JP2014085793A - 表示装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Naoyuki Shibuya
直幸 澁谷
Daisuke Tachikawa
大介 立川
Tetsunori Higashida
哲典 東田
Shinichi Hirata
真一 平田
Tadayoshi Fujiki
忠慶 藤木
Yoshiaki Kawanishi
嘉顕 河西
Naoki Takeshita
直樹 竹下
Kiyotaka Hori
清敬 堀
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Abstract

【課題】コンテンツを表示する場合におけるユーザの利便性を向上させること。
【解決手段】受付部103は、ユーザの操作を受け付ける。第1表示制御部101は、表示面に第1のコンテンツを表示させて、受付部103により受け付けられた操作に応じて、その第1のコンテンツをスクロールさせる。第2表示制御部102は、第1表示制御部101により第1のコンテンツがスクロールされている場合に、表示部14に第2のコンテンツの表示を開始させる。また、第2表示制御部102は、第1表示制御部101によりコンテンツのスクロールが停止するまでに、表示部14に第2のコンテンツの表示を終了させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツを表示する技術に関する。
携帯電話やスマートフォンなどの表示装置において広告などのコンテンツを表示する技術がある。例えば、特許文献1には、HTTP(HyperText Transfer Protocol)レスポンスメッセージの本体ヘッダ中に広告データ(つまりコンテンツを示すデータ)が含まれている場合に、このメッセージのメッセージボディに格納されたリソースをスクリーン(つまり表示面)上の主表示エリアに表示させ、主表示エリアとは別に定義されたスクリーン上の広告文字列表示エリアや広告画像表示エリアなどの広告を表示させるためのエリアに広告データを表示する技術が記載されている。
特開2005−92792号公報
特許文献1の技術では、コンテンツ(広告)を表示する場合、上記のコンテンツを表示するためのエリアに常にそのコンテンツが表示され続けることになる。そのため、それ以外のコンテンツ(この技術ではリソース)を表示する場合に、このエリアを活用することができない。このように、特許文献1の技術は、ユーザの利便性が悪いことがある。
そこで、本発明は、コンテンツを表示する場合におけるユーザの利便性を向上させることを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、コンテンツを表示する表示手段と、ユーザの操作を受け付ける受付手段と、前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付手段により受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御手段と、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされている場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御手段とを備えることを特徴とする表示装置を提供する。
また、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツのスクロールが停止したあと所定の時間が経過するまでに前記第2のコンテンツの表示を終了させまたは変化させてもよい。
さらに、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされる速度に応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させてもよい。
また、前記第2表示制御手段は、前記速度が第1閾値を超えたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、当該速度が第2閾値以下になったタイミングで当該第2のコンテンツの表示を終了させまたは変化させてもよい。
また、前記第2表示制御手段は、前記速度が第3閾値を超えたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を終了させまたは変化させ、当該速度が第4閾値以下になったタイミングで当該第2のコンテンツの表示を開始させてもよい。
さらに、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされる量が第5閾値以上である場合に、前記第2のコンテンツの表示を開始させてもよい。
本発明は、コンテンツを表示する表示手段と、ユーザの操作を受け付ける受付手段と、前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付手段により受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御手段と、前記第1表示制御手段による前記第1のコンテンツのスクロールが停止した場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させ、開始させた当該表示を終了させまたは変化させる第2表示制御手段とを備えることを特徴とする表示装置を提供する。
また、前記第2表示制御手段は、前記第1のコンテンツに文字が含まれている場合に、前記第1表示制御手段により表示されている前記第1のコンテンツが含む文字の量または大きさに応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させてもよい。
さらに、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツが表示されている領域における空白の大きさに応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させてもよい。
また、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされる方向に応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させてもよい。
さらに、前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により表示されている前記第1のコンテンツの種類に応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させてもよい。
本発明は、コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置が、ユーザの操作を受け付ける受付ステップと、前記表示装置が、前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付ステップにおいて受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御ステップと、前記表示装置が、前記第1表示制御ステップにおいて前記第1のコンテンツがスクロールされている場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御ステップとを備えることを特徴とする表示制御方法を提供する。
本発明は、コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置が、ユーザの操作を受け付ける受付ステップと、前記表示装置が、前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付ステップにおいて受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御ステップと、前記表示装置が、前記第1表示制御ステップにおいて前記第1のコンテンツのスクロールが終了した場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御ステップとを備えることを特徴とする表示制御方法を提供する。
本発明によれば、コンテンツを表示する場合におけるユーザの利便性を向上させることができる。
表示装置のハードウェア構成を示す図である。 表示装置が実現する機能構成を示す図である。 広告表示処理における表示装置の動作の一例を示すフロー図である。 広告表示処理において表示面に表示されるコンテンツの例を示す図である。 広告表示処理における表示装置の動作の一例を示すフロー図である。 広告表示処理において表示面に表示されるコンテンツの例を示す図である。 広告表示処理における表示装置の動作の一例を示すフロー図である。 広告表示期間について説明するためグラフである。 別の広告表示期間について説明するためグラフである。 広告表示期間を決定するためのテーブルの一例を示す表である。 広告表示期間を決定するためのテーブルの別の一例を示す表である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について、以下、図面を参照して説明する。
[構成]
図1は、第1実施形態の表示装置10のハードウェア構成を示す図である。表示装置10は、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、音声入出力部15と、通信部16とを備えたコンピュータである。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、表示装置10の各部の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。
記憶部12は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御部11が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。操作部13は、複数のキー及びタッチセンサなどの操作子を備え、利用者の操作に応じた操作信号を制御部11に供給する。制御部11は、この操作信号に応じた処理を行う。表示部14は、表示面を有し、制御部11からの指示に応じて、記憶部12に記憶されているデータや通信部16を介して送信されてくるデータが示すコンテンツなどを表示面に表示する表示手段である。本実施形態では、操作部13が表示面に重ねて設けられたタッチセンサを備え、ユーザが表示面をタップしたりドラッグしたりすることで操作が行われるものとする。音声入出力部15は、スピーカ、マイクロフォン及び音声処理回路等を有し、通話に係る音声の入出力を行う。通信部16は、携帯電話や無線LANなどの規格に基づく無線通信を行うための通信回路を備え、移動体通信や無線LAN通信を行う。
以上のとおり、表示装置10は、画像を表示する表示手段(表示部14)を備える装置であり、例えば、携帯電話やスマートフォンなどである。
表示装置10は、以上のハードウェア構成に基づき、表示面に広告を表示するための広告表示処理を行う。記憶部12には、広告表示処理を行うためのプログラムが記憶されている。制御部11がそのプログラムを実行して図1に示す各部を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図2は、表示装置10が実現する機能構成を示す図である。表示装置10は、第1表示制御部101と、第2表示制御部102と、受付部103と、表示部14とを備える。表示部14は、図1で述べた表示部14のことであり、表示面を有する表示手段である。
受付部103は、ユーザの操作を受け付ける受付手段である。受付部103は、制御部11及び操作部13が協働して実現する機能である。制御部11は、ユーザにより操作された操作部13から上記のとおり供給される操作信号に応じた処理を行うことで、その操作を受け付ける。受付部103は、そうして受け付けた操作の内容を示す操作データを第1表示制御部101に供給する。受付部103は、ユーザが表示面に指を触れさせたまま操作し続けている場合には、所定の時間の間隔(例えば0.1秒毎)で操作を受け付け、その時間の間隔で操作データを第1表示制御部101に供給する。
第1表示制御部101は、表示部14にコンテンツを表示させて、受付部103により受け付けられた操作に応じて、そのコンテンツをスクロールさせる第1表示制御手段である。ここでいうコンテンツとは、テキストや画像、動画などによりユーザに情報を伝えるものであり、例えばSNS(Social networking service)及びブログ等で提供される書き込みや記事などである。以下では、このようにスクロールされるコンテンツのことを「第1のコンテンツ」ともいう。第1表示制御部101は、このような第1のコンテンツを所定の領域(以下「第1のコンテンツ領域」という。)に表示させる。第1表示制御部101は、第1のコンテンツが第1のコンテンツ領域に表示しきれない場合に、スクロールを行うことで、表示しきれていない第1のコンテンツを順次表示する。第1表示制御部101は、例えば、制御部11、記憶部12及び通信部16が協働して実現する機能である。
制御部11は、受付部103から供給される操作データが示す操作の内容に基づいて、例えば、記憶部12に記憶されているSNSのプログラムを起動し、インターネット上で提供されているそのSNSの書き込み(つまり第1のコンテンツ)を取得する。制御部11は、具体的には、SNSサーバ装置から送信されてくるテキストデータや画像データなどを通信部16を介して受け取り、それらのデータが示すテキスト及び画像などによって表される第1のコンテンツを取得する。制御部11は、それらのデータが示すテキストや画像などを表示部14に表示させる。こうして第1表示制御部101は表示部14を制御して第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツを表示させる。
また、制御部11は、表示させた第1のコンテンツが第1のコンテンツ領域に収まっていない場合に、受付部103から供給される操作データが示す操作の内容に基づいてその第1のコンテンツのスクロールを行う。制御部11は、例えば、操作の内容が、表示面上において第1のコンテンツ領域から始まる所定の方向(以下「スクロール方向」という。)への移動量を有するドラッグであった場合に、そのスクロール方向へ第1のコンテンツをスクロールさせる。以下では、このような操作を「スクロール操作」といい、スクロール操作により受付部103から操作データが第1表示制御部101に供給されることを「スクロール要求」という。第1表示制御部101は、このスクロール要求に応じて第1のコンテンツをスクロールさせ、そのスクロールに関するスクロールデータを第2表示制御部102に供給する。第1表示制御部101は、例えば、スクロール要求に基づいて、スクロール量、スクロール速度及びスクロールを停止させるまでの時間(「スクロール時間」という。)という3つの情報(以下「第1情報」という。)を算出し、算出したこれらの第1情報を示すスクロールデータを第2表示制御部102に供給する。
第1表示制御部101は、スクロール操作が継続している間、すなわちユーザの指が表示面に触れている間は、所定の時間の間隔(例えば0.1秒毎)でスクロール要求が行われるので、その時間の間隔で第1情報を算出し、算出した第1情報を示すスクロールデータを第2表示制御部102に供給するということを繰り返し行う。これにより、第1表示制御部101は、ユーザが表示面に指を触れさせたままスクロール操作を行っている場合は、その指の動きに合わせてスクロールを行う。この場合、第1表示制御部101は、ユーザがスクロール方向へ指を動かす速度が速いほどスクロール量を大きくし、スクロール速度を速くする。ただし、第1表示制御部101は、スクロール速度については、一定の速度を上限として、それ以上は速くしない。また、第1表示制御部101は、ユーザが表示面を素早くなぞってはじくようにスクロール操作を行った場合は、指が表示面に触れている間に行われたスクロール操作に応じたスクロール量、スクロール速度及びスクロール時間でユーザが指を離したあとのスクロールを行う。この場合、第1表示制御部101は、指を離した瞬間のスクロール速度を、スクロール時間が経過するにつれて減速させながら、スクロール時間が経過したときにスクロール速度が0になるように変化させる。
第2表示制御部102は、第1表示制御部101により第1のコンテンツがスクロールされている場合に、表示部14に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御手段である。第2のコンテンツとは、第2表示制御手段により表示を制御されるコンテンツであり、例えば広告やサービス提供者がユーザに提供する情報、レコメンドなどである。以下では、広告を第2のコンテンツとする場合について説明する。第2表示制御部102は、本実施形態においては、第1表示制御部101により第1のコンテンツのスクロールが停止するまでに、表示部14に広告の表示を終了させる。第2表示制御部102は、制御部11及び記憶部12が協働して実現する機能であり、例えば次の方法で表示を制御する。
記憶部12には、予め第2のコンテンツである広告を示す広告データが記憶されている。広告データは、広告の内容を示すテキスト及び画像等を示すデータである。なお、この広告データは、制御部11が通信部16を介して外部装置から取得して記憶部12に記憶させてもよい。その場合は通信部16も協働して第2表示制御部102の機能を実現する。
制御部11は、前述したスクロールデータが供給されていない状態から、スクロールデータが供給される状態になったときに、表示部14を制御して、記憶部12に記憶されている広告データが示す広告の表示を開始させる。また、制御部11は、最後に供給されたスクロールデータが示すスクロール時間が経過したときに、表示部14を制御してこの広告の表示を終了させる。第2表示制御部102は、このようにして表示部14に広告の表示を開始させ、また、終了させる。なお、ここで述べた表示の開始及び終了の方法は、あくまで一例であり、第2表示制御部102は他の方法で表示の開始及び終了を行ってもよい。他の方法については、別の実施形態で説明する。
[動作]
表示装置10は、以上の構成に基づき、上述した広告表示処理を行う。
図3は、広告表示処理における表示装置10の動作の一例を示すフロー図である。広告表示処理は、表示装置10を所持するユーザが、第1のコンテンツを表示させる操作を行うことを契機に開始される。表示装置10は、この操作を受け付けると、その操作に応じて第1のコンテンツを表示する(ステップS11)。次に、表示装置10は、スクロール要求があるか否かを判断する(ステップS12)。表示装置10は、スクロール要求があると判断するまでステップS12の動作を繰り返し行い、スクロール要求があると判断すると(ステップS12:YES)、表示している第1のコンテンツのスクロールを開始させる(ステップS13)。ステップS11、S12及びS13は、図2に示す受付部103、第1表示制御部101及び表示部14が協働して行う動作である。
次に、表示装置10は、第2のコンテンツである広告の表示を開始する(ステップS14)。表示装置10は、本実施形態においては、ステップS13において第1のコンテンツのスクロールを開始するとともに、広告の表示を開始する。続いて、表示装置10は、追加でスクロール要求があるか否かを判断し(ステップS15)、追加の要求があると判断した場合には(ステップS15:YES)、その要求に応じて第1のコンテンツをスクロールさせる(ステップS16)。表示装置10は、ステップS16のあと、またはステップS15において否(NO)と判断した場合、スクロールを停止させるか否かを判断する(ステップS17)。本実施形態では、表示装置10は、第1のコンテンツのスクロール時間が経過した場合にスクロールを停止させると判断し、経過していない場合に停止させないと判断する。このとき表示装置10が用いるスクロール時間は、ステップS12及びS15のいずれかで行われた最新のスクロール操作によるスクロール時間である。
表示装置10は、スクロールを停止させないと判断した場合(ステップS17:NO)、ステップS15に戻って動作を行い、スクロールを停止させると判断するまでステップS15からS17までの動作を繰り返し行う。表示装置10は、スクロールを停止させると判断すると(ステップS17:YES)、本実施形態においては、第1のコンテンツのスクロールを停止させる(ステップS18)とともに、第2のコンテンツである広告の表示も終了させる(ステップS19)。ステップS14、S17及びS19は、第2表示制御部102及び表示部14が行う動作であり、ステップS15〜S18は、第1表示制御部101及び表示部14が行う動作である。また、ステップS15では、受付部103も動作を行っている。以上が広告表示処理における表示装置10の動作である。
図4は、広告表示処理において表示部14の表示面141に表示される第1のコンテンツの例を示す図である。図4(a)では、図3に示すステップS11において表示面141の第1のコンテンツ領域A1に表示される第1のコンテンツの一例が示されている。第1表示制御部101は、図4(a)に示すように第1のコンテンツを第1のコンテンツ領域A1に表示させる。表示面141は、長方形の形をしており、以下では、その長辺に沿った方向を上下方向、短辺に沿った方向を左右方向という。図4(b)では、ステップS13において矢印の方向(上下方向上向き)にスクロールされた第1のコンテンツと、それとともにステップS14において表示された第2のコンテンツである広告B1とが示されている。この例では、広告B1は、表示面141の上下方向下側の端の領域に表示された長方形の形をしている。広告B1は、長辺が左右方向に沿っており、その長さが表示面141の左右方向の長さと一致している。
第2表示制御部102は、表示面141において第2のコンテンツである広告を表示させるために決められている領域(以下「第2のコンテンツ領域」という。)であるA2に広告を表示させている。第2のコンテンツ領域A2は、広告を表示させる前の第1のコンテンツ領域(図4(a)における第1のコンテンツ領域A1)の一部である。このため、第2表示制御部102が広告を表示させている間、第1表示制御部101が第1のコンテンツを表示させている第1のコンテンツ領域(図4(b)におけるA3)は、広告が表示される前(第1のコンテンツ領域A1)に比べて小さくなっている。この例では、第2表示制御部102は、第1のコンテンツ領域A3の下側に隣接する第2のコンテンツ領域A2に広告B1を表示させている。なお、第2表示制御部102は、図4(b)とは異なる位置の第2のコンテンツ領域(例えば第1のコンテンツ領域の上側に隣接する第2のコンテンツ領域)に広告を表示させてもよい。
図4(c)では、ステップ15においてスクロール時間が経過したと判断され、スクロールが停止されるとともに、ステップS19において広告B1の表示が終了したところが示されている。図4(c)においては、第1表示制御部101は、第1のコンテンツを広告が表示される前(図4(a)に示す状態)と同様に、第1のコンテンツ領域A1に表示させている。
ユーザは、第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツが表示されると、自分が見たい内容が表示されているか否かを判断し、表示されていないと判断すれば、自分が見たい内容を探すために第1のコンテンツをスクロールさせる。ユーザは、自分が見たい内容が表示されているか否かを判断をするとき(「判断時」という。)には、第1のコンテンツをスクロールさせながら自分が見たい内容を探すとき(「探索時」という。)に比べて、表示されている第1のコンテンツの内容をより詳細に読み取ろうとする。一方、探索時には、第1のコンテンツの内容をいちいち詳細に読み取ろうとすると目当ての第1のコンテンツを探し出すまでに時間がかかってしまうので、ユーザは、判断時に比べて第1のコンテンツの内容を詳細に読み取ろうとしていないことが普通である。
本実施形態では、探索時(すなわちスクロールしているとき)に第2のコンテンツである広告を表示させている。つまり、ユーザが比較的第1のコンテンツを詳細に読み取ろうとしていないときに広告の内容をユーザに通知している。このようにユーザが比較的第1のコンテンツを詳細に読み取ろうとしていないときには、判断時に比べて他のものに目をやる余裕があるため、第2のコンテンツである広告をユーザが読み取る可能性が高い。つまり、本実施形態によれば、第2のコンテンツを、ユーザに読み取ってもらえる可能性が高い期間に表示させることができる。また、本実施形態によれば、判断時にも広告を表示させる場合に比べて、広告がユーザにとって邪魔になりにくいようにすることができる。また、本実施形態では、判断時には広告を表示させないため、ユーザは、広告が表示されていた領域(例えば図4に示す第2のコンテンツ領域A2)にも第1のコンテンツが表示されている状態(例えば図4(c)に示す状態)で第1のコンテンツの内容を読み取ることになる。このような本実施形態によれば、判断時にも広告を表示させる場合に比べて、第1のコンテンツをより大きな領域に表示させた状態でその第1のコンテンツの内容をユーザに読み取らせることができる。従って、広告を表示する場合におけるユーザの利便性を向上させることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、スクロール中に広告が表示されたが、第2実施形態では、スクロールが停止したあとに広告が表示される。
本実施形態の第2表示制御部102は、第1表示制御部101による第1のコンテンツのスクロールが停止した場合に、表示部14に広告の表示を開始させる。詳細には、第2表示制御部102は、図3に示すステップS17においてスクロール時間が経過したと判断した場合に、表示部14を制御して、広告データが示す広告(すなわち第2のコンテンツ)の表示を開始させる。また、第2表示制御部102は、広告を表示させたあと、本実施形態においては、所定の期間が経過したときに、表示部14を制御してその広告の表示を終了させる。この期間は、広告を表示させる期間として表示装置10において予め定められていたり、ユーザの設定により定められたりするものであり、以下では「所定表示期間」という。
図5は、本実施形態の広告表示処理における表示装置10の動作の一例を示すフロー図である。この例では、図3に示す広告表示処理と同様にステップS13(第1のコンテンツのスクロール)までの動作が行われる。表示装置10は、ステップS13の次に、ステップS15からS18までの動作、すなわちスクロールを停止させるまでの動作が行われる。表示装置10は、本実施形態では、スクロールを停止させるとともに、第2のコンテンツである広告の表示を開始する(ステップS21)。続いて、表示装置10は、スクロール要求があるか否かを判断し(ステップS22)、ある(YES)と判断した場合には、第1のコンテンツのスクロールを開始させ、且つ、広告(第2のコンテンツ)の表示を終了させる(ステップS23)。表示装置10は、ステップS23のあとには、ステップS15の動作を行う。ステップS21は第2表示制御部102及び表示部14が行う動作であり、ステップS22及ぶS23は、受付部103、第1表示制御部101及び表示部14が協働して行う動作である。また、ステップS23では、第2表示制御部102も表示部14と協働する動作を行っている。
表示装置10は、ステップS22で否(NO)と判断した場合には、本実施形態では、所定表示期間(例えば2秒)が経過したか否かを判断する(ステップS24)。表示装置10は、ステップS24で否(NO)と判断した場合には、再びステップS22の動作を行う。こうして、表示装置10は、スクロール要求があるという判断と、所定表示期間が経過したという判断のいずれかを行うまでステップS22及びS24の動作を繰り返し行い、スクロール要求がないまま所定表示期間が経過したと判断したときに(ステップS24:YES)、ステップS19の動作を行って、第2のコンテンツである広告の表示を終了する。ステップS24は第2表示制御部102が行う動作である。以上が本実施形態の広告表示処理における表示装置10の動作である。
図6は、本実施形態の広告表示処理において表示面141に表示される第1のコンテンツの例を示す図である。図6(a)では、第1のコンテンツ領域A1に表示されている第1のコンテンツが、矢印の方向(上下方向の上向き)にスクロールされているところが示されている。図6(b)では、ユーザによるスクロール操作がされなくなって、スクロールが停止したところが示されている。図6(c)では、ステップ21の動作が行われて、第2のコンテンツ領域A2への広告B1の表示が開始され、第1のコンテンツ領域A3に第1のコンテンツが表示されているところが示されている。図6(d)では、ステップS19の動作が行われて、広告B1の表示が終了し、第1のコンテンツ領域A1に第1のコンテンツが表示されているところが示されている。
ユーザは、スクロールを停止させたあとに表示されている第1のコンテンツに自分が見たい内容が表示されているか否かを判断しようとするときに、第1のコンテンツとともに表示されている第2のコンテンツである広告の内容も読み取る可能性がスクロール中に比べて高い。このような本実施形態によれば、第2のコンテンツをユーザが読み取りやすいようにすることができる。また、本実施形態では、スクロールが停止した後に表示された広告は、所定表示期間が経過すれば消えてしまう。そのため、ユーザは、広告が表示されていた領域(例えば図6(c)に示す第2のコンテンツ領域A2)にも第1のコンテンツが表示された状態(例えば図6(d)に示す状態)で、第1のコンテンツの内容を読み取ることになる。このような本実施形態によれば、スクロールが停止したあと広告を表示させ続ける場合に比べて、所定表示期間が経過したあとは第1のコンテンツをより大きな領域に表示させた状態でその第1のコンテンツの内容をユーザに読み取らせることができ、広告を表示する場合におけるユーザの利便性を向上させることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第1実施形態では、第1のコンテンツがスクロールされるとともに広告の表示が開始され、スクロールが停止するとともにその表示が終了されたが、第3実施形態では、第2のコンテンツである広告の表示の開始及び終了が、第1のコンテンツがスクロールされる速度に応じたタイミングで行われる。ここでいう速度とは、スクロールの向きに関係なく絶対値で用いる場合と、例えば下向きにスクロールされているときを正とし、上向きにスクロールされているときを負として用いる場合(下向きを負、上向きを正としてもよい。)とがある。以下ではまず、速度の絶対値を用いる場合について説明する。
第2表示制御部102は、第1表示制御部101から供給されるスクロールデータが示すスクロール速度に応じたタイミングで広告の表示を開始させ及び終了させる。第2表示制御部102は、例えば、第1実施形態同様に、制御部11及び記憶部12によって実現される。制御部11には、第1表示制御部101からスクロールデータが供給される。第1表示制御部101は、ここでは、スクロール方向に関わらずスクロール速度を正の値で算出する(すなわち前述した速度の絶対値を算出する)。制御部11は、供給されたスクロールデータが示すスクロール速度が第1閾値を超えたタイミングで、表示部14を制御して広告の表示を開始させ、供給されたスクロールデータが示すスクロール速度が第2閾値以下になったタイミングで、表示部14を制御して広告の表示を終了させる。第1閾値及び第2閾値は、記憶部12に予め記憶されており、第2閾値以上の値が第1閾値として定められている。第2表示制御部102は、このようにして、スクロール速度に応じたタイミングで広告の表示を開始させまたは終了させる。
図7は、本実施形態の広告表示処理における表示装置10の動作の一例を示すフロー図である。この例では、図3に示す広告表示処理と同様にステップS13(第1のコンテンツのスクロール)までの動作が行われる。表示装置10は、ステップS13の次に、ステップS17の動作、すなわちスクロールを停止するか否かの判断を行う。なお、図7の例では、ステップS15及びS16の動作を示していないが、表示装置10はこれらの動作を行ってからステップS17の動作を行ってもよい。表示装置10は、スクロールを停止させると判断した場合(ステップS17:YES)、第1のコンテンツのスクロールを停止させて(ステップS18)、広告表示処理を終了する。表示装置10は、スクロールを停止させないと判断した場合(ステップS17:NO)、次に、第2のコンテンツである広告が表示されているか否かを判断する(ステップS31)。表示装置10は、広告が表示されていないと判断した場合(ステップS31:NO)、続いて、スクロール速度が第1閾値を超えたか否かを判断する(ステップS32)。
表示装置10は、第1閾値を超えたと判断した場合(ステップS32:YES)、第2のコンテンツである広告の表示を開始する(ステップS33)。次に、表示装置10は、スクロール速度が第2閾値以下になったか否かを判断する(ステップS34)。表示装置10は、第2閾値以下になったと判断した場合(ステップS34:YES)、第2のコンテンツである広告の表示を終了する(ステップS35)。表示装置10は、ステップS35の動作を行ったあとは、ステップS17の動作(スクロール停止の判断)を再び行う。また、表示装置10は、ステップS32において第1閾値を超えていない(NO)と判断した場合と、ステップS34において第2閾値以下になっていない(NO)と判断した場合にも、ステップS17の動作を行う。また、表示装置10は、ステップS31において、広告が表示されている(YES)と判断した場合、ステップS32及びS33の動作(すなわち広告を表示するための動作)を行わないで、ステップS34の動作を行う。
表示装置10は、このように広告表示処理を行うことにより、第1のコンテンツをスクロールさせている期間のうち、次に示すような期間に広告を表示させることになる。以下では、広告を表示させる期間のことを「広告表示期間」という。
図8は、本実施形態における広告表示期間について説明するためグラフである。図8では、第1閾値と第2閾値とが同じ値である場合について示している。このグラフの縦軸はスクロール速度を示し、横軸は時刻を示している。この例では、時刻t0に第1のコンテンツがスクロールされ始め、時刻t1にスクロール速度が第1閾値を超え、時刻t2にスクロール速度が第2閾値以下となっている。また、時刻t3にはスクロール速度が再び第1閾値を超え、時刻t4にスクロール速度が第2閾値以下となっている。この場合、時刻t1からt2までの期間C1と、時刻t3からt4までの期間C2において、広告が表示されていることが表されている。
図9は、本実施形態における別の広告表示期間について説明するためグラフである。図9では、第1閾値と第2閾値とが異なる値である場合について示している。この例では、時刻t0から時刻t4にかけて、図8と同様にスクロール速度が変化する場合を示している。図9では、スクロール速度が、時刻t11に第1閾値を超え、時刻t12に第2閾値以下となり、時刻t13に再び第1閾値を超え、時刻t4に第2閾値以下となっている。この場合、時刻t11からt12までの期間C3と、時刻t13からt4までの期間C4において、広告が表示されていることが表されている。表示装置10においては、図8及び図9に示すように、第2閾値以上の値が第1閾値として定められている。第2閾値の方を大きい値にしてしまうと、スクロール速度が第1閾値を超えても第2閾値を超えない限り広告の表示が開始できないことになり、第1閾値を定める意味がなくなるからである。
図8及び図9の例では、同じスクロール方向でスクロール速度が変化する場合を説明したが、スクロール方向が途中で反対になる、すなわちスクロール中に反対向きのスクロールのスクロール要求があった場合でも、同様の動作が行われる。この場合、反対向きのスクロールに切り替わるときに、スクロール速度が第2閾値以下になる(例えばスクロール速度が0になる)と広告が表示されなくなり、反対向きのスクロール速度が再び第1閾値を超えたときに広告が表示されることになる。
上記の例では、第2表示制御部102が速度の絶対値を用いる場合について説明したが、第2表示制御部102は、上述したとおりスクロールの向きを考慮した速度を用いてもよい。第2表示制御部102は、例えば、下向きにスクロールされているときのスクロール速度を正とし、上向きにスクロールされているときのスクロール速度を負として用いる。この場合、例えば図7に示すステップS32において用いられる第1閾値が正の値であるとすると、第2表示制御部102は、下向きのスクロールであればスクロール速度が第1閾値を超えたときに広告の表示を開始し、上向きのスクロールであればスクロール速度が大きくなっても第1閾値を超えることがないため、広告の表示を開始しないことになる。
なお、この場合に、第1閾値(第2閾値でもよい)として正と負の2通りの値を定めてもよい。例えば、第2表示制御部102は、下向きのスクロール時には正の第1閾値を用いて、上向きのスクロール時には負の第1閾値を用いる。これにより、スクロールの向きによって異なる速度を超えたときに広告を表示させる(第2閾値であれば異なる速度以下になったときに広告の表示を終了させる)ことができる。
なお、第2表示制御部102は、上述した例のように、スクロール速度が速い場合に第2のコンテンツを表示させるのとは反対に、スクロール速度が遅い場合に第2のコンテンツを表示させてもよい。この場合、第2表示制御部102は、例えば、供給されたスクロールデータが示すスクロール速度が第3閾値を超えたタイミングで、表示部14を制御して広告の表示を終了させ、供給されたスクロールデータが示すスクロール速度が第4閾値以下になったタイミングで、表示部14を制御して広告の表示を開始させる。これにより、第2表示制御部102は、スクロールが開始されるとともに広告の表示を開始させ、スクロール速度が第3閾値を超えたときに広告の表示を終了させる。そのあと、第2表示制御部102は、スクロール速度が第4閾値以下になったときに広告の表示を再度開始させる。また、第2表示制御部102は、スクロールが停止するまでスクロール速度が第3閾値を超えなければ、広告を表示させ続ける。
また、第2表示制御部102は、表示されている第1のコンテンツの種類に応じた各閾値を用いて表示の制御を行ってもよい。この場合、第1表示制御部101は、表示させている第1のコンテンツの種類を特定し、特定した種類を示す種類情報を付加したスクロールデータを第2表示制御部102に供給する。第1表示制御部101は、例えば、第1のコンテンツの種類を特定するための情報(「特定情報」という。具体的には、第1のコンテンツのURLや第1のコンテンツに含まれるリンクの数など)に基づいて、第1のコンテンツが検索結果などのナビゲーション用のコンテンツ(「ナビ用コンテンツ」という。)と、ニュース記事や投稿などを掲載したコンテンツ(「記事コンテンツ」という。)とのいずれであるかを特定する。
第1表示制御部101は、特定情報がURLである場合、例えば、特定情報と第1のコンテンツの種類とを対応付けるテーブルを記憶しておき、供給されたスクロールデータが示す特定情報にそのテーブルにおいて対応付けられているコンテンツの種類を特定する。このとき、第1表示制御部101は、特定情報そのものを用いる代わりに、特定情報の一部(ホスト名やパス名など)を抜き出して用いてもよい。また、第1表示制御部101は、特定情報がリンクの数であれば、その数が閾値以上であるか否かによって第1のコンテンツの種類を特定する。第1表示制御部101は、リンクの数が閾値以上であれば、その第1のコンテンツがナビ用コンテンツであると特定し、リンクの数が閾値未満であれば、その第1のコンテンツが記事コンテンツであると特定する。
なお、第1のコンテンツの種類の特定は、第2表示制御部102が行ってもよい。その場合、第1表示制御部101が特定情報を第2表示制御部102に供給し、第2表示制御部102が、供給された特定情報に基づいて、上記と同様の方法でコンテンツの種類を特定する。
第2表示制御部102は、ナビ用コンテンツであると特定されている場合(前者の場合)は、第2のコンテンツが表示されにくい上記の閾値を用いて表示の制御を行い、記事コンテンツであると特定されている場合(後者の場合)は、第2のコンテンツが表示されやすい上記の閾値を用いて表示の制御を行う。詳細には、第2表示制御部102は、前者の場合、後者の場合に比べて大きな値の第1及び第2閾値を用い、同様に前者の場合、後者の場合に比べて小さな値の第3及び第4閾値を用いる。
ユーザは、検索結果のようなナビ用コンテンツが表示されている場合、ユーザは表示されている第1のコンテンツを横断的に早く見たい(つまり表示面の広範囲を見たい)ことが多く、スクロール速度が大きくなりやすくなり、第2のコンテンツが表示されるとユーザは邪魔と感じやすい。反対に、ニュース記事や投稿のような記事コンテンツが表示されている場合、表示されている第1のコンテンツの続きを読むためにユーザはスクロールさせることが多く、第2のコンテンツが表示されていてもユーザは邪魔と感じにくい。第2表示制御部102が上記のとおり特定されたコンテンツの種類に応じて閾値を用いることで、ユーザが第2のコンテンツを邪魔と感じにくいときには第2のコンテンツが表示されやすいようにして、反対にユーザが第2のコンテンツを邪魔と感じやすいときには第2のコンテンツが表示されにくいようにすることができる。
第2表示制御部102は、上述した例以外にも、特定された様々なコンテンツの種類に応じた閾値を用いてもよい。第2表示制御部102は、要するに、表示させた第2のコンテンツをユーザに見てもらいやすいまたはユーザが邪魔と感じにくい種類の第1のコンテンツ(上記の例では記事コンテンツ)が特定された場合に、第2のコンテンツが表示されやすい上記の閾値を用いて表示の制御を行えばよい。また、第2表示制御部102は、表示させた第2のコンテンツをユーザに見てもらいにくいまたはユーザが邪魔と感じやすい種類の第1のコンテンツ(上記の例ではナビ用コンテンツ)が特定された場合に、第2のコンテンツが表示されにくい上記の閾値を用いて表示の制御を行うとよい。
ユーザは、スクロール速度が速いと、スクロール速度が遅い場合に比べて、第1のコンテンツの内容を読み取ることが難しくなる。逆に言えば、ユーザは、スクロールさせつつも第1のコンテンツの内容を読み取りたいと思った場合には、スクロール速度を遅くして、第1のコンテンツを読み取るよりも速くスクロールさせたいと思った場合には、スクロール速度を速くすることが普通である。上述したスクロール速度が速い場合に第2のコンテンツを表示させる例では、スクロール速度が第1閾値を超えてから第2閾値以下になるまでの期間だけに第2のコンテンツ(上記の例では広告)を表示して、スクロール速度がこれらの閾値以下である期間には第2のコンテンツを表示させない。このような本実施形態によれば、ユーザが第1のコンテンツの内容を読み取りながらスクロールさせる場合に許容するスクロール速度のときは広告を表示させないような値が第1及び第2閾値して決められている場合に、第1のコンテンツの内容をユーザが読み取りやすいようにすることができる。また、ユーザは、速くスクロールさせている場合には、遅くスクロールさせている場合に比べて、第1のコンテンツを詳細に読み取っていないことが多く、他のものに目をやる余裕があるため、第2のコンテンツである広告をユーザが読み取る可能性が高い。つまり、本実施形態によれば、第2のコンテンツを、ユーザに読み取ってもらえる可能性が高い期間に表示させることができる。
また、スクロール速度が遅いと、スクロール速度が速い場合に比べて、ユーザが第1のコンテンツを詳細に読み取ろうとしていることが多い。この場合に、ユーザは、表示されている第1のコンテンツを横断的に探索するというよりも、或る箇所を集中して読み取っていることがある。この場合に、上述したスクロール速度が遅い場合に第2のコンテンツを表示させる例のように表示を制御することで、表示される第2のコンテンツがユーザの邪魔になりにくいようにすることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について、以下、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態では、第2のコンテンツである広告の表示が開始されたあと、所定表示時間が経過したときに広告の表示が終了したが、第4実施形態では、第1のコンテンツに文字が含まれている場合にその文字に基づくタイミングで広告の表示が終了する。
本実施形態では、第1表示制御部101が、上述したスクロールデータ(他のデータでもよい)として、スクロールさせている第1のコンテンツに含まれる文字(テキスト)の大きさを示すデータ(例えばフォントのポイント)を第2表示制御部102に供給する。第1のコンテンツに複数の大きさの文字が含まれている場合は、第1表示制御部101は、例えば、それら全ての文字の複数の大きさを示すデータをスクロールデータとして供給する。
第2表示制御部102は、第1のコンテンツに文字が含まれている場合に、第2のコンテンツである広告の表示を開始させたあと、第1表示制御部101により表示されている第1のコンテンツが含む文字の大きさ(以下「文字サイズ」という。)に応じた期間が経過したときにその広告の表示を終了させる。詳細には、第2表示制御部102は、第1表示制御部101から最後に供給されたスクロールデータが示す文字サイズを取得し、取得した文字サイズの範囲ごとに広告表示期間を対応付けたテーブルを用いて広告表示期間を決定する。第2表示制御部102は、取得した文字サイズが複数あった場合は、それらの平均を文字サイズとして取得する。なお、この平均の算出は、第1表示制御部101が行っておいてもよい。
図10は、広告表示期間を決定するためのテーブルの一例を示す表である。この表では、「10ポイント未満」、「10ポイント以上16ポイント未満」及び「16ポイント以上」という文字サイズに、「4秒」、「3秒」及び「2秒」という広告表示期間がそれぞれ対応付けられている。第2表示制御部102は、このテーブルに基づき、例えば文字サイズが12ポイントであれば、3秒間広告を表示させ、文字サイズが18ポイントであれば、2秒間広告を表示させる。この場合、第2表示制御部102は、スクロールが停止したときに今よりも文字サイズの小さい第1のコンテンツが表示される場合に比べて、短い時間第2のコンテンツである広告を表示させる。
なお、第2表示制御部102は、スクロールが停止したときに今よりも文字サイズの小さい第1のコンテンツが表示される場合に比べて、長い時間広告を表示させてもよい。その場合、第2表示制御部102は、図10に示すテーブルとは広告表示期間が反対の順番で対応付けられたテーブルを用いることで、そのような表示を行うことができる。
また、第2表示制御部102は、文字サイズの代わりに、文字の量に基づいて広告表示期間を決定してもよい。この場合、第1表示制御部101は、スクロールデータとして、スクロールさせている第1のコンテンツに含まれる文字(テキスト)の量を示すデータ(例えば文字数)を第2表示制御部102に供給する。第2表示制御部102は、第2のコンテンツである広告の表示を開始させたあと、第1表示制御部101により表示されている第1のコンテンツが含む文字の量(以下「文字量」という。)に応じた期間が経過したときにその広告の表示を終了させる。詳細には、第2表示制御部102は、第1表示制御部101からスクロールデータが供給されなくなったときに、例えば、最後に供給されたスクロールデータが示す文字量を取得し、取得した文字量の範囲ごとに広告表示期間を対応付けたテーブルを用いて広告表示期間を決定する。
図11は、広告表示期間を決定するためのテーブルの一例を示す表である。この表では、「50文字未満」、「50文字以上150文字未満」及び「150文字以上」という文字量に、「2秒」、「3秒」及び「4秒」という広告表示期間がそれぞれ対応付けられている。第2表示制御部102は、このテーブルに基づき、例えば文字量が30文字であれば、2秒間広告を表示させ、文字量が200文字であれば、4秒間広告を表示させる。この場合、第2表示制御部102は、スクロールが停止したときに今よりも文字量の多い第1のコンテンツが表示される場合に比べて、短い時間広告を表示させる。
以上のとおり、第2表示制御部102は、第1のコンテンツに文字が含まれている場合に、第1表示制御部101により表示されている第1のコンテンツが含む文字の量または大きさに応じたタイミングで第2のコンテンツである広告の表示を開始させ、または終了させるものであればよい。なお、ここまでは第2実施形態のように広告の表示が行われる場合について説明したが、第1実施形態のように広告の表示が行われる場合であっても、第2表示制御部102は、第1のコンテンツが含む文字の量または大きさに応じたタイミングで第2のコンテンツである広告の表示を開始させ、または終了させることが可能である。
なお、第2表示制御部102は、スクロールが停止したときに今よりも文字量の多い第1のコンテンツが表示される場合に比べて、長い時間広告を表示させてもよい。その場合、第2表示制御部102は、図11に示すテーブルとは広告表示期間が反対の順番で対応付けられたテーブルを用いることで、そのような表示を行うことができる。要するに、第2表示制御部102は、広告の表示を開始させたあと、文字量に応じた期間が経過したときにその広告の表示を終了させるものであればよい。
表示されている第1のコンテンツの文字量が少ない場合や文字サイズが大きい場合(第1の場合という)、ユーザは、それぞれが反対である場合(第2の場合という)に比べて、その第1のコンテンツの内容を読み取りやすい。つまり、第1の場合には、第2の場合に比べて、ユーザが他のものに目をやる余裕があるため、第2のコンテンツである広告をユーザが読み取る可能性が高い。本実施形態では、第2表示制御部102が第1の場合に第2の場合よりも長い期間第2のコンテンツである広告を表示させることで、そのような制御を行わない場合に比べて、その広告の内容をユーザに読み取ってもらいやすくすることができる。また、第2表示制御部102が第2の場合に第1の場合よりも長い期間第2のコンテンツである広告を表示させた場合には、そのような制御を行わない場合に比べて、表示される広告がユーザの邪魔になりにくいようにすることができる。
[変形例]
上述した各実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
第2表示制御部102は、例えば第1実施形態のように第1のコンテンツがスクロールされている場合に第2のコンテンツの表示を開始させるときに、第1表示制御部101により第1のコンテンツがスクロールされる量によって第2のコンテンツの表示の開始の可否を判断してもよい。詳細には、第2表示制御部102は、第1表示制御部101から供給されたスクロールデータが示すスクロール量が第5閾値以上であるか否かを判断し、第5閾値未満であると判断した場合には、第2のコンテンツの表示を開始させないように表示の制御を行う。
スクロール量が少ない場合、スクロール量が多い場合に比べて、スクロールにより新たに表示された第1のコンテンツをユーザが読み取ろうとしていることが多くなり、表示される第2のコンテンツが第1のコンテンツの邪魔になる可能性が高くなる。本変形例によれば、スクロール量が少ない場合には第2のコンテンツを表示させないことで、第2のコンテンツがユーザの邪魔になりにくいようにすることができる。
(変形例2)
第2表示制御部102は、上述した各実施形態において、例えば、第1のコンテンツ領域における空白の大きさに応じて第2のコンテンツの表示を制御してもよい。ここでいう空白とは、第1のコンテンツ領域において、第1のコンテンツである文字や画像などが表示されていない部分をいう。この場合、第1表示制御部101は、表示している第1のコンテンツの空白の大きさを算出し、算出した空白の大きさを、例えばスクロールデータに付加して第2表示制御部102に供給する。第1表示制御部101は、例えば、表示している第1のコンテンツに文字が含まれている場合にはそれらの文字のフォント及び文字数から、画像が含まれている場合にはその画像のサイズ情報から、第1のコンテンツ領域において第1のコンテンツが占める部分の大きさを算出し、その大きさを第1のコンテンツ領域の大きさから引くことで空白の大きさを算出する。
第2表示制御部102は、供給されたスクロールデータが示す空白の大きさに応じたタイミングで第2のコンテンツの表示を開始させまたは終了させる。第2表示制御部102は、例えば、空白の大きさが閾値を超えたときに第2のコンテンツの表示を開始させ、空白の大きさが別の閾値以下になったときに第2のコンテンツの表示を終了させる。これにより、第2表示制御部102は、空白が多いときに第2のコンテンツを表示させ、空白が少なくなると第2のコンテンツの表示を終了させることになる。第1のコンテンツ領域における空白が大きい場合、それが小さい場合に比べて、第1のコンテンツの内容が読み取りやすく、ユーザが他のものに目をやる余裕があり、第2のコンテンツをユーザが読み取る可能性が高い。本変形例によれば、第2表示制御部102が空白の多いときに第2のコンテンツを表示させることで、そのような制御が行われない場合に比べて、第2のコンテンツをユーザに読み取ってもらいやすくすることができる。
(変形例3)
第2表示制御部102は、スクロール方向に応じたタイミングで第2のコンテンツの表示を制御してもよい。この場合、第1表示制御部101は、第1のコンテンツのスクロール方向をスクロールデータに付加して第2表示制御部102に供給する。第2表示制御部102は、供給されたスクロールデータが示すスクロール方向に応じたタイミングで第2のコンテンツの表示を開始させまたは終了させる。具体的には、第2表示制御部102は、例えば、スクロール方向が上向きである場合には第2のコンテンツの表示を開始させ、下向きである場合には表示を開始させないように制御を行う。ユーザが第1のコンテンツを読み取っているときには下向きのスクロールが行われ、ユーザが例えば他のコンテンツへの導線(ウェブページ内のナビゲーションなど)を探索しているときには上向きのスクロールが行われることがある。このような場合には、上向きにスクロールが行われているときのほうが、第2のコンテンツがユーザに読み取ってもらいやすい。
なお、第2表示制御部102は、上記の例とは反対に、スクロール方向が下向きである場合には第2のコンテンツの表示を開始させ、上向きである場合には表示を開始させないように制御を行ってもよい。ユーザがスクロールにより新たに表示される第1のコンテンツを読み取ろうとした場合、その新たな第1のコンテンツが表示される側に第2のコンテンツが表示されていると、第2のコンテンツがユーザの邪魔になりやすい。第2表示制御部102が第2のコンテンツを表示面の下側に表示させる場合であれば、上記の例とは反対の制御を行うことで、第2のコンテンツがユーザの邪魔になりにくいようにすることができる。なお、第2表示制御部102は、第2のコンテンツを表示面の上側に表示させるのであれば、上記の例のとおりの制御を行えばよい。
(変形例4)
第2表示制御部102は、第3実施形態で述べたような第1のコンテンツの種類に応じたタイミングで第2のコンテンツの表示を制御してもよい。例えば、第2表示制御部102は、第3実施形態で述べたように第1のコンテンツの種類としてナビ用コンテンツが特定された場合には第2のコンテンツを表示させずに、記事コンテンツが特定された場合には第2のコンテンツを表示させる。これにより、ユーザが第2のコンテンツを邪魔と感じにくいときに第2のコンテンツを表示し、ユーザが第2のコンテンツを邪魔と感じやすいときには第2のコンテンツが表示しないようにすることができる。
他にも、第2表示制御部102は、例えば表示の制御に図10等に示すようなテーブルを用いる場合は、特定された第1のコンテンツの種類に応じて異なるテーブルを用いるようにしてもよい。また、第2表示制御部102は、表示の制御に閾値を用いる場合には、第3実施形態と同様に、特定された第1のコンテンツの種類に応じて異なる閾値を用いるようにしてもよい。要するに、第2表示制御部102は、特定された第1のコンテンツの種類に応じて第2のコンテンツの表示を制御するものであればよい。より詳細には、第2表示制御部102は、第2のコンテンツをユーザに見てもらいやすい種類の第1のコンテンツが特定された場合に、第2のコンテンツが表示されやすいように表示の制御を行い、第2のコンテンツをユーザに見てもらいにくいまたはユーザが邪魔と感じやすい種類の第1のコンテンツが特定された場合に、第2のコンテンツが表示されにくいように表示の制御を行うとよい。
(変形例5)
第2表示制御部102は、例えば第2実施形態のように第1のコンテンツのスクロールが停止した場合に第2のコンテンツの表示を開始させるときに、第1のコンテンツがスクロールされた時間に応じたタイミングで第2のコンテンツの表示を開始させまたは終了させてもよい。この場合、第2表示制御部102は、第2のコンテンツの表示を開始させたあと、スクロール中に第1表示制御部101から供給されたスクロールデータが示すスクロール時間に基づいて、スクロールされた最終的な時間を算出し、算出した時間に応じた期間が経過したときにその第2のコンテンツの表示を終了させる。詳細には、第2表示制御部102は、第1表示制御部101からスクロールデータが供給され始めた時刻から最後にスクロールデータが供給された時刻までの時間と、最後に供給されたスクロールデータが示すスクロール時間との合計を、スクロールされた最終的な時間として算出する。
第2表示制御部102は、例えば、算出した時間の半分の時間を広告表示期間として、広告の表示を開始させたあと、その広告表示期間が経過したときに広告の表示を終了させる。なお、第2表示制御部102は、これに限らず、算出した時間の3分の1や4分の1の時間を広告表示期間としてもよいし、反対に算出した時間の2倍や3倍の時間を広告表示期間としてもよい。また、第2表示制御部102は、スクロール時間の範囲ごとに広告表示期間を対応付けたテーブルを用いて広告表示期間を決定してもよい。
(変形例6)
第2表示制御部102は、上述した第1実施形態では、スクロールがされるとともに第2のコンテンツの表示を開始させたが、これに限らず、例えばスクロールがされ始めてから所定の時間が経過したときに第2のコンテンツの表示を開始させてもよい。この時間は、第2のコンテンツの表示の開始を待機させるための時間として決められるものであり、以下では「開始待機時間」という。また、第2表示制御部102は、第2実施形態においても同様に、スクロールが停止されるとともに第2のコンテンツの表示を開始させる代わりに、停止から開始待機時間が経過したときに第2のコンテンツの表示を開始させてもよい。要するに、第2表示制御部102は、第1実施形態においては、第1表示制御部101により第1のコンテンツがスクロールされている場合に表示部14に第2のコンテンツの表示を開始させ、第2実施形態においては、第1表示制御部101による第1のコンテンツのスクロールが停止した場合に、表示部14に第2のコンテンツの表示を開始させるものであればよい。なお、第2表示制御部102は、この開始待機時間を、上述した各実施形態及び各変形例で述べたスクロール速度、文字サイズ、文字量、スクロール量、空白の大きさ及びスクロールされた最終的な時間に応じて変化させてもよい。
(変形例7)
第2表示制御部102は、各実施形態及び各変形例では、或る条件が満たされた場合に(例えば第1実施形態であれば、スクロールが停止した場合)、第2のコンテンツの表示を終了させたが、その代わりに、第2のコンテンツの表示を変化させてもよい。第2表示制御部102は、例えば、第1実施形態においてスクロールが停止した場合に、表示している第2のコンテンツを半分の大きさに縮小して表示させる。第2表示制御部102は、他にも、第2のコンテンツを表示する位置を変化させてもよいし、第2のコンテンツを透過させて第1のコンテンツも薄く見えるようにしてもよい。要するに、第2表示制御部102は、第2のコンテンツの表示を終了させる代わりに、その表示の態様を変化させてもよい。この場合、第2表示制御部102は、変化前に比べて変化後に第1のコンテンツが読み取りやすくなるように第2のコンテンツの表示を変化させることが望ましい。
(変形例8)
第2表示制御部102は、上記の各実施形態及び各変形例で述べた第2のコンテンツの表示の制御を、組み合わせて行ってもよい。例えば、第2表示制御部102は、スクロール速度が第1閾値を超えたときに広告の表示を開始させ、それから第1実施形態で述べた所定表示期間が経過したときに広告の表示を終了させる。この場合、所定表示期間が経過する前にスクロールが停止されたときには、第2表示制御部102は、所定表示期間の経過を待たずに広告の表示を終了させる。また、第2表示制御部102は、スクロールがされ始めたときまたはそれから上記の変形例で述べた開始待機時間が経過したときに広告の表示を開始させ、そのあとスクロール速度が第2閾値以下になったときに表示を終了させる。この場合、開始待機時間が経過した時点でのスクロール速度が第2閾値以下であれば、第2表示制御部102は、広告の表示を開始しないでもよいし、スクロール速度が第2閾値に達したときに広告の表示を開始してもよい。以上は、第2のコンテンツの表示制御の組み合わせの例であり、第2表示制御部102は、これら以外にも様々な組み合わせて第2のコンテンツの表示制御を行うことができる。
(変形例9)
表示装置10は、ユーザの操作に応じて広告の表示を終了させてもよい。表示装置10は、例えば、広告の表示を終了させるためのボタンを表示部14に表示させて、そのボタンがユーザにより選択された場合に、広告の表示を終了させる。これにより、ユーザが広告を邪魔だと感じた場合に、その広告の表示を終了させて広告が表示されていた領域にも第1のコンテンツを表示させ、第1のコンテンツの内容を読み取りやすくすることができる。
(変形例10)
第2表示制御部102は、上述した第1実施形態では、スクロールが停止した場合に広告の表示を終了させたが、スクロールが停止するタイミングと広告の表示を終了させるタイミングとは、一致していなくてもよい。例えば、第2表示制御部102は、スクロールが停止してから、所定の時間(例えば1秒など)が経過してから広告の表示を終了させてもよい。この時間は、広告の表示の終了を待機させるための時間として決められるものであり、以下では「終了待機時間」という。また、第2表示制御部102は、変形例1で述べた開始待機時間と同様に、スクロール速度、文字サイズ及び文字量に応じてこの終了待機時間を変化させてもよい。この場合も、読み取り時間よりも短い時間が終了待機時間として決められていれば、ユーザが自分の見たい第1のコンテンツを探してその内容を読み取るための手間を減らすことができる。
(変形例11)
第2表示制御部102は、図4及び図6の例では、表示面の上下方向下側の端部に広告を表示させたが、これ以外の位置に広告を表示させてもよい。第2表示制御部102が広告を表示させる位置は、表示面の上下方向上側の端部であってもよいし、左右方向の右側または左側の端部であってもよい。また、第2表示制御部102は、表示させる広告の形も、これらの図に示す例(長方形)に限らず、三角形や五角形などの多角形、円形、楕円形、星形など、様々な形の広告を表示させてもよい。第2表示制御部102は、表示させる広告の大きさについても、上記図の例に限定されない。また、第2表示制御部102は、広告の表示を開始させる際、瞬間的に全体を表示させてもよいし、移動や拡大をしながら徐々に表示させるというように、様々な態様で表示を開始させてもよい。第2表示制御部102は、同様に、様々な態様で表示を終了させてもよい。要するに、第2表示制御部102は、表示面の一部の領域に広告を表示させるものであればよく、望ましくは、表示させた場合にユーザの邪魔になりにくいように広告を表示させるものであるとよい。
(変形例12)
第1表示制御部101は、第1情報(スクロール量、スクロール速度及びスクロール時間)を算出する代わりに、現在スクロールしているか否かを表す情報(「第2情報」という。)を生成し、生成した第2情報をスクロールデータとして第2表示制御部102に供給してもよい。その場合、第2表示制御部102は、供給された第2情報に基づいて、スクロールの開始や停止を判断する。詳細には、第2表示制御部102は、現在スクロールしていることを表す第2情報が供給されたときにスクロールが開始されたと判断し、現在スクロールしていないことを表す第2情報が供給されたときにスクロールが停止したと判断する。
(変形例13)
第1表示制御部101は、第1実施形態で述べたものとは異なる方法でコンテンツをスクロールさせてもよい。要するに、第1表示制御部101は、何らかのスクロール要求がされたときに、そのスクロール要求に応じて第1のコンテンツをスクロールさせ、且つ、そのスクロール要求に応じてスクロールの停止を判断するものであればよい。
(変形例14)
第1表示制御部101は、上述した各実施形態では、スクロール時間が経過した場合にスクロールを停止させると判断したが、これに加えて、或る方向にスクロールしているときに反対向きのスクロールのスクロール要求がされた場合に、スクロールを停止させると判断してもよい。この場合のスクロールの停止は、或る方向へのスクロール速度が小さくなっていき、反対向きのスクロールに切り替わるときに一瞬だけスクロール速度が0になってスクロールが停止するということである。これにより、例えば第1実施形態であれば、表示装置10は、図3のステップS15で追加のスクロール要求がある場合でも、それが反対向きのスクロール要求であれば、スクロールを停止させると判断して、ステップS16(要求に応じてスクロール)の動作を行わずに、スクロールの停止(ステップS18)及び第2のコンテンツの表示の終了(ステップS19)の動作を行って、それから改めてステップS13に進んで反対方向への第1のコンテンツのスクロールを開始し、第2のコンテンツの表示を開始する(ステップS14)。この場合、第2のコンテンツは一瞬消えて再度表示されることになる。
第2実施形態であれば、表示装置10は、反対向きのスクロール要求がされた場合、上記の第1実施形態の場合と同様に、スクロールの停止(ステップS18)及び第2のコンテンツの表示の終了(ステップS21)の動作を行って、スクロール要求はすでにあるためステップS22を経ずにステップS23の動作を行う。これにより、表示装置10は、スクロールを停止させた一瞬だけ第2のコンテンツを表示するが、すぐに反対向きのスクロールを行うのでその表示を終了させることになる。
第3実施形態であれば、表示装置10は、図7に示すステップS17の前に図3等に示すステップS15及びS16の動作を行い、ステップS15で反対向きのスクロール要求がされた場合に、スクロール速度が一旦は必ず第2閾値以下になるためステップS35において第2のコンテンツの表示を終了し、それからステップS17においてスクロールの停止を判断してステップS18においてスクロールを停止する。そして、表示装置10は、既にスクロール要求があるため、ステップS13に進んでスクロールを開始する。これにより、表示装置10は、表示装置10が第2のコンテンツの表示を終了させ、その後の反対向きのスクロール速度に応じて再び第2のコンテンツを表示させることになる。
また、第3実施形態において第3及び第4閾値を用いる場合には、表示装置10は、スクロール速度が第4閾値以下になって第2のコンテンツの表示を開始したあと、スクロール速度が0になったときに一度表示を終了し、そのあと反対向きのスクロールが開始されると再び表示を開始することになる。
なお、上述した各実施形態では、反対向きのスクロール要求がされてもスクロールが停止するという判断を行わないので、第1実施形態と第3実施形態において第3及び第4閾値を用いる場合とでは、第2のコンテンツが上記のように一瞬消えるということがなく表示されたままとなり、第2実施形態では上記のように一瞬だけ第2のコンテンツを表示させるということがなく、第2のコンテンツを表示しないまま反対向きのスクロールが開始されることになる。
(変形例15)
表示装置は、上述した携帯電話やスマートフォン以外にも、例えばタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機、ノート型のパーソナルコンピュータ、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ及びディスプレイなどであってもよい。また、表示装置が備える表示手段は、表示面を有するもの以外にも、例えばプロジェクター機能を有し、画像を投射して表示するものであってもよい。要するに、表示装置は、画像を表示する表示手段を備えるものであればよい。
(変形例16)
本発明は、表示装置10の他にも、表示装置10が実施する処理を実現するための表示制御方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図3及び図5等にそれぞれ示す広告表示処理である。また、本発明は、表示装置10のようなコンピュータを、図2に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。これらのプログラムは、これらを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これらをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
10…表示装置、11…制御部、12…記憶部、13…操作部、14…表示部、141…表示面、15…音声入出力部、16…通信部、101…第1表示制御部部、102…第2表示制御部、103…受付部

Claims (13)

  1. コンテンツを表示する表示手段と、
    ユーザの操作を受け付ける受付手段と、
    前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付手段により受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御手段と、
    前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされている場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツのスクロールが停止したあと所定の時間が経過するまでに前記第2のコンテンツの表示を終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされる速度に応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記第2表示制御手段は、前記速度が第1閾値を超えたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、当該速度が第2閾値以下になったタイミングで当該第2のコンテンツの表示を終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第2表示制御手段は、前記速度が第3閾値を超えたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を終了させまたは変化させ、当該速度が第4閾値以下になったタイミングで当該第2のコンテンツの表示を開始させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  6. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされる量が第5閾値以上である場合に、前記第2のコンテンツの表示を開始させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. コンテンツを表示する表示手段と、
    ユーザの操作を受け付ける受付手段と、
    前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付手段により受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御手段と、
    前記第1表示制御手段による前記第1のコンテンツのスクロールが停止した場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させ、開始させた当該表示を終了させまたは変化させる第2表示制御手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  8. 前記第2表示制御手段は、前記第1のコンテンツに文字が含まれている場合に、前記第1表示制御手段により表示されている前記第1のコンテンツが含む文字の量または大きさに応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツが表示されている領域における空白の大きさに応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により前記第1のコンテンツがスクロールされる方向に応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段により表示されている前記第1のコンテンツの種類に応じたタイミングで前記第2のコンテンツの表示を開始させ、終了させまたは変化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置が、ユーザの操作を受け付ける受付ステップと、
    前記表示装置が、前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付ステップにおいて受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御ステップと、
    前記表示装置が、前記第1表示制御ステップにおいて前記第1のコンテンツがスクロールされている場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御ステップと
    を備えることを特徴とする表示制御方法。
  13. コンテンツを表示する表示手段を備える表示装置が、ユーザの操作を受け付ける受付ステップと、
    前記表示装置が、前記表示手段に第1のコンテンツを表示させて、前記受付ステップにおいて受け付けられた操作に応じて、当該第1のコンテンツをスクロールさせる第1表示制御ステップと、
    前記表示装置が、前記第1表示制御ステップにおいて前記第1のコンテンツのスクロールが終了した場合に、前記表示手段に第2のコンテンツの表示を開始させる第2表示制御ステップと
    を備えることを特徴とする表示制御方法。
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