以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理の概要〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理の概要を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理の概要を説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置100の動作の概要を示す図である。図1の例では、端末装置100が備える表示面に、複数のコンテンツが配置されたページが表示されている。ページとは、コンテンツの配置面のことである。より具体的には、ページとは、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置されたページ単位の情報である。例えば、ページはウェブページである。なお、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページ(例えばアプリの画面)であってもよい。なお、以下の説明で示される“ページ”の記載は“配置面”に置き換えることが可能である。
なお、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、横方向(以下、画面水平方向という。)に軸方向を有しており、Y軸は縦方向(以下、画面垂直方向という。)に軸方向を有している。また、Z軸は画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の表示面(以下、画面ともいう。)は、タッチパネル式の画面となっている。端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にページを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようページを表示する。
ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからユーザがアクセスしたサイトに係るページの配信を受ける。そして、端末装置100は、受信したページを画面に表示する。また、端末装置100は、ページの配信を受けると、ページの情報とともに送信された制御情報に従って広告配信サーバに広告コンテンツの配信要求を送信する。このとき、制御情報は、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図1に示すコンテンツC21等)を表示する。
なお、広告コンテンツは、宣伝を目的としたものであるので、ユーザの目に留まり易い態様で表示されるのが望ましい。しかしながら、ユーザがページ上のコンテンツに注目しているときに画面に広告コンテンツが表示されると、表示方法によっては、ユーザは不快感を覚える。この場合、コンテンツに対するユーザの印象が悪化する恐れがある。そこで、端末装置100は、ユーザのコンテンツ注目の妨げとならないよう、画面に広告コンテンツを表示する。以下、図1を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理の概要を説明する。なお、以下の説明では、ページが発信目的とするコンテンツのことを、広告コンテンツ(第2コンテンツ)とは区別し、メインコンテンツ(第1コンテンツ)という。情報表示処理は、例えば、ページに含まれる制御情報に従って行われる。
まず、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからページの情報を受信すると、画面にページを表示する(状態D1)。コンテンツ表示領域F1と、アプリケーション領域F2、F3とで構成されており、端末装置100は、画面上のコンテンツ表示領域F1にページの一部をスクロール可能に表示する。コンテンツ表示領域F1は、サーバから受信したメインコンテンツ等を表示するための領域であり、アプリケーション領域F2、F3は、ブラウザのユーザインタフェースとなる領域である。
端末装置100は、画面の一部が注目領域或いは非注目領域に設定されている。注目領域はユーザが注目するであろうと思われる領域であり、非注目領域はユーザがあまり注目しないであろうと思われる領域である。ユーザがページをスクロールさせた場合、ユーザの目は、これからコンテンツが現れる側、すなわち、画面のスクロール方向側に向かうと思われる。そのため、本実施形態では、コンテンツ表示領域F1のスクロール方向の端部領域が注目領域となり、その逆方向の端部領域が非注目領域となる。スクロール方向の端部領域とは、コンテンツ表示領域F1のスクロール方向側の端から所定の範囲の領域のことであり、スクロール方向とは逆方向の端部領域とは、コンテンツ表示領域F1のスクロール方向とは逆方向側の端から所定の範囲の領域のことである。
例えば、端末装置100が図1の状態D1のときにユーザが画面を下スクロール操作したとする。この場合、スクロール方向は下方向となるので、コンテンツ表示領域F1の下側の端部領域が注目領域B11となり、コンテンツ表示領域F1上側の端部領域が非注目領域B21となる。なお、下スクロール操作とは、ユーザが画面の一部或いは全部をページに対して下方向に移動させるための操作、例えば、ユーザが画面を指で上方向にはじく動作(下から上へのフリック)のことである。以下の説明では、下方向へのスクロールのことを下スクロールという。また、「スクロール方向」とは、スクロール操作によりこれからコンテンツが現れる側であり、「スクロール方向の逆方向」とはスクロール操作によりこれからコンテンツが消えていく側のことである。例えば、ユーザが端末装置100を下スクロール操作したとすれば、「スクロール方向」は下方向となり、「スクロール方向の逆方向」は上方向となる。なお、下スクロール操作の場合、「スクロール方向の端部領域」は、コンテンツ表示領域F1の下側の端部から上方向に所定の範囲の領域であり、「スクロール方向とは逆方向の端部領域」はコンテンツ表示領域F1の上側の端部から下方向に所定の範囲の領域である。
ユーザが端末装置100を下スクロール操作すると、端末装置100はページの下スクロールを開始するとともに、非注目領域B21への広告コンテンツC21の表示を開始する。このとき、端末装置100は、非注目領域B21に即座に広告コンテンツC21を表示するのではなく、広告コンテンツC21を非注目領域B21に徐々に表示する。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC21の表示領域を非注目領域B21にスライドインさせる。
図1の状態D2、D3は、広告コンテンツC21の表示領域が非注目領域B21にスライドインする様子を示している。状態D2は、ユーザが端末装置100を下スクロール操作した直後の図であり、状態D3は、その後のスクロール継続中の図である。図1の状態D2、D3の例では、端末装置100は、コンテンツ表示領域F1の上側の端部E1から下方向に向けて徐々に広告コンテンツC21の表示領域を拡大させている。このように、端末装置100は、スクロール開始後、時間をかけて広告コンテンツC21の全体を表示する。図1の状態D4は非注目領域B21に広告コンテンツC21の全体が表示された様子を示している。端末装置100は、ページのスクロール動作が継続している間、広告コンテンツC21の全体が表示された状態を継続する。
その後、スクロール動作が停止したら、端末装置100は、非注目領域B21からの広告コンテンツC21の消去を開始する。このとき、端末装置100は、非注目領域B21から即座に広告コンテンツC21を消去するのではなく、非注目領域B21から広告コンテンツC21を徐々に消去する。例えば、端末装置100は、非注目領域B21から広告コンテンツC21の表示領域をスライドアウトさせる。
図1の状態D5、D6は、広告コンテンツC21の表示領域が非注目領域B21からスライドアウトする様子を示している。状態D5は、広告コンテンツC21の消去動作が開始した直後の図であり、状態D6は、消去動作開始後一定時間が経過した後の図である。図1の状態D5、D6に示すように、端末装置100は、コンテンツ表示領域F1の上側の端部E1から下方向に向けて徐々に広告コンテンツC21の表示領域を縮小させる。このように、端末装置100は、消去動作開始後、時間をかけて広告コンテンツC21を画面から消去する。図1の状態D7は非注目領域B21から広告コンテンツC21が消去された様子を示している。
次に、ユーザが端末装置100を上スクロール操作した場合の処理について説明する。図2は、実施形態に係る端末装置100の動作の概要を示す図である。具体的には、ユーザが端末装置100を上スクロール操作したときの端末装置100の動作の概要を示す図である。上スクロール操作とは、ユーザが画面の一部或いは全部をページに対して上方向に移動させるための操作、例えば、ユーザが画面を指で下方向にはじく動作(上から下へのフリック)のことである。以下の説明では、上方向へのスクロールのことを上スクロールという。なお、上スクロール操作の場合、「スクロール方向」は上方向となり、「スクロール方向の逆方向」は下方向となる。上スクロール操作の場合、「スクロール方向の端部領域」は、コンテンツ表示領域F1の上側の端部から下方向に所定の範囲の領域であり、「スクロール方向とは逆方向の端部領域」はコンテンツ表示領域F1の下側の端部から上方向に所定の範囲の領域である。
上述したように、本実施形態では、コンテンツ表示領域F1のスクロール方向側が注目領域となり、その逆方向側が非注目領域となる。そのため、注目領域及び非注目領域は、下スクロールのときと上スクロールのときとで反転する。図2の状態U1は、広告コンテンツC21の一部が表示された状態の端末装置100を示している。図2の状態U1は、図1の状態D5のときの端末装置100の状態と同じである。例えば、端末装置100が図2の状態U1のときにユーザが画面を上スクロール操作したとする。この場合、スクロール方向は上方向となるので、コンテンツ表示領域F1上側の所定の範囲の領域が注目領域B12となり、コンテンツ表示領域F1下側の所定の範囲の領域が非注目領域B22となる。
ユーザが端末装置100を上スクロール操作すると、端末装置100はページの上スクロールを開始する。このとき、注目領域B12に広告コンテンツC21が消去されずに残っているのであれば、端末装置100は、ユーザのメインコンテンツへの注目の妨げとならないよう、注目領域B12にある広告コンテンツC21を即座に消去する。そして、端末装置100は、非注目領域B22への広告コンテンツC22の表示を開始する。広告コンテンツC21と広告コンテンツC22は、一対の関連画像である。このとき、端末装置100は、非注目領域B22に即座に広告コンテンツC22を表示するのではなく、広告コンテンツC22を非注目領域B22に徐々に表示する。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC22の表示領域を非注目領域B22にスライドインさせる。
図2の状態U2、U3は、広告コンテンツC22の表示領域が非注目領域B22にスライドインする様子を示している。状態U2は、ユーザが端末装置100を上スクロール操作した直後の図であり、状態U3は、その後のスクロール継続中の図である。図2の状態U2、U3の例では、端末装置100は、コンテンツ表示領域F1の下側の端部E2から上方向に向けて徐々に広告コンテンツC22の表示領域を拡大させている。このように、端末装置100は、スクロール開始後、時間をかけて広告コンテンツC22の全体を表示する。図2の状態U4は、非注目領域B22に広告コンテンツC22の全体が表示された様子を示している。端末装置100は、ページのスクロール動作が継続している間、広告コンテンツC22の全体が表示された状態を継続する。
その後、スクロール動作が停止したら、端末装置100は、非注目領域B22からの広告コンテンツC22の消去を開始する。このとき、端末装置100は、非注目領域B22から即座に広告コンテンツC22を消去するのではなく、非注目領域B22から広告コンテンツC22を徐々に消去する。例えば、端末装置100は、非注目領域B22から広告コンテンツC22の表示領域をスライドアウトさせる。
図2の状態U5、U6は、広告コンテンツC22の表示領域が非注目領域B22からスライドアウトする様子を示している。状態U5は、広告コンテンツC22の消去動作が開始した直後の図であり、状態D6は、消去動作開始後一定時間が経過した後の図である。図2の状態D5、D6に示すように、端末装置100は、コンテンツ表示領域F1の下側の端部E2から下方向に向けて徐々に広告コンテンツC22の表示領域を縮小させる。このように、端末装置100は、消去動作開始後、時間をかけて広告コンテンツC22を画面から消去する。図2の状態D7は非注目領域B22から広告コンテンツC22が消去された様子を示している。
端末装置100は、ユーザのスライド操作の度に、非注目領域への広告コンテンツの表示と消去を繰り返す。スライド操作の際に注目領域への広告コンテンツが残っていたら、端末装置100は、即座に注目領域の広告コンテンツを消去する。
以上のように、端末装置100は、ユーザのスライド操作の度に、非注目領域へ広告コンテンツを表示している。広告コンテンツが表示されるのは非注目領域であるので、広告コンテンツが表示されたとしても、ユーザに不快感を与える可能性は低い。結果として、コンテンツに対するユーザの印象はあまり悪化しないので、端末装置100は、コンテンツを効果的に(例えば、訴求効果が高い状態で)表示できる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理を簡単に述べたが、以下、本実施形態の情報表示処理を詳細に説明していく。以下の説明では、端末装置100を備える配信システム1を例に情報表示処理を説明する。最初に、図3を使って実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図3に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、ページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からページの情報を取得する。ページに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツC21等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にページの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協同して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協同して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図4は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図4に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図5は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、広告コンテンツC21等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図5に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図5の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1及び図2で示した広告コンテンツC21、C22であってもよい。また、図5では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(例えば、図1及び図2に示した広告コンテンツC21、C22)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツを1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、コンテンツC21、C22の可視領域の設定値などが含まれる。例えば、広告データベース24には、ウェブページC10の上端を基準として「100〜200ピクセル」といった画素数が、コンテンツC21やコンテンツC22の可視領域が移動可能な範囲として登録される。また、表示指示には、コンテンツC21、C22の配置領域の位置や可視領域の大きさ等を示す情報が含まれる。表示指示には、コンテンツC21、C22のランディングページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図4に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図4に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。このとき、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協同して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協同して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図6に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、メインコンテンツC11等のコンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図6に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がページの取得要求を受け付けた場合に、ページの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のページの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したページの情報を端末装置100に配信する。このとき、ページの情報には、制御情報が含まれていてもよい。制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。表示指示には、例えば、コンテンツ表示領域F1中のどの範囲を注目領域B11、B12とするかを決める設定値の情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図7は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、ウェブブラウザ等のアプリケーションのデータが格納されている。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、表示部141を備える。表示部141は、各種情報を表示する装置である。例えば、表示部141は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と表示部141は一体であってもよい。
図8は、端末装置100が備える表示部141を説明するための図である。表示部141は、長方形の画面を有している。より具体的には、表示部141は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有している。なお、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではない。端末装置100は、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
図8に示す表示部141には、ページの閲覧に使用されるブラウザが表示されている。ウェブブラウザは、コンテンツ表示領域F1と、アプリケーション領域F2、F3により構成されている。コンテンツ表示領域F1は、広告配信サーバ20或いはコンテンツ配信サーバ30から受信したコンテンツを表示するための領域である。本実施形態の場合、コンテンツ表示領域F1の横方向の長さはL1、縦方向の長さはL2となっている。アプリケーション領域F2、F3は、ブラウザのユーザインタフェースとなる領域である。アプリケーション領域F2には、ステータスバー、検索フィールド等が配置されており、アプリケーション領域F3には、各種操作ボタンが配置されている。端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ表示領域F1及びアプリケーション領域F2、F3の大きさを変更してもよい。例えば、端末装置100は、ユーザの操作に応じて、アプリケーション領域F2の縦方向の大きさを小さくしてコンテンツ表示領域F1を上方向に拡大してもよい。
図7に戻り、制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図7に示すように、表示制御部151と、コンテンツ表示部152と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示制御部151、コンテンツ表示部152)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示制御部151は、メインコンテンツが配置されたページをスクロール可能に画面に表示する。このとき、スクロール可能な部分はページの一部(例えば、複数あるフレームの1つ)であってもよい。スクロールは縦スクロールであってもよいし、横スクロールであってもよい。
コンテンツ表示部152は、ページに対してスクロール操作がなされた場合に、画面中の所定の表示領域のうちスクロール方向とは逆方向の端部領域に広告コンテンツを表示する。このとき、コンテンツ表示部152は、スクロール操作がなされた場合に、端部領域に広告コンテンツの表示領域をスライドインさせてもよい。また、コンテンツ表示部152は、スクロール操作の開始タイミングに基づいて、端部領域への広告コンテンツの表示領域のスライドインを開始し、スクロール操作の停止タイミング或いはページのスクロール停止タイミングに基づいて、端部領域からの広告コンテンツの表示領域のスライドアウトを開始してもよい。
また、コンテンツ表示部152は、スクロール操作がなされた場合に、端部領域に広告コンテンツをフェードインさせてもよい。このとき、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて非注目領域への広告コンテンツのフェードインを開始し、スクロール動作の停止タイミングに基づいて端部領域からの広告コンテンツのフェードアウトを開始する。
また、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツの表示中にスクロール方向が反対方向に変化したら、表示中の広告コンテンツを消去してもよい。
表示制御部151及びコンテンツ表示部152の動作は、情報表示処理の説明の箇所で詳述する。
〔6.情報表示処理の詳細〕
次に、情報表示処理について詳細に述べる。ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページの配信を受ける。そして、端末装置100の表示制御部151は、受信したページを表示部141に表示する。情報表示処理の説明に先立ち、表示制御部151が表示部141に表示するページの構成例について説明する。
〔6−1.ページの構成例〕
図9は、表示部141に表示されるページPの一例を示す図である。ページPは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページである。ページPは、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
ページPは、スマートデバイス用に最適化されたウェブページである。本実施形態では、ページPの横方向の長さL1は、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、ページPは、縦方向の長さL3が、端末装置100のコンテンツ表示領域F1の縦方向の長さL2より長い。ページPは、フレームP1とフレームP2の2つのフレームで構成されている。フレームP1とフレームP2は縦方向に並んで配置されている。フレームP1には、各種メニューを表示するためのアイコンが表示されている。また、フレームP2には、各種コンテンツがタイル状に配置されている。図9に示す例の場合、フレームP2がスクロール可能となっている。
ページPのフレームP2には、複数のメインコンテンツC11〜C17(第1コンテンツ)がタイル状に配置されている。メインコンテンツC11〜C17は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。メインコンテンツC11〜C17は、動画、静止画、テキストデータ等により構成される。ページPは、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
なお、ページPには、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、ページPには、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ページPを形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
ページPは、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、ページPは、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。情報表示処理の概要で説明したように、ユーザが端末装置100をスクロール操作すると、メインコンテンツ(第1コンテンツ)が配置されたページP上に広告コンテンツ(第2コンテンツ)が表示される。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ページPにかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
〔6−2.注目領域及び非注目領域の設定例〕
図10は、領域の設定の一例を説明する図である。図10の一番右側にある図が、ページPが表示された端末装置100を示している。端末装置100の画面に配置される各レイヤーを示している。最前面にあるレイヤーには広告コンテンツC21、C22の可視領域V1、V2が配置される。可視領域V1、V2の背面に配置されたレイヤーには、広告コンテンツC21、広告コンテンツC22が配置される。広告コンテンツC21、C22の背面のレイヤーには、ウェブページPが配置される。
ここで、広告コンテンツC21は、上端が予め設定された領域(以下、設定領域A1という。)の上端E1と接する位置に配置されており、コンテンツC22は、下端が設定領域A1の下端E2と接する位置に配置されている。設定領域A1はコンテンツ表示領域F1であってもよいし、スクロール表示領域であってもよい。スクロール表示領域とは、ページ中のスクロール可能部分の可視領域のことである。すなわち、スクロール表示領域は画面中のスクロールする領域である。なお、スクロール可能部分とは、ページのスクロール可能な部分のことである。スクロール可能部分は、ページ全体であってもよいし、ページ中の一部のフレームであってもよい。本実施形態のページPは、フレームP1とフレームP2とで構成されており、フレームP2のみがスクロール可能となっている。そのため、ページPが表示部141に表示された場合、画面中のフレームP2が表示された領域がスクロール表示領域となる。
端末装置100は、画面の一部が注目領域或いは非注目領域に設定される。ユーザがページをスクロールさせた場合、ユーザの目は、これからコンテンツが現れる側、すなわち、画面のスクロール方向側に向かうと思われる。そのため、設定領域A1のスクロール方向側の領域が注目領域となり、その逆方向側の領域(端部領域)が非注目領域となる。下スクロール時、スクロール方向は下方向となるので、設定領域A1の下端E2から長さL4の範囲の領域が注目領域B11となる。また、設定領域A1の上端E1から長さL5の範囲の領域(端部領域)が非注目領域B21となる。長さL4、L5はページPを配信する者等が任意に設定可能である。例えば、端部領域の長さL5は、設定領域A1の上下方向の長さの10%〜30%の長さである。勿論、長さL5はこの長さに限定されない。長さL5は長さL4より短くてもよい。なお、上スクロール時には、スクロール方向は上方向となるので、注目領域と非注目領域の位置は反転する。
広告コンテンツC21、C22の前面側には可視領域V1、V2が配置される。初期配置では、可視領域V1、V2は、設定領域A1の外に配置されている。具体的には、可視領域V1は設定領域A1の上側に配置されており、可視領域V2は設定領域A1の下側に配置されている。下スクロール時、可視領域V1は非注目領域B21の範囲で上下に移動可能である。なお、下スクロール時、可視領域V2は設定領域A1の外で固定される。上スクロール時には、可視領域V2が移動可能となり、可視領域V1が設定領域A1の外で固定される
このような設定の下、端末装置100がページPとコンテンツC21、C22とを表示した場合、端末装置100は、広告コンテンツC21のうち、可視領域V1と重なった部分を画面に表示する。また、端末装置100は、広告コンテンツC22のうち、可視領域V2と重なった部分を画面に表示する。広告コンテンツ(第2コンテンツ)のうち可視領域と重なった部分が広告コンテンツ(第2コンテンツ)の表示領域となる。図10の例では、広告コンテンツC21、C22は、いずれも可視領域V1、V2と重なっていないので、端末装置100の画面には表示されていない。
〔6−3.情報表示処理〕
以上を踏まえて、情報表示処理を説明する。図11は、端末装置100がスクロール操作された様子を示す図である。具体的には、図11は、図10に示す状態の端末装置100が下スクロール操作された様子を示す図である。
ユーザが端末装置100を下スクロール操作すると、表示制御部151は画面の下スクロールを開始する。そして、コンテンツ表示部152は、非注目領域B21への広告コンテンツC21(第2コンテンツ)の表示を開始する。このとき、コンテンツ表示部152は、非注目領域B21に即座に広告コンテンツC21を表示するのではなく、広告コンテンツC21を非注目領域B21に徐々に表示する。例えば、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC21の表示領域を非注目領域B21にスライドインさせる。
このとき、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて表示領域のスライドインの開始タイミングを判別する。スクロール動作の開始タイミングとは、ユーザがスクロール操作を実行した後、端末装置100が実際にスクロールの動作を開始するタイミングのことである。スライドインの開始タイミングは、スクロール動作の開始タイミングと一致していてもよいし、スクロール動作の開始から一定時間経過後であってもよい。
表示領域をスライドインさせる方法は様々な方法を採用可能である。例えば、コンテンツ表示部152は、非注目領域B21の上端E1から下方向に向けて可視領域V1を徐々に挿入していく。図11の例では、可視領域V1が非注目領域B21に挿入幅W1ほど挿入された状態となっている。図12は、ページPが図11の状態からさらに下スクロールした様子を示す図である。コンテンツ表示部152は、時間経過に伴い、可視領域V1の挿入幅W1を拡大させていく。そして、コンテンツ表示部152は、最終的に挿入幅W1が非注目領域B21の縦方向の幅と一致するまで可視領域V1を非注目領域B21に挿入する。これにより、広告コンテンツC21は画面に全体が表示される。図13は、上側の端部領域に広告コンテンツC21が完全に表示された様子を示す図である。端末装置100は、少なくともスクロール動作が継続している間、広告コンテンツC21の全体が表示された状態を維持する。
なお、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて広告コンテンツC21をフェードインさせてもよい。例えば、コンテンツ表示部152は、表示領域のスライドインに合わせて広告コンテンツC21をフェードインさせてもよい。ここで、フェードインとは、コンテンツの不透明度を徐々に高くして(透明度を徐々に低くして)コンテンツを徐々に画面上に表示することをいう。広告コンテンツC21の表示領域のスライドインの開始時、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC21、C22の不透明度をいずれも0%(完全に透明)に設定する。そして、コンテンツ表示部152は、表示領域がスライドインされるに従って、図11及び図12に示すように、広告コンテンツC21の不透明度を徐々に高くする。そして、最終的に、コンテンツ表示部152は、図13に示すように、広告コンテンツC21の不透明度を100%(完全に不透明)に設定する。なお、透明度の設定は、制御情報の記述にCSS3を使うのであれば、例えば、opacityプロパティに0〜1の範囲の値を設定することにより可能である。このとき、0は完全に透明であり1は完全に不透明である。
広告コンテンツC21の全体が表示された後、コンテンツ表示部152は、非注目領域B21からの広告コンテンツC21の消去を開始する。このとき、コンテンツ表示部152は、非注目領域B21から即座に広告コンテンツC21を消去するのではなく、広告コンテンツC21を非注目領域B21から徐々に消去する。例えば、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC21の表示領域を非注目領域B21からスライドアウトさせる。
このとき、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の停止タイミングに基づいて表示領域のスライドアウトの開始タイミングを判別する。スクロール動作の停止タイミングとは、ユーザがスクロール操作を停止した後、端末装置100が実際にスクロールの動作を停止するタイミングのことである。スライドアウトの開始タイミングは、スクロールの動作の停止タイミングと一致していてもよいし、スクロール動作の停止から一定時間経過後であってもよい。
表示領域をスライドアウトさせる方法は様々な方法を採用可能である。例えば、コンテンツ表示部152は、可視領域V1を非注目領域B21の外側(上方向)に向けて徐々に移動させていく。なお、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の停止タイミングに基づいて広告コンテンツC21をフェードアウトさせてもよい。例えば、コンテンツ表示部152は、表示領域のスライドアウトに合わせて広告コンテンツC21をフェードアウトさせてもよい。ここで、フェードアウトとは、コンテンツの不透明度を徐々に低くして(透明度を徐々に高くして)コンテンツを徐々に画面上から消去することをいう。
上述したように、下スクロールと上スクロールとで注目領域及び非注目領域は反転する。図14は、端末装置がスクロール操作された様子を示す図である。具体的には、図14は、図13に示す状態の端末装置100が上スクロール操作された様子を示す図である。上スクロールでは、スクロール方向は上方向となるので、設定領域A1の上端E1から長さL7の範囲の領域が注目領域B12となる。また、設定領域A1の下端E2から長さL6の範囲の領域(端部領域)が非注目領域B22となる。長さL6、L7はページPを配信する者等が任意に設定可能である。例えば、端部領域の長さL6は、設定領域A1の上下方向の長さの10%〜30%の長さである。勿論、長さL6はこの長さに限定されない。長さL6は長さL7より短くてもよい。
ユーザが端末装置100を上スクロール操作すると、表示制御部151は画面の上スクロールを開始する。このとき、注目領域B12に広告コンテンツC21が消去されずに残っているのであれば、コンテンツ表示部152は、注目領域B12にある広告コンテンツC21を即座に消去する。そして、コンテンツ表示部152は、非注目領域B22への広告コンテンツC22の表示を開始する。このとき、コンテンツ表示部152は、非注目領域B22に即座に広告コンテンツC22を表示するのではなく、広告コンテンツC22を非注目領域B22に徐々に表示する。例えば、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC22の表示領域を非注目領域B22にスライドインさせる。
なお、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて表示領域のスライドインの開始タイミングを判別する。スライドインの開始タイミングは、スクロール動作の開始タイミングと一致していてもよいし、スクロール動作の開始から一定時間経過後であってもよい。なお、「スクロール動作の開始タイミング」という概念には、逆方向へのスクロールが開始したタイミングが含まれる。
表示領域をスライドインさせる方法は様々な方法を採用可能である。例えば、コンテンツ表示部152は、非注目領域B22の下端E2から上方向に向けて可視領域V2を徐々に挿入していく。図14の例では、可視領域V2が非注目領域B22に挿入幅W2ほど挿入された状態となっている。図15は、ページPが図14の状態からさらに上スクロールした様子を示す図である。コンテンツ表示部152は、時間経過に伴い、可視領域V2の挿入幅W2を拡大させていく。そして、コンテンツ表示部152は、最終的に挿入幅W2が非注目領域B22の縦方向の幅と一致するまで可視領域V2を非注目領域B22に挿入する。これにより、広告コンテンツC22は画面に全体が表示される。図16は、下側の端部領域に広告コンテンツC22が完全に表示された様子を示す図である。端末装置100は、少なくともスクロール動作が継続している間、広告コンテンツC22の全体が表示された状態を維持する。
なお、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて広告コンテンツC22をフェードインさせてもよい。例えば、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC22の表示領域のスライドインにあわせて広告コンテンツC22をフェードインさせてもよい。広告コンテンツC22の表示領域のスライドインの開始時、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC21、C22の不透明度をいずれも0%(完全に透明)に設定する。そして、コンテンツ表示部152は、表示領域がスライドインされるに従って、図14及び図15に示すように、広告コンテンツC22の不透明度を徐々に高くする。そして、最終的に、コンテンツ表示部152は、図16に示すように、広告コンテンツC22の不透明度を100%(完全に不透明)に設定する。
広告コンテンツC22の全体が表示された後、コンテンツ表示部152は、非注目領域B22からの広告コンテンツC22の消去を開始する。このとき、コンテンツ表示部152は、非注目領域B22から即座に広告コンテンツC22を消去するのではなく、広告コンテンツC22を非注目領域B22から徐々に消去する。例えば、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC22の表示領域を非注目領域B22からスライドアウトさせる。
このとき、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の停止タイミングに基づいて表示領域のスライドアウトの開始タイミングを判別する。スライドアウトの開始タイミングは、スクロールの動作の停止タイミングと一致していてもよいし、スクロール動作の停止から一定時間経過後であってもよい。
また、コンテンツ表示部152は、スクロール動作の停止タイミングに基づいて広告コンテンツC22をフェードアウトさせてもよい。例えば、コンテンツ表示部152は、表示領域のスライドアウトに合わせて広告コンテンツC22をフェードアウトさせてもよい。
コンテンツ表示部152は端末装置100がスクロール操作される度に上述の動作を繰り返す。このとき、コンテンツ表示部152は、注目領域に広告コンテンツが消去されずに残っているのであれば、注目領域にある広告コンテンツを即座に消去する。例えば、下スクロール開始時、注目領域B11に広告コンテンツC22が消去されずに残っているのであれば、コンテンツ表示部152は、注目領域B11にある広告コンテンツC22を即座に消去する。
なお、広告コンテンツC21と広告コンテンツC22は、一対の関連画像であってもよい。例えば、広告コンテンツC21と広告コンテンツC22は、見た目が類似したコンテンツであってもよいし、観念的に類似したコンテンツであってもよい。例えば、広告コンテンツC21、C22は、同じストーリーの異なるキャラクタであってもよい。より具体的な例を挙げると、広告コンテンツC21、C22は、同じ映画の男性俳優、女性俳優であってもよい。また、広告コンテンツC21、C22は、1枚の画像の異なる部分であってもよい。
また、広告コンテンツC21、C22はそれぞれ動画であってもよい。このとき、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツの表示が所定の条件を満たした場合に、広告コンテンツの再生位置を記憶部130に記憶してもよい。そして、コンテンツ表示部152は、スクロール操作によりその広告コンテンツが再び表示された場合には、記憶部130に記録した再生位置から広告コンテンツの再生を開始してもよい。例えば、図13の例で、広告コンテンツC21が動画であり、ユーザの上スクロール操作により、図14に示すように広告コンテンツC21が画面から消去されたとする。この場合、コンテンツ表示部152は、広告コンテンツC21の現在の再生時間を記憶部130に記憶する。その後、ユーザの下スクロール操作により、広告コンテンツC21の表示が開始されたら、コンテンツ表示部152は、記憶部130に記憶した時間から広告コンテンツC21の再生を開始する。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図17を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図17は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にページPの配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページPを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたページPに取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか否かを判別する(ステップS13)。そして、広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。広告コンテンツを受信している場合は(ステップS13:Yes)、端末装置100は、ページPを画面に表示する(ステップS14)。
次に、端末装置100は、スクロール操作が行われたか否かを判別する(ステップS15)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS15を繰り返す。スクロール操作が行われた場合(ステップS15:Yes)、端末装置100は、ページPの全体或いは一部をスクロールさせるとともに、非注目領域への広告コンテンツの表示処理を実行する(ステップS16)。例えば、ページが下スクロールされたのであれば、端末装置100は、設定領域A1の上側の端部領域に広告コンテンツC21を表示する。また、ページが上スクロールされたのであれば、端末装置100は、設定領域A1の下側の端部領域に広告コンテンツC22を表示する。
続いて、端末装置100は、逆方向のスクロール操作が行われたか判別する(ステップS17)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS17:No)、端末装置100は、ステップS19に処理を進める。スクロール操作が行われた場合(ステップS17:Yes)、端末装置100は、ページPの全体或いは一部を逆方向にスクロールさせるとともに、注目領域に表示されている広告コンテンツを消去するとともに、非注目領域への広告コンテンツの表示処理を実行する(ステップS18)。
続いて、端末装置100は、スクロールの動作が終了しているか判別する(ステップS19)。スクロールの動作が終了していない場合(ステップS19:No)、端末装置100は、ステップS16に処理を戻す。スクロールの動作が終了している場合(ステップS19:Yes)、端末装置100は、ユーザがページP上のリンクをタップした等の処理によりページの遷移が発生したか否かを判別する(ステップS20)。
ページの遷移が発生していない場合(ステップS20:No)、端末装置100は、ステップS15に処理を戻す。ページの遷移が発生している場合(ステップS20:Yes)、端末装置100は、ページを遷移させる(ステップS21)。遷移が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S21の処理を繰り返す。
〔8.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔8−1.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1コンテンツをメインコンテンツ、第2コンテンツを広告コンテンツとし、ユーザのスクロール操作に合わせて第2コンテンツを画面に表示した。しかし、第1コンテンツ及び第2コンテンツは、メインコンテンツ及び広告コンテンツに限られない。第1コンテンツ、第2コンテンツともにメインコンテンツであってもよいし、広告コンテンツであってもよい。また、第1コンテンツが広告コンテンツで、第2コンテンツがメインコンテンツであってもよい。また、第1コンテンツ及び第2コンテンツは、静止画、動画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1、第2コンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2コンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2コンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1コンテンツが配置されるページはウェブページであるものとしたが、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページであってもよい。例えば、ページは、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、ゲーム画面、音楽再生画面、動画再生画面のページであってもよい。これらの画面(ページ)も第1コンテンツの配置面とみなすことができる。なお、配置面は、複数のコンテンツがタイル状に並べられたものであってもよい。画面にページ状に表示可能なさまざまな構成を配置面とみなすことが可能である。
〔8−2.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、広告配信サーバ20が広告コンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からページの情報とともに受信し、広告配信サーバ20から広告コンテンツとともに制御指示を受信してもよい。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、ページPの表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔8−3.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをページPと共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔8−4.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否か示すログを取ってもよい。また。広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログをとってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のページPの表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、ユーザがスクロール操作を行わずにページPの表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが表示された回数のみならず、メインコンテンツが広告コンテンツに変更された回数、及び、広告コンテンツがメインコンテンツに変更された回数を示すログを取ってもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、上スクロール操作と下スクロール操作とが何度も行われた場合や、コンテンツの変更が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ち、ページPの表示態様を何度も変更したと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、メインコンテンツから広告コンテンツへの変更回数、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが画面から消去された後、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔8−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたページPに対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがページPに対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるページPの表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にページPに対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるページPにおいては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってページPの表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作をおこなったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、ページPの滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるページPに対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔8−6.その他〕
上述の実施形態では、端末装置100は、広告コンテンツC21、C22は、設定領域A1に固定し、可視領域V1、V2を移動させることにより、広告コンテンツC21、C22の表示領域をスライドイン或いはスライドアウトした。しかし、広告コンテンツC21、C22の表示領域をスライドイン或いはスライドアウトする方法は上記に限定されない。例えば、端末装置100は、可視領域V1、V2ではなく、広告コンテンツC21、C22そのものを設定領域A1の端部領域に移動させてもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、広告コンテンツC21、C22の表示領域のスライドイン或いはスライドアウトと同時に広告コンテンツC21、C22のフェードイン或いはフェードアウトを実行した。しかし、端末装置100は、広告コンテンツC21、C22の表示領域のスライドイン或いはスライドアウトと同時に広告コンテンツC21、C22のフェードイン或いはフェードアウトを実行しなくてもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツC21、C22の表示領域のスライドイン或いはスライドアウトを実行せず、単に広告コンテンツC21、C22のフェードイン或いはフェードアウトを実行するだけであってもよい。
また、上述の実施形態では、設定領域Aのうちスクロール方向の逆方向側の端部領域を非注視領域としたが、非注視領域は設定領域Aのうちスクロール方向側の端部領域であってもよい。端末装置100は、スクロール方向側の端部領域に広告コンテンツを表示してもよい。
また、上述の実施形態では、端末装置100は、広告コンテンツの表示中にスクロール方向が反対方向に変化したら、表示中の広告コンテンツを即座に消去した。しかし、端末装置100は、スクロール方向が反対方向に変化した場合に、広告コンテンツを即座に消去しなくてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツの表示中にスクロール方向が反対方向に変化した場合に、表示中の広告コンテンツをスライドアウト(徐々に消去)させるとともに、スライドアウトした第2コンテンツが表示されていた端部領域とは逆方向の端部にコンテンツをスライドインさせてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツC21が表示中に、スクロール方向が上方向に変わったら、上側の端部領域(例えば、図13に示す非注目領域B21)に表示されている広告コンテンツC21をスライドアウトさせるとともに、逆方向の端部領域(例えば、図14に示す非注目領域B22)に広告コンテンツC22をスライドインさせる。勿論、端末装置100は、スクロール方向が反対方向に変化した場合に、表示中の広告コンテンツをフェードアウトしてもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔9.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図18に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図18は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、メインコンテンツが配置されたページをスクロール可能に画面に表示する。そして、端末装置100は、ページに対してスクロール操作がなされた場合に、画面中の所定の表示領域(設定領域A1)のうちスクロール方向とは逆方向の端部領域に広告コンテンツを表示する。広告コンテンツが表示されるのはユーザがあまり注目しない領域であるので、広告コンテンツが表示されたとしても、ユーザに不快感を与える可能性は低い。結果として、コンテンツに対するユーザの印象はあまり悪化しないので、端末装置100は、コンテンツを効果的に(例えば、訴求効果が高い状態で)表示できる。
また、設定領域A1のうちスクロール方向の一方の端部領域(例えば、非注目領域B21)に表示される広告コンテンツ(例えば、広告コンテンツC21)と、一方の端部領域の反対側にある他方の端部領域(例えば、非注目領域B22)に表示される広告コンテンツ(例えば、広告コンテンツC22)は、一対の関連画像である。1つのページに関連した広告コンテンツが表示されるので、コンテンツの訴求効果は高い。
また、端末装置100は、スクロール操作がなされた場合に、端部領域に広告コンテンツの表示領域をスライドインさせる。即座に広告コンテンツが表示されるわけではないので、広告コンテンツの表示がユーザにとって不意打ちにならない。そのため、ユーザに不快感を与える可能性がさらに低くなる。
また、端末装置100は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて、端部領域への広告コンテンツの表示領域のスライドインを開始し、スクロール動作の停止タイミングに基づいて、端部領域からの広告コンテンツの表示領域のスライドアウトを開始する。スクロール動作に連動して広告コンテンツの表示領域がスライドイン或いはスライドアウトするので、ユーザの注目を広告コンテンツに惹きつけることができる。結果として、広告コンテンツの訴求効果は高くなる。
端末装置100は、少なくともスクロール動作が継続している間、端部領域への広告コンテンツの表示を継続する。そのため、コンテンツの訴求効果は高い。
また、端末装置100は、スクロール操作がなされた場合に、端部領域に広告コンテンツをフェードインさせる。広告コンテンツの表示がユーザにとって不意打ちにならないので、ユーザに不快感を与える可能性がさらに低くなる。
また、端末装置100は、スクロール動作の開始タイミングに基づいて端部領域への広告コンテンツのフェードインを開始し、スクロール動作の停止タイミングに基づいて端部領域からの広告コンテンツのフェードアウトを開始する。スクロール動作に連動して広告コンテンツの表示領域がフェードイン或いはフェードアウトするので、ユーザの注目を広告コンテンツに惹きつけることができる。結果として、広告コンテンツの訴求効果は高くなる。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示中にスクロール方向が反対方向に変化したら、表示中の広告コンテンツを消去する。スクロール方向が反対方向に変化したら、広告コンテンツを表示していた領域が注目領域となる。注目領域にある広告コンテンツが即座に消去されるので、ユーザはストレスなくページを見ることができる。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示中にスクロール方向が反対方向に変化したら、表示中の広告コンテンツをスライドアウトさせるとともに、スライドアウトした広告コンテンツが表示されていた端部領域とは逆方向の端部領域にコンテンツをスライドインさせる。そのため、注目領域にある広告コンテンツが消去されるので、ユーザはストレスなくページを見ることができる。
また、広告コンテンツは動画である。端末装置100は、広告コンテンツの表示が所定の条件を満たした場合に、広告コンテンツの再生位置を記録し、スクロール操作によって再び広告コンテンツが表示された場合には、記録した再生位置から広告コンテンツの再生を開始する。これにより、動画(広告コンテンツ)の再生が続きからなされるようになるので、端末装置100は、ユーザに動画(広告コンテンツ)の同じ部分(冒頭)を繰り返し表示することが少なくなる。結果として、端末装置100は、コンテンツの訴求効果を高い状態とすることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、コンテンツ表示部は、コンテンツ表示手段やコンテンツ表示回路に読み替えることができる。