以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理を説明する。
〔1−1.実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図1の例では、端末装置100が備える表示面(以下、画面ともいう。)に、複数のコンテンツが配置されたコンテンツC1が表示されている。コンテンツC1は、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置された配置面の情報である。例えば、コンテンツC1は、端末装置100にインストールされたアプリケーション(以下、アプリという。)に表示する画面の情報である。コンテンツC1には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。なお、コンテンツC1は、端末装置100が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。また、コンテンツC1は、ページの情報(例えば、ウェブページの情報)であってもよい。以下の説明では、アプリやページが発信目的とするコンテンツのことを、広告コンテンツとは区別し、メインコンテンツという。本実施形態の場合、コンテンツC1はメインコンテンツ(第1のコンテンツ)である。
また、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は端末装置100の画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、画面横方向に軸方向を有しており、Y軸は画面縦方向に軸方向を有している。また、Z軸は端末装置100の画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の画面は、タッチパネル式の画面となっている。また、端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にコンテンツを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようコンテンツC1を表示する。
コンテンツC1は、例えば、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されている。なお、コンテンツC1は、アプリの画面に限られない。例えば、コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等で記述されてもよい。
コンテンツC1は、動画を有する所定のコンテンツの表示領域が配置される所定の配置領域を有している。図1の例の場合、コンテンツC1は、コンテンツC2の表示領域A21が配置される配置領域A11と、コンテンツC3の表示領域A22が配置される配置領域A12と、を有している。図1の例の場合、コンテンツC2の表示領域A2とコンテンツC3の表示領域A22が、それぞれ、「所定のコンテンツの表示領域」である。コンテンツC2、C3は、それぞれ、コンテンツを構成する情報(データ)の一部或いは全部が動画情報(動画データ)となっている。配置領域A11、A12はコンテンツC1上の異なる領域である。具体的には、配置領域A11は、コンテンツC1のスクロール方向の中央上部に位置しており、配置領域A12は、コンテンツC1のスクロール方向の中央下部に位置している。
本実施形態では、コンテンツC1の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向(X軸方向)の長さと同じである。また、コンテンツC1は、縦方向(Y軸方向)の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域A3の縦方向の長さより長い。コンテンツC1はコンテンツ表示領域A3に対してスクロール可能である。コンテンツ表示領域A3は、端末装置100の画面中のスクロール可能な領域である。また、コンテンツ表示領域A3は、スクロール可能なコンテンツの可視領域である。「コンテンツ表示領域」は、「スクロール可能領域」或いは「可視領域」と言い換えることができる。以下の説明では、コンテンツC1はY軸プラス方向或いはY軸マイナス方向にスクロールするものとする。また、以下の説明では、コンテンツC1がスクロールする方向(すなわち、Y軸方向)のことを単にスクロール方向と呼ぶことがある。
コンテンツ表示領域A3は、スクロール方向の一方の端部に位置する端部領域A4(第1の領域)と、スクロール方向の他方の端部に位置する端部領域A6(第2の領域)と、端部領域A4とA6とに挟まれた中央領域A5と、により構成されている。第1の領域〜第3の領域は、いずれも画面上の領域(画面に固定された領域)である。また、第1の領域〜第3の領域は、いずれも画面上の異なる領域である。第1の領域〜第3の領域は一部が重なっていてもよいし重なっていなくてもよい。本実施形態では、端部領域A4はコンテンツ表示領域A3の上端に位置しており、端部領域A6はコンテンツ表示領域A3の下端に位置している。端部領域A4、A6の大きさはそれぞれコンテンツC2の表示領域A21の大きさ及びコンテンツC3の表示領域A22の大きさと同じである。本実施形態では、端部領域A4、中央領域A5、及び端部領域A6は重なっていないものとする。
ユーザが端末装置100を操作してメインコンテンツを配信するサーバ(以下、コンテンツ配信サーバという。)にアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1の配信を受ける。そして、端末装置100は、コンテンツC1を画面に表示する。また、端末装置100は、コンテンツC1の配信を受けると、コンテンツC1の情報とともに送信された制御情報に従って広告コンテンツを配信するサーバ(以下、広告配信サーバという。)に広告コンテンツの配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図1に示すコンテンツC2、C3)を表示する。
コンテンツC2、C3は、例えば動画である。本実施形態では、コンテンツC2、C3の横方向の表示サイズは、端末装置100が有する画面の横方向のサイズと同じである。また、本実施形態では、コンテンツC2、C3は、縦方向の表示サイズが、端末装置100のコンテンツ表示領域A3の縦方向のサイズより小さい。コンテンツC2、C3の表示サイズは任意のサイズとすることが可能である。図1の例では、コンテンツC2は、表示領域A21に固定されており、コンテンツC3は、表示領域A22に固定されている。表示領域A21、A22はいずれもコンテンツC1の前面に位置している。なお、本実施形態では、表示領域A21はコンテンツC2と同じ大きさであり、表示領域A22はコンテンツC3と同じ大きさである。そのため、表示領域A21、A22は、コンテンツC2、C3そのものとみなすことが可能である。以下の説明で登場する、表示領域A21、A22の記載は、コンテンツC2、C3に置き換えることが可能である。
なお、制御情報は、端末装置100にインストールされたアプリを制御するプログラムであってもよいし、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラムであってもよい。コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されるアプリケーションソフトそのものを制御情報とみなすことも可能である。このとき、ページの情報は、制御情報に含まれていてもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
次に、端末装置100の動作を説明する。図2は、実施形態1に係る端末装置100の動作の一例を示す図である。以下、図面を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理を説明する。情報表示処理は、例えば、コンテンツ配信サーバ等の配信サーバが配信する制御情報に従って行われる。コンテンツ配信サーバは、コンテンツC1等のメインコンテンツを配信するサーバである。以下の説明では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行するものとするが、広告配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。広告配信サーバは、コンテンツC2、C3等の広告情報を配信するサーバである。
端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1等のデータを受信するともに、広告配信サーバからコンテンツC2、C3のデータを取得する。本実実施形態では、コンテンツC2、C3は動画を含むコンテンツである。例えば、コンテンツC2、C3は、広告動画を有する広告コンテンツである。コンテンツC2は全面が動画の表示領域となっており、コンテンツC3は一部が動画の表示領域となっている。具体的には、コンテンツC3は、横方向(X軸方向)の中央に動画コンテンツであるコンテンツC31が配置されている。コンテンツC31の左右の領域には、コンテンツC32、C33が配置されている。コンテンツC32、C33は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。本実施形態では、コンテンツC32、C33は、背面にあるコンテンツC1をユーザが視認できるようするため、透明画像(すなわち、透過領域)となっている。
なお、本実施形態では、コンテンツC2、C3は、いずれも、選択可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC2、C3には所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されている。そして、端末装置100は、コンテンツC2、C3が選択操作(例えば、タップやクリック)されると、コンテンツC2、C3にリンクされたページやコンテンツを表示する。
端末装置100は、各サーバからコンテンツのデータを取得すると、コンテンツC1を画面に表示する(状態D11)。コンテンツC1は、表示領域A21、A22を配置するための配置領域A11、A12を有している。表示領域A21、A22は、コンテンツC2、C3(所定のコンテンツ)の表示領域である。端末装置100は、表示領域A21、A22を配置領域A11、A12に固定した状態で、コンテンツC1の一部を画面に表示する。コンテンツC2、C3は動画を含んでいる。端末装置100は、コンテンツC1の初期表示状態では、コンテンツC2を再生停止状態(動画が再生されていない状態)で表示する。図2の状態D11ではコンテンツC3は画面に表示されていないが、コンテンツC3も再生停止状態となっている。
そして、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1を移動させる。例えば、端末装置100は、スクロール操作(例えば、フリックやスワイプ等)に応じてコンテンツC1をスクロールさせる。このとき、端末装置100は、コンテンツC1の配置領域A11、A12に配置されている表示領域A21、A22もコンテンツC1の移動に合わせて移動させる。例えば、状態D11において、ユーザが、端末装置100の画面に対して、コンテンツC1を上方向(第1の方向)にスクロールさせる上スクロール操作(第1の操作)を実行したとする。この場合、端末装置100は、コンテンツC1の上方向への移動に合わせて、コンテンツC2の表示領域A21を配置領域A11に固定したまま、コンテンツC2の表示領域A21を上方向に移動させる。
なお、本実施形態において、上スクロール操作とは、ユーザがコンテンツを端末装置100の画面(或いはコンテンツ表示領域A3)に対して上方向に移動させる操作、例えば、ユーザが画面を指で上方向にはじいたり滑らせたりする動作(例えば、下から上へのフリックや下から上へのスワイプ)のことである。以下の説明では、コンテンツが画面(或いはコンテンツ表示領域A3)に対して上方向へスクロールすることを上スクロールという。
端末装置100は、ユーザの第1の操作(例えば、上スクロール操作)により、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4に位置した場合に、端部領域A4にコンテンツC2の表示領域A21を固定する。例えば、端末装置100は、上スクロール操作に伴うコンテンツC1の上方向(第1の方向)へのスクロールにより、コンテンツC2の表示領域A21と端部領域A4(第1の領域)とが重なった場合に、配置領域A11への表示領域A21の固定を解除するとともに、画面上の端部領域A4にコンテンツC2の表示領域A21を固定する(状態D12)。これにより、コンテンツC1がスクロールを継続したとしても、端末装置100は、コンテンツC2を画面に表示した状態で維持する(状態D13)。図2の状態D13の例では、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21を端部領域A4に固定したまま、コンテンツC1の上スクロールを継続している。
なお、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれにも固定されていない場合と、端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合とで、コンテンツC2の出力態様を変更してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれにも固定されていない場合と、端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合とで、コンテンツC2の表示態様を変更してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれにも固定されていない場合には、コンテンツC2の再生を停止し、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合には、コンテンツC2の再生を実行する。図2の状態D11〜状態D13の例では、端末装置100は、表示領域A21の一部が中央領域A5にある間はコンテンツC2を再生停止状態で維持しており、表示領域A21が端部領域A4に完全に重なった場合にコンテンツC2の再生を開始している。
なお、コンテンツC2が画面に固定されたままコンテンツC1がスクロールする場合、コンテンツC2の下側の境界は、コンテンツC1のスクロールに伴い、コンテンツC1中のありとあらゆる場所と接することとなる。この場合、コンテンツC1の内容によっては、ユーザは、コンテンツC1とコンテンツC2の区別がつきにくい状態となる。そこで、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合に、コンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界を示す表示を画面に追加してもよい。
図2の状態D13の例では、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界に表示L1を追加している。表示L1は、例えば、ラインである。このとき、表示L1は、赤、黄、青、緑、紫等の有彩色のラインであってもよいし、白、黒、グレー等の無彩色のラインであってもよい。表示領域A21が端部領域A4に固定される前に、すでにコンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界にラインが付されているのであれば、端末装置100は、すでに付されているラインより太いラインを、表示L1としてもよい。なお、表示L1は直線に限られない。例えば、表示L1は、波線、破線、点線等の直線以外のラインであってもよい。また、コンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界が分かるのであれば、表示L1はラインでなくてもよい。例えば、表示L1は、細長の図形であってもよい。また、表示L1は、円、四角、三角等の図形を境界に沿って並べたものであってもよい。また、表示L1は、グラデーションであってもよい。例えば、表示L1は、表示領域A21とコンテンツC1との境界から離れるに従って色が連続的に薄くなるグラデーションであってもよい。
表示領域A21の端部領域A4への固定後、ユーザが、端末装置100の画面に対して、コンテンツC1を下方向(第2の方向)にスクロールさせる下スクロール操作(第2の操作)を実行したとする。この場合、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21を端部領域A4に固定したまま、コンテンツC1を下方向にスクロールさせる(状態D14)。
なお、本実施形態において、下スクロール操作とは、ユーザがコンテンツを端末装置100の画面(或いはコンテンツ表示領域A3)に対して下方向に移動させる操作、例えば、ユーザが画面を指で上方向にはじいたり滑らせたりする動作(例えば、上から下へのフリックや上から下へのスワイプ)のことである。以下の説明では、コンテンツが画面(或いはコンテンツ表示領域A3)に対して下方向へスクロールすることを下スクロールという。
ユーザの下スクロール操作により、コンテンツC1の配置領域A11は再び端部領域A4に位置する(状態D15)。この場合、端末装置100は、端部領域A4への表示領域A21の固定を解除する。さらに、端末装置100は、表示領域A21を再び配置領域A11に固定する。そして、端末装置100は、コンテンツC1の下方向への移動に合わせて、コンテンツC2の表示領域A21を配置領域A11に固定したまま、コンテンツC2の表示領域A21を下方向に移動させる(状態D16)。
なお、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれにも固定されていない場合と、端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合とで、コンテンツC2の出力態様(例えば、表示態様)を変更してもよい。図2の状態D16の例では、端末装置100は、端部領域A4への表示領域A21の固定が解除された場合に、コンテンツC2の再生を停止している。端末装置100は、表示領域A21の一部が中央領域A5にある間はコンテンツC2を再生停止状態で維持しており、表示領域A21が端部領域A4に完全に重なった場合にコンテンツC2の再生を開始している。
なお、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれかへの固定が解除された場合に、コンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界を示す表示を消去してもよい。図2の状態D16の例では、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21の端部領域A4への固定が解除された場合に、画面から表示Lを消去している。
端末装置100は、ユーザの第1の操作とは異なる第2の操作(例えば、下スクロール操作)により、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A6に位置した場合に、端部領域A6にコンテンツC2の表示領域A21を固定する。例えば、端末装置100は、下スクロール操作に伴うコンテンツC1の下方向(第2の方向)へのスクロールにより、コンテンツC2の表示領域A21と端部領域A6(第2の領域)とが重なった場合に、配置領域A11への表示領域A21の固定を解除するとともに、画面上の端部領域A6にコンテンツC2の表示領域A21を固定する(状態D17)。これにより、コンテンツC1のスクロールが継続したとしても、端末装置100は、コンテンツC2を画面に表示した状態で維持する(状態D18)。図2の状態D18の例では、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21を端部領域A6に固定したまま、コンテンツC1の下スクロールを継続している。なお、同じ種類のタッチパネル操作であっても、コンテンツC1(第1のコンテンツ)の動く方向が異なっているのであればそれら操作は異なる操作である。例えば、第1の操作及び第2の操作がともにフリックであっても、コンテンツC1のスクロール方向が異なるのであれば異なる操作である。
なお、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A6に固定された場合に、コンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界を示す表示を画面に追加してもよい。図2の状態D18の例では、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21とコンテンツC1との境界に表示L2を追加している。表示L2は、表示L1と同様に、ラインあってもよいし、細長の図形であってもよい。また、表示L2は、表示L1と同様に、所定の図形を境界に沿って並べたものであってもよいし、グラデーションであってもよい。
表示領域A21の端部領域A6への固定後、ユーザが上スクロール操作を実行したら、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21を端部領域A6に固定したまま、コンテンツC1を上方向にスクロールさせる。ユーザの上スクロール操作により、コンテンツC1の配置領域A11は再び端部領域A6に位置する。この場合、端末装置100は、端部領域A6への表示領域A21の固定を解除するとともに、表示領域A21を再び配置領域A11に固定する。そして、端末装置100は、図2の状態D11〜D13を使って説明した動作と同じ動作を再び実行する。
なお、図2の例では、状態D14でスクロール方向が逆方向に転じたが、スクロール方向が逆方向に転じない場合もあり得る。以下、スクロール方向が逆方向に転じない場合の例を説明する。
図3は、実施形態1に係る端末装置100の動作の他の例を示す図である。図3の状態D21〜状態D23は、図2の状態D11〜状態D13と同じである。図3の例では、ユーザは、状態D23の状態からさらにコンテンツC1を上方向にスクロールさせている(状態D24)。このとき、端末装置100は、表示領域A21を端部領域A4に固定したまま、配置領域A12に配置されている表示領域A22をコンテンツC1の移動に合わせて移動させる。例えば、端末装置100は、コンテンツC1の上方向への移動に合わせて、コンテンツC3の表示領域A22を配置領域A12に固定したまま、コンテンツC3の表示領域A22を上方向に移動させる。
コンテンツC1の上スクロールにより、コンテンツC3の表示領域A22は端部領域A4の下端に達する(状態D25)。コンテンツC3の表示領域A22が端部領域A4に達した場合には、端末装置100は、コンテンツC2(第2のコンテンツ)の表示領域A21に替えてコンテンツC3(第3のコンテンツ)の表示領域A22を端部領域A4に固定する。このとき、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21がコンテンツC3の表示領域A22をコンテンツ表示領域の外に押し出すように、コンテンツC2の表示領域A21をコンテンツ表示領域A3の外にスライドさせる(状態D26)。図3の状態D26の例では、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22の移動に合わせて、コンテンツC2の表示領域A21をコンテンツ表示領域A3の上側にスライドアウトさせている。
なお、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21の一部が端部領域A4から外れた場合(すなわち、表示領域A21の端部領域A4への固定が解除された場合)に、コンテンツC2の出力態様(例えば、表示態様)を変更してもよい。例えば、端末装置100は、表示領域A21の端部領域A4への固定が解除された場合に、コンテンツC2の再生を停止してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4への固定が解除された場合に表示Lを消去してもよい。
端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22が端部領域A4に位置すると、端部領域A4にコンテンツC3の表示領域A22を固定する。例えば、端末装置100は、上スクロール操作に伴うコンテンツC1の上方向へのスクロールにより、コンテンツC3の表示領域A22と端部領域A4とが重なった場合に、配置領域A12への表示領域A22の固定を解除するとともに、端部領域A4にコンテンツC3の表示領域A22を固定する(状態D27)。これにより、コンテンツC1のスクロールが継続したとしても、端末装置100は、コンテンツC3を画面に表示した状態で維持する(状態D28)。図2の状態D28の例では、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22を端部領域A4に固定したまま、コンテンツC1の上スクロールを継続している。
なお、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22が端部領域A4に固定された場合に、コンテンツC3の表示領域A22とコンテンツC1との境界を示す表示を画面に追加してもよい。図3の状態D28の例では、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22とコンテンツC1との境界に表示L3を追加している。表示L3は、表示L1と同様に、ラインあってもよいし、細長の図形であってもよい。また、表示L3は、表示L1と同様に、所定の図形を境界に沿って並べたものであってもよいし、グラデーションであってもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22が端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合には、コンテンツC3の一部或いは全部を背後のコンテンツC1が見えるように透過させる。例えば、端末装置100は、コンテンツC3を構成するコンテンツC31、C32、C33のうちコンテンツC32とC33を透過コンテンツ(例えば、透明の静止画)とする。勿論、コンテンツC1の一部が見えるのであれば、コンテンツC32とC33の透明度は必ずしも100%でなくてもよい。また、コンテンツC32とC33は色付の透明であってもよいし、色無しの透明であってもよい。また、動画であるコンテンツC31も透過性のある動画であってもよい。
表示領域A21の端部領域A6への固定後、ユーザが下スクロール操作を実行したら、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22を端部領域A4に固定したまま、コンテンツC1を下方向にスクロールさせる。ユーザの下スクロール操作により、コンテンツC1の配置領域A12は再び端部領域A4に位置する。この場合、端末装置100は、端部領域A4への表示領域A22の固定を解除するとともに、表示領域A22を再び配置領域A12に固定する。以後、端末装置100は、図2の状態D14〜D18を使って説明した動作と同じ動作を、表示領域A21を表示領域A22に置き換えて実行する。例えば、コンテンツC1の下スクロールによりコンテンツC3の表示領域A22が端部領域A6に位置したら、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22を端部領域A6に固定する。
また、端末装置100は、表示領域A22の下方向への移動に伴いコンテンツC2の表示領域A21を端部領域A4へスライドインさせてもよい。表示領域A21が端部領域A4に重なったら、端末装置100は、端部領域A4へ表示領域A21を固定する。以後、端末装置100は、図2の状態D14〜D18を使って説明した動作と同じ動作を実行する。
なお、コンテンツC3の表示領域A22が端部領域A6に固定されている状態で、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A6に達した場合には、端末装置100は、コンテンツC3の表示領域A22に替えてコンテンツC2の表示領域A21を端部領域A6に固定する。このとき、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21の移動に合わせて、コンテンツC3の表示領域A22をコンテンツ表示領域A3の下側にスライドアウトさせてもよい。
本実施形態によれば、端末装置100は、ユーザの上スクロール操作によりコンテンツC2の表示領域A21が画面上の端部領域A4に位置した場合に、端部領域A4にコンテンツC2の表示領域A21を固定し、ユーザの下スクロール操作によりコンテンツC2の表示領域A21が端部領域A6に位置した場合に、端部領域A6にコンテンツC2の表示領域A21を固定する。これにより、ユーザが上スクロール操作を行ったとしても、下スクロール操作を行ったとしても、コンテンツC2が画面に表示された状態が維持されるので、端末装置100は、コンテンツC2に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔1−2.実施形態2〕
実施形態1では、所定のコンテンツ(コンテンツC2、C3)とその表示領域(表示領域A21、A22)は一致していた。しかし、所定のコンテンツとその表示領域は異なっていてもよい。以下、実施形態2の情報表示処理を説明する。
図4は、実施形態2に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図4の例では、端末装置100の画面に、複数のコンテンツが配置されたコンテンツC4が表示されている。コンテンツC4は、コンテンツC1と同じく、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置された配置面の情報である。例えば、コンテンツC4は、端末装置100にインストールされたアプリケーション(以下、アプリという。)に表示する画面の情報である。コンテンツC4には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。なお、コンテンツC4は、端末装置100が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。コンテンツC4は、コンテンツC1と同じくメインコンテンツ(第1のコンテンツ)である。
なお、コンテンツC4は、動画を有する所定のコンテンツの表示領域が配置される所定の配置領域を有している。図4の例の場合、コンテンツC4は、コンテンツC5の表示領域となる透過領域A23が配置される配置領域A13を有している。図4の例の場合、コンテンツC5の透過領域A23が「所定のコンテンツの表示領域」である。コンテンツC5は、コンテンツを構成する情報(データ)の一部或いは全部が動画情報(動画データ)となっている。配置領域A13はコンテンツC4のスクロール方向の中央に位置している。
本実施形態では、コンテンツC5はコンテンツC4の背後(背面側)に配置されている。また、コンテンツC5の表示領域となる透過領域A23は、コンテンツC4の前面側に配置されている。透過領域A23はコンテンツC5の表示領域でもある。そのため、以下の説明で登場する「透過領域」は「表示領域」と言い換えることが可能である。
透過領域A23は、コンテンツC4の一部(コンテンツC4と透過領域A23とが重なった部分)を透過させてコンテンツC4の背後にあるコンテンツC5を視認可能にするための領域である。透過領域A23は配置領域A13に固定される。図4の例では、コンテンツC4の背面にあるコンテンツC5の一部が透過領域A23を通じて視認可能になっている。なお、コンテンツC5の一部が見えるのであれば、透過領域A23の透明度は必ずしも100%でなくてもよい。透過領域A23は色付の透明であってもよいし、色無しの透明であってもよい。
ユーザが端末装置100を操作してコンテンツ配信サーバにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC4の配信を受ける。そして、端末装置100は、コンテンツC4を画面に表示する。また、端末装置100は、コンテンツC4の配信を受けると、コンテンツC4の情報とともに送信された制御情報に従って広告配信サーバに広告コンテンツの配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図4に示すコンテンツC5)を表示する。
コンテンツC5は、例えば動画である。コンテンツC5の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、本実施形態では、コンテンツC5は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域A3の縦方向の長さと同じである。すなわち、コンテンツC5は、コンテンツ表示領域A3と同じ大きさである。図4の例では、コンテンツC5は、コンテンツC4の背面に位置しており、その位置はコンテンツ表示領域A3に固定されている。
図4の例では、コンテンツC5は、コンテンツC51、C52、C53の3つのコンテンツで構成されている。コンテンツC51はコンテンツC5の上部に位置しており、コンテンツC52はコンテンツC5の中央に位置しており、コンテンツC53はコンテンツC5の下部に位置している。実施形態1で説明したように、コンテンツ表示領域A3は、端部領域A4(第1の領域)と、中央領域A5と、端部領域A6(第2の領域)と、で構成されている。図4の例では、コンテンツC51はコンテンツC5の端部領域A4に位置しており、コンテンツC52は中央領域A5に位置しており、コンテンツC53は端部領域A6に位置している。
次に、端末装置100の動作を説明する。図5は、実施形態2に係る端末装置100の動作の一例を示す図である。以下、図面を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理を説明する。情報表示処理は、例えば、コンテンツ配信サーバ等の配信サーバが配信する制御情報に従って行われる。コンテンツ配信サーバは、コンテンツC4等のメインコンテンツを配信するサーバである。以下の説明では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行するものとするが、広告配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。広告配信サーバは、コンテンツC5等の広告情報を配信するサーバである。
端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC4等のデータを受信するともに、広告配信サーバからコンテンツC5のデータを取得する。上述したように、コンテンツC5は、コンテンツC51、C52、C53により構成されている。コンテンツC51、C52、C53は、動画を含むコンテンツである。例えば、コンテンツC51、C52、C53は、広告動画を有する広告コンテンツである。本実施形態では、コンテンツC51、C52、C53は、いずれも、選択可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC51、C52、C53には所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されている。そして、端末装置100は、コンテンツC51、C52、C53が選択操作(例えば、タップやクリック)されると、コンテンツC51、C52、C53にリンクされたページやコンテンツを表示する。
端末装置100は、各サーバからコンテンツのデータを取得すると、コンテンツC4を画面に表示する(状態D31)。コンテンツC4は、コンテンツC5(所定のコンテンツ)の表示領域となる透過領域A23を配置するための配置領域A13を有している。端末装置100は、コンテンツC5の一部が表示された透過領域A23を配置領域A13に固定した状態で、コンテンツC5の一部を画面に表示する。コンテンツC5は動画を含んでいる。端末装置100は、コンテンツC5のうち、画面に表示されている部分を再生状態にする。例えば、図5の状態D31の例では、コンテンツC5の中央が透過領域A23に表示されているので、端末装置100は、コンテンツC5の中央に配置されたコンテンツC52を再生状態にする。なお、端末装置100は、コンテンツC5の表示されていない部分のコンテンツ(図5の状態D31の例では、コンテンツC51、C53)については再生停止状態とする。
そして、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC4を移動させる。例えば、端末装置100は、スクロール操作(例えば、フリックやスワイプ等)に応じてコンテンツC4をスクロールさせる。このとき、端末装置100は、コンテンツC4の配置領域A13に配置されている透過領域A23もコンテンツC4の移動に合わせて移動させる(状態D32)。例えば、状態D31において、ユーザが上スクロール操作(第1の操作)を実行したとする。この場合、端末装置100は、コンテンツC4の上方向(第1の方向)への移動に合わせて、透過領域A23を配置領域A13に固定したまま、透過領域A23を上方向に移動させる。
透過領域A23の上方向への移動に伴い、コンテンツC52が透過領域A23に表示されなくなったら、端末装置100はコンテンツC52の再生を停止する。なお、端末装置100は、コンテンツC52の全部が透過領域A23に表示されなくなった場合にコンテンツC52の再生を停止してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC52の一部が透過領域A23に表示されなくなった場合にコンテンツC52の再生を停止してもよい。このとき、端末装置100は、透過領域A23に表示されているコンテンツC52が、コンテンツC51全体の所定の割合或いは所定の面積となった場合にコンテンツC51の再生を停止してもよい。
また、端末装置100は、透過領域A23に新たに表示されたコンテンツC51の再生を開始する。なお、端末装置100は、コンテンツC51の全部が透過領域A23に表示された場合にコンテンツC51の再生を開始してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC51の一部が透過領域A23に表示された場合にコンテンツC51の再生を開始してもよい。このとき、端末装置100は、透過領域A23に表示されているコンテンツC51が、コンテンツC51全体の所定の割合或いは所定の面積となった場合にコンテンツC51の再生を開始してもよい。
端末装置100は、コンテンツC5の上方向(第1の方向)へのスクロールにより、透過領域A23が端部領域A4(第1の領域)に位置した場合に、配置領域A13への透過領域A23の固定を解除するとともに、端部領域A4に透過領域A23を固定する。これにより、コンテンツC5のスクロールが継続したとしても、端末装置100は、コンテンツC2を画面に表示した状態で維持する(状態D33)。図5の状態D23の例では、端末装置100は、透過領域A23を端部領域A4に固定したまま、コンテンツC5の上スクロールを継続している。図5の状態D23には示されていないが、端末装置100は、透過領域A23が端部領域A4、A6のいずれかに固定された場合に、透過領域A23とコンテンツC4との境界を示す表示を画面に追加してもよい。境界を示す表示は、実施形態1で示した表示L1〜L3と同様であってもよい。
透過領域A23の端部領域A4への固定後、ユーザが下スクロール操作(第2の操作)を実行したとする。この場合、端末装置100は、透過領域A23を端部領域A4に固定したまま、コンテンツC4を下スクロールさせる(状態D34)。
ユーザの下スクロール操作により、コンテンツC4の配置領域A13は再び端部領域A4に位置する(状態D35)。この場合、端末装置100は、端部領域A4への透過領域A23の固定を解除するとともに、透過領域A23を再び配置領域A13に固定する。そして、端末装置100は、コンテンツC4の下方向への移動に合わせて、透過領域A23を配置領域A13に固定したまま、透過領域A23を下方向に移動させる(状態D36)。なお、端末装置100は、透過領域A23が端部領域A4、A6のいずれかへの固定が解除された場合に、透過領域A23とコンテンツC4との境界を示す表示を消去してもよい。
透過領域A23の下方向への移動に伴い、コンテンツC51が透過領域A23に表示されなくなったら、端末装置100はコンテンツC51の再生を停止するとともに、透過領域A23に新たに表示されたコンテンツC52の再生を開始する。そして、透過領域A23の更なる下方向への移動に伴い、コンテンツC52が透過領域A23に表示されなくなったら、端末装置100はコンテンツC52の再生を停止するとともに、透過領域A23に新たに表示されたコンテンツC53の再生を開始する。このとき、端末装置100は、コンテンツの全部が透過領域A23に表示されなくなった場合にコンテンツの再生を停止してもよいし、コンテンツの一部が透過領域A23に表示されなくなった場合にコンテンツの再生を停止してもよい。また、端末装置100は、コンテンツの全部が透過領域A23に表示された場合にコンテンツの再生を開始してもよいし、コンテンツの一部が透過領域A23に表示された場合にコンテンツの再生を開始してもよい。
端末装置100は、コンテンツC4の下方向(第2の方向)へのスクロールにより、透過領域A23が端部領域A6(第2の領域)に位置した場合に、配置領域A13への透過領域A23の固定を解除するとともに、端部領域A6に透過領域A23を固定する(状態D37)。これにより、コンテンツC4がスクロールを継続したとしても、端末装置100は、コンテンツC5(コンテンツC53)を画面に表示した状態で維持する(状態D38)。図5の状態D38の例では、端末装置100は、透過領域A23を端部領域A6に固定したまま、コンテンツC4の下スクロールを継続している。なお、端末装置100は、透過領域A23が端部領域A6に固定された場合に、透過領域A23とコンテンツC4との境界を示す表示を画面に追加してもよい。
透過領域A23の端部領域A6への固定後、ユーザが上スクロール操作を実行したら、端末装置100は、透過領域A23を端部領域A6に固定したまま、コンテンツC4を上方向にスクロールさせる。ユーザの上スクロール操作により、コンテンツC1の配置領域A13は再び端部領域A6に位置する。この場合、端末装置100は、端部領域A6への透過領域A23の固定を解除するとともに、透過領域A23を再び配置領域A13に固定する。そして、端末装置100は、図5の状態D31〜D33を使って説明した動作と同じ動作を再び実行する。
本実施形態によれば、端末装置100は、ユーザの上スクロール操作によりコンテンツC5の表示領域となる透過領域A23が画面上の端部領域A4に位置した場合に、端部領域A4に透過領域A23を固定し、ユーザの下スクロール操作により透過領域A23が端部領域A6に位置した場合に、端部領域A6に透過領域A23を固定する。これにより、ユーザが上スクロール操作を行ったとしても、下スクロール操作を行ったとしても、コンテンツC5が画面に表示された状態が維持されるので、端末装置100は、コンテンツC5に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理について述べたが、以下、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100を備える配信システム1の構成を説明する。
図6は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図6に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図6に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、コンテンツを見るユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツの情報を取得する。メインコンテンツに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、コンテンツC2、C3、C5、C51、C52、C53等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にメインコンテンツの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にインストールされた各種アプリ(例えば、ポータルアプリ、ニュースアプリ、オークションサイト、天気予報アプリ、ショッピングアプリ、ファイナンス(株価)アプリ、路線検索アプリ、地図提供アプリ、旅行アプリ、飲食店紹介アプリ、ブログ閲覧アプリ等)に表示する情報を端末装置100に配信する装置である。或いは、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、アプリのデータそのものを配信するサーバであってもよいし、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図7は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図8は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図8に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC2、C3、M1、M2等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図8に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図8の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1〜図5で示したコンテンツC2、C3、C5、C51、C52、C53であってもよい。また、図8では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の対価(課金額)が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)を1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、コンテンツC2、C3の表示領域A21、A22の配置位置や、コンテンツC5(C51、C52、C53)の配置位置の情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、表示領域A21、A22の設定値や透過領域A23の設定値が含まれていてもよい。また、表示指示には、配置領域A11、A12、A13の設定値が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1、C4の上端を基準とした配置領域A11、A12、A13の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図7に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図7に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受け付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、コンテンツC1、C4が検索アプリの画面や検索ページである場合には、ユーザにより指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
なお、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図9は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図9に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、コンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTMLファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図9に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、アプリのデータの取得要求を受け付ける。メインコンテンツがウェブページの情報なのであれば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、メインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のメインコンテンツの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したメインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。このとき、メインコンテンツの情報には、制御情報が含まれていてもよい。
制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
なお、制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。表示指示には、広告コンテンツの配置位置や配置領域A11、A12、A13の設定値などが含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1、C4の上端を基準とした配置領域A11、A12、A13の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図10は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図10に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、アプリケーションのデータが格納されている。アプリケーションのデータは、ウェブブラウザのデータであってもよい。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、各種情報を表示する表示装置を備える。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、表示装置(以下、画面という。)は入力部120と一体であってもよい。出力部140は、制御部150の制御に従って、画面に画像を表示する。
制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図10に示すように、表示部151と、表示制御部152と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示部151と、表示制御部152)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示部151は、動画を含む所定のコンテンツの表示領域が配置される第1のコンテンツを画面に表示する。例えば、表示部151は、動画を含む所定のコンテンツの表示領域が配置される所定の配置領域を有する第1のコンテンツを画面に表示する。
また、表示部151は、第1のコンテンツの背後に配置された所定のコンテンツと、所定のコンテンツの表示領域となる透過領域が配置される所定の配置領域を有する第1のコンテンツと、を画面に表示する。
表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が画面上の第1の領域に位置した場合に、第1の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、所定のコンテンツの表示領域が画面上の領域であって第1の領域とは異なる第2の領域に位置した場合に、第2の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定する。例えば、表示制御部152は、第1の操作により所定のコンテンツの表示領域が画面上の第1の領域に位置した場合に、第1の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、第1の操作とは異なる第2の操作により所定のコンテンツの表示領域が画面上の領域であって第1の領域とは異なる第2の領域に位置した場合に、第2の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定する。
また、表示制御部152は、第1のコンテンツの第1の方向へのスクロールにより所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に位置した場合に、第1の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、表示領域の第1の領域への固定後、第1の方向とは逆の第2の方向への第1のコンテンツのスクロールにより第1のコンテンツ上の所定の配置領域が第1の領域に位置した場合に、表示領域の第1の領域への固定を解除する。そして、表示制御部152は、第1のコンテンツの第2の方向へのスクロールにより所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に位置した場合に、第2の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、表示領域の第2の領域への固定後、第1の方向への第1のコンテンツのスクロールにより所定の配置領域が第2の領域に位置した場合に、表示領域の第2の領域への固定を解除する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの出力態様を変更する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで、所定のコンテンツの出力態様を変更する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで、所定のコンテンツとなる動画のコンテンツを変更する。
また、所定のコンテンツは表示領域よりも大きなコンテンツである。表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合とで、表示領域に表示される所定のコンテンツの表示部分を変更する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの表示態様を変更する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの音声の出力態様を変更する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツの再生を停止し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツの再生を実行する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質で再生し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質より高い動画品質で再生する。
また、表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合に、所定のコンテンツの表示領域と第1のコンテンツとの境界を示す表示を画面に追加する。
また、表示制御部152は、複数ある所定のコンテンツの1つである第2のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された後、第1のコンテンツのスクロールにより所定のコンテンツの1つであって第2のコンテンツとは異なる第3のコンテンツの表示領域が第1の領域に達した場合には、第2のコンテンツの表示領域に替えて第3のコンテンツの表示領域を第1の領域に固定する。
また、第1の領域は、第1のコンテンツが表示された画面上の領域であるコンテンツ表示領域の端部に位置している。表示制御部152は、第2のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された後、第1のコンテンツのスクロールにより第3のコンテンツの表示領域が、第1の領域に達した場合には、第3のコンテンツの表示領域が第2のコンテンツの表示領域をコンテンツ表示領域の外に押し出すように、第2のコンテンツの表示領域をコンテンツ表示領域の外にスライドさせる。
また、所定のコンテンツは、第1のコンテンツの前面に位置している。表示制御部152は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツの一部或いは全部を背後の第1のコンテンツが見えるように透過させる。
また、表示制御部152は、第1のコンテンツの背後に配置された所定のコンテンツと、所定のコンテンツの表示領域となる透過領域が配置される所定の配置領域を有する第1のコンテンツと、を画面に表示する。そして、表示制御部152は、第1の操作により所定のコンテンツの透過領域が第1の領域に位置した場合に、第1の領域に透過領域を固定し、第2の操作により透過領域が第2の領域に位置した場合に、第2の領域に透過領域を固定する。
〔6.メインコンテンツの構成例〕
次に、出力部140に表示されるメインコンテンツの構成例について説明する。以下、図1に示したコンテンツC1及び図4に示したコンテンツC4を例にメインコンテンツの構成例を説明する。コンテンツC1、C4は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置された配置面(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1、C4は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1、C4は、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
コンテンツC1、C4は、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面やウェブページ)である。本実施形態では、コンテンツC1、C4の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、コンテンツC1、C4は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域の縦方向の長さより長い。コンテンツ表示領域は、メインコンテンツが表示される領域である。図1の例では、符号のA3で示した領域がコンテンツ表示領域である。コンテンツC1、C4はコンテンツ表示領域A3に対してスクロール可能である。
コンテンツC1、C4には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。コンテンツC1、C4に配置されるコンテンツは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、動画、静止画、テキストデータ等であってもよい。コンテンツC1は、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
コンテンツC1、C4は、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、コンテンツC1、C4は、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。
なお、コンテンツC1、C4には、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、コンテンツC1、C4には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、コンテンツC1、C4を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、コンテンツC1、C4にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
〔7.広告コンテンツの配置例〕
次に、広告コンテンツの配置例について説明する。以下、図1に示したコンテンツC2、C3及び図4に示したコンテンツC5を例に広告コンテンツの配置例を説明する。
コンテンツC2、C3、C5は、例えば動画である。図1には、コンテンツC2、C3が示されており、図4には、コンテンツC5が示されている。本実施形態では、コンテンツC2、C3、C5の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、本実施形態では、コンテンツC2、C3、C5は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域A3の縦方向の長さと同じ或いは短い。
図1の例では、コンテンツC2は、表示領域A21に固定されており、コンテンツC3は、表示領域A22に固定されている。なお、本実施形態では、表示領域A21はコンテンツC2と同じ大きさであり、表示領域A22はコンテンツC3と同じ大きさである。そのため、表示領域A21、A22は、コンテンツC2、C3そのものとみなすことが可能である。
図1の例では、表示領域A21は、コンテンツC1上の一部領域である配置領域A11に配置されており、表示領域A22は、コンテンツC1上の一部領域である配置領域A12に配置されている。表示領域A21、A22は、いずれもコンテンツC1の前面側に位置している。表示領域A21、A22は、配置領域A11或いはA12に位置したまま、コンテンツC1のスクロールとともに移動する。
コンテンツC1の上スクロールにより表示領域A21、A22がコンテンツ表示領域A3の上端にある端部領域A4に位置すると、端末装置100は、表示領域A21、A22を配置領域A11、A12から離脱させて、端部領域A4に固定する。その後、コンテンツC1の下スクロールにより、表示領域A21、A22が、再び配置領域A11、A12と重なると、端末装置100は、表示領域A21、A22を端部領域A4から離脱させて、配置領域A11或いはA12に固定する。
また、コンテンツC1の下スクロールにより表示領域A21、A22がコンテンツ表示領域A3の下端にある端部領域A6に位置すると、端末装置100は、表示領域A21、A22を配置領域A11、A12から離脱させて、端部領域A6に固定する。その後、コンテンツC1の上スクロールにより、表示領域A21、A22が、再び配置領域A11、A12と重なると、端末装置100は、表示領域A21、A22を端部領域A6から離脱させて、配置領域A11或いはA12に固定する。
また、図4の例では、コンテンツC5は、コンテンツ表示領域A3と同じ大きさである。コンテンツC5は、コンテンツC4の背面側に位置している。コンテンツC5は、コンテンツ表示領域A3にその位置が固定されている。
本実施形態では、コンテンツC5は、コンテンツC5より小さな透過領域A23に表示される。透過領域A23は、コンテンツC4を透過させるための透過領域である。透過領域A23はコンテンツC5の表示領域となる。透過領域A23は、コンテンツC4上の一部領域である配置領域A13に配置される。透過領域A23は、配置領域A13に位置したまま、コンテンツC4のスクロールとともに移動する。ユーザは、透過領域A23を介して、コンテンツC4の背後にあるコンテンツC5を視認可能である。
コンテンツC4の上スクロールにより透過領域A23がコンテンツ表示領域A3の上端にある端部領域A4に位置すると、端末装置100は、透過領域A23を配置領域A13から離脱させて、端部領域A4に固定する。その後、コンテンツC4の下スクロールにより、透過領域A23が、再び配置領域A13と重なると、端末装置100は、透過領域A23を端部領域A4から離脱させて、配置領域A13に固定する。
また、コンテンツC4の下スクロールにより透過領域A23がコンテンツ表示領域A3の下端にある端部領域A6に位置すると、端末装置100は、透過領域A23を配置領域A13から離脱させて、端部領域A6に固定する。その後、コンテンツC4の下スクロールにより、透過領域A23が、再び配置領域A13と重なると、端末装置100は、透過領域A23を端部領域A6から離脱させて、配置領域A13に固定する。
〔8.端末装置の処理フロー〕
次に、図11を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図11は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にメインコンテンツ(例えば、コンテンツC1、C4)の配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたメインコンテンツに広告コンテンツの取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツのリクエスト(配信要求)を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか判別する(ステップS13)。広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。広告コンテンツを受信している場合(ステップS13:Yes)、端末装置100は、受信したコンテンツを画面に表示する(ステップS14)。このとき、端末装置100は、メインコンテンツとともに広告コンテンツ(例えば、コンテンツC2、C3、C5)も画面に表示する。
次に、端末装置100は、ユーザによりスクロール操作が行われたか判別する(ステップS15)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS20に処理を進める。
スクロール操作が行われた場合(ステップS15:Yes)、端末装置100は、メインコンテンツのスクロールを実行する(ステップS16)。そして、端末装置100は、広告コンテンツの表示領域が目標の領域に位置したか判別する(ステップS17)。広告コンテンツの表示領域がメインコンテンツ上の配置領域に固定されているのであれば、目標の領域は、例えば、画面中の端部領域である。また、広告コンテンツの画面の所定の領域に固定されているのであれば、目標の領域は、例えば、メインコンテンツ上の配置領域である。
例えば、図2の状態D11に示すように、コンテンツC2の表示領域A21がコンテンツC1上の配置領域A11に固定されていたとする。このとき、端末装置100は、コンテンツC1の上スクロールにより、コンテンツC2の表示領域A21がコンテンツ表示領域A3の上端にある端部領域A4に位置したか判別する。或いは、図2の状態D14に示すように、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4に固定されていたとする。このとき、端末装置100は、コンテンツC1の下スクロールにより、コンテンツC2の表示領域A21がコンテンツC1上の配置領域A11に位置したか判別する。
広告コンテンツの表示領域が目標の領域に位置してない場合(ステップS17:No)、端末装置100は、ステップS19に処理を進める。
広告コンテンツの表示領域が目標の領域に位置している場合(ステップS17:Yes)、端末装置100は、広告コンテンツの表示領域の固定及び固定の解除を実行する(ステップS18)。例えば、広告コンテンツの表示領域がメインコンテンツ上の配置領域に固定されているとする。このとき、端末装置100は、広告コンテンツの表示領域の配置領域への固定を解除し、広告コンテンツの表示領域を画面中の端部領域に固定する。また、広告コンテンツの表示領域が画面中の端部領域に固定されているとする。このとき、端末装置100は、広告コンテンツの表示領域の端部領域への固定を解除し、広告コンテンツの表示領域をメインコンテンツ上の配置領域に固定する。
続いて、端末装置100は、スクロールの動作が終了しているか判別する(ステップS19)。スクロールの動作が終了していない場合(ステップS19:No)、端末装置100は、ステップS16に処理を戻す。スクロールの動作が終了している場合(ステップS19:Yes)、端末装置100は、リンクのタップ等、ユーザにより遷移操作(例えば、ページの遷移操作)が行われたか判別する(ステップS20)。
遷移操作が行われていない場合(ステップS20:No)、端末装置100は、ステップS15に処理を戻す。遷移操作が行われた場合(ステップS20:Yes)、端末装置100は、メインコンテンツのリクエストを送信する(ステップS21)。リクエストの送信が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S21の処理を繰り返す。
〔9.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔9−1.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1のコンテンツ(例えば、コンテンツC1、C4)をメインコンテンツ、所定のコンテンツ(例えば、コンテンツC2、C3、C5)を広告コンテンツとした。しかし、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、メインコンテンツ及び広告コンテンツに限られない。所定のコンテンツ及び第1のコンテンツはいずれも配置面上のコンテンツであってもよい。このとき、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは動画に限られず、静止画、テキスト情報であってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは動画、静止画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
〔9−2.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30がメインコンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報を広告配信サーバ20から広告コンテンツの情報とともに受信してもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から受信した制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC1、C4の表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。アプリケーションのプログラムデータは、コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されたものであってもよい。この場合、アプリケーションのプログラムデータそのものを制御情報とみなすことが可能である。
〔9−3.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図7に示した広告配信サーバ20は、例えば、図9に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないメインコンテンツを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをコンテンツC1、C4と共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔9−4.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログを取ってもよい。また、広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のコンテンツC1、C4の表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)の再生が開始する前にコンテンツC1、C4の表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、スクロール操作により広告コンテンツが何度も表示された場合や、広告コンテンツの再生が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ったと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが画面から消去された後、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔9−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたコンテンツC1、C4に対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがコンテンツC1、C4に対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるコンテンツC1、C4の表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にコンテンツC1、C4に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるコンテンツC1、C4においては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってコンテンツC1、C4の表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作を行ったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、コンテンツC1、C4の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるコンテンツC1、C4に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔9−6.その他〕
上述の実施形態では、コンテンツC1には、2つの配置領域(配置領域A11、A12)と、2つのコンテンツの表示領域(コンテンツC2、C3の表示領域A21、A22)と、が配置されていたが、コンテンツC1には2つより多くの配置領域と、2つより多くのコンテンツの表示領域と、が配置されていてもよい。勿論、コンテンツC1には1つの配置領域と、1つのコンテンツの表示領域と、が配置されていてもよい。なお、配置領域と表示領域とを複数設ける場合、複数ある表示領域の少なくとも1つは透過領域であってもよい。この場合には、コンテンツC1の背後にはコンテンツ(例えば、図4で示すコンテンツC5)が配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、コンテンツC4には1つの配置領域(配置領域A13)が用意され、1つのコンテンツの表示領域(コンテンツC5の透過領域A23)が配置されていたが、コンテンツC4には2以上の配置領域が用意され、2以上のコンテンツの表示領域が配置されていてもよい。この場合には、端末装置100は、コンテンツC4がスクロール操作された場合に、図3の状態D24〜状態D28を使って説明した動作と同様の動作を実行してもよい。
また、上述の実施形態では、コンテンツC5は3のコンテンツ(コンテンツC51、C52、C53)で構成されていたが、コンテンツC5は3つより多くのコンテンツで構成されていてもよいし、3つより少ないコンテンツで構成されていてもよい。勿論、コンテンツC5は1つのコンテンツで構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、コンテンツC2、C3、C5は動画であるものとしたが、コンテンツC2、C3、C5は動画に限られず、静止画、テキスト情報であってもよい。また、コンテンツC2、C3、C5は動画、静止画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。また、コンテンツC2、C3、C5は、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、コンテンツC2、C3、C5は、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。また、コンテンツC2、C3、C5は、音声を含むコンテンツであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1の領域は端部領域A4であるものとしたが、第1の領域は端部領域A4以外の領域であってもよい。例えば、第1の領域はコンテンツ表示領域A3の端部でなくてもよい。また、上述の実施形態では、第2の領域は端部領域A6であるものとしたが、第1の領域は端部領域A6以外の領域であってもよい。例えば、第2の領域はコンテンツ表示領域A3の端部でなくてもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、所定のコンテンツ(コンテンツC2、C3、C5)の表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの出力態様(表示態様)を変更した。具体的には、端末装置100は、また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツの再生を停止し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツの再生を実行した。しかし、端末装置100が変更する出力態様は表示態様に限られない。例えば、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの音声の出力態様を変更してもよい。例えば、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合は音声の出力を停止し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合は音声の出力を実行する。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域(コンテンツC2、C3、C5)が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで所定のコンテンツの音声の出力態様を変更してもよい。同様に、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域(コンテンツC2、C3、C5)が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで所定のコンテンツの表示態様を変更してもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、所定のコンテンツ(コンテンツC2、C3、C5)の表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツの再生を停止したが、必ずしも所定のコンテンツの再生を停止しなくてもよい。この場合、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質(例えば、第1のビットレート)で再生し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質より高い動画品質(例えば、第2のビットレート)で再生してもよい。
また、端末装置100は、所定のコンテンツ(コンテンツC2、C3、C5)の表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで、所定のコンテンツの出力態様を変更してもよい。
例えば、端末装置100は、所定のコンテンツ(コンテンツC2、C3、C5)の表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで、所定のコンテンツとなる動画のコンテンツ(以下、動画コンテンツという。)を変更してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4、A6のいずれにも固定されていない場合は、コンテンツC2となる動画コンテンツを所定の映画を宣伝するための広告動画とし、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A4に固定されている場合は、コンテンツC2となる動画コンテンツを所定の映画の本編とし、コンテンツC2の表示領域A21が端部領域A6に固定されている場合は、コンテンツC2となる動画コンテンツを所定の映画の次回作を宣伝するための広告動画とする。
また、端末装置100は、所定のコンテンツ(コンテンツC2、C3、C5)の表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質(例えば、第1のビットレート)で再生し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質より高い第1の動画品質(例えば、第2のビットレート)で再生し、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合には、所定のコンテンツを所定のビットレートより高く第1の動画品質とは異なる第2の動画品質(例えば、第3のビットレート)で再生してもよい。
また、所定のコンテンツは、例えば図4に示すコンテンツC5のように、その表示領域(例えば、透過領域A23)よりも大きなコンテンツであってもよい。この場合、所定のコンテンツは、コンテンツC5とは異なり、1枚の動画であってもよい。そして、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合とで、表示領域に表示される所定のコンテンツの表示部分を変更してもよい。
また、上述の実施形態では、第1の操作及び第2の操作はフリックやスワイプであるものとしたが、第1の操作及び第2の操作はフリックやスワイプに限られない。例えば、第1の操作及び第2の操作は、コンテンツC1、C4を移動させるためのボタン操作であってもよいし、画面に表示されたコントロール(例えば、スクロールバー)の操作であってもよい。第1の操作及び第2の操作は、コンテンツC1、C4を拡大させるためのピンチアウトであってもよいし、コンテンツC1、C4を縮小させるためのピンチインであってもよい。また、第1の操作及び第2の操作はタッチパネル操作に限られず、例えば、キーボードやマウスの操作であってもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔10.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図12は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔11.効果〕
上述したように、本実施形態の情報表示プログラムを実行する端末装置100は、動画を含む所定のコンテンツの表示領域が配置される第1のコンテンツを画面に表示する表示する。例えば、端末装置100は、動画を含む所定のコンテンツの表示領域が配置される所定の配置領域を有する第1のコンテンツを画面に表示する。そして、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が画面上の第1の領域に位置した場合に、第1の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、所定のコンテンツの表示領域が画面上の領域であって第1の領域とは異なる第2の領域に位置した場合に、第2の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定する。例えば、端末装置100は、第1の操作により所定のコンテンツの表示領域が画面上の第1の領域に位置した場合に、第1の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、第1の操作とは異なる第2の操作により所定のコンテンツの表示領域が画面上の領域であって第1の領域とは異なる第2の領域に位置した場合に、第2の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定する。これにより、所定のコンテンツが画面に表示された状態が維持されるので、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、第1のコンテンツの第1の方向へのスクロールにより所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に位置した場合に、第1の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、表示領域の第1の領域への固定後、第1の方向とは逆の第2の方向への第1のコンテンツのスクロールにより第1のコンテンツ上の所定の配置領域が第1の領域に位置した場合に、表示領域の第1の領域への固定を解除する。そして、端末装置100は、第1のコンテンツの第2の方向へのスクロールにより所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に位置した場合に、第2の領域に所定のコンテンツの表示領域を固定し、表示領域の第2の領域への固定後、第1の方向への第1のコンテンツのスクロールにより所定の配置領域が第2の領域に位置した場合に、表示領域の第2の領域への固定を解除する。これにより、ユーザが上スクロール操作を行ったとしても、下スクロール操作を行ったとしても、所定のコンテンツが画面に表示された状態が維持されるので、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの出力態様を変更する。これにより、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで、所定のコンテンツの出力態様を変更する。これにより、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合とで、所定のコンテンツとなる動画のコンテンツを変更する。これにより、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、所定のコンテンツは表示領域よりも大きなコンテンツである。端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第2の領域に固定された場合と、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていないと場合とで、表示領域に表示される所定のコンテンツの表示部分を変更する。これにより、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの表示態様を変更する。これにより、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合と、第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合とで、所定のコンテンツの音声の出力態様を変更する。これにより、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツの再生を停止し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツの再生を実行する。動画が画面に固定されていない場合、動画が動くのでユーザは動画を見やすい。一方、動画が画面に固定されている場合は、ユーザは動画を見易い。動画(所定のコンテンツ)が画面に固定されているときに動画を再生するので、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれにも固定されていない場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質で再生し、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツを所定の動画品質より高い動画品質で再生する。これにより、端末装置100は、動画が見易いときに動画の品質を高くするので、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合に、所定のコンテンツの表示領域と第1のコンテンツとの境界を示す表示を画面に追加する。これにより、所定のコンテンツと第1のコンテンツとを区別しやすくなるので、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、複数ある所定のコンテンツの1つである第2のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された後、第1のコンテンツのスクロールにより所定のコンテンツの1つであって第2のコンテンツとは異なる第3のコンテンツの表示領域が第1の領域に達した場合には、第2のコンテンツの表示領域に替えて第3のコンテンツの表示領域を第1の領域に固定する。これにより、第2のコンテンツと第3のコンテンツが同時に固定されて第1のコンテンツが見づらくなることを防ぐことができる。結果として、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、第1の領域は、第1のコンテンツが表示された画面上の領域であるコンテンツ表示領域の端部に位置している。端末装置100は、第2のコンテンツの表示領域が第1の領域に固定された後、第1のコンテンツのスクロールにより第3のコンテンツの表示領域が、第1の領域に達した場合には、第3のコンテンツの表示領域が第2のコンテンツの表示領域をコンテンツ表示領域の外に押し出すように、第2のコンテンツの表示領域をコンテンツ表示領域の外にスライドさせる。第2のコンテンツと第3のコンテンツが異なる広告主の広告コンテンツである場合等、第3のコンテンツが第2のコンテンツの上を覆っているという感覚をユーザに与えると不都合な場合がある。しかしながら、本構成により、ユーザに、第2のコンテンツが第3のコンテンツの上にあるといった感覚を与えないで済む。結果として、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、所定のコンテンツは第1のコンテンツの前面に位置している。そして、端末装置100は、所定のコンテンツの表示領域が第1の領域及び第2の領域のいずれかに固定された場合には、所定のコンテンツの一部或いは全部を背後の第1のコンテンツが見えるように透過させる。これにより、所定のコンテンツの背後にある第1のコンテンツの一部が見えるので、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、第1のコンテンツの背後に配置された所定のコンテンツと、所定のコンテンツの表示領域となる透過領域が配置される所定の配置領域を有する第1のコンテンツと、を画面に表示する。そして、端末装置100は、第1の操作により所定のコンテンツの透過領域が第1の領域に位置した場合に、第1の領域に透過領域を固定し、第2の操作により透過領域が第2の領域に位置した場合に、第2の領域に透過領域を固定する。これにより、端末装置100は、所定のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、表示部は、表示手段や表示回路に読み替えることができる。同様に、表示制御部は、表示制御手段や表示制御回路に読み替えることができる。