JP6798929B2 - 建具 - Google Patents
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Description
このように、戸先錠は、障子を閉めることでフック部を係合孔に係合して、障子をスライド移動できない自動施錠をする構成とされている。
このように、第一位置から第二位置へ案内されたフック部材は位置保持機構によって第二位置に保持されるので、障子を閉める際に、第一位置にあるフック部材が第二位置まで回転されないまま第一位置に残り続けることなく強制的に第二位置に配置でき、障子が閉鎖時に意図せずに施錠されるおそれをなくすことができる。
また、フック部材が第二位置にある状態で障子が閉められる場合には、フックガイド面は鎌状のフック部に当たることがなくフック部材は第二位置を維持することとなるので、障子が閉められても解錠状態を維持できる。
本発明の建具によれば、前述したように、第一位置から第二位置へ案内されたフック部材は位置保持機構によって第二位置に保持されるので、障子を閉める際に、第一位置にあるフック部材が第二位置まで回転されないまま第一位置に残り続けることなく強制的に第二位置に配置でき、障子が閉鎖時に意図せずに施錠されるおそれをなくすことができる。
また、このような構成によれば、例えば障子に温度変化による反り等が生じたために当該障子が建具の見込み方向における一方側に寄って位置する場合には、第一位置にあるフック部材がフックガイド面によって第二位置まで案内しきれないことが想定されるが、本発明では、障子の閉鎖移動に伴って、フックガイド面とは逆向きに傾斜した障子ガイド面によって障子を建具の見込み方向に案内することで、フックガイド面を当接相手であるフック部材または錠受け部材にしっかりと当てることができて、フック部材を第二位置まで案内できる。
このような構成によれば、例えば障子ガイド面が形成されたガイド部材などを、台座に取り付ける場合と比べて、部品点数を削減できる。また、前述したガイド部材、台座および錠受け部材の三つの部材の相互の位置決めをする場合と比べて、ガイド部材および台座の寸法誤差などを考慮する必要がなく、障子ガイド面がある台座と錠受け部材との二つの部材の相互の位置決めをすればよいので、障子ガイド面の錠受け部材に対する位置決めが容易となる。
本発明の建具によれば、前述したように、第一位置から第二位置へ案内されたフック部材は位置保持機構によって第二位置に保持されるので、障子を閉める際に、第一位置にあるフック部材が第二位置まで回転されないまま第一位置に残り続けることなく強制的に第二位置に配置でき、障子が閉鎖時に意図せずに施錠されるおそれをなくすことができる。
また、このような構成によれば、掛り突部を被掛り突部に対してフック部材の回転方向における一方側に配置した状態でフック部材を第一位置に配置でき、また、掛り突部を被掛り突部に対してフック部材の回転方向における他方側に配置した状態でフック部材を第二位置に配置できる。そして、フック部材に回転力が加えられても、被掛り突部が弾性支持部の弾性力に抗して掛り突部を乗り越えられない限り、フック部材を第一位置または第二位置に保持できる。また、フック部材に回転力が加えられ、被掛り突部が弾性支持部の弾性力に抗して掛り突部を乗り越えると、フック部材の回転位置は第一位置および第二位置間で切り替えられる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係る建具としての引き違い窓1は、建物躯体の開口部に設置されるものである。引き違い窓1は、窓枠2(建具枠)と、左右引き違い形式にスライド可能に窓枠2内に配置される外障子3および内障子4とを備えており、外障子3の戸先側には戸先錠50が設置されており、内障子4の戸先側には戸先錠60が設置されている。
ここで、図に示すX、Y、Z軸方向は互いに直交しており、本実施形態では、X軸方向は後述する左右の縦枠23,24の見付け方向に沿っており、Y軸方向は後述する上枠21および下枠22の見付け方向に沿っており、Z軸方向は引き違い窓1の見込み方向に沿っている。
窓枠2は、樹脂押出形材によって形成された上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24を枠組みして構成されている。
上枠21および下枠22には上レールおよび下レールがそれぞれ形成されており、外障子3と内障子4がX軸方向にスライド可能に嵌合されている。
また、縦枠23には、室外見付け片部232の室内面に沿ってガイド部材25が設置されている。ガイド部材25は、閉鎖移動する外障子3に当接して室外側から室内側へ案内するものであり、外障子3のスライド方向に対して傾斜しているとともに、縦枠見込み片部231側の一端が室外見付け片部232の端部よりも室内側に位置しているガイド面251を有している。
なお、図1において右側に示す縦枠24は、縦枠23と同じ断面形状の樹脂押出形材によって形成されており、縦枠23に対して左右逆向きに配置されている。
錠受け部材51は、図3に示すように、金属板を断面略L字状に折曲して形成されており、縦枠23に固定された固定板部511と、固定板部511から見付け方向に延出した係合板部512と、係合板部512の延出端部からX軸方向(外障子3のスライド方向と同方向)に対して室外側に向かって傾斜した傾斜板部513とを有している。
このフックガイド面515は、縦枠23の見付け方向内側における一端516が見付け方向外側における他端517よりもZ軸方向において室外側に位置している。
台座本体部531には、上下二つの取付孔533と、台座本体部531の上下方向における中間位置でその表面側から裏面側に貫通した貫通孔534と、貫通孔534よりも上側および下側の位置で軸ピン56を受ける軸受け溝535と、貫通孔534よりも上側および下側の位置で位置保持部材55の後述する掛け爪552が掛けられる掛け孔536とが形成されている。この台座53は、取付孔533にねじが挿通されて縦框33の室内見付け片部362にねじ込まれることで、縦框33の室内面に固定される。
この台座53において、台座本体部531の縦縁部531Aのうち貫通孔534よりも上側および下側の位置に形成された上下二つの障子ガイド部57が当該台座本体部531と一体的に形成されている。
障子ガイド面571は、外障子3を引き違い窓1の見込み方向において室外側へ案内するためのものである。この障子ガイド面571は、図5に示すように、外障子3のスライド方向(X軸方向)に対して傾斜しており、縦框33の見付け方向外側における一端572(戸先側の一端)が見付け方向内側における他端573よりもZ軸方向において室外側に位置している。障子ガイド面571の傾斜向きは、前述したフックガイド面515の傾斜向きとは逆向きである。
被掛り突部545には、第一摺動面546および第二摺動面547が形成されており、第一摺動面546および第二摺動面547が連続する部分によって被掛り突部545の頂部548が尖形状に形成されている。第一摺動面546および第二摺動面547は、回転軸心Cと頂部548とを結ぶ仮想線に対して傾斜しており、本実施形態ではこれらの傾斜角度は互いに等しい。
このフック部544は、施錠操作部542の回転操作によってフック部材54が図2に実線で示す第二位置から二点鎖線で示す第一位置へのR1方向に回転することで、錠受け部材51の係合孔514に係合される。また、フック部544は、解錠操作部543の回転操作によってフック部材54が第一位置から第二位置へのR2方向に回転することで、係合孔514との係合が解除される。
各掛け爪552は、前述した台座53の各掛け孔536に掛けられることで、位置保持部材55を台座53に装着している。弾性支持部553は、本体板部551からX軸方向に沿って延びている。
フック部材54が第一位置にある場合、掛り突部554は被掛り突部545に対してフック部材54の回転方向における一方側に配置される。また、フック部材54が第二位置にある場合、掛り突部554は被掛り突部545に対してフック部材54の回転方向における他方側に配置される。フック部材54の回転位置は、被掛り突部545が弾性支持部553の弾性力に抗して掛り突部554を乗り越えない限り、第一位置および第二位置のいずれか一方の位置に保持され、被掛り突部545が掛り突部554を乗り越えた場合には、第一位置から第二位置への切り替え、または第二位置から第一位置への切り替えが行われる。
ここで、施錠操作部542を押し操作してフック部材54をR1方向に回転し、フック部材54の回転位置を第二位置から図2に二点鎖線で示す第一位置へ切り替えて、フック部544を係合孔514に差し込む。これにより、戸先錠50によって外障子3を施錠した施錠状態となる。
また、解錠操作部543を押し操作してフック部材54をR2方向に回転し、フック部材54の回転位置を第一位置から第二位置へ切り替えて、フック部544を係合孔514から抜き出す。これにより、外障子3を解錠した解錠状態となる。
このように戸先錠50を手動操作することで、外障子3を施錠、解錠する。
図7に示すように、外障子3が縦枠23に向かってスライド方向に閉鎖移動されると、フック部544は、フックガイド面515の一端516側の部分(先端部分)に当たり、当該フックガイド面515に沿って摺動しながら室内側へ案内され、フック部材54がR2方向に回転されながら第一位置から第二位置へ切り替えられる。これにより、戸先錠50は、外障子3の閉鎖移動に伴って自動解錠動作を行う。
これにより、フックガイド面515の室内外方向の寸法(Z軸方向の寸法)だけフック部544の先端が室内側に変位するため、被掛り突部545の頂部548が被掛り突部554の第一摺動面555に摺接した後、被掛り突部545の頂部548が掛り突部554の頂部557を乗り越えることが出来る程度に、フック部544をR2方向へ大きく回動することが可能となる。
この図8に示す状態の場合では、当接開始時からフック部544はフックガイド面515の先端部分よりも室外側部分に当接するため、フック部544とフックガイド面515の摺動距離は図7に示す状態と比較して減少することになる。
この際、台座53に障子ガイド部57が設けられていない場合、フック部544がR2方向に回動する際に、被掛り突部545が掛り突部554を乗り越えることが出来ない可能性がある。
これにより、フックガイド面515の室内側方向の寸法(Z軸方向の寸法)より短い寸法しかフック部544の先端が室内側に変位しないため、被掛り突部545の頂部548が被掛り突部554の第一摺動面555に摺接している間に、フックガイド面515に対するフック部544の摺動が終わり、被掛り突部545の頂部548が掛り突部554の頂部557を乗り越えることが出来ない。
その状態で外障子3を更に閉じ方向へ移動すると、フック部544が係合孔514に入り込むため、外障子3を閉じきった位置において錠本体52と錠受け部材51で施錠される。
これにより、フック部544がフックガイド面515の他端517側に位置し、フックガイド面515によってフック部544を室内側に案内しきれない状態となっても、図9に示す状態で障子ガイド面571のうち傾斜板部513の先端が当接した位置から室内側に位置した部分の室内外方向の寸法(Z軸方向の寸法)の分だけ、外障子3がフック部544に対して室外側に引き離され、フック部材54はR2方向に回転する。この回転により、前述したようにフック部544とフックガイド面515の摺動距離が図7に示す状態として減少した場合であっても、傾斜板部513と障子ガイド面571との摺動距離を稼ぐことができ、被掛り突部545の頂部548が掛り突部554の第一摺動面555に摺接し、掛り突部554の頂部557を乗り越えることができる。このため、図10に示すように、フック部材54の回転位置を第一位置から第二位置へ切り替えられ、戸先錠50は、内反りした外障子3の自動解錠動作を行う。
外障子3の閉鎖移動によって、第一位置にあるフック部材54のフック部544の傾斜面544Aは錠受け部材51のフックガイド面515に当接し、外障子3の閉鎖移動に伴ってフック部544はフックガイド面515に沿って室内側へ案内され、フック部材54の回転位置は第一位置から第二位置へ切り替えられる。
さらに外障子3が閉鎖移動されると、縦框33がガイド部材25のガイド面251に当接し、図12に示すように外障子3を室内側へ案内する。これにより、フック部544は錠受け部材51の係合板部512に対して室内側に離れて配置される。このように、戸先錠50は、外障子3の閉鎖移動に伴って、当該外反りした外障子3を室内側へ案内しながら自動解錠動作を行う。
なお、戸先錠60により自動解錠動作は、前述した戸先錠50による自動解錠動作と概略同様であるので、その詳細な動作説明を省略する。
(1)フックガイド面515が錠受け部材51に形成されている場合には、外障子3が閉鎖移動すると、フックガイド面515がフック部材54に当たってフック部材54を第一位置から第二位置へ案内する。
このように、第一位置から第二位置へ案内されたフック部材54は位置保持機構58によって第二位置に保持されるので、外障子3を閉める際に、第一位置にあるフック部材54が第二位置まで回転されないまま第一位置に残り続けることなく強制的に第二位置に配置でき、外障子3が閉鎖時に意図せずに施錠されるおそれをなくすことができる。
(2)フック部材54が第一位置にある状態で外障子3が閉められる場合には、フックガイド面515が鎌状のフック部544に当たってフック部材54を第二位置へ案内することとなるので、外障子3が閉鎖時に意図せずに施錠されるおそれをなくすことができる。
また、フック部材54が第二位置にある状態で外障子3が閉められる場合には、フックガイド面515は鎌状のフック部544に当たることがなくフック部材54は第二位置を維持することとなるので、外障子3が閉められても解錠状態を維持できる。
(3)外障子3に温度変化による内反り等が生じたために当該外障子3が室内側に寄って位置する場合には、第一位置にあるフック部材54がフックガイド面515によって第二位置まで案内しきれないことが想定されるが、本実施形態では、外障子3の閉鎖移動に伴って、フックガイド面515とは逆向きに傾斜した障子ガイド面571によって外障子3を引き違い窓1の見込み方向に案内することで、フックガイド面515を当接相手であるフック部材54にしっかりと当てることができて、フック部材54を第二位置まで案内できる。
(4)障子ガイド面571が形成されたガイド部材などを台座53に取り付ける場合と比べて、部品点数を削減できる。また、前述したガイド部材、台座53および錠受け部材51の三つの部材の相互の位置決めをする場合と比べて、ガイド部材および台座53の寸法誤差などを考慮する必要がなく、障子ガイド面571がある台座53と錠受け部材51との二つの部材の相互の位置決めをすればよいので、施工時における障子ガイド面571の錠受け部材51に対する位置決めが容易となる。
(5)掛り突部554を被掛り突部545に対してフック部材54の回転方向における一方側に配置した状態でフック部材54を第一位置に配置でき、また、掛り突部554を被掛り突部545に対してフック部材54の回転方向における他方側に配置した状態でフック部材54を第二位置に配置できる。そして、フック部材54に回転力が加えられても、被掛り突部545が弾性支持部553の弾性力に抗して掛り突部554を乗り越えられない限り、フック部材54を第一位置または第二位置に保持できる。また、フック部材54に回転力が加えられ、被掛り突部545が弾性支持部553の弾性力に抗して掛り突部554を乗り越えると、フック部材54の回転位置は第一位置および第二位置間で切り替えられる。
(6)被掛り突部545および掛り突部554の頂部548,557は尖形状である。このため、例えば被掛り突部545および掛り突部554の頂部548,557に平坦面が形成されている場合と比べて、被掛り突部545の頂部548が掛り突部554の頂部557を速やかに乗り越えることができ、フック部材54の回転による第一位置および第二位置の切り替えを円滑に行うことができる。
(7)被掛り突部545および掛り突部554には、互いに摺動可能に当接する第一摺動面546,555および第二摺動面547,556が形成され、第一摺動面546,555および第二摺動面547,556が連続する部分によって被掛り突部545および掛り突部554の頂部548,557が形成されている。
このため、これら摺動面546,555,547,556同士が摺動可能に当接することで、フック部材54を回転方向における一方側や他方側に付勢でき、フック部材54の回転位置を安定させることができる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、錠受け部材51が窓枠2に取り付けられ、錠本体52が障子(外障子3、内障子4)に取り付けられているが、これに限らず、錠受け部材51が障子3に取り付けられ、錠本体52が窓枠2に取り付けられていてもよい。
Claims (4)
- 建具枠と、前記建具枠内にスライド方向に開閉自在に配置された障子と、前記障子を施錠する戸先錠とを備えた建具であって、
前記戸先錠は、係合孔が形成された錠受け部材および錠本体を備え、
前記錠受け部材は、前記建具枠および前記障子のうちのいずれか一方に取り付けられ、
前記錠本体は、前記建具枠および前記障子のうちのいずれか他方に取り付けられた台座と、前記台座に対して回転可能に取り付けられているとともに、前記錠受け部材に係合可能な第一位置および前記錠受け部材との係合を解除可能な第二位置に配置されるフック部材と、前記フック部材を前記第一位置および前記第二位置に保持する位置保持機構とを備え、
前記フック部材には、当該フック部材の前記第二位置から前記第一位置への回転によって前記係合孔に係合され、かつ、当該フック部材の前記第一位置から前記第二位置への回転によって前記係合孔との係合が解除される鎌状のフック部が形成され、
前記錠受け部材には、鎌状のフック部に当接して前記フック部材を前記第一位置から前記第二位置へ案内可能に、前記スライド方向に対して傾斜したフックガイド面が形成され、
前記フックガイド面は、前記第一位置にある前記フック部材の鎌状のフック部に対して前記スライド方向に対向し、かつ、前記第二位置にある前記フック部材の鎌状のフック部に対して前記対向から外れた位置に配置されている
ことを特徴とする建具。 - 建具枠と、前記建具枠内にスライド方向に開閉自在に配置された障子と、前記障子を施錠する戸先錠とを備えた建具であって、
前記戸先錠は、錠受け部材および錠本体を備え、
前記錠受け部材は、前記建具枠および前記障子のうちのいずれか一方に取り付けられ、
前記錠本体は、前記建具枠および前記障子のうちのいずれか他方に取り付けられた台座と、前記台座に対して回転可能に取り付けられているとともに、前記錠受け部材に係合可能な第一位置および前記錠受け部材との係合を解除可能な第二位置に配置されるフック部材と、前記フック部材を前記第一位置および前記第二位置に保持する位置保持機構とを備え、
少なくとも前記錠受け部材および前記フック部材のうちの一方の部材には、当該他方の部材に当接して前記フック部材を前記第一位置から前記第二位置へ案内可能に、前記スライド方向に対して傾斜したフックガイド面が形成され、
少なくとも前記台座および前記錠受け部材のうちの一方の部材には、当該他方の部材に当接して前記障子を前記建具の見込み方向に案内可能に、前記スライド方向に対して前記フックガイド面とは逆向きに傾斜した障子ガイド面が形成されている
ことを特徴とする建具。 - 請求項2に記載の建具において、
前記障子ガイド面は、前記台座に一体的に形成されている
ことを特徴とする建具。 - 建具枠と、前記建具枠内にスライド方向に開閉自在に配置された障子と、前記障子を施錠する戸先錠とを備えた建具であって、
前記戸先錠は、錠受け部材および錠本体を備え、
前記錠受け部材は、前記建具枠および前記障子のうちのいずれか一方に取り付けられ、
前記錠本体は、前記建具枠および前記障子のうちのいずれか他方に取り付けられた台座と、前記台座に対して回転可能に取り付けられているとともに、前記錠受け部材に係合可能な第一位置および前記錠受け部材との係合を解除可能な第二位置に配置されるフック部材と、前記フック部材を前記第一位置および前記第二位置に保持する位置保持機構とを備え、
少なくとも前記錠受け部材および前記フック部材のうちの一方の部材には、当該他方の部材に当接して前記フック部材を前記第一位置から前記第二位置へ案内可能に、前記スライド方向に対して傾斜したフックガイド面が形成され、
前記位置保持機構は、前記フック部材の回転軸心側から径方向に突出して当該フック部材に形成された被掛り突部と、前記フック部材の回転方向において前記被掛り突部に掛かる掛り突部、および前記フック部材の回転によって前記被掛り突部が前記掛り突部を乗り越え可能に弾性支持する弾性支持部を有した位置保持部材とによって構成されている
ことを特徴とする建具。
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