JP6800427B2 - 小便器装置 - Google Patents
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そのため、小便器に使用者が接近すると、照射部からボウル面に対して照射光が照射されるため使用者が照射光の視認ができ、使用者がさらに接近したと判断される際に、照射範囲が狭まるため、ターゲット位置へ使用者の視線を誘導することができる。
従って、照射光により使用者の視線をターゲット位置へ誘導することができ、ターゲット位置の視認性を向上させることができるため、尿飛散の抑制に繋がる。
そのため、小便器に使用者が接近すると、照射部からボウル面に対して照射光が照射されるため使用者が照射光の視認をでき、さらなる使用者の接近により、照射範囲が狭まるため、より確実にターゲット位置へ使用者の視線を誘導することができる。
従って、照射光により使用者の視線をターゲット位置へ誘導することができ、ターゲット位置の視認性を向上させることができるため、尿飛散の抑制に繋がる。
そのため、ボウル面へ照射された光が急に狭まることがなく、照射された光を使用者が見失う事態を防ぐことに繋がり、より、ターゲット位置の視認性を向上させることができる。
そのため、電流値を上げる等を行わずに、照射部の照射照度を徐々に明るくすることができる。
従って、周囲の明るさに依存せず、ターゲット位置を視認しやすい。また、使用者の接近距離を検知するとともに、徐々に照射範囲が狭まることで使用者が小便器への適切な接近距離を感じることができる。
そのため、使用者は小便器へ接近時、照射光によりボウル面の半分以上が照射されるため、視界に照射光が入りやすく、ターゲット位置の視認性を向上させることができる。
従って、照射光により使用者の視線をターゲット位置へ誘導することができ、ターゲット位置の視認性を向上させることができるため、尿飛散の抑制に繋がる。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態にかかる小便器装置1について説明する。図1は本実施形態にかかる小便器装置の主要機能を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる小便器装置1は、ボウル面12aを有する小便器10と、ボウル面12aへ発光ダイオード22により発光した光を照射する光照射装置20と、使用者との距離を検知するマイクロ波センサ30と、マイクロ波センサ30の検知信号により光照射装置20へ光を照射するように指示を行う制御部40と、を有している。
各機能の詳細については後述する。
なお、本明細書において、小便器10の「背面側」とは、小便器10の、壁面に当接する側を意味し、小便器10の「正面側」とは、小便器10の、小便を受ける側(「背面側」の反対側)を意味する。また、小便器10の「左右方向」とは、小便器10が設置される壁面と平行で、水平な方向を意味する。さらに、小便器10の「正面視」とは、小便器10を正面側から、小便器装置1が設置される壁面と直交する方向に見ることを意味する。
なお、本実施形態においては、ボウル面12aのスプレッダー14が取り付けられている部分(取付面)は、概ね鉛直に向けられた平面である。
図2に示すように、両側のカバー面12bは、上端から下方に向けて幅が広くなる概ね三角形状に形成されていると共に、各カバー面12bの上方は開放されており、ボウル部12には「天井面」に相当する部分がない。また、ボウル面12aは、その上部においては概ね平面状に構成され、下方にかけて前端部側(使用者が立つ側)にせり出すように湾曲して形成されている。さらに、ボウル部12は、そのボウル面12aが両側の各カバー面12bと滑らかに連なるように形成されている。
実施形態にかかる小便器に取り付けられているスプレッダーの拡大断面図であり、図4は
本実施形態にかかる小便器に取り付けられているスプレッダーの斜視図である。
スプレッダー14は、概ね円柱状の本体部14aと、この本体部14aからボウル面12aの裏側へ延びる洗浄水供給部14bと、を有する。また、スプレッダー14には光照射装置20が備えられており、この光照射装置20は、スプレッダー14の本体部14aに内蔵されている。光照射装置20は、ボウル面12a上に光を投射することにより、ボウル面12a上に輝点Tを形成し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を指示するように構成されている。
これら吐水部100及び光照射装置20は、スプレッダー14の本体部14aの中に、小便器10の正面視において重なる位置に位置決めされていると共に、スプレッダー14の取付面から異なる高さの位置に位置決めされている。これにより、吐水部100及び光照射装置20を、スプレッダー14の内部にコンパクトに配置することができる。また、吐水部100と光照射装置20を、スプレッダー14の取付面から異なる高さの位置に配置することにより、吐水部100の正面位置を避けて光照射装置20を配置する必要が無く、ボウル面12aの中央に光照射装置20を配置することができる。このため、光照射装置20は、ボウル面12aの適正な位置に向けてまっすぐに光を照射することができ、ボウル面12a上に左右対称な綺麗な輝点Tを容易に形成することができる。本実施形態においては、吐水部の吐水口がスプレッダー14の取付面近傍に配置され、光照射装置20が吐水部100の上に(吐水部100よりも取付面から離間した位置に)配置されている。
発光ダイオード22は、制御部40から供給される電流により、所定のパターンで発光するように構成されている。また、本実施形態においては、発光ダイオード22は、発光する光の色を変更可能な多色タイプのものであり、制御部40からの電気信号に基づいて、光の色や発光パターンにより、光の射出形態を変更可能に構成されている。
小便器装置1に備えられているマイクロ波センサ30は、所定の時間間隔でマイクロ波を発信/受信するように構成されており、受信されたマイクロ波に基づいて、使用者の有無及び接近距離を検知する。使用者の存在ありと検知されると、制御部40は、スプレッダー14に内蔵された光照射装置20に電流を供給し、発光ダイオード22を発光させる。
図5は、光照射装置からボウル面に対して照射された光の照射範囲を表した小便器の側面図である。
具体的には、制御部40は、発光ダイオード22とレンズ24との距離を、使用者の接近に合せ、徐々に離すことを光照射装置20へ指示する。
なお、使用者が小便器10から離れた場合は、マイクロ波センサ30は、これを検知し、制御部40に信号を送る。制御部40は、使用者が小便器10から離れたことが検知されると、光照射装置20に信号を送って、これを消灯させる。
従って、照射光により使用者の視線をターゲット位置へ誘導することができ、ターゲット位置の視認性を向上させることができるため、尿飛散の抑制に繋がる。
この検知した接近速度に合せて、制御部40は、発光ダイオード22とレンズ24との距離を離す度合いを変更できる。つまり、使用者の小便器10への接近速度に合せて、光照射装置20から照射される光の照射範囲を狭めることができる。
従って、周囲の明るさに依存せず、ターゲット位置を視認しやすい。また、使用者の接近距離を検知するとともに、徐々に照射範囲が狭まることで使用者が小便器10への適切な接近距離を感じることができる。
ターゲットマークとは、この位置に小便が当たるように放尿することで、小便の小便器10外への飛び散りが抑制されるポイントを示したマークである。
なお、光面Lから完全に輝点Tに切り替わるタイミングは、使用者が小便器10へ辿り着くまでの何れかのタイミングであればよい。
例えば、調整板26を通過する光を絞ることで変更しても良いし、レンズ24の有無で変更しても良いし、レンズ24の形状を変更しても良いし、電気制御により焦点距離を可変できるレンズ24を用いても良い。また、レンズ24の変わりに集光鏡を用いても良い。
10 小便器
12 ボウル部
12a ボウル面
12b カバー面
14 スプレッダー
14a 本体部
14b 洗浄水供給部
20 光照射装置
22 発光ダイオード
24 レンズ(光射出部)
26 調整板
30 マイクロ波センサ
30a ブラケット
40 制御部
100 吐水部
100a 吐水口
A 光軸
T 輝点
L 光面
W 壁面
Claims (5)
- ターゲット位置の指示機能を備えた小便器装置であって、
小便を受けるボウル面を備えたボウル部と、
使用者を検知する人体検知部と、
前記ボウル面に対して光照射を行う照射部と、
前記人体検知部からの検知信号に基づいて前記照射部へ光照射を指示する制御部と、
を備えた小便器装置において、
前記制御部は、
前記人体検知部からの検知信号に基づいて、使用者を検知したと判断すると、前記照射部へ光照射を行うように指示し、
前記照射部から光照射が行われた後、使用者が小便器装置への接近を終えると推定される予め設定された所定時間または前記人体検知手段からの前記検知信号に基づく使用者との距離に応じて、使用者がさらに接近してきたと判断し、前記照射部へ光の照射範囲を狭めるように指示し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を前記ボウル面上に指示することを特徴とする小便器装置。 - 前記人体検知部は、さらに使用者との距離を検知し、
前記照射部は、1つの光源から光を照射するものであり、
前記制御部は、
前記人体検知部からの検知信号に基づいて、使用者を検知したと判断すると、前記照射部へ光照射を行うように指示し、
前記人体検知部からの検知信号に基づいて、使用者がさらに接近してきたと判断すると、前記照射部へ光の照射範囲を狭めるように指示し、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を前記ボウル面上に指示することを特徴とする請求項1記載の小便器装置。 - 前記制御部は、前記人体検知部から送られる検知信号に基づいて、前記照射部へ、人体が接近するにつれて前記ボウル面に対して照射する光の照射範囲を徐々に狭めていくように指示することで、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を前記ボウル面上に指示することを特徴とする請求項2記載の小便器装置。
- 前記照射部は、光を発光する発光部を有し、
前記発光部から発光された光を集光させることで、光の照射範囲を徐々に狭めることを特徴とする請求項3記載の小便器装置。 - 前記制御部は、
前記照射部から照射される光の照射範囲を、前記ボウル面の半分以上を照らすように照射された拡散光から、前記ターゲット位置を示すスポット光へ変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の小便器装置。
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