以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理を説明する。
〔1−1.端末装置に配信されるコンテンツ〕
図1は、実施形態に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図1の例では、端末装置100が備える表示面(以下、画面ともいう。)に、複数のコンテンツが配置されたコンテンツC1が表示されている。コンテンツC1は、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置された配置面の情報である。例えば、コンテンツC1は、端末装置100にインストールされたアプリケーション(以下、アプリという。)に表示する画面の情報である。コンテンツC1には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。なお、コンテンツC1は、端末装置100が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。また、コンテンツC1は、ページの情報(例えば、ウェブページの情報)であってもよい。以下の説明では、アプリやページが発信目的とするコンテンツのことを、広告コンテンツとは区別し、メインコンテンツという。本実施形態の場合、コンテンツC1はメインコンテンツ(第1のコンテンツ)である。
また、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は端末装置100の画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、画面横方向に軸方向を有しており、Y軸は画面縦方向に軸方向を有している。また、Z軸は端末装置100の画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の画面は、タッチパネル式の画面となっている。また、端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にコンテンツを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようコンテンツC1を表示する。
コンテンツC1は、例えば、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されている。なお、コンテンツC1は、アプリの画面に限られない。例えば、コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等で記述されてもよい。
コンテンツC1は、広告コンテンツが表示される表示領域を有している。図1の例の場合、コンテンツC1は、コンテンツC21(第1の広告コンテンツ)が表示される表示領域A11と、コンテンツC31(第2の広告コンテンツ)が表示される表示領域A12と、を有している。表示領域A11、A12はコンテンツC1上の異なる領域である。具体的には、表示領域A11は、コンテンツC1のスクロール方向の中央上部に位置しており、表示領域A12は、コンテンツC1のスクロール方向の中央下部に位置している。
本実施形態では、コンテンツC1の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向(X軸方向)の長さと同じである。また、コンテンツC1は、縦方向(Y軸方向)の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域A2の縦方向の長さより長い。コンテンツC1はコンテンツ表示領域A2に対してスクロール可能である。コンテンツ表示領域A2は、端末装置100の画面中のスクロール可能な領域である。また、コンテンツ表示領域A2は、スクロール可能なコンテンツの可視領域である。「コンテンツ表示領域」は、「スクロール可能領域」或いは「可視領域」と言い換えることができる。以下の説明では、コンテンツC1はY軸プラス方向或いはY軸マイナス方向にスクロールするものとする。また、以下の説明では、コンテンツC1がスクロールする方向(すなわち、Y軸方向)のことを単にスクロール方向と呼ぶことがある。
ユーザが端末装置100を操作してメインコンテンツを配信するサーバ(以下、コンテンツ配信サーバという。)にアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1の配信を受ける。そして、端末装置100は、コンテンツC1を画面に表示する。また、端末装置100は、コンテンツC1の配信を受けると、コンテンツC1の情報とともに送信された制御情報に従って広告コンテンツを配信するサーバ(以下、広告配信サーバという。)に広告コンテンツの配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図1に示すコンテンツC21、C31)を表示する。
コンテンツC21、C31は、所定のテキストを含む広告コンテンツ(第2のコンテンツ)である。コンテンツC21、C31に含まれる所定のテキストは、テキストの一部に文字或いは文字列の非表示の部分(以下、非表示部という。)を有している。コンテンツC21は、“Patent Motor”の“te”の部分が非表示部B11となっている。コンテンツC21は、“Patent Motor”の“en”の部分と“r”が非表示部B11、B22となっている。なお、図1の例では、非表示部は、カッコつきの空白、或いは白丸となっている。しかし、非表示部は、カッコつきの空白や白丸に限定されない。非表示とする文字或いは文字列が見えないのであれば、非表示部は、黒丸等による文字或いは文字列のマスクであってもよいし、単に空白であってもよい。また、本実施形態で登場する“Patent Motor”は架空の自動車会社の名称である。本実施形態では、Patent Motorは、コンテンツC21、C31の広告主であるものとする。“Patent Motor”は他のテキストに変更可能である。
なお、広告コンテンツに含まれるテキストは、英語で記載されたテキストに限定されない。広告コンテンツに含まれるテキストは、例えば、ドイツ語、フランス語、ロシア語、日本語、スペイン語、中国語、アラビア語、韓国語、ポルトガル語等、英語以外の言語で記載されたテキストであってもよい。勿論、広告コンテンツに含まれるテキストは、英語で記載されたテキストであってもよい。また、広告コンテンツに含まれるテキストは、自然言語で記載されたテキストに限定されず、例えば、プログラミング言語で記載されたテキストであってもよい。また、広告コンテンツに含まれるテキストは、暗号文であってもよい。また、広告コンテンツに含まれるテキストには記号(例えば、丸、バツ印、三角、四角、矢印、音符、発音記号、地図記号、電気記号、数学記号等)が含まれていてもよい。記号も文字の一種である。その他、Unicode、JISX0213等の文字コード規格で規定される文字集合に含まれる記号は「文字」とみなすことができる。テキストに使用される文字は任意に変更可能である。
コンテンツC21、C31の横方向のサイズは、端末装置100が有する画面の横方向のサイズと同じである。また、本実施形態では、コンテンツC21、C31は、縦方向のサイズが、端末装置100のコンテンツ表示領域A2の縦方向のサイズより短い。図1の例では、コンテンツC21は、表示領域A11に固定されており、コンテンツC31は、表示領域A12に固定されている。表示領域A11、A12はいずれもコンテンツC1の前面に位置している。
なお、一般的に、広告コンテンツは選択操作が可能である。例えば、広告コンテンツには所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定され、広告コンテンツが選択操作(例えば、タップやクリック)されると、端末装置100は、広告コンテンツにリンクされたページやコンテンツを表示する。しかしながら、本実施形態のコンテンツC21、C31は選択操作不能であり、コンテンツC21、C31がユーザによって選択操作されたとしても、画面に表示されているページやコンテンツが、他のページ等にジャンプすることはない。
なお、制御情報は、端末装置100にインストールされたアプリを制御するプログラムであってもよいし、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラムであってもよい。コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されるアプリケーションソフトそのものを制御情報とみなすことも可能である。このとき、ページの情報は、制御情報に含まれていてもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔1−2.端末装置の動作〕
次に、端末装置100の動作を説明する。図2は、実施形態に係る端末装置100の動作の一例を示す図である。以下、図面を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理を説明する。情報表示処理は、例えば、コンテンツ配信サーバ等の配信サーバが配信する制御情報に従って行われる。コンテンツ配信サーバは、コンテンツC1等のメインコンテンツを配信するサーバである。以下の説明では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行するものとするが、広告配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。広告配信サーバは、コンテンツC21、C31等の広告情報を配信するサーバである。
端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1等のデータを受信するともに、広告配信サーバからコンテンツC21、C31のデータを取得する。上述したように、コンテンツC21、C31は選択操作不能であり、コンテンツC21、C31がユーザによって選択操作されたとしても、端末装置100は、他のページ等にジャンプすることはない。
端末装置100は、各サーバからコンテンツのデータを取得すると、コンテンツC1を画面に表示する。コンテンツC1は、コンテンツC21を配置するための表示領域A11を有している。端末装置100は、コンテンツC21を表示領域A11に固定した状態で、コンテンツC1の一部を画面に表示する。上述したように、コンテンツC21は、非表示部B11を有するテキストを含んでいる。非表示部B11は、コンテンツC21に含まれるテキスト中の、文字或いは文字列が表示されていない部分(文字或いは文字列が隠された部分)である。
端末装置100は、画面中のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列をコンテンツC21の所定の箇所に表示する(状態D11)。例えば、端末装置100は、画面中のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列をコンテンツC21の非表示部B11に表示する。なお、端末装置100は、コンテンツC21とは異なる画面中の他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を非表示部B11に表示してもよい。本実施形態では、コンテンツC1中のコンテンツC21以外の部分が「他のコンテンツ」である。図2の状態D11の例では、ユーザはコンテンツC1の上部にあるテキスト中の“a”(図2に示すテキストT1)を選択している。端末装置100は、ユーザが選択した部分の色を反転するとともに、コンテンツC21の非表示部B11に“a”の文字を表示する。
なお、図2の例では、コンテンツC1中に丸、バツ印、三角、四角等の記号が表示されているが、これらの記号はそれぞれ文字を示している。これらの記号は、アルファベット、数字、漢字、平仮名、カタカナ、アラビア文字、ハングル、疑問符、感嘆符等に置き換え可能である。なお、コンテンツC1に含まれるテキストは、英語で記載されたテキストに限定されない。コンテンツC1に含まれるテキストは、例えば、ドイツ語、フランス語、ロシア語、日本語、スペイン語、中国語、アラビア語、韓国語、ポルトガル語等、英語以外の言語で記載されたテキストであってもよい。勿論、コンテンツC1に含まれるテキストは、英語で記載されたテキストであってもよい。また、コンテンツC1に含まれるに含まれるテキストは、自然言語で記載されたテキストに限定されず、例えば、プログラミング言語で記載されたテキストであってもよい。また、コンテンツC1に含まれるテキストは、暗号文であってもよい。また、コンテンツC1に含まれるテキストには記号(例えば、丸、バツ印、三角、四角、矢印、音符、発音記号、地図記号、電気記号、数学記号等)が含まれていてもよい。記号も文字の一種である。その他、Unicode、JISX0213等の文字コード規格で規定される文字集合に含まれる記号は「文字」とみなすことができる。テキストに使用される文字は任意に変更可能である。
ユーザは非表示部B11に入力すべき正解の文字を探して端末装置100を操作する。端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1を移動させる。例えば、端末装置100は、スクロール操作(例えば、フリックやスワイプ等)に応じてコンテンツC1をスクロールさせる。このとき、端末装置100は、コンテンツC1の表示領域A11に配置されているコンテンツC21もコンテンツC1の移動に合わせて移動させる(状態D12)。
そして、非表示部B11に入力されるべき文字がコンテンツC1のテキスト中に見つかると、ユーザはその見つけた文字を選択する。そして、端末装置100は、ユーザによって選択された文字をコンテンツC21の非表示部B11に表示する(状態D13)。図2の状態D13の例では、ユーザは画面の下部にあるテキスト中の“t”(図2に示すテキストT2)を選択している。端末装置100は、ユーザが選択した部分の色を反転するとともに、コンテンツC21の非表示部B11に“t”の文字を表示する。
端末装置100は、ユーザの選択によりコンテンツC21へ表示される文字或いは文字列を判別要素とした判別を実行する。例えば、端末装置100は、非表示部B11へ表示される文字或いは文字列を判別要素とした判別を実行する。より具体的には、端末装置100は、非表示部B11へ表示される文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列であるか判別する。例えば、端末装置100が受信した制御情報には、非表示部B11に入力されるべき正解の文字の情報が含まれている。端末装置100は、制御情報に含まれる正解の文字と非表示部B11へ表示された文字が一致するか否かを判別する。本実施形態の場合、非表示部B11に表示されるべき正解の文字は“t”である。図2の状態D13の例では、非表示部B11に“t”が入力されており、非表示部B11に正解の文字が入力されたことになる。
端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する(状態D14)。例えば、端末装置100は、非表示部B11に表示された文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列であった場合に、表示領域A11に表示される広告コンテンツを、コンテンツC21に替えて、コンテンツC22(所定のコンテンツ)に変更する。コンテンツC22は、コンテンツC21に関連付けられた広告コンテンツ(第2のコンテンツ)である。例えば、コンテンツC22は、コンテンツC21の広告主の商品或いはサービスに関する広告動画である。
コンテンツC22は、コンテンツC21とは異なり、選択操作可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC22には選択操作がされた場合の処理として動画の再生が割り当てられている。端末装置100は、コンテンツC22が選択操作(例えば、タップやクリック)されると、コンテンツC22の再生を開始する(状態D15)。端末装置100は、所定の時間、コンテンツC22の再生を継続する(状態D16)。端末装置100は、動画の再生が終了したら、表示領域A11に表示される広告コンテンツを、コンテンツC22に替えて、コンテンツC23(所定のコンテンツ)に変更する(状態D17)。コンテンツC23は、コンテンツC21に関連付けられた広告コンテンツ(第2のコンテンツ)である。例えば、コンテンツC23は、コンテンツC21の広告主の商品或いはサービスに関する広告画像(例えば、静止画像)である。
なお、本実施形態では、コンテンツC23は、選択可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC23には所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されている。そして、端末装置100は、コンテンツC23が選択操作(例えば、タップやクリック)されると、コンテンツC23にリンクされたページやコンテンツを表示する(状態D18)。図2の状態D18の例では、端末装置100は、コンテンツC21の広告主の商品或いはサービスに関するコンテンツであるコンテンツC4を表示している。
なお、端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、コンテンツC21をそのまま表示領域A11に表示し続けてもよい。そして、端末装置100は、コンテンツC21に対する選択操作があった場合の処理を、判別結果が所定の結果となる前の処理(正解の文字或いは文字列が入力される前の処理)とは別の処理に変更してもよい。例えば、端末装置100は、選択操作不能であったコンテンツC21を選択操作可能に変更してもよい。このとき、コンテンツC21には所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されていてもよい。そして、端末装置100は、コンテンツC21が選択操作された場合に、コンテンツC21にリンクされた所定のコンテンツを表示してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC21が選択操作された場合に、画面にコンテンツC4を表示してもよい。なお、端末装置100は、コンテンツC21が選択操作可能になったことをユーザに知らせるため、コンテンツC21に表示されている画像やテキストを他の画像やテキストに変更してもよい。
〔1−3.端末装置の動作の他の例〕
なお、図2の例ではユーザは正解の文字を発見できたが、ユーザが正解の文字或いは文字列を発見できない場合もあり得る。
そこで、ユーザが正解の文字或いは文字列を発見できない場合に備え、コンテンツC1には、コンテンツC21(第1の広告コンテンツ)に加えて、コンテンツC31(第2の広告コンテンツ)が配置されていてもよい。そして、端末装置100は、コンテンツC1中のコンテンツであって広告コンテンツとは異なる他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、コンテンツC21及びコンテンツC31のいずれかに表示してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC21が画面に表示されている間は、コンテンツC21にユーザによって選択された文字或いは文字列を表示し、コンテンツC31が画面に表示されている間は、コンテンツC31にユーザによって選択された文字或いは文字列を表示してもよい。以下の説明では、コンテンツC31に、ユーザが選択した文字或いは文字列が表示される例を説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置100の動作の他の例を示す図である。図3の例では、ユーザは、コンテンツC21(第1の広告コンテンツ)の非表示部B11に正解の文字を入力することなく、コンテンツC1のスクロール操作を実行している(状態D21)。
スクロールの継続により、コンテンツC31が画面に表示される。上述したように、コンテンツC1は、コンテンツC31を配置するための表示領域A12を有している。端末装置100は、コンテンツC31を表示領域A12に固定した状態で、コンテンツC1の一部を画面に表示する(状態D22)。コンテンツC31は、コンテンツC21と同じく、選択操作不能である。また、コンテンツC31は、非表示部を複数有する所定のテキストを含んでいる。具体的には、コンテンツC31は、非表示部B21と非表示部B22を有するテキストを含んでいる。非表示部B21は、コンテンツC31に含まれるテキスト中の、文字列が表示されていない部分(文字列が隠された部分)である。また、非表示部B22は、コンテンツC31に含まれるテキスト中の、文字が表示されていない部分(文字が隠された部分)である。
端末装置100は、コンテンツC1に含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列をコンテンツC31の非表示部B21に表示する。このとき、端末装置100は、コンテンツC1に含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択される度に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、複数ある非表示部のうち、未だ文字或いは文字列が表示されていない非表示部に表示する。図3の状態D22の例では、ユーザは画面の中央上部にある“en”(図3に示すテキストT3)を選択している。そして、端末装置100は、ユーザが選択した部分の色を反転するとともに、未だ文字列が表示されていない非表示部B21に“en”の文字を表示する。
ユーザは非表示部B22に入力すべき文字を探して端末装置100を操作する。端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせる(状態D23)。そして、非表示部B22に入力されるべき文字がコンテンツC1のテキスト中に見つかると、ユーザはその見つけた文字を選択する。そして、端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、複数ある非表示部のうち、未だ文字或いは文字列が表示されていない非表示部に表示する(状態D24)。図3の状態D24の例では、ユーザは画面の中央下部にある“r”(図3に示すテキストT4)を選択している。そして、端末装置100は、ユーザが選択した部分の色を反転するとともに、未だ文字が表示されていない非表示部B22に“r”の文字を表示する。
そして、端末装置100は、複数ある非表示部へ表示された複数の文字或いは文字列の全てが正解の文字或いは文字列であるか判別する。例えば、端末装置100が受信した制御情報には、非表示部B21に入力されるべき正解の文字列の情報、及び、非表示部B22に入力されるべき正解の文字の情報が含まれている。まず、端末装置100は、非表示部B21へ入力された文字が正解の文字列か否かを判別する。本実施形態の場合、非表示部B21に入力されるべき正解の文字列は“en”である。図2の状態D24の例では、非表示部B21には“en”が入力されており、端末装置100は、非表示部B21に正解の文字が入力されたと判別する。さらに、端末装置100は、非表示部B22へ入力された文字が正解の文字か否かを判別する。本実施形態の場合、非表示部B22に入力されるべき正解の文字列は“r”である。図2の状態D24の例では、非表示部B22には“r”が入力されており、端末装置100は、非表示部B22に正解の文字が入力されたと判別する。
図2の状態D24の例では、複数ある非表示部B21、B22へ表示された複数の文字或いは文字列の全てが、正解の文字或いは文字列となっている。この場合、端末装置100は、広告コンテンツに関する処理を実行する。例えば、端末装置100は、表示領域A12に表示される広告コンテンツを、コンテンツC31に替えて、コンテンツC32(所定のコンテンツ)に変更する。コンテンツC32は、コンテンツC31に関連付けられた広告コンテンツ(第2のコンテンツ)である。例えば、コンテンツC32は、コンテンツC31の広告主の商品或いはサービスに関する広告動画である。
コンテンツC32は、コンテンツC31とは異なり、選択操作可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC32には選択操作がされた場合の処理として動画の再生が割り当てられている。端末装置100は、コンテンツC32が選択操作されると(状態D25)、コンテンツC32の再生を開始する(状態D26)。端末装置100は、所定の時間、コンテンツC22の再生を継続する。端末装置100は、動画の再生が終了したら、表示領域A12に表示される広告コンテンツを、コンテンツC32に替えて、コンテンツC33(所定のコンテンツ)に変更する(状態D27)。コンテンツC33は、コンテンツC31に関連付けられた広告コンテンツ(第2のコンテンツ)である。例えば、コンテンツC33は、コンテンツC31の広告主の商品或いはサービスに関する広告画像(例えば、静止画像)である。
なお、本実施形態では、コンテンツC33は、選択可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC33には所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されている。そして、端末装置100は、コンテンツC33が選択操作されると、コンテンツC23にリンクされたページやコンテンツを表示する(状態D28)。図3の状態D28の例では、端末装置100は、コンテンツC31の広告主の商品或いはサービスに関するコンテンツであるコンテンツC4を表示している。
本実施形態によれば、端末装置100は、コンテンツC1に含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツの所定の箇所(テキスト中の文字或いは文字列の非表示部)に表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、ユーザは非表示部に入力される文字を探そうとするので、ユーザのコンテンツC1の滞在時間が増える。結果として、端末装置100は、コンテンツC1に係る情報の訴求効果も向上させることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理について述べたが、以下、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100を備える配信システム1の構成を説明する。
図4は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図4に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、コンテンツを見るユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツの情報を取得する。メインコンテンツに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、コンテンツC21〜C23、C31〜C33等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にメインコンテンツの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にインストールされた各種アプリ(例えば、ポータルアプリ、ニュースアプリ、オークションサイト、天気予報アプリ、ショッピングアプリ、ファイナンス(株価)アプリ、路線検索アプリ、地図提供アプリ、旅行アプリ、飲食店紹介アプリ、ブログ閲覧アプリ等)に表示する情報を端末装置100に配信する装置である。或いは、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、アプリのデータそのものを配信するサーバであってもよいし、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図5は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図5に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図6は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図6に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC21〜C23、C31〜C33等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図6に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図6の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1〜図3で示したコンテンツC21〜C23、C31〜C33であってもよい。また、図6では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の対価(課金額)が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)を1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、コンテンツC21〜C23、C31〜C33の表示領域A11、A12の配置位置の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1の上端を基準とした表示領域A11、A12の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図5に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図5に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受け付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、コンテンツC1が検索アプリの画面や検索ページである場合には、ユーザにより指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
なお、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図7は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、コンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTMLファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図7に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、アプリのデータの取得要求を受け付ける。メインコンテンツがウェブページの情報なのであれば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、メインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のメインコンテンツの情報を取得し、取得したメインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。このとき、メインコンテンツの情報には、制御情報が含まれていてもよい。
制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
なお、制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。表示指示には、広告コンテンツの配置位置や表示領域A11、A12の設定値などが含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1の上端を基準とした表示領域A11、A12の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図8は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図8に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、アプリケーションのデータが格納されている。アプリケーションのデータは、ウェブブラウザのデータであってもよい。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、各種情報を表示する表示装置を備える。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、表示装置(以下、画面という。)は入力部120と一体であってもよい。出力部140は、制御部150の制御に従って、画面に画像を表示する。
制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図8に示すように、表示部151と、判別部152と、表示制御部153と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示部151〜表示制御部153)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示部151は、広告コンテンツを画面に表示する。例えば、表示部151は、テキストの一部に文字或いは文字列の非表示部を有する所定のテキストを含む広告コンテンツを画面に表示する。
また、表示部151は、広告コンテンツの1つである第1の広告コンテンツと、広告コンテンツの1つであって第1の広告コンテンツとは異なる第2の広告コンテンツと、を有する第1のコンテンツを画面に表示する。
判別部152は、ユーザの選択により広告コンテンツへ表示される文字或いは文字列を判別要素とした判別を実行する。或いは、判別部152は、非表示部へ表示される文字或いは文字列を判別要素とした判別を実行する。
例えば、判別部152は、非表示部へ表示される文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列であるか判別する。なお、所定のテキストは非表示部を複数有していてもよい。そして、判別部152は、は、複数ある非表示部へ表示される複数の文字或いは文字列の全てが正解の文字或いは文字列であるか判別する。
表示制御部153は、画面中のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示する。
また、表示制御部153は、広告コンテンツとは異なる画面中の他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示する。
また、表示制御部153は、他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を所定のテキスト中の非表示部に表示する。
また、表示制御部153は、他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列が広告コンテンツの非表示部に入力されるべき文字或いは文字列になるように生成された広告コンテンツを画面に表示する。
また、表示制御部153は、広告コンテンツと同一の可視領域に含まれる他のコンテンツの文字或いは文字列が広告コンテンツの非表示部に入力されるべき文字或いは文字列になるように生成された広告コンテンツを画面に表示する。
また、所定のテキストは非表示部を複数有している。表示制御部153は、他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択される度に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、複数ある非表示部のうち、未だ文字或いは文字列が表示されていない非表示部に表示する。
また、表示制御部153は、判別部152での判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する。例えば、表示制御部153は、非表示部へ表示される文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する。また、表示制御部153は、複数ある非表示部へ表示される複数の文字或いは文字列の全てが正解の文字或いは文字列であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行してもよい。
また、表示制御部153は、判別部152での判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関連付けられた所定のコンテンツを画面に表示する。
また、表示制御部153は、判別部152での判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関連付けられた動画を画面に表示する。
また、表示制御部153は、判別部152での判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに対する選択操作があった場合の処理を、判別部152での判別結果が所定の結果となる前の処理とは別の処理に変更する。
また、表示制御部153は、判別部152での判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに対する選択操作があった場合の処理を、所定のコンテンツを画面に表示する処理に変更する。
また、表示制御部153は、ユーザによって選択された文字或いは文字列が所定の文字或いは所定の文字列と一致する場合には、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示しない。
また、表示制御部153は、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を推測可能にするためのコンテンツを表示する。
また、表示制御部153は、所定の条件が満たされた場合に、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を示すコンテンツを表示する。
また、表示制御部153は、第1のコンテンツ中のコンテンツであって広告コンテンツとは異なる他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、第1の広告コンテンツ及び第2の広告コンテンツのいずれかに表示する。
〔6.メインコンテンツの構成例〕
次に、出力部140に表示されるメインコンテンツの構成例について説明する。以下、図1に示したコンテンツC1を例にメインコンテンツの構成例を説明する。コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置された配置面(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面やウェブページ)である。本実施形態では、コンテンツC1の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、コンテンツC1は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域の縦方向の長さより長い。コンテンツ表示領域は、メインコンテンツが表示される領域である。図1の例では、符号のA2で示した領域がコンテンツ表示領域である。コンテンツC1はコンテンツ表示領域A2に対してスクロール可能である。
コンテンツC1には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、動画、静止画、テキストデータ等であってもよい。コンテンツC1は、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
コンテンツC1は、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、コンテンツC1は、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。
なお、コンテンツC1には、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、コンテンツC1には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、コンテンツC1を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、コンテンツC1にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
〔7.広告コンテンツの配置例〕
次に、広告コンテンツの配置例について説明する。以下、図1〜図3に示したコンテンツC21〜C23、C31〜C33を例に広告コンテンツの配置例を説明する。
コンテンツC21、C31は、所定のテキストを含むコンテンツである。コンテンツC21、C31に含まれる所定のテキストは、テキストの一部に文字或いは文字列の非表示部を有している。図1に示すコンテンツC21は、“Patent Motor”の“te”の部分が非表示部B11となっている。図1に示すコンテンツC31は、“Patent Motor”の“en”の部分と“r”が非表示部B21、B22となっている。ユーザによってコンテンツC1中の文字或いは文字列が選択されると、選択された文字或いは文字列が広告コンテンツの非表示部に表示される。
なお、ユーザが非表示部に入力すべき文字或いは文字列を確実に探し当てることができるようにするため、コンテンツC21は、コンテンツC1中のコンテンツC21以外の部分(他のコンテンツ)に含まれる文字或いは文字列がコンテンツC21の非表示部B11に入力されるべき文字或いは文字列(すなわち、正解の文字或いは文字列)になるように生成されたものであってもよい。同様に、コンテンツC31は、コンテンツC1中のコンテンツC31以外の部分(他のコンテンツ)に含まれる文字或いは文字列がコンテンツC31の非表示部B21、B22になるように生成されたものであってもよい。
なお、ユーザが非表示部に入力すべき文字或いは文字列をより探し易くするためには、非表示部に入力すべき文字或いは文字列は、非表示部を含む広告コンテンツが画面に表示されたときに同一画面内にあることが望ましい。そこで、コンテンツC21は、コンテンツC21と同一の可視領域に含まれる他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がコンテンツC21の非表示部B11に入力されるべき文字或いは文字列(すなわち、正解の文字或いは文字列)になるように生成されたものであってもよい。例えば、コンテンツC21は、コンテンツC21の一部或いは全部がコンテンツ表示領域A2に表示された場合に、例えば図2の状態D13に示すように、コンテンツ表示領域A2に表示されている文字或いは文字列がコンテンツC21の非表示部B11に入力されるべき文字或いは文字列になるように生成されたものであってもよい。
同様に、コンテンツC31は、コンテンツC31と同一の可視領域に含まれる他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がコンテンツC31の非表示部B21、B22に入力されるべき文字或いは文字列(すなわち、正解の文字或いは文字列)になるように生成されたものであってもよい。例えば、コンテンツC31は、コンテンツC31の一部或いは全部がコンテンツ表示領域A2に表示された場合に、例えば図3の状態D22〜D24に示すように、コンテンツ表示領域A2に表示されている文字或いは文字列がコンテンツC31の非表示部B21、B22に入力されるべき文字或いは文字列になるように生成されたものであってもよい。
図1の例では、コンテンツC21は、表示領域A11に固定されており、コンテンツC31は、表示領域A12に固定されている。なお、本実施形態では、コンテンツC21は表示領域A11と同じ大きさであり、コンテンツC31は表示領域A12と同じ大きさである。コンテンツC21、C31は、コンテンツC1のスクロールとともに移動する。
また、コンテンツC22、C32は、例えば動画を含むコンテンツである。図2の状態D14〜D16には、コンテンツC22が示されており、図3の状態D25〜D26には、コンテンツC32が示されている。コンテンツC22、C32は、コンテンツC21、C31の非表示部に表示された文字或いは文字列が予め設定された正解の文字或いは文字列であった場合に、コンテンツC21、C31に代わって表示される。コンテンツC22は表示領域A11に固定された状態で表示され、コンテンツC32は表示領域A12に固定された状態で表示される。なお、本実施形態では、コンテンツC22は表示領域A11と同じ大きさであり、コンテンツC32は表示領域A12と同じ大きさである。コンテンツC22、C32は、コンテンツC1のスクロールとともに移動する。
また、コンテンツC23、C33は、所定のコンテンツ(ページ)へのリンクが設定されたコンテンツである。コンテンツC23、C33は、動画であってもよいし静止画であってもよい。図2の状態D17には、コンテンツC23が示されており、図3の状態D27には、コンテンツC33が示されている。コンテンツC23、C33は、コンテンツC22、C32の再生が終了したら表示される。コンテンツC23は表示領域A11に固定された状態で表示され、コンテンツC33は表示領域A12に固定された状態で表示される。なお、本実施形態では、コンテンツC23は表示領域A11と同じ大きさであり、コンテンツC33は表示領域A12と同じ大きさである。コンテンツC23、C33は、コンテンツC1のスクロールとともに移動する。
〔8.端末装置の処理フロー〕
次に、図9を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図9は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にメインコンテンツ(例えば、コンテンツC1)の配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたメインコンテンツに広告コンテンツの取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツのリクエスト(配信要求)を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか判別する(ステップS13)。広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。広告コンテンツを受信している場合(ステップS13:Yes)、端末装置100は、受信したコンテンツを画面に表示する(ステップS14)。このとき、端末装置100は、メインコンテンツとともに広告コンテンツ(例えば、コンテンツC21、C31)も画面に表示する。
次に、端末装置100は、メインコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択されたか判別する(ステップS15)。文字或いは文字列がユーザによって選択されていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS19に処理を進める。
文字或いは文字列がユーザによって選択された場合(ステップS15:Yes)、端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツの所定の箇所に表示する。より具体的には、端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツの非表示部に表示する(ステップS16)。非表示部は、広告コンテンツに含まれるテキスト中の文字或いは文字列が非表示となった部分である。
続いて、端末装置100は、非表示部に表示された文字或いは文字列が予め設定された正解の文字或いは文字列か判別する(ステップS17)。非表示部に表示された文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列でない場合(ステップS17:No)、端末装置100は、ステップS19に処理を進める。
非表示部に表示された文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列の場合(ステップS17:No)、端末装置100は、広告コンテンツに関する処理を実行する(ステップS18)。例えば、図2の例であれば、端末装置100は、表示領域A11に表示される広告コンテンツを、コンテンツC21に替えて、コンテンツC22に変更する。
続いて、端末装置100は、リンクのタップ等、ユーザにより遷移操作(例えば、ページの遷移操作)が行われたか判別する(ステップS19)。遷移操作が行われていない場合(ステップS19:No)、端末装置100は、ステップS15に処理を戻す。遷移操作が行われた場合(ステップS19:Yes)、端末装置100は、メインコンテンツのリクエストを送信する(ステップS20)。リクエストの送信が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S20の処理を繰り返す。
〔9.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔9−1.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1のコンテンツ(例えば、コンテンツC1)をメインコンテンツ、第2のコンテンツ(例えば、コンテンツC21〜C23、C31〜C33)を広告コンテンツとした。しかし、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、メインコンテンツ及び広告コンテンツに限られない。第1のコンテンツ及び第2のコンテンツはいずれも配置面上のコンテンツであってもよい。このとき、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは動画に限られず、静止画、テキスト情報であってもよい。また、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは動画、静止画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
〔9−2.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30がメインコンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報を広告配信サーバ20から広告コンテンツの情報とともに受信してもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から受信した制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC1の表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。アプリケーションのプログラムデータは、コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されたものであってもよい。この場合、アプリケーションのプログラムデータそのものを制御情報とみなすことが可能である。
〔9−3.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図5に示した広告配信サーバ20は、例えば、図7に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないメインコンテンツを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをコンテンツC1と共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔9−4.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログを取ってもよい。また、広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のコンテンツC1の表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)の再生が開始する前にコンテンツC1の表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、スクロール操作により広告コンテンツが何度も表示された場合や、広告コンテンツの再生が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ったと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが画面から消去された後、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔9−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたコンテンツC1に対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがコンテンツC1に対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるコンテンツC1の表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にコンテンツC1に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるコンテンツC1においては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってコンテンツC1の表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作を行ったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、コンテンツC1の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるコンテンツC1に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔9−6.その他〕
上述の実施形態では、端末装置100は、ユーザによって正解の文字或いは文字列が選択された場合に、動画を含むコンテンツ(例えば、コンテンツC22、C32)を画面に表示した。しかし、端末装置100は、動画を含むコンテンツを単に画面に表示するのではなく、動画を含むコンテンツを再生した状態で表示してもよい。
また、ユーザは正解の文字を発見できなかった場合に備え、端末装置100は、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を推測可能にするためのコンテンツを表示してもよい。端末装置100は、所定の条件が満たされた場合に、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を示すコンテンツを表示してもよい。図10は、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を示したコンテンツの表示例である。図10に示すコンテンツM1が正解の文字或いは文字列を示すコンテンツである。図10の例では、端末装置100は、“Patent Motor”のテキストをヒントとして表示している。勿論、コンテンツM1に表示されるテキストは、正解そのものでなくてもよい。また、端末装置100は、正解の文字或いは文字列の場所を示す表示を行ってもよい。図10の例では、端末装置100は、正解の文字或いは文字列の場所を示す表示M2(矢印)を画面に表示している。正解の文字或いは文字列の場所を示す表示は、該当の文字或いは文字列のハイライトであってもよい。
また、上述の実施形態では、広告コンテンツには、テキストの一部が非表示部となったテキストが表示されていた。そして、端末装置100は、コンテンツC1に含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を非表示部に表示した。しかし、ユーザによって選択された文字或いは文字列が表示される場所は、必ずしも非表示部でなくてもよい。例えば、広告コンテンツには、クイズやアンケートが表示されていてもよい。そして、広告コンテンツには、クイズやアンケートの答えの入力領域が用意されていてもよい。そして、端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、クイズやアンケートの答えの入力領域に表示してもよい。図11は、ユーザによって選択された文字が文字の入力領域に表示される例を示す図である。図11の例では、コンテンツC1の表示領域A11にはコンテンツC41が表示されている。コンテンツC41は、クイズが記載された広告コンテンツであり、クイズの答えを入力するための入力領域B31を含んでいる。入力領域B31には、ユーザによって選択された文字“a”が表示されている。なお、非表示部も入力領域の一種である。
また、上述の実施形態では、コンテンツC1には、コンテンツC21(第1の広告コンテンツ)とコンテンツC31(第2の広告コンテンツ)の2つの広告コンテンツの表示領域(広告領域)が用意され、それぞれの表示領域に広告コンテンツが表示された。しかし、コンテンツC1には、2つより多くの広告領域が用意され、2つより多くの広告コンテンツが表示されていてもよい。複数の広告コンテンツは、それぞれ、ユーザが選択した文字或いは文字列が入力される非表示部(入力領域)を有していてもよい。勿論、広告領域は1つであってもよい。また、広告領域に表示される広告コンテンツは一定時間毎に別の広告コンテンツに切り替わってもよい。各広告コンテンツの非表示部(入力領域)に入力されるべき正解の文字或いは文字列は、異なっていてもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、ユーザによって文字或いは文字列が選択された場合に、非表示部(或いは入力領域)にユーザによって選択された文字或いは文字列を表示した。しかし、ユーザによって選択された文字或いは文字列が全てのケースで表示されるとなると、場合によっては、広告主のブランドイメージを損なう結果にもなり得る。例えば、ユーザによって選択された文字或いは文字列が、前後の文字と相まって卑猥な言葉や人を貶める言葉になると、広告主のブランドイメージは損なわれる。キャプチャ画像が拡散されると、広告主へのダメージは大きい。
そこで、端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列が所定の文字或いは所定の文字列と一致する場合には、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示しない。ここで、「所定の文字」或いは「所定の文字列」は、例えば、制御情報に予め設定されたNGワードである。図12は、広告コンテンツに表示された文字列がマスクされた例を示す図である。例えば、端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列が所定の文字或いは所定の文字列と一致する場合には、図12に示すように、文字或いは文字列を黒丸等でマスクしてもよい。図12の例では、コンテンツC1の表示領域A12にコンテンツC51が表示されている。コンテンツC51には、非表示部B14を含む所定のテキストが表示されている。非表示部B14には、3文字分の文字列が入力される。ユーザによってテキストT5が選択されると、端末装置100は、テキストT5がNGワードか否か判別する。テキストT5がNGワードの場合、端末装置100は、非表示部B14にテキストT5を表示することなく、マスクした状態の文字列を非表示部B41に表示する。なお、文字或いは文字列を表示しない方法はマスクに限定されない。例えば、端末装置100は、文字或いは文字列を単に表示せず、空白としてもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔10.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図13は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔11.効果〕
上述したように、本実施形態の情報表示プログラムを実行する端末装置100は、広告コンテンツを画面に表示する。そして、端末装置100は、画面中のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、ユーザは広告コンテンツに入力される文字を探そうとするので、ユーザのコンテンツの滞在時間が増える。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果も向上させることができる。
端末装置100は、広告コンテンツとは異なる画面中の他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、ユーザは広告コンテンツに入力される文字を探そうとするので、ユーザの他のコンテンツの滞在時間が増える。結果として、端末装置100は、他のコンテンツに係る情報の訴求効果も向上させることができる。
端末装置100は、テキストの一部に文字或いは文字列の非表示部を有する所定のテキストを含む広告コンテンツを画面に表示する。そして、端末装置100は、他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を所定のテキスト中の非表示部に表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、ユーザは非表示部に入力される文字を探そうとするので、ユーザの他のコンテンツの滞在時間が増える。結果として、端末装置100は、他のコンテンツに係る情報の訴求効果も向上させることができる。
端末装置100は、他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列が広告コンテンツの非表示部に入力されるべき文字或いは文字列になるように生成された広告コンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは確実に他のコンテンツから非表示部に入力すべき文字或いは文字列を探し当てることができる。非表示部に入力すべき文字或いは文字列が存在しないことによるストレスが発生しないので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、広告コンテンツと同一の可視領域に含まれる他のコンテンツの文字或いは文字列が広告コンテンツの非表示部に入力されるべき文字或いは文字列になるように生成された広告コンテンツを画面に表示する。これにより、ユーザは非表示部に入力すべき文字或いは文字列を広告コンテンツが表示されている画面中に見つけることができるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
所定のテキストは非表示部を複数有している。端末装置100は、他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択される度に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、複数ある非表示部のうち、未だ文字或いは文字列が表示されていない非表示部に表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、ユーザの選択により広告コンテンツへ表示される文字或いは文字列を判別要素とした判別を実行する。そして、端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、非表示部へ表示される文字或いは文字列を判別要素とした判別を実行する。そして、端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、非表示部へ表示される文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列であるか判別する。そして、端末装置100は、非表示部へ表示される文字或いは文字列が正解の文字或いは文字列であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
所定のテキストは非表示部を複数有している。端末装置100は、複数ある非表示部へ表示される複数の文字或いは文字列の全てが正解の文字或いは文字列であるか判別する。
そして、端末装置100は、複数ある非表示部へ表示される複数の文字或いは文字列の全てが正解の文字或いは文字列であった場合に、広告コンテンツに関する処理を実行する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関する所定のコンテンツを画面に表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに関連付けられた動画を画面に表示する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに対する選択操作があった場合の処理を、判別結果が所定の結果となる前の処理とは別の処理に変更する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、判別結果が所定の結果であった場合に、広告コンテンツに対する選択操作があった場合の処理を、所定のコンテンツを画面に表示する処理に変更する。これにより、広告コンテンツに対するユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、ユーザによって選択された文字或いは文字列が所定の文字或いは所定の文字列と一致する場合には、ユーザによって選択された文字或いは文字列を広告コンテンツに表示しない。これにより、広告コンテンツに表示されるテキストが広告主のイメージを損なう言葉となる結果を防ぐことができる。結果として、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を推測可能にするためのコンテンツを表示する。これにより、正解が分からなかったときのユーザの不快感を減少させることができる。結果として、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、所定の条件が満たされた場合に、ユーザによって選択されるべき正解の文字或いは文字列を示すコンテンツを表示する。これにより、正解が分からなかったときのユーザの不快感を減少させることができる。結果として、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、広告コンテンツの1つである第1の広告コンテンツと、広告コンテンツの1つであって第1の広告コンテンツとは異なる第2の広告コンテンツと、を有する第1のコンテンツを画面に表示する。そして、端末装置100は、第1のコンテンツ中のコンテンツであって広告コンテンツとは異なる他のコンテンツに含まれる文字或いは文字列がユーザによって選択された場合に、ユーザによって選択された文字或いは文字列を、第1の広告コンテンツ及び第2の広告コンテンツのいずれかに表示する。広告コンテンツが複数あるので、いずれかの広告コンテンツで正解が見つかる可能性が高い。結果として、ユーザの不快感を減少させることができるので、端末装置100は、広告コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、表示部は、表示手段や表示回路に読み替えることができる。同様に、表示制御部は、表示制御手段や表示制御回路に読み替えることができる。