JP6796269B2 - 小便器装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小便器装置に関し、特に、使用者が小便を当てるべきターゲット位置の指示機能を備えた小便器装置に関する。
特許文献1に示すように、マイクロ波センサにより使用者の接近を検知したとき、光照射装置からボウル面に対してターゲットマークとなる光を照射することで小便を当てる位置をガイドし、小便の小便器外への飛び散りを抑制させる小便器装置が知られている。
特開2018−40240号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、使用者の接近の検知に対し、光照射装置がターゲットマークとなる光を照射する場合、ターゲットマークが照射されたことに気付いた(視認した)使用者が立ち止まり、その立ち止まった位置にて放尿を開始してしまう問題がある。従って、このような使用者は小便器本体へ十分に接近していない接近途中の位置で放尿を開始してしまう。このため、光照射装置によるターゲットマークの照射によって小便を当てる位置をガイドし、小便の小便器外への飛び散りを抑制させようとしているにも関わらず、小便が小便器の外に出てしまうことを十分に抑制できないおそれがある。
従って、本発明は、使用者が接近停止状態となる前の接近途中の状態で主点灯モードが実行され、使用者がターゲット位置がボウル面上に指示されたことにより立ち止まり、立ち止まった位置から放尿を行うことにより尿が小便器本体の外側に出てしまうことを抑制することができる小便器装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、使用者が小便を当てるべきターゲット位置の指示機能を備えた小便器装置であって、小便を受けるボウル面及びこのボウル面の底部に設けられた排水口を備えた小便器本体と、上記ボウル面に取り付けられ、上記ボウル面に洗浄水を吐水する吐水装置と、上記小便器本体に接近する使用者の速度の変化又は上記小便器本体までの距離の変化を検知する検知装置と、上記ボウル面上に光を照射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をターゲットマークとして上記ボウル面上に指示する光照射装置と、上記検知装置による検知に基づいて、上記光照射装置からの光の照射を制御する制御装置と、を有し、上記制御装置は、上記検知装置による使用者の検知に基づいて開始される主点灯前モードと、上記検知装置による検知により使用者が接近停止状態となったとの判断に基づいて開始され、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を上記ボウル面上に指示するように上記光照射装置を制御する主点灯モードとを備え、上記制御装置の上記主点灯前モードは、上記小便器本体に接近する使用者の立ち止まりの契機となるような上記ターゲットマークの表示変化を使用者に与えることを抑制するように、上記光照射装置を、上記主点灯モードにおける光の照度よりも低い照度の低照度点灯状態に制御する又は未点灯状態で待機するように制御することを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、上記制御装置の上記主点灯前モードは、上記小便器本体に接近する使用者の立ち止まりの契機となるような上記ターゲットマークの表示変化を使用者に与えることを抑制するように、上記光照射装置を、上記主点灯モードにおける光の照度よりも低い照度の低照度点灯状態に制御する又は未点灯状態で待機するように制御する。これにより、制御装置は、主点灯モードを実行する前に、検知装置による使用者の小便器本体への接近動作の検知に基づいて開始される主点灯前モードを実行する。よって、使用者が接近停止状態となる前の接近している途中の状態で主点灯モードが実行され、使用者がターゲット位置がボウル面上に指示されたことにより接近途中で立ち止まり、使用者が立ち止まった位置から放尿を行うことにより尿が小便器本体の外側に出てしまうことを抑制することができる。


本発明において、好ましくは、さらに、使用者に使用者を検知している状態であることを光により報知する報知装置を備え、上記制御装置は、上記検知装置によって使用者の接近動作が検知されているときに上記報知装置による報知を実行させる。
このように構成された本発明によれば、制御装置は、検知装置によって使用者の接近動作が検知されているときに、報知装置により、使用者に使用者を検知している状態であることを光により報知することができる。よって、使用者が接近停止状態となる前に、光照射装置がターゲット位置をボウル面上に照射させなくとも、使用者は、自己が検知されている状態であることを報知装置により認識することができる。よって、使用者が小便器本体に接近中に使用者を検知していることを使用者に報知させ、使用者が小便器装置が故障していると誤認することを抑制できる。
本発明において、好ましくは、上記光照射装置及び上記報知装置は、上記吐水装置内に収納される。
このように構成された本発明によれば、光照射装置及び報知装置は、吐水装置内に収納されるので、小便器本体のボウル面に吐水装置が取付けられた状態で、光照射装置及び報知装置が吐水装置内に収納された状態となる。よって、光照射装置及び報知装置が独立して設けられることなく、小便器装置の意匠性の低下を抑制できる。また、ボウル面上の吐水装置に報知装置が設けられるので、使用者が報知装置を視認しやすくできる。
本発明において、好ましくは、さらに、上記ボウル面に対して放尿された尿流を検知する尿流検知装置を備え、上記制御装置は、上記主点灯モードにおいて、上記尿流検知装置によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように上記光照射装置を制御する。
このように構成された本発明によれば、尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置を制御することにより、例えば尿流が多い状態のときに光の照度を強める、又は例えば例えば尿流が比較的少ない状態のときに光の状態を点滅させる或いは光の照度を弱める等を実行させることができ、使用者に尿をターゲット位置に当てることを比較的強く意識させることができる。よって、尿が小便器本体の外側に出てしまうことをより抑制することができる。
本発明の小便器装置によれば、使用者が接近停止状態となる前の接近途中の状態で主点灯モードが実行され、使用者がターゲット位置がボウル面上に指示されたことにより立ち止まり、立ち止まった位置から放尿を行うことにより尿が小便器本体の外側に出てしまうことを抑制することができる。
本発明の一実施形態による小便器装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による小便器装置の断面図である。 本発明の一実施形態による小便器装置において使用者視点での光照射装置からの照射イメージおよび投影された輝点を示す小便器装置の上方からの斜視図である。 本発明の一実施形態による小便器装置の背面図である。 本発明の一実施形態による小便器装置に取り付けられているスプレッダーを示す部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに設けられる光照射装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに光照射装置および報知装置が組込まれた状態を、スプレッダーカバーを除いて示す部分分解斜視図である。 本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに組込まれる軸受け部材の斜視図である。 本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに光照射装置および報知装置が組込まれた状態を、スプレッダー本体を除いて示す部分分解背面図である。 本発明の一実施形態による小便器装置の人体検知センサの動作を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の位置、使用者の接近判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第1変形例において、使用者の位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第2変形例において、使用者位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第3変形例において、使用者の位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における使用者の検知から接近停止状態の判定の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の接近速度が所定の閾値未満となる場合に、制御装置が接近停止状態と判定する様子を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の距離の変化量が所定の閾値未満となる場合に、制御装置が接近停止状態と判定する様子を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の離反状態の動作が行われた場合に、制御装置が接近停止状態と判定する様子を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第4変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第5変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第6変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による小便器装置の第7変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による小便器装置を説明する。
まず、図1乃至図5を参照して、本発明の一実施形態による小便器装置を説明する。図1は本発明の一実施形態による小便器装置を示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態による小便器装置の断面図であり、図3は本発明の一実施形態による小便器装置を使用者視点での光照射装置からの照射イメージおよび投影された輝点を示す小便器装置の上方からの斜視図であり、図4は本発明の一実施形態による小便器装置の背面図であり、図5は本発明の一実施形態による小便器装置に取り付けられているスプレッダーを示す部分拡大断面図である。
なお、小便器装置の「後方」は、壁面に当接する小便器装置の背面側の方向とし、小便器装置の「前方」は、小便器装置を使用する使用者側から見て手前側の方向(「後方」の反対方向)とし、小便器装置を前方から見て右側の方向を右方向とし、前方から見て左側の方向を左方向とし、右方向及び左方向を小便器装置の側方として説明している。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態の小便器装置1は、壁面Wに取り付けて使用する壁掛け形の小便器装置である。小便器装置1は、使用者が小便を当てるべきターゲット位置の指示機能を備えている。小便器装置1は、前方側に形成された小便器本体2を備えている。小便器本体2は、使用者の小便を受けるボウル面4と、このボウル面4の底部に設けられた排水口である排水口部6とを備えている。
ボウル面4は、小便器本体2の中央部分から上端まで壁面Wと概ね平行に延びる正面部4aと、この正面部4aの両側から、小便器装置1の前端部に向けて延びる側面部4bから構成されている。よって、正面部4a及び側面部4bの上方は開放されており、ボウル面4にはその上端において正面部4aから前方側に突出する「天井面」に相当する部分が形成されていない。このように、正面部4aは、その上部においては概ね平面状に構成され、下方にかけて前方側にせり出すように湾曲して形成されている。
図2に示すように、さらに、小便器本体2には、排水口部6と連通するように下方に向けて延びる下降管8aと、この下降管8aの下端から折り返して上方に向けて延びる上昇管8bと、この上昇管8bの上端から壁面Wに向けて水平に延びる排出口8cが設けられている。下降管8a及び上昇管8bはトラップ管路として機能する。排出口8cは排水フランジ9aを介して排水配管9bに接続されており、排水配管9bは、壁面Wを通って壁面Wの裏側まで延び、排水設備(図示せず)まで延びている。排水口部6を覆うように、概ね円盤状の目皿11が配置されている。
図3乃至図5に示すように、小便器装置1は、さらに、ボウル面4に取り付けられ、ボウル面4に洗浄水を吐水する吐水装置であるスプレッダー10と、ボウル面4上に光を照射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面4上に指示する光照射装置12と、小便器装置1の動作状態、例えば人体検知センサ16が人体検知領域内において人体の存在を検知していること、自動洗浄などの自動運転中であること、また、何らかの不具合を生じていること等を光により報知する報知装置14と、小便器装置1の前に立つ使用者を検知する検知装置である人体検知センサ16と、ボウル面4に対して放尿された尿流を検知する尿流検知装置である尿流検知センサ18と、人体検知センサ16及び/又は尿流検知センサ18による検知に基づいて、光照射装置12からの光の照射を制御する制御装置20とを有している。
図1に示すように、スプレッダー10は、正面部4aの左右方向中央の上部に取り付けられている。図4に示すようにスプレッダー10は、洗浄水を吐水口部13から吐出することにより、ボウル面4を洗浄するようになっている。スプレッダー10は、正面部4aに取り付けられるスプレッダー本体22と、スプレッダー本体22の前方側を覆うように形成されるスプレッダーカバー24と、吐水口部13からボウル面4の正面部4aの裏側へ延びる導水路26とを備えている。本実施形態におけるスプレッダー10は、このような吐水機能に加えて、後述するように光照射装置を備えた光照射機能付きスプレッダーである。
スプレッダー本体22は、正面部4aの開口に取付けられている。スプレッダー本体22は、正面部4aの前側において概ね円柱状の外形を形成している。スプレッダー本体22は、樹脂により形成されている。スプレッダーカバー24は、概ね円筒状のキャップ部分の外形を形成し、スプレッダー本体22の外径よりも大きな内径を有している。スプレッダーカバー24は、前面が円形に形成され、側面の外周のうち下部の一部が開口されている。スプレッダーカバー24は、樹脂により形成されている。
スプレッダー本体22及びスプレッダーカバー24は、洗浄水を吐出する吐水口部13を形成している。吐水口部13は、スプレッダー10の正面部4aの取付面部分に沿って延びる薄型の開口であり、下方に向けて扇形に広がるように形成されている。洗浄水は、この吐水口部13から下方に向けて吐出される。さらに、スプレッダー本体22及びスプレッダーカバー24は、光照射装置12の下方の照射開口部28を形成している。
導水路26は、ボウル面4の正面部4aを貫通して延びる管状の部分を形成し、洗浄水の給水源(図示せず)に接続される。吐水口部13は、導水路26と連通するように構成されており、導水路26を介して供給された洗浄水を、下方に向けて吐水口部13から吐出するように構成されている。これにより、図1の矢印Fに示すように、スプレッダー10から吐出される洗浄水は、ボウル面4の正面部4aに沿って下方に広がるように流れ、その一部は、ボウル面4の側面部4bに沿って小便器装置1の前端部まで導かれる。
図5に示すように、導水路26には、給水源に接続された給水部材32aから電磁弁34を介してスプレッダーの導水路26に接続する給水部材32bを経由して洗浄水が供給される。この電磁弁34は、制御装置20の制御信号に基づいて、所定のタイミングで開閉される。
制御装置20は、光照射装置12、報知装置14、電磁弁34、人体検知センサ16及び尿流検知センサ18と電気的に接続され、これらの装置の動作を制御する。例えば、制御装置20は、光照射装置12と電気的に接続され、光照射装置12から所定のタイミングで所定の状態の光を射出させる。また例えば、制御装置20は、報知装置14とも電気的に接続され、報知装置14から所定のタイミングで所定の状態の光を射出させる。制御装置20は、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、及びこれらを作動させるプログラム等(図示せず)を備えている。制御装置20は、以下に説明する所定のモードを実行させるためのプログラム等を備え、所定のモード等を実行させる機能を有する。
制御装置20は、人体検知センサ16による接近する使用者の検知に基づいて開始され、使用者の立ち止まりを抑制するように光照射装置12を制御する主点灯前モードと、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったとの判断に基づいて開始され、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面4上に指示するように光照射装置12を制御する主点灯モードとを備える。
主点灯前モードは、人体検知センサ16の検知状態において、主点灯モードを実行する前に、光照射装置12を、光照射を行わずに待機させる待機モードを備えている。本実施形態においては、制御装置20は、主点灯前モードの待機モードを、制御装置20が接近停止状態を判定するまで実行させる。
光照射装置12は、スプレッダー10内に内蔵される。光照射装置12は、スプレッダー本体22に取付けられ、スプレッダーカバー24とスプレッダー本体22とが組み合わさった状態で、スプレッダー本体22とスプレッダーカバー24との間に配置される。光照射装置12は、下方のボウル面4に向けてターゲットマークを形成する光を照射する。光照射装置12は、ボウル面4の正面部4a上に光を照射することにより、照射光(照射イメージLにより示す)がボウル面4上に照射されて輝点T(図2および3参照)を形成し、使用者が小便を当てるべき尿跳ねを低減できるターゲット位置をターゲットマークとしてボウル面4上に指示するように構成されている。よって、小便器装置1は、ターゲット位置の指示機能を備えている。図2に示すように、輝点Tを形成するボウル面4の正面部4aの照射部位は曲面でかつ傾斜面であり、図3に示すように、使用者から見て視認性がよく適切な形状となるように構成されている。
輝点Tを適正な形状に形成することが可能な光照射装置12の構成と、スプレッダー10内に報知装置14とともに収納される構成について、図5乃至図9にて説明する。図6は本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに設けられた光照射装置の分解斜視図であり、図7は本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに光照射装置および報知装置が組込まれた状態を、スプレッダーカバーを除いて示す部分分解斜視図であり、図8は本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに組込まれる軸受け部材の斜視図であり、図9は本発明の一実施形態による小便器装置のスプレッダーに光照射装置および報知装置が組込まれた状態を、スプレッダー本体を除いて示す部分分解背面図である。
図6に示すように、光照射装置12は、光源となる第1発光ダイオード60を備えた光照射基板61と、第1発光ダイオード60の光を集光する集光レンズ65と、集光レンズ65で集光された光がボウル面4に向けて照射される方向に配置され、レンズの面形状の組合せと相対位置により、輝点Tをボウル面4(4a)上で適正な大きさで形成させるとともに、輝点Tでの明るさの確保と、その焦点を合わせるための組合せレンズA66および組合せレンズB67と、これらを内部に適正な配置で保持する光照射装置本体62とを備えている。なお本実施例では、小型かつ薄型で視認性の高い輝点Tを形成できるように、光照射装置12は2枚の組合せレンズで構成しているが、視認性を確保できれば、組合せレンズ部は1枚で構成することも可能である。
光照射装置12の内部に組込まれている各レンズは、レンズとしての機能だけでなく位置決め等も一体となった複雑な形状であるため、透明度が高いポリカーボネートやアクリル等の樹脂を採用している。
光照射装置本体62の光を照射する側には、内部への水や洗剤等の薬品の浸入等を防止するためのシール材A68を介して、清掃時等で組合せレンズB67が傷付くことを防止するためにガラス等の透過性が高く傷付きにくい材料の保護材69が配置され、この保護材69を保持するためのキャップ70が設けられている。
また、第1発光ダイオード60は、制御装置20からの指令により、所定の状態(光の照度やパターン等)で発光するように制御される。第1発光ダイオード60は、例えば、青色の光を発光する。第1発光ダイオード60は、発光する光の照度を変更可能である。第1発光ダイオード60を備える光照射基板61はハーネス64により制御装置20と電気的に接続されている。
このため、光照射装置本体62の光を照射する側と反対側の光照射基板61側のハーネス64を取り出す側も開口しており、スプレッダー10への水掛け清掃等でスプレッダー10内に浸入する水や洗剤等の薬品から保護するためや、第1発光ダイオード60の光が照射と逆方向に漏れるのを防止するため、図5で示すように光の透過性の少ない黒色等の充填材A63で開口部分を塞いでいる。
さらに、図2および図3の光照射装置12からの照射光を照射イメージLにより示すように、光が照射されて輝点Tが形成される面は曲面でかつ傾斜面である小便器本体2のボウル面4(4a)であるため、照射部位で適正な形状となるように照射する光の形状を割り掛け補正する必要があり、光照射装置12本体の内部には集光レンズ65で集光した光を割り掛け補正した形状に絞り込むための絞り材71を組込んでいる。
他にも、各レンズは透明度が高い樹脂で構成されているため、レンズ部位以外からの光の回り込みを抑制し、照射された輝点Tの輪郭を鮮明にするためにマスク材72も組込んでいる。なお、光照射装置本体62の内部の集光レンズ65と組合せレンズA66との間の導光路62c(図5参照)の内部は、壁面による反射の影響を抑えるため、抜き勾配を大きく取り、金型表面をエッチング処理した面で内壁面を構成している。
次に、報知装置14の構成について説明する。報知装置14は、使用者に使用者を検知している状態であることを光により報知する。報知装置14も、スプレッダー10内に内蔵される。報知装置14は、スプレッダー本体22の表示装置保持部22aに取付けられ、スプレッダーカバー24とスプレッダー本体22とが組み合わさった状態で、スプレッダー本体22とスプレッダーカバー24との間に配置される。
報知装置14は、光をスプレッダー10の前方に向けて照射する。報知装置14の前方側の部分のスプレッダーカバー24は光透過性を有するように形成されている。例えば、スプレッダーカバー24は樹脂により形成され、部分的に薄肉にすることで光透過性を確保している。報知装置14は、光源である第2発光ダイオード40と、清掃時にボウル洗浄をしないようにしたり任意で洗浄できるようにしたりするモード、不具合内容を確認するモード、また光照射装置12の照射光の明るさや点灯・点滅のパターンを切替えるモード等への切替えや各モード内でのスイッチとして機能させるための非接触型スイッチ41、例えば磁力を利用してオン状態にするリードスイッチとを備えた報知基板42と、これを収納する報知基板収納部38aを備えた報知装置本体38を備えている。報知基板42は、ハーネス44により制御装置20と電気的に接続されている。
第2発光ダイオード40から発せられた光はスプレッダーカバー24を透過してスプレッダーカバー24の前方に射出される。第2発光ダイオード40は、赤色の光を発光する。第2発光ダイオード40は、制御装置20からの指令により、小便器装置1の状態に応じて発光状態が変化する。第2発光ダイオード40は、例えば、人体検知センサの人体検知状態に応じて発光する、また例えば制御装置20の小便器装置1の機能として備えている各種動作モードやエラー等の状態に応じて発光するように制御装置20により制御される。
報知装置本体38の報知基板収納部38aの後方には、報知基板42のハーネス44と光照射基板61のハーネス64とを取り出し、スプレッダー本体22の報知装置保持部22aに挿入する挿入部38eを備える。
挿入部38eには、報知基板収納部38aから引き込まれた光照射装置12のハーネス64と、報知装置14のハーネス44とをともに収納し、両ハーネスが小便器本体2の背面側に取り出せるようにされている。
報知基板収納部38aおよび挿入部38eは、スプレッダー10への水掛け清掃等でスプレッダー10内に浸入する水や洗剤等の薬品から保護するため、充填材B36や充填材37で覆われている。特に充填材36には、第2発光ダイオード40が配置されているため、光の透過性が高いものが使用されている。
また、報知装置本体38には報知基板収納部38aの他に、光照射装置12を収納保持する光照射装置収納部38bを備えている。光照射装置収納部38bを構成する両側面には、図6で示す光照射装置本体62の側面の組込み状態で下方側となる位置にある左右の下軸62bを回転軸として支持する左右の軸支持部38dが備えられ、さらに、光照射装置本体62の側面の組込み状態で上方側となる位置にある上軸62aの位置する部位が切りかかれており、その横には前記上軸62aを支持する軸受け部材80を保持する軸受け保持部38cが設けられている。軸受け部材80には図8に示すように、ガイド溝80bの他に、ねじ穴80aが設けられており、ねじ穴80aに調整ねじ81が螺合される。
光照射装置12は、報知装置本体38の光照射装置収納部38b内に、左右の軸支持部38dにより光照射装置本体62の左右の下軸62bを支持されるとともに、光照射装置本体62の上軸62aを軸受け保持部38cに組込み状態で上下に移動可能に保持された軸受け部材80の図8に示すガイド溝80bで支持された状態で収納されている。
図9に示すように報知装置14は、光照射装置12を光照射装置収納部38bに、調整ねじ81を羅合させた軸受け部材80を軸受け保持部38cに保持した状態で、スプレッダーカバー24の内部に固定ねじA82で固定される。この際に調整ねじ81のねじ頭81aは、スプレッダーカバー24に設けられたねじ頭保持部24aにて保持され、上下方向の動きを規制された状態で固定される。
このように調整ねじ81のねじ頭81aを保持しているので、調整ねじ81を締め付ける方向に回すことで軸受け部材80が下がり、光照射装置12の上軸62aがガイド溝80bにより前方に押出されて、輝点Tがボウル面4に近付く側に調整でき、逆に、調整ねじを緩める方向に回すことで軸受け部80材が上がり、光照射装置12の上軸62aがガイド溝により後方に押込まれて、輝点Tがボウル面4から遠ざかる側に調整できるようになっている。
また、スプレッダーカバー24に調整ねじ81を組込んだ状態で調整ねじ81の直下となる部位には、調整ねじ81を回す工具を差し込むための照射角度調整口24bが備えられており、小便器本体2の製造誤差や部品間の組立誤差等による輝点Tの位置ズレを、スプレッダー10を組込んだ後でも照射方向の角度を調整することができ、適正位置照射できるように補正することができるようになっている。
なお、左右方向のズレに対しては、スプレッダー10の小便器本体2への組込み固定する際同時に調整することが可能である。
報知装置14のスプレッダー10への組込みは、報知装置本体38の挿入部38eをスプレッダー本体22の報知装置保持部22aにシール材B45を介して挿入し、2本の固定ねじB83で、スプレッダーカバー24をスプレッダー本体22に固定する際に共締めして固定する。報知装置14の挿入部38eより取り出された光照射装置12のハーネス64と報知装置14のハーネス44の両ハーネスは、スプレッダー本体22のハーネス取出し口22bから取り出し、このハーネス取出し口22b周辺に対して、シール材B45が介在してシールするように組込まれる。
このように構成することで、スプレッダー10への水掛け清掃等でスプレッダー10内に浸入する水や洗剤等の薬品が、スプレッダーカバー24とスプレッダー本体22の間にシール材を設けなくても、小便器本体2の背面側に浸入することを防止できる。
さらに、前記したスプレッダー本体22とスプレッダーカバー24との間に配置される光照射装置12の組込み構成について補足説明する。
図1および図3に示すように、スプレッダー10の取付け面であるボウル面4の正面部4aより前方において、スプレッダーカバー24は下方に設けられた吐水口部13や照射開口部28を除き、全体を覆われた構成となっている。また照射開口部28に対しては、光照射装置12の下端は露出せず、洗浄水の吐水口部13よりも上方に位置している。
このように組込むことにより、光照射装置12を使用者や清掃者が不用意に触ることを防止できるので、照射方向のずれによるボウル面4に形成される輝点Tのずれが生じることがなく、また、光照射装置12の下端に汚れやボウル面4の洗浄水の飛沫等が付着することを抑制でき、輝点Tでの照度の減衰や変形等への影響を防止することができる。
一方で、このような位置に光照射装置12を組込むと、スプレッダー10のボウル面4の正面部4aより前方に位置しているカバーの前方方向への厚みが増えてしまい、小便器装置1全体の外観イメージを損なう恐れがあるため、少なくとも光照射装置12の組込み状態での前方方向の厚みを可能な限り薄くする必要がある。
これに対して図6に示すように、組合せレンズB67のレンズ部の組込み状態で前方方向となる両端部をカットすることで薄型化をしている。
前記したように、光照射装置12には絞り材71が組込まれており、ボウル面4に形成される輝点Tが適正な形状となるように絞り材71にて照射する光の形状を割り掛け補正しており、図2の照射イメージLで示すように、投影されるボウル面4は照射方向に対して傾斜した面であるため、照射光の形状は輝点Tの形状に対して組込み状態での前方方向は、左右方向に比べて絞られた形状となっている。
このため、組込み状態での前方方向の照射光の強い光の範囲は、左右方向よりも狭くなっており、組合せレンズB67の前後方向の両端部を通過する照射光は弱く、この分をカットしても輝点Tでの明るさの減衰量を抑えることができている。
また一方で、輝点Tの形状は使用者が視認しやすい大きさにする必要もあるため、スプレッダー10の外観意匠を考慮した薄型でかつ小型に構成された光照射装置12の照射光は、ボウル面4に向けて拡大するように照射させる必要があり、これに対して図6に示すように、組合せレンズA66および組合せレンズB67の2つのレンズの凹面や凸面のレンズ部の形状の組合せと相対位置により、照射光を拡大させつつ、ボウル面4の輝点Tで焦点が合うように構成している。
次に、図10を参照して、人体検知センサ16についてより詳細に説明する。
図10は本発明の一実施形態による小便器装置の人体検知センサの動作を説明するブロック図である。
人体検知センサ16は、ボウル面4の上部の裏側に設けられている。人体検知センサ16は、いわゆるマイクロ波センサであり、電波(マイクロ波)をボウル面4の前方に向けて照射するように設けられている。人体検知センサ16は、小便器本体2の前に立ち小便器本体2を使用する使用者Aを検知する電波センサユニットを形成している。
図10に示すように、人体検知センサ16は、ドップラセンサのうちいわゆる2出力式センサを構成するユニットである。人体検知センサ16は、発振波を発振する発振機46と、電波(マイクロ波)である送信波Bを放射する送信アンテナ48と、使用者Aからの電波の反射波Cを受信する受信アンテナ50と、受信アンテナ50から得られる第1受信信号と発振波とを重ね合わせる第1ミキサ52と、受信アンテナ50から得られる第1受信信号から分岐した第2受信信号と発振波とを重ね合わせる第2ミキサ54と、第1受信信号を発振波の波長λに対しλ/4(π/2)分だけ位相がずれた第2受信信号とする位相調整部56とを備えている。
第1ミキサ52は、第1信号Iを出力して制御装置20に送る。第2ミキサ54は、第2信号Qを出力して制御装置20に送る。第2信号Qは、第1信号Iからλ/4分だけ位相がずれた状態として得られる。出力した信号はアンプ(図示せず)を通される。
人体検知センサ16は、第1信号I及び第2信号Qを制御装置20に伝達する。これにより、制御装置20は、第1信号Iと第2信号Qとに基づいて、使用者Aの小便器本体2(人体検知センサ16)への接近動作D又は離反動作Eを推定することができる。また、制御装置20は、人体検知センサ16の出力信号の周波数(送信波Bと受信波(反射波C)との周波数差分)に基づいて、使用者の接近速度を推定することができる。さらに、制御装置20は、この接近速度から基準位置からの接近距離を推定することができる。接近距離は、例えば使用者が検知領域内に入った基準位置から小便器本体2側に接近した距離である。さらに、制御装置20は、人体検知センサ16は、小便器本体2に接近する使用者の接近速度の変化を検知する機能を備える。人体検知センサ16は、使用者から小便器本体2までの距離の変化量の検知機能も有する。
本発明の一実施形態において人体検知センサ16は、2出力式マイクロ波センサであるが、人体検知センサ16は、使用者の動きが測定できる他のセンサ又は使用者の小便器本体2からの距離が測定できる他のセンサに変更可能である。例えば、人体検知センサ16は、2出力式でないドップラー式のマイクロ波センサ、ドップラー式の超音波センサ、測距式(距離測定式)の超音波センサ、測距式(距離測定式)の光電センサであってもよい。
仮に人体検知センサ16に2出力式でないドップラー式のマイクロ波センサを採用する場合には、この人体検知センサ16の出力信号の周波数(送信波Bと受信波(反射波C)との周波数差分)に基づいて、制御装置20は、使用者の接近速度を推定することができる。さらに、制御装置20は、この接近速度に基づいて基準位置からの接近距離を推定することができる。よって、制御装置20は、接近停止状態の判定を行うことができる。
仮に人体検知センサ16にドップラー式の超音波センサを採用する場合には、この人体検知センサ16の出力信号の周波数(送信波と受信波(反射波)との周波数差分)に基づいて、制御装置20は、使用者の接近速度を推定することができる。さらに、制御装置20は、この接近速度に基づいて基準位置からの接近距離を推定することができる。よって、制御装置20は、接近停止状態の判定を行うことができる。
仮に人体検知センサ16に測距式(距離測定式)の超音波センサを採用する場合には、超音波センサの発信から受信までの時間を測定することにより使用者までの距離を測定することができる。よって、制御装置20は、使用者の基準位置からの接近距離を推定することができる。また、制御装置20は、使用者から小便器本体2までの距離の変化量を推定することができる。よって、制御装置20は、接近停止状態の判定を行うことができる。
仮に人体検知センサ16に測距式(距離測定式)の光電センサを採用する場合には、光電センサから投光された光が使用者で反射され、この反射された光の到達位置を測定することにより、光電センサから使用者までの距離を測定することができる。よって、制御装置20は、使用者の基準位置からの接近距離を推定することができる。また、制御装置20は、使用者から小便器本体2までの距離の変化量を推定することができる。よって、制御装置20は、接近停止状態の判定を行うことができる。
尿流検知センサ18は、ボウル面4の上部の裏側に設けられている。尿流検知センサ18は、いわゆるマイクロ波センサであり、電波(マイクロ波)をボウル面4の下部に向けて照射するように設けられている。本実施形態においては、尿流検知センサ18は、マイクロ波を使用したドップラー式のセンサである。尿流検知センサ18は、使用者が小便器本体2へ排尿した尿流を検知することができる。また、尿流検知センサ18は、使用者のボウル面4への排尿の有無、及び排尿の開始及び終了のタイミングを、正確に測定することができるのみならず、尿流の流量の大小、流量の時間変化等を検知することができる。尿流検知センサ18は、使用者の尿流を検知することができる他のセンサに変更可能である。
次に、図11により、上述した本発明の一実施形態による小便器装置における使用者の接近に対する光照射装置の動作(作用)を説明する。
図11は、本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。
図11に示すように、使用者が小便器本体2に接近する前の待機状態の時刻t0において、使用者は人体検知センサ16の検知領域外に位置し、人体検知センサ16は、使用者を検知していない非検知状態となっており、制御装置20は使用者が接近状態でないと判定している(接近状態判定なし)。また、制御装置20は、待機状態において、光照射装置12を、未点灯状態としている。
次に、時刻t1において、使用者が小便器本体2に向かって進み、人体検知センサ16の検知領域内に入る。人体検知センサ16は、時刻t1において基準位置から検知領域内に入り、使用者を検知した検知状態となり、制御装置20は使用者が接近状態となったと判定する(接近状態判定あり)。すなわち、制御装置20は使用者の接近状態が開始されたと判定する。制御装置20は、時刻t1から、人体検知センサ16が使用者を検知したことを報知装置14により使用者に報知させる。さらに、本実施形態においては、制御装置20は人体検知センサ16が検知状態となったことに基づいて主点灯前モードの待機モードの実行を開始させる。制御装置20は、主点灯前モードの待機モードにおいて、制御装置20が接近停止状態を判定するまで、光照射装置12を、光照射を行わない未点灯状態に制御する。本実施形態においては、未点灯状態は、光照射装置12がOFFの状態であるが、変形例として、照度がほぼ0のON状態であってもよい。
時刻t2において、使用者の位置は小便器本体2により近づいている。人体検知センサ16は、使用者の速度変化検知機能により使用者の接近速度の変化を検知している。また、人体検知センサ16は、使用者の距離変化検知機能により使用者の接近距離の変化を検知している。制御装置20は、接近速度及び接近距離に基づいて、後述するように、使用者が引き続き接近状態であると判定している。制御装置20は、接近状態においては、使用者が小便器本体2に向けて進む接近途中の状態が継続していると判断できる。
制御装置20は、使用者の立ち止まりを抑制するように光照射装置12を制御する主点灯前モードを実行している。制御装置20は、光照射装置12を、未点灯状態のまま待機させ、まだ立ち止まり状態となっていない(前進動作中の)使用者に対し、使用者の立ち止まりの契機となるようなターゲットマークの表示変化を使用者に与えることを抑制する。よって、制御装置20は、使用者が小便器本体2に接近する機会をなるべく奪わない(継続させる)ように光照射装置12を制御することができる。制御装置20は、使用者が使用者の尿が小便器本体2外に落ちない程度まで、小便器本体2に接近できる可能性を高めることもできる。主点灯前モードにおいては、光照射装置12は、未点灯状態のまま変化せずに維持され、及び報知装置14は、点灯状態のまま変化せずに維持されている。制御装置20は、時刻t1から、報知装置14により人体検知を報知しているが、時刻t1から、使用者に立ち止まりの契機を与えない程度に報知装置14が発光しているのみであるため、報知装置14の発光によっては使用者に立ち止まりの契機を与えにくくなっている。
時刻t3において、使用者が小便器本体2の近接領域における放尿位置に到着する場合に、制御装置20は、接近停止状態となったと判断する。よって、制御装置20は、使用者が接近状態が終了した(接近状態にない)と判断する。接近停止状態は、例えば使用者が放尿のため放尿位置に立ち止まった状態である。
制御装置20は、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったと判断される場合に、主点灯前モードを終了させ、主点灯モードを開始させる。制御装置20は、主点灯モードにおいて、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を高照度点灯状態でボウル面4上に指示するように光照射装置12を制御する。
時刻t4において、使用者が放尿を終え、小便器本体2の前から立ち去る場合、人体検知センサ16が使用者の小便器本体2からの離反を検知する。制御装置20は、人体検知センサ16による使用者の離反の検知に基づいて光照射装置12を未点灯状態に制御する。また、使用者の離反に基づいて、報知装置14は所定のタイミングで発光を停止する。制御装置20は、使用者が離反したとの判断に基づいて、電磁弁34を開弁し、洗浄水を導水路26を介して吐水口部13から吐出させ、ボウル面4を洗浄する。この洗浄水により排水トラップ管路8内の尿が排出されると共に排水トラップ管路8及び排水配管9が洗浄される。制御装置20は、スプレッダー10からの吐水動作終了後、待機状態に戻る。
次に、図12により、上述した本発明の一実施形態による小便器装置の第1変形例における使用者の接近に対する光照射装置の動作(作用)を説明する。
図12は、本発明の一実施形態による小便器装置の第1変形例において、使用者の位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。
一実施形態による小便器装置1の第1変形例における使用者の接近に対する光照射装置12の動作は、上述の一実施形態による小便器装置1における使用者の接近に対する光照射装置12の動作とほぼ同じであるため、第1変形例の上述の一実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
本発明の一実施形態による小便器装置1の第1変形例においては、制御装置20は、主点灯前モードを、使用者の検知に基づいて開始された後、使用者が接近停止状態となったと判定されても終了させず、接近停止状態と判定された後の接近停止状態の確定時間経過後に終了させる。また、制御装置20は、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったと判断され、さらに確定時間が経過し接近停止状態の判断を確定させた場合に主点灯モードを開始させる。確定時間は、使用者が接近停止状態となったことをより確実に判定する所定の時間である。
図12に示すように、時刻t0からt2においては、一実施形態による小便器装置1における光照射装置12の主点灯前モードの動作と同様であるので説明を省略する。
時刻t3において、使用者が小便器本体2の近接領域における放尿位置に到着する場合に、制御装置20は、接近停止状態となったと仮状態として判断する。このとき、制御装置20は、使用者が接近状態から接近停止状態となったと判定する。接近停止状態は、例えば使用者が放尿のため放尿位置に立ち止まった状態である。制御装置20は、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったと判断される場合により確実に接近停止状態を確定させるために、接近停止状態の確定時間のカウントを開始する。制御装置20は、確定時間の間、主点灯前モードを継続させると共に接近停止状態の判定(後述する図15のS5参照)が継続するか否かの判定を行う。また、制御装置20は、確定時間の間、主点灯モードの実行開始を待機させる。
制御装置20は、接近停止状態と判定した後、確定時間の間、接近停止状態の判定が継続することをもって接近停止状態の判断を確定させる判断を行う。制御装置20は、確定時間の間、接近停止状態の判定が継続しなかった場合には、再び接近停止状態の判定をやり直す制御を行う。
時刻t3’において、制御装置20は、確定時間が経過し接近停止状態の判断を確定させたことにより主点灯モードを開始させる。よって、制御装置20は、接近停止状態の判定の精度をより向上させることができる。例えば、使用者が小便器本体2の放尿位置より手前で何らかの原因(例えば着衣の準備や手荷物の整理等)により一旦停止してしまってから若干前進するような場合にも接近停止状態の判定を確実に行うことができ、ターゲットマークを立ち止まり前に表示して使用者を立ち止まらせる契機を与えることを抑制することができる。よって、使用者が、小便器本体2に対して十分に接近して接近停止状態となる前の接近している途中の状態で主点灯モードが実行され、立ち止まった位置から放尿を行うことにより尿が小便器本体2の外側に出てしまうことをより抑制することができる。
時刻t4以降については、一実施形態による小便器装置1における動作と同様であるので説明を省略する。
次に、図13により、上述した本発明の一実施形態による小便器装置の第2変形例における使用者の接近に対する光照射装置の動作(作用)を説明する。
図13は、本発明の一実施形態による小便器装置の第2変形例において、使用者位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。
一実施形態による小便器装置1の第2変形例における使用者の接近に対する光照射装置12の動作は、上述の一実施形態による小便器装置1における使用者の接近に対する光照射装置12の動作とほぼ同じであるため、第2変形例の上述の一実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
本発明の一実施形態による小便器装置1の第2変形例においては、主点灯前モードは、待機モードに代えて、光照射装置12を、低照度点灯状態で発光させる低照度モードを備えている。第2変形例においては、制御装置20は、主点灯前モードの低照度モードを、制御装置20が接近停止状態を判定するまで実行させる。低照度点灯状態は、主点灯モードの主な点灯状態を高照度点灯状態とした場合に、高照度点灯状態の照度の好ましくは0.01%〜25%の範囲、より好ましくは0.01%〜15%の範囲の照度で点灯する状態をいう。
図13に示すように、時刻t0においては、一実施形態による小便器装置1における使用者の接近に対する光照射装置12の動作と同様であるので説明を省略する。
次に、時刻t1において、使用者が小便器本体2に向かって進み、人体検知センサ16の検知領域内に入る。人体検知センサ16は、使用者を検知した検知状態となり、制御装置20は使用者が接近状態となったと判定する(接近状態判定あり)。すなわち、制御装置20は使用者の接近状態が開始されたと判定する。制御装置20は、時刻t1から、人体検知センサ16が使用者を検知したことを報知装置14により使用者に報知させる。本実施形態においては、制御装置20は人体検知センサ16が検知状態となったことに基づいて主点灯前モードの低照度モードの実行を開始させる。制御装置20は、主点灯前モードの低照度モードにおいて、制御装置20が接近停止状態を判定するまで、光照射装置12を、低照度点灯状態で発光させるように制御する。制御装置20が光照射装置12を低照度点灯状態で発光させることにより、ターゲットマークを使用者に見えにくく、より好ましくはターゲットマークを使用者に認識できない程度まで見えにくくする(ほぼ見えないようにする)ことができる。よって、まだ立ち止まり状態となっていない使用者に対し、使用者の立ち止まりの契機となるようなターゲットマークの表示変化を使用者に与えることを抑制することができる。よって、主点灯前モードの実行によるターゲットマークがボウル面上に指示されたことにより使用者が立ち止まり、立ち止まった位置から放尿を行うことにより尿が小便器本体の外側に出てしまうことを抑制することができる。
時刻t2において、制御装置20は、使用者の立ち止まりを抑制するように光照射装置12を制御する主点灯前モードを実行している。よって、制御装置20は、使用者が小便器本体2に接近する機会をなるべく奪わないように光照射装置12を制御することができる。制御装置20は、使用者の尿が小便器本体2外に落ちない程度まで、使用者が小便器本体2に接近できる可能性を高めることもできる。また、主点灯前モードにおいては、光照射装置12は、低照度点灯状態で照度が変化せずに維持され、及び報知装置14は、点灯状態のまま変化せずに維持されている。制御装置20は、時刻t1から、報知装置14により人体検知を報知しているが、時刻t1から、使用者に立ち止まりの契機を与えない程度に報知装置14が発光しているのみであるため、報知装置14の発光によっては使用者に立ち止まりの契機を与えにくくなっている。
なお、さらなる変形例として、制御装置20は、主点灯前モードの低照度モードにおいて、光照射装置12を、低照度点灯状態から徐々に照度を変化(例えば増加)させるように制御してもよい。
時刻t3において、制御装置20は、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったと判断される場合に、主点灯前モードを終了させ、主点灯モードを開始させる。
時刻t4以降については、一実施形態による小便器装置1における動作と同様であるので説明を省略する。
次に、図14により、上述した本発明の一実施形態による小便器装置の第3変形例における使用者の接近に対する光照射装置の動作(作用)を説明する。
図14は、本発明の一実施形態による小便器装置の第3変形例において、使用者の位置、使用者の接近状態判定、光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。
一実施形態による小便器装置1の第3変形例における使用者の接近に対する光照射装置12の動作は、上述の一実施形態による小便器装置1における使用者の接近に対する光照射装置12の動作とほぼ同じであるため、第1変形例の上述の一実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については同じ参照符号を付して説明を省略する。
本発明の一実施形態による小便器装置1の第3変形例においては、主点灯前モードは、第2変形例同様に、待機モードに代えて、人体検知センサ16の検知状態において、主点灯モードを実行する前に、光照射装置12を、低照度点灯状態で発光させる低照度モードを備えている。第3変形例においては、制御装置20は、主点灯前モードの低照度モードを、制御装置20が接近停止状態の判断を確定させるまで実行させる。制御装置20は、主点灯前モードを、使用者の検知に基づいて開始された後、使用者が接近停止状態となったと判定されても終了させず、接近停止状態と判定された後の接近停止状態の確定時間経過後に終了させる。また、制御装置20は、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったと判断され、さらに確定時間が経過し接近停止状態の判断を確定させた場合に主点灯モードを開始させる。確定時間は、使用者が接近停止状態となったことをより確実に判定する所定の時間である。
図14に示すように、時刻t0においては、一実施形態による小便器装置1における使用者の接近に対する光照射装置12の動作と同様であるので説明を省略する。
次に、時刻t1において、制御装置20は人体検知センサ16が検知状態となったことに基づいて主点灯前モードの低照度モードの実行を開始させる。
時刻t1及びt2においては、一実施形態による小便器装置1の第2変形例における使用者の接近に対する光照射装置の動作と同様であるので説明を省略する。
時刻t3において、第1変形例と同様に制御装置20は、人体検知センサ16による検知により使用者が接近停止状態となったと仮状態として判断される場合に、より確実に接近停止状態を確定させるために、接近停止状態の確定時間のカウントを開始する。第3変形例においては、制御装置20は、確定時間の間、主点灯前モードの低照度モードを継続させると共に接近停止状態の判定が継続するか否かの判定を行う。また、制御装置20は、確定時間の間、主点灯モードの実行開始を待機させる。
制御装置20は、接近停止状態と判定した後、確定時間の間、接近停止状態の判定が継続することをもって接近停止状態の判断を確定させる判断を行う。制御装置20は、確定時間の間、接近停止状態の判定が継続しなかった場合には、再び接近停止状態の判定をやり直す制御を行う。
時刻t3’において、第1変形例と同様に制御装置20は、確定時間が経過し接近停止状態の判断を確定させたことにより主点灯モードを開始させる。時刻t4以降については、一実施形態による小便器装置1における動作と同様であるので説明を省略する。
次に、再び、本発明の一実施形態による小便器装置について説明する。図15により、上述した本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における使用者の検知から接近停止状態の判定の制御内容を説明する。
図15は、本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における使用者の検知から接近停止状態の判定の制御内容を示すフローチャートである。図15において、Sは各ステップを示している。
図15に示すスタートにおいては、制御装置20は待機状態である。制御装置20は待機状態において、スタートから次のステップS1の処理を繰り返し実行し使用者の検知を判定できるようにしている。制御装置20はスタートにおいて使用者の報知処理を開始する。
次に、ステップS1においては、制御装置20は、人体検知センサ16(ドップラセンサ)により得られる2つの出力信号の合成信号の電圧の振幅値が、所定の閾値以上となるか否かを判定する。
制御装置20は、この振幅値が所定の閾値以上となる場合(YESの場合)には、使用者が小便器本体2に近づき、人体検知センサ16の検知範囲内に入り、人体検知センサ16が使用者を検知したと判断できるので、S2に進む。例えば、図11の時刻t1に示すように、使用者が人体検知センサ16の検知領域内に入るとき、人体検知センサ16に検知された状態となる。制御装置20が人体検知センサ16が使用者を検知したと判定した場合、制御装置20は使用者が接近状態となったと判定する(図11の接近状態判定ありの状態)。
制御装置20は、この振幅値が所定の閾値未満となる場合(NOの場合)には、使用者が小便器本体2に十分に近づいておらず、人体検知センサ16の検知範囲外に位置していると判断できるので、再びS1に戻って判定を行う。
次に、ステップS2においては、制御装置20は、使用者の接近距離が、所定の閾値以上となるか否かを判定する。制御装置20は、人体検知センサ16の検出信号に基づいて、使用者が検知領域内に入った基準位置(例えば、図11に示すような「検知領域外」から「検知領域内」に入り込める)から小便器本体2側に接近した接近距離を推定する。例えば、制御装置20は、人体検知センサ16の出力信号の周波数(送信波と受信波との周波数差分)に基づいて、使用者の接近速度を推定することができ、この接近速度と基準位置からの移動時間に基づいて接近距離を推定することができる。
制御装置20は、この接近距離が所定の閾値以上となる場合(YESの場合)には、使用者が小便器本体2の近接領域の放尿位置に到着した可能性が高いと判断できるので、S3に進む。
制御装置20は、この接近距離が所定の閾値未満となる場合(NOの場合)には、使用者が依然として放尿位置まで到着していない可能性が高いと判断できるので、再びS2に戻って判定を行う。
ステップS3においては、制御装置20は、仮に尿石の配管への付着を抑制する等の設備保護のためのいわゆる設備保護洗浄中であった場合には、この設備保護洗浄の実行を保留(中断)する。
ステップS4においては、制御装置20は、使用者の接近速度が、所定の閾値未満となるか否かを判定する。例えば、制御装置20は、人体検知センサ16の出力信号の周波数(送信波と受信波との周波数差分)に基づいて、使用者の接近速度を推定する。例えば制御装置20は、出力信号の周波数が高い周波数である場合、使用者の接近速度が高く、出力信号の周波数が低い周波数である場合使用者の接近速度が低いと推定する。
制御装置20は、使用者の接近速度が、所定の閾値未満となる場合(YESの場合)には、使用者が放尿位置に到着して減速又は停止した可能性が高いと判断できるので、S5に進む。
制御装置20は、使用者の接近速度が、所定の閾値以上である場合(NOの場合)には、接近速度が閾値まで減速されておらず使用者が依然として放尿位置まで到着していない可能性が高いと判断できるので、再びS4に戻って判定を行う。
ステップS5においては、制御装置20は、使用者の接近中の状態を示している接近状態が終了した(接近状態にない)と判断し、使用者が放尿位置で停止に近い状態となっている又はほぼ停止している接近停止状態となったと判断する。この接近停止状態には、使用者の微動状態、例えば使用者の脚や使用者の姿勢等がわずかに動いているような状態が含まれる。
ステップS6においては、制御装置20は、使用者が接近停止状態となったことに基づいて、主点灯モードを開始させる。また、制御装置20は、必要に応じて本洗浄動作の前のいわゆる前洗浄動作を実行する。制御装置20は、ステップS6を実行した後、エンドに進む。制御装置20は、エンドに進んだ後、使用者の放尿後の立ち去りを判定する非検知の判定処理を行う。非検知の判定処理は説明を省略する。制御装置20は、使用者の非検知の判断に基づいてスプレッダー10からの吐水動作(本洗浄動作)を実行させ、吐水動作終了後、待機状態に戻る。制御装置20は、待機状態に戻ると、再び図15のフローチャートの制御処理をスタート(開始)する。
本実施形態においては、図15に示すような接近停止状態の判定において、制御装置20は、ステップS2に示すような接近距離が所定の閾値以上となるか否かの判定と、ステップS4に示すような接近速度が所定の閾値未満となるか否かの判定とを実行している。本実施形態における接近停止状態の判定は、ステップS4に示すような接近速度が所定の閾値未満となるか否かの判定、ステップS2に示すような接近距離が所定の閾値以上となるか否かの判定、後述する使用者の移動量の変化量(距離の変化量)が所定の閾値未満となるか否かの判定、及び使用者の離反状態の動作が行われたか否かの判定、のうち任意の判定の組合せ、これらの判定の全ての組合せ又はこれらの判定のうちいずれかのみの判定によって行われてもよい。例えば、図15に示すような接近停止状態の判定において、ステップS2に代えて、使用者の離反状態の動作が行われたか否かの判定を行ってもよい。また、これらの判定を組合せる際には順番を任意に変更することが可能である。
次に、これらの判定についてより詳細に説明する。
図16により、ステップS4に示すような使用者の接近速度が所定の閾値未満となるか否かの判定についてより詳細に説明する。
図16は本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の接近速度が所定の閾値未満となる場合に、制御装置が接近停止状態と判定する様子を示すタイミングチャートである。
使用者が小便器本体2に接近する前の待機状態の時刻t10において、使用者は人体検知センサ16の検知領域外に位置し、人体検知センサ16は、使用者を検知していない非検知状態となっている。人体検知センサ16は、使用者の非検知状態においては、外環境やノイズ等により非検知状態の揺らぎレベルの周波数となっている。このような非検知状態の周波数は一定周波数帯でわずかに揺らいでいる状態となっている。このとき、使用者の接近速度は検出されておらず、制御装置20は使用者が接近状態でないと判定している(接近状態判定なし)。
次に、時刻t11において、使用者が小便器本体2に向かって進み、基準位置から人体検知センサ16の検知領域内に入る。人体検知センサ16は、使用者を検知した検知状態となり、制御装置20は使用者が接近状態となったと判定する(接近状態判定あり)。制御装置20は使用者の接近状態が開始されたと判定する。使用者が接近するので、人体検知センサ16により検知される受信波の周波数が、非検知状態の揺らぎレベルの周波数から高周波数に上昇する。制御装置20は、人体検知センサ16により検出された送信波と受信波の周波数の差分により使用者の接近速度を推定する。制御装置20は、例えば受信波の周波数が高周波数である場合には、使用者の接近速度が高いと推定できる。
時刻t12において、使用者の位置は基準位置よりも小便器本体2により近づいている。使用者は依然として小便器本体2に向けて移動中であり、比較的高い接近速度を維持している。よって、人体検知センサ16により検出された受信波の周波数が高周波数となっている。送信波と受信波の周波数の差分により接近速度が推定され、接近速度が高いと推定される。
時刻t13において、使用者が小便器本体2の近接領域における放尿位置に到着する場合に、使用者は、放尿位置に到着するので接近速度が遅くなる。よって、人体検知センサ16により検出された受信波の周波数が高周波数から低周波数側(非検知状態の周波数側)に低下する。制御装置20は、受信波の周波数が停止状態判定レベル未満に下落した場合、使用者の接近速度が接近速度の所定の閾値未満に下落したと判断し、使用者が接近状態から接近停止状態となったと判断する。なお、時刻t13において、制御装置20は、同時に使用者の接近状態が終了したことも判断する。制御装置20は、このようにして使用者の接近速度が所定の閾値未満となるか否かの判定を行う。制御装置20は、このようにして使用者が小便器本体2の放尿位置に停止する動き(ほぼ停止しようとする動きを含む)を使用者の接近停止状態として判定することができる。
本実施形態における接近停止状態の判定は、使用者の距離の変化量(移動量)が所定の閾値未満となるか否かの判定によっても判定できる。
図17により、使用者の距離の変化量(移動量)が所定の閾値未満となるか否かの判定についてより詳細に説明する。図17は本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の距離の変化量が所定の閾値未満となる場合に、制御装置が接近停止状態と判定する様子を示すタイミングチャートである。
使用者が小便器本体2に接近する前の待機状態の時刻t10において、使用者は人体検知センサ16の検知領域外に位置し、人体検知センサ16は、使用者を検知していない非検知状態となっている。よって、使用者の距離の変化量(移動量の変化量)は待機状態のレベルの値となっている。使用者の距離の変化量は、使用者と小便器本体2との間の距離の単位時間当たりの変化量である。時刻t10において、使用者の移動は検出されておらず、制御装置20は使用者が接近状態でないと判定している(接近状態判定なし)。
次に、時刻t11において、使用者が小便器本体2に向かって進み、基準位置から人体検知センサ16の検知領域内に入る。人体検知センサ16は、使用者を検知した検知状態となり、制御装置20は使用者が接近状態となったと判定する(接近状態判定あり)。制御装置20は使用者の接近状態が開始されたと判定する。使用者が接近するので、人体検知センサ16により検知される距離の単位時間あたりの変化量が、非検知状態のレベルの比較的小さい値から、比較的大きな値に上昇する。人体検知センサ16がマイクロ波センサやドップラー式の超音波センサである場合には、前述の周波数を介した接近速度の推定を行い、接近速度から距離の変化量を推定してこの判定を行うことができる。人体検知センサ16が測距式(距離測定式)の超音波センサや測距式の光電センサである場合には、使用者の距離を推定することにより、距離の変化量を推定してこの判定を行うことができる。
時刻t12において、使用者の位置は基準位置よりも小便器本体2により近づいている。使用者は依然として小便器本体2に向けて移動中であり、比較的高い単位時間あたりの移動量を維持している。よって、推定された単位時間あたりの距離の変化量が比較的大きい値に維持されている。
時刻t13において、使用者が小便器本体2の近接領域における放尿位置に到着する場合に、使用者は、放尿位置に到着するので単位時間あたりの移動量が小さくなる。よって、推定された単位時間あたりの距離の変化量が比較的大きい値からから比較的小さい値に低下する。制御装置20は、この距離の変化量が停止状態判定レベル未満に下落した場合、単位時間あたりの距離の変化量が移動量の変化量の所定の閾値未満に下落したと判断し、使用者が接近停止状態となったと判断する。なお、時刻t13において、制御装置20は、同時に使用者の接近状態が終了したことも判断する。制御装置20は、このようにして使用者の距離の変化量が所定の閾値未満となるか否かの判定を行う。制御装置20は、このようにして使用者が小便器本体2の放尿位置に停止する動き(ほぼ停止しようとする動きを含む)を使用者の接近停止状態として判定することができる。
本実施形態における接近停止状態の判定は、使用者の離反状態の動作が行われたか否かの判定によっても判定できる。
図18により、使用者の離反状態の動作が行われたか否かの判定についてより詳細に説明する。図18は本発明の一実施形態による小便器装置において、使用者の離反状態の動作が行われた場合に、制御装置が接近停止状態と判定する様子を示すタイミングチャートである。
使用者が小便器本体2に接近する前の待機状態の時刻t10において、使用者は人体検知センサ16の検知領域外に位置し、人体検知センサ16は、使用者を検知していない非検知状態となっている。時刻t10において、使用者の移動は検出されておらず、制御装置20は使用者が接近状態でないと判定している(接近状態判定なし)。
次に、時刻t11において、使用者が小便器本体2に向かって進み、基準位置から人体検知センサ16の検知領域内に入る。人体検知センサ16は、使用者を検知した検知状態となり、制御装置20は使用者が接近状態となったと判定する(接近状態判定あり)。制御装置20は使用者の接近状態が開始されたと判定する。このとき、人体検知センサ16が2つの位相(90度遅れ)の出力信号を生成し、制御装置20が2つの位相の出力信号を比較することにより、使用者が小便器本体2に対し接近しているか、離反しているかを判定することができる。より具体的には、使用者の接近と離反の進み方向が逆方向となることから、一方の出力信号の位相が他方の出力信号の位相よりも進む場合には、使用者が小便器本体2に対し接近していると判定でき、一方の出力信号の位相が他方の出力信号の位相よりも遅れる場合には、使用者が小便器本体2に対し離反していると判定できる。このような知見に基づき、制御装置20は、使用者が接近動作をしている接近状態となったと判定する。
次に、時刻t14において、使用者が小便器本体2の近接領域における放尿位置に到着する場合に、使用者は、放尿位置への停止に伴って、わずかに離反方向への動作を生じる。使用者は、接近状態においては、離反方向への動作を生じないが、一旦停止した後は、わずかに離反方向への動作、すなわち離反状態となる動作を行う。人体検知センサ16が2つの位相(90度遅れ)の出力信号を出力していることにより、制御装置20は、使用者の離反状態がわずかに生じたことを認識できる。制御装置20は、離反状態がわずかに生じたことにより、使用者が放尿位置に到着し、概ね停止した状態となったことを判断できる。
よって、時刻t15において、制御装置20は、離反状態が判定されことに基づいて接近状態が終了したと判断すると共に使用者が接近停止状態となったと判断する。制御装置20は、このようにして使用者の離反状態の動作が行われたか否かの判定を行う。制御装置20は、このようにして使用者の小便器本体2の放尿位置に停止した状態を認識し、使用者の接近停止状態として判定することができる。
次に、図19により、本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における主点灯モードにおいて照射される光の形態について説明する。
図19は、本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。
図19に示すように、時刻t20において、制御装置20が主点灯モードを開始させるとき、制御装置20が光照射装置12をオフ状態からオン状態とさせる。このとき、制御装置20は光照射装置12の光の照度を消灯状態(未点灯状態)から高照度点灯状態まで上昇させる。高照度点灯状態は、例えばターゲットマークを使用者に視認させるために通常設定される光の照度の点灯状態である。図19の時刻t20は、例えば図11の時刻t3に相当する。制御装置20は光照射装置12の光の照度を、時刻t20から時刻t21で一定に維持している。
時刻t21において、制御装置20が使用者が小便器本体2の前から立ち去ったと判断する場合に、制御装置20は主点灯モードを終了させ、光照射装置12をオン状態からオフ状態とさせる。よって、制御装置20は光照射装置12の光の照度を高照度点灯状態から消灯状態とさせる。
次に、図20により、本発明の一実施形態による小便器装置の第4変形例の制御装置における主点灯モードにおいて照射される光の形態について説明する。
図20は、本発明の一実施形態による小便器装置の第4変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。本発明の一実施形態による小便器装置1の第4変形例の制御装置20における主点灯モードについて、本発明の一実施形態による小便器装置1の制御装置20における主点灯モードと異なる点のみを説明する。
本発明の一実施形態による小便器装置の第4変形例の制御装置は、主点灯モードにおいて、尿流検知センサ18によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置12を制御する。
図20に示すように、時刻t30において、制御装置20が主点灯モードを開始させるとき、制御装置20が光照射装置12をオフ状態からオン状態とさせる。このとき、制御装置20は光照射装置12の光の照度を消灯状態(未点灯状態)から高照度点灯状態まで上昇させる。時刻t31において使用者の放尿開始を尿流検知センサ18により検知開始し、当初においては、尿流検知センサ18が比較的流量の大きな尿流を検知する。よって、制御装置20は尿流検知センサ18が検知した比較的流量の大きな尿流の状態に応じて、照射される光の照度を高照度点灯状態に維持する。
時刻t32から時刻t33に示すように、尿流検知センサ18により尿流の流量の減少が検知された場合には、制御装置20が尿流の減少に対応して光照射装置12の光の照度を徐々に低下させる。このようにして、制御装置20が、例えば尿流が多い状態のときに光の照度を強め、さらに尿流が少ない状態のときに光の照度を弱める等を実行させることができる。例えば、尿流の流量が時刻t32から時刻t33まで直線的に漸減する場合、制御装置20は光照射装置12の照度を尿流の流量に対応させて直線的に漸減させる。
時刻t33において、尿流検知センサ18により尿流が検知されなくなった場合には、制御装置20が尿流の減少に対応して光照射装置12の光の照度を消灯に近い低照度状態まで低下させる。制御装置20が使用者の小便器本体2の前から立ち去ったと判断する時点(時刻t34)の前に、制御装置20は主点灯モードを終了させ、光照射装置12をオン状態からオフ状態とさせる。
照度変化の事例を説明したが、光照射装置12に複数色の発光ダイオードを設けることにより光の色調を変化させる、例えば赤から青のように消火のイメージを表現するように光の色調を変化させてもよい。また、放尿開始時より尿流が弱く検知された場合に制御装置20が光照射装置12を点灯から点滅もしくは点滅周期を短くする等のように制御することも可能である。
さらに、制御装置20が使用者の立去りを判断する前に、尿流が検知されなくなってから所定時間経過した場合には、制御装置20は放尿の可能性がなくなり、光照射を継続する必要がない状態と判断し、主点灯モードを終了することで、電力の消費を抑制することも可能になる。
次に、図21により、本発明の一実施形態による小便器装置の第5変形例の制御装置における主点灯モードにおいて照射される光の形態について説明する。
図21は、本発明の一実施形態による小便器装置の第5変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。本発明の一実施形態による小便器装置1の第5変形例の制御装置20における主点灯モードについて、本発明の一実施形態による小便器装置1の制御装置20における主点灯モードと異なる点のみを説明する。
図21に示すように、時刻t20において、制御装置20が主点灯モードを開始させるとき、制御装置20が光照射装置12をオフ状態からオン状態とさせる。制御装置20は光照射装置12の光の照度を消灯状態(未点灯状態)から高照度点灯状態まで徐々に上昇させる。よって、時刻t21から一定時間が経過してから、制御装置20は光照射装置12の光の照度を高照度点灯状態に到達させる。制御装置20は光照射装置12の光の照度を、高照度点灯状態に到達してから時刻t21まで一定に維持している。
時刻t21から時刻t22において、制御装置20が使用者が小便器本体2の前から立ち去ったと判断する場合に、制御装置20は光照射装置12の光の照度を高照度点灯状態から消灯状態まで徐々に下降させる。よって、時刻t21から一定時間が経過してから、制御装置20は光照射装置12の光の照度を消灯状態に到達させる。
時刻t22において、制御装置20は光照射装置12が消灯状態となると、光照射装置12をオン状態からオフ状態とさせ、主点灯モードを終了させる。
次に、図22により、本発明の一実施形態による小便器装置の第6変形例の制御装置における主点灯モードにおいて照射される光の状態について説明する。
図22は、本発明の一実施形態による小便器装置の第6変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。本発明の一実施形態による小便器装置の第6変形例の制御装置における主点灯モードについて、本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における主点灯モードと異なる点のみを説明する。
図22に示すように、制御装置20は光照射装置12を点滅させる制御を行う。時刻t20においては、主点灯モードが既に開始された状態であり、光照射装置12の光の照度が高照度点灯状態となっている。制御装置20は、高照度点灯状態を所定時間継続した後、光照射装置12の光の照度を高照度点灯状態から高照度点灯状態よりも低い照度の低照度点灯状態まで低下させた後、再び高照度点灯状態まで上昇させている。このとき、制御装置20が光照射装置12の光の照度を、消灯状態まで低下させないように制御している。これを繰返すことによって、使用者に、連続点灯よりも照度の高低により輝点Tを比較的強く意識させることができる。制御装置20が主点灯モードを終了させる動作については説明を省略する。なお、制御装置20が、尿流検知センサ18によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置12を制御する場合には、制御装置20が、尿流の比較的少ない場合に、所定間隔を短くして点滅を継続してもよい。また、さらなる変形例として制御装置20は尿流検知センサ18によって尿流の増加が検知された場合に、光照射装置12の低照度レベルを高くして点滅させるように制御してもよい。このように制御することで、放尿時の尿流の状態を使用者に意識させることもできる。なお、制御装置20は、尿流検知センサ18によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置12を制御していない場合にも、光照射装置12を点滅させる制御を行うことができる。
次に、図23により、本発明の一実施形態による小便器装置の第7変形例の制御装置における主点灯モードにおいて照射される光の状態について説明する。
図23は、本発明の一実施形態による小便器装置の第7変形例の制御装置における主点灯モードにおいて、光照射装置の照度、及び光照射装置の作動状態を示すタイミングチャートである。本発明の一実施形態による小便器装置の第7変形例の制御装置における主点灯モードについて、本発明の一実施形態による小便器装置の制御装置における主点灯モードと異なる点のみを説明する。
図23に示すように、制御装置20は光照射装置12を点滅させる制御を行う。時刻t20においては、主点灯モードが既に開始された状態であり、光照射装置12の光の照度が高照度点灯状態となっている。制御装置20は、高照度点灯状態を所定時間継続した後、光照射装置12の光の照度を高照度点灯状態から消灯状態(未点灯状態)まで低下させ、所定時間継続した後、再び高照度点灯状態まで上昇させている。これを繰返すことによって、使用者に、連続点灯よりも輝点Tを消灯及び再点灯の変化により比較的強く意識させることができる。制御装置20が主点灯モードを終了させる動作については説明を省略する。なお、制御装置20が尿流検知センサ18によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置12を制御する場合には、制御装置20が、尿流の比較的少ない場合に、所定間隔を短くして点滅を継続してもよい。また、さらなる変形例として制御装置20は尿流検知センサ18によって尿流の増加が検知された場合に、光照射装置12を消灯状態ではなく低照度レベルで点滅させるように制御してもよい。このように制御することで、放尿時の尿流の状態を使用者に意識させることもできる。なお、制御装置20は、尿流検知センサ18によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置12を制御していない場合にも、光照射装置12を点滅させる制御を行うことができる。
本発明の一実施形態の小便器装置1によれば、制御装置20は、人体検知センサ16による使用者の小便器本体2への接近動作の検知に基づいて開始され、使用者の立ち止まりを抑制するように光照射装置12を制御する主点灯前モードと、人体検知センサ16による使用者の接近停止状態の検知に基づいて開始され、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をボウル面4上に指示するように光照射装置12を制御する主点灯モードと、を備えている。これにより、制御装置20は、主点灯モードを実行する前に、人体検知センサ16による使用者の小便器本体2への接近動作の検知に基づいて開始される主点灯前モードを実行する。よって、使用者が接近停止状態となる前の接近している途中の状態で主点灯モードが実行され、使用者がターゲット位置がボウル面4上に指示されたことにより接近途中で立ち止まり、使用者が立ち止まった位置から放尿を行うことにより尿が小便器本体2の外側に出てしまうことを抑制することができる。
また、本発明の一実施形態の小便器装置1によれば、制御装置20は、人体検知センサ16によって使用者の接近動作が検知されているときに、報知装置14により、使用者に使用者を検知している状態であることを光により報知することができる。よって、使用者が接近停止状態となる前に、光照射装置12がターゲット位置をボウル面4上に照射させなくとも、使用者は、自己が検知されている状態であることを報知装置14により認識することができる。よって、使用者が小便器本体2に接近中に使用者を検知していることを使用者に報知させ、使用者が小便器装置1が故障していると誤認することを抑制できる。
さらに、本発明の一実施形態の小便器装置1によれば、光照射装置12及び報知装置14は、スプレッダー10内に収納されるので、小便器本体2のボウル面4にスプレッダー10が取付けられた状態で、光照射装置12及び報知装置14がスプレッダー10内に収納された状態となる。よって、光照射装置12及び報知装置14が独立して設けられることなく、小便器装置1の意匠性の低下を抑制できる。また、ボウル面4上のスプレッダー10に報知装置14が設けられるので、使用者が報知装置14を視認しやすくできる。
また、本発明の一実施形態の小便器装置1によれば、尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように光照射装置12を制御することにより、例えば尿流が多い状態のときに光の照度を強める、又は例えば例えば尿流が比較的少ない状態のときに光の状態を点滅させる或いは光の照度を弱める等を実行させることができ、使用者に尿をターゲット位置に当てることを比較的強く意識させることができる。よって、尿が小便器本体2の外側に出てしまうことをより抑制することができる。
1 小便器装置
2 小便器本体
4 ボウル面
10 スプレッダー
12 光照射装置
14 報知装置
16 人体検知センサ
18 尿流検知センサ
20 制御装置
A 使用者
D 接近動作
E 離反動作
F 矢印
I 第1信号
Q 第2信号
T 輝点
L 照射イメージ
W 壁面

Claims (4)

  1. 使用者が小便を当てるべきターゲット位置の指示機能を備えた小便器装置であって、
    小便を受けるボウル面及びこのボウル面の底部に設けられた排水口を備えた小便器本体と、
    上記ボウル面に取り付けられ、上記ボウル面に洗浄水を吐水する吐水装置と、
    上記小便器本体に接近する使用者の速度の変化又は上記小便器本体までの距離の変化を検知する検知装置と、
    上記ボウル面上に光を照射することにより、使用者が小便を当てるべきターゲット位置をターゲットマークとして上記ボウル面上に指示する光照射装置と、
    上記検知装置による検知に基づいて、上記光照射装置からの光の照射を制御する制御装置と、を有し、
    上記制御装置は、
    上記検知装置による使用者の検知に基づいて開始される主点灯前モードと、
    上記検知装置による検知により使用者が接近停止状態となったとの判断に基づいて開始され、使用者が小便を当てるべきターゲット位置を上記ボウル面上に指示するように上記光照射装置を制御する主点灯モードと、を備え
    上記制御装置の上記主点灯前モードは、上記小便器本体に接近する使用者の立ち止まりの契機となるような上記ターゲットマークの表示変化を使用者に与えることを抑制するように、上記光照射装置を、上記主点灯モードにおける光の照度よりも低い照度の低照度点灯状態に制御する又は未点灯状態で待機するように制御することを特徴とする小便器装置。
  2. さらに、使用者に使用者を検知している状態であることを光により報知する報知装置を備え、
    上記制御装置は、上記検知装置によって使用者の接近動作が検知されているときに上記報知装置による報知を実行させる、請求項1に記載の小便器装置。
  3. 上記光照射装置及び上記報知装置は、上記吐水装置内に収納される、請求項2に記載の小便器装置。
  4. さらに、上記ボウル面に対して放尿された尿流を検知する尿流検知装置を備え、
    上記制御装置は、上記主点灯モードにおいて、上記尿流検知装置によって検知した尿流の状態に応じて照射される光の状態を変化させるように上記光照射装置を制御する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器装置。
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