JP6723656B2 - 避難先警告表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、地下や建物において避難先の安全性を確保することが可能な警告表示を、多くの人数に行うことができる避難先警告表示システムに関する。
川の水が堤防などの外へとあふれ出る水害の氾濫には、外水氾濫と内水氾濫の2種類がある。河川そのものの水位が上昇して起こる外水氾濫に対し、内水氾濫は市街地に降った雨量が都市の処理能力を超えると発生する。
通常なら内水は下水道の雨水管やポンプ施設によって河川へと排水されるが、施設の能力が雨量に追い付かなかったり、外水の水位が上昇して排水できなかったりすると、内水の水はけが悪くなって建物や土地、道路などが水につかってしまう。近年、ゲリラ豪雨のような局地的豪雨の多発や都市化の進展に伴い、内水氾濫の被害リスクが増大している。
従来、災害が発生した場合の避難場所を、予め地域の地図上に明示したり、インターネットを介して検索できるようにすることが知られている。例えば、携帯端末から予め指定された位置または現在位置をセンタで受信し、この位置の近辺となる避難場所を検索して避難場所と安全区域のデータを示す地図情報を携帯端末に送信する防災情報提供システムが知られている。また、災害が発生したときに、個々の利用者に応じて相応しい避難先を選定する避難情報提供システムが特許文献1に提示されている。さらに、被災場所を通過しない避難ルートを生成する避難ルート出力装置が特許文献2に提示されている。
特開2013−239828号公報 特開2013−195095号公報
従来の避難情報提供システムでは、利用者ごとの状況にあわせて、避難経路・避難場所を選定可能とすることができる。しかしながら、個々の利用者に応じて相応しい避難先を選定することから、多くの人数に一度に避難先を提示することが困難になる。また、従来の避難ルート出力装置では避難所までの安全ルートを確保しているが、多数の人数に向けて避難ルートを特定してしまうと、そのルートに人数が集中してしまう恐れがあった。特に、地下街や大きな建物などでは人数の多さに比べて出入口の数が限られており、外部に避難する際には、出入口に人数が集中してしまう恐れがある。また、内水氾濫等の災害時に避難ルートの出入口を利用して外部に避難した際に、外部の道路が冠水していて避難が困難になる恐れがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、避難先の安全性を確保することが可能な警告表示を、避難ルートを提示することなく多くの人数に行うことができる避難先警告表示システムを提供することを目的としている。
本発明の避難先警告表示システムは、水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、構造体の出入口の周辺外部の水位を検出可能な場所に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の子機と、通信部と、前記出入口が少なくとも示されているマップが表示される表示手段とを有し、前記構造体の前記出入口の周辺に設置される情報表示装置と、所定の地域内に設置された前記複数の子機が属する親機とを備え、前記親機は、該親機に属する前記複数の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、受信した前記座標情報および前記水位情報を前記情報表示装置に送信し、前記情報表示装置は、前記親機から送信された前記座標情報および前記水位情報を前記通信部で受信し、受信された前記水位情報の前記水位に応じた警告表示を、当該水位情報を取得した前記子機が設置された前記座標情報に対応する前記マップ上の位置に表示することを最も主要な特徴としている。
また、本発明の避難先警告表示システムは、水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、構造体の出入口の周辺外部の水位を検出可能な場所に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の第1の子機と、前記構造体の前記出入口が少なくとも示されているマップからなり、前記出入口の周辺に設置される案内板と、前記案内板の前記マップ上の前記複数の第1の子機が設置された前記座標情報に対応する所定位置に設置され、警告表示部を有すると共に、自機の識別情報を送出可能な前記複数の第1の子機にそれぞれリンクしている複数の第2の子機と、所定の地域内に設置された複数の前記第1の子機および前記第2の子機とが属する親機とを備え、前記親機は、前記複数の第1の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信すると共に、前記複数の第2の子機から送出された前記識別情報を受信し、受信した前記座標情報および前記識別情報により当該第1の子機とリンクするいずれかの前記第2の子機とを関連付け、前記第1の子機から受信した前記水位情報の水位が規定水位を超えた際に、当該第1の子機にリンクする前記第2の子機に警告情報を送信し、前記第2の子機は、前記親機から送信された前記警告情報に応じた警告表示を、前記警告表示部で行うようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明の避難先警告表示システムは、構造体の出入口が少なくとも示されているマップが情報表示装置に表示され、マップ上の出入口毎の周辺に情報表示装置が設置され、出入口の外が冠水した際には、当該出入口の周辺外部の水位を検出する子機、および、当該子機が設置されたマップ上の位置において警告表示がされるようになる。これにより、情報表示装置を見ることで、外に冠水が発生している出入口があった場合は、出口としてはふさわしくなく、かつここにとどまっていると、当該出入口から冠水した水が流入してくる危険性がある事に気づくことが可能となる。従って、情報表示装置を見ることで、多くの人数に一度に情報を提供することができ、出入口に対応する警告表示を見ることで安全性を確保することができる避難先を選定して避難することができるようになる。
また、情報表示装置に替えて、構造体の出入口が示されているマップからなる案内板を設け、該案内板のマップ上において出入口の周辺外部の水位を検出するよう設置された第1の子機に対応する位置に第2の子機を設置して、水位情報の水位が規定水位を超えた際に、当該第1の子機にリンクする第2の子機に警告情報を送信して、第2の子機の警告表示部に警告情報に応じた警告表示が行われる。これにより、案内板を見ることで、外に冠水が発生している出入口があった場合は、出口としてはふさわしくなく、かつここにとどまっていると、当該出入口から冠水した水が流入してくる危険性がある事に気づくことが可能となる。従って、案内板を見ることで多くの人数に一度に情報を提供することができ、案内板に設置された第2の子機の警告表示部を見ることで安全性を確保することができる避難先を選定して避難することができるようになる。
本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおいて、親機と子機との設置位置の例を示す図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムで作成されるハザードマップを示す図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおいて、警告表示が行われる子機の位置を示す図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムにおける子機の警告表示の表示態様の例を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおいて、1つの閉域通信網の構成を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、親機と子機との設置位置の例を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の設置例を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける親機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおけるマイクロコントローラの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部の構成、情報配信サーバー、データ処理サーバー、データベース部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機で実行される子機処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける親機で実行される親機処理(その1)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける親機で実行される他の親機処理(その2)のフローチャートである。 本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおける情報表示装置で実行される情報表示処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるDB書込処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるメッセージ配信処理(その1)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるメッセージ配信処理(その2)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行される閲覧要求処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける情報提供部で実行されるハザードマップ作成処理のフローチャートである。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおいて、1つの閉域通信網の構成を示す図である。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおけるリンク子機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおける情報表示装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおけるリンク子機の構成を示す図である。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおけるリンク子機で実行されるリンク子機処理のフローチャートである。 本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおける親機で実行される親機処理(その3)のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機と親機の機能を備える端末装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の構成を示す斜視図で示す組立図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の構成を示す斜視図で示す他の組立図である。 本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステムにおける子機の一例の視線誘導標の警告表示部の構成と警告表示の表示態様を示す図である。
本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステム1の構成を図1に示す。この本発明にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステム1では、閲覧要求があった際に、閲覧要求された地点を含む所定のエリアのハザードマップを閲覧者に提供することができる。
ハザードマップシステム1の説明をするに当たり、住宅などが水に浸かることを「浸水」、田畑や道路などが水に浸ることを「冠水」と一般的に云われているが、本明細書においては、「浸水」と「冠水」とを住宅などや田畑や道路などが水に浸ることを意味する同義語として扱い、以下の説明においては特に断らない限り「冠水」というものとする。
図1に示すハザードマップシステム1は、端末群10と情報提供部12と複数の閉域通信網14a,14b,・・・,14mとを備えており、各部の間は通信網で接続されている。すなわち、情報提供部12と端末群10とは不特定多数の利用者によって共有して利用される拠点間を結ぶ公衆通信網やインターネット通信網からなる通信網11で接続され、閉域通信網14a〜14mと情報提供部12とは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13で接続される。
閉域通信網14a〜14mは、ハザードマップシステム1が作成しようとするハザードマップの地域をm分割して、m分割した地域毎に設置されている。すなわち、作成しようとするハザードマップの全地域をカバーする閉域通信網14a〜14mが設置される。閉域通信網は、専用の通信回線を利用する通信網であり、データを途中で傍受されたり改ざんされるおそれを防止できる通信網である。
第1の閉域通信網14aは親機a1を備えており、複数台の子機a2,a3,・・・,aiが第1の閉域通信網14aに属している。親機a1は、閉域通信網14aに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(i−1)台の子機a2〜aiと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機a2〜aiは同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機a2〜aiが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機a2〜aiのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とを親機a1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機a2〜aiは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加して親機a1へ送出する。子機a2〜aiが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機a1へ送出される。
第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mは、第1の閉域通信網14aと同様に動作する。すなわち、第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mは親機b1〜m1をそれぞれ備えており、複数台の子機b2,b3,・・・,bj〜子機m2〜mkが第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mにそれぞれ属している。親機b1〜m1は、第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mのそれぞれに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(j−1)台の子機b2〜biないし(k−1)台の子機m2〜mkと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機b2〜bjないし子機m2〜mkは子機a2〜aiと同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機b2〜biないし子機m2〜mkが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機b2〜bjないし子機m2〜mkのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とをそれぞれの親機b1〜m1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機b2〜bjないし子機m2〜mkは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加してそれぞれの親機b1〜m1へ送出する。子機b2〜bjないし子機m2〜mkが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機b1〜m1へ送出される。
ここで、子機a2〜ai、子機b2〜biないし子機m2〜mkの構成を説明する。図11に子機20の構成を示す機能ブロック図を示す。
子機20は図11に示すように、マイクロコントローラ21、センサー22、位置測位装置23、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置26を備えている。マイクロコントローラ21は、子機20の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ21は、センサー22で検出した水位のセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、子機20が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、子機20の位置情報は、子機20における位置測位装置23がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した子機20の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置26から電源が投入された際には、子機20を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該子機20の位置情報に、当該子機20に割り当てられている一意の子機IDを付加して、閉域通信網通信I/F25から親機a1へ送信する。また、マイクロコントローラ21が、センサー22から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ21は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加して閉域通信網通信I/F25を介して所定時間毎に親機a1へ送信すると共に、規定水位を超えたと云う警告表示を警告表示器24を点灯させることにより行う。これにより、子機20を観察することで、当該子機の地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器24は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置26は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
マイクロコントローラ21の構成について説明すると、図13にマイクロコントローラ21の構成を示す機能ブロック図を示す。図13に示すようにマイクロコントローラ21は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されている。CPU41は、ROM42に記憶された制御プログラムを実行することにより、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。この場合、テンポラリメモリはRAM43の領域に設定される。また、電源投入時には、CPU41がROM42に格納されている初期設定プログラムを実行し、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。マイクロコントローラ21は、I/O44を介して子機20のバスに接続されている。
次に、親機a1〜m1の構成を説明する。図12に親機30の構成を示す機能ブロック図を示す。
親機30は図12に示すように、マイクロコントローラ31、広域通信網通信I/F32、閉域通信網通信I/F33とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置34を備えている。マイクロコントローラ31は、前述した図13に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42には親機30用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ31では、ROM42に記憶されている親機30用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、親機30の動作を統括制御している。すなわち、マイクロコントローラ31におけるCPU41は、閉域通信網通信I/F33を介して子機20から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してRAM43の領域に設定したテンポラリメモリに書き込む。そして、CPU41は、子機20から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報を、広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12へ送信する。なお、電源装置34は、商用電源を所定電圧の直流電圧に降圧する電源装置とされている。また、電源装置34は、商用電源に替えて使用電力容量に合わせた大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成するようにしてもよい。
上述したように、第1の閉域通信網14a〜第mの閉域通信網14mにおいて、親機a1〜親機m1がその閉域通信網に属する子機20から送出された子機ID付きの設置された地点の位置情報、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を受信すると、親機a1〜親機m1のそれぞれは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13を介して情報提供部12に、受信した子機ID付きの設置された地点の位置情報および子機ID付きの水位情報を送る。情報提供部12は、情報配信サーバー12aとデータ処理サーバー12bとデータベース部12cとを備えており、情報提供部12の構成を図14(a)に示す。
図14(a)に示す構成の情報提供部12では、親機a1〜親機m1から広域通信網13を介して送られてきたデータが広域通信網通信I/F12dを介して受信されて、データ処理サーバー12bに渡される。データ処理サーバー12bは、受信したデータが子機ID付きの位置情報であった場合は、その位置情報を子機IDと関連付けてデータベース部12cのセンサー座標DB(DB:データベース)51に書き込む。この位置情報は、地図上の座標を示している。また、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)の場合は、現在時刻と共に子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を子機IDおよび取得時刻と関連付けてデータベース部12cのセンサー情報DB52に書き込む。これにより、親機a1〜親機m1から送出された子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
データベース部12cは、各子機20の位置情報を子機IDと関連付けて記憶するセンサー座標DB、水位情報を子機IDおよび取得時刻と関連付けて記憶するセンサー情報DB52と、避難所やアンダーパスの座標、海抜が低い区域などの座標が記憶されている避難情報DB53、例えば日本全国とされるハザードマップを作成する広域の地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している地図情報DB54、冠水の危険があることを報知する地域毎の登録者の情報が記憶されている登録者情報DB55を備えている。
情報配信サーバー12a内に設けられているデータ処理装置50は、閲覧要求を情報配信サーバー12aが受け付けた際に、閲覧要求された地点を含む所定のエリアのリアルタイムの本発明にかかるハザードマップを作成する。このハザードマップは、例えば第1レイヤーの表示情報と、第1にレイヤーに重ねられる第2レイヤーの表示情報とから構成される。第1レイヤーの表示情報として、所定のエリアの地図情報が地図情報DB54から読み出されて設定され、第2レイヤーの表示情報として、少なくとも、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報の水位を示すアイコンが、水位情報を取得した地点の座標に配置されている表示情報が設定される。この第2レイヤーの表示情報に、避難所やアンダーパスの地点の座標に配置されている避難所やアンダーパスのアイコン、冠水した地点の座標に配置されている冠水したことを示すアイコンを含ませることができる。
以下の説明においては、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkを総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには子機20として説明するものとする。また、同様に、親機a1〜親機m1を総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには親機30として説明するものとする。
具体的には、データ処理装置50は、ハザードマップの閲覧要求された地点を含む所定エリアの地図を地図情報DB54から読み出して、第1レイヤーの表示情報として設定する。地図DB54には、地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している。また、データ処理装置50は、センサー情報DB52に格納されている水位情報の子機IDに関連する子機20の位置情報、すなわち子機20の座標位置をセンサー座標DB51を参照して読み出し、第1レイヤーに設定された地図上における子機20が設置された地点であって、その位置に対応する第2レイヤー上の表示位置(座標位置)を決定する。そして、データ処理装置50は、センサー情報DB52に格納されている取得された時刻が同時刻の水位情報を順次読み出して、水位情報におけるセンサー情報で示される水位を高さで表すアイコンを、当該水位情報に関連付けられている子機IDに対応する子機20の設置位置の座標に配置して、第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、センサー情報DB52にはリアルタイムで水位情報が書き込まれており、取得時刻が同時刻の水位情報のアイコンが、その水位情報を検出した子機20の設置された地点の座標に表示されるようになる。この場合、センサー情報DB52から読み出される同時刻の水位情報の時刻は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻とされる。そして、過去の時刻から現在の時刻までの時刻毎のハザードマップが作成される。現在の時刻のハザードマップでは、地図上にその時刻の水位情報を示すアイコンがリアルタイムで表示されるようになる。なお、閲覧請求された時刻が水位情報の取得時刻に一致しない場合は、それより前の直近の時刻が現在の時刻とされる。
また、データ処理装置50は、現在の時刻に対応する水位情報を読み出して、水位情報のセンサー情報と関連付けされた子機IDの位置情報から、冠水危険領域を算出する。そして、登録者情報DB55から、算出された冠水危険領域内に位置登録されている登録者情報を検索し、検索された対象とする登録者に対応する端末群10の携帯電話10aあるいはPC10bに対し、冠水の危険が迫っていることのメッセージを電子メール等で報知する。この場合、登録者にショートメッセージサービス(SMS)で送ることができる場合は、SMSを用いて冠水危険が迫っていることを報知する。報知を受けた登録者が、自身の携帯電話10aあるいはPC10bから情報提供部12にハザードマップの閲覧要求を行うと、その登録者に登録されている携帯電話10aあるいはPC10bに、上記したようにデータ処理装置50で作成された閲覧要求した登録者のいる地点、あるいは登録者が指定した地点を含む所定のエリアのハザードマップが、情報配信サーバー12aから配信される。登録者の携帯電話10aあるいはPC10bのディスプレイには、配信されたハザードマップが表示されて閲覧できる。すなわち、登録者が閲覧者となる。なお、携帯電話10aあるいはPC10bはGPS等を利用して現在の位置情報を検出し、閲覧要求に位置情報を付加して送出することができる。
また、データ処理装置50は、閲覧要求された現在の時刻のリアルタイムのハザードマップを含む、直近の過去から現在の時刻までのいくつかのハザードマップが作成されており、閲覧者は、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に応じたエリアの時々刻々と推移するリアルタイムのハザードマップを閲覧できる。
なお、登録者に冠水の危険が迫っていることを電子メール等で報知する場合に、登録者は“定めた地点(自宅等)において冠水した場合は、指定した携帯電話10aあるいはPC10bに電子メール送信をする”という内容を、登録者情報DB55に登録しておけばよい。上記内容は、携帯電話10aあるいはPC10bが、情報配信サーバー12aを介して登録者情報DB55に登録することができる。また、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で算出した冠水危険領域に対応するエリアに存在する登録者の携帯電話10aに対して、冠水の危険が迫っていることを電子メール等で報知してもよい。この場合には、当該エリアをカバーする携帯電話基地局に在圏している携帯電話に同報配信を行えばよく、登録者情報DB55は使用しない。
情報配信サーバー12aの構成を図14(b)に示す。図14(b)に示す情報配信サーバー12aは、CPU61、ROM62、RAM63、I/O64、データ処理装置50を備え、これらをバス65で接続して構成されている。CPU61は、情報配信サーバー12aの動作を統括制御する制御手段であり、ROM62に記憶された制御プログラムをCPU61が実行することにより、登録者に冠水の危険が迫っていることを電子メール等で報知したり、閲覧要求があった際に、データ処理装置50に閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのハザードマップを作成させて配信したりする上記した動作が行われる。
また、データ処理サーバー12bおよびデータ処理装置50は図14(c)に示す構成とすることができる。図14(c)に示すデータ処理装置50(データ処理サーバー12b)は、CPU71、ROM72、RAM73、I/O74を備え、これらをバス75で接続して構成されている。データ処理装置50の場合は、ROM72にデータ処理装置50の動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、閲覧要求があった際に、閲覧者がいる位置情報あるいは閲覧者が指定した位置情報に対応するエリアのハザードマップを作成する。作成されたハザードマップは、閲覧要求をした閲覧者に配信される。また、データ処理サーバー12bの場合は、ROM72にデータ処理サーバー12bの動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、子機20の位置情報を子機IDと関連付けてセンサー座標DB51に書き込むと共に、子機20で検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
ここで、図2に示すように、例えば16台の子機20−1〜20−16および親機30が設置されているエリアAにおいて、閲覧者が地点Dから閲覧要求をした際に、閲覧する本発明にかかるハザードマップの一例を図3に示す。
図2に示すマップは、ハザードマップではなく、子機が現実に設置された位置を示す地図であり、エリアAには、海抜が低い区域や従来から冠水が発生している冠水が予見される区域である区域aが存在する場合の子機の設置例が図2に示されている。図2に示すように、エリアAを管轄する親機30がエリアAの中央のブロックA−5に設置されており、16台の子機20−1〜20−16がブロック間の道路および区域aを取り囲むように設置されている。区域aは冠水が予見される区域であることから、区域aの周囲に8台の子機20−7,20−8,20−10〜20−12,20−14〜20−16が重点的に設置される。
地点Dの閲覧者が閲覧するハザードマップは、上述した第1レイヤーおよび第2レイヤーの表示情報からなり、閲覧者の携帯電話10aあるいはPC10bのブラウザで第1レイヤーに第2レイヤーが重ねられて表示されるが、図3では第1レイヤーの地図を省略して示している。また、図3に示すハザードマップが示されるエリアは、閲覧者が位置するエリアAとされ、時刻が現在の時刻である9:59の時のハザードマップとされている。水位を示すアイコンは第2レイヤーの表示情報とされており、形状が円筒状とされて、円筒状のアイコンの高さで水位を示している。最も低いアイコンは50mm未満の水位を示し、これより若干高いアイコンは50mm以上100mm未満を示し、さらに若干高いアイコンは100mm以上200mm未満を示し、一番高いアイコンは200mm以上400mm未満の水位を示している。
図3に示すエリアAのハザードマップでは、紙面の上方が北を示しており、このハザードマップを参照すると時刻9:59ではエリアA内の地点に設置されている子機20の複数が有意な水位を検出している。すなわち、ブロックA−4とブロックA−5の間の道路に設置した子機20−6が100mm以上200mm未満の水位を、ブロックA−5とブロックA−6の間の道路に設置した子機20−7が100mm以上200mm未満の水位を、ブロックA−7とブロックA−8の間の道路に設置した子機20−13が200mm以上400mm未満の水位を、ブロックA−8内に設置した子機20−14が200mm以上400mm未満の水位を、ブロックA−5とブロックA−8の間の道路に設置した子機20−10が200mm以上400mm未満、ブロックA−8とブロックA−9の間の道路に設置した子機20−15が100mm以上200mm未満の水位を、ブロックA−5,A−6,A−8,A−9の間の道路に設置した子機20−11が100mm以上200mm未満の水位を検出している。これらの検出された水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機20であって、有意な水位を検出した子機20が設置された地点の座標位置に表示されている。なお、データ処理装置50は、フロックA−8に位置する避難所Aは周囲の水位により危険であると判断して、避難所Aの表示態様を、点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更して危険であることを示す表示態様とすることができる。
閲覧者に配信されるハザードマップは、閲覧要求された現在の時刻(9:59)だけの図3に示すハザードマップだけではなく、図示していないが、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップとされる。これにより、閲覧者は、時間の推移に伴う水位の変化を把握できるようになる。
上記したように、水位を示すアイコンは、エリアA内に設置された子機20の内の規定水位を超えた有意な水位を検出した子機20が設置された地点の座標位置に表示されている。そして、規定水位を超えた水位を検出した子機20においては、規定水位を超えたことを警告する警告表示を警告表示器24を点灯させることにより行う。この警告表示器24が警告表示を行っている子機20のアイコンを警告表示を行っている態様のアイコンに変更して図4に示す。
図4に示すマップは、図2と同様にハザードマップではなく、子機が現実に設置された位置を示す地図である。図4を参照すると、図3に示す水位を示すアイコンに対応する地点に設置された子機20において警告表示が行われ、エリアAにいる閲覧者はこの警告表示を見ることでエリアAの冠水状態を知ることができる。すなわち、ブロックA−4とブロックA−5の間の道路に設置された子機20−6と、ブロックA−5とブロックA−6の間の道路に設置された子機20−7と、ブロックA−5とブロックA−8の間の道路に設置された子機20−10と、ブロックA−5,A−6,A−8,A−9の間の道路に設置された子機20−11と、ブロックA−7とブロックA−8の間の道路に設置された子機20−13と、ブロックA−8内に設置された子機20−14と、ブロックA−8とブロックA−9の間の道路に設置された子機20−15における警告表示器24が図4に示すように警告表示を行っている。この警告表示は、設置場所の冠水の水位を表す態様の警告表示とされる。
ところで、本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステム1における子機20を、道路付属物で実現することができる。この道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などとされる。これらの道路付属物に、子機20の機能を備える端末装置が一体化あるいは装着されることにより、道路付属物が子機20として機能するようになる。子機20を視線誘導標で実現した場合の警告表示部における警告表示の態様を図5に示す。なお、視線誘導標は、路側や道路に設置される道路付属物であるが、設置する理由は次の通りである。自動車のドライバーは、区画線や防護柵などを走行する際の目印として運転をしているが、夜間や霧、降雨、降雪時にはその視認性が著しく低下することが知られている。そこで、視線誘導標により、視程不良時にも自動車のヘッドライトを反射し、路側や道路線形の視認性を高め、ドライバーの視線を正しく誘導するようにしている。
図5に示すように、視線誘導標における警告表示部は発光部が縦方向に4段重ねられて設けられており、警告表示は4段の発光部の発光パターンで行われ、発光パターンにより水位が示される。すなわち、冠水位が規定水位未満の時は4段の発光部は全段が消灯され、冠水位が規定水位以上50mm未満の時は最下段の発光部のみ点灯されて、上から3段の発光部は消灯される。また、冠水位が50mm以上100mm未満の時は最下段とその上の発光部が点灯されて、上から2段の発光部は消灯される。さらに、冠水位が100mm以上200mm未満の時は最下段とその上の2段の合計3段の発光部が点灯されて、最上段の発光部は消灯される。子機20−6,20−7,20−11,20−15の警告表示部はこの発光態様となる。さらに、冠水位が200mm以上400mm未満の時は4段の発光部の全段が点灯される。子機20−10,20−13,20−14の警告表示部はこの発光態様となる。
なお、子機20は視線誘導標に限らず、上記した道路付属物のいずれでも実現することができる。
次に、本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムを図6ないし図10を参照して説明する。図6は本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システム用の閉域通信網の構成を示す図であり、図7は本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、親機と子機との設置位置の例を示す図であり、図8は本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の設置例を示す図であり、図9は本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の表示例を示す図であり、図10は本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、情報表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムは複数の出入口が設置されている構造体である地下やビルディングなどの建物に適用することができる。この避難先警告表示システムを図7に示す地下街Sに適用した場合の避難先警告表示システムに用いられる閉域通信網14Tの構成を図6に、閉域通信網14Tを構成する親機Tと3台の子機P,Q,Rとの設置位置の例を図7に示す。図7では、エリアAの地下街Sに第1実施例にかかる避難先警告表示システムが適用された場合を示している。
第1実施例にかかる避難先警告表示システムが適用された地下街Sに相当するエリアAの地上は、図7に示すようにブロックA−1〜A−9の9ブロックからなり、各ブロック間に道路が設けられている。また、地下街Sには3つの出入口S1,S2,S3が設けられており、出入口S1,S2,S3は地下の通路でアクセス可能となっている。第1出入口S1の階段を登って地上に出るとブロックA−1の東側にある「1」で示す位置となり、ここに第1出入口S1の外の水位を検出する子機Pが設置される。また、第2出入口S2の階段を登って地上に出るとブロックA−3の西側にある「2」で示す第2出入口S2で示す位置となり、ここに第2出入口S2の外の水位を検出する子機Qが設置され、第3出入口S3の階段を登って地上に出るとブロックA−9の西側にある「3」で示す第3出入口S3の位置となり、ここに第3出入口S3の外の水位を検出する子機Rが設置される。そして、3台の子機P,Q,Rのほぼ中央となるブロックA−5の東側の地上に親機Tが設置される。また、図8に示すように第1出入口S1の階段を降りた地下の近傍の壁に、情報表示装置8が設置されて、閉域通信網14Tが構成されている。なお、情報表示装置8は第1出入口S1の階段を下りた所のみに設置されているが、これに限らず、第2出入口S2および第3出入口S3の階段の登り口および降り口あるいはいずれかの近傍の壁に情報表示装置8を設置したり、地下街Sの任意の位置の通路の壁に設置したりしてもよい。また、親機Tは地上に限らず子機P,Q,Rと通信可能な地下街Sに配置してもよい。
閉域通信網14Tにおける子機P,Q,Rは、上述した子機20と同様の構成とされて同様の動作を行っている。すなわち、子機P,Q,Rは、それぞれ自機のIDと設置された位置情報を親機Tに送信すると共に、センサーが規定水位を超えたことを検出した場合は、検出した水位と取得時刻とからなる水位情報に自機のIDを付加して親機Tへ送信している。また、規定水位を超えたと云う警告表示を警告表示器を点灯させることにより行う。これにより、子機P,Q,Rの警告表示器を観察することで、当該子機の地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。
親機Tは、上述した親機30と同様の構成とされ、同じ動作に加えて異なる動作を行っている。すなわち、親機Tには、子機P,Q,Rと情報表示装置8が属しており、子機P,Q,RからIDと位置情報を受信すると、データ処理サーバー12bおよび情報表示装置8に子機P,Q,RのIDと位置情報を送信する。また、子機P,Q,Rのいずれかにおいて規定水位を超えた水位を検出した場合は、当該子機から送信された水位情報をデータ処理サーバー12bおよび情報表示装置8に送信する。
情報表示装置8は図10に示すように、マイクロコントローラ81、閉域通信網通信I/F82、ディスプレイ83とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置84を備えている。マイクロコントローラ81は、前述した図13に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42には情報表示装置8用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ81では、ROM42に記憶されている情報表示装置8用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、情報表示装置8の動作を統括制御している。具体的には、マイクロコントローラ81は、地下街Sの地上に相当するエリアA、すなわち、ブロックA−1〜A−9の9ブロックからなり、各ブロック間に道路が設けられていると共に、地下街Sの第1出口S1ないし第3出口S3を示すマップをディスプレイ83に表示させている。また、閉域通信網通信I/F82を介して親機Tから子機P,Q,RのIDと位置情報とを受信した時に、ディスプレイ83に表示された地下街Sのマップ上の子機P,Q,Rが設置された位置情報に応じた位置に、それぞれ子機P,Q,Rのアイコンを表示させる。また、閉域通信網通信I/F82を介して親機Tから子機P,Q,Rのいずれかが取得した規定水位を超えたデータを受信した場合は、マイクロコントローラ81は、ディスプレイ83に表示されたマップ上の子機P,Q,Rのアイコンにおいて、規定水位を超えたデータを送信した子機のアイコンを警告表示の態様に変更する。なお、電源装置84は商用電源を利用することができる。
ここで、子機Pのセンサーが規定水位より高い冠水状態の水位を示す閾値を超えたことを検出し、子機Q,Rのセンサーは閾値を超えたことを検出しない場合の情報表示装置8のディスプレイ83に表示されるマップの表示例を図9に示す。
図9に示すように、ディスプレイ83に表示されたマップ上において閾値を超えたことを検出した子機Pのアイコンが警告表示を行っている態様のアイコンに変更されると共に、子機Pの設置位置である第1出入口S1を示すアイコンを点滅されたり表示色等が変更された警告表示の態様とされると共に、「1」の文字の表示色が変更されたり反転表示されたりしている。また、子機Q,Rの表示態様は変更されず、第2出入口S2,第3出入口S3の表示態様も変更されない。出入口S1の階段を降りた地下の位置である現在地Dがディスプレイ83に表示された地下街Sに相当するマップ上に表示されており、ディスプレイ83には、現在地D、冠水場所、他の出入口等の情報が表示されている。
地下街Sの現在地Dにいるユーザが情報表示装置8を見ると、現在地Dと、第1出入口S1の外が冠水していること、第2出入口S2および第3出入口S3の外は冠水していないことを把握することができる。すなわち、このディスプレイ83の表示内容を見た現在地Dにいるユーザは、現在地Dから最寄りの第1出入口S1の外は冠水が発生しているため、出口としてはふさわしくなく、かつここにとどまっていると、第1出入口S1から冠水した水が流入してくる危険性がある事に気づくことが可能となる。
すなわち、情報表示装置8の表示を見ることで多くの人数に一度に情報を提供することができ、出入口に対応する警告表示を見ることで安全性を確保することができる避難先を選定して避難することができるようになる。
次に、子機P、Q、Rを含む子機20において実行される子機処理のフローチャートを図15に示す。子機20が所定の地点に設置されて、電源装置26がオンされると図15に示す子機処理をマイクロコントローラ21が開始する。子機処理は、実際には、マイクロコントローラ21内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ21が実行するものとして説明する。子機処理が開始されると、ステップS10にてマイクロコントローラ21は、位置測位装置23が現在位置、すなわち、子機20が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)はステップS11に進む。ステップS11でマイクロコントローラ21は、取得された位置情報に当該子機20に割り当てられているIDを付加して、当該子機20が属する親機30に閉域通信網を介して送信する。次いで、ステップS12にてマイクロコントローラ21は、センサー22で検出されている水位と、その取得時刻を検出する。次いで、ステップS13にてマイクロコントローラ21は検出された水位が、予め定められた規定水位を超えたか否かを判断する。ここで、規定水位を超えたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)は、ステップS14に進んでマイクロコントローラ21は、警告表示器24を点灯して警告表示を行う。次いで、ステップS15にてマイクロコントローラ21は、センサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を閉域通信網を介して属する親機30に送信する。次いで、ステップS16に進んでマイクロコントローラ21は、例えば1分とされる短期間待機して、短期間の待機時間が終了するとステップS12にリターンし、上記したステップS12ないしステップS16の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えたとマイクロコントローラ21が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラ21は、短期間(例えば、1分)ごとにセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信することになる。
また、ステップS13で検出された水位が、規定水位を超えていないとマイクロコントローラ21が判断した場合(NO)は、ステップS17に分岐してマイクロコントローラ21は、警告表示器24の警告表示が点灯している場合は、その警告表示を消灯する。次いで、ステップS18にてマイクロコントローラ21は、前回の親機30への送信から例えば12時間の長期間の時間が経過したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ21が長期間の時間が経過したと判断した場合(YES)は、ステップS19に進んでセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信して、ステップS20に進む。また、ステップS18でマイクロコントローラ21が長期間の時間が経過していないと判断した場合(NO)は、ステップS20に分岐する。ステップS20でマイクロコントローラ21は、例えば10分とされる中期間待機してステップS12にリターンして、上記したステップS12以降の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えていないとマイクロコントローラ21が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラ21は、長期間(例えば、12時間)ごとにセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信し、中期間(例えば、10分)毎にステップS12以降の処理を繰り返し行うことになる。
なお、子機処理は子機20の電源装置26がオンされている限り実行されており、電源装置26がオフされた際に子機処理は終了する。
次に、親機30にて実行される親機処理(その1)のフローチャートを図16に示す。親機30が所定の場所に設置されて、電源装置34がオンされると図16に示す親機処理(その1)をマイクロコントローラ31が開始する。なお、親機30に属している子機は子機20のみとされる。親機処理(その1)は、実際には、マイクロコントローラ31内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ31が実行するものとして説明する。親機処理(その1)が開始されると、ステップS30にてマイクロコントローラ31は、当該親機30に属している子機20から送信されたデータを受信する。このデータは、IDを付加した子機20の位置情報、あるいは、子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS31にてマイクロコントローラ31は、広域通信網13を介して情報提供部12に子機20から送られたデータを送信する。親機30から情報提供部12への送信は、子機20からのデータを受信する毎に行われる。親機処理(その1)は、電源装置34がオフされた際に終了する。
次に、本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムの閉域通信網14Tにおける親機Tにて実行される親機処理(その2)のフローチャートを図17に示す。親機Tが所定の場所に設置されて、電源装置34がオンされると図17に示す親機処理(その2)をマイクロコントローラ31が開始する。なお、親機Tに属している子機は子機P,Q,Rと情報表示装置8とされる。親機処理(その2)が開始されると、ステップS91にてマイクロコントローラ31は、当該親機Tに属している子機P,Q,Rから送信された子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報を閉域通信網通信I/F33を介して受信して、テンポラリメモリに記憶する。次いで、ステップS92にてマイクロコントローラ31は、閉域通信網通信I/F33を介して情報表示装置8に子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報を送信すると共に、広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12に子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報を送信する。そして、ステップS93にてマイクロコントローラ31は、子機P,Q,RからID付きの水位情報を受信すると、ステップS94にてマイクロコントローラ31は、受信したID付きの水位情報を広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12に送信する。この親機Tから情報提供部12への送信は、子機P,Q,Rからのデータを受信する毎に行われる。そして、ステップS95にてマイクロコントローラ31は、子機P,Q,Rから受信した水位情報における水位が閾値を上回っているか否かを判断する。この閾値は、規定水位より高い冠水状態を示す所定の水位とされる。ここで、マイクロコントローラ31が子機P,Q,Rから受信した水位情報における水位が閾値を上回っていると判断した場合(YES)は、ステップS96に分岐してマイクロコントローラ31は、閾値を超えた子機のID付きの水位情報を閉域通信網通信I/F33を介して情報表示装置8に送信する。ステップS95でマイクロコントローラ31が、閾値を超えていないと判断した場合(NO)、あるいは、ステップS96の処理が終了した場合は、ステップS93に戻り、ステップS93ないしステップS96の処理が繰り返し行われるようになる。親機処理(その2)は、電源装置34がオフされた際に終了する。
次に、本発明の第1実施例にかかる避難先警告表示システムにおける閉域通信網14Tにおける情報表示装置8にて実行される情報表示処理のフローチャートを図18に示す。
情報表示装置8が所定の場所に設置されて、電源装置84がオンされると図18に示す情報表示処理をマイクロコントローラ81が開始する。情報表示処理が開始されると、ステップS36にてマイクロコントローラ81は、親機Tから閉域通信網14Tに属している子機P,Q,Rから送信された子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報を閉域通信網通信I/F82を介して受信されたか否かを判断する。ここで、子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報が受信されていない場合(NO)は、受信されるまで待機し、子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報が受信されたと判断した場合(YES)はステップS37に進む。ステップS37にてマイクロコントローラ81は、ディスプレイ83に地下街Sの第1の出入口S1ないし第3出入口S3が表示されている地下街Sに相当する図7に示すエリアAの地上のマップを表示させると共に、子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報に基づいて、表示されたマップ上の子機P,Q,Rが設置された位置に子機のアイコンを表示する。次いで、ステップS38にてマイクロコントローラ81は、子機P,Q,Rのいずれかから閾値を超えたID付きの水位情報が受信されたか否かを判断する。ここで、子機P,Q,Rのいずれかから閾値を超えたID付きの水位情報が受信されていない場合(NO)は、受信されるまで待機し、子機P,Q,Rのいずれかから閾値を超えたID付きの水位情報が受信されたと判断した場合(YES)はステップS39に進む。ステップS39にてマイクロコントローラ81は、ディスプレイ83に表示されたエリアAのマップ上に表示されている子機のアイコンであって、当該水位情報のIDに基づいて閾値を超えたデータを送信した子機のアイコンを警告表示の態様に変更する。ステップS39の処理が終了すると、ステップS38に戻りステップS38,S39の処理が繰り返し行われるようになる。情報表示処理は、電源装置84がオフされた際に終了する。
情報提供部12は、親機Tを含む親機30から送信されたIDを付加した子機20の位置情報、あるいは、子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を、広域通信網通信I/F12dを介して受信し、データ処理サーバー12bがセンサー座標DB51あるいはセンサー情報DB52に格納する。データ処理サーバー12bが実行するDB書込処理のフローチャートを図19に示す。
図19に示すDB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源が投入されたときに起動する。起動されるとステップS40でCPU71は、親機30からデータを受信する。受信できない場合は、受信できるまで待機する。受信するデータは、IDを付加した子機20の位置情報、あるいは、子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS41でCPU71は、受信したデータが、IDを付加した子機20の位置情報の場合は、I/O74を介してセンサー座標DB51にそのIDに関連つけて位置情報を書き込み、子機20が取得したセンサー情報の場合は、I/O74を介してセンサー情報DB52に取得時刻と水位情報を取得した子機20のIDに関連して書き込む。ステップS41の処理が終了するとステップS40にリターンして、ステップS40,S41の処理が繰り返し実行される。DB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源がオフされた際に終了する。
次に、情報配信サーバー12aで実行されるメッセージ配信処理(1)のフローチャートを図20に示す。図20に示すメッセージ配信処理(1)は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図14(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理が起動されるとステップS50で、CPU61は前回配信した時から所定時間(例えば、1分)が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間経過していないとCPU61が判断した場合(NO)は所定時間経過するまでステップS50で待機される。ステップS50で所定時間経過したとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS51に進み警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU61が作成する。この場合、センサー情報DB52から子機20が検出した最新の時刻の水位情報を読み出して、冠水の危険が迫っているエリアがあるとCPU61が判断した場合に警告メッセージが作成され、冠水の危険が去ったエリアがあるとCPU61が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS52でCPU61は、危険が迫っているエリアである警告領域が登録者情報DB55に登録されている登録者を抽出する。そして、ステップS53でCPU61は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU61が判断した場合(NO)は、ステップS54に分岐してステップS52で抽出した登録者に作成したメッセージを配信する。また、配信済みとCPU61が判断した場合(YES)と、ステップS54の処理が終了した場合は、ステップS50にリターンしてステップS50ないしステップS54の処理が繰り返し実行される。このように、所定時間、例えば1分毎に警告/警告解除メッセージが作成されて、その領域にいる登録者にメッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく危険が迫っている/危険が去ったことを理解することができる。
次に、情報配信サーバー12aで実行される別のメッセージ配信処理(2)のフローチャートを図21に示す。図21に示すメッセージ配信処理(2)は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図14(b)の構成とされている。
メッセージ配信処理が起動されるとステップS60でCPU61は、センサー情報DB52から子機20が検出した同じ時刻とされる水位情報を読み出して、警告あるいは警告解除に相当する程度だけ、取得した子機20のセンサー情報の水位が変化したか否かを判断する。ここで、水位が変化していないとCPU61が判断した場合(NO)は、水位が変化するまでステップS60で待機される。また、ステップS60で水位が変化したとCPU61が判断した場合(YES)はステップS61に進み、警告メッセージあるいは警告解除メッセージをCPU61が作成する。この場合、冠水の危険が迫っている程度の水位が変化したとCPU61が判断した場合に警告メッセージが作成され、冠水の危険が去った程度の水位が変化したとCPU61が判断した場合に警告解除メッセージが作成される。次いで、ステップS62でCPU61は、危険が迫っているエリアとされる警告領域内の携帯電話基地局を指定する。そして、ステップS63でCPU61は、作成したメッセージは配信済みか否かを判断する。ここで、配信済みでないとCPU61が判断した場合(NO)は、ステップS64に分岐してステップS62で指定した携帯電話基地局から作成したメッセージを登録者情報DB55に登録されている登録者に配信する。また、配信済みとCPU61が判断した場合(YES)と、ステップS64の処理が終了した場合は、ステップS60にリターンしてステップS60ないしステップS64の処理が繰り返し実行される。このように、冠水の危険が迫っている程度の水位が変化した際に警告メッセージが作成されて、その領域にいる登録者に警告メッセージが配信されることから、登録者は遅滞なく危険が迫っていることを理解することができる。
次に、情報配信サーバー12aで実行される閲覧要求処理のフローチャートを図22に示す。図22に示す閲覧要求処理は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図14(b)の構成とされている。
閲覧要求処理が起動されるとステップS70で、CPU61はハザードマップの閲覧要求があったか否かを判断する。ここで、閲覧要求がないとCPU61が判断した場合(NO)は、閲覧要求があるまでステップS70で待機される。閲覧者が自身の携帯電話10aあるいはPC10bから閲覧要求を行い、ステップS70で閲覧要求があったとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS71に進みハザードマップをCPU61が作成する。次いで、ステップS72でCPU61は、作成したハザードマップを閲覧要求した閲覧者に配信する。ステップS72の処理が終了するとステップS70にリターンして、ステップS70ないしステップS72の処理が繰り返し実行されることから、閲覧要求がある毎にハザードマップが作成されて、閲覧要求した閲覧者に配信されるようになる。閲覧要求処理は、情報配信サーバー12aの電源がオフされた際に終了する。
閲覧要求処理のステップS71で実行されるハザードマップ作成処理のフローチャートを図23に示す。図23に示すハザードマップ作成処理は、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で実行される。
閲覧要求処理のステップS71の処理が開始されると、ハザードマップを作成処理が開始され、ステップS80で、閲覧者のいる地点、あるいは、閲覧者が指定した地点の座標と閲覧要求の現在の時刻とをCPU71が検出する。そして、ステップS81でCPU71は、検出した座標の地点を含む所定範囲のエリアを設定し、当該エリアの地図を地図情報DB54から取得して該地図をハザードマップの第1レイヤーの表示情報として設定する。次いで、ステップS82でCPU71は、センサー情報DB52から、設定したエリアの各子機20の取得時刻が同時刻の水位情報を取得する。この場合、センサー情報DB52から読み出される同時刻の水位情報は、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との水位情報とされ、読み出された水位情報は時刻毎にまとめられる。そして、ステップS83でCPU71は、センサー座標DB51から、設定したエリアの各子機20の座標を取得し、各子機20の座標位置に、取得した時刻毎にまとめられた各子機20の水位を表すアイコンを配置し、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、例えば、現在の時刻が10:03の場合は、時刻が10:00,10:01,10:02,10:03の時刻毎の第2レイヤーの表示情報が設定される。次いで、ステップS84でCPU71は、避難情報DB53から、設定したエリアの避難所、アンダーパスの座標を取得し、各座標位置に避難所、アンダーパスのアイコンを配置し、第2レイヤーの表示情報として設定する。次に、ステップS85でCPU71は、取得した時刻毎にまとめられた各子機20の水位に応じて冠水している領域を割り出し、該領域にある道路やアンダーパスに冠水注意のアイコンを配置して、時刻毎の第2レイヤーの表示情報として設定する。この場合、CPU71が、取得した各子機20の水位に応じて冠水した領域を割り出し、割り出した冠水領域に避難所がある場合には、避難所のアイコンの表示態様を点滅あるいは点灯表示もしくは色調を変更する。さらに、ステップS86でCPU71は、第1レイヤーの表示情報に、第2レイヤーの表示情報および時刻毎の第2レイヤーの表示情報を重ねた画像データを時刻毎に分けて作成し、設定したエリアの時刻毎のハザードマップを作成する。ステップS86の処理が終了すると、ハザードマップ作成処理は終了し、閲覧請求処理のステップS72にリターンする。
なお、閲覧者が情報提供部12にハザードマップの閲覧要求を行うのは、自身の携帯電話10aあるいはPC10bにおけるブラウザから行い、情報提供部12の情報配信サーバー12aから配信されてきたハザードマップの画像データは、ブラウザで表示されるようになる。この場合、閲覧者に配信されるハザードマップは、閲覧要求された現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップとされる。これにより、閲覧者は、時間の推移に伴う水位の変化を、画面をスクロールすることにより観察することができる。なお、現在の時刻と、その時刻より過去の直近のいくつかの過去の時刻との複数のハザードマップを動画に編集して配信することにより、閲覧者は過去の時刻から現在の時刻までのハザードマップの変化が、動画とされたハザードマップにより観察することができる。
次に、本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムを図24ないし図28を参照して説明する。図24は本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システム用の閉域通信網の構成を示す図であり、図25は本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、リンク子機の構成を示す機能ブロック図であり、図26は本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおける案内板の構成を示す図であり、図27は本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおける警告表示を行っている案内板の構成を示す図であり、図28(a)(b)は本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおけるリンク子機の構成を示す正面図および下面図である。
本発明の第2実施例にかかる避難先警告表示システムは複数の出入口が設置されている構造体とされる地下やビルディングなどの建物に適用することができる。第2実施例の避難先警告表示システムを図26に示す地下街Sに適用した場合の避難先警告表示システムに用いられる閉域通信網14Tの構成を図24に、閉域通信網14Tを構成するリンク子機220の構成を示す機能ブロック図を図25に示す。
第2実施例の避難先警告表示システムにおける閉域通信網14Tは、親機Tと3台の子機P,Q,Rと、子機Pにリンクしているリンク子機Paと、子機Qにリンクしているリンク子機Qaと、子機Rにリンクしているリンク子機Raとの3台のリンク子機Pa、Qa、Raとから構成されている。
第2実施例にかかる避難先警告表示システムが適用されたエリアAの地下街Sに適用された際に、親機Tと子機P,Q,Rの設置位置は、第1実施例にかかる設置位置と同様であり、図7に示す位置に親機Tと子機P,Q,Rとが設置される。すなわち、図7に示すようにエリアAはブロックA−1〜A−9の9ブロックからなり、各ブロック間に道路が設けられている。また、地下街Sには3つの出入口S1,S2,S3が設けられており、出入口S1,S2,S3は地下の通路でアクセス可能となっている。第1出入口S1の階段を上って地上に出るとエリアAのブロックA−1の東側にある「1」で示す位置となり、ここに第1出入口S1の外の水位を検出する子機Pが設置される。また、第2出入口S2の階段を上って地上に出るとブロックA−3の西側にある「2」で示す第2出入口S2で示す位置となり、ここに第2出入口S2の外の水位を検出する子機Qが設置され、第3出入口S3の階段を上って地上に出るとブロックA−9の西側にある「3」で示す第3出入口S3の位置となり、ここに第3出入口S3の外の水位を検出する子機Pが設置される。そして、3台の子機P,Q,Rのほぼ中央となるブロックA−5の東側の地上に親機Tが設置される。また、親機Tは地上に限らず子機P,Q,Rと通信可能な地下街Sに配置しておいても問題はない。
第2実施例にかかる避難先警告表示システムが適用された地下街Sには、図26に示す案内板5が設置される。案内板5は、地下街Sの地下と、地下街Sの直上の地上とを対応させて示す案内板とされ、3つの出入口S1,S2,S3が地上のマップのどの位置に対応しているかが示されている。この場合の地上のマップは、図7に示すエリアAの概略的なマップとされ、地下のマップは地下街Sの概略的なマップとされて、3つの出入口S1,S2,S3が地上にアクセスできる位置と、3つの出入口S1,S2,S3が地下の通路で互いにつながっていることが示されている。また、子機Pが第1出入口S1に設置されることから子機Pにリンクしているリンク子機Paが、案内板5の第1出入口S1の横に固定される。また、子機Qが第2出入口S2に設置されることから子機Qにリンクしているリンク子機Qaが、案内板5の第2出入口S2の横に固定される。さらに、子機Rが第3出入口S3に設置されることから子機Rにリンクしているリンク子機Raが、案内板5の第3出入口S3の横に固定される。この案内板5は、第1実施例にかかる避難先警告表示システムの情報表示装置8と同様に、第1出入口S1の階段を降りた地下の近傍の壁に設置されている。なお、案内板5は第1出入口S1の階段を下りた所のみに設置されているが、これに限らず、第2出入口S2および第3出入口S3の階段の登り口および降り口あるいはいずれかの近傍の壁に案内板5を設置したり、地下街Sの任意の位置の壁に設置したりしてもよい。
3台のリンク子機Pa、Qa、Raは同様の構成とされており、図25に示すように、マイクロコントローラ221、閉域通信網通信I/F225、警告表示部224とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置226を備えている。マイクロコントローラ221は、前述した図13に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42にはリンク子機用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ221では、ROM42に記憶されているリンク子機用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、リンク子機の動作を統括制御している。具体的には、閉域通信網通信I/F225を介してリンク子機にリンクする子機が設置されている位置情報とリンク子機のIDとを親機Tに送信する。また、閉域通信網通信I/F225を介して親機Tから警告表示部224の点灯指示を受け取った場合は、マイクロコントローラ221は、警告表示部224を点灯させて警告表示を行う。なお、電源装置226は大容量キャパシタ、1次電池あるいは2次電池を利用することができる。
また、3台のリンク子機Pa、Qa、Raの物理的な構成は同様とされており、リンク子機の物理的な構成を示す正面図を図28(a)に、その下面図を図28(b)に示す。以下の説明においてはリンク子機Pa、Qa、Raを区別しない場合は、リンク子機220として説明する。
図28(a)(b)に示すように、リンク子機220は直方体状のケースを備え、このケースの上面から閉域通信網用のアンテナ225aが突出して設けられており、ケースの前面には警告表示部224の表示面が臨んでいる。また、ケースの内部には警告表示部224、閉域通信網通信I/F225、マイクロコントローラ221、電源装置226とされる二次電池226aが収納されており、背面から貼着する面が臨むように磁石227がケース内に収納されている。上記した案内板5は強磁性体の板が表示面とされており、リンク子機220を案内板5の表示面の任意の位置に磁石227により固定することができる。また、磁石227に替えて両面テープや接着剤により貼着面をケースの背面に設けて、この貼着面を案内板5の表示面に貼着することにより、リンク子機220を案内板5に固定するようにしてもよい。
ここで、子機Pのセンサーが閾値を超えたことを検出し、子機Q,Rのセンサーは閾値を超えたことを検出しない場合の案内板5で行われる警告表示を図27に示す。
図27に示すように、案内板5に描かれている地上のマップ上において3つの出入口S1,S2,S3に3台のリンク子機Pa、Qa、Raが固定されている。すなわち、子機Pにリンクしているリンク子機Paが第1出入口S1の横に磁石227により固定され、子機Qにリンクしているリンク子機Qaが第2出入口S2の横に磁石227により固定され、子機Rにリンクしているリンク子機Raが第3出入口S3の横に磁石227により固定されている。そして、子機Pのセンサーで検出された水位が規定水位より高い閾値を超えたと親機Tが判断した場合、親機Tは子機Pにリンクしているリンク子機Paに警告表示部224の点灯指示を送信する。これにより、図27に示すようにリンク子機Paにおいては警告表示部224を点灯して警告表示を行うようになる。
地下街Sにいるユーザが案内板5を見ると、現在地と、第1出入口S1の外が冠水していること、第2出入口S2および第3出入口S3の外は冠水していないことを把握することができる。すなわち、この案内板5の案内内容を見たユーザは、現在地に第1出入口S1が最寄りであったとしてもその外は冠水が発生しているため、出口としてはふさわしくなく、かつここにとどまっていると、第1出入口S1から冠水した水が流入してくる危険性がある事に気づくことが可能となる。
すなわち、案内板5の案内を見ることで多くの人数に一度に情報を提供することができ、出入口に対応する警告表示を見ることで安全性を確保することができる避難先を選定して避難することができるようになる。
第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、子機P、Q、Rにおいて実行される子機処理のフローチャートは図15に示す通りであるので、その説明は省略する。第2実施例にかかる避難先警告表示システムにおいて、リンク子機Pa、Qa、Ra(リンク子機220)において実行されるリンク子機処理のフローチャートを図29に示す。
リンク子機220が案内板5の所定位置に固定されて、電源装置226がオンされると図29に示すリンク子機処理をマイクロコントローラ221が開始する。リンク子機処理が開始されると、ステップS100にてマイクロコントローラ221は、リンク子機220にリンクする子機が設置されている位置情報がユーザにより設定されたか否かを判断する。ここで、位置情報が設定されていない場合(NO)は設定されるまで待機し、位置情報が設定されたとマイクロコントローラ221が判断した場合(YES)はステップS101に進む。ステップS101でマイクロコントローラ221は、設定された位置情報に当該リンク子機220に割り当てられているIDを付加して、当該リンク子機220が属する親機Tに閉域通信網を介して送信する。次いで、ステップS102にてマイクロコントローラ221は、閉域通信網通信I/F225により当該リンク子機220が属する親機Tから警告表示変更指示を受信したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ221が警告表示変更指示を受信したと判断した場合(YES)は、ステップS103に進んでマイクロコントローラ221は、警告表示変更指示に応じた警告表示の点灯あるいは消灯を警告表示部224で行う。また、ステップS102でマイクロコントローラ221が警告表示変更指示を受信していないと判断した場合(NO)は、警告表示変更指示を受信するまで待機する。これにより、リンク子機220の警告表示部224は当該リンク子機220が属する親機Tから送信された警告表示変更指示に応じた警告表示を行うようになる。
なお、リンク子機処理はリンク子機220の電源装置226がオンされている限り実行されており、電源装置226がオフされた際にリンク子機処理は終了する。
次に、第2実施例にかかる避難先警告表示システムの閉域通信網14Tにおける親機Tにおいて実行される親機処理(その3)のフローチャートを図30に示す。
親機Tが所定の場所に設置されて、電源装置34がオンされると図30に示す親機処理(その3)をマイクロコントローラ31が開始する。なお、親機Tに属している子機は子機P,Q,Rとリンク子機Pa、Qa、Raとされる。親機処理(その3)が開始されると、ステップS111にてマイクロコントローラ31は、当該親機Tに属している子機P,Q,Rから送信された子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報を閉域通信網通信I/F33を介して受信して、テンポラリメモリに記憶し、広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12に子機P,Q,RのそれぞれのIDおよび位置情報を送信する。次いで、ステップS112にてマイクロコントローラ31は、子機P,Q,RのIDと子機P,Q,Rリンクされて対になるリンク子機Pa、Qa、RaのIDとを関連付ける。そして、ステップS113に進みマイクロコントローラ31は、子機P,Q,RからID付きの水位情報を受信すると、マイクロコントローラ31は、受信したID付きの水位情報を情報提供部12に送信する。この親機Tから情報提供部12への送信は、子機P,Q,Rからのデータを受信する毎に行われる。
そして、ステップS114にてマイクロコントローラ31は、子機P,Q,Rから受信した水位情報における水位が閾値を上回っているか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ31が子機P,Q,Rから受信した水位情報における水位が閾値を上回っていると判断した場合(YES)は、ステップS116に分岐してマイクロコントローラ31は、閾値を超えた子機のIDに関連しているIDを持つリンク子機を選択する。次いで、ステップS117でマイクロコントローラ31は、ステップS116で選択したリンク子機に警告表示部224を点灯させる点灯指示を送信する。ステップS115でマイクロコントローラ31が閾値を超えていないと判断した場合(NO)は、ステップS118に進みマイクロコントローラ31は、リンク子機へ点灯指示を送信したことがあるか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ31がリンク子機へ点灯指示を送信したことがあると判断した場合(YES)は、ステップS119へ進み、マイクロコントローラ31は点灯指示を送信したことがある当該リンク子機へ消灯指示を行い既に点灯しているリンク子機の警告表示部224を消灯させる。これは、ステップS118に進む場合は水位が閾値を超えていないからである。ステップS117あるいはステップS119の処理が終了した場合は、ステップS113に戻り、ステップS113ないしステップS119の処理が繰り返し行われるようになる。親機処理(その3)は、電源装置34がオフされた際に終了する。
本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムの子機P,Q,Rおよび本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステム1における子機20は、上述したように道路付属物に端末装置が一体化あるいは装着されることにより実現することができる。この端末装置の構成は、子機P,Q,Rを含む子機20の図11に示す構成と同様とされる。また、端末装置として子機20の機能を備える親機30とすることもできる。端末装置を子機20の機能を備える親機30とした場合の端末装置300の構成を図31に示す。
図31に示す端末装置300は、マイクロコントローラ301、センサー302、位置測位装置303、警告表示器304、閉域通信網通信I/F305、広域通信網通信I/F306とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置308を備えている。マイクロコントローラ301は、端末装置300の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ301は、マイクロコントローラ301に記憶されている端末装置300用の制御プログラムを実行することにより、子機20および親機30の機能を備える端末装置300として動作する。すなわち、センサー302で検出した水位のセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、端末装置300が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、端末装置300の位置情報は、位置測位装置303がGPS等を使用して測位した位置情報、あるいは、直接入力した端末装置300の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置308から電源が投入された際には、端末装置300を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該端末装置300の位置情報に、当該端末装置300に割り当てられている一意の子機IDを付加する。
また、マイクロコントローラ301が、センサー302から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ301は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加してテンポラリメモリに書き込む。そして、規定水位を超えたことを報知する警告表示器304を点灯させる。さらに、マイクロコントローラ301は、閉域通信網通信I/F305を介して子機20から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してテンポラリメモリに書き込む。そして、マイクロコントローラ301は、子機20から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報と、端末装置300が取得した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報とを、広域通信網通信I/F306を介して情報提供部12へ送信する。
なお、端末装置300の警告表示器304を観察することで、当該端末装置300が設置された地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器304は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置308は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
上述したように、子機20を道路付属物の一つである視線誘導標で実現することができる。この視線誘導標の詳細な構成を図32ないし図34に示す。図32は視線誘導標の構成を示す斜視図であり、図33は視線誘導標の構成を斜視図で示す組立図であり、図34は視線誘導標の構成を斜視図で示す他の組立図である。図32ないし図34では、視線誘導標を視線誘導標100として示す。また、視線誘導標100に一体化される端末装置001は、子機20と親機30の機能を備える端末装置300とされている。
これらの図に示すように、本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムの子機P,Q,Rおよび本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムを備えるハザードマップシステム1における子機20として使用される視線誘導標100は、円筒状の縦に細長い樹脂製の円筒状ケース110と、円筒状ケース110の下端に装着される樹脂製あるいは金属製の基部113とから構成され、円筒状ケース110と基部113からなるケース内に後述する端末装置001と一体化されている。視線誘導標100は、道路付属物とされる視線誘導標として機能し、基部113は、接着やボルトによって道路等に固定することができる。また、基部113の内部に水や砂をつめて設置することもでき、この場合は、視線誘導標100を道路上等に置くだけで子機20として利用することができる。また、親機30としても利用することができる。これにより、視線誘導標100は必要な時だけ(例えば、大雨警報時)設置して、その後は撤去する等柔軟に対応できるようになる。視線誘導標100の縦方向の長さL1は約300mm〜1200mmとされ、基部113の外径R1は約200mmとされる。
視線誘導標100における円筒状ケース110の上面には、太陽光パネル111とGPS(Global Positioning System)アンテナ112とが設けられている。太陽光パネル111は、視線誘導標100の電源装置である二次電池118eを充電する発電器であり、GPSアンテナ112はGPS衛星からの電波を受信して、位置測位装置118bが視線誘導標100が設置された位置の座標を割り出している。二次電池118eおよび位置測位装置118bは、基部113の底面を閉塞するよう嵌め込まれている略円形状の基部底板113b上に配置されている。円筒状ケース110の上部には矩形状の開口部110aが縦に3つ並んで形成されている。この開口部110aには、反射ガラスや反射シートが埋め込まれていると共に、開口部110aの内側の位置に、警告表示部114の発光部が配置されて、視線誘導標として機能する。図33に示すように、円筒状ケース110の内部の空間は収納部110bとされ、円筒状ケース110の上部の内周面に、ほぼ1/4に分割されたリング状とされ縦に3段並べられた発光部からなる警告表示部114が開口部110aに対面するよう貼着や接着等で固定されると共に、ほぼ1/4に分割されたリング状とされ縦に2段に並べられ警告表示部114に対向する広域通信網用アンテナ部115aと閉域通信網用アンテナ部115bとからなるアンテナ部115が貼着や接着等で固定されている。また、警告表示部114の下側に断面が円弧状とされた細長い矩形のセンサー116が、貼着や接着等で円筒状ケース110の内周面に固定されている。センサー116は、水位を検出すると共に、温度および気圧などの気象情報を検出可能なセンサーとされる。センサー116の水位の検出方式は、コスト・用途に応じて静電容量式・フロート式・超音波式・圧力式等のうちから適宜選択することができる。なお、収納部110b内において、警告表示部114およびアンテナ部115と基部113内の回路部118とを接続する通線117a,117b,117cが基部113まで延伸されている。
また、円筒状ケース110の上端に図示しない円形の上部蓋部が嵌め込まれており、上部蓋部の上側にリング状の太陽光パネル111が貼着や接着等で固定され、太陽光パネル111の上側のほぼ中央に矩形状のGPSアンテナ112が貼着や接着等で固定されている。太陽光パネル111およびGPSアンテナ112と基部113内の回路部118とを接続する通線が基部113まで延伸されている。
さらに図34に示すように、基部113の底面に嵌め込まれる厚さの薄い円盤状の基部底板113bの上面には、マイクロコントローラ118a、位置測位装置118b、広域通信網通信I/F118c、閉域通信網通信I/F118d、二次電池118eからなる回路部118が接着やネジ止め等で固定されている。回路部118の各部間はバスで接続されている。なお、広域通信網用アンテナ部115aと広域通信網通信I/F118cとが通線117aで接続され、閉域通信網用アンテナ部115bと閉域通信網通信I/F118dとが通線117bで接続され、GPSアンテナ112と位置測位装置118bとが通線で接続されている。なお、広域通信網通信I/F118cは、インターネット通信や公衆通信に対応しており、閉域通信網通信I/F118dは、無線LANなどのワイヤレスの閉域通信網に対応している。
視線誘導標100を組み立てるには、図33に示すように円筒状ケース110内に警告表示部114およびアンテナ部115を収納して収納部110b内に固定する。次いで、円筒状ケース110内に上から太陽光パネル111およびGPSアンテナ112と上部蓋部を挿入し、上部蓋部を円筒状ケース110の上端部に嵌め込むと共に、太陽光パネル111およびGPSアンテナ112を貼着、接着やネジ止め等で固定する。そして、円筒状ケース110の下面から突出している各通線を基部底板113bの上に固定されている回路部118の各部へ接続し、円筒状ケース110の上に基部蓋部113aを配置して、基部蓋部113aの貫通孔113cに上から挿入していく。基部蓋部113aは樹脂製あるいは金属製とされ、ほぼ中央に円形の貫通孔113cが形成され、上面は中央部が高い傾斜面とされ、外周に基部底板113bに嵌め込まれるリング部113dが形成されている。そこで、基部蓋部113aを基部底板113bまで円筒状ケース110に挿入していき、リング部113dを基部底板113bの外周縁に嵌め込む。これにより、視線誘導標100を組み立てることができる。
視線誘導標100を道路等に設置し、設置した周囲の水位が上昇してくると、視線誘導標100の内部の水位も上昇していく。この水位をセンサー116が検知する。視線誘導標100と一体化された端末装置001は上述した子機20として動作する。なお、視線誘導標100の内部には周囲と同じ水位となるよう水が浸入することから、端末装置001の各部には防水手段が施されている。
また、設置環境に合わせるよう太陽光パネル111に替えて振動発電機等を適宜選択することができる。また、開口部110aを設けることに替えて、円筒状ケース110を光が透過するようにしてもよい。なお、太陽光パネル111、GPSアンテナ112と位置測位装置118b、アンテナ部115と閉域通信網通信I/F118dおよび広域通信網通信I/F118c、マイクロコントローラ118aと二次電池118e、警告表示部114からなる端末装置001は視線誘導標100の機能を阻害しないように、視線誘導標100に内蔵される構造となっている。視線誘導標100は自立可能とされ、閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となり、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも設置可能となる。
子機20を道路付属物の一つである視線誘導標で実現する場合の警告表示器の構成およびその警告表示の態様を図35(a)〜(d)に示す。
図35(a)に示す視線誘導標201は、例えば端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部201aと、ポール部201aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部201bとから構成されている。路側や道路に基部201bが固定されることにより、視線誘導標201が設置される。ポール部201aの外周面の上部に3段のリング状発光部からなる警告表示部211が設けられている。警告表示部211は、3段のリング状発光部の発光する発光色の色調、発光する段数および発光する段の組み合わせのパターンなどにより、規定水位を超えたことを報知する。
また、図35(b)に示す視線誘導標202は、例えば端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部202aと、ポール部202aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部202bとから構成されている。路側や道路に基部202bが固定されることにより、視線誘導標202が設置される。ポール部202aの外周面の上部に3段のリング状発光部からなる警告表示部212が設けられている。警告表示部212では、3段のリング状発光部で矢印の図形を表示させる発光が行われ、その矢印の方向で冠水している方向が報知される。
さらに、図35(c)に示す視線誘導標203は、例えば端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部203aと、ポール部203aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部203bとから構成されている。路側や道路に基部203bが固定されることにより、視線誘導標203が設置される。ポール部203aの外周面の上部に円筒状の発光部からなる警告表示部213が設けられている。警告表示部213では、円筒状の発光部で車両が冠水していることを示す図形が表示される発光が行われ、この地点において規定水位を超えた冠水状態となったことが報知される。
さらに、図35(d)に示す視線誘導標204は、例えば端末装置300が一体化されており、円筒状の縦に細長いポール部204aと、ポール部204aの下端に固着された円形や矩形の板状の基部204bとから構成されている。路側や道路に基部204bが固定されることにより、視線誘導標204が設置される。ポール部204aの外周面の上部に円筒状の発光部からなる警告表示部214が設けられている。警告表示部214では、円筒状の発光部に「浸水」や「冠水」の文字を表示する発光を行うことにより、規定水位を超えたことを報知する。
本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムに適用される構造体は、複数の出入口を備える地下や建物とされる。また、情報表示装置および案内板は階段の登り口および降り口あるいはいずれかに限らず、地下や建物の地上出入口や、道路等に設置するようにしてもよい。本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムにおけるリンク子機は第2の子機に相当する。
本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムにおける子機を、視線誘導標で実現することを説明したが、視線誘導標に限らず、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などの道路付属物で実現することができる。この場合、子機を実現する道路付属物に、子機の機能を備える端末装置が一体化あるいは装着されることにより、道路付属物が子機として機能するようになる。
また、以上説明した本発明の実施例にかかる避難先警告表示システムの位置測位装置を備える子機においては、GPSに限らず、設置された位置の座標を位置測位装置が、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムを使用して測位するようにしてもよい。
また、地下や建物の地上出入口や道路等に、図1における携帯電話10aやPC10bを表示装置として設置し、本発明にかかる避難先警告表示システムにおける情報表示装置あるいは案内板と組み合わせて情報提供を行うことも可能である。
1 ハザードマップシステム、5 案内板、8 情報表示装置、10 端末群、10a 携帯電話、10b PC、11 通信網、12 情報提供部、12a 情報配信サーバー、12b データ処理サーバー、12c データベース部、13 広域通信網、14T 閉域通信網、14a〜14m 閉域通信網、20 子機、21 マイクロコントローラ、22 センサー、23 位置測位装置、24 警告表示器、25 閉域通信網通信I/F、26 電源装置、30 親機、31 マイクロコントローラ、32 広域通信網通信I/F、33 閉域通信網通信I/F、34 電源装置、41 CPU、42 ROM、43 RAM、44 I/O、45 バス、50 データ処理装置、51 センサー座標DB、52 センサー情報DB、53 避難情報DB、54 地図情報DB、55 登録者情報DB、61 CPU、62 ROM、63 RAM、64 I/O、65 バス、71 CPU、72 ROM、73 RAM、74 I/O、75 バス、81 マイクロコントローラ、82 閉域通信網通信I/F、83 ディスプレイ、84 電源装置、001 端末装置、100 視線誘導標、110 円筒状ケース、110a 開口部、110b 収納部、111 太陽光パネル、112 GPSアンテナ、113 基部、113a 基部蓋部、113b 基部底板、113c 貫通孔、113d リング部、114 警告表示部、115 アンテナ部、115a 広域通信網用アンテナ部、115b 閉域通信網用アンテナ部、116 センサー、117a,117b,117c 通線、118 回路部、118a マイクロコントローラ、118b 位置測位装置、118c 広域通信網通信I/F、118d 閉域通信網通信I/F、118e 二次電池、201 視線誘導標、201a ポール部、201b 基部、202 視線誘導標、202a ポール部、202b 基部、203 視線誘導標、203a ポール部、203b 基部、204 視線誘導標、204a ポール部、204b 基部、211 警告表示部、212 警告表示部、213 警告表示部、214 警告表示部、220 リンク子機、221 マイクロコントローラ、224 警告表示部、225 閉域通信網通信I/F、225a アンテナ、226 電源装置、226a 二次電池、227 磁石、300 端末装置、301 マイクロコントローラ、302 センサー、303 位置測位装置、304 警告表示器、305 閉域通信網通信I/F、306 広域通信網通信I/F、308 電源装置、a1〜m1 親機、a2〜ai 子機、b2〜bi 子機、m2〜mk 子機、S1,S2,S3 出入口

Claims (5)

  1. 水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、構造体の出入口の周辺外部の水位を検出可能な場所に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の子機と、
    通信部と、前記出入口が少なくとも示されているマップが表示される表示手段とを有し、前記構造体の前記出入口の周辺に設置される情報表示装置と、
    所定の地域内に設置された前記複数の子機が属する親機とを備え、
    前記親機は、該親機に属する前記複数の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、受信した前記座標情報および前記水位情報を前記情報表示装置に送信し、
    前記情報表示装置は、前記親機から送信された前記座標情報および前記水位情報を前記通信部で受信し、受信された前記水位情報の前記水位に応じた警告表示を、当該水位情報を取得した前記子機が設置された前記座標情報に対応する前記マップ上の位置に表示することを特徴とする避難先警告表示システム。
  2. 前記情報表示装置においては、前記マップ上の前記出入口の位置に出入口のアイコンが表示されると共に、前記マップ上に前記複数の子機のアイコンが、当該子機が設置された前記座標情報に応じた位置に表示され、前記水位情報の前記水位に応じた警告表示が、前記子機のアイコンの表示態様を警告状態に変更させることにより行われることを特徴とする請求項1に記載の避難先警告表示システム。
  3. 前記親機は、受信した前記座標情報および前記水位情報を、ハザードマップ作成部に送出し、
    前記ハザードマップ作成部は、前記水位情報を受け取って前記座標情報に対応するマップの位置に、前記取得された水位を示すアイコンが表示されるハザードマップを作成し、該ハザードマップをウェブ上において閲覧可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載の避難先警告表示システム。
  4. 水位センサーと警告表示部とを少なくとも有し、構造体の出入口の周辺外部の水位を検出可能な場所に設置され、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出すると共に、前記警告表示部において取得された水位に応じた警告表示を行う複数の第1の子機と、
    前記構造体の前記出入口が少なくとも示されているマップからなり、前記出入口の周辺に設置される案内板と、
    前記案内板の前記マップ上の前記複数の第1の子機が設置された前記座標情報に対応する所定位置に設置され、警告表示部を有すると共に、自機の識別情報を送出可能な前記複数の第1の子機にそれぞれリンクしている複数の第2の子機と、
    所定の地域内に設置された複数の前記第1の子機および前記第2の子機とが属する親機とを備え、
    前記親機は、前記複数の第1の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信すると共に、前記複数の第2の子機から送出された前記識別情報を受信し、受信した前記座標情報および前記識別情報により当該第1の子機とリンクするいずれかの前記第2の子機とを関連付け、前記第1の子機から受信した前記水位情報の水位が規定水位を超えた際に、当該第1の子機にリンクする前記第2の子機に警告情報を送信し、
    前記第2の子機は、前記親機から送信された前記警告情報に応じた警告表示を、前記警告表示部で行うようにしたことを特徴とする避難先警告表示システム。
  5. 前記親機は、該親機に属する複数の前記第1の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、ハザードマップ作成部に送出し、
    前記ハザードマップ作成部は、前記水位情報を受け取って前記座標情報に対応するマップの位置に、前記取得された水位を示すアイコンが表示されるハザードマップを作成し、該ハザードマップをウェブ上において閲覧可能とすることを特徴とする請求項4に記載の避難先警告表示システム。
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