以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.コンテンツの回転表示処理〕
ページにユーザの関心を惹きつけるためには、情報表示装置は、コンテンツ変更の際も、高い視覚効果のある表示をすることが望ましい。本実施形態では、コンテンツを動的に変更することでページにユーザの関心を惹きつける。動的変更とは、時間的変化(例えば、transition効果)のある変更のことをいう。動的変更は、制御情報の記述にCSS3を使うのであれば、例えば、transitionプロパティを使用することで実現可能である。
以下、コンテンツの動的な変更表示処理の一例である回転表示処理について説明する。回転表示処理は、本実施形態の情報表示処理で実行される処理であり、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、コンテンツの回転表示処理を説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置100の動作の概要を示す図である。図1の例では、端末装置100が備える表示面に、コンテンツC11、C12、C13、C14等が配置されたページが表示されている。ページとは、コンテンツの配置面のことである。より具体的には、ページとは、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置されたページ単位の情報である。例えば、ページはウェブページである。なお、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページ(例えばアプリの画面)であってもよい。なお、以下の説明で示される“ページ”の記載は“配置面”に置き換えることが可能である。
なお、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、横方向(以下、画面水平方向という。)に軸方向を有しており、Y軸は縦方向(以下、画面垂直方向という。)に軸方向を有している。また、Z軸は画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の表示面(以下、画面ともいう。)は、タッチパネル式の画面となっている。端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にページを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようページを表示する。
ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからユーザがアクセスしたサイトに係るページの配信を受ける。そして、端末装置100は、受信したページを画面に表示する。また、端末装置100は、ページの配信を受けると、ページの情報とともに送信された制御情報に従って広告配信サーバに広告コンテンツの配信要求を送信する。このとき、制御情報は、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図1に示すコンテンツC22等)を表示する。例えば、画面上のコンテンツC12がクリック(タップ)されると、端末装置100は、コンテンツC12を広告コンテンツC22に変更する。なお、以下の説明では、ページが発信目的とするコンテンツ(例えば、コンテンツC11〜C14)のことを、広告コンテンツとは区別し、メインコンテンツという。
上述したように、コンテンツはユーザの注目を惹きつけることができるよう変更されることが望ましい。そのため、端末装置100は、回転表示を使ったコンテンツの動的変更処理(回転表示処理)を実行する。回転表示とは、コンテンツを動的に回転させる表示のことをいう。以下の説明では、メインコンテンツC12(第1コンテンツ)を広告コンテンツC22(第2コンテンツ)に変更する場合を例にとりコンテンツの回転表示処理を説明する。なお、以下に示す回転表示処理は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22以外のコンテンツにも適用可能である。この場合には、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の記載は、適宜、他のコンテンツを示す記載に置き換える。
図1の破線の枠内は、回転表示処理の3次元でのイメージを示す図である。なお、図1の破線の枠内は、あくまで回転表示処理の理解を補助するための想定図である。端末装置100は必ずしも内部で3次元的な処理をしているわけではない。図1に示す状態N1と状態N2は、回転表示処理実行前の状態、若しくは回転表示処理実行後の状態を示している。状態N1では、メインコンテンツC12が画面に表示された状態となり、状態N2では、広告コンテンツC22が画面に表示された状態となる。また、状態R11は、メインコンテンツC12を広告コンテンツC22に変更する際の回転表示状態の一例である。状態R21は広告コンテンツC22をメインコンテンツC12に変更する際の回転表示状態の一例である。回転表示の時間(状態N1から状態N2までの時間、或いは、状態N2から状態N1までの時間)は、0.03秒から3秒程度、望ましくは0.1秒から1秒程度の短い時間である。
なお、図1の破線の枠内の図は、コンテンツの状態を視認容易にするため、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22を離間した状態で示している。しかし、現実にはメインコンテンツC12と広告コンテンツC22は離間していない。また、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22は画像データであるので、現実の紙に描かれた画像とは違い、裏面は白紙ではない。メインコンテンツC12と広告コンテンツC22は、表面からみても、裏面から見ても画像が見える状態となっている。以上を踏まえて、回転表示処理について説明する。
まず、端末装置100は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22を、重ねた状態で画面に表示する。より具体的には、端末装置100は、メインコンテンツC12の裏面に広告コンテンツC22を張り付けた状態で、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22を画面に表示する(状態N1)。状態N1では、メインコンテンツC12が前面側(Z軸プラス方向側)に位置しており、広告コンテンツC22が背面側(Z軸マイナス方向側)に位置している。状態N1では、広告コンテンツC22は、上下が反転した状態(回転角度180°の状態)となっている。ここで、回転角度180°の状態とは、任意の軸を回転軸としてコンテンツを180°回転させたときの状態(すなわち、裏面が前面側に向いた状態)のことをいう。回転角度180°の状態での表示は、制御情報の記述にCSS3を使うのであれば、例えば、transformプロパティのrotateX()関数の引数に180degを指定することにより実現可能である。
端末装置100は、図1の状態R11に示すように、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22とを同時に回転表示する。例えば、端末装置100は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22とをX1軸を中心に180°回転する動きを表示する。X1軸はX軸と平行な方向、すなわち画面水平方向に軸方向を有する軸である。X1軸は、回転対象のコンテンツの上下中央に位置している。X1軸を中心とした回転表示は、制御情報の記述にCSS3を使うのであれば、例えば、transformプロパティとtransitionプロパティとを組み合わせることにより実現可能である。
図2は、回転表示処理を説明するための図である。より具体的には、図2は、状態N1から状態N2への回転表示処理を説明するための図である。図2の最上段が状態N1であり、最下段が状態N2である。状態R11〜R15が、状態N1から状態N2へ至る回転表示状態である。状態R11は、およそ30°の回転表示状態であり、状態R12は、およそ60°の回転表示状態であり、状態R13は、およそ90°の回転表示状態である。また、状態R14は、およそ120°の回転表示状態であり、状態R15は、およそ150°の回転表示状態である。図示されていないが、上述の各回転表示状態の間にも10°、20°等の回転表示状態が存在している。
図2の一列目は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の回転状態を示す図である。より具体的には、図2の一列目は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22をX軸プラス方向からみたと仮定した場合の想定図である。また、図2の二列目から四列目は、各回転角度でのメインコンテンツC12と広告コンテンツC22の状態を示す図である。より具体的には、図2の二列目は、メインコンテンツC12を前面側(Z軸プラス方向側)から見た場合の図である。図2の三列目は、広告コンテンツC22を前面側から見た場合の図である。図2の四列目は、二列目のメインコンテンツC12と三列目の広告コンテンツC22の合成画像C32を示す図である。合成画像C32が、回転表示中に実際に画面に表示される画像となる。
状態N1では、メインコンテンツC12は透明度がt6の状態に設定されており、広告コンテンツC22は不透明度がt0の状態に設定されている。透明度t6はユーザがクリアにコンテンツの視認ができる透明度であり、透明度t0は視認が困難な透明度である。例えば、透明度t6は、不透明度100%から70%の範囲の値であり、透明度t0は不透明度0%から30%の範囲の値である。本実施形態では、一例として、透明度t0は不透明度0%(完全に透明)であり、透明度t6は不透明度100%(完全に不透明)の状態であるものとする。透明度の設定は、制御情報の記述にCSS3を使うのであれば、例えば、opacityプロパティに0〜1の範囲の値を設定することにより可能である。このとき、0は完全に透明であり1は完全に不透明である。なお、図2に示す透明度t1〜t5は、透明度t6と透明度t0の間の透明度を示しており、tに付される値が大きいほど不透明度が高い。
図2に示すように、状態N1では、メインコンテンツC12は完全に不透明な状態となっており、広告コンテンツC22は完全に透明な状態となっている。図2には図示されていないが、広告コンテンツC22は、上下が反転した状態(回転角度180°の状態)となっている。広告コンテンツC22が完全に透明であるため、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の合成画像C32はメインコンテンツC12と一致する。回転表示処理実行前、端末装置100は、この状態の合成画像C32を画面に表示する。
タッチパネル操作等によりコンテンツの変更条件が満たされたら、端末装置100は、コンテンツを回転表示する。回転表示の間、端末装置100は、メインコンテンツC12の透明度を徐々に高くするとともに、広告コンテンツC22の透明度を徐々に低くする。すなわち、端末装置100は、回転表示の間、メインコンテンツC12の不透明度を徐々に低くするとともに、広告コンテンツC22の不透明度を徐々に高くする。図2の例では、端末装置100は、状態R11ではメインコンテンツC12の透明度をt5にし、状態R12ではメインコンテンツC12の透明度をt4にし、状態R13ではメインコンテンツC12の透明度をt3にし、状態R14ではメインコンテンツC12の透明度をt2にし、状態R15ではメインコンテンツC12の透明度をt1にする。反対に、端末装置100は、状態R11では広告コンテンツC22の透明度をt1にし、状態R12では広告コンテンツC22の透明度をt2にし、状態R13では広告コンテンツC22の透明度をt3にし、状態R14では広告コンテンツC22の透明度をt4にし、状態R15では広告コンテンツC22の透明度をt5にする。
そして、回転表示処理実行後、端末装置100は、図2の最下段に示すような合成画像C32を表示する(状態N2)。状態N2では、メインコンテンツC12は完全に透明な状態(透明度t0)となっており、広告コンテンツC22は完全に不透明な状態(透明度t6)となっている。図2には図示されていないが、メインコンテンツC12は、上下が反転した状態(回転角度180°の状態)となっている。メインコンテンツC12が完全に透明であるため、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の合成画像C32は広告コンテンツC22と一致する。
上述したように回転表示状態は短い時間で行われる。回転表示とともに透明度が変更されるため、人の目には、メインコンテンツC12が、その裏面にある広告コンテンツC22にスムーズに回転して変更したように見える。
次に、状態N2から状態N1への回転表示処理を説明する。図3は、回転表示処理を説明するための図である。図3の最上段が状態N2であり、最下段が状態N1である。状態R21〜R25が、状態N2から状態N1へ至る回転表示状態である。状態R21は、およそ30°の回転表示状態であり、状態R22は、およそ60°の回転表示状態であり、状態R23は、およそ90°の回転表示状態である。また、状態R24は、およそ120°の回転表示状態であり、状態R25は、およそ150°の回転表示状態である。図示されていないが、上述の各回転表示状態の間にも10°、20°等の回転表示状態が存在している。
図3の一列目は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の回転状態を示す図である。より具体的には、図3の一列目は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22をX軸プラス方向からみたと仮定した場合の想定図である。また、図3の二列目から四列目は、各回転角度でのメインコンテンツC12と広告コンテンツC22の状態を示す図である。より具体的には、図3の二列目は、メインコンテンツC12を前面側(Z軸プラス方向側)から見た場合の図である。図3の三列目は、広告コンテンツC22を前面側から見た場合の図である。図3の四列目は、二列目のメインコンテンツC12と三列目の広告コンテンツC22の合成画像C32を示す図である。合成画像C32が、回転表示中に実際に画面に表示される画像となる。
図3に示すように、状態N2では、メインコンテンツC12は完全に透明な状態(透明度t0)となっており、広告コンテンツC22は完全に不透明な状態(透明度t6)となっている。図3には図示されていないが、メインコンテンツC12は、上下が反転した状態(回転角度180°の状態)となっている。メインコンテンツC12が完全に透明であるため、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の合成画像C32は広告コンテンツC22と一致する。回転表示処理実行前、端末装置100は、この状態の合成画像C32を画面に表示する。
タッチパネル操作等によりコンテンツの変更条件が満たされたら、端末装置100は、コンテンツを回転表示する。回転表示の間、端末装置100は、メインコンテンツC12の透明度を徐々に低くするとともに、広告コンテンツC22の透明度を徐々に高くする。すなわち、端末装置100は、回転表示の間、メインコンテンツC12の不透明度を徐々に高くするとともに、広告コンテンツC22の不透明度を徐々に低くする。図3の例では、端末装置100は、状態R21ではメインコンテンツC12の透明度をt1にし、状態R22ではメインコンテンツC12の透明度をt2にし、状態R23ではメインコンテンツC12の透明度をt3にし、状態R24ではメインコンテンツC12の透明度をt4にし、状態R25ではメインコンテンツC12の透明度をt5にする。反対に、端末装置100は、状態R21では広告コンテンツC22の透明度をt5にし、状態R22では広告コンテンツC22の透明度をt4にし、状態R23では広告コンテンツC22の透明度をt3にし、状態R24では広告コンテンツC22の透明度をt2にし、状態R25では広告コンテンツC22の透明度をt1にする。
そして、回転表示処理実行後、端末装置100は、図3の最下段に示すような合成画像C32を表示する(状態N1)。状態N1では、メインコンテンツC12は完全に不透明な状態(透明度t6)となっており、広告コンテンツC22は完全に透明な状態(透明度t0)となっている。回転表示状態は短い時間で行われる。回転表示とともに透明度が変更されるため、人の目には、広告コンテンツC22が、その裏面にあるメインコンテンツC12にスムーズに回転して変更したように見える。
ユーザのタッチパネル操作等によりコンテンツの変更条件が満たされたら、端末装置100は、再び、メインコンテンツC12を広告コンテンツC22に変更する回転表示処理を実行する。
以上のように、端末装置100は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22とを重ねて画面に配置する。そして、メインコンテンツC12が広告コンテンツC22に変わる場合には、端末装置100は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22とを回転表示するとともに、回転表示の間に、メインコンテンツC12の透明度を低くし、広告コンテンツC22の透明度を高くする。また、広告コンテンツC22がメインコンテンツC12に変わる場合には、端末装置100は、広告コンテンツC22とメインコンテンツC12とを回転表示するとともに、回転表示の間に、広告コンテンツC22の透明度を低くし、メインコンテンツC12の透明度を高くする。これにより、人の目には、スムーズにコンテンツが回転しながら変更したように見える。端末装置100は、コンテンツ変更の際、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、回転表示処理について説明したが、上述したように、回転表示処理は、本実施形態の情報表示処理で実行される。以下、本実施形態の情報表示処理を説明する。以下の説明では、端末装置100を備える配信システム1を例に情報表示処理を説明する。最初に、図4を使って実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図4に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、ページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からページの情報を取得する。ページに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツC21等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にページの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協同して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協同して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図5は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図5に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図6は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図6に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、広告コンテンツC21等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図6に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図6の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1で示した広告コンテンツC22であってもよい。また、図6では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツを1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、広告コンテンツの配置等を示す情報が含まれる。例えば、表示指示には、広告コンテンツがどのメインコンテンツの代わりに表示されるか、等の情報が含まれる。なお、表示指示には、後述の注目領域B1に関する設定値が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、スクロール表示領域A1中のどの範囲を注目領域B1とするかを決める設定値の情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図5に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図5に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。このとき、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協同して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協同して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図7は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、メインコンテンツC11等のコンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図7に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がページの取得要求を受け付けた場合に、ページの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のページの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したページの情報を端末装置100に配信する。このとき、ページの情報には、制御情報が含まれていてもよい。制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。表示指示には、スクロール表示領域A1中のどの範囲を注目領域B1とするかを決める設定値の情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図8は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図8に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、ウェブブラウザ等のアプリケーションのデータが格納されている。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、表示部141を備える。表示部141は、各種情報を表示する装置である。例えば、表示部141は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と表示部141は一体であってもよい。
図9は、端末装置100が備える表示部141を説明するための図である。表示部141は、長方形の画面を有している。より具体的には、表示部141は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有している。なお、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではない。端末装置100は、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
図9に示す表示部141には、ページの閲覧に使用されるブラウザが表示されている。ウェブブラウザは、コンテンツ表示領域F1と、アプリケーション領域F2、F3により構成されている。コンテンツ表示領域F1は、広告配信サーバ20或いはコンテンツ配信サーバ30から受信したコンテンツを表示するための領域である。本実施形態の場合、コンテンツ表示領域F1の横方向の長さはL1、縦方向の長さはL2となっている。アプリケーション領域F2、F3は、ブラウザのユーザインタフェースとなる領域である。アプリケーション領域F2には、ステータスバー、検索フィールド等が配置されており、アプリケーション領域F3には、各種操作ボタンが配置されている。端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ表示領域F1及びアプリケーション領域F2、F3の大きさを変更してもよい。例えば、端末装置100は、ユーザの操作に応じて、アプリケーション領域F2の縦方向の大きさを小さくしてコンテンツ表示領域F1を上方向に拡大してもよい。
図8に戻り、制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図8に示すように、表示制御部151と、コンテンツ変更部152と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示制御部151、コンテンツ変更部152)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示制御部151は、メインコンテンツと広告コンテンツとを重ねて画面に配置する。例えば、表示制御部151は、メインコンテンツを回転角度0°の状態で表示するとともに、広告コンテンツを回転角度180°の状態で表示する。表示制御部151は、広告コンテンツを透過させることでメインコンテンツが画面に表示された状態としてもよい。
コンテンツ変更部152は、メインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示するとともに、回転表示の間に、メインコンテンツの透明度を高くし、広告コンテンツの透明度を低くする。また、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示するとともに、回転表示の間に、広告コンテンツの透明度を高くし、メインコンテンツの透明度を低くする。このとき、コンテンツ変更部152は、回転表示として、メインコンテンツと広告コンテンツとを180°回転させる動きを表示してもよい。
なお、コンテンツ変更部152は、回転表示の間、メインコンテンツの透明度を徐々に高くするとともに、広告コンテンツの透明度を徐々に低くしてもよい。また、コンテンツ変更部152は、回転表示の間、広告コンテンツの透明度を徐々に高くするとともに、メインコンテンツの透明度を徐々に低くしてもよい。
また、コンテンツ変更部152は、画面水平方向に軸方向を有する軸を回転軸としてメインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示してもよい。また、コンテンツ変更部152は、画面垂直方向に軸方向を有する軸を回転軸としてメインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示してもよい。
〔6.情報表示処理の詳細〕
次に、情報表示処理について詳細に述べる。ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページの配信を受ける。そして、端末装置100の表示制御部151は、受信したページを表示部141に表示する。情報表示処理の説明に先立ち、表示制御部151が表示部141に表示するページの構成例について説明する。
〔6−1.ページの構成例〕
図10は、表示部141に表示されるページPの一例を示す図である。ページPは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページである。ページPは、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
ページPは、スマートデバイス用に最適化されたウェブページである。本実施形態では、ページPの横方向の長さL1は、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、ページPは、縦方向の長さL3が、端末装置100のコンテンツ表示領域F1の縦方向の長さL2より長い。ページPは、フレームP1とフレームP2の2つのフレームで構成されている。フレームP1とフレームP2は縦方向に並んで配置されている。フレームP1には、各種メニューを表示するためのアイコンが表示されている。また、フレームP2には、各種コンテンツがタイル状に配置されている。図10に示す例の場合、フレームP2がスクロール可能となっている。
ページPのフレームP2には、複数のメインコンテンツC11〜C19がタイル状に配置されている。メインコンテンツC11〜C19は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。メインコンテンツC11〜C19は、動画、静止画、テキストデータ等により構成される。ページPは、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
なお、ページPには、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、ページPには、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ページPを形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
ページPは、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、ページPは、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。情報表示処理の概要で説明したように、ユーザが端末装置100をスクロール操作すると、メインコンテンツ(第1コンテンツ)の一部は広告コンテンツ(第2コンテンツ)に変更される。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ページPにかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
〔6−2.スクロール表示領域および注目領域〕
図11は、ページPが端末装置100に表示された様子を示す図である。上述したように、ページPは、フレームP1とフレームP2とで構成されており、フレームP2のみがスクロール可能部分となっている。スクロール可能部分とは、ページのスクロール可能な部分のことである。スクロール可能部分は、ページ全体であってもよいし、ページ中の一部のフレームであってもよい。なお、図11の例の場合、A1で示した領域がスクロール可能部分の可視領域となる。以下の説明では、スクロール可能部分の可視領域のことをスクロール表示領域という。ページPが表示部141に表示された場合、フレームP1が表示された領域が非スクロール領域A2となり、フレームP2が表示された領域がスクロール表示領域A1(第1の領域)となる。
また、端末装置100の表示制御部151は、制御情報に従って、画面の一部を注目領域B1(或いは非注目領域B2、B3)に設定する。注目領域B1(第2の領域)は、ユーザがページPを見る際に注目するであろうと思われる領域であり、非注目領域B2、B3は、ユーザがページPを見る際にあまり注目しないであろうと思われる領域である。図11の例の場合、表示制御部151は、スクロール表示領域A1の一部を注目領域B1に設定している。例えば、表示制御部151は、スクロール表示領域A1の縦方向の中央部を注目領域B1に設定している。より具体的には、表示制御部151は、スクロール表示領域A1の上端E1から長さL5ほど下方向に下った位置を上端E3、スクロール表示領域A1の下端E2から長さL6ほど上方向に上った位置を下端E4とした、縦方向の長さL4の領域を注目領域B1として設定している。
なお、ページ上のスクロール可能な領域(本実施形態の場合、フレームP1)のトップに配置されたコンテンツは、初期表示状態ですでに注目領域B1を外れた状態になる。図11の例では、メインコンテンツC11の一部がすでに注目領域B1を上方向に外れた状態となっている。この場合、初期表示状態ですでに注目領域B1を外れているコンテンツは、初期表示状態ですでに広告コンテンツに変更されていてもよい。勿論、図11に示すように、初期表示状態ですでに注目領域B1を外れているコンテンツは、広告コンテンツに変更されず、メインコンテンツのままであってもよい。
〔6−3.情報表示処理〕
以上を踏まえて、情報表示処理を説明する。図12は、端末装置100がスクロール操作された様子を示す図である。より具体的には、図12は、図11に示す状態の端末装置100が下スクロール操作された様子を示す図である。
下スクロールにより、ページP上の一部のコンテンツは、その一部の領域がスクロール表示領域A1(第1の領域)を外れる。図12の例では、メインコンテンツC11の一部がスクロール表示領域A1の上端E1を上方向に超えている。スクロール表示領域A1を外れたコンテンツは、一部がすでに画面に表示されていないで、ユーザがすでに注意を傾けていない可能性が高い。そこで、コンテンツ変更部152は、スクロール表示領域A1を外れたコンテンツ(第1コンテンツ)を他のコンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。図12の例であれば、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC11を広告コンテンツC21に変更する。このとき、コンテンツ変更部152は、ユーザの注目を惹きつけることができるよう、コンテンツを動的に変更してもよい。例えば、コンテンツ変更部152は、コンテンツの変更の際、上述の回転表示処理を実行してもよい。
なお、コンテンツ変更部152がコンテンツを変更するタイミングは任意に変更可能である。例えば、コンテンツ変更部152は、コンテンツの一部が可視領域から外れた場合、すなわち、コンテンツの一部が不可視領域に至った場合にメインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。具体的には、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツが所定の割合或いは所定の面積ほどスクロール表示領域A1を外れた場合に、ページP上のメインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。図12を参照してさらに具体的に説明すると、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC11が一定の割合(例えば、10%)ほど上端E1を超えた場合にメインコンテンツC11を広告コンテンツC21に変更してもよい。このとき、割合は、1%から100%の範囲であってもよい。例えば、割合は50%であってもよい。或いは、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC11が所定の面積(例えば、所定のピクセル数)ほど上端E1を超えた場合にメインコンテンツC11を広告コンテンツC21に変更してもよい。勿論、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツが1ピクセルでもスクロール表示領域A1を外れたら、メインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。コンテンツの一部が可視領域から外れたか否かは、例えば、コンテンツの現在位置の座標を検出することで検出可能である。例えば、コンテンツ変更部152は、画面上の任意の点を原点としたスクロール表示領域A1の四隅の座標と同じ点を原点としたメインコンテンツC11の四隅の座標を算出する。そして、コンテンツ変更部152は、算出した座標に基づいてメインコンテンツC11の一部がスクロール表示領域A1から外れたか否かを判別する。
なお、コンテンツ変更部152は、ユーザにより所定の操作がなされたメインコンテンツがスクロール表示領域A1を外れた場合に、ページP上のメインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。例えば、メインコンテンツC11がスクロール操作前に一度クリック(タップ)されたことがあるとする。この場合、コンテンツ変更部152は、ユーザのスクロール操作によりメインコンテンツC11がスクロール表示領域A1を外れた場合に、メインコンテンツC11を広告コンテンツC21に変更してもよい。また、メインコンテンツC11がスクロール操作前に一度もクリックされたことがないとする。この場合、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC11がスクロール表示領域A1を外れたとしても、メインコンテンツC11を広告コンテンツC21に変更しなくてもよい。
図13は、ページPが図12の状態からさらに下スクロールした様子を示す図である。下スクロールの継続により、ページP上の一部のコンテンツは、その一部が注目領域B1(第2の領域)を外れる。図13の例では、メインコンテンツC12〜C15が注目領域B1の上端E3を超えている。注目領域B1をはずれたコンテンツは、ユーザがすでに注目していない可能性が高い。そこで、コンテンツ変更部152は、注目領域B1を外れたコンテンツ(第1コンテンツ)を他のコンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。図13の例であれば、コンテンツ変更部152は、ページP上のメインコンテンツC12〜C15をそれぞれ広告コンテンツC22〜C25に変更する。このとき、コンテンツ変更部152は、ユーザの注目を惹きつけることができるよう、コンテンツを動的に変更してもよい。例えば、コンテンツ変更部152は、コンテンツの変更の際、上述の回転表示処理を実行してもよい。
なお、コンテンツ変更部152がコンテンツを変更するタイミングは任意に変更可能である。例えば、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツが所定の割合或いは所定の面積ほど注目領域B1を外れた場合に、ページP上のメインコンテンツを広告コンテンツC22〜C25に変更してもよい。図13を参照して具体的に説明すると、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC12〜C15がそれぞれ一定の割合(例えば、10%)ほど上端E3を超えた場合に、メインコンテンツC12〜C15をそれぞれ広告コンテンツC22〜C25に変更してもよい。このとき、割合は、1%から100%の範囲であってもよい。例えば、割合は50%であってもよい。或いは、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC12〜C15が所定の面積(例えば、所定のピクセル数)ほど上端E3を超えた場合にメインコンテンツC12〜C15をそれぞれ広告コンテンツC22〜C25に変更してもよい。勿論、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツが1ピクセルでも注目領域B1を外れたら、メインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。
なお、コンテンツ変更部152は、ユーザにより所定の操作がなされたメインコンテンツが注目領域B1を外れた場合に、ページP上のメインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。例えば、メインコンテンツC12がスクロール操作前に一度クリックされたことがあるとする。この場合、コンテンツ変更部152は、ユーザのスクロール操作によりメインコンテンツC12が注目領域B1を外れた場合に、メインコンテンツC12を広告コンテンツC22に変更してもよい。また、メインコンテンツC13がスクロール操作前に一度もクリックされたことがないとする。この場合、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC13が注目領域B1を外れたとしても、メインコンテンツC13を広告コンテンツC23に変更しなくてもよい。
次に、端末装置100が上スクロール操作された場合の処理について述べる。上スクロールにより、ページP上の一部のコンテンツは、その一部がスクロール表示領域A1を外れる。図14は、ページPが図13の状態から上スクロールした様子を示す図である。図13の状態では、メインコンテンツC18は一部がすでに注目領域B1を外れた状態となっている。しかし、メインコンテンツC18はその全ての領域がスクロール表示領域A1に含まれている。これが、図14では、メインコンテンツC18は一部がスクロール表示領域A1を外れた状態となっている。より具体的には、メインコンテンツC18は一部がスクロール表示領域A1の下端E2を下方向に超えた状態となっている。
スクロール表示領域A1を外れたコンテンツは、一部がすでに画面に表示されておらず、ユーザがすでに注意を傾けていない可能性が高い。そこで、コンテンツ変更部152は、スクロール表示領域A1を外れたコンテンツ(第1コンテンツ)を他のコンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。図14の例であれば、コンテンツ変更部152は、ページP上のメインコンテンツC18を広告コンテンツC28に変更する。このとき、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC18が所定の割合或いは所定の面積ほどスクロール表示領域A1を外れた場合に、ページP上のメインコンテンツC18を広告コンテンツC28に変更してもよい。また、コンテンツ変更部152は、ユーザの注目を惹きつけることができるよう、コンテンツを動的に変更してもよい。コンテンツの動的変更については後述する。
また、上スクロールの継続により、ページP上の一部のコンテンツは、その一部が注目領域B1を外れる。図14の例であれば、メインコンテンツC16、C17が注目領域B1の下端E4を下方向に超えている。注目領域B1をはずれたコンテンツは、ユーザがすでに注目していない可能性が高い。そこで、コンテンツ変更部152は、注目領域B1を外れたコンテンツ(第1コンテンツ)を他のコンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。例えば、コンテンツ変更部152は、ページP上のメインコンテンツC16、C17をそれぞれ広告コンテンツC26、C27に変更する。このとき、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC16、C17がそれぞれ所定の割合或いは所定の面積ほど注目領域B1を外れた場合に、ページP上のメインコンテンツC16、C17をそれぞれ広告コンテンツC26〜C27に変更してもよい。このとき、コンテンツ変更部152は、ユーザの注目を惹きつけることができるよう、コンテンツを動的に変更してもよい。例えば、コンテンツ変更部152は、コンテンツの変更の際、上述の回転表示処理を実行してもよい。
なお、コンテンツ変更部152は、ユーザにより所定の操作がなされたメインコンテンツがスクロール表示領域A1或いは注目領域B1を外れた場合に、領域を外れたメインコンテンツを広告コンテンツに変更してもよい。例えば、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC18がユーザにより一度選択操作され、その後、ユーザのスクロール操作によりメインコンテンツC18がスクロール表示領域A1を外れた場合に、メインコンテンツC18を広告コンテンツC28に変更してもよい。また、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC16がユーザにより一度選択操作され、その後、ユーザのスクロール操作によりメインコンテンツC16が注目領域B1を外れた場合に、メインコンテンツC16を広告コンテンツC26に変更してもよい。選択操作は、例えば、画面上の該当のコンテンツが表示されている領域のクリック(タップ)である。
なお、下スクロール或いは上スクロールにより、一部コンテンツは、注目領域B1に戻る。例えば、図13の例では、広告コンテンツC24、C25は注目領域B1の外にいる。これが図14の状態となると、広告コンテンツC24、C25は上端E3を超えて注目領域B1に戻っている。この場合、コンテンツ変更部152は、下スクロール或いは上スクロールにより注目領域B1に戻ってきた広告コンテンツ(第2コンテンツ)を元のメインコンテンツ(第1コンテンツ)に変更する。図14の例であれば、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツC24、C25をメインコンテンツC14、C15に変更する。このとき、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツのすべて領域が注目領域B1に含まれた場合に広告コンテンツをメインコンテンツに変更してもよい。或いは、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツの一部の領域が注目領域B1に含まれた場合に広告コンテンツをメインコンテンツに変更してもよい。
なお、初期表示状態ですでに注目領域B1を外れており、注目領域B1まで戻る可能性がないコンテンツについては、コンテンツ変更部152は、注目領域B1ではなく、スクロール表示領域A1に戻ってきたタイミングで該当のコンテンツを元のコンテンツに変更してもよい。例えば、メインコンテンツC11は、図11に示すように、初期表示状態ですでに注目領域B1を外れている。図12を使って説明したように、メインコンテンツC11は、スクロール表示領域A1を外れた場合に広告コンテンツC21に変更される。広告コンテンツC21は、フレームP2のトップに位置しており、図12の例の場合、ユーザがフレームP2を最大限上にスクロールしたとしても、広告コンテンツC21は、その全ての領域が注目領域B1に含まれることはない。そこで、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツC21がスクロール表示領域A1に戻ってきたら、広告コンテンツC21をメインコンテンツC11に変更してもよい。このとき、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツのすべての領域がスクロール表示領域A1に含まれた場合にメインコンテンツに変更してもよいし、広告コンテンツの一部の領域がスクロール表示領域A1に含まれた場合にメインコンテンツに変更してもよい。
コンテンツ変更部152は、ユーザのスクロール操作により、メインコンテンツ(第1コンテンツ)がスクロール表示領域A1或いは注目領域B1を外れる度にメインコンテンツ(第1コンテンツ)を広告コンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。また、コンテンツ変更部152は、ユーザのスクロール操作により、広告コンテンツ(第2コンテンツ)がスクロール表示領域A1或いは注目領域B1に戻ってくる度に、広告コンテンツ(第2コンテンツ)をメインコンテンツ(第1コンテンツ)に変更する。
なお、ページPには、メインコンテンツ(第1コンテンツ)が複数配置されている。このとき、同一ページ上の複数のメインコンテンツの代わりに表示される複数の広告コンテンツは、それぞれ同じ広告主の広告コンテンツであってもよい。複数の広告コンテンツは、一つ一つ異なっていてもよいし、同一のものであってもよい。複数の広告コンテンツを同じ広告主の広告コンテンツとすることで、図14に示すように、1つのページを同一の広告主のコンテンツでジャックしていくような表示効果が得られる。
また、同一ページ上の複数のメインコンテンツの代わりに表示される複数の広告コンテンツは、互いに関連した広告コンテンツであってもよい。例えば、複数の広告コンテンツは、それぞれ少しずつ内容が異なる類似のコンテンツであってもよい。また、複数の広告コンテンツは、ストーリー性のあるコンテンツであってもよい。例えば、複数のコンテンツは、ぞれぞれ、同じストーリーの異なるキャラクタの画像であってもよい。例えば、複数のコンテンツは、同じ映画の主演俳優、助演俳優、動物キャラクタの画像であってもよい。また、複数の広告コンテンツは、1枚の画像を分割した複数の画像(以下、ピースという。)であってもよい。複数のピースは、1枚の画像と見えるようメインコンテンツに割り当てられていてもよい。複数の広告コンテンツを関連した広告コンテンツとすることで、1つのページを広告コンテンツでジャックしていくような表示効果が得られる。
また、広告コンテンツは動画であってもよい。このとき、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツの表示が所定の条件を満たした場合に、広告コンテンツの再生位置を記憶部130に記憶してもよい。そして、コンテンツ変更部152は、スクロール操作によりその広告コンテンツが再び表示された場合には、記憶部130に記録した再生位置から広告コンテンツの再生を開始してもよい。例えば、図12の例で、広告コンテンツC21が動画であったとする。そして、ユーザの下スクロール操作により、スクロール表示領域A1に表示されている広告コンテンツC21の面積(以下、表示面積という。)が、広告コンテンツC21の全体の面積の所定の割合(例えば、50%)より少なくなったとする。この場合、コンテンツ変更部152は、動画(広告コンテンツC21)の再生を継続したまま、広告コンテンツC21の現在の再生時間を記憶部130に記憶する。その後、ユーザの上スクロール操作により、広告コンテンツC21の表示面積が広告コンテンツC21の全体の面積の所定の割合(例えば、50%)より少なくなったとする。この場合、コンテンツ変更部152は、記憶部130に記憶した時間から動画(広告コンテンツC21)の再生を開始する。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図15を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図15は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にページPの配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページPを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたページPに取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか否かを判別する(ステップS13)。そして、広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。広告コンテンツを受信している場合は(ステップS13:Yes)、端末装置100は、ページPを画面に表示する(ステップS14)。
次に、端末装置100は、スクロール操作が行われたか否かを判別する(ステップS15)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS20に処理を移行させる。スクロール操作が行われた場合は(ステップS15:Yes)、端末装置100は、ページPの全体或いは一部をスクロールさせる(ステップS16)。
続いて、端末装置100は、画面上の予め設定された領域を外れたコンテンツがあるか否か判別する(ステップS17)。具体的には、端末装置100は、スクロール表示領域A1或いは注目領域B1を外れたコンテンツがあるか否か判別する。領域を外れたコンテンツがない場合(ステップS17:No)、端末装置100は、ステップS19に処理を進める。
領域を外れたコンテンツがある場合(ステップS17:Yes)、端末装置100は、領域を外れたコンテンツを他のコンテンツに変更する(ステップS18)。例えば、領域を外れたコンテンツがメインコンテンツ(第1コンテンツ)なのであれば、メインコンテンツ(第1コンテンツ)を広告コンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。また、領域を外れたコンテンツが広告コンテンツ(第2コンテンツ)なのであれば、広告コンテンツ(第2コンテンツ)をメインコンテンツ(第1コンテンツ)に変更する。このとき、端末装置100は、動的にコンテンツを変更する。例えば、端末装置100は、コンテンツの変更の際、上述の回転表示処理を実行する。
なお、スクロールにより領域内に戻ってきたコンテンツがある場合、端末装置100は、領域に戻ってきたコンテンツを他のコンテンツに変更する。例えば、領域に戻ってきたコンテンツがメインコンテンツ(第1コンテンツ)なのであれば、メインコンテンツ(第1コンテンツ)を広告コンテンツ(第2コンテンツ)に変更する。また、領域に戻ってきたコンテンツが広告コンテンツ(第2コンテンツ)なのであれば、広告コンテンツ(第2コンテンツ)をメインコンテンツ(第1コンテンツ)に変更する。このとき、端末装置100は、動的にコンテンツを変更する。例えば、端末装置100は、コンテンツの変更の際、上述の回転表示処理を実行する。
続いて、端末装置100は、スクロールの動作が終了しているか判別する(ステップS19)。スクロールの動作が終了していない場合(ステップS19:No)、端末装置100は、ステップS17に処理を戻す。スクロールの動作が終了している場合(ステップS19:Yes)、端末装置100は、ユーザがページP上のリンクをタップした等の処理によりページの遷移が発生したか否かを判別する(ステップS20)。
ページの遷移が発生していない場合(ステップS20:No)、端末装置100は、ステップS15に処理を戻す。ページの遷移が発生している場合(ステップS20:Yes)、端末装置100は、ページを遷移させる(ステップS21)。遷移が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S21の処理を繰り返す。
〔8.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔8−1.回転表示処理について〕
上述の実施形態では、コンテンツ変更部152は、コンテンツの回転表示処理の際、X1軸を回転軸として第1コンテンツ及び第2コンテンツを回転させた。しかし、回転軸はX1軸に限定されない。例えば、コンテンツ変更部152は、Y軸と平行な方向、すなわち画面垂直方向に軸方向を有する軸を回転軸として第1コンテンツ及び第2コンテンツを回転させてもよい。以下、画面垂直方向に軸方向を有する軸を回転軸としてコンテンツを回転させる回転表示処理について説明する。
図16は、回転表示処理の変形例を示す図である。より具体的には、図16は、状態N1から状態N2への回転表示処理を説明するための図である。図16では、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22とをY1軸を中心に180°回転する動きを表示する。Y1軸はY軸と平行な方向、すなわち画面垂直方向に軸方向を有する軸である。Y1軸は、回転対象のコンテンツの左右中央に位置している。Y1軸を中心とした回転表示は、制御情報の記述にCSS3を使うのであれば、例えば、transformプロパティとtransitionプロパティとを組み合わせることにより実現可能である。
図16の例では、最上段が状態N1、最下段が状態N2となっている。状態R31〜R33が、状態N1から状態N2へ至る回転表示状態である。状態R31は、およそ45°の回転表示状態であり、状態R32は、およそ90°の回転表示状態であり、状態R33は、およそ135°の回転表示状態である。図示されていないが、上述の各回転表示状態の間にも15°、30°等の回転表示状態が存在している。
図16の一列目から三列目は、各回転角度でのメインコンテンツC12と広告コンテンツC22の状態を示す図である。より具体的には、図16の一列目は、メインコンテンツC12を前面側(Z軸プラス方向側)から見た場合の図である。図16の二列目は、広告コンテンツC22を前面側から見た場合の図である。図16の三列目は、一列目のメインコンテンツC12と二列目の広告コンテンツC22の合成画像C42を示す図である。合成画像C42が、回転表示中に実際に画面に表示される画像となる。
状態N1では、メインコンテンツC12は低い透明度(例えば、透明度t6)に設定されており、広告コンテンツC22は透明度がt0の状態に設定されている。透明度t0は例えば、不透明度0%(完全に透明)であり、透明度t6は、例えば不透明度100%(完全に不透明)である。不透明度0%の状態は本来であれば視認できない状態であるが、図16の例では、破線で画像を示している。図16のN1に示すように、広告コンテンツC22は、左右が反転した状態(回転角度180°の状態)となっている。広告コンテンツC22が完全に透明であるため、メインコンテンツC12と広告コンテンツC22の合成画像C42はメインコンテンツC12と一致する。回転表示処理実行前、表示制御部151は、この状態の合成画像C42を画面に表示する。
スクロール操作等によりコンテンツの変更条件が満たされたら、コンテンツ変更部152は、コンテンツを回転表示する。回転表示の間、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツC12の透明度を徐々に高くするとともに、広告コンテンツC22の透明度を徐々に低くする。すなわち、コンテンツ変更部152は、回転表示の間、メインコンテンツC12の不透明度を徐々に低くするとともに、広告コンテンツC22の不透明度を徐々に高くする。
上述したように回転表示状態は短い時間で行われる。回転表示とともに透明度が変更されるため、人の目には、メインコンテンツC12が、その裏面にある広告コンテンツC22にスムーズに回転して変更したように見える。広告コンテンツC22からメインコンテンツC12への変更は、上述した処理と同様の処理で実現可能である。
なお、回転軸はX1軸、Y1軸に限られない。コンテンツ変更部152は、画面と平行な軸を回転軸として第1コンテンツ及び第2コンテンツを回転させてもよい。このとき、コンテンツ変更部152は、X軸、Y軸から傾斜した軸を回転軸として第1コンテンツ及び第2コンテンツを回転させてもよい。例えば、コンテンツ変更部152は、X軸、Y軸から45°傾いた軸を回転軸として第1コンテンツ及び第2コンテンツを回転させてもよい。勿論、回転軸は必ずしも画面と平行な軸でなくてもよい。
また、透明度の変化を開始するタイミングは、必ずしもコンテンツの回転を開始するタイミングと一致していなくてもよい。例えば、第1コンテンツ及び第2コンテンツが90°回転したタイミングで透明度の変化を開始してもよい。
また、透明度は必ずしも徐々に変化しなくてもよい。透明度0%から100%に、透明度100%から0%に、即座に変化させてもよい。例えば、第1コンテンツ及び第2コンテンツが90°回転したタイミングで、一方のコンテンツの透明度を100%から0%に、他方のコンテンツの透明度を0%から100%に即座に変化させてもよい。
〔8−2.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1コンテンツをメインコンテンツ、第2コンテンツを広告コンテンツとし、第1コンテンツが第2コンテンツに、第2コンテンツが第1コンテンツに変更されるものとした。しかし、第1コンテンツ及び第2コンテンツは、メインコンテンツ及び広告コンテンツに限られない。第1コンテンツ、第2コンテンツともにメインコンテンツであってもよいし、広告コンテンツであってもよい。また、第1コンテンツが広告コンテンツで、第2コンテンツがメインコンテンツであってもよい。また、第1コンテンツ及び第2コンテンツは、静止画、動画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1、第2コンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2コンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1、第2コンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1、第2コンテンツが配置されるページはウェブページであるものとしたが、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページであってもよい。例えば、ページは、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、ゲーム画面、音楽再生画面、動画再生画面であってもよい。これらの画面(ページ)も第1、第2コンテンツの配置面とみなすことができる。なお、配置面は、複数のコンテンツがタイル状に並べられたものであってもよい。画面にページ状に表示可能なさまざまな構成を配置面とみなすことが可能である。
〔8−3.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、広告配信サーバ20が広告コンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からページの情報とともに受信し、広告配信サーバ20から広告コンテンツとともに制御指示を受信してもよい。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、ページPの表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔8−4.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図5に示した広告配信サーバ20は、例えば、図7に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをページPと共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔8−5.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否か示すログを取ってもよい。また。広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログをとってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のページPの表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、ユーザがスクロール操作を行わずにページPの表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが表示された回数のみならず、メインコンテンツが広告コンテンツに変更された回数、及び、広告コンテンツがメインコンテンツに変更された回数を示すログを取ってもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、上スクロール操作と下スクロール操作とが何度も行われた場合や、コンテンツの変更が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ち、ページPの表示態様を何度も変更したと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、メインコンテンツから広告コンテンツへの変更回数、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、表示された広告コンテンツがメインコンテンツに戻され、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、表示された広告コンテンツがメインコンテンツに戻され、再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔8−6.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたページPに対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがページPに対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるページPの表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にページPに対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるページPにおいては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってページPの表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作をおこなったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、ページPの滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるページPに対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔8−7.その他〕
上述の実施形態では、回転表示処理は情報表示処理で実行されるものとしたが、回転表示処理が実行される情報表示処理は上述の処理に限定されない。回転表示処理は様々な形態の情報表示処理で実行可能である。回転表示処理を情報表示処理そのものとみなすことも可能である。
また、上述の実施形態では、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツを広告コンテンツに、或いは、広告コンテンツをメインコンテンツに、動的に変更するものとした。より具体的には、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツ及び広告コンテンツを回転表示しながらコンテンツを他のコンテンツに変更した。しかしながら、コンテンツの変更態様は上述した変更態様に限定されない。コンテンツ変更部152は、コンテンツをフェードアウトさせながら、他のコンテンツをフェードインさせてもよい。勿論、コンテンツ変更部152は、動きを伴うことなく、コンテンツを他のコンテンツに瞬時に切り替えてもよい。また、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツに割り当てられているリンク先を変更することなしに、メインコンテンツ(第1コンテンツ)の見た目だけを広告コンテンツ(第2コンテンツ)に変更してもよい。同様に、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツに割り当てられているリンク先を変更することなしに、単に、広告コンテンツの見た目だけをメインコンテンツに変更してもよい。また、コンテンツ変更部152は、メインコンテンツの上に広告コンテンツを重ねて表示することで、メインコンテンツ(第1コンテンツ)が広告コンテンツ(第2コンテンツ)に変更したように見せてもよい。同様に、コンテンツ変更部152は、広告コンテンツの上にメインコンテンツを重ねて表示することで広告コンテンツがメインコンテンツに変更したように見せてもよい。コンテンツの表現態様を切り替えることができるのであれば、コンテンツの変更態様は任意に変更可能である。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔9.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図17に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図17は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、メインコンテンツと広告コンテンツとを重ねて画面に配置する。そして、端末装置100は、メインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示するとともに、回転表示の間に、メインコンテンツの透明度を低くし、広告コンテンツの透明度を高くする。これにより、人の目には、コンテンツが回転しながら変更したように見えるので、端末装置100は、コンテンツ変更の際、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
また、端末装置100は、メインコンテンツを回転角度0°の状態で表示するとともに、広告コンテンツを回転角度180°の状態で表示する。そして、端末装置100は、回転表示として、メインコンテンツと広告コンテンツとを180°回転させる動きを表示する。これにより、ユーザの目には、メインコンテンツが、その裏面に張り付いた広告コンテンツに180°回転しながら変化したように見える。よって、端末装置100は、コンテンツ変更の際、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
また、端末装置100は、広告コンテンツを透過させることでメインコンテンツが画面に表示された状態とする。そして、端末装置100は、広告コンテンツの透明度を高くすることでメインコンテンツを透過させるとともに、広告コンテンツの透明度を低くすることで広告コンテンツが画面に表示された状態とする。よって、端末装置100は、コンテンツ変更の際、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
端末装置100は、メインコンテンツと広告コンテンツの透明度を逆転させた後、ユーザの操作に伴い更にメインコンテンツと広告コンテンツの透明度を逆転させる。よって、端末装置100は、コンテンツを元に戻す際も、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
また、端末装置100は、回転表示の間、メインコンテンツの透明度を徐々に高くするとともに、広告コンテンツの透明度を徐々に低くする。これにより、人の目には、極めて自然にコンテンツが変化したように見えるので、端末装置100は、コンテンツ変更の際、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
また、端末装置100は、画面水平方向に軸方向を有する軸を回転軸としてメインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示する。また、端末装置100は、画面垂直方向に軸方向を有する軸を回転軸としてメインコンテンツと広告コンテンツとを回転表示する。これにより、端末装置100は、二次元の画面において、コンテンツの三次元的な回転の動きを表現できる。結果として、端末装置100は、コンテンツ変更の際、高い視覚効果をユーザに与えることができる。
なお、上述の実施形態において、第2コンテンツは広告コンテンツであってもよい。端末装置100は、広告にユーザを注目させることができる。結果として、広告コンテンツの訴求効果は高くなる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、コンテンツ変更部は、コンテンツ変更手段やコンテンツ変更回路に読み替えることができる。