以下に、本願に係る情報表示装置、配信装置、情報表示方法および情報表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示装置、配信装置、情報表示方法および情報表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.端末装置100の一例〕
まず、図1を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100が実行する処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る端末装置の一例を示す図である。図1では、端末装置100によって、ウェブページC10と、複数の画像C21〜C25と、コンテンツC26とが表示される例を示す。
図1に示した端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の出力部130を有する。なお、端末装置100には、タッチパネルが採用されているものとする。すなわち、端末装置100の利用者は、指や専用ペンで出力部130の表示面をタッチすることにより各種操作を行う。
ウェブページC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述されたウェブページである。なお、以下の説明では、ウェブページC10は、いわゆるポータルサイトのウェブページであるものとする。また、ウェブページC10は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブページC10は、縦方向の表示サイズが、端末装置100が有する出力部130の縦方向の表示サイズよりも長いウェブページであるものとする。
なお、ウェブページC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツであってもよい。かかる場合、ウェブページC10に配置される各タイルの大きさや配置位置は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。なお、ウェブページC10は、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述されたウェブページであってもよい。このようなウェブページC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれる。
多視点画像C20は、複数の画像C21〜C25を含むコンテンツであり、例えば、広告にかかるコンテンツである。各画像C21〜C25は、ウェブページC10と共に表示されるコンテンツであり、例えば、広告に係る画像である。例えば、各画像C21〜C25は、同一の被写体を段階的に異なる視点位置であって、被写体との距離が同程度の視点位置から撮像した画像であって、表示サイズが端末装置100の画面よりも小さい画像である。
図1に示す例では、画像C21は、女性の顔部分を右側から撮像した画像である。また、画像C22は、女性の顔部分を右斜め前から撮像した画像である。また、画像C23は、女性の顔部分を正面から撮像した画像である。また、画像C24は、女性の顔部分を左斜め前から撮像した画像である。また、画像C25は、女性の顔部分を左側から撮像した画像である。すなわち、画像C21〜C25は、女性の顔部分を注視点として、被写体と視点位置との距離を同程度に保ちながら、視点位置を女性の左側から右側へと段階的に移動させながら、女性の顔を撮像した複数の画像である。
コンテンツC26は、利用者が多視点画像C20を選択した際に画面上に表示されるコンテンツであり、例えば、画像C21〜C25と同様の広告にかかるコンテンツである。図1に示す例では、コンテンツC26は、多視点画像C20に含まれる各画像C21〜C25の被写体(以下、多視点画像C20の被写体と記載する場合がある。)の全体を正面から撮像した画像であり、端末装置100の画面と同じ表示サイズの画像である。なお、コンテンツC26は、動画像であってもよい。また、コンテンツC26は、多視点画像C20の被写体とは異なる被写体を含む画像や動画像であってもよく、広告に関連する文字等が含まれる画像であってもよい。
なお、多視点画像C20およびコンテンツC26は、図1に示す態様に限定されるものではない。例えば、多視点画像C20およびコンテンツC26は、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ウェブページC10に係る情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、多視点画像C20およびコンテンツC26は、いわゆる広告関連の情報を含むコンテンツのみならず、利用者に興味を抱かせ、かかる多視点画像C20またはコンテンツC26に含まれる情報、または、かかる多視点画像C20またはコンテンツC26と関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く知らせるものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。
端末装置100は、ウェブページC10の配信を受けると、広告に係るコンテンツの配信を行う広告配信サーバ20に配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から広告に係るコンテンツとして、画像C21〜C25およびコンテンツC26の配信を受けると、ウェブページC10を表示するとともに、画像C21をウェブページC10とともに表示する。
〔2.端末装置100が実行する処理〕
ここで、従来技術では、ウェブページC10のスクロール操作が行われた際に、所定のコンテンツを表示する領域を拡大した。しかしながら、かかる従来技術では、コンテンツ領域の拡大に伴い、ウェブページの表示領域が狭くなるので、利用者がウェブページを注視している場合は、コンテンツに対する利用者の印象が悪化し、コンテンツに係る情報の訴求効果が適切に発揮できない場合がある。
そこで、端末装置100は、以下の表示変更処理を行う。まず、端末装置100は、ウェブページC10と、多視点画像のうち画像C21が配置された領域とを並べて表示する。そして、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に従って、ウェブページC10の表示態様を変更するとともに、画像C21を被写体に対する視点位置が異なる画像C22に切り替える。
例えば、端末装置100は、ウェブページC10に対して上方向のスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10を上方向にスクロールさせるとともに、画像C21を画像C22に切り替える。また、端末装置100は、ウェブページC10に対して上方向のスクロール操作が継続して行われると、スクロール操作が行われている間、画像C21〜C25のうち表示される画像を順次切り替える。例えば、端末装置100は、画像C22を画像C23に切り替え、画像C23を画像C24に切り替え、画像C24を画像C25に切り替える。
また、端末装置100は、ウェブページC10に対して下方向のスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10を下方向にスクロールさせるとともに、各画像C21〜C25を、上方向のスクロール操作が行われた際とは逆に、順次切り替える。具体的には、端末装置100は、ウェブページC10に対して下方向のスクロール操作が行われている間、画像C25を画像C24に切り替え、画像C24を画像C23に切り替え、画像C23を画像C22に切り替え、画像C22を画像C21に切り替える。
このように、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に従って、表示する画像を視点が異なる画像に切り替えるので、利用者の視界に視差を生じさせることができる。この結果、端末装置100は、多視点画像C20が表示される領域の広さを拡大せずとも、利用者の注意を無意識的に、ウェブページC10から多視点画像C20に向けさせることができる。このため、端末装置100は、利用者の印象を悪化させることなく、多視点画像C20に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、多視点画像C20に対して注意を向けた利用者が、多視点画像C20が表示される領域をタップした場合、すなわち、多視点画像C20を選択した場合は、コンテンツC26を画面全体に表示する。また、端末装置100は、利用者がコンテンツC26を選択した場合は、所定のランディングページを表示する。この結果、端末装置100は、利用者に対し、多視点画像C20やコンテンツC26に係る情報を利用者に対して印象付けることができる。このため、端末装置100は、多視点画像C20やコンテンツC26に係る情報の訴求力を向上させることができる。
〔2−1.多視点画像C20について〕
ここで、端末装置100は、利用者に対して視差を表示させることができるような複数画像を切り替えるのであれば、任意の態様で画像の切り替えを表示することができる。例えば、端末装置100は、画像C21〜C25を別個の画像データとして取得し、スクロール操作に従って、画像C21〜C25の切り替えを行ってもよい。
また、端末装置100は、多視点画像C20として、画像C21〜C25を横一列または縦一列に並べた一つの画像データの配信を受付け、かかる多視点画像C20のうち、表示される領域を操作に応じて切替えることで、画像C21〜C25の切り替えを行ってもよい。例えば、端末装置100は、画像C21〜C25を横一例に配置された画像を多視点画像C20として取得した場合は、多視点画像C20のうち、画像C21が配置された領域を表示する。そして、端末装置100は、スクロール操作が行われた場合は、多視点画像のうち表示される領域を、画像C21が配置された領域から画像C22が配置された領域に切替えることで、表示される画像を画像C21から画像C22に切替えてもよい。なお、かかる処理は、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)スプライト等の技術により実現されてもよい。
また、上述した例では、女性を撮影した複数の画像を画像C21〜C25とする例について説明したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、多視点画像C20に含まれる画像の被写体は、人物、物、風景等であってもよく、広告対象の写真や広告文、企業ロゴ等が含まれていてもよい。また、多視点画像C20に含まれる画像は、CG(Computer Graphics)等の仮想的な被写体を含む画像であってもよい。すなわち、画像に含まれる被写体は、現実、仮想の別を問わず、また、単数、複数の別を問わない。
また、多視点画像C20に含まれる画像は、被写体に対する視点が異なる画像ではなく、視点を中心として注視点を段階的に変更した画像であってもよい。例えば、多視点画像C20は、視点を移動させることなく、視点の周囲にある風景等を、段階的に回転しながら撮影した複数の画像であってもよい。
また、多視点画像C20は、撮影対象となった人物の服や持ち物の色彩や柄がそれぞれ異なる複数の画像であってもよい。また、多視点画像C20は、視点の軌跡が円形を描くような画像ではなく、視点の軌跡が任意の直線、曲線を描くような複数の画像であってもよい。すなわち、多視点画像C20は、段階的に視点が異なる画像等、順次切り替えを行った際に利用者に対して視差を生じさせ得る画像であれば、任意の画像を適用できる。
また、多視点画像C20に含まれる画像は、例えば、視点を移動させながら、被写体を撮影した動画から切り出すことで作成された画像であってもよい。また、多視点画像C20に含まれる画像は、実際に撮影された画像だけではなく、例えば、いくつかの画像から物体の全体像を推定し、推定した全体像を異なる視点から描画した画像であってもよい。
なお、以下の説明では、多視点画像C20に係る情報と、コンテンツC26に係る情報とは、同一の広告に係る情報であるものとするが、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、多視点画像C20に係る情報と、コンテンツC26に係る情報とは、異なる広告に係る情報であってもよい。
〔2−2.端末装置100が実行する処理の一例〕
以下、図1を用いて、端末装置100が実行する表示変更処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が実行する表示変更処理の一例を第1状態〜第6状態に分けて説明する。
まず、端末装置100は、ウェブページC10と、多視点画像C20と、コンテンツC26との配信を受付ける。かかる場合、端末装置100は、図1の第1状態に示すように、ウェブページC10と、多視点画像C20のうち画像C21とを表示する。
ここで、端末装置100は、利用者の指F10により上方向のスクロール操作を受付けた場合は、スクロール操作に従って、ウェブページC10を上方向にスクロールさせる。また、端末装置100は、スクロール操作に従って、多視点画像C20を表示する位置を移動させることなく、画像C21を視点位置が異なる画像C22に切替える。この結果、端末装置100は、図1の第2状態に示すように、ウェブページC10と画像C22とを表示する。
また、端末装置100は、利用者の指F10により上方向のスクロール操作が継続された場合は、表示する画像を順次切り替える。すなわち、端末装置100は、スクロール操作に従って、被写体に対する視点位置を順次切り替える態様で、被写体を表示する。例えば、端末装置100は、図1の第3状態に示すように、ウェブページC10を上方向にスクロールさせつつ、画像C22を画像C23に切り替える。同様に、端末装置100は、スクロール操作が継続された場合は、図1の第4状態に示すように、画像C23を画像C24に切り替える。また、端末装置100は、スクロール操作が継続された場合は、図1の第5状態に示すように、画像C24を画像C25に切り替える。
ここで、端末装置100は、利用者が下向きのスクロール操作を行った場合は、画像C21〜C25のうち表示される画像を、上向きのスクロール操作が行われた場合とは逆の順で切り替える。例えば、端末装置100は、図1に示す第5状態において下方向のスクロール操作を行った場合は、スクロール操作に従って、画像C25、画像C24、画像C23、画像C22、画像C21の順に表示される画像を替えることで、図1に示す第4状態、第3状態、第2状態、第1状態へと表示態様を変更する。
また、端末装置100は、画像C21〜C25のいずれかを利用者が選択した場合は、画面全体にコンテンツC26を表示する。例えば、端末装置100は、図1の第5状態に示すように、利用者の指F10が、画像C25が表示された領域を選択した場合は、図1の第6状態に示すように、画面全体にコンテンツC26を表示する。そして、端末装置100は、利用者がコンテンツC26を選択した場合は、コンテンツC26の表示を終了し、表示を元に戻す。例えば、端末装置100は、コンテンツC26が選択された場合は、第6状態から第5状状態へと表示態様を変更する。
ここで、コンテンツC26には、所定のウェブページ(いわゆるランディングページ)へのリンクが設定されていてもよい。かかる場合、端末装置100は、利用者がコンテンツC26を選択した場合は、画像C21〜C25やコンテンツC26に撮像された商品の販売ページ等、多視点画像C20やコンテンツC26に対応するランディングページを表示する。なお、端末装置100は、いずれかの画像C21〜C25が選択された場合は、コンテンツC26を表示することなく、選択された画像に対応するランディングページの表示を行ってもよい。
このように、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に従って、ウェブページC10の表示態様を変更するとともに、画像C21を、被写体に対する視点が異なる画像C22に切り替える。この結果、端末装置100は、ウェブページC10の操作時に、ウェブページC10とは異なる領域に視差を生じさせる結果、利用者の注意を多視点画像C20に向けることができる。この結果、端末装置100は、多視点画像C20に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔2−3.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示変更処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した表示変更処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
また、端末装置100は、ウェブページC10や多視点画像C20、コンテンツC26の配信と同時に、上述した表示変更処理を実行させる制御情報の配信を受け付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示変更処理を行う。以下、このような制御情報に従って、図1に示す表示変更処理を実行する端末装置100等について説明する。なお、以下の説明では、多視点画像C20、コンテンツC26は、広告に係るコンテンツであるものとし、広告コンテンツと記載する場合がある。
〔3.配信システムの構成〕
以下、上記した表示処理を実現する端末装置100等について説明する。まず、図2を用いて、実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。図2に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
端末装置100は、ウェブページを閲覧する利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置100は、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。端末装置100は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を取得し、取得したウェブページC10を表示する。また、端末装置100は、ウェブページC10とともに後述する取得命令が含まれる場合には、広告配信サーバ20から多視点画像C20を取得し、取得した多視点画像C20のうち、所定の画像が含まれる領域をウェブページC10とともに表示する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、多視点画像C20やコンテンツC26等の広告に係るコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する。)として広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、多視点画像C20に配置される複数の画像C21〜C25を広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10は、コンテンツC26として、静止画像や、動画像や、テキストデータや、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告配信サーバ20に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から利用者と広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、配信対象となる広告コンテンツの表示態様を指示する制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により記述される。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページC10を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページC10を端末装置100に配信する。なお、コンテンツ配信サーバ30は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。
ここで、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページC10には、取得命令が含まれる。例えば、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURL等が取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20から多視点画像C20やコンテンツC26を広告コンテンツとして取得する。
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像、ウェブページとともに表示される動画像等である。
〔4.広告配信サーバの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。図3に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
ここで、図4は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。図4に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、広告データベース24は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、多視点画像C20やコンテンツC26等、広告に係るコンテンツを示す。なお、図4では「広告コンテンツ」に「C20」〜「C60」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、共通する情報を利用者に伝えようとする個別の画像、動画像、音声と画像、テキストデータ、ゲームのデータ、ゲーム形式の広告等、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
ここで、広告データベース24には、広告コンテンツとして、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25が、一つの画像として登録される。例えば、図5は、実施形態にかかる多視点画像の一例を説明する図である。例えば、広告データベース24には、画像C21〜C25が横一列に配置されたひとつの画像データが多視点画像C20として登録される。かかる場合、広告配信サーバ20は、多視点画像C20を端末装置100に配信する。そして、端末装置100は、スクロール操作に従って、多視点画像C20のうち表示される領域を切替えることで、ウェブページC10とともに表示する画像の切替えを行う。
図4に戻り、説明を続ける。広告データベース24には、広告コンテンツとして、多視点画像C20やコンテンツC26の他にも、多視点画像のうち表示する領域を指定する情報と、各コンテンツをどのような表示態様で表示するかを指示する制御指示が登録される。例えば、図4に示す例では、多視点画像C20の名称として「0〜199、200〜399、400〜599、600〜799、800〜999」といった名称が付与されている。かかる名称に含まれる数値は、多視点画像C20のうち表示する領域を示す情報であり、例えば、多視点画像C20のうち、左下の頂点を原点とした際に、どの範囲を表示するかを示す情報である。
例えば、図4に示す多視点画像C20の名称は、横方向に「0〜199」ピクセルまでが第1の画像(例えば、画像C21)、「200〜399」ピクセルまでが第2の画像(例えば、画像C22)、「400〜599」ピクセルまでが第3の画像(例えば、画像C23)、「600〜799」ピクセルまでが第4の画像(例えば、画像C24)、「800〜999」ピクセルまでが第5の画像である旨を示す。かかる名称は、例えば、広告主端末10が多視点画像C20を登録する際に、利用者によって設定される。
なお、多視点画像C20の名称は、多視点画像C20を広告データベース24に登録する際に広告配信サーバ20が自動で付与するものであってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25を別個の画像データとして取得する。かかる場合、広告配信サーバ20は、画像C21〜C25を配置した多視点画像C20を生成するとともに、各画像C21〜C25の表示サイズから各画像C21〜C25が配置された位置を特定し、特定した位置を示す数値を多視点画像C20の名称として設定してもよい。
制御指示には、多視点画像C20を表示する際、どの範囲を最初に表示するか、どのような態様で表示する範囲を切り替えるか、どのような操作が行われた際に表示する範囲を切り替えるか、選択時にどのような表示を行うか等の情報が含まれている。かかる制御指示は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって任意の設定が行われる。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、多視点画像C20〜C40を広告コンテンツとして入稿した例を示している。また、図4では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。
なお、広告コンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式で広告に係るコンテンツを配信する場合は広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する場合は、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR等が登録される。
図3に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、多視点画像C20と制御指示とを受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、多視点画像C20および制御指示を、広告主IDとを広告データベース24に登録する。
なお、入稿受付部25は、多視点画像C20に含まれる各画像C21〜C25を個別の画像データとして取得した場合は、画像C21〜C25から多視点画像C20を生成するとともに、各画像C21〜C25の表示サイズから、多視点画像C20の名称、すなわち、多視点画像C20のうち表示する領域を指定するための情報を生成する。そして、入稿受付部25は、生成した情報と多視点画像C20とを広告コンテンツとして広告データベース24に登録する。なお、入稿受付部25は、各画像C21〜C25を含む多視点画像C20を一つのデータとして、広告主端末10から取得してもよい。また、入稿受付部25は、各画像C21〜C25のキャリブレーションを自動で実行してもよい。
ここで、入稿受付部25は、広告主から動画像を取得した場合、かかる動画像から被写体に対する視点が段階的に異なる画像を生成し、生成した画像をまとめた多視点画像を広告データベース24に登録してもよい。また、入稿受付部25は、広告主から受け付けた画像等から被写体の形状等を推定し、推定した形状等に基づいて被写体に対する視点が段階的に異なる画像を生成し、生成した画像をまとめた多視点画像を広告データベース24に登録してもよい。なお、かかる推定には、任意の画像処理技術が適用可能である。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置や利用者の属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。そして、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
なお、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、利用者の属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる制御指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した制御指示が示す内容の表示変更処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔5.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。図6に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。
また、配信部35は、ウェブページC10を生成し、生成したウェブページC10を端末装置100に配信する。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC10を受信すると、広告配信サーバ20に対して広告の配信要求を送信し、応答として受信した広告コンテンツを表示する。そして、端末装置100は、利用者の操作に応じて、広告コンテンツを変更する表示変更処理を実行する。
〔6.端末装置の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図7に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示制御部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152からウェブページC10のURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページC10の取得要求を送信する。また、要求部151は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページに取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してウェブページC10の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページC10のURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作の内容を表示制御部153に出力する。
表示制御部153は、受信したウェブページおよび広告コンテンツを出力部130に表示する処理を実行する。例えば、表示制御部153は、制御部150が、広告コンテンツとともに配信される制御情報を実行することで、図7に示すように表示部154、検知部155、切替部156として動作し、表示変更処理を実行する。表示部154、検知部155、切替部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
表示部154は、ウェブページC10と、所定の被写体を含む画像とを表示する。例えば、表示部154は、画像C21〜C25が配置された多視点画像C20を受信すると、多視点画像C20のうち、後述する切替部156から指示された領域をウェブページC10とともに表示する。
また、表示部154は、画面上下方向のスクロール操作が行われた場合は、後述する切替部156からの指示に従って、ウェブページC10をスクロール操作に従ってスクロールさせるとともに、多視点画像C20のうち、表示される領域を表示された画像とは異なる画像が配置された領域に切り替える。
ここで、表示部154は、多視点画像C20に含まれるいずれかの画像C21〜C25が選択された場合は、所定の画像または所定の動画像を含むコンテンツC26を新たに表示する。そして、表示部154は、コンテンツC26が選択された場合は、コンテンツC26の表示を終了し、ウェブページC10と選択された画像とを表示する。なお、表示部154は、多視点画像C20に含まれるいずれかの画像C21〜C25が選択された場合は、コンテンツC26の表示を行うことなく、多視点画像C20に対応するランディングページを表示してもよい。また、表示部154は、選択された画像ごとに異なるランディングページを表示してもよい。また、多表示部154は、コンテンツC26が選択された場合は、所定のランディングページを表示してもよい。
検知部155は、ウェブページC10に対するスクロール操作の検知を行う。例えば、検知部155は、操作制御部152からスクロール操作の内容を取得する。そして、検知部155は、取得したスクロール操作の内容に基づいて、画像をどのように切替えるかを判定する。例えば、検知部155は、取得したスクロール操作の方向が上方向であり、スクロール操作が所定の閾値以上行われた場合は、多視点画像C20のうち表示される領域を、多視点画像C20の左側から右側へと切り替える旨を判定する。また、検知部155は、取得したスクロール操作の方向が下方向であり、スクロール操作が所定の閾値以上行われた場合は、多視点画像C20のうち表示される領域を、多視点画像C20の右側から左側へと切り替える旨を判定する。そして、検知部155は、判定結果を切替部156に通知する。
切替部156は、ウェブページC10に対する操作に応じて、ウェブページC10の表示態様を変更するとともに、表示されている画像を、被写体に対する視点位置が異なり、被写体と視点位置との距離が同程度である画像に切り替える。例えば、切替部156は、画像C21が表示されている際に上方向のスクロール操作が行われた場合は、多視点画像C20のうち表示される領域を、画像C21が配置された領域から画像C22が配置された領域に切り替えるよう表示部154に指示する。
例えば、切替部156は、画像C21〜C25が配置された多視点画像C20を受信すると、多視点画像C20の名称を解析し、多視点画像C20のうち、一番左側に配置された画像C21の領域「0〜199」ピクセルを特定する。そして、表示部154は、多視点画像C20のうち特定した領域、すなわち、画像C21が配置された領域を表示するよう表示部154に指示する。
また、切替部156は、検知部155から多視点画像C20のうち表示される領域を、多視点画像の右側に切り替える旨の判定結果が通知された場合は、多視点画像C20の名称から、表示している領域の右側に配置された領域を特定する。また、切替部156は、検知部155から多視点画像C20のうち表示される領域を、多視点画像の左側に切り替える旨の判定結果が通知された場合は、多視点画像C20の名称から、多視点画像C20のうち表示されている領域の左側に配置された領域を特定する。そして、切替部156は、特定した領域を表示するよう表示部154に指示する。
例えば、切替部156は、多視点画像C20のうち、左側から「0〜199」ピクセルが表示されている際に、上方向のスクロール操作が行われた場合は、多視点画像C20の名称から、表示中の領域「0〜199」ピクセルの右側に配置された領域「200〜399」ピクセルを特定し、特定した領域を表示するよう表示部154に指示する。この結果、切替部156は、画像C21を画像C22に切り替えることができる。また、切替部154は、上方向のスクロール操作が行われている間、同様の処理を実行することで、画像C22を画像C23に、画像C23を画像C24に、画像C24を画像C25に切り替えることができる。
また、切替部156は、多視点画像C20のうち、左側から「200〜399」ピクセルが表示されている際に、下方向のスクロール操作が行われた場合は、多視点画像C20の名称から、表示中の領域「200〜399」ピクセルの左側に配置された領域「0〜199」ピクセルを特定し、特定した領域を表示するよう表示部154に指示する。この結果、切替部156は、画像C22を画像C21に切り替えることとなる。また、切替部154は、下方向のスクロール操作が行われている間、同様の処理を実行することで、画像C25を画像C24に、画像C24を画像C23に、画像C23を画像C22に切り替えることができる。
なお、切替部156は、各画像C21〜C25が個別に配信された場合は、切替先となる画像を表示部154に指示することで、画像の切替を実現してもよい。
〔7.表示変更処理のバリエーション〕
上記では、図1に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示変更処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示変更処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示変更処理は、例えば切替部156による制御により表示部154が各種表示を行うことにより実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔7−1.各画像の表示サイズについて〕
上述した実施形態では、端末装置100は、同じ表示サイズを有する画像C21〜C25を含む多視点画像C20を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、それぞれ異なる表示サイズを有する画像C21〜C25を含む多視点画像C20を表示してもよい。かかる場合、端末装置100は、多視点画像C20のうち、表示対象となる領域に含まれる画像の縦横比の変更、拡大、縮小、トリミング等を行うことで、表示サイズを所定の表示サイズに修正し、表示サイズを修正した画像を表示してもよい。
また、かかる表示サイズの修正は、広告配信サーバ20が実行してもよい。例えば、広告配信サーバ20は、表示サイズがそれぞれ異なる画像C21〜C25の登録を受けつけた際に、任意の画像処理技術により各画像C21〜C25の表示サイズを修正し、表示サイズを修正した各画像C21〜C25を配置した多視点画像C20を生成してもよい。
また、多視点画像C20に含まれる各画像C21〜C25の表示サイズがすべて同一である場合は、多視点画像C20の名称に各画像C21〜C25の表示サイズを含めずともよい。かかる場合、端末装置100は、スクロール操作が行われた際に、多視点画像C20のうち表示される領域を、所定のピクセル数だけ移動させた領域に切り替えることで、表示する画像の切り替えを行うことができる。
なお、上述した例では、多視点画像C20に含まれる各画像C21〜C25の表示サイズを多視点画像C20の名称とした。かかる処理を行った場合、広告配信サーバ20は、端末装置100に対して配信するデータを削減できるので、端末装置100が多視点画像C20を表示するまでの時間を削減することができる。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、広告配信サーバ20は、多視点画像20に含まれる各画像C21〜C25の表示サイズを示す情報を、多視点画像C20とは個別に配信してもよい。
〔7−2.多視点画像の表示サイズについて〕
上述した例では、端末装置100は、スクロール操作に従って、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25の切り替えを行い、多視点画像C20が選択された場合は、コンテンツC26を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、表示サイズが画面と同じ画像を表示し、スクロール操作に応じて、画像の切り替えを行ってもよい。
ここで、端末装置100は、表示サイズが画面と同じ画像を表示した場合、ウェブページC10を表示できなくなる。そこで、端末装置100は、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25の一部のみを表示してもよい。すなわち、端末装置100は、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25のうち、いずれかの画像の一部を表示し、スクロール操作に応じて、多視点画像C20のうち表示される領域を、表示された画像とは異なる画像の一部に切り替える。そして、端末装置100は、画像が選択された場合は、多視点画像C20が表示される表示領域の広さを段階的に拡大し、選択された画像の全体を表示してもよい。
以下、図8を用いて、端末装置100が、多視点画像に含まれる画像の一部を表示する処理の一例について説明する。図8は、実施形態に係る端末装置が多視点画像に含まれる画像の一部を表示する処理の一例を示す図である。例えば、図8に示す例では、端末装置100は、ウェブページC10と、複数の画像C31〜C35を含む多視点画像C30との配信を受け付ける。
ここで、多視点画像C30は、図5に示した多視点画像C20と同様に、広告に係る画像C31〜C35が横方向に配置された1つの画像である。また、画像C31〜C35は、表示サイズが端末装置100の画面と同じサイズの画像である。具体的には、各画像C31〜C35は、被写体との距離が同一の視点位置であって、段階的に異なる視点位置から同一の被写体を撮影した複数の画像である。例えば、画像C31〜C35は、女性の全体像を、段階的に異なる視点から撮影した画像である。
かかる多視点画像C30の配信を受け付けた場合、端末装置100は、以下の処理を実行する。まず、端末装置100は、図8中の第1状態に示すように、ウェブページC10を表示するとともに、多視点画像C30に含まれる画像C31のうち、上端から所定の領域の範囲のみを表示する。かかる状態において、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作に応じて、ウェブページC10をスクロールさせるとともに、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C31のうち上端から所定の領域の範囲から、画像C32のうち上端から所定の領域の範囲に切り替える。同様に、端末装置100は、スクロール操作に応じて、多視点画像C30のうち表示される領域を、表示されている画像とは異なる画像の一部に切り替える。
かかる処理の結果、端末装置100は、スクロール操作に応じて、画像C31〜C35のうち、上端から所定の領域を順次切り替える。なお、かかる処理を行った際に端末装置100が表示する画像の具体例については、図1中の第1状態から第5状態に示す例と同様であるものとし、図示を省略する。
ここで、利用者が多視点画像C30のうち表示されている領域を利用者が選択した場合は、利用者の興味がウェブページC10ではなく、多視点画像C30に移ったものと考えられる。そこで、端末装置100は、多視点画像C30のうち表示されている領域を利用者の指F10が選択した場合は、多視点画像C30の表示領域の広さを段階的に拡大する。
例えば、端末装置100は、図8の第1状態に示すように、画像C31の一部が表示されている領域を利用者の指F10が選択した場合は、図8の第2状態に示すように、ウェブページC10の表示領域の広さを縮小するとともに、多視点画像C30の表示領域を徐々に拡大し画像C31のうち表示される領域の広さを拡大する。そして、端末装置100は、図8の第3状態に示すように、多視点画像C30の表示領域の広さを画面全体まで拡大し、画像C31の全体を表示する。
また、端末装置100は、多視点画像C30に含まれるいずれかの画像の全体が表示されている際に、かかる画像に対する操作が行われた場合は、多視点画像C30のうち表示される領域を、表示されている画像が配置された領域から、他の画像が配置された領域に切り替える。例えば、端末装置100は、図8の第3状態において、利用者の指F10が上方向のスクロール操作を行った場合は、図8の第4状態に示すように、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C31が配置された領域から画像C32が配置された領域に切り替える。
また、端末装置100は、上方向のスクロール操作が継続された場合は、図8の第5状態に示すように、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C32が配置された領域から画像C33が配置された領域に切り替え、さらにスクロール操作が継続された場合は、図8の第6状態に示すように、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C33が配置された領域から画像C34が配置された領域に切り替える。また、図示を省略したが、端末装置100は、さらに上方向のスクロール操作が継続された場合は、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C34が配置された領域から画像C35が配置された領域に切り替える。なお、端末装置100は、図1に示す例と同様に、利用者が下方向のスクロール操作を行った場合は、画像C35〜C31の順に、表示される画像を切り替える。
なお、図8に示す例では、端末装置100は、表示サイズが画面と同じ画像C31〜C35を表示したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、表示サイズが画面よりも小さい画像C31〜C35を表示してもよい。かかる場合、端末装置100は、例えば、画像C31の一部とウェブページとを表示する。そして、端末装置100は、画像C31が選択された場合は、画像C31の表示領域の広さを徐々に拡大し、画像C31の全体と、ウェブページC10とを並べて表示する。
かかる対応において、端末装置100は、ウェブページC10が表示された領域でスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10をスクロールさせるとともに画像C31を画像C32に切り替える。一方、端末装置100は、画像C31が表示された領域でスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10をスクロールさせずに、画像C31を画像C32に切り替える。
なお、端末装置100は、多視点画像C30の表示領域の広さを拡大する前と後とで、画像を切り替えるための操作を変更してもよい。例えば、端末装置100は、多視点画像C30の表示領域を拡大していない場合は、上下方向のスクロール操作に応じて画像の切り替えを行い、多視点画像C30の表示領域を拡大した場合は、左右方向のスクロール操作に応じて画像の切り替えを行ってもよい。また、端末装置100は、多視点画像C30の表示領域を拡大した場合は、上下方向のスクロール操作でウェブページC10のスクロールのみを行い、左右方向のスクロール操作が画像の切り替えを行ってもよい。
また、端末装置100は、多視点画像C30の表示領域を拡大した際に、利用者が多視点画像C30を選択した場合は、多視点画像C30の表示領域の広さを元の広さ(例えば、図8に示す第1状態)まで段階的に縮小してもよい。また、端末装置100は、多視点画像C30の表示領域を拡大した際に、利用者が多視点画像C30を選択した場合は、多視点画像に対応するランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、選択された際に表示された画像に応じて、異なるランディングページを表示してもよい。
このように、端末装置100は、多視点画像C30に含まれる画像C31の一部をウェブページC10とともに表示する。そして、端末装置100は、表示されている画像C31が選択された場合は、画像C31の全体が表示されるまで表示領域を拡大する。このため、端末装置100は、利用者の印象を悪化させることなく、画像C31に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔7−3.多視点画像のダウンロードについて〕
上述した例では、端末装置100は、表示サイズが画面と同じ画像C31〜C35を含む多視点画像C30を表示した。しかしながら、かかる多視点画像C30は、多視点画像C20よりもデータ量が多いため、端末装置100と広告配信サーバ20との通信状況によっては、表示されるまでの時間が多視点画像C30よりも増加する。
そこで、端末装置100は、ウェブページC10の配信とともに、多視点画像C20の配置を受け付け、ウェブページC10とともに、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25を表示する。また、端末装置100は、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25を選択した場合は、多視点画像C30を広告配信サーバ20から取得し、多視点画像C20を多視点画像C30に切り替える。そして、端末装置100は、図8に示した表示変更処理を実現してもよい。
例えば、図9は、実施形態に係る端末装置が多視点画像を取得するタイミングの一例を説明する図である。図9に示す場合、端末装置100は、ウェブページC10と、画像C21〜C25を含む多視点画像C20との配信を受付ける。かかる場合、端末装置100は、図9の第1状態に示すように、ウェブページC10と多視点画像C20のうち、画像C21が配置された領域とを表示する。
そして、端末装置100は、利用者の指F10により、ウェブページC10に対して上方向のスクロール操作が行われた場合は、多視点画像C20のうち表示される領域を、画像C21が配置された領域から画像C22が配置された領域に切替える。この結果、端末装置100は、図9の第2状態に示すように、画像C21を画像C22に切替える。
ここで、端末装置100は、利用者の指F10が多視点画像C20を選択した場合は、広告配信サーバ20に多視点画像C30の配信要求を送信する。そして、端末装置100は、多視点画像C30を取得した場合は、多視点画像C30に含まれる各画像C31〜C35のうち、選択された画像と対応する画像を特定する。例えば、端末装置100は、画像C22が選択された場合は、画像C22と対応する(すなわち、画像C22と同じ画像を一部に含む)画像C32を特定する。
そして、端末装置100は、多視点画像C20を、多視点画像C30のうち特定した画像(例えば、画像C32)の上端から所定の範囲に切替える。そして、端末装置100は、図9の第3状態に示すように、画像C32の全体が表示されるまで、多視点画像C30の表示領域の広さを徐々に拡大する。その後、端末装置100は、多視点画像C30に対するスクロール操作に応じて、多視点画像C30のうち表示される領域を切替える。例えば、端末装置100は、多視点画像C30のうち画像C32が配置された領域を表示する際に、スクロール操作が行われた場合は、図9の第4状態に示すように、画像C32を画像C33に切替える。
なお、端末装置100は、利用者がバックグランドでのデータ通信を許可する場合、ウェブページC10と多視点画像C20に含まれる画像C21とを表示した際に、バックグラウンドで多視点画像C30を取得し、利用者が多視点画像C20を選択した際に、多視点画像C20を多視点画像C30に切替えてもよい。
〔7−4.表示領域の拡大について〕
上述した実施形態では、多視点画像C30に含まれる画像の一部を表示し、利用者が画像を選択した際に、選択された画像の全体が表示されるまで表示領域を拡大した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、多視点画像C30に含まれる画像の一部とウェブページC10の下端が表示されている際に、上方向のスクロール操作が行われた場合は、かかるスクロール操作に従って、ウェブページC10をスクロールさせるとともに、多視点画像C30の表示領域の広さを拡大してもよい。
例えば、図10は、実施形態に係る端末装置が表示領域を拡大する処理の一例を示す図である。例えば、端末装置100は、ウェブページC10と多視点画像C30との配信を受付けた場合は、図10の第1状態に示すように、画像C31の一部とウェブページC10とを表示する。また、端末装置100は、ウェブページC10に対して上方向のスクロール操作が行われた場合は、多視点画像C30のうち表示される領域を順次切り替える。
かかる処理の結果、例えば、端末装置100は、図10の第2状態に示すように、ウェブページC10の下端と、画像C35の一部とを表示する。かかる状態において、ウェブページC10に対し上方向のスクロール操作が行われた場合は、端末装置100は、図10の第3状態に示すように、ウェブページC10を上方向にスクロールさせるとともに、ウェブページC10の表示領域の広さを縮小し、画像C35の表示領域を拡大する。また、端末装置100は、図10の第3状態において利用者の指F10が画面から離れた場合は、ウェブページC10の表示領域の広さと、画像C35の表示領域の広さとを、元の状態(例えば、図10の第2状態)まで戻す。
なお、端末装置100は、ウェブページC10の下端が表示されている際に、上方向のスクロール操作が行われた場合は、多視点画像C30を所定の画像に切替え、かかる画像の表示領域を拡大してもよい。例えば、端末装置100は、図10の第2状態に示すように、ウェブページC10に対し上方向のスクロール操作が行われた場合は、端末装置100は、図10の第4状態に示すように、ウェブページC10を上方向にスクロールさせるとともに、画像C35を「ただいまセール中!今すぐアクセス!」等といった広告文が配置された画像C37に切替え、画像C37の表示領域を拡大してもよい。また、端末装置100は、多視点画像C30を画面上部に配置した際、ウェブページC10の上端が表示されている際に下方向のスクロール操作が行われた場合に、多視点画像C30の表示領域の広さを拡大してもよい。
〔7−5.多視点画像のスクロールについて〕
また、上述した実施形態では、端末装置100は、スクロール操作に従って、ウェブページC10をスクロールさせるとともに、多視点画像C20、C30の表示位置を固定したまま、画像の切り替えを行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10が有する所定の枠内に、多視点画像C30に含まれる画像を配置する。そして、端末装置100は、スクロール操作に従って、ウェブページC10をスクロールさせるとともに、所定の枠の移動に従って、多視点画像C30に含まれる画像の表示位置を変更させつつ、画像を切替えてもよい。
例えば、図11は、実施形態に係る端末装置がスクロール操作に従って多視点画像を表示する位置を変更する処理の一例を示す図である。例えば、端末装置100は、図11の第1状態に示す例では、画像が配置される領域とテキストが配置される領域とを有するタイルが複数配置されたウェブページC10を表示する。かかる場合において、端末装置100は、多視点画像C30のうち画像C31の一部と、多視点画像C30に係るテキストとの組を、ウェブページC10が有するいずれかのタイル内に表示する。すなわち、端末装置100は、ウェブページC10が有するレイアウトに揃えて、多視点画像C30を表示する。
ここで、端末装置100は、利用者の指F10により上方向のスクロール操作が行われた場合は、図11の第2状態に示すように、ウェブページC10を上方向にスクロールさせるとともに、タイルの移動に従って、多視点画像C30の表示位置を上方向に移動させる。また、端末装置100、タイル内に配置された画像C31の一部を、画像C32の一部に切替える。
また、端末装置100は、上方向のスクロール操作が継続して行われた場合は、図11の第3状態〜第5状態に示すように、ウェブページC10を上方向にスクロールさせるとともに、タイルの移動に従って、多視点画像C30の表示位置を移動させつつ、画像の切り替えを行う。すなわち、端末装置100は、図11の第3状態に示すように、画像C32の一部を画像C33の一部に切替え、図11の第4状態に示すように、画像C33の一部を画像C34の一部に切替え、図11の第5状態に示すように、画像C34の一部を画像C35の一部に切替える。
なお、端末装置100は、図11に示す第1状態〜第5状態のいずれかにおいて、多視点画像C30の一部が表示された領域や、多視点画像C30の一部が配置されたタイルを利用者が選択した場合は、表示されている画像の全体が表示されるまで、多視点画像C30の表示領域を拡大してもよく、所定のランディングページや所定のコンテンツ等を表示してもよい。
〔7−6.多視点画像の時間軸について〕
また、上述した実施形態では、端末装置100は、同一の被写体に対する視点位置が異なる複数の画像を含む多視点画像C20、C30を表示した。ここで、多視点画像C20、C30に含まれる画像は、視点位置が異なる複数のカメラを用いて同一のタイミングで撮影された画像であってもよく、一つ又は複数のカメラを用いて、視点位置を変更しながら異なるタイミングで撮影された画像であってもよい。すなわち、多視点画像C20、C30に含まれる画像は、被写体に対する視点位置が異なり、かつ、被写体における時系列が異なる写真であってもよい。
例えば、図12は、時系列が異なる画像を含む多視点画像の一例を示す図である。例えば、図12には、多視点画像C30と同様に、女性を被写体とし、それぞれ被写体に対する視点位置が異なる画像C41〜C45を有する多視点画像C40の一例を記載した。ここで、多視点画像C40に含まれる画像C41〜C45は、左腕を徐々に上方向に挙げる女性を、視点位置をずらしながら順次撮影した画像である。
具体的に説明すると、画像C41は、左腕をまだ挙げていない女性を右側から撮影した画像である。また、画像C42は、左腕を少し上に挙げた女性を右斜め前から撮影した画像である。また、画像C43は、左腕を水平方向まで上に挙げた女性を正面から撮影した画像である。また、画像C44は、左腕を水平方向よりも少し上に挙げた女性を左斜め前から撮影した画像である。また、画像C44は、左腕をさらに上に挙げた女性を左側から撮影した画像である。
すなわち、多視点画像C40に含まれる各画像C41〜C45は、被写体に対する視点位置と、被写体における時系列とをずらしながら撮影した画像である。端末装置100は、係る多視点画像C40の配信を受付けた場合、ウェブページC10のスクロール操作に従って、画像C41〜C45の切り替えを行う。この結果、端末装置100は、多視点画像C40に対して興味を持った利用者に対し、時系列が異なる複数の画像を表示するので、多視点画像C40に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔7−7.多視点画像の構成について〕
上述した例では、端末装置100は、被写体に対する視点位置を水平方向に移動させた複数の画像を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、被写体に対する視点位置を垂直方向に移動させた複数の画像を表示してもよい。また、端末装置100は、被写体に対する視点位置を水平方向および垂直方向に移動させた複数の画像を表示してもよい。すなわち、端末装置100は、3次元の各軸方向に異なる視点位置から被写体を撮影した複数の画像を含む多視点画像を表示してもよい。
また、端末装置100は、被写体に対する視点位置を水平方向に移動させた複数の画像を横方向に並べて配置し、表示被写体に対する視点位置を垂直方向に移動させた複数の画像を垂直方向に並べて配置した多視点画像を表示してもよい。例えば、図13は、視点位置が各軸方向に異なる画像を配置した多視点画像の一例を説明する図である。
例えば、図13に示す例では、車両を被写体とし、視点位置と被写体との距離を一定に保ちつつ、視点位置を水平方向に移動させた複数の画像をX軸方向に並べて配置し、視点位置を垂直方向に移動させた複数の画像をY軸方向に並べて配置した多視点画像C50の一例を記載した。また、以下の説明では、多視点画像C50に含まれる各画像を、多視点画像C50の左下を原点として各画像が配置された位置(X、Y)で表すものとする。
例えば、図13に示す例では、多視点画像C50は、被写体と同じ高さで、視点位置を水平方向に移動させながら撮影した画像を画像(0、0)〜(4、0)として有する。また、多視点画像C50は、被写体の斜め上方向で、視点位置を水平方向に移動させながら撮影した画像を画像(0、1)〜(4、1)として有する。また、多視点画像C50は、被写体の上方向から、視点位置を回転させながら撮影した画像を画像(0、2)〜(4、2)として有する。
なお、係る画像(0、0)〜(4、2)は、カメラの位置を移動させながら被写体を撮影した画像であってもよく、回転する被写体を水平方向、斜め上方向、上方向に配置したカメラで撮影した画像であってもよい。また、係る画像(0、0)〜(4、2)は、一つのカメラで撮影した画像であってもよく、複数の画像で撮影した画像であってもよい。
かかる多視点画像C50の配信を受付けた端末装置100は、例えば、以下の処理を実行する。まず、端末装置100は、画像(0、0)を表示する。そして、端末装置100は、利用者が横方向のスクロール操作を行った場合は、スクロール操作に従って、画像(0、0)を画像(0、1)に、画像(0、1)を画像(0、2)に、画像(0、2)を画像(0、3)に、画像(0、3)を画像(0、4)に切替える。すなわち、端末装置100は、利用者が横方向のスクロール操作を行った場合は、スクロール操作に従って、表示された画像を、視点位置が水平方向に異なる画像に切替える。
また、端末装置100は、利用者が縦方向のスクロール操作を行った場合は、スクロール操作に従って、画像(0、0)を画像(1、0)に、画像(1、0)を画像(2、0)に切替える。すなわち、端末装置100は、利用者が横方向のスクロール操作を行った場合は、スクロール操作に従って、表示された画像を、視点位置が垂直方向に異なる画像に切替える。
また、端末装置100は、利用者が横方向のスクロール操作を行い、画像(0、0)を画像(0、1)に切替えた後で、利用者が縦方向のスクロール操作を行った場合は、画像(0、1)を画像(1、1)に切替える。このような表示変更処理を行うことで、端末装置100は、利用者が希望する位置から被写体を撮影した画像を表示することができる。この結果、端末装置100は、多視点画像C50に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔7−8.多視点画像に含まれる画像について〕
上述した例では、端末装置100は、静止画像を含む多視点画像C20〜C50を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、多視点画像C20〜C50が含む画像は、それぞれ異なる視点から撮影された動画像であってもよい。かかる場合、例えば、端末装置100は、ウェブページC10とともに、所定の視点位置から撮影した動画像を表示し、ウェブページC10のスクロール操作が行われた場合は、所定の視点位置とは異なる視点位置から撮影した動画像に切替えればよい。
また、端末装置100は、動画像の切り替えを行う場合は、切替元となる動画像のうち再生中のフレームを特定し、切替先となる動画像のうち特定したフレームと対応するフレームの次のフレームから再生を行ってもよい。このような処理を実行することで、端末装置100は、利用者が選択した視点から撮影した動画像を表示することができる。
なお、端末装置100は、動画像と画像とを含む多視点画像を表示してもよく、音声、テキスト、その他任意の情報を含むコンテンツを含む多視点画像を表示してもよい。また、多視点画像C20〜C50には、任意の数の画像が含まれてもよい。
〔7−9.その他〕
端末装置100は、上述した任意の処理を適宜組み合わせて、表示変更処理を実行してもよい。かかる組合せは、広告配信サーバ20に広告コンテンツを登録する際、広告主が任意に設定することができる。そして、広告配信サーバ20は、広告主が設定した処理の組合せを端末装置100に実行させる制御情報を生成し、生成した制御情報を端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、上述した任意の処理を広告主の設定に応じて組合せ、実行することができる。
〔8.端末装置100の処理フロー〕
次に、図14を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図14は、実施形態に係る端末装置が実行する表示変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図14に示す例では、端末装置100は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページC10の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を受信する(ステップS101)。次に、端末装置100は、配信されたウェブページC10に取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して配信要求を送信する(ステップS102)。次に、端末装置100は、多視点画像C20を受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、端末装置100は、多視点画像C20を受信していないと判定した場合は(ステップS103:No)、再度ステップS103を実行する。
また、端末装置100は、多視点画像C20を受信した場合は(ステップS103:Yes)、ウェブページC10と多視点画像C20に含まれる画像C21とを表示する(ステップS104)。そして、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作が検出されたか否かを判定する(ステップS105)。
ここで、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作が検出された場合は(ステップS105:Yes)、スクロール操作に応じて、ウェブページを移動させるとともに(ステップS106)、スクロール操作に応じて、表示中の画像を視点位置が異なる画像に切替える(ステップS107)。そして、端末装置100は、異なるウェブページに移動したか否かを判定し(ステップS108)、移動した場合は(ステップS108:Yes)、処理を終了する。
一方、端末装置100は、異なるウェブページに移動していない場合は(ステップS108:No)、ステップS105を再度実行する。また、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作が検出されなかった場合は(ステップS105:No)、ステップS105を再度実行する。
〔9.変形例〕
上記では、図1や図8〜図11に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示変更処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示変更処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示変更処理は、例えば切替部156が表示部154を制御することにより実現される。
〔9−1.表示変更処理のトリガについて〕
上述した実施形態では、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作や、多視点画像C20〜C50に対するスクロール操作に応じて、表示する画像を視点位置が異なる画像に切替えた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、端末装置100の傾きや端末装置100に与えられた衝撃等、物理センサ140が測定した端末装置100の物理的な状態に応じて、ウェブページC10の操作が行われる場合、かかる物理的な状態に応じて、画像の切り替えを実行してもよい。また、端末装置100は、多視点画像C30〜C50に含まれる画像の全体を表示している場合は、端末装置100の物理的な状態に応じて、画像の切り替えを実行してもよい。
〔9−2.広告について〕
上述した例では、端末装置100が、広告に係る多視点画像C20やコンテンツC26を表示する例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。すなわち、多視点画像C20やコンテンツC26は、広告に係るコンテンツに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に代えてゲームコンテンツを表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツを多視点画像C20〜C50として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS(Cascading Style Sheets)等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に多視点画像を表示して、表示変更処理を実行してもよい。また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、多視点画像C20〜C50を表示し、上述した表示変更処理を実行してもよい。
〔9−3.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20が多視点画像C20とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページとともに受信し、広告配信サーバ20から多視点画像C20とともに制御指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って表示変更処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、ウェブページC10の表示処理や、上述した表示変更処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔9−4.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図3に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に多視点画像C20が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から多視点画像C20を取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20の要求受付部26は、コンテンツ配信サーバ30から多視点画像C20の取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30に多視点画像C20を配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20から取得した多視点画像C20とともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
〔9−5.ログについて〕
ここで、端末装置100は、多視点画像C20〜C50に含まれる画像ごとに、表示されたか否かを示すログや、利用者によって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。また、端末装置100は、各画像C21〜C25の表示回数や選択回数だけではなく、利用者が選択した時間を、画像ごとに測定してもよい。まだ、端末装置100は、画像C31〜C35のうちいずれかの画像を表示されている際に、多視点画像C30の表示領域の広さを拡大したかを示すログを取ってもよい。
例えば、端末装置100は、利用者がウェブページC10に対するスクロール操作を行わずに、ウェブページC10の表示を終了した場合は、多視点画像C20が閲覧されていない旨のログを取得してもよい。一方で、端末装置100は、利用者がウェブページC10に対するスクロール操作を行い、画像C21を画像C22に変更した場合は、画像C21および画像C22が閲覧された旨のログを取得してもよい。また、端末装置100は、利用者が選択した画像がどの画像であるかを示すログを取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、多視点画像C20のインプレッション数やCTRの更新、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、多視点画像C20に含まれる各画像C21〜C25が表示された回数が1回ずつである場合は、利用者が多視点画像C20に興味を有さずに、ウェブページC10をスクロールしたと予測される。一方で、画像C21〜C25のうち、いずれかの画像の表示回数が2回以上である場合は、利用者が多視点画像C20に興味を有し、画像の切り替えを行うため、ウェブページC10を何度もスクロール操作したものと予測される。また、画像C21〜C25が表示された回数を比較することで、どの画像が表示された際に利用者が興味を有したかを予測することができる。このため、多視点画像C20に含まれる各画像C21〜C25の表示回数は、利用者が多視点画像C20に対して興味を有したか否かの指標となりえる。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、利用者が多視点画像C20を選択した場合は、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、画像C21〜C25のいずれを選択したかを通知する。かかる際、ランディングページを配信するサーバは、利用者が選択した画像C21〜C25に応じて、ランディングページに配置するコンテンツを特定し、特定したコンテンツをランディングページに配置するよう端末装置100に指示してもよい。
また、広告配信サーバ20は、ログに基づいて、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25の並びを変更するようリコメンドしてもよい。また、広告配信サーバ20は、多視点画像C20のうち、画像C21〜C25ごとに計数した表示回数に基づく位置に、広告文等のコンテンツを挿入するようリコメンドを行ってもよい。
また、広告配信サーバ20は、画像C31〜C35に利用者が触れた回数や、多視点画像C30の表示領域を拡大したか否か、利用者がウェブページC10を上下にスクロールした回数等に応じて、広告に関する課金額を変更してもよい。また、広告配信サーバ20は、各画像C31〜C35ごとの表示回数を解析することで、利用者が多視点画像C30に興味を持ったか否かを判定し、判定結果に応じた課金を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、画像C31〜C35の表示回数から、利用者がウェブページC10を何度も上下にスクロールさせたと予測できる場合は、多視点画像C30に対して興味を持ったと判定し、課金を行ってもよい。
また、端末装置100は、例えば、多視点画像C30を電子商取引のウェブサイト等で表示した場合は、多視点画像C30のうち表示される画像を何度も切り替えたが、対象となる商品を購入していない旨のログ等を取得してもよい。また、端末装置100は、どの画像が表示された際に購入が行われたかを示すログ等を取得してもよい。
〔9−6.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る多視点画像C20が配置されているウェブページに対して、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、多視点画像C20が配置されているウェブページC10に対して利用者が行うスクロール操作や、ウェブページC10に対するスクロール操作、利用者の選択操作、利用者が多視点画像C20を選択した位置、選択されたコンテンツ、各画像C21〜C25の表示タイミングや表示回数等を記録する。
また、端末装置100は、多視点画像C30に含まれる各画像C31〜C35選択操作や、ウェブページC10をリロードした回数や、多視点画像C20〜C50を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、個別に集計した画像C21〜C25の表示回数、制御情報とともに多視点画像C20を配信した場合と、単一の画像を配信した場合とについて、ウェブページC10に対するスクロール操作の回数や、表示変更処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに多視点画像C20を配信した際にウェブページC10に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う多視点画像C20が表示されるウェブページにおいては、利用者によって多視点画像C20自体がクリックされることにより多視点画像C20の先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、かかるウェブページC10に対して利用者がどれだけ操作を行ったか(つまり、利用者がどれだけ画面の表示態様を変化させたか)という操作履歴自体が利用者の多視点画像C20への興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、利用者がウェブページC10をスクロールさせ画像C21〜C25を変更することで、または、各画像C21〜C25を画面内に配置させた回数や時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う多視点画像C20を表示した際に、多視点画像C20が広く伝えようとする情報、例えば広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る多視点画像C20が表示されるウェブページC10に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う多視点画像C20の表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔9−7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図7に示した要求部151および操作制御部152は統合されてもよい。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9−8.プログラム〕
また、上記してきた実施形態に係る端末装置100、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、例えば、図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、広告配信サーバ20を例に挙げて説明する。図15は、広告配信サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、係るプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部22内のデータ、すなわち広告データベース24が格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。
なお、コンピュータ1000が実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部33の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部32内のデータが格納される。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、ウェブページC10と、所定の被写体を含む画像C21とを表示する。そして、端末装置100は、ウェブページC10に対する操作に応じて、ウェブページC10の表示態様を変更するとともに、画像C21を、被写体に対する視点位置が画像C21とは異なる画像C22に切替える。
この結果、端末装置100は、利用者の視界に視差を生じさせるので、利用者の注意を無意識的に、ウェブページC10から多視点画像C20に向けさせることができる。このため、端末装置100は、利用者の印象を悪化させることなく、多視点画像C20に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
より具体的な例を説明すると、端末装置100は、広告に係る多視点画像C20を表示した場合、広告にかかる多視点画像C20に対する利用者の興味を生じさせることができるので、多視点画像C20が伝えようとする情報、すなわち広告の内容の訴求力を向上させる結果、広告効果を向上させることができる。なお、端末装置100の効果は、広告関係の効果に限定されるものではない。
また、端末装置100は、画像C21と画像C22とが配置された多視点画像C20のうち画像C21が配置された領域とウェブページC10とを表示し、ウェブページC10に対する操作に応じて、ウェブページC10の表示態様を変更するとともに、多視点画像C20のうち表示される領域を、画像C21が配置された領域から画像C22が配置された領域に切替える。このため、端末装置100は、画像C21、C22の配信を個別に受け付けるよりも、広告配信サーバ20に対するリクエストの数を削減できるので、ウェブページC10や画像C21〜C25を表示するまでの時間を削減できる。
また、端末装置100は、多視点画像C30のうち画像C31が配置された領域の一部とウェブページC10とを表示し、ウェブページC10に対する操作に応じて、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C31が配置された領域の一部から画像C32が配置された領域の一部に切替える。このため、端末装置100は、画像C31〜C35の表示サイズが大きい場合にも、ウェブページC10の視認性を悪化させないので、利用者の印象を悪化させることなく、多視点画像C30に注意を向けさせることができる。
また、端末装置100は、多視点画像C30のうち表示されている領域が選択された場合は、表示されている画像の全体が表示されるまで、多視点画像C30の表示領域の広さを段階的に拡大する。このため、端末装置100は、利用者の印象を悪化させることなく、画像C31〜C35の全体を表示することができるので、各画像C31〜C35に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、多視点画像C30の表示領域の広さを拡大した際に、ウェブページC10又は多視点画像C30に対する操作が行われた場合は、多視点画像C30のうち表示される領域を、表示されている画像とは異なる画像が配置された領域に切替える。例えば、端末装置100は、画面上に表示された画像C31を画像C32に切替える。このため、端末装置100は、各画像C31〜C35に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、3次元の各軸方向に異なる視点位置から被写体を撮影した複数の画像を含む多視点画像C50のうち、いずれかの画像が配置された領域を表示する。このため、端末装置100は、利用者が希望する位置から被写体を撮影した画像を表示することができる結果、多視点画像C50に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、選択されると、ランディングページ等の所定のコンテンツに遷移可能な画像C31〜C35を表示する。このため、端末装置100は、多視点画像C30に興味を持った利用者をランディングページに導くことができるので、多視点画像C30やランディングページに係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、画像C21または画像C22が選択された場合は、所定の画像または所定の動画像を含むコンテンツC26を新たに表示する。このため、端末装置100は、多視点画像C20やコンテンツC26に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、多視点画像C20が選択された場合は、多視点画像C20に含まれる画像C21〜C25よりも表示サイズが大きい画像であって、被写体に対する視点位置がそれぞれ異なる画像C31〜C35を含む多視点画像C30を取得し、多視点画像C30のうち画像C31が配置された領域を表示する。そして、端末装置100は、ウェブページC10又は多視点画像C30に対する操作に応じて、多視点画像C30のうち表示される領域を、画像C31が配置された領域から画像C32が配置された領域に切替える。このため、端末装置100は、ウェブページC10が表示されるまでの時間を短縮しつつ、多視点画像C20に興味を持った利用者に対し、多視点画像C20よりもより多くの情報を伝達できる多視点画像C30を表示することができる。この結果、端末装置100は、利用者の印象を悪化させることなく、多視点画像C20、C30に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、画像C21を、画像C21とは被写体に対する視点位置が異なり、かつ、当該被写体と視点位置との距離が同程度である画像C22に切替える。このため、端末装置100は、利用者の視野内に視差を生じさせる結果、利用者の興味を多視点画像C20に向けさせることができる。
また、端末装置100は、画像C41を、画像C41とは被写体に対する視点位置が異なり、かつ、被写体における時系列が異なる画像C42に切替える。このため、端末装置10は、各時系列において異なる視点位置から、動く被写体を表示するといった複雑な対応で、多視点画像C40を表示することができる。このため、端末装置10は、利用者の興味を多視点画像C40に向けさせる結果、多視点画像C40に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、スクロール操作に従って、ウェブページC10をスクロールさせるとともに、画像C21を画像C22に切替える。このように、端末装置100は、ウェブページC10をスクロール操作させた際に、表示変更処理を行う結果、多視点画像C20に興味が無かった利用者に対し、多視点画像C20への気づきを与えるので、多視点画像C20に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、ウェブページC10が有する所定の領域(例えば、タイル)に画像C31を配置して表示し、スクロール操作に従ってウェブページC10をスクロールさせるとともに、画像C31が表示される画面上の位置を変更しつつ、画像C31を画像C32に切替える。このため、端末装置100は、ウェブページC10が有するレイアウトに揃えて、多視点画像C30を表示する場合にも、利用者の意識を多視点画像C30に向けさせる結果、多視点画像C30に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
一方、端末装置100は、スクロール操作に従ってウェブページC10をスクロールさせるとともに、多視点画像C20が表示される位置を変更することなく、画像C21を画像C22に切替えてもよい。かかる場合、例えば、端末装置100は、多視点画像C20をバナーとして表示することができる。
また、端末装置100は、画像C31の一部を表示し、ウェブページC10の端が表示されている際にスクロール操作が行われた場合は、スクロール操作に従って、画像C31の表示領域の広さを拡大する。このため、端末装置100は、画像C31に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。