JP6659426B2 - 建具 - Google Patents
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Description
また、障子の屋外側には屋外ハンドルを備えており、非常時には屋外ハンドルの操作で第一連結部材を介してグレモン錠を解錠すると共に、連動する第二連結部材を介して角度規制アームと受け部材の係合を解除して障子を全開できるようにしている。
本発明によれば、非常時等に屋外側から障子を開放するには、外部ハンドルを開放操作することでブラケットを連動させて開口部材から規制部材を相対的に離脱させ、同時に連動部材を連動させることで枠体と障子のロックを解錠させることができる。そのため、外部ハンドルで障子を開放作動させることで全開開放させることができる。
また、内部ハンドルの操作時には作動軸が挿入されていても長穴を通した連動部材の移動を許容し、外部ハンドルの操作時には連動するブラケットの作動軸によって連動部材を移動させて枠体と障子のロックを解除できる。
本発明によれば、障子を所定角度だけ開放するには、閉鎖状態から内部ハンドルを開放操作することで連動部材を移動させて枠体と障子のロックを解錠させ、障子を開放作動させることで枠体と障子との間で開口部材と規制部材を係合状態で開口部材に沿って規制部材を相対移動させて所定角度まで障子を開放させることができる。そして、非常時等に屋外側から障子を開放するには、外部ハンドルを開放操作することでブラケットを連動させて開口部材から規制部材を相対的に離脱させ、これと同時にブラケットを介して連動部材を連動させることで枠体と障子のロックを解錠させることができる。そして、外部ハンドルで障子を作動させることで全開開放させることができる。
また、外部ハンドルの操作に連動する仲介ブラケットを介して作動ブラケットを連動させ、作動ブラケットに設けた作動軸を長穴を通して作動することで長穴の端部から連動部材を移動させて枠体と障子のロックを解錠させることができる。
本発明によれば、外部ハンドルの操作に連動して規制部材を開口部材のカム溝に沿って相対移動させ、開口部材の離脱部においてカム溝から規制部材を相対的に離脱させることで、障子の開放角度を規制する開口部材と規制部材との係合を解除できる。
しかも、外部ハンドルの操作によって、ブラケットの移動による障子を解錠する連動部材の連動と開口部材及び規制部材の解除とを行うことができるため、構成と作動が簡単であり部品点数が少なくコストが低廉になる。
図1に示す実施形態による縦辷り出し窓1は、躯体の開口部2に上枠3及び下枠4と左右の縦枠5、6とが四角形枠状に形成された枠体7を取り付けている。枠体7内に開閉可能に納めた障子9は、上框10及び下框11と左右の縦框12,13とが略四角形枠状に形成された框体14を有している。框体14の内部には例えば複層ガラスからなるガラスパネル15を納めている。障子9の吊元は枠体7の見付け方向の一端部である縦枠6近傍に設けられ、その軸線は上下方向に延びて上枠3と下枠4に支持されている。
そして、吊先側の縦框12には障子9を開閉操作するための内部ハンドル16が内部に設けられている。この縦框12と縦枠5との間には図2以降に示す障子9の開閉装置17が設置されている。
図4に示すように、小開口規制アーム25は例えば板状であり、その長手方向の下部から基板29方向に向けてカム溝25aが形成されており、カム溝25aの長さ方向の途中または端部に屈曲部25bが形成されている。屈曲部25bはカム溝25aから後述する規制軸44を離脱させる離脱部に含まれる。
また、切欠19aの近傍に固定した基板37に揺動軸38が設置されており、この揺動軸38には仲介ブラケット40が揺動可能に支持されている。揺動軸38の一端側には外部ハンドル19の切欠19aに嵌合する揺動ピン40aが固定され、他端側には軸部材40bが固定されている。この軸部材40bには例えば略くの字状の作動ブラケット41が揺動可能に垂下されており、その下端部には連動棒31に形成された長穴31bに摺動可能に嵌入された作動ピン42が作動軸として固定されている。
しかも、仲介ブラケット40の揺動によって規制軸44も上方に揺動するため、規制軸44は小開口規制アーム25のカム溝25aを上昇して屈曲部25bの上方に移動するため、カム溝25aから外れることになる。
縦辷り出し窓1の通常の使用状態において、図2及び図3は障子9の閉鎖状態を示していて、外部ハンドル19は操作されないために仲介ブラケット40と作動ブラケット41も静止状態に保持されている。この状態で障子9に設けたロックピン33は縦枠5に設けた連動締り受け23の当接部23bに当接して閉鎖位置に施錠されている。
そして、内部ハンドル16を把持しながら障子9を開放作動させると、静止状態の仲介ブラケット40に保持された規制軸44が小開口規制アーム25のカム溝25aに係合した状態で摺動しながら小開口規制アーム25を押して支軸29a回りに回動させ、障子9を開放させる。障子9は規制軸44がカム溝25aの下端部に移動した位置で停止し、小開口位置に開放して保持される。この状態で換気や排煙等を行える。
そして、障子9を全開作動から閉鎖位置に戻し、外部ハンドル19を下降位置に戻すと、規制軸44は屈曲部25bからカム溝25a内に戻り、連動棒31も降下するためロックピン33も連動締り受け23に係合する施錠位置に戻る。
なお、障子9が小開口位置にあるときに屋外側から障子9を全開位置に開放する場合には、障子9を外側から押して閉鎖させた後で上述のように外部ハンドル19を操作させるとよい。
しかも、外部ハンドル19の開放操作によって、小開口規制アーム25から規制軸44を解除するための仲介ブラケット40の移動と障子9を解錠する連動棒31の上昇のための作動ブラケット41の移動とを連動して行うことができるため、構成と組み立てと作動が簡単であり部品点数が少なく製造コストが低廉になる。また、内部ハンドル16の操作で上昇する連動棒31を外部ハンドル19によっても上昇できるため、この点でも構成が簡単である。
しかも、作動ブラケット41の回動による作動ピン42の上昇ストロークは内部ハンドル16による連動棒31の上昇ストロークより長いので、外部ハンドル19の操作による小開口規制アーム25の上昇時に、小開口規制アーム25の下端側の屈曲部25bから規制軸44を確実にカム溝25aから外すことができる。また、障子9の小開口開放時には規制軸44がカム溝25aから離脱することをストッパピンで阻止できる。
本発明による建具として縦辷り出し窓1を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、小開口規制アーム25等の開閉装置17を上框または下框等の横框と上枠または下枠等の横枠との間に取り付けた横辷り出し窓やその他の開き窓等、各種の建具にも適用できる。横辷り出し窓に本発明を適用した場合、連動棒31は横移動し、小開口規制アーム25に設けたカム溝25aと規制軸44とは横方向に互いに係合して摺動することで障子9を所定角度開放させることができる。
5 縦枠
7 枠体
9 障子
12 縦框
16 内部ハンドル
17 開閉装置
19 外部ハンドル
23 連動締り受け
25 小開口規制アーム
25a カム溝
31 連動棒
31b 長穴
33 ロックピン
40 仲介ブラケット
41 作動ブラケット
42 作動ピン
44 規制軸
Claims (5)
- 枠体内に開閉可能な障子を取り付けた建具において、
前記枠体と障子の一方に設けられた規制部材と、
前記枠体と障子の他方に設けられていて前記規制部材と連動して前記障子を所定角度開放させる開口部材と、
前記障子の屋外側に設けられた外部ハンドルと、
前記外部ハンドルの開放操作に連動して移動することで前記枠体と障子のロックを解除する連動部材と、
前記外部ハンドルの開放操作に連動して前記開口部材と規制部材の係合を解除させると共に前記連動部材を移動させるブラケットと、
を備え、
前記連動部材に設けた長穴に前記ブラケットに設けた作動軸が嵌入されており、前記外部ハンドルの操作時には前記作動軸が長穴を摺動して長穴の端部から前記連動部材を移動させて前記枠体と障子のロックを解除するようにしたことを特徴とする建具。 - 枠体内に開閉可能な障子を取り付けた建具において、
前記枠体と障子の一方に設けられた規制部材と、
前記枠体と障子の他方に設けられていて前記規制部材と連動して前記障子を所定角度開放させる開口部材と、
前記障子の屋内側に設けられた内部ハンドルと、
前記障子の屋外側に設けられた外部ハンドルと、
前記内部ハンドルの開放操作に連動して移動することで前記枠体と障子のロックを解除する連動部材と、
前記外部ハンドルの開放操作に連動して前記開口部材と規制部材の係合を解除させると共に前記連動部材を移動させて前記枠体と障子のロックを解除するブラケットと、
を備え、
前記ブラケットは、前記規制部材を有していて前記外部ハンドルに連動する仲介ブラケットと、前記仲介ブラケットに連動して前記連動部材に設けた長穴に嵌入する作動軸を有する作動ブラケットとを有しており、
前記内部ハンドルの操作時に作動軸は前記長穴に嵌入された状態で前記連動部材の移動を許容し、前記外部ハンドルの操作時に前記作動軸に連動して前記連動部材を移動させるようにしたことを特徴とする建具。 - 前記連動部材に設けた長穴に前記ブラケットに設けた作動軸が嵌入されており、前記外部ハンドルの操作時には前記作動軸が長穴を摺動して長穴の端部から前記連動部材を移動させて前記枠体と障子のロックを解除するようにした請求項2に記載された建具。
- 枠体内に開閉可能な障子を取り付けた建具において、
前記枠体と障子の一方に設けられた規制部材と、
前記枠体と障子の他方に設けられていて前記規制部材と連動して前記障子を所定角度開放させる開口部材と、
前記障子の屋内側に設けられた内部ハンドルと、
前記障子の屋外側に設けられた外部ハンドルと、
前記内部ハンドルの開放操作に連動して移動することで前記枠体と障子のロックを解除する連動部材と、
前記外部ハンドルの開放操作に連動して前記開口部材と規制部材の係合を解除させると共に前記連動部材を移動させて前記枠体と障子のロックを解除するブラケットと、
を備え、
前記連動部材に設けた長穴に前記ブラケットに設けた作動軸が嵌入されており、前記外部ハンドルの操作時には前記作動軸が長穴を摺動して長穴の端部から前記連動部材を移動させて前記枠体と障子のロックを解除するようにしたことを特徴とする建具。 - 前記開口部材は、前記規制部材を嵌入して相対的にガイドするカム溝を有すると共に、前記外部ハンドルの作動に連動して前記規制部材を前記カム溝から離脱させる離脱部を有している請求項1乃至4のいずれか一項に記載された建具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016067302A JP6659426B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 建具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016067302A JP6659426B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 建具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017179830A JP2017179830A (ja) | 2017-10-05 |
JP6659426B2 true JP6659426B2 (ja) | 2020-03-04 |
Family
ID=60006656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016067302A Active JP6659426B2 (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | 建具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6659426B2 (ja) |
-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016067302A patent/JP6659426B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017179830A (ja) | 2017-10-05 |
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