以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理を説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置100に所定のコンテンツが表示された様子を示す図である。図1の例では、端末装置100が備える表示面(以下、画面ともいう。)に、複数のコンテンツが配置されたコンテンツC1(第1のコンテンツ)と、複数の広告コンテンツが配置された広告コンテンツC2(第2のコンテンツ)と、が表示されている。コンテンツC1及び広告コンテンツC2は、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置された配置面の情報である。例えば、端末装置100にインストールされたアプリケーション(以下、アプリという。)に表示する画面の情報である。コンテンツC1及び広告コンテンツC2には、それぞれ、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。例えば、コンテンツC1の表示領域A1にはコンテンツC11が配置されており、コンテンツC1の表示領域A2にはコンテンツC12〜C15が配置されている。また、広告コンテンツC2には、広告コンテンツC21〜C29が配置されている。広告コンテンツC21〜C29はいずれも縦長のコンテンツであり、縦方向に連結された状態となっている。
なお、コンテンツC1及び広告コンテンツC2は、端末装置100が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。また、コンテンツC1は、ページの情報(例えば、ウェブページの情報)であってもよい。以下の説明では、アプリやページが発信目的とするコンテンツのことを、広告コンテンツとは区別し、メインコンテンツという。本実施形態の場合、コンテンツC1がメインコンテンツである。なお、メインコンテンツであるコンテンツC1の一部は広告コンテンツであってもよい。例えば、コンテンツC1の表示領域A1に配置されたコンテンツC11は広告コンテンツであってもよい。
また、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は端末装置100の画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、画面横方向に軸方向を有しており、Y軸は画面縦方向に軸方向を有している。また、Z軸は端末装置100の画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の画面は、タッチパネル式の画面となっている。また、端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にコンテンツを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようコンテンツC1及び広告コンテンツC2を表示する。
コンテンツC1は、例えば、スマートデバイス用に最適化されたコンテンツ(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されている。なお、コンテンツC1は、アプリの画面に限られない。例えば、コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等で記述されてもよい。
本実施形態では、コンテンツC1及び広告コンテンツC2は、いずれも縦長のコンテンツとなっている。コンテンツC1は、等倍の大きさのとき(拡大・縮小をしていないとき)、縦方向の長さがh1、横方向の長さがw1である。また、広告コンテンツC2は、等倍の大きさのとき、縦方向の長さがコンテンツC1と同じh1、横方向の長さがw2である。コンテンツC1及び広告コンテンツC2は等倍の大きさのとき、或いは拡大倍率が同じとき、同じスピードでスクロールする。
端末装置100は、コンテンツC1と広告コンテンツC2を左右に並べて表示する。端末装置100は、コンテンツC1を表示領域A3に表示し、広告コンテンツC2を表示領域A4に表示する。表示領域A3の横方向の長さはw4であり、表示領域A4の横方向の長さはw5である。このとき、端末装置100は、コンテンツC1と広告コンテンツC2を異なる表示倍率で画面に表示する。すなわち、端末装置100は、広告コンテンツC2の表示倍率をコンテンツC1の表示倍率とは異なる値とする。このとき、端末装置100は、コンテンツC1を基準(等倍)にして、広告コンテンツC2の表示倍率を変化させてもよい。図1の例では、広告コンテンツC2の表示倍率はコンテンツC1の表示倍率より大きい。具体的には、コンテンツC1の表示倍率は等倍(1倍)であり、広告コンテンツC2の表示倍率は2倍である。すなわち、端末装置100の表示領域A3の幅w4はコンテンツC1の幅w1と同じであり、端末装置100の表示領域A4の幅w5は広告コンテンツC2の幅w2の2倍である。なお、コンテンツC1及び/又は広告コンテンツC2の表示倍率は、スクロール操作でコンテンツC1の端に到達した時に、コンテンツC1の端と広告コンテンツC2の端とがちょうど一致するよう算出されたものであってもよい。例えば、コンテンツC1及び/又は広告コンテンツC2の表示倍率は、コンテンツC1のスクロール方向の長さと広告コンテンツC2のスクロール方向の長さとから算出されたものであってもよい。例えば、広告コンテンツC2がコンテンツC1の3倍の速度でスクロールするとする。そして、等倍のときの広告コンテンツC2のスクロール方向(本実施形態の場合、Y軸方向)の長さが、等倍のときのコンテンツC1のスクロール方向の長さの1.5倍であるとする。このとき、コンテンツC1の表示倍率が等倍であるとすれば、広告コンテンツC2の表示倍率は2倍である。なお、コンテンツC1及び広告コンテンツC2の表示倍率は上記の例に限定されず、任意に変更可能である。
次に、端末装置100の動作を説明する。図2〜図6は、実施形態に係る端末装置100の動作を示す図である。以下、図面を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理を説明する。情報表示処理は、例えば、コンテンツ配信サーバ等の配信サーバが配信する制御情報に従って行われる。コンテンツ配信サーバは、コンテンツC1等のメインコンテンツを配信するサーバである。以下の説明では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行するものとするが、広告配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。広告配信サーバは、広告コンテンツC2(広告コンテンツC21〜C29)、コンテンツC11等の広告情報を配信するサーバである。
端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1及びコンテンツC12〜C15等のデータを受信するともに、広告配信サーバから広告コンテンツC2(広告コンテンツC21〜C29)及びコンテンツC11のデータを取得する。広告コンテンツC2(広告コンテンツC21〜C29)及びコンテンツC11は静止画であってもよいし、動画であってもよい。本実施形態の場合、広告コンテンツC2(広告コンテンツC21〜C29)及びコンテンツC11は、いずれも、選択可能なコンテンツとなっている。例えば、広告コンテンツには所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されている。そして、端末装置100は、広告コンテンツが選択操作(例えば、タップやクリック)されると、広告コンテンツにリンクされたページを表示する。
端末装置100は、各サーバからコンテンツのデータを取得すると、コンテンツC1及び広告コンテンツC2をスクロール可能に画面に表示する(図2の状態D11)。
そして、端末装置100は、ユーザの操作(例えば、フリックやスワイプ等のタッチパネル操作)に応じてコンテンツC1を動作させるとともに、コンテンツC1が動作する速度とは異なる速度で広告コンテンツC2を動作させる。例えば、端末装置100は、ユーザがコンテンツをスクロールする操作(例えば、フリックやスワイプ)に応じて、コンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール速度とは異なる速度で広告コンテンツC2をスクロールさせる。例えば、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度より速い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせる(状態D12、D13、D14)。
コンテンツC1と広告コンテンツC2のスクロール速度を異なる速度とする方法は様々な方法を採用可能である。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC2の表示倍率をコンテンツC1の表示倍率とは異なる値とすることで、ユーザのスクロール操作の際、広告コンテンツC2がコンテンツC1のスクロール速度とは異なる速度でスクロールするよう、コンテンツC1及び広告コンテンツC2のスクロールの表示を制御する。上述したように、本実施形態では、広告コンテンツC2の表示倍率はコンテンツC1の表示倍率より大きい。具体的には、広告コンテンツC2の表示倍率はコンテンツC1の表示倍率の2倍である。上述したように、コンテンツC1と広告コンテンツC2は等倍のときに同じスピードでスクロールする。そのため、広告コンテンツC2の表示倍率をコンテンツC1の表示倍率の2倍とすることで、広告コンテンツC2はコンテンツC1の2倍のスピードでスクロールする。なお、コンテンツC1と広告コンテンツC2のスクロール速度がそれぞれ決まっているのであれば、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向の長さと広告コンテンツC2のスクロール方向の長さとから、コンテンツC1の端に到達した時にコンテンツC1の端と広告コンテンツC2の端とがちょうど一致するように、コンテンツC1及び/又は広告コンテンツC2の表示倍率を算出してもよい。
なお、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向と同じ方向に広告コンテンツC2をスクロールさせる。例えば、ユーザがコンテンツC1を上方向(Y軸プラス方向)にスクロールさせたのであれば、端末装置100は、広告コンテンツC2を上方向にスクロールさせる。一方、ユーザがコンテンツC1を下方向(Y軸マイナス方向)にスクロールさせたのであれば(図3の状態D21)、端末装置100は、広告コンテンツC2を下方向にスクロールさせる(状態D22)。このとき、端末装置100は、タッチパネル等が検出したユーザのスクロール操作の速度をコンテンツC1及び広告コンテンツC2の一方のスクロール速度に対応させる。例えば、端末装置100は、ユーザのスクロール操作の速度をコンテンツC1のスクロール速度に対応させる。広告コンテンツC2がコンテンツC1の2倍のスピードでスクロールするのであれば、これにより、ユーザが意図する速度の2倍の速度で広告コンテンツC2がスクロールすることになる。
なお、コンテンツC1と広告コンテンツC2のスクロール方向は必ずしも同じでなくてもよい。端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向とは異なる方向に広告コンテンツC2をスクロールさせてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向とは反対の方向に広告コンテンツC2をスクロールさせてもよい。例えば、ユーザがコンテンツC1を下方向(Y軸マイナス方向)にスクロールさせたのであれば(図4の状態D31)、端末装置100は、広告コンテンツC2を上方向にスクロールさせる(状態D32)。
なお、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向に関わらず、広告コンテンツC2を一定の方向にスクロールさせてもよい。例えば、端末装置100は、ユーザがコンテンツC1を上スクロールさせた場合も、下スクロールさせた場合も、いずれの場合も、広告コンテンツC2を上スクロールさせてもよい。広告コンテンツC2のスクロール方向は上スクロールに限られず、任意に変更である。このとき、端末装置100は、スクロールにより広告コンテンツC2の画面への表示がスクロール方向の一方の端部に達した場合には、広告コンテンツC2を他方の端部から再び画面に表示させてもよい。例えば、図4の状態D32に示すように、端末装置100は、広告コンテンツC2の最下部に配置されている広告コンテンツC29が画面に表示されたら、広告コンテンツC29に続けて、広告コンテンツC2の最上部に配置されている広告コンテンツC21を再び表示する。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2をエンドレスに一定方向にスクロールさせ続けることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1と広告コンテンツC2のスクロールの開始タイミングは異なっていてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC1のスクロールによりコンテンツC1中の所定の領域が画面から消えたタイミングで広告コンテンツC2のスクロールを開始してもよい。図1を例に説明すると、端末装置100は、コンテンツC1の上スクロールにより、コンテンツC1の表示領域A1が画面から消えたタイミング(すなわち、表示領域A1の下端T2が端末装置100のコンテンツ表示領域の上端T1と重なったタイミング)で広告コンテンツC2のスクロールを開始する。コンテンツ表示領域は画面のコンテンツ(メインコンテンツ及び広告コンテンツ)が表示される領域である。表示領域A1が消えるまで広告コンテンツC2のスクロールが開始しないので、表示領域A1に配置されているコンテンツC11に、ユーザの興味が惹きつけられる可能性が高くなる。
なお、図1〜図4の例では、端末装置100は、コンテンツC1と広告コンテンツC2を画面に並べて表示した。しかし、端末装置100は、必ずしもコンテンツC1と広告コンテンツC2を並べて表示する必要はない。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC2をコンテンツC1の上に重ねて表示してもよい。一例として、端末装置100は、次のように、コンテンツC1と広告コンテンツC2を表示する。
まず、端末装置100は、広告コンテンツC2を完全な透明な状態にしてコンテンツC1の上に重ねて配置する(図5の状態D41)。状態D41の例では、コンテンツC1は、横幅が画面の横幅と一致するまで拡大されている。そのため、コンテンツC1は、端末装置100のコンテンツ表示領域A5全体に表示されている。広告コンテンツC2はコンテンツC1上に重畳配置されている。図5の例では、広告コンテンツC2はコンテンツ表示領域A5の一部領域である表示領域A6に配置されている。なお、状態D41の例では、広告コンテンツC2は破線で示されているが、実際には広告コンテンツC2は完全に透明であり、ユーザは視認できない。ユーザがコンテンツC1をスクロール操作すると(状態D42)、端末装置100は、広告コンテンツC2の透明度を低くすることにより、広告コンテンツC2を画面上に表示する。
このとき、端末装置100は、コンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の表示態様を変化させてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の透明度を変化させてもよい。具体的には、端末装置100はコンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の透明度を変化させる。
より具体的には、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度が速くなるに従って広告コンテンツC2の透明度を小さくしていき、最終的に透明度が0(完全に不透明)の広告コンテンツC2を画面上に出現させる(状態D43)。そして、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度が遅くなるに従って広告コンテンツC2の透明度を大きくしていき、スクロール速度が0となった段階で広告コンテンツC2を画面上から消去する(状態D44)。なお、端末装置100はコンテンツC1のスクロール速度が所定の速度以上となった段階で広告コンテンツC2の透明度を低くしてもよい。そして、端末装置100はコンテンツC1のスクロール速度が所定の速度以下となった段階で広告コンテンツC2の透明度を低くしてもよい。これにより、端末装置100は、ユーザはコンテンツC1のスクロール速度が速い時(すなわち、ユーザがあまりコンテンツC1を見ていない時)のみ広告コンテンツC2をユーザに見せることができる。なお、端末装置100は、広告コンテンツC2がユーザに見やすくなるように、広告コンテンツC2のスクロール速度をコンテンツC1のスクロール速度より遅くしてもよい。
また、図1〜図5の例では、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向に平行な方向に広告コンテンツC2をスクロールさせた。しかし、広告コンテンツC2のスクロール方向は、コンテンツC1のスクロール方向に平行な方向でなくてもよい。例えば、端末装置100は、図6に示すように、端末装置100のコンテンツ表示領域を上下に分割し、コンテンツ表示領域の一方(図6に示す表示領域A7)にコンテンツC1を、コンテンツ表示領域の他方(図6に示す表示領域A8)に広告コンテンツC3を表示する。広告コンテンツC3は、広告コンテンツC2と同様に複数の広告コンテンツで構成される。しかしながら、広告コンテンツC3は広告コンテンツC2とは異なり横長のコンテンツとなっている。そして、端末装置100は、ユーザがコンテンツC1を所定の方向(図6の例では上方向)スクロールさせた場合に、所定の方向に垂直な方向(図6の例では横方向)に広告コンテンツC2をスクロールさせる。
本実施形態によれば、端末装置100は、広告コンテンツC2をコンテンツC1とは異なる速度でスクロールさせている。そのため、端末装置100は、広告コンテンツC2にユーザの興味を惹きつけることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理について述べたが、以下、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100を備える配信システム1の構成を説明する。
図7は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図7に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図7に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、コンテンツを見るユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツの情報を取得する。メインコンテンツに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツC2、C3、C4等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にメインコンテンツの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にインストールされた各種アプリ(例えば、ポータルアプリ、ニュースアプリ、オークションサイト、天気予報アプリ、ショッピングアプリ、ファイナンス(株価)アプリ、路線検索アプリ、地図提供アプリ、旅行アプリ、飲食店紹介アプリ、ブログ閲覧アプリ等)に表示する情報を端末装置100に配信する装置である。或いは、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、アプリのデータそのものを配信するサーバであってもよいし、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図8は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図8に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図9は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図9に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、広告コンテンツC2等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図9に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図9の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1、図2、及び図3で示した広告コンテンツC2であってもよい。また、図9では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の対価(課金額)が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)を1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、広告コンテンツC2の配置位置や表示領域A4の設定値などが含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1の上端の左端を基準とした表示領域A4の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図8に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図8に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、コンテンツC1が検索アプリの画面や検索ページである場合には、ユーザにより指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
なお、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図10は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図10に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、コンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTMLファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図10に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、アプリのデータの取得要求を受け付ける。メインコンテンツがウェブページの情報なのであれば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、メインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のメインコンテンツの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したメインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。このとき、メインコンテンツの情報には、制御情報が含まれていてもよい。
制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
なお、制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。表示指示には、広告コンテンツC2の配置位置や表示領域A1、A2の設定値などが含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1の上端の左端を基準とした表示領域A1、A2の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図11は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図11に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、アプリケーションのデータが格納されている。アプリケーションのデータは、ウェブブラウザのデータであってもよい。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、各種情報を表示する表示装置を備える。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、表示装置(以下、画面という。)は入力部120と一体であってもよい。出力部140は、制御部150の制御に従って、画面に画像を表示する。
制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図11に示すように、表示部151と、表示制御部152と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示部151と、表示制御部152)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示部151は、コンテンツC1及び広告コンテンツC2を画面に表示する。このとき、表示部151は、広告コンテンツC2をコンテンツC1の上に重ねて表示してもよい。
表示部151は、コンテンツC1を表示する端末装置100が所定の基準を満たす場合には、コンテンツC1及び広告コンテンツC2の双方を端末装置100の画面に表示してもよい。また、表示部151は、端末装置100が所定の基準を満たさない場合には、広告コンテンツC2を端末装置100の画面に表示することなく、コンテンツC1を端末装置100の画面に表示してもよい。
表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1を動作させるとともに、コンテンツC1が動作する速度とは異なる速度で広告コンテンツC2を動作させる。例えば、表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール速度とは異なる速度で広告コンテンツC2をスクロールさせる。このとき、表示制御部152は、コンテンツC1のスクロール速度より速い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせてもよい。勿論、表示制御部152は、コンテンツC1のスクロール速度より遅い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせてもよい。
また、表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向と同じ方向に広告コンテンツC2をスクロールさせる。
また、表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向とは異なる方向に広告コンテンツC2をスクロールさせてもよい。例えば、表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向とは反対の方向に広告コンテンツC2をスクロールさせる。
また、表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向に関わらず、広告コンテンツC2を一定の方向にスクロールさせる。
また、表示制御部152は、スクロールにより広告コンテンツC2の画面への表示がスクロール方向の一方の端部に達した場合には、広告コンテンツC2を他方の端部から再び画面に表示させる。
また、表示制御部152は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロールによりコンテンツC1中の所定の領域が画面から消えたタイミングで広告コンテンツC2のスクロールを開始する。
また、表示制御部152は、コンテンツC1と広告コンテンツC2を異なる表示倍率で画面に表示する。例えば、表示制御部152は、広告コンテンツC2の表示倍率をコンテンツC1の表示倍率とは異なる値とすることで、ユーザのスクロール操作の際、広告コンテンツC2がコンテンツC1のスクロール速度とは異なる速度でスクロールするよう、コンテンツC1及び広告コンテンツC2のスクロールの表示を制御する。このとき、表示制御部152は、検出したユーザのスクロール操作の速度をコンテンツC1及び広告コンテンツC2の一方のスクロール速度に対応させる。また、表示制御部152は、コンテンツC1の表示倍率を基準にして、広告コンテンツC2の表示倍率を変化させる。また、表示制御部152は、コンテンツC1のスクロール方向の長さと広告コンテンツC2のスクロール方向の長さとから表示倍率を算出する。
また、表示制御部152は、コンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の表示態様を変化させる。例えば、表示制御部152は、コンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の透明度を変化させる。このとき、表示制御部152は、コンテンツC1のスクロール速度が速くなるに従って広告コンテンツC2の透明度を小さくしてもよい。そして、表示制御部152は、コンテンツC1のスクロール速度が遅くなるに従って広告コンテンツC2の透明度を大きくしてもよい。
〔6.コンテンツの構成例〕
ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツの配信を受ける。そして、端末装置100は、受信したメインコンテンツを画面に表示する。以下、図1に示したコンテンツC1を例にメインコンテンツの構成例を説明する。
コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置された配置面(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面やウェブページ)である。本実施形態では、コンテンツC1の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、コンテンツC1は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域(画面のコンテンツが表示される領域)の縦方向の長さより長い。コンテンツC1はコンテンツ表示領域に対してスクロール可能である。
コンテンツC1には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、動画、静止画、テキストデータ等であってもよい。コンテンツC1は、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
なお、コンテンツC1には、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、コンテンツC1には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、コンテンツC1を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
コンテンツC1は、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、コンテンツC1は、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、コンテンツC1にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図12を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図12は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にメインコンテンツ(例えば、コンテンツC1)の配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたメインコンテンツに広告コンテンツの取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツ(例えば、広告コンテンツC2)のリクエスト(配信要求)を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか判別する(ステップS13)。広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。
広告コンテンツを受信している場合(ステップS13:Yes)、端末装置100は、受信したコンテンツを画面に表示する(ステップS14)。例えば、端末装置100は、メインコンテンツと広告コンテンツを左右或いは上下に並べて表示する。そして、端末装置100は、ユーザによりスクロール操作が行われたか判別する(ステップS15)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS18に処理を進める。
スクロール操作が行われた場合(ステップS15:Yes)、端末装置100は、メインコンテンツ及び広告コンテンツのスクロールを実行する(ステップS16)。このとき、端末装置100は、広告コンテンツをメインコンテンツのスクロール速度とは異なる速度でスクロールさせる。
続いて、端末装置100は、スクロールの動作が終了しているか判別する(ステップS17)。スクロールの動作が終了していない場合(ステップS17:No)、端末装置100は、ステップS16に処理を戻す。スクロールの動作が終了している場合(ステップS17:Yes)、端末装置100は、リンクのタップ等、ユーザにより遷移操作(例えば、ページの遷移操作)が行われたか判別する(ステップS18)。
遷移操作が行われていない場合(ステップS18:No)、端末装置100は、ステップS15に処理を戻す。遷移操作が行われた場合(ステップS18:Yes)、端末装置100は、メインコンテンツのリクエストを送信する(ステップS19)。リクエストの送信が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S19の処理を繰り返す。
〔8.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔8−1.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1のコンテンツをメインコンテンツ、第2のコンテンツを広告コンテンツとした。しかし、第1、第2のコンテンツは、メインコンテンツ及び広告コンテンツに限られない。第1、第2のコンテンツはいずれも配置面上のコンテンツであってもよい。このとき、第1、第2のコンテンツは、広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。また、第1、第2のコンテンツは、静止画、動画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1、第2のコンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2のコンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2のコンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
〔8−2.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30がメインコンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報を広告配信サーバ20から広告コンテンツの情報とともに受信してもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から受信した制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC1の表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。アプリケーションのプログラムデータは、コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されたものであってもよい。この場合、アプリケーションのプログラムデータそのものを制御情報とみなすことが可能である。
〔8−3.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図8に示した広告配信サーバ20は、例えば、図10に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないメインコンテンツを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツC2が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツC2を取得し、取得した広告コンテンツC2をコンテンツC1と共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔8−4.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログを取ってもよい。また。広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のコンテンツC1の表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)の再生が開始する前にコンテンツC1の表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、スクロール操作により広告コンテンツが何度も表示された場合や、広告コンテンツの再生が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ったと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが画面から消去された後、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔8−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたコンテンツC1に対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがコンテンツC1に対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるコンテンツC1の表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にコンテンツC1に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツとともに表示されるコンテンツC1においては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってコンテンツC1の表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作を行ったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、コンテンツC1の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されるコンテンツC1に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔8−6.その他〕
また、上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度より速い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせたが、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度より遅い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせてもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツC1と広告コンテンツC2の双方を画面に表示するものとした。しかし、端末装置100は、必ずしも全てのケースでコンテンツC1と広告コンテンツC2の双方を画面に表示する必要はない。例えば、端末装置100は、第1のコンテンツを表示する端末装置100が所定の基準を満たす場合には、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツの双方を端末装置100の画面に表示する。一方、端末装置100が所定の基準を満たさない場合には、第2のコンテンツを端末装置100の画面に表示することなく、第1のコンテンツを端末装置100の画面に表示する。所定の基準は、制御情報に組み込まれていてもよい。このとき、所定の基準は、例えば、端末装置100の画面のサイズ(例えば、図1に示す画面の横幅w3)が所定のサイズ以上であるか否かであってもよい。なお、端末装置100の画面のサイズが所定のサイズ以上であるか否かは、端末装置100の型番や種類等により判別可能である。そのため、所定の基準は、端末装置100が所定の型番や種類か否かであってもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔9.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図13は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、コンテンツC1及び広告コンテンツC2を画面に表示する。そして、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1を動作させるとともに、コンテンツC1が動作する速度とは異なる速度で広告コンテンツC2を動作させる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2にユーザの興味を惹きつけることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール速度とは異なる速度で広告コンテンツC2をスクロールさせる。これにより、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度より速い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせる。これにより、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度より遅い速度で広告コンテンツC2をスクロールさせる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2の視認性を向上させることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向と同じ方向に広告コンテンツC2をスクロールさせる。これにより、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向とは異なる方向に広告コンテンツC2をスクロールさせる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2にユーザの興味を惹きつけることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向とは反対の方向に広告コンテンツC2をスクロールさせる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2にユーザの興味を惹きつけることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロール方向に関わらず、広告コンテンツC2を一定の方向にスクロールさせる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2にユーザの興味を惹きつけることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、スクロールにより広告コンテンツC2の画面への表示がスクロール方向の一方の端部に達した場合には、広告コンテンツC2を他方の端部から再び画面に表示させる。これにより、広告コンテンツC2が無端ベルト状に表示されるので、コンテンツC1の縦方向のサイズに合わせて広告コンテンツC2を作り込む必要がなくなる。広告コンテンツC2の制作が容易となるので、ユーザの興味を惹きつけるコンテンツの提供が可能となる。
また、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1をスクロールさせるとともに、コンテンツC1のスクロールによりコンテンツC1中の所定の領域が画面から消えたタイミングで広告コンテンツC2のスクロールを開始する。広告コンテンツC2がコンテンツC1とは異なる速度で動くと、ユーザは広告コンテンツC2に惹きつけられる。そうすると、コンテンツC1に広告コンテンツが配置されていても、ユーザの注目はその広告コンテンツに行かない可能性がある。しかし、端末装置100は、所定の領域が画面から消えたタイミングで広告コンテンツC2のスクロールを開始することで、ユーザの注目を所定の領域上のコンテンツに惹きつけることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1と広告コンテンツC2を異なる表示倍率で画面に表示する。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC2の表示倍率をコンテンツC1の表示倍率とは異なる値とすることで、ユーザのスクロール操作の際、広告コンテンツC2がコンテンツC1のスクロール速度とは異なる速度でスクロールするよう、コンテンツC1及び広告コンテンツC2のスクロールの表示を制御する。これにより、容易にコンテンツC1と広告コンテンツC2のスクロール速度を異なるものとすることができる。
また、端末装置100は、検出したユーザのスクロール操作の速度をコンテンツC1及び広告コンテンツC2の一方のスクロール速度に対応させる。れにより、コンテンツC1及び広告コンテンツC2の他方のスクロール速度をユーザが意図する速度とはことなる速度とすることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1を基準にして、広告コンテンツC2の表示倍率を変化させる。これにより、等倍のコンテンツであるコンテンツC1への操作性は維持したまま広告コンテンツC2の動作に変化を加えることが可能となる。
また、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール方向の長さと広告コンテンツC2のスクロール方向の長さとから表示倍率を算出する。これにより、スクロール操作でコンテンツC1の端に到達した時に、コンテンツC1の端と広告コンテンツC2の端とがちょうど一致させることができる。
また、端末装置100は、広告コンテンツC2をコンテンツC1の上に重ねて表示する。そして、端末装置100は、コンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の表示態様を変化させる。例えば、端末装置100は、コンテンツC1或いは広告コンテンツC2のスクロール速度に基づいて広告コンテンツC2の透明度を変化させる。これにより、端末装置100は、広告コンテンツC2にユーザの興味を惹きつけることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1のスクロール速度が速くなるに従って広告コンテンツC2の透明度を小さくし、コンテンツC1のスクロール速度が遅くなるに従って広告コンテンツC2の透明度を大きくする。これにより、端末装置100は、ユーザはコンテンツC1のスクロール速度が速い時(すなわち、ユーザがあまりコンテンツC1を見ていない時)のみ広告コンテンツC2をユーザに見せることができる。結果として、端末装置100は、コンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、コンテンツC1を表示する端末装置が所定の基準を満たす場合には、コンテンツC1及び広告コンテンツC2の双方を端末装置100の画面に表示する。また、端末装置100が所定の基準を満たさない場合には、広告コンテンツC2を端末装置100の画面に表示することなく、コンテンツC1を端末装置100の画面に表示する。これにより、端末装置100は、画面が小さい場合は広告コンテンツC2を表示しない等、効果的なコンテンツの表示が可能になる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、表示部は、表示手段や表示回路に読み替えることができる。同様に、表示制御部は、表示制御手段や表示制御回路に読み替えることができる。