JP7389537B1 - プログラム、情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007389537000001
【課題】保険請求に関する処理を効率化するプログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置のプログラムは、上空から所定の地域5の撮影を行う撮像装置2と、車両3とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能な情報処理装置1を、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報140を生成する生成手段102と、車両3の位置に関する位置情報141を取得する位置情報取得手段100bと、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する推定手段106と、として制御部10を機能させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、プログラム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
特許文献1には、衛星画像を用いることにより、浸水の深さが基準深さ以上であるか否かの判定を業務の属性に応じた指標に基づいて行う技術が記載されている。特許文献2には、上空画像を用いることにより保険業務の少なくとも一部を自動化し、保険加入者がより早く保険金を受領することが可能な保険業務支援システムが記載されている。
特開2022-015919号公報 特開2020―042640号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術では、保険請求に係る処理を十分に効率化することができない。
特に、特許文献1及び2に記載された技術によっては、保険請求に係る損害物が移動体(例えば、車両)である場合、当該移動体に生じた損害を推定できるとは限らない。例えば、車両の駐車場における浸水の発生を衛星画像により検知したとしても、当該車両は駐車場から移動している可能性があるため、必ずしも駐車場の位置における浸水に基づいて車両に生じた被害を推定することはできない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、保険請求の処理を効率化することを目的とする。
本発明の一態様に係るプログラムは、上空から所定の地域の撮影を行う撮像装置と、車両とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能なコンピュータを、撮像装置が生成した画像情報に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報を生成する生成手段と、車両の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、水害情報及び位置情報に基づいて、車両に生じた損害を推定する推定手段と、として機能させる。
本発明の他の一態様に係る情報処理装置は、上空から所定の地域の撮影を行う撮像装置と、車両とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能な情報処理装置であって、撮像装置が生成した画像情報に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報を生成する生成部と、車両の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、水害情報及び位置情報に基づいて、車両に生じた損害を推定する推定部と、を備える。
本発明の他の一態様に係る情報処理方法は、上空から所定の地域の撮影を行う撮像装置と、車両とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能なコンピュータに、撮像装置が生成した画像情報に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報を生成するステップと、車両の位置に関する位置情報を取得するステップと、水害情報及び位置情報に基づいて、車両に生じた損害を推定するステップと、を実行させる。
本発明は、保険請求の処理を効率化することができる。
本実施形態に係るシステムの概要を示す図である。 本実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の表示画面の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を説明するための図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態(以下では、本実施形態という)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
本発明において、「部」、「手段」、「装置」及び「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」、「手段」、「装置」及び「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」、「手段」、「装置」及び「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段及び装置、ソフトウェアにより実現されても、2つ以上の「部」、「手段」、「装置」及び「システム」の機能が1つの物理的手段、装置、ソフトウェアにより実現されてもよい。
<1.システムの概要>
本実施形態に係るシステムは、水害の状況を示す水害情報140と、車両3の位置情報141とに基づいて、車両3に生じた水害による損害を推定する情報処理装置1を含む。
図1を参照して、本実施形態に係るシステムの動作の概要を説明する。本実施形態に係るシステムは、情報処理装置1、撮像装置2及び車両3を含む。撮像装置2は、この例においては、人工衛星であるとする。
まず、人工衛星である撮像装置2は、所定の地域5を上空から撮影することにより、地域5の衛星画像である画像情報138を生成する(S1)。地域5には、地物(例えば、山林、河川、海及び建築物等)及び車両3が存在する。また、地域5には水害(例えば、浸水、洪水、高潮、豪雨、氾濫、冠水及び津波等)が発生している。
次に、情報処理装置1は、撮像装置2から画像情報138を受信する(S2)。
次に、情報処理装置1は、画像情報138に基づいて水害情報140を生成する(S3)。水害情報140は、水害の状況(典型的には、いつ、どこで、どの程度の水害が発生しているか)を示す情報である。
次に、情報処理装置1は、車両3から、当該車両3の座標を示す位置情報141を受信する(S4)。位置情報141は、典型的には、いつ、どこに、車両3が存在しているかを示す情報である。
次に、情報処理装置1は、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する(S5)。情報処理装置1は、典型的には、ある時点における車両3の座標(位置ということもできる)と、当該時点及び当該座標における浸水深とを照合することにより車両3に生じた損害を推定する。例えば、位置情報141によれば、車両3の時点Tにおける座標が座標[X,Y]であり、水害情報140によれば、時点Tにおける座標[X,Y]の浸水深が1.5mである場合、情報処理装置1は、1.5m浸水した車両3には全損に相当する損害が生じたと推定する。なお、「時点」は、年月日、時刻、期間又はこれらの結合により表現される時間である。
情報処理装置1によれば、損害物(上記の例では車両3)が移動体である場合においても、水害により生じた損害を推定することができる。具体的には、水害情報140は地域5内の水害の状況に関する情報を含むため、車両3が地域5内に存在する限りは、情報処理装置1は車両3に生じた損害を推定することができる。
<2.システムの機能構成>
図2を参照して、本実施形態に係るシステムの機能構成の一例について説明する。
本実施形態に係るシステムは、情報処理装置1、撮像装置2、車両3、外部記憶装置4及び通信ネットワーク6を含む。情報処理装置1は、通信ネットワーク6を介して撮像装置2、車両3及び外部記憶装置4と通信可能となっている。なお、システムには、撮像装置2、車両3及び外部記憶装置4の少なくとも一部が複数含まれていてもよい。
[情報処理装置1]
情報処理装置1は、制御部10、記憶部14及びネットワークインタフェース部18を含む。制御部10、記憶部14及びネットワークインタフェース部18は、バス16を介して電気的に接続されている。
[制御部10]
制御部10は、記憶部14に記憶された各種プログラムを実行することにより、取得手段100、生成手段102、抽出手段104、推定手段106、決定手段108及び表示手段110として機能する。
[取得手段100]
取得手段100は、撮像装置2、車両3及び外部記憶装置4から各種情報を取得する。本実施形態において、情報を取得することは、当該情報を制御部10において処理可能な状態にすることを含む。情報を取得することは、例えば、当該情報を他の装置から受信すること及び当該情報を記憶部14から読み出すことを含む。
取得手段100は、撮像装置2が生成した画像情報138を取得する。取得手段100は、撮像装置2から画像情報138を取得してもよく、撮像装置2が外部記憶装置4に記憶した画像情報138を取得してもよい。取得手段100は、画像情報取得手段100aということもできる。なお、後述するように、撮像装置2は、例えば、人工衛星、飛行機、ドローン(無人航空機ともいう)及び車両3に搭載されたカメラ等である。
取得手段100が取得した画像情報138は、記憶部14に記憶される。画像情報138は、画像に関する情報である。画像情報138は、典型的には、後述するコンピュータ30が読み込むことにより、当該画像情報138に係る画像を表示装置310で表示することができる情報である。画像情報138は、例えば、記憶部14においてJPEG、PNG、GIF、BMP及びTIFF等のファイル形式で記憶されるものであってもよい。画像情報138は、衛星画像、航空画像及び車両3のドライブレコーダーにより生成された画像に関する情報であってもよい。画像情報138は、静止画に限らず、動画に関するものであってもよい。
画像情報138は、画像に関するメタデータ(例えば、画像の撮影時点及び撮影場所等)を含んでもよい。画像情報138は、他の画像情報138を適宜加工することによって生成された情報(例えば、特徴量)であってもよい。
画像情報138は、上空から地域5を撮影することにより生成された上空画像情報と、車両3が地域5を撮影することにより生成した車両画像情報とを含んでもよい。上空画像情報は、例えば、人工衛星、飛行機及びドローン等により生成される。なお、地域5の範囲は任意に設定されたものでよく、例えば、水害が発生している場所、豪雨や台風が発生している場所及び任意の市区町村等である。
取得手段100は、他にも、車両3の座標に関する位置情報141を取得する。取得手段100は、車両3から位置情報141を取得してもよく、車両3が外部記憶装置4に記憶した位置情報141を取得してもよく、車両3とともに移動する端末(例えば、カーナビ端末及び搭乗者のスマートフォン等)から車両3の位置情報141を取得してもよい。取得手段100は、位置情報取得手段100bということもできる。なお、後述するように、車両3は、例えば、自動車及び自転車等である。
取得手段100が取得した位置情報141は、記憶部14に記憶される。位置情報141は、典型的には、一以上の時点のそれぞれに対して、当該時点における車両3の座標が関連付けられた情報である。すなわち、位置情報141は、車両3がいつ・どこに存在したかを示す情報である。位置情報141は、車両3が生成した情報に限られない。車両3に関する位置情報141は、例えば、車両3の所有者のスマートフォン、車両3が備えるカーナビ、車両3と無線通信を行う基地局及び自動車ナンバー自動読取装置等が生成した情報であってもよい。
取得手段100は、他にも、地域5における地物(例えば、建築物及び山林等)の水害の状況に関する地物情報142を取得する。取得手段100は、地物に取り付けられた端末(例えば、浸水検出装置及び監視カメラ等)から地物情報142を取得してもよく、外部記憶装置4(例えば、建築物の浸水報告を記録するサーバ装置)から地物情報142を取得してもよく、地物の所有者の端末から地物情報142を取得してもよい。取得手段100は、地物情報取得手段100cということもできる。
取得手段100が取得した地物情報142は、記憶部14に記憶される、地物情報142は、地物の座標、当該座標における浸水深及び地物の周辺の画像や動画を含んでもよい。
取得手段100は、他にも、ソーシャルネットワークサービス(以下では、「SNS」と称する)の複数の投稿に関するSNS情報143を取得する。取得手段100は、SNSに投稿を行ったユーザの端末からSNS情報143を取得してもよく、外部記憶装置4からSNS情報143を取得してもよい。取得手段100は、SNS情報取得手段100dということもできる。
取得手段100が取得したSNS情報143は、記憶部14に記憶される。SNS情報143は、投稿の投稿日時、投稿が行われた座標、投稿に含まれるメディア情報(例えば、テキスト情報、音声情報、画像情報及び動画情報等)及びSNSのユーザ登録情報等を含んでもよい。
取得手段100は、他にも、地域5の地図に関する地図情報144を取得する。取得手段100は、例えば、国土地理院が保有するサーバ装置から地図情報144を取得してもよい。取得手段100は、地図情報取得手段100eということもできる。
取得手段100が取得した地図情報144は、記憶部14に記憶される。地図情報144は、典型的には、一以上の座標のそれぞれに対して、当該座標における地物の特徴が関連付けられた情報である。すなわち、地図情報144は、どこに・何が存在するかを示す情報である。地物の特徴は、例えば、地物の名称、形状、色彩及び高さ等を含む。地図情報144は、任意の形式の地図に関するものであってよい。地図の形式は、例えば、一般図、土地利用図、地質図、天気図、鳥観図及び立体地図等である。
[生成手段102]
生成手段102は、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、地域5における水害の状況に関する水害情報140を生成する。生成手段102は、例えば、時点T1における地域5の水害の状況を示す第1画像情報と、時点T1とは異なる時点T2における地域5の水害の状況を示す第2画像情報との差分を検出することによって水害が発生している座標を検出し、水害情報140を生成してもよい。生成手段102は、他にも、例えば、画像情報138に対して画像認識を適用することによって水害が発生している座標を検出し、水害情報140を生成してもよい。
生成手段102は、画像情報138の他にも、地物情報142及びSNS情報143等に基づいて水害情報140を生成してもよい。生成手段102は、主には画像情報138に含まれる上空画像情報に基づいて水害情報140を生成し、補助的に車両画像情報、地物情報142及びSNS情報143等を用いてもよい。地域5の複数の車両3に生じた損害の一律的な推定という観点では、広範囲の情報を含む上空画像情報を優先的に用いることで効率的な補償の付与が可能になる場合があるからである。
生成手段102が生成した水害情報140は、記憶部14に記憶される。水害情報140は、典型的には、一以上の座標のそれぞれに対して、当該座標における水害の状況(例えば、浸水深、降水量及び水の流速等)が関連付けられた情報である。本実施形態において、水害情報140は、一以上の座標のそれぞれに対して、当該座標における浸水深が関連付けられた情報であるとする。すなわち、水害情報140は、どこが・どの程度浸水しているかを示す情報である。浸水深は、ある座標の地面から水面までの高さである。浸水深は、浸水高ということもできる。
水害情報140は、一以上の時点のそれぞれにおける水害の状況に関する情報を含んでもよい。すなわち、水害情報140は、一以上の座標のそれぞれにおける浸水深の経時的な変化に関する情報を含んでもよい。
[抽出手段104]
抽出手段104は、SNSの複数の投稿から、地域5における水害の状況に関する投稿をパターン認識により抽出する。パターン認識は、所定の情報の特徴を抽出し、当該情報のカテゴリーを分類することを含む。パターン認識は、例えば、文章解析、画像解析(例えば、文字認識、図形認識、物体認識等)、音声解析及び話者認識等を含む。抽出手段104は、複数の投稿のそれぞれについて、以下に列挙するような方法により、地域5における水害の状況に関する投稿を抽出してもよい。
1)投稿に関連付けられたテキスト情報に対して文章解析を実行すること
抽出手段104は、複数の投稿から、水害の状況に関連する語(例えば、「浸水」、「水没」及び「豪雨」等)を含むテキスト情報が関連付けられた投稿を抽出してもよい。
2)投稿に関連付けられた画像情報138に対して画像解析を実行すること
抽出手段104は、複数の投稿から、水害の状況を示す画像(例えば、車両3が水没している画像、建築物が浸水している画像及び河川が氾濫している画像等)に関する画像情報138が関連付けられた投稿を抽出してもよい。
3)投稿に関連付けられた音声情報に対して音声解析を実行すること
抽出手段104は、複数の投稿から、水害の状況を示す音声(例えば、SNSのユーザが「水没した」と話している音声、豪雨が地面を打つ音声、水が流れる音声等)に関する音声情報が関連付けられた投稿を抽出してもよい。
[推定手段106]
推定手段106は、典型的には、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する。また、位置情報141が第1時点における車両3の座標に関する情報を含み、水害情報140が第1時点における車両3の座標の第2時点における浸水深に関する情報を含む場合、推定手段106は、第1時点及び第2時点の関係と、第1時点における車両の座標と、第2時点における当該座標の浸水深とに基づいて、車両3に生じた損害を推定してもよい。すなわち、車両3の位置情報に関連付けられた時点と、水害情報140に関連付けられた時点とが異なる場合であっても、その差異を考慮して、車両3に生じた損害を推定することができる。具体例については後述する。
推定手段106は、典型的には、車両3が存在する座標における浸水深に基づいて、車両3に生じた損害を推定する。例えば、水害情報140及び位置情報141によれば車両3が存在する座標における浸水深が5cmである場合、推定手段106は、車両3には損害は生じていないと推定してもよい。他にも、例えば、水害情報140及び位置情報141によれば車両3が存在する座標における浸水深が40cmである場合、推定手段106は、車両3にはある程度の損害(例えば、排気口への水の侵入等)が生じていると推定してもよい。他にも、例えば、水害情報140及び位置情報141によれば車両3が存在する座標における浸水深が1mである場合、推定手段106は、車両3には全損相当の損害が生じていると推定してもよい。
推定手段106は、推定結果として、車両3に生じた損害の程度及びその確率が関連付けられた情報を出力してもよい。推定結果は、例えば、点数、真偽値、確率、段階、比率及びこれらの結合等により示されるものであってもよい。
[決定手段108]
決定手段108は、推定手段106による推定結果に基づいて、車両3に生じたと推定される損害に対応する補償の内容を決定する。補償は、損害を充填するために保険会社が提供する金銭やサービスを含む。補償の内容は、例えば、車両3の所有者に対して支払われる保険金の額、車両3の修理の手配及び修理中の車両3の代車の手配等を含む。例えば、推定手段106が車両3にはタイヤの交換程度で済む軽微な損害が発生していると推定した場合、決定手段108は、タイヤの交換作業に要する金銭を保険金として車両3の所有者に支払うことを決定してもよい。他にも、例えば、推定手段106が車両3には全損相当の損害が発生していると推定した場合、決定手段108は、車両3の時価額に相当する金額を保険金として車両3の所有者に支払うことを決定してもよい。決定手段108は、車両3の所有者である被保険者と、保険会社との契約の内容にさらに基づいて、補償の内容を決定してもよい。
また、車両3に生じたと推定される損害が所定の条件(例えば、車両3が1m以上浸水したと推定されること)を満たしている場合、決定手段108は、補償の内容を車両3の全損に対応する内容に決定し、車両3に生じたと推定される損害が所定の条件を満たしていない場合、決定手段108は、補償の内容を決定しなくてもよい。決定手段108が補償の内容を決定しない場合、典型的には、保険会社の担当者が車両3の損害の状況を精査した上で補償の内容を決定する。このように、明らかに全損している車両3に対する補償は情報処理装置1により自律的に実行し、それ以外の車両3については担当者が判断することにより、迅速な補償の付与と、人による正確かつ柔軟な判断を両立することができる。
[表示手段110]
表示手段110は、水害情報140と、位置情報141とに基づいて、地域5における水害の状況及び車両3の座標を表示する。また、表示手段110は、地域5における水害の状況及び車両3の座標を、地域5の地図に対して重畳して表示してもよい。すなわち、表示手段110は、どこに・どの程度の水害の影響を受けている車両3が存在するかを地図上に表示してもよい。
[記憶部14]
記憶部14は、制御部10が実行する各種プログラムのほか、情報処理装置1が動作するために利用する各種情報を記憶する、記憶部14は、例えば、画像情報138、水害情報140、位置情報141、地物情報142、SNS情報143及び地図情報144等を記憶する。
[ネットワークインタフェース部18]
ネットワークインタフェース部18は、撮像装置2、車両3及び外部記憶装置4との通信ネットワーク6を介した通信を実現する。ネットワークインタフェース部18による通信は、各種通信規格に沿って実現されてもよい。
[撮像装置2]
撮像装置2は、画像情報138を生成することができる装置である。撮像装置2は、例えば、人工衛星、飛行機、ドローン(無人航空機ともいう)及び車両3に搭載されたカメラ等である。撮像装置2は、生成した画像情報138を自装置に記憶してもよく、外部記憶装置4に記憶させてもよい。
[車両3]
車両3は、車輪を備える移動体である。車両3は、位置情報141を自律的に生成することができる。車両3は、例えば、自動車、機関車(電車及び新幹線を含む)、自転車、原動機付自転車、自動二輪車及び建設車両等である。車両3は、生成した位置情報141を自装置において記憶してもよく、外部記憶装置4に記憶させてもよい。
[外部記憶装置4]
外部記憶装置4は、情報処理装置1が各種情報を取得するためにアクセスする外部の装置である。外部記憶装置4は、例えば、データセンターに設置された装置でもあってもよい。外部記憶装置4は、画像情報138、水害情報140、位置情報141、地物情報142、SNS情報143及び地図情報144を記憶していてもよい。外部記憶装置4は、情報処理装置1、撮像装置2及び車両3から情報を受信し、当該情報を記憶してもよい。
外部記憶装置4は、外部サービスに関する情報を記憶するものであってもよい。具体的には、情報処理装置1、撮像装置2及び車両3は、典型的には保険会社の保有するシステムに含まれるものである一方で、外部記憶装置4は、例えば、SNS提供会社の装置であってもよい。
外部記憶装置4は、単独で存在する装置に限らず、任意の装置が備える記憶部であってもよい。
<3.情報処理装置1のハードウェア構成>
図3を参照して、上述してきた情報処理装置1をコンピュータ30により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
図3に示すように、コンピュータ30は、プロセッサ300と、記憶装置302と、入力I/F304と、データI/F306と、通信I/F308、及び表示装置310を含む。
プロセッサ300は、記憶装置302に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ30における様々な処理を制御する。例えば、情報処理装置1の制御部10が備える各機能部等は、記憶装置302に記憶されたプログラムを、プロセッサ300が実行することにより実現可能である。
記憶装置302は、例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。RAMは、プロセッサ300によって実行されるプログラムのプログラムコード及びプログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
記憶装置302は、他にも、例えばハードディスクドライブ(HDD)及びフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶装置302は、オペレーティングシステム及び上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。当該各種プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。この他、記憶装置302は、事業者情報等の各種情報を登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラム及びデータは、必要に応じて記憶装置302にロードされることにより、プロセッサ300から参照される。
入力I/F304は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F304の具体例としては、カメラ、ボタン、マイク、キーボード、マウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイスなどが挙げられる。入力I/F304は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介してコンピュータ30に接続されてもよい。
データI/F306は、コンピュータ30の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F306の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置などがある。データI/F306は、コンピュータ30の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F306は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ30へと接続される。
通信I/F308は、コンピュータ30の外部の装置と有線または無線により、通信ネットワーク6を介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F308は、コンピュータ30の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F308は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ30に接続される。
表示装置310は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置310の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ及び有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイなどが挙げられる。表示装置310は、コンピュータ30の外部に設けられてもよい。その場合、表示装置310は、例えばディスプレイケーブルなどを介してコンピュータ30に接続される。また、入力I/F304としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置310は、入力I/F304と一体化して構成することが可能である。
また、上記実施の形態で記載された情報処理装置1が備える構成要素は、記憶装置302に格納されたプログラムがプロセッサ300によって実行されることで、定められた処理が他のハードウェアと協働して実現されるものとする。また、言い換えれば、これらの構成要素は、ソフトウェアまたはファームウェアとしても、それと対応するハードウェアとしても想定され、その双方の概念において、「機能」、「手段」、「部」、「処理回路」、「ユニット」、または「モジュール」などとも記載され、またそれぞれに読み替えることができる。
<4.情報処理装置1の動作>
図4を参照して、情報処理装置1の動作の一例について説明する。図4は、情報処理装置1が画像情報138(特に、上空画像情報)を取得してから車両3に生じた損害を推定するまでの動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、位置情報141は時点Tにおける車両3の座標を示す情報であり、画像情報138、地物情報142及びSNS情報143はいずれも時点Tにおける地域5の水害の状況を示す水害情報140を生成するための情報であるとする。
まず、情報処理装置1は、取得手段100により、上空画像情報を含む画像情報138を取得する(S100)。
図5(A)を参照して、情報処理装置1が取得する画像情報138の一例を示す。図5(A)は、人工衛星である撮像装置2が上空から地域5を撮影することにより生成した上空画像情報の概念図である。上空画像情報は、家屋400、工場402、建築物404及び集合住宅406のほか、道路や地形の画像に関する情報を含む。また、上空画像情報は、地域5の水害の状況を示す画像に関する情報を含む。
次に、情報処理装置1は、生成手段102により、画像情報138に含まれる上空画像情報に基づいて水害情報140を生成する(S102)。
図5(B)を参照して、情報処理装置1が生成する水害情報140の一例を示す。図5(B)は、座標[Xn,Ym](ただし、n及びmは1以上6以下の整数)に対して、当該座標における浸水深が関連付けられた水害情報140の概念図である。図5(B)は、上空画像情報に基づいて浸水深が10cm以上1m未満であると認識された座標と、浸水深が1m以上であると認識された座標とをそれぞれ色付けして示している。なお、図5(A)の座標と、図5(B)の座標とは、任意のマッピング規則により対応付けられていてもよい。
次に、情報処理装置1は、取得手段100により、車両3の位置情報141を取得する(S104)。本実施形態では、情報処理装置1は、車両3a、車両3b及び車両3cの位置情報141を取得するものとして説明する。
図6を参照して、情報処理装置1が取得する位置情報141の一例を示す。図6の位置情報141は、複数の車両3のそれぞれに対して、車両3の座標が関連付けられた情報である。図6の位置情報141によると、車両3aは座標[X1,Y2]に、車両3aは座標[X2,Y3]に、車両3aは座標[X3,Y4]にそれぞれ存在している。
次に、情報処理装置1は、推定手段106により、S102で生成した水害情報140及びS104で取得した車両3の位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する(S106)。
図7を参照して、車両3に生じた損害を推定する方法の一例を示す。図7は、図5(B)で示した水害情報140に対して、図6で示した車両3の位置情報141を重畳して示した図である。図7に示すように、水害情報140及び位置情報141によれば、本実施形態では、車両3aはほぼ浸水せず、車両3bは10cmから1m程度浸水し、車両3cは1m以上浸水したと推定することができる。
以上をまとめると、本発明の一態様に係るプログラムは、上空から所定の地域5の撮影を行う撮像装置2と、車両3とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能な情報処理装置1のコンピュータ30を、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報140を生成する生成手段102と、車両3の位置に関する位置情報141を取得する位置情報取得手段100bと、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する推定手段106と、として機能させる。
<5.情報処理装置1の他の動作>
ここまで、情報処理装置1が画像情報138に含まれる上空画像情報に基づいて水害情報140を生成する例について説明した。以下では、さらに高い精度で車両3に生じた損害を推定する方法について説明する。
図8(A)を参照して、情報処理装置1が取得する画像情報138の他の一例について説明する。図8(A)は、人工衛星である撮像装置2が上空から地域5を撮影することにより生成した上空画像情報の概念図である。図8(A)に示されるように、地域5の天候が悪い場合、上空画像情報のみによっては地域5の水害の状況を十分に把握することができない場合がある。
図8(B)を参照して、図8(A)のような上空画像情報に基づいて生成された水害情報140の一例を説明する。図8(B)において、地域5の天候が悪い座標に対応する座標には、浸水深に関する情報が正しく関連付けられていない(図8(B) 「不明エリア」参照)。すなわち、図8(A)のような上空画像情報によっては、十分な精度で水害の状況を把握することができない。
図9を参照して、画像情報138に含まれる上空画像情報に加えて、追加情報(例えば、車両画像情報、地物情報142及びSNS情報143等)に基づいて水害情報140を生成し、車両3に生じた損害を推定する方法の一例について説明する。なお、図9のS100、S104及びS106は、図4を参照して説明したS100、S104及びS106と同様であるため、以下では説明しない。
情報処理装置1は、上空画像情報を取得した後、追加情報を取得する(S200)。本実施形態では、情報処理装置1は、車両3から車両画像情報を取得し、外部記憶装置4から地物情報142及びSNS情報143を取得するものとして説明する。
図10を参照して、情報処理装置1が取得した車両画像情報の一例について説明する。車両画像情報は、一以上の車両3のそれぞれに対して、当該車両の座標と、当該座標において当該車両3が撮影した車両画像とが関連付けられた情報である。図10の車両画像情報によれば、車両3dが撮影した車両画像により、座標[X4,Y4]においては比較的軽微な浸水(10cm~1m程度の浸水)が発生していることを把握することができる。また、車両3eが撮影した車両画像により、座標[X4,Y2]においては重大な浸水(1m以上の浸水)が発生していることを把握することができる。
図11を参照して、情報処理装置1が取得した地物情報142の一例について説明する。地物情報142は、一以上の地物のそれぞれに対して、当該地物の座標と、当該座標における浸水深とが関連付けられた情報である。図11の地物情報142によれば、座標[X5,Y2]、座標[X3,Y2]及び座標[X5,Y3]の浸水深は、それぞれ1.2m、10cm及び20cmであることを把握することができる。
図12を参照して、情報処理装置1が取得したSNS情報143の一例について説明する。SNS情報143は、一以上の投稿のそれぞれに対して、当該投稿が行われた座標と、当該投稿の内容とが関連付けられた情報である。なお、一部の投稿については、座標が関連付けられていない。
抽出手段104は、SNS情報143の複数の投稿から、地域5における水害の状況に関する投稿を抽出する。本実施形態では、抽出手段104は、複数の投稿から以下に列挙する条件のすべてを満たす投稿を抽出するものとする。
1)投稿に水害の状況に関する情報が含まれること
抽出手段104は、複数の投稿から、水害の状況に関する情報を含む投稿を抽出してもよい。水害の状況に関する情報を含む投稿は、例えば、「浸水」、「水没」及び「救助」等の語が当該投稿に関連付けられたテキスト情報に含まれる投稿である。水害の状況に関する情報を含む投稿は、他にも、例えば、水害の状況を示す画像が当該投稿に関連付けられている投稿である。
2)投稿に座標に関する情報が含まれ、かつ、当該座標が地域5に含まれること
抽出手段104は、複数の投稿から、地域5の座標が関連付けられた投稿を抽出してもよい。
本実施形態において、抽出手段104は、上記の条件に基づいて、図12に示す複数の投稿から、投稿500、投稿502、投稿506、投稿508及び投稿510を抽出する。このうち、投稿500、投稿502及び投稿510は、地域5の座標が関連付けられており、かつ、「浸水」、「排水溝から水が逆流」及び「救助」といった水害の状況を示すテキスト情報を含む。また、投稿506は、座標は直接的には関連付けられていないものの、テキスト情報には座標を特定できる情報が含まれ、かつ、当該テキスト情報は「車が水に沈んだ」という水害の状況を示すものである。また、投稿508は、テキスト情報は含まないものの、水害の状況を示す画像が関連付けられている。なお、投稿508に関連付けられた画像は、屋外が15cm程度浸水している画像であるとする。
投稿500によれば、座標[X4,Y3]には約1m以上の浸水が発生していることを把握することができる。また、投稿502によれば、座標[X2,Y3]には10cm~1m程度の浸水が発生していることを把握することができる。また、投稿506によれば、座標[X3,Y3]には約1m以上の浸水が発生していることを把握することができる。また、投稿508によれば、座標[X4,Y1]には10cm~1m程度の浸水が発生していることを把握することができる。投稿510によれば、座標[X5,Y1]には1m以上の浸水が発生していることを把握することができる。
図10から図12を参照して説明した追加情報に基づいて把握できる水害の状況をまとめると、以下のとおりとなる。
座標[X2,Y3]:10cm~1mの浸水(SNS情報143の投稿502より)
座標[X3,Y2]:10cm~1mの浸水(地物情報142の建築物410より)
座標[X3,Y3]:1m以上の浸水(SNS情報143の投稿506より)
座標[X4,Y1]:10cm~1mの浸水(SNS情報143の投稿508より)
座標[X4,Y2]:1m以上の浸水(車両画像情報の車両3eより)
座標[X4,Y3]:1m以上の浸水(SNS情報143の投稿500より)
座標[X4,Y4]:10cm~1mの浸水(車両画像情報の車両3dより)
座標[X5,Y1]:1m以上の浸水(SNS情報143の投稿510より)
座標[X5,Y2]:1m以上の浸水(地物情報142の建築物408より)
座標[X5,Y3]:10cm~1mの浸水(地物情報142の建築物412より)
追加情報を取得した後、情報処理装置1は、上空画像情報及び追加情報に基づいて、水害情報140を生成する(S202)。
図13を参照して、情報処理装置1が生成する水害情報140の一例について説明する。図8(B)で示した、上空画像情報に基づいて生成された水害情報140と比較すると、図13の水害情報140では、追加情報によって大部分を補完することができている。このように水害情報140を補完することで、情報処理装置1は、(車両3a、車両3b及び車両3cに限らず)地域5の車両3の損害を高い精度で推定することができる。
<6.効果>
本発明の一態様に係るプログラムは、上空から所定の地域5の撮影を行う撮像装置2と、車両3とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能な情報処理装置1のコンピュータ30を、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報140を生成する生成手段102と、車両3の位置に関する位置情報141を取得する位置情報取得手段100bと、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する推定手段106と、として機能させる。
情報処理装置1によれば、上述したとおり、損害物(本実施形態では車両3)が移動体である場合においても、水害により生じた損害を推定することができる。
また、水害が発生すると、短期間で大量の車両3に損害が生じる。情報処理装置1によれば、地域5の複数の車両3のそれぞれに生じた損害を衛星画像等により一律的に推定することができる。これにより、例えば、車両保険サービスを提供する保険会社の負荷を軽減するとともに、当該車両保険サービスの被保険者は迅速にサービスの提供を受けることができるようになる。
また、車両3は浸水検出装置等の装置を備えていなくても、情報処理装置1が車両3の位置情報141さえ取得することができれば、水害情報140と照合することにより車両3に生じた損害を推定することができる。
また、水害により車両3が自走できない程度の大きな損害を受けると、車両3の損害を査定を受けるために修理工場等に運び込むことが車両3の所有者にとって困難になる。他方で、修理工場等からすれば、水害により損害を受けた大量の車両3のそれぞれに対して、現場での立ち会いにより損害を査定することはリソース(金銭的リソース、人的リソース、時間的リソースを含む)の観点から現実的ではない。情報処理装置1によれば、車両3が自走できない程度の大きな損害を受けた場合であっても、車両3をそこから移動させることなく損害を推定することができる。
また、水害の被災者は、自身の安全を優先して避難行動をとりやすくなる。一般的に、水害により損害を受けた車両3に関する保険請求は、上記のとおり車両3の所有者に多大な手間を強いる場合がある。被災直後に車両3の所有者にこのような手間を強いることは、所有者自身の避難行動を妨げる場合がある。情報処理装置1によれば、情報処理装置1を保有する保険会社が主体的に車両3の損害を推定することができるため、車両3の所有者は自身の安全を確保することに注力することができる。
上記プログラムにおいて、車両3は、当該車両3の内部及び外部の少なくとも一方を撮影する撮像装置2を備え、生成手段102は、当該撮像装置2が生成した画像情報138(すなわち、車両画像情報)にさらに基づいて、水害情報140を生成してもよい。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータ30は、所定の地域5における建築物の水害の状況に関する情報(すなわち、地物情報142)にアクセス可能であり、生成手段102は、建築物の水害の状況に関する情報にさらに基づいて、水害情報140を生成してもよい。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータ30は、ソーシャルネットワークサービスの複数の投稿(すなわち、SNS情報143)にアクセス可能であり、コンピュータ30を、複数の投稿から、所定の地域における水害の状況に関する投稿をパターン認識により抽出する抽出手段104、としてさらに機能させ、生成手段102は、抽出手段104が抽出した投稿にさらに基づいて、水害情報140を生成してもよい。
これにより、情報処理装置1は、上空画像情報からでは十分な精度の水害情報140を生成できない場合であっても、多面的な情報に基づいて水害情報140の精度を向上させることができる。特に、車両画像情報を用いることにより、保険会社による補償の対象となる車両3が実際にどの程度浸水しているかを高い精度で把握することができるほか、車両3が移動している場合には、車両3が移動にともなって撮影を行うことにより、水害の状況を広範囲にわたって把握することができる。
情報処理装置1が水害情報140の生成のために用いる情報(例えば、画像情報138、位置情報141、地物情報142及びSNS情報143等)は、典型的には、いずれも車両3の所有者である被保険者が主体的に送信した情報ではない。すなわち、情報処理装置1は、被保険者に代わって保険請求に必要な各種情報を収集し、自律的に補償の付与を実行するということもできる。このとき、被保険者は、自身では特別な手続を行わなくても車両3について補償を受けることができる。
<7.表示画面例>
情報処理装置1は、表示手段110により、水害情報140と、位置情報141とに基づいて、所定の地域における水害の状況及び車両3の位置を表示してもよい。また、情報処理装置1は、取得手段100により地域5の地図に関する地図情報144を取得し、地域5における水害の状況及び車両3の位置を、当該地図に対して重畳して表示してもよい。
図14は、地域5の地図に対して、水害の状況及び車両3の座標を重畳して表示した表示画面の一例である。具体的には、図14には、地図上に水害の状況がヒートマップにより(すなわち、浸水深の段階別の色付けにより)表示され、車両3の座標(「全損認定候補 最終停車位置」の座標に相当)が重畳して表示されている。また、表示手段110は、地物情報142及びSNS情報143をさらに重畳して表示してもよい。
これにより、例えば、保険会社の担当者は、地域5の水害の状況と車両3に生じた損害を直感的に把握することができ、より効率的な補償の付与を実現することができる。
<8.変形例>
―変形例1―
上記実施形態では、情報処理装置1は人工衛星である撮像装置2から上空画像情報を取得するものとして説明したが、これに限られない。具体的には、撮像装置2は、それぞれが異なる高度から撮影を行う複数の撮像装置2を含み、画像情報138は、複数の撮像装置2のそれぞれが生成した画像に関する情報を含んでもよい。すなわち、情報処理装置1は、人工衛星、飛行機及びドローン等のそれぞれから上空画像情報を取得し、これに基づいて水害情報140を生成してもよい。
これにより、情報処理装置1は、より高精度な水害情報140を生成することができる。図8(A)を参照して説明したように、地域5の天候等によっては、特定の高度から撮影した画像では十分に水害の状況を把握することができない場合がある。これに対して、情報処理装置1が異なる高度から撮影を行う複数の撮像装置2から上空画像情報を取得することにより、互いに補完的な関係にある複数の上空画像情報を取得することができる。
例えば、ドローンによれば、図8(A)のように雲が出ている場合であっても、地域5の水害の状況を(少なくとも部分的には)把握することができる。一方で、人工衛星によれば、雲が出ている部分については水害の状況を把握できなくても、広い範囲の水害の状況を把握することができる。このように、異なる高度から撮影を行う複数の撮像装置2を活用することで、より効率的な補償の付与を実現することができる。
―変形例2―
上記実施形態では、各種情報は同一の時点Tに関するものであるとして説明したが、これに限られない。具体的には、位置情報141が第1時点における車両3の座標に関するものであり、水害情報140が第2時点における地域5の水害の状況を示すものであっても、情報処理装置1は水害情報140及び位置情報141に基づいて車両3に生じた損害を推定することができる。より具体的には、位置情報141が、第1時点における車両3の位置に関する情報を含み、水害情報140が、第1時点における車両3の位置に対応する位置の、第2時点における浸水深に関する情報を含む場合、推定手段106は、第1時点及び第2時点の関係と、第1時点における車両3の位置と、第2時点における当該位置に対応する浸水深とに基づいて、車両3に生じた損害を推定してもよい。
図15を参照して、より詳細に説明する。図15左側に示される位置情報141は、第1時点における車両3の位置(すなわち、座標[XN,YM])に関する情報を含む。また、図15右側に示される水害情報140は、第1時点における車両3の位置に対応する位置(すなわち、座標[XN,YM])の、第2時点における浸水深に関する情報を含む。
情報処理装置1は、このような位置情報141及び水害情報140と、第1時点及び第2時点の関係と、に基づいて、車両3に生じた損害を推定してもよい。
例えば、第1時点と第2時点との間が十分に短い(具体的には、数秒~数分程度)場合、座標[XN,YM]における浸水深は第1時点と第2時点とでほぼ変わらないとみなすことができるため、第1時点における座標[XN,YM]の浸水深と第2時点における座標[XN,YM]の浸水深とが等しいとみなして、車両3の損害を推定することができる。
他にも、例えば、第1時点と第2時点との間が十分に短くはない(具体的には、数十分~数時間程度)場合、座標[XN,YM]における浸水深は第1時点と第2時点とで異なると考えられる。このような場合には、例えば、降水量や浸水深の経時的な変化等の情報に基づいて、第2時点における座標[XN,YM]の浸水深から第1時点における座標[XN,YM]の浸水深を逆算し、車両3の損害を推定することができる。
水害情報140に係る水害の状況は、必ずしも水害の被害がピークに達した時点におけるものとは限らない。例えば、人工衛星が1時間毎にしか上空画像情報を情報処理装置1に対して送信しない場合、2回の送信タイミングの間に水害の被害のピークが訪れる可能性がある。このような場合、水害情報140は、水害の被害のピーク前(又はピーク後)に係るものとなってしまい、車両3が実際にどこまで浸水したかを正確に推定することができない。上記のような動作によれば、水害情報140がピーク以外の時点における水害の状況に係るものであったとしても、車両3に生じた損害を適切に推定することができる。
なお、上記第1時点は、複数の時点から、浸水深の経時的な変化に基づいて選択されてもよい。第1時点は、典型的には、水害の被害がピークに達した時点である。水害の被害がピークに達した時点は、例えば、地域5の所定の座標における浸水深が極大値に達した時点であってもよい。
<9.その他の実施形態>
情報処置装置1は、複数の装置からなる装置であってもよい。また、情報処理装置1は、他の装置の一部であってもよい。また、上記実施形態で説明したプログラムは、複数の装置を協働して動作させるものであってもよい。
上記実施形態で説明したシステムは、保険分野以外にも、汎用的に利用することができる。例えば、車両3は、任意の移動体であってもよい。また、水害だけでなく、広域災害全般(例えば、風災及び火災等)に対しても、上記実施形態で説明したシステムを応用することができる。
上記実施形態で説明した技術的事項は、当業者の知識に基づいて、組み換えること、組み合わせること及び一部を切り出して利用することができる。
以下のような実施形態も、本発明に含まれる。
[付記1]
本発明の一態様に係るプログラムは、上空から所定の地域5の撮影を行う撮像装置2と、車両3とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能なコンピュータ30を、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、所定の地域5における水害の状況に関する水害情報140を生成する生成手段102と、車両3の位置に関する位置情報141を取得する位置情報取得手段100bと、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する推定手段106と、として機能させる。
[付記2]
上記付記1のプログラムにおいて、位置情報141は、第1時点における車両3の位置に関する情報を含み、水害情報140は、第1時点における車両3の位置に対応する位置の、第2時点における浸水深に関する情報を含み、推定手段106は、第1時点及び第2時点の関係と、第1時点における車両3の位置と、第2時点における当該位置に対応する浸水深とに基づいて、車両3に生じた損害を推定してもよい。
[付記3]
上記付記2のプログラムにおいて、第1時点は、複数の時点から、浸水深の経時的な変化に基づいて選択されてもよい。
[付記4]
上記付記1から付記3のいずれか一つのプログラムにおいて、撮像装置2は、それぞれが異なる高度から撮影を行う複数の撮像装置2を含み、画像情報138は、複数の撮像装置2のそれぞれが生成した画像に関する情報を含んでもよい。
[付記5]
上記付記4のプログラムにおいて、複数の撮像装置2は、人工衛星、飛行機及び無人航空機の少なくとも一部を含んでもよい。
[付記6]
上記付記1から付記5のいずれか一つのプログラムにおいて、車両3は、当該車両3の内部及び外部の少なくとも一方を撮影する車両撮像装置を備え、生成手段102は、車両撮像装置が生成した画像情報138にさらに基づいて、水害情報140を生成してもよい。
[付記7]
上記付記1から付記6のいずれか一つのプログラムにおいて、コンピュータ30は、所定の地域における建築物の水害の状況に関する情報にアクセス可能であり、生成手段102は、建築物の水害の状況に関する情報にさらに基づいて、水害情報140を生成してもよい。
[付記8]
上記付記1から付記7のいずれか一つのプログラムにおいて、コンピュータ30は、ソーシャルネットワークサービスの複数の投稿にアクセス可能であり、コンピュータ30を、複数の投稿から、所定の地域における水害の状況に関する投稿をパターン認識により抽出する抽出手段104、としてさらに機能させ、生成手段102は、抽出手段104が抽出した投稿にさらに基づいて、水害情報140を生成してもよい。
[付記9]
上記付記1から付記8のいずれか一つのプログラムは、コンピュータ30を、水害情報140と、位置情報141とに基づいて、所定の地域における水害の状況及び車両3の位置を表示する表示手段110、として機能させてもよい。
[付記10]
上記付記9に記載のプログラムにおいて、コンピュータ30を、
所定の地域5の地図に関する地図情報144を取得する地図情報取得手段100eと、としてさらに機能させ、所定の地域における水害の状況及び車両3の位置は、表示手段110によって所定の地域5の地図に対して重畳して表示されてもよい。
[付記11]
上記付記1から付記10のいずれか一つのプログラムは、コンピュータ30を、推定手段106による推定結果に基づいて、車両3に生じたと推定される損害に対応する補償の内容を決定する決定手段108、として機能させてもよい。
[付記12]
上記付記11に記載のプログラムにおいて、車両3に生じたと推定される損害が所定の条件を満たしている場合、決定手段108は、補償の内容を車両3の全損に対応する内容に決定し、車両3に生じたと推定される損害が所定の条件を満たしていない場合、決定手段108は、補償の内容を決定しなくてもよい。
[付記13]
本発明の他の一態様に係る情報処理装置1は、上空から所定の地域5の撮影を行う撮像装置2と、車両3とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能な情報処理装置1であって、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報140を生成する生成部と、車両3の位置に関する位置情報141を取得する位置情報141取得部と、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定する推定部と、を備える。
[付記14]
本発明の他の一態様に係る情報処理方法は、上空から所定の地域5の撮影を行う撮像装置2と、車両3とのそれぞれが生成した情報にアクセス可能なコンピュータ30に、撮像装置2が生成した画像情報138に基づいて、所定の地域における水害の状況に関する水害情報140を生成するステップと、車両3の位置に関する位置情報141を取得するステップと、水害情報140及び位置情報141に基づいて、車両3に生じた損害を推定するステップと、を実行させる。
1…情報処理装置、2…撮像装置、3…車両、5…地域、30…コンピュータ、100…取得手段、100a…画像情報取得手段、100b…位置情報取得手段、100c…地物情報取得手段、100d…SNS情報取得手段、100e…地図情報取得手段、102…生成手段、104…抽出手段、106…推定手段、108…決定手段、110…表示手段、138…画像情報、140…水害情報、141…位置情報、144…地図情報

Claims (13)

  1. ンピュータを、
    上空から所定の地域の撮影を行う撮像装置が生成した第1画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記第1画像情報に基づいて、前記所定の地域における水害の状況に関する水害情報を生成する生成手段と、
    両の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記水害情報及び前記位置情報に基づいて、前記車両に生じた損害を推定する推定手段と、
    として機能させ
    前記位置情報は、第1時点における前記車両の位置に関する情報を含み、
    前記水害情報は、前記第1時点における前記車両の位置に対応する位置の、第2時点における浸水深に関する情報を含み、
    前記推定手段は、前記第1時点及び前記第2時点の関係と、前記第1時点における前記車両の位置と、前記第2時点における当該位置に対応する浸水深とに基づいて、前記車両に生じた損害を推定する、プログラム。
  2. 前記第1時点は、複数の時点から、浸水深の経時的な変化に基づいて選択される、請求項に記載のプログラム。
  3. 前記撮像装置は、それぞれが異なる高度から撮影を行う複数の撮像装置を含み、
    前記第1画像情報は、前記複数の撮像装置のそれぞれが生成した画像に関する情報を含む、請求項1に記載のプログラム。
  4. 前記複数の撮像装置は、人工衛星、飛行機及び無人航空機の少なくとも一部を含む、請求項に記載のプログラム。
  5. 前記車両は、当該車両の内部及び外部の少なくとも一方を撮影する車両撮像装置を備え、
    前記画像情報取得手段は、車両撮像装置が生成した第2画像情報にさらに取得し、
    前記生成手段は、前記第2画像情報にさらに基づいて、前記水害情報を生成する、請求項1に記載のプログラム。
  6. 前記コンピュータは、前記所定の地域における建築物の水害の状況に関する情報にアクセス可能であり、
    前記生成手段は、前記建築物の水害の状況に関する情報にさらに基づいて、前記水害情報を生成する、請求項1に記載のプログラム。
  7. 前記コンピュータは、ソーシャルネットワークサービスの複数の投稿にアクセス可能であり、
    前記コンピュータを、
    前記複数の投稿から、前記所定の地域における水害の状況に関する投稿をパターン認識により抽出する抽出手段、としてさらに機能させ、
    前記生成手段は、前記抽出手段が抽出した投稿にさらに基づいて、前記水害情報を生成する、請求項1に記載のプログラム。
  8. 前記コンピュータを、
    前記水害情報と、前記位置情報とに基づいて、前記所定の地域における水害の状況及び前記車両の位置を表示する表示手段、としてさらに機能させる、請求項1に記載のプログラム。
  9. 前記コンピュータを、
    前記所定の地域の地図に関する地図情報を取得する地図情報取得手段、としてさらに機能させ、
    前記所定の地域における水害の状況及び前記車両の位置は、前記表示手段によって前記所定の地域の地図に対して重畳して表示される、請求項に記載のプログラム。
  10. 前記コンピュータを、
    前記推定手段による推定結果に基づいて、前記車両に生じたと推定される損害に対応する補償の内容を決定する決定手段、としてさらに機能させる、請求項1に記載のプログラム。
  11. 前記車両に生じたと推定される損害が所定の条件を満たしている場合、前記決定手段は、前記補償の内容を前記車両の全損に対応する内容に決定し、
    前記車両に生じたと推定される損害が前記所定の条件を満たしていない場合、前記決定手段は、前記補償の内容を決定しない、請求項1に記載のプログラム。
  12. 上空から所定の地域の撮影を行う撮像装置が生成した第1画像情報を取得する画像情報取得部と、
    前記第1画像情報に基づいて、前記所定の地域における水害の状況に関する水害情報を生成する生成部と、
    両の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記水害情報及び前記位置情報に基づいて、前記車両に生じた損害を推定する推定部と、
    を備え
    前記位置情報は、第1時点における前記車両の位置に関する情報を含み、
    前記水害情報は、前記第1時点における前記車両の位置に対応する位置の、第2時点における浸水深に関する情報を含み、
    前記推定部は、前記第1時点及び前記第2時点の関係と、前記第1時点における前記車両の位置と、前記第2時点における当該位置に対応する浸水深とに基づいて、前記車両に生じた損害を推定する、情報処理装置。
  13. ンピュータに、
    上空から所定の地域の撮影を行う撮像装置が生成した第1画像情報を取得するステップと、
    前記第1画像情報に基づいて、前記所定の地域における水害の状況に関する水害情報を生成するステップと、
    両の位置に関する位置情報を取得するステップと、
    前記水害情報及び前記位置情報に基づいて、前記車両に生じた損害を推定するステップと、
    を実行させ
    前記位置情報は、第1時点における前記車両の位置に関する情報を含み、
    前記水害情報は、前記第1時点における前記車両の位置に対応する位置の、第2時点における浸水深に関する情報を含み、
    前記推定するステップにおいては、前記第1時点及び前記第2時点の関係と、前記第1時点における前記車両の位置と、前記第2時点における当該位置に対応する浸水深とに基づいて、前記車両に生じた損害を推定する、情報処理方法。
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2 グローバルの力結集 データで損害に克つ,日経コンピュータ no.1039 NIKKEI COMPUTER,日本,日経BP Nikkei Business Publications,Inc.,2021年04月01日,第30頁~第33頁,第126頁

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