e、警告表示部64とセンサー66を備える端末装置06は防護柵6としての機能を阻害しないように、防護柵6の支柱6bに内蔵される構造となっている。このように第6実施例の防護柵6は、中が中空になっている道路付属物の内部に端末装置06が収納されることにより、端末装置06が本発明の第6実施例の防護策6と一体化される。また、図27に示す第6実施例の防護柵6において、端末装置06を横長になるよう配置して、防護柵6における防護部6aの裏面のくぼみ部等に取り付けることもできる。防護柵6は、ガードレールに限らず転落を防止する防護柵や境界線を隔てる防護柵などがあり、第6実施例の防護柵6において端末装置06の閉域通信網をワイヤレスとすると、端末装置06が一体化された第6実施例の防護策6を、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接設置することが可能となる。すなわち、端末装置06が一体化された第6実施例の防護柵6を公園や避難所、広場、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
以上説明した端末装置06が一体化された本発明の第6実施例の防護柵6は、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、防護柵6が設置されて端末装置06の電源がオンされると、マイクロコントローラー68aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置68bがGPSアンテナ62で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置06に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー68aの制御の基で、閉域通信網通信I/F68dを介して、端末装置06が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置06が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F68cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー68aの制御の基で、センサー66が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部64を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F68dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置06が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F68cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー66が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第6実施例の防護柵6の端末装置06において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置06とすることができる。この場合は、第6実施例の防護策6に一体化された端末装置06は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第6実施例の支柱6bは、円柱状に限定されず、断面が楕円形、三角形以上の多角形や花冠形などの細長い内部に収納空間のある形状とすることができる。また、支柱6bの形状を変更した際には、その形状に合わせるようケース60aの形状も変更すればよい。また、警告表示部64の形状は、矩形・円形・楕円形・多角形・花冠形などの支柱6bの形状に合わせた形状とすることができる。この場合、警告表示部64の形状や構成を変更した際には、その形状や構成に合わせるよう開口部6dの数および形状を変更すればよい。
次に、本発明の第7実施例は道路付属物とされる壁構造物7に装着可能とされた端末装置07とされており、第7実施例の端末装置07が装着された壁構造物7の構成を図28ないし図31に示す。図28は第7実施例の端末装置07が装着された壁構造物7の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図29は第7実施例の端末装置07の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図30は第7実施例の端末装置07の構成を背面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図31は第7実施例の端末装置07の構成を正面斜め上から見た斜視図で示す組立図である。
壁構造物7は、コンクリート製の擁壁や防護柵基礎部とされ、本発明の第7実施例の端末装置07が装着可能とされている。壁構造物7は、少なくとも表面が平面状とされ所定の厚さと高さとされた壁部7aからなり、下面が地面と接するように壁部7aの表面に第7実施例の端末装置07が装着されている。本発明の第7実施例の端末装置07が装着された壁構造物7は、子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。
本発明の第7実施例の端末装置07は、図29ないし図31に示すように縦に細長い四角柱の形状とされ、一面が開口されている電波が透過する樹脂製とされた細長いケース70aと、ケース70aの開口を塞ぐようにケース70aに嵌め込まれる電波が透過する樹脂製の細長い矩形板とされた蓋板70bとを備えている。ケース70aの内部の空間が収納空間とされ、収納空間の上部にGPSアンテナ72と、GPSアンテナ72が接続されている位置測位装置78bと、広域通信網用アンテナ部75aを備える広域通信網通信I/F78cおよび閉域通信網用アンテナ部75bを備える閉域通信網通信I/F78dと、マイクロコントローラー78aおよび二次電池78eと、センサー76がケース70aに貼着や接着等で固定されている。また、センサー76は、水位を検出できると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能とされている。なお、センサー76の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。
本発明の第7実施例の端末装置07は警告表示部を3つ備えており、1つ目の警告表示部A74aがケース70aの一側面板の外壁に貼着や接着等で固定され、2つ目の警告表示部B74bがケース70aに形成された縦に細長い開口部70dに臨むようにケース70aの正面板の内壁に貼着や接着等で固定され、3つ目の警告表示部C74cがケース70aの他側面板の外壁に貼着や接着等で固定されている。また、太陽光パネル71がケース70aの正面板の外壁に貼着や接着等で固定されている。太陽光パネル71は、端末装置07の電源装置である二次電池78eを充電する発電器であり、太陽光パネル71から引き出された通線は、ケース70aの正面板に形成された穴に挿通されて、ケース70aの内部の二次電池78eに接続される。
これらの回路部78がケース70a内に収納されて固定されると、蓋板70bをケース70aの開口を塞ぐようにケース70aに嵌め込むことにより、第7実施例の端末装置07が組み立てられる。なお、回路部78の各部はバスに接続される。また、ケース70aの正面板において、太陽光パネル71と警告表示部B74bが臨む開口部70dとの間に縦に複数並んで取水口70cが形成されている。なお、広域通信網通信I/F78cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F78dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。そして、第7実施例の端末装置07を、壁部7aにネジ止めあるいは貼着や接着等で固定して壁構造物7に装着する。
本発明の第7実施例の端末装置07が装着された道路付属物とされる壁構造物7を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、第7実施例の端末装置07の内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー76が検知する。壁部7aに取り付けられた端末装置07のユニットは上述した親機300として動作する。なお、第7実施例の端末装置07の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置07を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル71に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。なお、太陽光パネル71、GPSアンテナ72と位置測位装置78b、アンテナ部75と閉域通信網通信I/F78dおよび広域通信網通信I/F78c、マイクロコントローラー78aと二次電池78e、3つの警告表示部A74a〜C74cとセンサー76を備える第7実施例の端末装置07は壁構造物7の機能を阻害しないように、壁部7aに取り付けられる構造となっている。第7実施例の端末装置07は、壁部7aだけでなく土工構造物などの道路構造物における略平坦部に取り付けることもできる。この場合、平坦部を凹形状として、凹形状内に第7実施例の端末装置07を嵌め込んで固定するようにしてもよい。第7実施例の端末装置07における閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに設置される壁構造物7に装着可能となる。すなわち、壁構造物7は擁壁や防護柵の基礎部とされることから、第7実施例の端末装置07は、公園や避難所、広場、住宅の庭、河川敷内などの地面に設置された壁構造物7に装着可能となる。
以上説明した本発明の第7実施例の端末装置07は、道路付属物とされる壁構造物7に装着可能とされ、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、壁構造物7に装着されて端末装置07の電源がオンされると、マイクロコントローラー78aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置78bがGPSアンテナ72で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置07に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー78aの制御の基で、閉域通信網通信I/F78dを介して、端末装置07が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置07が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F78cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー78aの制御の基で、センサー76が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、3つの警告表示部A74a〜C74cを図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F78dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置07が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F78cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー76が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第7実施例の端末装置07において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置07とすることができる。この場合は、壁構造物7に装着された第7実施例の端末装置07は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第7実施例の構造物7の表面は、平面状に限定されず、曲面やメッシュ状・格子状とすることもでき、ケース70aは、それに装着可能な構成とされる。また、ケース70aの形状は、四角柱状に限定されず、断面が三角形以上の多角形や花冠形などの縦に細長い形状とすることができる。この場合、ケース70aの形状を変更した際には、その形状に合わせるよう蓋板70bの形状も変更すればよい。さらに、警告表示部A74a、B74b、C74cの形状は、矩形・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができ、ケース70aの開口部70d等の形状はこれに合わせた形状となる。さらにまた、取水口70cの段数は任意の段数とすることができ、その形状も三角形以上の多角形や花冠形などの形状とすることができる。
次に、本発明の第8実施例は道路付属物とされる標識8に装着可能とされた端末装置08とされており、第8実施例の端末装置08が装着された標識8の構成を図32ないし図37に示す。図32は第8実施例の端末装置08が装着された標識8の構成を示す正面斜め上から見た斜視図、図33は標識8の構成を示す背面斜め上から見た斜視図、図34は標識8の構成を背面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図35は標識8の構成を正面斜め上から見た斜視図で示す組立図、図36は第8実施例の端末装置08の構成を示す背面斜め上から見た斜視図、図37は第8実施例の端末装置08の構成を背面斜め上から見た斜視図で示す組立図である。
標識8は、道路利用者に対して、地理の案内や道路の警告、規制などの情報を知らせる案内標識および警戒標識とされる道路標識である。図32ないし図35に示す本発明の第8実施例の端末装置08が装着された標識8は、地理の案内や道路の警告、規制などの情報が表示されている金属製や樹脂製などの矩形の平板状の標識板8bと、標識板8bを支持する支柱8aとから構成されている。標識板8bの裏面には第8実施例の端末装置08を構成するケース80aが固定されている。本発明の第8実施例の端末装置08が装着された標識8は、子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。
第8実施例の端末装置08は、図に示すように縦に細長い四角柱の形状とされ、一面が開口されている金属製や樹脂製とされた細長い四角柱状のケース80aと、ケース80aの開口を塞ぐようにケース80aに嵌め込まれる金属製や樹脂製の細長い矩形板とされた蓋板80bとを備えている。ケース80aの内部の空間が収納空間とされ、収納空間の上部に端末装置08の電源装置である二次電池88eと、広域通信網通信I/F88cおよび閉域通信網通信I/F88dと、マイクロコントローラー88aとがケース70aの内壁に貼着や接着等で固定されている。また、太陽光パネル81が上側に、広域通信網用アンテナ部85aと閉域通信網用アンテナ部85bからなるアンテナ部85が一体化されて、ケース80aの上面板の外面に貼着や接着等で固定されている。なお、広域通信網用アンテナ部85aと閉域通信網用アンテナ部85bとはダイポールアンテナとするのが好適とされる。太陽光パネル81は、二次電池88eを充電する発電器であり、太陽光パネル81から引き出された通線は、ケース80aの上面板に形成された穴に挿通されて、ケース80aの内部の二次電池88eに接続される。さらに、GPSアンテナ82が上側に、GPSアンテナ72が接続されている位置測位装置88bが下側に一体化されて支柱8aの上端面に貼着や接着等で固定されている。位置測位装置88bから引き出された通線87aは、ケース80aの側面板に形成された穴に挿通されて、ケース80aの内部に収納されている回路部88に接続される。
第8実施例の端末装置08は警告表示部を2つ備えており、1つ目の縦に細長い警告表示部A84aは縦に細長いセンサー86と一体化されて、その下面が地面に接するように支柱8aの下部に貼着や接着等で固定されている。センサー86は、水位を検出できると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能とされている。なお、センサー86の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。2つ目の警告表示部B84bは、縦に長い矩形の板状とされて、標識板8bの表面に貼着や接着等で固定されている。警告表示部A84aおよびセンサー86から引き出された通線87bは、ケース80aの側面板に形成された穴に挿通されて、ケース80aの内部に収納されている回路部88に接続される。
回路部88がケース80a内に収納されて固定されると、蓋板80bをケース80aの開口を塞ぐようにケース80aに嵌め込むことにより、第8実施例の端末装置08が組み立てられる。なお、回路部88の各部はバスに接続される。なお、広域通信網通信I/F88cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F88dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。そして、第8実施例の端末装置08のケース80aを、標識板8bの裏面にネジ止めあるいは貼着や接着等で固定することにより、第8実施例の端末装置08が標識8に装着される。
本発明の第8実施例の端末装置08が装着された道路付属物とされる標識8を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、この水位をセンサー86が検知する。標識8に装着された第8実施例の端末装置08は上述した親機300として動作する。なお、第8実施例の端末装置08を構成する各ユニットには防水手段を施すのが好適とされる。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル81に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。なお、太陽光パネル81、GPSアンテナ82と位置測位装置88b、アンテナ部85と閉域通信網通信I/F88dおよび広域通信網通信I/F88cと、マイクロコントローラー88aと、二次電池88eを備える第8実施例の端末装置08は標識8の機能を阻害しないように、標識板8bの裏面などに取り付けられる構造となっている。第8実施例の端末装置08の閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに設置された標識8に装着可能となる。
以上説明した本発明の第8実施例の端末装置08は、道路付属物とされる標識8に装着可能とされ、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、標識8に装着されて端末装置08の電源がオンされると、マイクロコントローラー88aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置88bがGPSアンテナ82で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置08に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー88aの制御の基で、閉域通信網通信I/F88dを介して、端末装置08が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置08が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F88cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー88aの制御の基で、センサー86が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、2つの警告表示部A84a,B84bを図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。そして、閉域通信網通信I/F88dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置08が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F88cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー86が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第8実施例の端末装置08において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置08とすることができる。この場合は、標識8に装着された第8実施例の端末装置08は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第8実施例の標識8の標識板8bは、矩形・円形・三角形以上の多角形とすることができる。また、端末装置08のケース80aの形状は、四角柱状に限定されず、断面が三角形や多角形・花冠形などの内部に収納空間のある形状とすることができる。さらに、支柱8aは、円柱状に限定されず、断面が楕円・三角形以上の多角形・花冠形などの縦に細長い形状とすることができる。さらにまた、警告表示A84aの形状は、支柱8aに固着できる形状であればよく、矩形・円形・楕円形・多角形・花冠形などとすることができる。
本発明の第9実施例は端末装置を備える道路付属物とされ、端末装置01−2が道路付属物とされるデリニエータ1−2と一体化されており、本発明の第9実施例とされるデリニエータ1−2の構成を図38ないし図45に示す。図38は端末装置01−2が一体化された第9実施例のデリニエータ1−2の構成を示す正面左斜め上から見た斜視図、図39はデリニエータ1−2の構成を示す正面右斜め上から見た斜視図、図40はデリニエータ1−2の構成を示す背面斜め上から見た斜視図、図41はデリニエータ1−2の構成を斜視図で示す組立図、図42はデリニエータ1−2の構成を斜視図で示す他の組立図、図43はデリニエータ1−2の構成を斜視図で示すさらに他の組立図、図44はデリニエータ1−2の上部の構成を斜視図で示す組立図、図45はデリニエータ1−2の構成を斜視図で示すさらに他の組立図である。
デリニエータ1−2は、本発明の第1実施例の視線誘導標1と同じ視線誘導を行う道路付属物とされている。端末装置01−2が一体化された本発明の第9実施例のデリニエータ1−2を道路上等に置くだけで子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。図38ないし図40に示すように、端末装置01−2が一体化された本発明の第9実施例のデリニエータ1−2は、円筒状の縦に細長い樹脂製の円筒状ケース10−2と、円筒状ケース10−2の上端にはめ込まれる樹脂製の反射体ケース19aと、円筒状ケース10−2の下端に装着される樹脂製あるいは金属製の基部ケース13−2とから構成されるケースを備えている。
デリニエータ1−2における円筒状ケース10−2の上部には反射体部19−2が設けられており、反射体部19−2を構成する反射体ケース19aが円筒状ケース10−2の上端に嵌め込まれている。反射体部19−2の後側には、GPSアンテナ12−2と、広域通信網用アンテナ部15a−2と閉域通信網用アンテナ部15b−2とからなるアンテナ部15−2が設けられている。円筒状ケース10−2の周側面の外面の上部から下部に渡り細長い断面円弧状の太陽光パネル11−2が貼着や接着等で固定されている。太陽光パネル11−2は、端末装置01−2の電源装置である二次電池18e−2を充電する発電器である。また、円筒状ケース10−2の下部の周側面には取水口1f−2が対面するよう形成されている。基部ケース13−2は、側面の一面が開口されている横長の四角柱状とされ、上面には中央部までスリット13c−2が形成されている。基部ケース13−2の内部は収納空間とされ、図42に示す回路部18−2が収納されている。
回路部18−2は、矩形の板状の二次電池18e−2の上に矩形の板状のマイクロコントローラー18a−2とが積層され、マイクロコントローラー18a−2の上に位置測位装置18b−2、広域通信網通信I/F18c−2および閉域通信網通信I/F18d−2とが設けられ、その間がコネクタ接続されている。この場合、サイズと容量が比例する二次電池18e−2は大型とできる。なお、広域通信網通信I/F18c−2は、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F18d−2は、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
図44に示すように、反射体部19−2は反射体ケース19aを備え、反射体ケース19aは、下面がほぼ閉塞されたリング状の前部と、円筒状ケース10−2の上端に嵌め込まれる円筒状部と、四角柱状の後部とから構成されている。反射体ケース19aの前部内に円盤状の警告表示部14−2が貼着や接着等により固定され、警告表示部14−2の前に反射体19bが貼着や接着等により固定されている。反射体ケース19aの後部において、上面にGPSアンテナ12−2が貼着や接着等により固定され、広域通信網用アンテナ部15a−2と閉域通信網用アンテナ部15b−2とからなるアンテナ部15−2が上面から突出されるよう支持されている。警告表示部14−2と広域通信網用アンテナ部15a−2と閉域通信網用アンテナ部15b−2とから、それぞれ通線17a−2,17b−2,17c−2が引き出され円筒状ケース10−2内を挿通されて、回路部18−2の対応するモジュールに接続されている。また、円筒状ケース10−2内には細長い矩形状のセンサー16−2が貼着や接着等により固定されている。センサー16−2は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。センサー16−2の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。
端末装置01−2が一体化された本発明の第9実施例の道路付属物とされるデリニエータ1−2を組み立てるには、図44に示すように反射体ケース19aの前部内に警告表示部14−2と反射体19bとを固定すると共に、後部にGPSアンテナ12−2と、広域通信網用アンテナ部15a−2と閉域通信網用アンテナ部15b−2とからなるアンテナ部15−2とを固定する。次いで、図43に示すように通線17a−2〜17c−2を円筒状ケース10−2内に挿通すると共に、センサー16−2を円筒状ケース10−2内に固定して、円筒状ケース10−2の上端に反射体部19−2の円筒状部を嵌め込むことで、円筒状ケース10−2の上部に反射体部19−2を固定する。次いで、図42に示すように円筒状ケース10−2内の下端から引き出された通線17a−2〜17c−2を回路部18−2に接続すると共に、円筒状ケース10−2の外周面に太陽光パネル11−2を固定して図41に示す状態とする。次いで、基部ケース13−2のスリット13c−2内に通線17a−2〜17c−2をすべらせながら、基部ケース13−2の内部に回路部18−2を収納する。そして、図45に示すように矩形の平板部と、平板部から直交して延伸されている延伸部13d−2からなる蓋部13b−2を、基部ケース13−2の開口に嵌め込む。これにより、基部ケース13−2の開口が蓋部13b−2で閉塞されると共に、スリット13c−2が延伸部13d−2により閉塞されて、図38〜図40に示す端末装置01−2が一体化された本発明の第9実施例のデリニエータ1−2が組み立てられる。
端末装置01−2が一体化された本発明の第9実施例の道路付属物とされるデリニエータ1−2を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、デリニエータ1−2の内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー16−2が検知する。第9実施例のデリニエータ1−2に一体化された端末装置01−2は上述した親機300として動作する。なお、デリニエータ1−2の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、回路部18−2を備える端末装置01−2を構成する各ユニットには防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル11−2に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。なお、太陽光パネル11−2、GPSアンテナ12−2と位置測位装置18b−2、アンテナ部15−2と閉域通信網通信I/F18d−2および広域通信網通信I/F18c−2、マイクロコントローラー18a−2と二次電池18e−2、警告表示部14−2からなる端末装置01−2はデリニエータとしての機能を阻害しないように、第9実施例のデリニエータ1−2に一体化される構造となっている。端末装置01−2が一体化された第9実施例のデリニエータ1−2は自立可能とされ、端末装置01−2の閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となる。すなわち、端末装置01−2が一体化された第9実施例のデリニエータ1−2を、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
以上説明した端末装置01−2が一体化された本発明の第9実施例の道路付属物とされるデリニエータ1−2は、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、デリニエータ1−2が設置されて端末装置01−2の電源がオンされると、マイクロコントローラー18a−2の制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置18b−2がGPSアンテナ12−2で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置01−2に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー18a−2の制御の基で、閉域通信網通信I/F18d−2を介して、端末装置01−2が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置01−2が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F18c−2を介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー18a−2の制御の基で、センサー16−2が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部14−2を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。なお、警告表示部14−2の発光は、反射体19bを透過する。そして、閉域通信網通信I/F18d−2を介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置01−2が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F18c−2を介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー16−2が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第9実施例のデリニエータ1−2の端末装置01−2において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置01−2とすることができる。この場合は、第9実施例のデリニエータ1−2に一体化された端末装置01−2は図57に示す構成とされる。
以上説明した本発明の第9実施例の円筒状ケース10−2は、断面が円形・楕円形・三角形・多角形・花冠形などの形状の縦に細長く内部に収納空間のある筒状ケースとすることができる。また、取水口1f−2は、円形・矩形・楕円形・多角形・花冠形などの取水可能な形状とすることができ、その位置は、計測したい水位に合わせて変更することができる。
本発明の第10実施例は端末装置を備える道路付属物とされ、端末装置09が道路付属物とされる道路鋲9と一体化されており、本発明の第10実施例の道路鋲9の構成を図46ないし図51に示す。図46は端末装置09が一体化された第10実施例の道路鋲9の構成を示す斜視図、図47は道路鋲9の構成を斜視図で示す組立図、図48は道路鋲9の構成を道路鋲9の構成を斜視図で示す他の組立図、図49は道路鋲9の構成を斜め下から見た斜視図で示す組立図、図50は道路鋲9の本体部9aの構成を斜視図で示す他の組立図、図51は第10実施例の道路鋲9における端末装置09の構成の一部を拡大して示す図である。
道路鋲9は、交差点などの視認性を高めるため、路面に埋め込む鋲であり、発光手段や反射材を組み入れたものが多くされている。端末装置09が一体化された本発明の第10実施例の道路鋲9を道路上等に置くだけで子機120の機能を備える上述した親機300として利用することができる。図46ないし図49に示すように、端末装置09が一体化された本発明の第10実施例の道路鋲9は、4面が斜面とされて断面が台形状とされている樹脂製の本体部9aと、本体部9aの下端に装着されて、開口された上面が閉塞される樹脂製あるいは金属製の四角柱ケース90とから構成されている。道路鋲9を道路等に設置する際には、図47に示すようにグランド9−2に四角柱ケース90とほぼ同じ大きさの凹部とされる収納穴9−3を設け、この収納穴9−3内に四角柱ケース90を埋め込んで設置する。この場合、グランド9−2上には本体部9aだけが臨むようになる。
図50に示すように、道路鋲9における本体部9aは、底面が開口され側面の4面が斜面とされた本体ケース9a−1と、開口された底面に嵌め込まれる金属製あるいは樹脂製の矩形状の裏蓋9bを備えている。本体ケース9a−1の斜面とされた4つの側面にはそれぞれ台形状の反射体99が装着されており、本体部9aの平面状とされた頂部に横長の矩形状とされた太陽光パネル91が貼着や接着等で固定されている。太陽光パネル91は、端末装置09の電源装置である二次電池98eを充電する発電器であり、太陽光パネル91から引き出された通線は頂部に形成された挿通孔9dに挿通される。本体ケース9a−1と裏蓋9bとで形成された空間が収納空間とされ、この収納空間にGPSアンテナ92と、広域通信網用アンテナ部95aと閉域通信網用アンテナ部95bとからなるアンテナ部95と、センサー96と、センサー96の両側から延伸された警告表示部94とが収納されている。これらのモジュールは、本体ケース9a−1の内壁に貼着や接着等で固定されている。また、本体ケース9a−1の斜面とされた対向する2つの側面には、長孔9cが形成され、長孔9cは取水口9fとして機能する。この取水口9fから警告表示部94が臨むように貼着や接着等で固定されている。
本体ケース9a−1の底面を閉塞するように裏蓋9bが嵌め込まれた際に、GPSアンテナ92、広域通信網用アンテナ部95aと閉域通信網用アンテナ部95bとからなるアンテナ部95、センサー96および警告表示部94から引き出された通線97a,97b,97c,97dと、太陽光パネル91から引き出された通線とが、裏蓋9bに複数形成されている挿通孔9eからそれぞれ引き出される。
上面が開口された四角柱ケース90の内部は収納空間とされ、この収納空間に回路部98を構成する各モジュールが収納される。回路部98は、四角柱状の二次電池98eと、その上に配置された矩形の板状のマイクロコントローラー98a、位置測位装置98b、広域通信網通信I/F98cおよび閉域通信網通信I/F98dとを備えている。モジュール間はコネクタ接続されている。この場合、サイズと容量が比例する二次電池98eは大型とできる。なお、広域通信網通信I/F98cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F98dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。二次電池98eは、四角柱ケース90の内壁に貼着や接着等により固定され、その他のモジュールは二次電池98eの上面に貼着や接着等により固定されている。センサー96は、図51に示すようにフロート式のセンサーとされるが、フロート式に限らず、コスト・用途に応じて静電容量式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。このセンサー96は、道路鋲9の姿勢が低くされていることから、冠水したか否かの判別を行うセンサーとされる。なお、センサー96は水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとしてもよい。
端末装置09が一体化された本発明の第10実施例の道路付属物とされる道路鋲9を組み立てるには、図50を参照して説明したようにして本体部9aを組み立てる。次いで、回路部98の上に本体部9aを位置させて、本体部9aから引き出されている通線97a〜97dを回路部98の各モジュールに接続する。そして、四角柱ケース90内に回路部98を収納して固定し、四角柱ケース90の開口されている上面を、本体部9aにより閉塞して固定する。これにより、端末装置09が一体化された本発明の第10実施例の道路付属物とされる道路鋲9が組み立てられる。
端末装置09が一体化された本発明の第10実施例の道路鋲9における四角柱ケース90を道路等に埋設して道路鋲9を設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、道路鋲9の内部に取水口9fから浸入した水位も上昇していく。この水位をセンサー96が検知する。第10実施例の道路鋲9に一体化された端末装置09は上述した親機300として動作する。なお、道路鋲9の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置09における回路部98の各部には防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル91に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。なお、太陽光パネル91、GPSアンテナ92と位置測位装置98b、アンテナ部95と閉域通信網通信I/F98dおよび広域通信網通信I/F98c、マイクロコントローラー98aと二次電池98e、警告表示部94からなる端末装置09は道路鋲としての機能を阻害しないように、第10実施例の道路鋲9の本体ケース9a−1および四角柱ケース90に内蔵される構造となっている。閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに道路鋲9を設置可能とされ、公園や避難所、広場、田んぼの畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
以上説明した端末装置09が一体化された本発明の第10実施例の道路鋲9は、子機120の機能を備える図69に示す親機300として機能する。すなわち、第10実施例の道路鋲9が設置されて端末装置09の電源がオンされると、マイクロコントローラー98aの制御に基づいて、設置された位置情報を位置測位装置98bがGPSアンテナ92で受信したGPS衛星からの電波に基づいて測位し、測位した位置情報に、当該端末装置09に割り当てられている一意の子機IDを付加する。また、マイクロコントローラー98a−2の制御の基で、閉域通信網通信I/F98dを介して、端末装置09が属する閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの位置情報を受信して、端末装置09が取得した子機ID付きの位置情報と共に広域通信網通信I/F98cを介して情報提供部112へ送信する。さらに、マイクロコントローラー98aの制御の基で、センサー96が検知した水位が規定水位を超えた場合は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加し、警告表示部94を図68に示すような表示態様で点灯させて、規定水位を超えたことを報知する。なお、警告表示部94の発光は、反射体19bを透過する。そして、閉域通信網通信I/F98dを介して受信した閉域通信網に属する子機120から送信された子機ID付きの水位情報と、端末装置09が取得した子機ID付きの水位情報とを広域通信網通信I/F98cを介して情報提供部112へ送信する。情報提供部112へ送信するセンサー情報には、センサー96が検知した気象情報を含めることができる。
なお、第10実施例の道路鋲9に一体化される端末装置09において親機として機能する構成を省略して、子機120の機能のみを備える端末装置09とすることができる。この場合は、第10実施例の道路鋲9に一体化された端末装置は図57に示す構成とされる。また、警告表示部94は、本体ケース9a−1の斜面に配置されているが、本体ケース9a−1の上面に配置してもよい。また、太陽光パネル91は、太陽光があたる本体ケース9a−1の斜面に配置してもよい。
以上説明した本発明の第10実施例の道路鋲9の四角柱ケース90は、四角柱に限定されず、断面が円形・楕円形・多角形・花冠形の内部に収納空間のある形状としてもよい。四角柱ケース90の形状を変更した場合は、斜面を有した本体部9aもそれに合わせた形状に変更すればよい。また、四角柱ケース90を地中に埋没する深さは、通信機等のサイズ・電池の容量・サイズに合わせて変更すればよい。
以上説明した本発明にかかる端末装置を備える道路付属物あるいは道路付属物に装着される本発明にかかる端末装置はセンサーを備えており、ハザードマップを作成するハザードマップシステムにおける子機あるいは子機の機能を有する親機として採用することができる。また、本発明にかかる端末装置を備える道路付属物あるいは道路付属物に装着される本発明にかかる端末装置の実施例は、少なくとも水位を検出するセンサーと、設置された位置を検出する位置測位部と、前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、各部の動作を統括制御する制御部とを少なくとも備え、ハザードマップを作成するハザードマップシステムに、前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部から送信している。本発明にかかる端末装置を備える道路付属物および本発明にかかる端末装置が装着される道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などの一つとされ、道路附属物には、道路法、道路法施行令、道路構造令などで規定される道路付属物や構造物が含まれる。本発明にかかる端末装置を備える道路付属物あるいは道路付属物に装着される本発明にかかる端末装置が、子機あるいは子機の機能を有する親機として動作する。また、上記通信部は閉域通信網と広域通信網とに対応しており、自らが属する閉域通信網に属する他に設置されている端末装置から位置情報とリアルタイムの検出データを受信し、受信した位置情報とリアルタイムの検出データと、自らの位置情報とリアルタイムの検出データとを、通信部から広域通信網を介して前記ハザードマップシステムに送信している。
以上説明した本発明の実施例にかかる端末装置あるいは端末装置を備える道路付属物は、警告の内容に応じた表示の態様で警告表示を行う警告表示部(警告表示器)を備えるようにしたが、警告表示部は必ずしも必要ではなく、警告表示部(警告表示器)を省略した端末装置としてもよい。
さらに、以上説明した本発明の実施例にかかる端末装置あるいは道路付属物に備えられる端末装置は、警告の内容に応じた表示の態様で警告表示を行う警告表示部(警告表示器)と通信部を備えるだけの構成としても良い。この場合は、端末装置あるいは端末装置を備える道路付属物からなる子機が属する親機が、警告表示情報を送信し、この警告表示情報を受信した上記子機が警告表示部(警告表示器)に警告表示情報に応じた表示を行うようにすれば良い。
端末装置が一体化される本発明の実施例にかかる端末装置を備える道路付属物あるいは本発明の実施例にかかる端末装置が装着可能とされる道路付属物は、道路または地面とされる地上に設置されることから、路側や道路に設置されることが主とされるが、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能である。これにより、従来より広範囲に冠水や浸水にかかる確実な情報提供を行う事が可能となる。本発明にかかる端末装置は、道路付属物の本来の機能・目的を阻害しない構造とされて道路付属物に一体化あるいは装着可能とされている。また必要に応じて道路付属物の形状を端末装置に合わせるよう変更しても問題ない。この端末装置がケースを有している場合は、ケースは樹脂で構成されることが多くされ、道路付属物の内部あるいは平面部などに貼着や接着等で固定される。なお、道路付属物や端末装置の内側にアンテナが配置される場合は、道路付属物を電波が透過する樹脂製とするのが好適である。あるいは、アンテナ付近に開口を設け電波の出入り口を設けることで、道路付属物を金属などで構成する事も可能である。
本発明にかかる端末装置01〜09においては以下のような構成としてもよい。本体やカバーの材質は、樹脂などに限らず、通信に適した開口を設けることで金属やコンクリートとすることもできる。また、はめあわせが生じる場合は、本体の形状に合わせて、蓋部等の形状を変更すればよい。さらに、端末装置を構成する各ユニットは、各ユニットの機能を発揮できる任意の位置に配置されていてもよい。具体的には、アンテナ部のアンテナ形式は、外部との通信が可能な形式であればどのような形式でもよく、冠水するおそれがほぼなく好適な通信を行える位置に配置されるのが好適である。また、太陽光パネルは、日光が直接当たる部位であればいずれの位置に配置するようにしてもよい。この場合、太陽光パネルの形状を配置位置に応じた形状とすることができる。GPSアンテナは、GPS衛星からの電波が受信可能なアンテナ形式とされていればよく、GPS衛星からの電波が受信可能な任意の位置に設置されていればよい。
また、本発明にかかる端末装置において、ユニット間を接続する通線の種類は、GPSアンテナやアンテナ装置から引き出される高周波信号を伝送する通線は同軸ケーブルとされ、警告表示部やセンサー、太陽光パネル、マイクロコントローラから引き出される通線は2芯あるいは多芯のケーブルとされている。また、本発明にかかる端末装置が商用電源を利用できる場合は、二次電池および太陽光パネルを省略することができる。本発明にかかる端末装置において、内部に確実に水が入る場合は取水口を設ける必要はなく、内部に水が入るのが困難な場合は取水口を設けるようにしてもよい。
また、本発明にかかる道路付属物に装着される端末装置は、道路などに設置された既設の道路付属物に装着することができるが、道路付属物に端末装置を装着した状態で道路などに設置するようにしてもよい。
01〜09 端末装置、1 視線誘導標、1−2 デリニエータ、1f−2 取水口、2 境界ブロック、2a ブロック本体、2b 底板、2c 道路鋲、3 境界ブロック、3a ブロック本体、4 縁石、4a 縁石本体、4b 反射体、4c 矩形孔、4d 長孔、4e 底板、4f 取水口、5 支持柱、5a 柱状体、6 防護柵、6−1 グランド、6a 防護部、6b 支柱、6c 蓋部、6d 開口部、6e ガイド部、6f キャップ、7 壁構造物、7a 壁部、8 標識、8a 支柱、8b 標識板、9 道路鋲、9−2 グランド、9−3 収納穴、9a 本体部、9a−1 本体ケース、9b 裏蓋、9c 長孔、9d 挿通孔、9e 挿通孔、9f 取水口、10 円筒状ケース、10a 開口部、10b 収納部、10c 上部蓋部、11 太陽光パネル、12 GPSアンテナ、13 基部、13a 基部蓋部、13b 基部底板、13c 貫通孔、13d リング部、14 警告表示部、15 アンテナ部、15a 広域通信網用アンテナ部、15b 閉域通信網用アンテナ部、16 センサー、17a,17b,17c,17d,17e 通線、18 回路部、18a マイクロコントローラー、18b 位置測位装置、18c 広域通信網通信I/F、18d 閉域通信網通信I/F、18e 二次電池、10−2 円筒状ケース、11−2 太陽光パネル、12−2 GPSアンテナ、13−2 基部ケース、13b−2 蓋部、13c−2 スリット、13d−2 延伸部、14−2 警告表示部、15−2 アンテナ部、15a−2 広域通信網用アンテナ部、15b−2 閉域通信網用アンテナ部、16−2 センサー、17a−2,17b−2,17c−2 通線、18−2 回路部、18a−2 マイクロコントローラー、18b−2 位置測位装置、18c−2 広域通信網通信I/F、18d−2 閉域通信網通信I/F、18e−2 二次電池、19−2 反射体部、19a 反射体ケース、19b 反射体、21 太陽光パネル、22 GPSアンテナ、24 警告表示部、25 アンテナ部、25a 広域通信網用アンテナ部、25b 閉域通信網用アンテナ部、26 センサー、27a,27b,27c 通線、28 回路部、28a マイクロコントローラー、28b 位置測位装置、28c 広域通信網通信I/F、28d 閉域通信網通信I/F、28e 二次電池、30 境界ブロックカバー、30a 上側壁部、30b 第1側壁部、30c 第2側壁部、30d 前側壁部、30e 後側壁部、30f 下側壁部、30g 切欠部、30h 取水口、31 太陽光パネル、32 GPSアンテナ、34 警告表示部、35 アンテナ部、35a 広域通信網用アンテナ部、35b 閉域通信網用アンテナ部、36 センサー、38 回路部、38a マイクロコントローラー、38b 位置測位装置、38c 広域通信網通信I/F、38d 閉域通信網通信I/F、38e 二次電池、41 太陽光パネル、42 GPSアンテナ、44 警告表示部、45 アンテナ部、45a 広域通信網用アンテナ部、45b 閉域通信網用アンテナ部、46 超音波センサー、48 回路部、48a マイクロコントローラー、48b 位置測位装置、48c 広域通信網通信I/F、48d 閉域通信網通信I/F、48e 二次電池、50a−1 弧状面、50a−2 上面鍔、50a−3 側面鍔、50a−4 下面鍔、50a 本体部、50b カバー部、51 太陽光パネル、52 GPSアンテナ、54 警告表示部、55 アンテナ部、55a 広域通信網用アンテナ部、55b 閉域通信網用アンテナ部、56 センサー、58 回路部、58a マイクロコントローラー、58b 位置測位装置、58c マイクロコントローラー、58c 広域通信網通信I/F、58d 閉域通信網通信I/F、58e 二次電池、60a ケース、60b 蓋板、61 太陽光パネル、62 GPSアンテナ、64 警告表示部、65 アンテナ部、65a 広域通信網用アンテナ部、65b 閉域通信網用アンテナ部、66 センサー、68 回路部、68a マイクロコントローラー、68b 位置測位装置、68c 広域通信網通信I/F、68d 閉域通信網通信I/F、68e 二次電池、70a ケース、70b 蓋板、70c 取水口、70d 開口部、71 太陽光パネル、72 GPSアンテナ、74a 警告表示部A、74b 警告表示部B、74c 警告表示部C、75 アンテナ部、75a 広域通信網用アンテナ部、75b 閉域通信網用アンテナ部、76 センサー、78 回路部、78a マイクロコントローラー、78b 位置測位装置、78e 二次電池、80a ケース、80b 蓋板、81 太陽光パネル、82 GPSアンテナ、84a 警告表示部A、84b 警告表示部B、85 アンテナ部、85a 広域通信網用アンテナ部、85b 閉域通信網用アンテナ部、86 センサー、87a,87b 通線、88 回路部、88a マイクロコントローラー、88b 位置測位装置、88c 広域通信網通信I/F、88d 閉域通信網通信I/F、88e 二次電池、90 四角柱ケース、91 太陽光パネル、92 GPSアンテナ、94 警告表示部、95 アンテナ部、95a 広域通信網用アンテナ部、95b 閉域通信網用アンテナ部、96 センサー、97a,97b97c,97d 通線、98 回路部、98a マイクロコントローラー、98b 位置測位装置、98c 広域通信網通信I/F、98d 閉域通信網通信I/F、98e 二次電池、99 反射体、100 ハザードマップシステム、110 端末群、110a 携帯電話、112 情報提供部、112a 情報配信サーバー、112b データ処理サーバー、112c データベース部、113 広域通信網、114a〜114m 閉域通信網、120 子機、121 マイクロコントローラー、122 センサー、123 位置測位装置、124 警告表示器、126 電源装置、130 親機、131 マイクロコントローラー、134 電源装置、145 バス、150 データ処理装置、165 バス、175 バス、201,202,203,204205 視線誘導標、201a202a,203a,204a,205a ポール部、201b,202b,203b,204b,205b 基部、210,220,230,240,250 警告表示部、300 親機、301 マイクロコントローラー、302 センサー、303 位置測位装置、304 警告表示器、307 電源装置、151 センサー座標DB、152 センサー情報DB、153 避難情報DB、154 地図情報DB、155 登録者情報DB

Claims (26)

  1. 端末装置が一体化される道路または地面に設置される道路付属物であって、
    前記端末装置は、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、筒状ケースと、該筒状ケースの下部に設けられる基部とからなるケースを備え、道路または地面に設置される視線誘導標とされ、
    前記ケース内の上部に、前記位置測位部の測位用アンテナおよび前記通信部のアンテナ部と、電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段とが内蔵され、前記ケースの周側面の内側に前記センサーが内蔵され、前記二次電池と、前記通信部と、前記制御部とが前記ケース内の下部に内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置を備える道路付属物。
  2. 端末装置が一体化される道路または地面に設置される道路付属物であって、
    前記端末装置は、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、略横に長い内部が収納空間とされた形状とされて、底面に底板が固着されているブロック本体を備え、道路または地面に設置される境界ブロックとされ、
    前記ブロック本体の上面に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられると共に、前記収納空間に前記通信部のアンテナ部と、前記センサーとが内蔵され、前記底板の上面に前記位置測位部およびその測位用アンテナと、前記二次電池と、前記通信部と、前記制御部とが設けられて、前記ブロック本体内に内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置を備える道路付属物。
  3. 端末装置が一体化される道路または地面に設置される道路付属物であって、
    前記端末装置は、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、両端面が斜面とされて、内部が収納空間とされた本体部と、該本体部の底面に固着される底板とからなり、道路または地面に設置される縁石とされ、
    前記本体部の上面に、電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられ、前記収納空間に前記通信部のアンテナ部と、前記制御部および前記センサーが配置され、前記底板の上面に前記位置測位部およびその測位用アンテナと、前記二次電池と、前記通信部とが設けられて、前記本体部内に内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置を備える道路付属物。
  4. 端末装置が一体化される道路または地面に設置される道路付属物であって、
    前記端末装置は、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、内部が空間とされる支柱で支持され、道路または地面に設置される防護柵とされ、
    前記支柱の上端にはめ込まれているキャップの上面に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられると共に、前記支柱の前記空間内に縦長のケースが収納されており、
    該ケースの外側面に前記センサーが設けられ、前記ケース内に、前記位置測位部およびその測位用アンテナと、前記通信部およびそのアンテナ部と、前記二次電池と、前記制御部とが内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置を備える道路付属物。
  5. 端末装置が一体化される道路または地面に設置される道路付属物であって、
    前記端末装置は、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、筒状ケースと、該筒状ケースの上端にはめ込まれる反射体ケースと、前記筒状ケースの下端に固着される基部ケースとからなるケースを備える道路または地面に設置されるデリニエータとされ、
    前記筒状ケースの周側面の外側に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられると共に、外周側面の内側に前記センサーが設けられ、前記反射体ケースの上面に前記位置測位部の測位用アンテナおよび前記通信部のアンテナ部が設けられ、前記反射体ケース内に反射体が内蔵され、前記基部ケース内に前記二次電池と、前記位置測位部および前記通信部と、前記制御部とが内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置を備える道路付属物。
  6. 端末装置が一体化される道路または地面に設置される道路付属物であって、
    前記端末装置は、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、端面が斜面とされ、該斜面に反射体が固着された本体部と、前記本体部の下に固定されたケースとからなる道路または地面に設置される道路鋲とされ、
    前記道路鋲の平面状とされた頂部に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられると共に、前記本体部内には、前記通信部のアンテナ部および前記位置測位部の測位用アンテナと、前記センサーが内蔵され、前記ケース内に前記通信部および前記位置測位部と、前記制御部と、前記二次電池とが内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置を備える道路付属物。
  7. 前記通信部は閉域通信網と広域通信網とに対応しており、自らが属する前記閉域通信網に属する他に設置されている前記端末装置から前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを受信し、受信した前記位置情報とリアルタイムの前記検出データと、自らの前記位置情報とリアルタイムの前記検出データとを、前記通信部から前記広域通信網を介して前記ハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の端末装置を備える道路付属物。
  8. 警告の内容に応じた表示の態様で警告表示を行う警告表示部を、さらに備えることを特徴とする1ないし6のいずれかに記載の端末装置を備える道路付属物。
  9. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、警告の内容を示す複数の発光パターンで表示手段を発光させる態様とされていることを特徴とする請求項に記載の端末装置を備える道路付属物置。
  10. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、冠水している方向が表示手段に示される態様とされていることを特徴とする請求項に記載の端末装置を備える道路付属物。
  11. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、警告の内容を示す画像が表示手段に表示される態様とされていることを特徴とする請求項に記載の端末装置を備える道路付属物。
  12. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、警告の内容を表す文字が表示手段に表示される態様とされていることを特徴とする請求項に記載の端末装置を備える道路付属物。
  13. 前記警告表示部は複数の表示器を備えており、該複数の表示器を照明用として発光させることを特徴とする請求項に記載の端末装置を備える道路付属物。
  14. 前記センサーは、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされ、前記通信部は、検出された前記気象情報も所定のタイミングで送信することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の端末装置を備える道路付属物
  15. 道路または地面に設置される道路付属物内に装着可能な端末装置であって、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、横に長い形状のブロック本体からなり、道路または地面に設置される境界ブロックとされ、
    前記ブロック本体に固定される境界ブロックカバーを備え、
    該境界ブロックカバーの上面に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられると共に、前記境界ブロックカバーの上面と前記ブロック本体の上面との間に前記通信部のアンテナ部と、前記位置測位部の測位用アンテナとが設けられ、前記ブロックカバー内に前記センサーと、前記制御部と、前記位置測位部と、前記二次電池と、前記通信部とが内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置。
  16. 道路または地面に設置される道路付属物内に装着可能な端末装置であって、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、棒状の柱状体からなり、道路または地面に設置される支持柱とされ、
    前記柱状体の外周面に合わせた形状の内周面を有し内部が収納空間とされている本体部と、該本体部に嵌め込まれるカバー部とを備え、
    前記カバー部の外周面に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられ、前記収納空間に、前記通信部およびそのアンテナ部と、前記位置測位部およびその測位用アンテナと、前記センサーと、前記制御部とが内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置。
  17. 道路または地面に設置される道路付属物内に装着可能な端末装置であって、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、壁部からなり、道路または地面に設置される壁構造物とされ、
    前記壁部の壁面に取り付けられる縦長のケースを有し、
    前記ケースの外側面に、電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段が設けられ、前記ケース内に、前記通信部およびそのアンテナ部と、前記位置測位部およびその測位用アンテナと、前記センサーと、前記制御部と、前記二次電池とが内蔵され
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置。
  18. 道路または地面に設置される道路付属物内に装着可能な端末装置であって、
    少なくとも水位を検出するセンサーと、
    設置された位置を検出する位置測位部と、
    前記位置測位部で検出した位置の位置情報を送信すると共に、前記センサーで検出した検出データを所定のタイミングで送信する通信部と、
    各部の動作を統括制御する制御部とを備え、
    前記道路付属物は、支柱と、該支柱に取り付けられる標識板とからなり、道路または地面に設置される標識とされ、
    前記支柱の上端面に前記位置測位部およびそのアンテナ部が設けられると共に前記支柱の外周面に前記センサーが設けられ、
    前記標識板に固着される縦長のケースを有し、前記ケースの上端面に電源供給用の二次電池を充電する太陽光発電手段および前記通信部のアンテナ部が設けられ、前記ケース内に前記通信部および前記制御部と、前記二次電池とが内蔵され、
    前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを、前記通信部からハザードマップを作成するハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする端末装置。
  19. 前記通信部は閉域通信網と広域通信網とに対応しており、自らが属する前記閉域通信網に属する他に設置されている端末装置から前記位置情報とリアルタイムの前記検出データを受信し、受信した前記位置情報とリアルタイムの前記検出データと、自らの前記位置情報とリアルタイムの前記検出データとを、前記通信部から前記広域通信網を介して前記ハザードマップ作成手段に送信可能とされていることを特徴とする請求項15ないし18のいずれかに記載の端末装置。
  20. 警告の内容に応じた表示の態様で警告表示を行う警告表示部を、さらに備えることを特徴とする請求項15ないし18のいずれかに記載の端末装置。
  21. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、警告の内容を示す複数の発光パターンで表示手段を発光させる態様とされていることを特徴とする請求項20に記載の端末装置。
  22. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、冠水している方向が表示手段に示される態様とされていることを特徴とする請求項20に記載の端末装置。
  23. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、警告の内容を示す画像が表示手段に表示される態様とされていることを特徴とする請求項20に記載の端末装置。
  24. 前記警告表示部における前記警告の内容に応じた表示は、警告の内容を表す文字が表示手段に表示される態様とされていることを特徴とする請求項20のいずれかに記載の端末装置。
  25. 前記警告表示部は複数の表示器を備えており、該複数の表示器を照明用として発光させることを特徴とする請求項20に記載のセンサーを備える端末装置。
  26. 前記センサーは、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされ、前記通信部は、検出された前記気象情報も所定のタイミングで送信することを特徴とする請求項15ないし25のいずれかに記載の端末装置。
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