JP6758767B2 - 車両警報システム - Google Patents

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Description

本発明は、道路交通情報を提供しているシステムを利用して車両に冠水などの警報を通知することができる車両警報システムに関する。
非特許文献1の国土交通省ハザードマップポータルサイト(http://disaportal.gsi.go.jp/index.html )には、防災情報として、重ねるハザードマップが公開されている。重ねるハザードマップでは、地図や空中写真に、浸水想定区域や道路情報、危険箇所などを重ねて閲覧することが可能とされ、県や市区町村の境界を超えたシームレスなマップを表示可能である。このハザードマップでは、水害発生の予測地域に関して、範囲及び深さを表示した情報地図となる。
また、時々刻々と変化する実際の洪水・氾濫に対応する洪水ハザードマップを提供することができる特許文献1の従来のリアルタイム動的氾濫シミュレーションシステムが提案されている。
この従来のリアルタイム動的氾濫シミュレーションシステムでは、河川情報データベースと、氾濫原データベースと、流出解析手段と、河道水位予測手段と、破堤点流入量計算手段と、氾濫解析手段と、フィードバック補正手段と、シミュレーション表示手段と、地図情報、住所・ランドマーク情報、雨に関する河川情報及び洪水ハザードマップ関連情報を配信サーバより自動的に発信させるデータ配信手段とを組み合わせて、インターネット、パソコン通信、ネットワークが利用できるプラットフォームから自動的に配信するようにしている。
国土交通省ハザードマップポータルサイト [online], [平成28年 9月15日検索],インターネット<http://disaportal.gsi.go.jp/index.html>
特開2004−197554号公報
従来のハザードマップを車両内で閲覧するには閲覧可能な情報機器を車両内に備えるか、携帯する必要があった。また、「VICS(Vehicle Information and Communication System)」という渋滞や交通規制などの道路交通情報を、FM多重放送やビーコンを使ってリアルタイムに車両に搭載されたカーナビゲーションシステムに届けるシステムが知られている。VICSでは、渋滞情報の他、大雨警報・降水量情報等もナビゲーションシステムを介してドライバーへ情報伝達することが可能である。しかし、大雨時は視界が悪いことから道路の冠水等の状況は、目視に頼っているのが現状である。そうすると、VICSを利用して例えば大雨警報・降水量情報の情報を取得しても、大雨時は視界が悪いことから冠水エリアに入ってしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、道路の冠水状況をカーナビゲーションシステムに表示させることができる車両警報システムを提供することを目的としている。
本発明の車両警報システムは、水位センサーを少なくとも有し、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出する複数の子機と、所定の範囲の通信エリアを有し、該通信エリア内に設置された前記複数の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、情報提供部に送信する複数の親機と、前記複数の親機から送信された前記座標情報および前記水位情報を受信して、前記座標情報の位置に、前記水位情報に応じた水位を示すアイコンが表示される冠水状況の表示情報を作成する情報提供部と、道路交通情報を車両のカーナビゲーションシステムに提供する道路交通情報提供センターとを備え、前記道路交通情報提供センターが前記情報提供部に前記冠水状況の表示情報を要求し、前記情報提供部から配信された前記冠水状況の表示情報を、道路交通情報と共に車両のカーナビゲーションシステムに送信するようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明の車両警報システムは、冠水状況の表示情報が、道路交通情報と共に車両のカーナビゲーションシステムに送信され、カーナビゲーションシステムのディスプレイに冠水状況の表示情報が表示される。表示情報では、道路等の水位を示すアイコンが表示されることから、車両のドライバーはカーナビゲーションシステムを見ることで事前に周囲の道路の路面状況や冠水場所を把握することができ、水没やハイドロプレーニング現象を防ぐ事が出来る。
本発明の実施例にかかる車両警報システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおいて、親機と子機との設置位置の例を示す図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムで作成された冠水状況の表示情報が示された例を示す図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおいて、子機の警告表示の例を示す図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおいて、子機の警告表示の態様を示す図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける子機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける親機の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける子機および親機のマイクロコントローラの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける情報提供部の構成、情報配信サーバー、データ処理サーバー、データベース部の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける子機で実行される子機処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける親機で実行される親機処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける情報提供部で実行されるDB書込処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける情報提供部で実行される冠水状況要求処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける情報提供部で実行される冠水状況作成処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける道路交通情報提供センターで実行される交通情報配信処理のフローチャートである。 本発明の実施例にかかる車両警報システムにおけるカーナビゲーションシステムで実行される交通情報表示処理のフローチャートである。
本発明の実施例にかかる車両警報システム1の構成を図1に示す。この本発明にかかる車両警報システム1では、車両10のカーナビゲーションシステム10bに、冠水した水位が表示される冠水状況の表示情報を表示することができる。
本発明の車両警報システム1の説明をするに当たり、住宅などが水に浸かることを「浸水」、田畑や道路などが水に浸ることを「冠水」と一般的に云われているが、本明細書においては、「浸水」と「冠水」とを住宅などや田畑や道路などが水に浸ることを意味する同義語として扱い、以下の説明においては特に断らない限り「冠水」というものとする。
図1に示す車両警報システム1は、車両10と情報提供部12と道路交通情報提供センター15とセンシング部2とを備えており、各部の間は通信網で接続されている。すなわち、情報提供部12と車両10と道路交通情報提供センター15は不特定多数の利用者によって共有して利用される拠点間を結ぶ公衆通信網やインターネット通信網からなる通信網11で接続され、センシング部2と情報提供部12とは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13で接続される。
センシング部2は、複数の閉域通信網14a,14b,・・・,14mを備えており、を備えており、閉域通信網14a〜14mは、地域をm分割した地域毎に設置されている。すなわち、全地域をカバーする閉域通信網14a〜14mが設置される。閉域通信網は、専用の通信回線を利用する通信網であり、データを途中で傍受されたり改ざんされるおそれを防止できる通信網である。
第1の閉域通信網14aは親機a1を備えており、複数台の子機a2,a3,・・・,aiが第1の閉域通信網14aに属している。親機a1は、閉域通信網14aに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(i−1)台の子機a2〜aiと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機a2〜aiは同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機a2〜aiが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機a2〜aiのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とを親機a1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機a2〜aiは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加して親機a1へ送出する。子機a2〜aiが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機a1へ送出される。
第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mは、第1の閉域通信網14aと同様に動作する。すなわち、第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mは親機b1〜m1をそれぞれ備えており、複数台の子機b2,b3,・・・,bj〜子機m2〜mkが第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mにそれぞれ属している。親機b1〜m1は、第2の閉域通信網14b〜第mの閉域通信網14mのそれぞれに割り当てられた地域内のそれぞれ所定の地点に設置された(j−1)台の子機b2〜biないし(k−1)台の子機m2〜mkと、有線あるいは無線の閉域通信で接続されている。子機b2〜bjないし子機m2〜mkは子機a2〜aiと同じ構成とされ、設置された地点の水位を検出する水位センサーをそれぞれが備えている。子機b2〜biないし子機m2〜mkが所定の地点にそれぞれ設置され、初めて電源が投入された際に、子機b2〜bjないし子機m2〜mkのそれぞれは一意の個体識別番号である子機IDと設置された地点の位置情報とをそれぞれの親機b1〜m1に送信して、相互の間の通信を確立する。そして、子機b2〜bjないし子機m2〜mkは、備えられた水位センサーが規定水位を超えた有意な水位を検出した時に、水位センサーが検出した水位のセンサー情報と、当該子機が水位を取得した時刻情報とを含む水位情報に子機IDを付加してそれぞれの親機b1〜m1へ送出する。子機b2〜bjないし子機m2〜mkが、有意な水位を検出した以後においては、所定時刻毎にID付きの水位情報が親機b1〜m1へ送出される。
ここで、子機a2〜ai、子機b2〜biないし子機m2〜mkの構成を説明するが、全ての子機は同じ構成とされていることから、以下の説明においては、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkを総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには子機20として説明するものとする。図6に子機20の機能ブロック図を示す。
図6に示すように子機20は、マイクロコントローラ21、センサー22、位置測位装置23、警告表示器24、閉域通信網通信I/F25とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置26を備えている。マイクロコントローラ21は、子機20の動作を統括制御する制御手段であり、時計機能を有している。具体的には、マイクロコントローラ21は、センサー22で検出した水位のセンサー情報を取得すると共に、取得した時刻情報を取り込んで、時刻情報を付したセンサー情報を内部のテンポラリメモリに書き込む。また、子機20が設置された地点の位置情報をテンポラリメモリに書き込む。この場合、子機20の位置情報は、子機20における位置測位装置23がGPS等を使用して測位し、センサー情報から取得した位置情報、あるいは、直接入力した子機20の位置情報とされる。また、図示しないスイッチがオンされて電源装置26から電源が投入された際には、子機20を初期化する。そして、位置情報の取得が終了した際に、テンポラリメモリに書き込まれている当該子機20の位置情報に、当該子機20に割り当てられている一意の子機IDを付加して、閉域通信網通信I/F25から親機a1へ送信する。また、マイクロコントローラ21が、センサー22から取得した水位が規定水位を超えたと判断した場合は、マイクロコントローラ21は、そのセンサー情報と取得した時刻情報からなる水位情報に子機IDを付加して閉域通信網通信I/F25を介して所定時間毎に親機a1へ送信すると共に、規定水位を超えたことを報知する警告表示器24を点灯させる。これにより、子機20を観察することで、当該子機の地点の水位が規定水位を超えたことが分かるようになる。警告表示器24は、発光ダイオード(LED)などの発光デバイスによって構成できる。なお、電源装置26は大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成することができる。
なお、第1の閉域通信網14a〜第mの閉域通信網14mにおける子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkは、各閉域通信網に割り当てられた区域内の地点に設置されているが、過去の水害情報や海抜高度を考慮して、冠水が発生しやすい地点に重点的に設置するのが好ましい。
マイクロコントローラ21の構成について説明すると、図8にマイクロコントローラ21の構成を示す機能ブロック図を示す。図8に示すようにマイクロコントローラ21は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されている。CPU41は、ROM42に記憶された制御プログラムを実行することにより、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。この場合、テンポラリメモリはRAM43の領域に設定される。また、電源投入時には、CPU41がROM42に格納されている初期設定プログラムを実行し、マイクロコントローラ21が上記したように動作する。マイクロコントローラ21は、I/O44を介して子機20のバスに接続されている。
次に、親機a1〜m1の構成を説明するが、同じ構成とされていることから、以下の説明においては、親機a1〜親機m1を総称して示すとき、あるいは、いずれかを示すときには親機30として説明するものとする。図7に親機30の機能ブロック図を示す。
図7に示すように親機30は、マイクロコントローラ31、広域通信網通信I/F32、閉域通信網通信I/F33とを備え、これらをバスにより接続している。また、各部へ電源を供給する電源装置34を備えている。マイクロコントローラ31は、前述した図8に示す構成と同様とされ、CPU41、ROM42、RAM43、I/O44を備え、これらをバス45で接続して構成されているが、ROM42には親機30用の制御プログラムが記憶されている。マイクロコントローラ31では、ROM42に記憶されている親機30用の制御プログラムをCPU41が実行することにより、親機30の動作を統括制御している。すなわち、マイクロコントローラ31におけるCPU41は、閉域通信網通信I/F33を介して子機20から送信された子機ID付きの位置情報、子機ID付きの水位情報を受信してRAM43の領域に設定したテンポラリメモリに書き込む。そして、CPU41は、子機20から受信した子機ID付きの位置情報および子機ID付きの水位情報を、広域通信網通信I/F32を介して情報提供部12へ送信する。なお、電源装置34は、商用電源を所定電圧の直流電圧に降圧する電源装置とされている。また、電源装置34は、商用電源に替えて使用電力量に合わせた大容量キャパシタあるいは2次電池と、充電用の太陽光パネルとから構成するようにしてもよい。
上述したように、第1の閉域通信網14a〜第mの閉域通信網14mにおいて、親機a1〜親機m1がその閉域通信網に属する子機から送出された子機ID付きの設置された地点の位置情報、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を受信すると、親機a1〜親機m1のそれぞれは、インターネット通信網や公衆通信網からなる広域通信網13を介して情報提供部12に、受信した子機ID付きの設置された地点の位置情報および子機ID付きの水位情報を送る。情報提供部12は、情報配信サーバー12aとデータ処理サーバー12bとデータベース部12cとを備えており、情報提供部12の構成を図9(a)に示す。
図9(a)に示す構成の情報提供部12では、親機a1〜親機m1から広域通信網13を介して送られてきたデータが広域通信網通信I/F12dを介して受信されて、データ処理サーバー12bに渡される。データ処理サーバー12bは、受信したデータが子機ID付きの位置情報であった場合は、その位置情報を子機IDと関連付けてデータベース部12cのセンサー座標DB(DB:データベース)51に書き込む。この位置情報は、地図上の座標を示している。また、子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)の場合は、現在時刻と共に子機ID付きの水位情報(センサー情報+時刻情報)を子機IDおよび取得時刻と関連付けてデータベース部12cのセンサー情報DB52に書き込む。これにより、親機a1〜親機m1から送出された子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkで検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
データベース部12cは、各子機20の位置情報を子機IDと関連付けて記憶するセンサー座標DB、水位情報を子機IDおよび取得時刻と関連付けて記憶するセンサー情報DB52と、避難所やアンダーパスの座標、海抜が低い区域などの座標が記憶されている避難情報DB53、例えば日本全国とされるハザードマップを作成する広域の地形・道路・河川の他、座標データを地図情報として保有している地図情報DB54、浸水の危険があることを報知する地域毎の登録者の情報が記憶されている登録者情報DB55を備えている。
情報配信サーバー12a内に設けられているデータ処理装置50は、冠水状況の取得要求を情報配信サーバー12aが受け付けた際に、センサー情報DB52に格納されている各子機20の水位情報から冠水が現時点において発生しているかを検知して、発生している場合は冠水しているエリアにおける冠水状況の表示情報を作成する。この場合、冠水しているエリアが複数ある場合は、エリア毎に冠水状況の表示情報が作成される。冠水状況の取得要求は、道路交通情報提供センター15が所定時間間隔で行い、作成された冠水状況の表示情報は情報配信サーバー12aから道路交通情報提供センター15に配信される。この冠水状況の表示情報では、子機a2〜ai、子機b2〜bj、子機m2〜mkの各子機20で検出された水位情報の水位を示すアイコンが、水位情報を取得した各子機20の設置位置の座標に配置された表示情報が設定される。この表示情報に、避難所やアンダーパスのアイコン、冠水したことを示すアイコンを含ませることができる。
具体的には、データ処理装置50は、冠水が発生している地点を含む所定エリアを決定し、その座標と取得要求された現在時刻を検出する。そして、データ処理装置50は、所定エリアに設置されている子機20が検出した水位情報であって、センサー情報DB52に格納されている取得された時刻が現在時刻に直近の水位情報を順次読み出す。次いで、水位情報におけるセンサー情報で示される水位を高さで表すアイコンを、当該水位情報に関連付けられている子機IDに対応する子機20の設置位置の座標に配置されて、現在時刻の冠水状況の表示情報が作成される。作成された冠水状況の表示情報は道路交通情報提供センター15に配信され、道路交通情報提供センター15は、所定エリアの冠水状況の表示情報を含む交通情報を所定エリア内に送信する。送信された冠水状況の表示情報を含む交通情報を、車両に搭載された道路交通情報受信機10aが受信すると、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている車両の走行位置が示されている地図に重ねて冠水状況の表示情報が表示される。すなわち、表示されている地図上に現在時刻における水位を示すアイコンが、水位情報を取得した各子機20の設置位置に対応する地図の座標に表示される。これにより、車両のドライバーはカーナビゲーションシステム10bを見ることで事前に周囲の道路の路面状況や冠水場所を把握することができ、水没やハイドロプレーニング現象を防ぐ事が出来る。
なお、冠水状況の表示情報は、所定エリア毎に作成される。この場合、1つの所定エリアに冠水が発生している地点(子機20の設置位置)が複数ある場合が多くされる。また、1つの所定エリアを越えて冠水が発生している地点(子機20の設置位置)が複数ある場合は、その冠水が発生している地点を含む新たな所定エリアが決定されて、上記した冠水状況の表示情報が新たに作成されるようになる。エリア毎に作成された冠水状況の表示情報は、道路交通情報提供センター15からそのエリアに該当する冠水状況の表示情報だけが含まれる交通情報が当該エリア内に送信される。すなわち、そのエリア内において車両に搭載された道路交通情報受信機10aが交通情報を受信した際に、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている車両の走行位置が示されている地図のエリアは、受信した交通情報に含まれる冠水状況の表示情報のエリアに該当することになる。これにより、冠水状況の表示情報における水位を示すアイコンが、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている地図の座標位置に重ねて表示されるようになる。
情報配信サーバー12aの構成を図9(b)に示す。図9(b)に示す情報配信サーバー12aは、CPU61、ROM62、RAM63、I/O64、データ処理装置50を備え、これらをバス65で接続して構成されている。CPU61は、情報配信サーバー12aの動作を統括制御する制御手段であり、ROM62に記憶された制御プログラムをCPU61が実行することにより、冠水状況の取得要求があった際に、データ処理装置50に冠水したエリア毎の冠水状況の表示情報を作成させて配信したりする上記した動作が行われる。
また、データ処理サーバー12bおよびデータ処理装置50は図9(c)に示す構成とすることができる。図9(c)に示すデータ処理装置50(データ処理サーバー12b)は、CPU71、ROM72、RAM73、I/O74を備え、これらをバス75で接続して構成されている。データ処理装置50の場合は、ROM72にデータ処理装置50の動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、冠水状況の取得要求があった際に、冠水したエリアの冠水状況の表示情報を作成する。また、データ処理サーバー12bの場合は、ROM72にデータ処理サーバー12bの動作を統括制御する制御プログラムが記憶されており、この制御プログラムをCPU71が実行することにより、子機20の位置情報を子機IDと関連付けてセンサー座標DB51に書き込むと共に、子機20で検出された水位情報(センサー情報+時刻情報)が、子機IDと関連付けられてセンサー情報DB52に時々刻々と書き込まれていくようになる。
次に、本発明の実施例にかかる車両警報システム1において、親機30と子機20との設置位置を概略的な地図で図2に示す。
図2は、子機20が現実に設置された位置を示す地図であり、少なくともエリアAの範囲を管轄する親機30がエリアAの中央のブロックA−5に設置されており、エリアAのブロックA−1〜A−9に16台の子機20−1〜20−16が設置されている。この場合、冠水が予見される区域に重点的に子機20を配置するようにしてもよい。すなわち、ブロックA−1〜A−9におけるブロック間の道路に子機20−1〜子機20−7、子機20−9〜子機20−13,子機20−15が配置され、ブロックA−6に子機20−8が、ブロックA−8に子機20−14が、ブロックA−9に子機20−16が配置されている。
本発明の実施例にかかる車両警報システム1において作成された冠水状況の表示情報を、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている車両の走行位置が示されている地図に重ねて表示した例を図3に示す。ただし、図3では車両の走行位置が示されている地図を簡略化して示している。図3に示すエリアAは、車両の走行位置と進行方向が塗りつぶした三角形で示す車両位置Cとして示されている範囲の地図とされており、時刻が現在の時刻である9:59とされている。なお、図3のエリアAと図2のエリアAとは同じ範囲である。図3に示すエリアAでは、紙面の上方が北を示しており、時刻9:59ではエリアA内の地点に設置されている子機20の複数が有意な水位を検出していることが水位を高さで示すアイコンにより表示されている。すなわち、子機20−6によりブロックA−4とブロックA−5の間の道路の水位は100mm以上200mm未満と検出されており、子機20−7によりブロックA−5とブロックA−6の間の道路の水位は100mm以上200mm未満と検出されており、子機20−10によりブロックA−5とブロックA−8の間の道路の水位は200mm以上400mm未満と検出されており、子機20−11によりブロックA−5,A−6,A−8,A−9間の道路の水位は100mm以上200mm未満と検出されている。さらに、子機20−13によりブロックA−7とブロックA−8の間の道路の水位は200mm以上400mm未満と検出されており、子機20−14によりブロックA−8内の水位は200mm以上400mm未満と検出されており、子機20−15によりブロックA−8とブロックA−9の間の道路の水位は100mm以上200mm未満と検出されている。また、避難所BがブロックA−3に、避難所AがブロックA−8に位置していることが表示されている。
また、エリアA内に設置された子機20−1〜20−16の水位が規定水位を超えた際に、規定水位を超えた子機20において警告表示を行うことができる。警告表示は、規定水位を超えた水位を検出した子機20−1〜20−16における警告表示器24を点灯させることにより行われる。エリアAにいる車両やユーザはこの警告表示を見ることで冠水状態を知ることができる。なお、警告表示では冠水した水位を概略的に表す警告表示器24の発光パターンで行う。
ところで、本発明の実施例にかかる車両警報システム1における子機20を、道路付属物で実現することができる。この道路付属物は、視線誘導標、境界ブロック、縁石、支持柱、防護柵、壁構造物、標識、デリニエータ、道路鋲などとされる。これらの道路付属物に、子機20を一体化あるいは装着することにより、道路付属物が子機20として機能するようになる。この場合、子機20の電源装置26を電池もしくは2次電池または大容量キャパシタと充電用の太陽光パネルとから構成すると共に、閉域通信網をワイヤレスとすると、外部電源が確保できない道路以外の地面などに直接おいて設置可能となり、公園や避難所、広場、田んぼの中や畦、住宅の庭、河川敷内などの地面にも子機20として機能する道路付属物を設置可能となる。
子機20を視線誘導標で実現した場合の警告表示部における警告表示の態様を図5に示す。なお、視線誘導標は、路側や道路に設置される道路付属物であるが、設置する理由は次の通りである。自動車のドライバーは、区画線や防護柵などを走行する際の目印として運転をしているが、夜間や霧、降雨、降雪時にはその視認性が著しく低下することが知られている。そこで、視線誘導標により、視程不良時にも自動車のヘッドライトを反射し、路側や道路線形の視認性を高め、ドライバーの視線を正しく誘導するようにしている。
図5に示すように、視線誘導標からなる子機20は、円筒状のポール部20aと円盤状の基部20bとを備え、基部20bの作用により自立可能とされている。ポール部20aには反射ガラスや反射シート反射部が設けられており、この反射部のポール部20aの内部に警告表示器24が設けられている。警告表示器24は発光部が縦方向に4段重ねられて設けられており、警告表示は4段の発光部の発光パターンで行われ、発光パターンにより子機20で検出された水位が示される。すなわち、水位が規定水位未満の時は4段の発光部は全段が消灯され、水位が規定水位以上50mm未満の時は最下段の発光部のみ点灯されて、上から3段の発光部は消灯される。また、水位が50mm以上100mm未満の時は最下段とその上の発光部が点灯されて、上から2段の発光部は消灯される。さらに、水位が100mm以上200mm未満の時は最下段とその上の2段の合計3段の発光部が点灯されて、最上段の発光部は消灯される。さらに、水位が200mm以上400mm未満の時は4段の発光部の全段が点灯される。
なお、子機20は視線誘導標に限らず、上記した道路付属物のいずれでも実現することができる。
次に、子機20において実行される子機処理のフローチャートを図10に示す。子機20が所定の地点に設置されて、電源装置26がオンされると図10に示す子機処理をマイクロコントローラ21が開始する。子機処理は、実際には、マイクロコントローラ21内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ21が実行するものとして説明する。子機処理が開始されると、ステップS10にてマイクロコントローラ21は、位置測位装置23が現在位置、すなわち、子機20が設置された地点の座標である位置情報が、GPS等の測位部から取得されたか否かを判断する。ここで、位置情報が取得されない場合(NO)は取得されるまで待機し、位置情報が取得されたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)はステップS11に進む。ステップS11でマイクロコントローラ21は、取得された位置情報に当該子機20に割り当てられている子機IDを付加して、当該子機20が属する親機30に閉域通信網を介して送信する。次いで、ステップS12にてマイクロコントローラ21は、センサー22で検出されている水位と、その取得時刻を検出する。次いで、ステップS13にてマイクロコントローラ21は検出された水位が、予め定められた規定水位を超えたか否かを判断する。ここで、規定水位を超えたとマイクロコントローラ21が判断した場合(YES)は、ステップS14に進んでマイクロコントローラ21は、警告表示器24を点灯して警告表示を行う。この警告表示は冠水が発生していることの警告表示である。次いで、ステップS15にてマイクロコントローラ21は、センサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を閉域通信網を介して属する親機30に送信する。次いで、ステップS16に進んでマイクロコントローラ21は、例えば1分とされる短期間待機して、短期間の待機時間が終了するとステップS12にリターンし、上記したステップS12ないしステップS16の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えたとマイクロコントローラ21が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラ21は、短期間(例えば、1分)ごとにセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信することになる。
また、ステップS13で検出された水位が、規定水位を超えていないとマイクロコントローラ21が判断した場合(NO)は、ステップS17に分岐してマイクロコントローラ21は、警告表示器24の警告表示が点灯している場合は、その警告表示を消灯する。次いで、ステップS18にてマイクロコントローラ21は、前回の親機30への送信から例えば12時間の長期間の時間が経過したか否かを判断する。ここで、マイクロコントローラ21が長期間の時間が経過したと判断した場合(YES)は、ステップS19に進んでセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信して、ステップS20に進む。また、ステップS18でマイクロコントローラ21が長期間の時間が経過していないと判断した場合(NO)は、ステップS20に分岐する。ステップS20でマイクロコントローラ21は、例えば10分とされる中期間待機してステップS12にリターンして、上記したステップS12以降の処理を繰り返し行う。これにより、ステップS13で規定水位を超えていないとマイクロコントローラ21が判断した状態が継続している限りにおいて、マイクロコントローラ21は、長期間(例えば、12時間)ごとにセンサー22から取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を親機30に送信し、中期間(例えば、10分)毎にステップS12以降の処理を繰り返し行うことになる。
なお、子機処理は子機20の電源装置26がオンされている限り実行されており、電源装置26がオフされた際に子機処理は終了する。
次に、親機30にて実行される親機処理のフローチャートを図11に示す。親機30が所定の場所に設置されて、電源装置34がオンされると図11に示す親機処理をマイクロコントローラ31が開始する。親機処理は、実際には、マイクロコントローラ31内のCPU41が実行するのであるが、説明の都合上マイクロコントローラ31が実行するものとして説明する。親機処理が開始されると、ステップS30にてマイクロコントローラ31は、当該親機30に属している子機20から送信されたデータを受信する。このデータがIDと認証用のパスワードの場合は、マイクロコントローラ31は、接続認証を行い子機20と親機30との間の通信を確立させる。接続認証は、マイクロコントローラ31が記憶されている子機20のIDに対応する認証用のパスワードとの一致を見ることで接続認証を行う。また、データがIDを付加した子機20の位置情報、あるいは、子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報の場合は、ステップS31に進みマイクロコントローラ31は、広域通信網13を介して情報提供部12のデータ処理サーバー12bに子機20から送られたデータを送信する。親機30から情報提供部12のデータ処理サーバー12bへの送信は、子機20からのデータを受信する毎に行われる。親機処理は、電源装置34がオフされた際に終了する。
情報提供部12は、親機30から送信されたIDを付加した子機20の位置情報、あるいは、子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報を、広域通信網通信I/F12dを介して受信し、データ処理サーバー12bがセンサー座標DB51あるいはセンサー情報DB52に格納する。データ処理サーバー12bが実行するDB書込処理のフローチャートを図12に示す。
図12に示すDB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源が投入されたときに起動する。起動されるとステップS40でCPU71は、親機30からデータを受信する。受信できない場合は、受信できるまで待機する。受信するデータは、IDを付加した子機20の位置情報、あるいは、子機20が取得したセンサー情報とその取得時刻からなる水位情報である。次いで、ステップS41でCPU71は、受信したデータが、IDを付加した子機20の位置情報の場合は、I/O74を介してセンサー座標DB51にそのIDに関連つけて位置情報を書き込み、子機20が取得したセンサー情報の場合は、I/O74を介してセンサー情報DB52に取得時刻と水位情報を取得した子機20のIDに関連して書き込む。ステップS41の処理が終了するとステップS40にリターンして、ステップS40,S41の処理が繰り返し実行される。DB書込処理は、データ処理サーバー12bの電源がオフされた際に終了する。
次に、情報配信サーバー12aで実行される冠水状況要求処理のフローチャートを図13に示す。図13に示す冠水状況要求処理は、情報配信サーバー12aの電源が投入された時に起動する。情報配信サーバー12aは、上記したように図14(b)の構成とされている。
冠水状況要求処理が起動されるとステップS70で、CPU61は道路交通情報提供センター15から冠水状況の取得要求があったか否かを判断する。ここで、道路交通情報提供センター15から冠水状況の取得要求がない(NO)場合は、取得要求があるまでステップS70で待機される。ステップS70で道路交通情報提供センター15から冠水状況の取得要求があったとCPU61が判断した場合(YES)は、ステップS71に進みCPU61は冠水が発生しているか否かを判断する。ここで、CPU61は、センサー情報DB52に格納されている各子機20の水位情報を参照して、水位情報におけるセンサー情報の水位が予め定めた水位を超えていることを検出することで、いずれかの子機20の設置地点において冠水が発生しているか否かを判断する。そして、CPU61が冠水が発生していると判断した場合(YES)はステップS72に進んで、CPU61は冠水状況の表示情報をデータ処理装置50に作成させる。そして、ステップS73でCPU61は、作成された冠水状況の表示情報を要求元である道路交通情報提供センター15に配信する。また、ステップS71でCPU61が冠水していないと判断した場合(NO)は、ステップS74に分岐して冠水が発生していない旨のメッセージを道路交通情報提供センター15に配信する。ステップS73あるいはステップS74の処理が終了するとステップS70に戻り、ステップS70ないしステップS74の処理が繰り返し行われる。冠水状況要求処理は、情報配信サーバー12aの電源がオフされた際に終了する。
冠水状況要求処理のステップS72で実行される冠水状況の表示情報を作成する冠水状況作成処理のフローチャートを図14に示す。図14に示す冠水状況作成処理は、情報配信サーバー12aのデータ処理装置50で実行される。
冠水状況要求処理のステップS72の処理が開始されると、冠水状況要求処理が開始され、ステップS80で、冠水している所定エリアあるいは要求元から指定された所定エリアを決定し,その所定エリアの座標と取得要求の現在の時刻とをCPU71が検出する。そして、ステップS81でCPU71は、センサー情報DB52から、決定された所定範囲のエリア内に設置されている各子機20の取得時刻が現在時刻に直近の水位情報を取得する。そして、ステップS82でCPU71は、センサー座標DB51から、検出したエリアの各子機20の座標を取得し、各子機20の座標位置に、取得した各子機20の水位を高さで表すアイコンを配置し、表示情報として設定する。次いで、ステップS83でCPU71は、データベース部12cが備えている図示しない避難情報DBから、検出したエリアの避難所、アンダーパスの座標を取得し、各座標位置に避難所、アンダーパスのアイコンを配置した表示情報を設定する。次に、ステップS84でCPU71は、設定した表示情報から冠水状況の表示情報を作成する。ステップS84の処理が終了すると、冠水状況作成処理は終了し、冠水状況要求処理のステップS73にリターンする。
なお、道路交通情報提供センター15が情報提供部12に冠水状況の取得要求を行うのは、所定時間間隔、例えば1分毎に行うのが好適である。また、冠水しているエリアが複数ある場合は、エリア毎に冠水状況の表示情報が作成される。すなわち、ある1つの所定エリアを越えて冠水が発生している地点(子機20の設置位置)が複数ある場合は、その冠水が発生している地点を含む新たな所定エリアが決定されて、上記した冠水状況の表示情報が新たに当該所定エリアの冠水状況の表示情報として作成されるようになる。
次に、道路交通情報提供センター15で実行される交通情報配信処理のフローチャートを図15に示す。図15に示す交通情報配信処理は、道路交通情報提供センター15の電源が投入されている限り、常時実行される。道路交通情報提供センター15は、VICSセンターとすることができる。なお、道路交通情報提供センター15は、処理装置(CPU)を備えており、処理装置が記憶された制御プログラムを実行することにより、道路交通情報提供センター15の種々の動作が実現される。
交通情報配信処理が起動されると、ステップS50で処理装置は情報提供部12から冠水状況の表示情報が配信されたか否かを判断する。ここで、冠水状況の表示情報が配信されていない場合(NO)は待機され、冠水状況の表示情報が配信されたと判断された場合(YES)はステップS51に進む。ステップS51で処理装置は配信された冠水状況の表示情報のエリアを検出する。次いで、ステップS52で処理装置は冠水状況の表示情報を含む交通情報を、当該エリアにおいてだけ送信する。ステップS52の処理が終了するとステップS50に戻り、ステップS50ないしステップS52の処理が繰り返し行われる。この場合、冠水状況の表示情報はエリア毎に作成されていることから、エリア毎の複数の冠水状況の表示情報がある場合は、エリア毎に対応する冠水状況の表示情報が当該エリア内だけに送信される。なお、交通情報には、通行止、速度規制、斜線規制などの交通規制情報、および、事故、故障車、路上障害物、工事、作業などの交通障害情報が含まれている。これらの交通情報の取得は、交通情報配信処理のフローチャートでは割愛している。この交通規制情報は、FM多重放送やビーコンを使ってリアルタイムに道路上の車両に向けて送信され、車両に搭載されたカーナビゲーションシステム10bが備える道路交通情報受信機10aで受信される。なお、道路交通情報受信機10aはVICS受信機とすることができる。
道路交通情報受信機10aを備える車両に搭載されたカーナビゲーションシステム10bで実行される交通情報表示処理のフローチャートを図16に示す。図16に示す交通情報表示処理は、カーナビゲーションシステム10bの電源が投入された時に起動する。なお、カーナビゲーションシステム10bは、処理装置(CPU)を備えており、処理装置が記憶された制御プログラムを実行することにより、カーナビゲーションシステム10bの種々の動作が実現される。
交通情報表示処理が起動されると、ステップS60で処理装置は道路交通情報受信機10aで交通情報を受信したか否かを判断する。ここで、交通情報を受信していない場合(NO)は待機され、交通情報を受信されたと判断された場合(YES)はステップS61に進む。ステップS61で処理装置は受信された冠水状況の表示情報を含む交通情報を、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている車両が走行している地図上に重ねて表示する。ステップS61の処理が終了するとステップS60に戻り、ステップS60ないしステップS61の処理が繰り返し行われる。なお、あるエリア内において車両に搭載された道路交通情報受信機10aが交通情報を受信した際に、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている車両の走行位置が示されている地図のエリアは、受信した交通情報に含まれる冠水状況の表示情報のエリアに該当することになる。これにより、冠水状況の表示情報における水位を高さで示すアイコンが、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示されている地図の座標位置に重ねて表示されるようになる。
これにより、車両のドライバーはカーナビゲーションシステムのディスプレを見ることで事前に周囲の道路の路面状況や冠水場所を把握することができ、水没やハイドロプレーニング現象を防ぐ事が出来る。
なお、車両が走行している地図を、カーナビゲーションシステム10bのディスプレイに表示する処理は、交通情報表示処理のフローチャートでは割愛している。
本発明の実施例にかかる車両警報システムでは、冠水状況の取得要求があった際に冠水状況の表示情報を作成して、要求元である道路交通情報提供センターに配信していたが、子機が検出した水位情報を情報提供部が取得した際に、冠水が発生していることが検出された場合はエリア毎の冠水状況の表示情報を作成してデータベース部に格納し、取得要求があった際に、データベース部からエリア毎の冠水状況の表示情報を読み出して配信するようにしても良い。
また、以上説明した本発明の実施例にかかる車両警報システムにおける位置測位装置を備える子機においては、GPSに限らず、設置された位置の座標を位置測位装置が、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムを使用して測位するようにしてもよい。
さらに、水位を示すアイコンは第2レイヤーの表示情報とされており、形状が円筒状とされて、円筒状のアイコンの高さで水位を示しているが、アイコンの図形は水位を示す図形であればどのような図形でもよい。また、冠水した道路および冠水地点に隣接する道路が冠水により通行が危険となるおそれがある場合は、冠水した道路および冠水地点に隣接する道路に重なるアイコンを表示して、そのアイコンの表示色や図形などにより冠水により通行が危険であることを表示しても良い。
1 車両警報システム、2 センシング部、10 車両、10a 道路交通情報受信機、10b カーナビゲーションシステム、11 通信網、12 情報提供部、12a 情報配信サーバー、12b データ処理サーバー、12c データベース部、12d 広域通信網通信I/F、13 広域通信網、14a〜14m 閉域通信網、15 道路交通情報提供センター、20 子機、20a ポール部、20b 基部、21 マイクロコントローラ、22 センサー、23 位置測位装置、24 警告表示器、25 閉域通信網通信I/F、26 電源装置、30 親機、31 マイクロコントローラ、32 広域通信網通信I/F、33 閉域通信網通信I/F、34 電源装置、41 CPU、42 ROM、43 RAM、44 I/O、45 バス、50 データ処理装置、51 センサー座標DB、52 センサー情報DB、53 避難情報DB、54 地図情報DB、55 登録者情報DB、61 CPU、62 ROM、63 RAM、64 I/O、65 バス、71 CPU、72 ROM、73 RAM、74 I/O、75 バス、a1〜m1 親機、a2〜ai 子機、b2〜bj 子機、m2〜mk 子機

Claims (4)

  1. 水位センサーを少なくとも有し、設置された地点の座標情報を送出すると共に、前記水位センサーで検出した水位が有意な水位となった時に、取得された水位と取得された時刻とを含む水位情報を送出する複数の子機と、
    所定の範囲の通信エリアを有し、該通信エリア内に設置された前記複数の子機から送出された前記座標情報および前記水位情報を受信して、情報提供部に送信する複数の親機と、
    前記複数の親機から送信された前記座標情報および前記水位情報を受信して、前記座標情報の位置に、前記水位情報に応じた水位を示すアイコンが表示される冠水状況の表示情報を作成する情報提供部と、
    道路交通情報を車両のカーナビゲーションシステムに提供する道路交通情報提供センターとを備え、
    前記道路交通情報提供センターが前記情報提供部に前記冠水状況の表示情報を要求し、前記情報提供部から配信された前記冠水状況の表示情報を、道路交通情報と共に車両のカーナビゲーションシステムに送信するようにしたことを特徴とする車両警報システム。
  2. 前記冠水状況の表示情報は、所定のエリアに対応する冠水状況の表示情報とされており、前記道路交通情報提供センターは前記所定のエリアにおいて対応する前記冠水状況の表示情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の車両警告システム。
  3. 前記道路交通情報提供センターから送信された前記冠水状況の表示情報が、前記所定のエリア内の車両のカーナビゲーションシステムにおいて、道路交通情報と共に受信された際に、前記カーナビゲーションシステムのディスプレイに表示されている地図上に、前記冠水状況の表示情報における前記水位を示すアイコンが重ねて表示され、該アイコンは対応する水位が取得された前記子機の設置された地点の座標位置に表示されることを特徴とする請求項2に記載の車両警告システム。
  4. 前記子機は警告表示器を備えており、前記子機の内の検出した水位が規定水位を超えた子機において、前記警告表示器により冠水した水位を示す警告表示を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両警報システム。
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