JP6798100B2 - 内視鏡用高周波処置具 - Google Patents
内視鏡用高周波処置具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6798100B2 JP6798100B2 JP2015205865A JP2015205865A JP6798100B2 JP 6798100 B2 JP6798100 B2 JP 6798100B2 JP 2015205865 A JP2015205865 A JP 2015205865A JP 2015205865 A JP2015205865 A JP 2015205865A JP 6798100 B2 JP6798100 B2 JP 6798100B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pieces
- pair
- scissors
- spacer
- treatment tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Description
即ち、一対の鋏片の開閉時にスリット内部で動作する鋏片の表面は、保持枠の内側面との接触により擦れて絶縁性被膜が剥離する場合があった。ここで、一対の鋏片の開閉動作により、絶縁性被膜が剥離した箇所が、保持枠の外部に表出することによって、刃部以外の導電性部分が生体組織に接触する虞が生じ問題であった。
図6および図7に示す内視鏡用高周波処置具900は、鋏片212、222の回動軸29に軸支された箇所よりも基端側において、段差部110を有しており、段差部110よりも基端側の厚みが、段差部110よりも先端側の厚みよりも小さく形成されている。内視鏡用高周波処置具900は、段差部110の高さ寸法以下の厚みのリンク片17、27と鋏片212、222とが軸170、270により互いに軸支されており、少なくとも鋏片212、222の外側面と、腕部910の内側面とが当接する関係にある。そのため、一対の鋏片212、222が対向する腕部910の間で安定に配置されている。尚、鋏片212よりも紙面奥側に設けられた腕部910は図示省略している。対抗する二本の腕部910は、基端部912とともに保持枠914を構成している。
本発明の内視鏡用高周波処置具の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また本発明に関し、一対の把持片とは、操作部の操作により開閉動作可能な部分を意味し、閉じ方向に動作することによって生体組織を挟むことが可能な部分を意味する。本発明における把持片は、たとえば、薄板状の刃部を備える鋏片、開口部が対向する椀状のカップ片を包含する。
また本明細書において、側面視とは、特段の断りがない場合には、回動軸29の軸心方向に腕部16を目視することを意味する。
以下に、本発明の第一実施形態にかかる内視鏡用高周波処置具100について図1から図4を用いて説明する。また比較のために従来技術である内視鏡用高周波処置具を図6、図7に示す。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる内視鏡用高周波処置具100の全体側面図である。図2は、内視鏡用高周波処置具100の閉鎖状態における先端部の側面図である。図3は、内視鏡用高周波処置具100の開放状態における先端部の側面図である。図4(a)は組み合わせる前の処置部10および保持枠20の部分上面図であり、図4(b)は内視鏡用高周波処置具100の処置部10および保持枠20に部分上面図である。
図6は、従来の内視鏡用高周波処置具900の先端部の側面図であり、開放状態である一対の鋏片212、222を示す。図7は、従来の内視鏡用高周波処置具900の先端部の側面図であって、閉鎖状態である一対の鋏片212、222を示す。
尚、図2、3、5、6において、コイル41、絶縁性被膜42、および基端部19は、理解容易のために、縦断面を示している。
内視鏡用高周波処置具100は、操作ワイヤ30と、処置部10と、接続端子52と、操作部50と、保持枠20と、を有している。
操作ワイヤ30は、体内に挿入される可撓管(シース40)に進退自在に挿通された導電性のワイヤである。
処置部10は、把持片(鋏片12、22)を備え、把持片(鋏片12、22)は、回動軸29により互いに開閉動作可能に軸支され導電性の刃部13、23を備えるとともに刃部13、23を除いた周面の略全面が絶縁性被膜18、28で被覆されている。接続端子52は、刃部13、23に高周波電圧を印加する端子である。
操作部50は、可撓管(シース40)の基端部に付設され操作ワイヤ30を進退操作して処置部10を操作し、把持片(鋏片12、22)を開閉させる。保持枠20は、対向する一対の腕部16の内側に処置部10の一部を収容するとともに回動軸29の両端を保持している。
かかる構成を備える内視鏡用高周波処置具100は、腕部16に収容された鋏片12、22の配置位置が、回動軸29の軸心方向にぶれることがなく、鋏片12、22の配置位置が安定している。配置位置が安定していることにより、鋏片12、22の操作性は良好である。
即ち、内視鏡用高周波処置具100は、一対の把持片が、薄板状の刃部13、23をそれぞれ有する一対の鋏片12、22である。薄板状の刃部13、23の刃先は、それぞれ閉じ方向に向かっており、一対の鋏片12、22の閉じ方向の動作によって生体組織(図示省略)に剪断力を付与する。生体組織に刃部13、23に剪断力を付与した状態で、刃部13、23に高周波電圧を印加することによって当該生体組織を焼灼して切開(切除)することができる。
内視鏡用高周波処置具100は、内視鏡の鉗子孔(図示せず)に挿入して用いられ、生体組織(図示せず)に剪断力を付与するとともに高周波電圧を印加して切開する器具である。内視鏡用高周波処置具100は、一対の鋏片12、22と、操作ワイヤ30と、を備えている。一対の鋏片12、22には、互いに開閉可能に軸支され生体組織に剪断力を付与する刃部13、23をそれぞれ有している。一対の鋏片12、22を備える処置部10が、内視鏡用高周波処置具100の先端部に設けられている。処置部10は操作ワイヤ30により開閉駆動される。操作ワイヤ30は、たとえば、ステンレス鋼などの導電性の金属材料で作成されている。操作ワイヤ30は、鋏片12、22の基端部に駆動力を付与して、鋏片12、22の先端部を開閉操作する部材である。
本実施形態におけるスペーサ部15は、保持枠20に完全に収容されており、側面視にてスペーサ部15の全体が2本の腕部16に覆われている。
即ち、本実施形態におけるスペーサ部15は、回動軸29の周囲以外の箇所、たとえば、リンク片17における対向面156(図4参照)に設けられてもよい。ただし、かかる構成では、鋏片12、22と腕部16とは離間するものの、操作部50によって操作されて鋏片12、22が動作したときに、鋏片12、22が腕部16の方向に対して僅かにぶれる可能性がある。これに対し、スペーサ部15が、鋏片12、22における対向面154(図4参照)に設けられた態様、特には、スペーサ部15が、回動軸29の周囲に設けられた態様では、上述する鋏片12、22のぶれの可能性が顕著に低減する。保持枠20に収容された鋏片12、22が、スペーサ部15を介して腕部16の内側面152に実質的に連続するからである。
一対の鋏片12、22が操作部50の操作により開閉方向に動作する際、固定軸である回動軸29には一定の負荷がかかる。そのため、離間する腕部16と鋏片12、22との間であって回動軸29の周囲を連続的に取り囲む位置に厚みが略均一のスペーサ部15が設けられることによって、回動軸29の負荷を低減し保護することができる。
スペーサ部15の形状は特に限定されるものではないが、円盤状をなすことによって、スペーサ部15に回転対称性を付与することができる。これにより回動軸29を中心にして回転方向に開閉動作する一対の鋏片12、22とスペーサ部15との接触領域の面積を実質的に小さく抑えることができる。
また、例えばスペーサ部15が鋏片12、22に固定された態様においてスペーサ部15が回転対称性を有することにより、一対の鋏片12、22の回転方向の開閉動作下において、スペーサ部15が腕部16の外側に表出し難い。
このように鋏片12の幅寸法130に対し、充分に大きい形状のスペーサ部15を設けることによって、単に鋏片12、22と腕部16とを離間させるだけでなく、腕部16の内側面152とスペーサ部15とを充分な面積で面接触させることができる。そのため鋏片12、22が厚み方向に揺動することが規制され、腕部16と離間する鋏片12、22の配置安定性を良好に図ることができる。
一対の鋏片12、22の開閉動作下において、スペーサ部15は、鋏片12、22と擦れることがない。そのため開閉動作する鋏片12、22は、スペーサ部15との接触によって鋏片12、22の表面に設けられた絶縁性被膜18、28が剥離するという虞がない。鋏片12、22に固定されたスペーサ部15は、一対の鋏片12、22の開閉動作下において、腕部16の内側面152と接触する。しかし腕部16の内側面152は、生体組織と接触しないため、内側面152に設けられた絶縁性被膜の一部が剥離しても、生体組織の予定されない箇所を焼灼する虞がない。もちろん、予め、内側面152を絶縁性の材料で構成してもよい。
即ち、内視鏡用高周波処置具100は、一対の把持片(鋏片12、22)の開閉動作下で、回動軸29の軸心方向に目視(即ち側面視)される腕部16の外縁よりも内側に、スペーサ部15が包含されていることが好ましい。
特にかかる構成は、導電性材料で形成されたスペーサ部15の表面に絶縁性被膜が設けられた態様において特に有効である。一対の鋏片212、222の開閉動作下において、スペーサ部15と腕部16とが擦れてスペーサ部15の絶縁性被膜が剥離した場合であっても、剥離箇所を含むスペーサ部15が、腕部16の外部に表出しないため、生体組織を焼灼する虞が生じないからである。
即ち、内視鏡用高周波処置具100は、図4(a)(b)に示すように、扁平な板状体である2つのスペーサ部15が、一対の把持片(鋏片12、22)を挟んで対向して配置されている。ここで回動軸29の軸心方向における処置部の最大寸法は、対向する2つのスペーサ部15の対向幅寸法よりも小さくなるよう構成されている。
一対の鋏片12、22の少なくとも一方の先端部には、生体組織を把持する爪部14が、刃部13、23よりも閉じ方向に突出して形成されている。本実施形態にかかる内視鏡用高周波処置具100は、図2、図3に示すとおり、鋏片22の先端部に刃部23よりも閉じ方向に突出して形成された爪部14を有している。
次に、本発明の第二実施形態の内視鏡用高周波処置具200について、図5を用いて説明する。
図5(a)は、組み合わせる前の第二実施形態にかかる内視鏡用高周波処置具200における処置部10および保持枠20の上面図であり、(b)は第二実施形態にかかる内視鏡用高周波処置具200の処置部10および保持枠20を部分的に示す上面図である。
本実施形態においてスペーサ部15は、保持枠20とは別体で製造されたスペーサ部15を内側面152の所定の位置に接着やレーザー溶接などの任意の手段で固定してもよいし、保持枠20と一材で一体成形してもよい。
たとえば、刃部13、23に対し高周波電圧を印加する際、保持枠20が導電経路に含まれない構造では、保持枠20を樹脂など絶縁性部材で形成することができる。樹脂などの一体成形性に優れる材料で保持枠20およびスペーサ部15を一体形成することにより生産効率を向上させ得る。
ここで接触領域158の軌跡が、回動軸29の軸心方向に目視される腕部16の外縁よりも内側に包含されることにより、絶縁性被膜18、28が形成された領域が保持枠20から表出することを防止することができる。
図8(a)は第三実施形態の内視鏡用鋏100における先端処置部10の閉鎖状態を示す平面図であり、図8(b)は当該先端処置部10の側面図である。図9は、第三実施形態の内視鏡用鋏100における先端処置部10の開放状態を示す側面図である。上述した第一または第二実施形態と重複する説明は適宜省略する。
先端湾曲部60は、板状の鋏片12、22を面直方向に曲げ形成することにより作成することができる。より具体的には、鋏片12、22の中間部を面直方向に曲げ形成して曲折突部66を形成することで、鋏片12、22の先端64は、操作ワイヤ30の延長線Lに対して斜め方向を向くこととなる。延長線Lは内視鏡用鋏100における仮想線であり、図8(a)において二点鎖線で図示する。
曲折突部66は、鋏片12、22のうち、先端湾曲部60の湾曲方向と反対側(図8(a)における下側)に形成される凸領域である。曲折突部66における鋏片12、22の曲率半径は特に限定されないが、曲折突部66において先端湾曲部60と基端湾曲部62とが滑らかに連続形成されていることが好ましい。本実施形態のように先端湾曲部60を形成することで、体腔内で先端処置部10を前進させる際に、曲折突部66を生体組織と当接させることで、先端処置部10の先端64が当該生体組織と反対側を向くため、先端64が生体組織と干渉することが抑制される。
また本実施形態では、スペーサ部15は、鋏片12、22と腕部16との間に配置された例を示した。しかし本実施形態は、鋏片12、22以外の処置部10の任意の箇所(たとえばリンク片17、27の腕部16の内側面152に対向する対向面156(図4参照)と腕部16の内側面152との間にスペーサ部15が配置される態様を包含する。
また上記実施形態では、スペーサ部15は、鋏片12、22における対向面154または、腕部16の内側面152に固定されて配置された例を示した。しかしスペーサ部15の態様はこれに限定されず、たとえば中央に回動軸29が貫通するとともに処置部10および腕部16のいずれにも固定されない状態で、これらに挟持されてもよい。
また、本実施形態の説明では、回動軸29の挿通する孔29aを備え回動軸29の周囲に連続的に配置されたスペーサ部15の例を示した。しかし、かかる例は、スペーサ部15の配置位置を限定するものではなく、たとえば、スペーサ部15は、鋏片12と腕部16との間において回動軸29の周囲に離散して複数設けられてもよい。
(1)体内に挿入される可撓管に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤと、
回動軸により互いに開閉動作可能に軸支され導電性の刃部を備えるとともに前記刃部を除いた周面の略全面が絶縁性被膜で被覆された一対の把持片を備え前記操作ワイヤの先端部に配置された処置部と、
前記刃部に高周波電圧を印加するための接続端子と、
前記可撓管の基端部に付設され前記操作ワイヤを進退操作して前記処置部を操作し、前記把持片を開閉させる操作部と、
対向する一対の腕部の内側に前記処置部の一部を収容するとともに前記回動軸の両端を保持する保持枠と、
を有し、
前記腕部の内側面と、前記腕部に収容された前記処置部の前記腕部の前記内側面に対向する対向面と、の間に配置され、前記腕部の前記内側面と前記処置部の前記対向面とを離間させるスペーサ部を備えることを特徴とする内視鏡用高周波処置具。
(2)前記スペーサ部が、前記腕部に収容された前記把持片の前記対向面と前記腕部の内側面との間に隙間なく挟まれている上記(1)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(3)前記処置部を挟んで2つの前記スペーサ部が対向して配置されている上記(1)または(2)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(4)前記スペーサ部が前記回動軸の周囲に設けられている上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
(5)前記スペーサ部が、扁平な板状体であって厚み方向に貫通する孔を有しており、
前記孔に前記回動軸が挿通されている上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
(6)前記スペーサ部が円盤状であって、略中央に前記孔が設けられている上記(5)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(7)前記円盤状の前記スペーサ部の外径が、前記把持片の前記回動軸が貫通する箇所の幅寸法の2分の1以上である上記(6)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(8)前記スペーサ部が前記把持片の外周面に固定されている上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
(9)一対の前記把持片の開閉動作下で、前記回動軸の軸心方向に目視される前記腕部の外縁よりも内側に、前記スペーサ部が包含されている上記(8)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(10)扁平な板状体である2つの前記スペーサ部が、一対の前記把持片を挟んで対向して配置され、
前記回動軸の軸心方向における前記処置部の最大寸法が、対向する2つの前記スペーサ部の対向幅寸法よりも小さい上記(8)または(9)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(11)前記スペーサ部が前記腕部の前記内側面に固定されている上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
(12)前記把持片は、前記スペーサ部と接触する接触領域を有し、
開放状態と閉鎖状態とに開閉する一対の前記把持片を構成する前記把持片の前記接触領域の軌跡が、前記回動軸の軸心方向に目視される前記腕部の外縁よりも内側に包含される上記(11)に記載の内視鏡用高周波処置具。
(13)前記把持片が、薄板状の刃部を有する鋏片である上記(1)から(12)のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
(14)一対の前記鋏片が、厚み方向の一方側に湾曲する先端湾曲部を有する上記の内視鏡用鋏。
(15)一対の前記鋏片は、前記先端湾曲部よりも基端側に、前記厚み方向の他方側に湾曲する基端湾曲部を有しており、一対の前記鋏片の先端が前記操作ワイヤの延長線上に位置している上記の内視鏡用鋏。
(16)前記絶縁性被覆がシリコン系セラミックを含む上記の内視鏡用鋏。
(17)一対の前記把持片の表面をそれぞれ被覆する前記絶縁性被覆が互いに異なる色に着色されている上記の内視鏡用鋏。
12、22・・・鋏片
13、23・・・刃部
14・・・爪部
15・・・スペーサ部
16・・・腕部
17、27・・・リンク片
18、28・・・絶縁性被膜
19・・・基端部
20・・・保持枠
26・・・進退部
29・・・回動軸
29a・・・孔
30・・・操作ワイヤ
40・・・シース
41・・・コイル
42・・・絶縁性被膜
50・・・操作部
52・・・接続端子
54・・・指掛リング
56・・・スライダ
57・・・回転操作部
58・・・軸部
60 先端湾曲部
62 基端湾曲部
64 先端
66 曲折突部
67 最基端部
100、200、900・・・内視鏡用高周波処置具
110・・・段差部
130・・・幅寸法
152・・・内側面
154・・・対向面
156・・・対向面
158・・・接触領域
170、260、270・・・軸
212、222・・・鋏片
910・・・腕部
912・・・基端部
914・・・保持枠
920、940・・・露出領域
L・・・延長線
Claims (13)
- 体内に挿入される可撓管に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤと、
回動軸により互いに開閉動作可能に軸支され導電性の刃部を前記回動軸よりも先端側の一部領域に備えるとともに前記刃部を除いた周面の略全面が絶縁性被膜で被覆された一対の把持片を備え前記操作ワイヤの先端部に配置された処置部と、
前記刃部に高周波電圧を印加するための接続端子と、
前記可撓管の基端部に付設され前記操作ワイヤを進退操作して前記処置部を操作し、前記把持片を開閉させる操作部と、
対向する一対の腕部の内側に前記処置部の一部を収容するとともに前記回動軸の両端を保持する保持枠と、
を有し、
前記腕部の内側面と、前記腕部に収容された前記処置部の前記腕部の前記内側面に対向する対向面と、の間に配置され、前記腕部の前記内側面と前記処置部の前記対向面とを離間させるスペーサ部を備え、
前記処置部の前記対向面は、前記腕部に収容されていた部分であって前記把持片の開閉動作によって前記腕部の外部に露出する露出領域を前記回動軸よりも基端側に有し、
前記露出領域には前記絶縁性被膜が形成されており、
前記スペーサ部が前記把持片の外周面に固定されており、
前記スペーサ部は金属材料で形成されており、
一対の前記把持片の開閉動作下で、前記回動軸の軸心方向に目視される前記腕部の外縁よりも内側に、前記スペーサ部の全体が包含されていることを特徴とする内視鏡用高周波処置具。 - 前記スペーサ部が、前記腕部に収容された前記把持片の前記対向面と前記腕部の内側面との間に隙間なく挟まれている請求項1に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 前記処置部を挟んで2つの前記スペーサ部が対向して配置されている請求項1または2に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 前記スペーサ部が前記回動軸の周囲に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 前記スペーサ部が、扁平な板状体であって厚み方向に貫通する孔を有しており、
前記孔に前記回動軸が挿通されている請求項1から4のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。 - 前記スペーサ部が円盤状であって、略中央に前記孔が設けられている請求項5に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 前記円盤状の前記スペーサ部の外径が、前記把持片の前記回動軸が貫通する箇所の幅寸法の2分の1以上である請求項6に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 扁平な板状体である2つの前記スペーサ部が、一対の前記把持片を挟んで対向して配置され、
前記回動軸の軸心方向における前記処置部の最大寸法が、対向する2つの前記スペーサ部の対向幅寸法よりも小さい請求項1から7のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。 - 一対の前記把持片が、薄板状の刃部をそれぞれ有する一対の鋏片である請求項1から8のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 一対の前記鋏片が、厚み方向の一方側に湾曲する先端湾曲部を有する請求項9に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 一対の前記鋏片は、前記先端湾曲部よりも基端側に、前記厚み方向の他方側に湾曲する基端湾曲部を有しており、
一対の前記鋏片の先端が前記操作ワイヤの延長線上に位置している請求項10に記載の内視鏡用高周波処置具。 - 前記絶縁性被膜がシリコン系セラミックを含む請求項1から11のいずれか一項に記載の内視鏡用高周波処置具。
- 体内に挿入される可撓管に進退自在に挿通された導電性の操作ワイヤと、
回動軸により互いに開閉動作可能に軸支され導電性の刃部を備えるとともに前記刃部を除いた周面の略全面が絶縁性被膜で被覆された一対の把持片を備え前記操作ワイヤの先端部に配置された処置部と、
前記刃部に高周波電圧を印加するための接続端子と、
前記可撓管の基端部に付設され前記操作ワイヤを進退操作して前記処置部を操作し、前記把持片を開閉させる操作部と、
対向する一対の腕部の内側に前記処置部の一部を収容するとともに前記回動軸の両端を保持する保持枠と、
を有し、
前記腕部の内側面と、前記腕部に収容された前記処置部の前記腕部の前記内側面に対向する対向面と、の間に配置され、前記腕部の前記内側面と前記処置部の前記対向面とを離間させるスペーサ部を備え、
一対の前記把持片の表面をそれぞれ被覆する前記絶縁性被膜が互いに異なる色に着色されていることを特徴とする内視鏡用高周波処置具。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2015/080429 WO2016068204A1 (ja) | 2014-10-29 | 2015-10-28 | 内視鏡用鋏及び内視鏡用高周波処置具 |
KR1020177010240A KR20170078616A (ko) | 2014-10-29 | 2015-10-28 | 내시경용 가위 및 내시경용 고주파 처치구 |
EP15853992.4A EP3213702A4 (en) | 2014-10-29 | 2015-10-28 | Endoscope scissors and endoscopic high-frequency treatment tool |
CN201580057936.0A CN107106198B (zh) | 2014-10-29 | 2015-10-28 | 内窥镜用剪刀及内窥镜用高频处置器具 |
BR112017007856A BR112017007856A2 (pt) | 2014-10-29 | 2015-10-28 | tesouras endoscópicas e ferramenta endoscópica de tratamento de alta frequência |
US15/521,497 US20170303954A1 (en) | 2014-10-29 | 2015-10-28 | Endoscopic scissors and endoscopic high frequency treatment tool |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014221892 | 2014-10-30 | ||
JP2014221892 | 2014-10-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016087450A JP2016087450A (ja) | 2016-05-23 |
JP6798100B2 true JP6798100B2 (ja) | 2020-12-09 |
Family
ID=56016657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015205865A Active JP6798100B2 (ja) | 2014-10-29 | 2015-10-19 | 内視鏡用高周波処置具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6798100B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6988287B2 (ja) * | 2017-09-11 | 2022-01-05 | 住友ベークライト株式会社 | 高周波処置具用ナイフ、及び、医療用の高周波処置具 |
JP7286067B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-06-05 | 日本ゼオン株式会社 | 内視鏡用マイクロ波照射器具 |
JP7479921B2 (ja) | 2020-05-12 | 2024-05-09 | 真 小林 | 内視鏡用処置具 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8398634B2 (en) * | 2002-04-18 | 2013-03-19 | Intuitive Surgical Operations, Inc. | Wristed robotic surgical tool for pluggable end-effectors |
DE10328512A1 (de) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Aesculap Ag & Co. Kg | Chirurgisches Instrument |
US7918848B2 (en) * | 2005-03-25 | 2011-04-05 | Maquet Cardiovascular, Llc | Tissue welding and cutting apparatus and method |
JP4543017B2 (ja) * | 2006-06-12 | 2010-09-15 | 有限会社リバー精工 | 内視鏡用鋏型高周波切開具 |
JP4524476B2 (ja) * | 2006-11-28 | 2010-08-18 | 有限会社リバー精工 | 内視鏡用鋏型高周波処置具 |
JP2012075805A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | River Seiko:Kk | 内視鏡用高周波鋏 |
JP2013138844A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-07-18 | River Seikoo:Kk | 内視鏡用高周波焼灼切開鋏装置 |
-
2015
- 2015-10-19 JP JP2015205865A patent/JP6798100B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016087450A (ja) | 2016-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016068204A1 (ja) | 内視鏡用鋏及び内視鏡用高周波処置具 | |
JP5017549B2 (ja) | 内視鏡用高周波切開具 | |
US20160235474A1 (en) | Electrode assembly for rf energy enabled tissue debridement device | |
JP4555996B2 (ja) | 内視鏡用高周波切開具 | |
JP6798100B2 (ja) | 内視鏡用高周波処置具 | |
JP5290658B2 (ja) | 内視鏡用処置具 | |
JP4461206B2 (ja) | 内視鏡用高周波切開具 | |
JP2013138844A (ja) | 内視鏡用高周波焼灼切開鋏装置 | |
JP6763128B2 (ja) | 内視鏡用鋏 | |
JP6476815B2 (ja) | 内視鏡用処置具 | |
JP4423474B2 (ja) | 内視鏡用鉗子の先端部 | |
US20200367960A1 (en) | High frequency treatment device, high frequency treatment device knife, and high frequency treatment device distal treatment instrument | |
JP6841029B2 (ja) | 医療用高周波処置具 | |
JP2007319677A (ja) | 内視鏡用の高周波治療器具 | |
JP2020171697A (ja) | 医用デバイス | |
JP2012075805A (ja) | 内視鏡用高周波鋏 | |
JP6390358B2 (ja) | 内視鏡用鋏 | |
JPH10277050A (ja) | 内視鏡用高周波処置具 | |
JP2009090060A (ja) | 内視鏡用鋏型高周波処置具 | |
JP7271948B2 (ja) | 鉗子型処置具 | |
JP7331836B2 (ja) | 鉗子型高周波処置具 | |
JP7000754B2 (ja) | 高周波処置具用先端処置具、及び、医療用の高周波処置具 | |
JP2012081055A (ja) | 内視鏡用高周波剥離ナイフ装置 | |
JP6988287B2 (ja) | 高周波処置具用ナイフ、及び、医療用の高周波処置具 | |
JP7151143B2 (ja) | 高周波処置具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190813 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200303 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200501 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201020 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6798100 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |