以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理を説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置を示す図である。端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。
端末装置100は一方の面にディスプレイ141(以下、画面ともいう。)を備える。端末装置100の画面は、タッチパネル式の画面となっている。また、端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にコンテンツを表示する。なお、図1の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようコンテンツC1を表示する。
また、端末装置100は、撮像部150を備える。撮像部150は、例えば、動画或いは静止画が撮像可能なカメラである。撮像部150は、アウトカメラ151とインカメラ152とで構成されている。アウトカメラ151は、端末装置100の背面側に配置されたメインカメラであり、インカメラ152は端末装置100の正面側に配置されたサブカメラである。
図1の例では、コンテンツC1はコンテンツ表示領域A1に表示されている。コンテンツ表示領域A1は、端末装置100の画面中のスクロール可能な領域である。コンテンツC1は表示領域A3を有している。表示領域A3は、広告コンテンツを表示するための広告領域である。撮像部150で撮像された撮像画像(第1の画像)は表示領域A3に表示される。
なお、以下の説明で登場する「撮像」のワードは「撮影」に置き換えることができる。また、以下の説明で登場する「撮像画像」のワードは「撮影画像」に置き換えることができる。また、以下の説明で登場する撮像画像(第1の画像)は、単に端末装置100が撮影した画像に限られない。例えば、端末装置100が撮像部で撮影した画像の一部或いは全部に加工を施した画像も含まれる。例えば、撮像部で撮影した画像に、端末装置100が、撮影された人の肌を美肌にする加工を施した画像、目を大きくする加工を施した画像、一部を誇張する加工を施した画像も撮像画像(第1の画像)である。勿論、端末装置100が施す加工は上記の例に限られない。
〔1−1.実施形態1〕
以下、実施形態1に係る端末装置100の動作について説明する。図2は、実施形態1に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図2の例では、端末装置100が備える表示面(以下、画面ともいう。)に、複数のコンテンツが配置されたコンテンツC1(第1のコンテンツ)が表示されている。コンテンツC1は、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置された配置面の情報である。例えば、コンテンツC1は、端末装置100にインストールされたアプリケーション(以下、アプリという。)に表示する画面の情報である。コンテンツC1には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。なお、コンテンツC1は、端末装置100が備える記憶装置に予めインストールされたデータ(例えば、地図データ等のコンテンツデータ)に基づき生成されてもよい。また、コンテンツC1は、ページの情報(例えば、ウェブページの情報)であってもよい。以下の説明では、アプリやページが発信目的とするコンテンツのことを、広告コンテンツとは区別し、メインコンテンツという。本実施形態の場合、コンテンツC1はメインコンテンツ(第1のコンテンツ)である。
また、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は端末装置100の画面と水平な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、画面横方向に軸方向を有しており、Y軸は画面縦方向に軸方向を有している。また、Z軸は端末装置100の画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
コンテンツC1は、例えば、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されている。なお、コンテンツC1は、アプリの画面に限られない。例えば、コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等で記述されてもよい。
上述したように、コンテンツC1は、広告コンテンツが表示される表示領域A3を有している。図2の例では、表示領域A3には、コンテンツC21が表示される。コンテンツC21は、透過領域となった背景の中央に時計のオブジェクトが配置された広告コンテンツ(第2のコンテンツ)である。表示領域A3はコンテンツC1のスクロール方向の中央上部に位置している。
本実施形態では、コンテンツC1の横方向のサイズは、端末装置100が有する画面の横方向(X軸方向)の長さと同じサイズである。また、コンテンツC1は、縦方向(Y軸方向)のサイズが、端末装置100のコンテンツ表示領域A1の縦方向のサイズより大きい。コンテンツC1はコンテンツ表示領域A1に対してスクロール可能である。コンテンツ表示領域A1は、端末装置100の画面中のスクロール可能な領域である。また、コンテンツ表示領域A1は、スクロール可能なコンテンツの可視領域である。「コンテンツ表示領域」は、「スクロール可能領域」或いは「可視領域」と言い換えることができる。以下の説明では、コンテンツC1はY軸プラス方向或いはY軸マイナス方向にスクロールするものとする。また、以下の説明では、コンテンツC1がスクロールする方向(すなわち、Y軸方向)のことを単にスクロール方向と呼ぶことがある。
ユーザが端末装置100を操作してメインコンテンツを配信するサーバ(以下、コンテンツ配信サーバという。)にアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1の配信を受ける。そして、端末装置100は、コンテンツC1を画面に表示する。また、端末装置100は、コンテンツC1の配信を受けると、コンテンツC1の情報とともに送信された制御情報に従って広告コンテンツを配信するサーバ(以下、広告配信サーバという。)に広告コンテンツの配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図2に示すコンテンツC21)を表示する。
上述したようにコンテンツC21は、透過領域となった背景の中央に時計のオブジェクトが配置された広告コンテンツである。図2の例では、コンテンツC21の中央にある時計が広告対象の商品である。コンテンツC21の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、本実施形態では、コンテンツC21は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域A1の縦方向の長さより短い。図2の例では、コンテンツC21は、表示領域A3に固定されている。本実施形態では、コンテンツC21は、表示領域A3と同じ大きさである。
なお、コンテンツC21の背面側にある撮像画像P11は、撮像部150(図2の例ではアウトカメラ151)で撮像された画像である。撮像画像P11には、撮影対象のオブジェクトT21(第2のオブジェクト)が撮像されている。図2の例では、オブジェクトT21はアウトカメラ151で撮像されたユーザの腕である。本実施形態では、撮像画像P11も、コンテンツC21と同じく、表示領域A3と同じ大きさである。
コンテンツC1には、表示領域A3に表示された画像を保存するための保存ボタンB11(第1の操作手段)が配置されている。また、コンテンツC1には、表示領域A3に表示された画像を所定の情報サービスに投稿するための投稿ボタンB12(第2の操作手段)が配置されている。情報サービスは、ユーザ等が投稿した情報を、ネットワークを使用して発信するサービスである。例えば、情報サービスは、SNS(Social Networking Service)、ブログサービス、掲示板サービス、インターネット百科事典サービス等のサービスである。端末装置100は、保存ボタンB11及び投稿ボタンB12が押されると、制御情報に従って所定の処理を実行する。保存ボタンB11及び投稿ボタンB12が押された場合の動作は後述する。
なお、制御情報は、端末装置100にインストールされたアプリを制御するプログラムであってもよいし、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラムであってもよい。コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されるアプリケーションソフトそのものを制御情報とみなすことも可能である。このとき、ページの情報は、制御情報に含まれていてもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
次に、端末装置100の動作を説明する。図3は、実施形態1に係る端末装置100の動作の一例を示す図である。以下、図面を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理を説明する。情報表示処理は、例えば、コンテンツ配信サーバ等の配信サーバが配信する制御情報に従って行われる。コンテンツ配信サーバは、コンテンツC1等のメインコンテンツを配信するサーバである。以下の説明では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行するものとするが、広告配信サーバが配信する制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。広告配信サーバは、コンテンツC21等の広告情報を配信するサーバである。
端末装置100は、コンテンツ配信サーバからコンテンツC1等のデータを受信するともに、広告配信サーバからコンテンツC21のデータを取得する。コンテンツC21は、広告対象となるオブジェクトT11(第1のオブジェクト)が表示された画像である。本実施形態では、オブジェクトT11(第1のオブジェクト)は画像の中央に配置されており、画像中のオブジェクトT11以外の部分は、透過領域(すなわち、透明)となっている。これにより、コンテンツC21の背面に撮像画像P11が表示されたときには、ユーザはコンテンツC21の透過領域を通じて撮像画像P11を視認できる。
なお、本実施形態では、コンテンツC21は、選択可能なコンテンツとなっている。例えば、コンテンツC2、C3には所定のページ(例えば、ランディングページ)へのリンクが設定されている。そして、端末装置100は、コンテンツC21が選択操作(例えば、タップやクリック)されると、コンテンツC21にリンクされたページやコンテンツを表示する。
端末装置100は、各サーバからコンテンツのデータを取得すると、コンテンツC1を画面に表示する(状態D11)。そして、端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツC1を移動させる。例えば、端末装置100は、スクロール操作(例えば、フリックやスワイプ等)に応じてコンテンツC1をスクロールさせる。このとき、端末装置100は、コンテンツC1の表示領域A3に配置されているコンテンツC21もコンテンツC1の移動に合わせて移動させる(状態D12)。
端末装置100は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行する(状態D13)。例えば、端末装置100は、コンテンツC1のスクロールにより、コンテンツC21の表示領域である表示領域A3が画面上の所定の表示領域に位置したタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行する。例えば、端末装置100は、表示領域A3の一部或いは全部が画面上の中央領域A2に位置したタイミングで、カメラの起動の許可を求める表示M1(例えば、メッセージボックス)を画面に出力する。なお、図3の状態D13の例では表示M1には「カメラを起動します」のメッセージが付されているが、表示M1に付されるメッセージは状態D13の例に限られない。例えば、「時計の背後にカメラで撮影した画像が表示されます」等、ユーザの興味を刺激するメッセージであってもよい。
なお、表示M1を出力するタイミングは表示領域A3の一部或いは全部が画面上の中央領域A2に位置したタイミングに限られない。例えば、端末装置100は、表示領域A3の一部或いは全部が画面に表示されたタイミング(インビューしたタイミング)で表示M1を画面に出力してもよい。すなわち、端末装置100は、表示領域A3の一部或いは全部が画面上のコンテンツ表示領域A1に位置したタイミングで表示M1を画面に出力してもよい。或いは、端末装置100は、他のコンテンツからの遷移によりコンテンツC1が画面に表示されたタイミングで表示M1を画面に表示してもよい。
また、端末装置100は、表示領域A3に表示されたコンテンツC21に対してユーザが所定の操作を行った場合に、表示M1を画面に出力してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC21内のオブジェクトT11をユーザがタップした場合に、表示M1を画面に出力してもよい。
そして、端末装置100は、ユーザの操作に応じて、撮像部150を起動するための処理を開始する。例えば、表示M1には、ユーザが撮像部150の起動を許可する場合に押されるボタンB21と、ユーザが撮像部150の起動を許可しない場合に押されるボタンB22と、が配置されている。表示M1の出力後、ボタンB22がタップされたら、端末装置100は、撮像部150を起動することなく、表示M1を閉じる。撮像画像が表示されなくても、表示領域A3へのオブジェクトT11の表示は維持されるので、コンテンツC21の宣伝効果は失われない。一方、ボタンB21がタップされたら、端末装置100は、撮像部150を起動するとともに、撮像部150で撮像された画像を、表示領域A3に表示する。より具体的には、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P11を、撮像画像上にコンテンツC21が重畳した状態で表示する(状態D14)。
なお、撮像画像P11は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。例えば、撮像画像P11は、ユーザが表示M1のボタンB21をタップした瞬間に撮像部150で撮像された静止画であってもよい。或いは、撮像画像は、撮像部150が現在撮像しているリアルタイムの動画像であってもよい。図3の状態D14の例では、端末装置100は、撮像画像P11として、アウトカメラ151が現在撮像しているリアルタイムの動画像を表示している。
端末装置100は、ユーザの操作に応じて、コンテンツC1を拡大或いは縮小することなく、表示領域A3内の撮像画像P11及びコンテンツC21の一方を拡大或いは縮小する。例えば、ユーザがコンテンツC21表示されているオブジェクトT11に対してピンチアウトを実行したとする。この場合、端末装置100は、コンテンツC1を拡大することなくコンテンツC21を拡大する(状態D15)。また、ユーザがコンテンツC21表示されているオブジェクトT11に対してピンチインを実行したとする。この場合、端末装置100は、コンテンツC1を拡大することなくコンテンツC21を縮小する(状態D16)。なお、端末装置100は、ユーザの操作に応じて、撮像画像P11の方を拡大或いは縮小するよう構成されていてもよい。ユーザはコンテンツC21或いは撮像画像P11を拡大縮小することにより、オブジェクトT11をオブジェクトT21に対して最適な大きさとする。
なお、端末装置100は、オブジェクトT11とオブジェクトT21の大きさを自動的に調整してもよい。例えば、コンテンツC1内に自動調整ボタンを設ける。そして、端末装置100は、ユーザが自動調整ボタンを押した場合に、撮像画像P11に映るオブジェクトT21の大きさに基づいて表示領域A3に表示するオブジェクトT11の大きさを判別する。そして、端末装置100は、オブジェクトT11が判別した大きさとなるようコンテンツC21を拡大或いは縮小する。
上述したように、コンテンツC1には保存ボタンB11(第1の操作手段)が配置されている。端末装置100は、保存ボタンB11が押されると、コンテンツC2が重畳した状態の撮像画像P11を端末装置100の記憶部に保存する。なお、端末装置100は、コンテンツC21が重畳した状態の撮像画像P11を静止画として記憶部に保存してもよい。撮像画像P11が、撮像部150が現在撮像しているリアルタイムの動画像なのであれば、端末装置100は、コンテンツC21が重畳した状態の撮像画像P11を動画として記憶部に保存してもよい。
なお、端末装置100は、記憶部に保存する撮像画像にタグ情報を付してもよい。タグ情報は、例えば、EXIF(Exchangeable image file format)タグである。勿論、タグ情報はEXIFタグに限定されず、他のフォーマットのタグ情報であってもよい。端末装置100は、撮像画像に付すタグ情報に、第2のコンテンツを特定する情報を含ませてもよい。例えば、タグ情報には、第2のコンテンツを特定する情報として、第2のコンテンツの広告情報が含まれていてもよい。広告情報は、例えば、第2のコンテンツが広告対象とする商品の商品名、第2のコンテンツが広告対象とするサービスのサービス名、第2のコンテンツが広告対象とする商品或いはサービスの提供主体名(例えば、提供企業名)である。
また、コンテンツC1には投稿ボタンB12(第2の操作手段)が配置されている。端末装置100は、保存ボタンB11が押されると(状態D17)、コンテンツC2が重畳した状態の撮像画像P11である撮像画像P21を所定の情報サービスに投稿する(状態D18)。所定の情報サービスは、SNSであってもよいし、ブログサービスであてもよいし、掲示板サービスであってもよい。図3の状態D18の例では、掲示板サイトのページであるコンテンツC3に、撮像画像P21を含むコンテンツC31が投稿されている。
なお、端末装置100は、投稿する撮像画像にタグ情報を付してもよい。タグ情報は、例えば、EXIFタグである。勿論、タグ情報はEXIFタグに限定されず、他のフォーマットのタグ情報であってもよい。端末装置100は、撮像画像に付すタグ情報に、第2のコンテンツを特定する情報を含ませてもよい。例えば、タグ情報には、第2のコンテンツを特定する情報として、第2のコンテンツの広告情報が含まれていてもよい。広告情報は、例えば、第2のコンテンツが広告対象とする商品の商品名、第2のコンテンツが広告対象とするサービスのサービス名、第2のコンテンツが広告対象とする商品或いはサービスの提供主体名(例えば、提供企業名)である。
本実施形態によれば、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P11にコンテンツC21を重畳させて表示する。このため、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、コンテンツC21に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔1−2.実施形態2〕
実施形態1では、第2のコンテンツ(コンテンツC21)は透過領域の中央にオブジェクトを配置した画像であった。しかし、第2のコンテンツは画像の中央に透過領域がある画であってもよい。以下、実施形態2の情報表示処理を説明する。
図4は、実施形態2に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図4の例では、端末装置100の画面に、表示領域A3を有するコンテンツC1(第1のコンテンツ)が表示されている。図4の例では、表示領域A3には、コンテンツC22が表示される。コンテンツC22は、広告コンテンツ(第2のコンテンツ)であり、コンテンツ内に所定の形状(例えば、円形、楕円形、四角形、三角形等)の透過領域を有する画像(第2の画像)である。図4の例では、コンテンツC22は、富士山を背景に、お殿様が立っている画像となっている。お殿様の顔部分は、あたかも顔ハメ看板のように、円形の透過領域となっている。
なお、図4に示した画像はあくまで一例である。第2のコンテンツとする第2の画像は図4に示した画像に限られない。また、第2のコンテンツとする第2の画像は、ネットワークを通じて得た撮影画像に基づき作成された画像であってもよい。また、リアルタイムの映像に基づき作成された画像であってもよい。リアルタイムの映像はネットワークを通じて得たが画像であってもよい。また、第2の画像は静止画であってもよいし、動画であってもよい。
端末装置100は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行する。そして、撮像部150の起動が許可されると、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P12をコンテンツC22の背面に表示する。図4の例では、撮像画像P12は、ユーザがインカメラ152で自身を撮像した画像となっている。撮像画像P12中のオブジェクトT22がユーザ自身である。ユーザは、画面を見ながら透過領域に自身の顔を合わせる。そして、ユーザが保存ボタンB11を押すと、端末装置100は、記憶部に、コンテンツC22が重畳した状態の撮像画像P12を保存する。また、ユーザが投稿ボタンB12を押すと、端末装置100は、所定の情報サービス(例えば、SNS)に、コンテンツC22が重畳した状態の撮像画像P12を投稿する。
本実施形態によれば、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P12にコンテンツC22を重畳させて表示する。このため、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、コンテンツC22に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔1−3.実施形態3〕
実施形態1では、第2のコンテンツ(コンテンツC21)は透過領域の中央にオブジェクトを配置した画像であった。しかし、第2のコンテンツに配置されるオブジェクトは立体オブジェクトであってもよい。以下、実施形態3の情報表示処理を説明する。
図5は、実施形態3に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図5の例では、端末装置100の画面に、表示領域A3を有するコンテンツC1(第1のコンテンツ)が表示されている。図5の例では、表示領域A3には、コンテンツC23が表示される。コンテンツC23は、広告コンテンツ(第2のコンテンツ)であり、透過領域の中央に立体オブジェクトを有する画像である。図5の例では、透過領域の中央には自動車の立体オブジェクトT12が表示されている。
ここで、立体オブジェクトとは、コンピュータの処理により画面内に実現される仮想の立体的なオブジェクト(3Dオブジェクト)のことである。例えば、立体オブジェクトは、コンピュータの処理により画面内に実現される仮想の3D空間(仮想の奥行ある空間)に実現される3Dオブジェクトのことである。例えば、立体オブジェクトは、コンテンツC1の記述にCSS3(Cascading Style Sheets 3)を使用するのであれば、perspectiveプロパティにnone以外の値を指定したり、transform-styleプロパティにpreserve-3dを指定したりすることにより実現される。勿論、立体オブジェクトは上記以外の方法で実現されてもよい。
端末装置100は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行する。そして、撮像部150の起動が許可されると、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P13をコンテンツC22の背面に表示する(状態D21)。図5の例では、撮像画像P13は、ユーザがアウトカメラ151で風景を撮像した画像となっている。ユーザが表示領域A3内の立体オブジェクトT12をフリック或いはスワイプすると、立体オブジェクトT12は回転する(状態D22)。ユーザが、風景に適した角度になるよう立体オブジェクトを回転させ、保存ボタンB11を押すと、端末装置100は、記憶部に、コンテンツC23が重畳した状態の撮像画像P13を保存する。また、ユーザが投稿ボタンB12を押すと、端末装置100は、所定の情報サービス(例えば、SNS)に、コンテンツC23が重畳した状態の撮像画像P13を投稿する。
本実施形態によれば、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P13にコンテンツC23を重畳させて表示する。このため、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、コンテンツC22に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理について述べたが、以下、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100を備える配信システム1の構成を説明する。
図6は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図6に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図6に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、コンテンツを見るユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツの情報を取得する。メインコンテンツに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、コンテンツC21、C22、C23等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にメインコンテンツの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にインストールされた各種アプリ(例えば、ポータルアプリ、ニュースアプリ、オークションサイト、天気予報アプリ、ショッピングアプリ、ファイナンス(株価)アプリ、路線検索アプリ、地図提供アプリ、旅行アプリ、飲食店紹介アプリ、ブログ閲覧アプリ等)に表示する情報を端末装置100に配信する装置である。或いは、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、アプリのデータそのものを配信するサーバであってもよいし、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図7は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図8は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図8に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC21、C22、C23等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図8に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」〜「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図8の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図2〜図5で示したコンテンツC21、C22、C23であってもよい。また、図8では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の対価(課金額)が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツ(複数の広告コンテンツ)を1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC21、C22、C23の表示領域A3の配置位置や、コンテンツC21、C22、C23の配置位置の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1の上端を基準とした表示領域A3の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。なお、表示指示には、中央領域A2の設定値が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図7に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図7に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25〜配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受け付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、コンテンツC1、C4が検索アプリの画面や検索ページである場合には、ユーザにより指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
なお、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協働して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協働して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図9は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図9に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32は、コンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTMLファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図9に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、アプリのデータの取得要求を受け付ける。メインコンテンツがウェブページの情報なのであれば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、メインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のメインコンテンツの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したメインコンテンツの情報を端末装置100に配信する。このとき、メインコンテンツの情報には、制御情報が含まれていてもよい。
制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。また、制御情報は、Java(登録商標)、Swift、C言語、C++等のプログラミング言語で記載され、コンパイル等されたプログラム(例えば、アプリそのもの)であってもよい。なお、最終的に端末装置100がプログラムを実行できるのであれば、制御情報は、コンパイルされたプログラムでなくてもよい。その他、制御情報は、インタプリタ言語(例えば、スクリプト言語)、機械言語、或いは中間言語の形式で提供されるデータ(プログラム)であってもよい。
なお、制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC21、C22、C23の表示領域A3の配置位置や、コンテンツC21、C22、C23の配置位置の情報が含まれていてもよい。例えば、表示指示には、コンテンツC1の上端を基準とした表示領域A3の位置や大きさ等を示す情報が含まれていてもよい。なお、表示指示には、中央領域A2の設定値が含まれていてもよい。また、表示指示には、他のページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図10は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部160と、を備える。なお、図10に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部160の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、アプリケーションのデータが格納されている。アプリケーションのデータは、ウェブブラウザのデータであってもよい。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、各種情報を表示するディスプレイ141を備える。ディスプレイ141は、端末装置100の画面であり、メインディスプレイである。ディスプレイ141は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、表示装置(以下、画面という。)は入力部120と一体であってもよい。出力部140は、制御部160の制御に従って、画面に画像を表示する。
撮像部150は、画像(動画或いは静止画)を撮像するための撮像装置(カメラ)である。撮像部150は、CCD(Charged-coupled devices)センサやCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサ等の撮像素子により構成される。撮像部150は、アウトカメラ151とインカメラ152とを備える。アウトカメラ151は、端末装置100の背面側(ディスプレイ141が設置された面の反対側の面)に設置されるメインカメラである。インカメラ152は、端末装置100の背面側(ディスプレイ141が設置された面)に設置されるサブカメラである。
制御部160は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部160は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部160は、図10に示すように、表示部161と、表示制御部162と、記録制御部163と、投稿制御部164と、を備える。制御部160を構成するブロック(表示部161〜投稿制御部164)はそれぞれ制御部160の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部160は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示部161は、撮像部150を有する端末装置100の画面に第1のコンテンツを表示する。
表示制御部162は、第1のコンテンツ内の所定の領域(例えば、広告領域等、第1のコンテンツ内の一部領域)に、撮像部150で撮像した撮像画像(第1の画像)を、撮像画像上に第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。
また、撮像画像は、撮像部150が現在撮像しているリアルタイムの動画像である。表示制御部162は、動画像を、動画像上に第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。
また、表示制御部162は、ユーザの操作に応じて、撮像部150を起動するための処理を開始し、撮像部150が起動した後、撮像部150で撮像した撮像画像を第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。
また、表示制御部162は、第1のコンテンツに配置された第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、撮像部150を起動するための処理を開始し、撮像部150が起動した後、撮像部150で撮像した撮像画像を第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。
また、表示制御部162は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。
また、表示制御部162は、第1のコンテンツのスクロールにより所定の領域が画面上の所定の表示領域に位置したタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。
また、表示制御部162は、他のコンテンツからの遷移により第1のコンテンツが画面に表示されたタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。
また、表示制御部162は、所定の領域に表示された第2のコンテンツに対してユーザが所定の操作を行った場合に、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。
また、表示制御部162は、第2のコンテンツとして第1のオブジェクトを含むコンテンツを表示する。
また、表示制御部162は、撮像画像に映る第2のオブジェクトの大きさに基づいて所定の領域に表示する第1のオブジェクトの大きさを判別する。
また、表示制御部162は、第2のコンテンツとしてコンテンツ内に所定の形状の透過領域を有する画像(第2の画像)を表示する。このとき、表示制御部162は、ネットワークを通じて得た撮影画像に基づき作成された画像(第2の画像)を第2のコンテンツとして表示してもよい。また、表示制御部162は、リアルタイムの映像に基づき作成された画像(第2の画像)を第2のコンテンツとして表示してもよい。
また、撮像部150は少なくともインカメラを有する。表示制御部162は、インカメラで撮像した撮像画像を、撮像画像上に第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。
また、表示制御部162は、ユーザの操作に応じて、第1のコンテンツを拡大或いは縮小することなく、所定の領域内の撮像画像及び第2のコンテンツの一方を拡大或いは縮小する。
また、表示制御部162は、第2のコンテンツとしてユーザの操作により回転する立体オブジェクトを含むコンテンツを表示する。
記録制御部163は、第1のコンテンツに配置された第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている撮像画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の撮像画像を記憶手段に保存する。
記録制御部163は、第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている撮像画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の撮像画像を静止画として保存する。
撮像画像は、撮像部150が現在撮像しているリアルタイムの動画像である。そして、記録制御部163は、第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている動画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の動画像を動画として保存する。
投稿制御部164は、第1のコンテンツに配置された第2の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている撮像画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の撮像画像を、ネットワークを使った所定の情報サービスに投稿する。
投稿制御部164は、第2のコンテンツを特定するタグ情報を付与した撮像画像を投稿する。このとき、タグ情報は、第2のコンテンツの広告情報(例えば、商品名、サービス名、提供企業名等)であってもよい。
〔6.メインコンテンツの構成例〕
次に、出力部140に表示されるメインコンテンツの構成例について説明する。以下、図2〜図5に示したコンテンツC1を例にメインコンテンツの構成例を説明する。コンテンツC1は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置された配置面(例えば、アプリの画面)である。コンテンツC1、C4は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであってもよい。この場合、コンテンツC1は、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
コンテンツC1は、スマートデバイス用に最適化されたメインコンテンツ(例えば、アプリの画面やウェブページ)である。本実施形態では、コンテンツC1の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、コンテンツC1は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域の縦方向の長さより長い。コンテンツ表示領域は、メインコンテンツが表示される領域である。図1の例では、符号のA1で示した領域がコンテンツ表示領域である。コンテンツC1はコンテンツ表示領域A1に対してスクロール可能である。
コンテンツC1には、複数のコンテンツがタイル状に配置されている。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。コンテンツC1に配置されるコンテンツは、動画、静止画、テキストデータ等であってもよい。コンテンツC1は、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
コンテンツC1は、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、コンテンツC1は、ユーザの操作によりコンテンツの表示態様を変更可能である。
なお、コンテンツC1には、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、コンテンツC1には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、コンテンツC1を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、コンテンツC1にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、メインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
〔7.広告コンテンツの配置例〕
次に、広告コンテンツの配置例について説明する。以下、図2〜図5に示したコンテンツC21、C22、C23を例に広告コンテンツの配置例を説明する。
コンテンツC21、C22、C23は、例えば、一部に透過領域を有するコンテンツである。図2に示すコンテンツC21は、透過領域となった背景の中央に時計のオブジェクトが配置されたコンテンツである。図4に示すコンテンツC22は、コンテンツ内に所定の形状の透過領域を有する画像のコンテンツである。図5に示すコンテンツC23は、透過領域となった背景の中央に車の立体オブジェクトが配置されたコンテンツである。本実施形態では、コンテンツC21、C22、C23の横方向の長さは、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、本実施形態では、コンテンツC2、C3、C5は、縦方向の長さが、端末装置100のコンテンツ表示領域A1の縦方向の長さと同じ或いは短い。
図2〜図5の例では、コンテンツC21、C22、C23は、いずれも、表示領域A3に固定されている。なお、本実施形態では、表示領域A3はコンテンツC21、C22、C23と同じ大きさである。コンテンツC21、C22、C23の背面側には撮像画像P11〜P13が配置される。そのため、ユーザはコンテンツC21、C22、C23の透過領域を通じて撮像画像P11、P12、P13を視認可能である。コンテンツC21、C22、C23及び撮像画像P11、P12、P13は、コンテンツC1のスクロールとともに移動する。
〔8.端末装置の処理フロー〕
次に、図11を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図11は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にメインコンテンツ(例えば、コンテンツC1)の配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からメインコンテンツを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたメインコンテンツに広告コンテンツの取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツのリクエスト(配信要求)を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか判別する(ステップS13)。広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。広告コンテンツを受信している場合(ステップS13:Yes)、端末装置100は、受信したコンテンツを画面に表示する(ステップS14)。このとき、端末装置100は、メインコンテンツとともに広告コンテンツ(例えば、コンテンツC21、C22、或いはC23)も画面に表示する。
次に、端末装置100は、カメラの起動条件を満たしたか判別する(ステップS15)。例えば、端末装置100は、コンテンツC1の表示領域A3(広告領域)の一部或いは全部が画面に表示されたか(インビューしたか)判別する。そして、広告領域がインビューしたら、端末装置100は、カメラの起動の許可を求める表示M1を画面に出力する。出力に応じて、ユーザがカメラの起動を許可する操作を行ったら、端末装置100は、カメラの起動条件が満たされたと判別する。カメラの起動条件を満たしていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS20に処理を進める。
撮像部150の起動条件を満たした場合(ステップS15:Yes)、端末装置100は、撮像部150の起動処理を実行する(ステップS16)。撮像部150が起動したら、端末装置100は、撮像部150で撮像された撮像画像を表示領域A3に表示する(ステップS17)。このとき、端末装置100は、撮像画像上に広告コンテンツが重畳した状態で撮像画像を表示領域A3に表示する。
続いて、端末装置100は、表示領域A3に対する操作が行われたか判別する(ステップS18)。例えば、端末装置100は、表示領域A3に表示されている第2のコンテンツの拡大操作(例えば、ピンチアウト)、縮小操作(例えば、ピンチイン)が行われたか判別する。或いは、端末装置100は、表示領域A3に表示されている画像の保存操作或いは投稿操作が行われたか判別する。表示領域A3に対する操作が行われていない場合(ステップS18:No)、端末装置100は、ステップS20に処理を進める。
表示領域A3に対する操作が行われた場合(ステップS18:Yes)、端末装置100は、操作に対応する処理を実行する(ステップS19)。例えば、第2のコンテンツの拡大操作或いは縮小操作が行われた場合、端末装置100は、第2のコンテンツの拡大或いは縮小を実行する。表示領域A3に表示されている画像の保存操作或いは投稿操作が行われた場合、端末装置100は、表示領域A3に表示されている画像の保存或いは投稿を実行する。
続いて、端末装置100は、リンクのタップ等、ユーザにより遷移操作(例えば、ページの遷移操作)が行われたか判別する(ステップS20)。遷移操作が行われていない場合(ステップS20:No)、端末装置100は、ステップS18に処理を戻す。遷移操作が行われた場合(ステップS20:Yes)、端末装置100は、メインコンテンツのリクエストを送信する(ステップS21)。リクエストの送信が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11〜S21の処理を繰り返す。
〔9.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔9−1.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、第1のコンテンツ(例えば、コンテンツC1)をメインコンテンツ、第2のコンテンツ(例えば、コンテンツC21、C22、C23)を広告コンテンツとした。しかし、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、メインコンテンツ及び広告コンテンツに限られない。第1のコンテンツ及び第2のコンテンツはいずれも配置面上のコンテンツであってもよい。このとき、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは、広告コンテンツ以外のコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは静止画や立体オブジェクトを含むコンテンツに限られず、例えば、動画やテキスト情報を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは静止画、動画、立体オブジェクト、テキスト情報を含むコンテンツに限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツは、音声を含むコンテンツであってもよい。また、第1のコンテンツ及び所定のコンテンツは、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
〔9−2.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30がメインコンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報を広告配信サーバ20から広告コンテンツの情報とともに受信してもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から受信した制御情報に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC1、C4の表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。アプリケーションのプログラムデータは、コンテンツ配信サーバ等のサーバから配信されたものであってもよい。この場合、アプリケーションのプログラムデータそのものを制御情報とみなすことが可能である。
〔9−3.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図7に示した広告配信サーバ20は、例えば、図9に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からメインコンテンツの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないメインコンテンツを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをコンテンツC1と共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔9−4.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログを取ってもよい。また、広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のコンテンツC1の表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)の再生が開始する前にコンテンツC1の表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、スクロール操作により広告コンテンツが何度も表示された場合や、広告コンテンツの再生が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ったと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが画面から消去された後、再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔9−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたコンテンツC1に対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがコンテンツC1に対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるコンテンツC1の表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にコンテンツC1に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるコンテンツC1においては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってコンテンツC1の表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作を行ったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、コンテンツC1の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるコンテンツC1に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔9−6.その他〕
上述の実施形態では、コンテンツC1(第1のコンテンツ)は、1つの広告領域(表示領域A3)を有していたが、コンテンツC1は複数の広告領域を有していてもよい。複数の広告領域には、それぞれ、透過領域を有する広告コンテンツが配置されていてもよい。そして、広告コンテンツの背面側には、撮像部150で撮像された撮像画像が配置されてもよい。
また、上述の実施形態では、第2のコンテンツ及び撮像画像は、いずれも、コンテンツC1(第1のコンテンツ)上の表示領域A3に固定されていたが、第2のコンテンツ及び撮像画像は必ずしもコンテンツC1に固定されなくてもよい。例えば、第2のコンテンツ及び撮像画像は端末装置100の画面に固定されてもよい。
図12は、変形例に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図12の例では、コンテンツC24が第2のコンテンツであり、撮像画像P14が撮像部150で撮像された撮像画像である。コンテンツC24は、透過領域となった背景の中央にオブジェクトT11が配置された広告コンテンツである。撮像画像P14は、オブジェクトT21を撮像した画像である。図12の例では、コンテンツC24は、画面中のコンテンツ表示領域A1と同じ大きさとなっている。コンテンツC24はコンテンツC1の背面側に位置している。コンテンツC24は、画面中のコンテンツ表示領域A1に固定されており、コンテンツC1がスクロールしても移動しない。また、図12の例では、コンテンツC1の表示領域A3は透過領域となっており、ユーザは、表示領域A3を通じてコンテンツC24の一部を視認可能である。
端末装置100は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行する。そして、撮像部150の起動が許可されると、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P14をコンテンツC24の背面に表示する(状態D31)。図5の例では、撮像画像P14は、コンテンツ表示領域A1と同じ大きさである。撮像画像P14は、画面中のコンテンツ表示領域A1に固定されており、コンテンツC1がスクロールしても移動しない。
ユーザがコンテンツC1をスクロールすると表示領域A3は移動する(状態D32)。上述したように表示領域A3は透過領域である。表示領域A3が移動することにより、コンテンツC24が重畳した撮像画像P14の視認可能な部分が変わる。ユーザがコンテンツC1をスクロールすることで、コンテンツC24が重畳した撮像画像P14の全体を把握可能である。端末装置100はユーザの操作に応じてコンテンツC25或いは撮像画像P14を拡大或いは縮小してもよい。
ユーザが、保存ボタンB11を押すと、端末装置100は記憶部にコンテンツC24が重畳した状態の撮像画像P14を保存する。また、ユーザが投稿ボタンB12を押すと端末装置100は所定の情報サービス(例えば、SNS)にコンテンツC24が重畳した状態の撮像画像P14を投稿する。
本変形例においても、ユーザの好奇心を刺激することができるので、端末装置100は、コンテンツC24に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
なお、図12の例では、第2のコンテンツ及び撮像画像の双方が端末装置100の画面に固定されたが、撮像画像のみが端末装置100に固定されてもよい。
図13は、変形例に係る端末装置100にコンテンツが表示された様子を示す図である。図13の例では、コンテンツC25が第2のコンテンツであり、撮像画像P15が撮像部150で撮像された撮像画像である。コンテンツC25は、透過領域となった背景の中央にオブジェクトT13が配置された広告コンテンツである。オブジェクトT13は広告対象であるメガネのオブジェクトである。オブジェクトT13は立体オブジェクトであってもよい。撮像画像P15は、オブジェクトT23を撮像した画像である。オブジェクトT23は人の上半身の一部であり、例えば、ユーザがインカメラ152を使って撮像したユーザ自身の顔である。
図13の例では、コンテンツC25は、コンテンツC1の表示領域A3と同じ大きさである。コンテンツC25は、コンテンツC1の前面側に位置している。コンテンツC25は、表示領域A3に固定されており、コンテンツC1がスクロールした場合に、コンテンツC1とともに移動する。また、図13の例では、コンテンツC1の表示領域A3は透過領域となっている。
端末装置100は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行する。そして、撮像部150の起動が許可されると、端末装置100は、撮像部150で撮像した撮像画像P15をコンテンツC1の背面に表示する(状態D41)。図13の例では、撮像画像P15は、コンテンツ表示領域A1と同じ大きさである。撮像画像P14は、画面中のコンテンツ表示領域A1に固定されており、コンテンツC1がスクロールしても移動しない。
ユーザがコンテンツC1をスクロールすると表示領域A3とともにコンテンツC25は移動する(状態D42)。表示領域A3が移動することにより、撮像画像P15の視認可能な部分が変わる。また、表示領域A3が移動することにより、コンテンツC25の撮像画像P15上の重畳位置が変わる。端末装置100はユーザの操作に応じてコンテンツC25或いは撮像画像P15を拡大或いは縮小してもよい。
ユーザが、コンテンツC25の撮像画像P15上の位置を最適な位置に合わせ、保存ボタンB11を押すと、端末装置100は記憶部にコンテンツC25が重畳した状態の撮像画像P15を保存する。また、ユーザが投稿ボタンB12を押すと端末装置100は所定の情報サービス(例えば、SNS)にコンテンツC25が重畳した状態の撮像画像P15を投稿する。
本変形例においても、ユーザの好奇心を刺激することができるので、端末装置100は、コンテンツC24に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
なお、第2のコンテンツはユーザによって変更してもよい。例えば、端末装置100は、広告配信サーバ20に第2のコンテンツを要求する際に、ユーザの識別情報を広告配信サーバ20に送信する。広告配信サーバ20は識別情報に係るユーザの属性情報(例えば、サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)を他のサーバから取得可能に構成されており、識別情報に係るユーザの属性情報に基づいて第2のコンテンツとする広告コンテンツを判別する。例えば、広告配信サーバ20は、識別情報に係るユーザが男性の場合は、男性用の衣類に関するコンテンツを第2のコンテンツとして配信し、識別情報に係るユーザが女性の場合は、女性用の衣類に関するコンテンツを第2のコンテンツとして配信する。端末装置100は広告配信サーバ20から配信されたコンテンツを第1のコンテンツの所定の領域に表示する。
また、第2のコンテンツは端末装置100が位置する場所によって変更してもよい。例えば、端末装置100は、GPS(Global Positioning System)センサ等の現在位置取得のための装置(位置取得手段)を備える。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20に第2のコンテンツを要求する際に、端末装置100の現在位置を広告配信サーバ20に送信する。広告配信サーバ20は、端末装置100の現在位置の情報に基づいて第2のコンテンツとする広告コンテンツを判別する。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100の現在位置が東京都の場合は、東京都の企業の広告コンテンツを第2のコンテンツとして配信し、端末装置100の現在位置が大阪府の場合は、大阪府の企業の広告コンテンツを第2のコンテンツとして配信する。端末装置100は広告配信サーバ20から配信されたコンテンツを第1のコンテンツの所定の領域に表示する。
また、上述の実施形態では、撮像部150の起動する場合に、端末装置100は、ユーザの許可を求める処理を実行するものとしたが、必ずしもユーザの許可を求める処理を実行しなくてもよい。この場合、端末装置100は、コンテンツC1が画面に表示されたと同時に表示領域A3に撮像部150で撮像した撮像画像を表示してもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部160)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔10.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図14に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図14は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部160の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔11.効果〕
上述したように、本実施形態の情報表示プログラムを実行する端末装置100は、撮像部150を有する端末装置100の画面に第1のコンテンツを表示する。そして、端末装置100は、第1のコンテンツ内の所定の領域(例えば、広告領域等、第1のコンテンツ内の一部領域)に、撮像部150で撮影した第1の画像を、第1の画像上に第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。これにより、第2のコンテンツが重畳した第1の画像にユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
第1の画像は、撮像部150が現在撮影しているリアルタイムの動画像である。端末装置100は、動画像を、動画像上に第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。これにより、第2のコンテンツが重畳した動画像にユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、ユーザの操作に応じて、撮像部150を起動するための処理を開始し、撮像部150が起動した後、撮像部150で撮影した第1の画像を第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。これにより、第1にコンテンツがカメラを勝手に使用したという感覚をユーザに与えることを防ぐことができる。結果として、ユーザに不快感を与えないので、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、所定のタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。これにより、ユーザに不快感を与えないので、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第1のコンテンツのスクロールにより所定の領域が画面上の所定の表示領域に位置したタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。ユーザに不快感を与えないので、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、第2のコンテンツが表示されている所定の領域にユーザの関心を集めることができる。結果として、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることもできる。
端末装置100は、他のコンテンツからの遷移により第1のコンテンツが画面に表示されたタイミングで、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。ユーザに不快感を与えないので、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、所定の領域に表示された第2のコンテンツに対してユーザが所定の操作を行った場合に、撮像部150の起動の許可をユーザに求めるための出力を実行し、撮像部150の起動を許可する旨のユーザの操作があった場合に撮像部150を起動する。ユーザに不快感を与えないので、端末装置100は、第1のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第1のコンテンツに配置された第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている第1の画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の第1の画像を記憶手段に保存する。これにより、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている第1の画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の第1の画像を静止画として保存する。これにより、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
第1の画像は、撮像部150が現在撮影しているリアルタイムの動画像である。端末装置100は、第1の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている動画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の動画像を動画として保存する。これにより、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第1のコンテンツに配置された第2の操作手段へのユーザの操作に応じて、所定の領域に表示されている第1の画像であって第2のコンテンツが重畳した状態の第1の画像を、ネットワークを使った所定の情報サービスに投稿する。これにより、面白いものを見てもらいたいというユーザの承認欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。また、所定の情報サービスを通じて第2のコンテンツが拡散されるので、第2のコンテンツの宣伝効果を高めることもできる。
端末装置100は、第2のコンテンツを特定するタグ情報を付与した第1の画像を投稿する。タグ情報は、例えば、第2のコンテンツの広告情報である。これにより、投稿された第1の画像を見た者は、第1の画像に付されたタグ情報に基づいて、第2のコンテンツの情報を取得できる。結果として、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第2のコンテンツとして第1のオブジェクトを含むコンテンツを表示する。これにより、ユーザの好奇心が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第1の画像に映る第2のオブジェクトの大きさに基づいて所定の領域に表示する第1のオブジェクトの大きさを判別する。これにより、よい画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第2のコンテンツとしてコンテンツ内に所定の形状の透過領域を有する画像を表示する。これにより、面白い画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、ネットワークを通じて得た撮影画像に基づき作成された第2の画像を第2のコンテンツとして表示する。れにより、面白い画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、リアルタイムの映像に基づき作成された第2の画像を第2のコンテンツとして表示する。れにより、面白い画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
撮像部150は少なくともインカメラ152を有する。そして、端末装置100は、インカメラ152で撮影した第1の画像を、第1の画像上に第2のコンテンツが重畳した状態で表示する。これにより、面白い画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、ユーザの操作に応じて、第1のコンテンツを拡大或いは縮小することなく、所定の領域内の第1の画像及び第2のコンテンツの一方を拡大或いは縮小する。これにより、よい画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
端末装置100は、第2のコンテンツとしてユーザの操作により回転する立体オブジェクトを含むコンテンツを表示する。これにより、よい画像を撮ろうとするユーザの欲求が刺激されるので、端末装置100は、第2のコンテンツに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、表示部は、表示手段や表示回路に読み替えることができる。同様に、表示制御部は、表示制御手段や表示制御回路に読み替えることができる。