以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.端末装置の一例〕
まず、図1を用いて、情報表示プログラムを実行する情報表示装置の一例である端末装置100が実行する処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の一例を示す図である。図1では、端末装置100によって、ウェブページC11、動画像C12、およびコンテンツC13とが画面上に表示される例について説明する。なお、以下の説明では、ウェブページC11、動画像C12、およびコンテンツC13をウェブコンテンツC10と総称する場合がある。
また、以下の説明では、ウェブコンテンツC10を画面に表示する際に基準となる位置であり、ウェブコンテンツC10を表示する際に、画面上の最も上側に配置される端をウェブコンテンツC10の上端と記載する。また、ウェブコンテンツC10を画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端をウェブコンテンツC10の下端と記載する。また、ウェブコンテンツC10を画面に表示する際に生じる端のうち、上端および下端に対して左側の端をウェブコンテンツC10の左端と記載し、上端および下端に対して右側の端をウェブコンテンツC10の右端と記載する。
また、以下の説明では、画面のうち、ウェブコンテンツC10を表示する際の基準となる端であり、ウェブコンテンツC10の上側が表示される方向の端を画面の上端と記載し、ウェブコンテンツC10の下側が表示される方向の端を画面の下端と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、ウェブコンテンツC10の上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてウェブコンテンツC10の下端が表示される方向を画面下方向と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、ウェブコンテンツC10の左端が表示される方向を画面左方向と記載し、画面上においてウェブコンテンツC10の右端が表示される方向を画面右方向と記載する。
図1に示した端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面を有する。なお、端末装置100には、タッチパネルが採用されているものとする。すなわち、端末装置100の利用者は、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
ウェブコンテンツC10は、インターネット等のネットワークを介して、端末装置100に配信された各種のコンテンツである。例えば、ウェブページC11は、ニュース等のコンテンツが配置されたウェブページである。なお、ウェブページC11は、他のコンテンツが配置されたウェブページであってもよく、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置された、いわゆるポータルサイトであってもよい。例えば、ウェブページC11は、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述されたウェブページである。
また、ウェブページC11は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツであってもよい。また、ウェブページC11には、広告に関連するコンテンツが配置されたタイルが随時挿入されてもよい。なお、ウェブページC11に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。また、ウェブページC11には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれていてもよい。
ここで、ウェブページC11は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブページC11は、縦方向の表示サイズが、端末装置100が有する出力部120の縦方向の表示サイズ以上となるウェブページであるものとする。
動画像C12は、ウェブページC11とともに表示されるコンテンツであり、動画像を含むコンテンツである。例えば、動画像C12は、インターネットを介して配信されるイベントやスポーツ中継等のライブ映像や録画映像、動画配信サービスを介して配信される映画や番組等の動画像等である。なお、動画像C12が配信される際のデータ形式は、任意のデータ形式が採用可能である。
コンテンツC13は、静止画像等の画像を含むコンテンツであり、例えば、広告に関するコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する。)である。例えば、コンテンツC13は、広告に関する内容のテキストや画像等を含むコンテンツであり、図1に示す例では、複数のロゴが配置された画像を含むコンテンツである。なお、コンテンツC13は、動画像を含むコンテンツであってもよい。
なお、ウェブコンテンツC10は、CSS(Cascading Style Sheets)、Java Script(登録商標)、HTML5、その他の動的なコンテンツを記述可能なスクリプト等により、配置位置や表示位置が設定される結果、利用者の操作等により表示態様が変化するコンテンツであってもよい。例えば、ウェブコンテンツC10は、利用者の操作により表示、消去、拡大、縮小、移動、回転、再生、一時停止等の制御が行われる画像、文字、図形、記号、動画像等を含みうるコンテンツである。なお、ウェブコンテンツC10は、HTMLやXML等で記述されたウェブページであってもよい。
ここで、広告に関するコンテンツとは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ウェブページC11に関する情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、コンテンツC13は、いわゆる広告関連の情報を含むコンテンツのみならず、利用者に興味を抱かせ、ウェブコンテンツC10に含まれる情報、または、コンテンツC13と関連するコンテンツ(例えば、ランディングページや、動画像C12等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対してウェブページC11よりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツをコンテンツC13として適用可能である。
端末装置100は、ウェブページC11と動画像C12との配信を受けると、広告に関するコンテンツの配信を行う広告配信サーバ20に配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から広告に関するコンテンツとして、コンテンツC13の配信を受けると、ウェブページC11と動画像C12とを表示するとともに、後述する表示処理を実行することで、コンテンツC13またはコンテンツC13の一部を表示する。
〔2.端末装置100が実行する表示処理〕
ここで、端末装置100は、広告に対するユーザの関心を引き起こすため、以下の処理を行う。例えば、端末装置100は、動画像C12のうち、所定の条件を満たす領域を特定する特定処理を実行する。そして、端末装置100は、動画像C12のうち、特定された領域(以下、特定領域と記載する場合がある。)にコンテンツC13を配置して表示する表示処理を実行する。
例えば、端末装置100は、画面上に表示される動画像C12のうち、所定の形状や所定の色彩が付された領域を特定領域とする。そして、端末装置100は、表示処理の一例として、特定領域をそのまま表示せずに、背面に配置されたコンテンツを透過させる透過状態に設定することで、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13の一部を特定領域に表示させ、特定領域の動きに合わせてコンテンツC13のうち表示する領域を変更する透過表示処理を実行する。
また、他の例では、端末装置100は、特定領域にコンテンツC13の一部を重畳して表示することで、特定領域の動きに追従するように、コンテンツC13を重畳する位置を変更する重畳表示処理を実行する。
〔2−1.特定処理〕
まず、端末装置100が実行する特定処理について説明する。例えば、端末装置100は、動画像C12の全データ、または、ストリーミング配信を受け付ける。このような場合、端末装置100は、動画像C12として画面上に表示される画像の中から、所定の条件を満たす領域を特定する。例えば、端末装置100は、後述する広告主等によってあらかじめ指定された色彩が付された領域を動画像C12の一部として表示される画像の中から特定する。
また、他の例では、端末装置100は、RGB(Red Green Blue)やグレースケール等といった画像内に含まれる各画素の色彩の差分に基づいて、画像内に含まれる被写体の形状を特定する。そして、端末装置100は、画像内から、所定の条件を満たす形状の被写体が含まれる領域を特定する。例えば、端末装置100は、円形の領域、多角形の領域、人物の全体または一部等、あらかじめ指定された形状の被写体が含まれる領域を特定する。なお、形状が特定される被写体は、現実の被写体である必要はなく、例えば、CG(Computer Graphics)等の仮想的な被写体であってもよい。
ここで、所定の条件を満たす形状とは、厳格に指定された形状である必要はなく、画像ごとに変化しうる形状であってもよい。具体的な例を説明すると、端末装置100は、円形の形状の被写体が動くことにより、画像ごとにその被写体が含まれる領域の形状が変化したとしても、その被写体の形状が円形の形状であると推定される場合には、その被写体が含まれる領域を特定領域としてもよい。
また、例えば、端末装置100は、人物の形状と推定されうる形状が含まれるのであれば、その被写体の形状が画像ごとに変化している場合であっても、その被写体が含まれる領域を特定領域としてもよい。また、例えば、端末装置100は、犬や猫等の動物の形状と推定される形状が含まれる領域を特定してもよい。すなわち、端末装置100は、所定の被写体が含まれると推定される領域を特定領域として特定するのであれば、任意の条件を用いて、特定領域を特定してよい。このような特定処理の結果、端末装置100は、動画像C12の再生と共に、位置や形状が変化する特定領域を特定することとなる。
〔2−2.透過表示処理〕
続いて、端末装置100が実行する表示処理のうち透過表示処理の一例について説明する。例えば、端末装置100は、ウェブページC11と動画像C12とを並べて配置するとともに、動画像C12の背面にコンテンツC13を配置する。そして、端末装置100は、ウェブページC11、動画像C12およびコンテンツC13を画面上に表示する。
また、端末装置100は、動画像C12の再生を開始するとともに、特定処理によって特定された特定領域を透過状態にすることで、コンテンツC13のうち特定領域の背面に配置された領域を、動画像C12として表示される画像の一部として表示する。すなわち、端末装置100は、動画像C12のうち特定された特定領域に、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13の一部を透過させて表示する。この結果、端末装置100は、動画像C12の再生に伴う特定領域の変化に合わせて、コンテンツC13のうち表示される領域を変化させる。
〔2−3.透過表示処理の一例〕
以下、図1を用いて、端末装置100が実行する透過表示処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、ウェブページC11および動画像C12とともに、広告に関するロゴ画像を含むコンテンツC13を表示する透過表示処理の一例を、第1状態〜第6状態に分けて説明する。また、図1に示す例では、動画像C12の表示サイズとコンテンツC13の表示サイズとが同じである例について記載したが、実施形態は、これに限定されるものではない。また、以下の説明では、端末装置100は、特定領域として、円形の被写体が含まれる領域を動画像C12として表示される各画像から特定するものとする。
まず、端末装置100は、ウェブページC11と、動画像C12と、コンテンツC13との配信を受付ける。かかる場合、端末装置100は、動画像C12の上端が画面の上端と接するように動画像C12を配置し、ウェブページC11の上端が動画像C12の下端と接するように、ウェブページC11を配置する。また、端末装置100は、動画像C12の背面にコンテンツC13を配置する。そして、端末装置100は、ウェブページC11と、動画像C12と、コンテンツC13とを表示する。この結果、端末装置100は、第1状態に示すように、動画像C12とウェブページC11とを表示する。
続いて、端末装置100は、動画像C12の再生を開始する。より具体的には、端末装置100は、ネットワークを介してストリーミング配信された動画像C12のデータから、動画像C12として表示される複数の画像を生成し、生成した画像を所定の時間間隔で表示することで、動画像C12を再生する。
ここで、端末装置100は、動画像C12として表示する画像ごとに、円形の被写体が含まれる領域を特定領域として特定する。そして、例えば、端末装置100は、第2状態に示すように、動画像C12として表示される画像に円形の被写体が撮像された領域A01が含まれる場合は、領域A01を特定領域として特定し、領域A01を透過状態にして背面に配置されたコンテンツC13を表示する。
この結果、端末装置100は、第3状態に示すように、動画像C12のうち領域A01に、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13を透過させ、動画像C12とコンテンツC13とを表示することとなる。より具体的には、端末装置100は、動画像C12のうち領域A01に含まれる範囲に、コンテンツC13のうち領域A01と重なる範囲を当てはめて表示することとなる。
また、端末装置100は、動画像C12として表示する画像ごとに特定領域を特定し、特定された特定領域にコンテンツC13のうち特定領域と重なる範囲を当てはめて表示する。この結果、例えば、端末装置100は、動画像C12のうち領域A01が含まれる位置の移動に合わせて、コンテンツC13を当てはめて表示する位置を移動させる。
例えば、端末装置100は、第4状態に示すように、円形の被写体が人物の前面に移動した場合は、人物の一部と円形の被写体が撮像された範囲を透過させ、背面に配置されたコンテンツC13を表示する。また、端末装置100は、第5状態に示すように、円形の被写体が画面右側に移動した場合は、円形の被写体が撮像された範囲を透過させ、背面に配置されたコンテンツC13を表示する。
ここで、第6状態に示す例では、円形の被写体が人物の背面に移動することで、その被写体の一部が人物により隠された画像が表示される。このような画像においては、公知の画像解析技術により、円形の被写体が撮像された範囲と人物が撮像された範囲とをそれぞれ特定し、特定した範囲の差分を特定することで、円形の被写体のみが含まれる範囲を特定することが可能である。そこで、端末装置100は、このような技術を用いて、円形の被写体のみが含まれる領域を透過させることで、第6状態に示すように、人物の背面にコンテンツC13の一部が表示されるといった態様で、動画像C12を再生することができる。
このように、端末装置100は、動画像C12のうち特定領域を透過させ、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13を動画像C12の一部として表示する。この結果、端末装置100は、例えば、ライブストリーミング等により配信された動画像C12の一部を、広告に関するコンテンツC13に置き換えて再生することができる。
例えば、端末装置100は、動画像C12のうち、サッカーのフィールドや野球のバックネット等の所定の色彩が付された領域や、所定の人物が撮像されている領域以外の領域を、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13に置き換えて再生する。この結果、端末装置100は、動画像C12を閲覧する利用者に対し、動画像C12の再生を継続させたまま、コンテンツC13を表示することができる。
〔2−4.重畳表示処理〕
続いて、図2を用いて、端末装置100が実行する表示処理のうち重畳表示処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係る端末装置が実行する重畳表示処理の一例を示す図である。例えば、端末装置100は、ウェブページC11と動画像C12との配信を受付けるとともに、コンテンツC13と同様に広告に関する画像を含むコンテンツC14の配信を受付ける。
このような場合、端末装置100は、ウェブページC11と動画像C12とを並べて配置し、ウェブページC11、動画像C12を画面上に表示するとともに、動画像C12の再生を開始する。そして、端末装置100は、動画像C12として表示される画像のうち、特定処理によって特定された特定領域にコンテンツC14を重畳して表示し、特定領域の移動と共にコンテンツC14を表示する位置を変更する。
例えば、端末装置100は、動画像C12として表示される各画像ごとに特定された特定領域に、コンテンツC14を重ねて表示する。この結果、端末装置100は、動画像C12の再生に伴なう特定領域の変化に従って、コンテンツC14を表示する位置を変更する。すなわち、端末装置100は、所定の条件を満たす被写体の動きに合わせて、コンテンツC14を重ねて表示する位置を変更する。
〔2−5.重畳表示処理の一例〕
続いて、図2を用いて、端末装置100が実行する表示処理のうち重畳表示処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、ウェブページC11および動画像C12とともに、広告に関するロゴ画像を含むコンテンツC14を表示する重畳表示処理の一例を、第1状態〜第6状態に分けて説明する。また、以下の説明では、端末装置100は、特定領域として、円形の被写体が含まれる領域を動画像C12として表示される各画像から特定するものとする。
まず、端末装置100は、ウェブページC11と、動画像C12と、コンテンツC14との配信を受付ける。かかる場合、端末装置100は、第1状態に示すように、動画像C12とウェブページC11とを表示するとともに、動画像C12の再生を開始する。また、例えば、端末装置100は、第2状態に示すように、動画像C12として表示される画像に円形の被写体が撮像された領域A01が含まれる場合は、領域A01を特定領域として特定する。そして、端末装置100は、特定した領域A01にコンテンツC14を重畳して表示する。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC14を領域A01と同相の形状にトリミングし、トリミングした画像の表示サイズを領域A01の表示サイズと同じ大きさに拡縮させた上で、トリミングした画像を領域A01に重ねて表示する。
この結果、端末装置100は、第3状態に示すように、動画像C12のうち領域A01に、コンテンツC14を重ねた画像を動画像C12として表示することとなる。また、端末装置100は、動画像C12として表示する画像ごとに特定領域を特定し、特定された特定領域にコンテンツC14を重ねて表示する。このため、例えば、端末装置100は、領域A01が含まれる位置の移動に従うように、すなわち、被写体の動きに追従するように、コンテンツC14を重ねて表示する位置を移動させる。
例えば、端末装置100は、第4状態に示すように、円形の被写体が人物の前面に移動した場合は、円形の被写体および人物が撮像された範囲にコンテンツC14を重ねて表示し、第5状態に示すように、円形の被写体が画面右側に移動した場合は、被写体の移動に合わせてコンテンツC14を重ねて表示する位置を移動させる。
また、端末装置100は、第6状態に示すように、円形の被写体が人物の背面に移動した場合には、被写体のみが撮像されている領域を領域A01として特定することとなる。この結果、端末装置100は、第6状態に示すように、動画像C12として表示される画像のうち、円形の被写体のみが含まれる領域にコンテンツC14を重ねて表示することで、あたかも人物の背面にコンテンツC14の一部が表示されるといった態様で、動画像C12を再生することができる。
〔2−6.表示処理の適用対象について〕
図1および図2に示す例では、端末装置100は、ライブストリーミング等の動画像C12のうち特定領域を透過させることでコンテンツC13を表示、或いは、特定領域にコンテンツC14を重畳して表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、所定のウェブページまたは広告に関する動画像について、上述した特定処理や表示処理を実行してもよい。
例えば、端末装置100は、動画像C12として、所定の広告に関する動画像を再生するとともに、特定領域に所定のウェブページや広告に関するコンテンツC13、C14を表示してもよい。より具体的な例を説明すると、端末装置100は、ポータルサイト等のウェブページをコンテンツC13として表示するとともに、広告に関する動画像C12をコンテンツC13に重ねて表示する。そして、端末装置100は、動画像C12のうち、所定の条件を満たす領域を透過状態にすることで、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13の一部を動画像C12とともに表示してもよい。また、端末装置100は、広告に関する動画像C12を再生するとともに、動画像C12のうち所定の条件を満たす領域に、広告に関する画像を含むコンテンツを重畳して表示してもよい。
また、端末装置100は、上述した透過表示処理と重畳表示処理とを同時に行ってもよい。例えば、端末装置100は、動画像C12から、透過表示処理の対象とする特定領域と重畳表示処理の対象とする特定領域とをそれぞれ個別に特定する。例えば、端末装置100は、動画像C12として表示される画像のうち、所定の色彩が付された領域を透過表示処理の対象とする特定領域として特定し、所定の形状の被写体を含む領域を重畳表示処理の対象とする特定領域として特定する。
そして、例えば、端末装置100は、透過表示領域の対象として特定した特定領域を透過状態にすることで、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13の一部を表示するとともに、重畳表示処理の対象として特定した特定領域に、コンテンツC14を重畳し、動画像C12とともにコンテンツC13、C14を表示してもよい。すなわち、端末装置100は、任意の態様で、上述した透過表示処理と重畳表示処理とを組み合わせて実行してもよい。
〔2−7.コンテンツの切替について〕
ここで、特定処理により特定した特定領域の大きさによっては、コンテンツC13、C14を想定した態様で表示することができない場合も考えられる。そこで、端末装置100は、特定領域の大きさに応じて、特定領域に表示するコンテンツC13、C14を切替えてもよい。
例えば、端末装置100は、特定領域の広さが所定の閾値よりも広い場合には、特定領域を透過させるとともにコンテンツC13を表示する。一方、端末装置100は、特定領域の広さが所定の閾値よりも狭い場合には、特定領域を透過させるとともに、コンテンツC13とは異なるコンテンツC14を特定領域に表示してもよい。また、例えば、端末装置100は、特定領域の広さが所定の閾値よりも狭い場合には、特定領域を透過させるのではなく、特定領域にコンテンツC14を重畳して表示してもよい。すなわち、端末装置100は、表示するコンテンツや、重畳表示処理と透過表示処理とのいずれを実行するかを特定領域の広さに応じて決定してもよい。
〔2−8.特定処理について〕
なお、端末装置100は、動画像C12として表示される画像のうち所定の条件を満たす領域を特定領域として特定した。ここで、特定領域の条件としては、任意の条件が設定可能である。例えば、端末装置100は、単純に、動画像C12として表示される画像のうち、座標などであらかじめ指定された領域を特定領域としてもよい。例えば、端末装置100は、動画像C12として表示される動画像のうち、画面下半分の領域を特定領域としてもよい。
また、端末装置100は、動画像C12として表示される画像ごとに異なる条件を満たす領域を特定領域として特定してもよい。例えば、端末装置100は、動画像C12の再生を開始してから所定の時間が経過するまでは、円形の被写体が含まれる領域を特定し、所定の時間が経過した後は、四角形の被写体が含まれる領域を特定してもよい。また、端末装置100は、動画像C12の再生を開始してから所定の時間が経過するまでは、赤色が付された領域を特定し、所定の時間が経過した後は、青色が付された領域を特定してもよい。また、端末装置100は、動画像C12の再生を開始してから所定の時間が経過するまでは、所定の形状の被写体が含まれる領域を特定し、所定の時間が経過した後は、所定の色彩が含まれる領域を特定してもよい。
また、端末装置100は、動画像C12として表示される画像のうち、所定の条件を満たす領域以外の領域を特定領域としてもよい。例えば、端末装置100は、動画像C12として表示される画像のうち、所定の色彩が付されていない領域を特定領域としてもよく、所定の形状の被写体が含まれていない領域を特定領域としてもよい。
なお、端末装置100は、動画像C12として画面上に表示される各画像に対して、上述した特定処理を実行し、所定の条件を満たす領域を特定領域として特定する。すなわち、端末装置100は、動画像C12として表示される画像ごとに特定領域を特定することとなる。なお、端末装置100は、動画像C12として表示される画像のうち、所定の再生期間に表示される画像についてのみ、上述した特定処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、再生位置が動画像C12の先頭から1分目から2分目の範囲に含まれる画像についてのみ、上述した特定処理を実行してもよい。
〔2−9.ランディングページについて〕
ここで、端末装置100は、利用者が選択した際に所定のランディングページに遷移可能な動画像C12、コンテンツC13、C14を表示してもよい。例えば、端末装置100は、利用者が動画像C12を選択した場合には、動画像C12に関連するランディングページを表示する。また、端末装置100は、動画像C12として表示された画像のうち透過状態である領域、すなわち、コンテンツC13の一部が表示されている領域を利用者が選択した場合には、コンテンツC13に関連するランディングページを表示する。
また、端末装置100は、動画像C12として表示された画像のうちコンテンツC14が重畳された領域を利用者が選択した場合には、コンテンツC14に関連するランディングページを表示してもよい。なお、このようなランディングページは、コンテンツC13、C14ごとに異ってもよく、同一であってもよい。
〔2−10.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した特定処理や表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した特定処理や表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
また、端末装置100は、コンテンツC13、C14の配信と同時に、上述した特定処理や表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理や特定処理を行う。以下、このような制御情報に従って、図1に示す表示処理や特定処理を実行する端末装置100等について説明する。
〔3.配信システムの構成〕
以下、上記した特定処理および表示処理を実現する端末装置100等について説明する。まず、図3を用いて、実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
端末装置100は、ウェブページを閲覧する利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置100は、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。端末装置100は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC11や動画像C12を取得し、取得したウェブページC11や動画像C12を表示する。
また、端末装置100は、取得したウェブページC11や動画像C12とともに後述する取得命令が含まれる場合には、コンテンツC13、C14を広告配信サーバ20から取得する。また、端末装置100は、上述した特定処理や表示処理を実現する制御情報の配信を広告配信サーバ20から受付けた場合は、かかる制御情報に従って動作し、ウェブページC11および動画像C12の表示とともに、上述した特定処理や表示処理を実現する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、コンテンツC13、C14を広告に関するコンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10は、コンテンツC13、C14として、静止画像や、動画像や、テキストデータや、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告配信サーバ20に入稿する。
なお、広告主は、コンテンツC13、C14等の広告に関するコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する場合がある。)の入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から利用者と広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となる広告コンテンツ、すなわちコンテンツC13、C14を端末装置100に配信する。
ここで、広告配信サーバ20は、上述した表示処理や特定処理を実現するための制御情報を広告コンテンツである動画像C12とともに端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により記述される。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページC11や動画像C12を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページC11を端末装置100に配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、動画像C12のストリーミング配信等を実行する。なお、コンテンツ配信サーバ30は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、ウェブページC11の配信を行わず、動画像C12のみを配信するサーバであってもよい。
ここで、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページC11や動画像C12には、取得命令が含まれる。例えば、ウェブページC11や動画像C12を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURL等が取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20からコンテンツC13、C14を広告コンテンツとして取得する。
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像、ウェブページとともに表示される動画像等である。
〔4.広告配信サーバの構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。図4は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
ここで、図5は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、広告データベース24は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC13、C14等のコンテンツを示す。なお、図6では「広告コンテンツ」に「C13」、「C14」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、所定の情報を利用者に伝えようとする個別の画像、動画像、音声と画像、テキストデータ、ゲームのデータ、ゲーム形式の広告等、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
広告データベース24には、広告コンテンツとして、コンテンツC13、C14の他にも、表示処理や特定処理の内容を指示する表示指示が登録される。かかる表示指示には、表示処理においてコンテンツC13、C14をどのような態様で表示するかを示す情報が含まれる。例えば、表示指示には、どのような色彩が付された領域を特定領域とするか、どのような形状の被写体が含まれる領域を特定領域とするか等、特定処理において特定領域とする領域の条件を示す情報が含まれる。また、表示指示には、透過表示処理のための特定領域を特定するか、重畳表示処理のための特定領域を特定するかを示す情報が含まれる。また、表示指示には、透過表示処理を実行するか、重畳表示処理を実行するか、透過表示処理および重畳表示処理の両方を実行するかといった情報が含まれる。また、表示指示には、例えば、動画像C12のうち、どの時間帯およびどの領域で上述した表示処理や特定処理を実行するかといった情報が含まれる。
なお、このような表示指示は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって任意の設定が行われる。また、コンテンツC13、C14が広告配信サーバ20以外のサーバから端末装置100へと配信される場合、表示指示には、コンテンツC13、C14にアクセスするためのURL等が含まれる。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に関するコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図5では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、動画像C12を広告コンテンツとして入稿した例を示している。また、図5では、広告コンテンツ「C13」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C13」が表示された際の対価(すなわち、課金額)が「aaa」である例を示している。
なお、広告コンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式で広告に関するコンテンツを配信する場合は広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する場合は、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR等が登録される。
図4に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、コンテンツC13、C14と表示指示とを受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、コンテンツC13、C14および表示指示を、広告主IDと、受付けた対価の値とともに広告データベース24に登録する。なお、入稿受付部25は、広告主によってあらかじめ作成された、コンテンツC13、C14の入稿を受付けることとなる。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置や利用者の属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。かかるマッチングにおいては、インプレッション数がインプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。そして、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
なお、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、利用者の属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の特定処理および表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。また、配信部28は、特定領域を特定するための条件や、特定領域に表示されるコンテンツ等を示す情報である表示条件を生成する。そして、配信部28は、生成した制御情報と、表示条件と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔5.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。図6に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。
例えば、配信部35は、ウェブページC11を生成し、生成したウェブページC11を端末装置100に配信するとともに、ウェブページC12とともに表示される動画像C12を端末装置100に配信する。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC11と動画像C12とを表示するとともに、動画像C12の再生を開始し、上述した特定処理および表示処理を実行する。なお、配信システム1においては、動画像C12は、コンテンツ配信サーバ30ではなく、動画像C12のストリーミング配信を行う所定のサーバにより配信されてもよい。
〔6.端末装置の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図7に示すように、端末装置100は、通信部110と、出力部120と、入力部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。なお、端末装置100は、図7に示す機能構成以外にも、任意の機能構成を有していてよい。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
出力部120は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部120は、液晶ディスプレイ等によって実現される。入力部130は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部130は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、出力部120と入力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部120を画面と記載する場合がある。
記憶部140は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、記憶部140は、動画バッファ141、コンテンツデータ142、表示条件143が格納される。
動画バッファ141は、動画像C12の再生に用いられるバッファである。例えば、端末装置100は、動画像C12のストリーミング配信を受付ける場合は、動画像C12のデータを順次受信し、受信したデータを動画バッファ141として記憶部140に格納するとともに、動画バッファ141を読み出して動画像C12の再生を実現する。
コンテンツデータ142は、動画像C12とともに表示されるコンテンツC13、C14のデータである。例えば、端末装置100は、コンテンツC13、C14の配信を受付けると、受付けたコンテンツC13、C14を記憶部140に登録する。
表示条件143は、コンテンツC13、C14を表示する特定領域の条件を示す情報である。例えば、図8は、実施形態に係る表示条件の一例を説明する図である。図8に示すように、表示条件には、「範囲特定条件」と「表示方法」と「表示コンテンツ」といった項目が含まれる。
ここで、「範囲特定条件」とは、特定領域として特定される領域の条件を示す情報であり、例えば、特定領域として特定される領域に含まれる被写体の形状や、特定される領域に付された色彩等を示す情報である。また、「表示方法」とは、特定領域にコンテンツC13、C14をどのように表示するかを示す情報である。また、「表示コンテンツ」とは、対応付けられた範囲特定条件が示す条件を満たす特定領域に表示されるコンテンツを示す情報である。
例えば、図8に示す例では、範囲特定条件「形状(円形)」と、表示方法「重畳」と、表示コンテンツ「コンテンツC14」とを対応付けた表示条件143が示されている。かかる表示条件143は、円形の形状の被写体を含む領域を特定領域として特定し、特定領域にコンテンツC14を特定領域に重畳して表示する旨を示す。また、図8に示す例では、範囲特定条件「色彩(#33ffcc)」と、表示方法「透過」と、表示コンテンツ「コンテンツC13」とを対応付けた表示条件143が示されている。かかる表示条件143は、動画像C12のうち、所謂ウェブカラーである「#33ffcc」が示す色彩が付された領域を特定領域として特定し、特定領域を透過状態にすることで、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13を表示する旨を示す。
図7に戻り、説明を続ける。制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部150は、要求部151、操作制御部152、表示制御部153を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152からウェブページC11のURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページC11の取得要求を送信する。また、要求部151は、ウェブページC11に動画像C12を取得して再生する旨の命令が含まれる場合には、動画像C12の配信を行うサーバに対して動画像C12の配信要求を送信し、動画像C12の配信を受付ける。また、要求部151は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページC11に取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
操作制御部152は、入力部130を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部130に対してウェブページC11の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページC11のURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部130を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示制御部153に出力する。
表示制御部153は、上述した表示処理および特定処理を実行する。例えば、表示制御部153は、制御部150が、ウェブコンテンツC10ともに配信される制御情報を実行することで、図7に示すように、取得部154、特定部155、および表示部156として動作し、表示処理および特定処理を実行する。取得部154、特定部155、および表示部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
取得部154は、動画像C12やコンテンツC13、C14を取得する。例えば、取得部154は、動画像C12のデータを受付けると、受付けたデータを動画バッファ141として記憶部140に登録する。また、取得部154は、コンテンツC13、C14および表示条件の配信を受付けると、受付けたコンテンツC13、C14をコンテンツデータ142として記憶部140に登録するとともに、表示条件を記憶部140に登録する。
特定部155は、動画像C12のうち、所定の条件を満たす領域を特定する。より具体的には、特定部155は、動画像C12として表示される画像のうち、所定の色彩が付与された領域、または、所定の形状の被写体が含まれる領域の少なくともいずれか一方を特定する。
例えば、特定部155は、表示条件143を参照し、動画像C12から特定領域として特定する領域の条件、すなわち、範囲特定条件を取得する。また、特定部155は、動画バッファ141から動画像C12として表示される画像を取得する。そして、特定部155は、取得した画像のうち、範囲特定条件に合致する領域を特定領域として特定する。例えば、特定部155は、動画像C12として表示される画像のうち、所定の色彩が付された領域をコンテンツC13が表示される領域として特定し、円形の形状の被写体が含まれる領域をコンテンツC14が表示される領域として特定する。そして、特定部155は、特定領域を表示部156に通知する。
表示部156は、動画像C12のうち、特定部155によって特定された特定領域に、コンテンツC13、C14を表示する。例えば、表示部156は、表示条件143を参照し、コンテンツC14を表示する方法として、特定領域に重畳する旨を特定する。また、表示部156は、表示条件143を参照し、コンテンツC13を表示する方法として、特定領域を透過させる旨を特定する。このような場合、表示部156は、ウェブページC11と動画像C12として表示される画像とを画面上に表示するとともに、動画像C12の背面にコンテンツC13を配置する。そして、表示部156は、動画像C12として表示される画像のうち、コンテンツC13が表示される領域として特定された特定領域を透過状態にすることで、背面に配置されたコンテンツC13の一部を表示する。
また、表示部156は、動画像C12として表示される画像のうち、コンテンツC14が表示される領域として特定された特定領域に、コンテンツC14を重畳する。例えば、表示部156は、コンテンツC14が表示される領域として特定された特定領域と同相の形状にコンテンツC14をトリミングするとともに、トリミングしたコンテンツC14の表示サイズを特定領域と同じサイズに変更する。そして、表示部156は、動画像C12として表示される画像のうちコンテンツC14が表示される領域として特定された特定領域の位置に、コンテンツC14を重畳することで、動画像C12の一部としてコンテンツC14を表示する。
なお、表示部156は、例えば、特定領域の大きさに応じて、特定領域に表示されるコンテンツを変更してもよい。このような処理を実行する場合、表示条件143には、表示対象となる複数のコンテンツと、特定領域がどのような大きさの際に、どのコンテンツを表示するかといった情報が含まれることとなる。
〔7.コンテンツの表示例〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る端末装置100がコンテンツC13、C14を表示する処理の一例について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置がコンテンツを表示する処理の一例を説明する図である。なお、図9に示す例では、透過表示処理によりコンテンツC13を表示する処理の一例と、重畳表示処理によりコンテンツC14を表示する処理の一例について記載した。
例えば、図9中(A)に示すように、端末装置100は、透過表示処理を実行する場合、動画像C12の背面にコンテンツC13を配置する。そして、端末装置10は、動画像C12のうち、領域A01を透過させることで、コンテンツC13のうち、領域A01の背面に配置された領域を表示する。この結果、端末装置10は、領域A01の移動に従い、コンテンツC13のうち画面上に表示される領域を変更することとなる。
一方、図9中(B)に示すように、端末装置100は、重畳表示処理を実行する場合、動画像C12のうち、領域A01を含む範囲にコンテンツC14を重畳して表示する。この結果、端末装置100は、領域A01の移動に伴って、動画像C12のうちコンテンツC14を重畳する位置を変更することとなる。
〔8.表示処理のバリエーション〕
上記では、図1、図2に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による特定処理や表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する特定処理や表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する特定処理や表示処理は、例えば特定部155や表示部156が発揮する機能により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔8−1.透過コンテンツについて〕
上述した端末装置100は、動画像C12のうち特定領域を透過させることで、背面に配置されたコンテンツC13の一部を表示した。このような透過表示処理を実行する際に、動画像C12を選択可能とした場合には、透過状態にした特定領域がコンテンツC13の前面に配置されているため、コンテンツC13を選択することができない。そこで、端末装置100は、動画像C12を選択できない状態に設定することで、コンテンツC13を選択可能な状態にしてもよい。
また、例えば、端末装置100は、全体が透過状態に設定されたコンテンツであって、所定の領域が選択された際に所定のランディングページに遷移可能な透過コンテンツを動画像C12と重ねて表示してもよい。例えば、端末装置100は、特定領域として特定されるであろう領域と重なる領域以外の領域が選択された際に、所定のランディングページに遷移可能な透過コンテンツを動画像C12と重ねて表示してもよい。
以下、図10を用いて、端末装置100が透過コンテンツを動画像と重ねて表示する処理の一例について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理のバリエーションを説明する図である。なお、図10に示す例では、端末装置100がウェブページC21、動画像C22および透過コンテンツC23の配信を受付けた際に実行する処理の一例を第1状態〜第6状態に分けて記載した。
例えば、図10に示す例では、端末装置100は、ウェブページC21、動画像C22、および透過コンテンツC23の配信を受付ける。ここで、ウェブページC21は、例えば、ポータルサイト等のウェブページであり、様々なコンテンツへのリンクが設定されたウェブページである。また、動画像C22は、ウェブページC21とともに表示される動画像であり、例えば、所定の音楽に合わせて踊る人物と、所定の色彩が付された背景とを含む動画像である。
また、透過コンテンツC23は、背面に配置されたコンテンツを透過させるコンテンツであり、具体的には、動画像である。ここで、透過コンテンツC23には、利用者が選択不可能な状態に設定された領域C24と、利用者が選択可能な状態に設定された領域C25とを含む。より具体的には、領域C24は、動画像C22のうち、所定の色彩が付された範囲と重なる領域である。また、領域C25は、音楽に合わせて踊る人物と重なる領域である。なお、領域C25は、動画像C22のうち、所定の色彩が付されていない領域と重なる領域であってもよい。
例えば、端末装置100は、ウェブページC21、動画像C22および透過コンテンツC23の配信を受付けると、第1状態に示すようにウェブページC21のみを画面上に表示する。ここで、ウェブページC21には、動画像C22の再生を開始するための再生表示C26、他のコンテンツへのリンクC27、およびニュース記事へのリンクC28が含まれる。
そして、端末装置100は、ウェブページC21を表示中に、利用者の指F10が再生表示C26を選択した場合には、第2状態に示すように、動画像C22の表示および再生を開始する。より具体的には、端末装置100は、動画像C22のうち所定の色彩が付された領域を特定し、特定した領域を透過状態にした動画像C22をウェブページC21と重ねて表示する。さらに、端末装置100は、動画像C22を選択不可能な状態で表示するとともに、動画像C22の前面に透過コンテンツC23を重ねて表示する。そして、端末装置100は、あたかも、一部の領域が透過する動画像C22がウェブページC21と重ねて表示されるといった対応で、動画像C22の再生を開始する。
例えば、図11は、実施形態に係る端末装置が透過コンテンツを表示する処理の一例について説明する図である。例えば、端末装置100は、ウェブページC21の前面に動画像C22を配置し、動画像C22に透過コンテンツC23を重ねて表示する。ここで、透過コンテンツC23は、背面に配置されたコンテンツを透過させるため、画面上には、動画像C22、および、ウェブページC21のうち、動画像C22のうち透過状態にした領域と重なる範囲が表示される。
ここで、透過コンテンツC23には、動画像C22のうち人物が含まれる領域と重ならない領域C24と、人物が含まれる領域と重なる領域C25とが含まれており、領域C25が選択可能に設定されている。このため、例えば、端末装置100は、動画像C22のうち人物が含まれている領域を利用者が選択した場合は、領域C25が選択されたと判定し、領域C25と予め関連付けられたコンテンツを表示することとなる。一方、端末装置100は、動画像C22のうち透過状態にされた領域を利用者が選択した場合は、領域C24や動画像C22ではなく、透過状態にされた領域を介して表示されたウェブページC21のリンクが選択されたものとして、選択されたリンクと対応するコンテンツを表示することとなる。
図10に戻り、端末装置100が実行する処理の一例を説明する。例えば、第3状態に示すように、利用者の指F10が動画像C22のうち人物が撮像されていない領域、すなわち、透過状態となっている領域を選択したものとする。このような場合には、端末装置100は、画面上に表示された動画像C22や透過コンテンツC23ではなく、その背面に配置されたウェブページC21に配置されたリンクC27が選択されたと判定する。この結果、端末装置100は、第4状態に示すように、選択されたリンクC27と対応するウェブページC29を表示する。
一方、端末装置100は、第3状態に示したような操作が行われなかった場合は、動画像C22および透過コンテンツC23の再生を継続する。ここで、第5状態に示すように、利用者の指F10が動画像C22のうち人物が撮像された領域を選択したものとする。ここで、動画像C22に重ねて表示された透過コンテンツC23のうち、人物が撮像された領域と重なる領域C25は、選択可能な状態で表示されている。このため、第5状態に示すような操作が行われた場合は、端末装置100は、第6状態に示すように、領域C25が選択されたと判定し、領域C25と対応するランディングページL01を表示する。
〔8−2.重畳表示や透過表示の終了について〕
ここで、端末装置100は、特定領域に重畳したコンテンツC14の表示を任意の操作により取りやめてもよい。例えば、端末装置100は、特定領域にコンテンツC14を重畳して表示するとともに、コンテンツC14の表示を取りやめるための消去表示をコンテンツC14の一部に重畳して表示する。そして、端末装置100は、利用者が消去表示を選択した場合は、特定領域に重畳したコンテンツC14を消去し、動画像C12のみを表示してもよい。また、端末装置100は、例えば、利用者が所定の操作を行った場合には、コンテンツC14の表示を取りやめてもよい。
同様に、端末装置100は、動画像C12の特定領域を透過状態にすることで、コンテンツC13の一部を表示するとともに、所定の消去表示を表示し、利用者が消去表示を選択した場合は、特定領域の状態を通常の状態に変化させることで、コンテンツC13の表示を取りやめてもよい。
〔8−3.特定処理の対象について〕
上述した端末装置100は、動画像C12、C22の全体から所定の条件を満たす特定領域を特定した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、動画像C12、C22のうち、所定の期間の間再生される範囲から特定領域を特定してもよく、動画像C12、C22として表示される画像のうち所定の領域から特定領域を特定してもよい。
〔8−4.表示処理の形態について〕
また、上述した端末装置100は、動画像C12のうち特定領域に広告に関するコンテンツC14を重畳して表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告に関する動画像C12を表示するとともに、動画像C12のうち特定領域に他の広告に関するコンテンツC14や、ウェブページC11を重畳して表示してもよい。また、端末装置100は、広告に関する動画像C12のうち、特定領域を透過させることで、背面に配置されたコンテンツC14やウェブページC11を表示してもよい。
また、端末装置100は、広告に関連しないコンテンツC13、C14を表示してもよい。例えば、端末装置100は、サッカーのライブストリーミング動画を動画像C12として表示するとともに、宇宙空間の画像を含むコンテンツC13を動画像C12の背面に配置する。そして、端末装置100は、動画像C12のうちフィールドが含まれる範囲を特定領域として透過状態にすることで、あたかも宇宙空間でサッカーが行われているといった態様の動画像C12を表示してもよい。また、端末装置100は、宇宙空間以外にも、利用者が選択した任意の画像をコンテンツC13として表示してもよい。例えば、端末装置100は、広告に関するコンテンツC13を表示することで、あたかも広告の上でサッカーが行われているといった態様の動画像C12を表示してもよい。
〔8−5.広告コンテンツの配信について〕
ここで、上述した説明では、ウェブページC11、動画像C12およびコンテンツC13、C14の配信を受付けた端末装置100により、特定処理や表示処理が実行された。このように、特定処理や表示処理を動画像C12の配信元となるサーバではなく、動画像C12の配信先となる端末装置100が実行することにより、端末装置100の利用者に応じて表示するコンテンツの切り替えを実現することができる。
すなわち、端末装置100には、端末装置100を使用する利用者に応じて広告配信サーバ20により選択されたコンテンツC13、C14が広告コンテンツとして配信されることとなる。この結果、端末装置100は、同一の動画像C12を表示する場合にも、利用者に応じて異なるコンテンツC13、C14を特定領域に表示することとなる。このため、端末装置100は、コンテンツC13、C14に対する利用者の興味をより強く生じさせることができる。
なお、実施形態は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30は、動画像C12を所定のサーバから取得し、取得した動画像C12のうち所定の条件を満たす特定領域を特定し、特定領域にコンテンツC13、C14を配置した動画像C12を生成した上で、端末装置100に動画像C12を配信してもよい。すなわち、上述した特定処理や表示処理は、配信システム1における任意のサーバにより実現されてよい。
〔8−6.特定領域の指定について〕
なお、広告配信サーバ20は、任意の条件を満たす領域を特定領域として受付け可能である。例えば、広告配信サーバ20は、広告主から任意の色彩が付された領域を特定領域にする旨の表示指示を受付け可能であり、任意の形状の被写体が付された領域を特定領域にする旨の表示指示を受付け可能である。
〔8−7.その他〕
端末装置100は、上述した任意の処理を適宜組み合わせて、特定処理や表示処理を実行してもよい。かかる組合せは、広告配信サーバ20に広告コンテンツを登録する際、表示指示として広告主が任意に設定することができる。そして、広告配信サーバ20は、広告主が設定した処理の組合せを端末装置100に実行させる制御情報を生成し、生成した制御情報を端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、上述した任意の処理を広告主の設定に応じて組合せ、実行することができる。
〔9.端末装置100の処理フロー〕
次に、図12を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図12は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図12に示す例では、動画像C12等、広告配信サーバ20から配信されるコンテンツC13、C14を広告コンテンツとして処理を説明する。
図12に示す例では、端末装置100は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページC11および動画像C12の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC11および動画像C12を受信する(ステップS101)。次に、端末装置100は、配信されたウェブページC11や動画像C12に取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して配信要求を送信する(ステップS102)。次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、端末装置100は、広告コンテンツを受信していないと判定した場合は(ステップS103:No)、再度ステップS103を実行する。
また、端末装置100は、広告コンテンツを受信した場合は(ステップS103:Yes)、ウェブページC11と動画像C12とを画面上に表示するとともに、動画像C12の再生を開始する(ステップS104)。続いて、端末装置100は、動画像C12から所定の条件を満たす領域を検出したか否かを判定する(ステップS105)。具体的には、端末装置100は、動画像C12として表示される画像に所定の条件を満たす領域が含まれているか否かを判定する(ステップS105)。
そして、端末装置100は、動画像C12から所定の条件を満たす領域を検出した場合は(ステップS105:Yes)、動画像C12のうち検出した領域に広告コンテンツを表示する(ステップS106)。例えば、端末装置100は、動画像C12のうち検出した領域を透過状態にすることで、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13を表示する。また、他の例では、端末装置100は、動画像C12のうち検出した領域にコンテンツC14を重畳して表示する。
また、端末装置100は、利用者がリンクをタップした等の処理によりウェブページC11を遷移させるか否かを判定する(ステップS107)。そして、端末装置100は、ウェブページC11を遷移させる場合は(ステップS107:Yes)、ウェブページC11を遷移させ(ステップS108)、処理を終了する。
一方、端末装置100は、ウェブページC11を遷移させない場合は(ステップS107:No)、ステップS104を実行する。また、端末装置100は、所定の条件を満たす領域を検出しなかった場合は(ステップS105:No)、ステップS104を実行する。
〔10.変形例〕
上記では、図1、図2、図10に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による特定処理や表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する特定処理や表示処理のバリエーションについて説明する。
〔10−1.特定処理について〕
端末装置100は、特定処理を実行することで、動画像C12から所定の条件を満たす領域を特定した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、特定処理を実行せずとも、例えば、あらかじめ指定された所定の領域を透過状態にすることで、或いは、あらかじめ指定された所定の領域にコンテンツC13、C14を重畳することで、動画像C12の一部にコンテンツC13、C14を表示してもよい。このような処理を実行した場合、端末装置100は、画像解析等の技術を用いて動画像C12から特定領域を特定せずともよい。この結果、端末装置100は、動画像C12やコンテンツC13、C14を表示する際に要する計算リソースを削減することができる。
また、例えば、端末装置100は、文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、または音声等を含むコンテンツC13、C14を表示してもよい。また、端末装置100は、広告にかかるコンテンツではなく、ゲーム等を含むコンテンツC13、C14を表示してもよく、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツC13、C14を表示してもよい。また、端末装置100は、音声を含むコンテンツC13、C14を表示してもよい。なお、コンテンツC13、C14に含まれる文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等は、広告に関するものに限定されるものではない。
また、例えば、端末装置100は、ウェブページC11に代えてゲームコンテンツを表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツを動画像C12やコンテンツC13、C14として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に動画像C12やコンテンツC13、C14を表示して、特定処理や表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、上述した特定処理や表示処理を実行し、動画像C12やコンテンツC13、C14を表示してもよい。また、端末装置100は、ウェブページC11以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
〔10−2.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20が動画像C12とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理や特定処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページC11とともに受信し、広告配信サーバ20から動画像C12およびコンテンツC13、C14とともに表示指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した表示指示に従って特定処理や表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、特定処理や表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。また、端末装置100は、特定処理や表示処理を実行する情報表示プログラムを含むアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションのインストールにより、特定処理や表示処理を実現可能としてもよい。また、端末装置100は、特定処理や表示処理を実行する情報表示プログラムの配信を受付けた後に、情報表示プログラムを使用して表示する旨が規定された広告コンテンツを受信すると、配信された情報表示プログラムを実行し、受信した広告コンテンツを表示する際に特定処理や表示処理を実現してもよい。また、端末装置100は、情報表示プログラムを実行する一方で、特定処理においてどのような領域を特定するかといった条件や、どのようにしてコンテンツC13、C14を表示するかといった指定については、広告配信サーバ20等から配信を受付けてもよい。
〔10−3.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページC11の取得要求を受け付けた場合に、動画像C12とともに、取得命令を含まないウェブページC11を端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100にコンテンツC13、C14が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20からコンテンツC13、C14を取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20の要求受付部26は、コンテンツ配信サーバ30からコンテンツC13、C14の取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30にコンテンツC13、C14を配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20から取得したコンテンツC13、C14とともに、取得命令を含まないウェブページC11と、動画像C12とを端末装置100に配信する。
〔10−4.ログについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC13、C14が表示されたか否かを示すログや、利用者によってコンテンツC13、C14が選択された回数のログを取ってもよい。また、端末装置100は、コンテンツC13、C14の表示回数や選択回数だけではなく、コンテンツC13、C14が表示された位置を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、コンテンツC13、C14にGIF動画等の動画像が含まれる場合は、かかる動画像が再生されたか否かを示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、ランディングページが表示されたか否か、どのランディングページが表示されたか、コンテンツC13、C14が選択された際に、コンテンツC13、C14のうちどの範囲が表示されていたか、コンテンツC13、C14のうちどの位置が選択されたか、どのタイミングでコンテンツC13、C14が選択されたかを示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、コンテンツC13、C14が表示された時間を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、コンテンツC13、C14が選択されたタイミングや、コンテンツC13、C14が表示された際の動画像C12の再生位置を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、動画像C12の再生回数、一時停止を行ったか否か、一時停止を行った位置、動画像C12の再生を停止した位置等、動画像C12に対する操作に関連した各種のログを取ってもよい。
例えば、端末装置100は、利用者がコンテンツC13、C14の表示が行われる前に動画像C12の再生を終了した場合は、コンテンツC13、C14が閲覧されていない旨のログ等を取得してもよい。一方で、端末装置100は、動画像C12の再生中に特定領域を特定し、表示処理を実行した場合は、コンテンツC13、C14が表示された旨のログを取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、コンテンツC13、C14のインプレッション数やCTRの更新、コンテンツC13、C14の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、コンテンツC13、C14が複数回表示された場合は、利用者がコンテンツC13、C14に興味を有したと予測される。また、コンテンツC13、C14が何度も選択された場合、コンテンツC13、C14が表示され続けた場合にも、利用者がコンテンツC13、C14に興味を有したと予測される。また、コンテンツC13、C14のみならず、領域C24、C25の選択が何度も行われた場合にも、利用者が動画像C22に興味を有したと予測される。
このため、コンテンツC13、C14の表示回数を示すログや、表示時間を示すログ、表示処理や特定処理を実行した回数を示すログ、スクロール操作やタップ操作を示すログ、コンテンツC13、C14を選択したか否かを示すログ等は、利用者の広告に対する認知度を示す指標になりえる。そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、コンテンツC13、C14の表示回数、表示時間、表示処理や特定処理の回数等に応じて、課金額を変更してもよい。
また、端末装置100は、利用者がコンテンツC13、C14を選択した場合は、コンテンツC13、C14が何回表示されたか、ウェブページC11のうちどの範囲が表示されているか等に応じて、ランディングページを出し分けてもよい。また、端末装置100は、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔10−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、動画像C12とともにコンテンツC13、C14を配信した際に、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、コンテンツC13、C14が配信された際におけるスクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者がコンテンツC13、C14を選択した位置、利用者の指F10が画面に接触し続けた時間、動画像C12を再生した回数や再生時間等を記録する。
また、端末装置100は、コンテンツC13、C14を表示させた回数、リロードした回数、コンテンツC13、C14を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、ウェブページC11と動画像C12を配信した際に、制御情報とともにコンテンツC13、C14を配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理や特定処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともにコンテンツC13、C14を配信した際にウェブページC11や動画像C12に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC13、C14が表示されるウェブページC11や動画像C12においては、利用者によってコンテンツC13、C14自体が選択されることによりコンテンツC13、C14の先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、かかるウェブページC11や動画像C12に対して利用者がどれだけ操作を行ったか(つまり、利用者がどれだけ画面の表示態様を変化させたか)という操作履歴自体が利用者のコンテンツC13、C14への興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、利用者がウェブページC11をスクロールさせたか否か、動画像C12の一時停止を行った回数や動画像C12の再生時間を取得することで、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC13、C14を表示した際に、コンテンツC13、C14が広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係るコンテンツC13、C14の広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC13、C14の表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔10−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図7に示した取得部154、特定部155、表示部156は統合されてもよい。また、例えば、特定部155が発揮する処理は、広告配信サーバ20等の外部のサーバや、端末装置100から操作履歴を収集するログサーバ等により実現されてもよい。このような場合、端末装置100は、外部のサーバやログサーバ等による特定結果に応じた位置に、コンテンツC13、C14を表示することとなる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔10−7.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一時記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。また、二次記憶装置1050上には、記憶部140内の情報、すなわち動画バッファ141、コンテンツデータ142、表示条件143が格納される。
〔11.効果〕
上述したように、端末装置100は、動画像C12のうち、所定の条件を満たす領域を特定領域として特定し、動画像C12のうち特定領域にコンテンツC13、C14を表示する。このため、端末装置100は、動画像C12を閲覧する利用者に対し、動画像C12の一部としてコンテンツC13、C14を示すことができるので、コンテンツC13、C14に対する利用者の興味を生じさせる結果、コンテンツC13、C14に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
すなわち、動画像C12が再生される場合には、利用者が動画像C12を注視していると予測される。このような状態で、動画像C12とは個別にコンテンツC13、C14を表示した場合には、コンテンツC13、C14が利用者に視認されない恐れや、動画像C12の閲覧を阻害する恐れがある。しかしながら、端末装置100は、動画像C12の一部としてコンテンツC13、C14を表示するので、動画像C12の閲覧を阻害しない。この結果、端末装置100は、コンテンツC13、C14に対する利用者の印象の悪化を防ぎつつ、コンテンツC13、C14を利用者に視認させることができる。
また、端末装置100は、動画像C12のうち特定領域にコンテンツC14を重畳し、コンテンツC14の表示位置を特定領域の動きに追従させる。このように、端末装置100は、動画像C12を編集することなく、動画像C12の一部として表示位置が変化するコンテンツC14を表示することができる。
また、端末装置100は、動画像C12のうち特定領域を透過させることで動画像C12の背面に配置したコンテンツC13の一部を表示し、特定領域の動きに合わせてコンテンツC13のうち表示される領域を変更する。このため、端末装置100は、動画像C12の一部として、表示される領域が変化するコンテンツC13を表示することができる。
また、端末装置100は、動画像C12を選択できない状態で表示する。このため、端末装置100は、動画像C12の背面に配置されたコンテンツC13を選択可能とすることができるので、コンテンツC13にランディングページ等の設定を行うことができる。
また、端末装置100は、動画像C12の前面に、所定の領域C25が選択された際に所定のコンテンツへと遷移可能なコンテンツであって、背面に配置されたウェブページC21や動画像C22等のコンテンツを透過させる透過コンテンツC23を重ねて表示する。例えば、端末装置100は、透過コンテンツC23として、特定領域と重なる領域以外の領域である領域C25が選択された際に所定のコンテンツへと遷移可能な透過コンテンツC23を表示する。
このため、例えば、端末装置100は、動画像C22のうち、人物等が撮影された範囲、すなわち、領域C25が重畳された領域を利用者が選択した場合には、所定のランディングページL01を表示することができる。また、端末装置100は、動画像C22のうち、ウェブページC21等背面に配置コンテンツを透過させる領域を利用者が選択した場合は、利用者が選択した位置に設定されたリンクC27に対応するコンテンツを表示することができる。このように、端末装置100は、利用者が選択したコンテンツに応じたランディングページやコンテンツを表示することができる。
また、端末装置100は、所定の条件を満たす領域として、動画像C12から所定の色彩が付与された領域、または、所定の形状の被写体が含まれる領域の少なくともいずれか一方を特定する。このため、端末装置100は、例えば、所定の色彩が付された背景部分や、人物等や人物が所持する物体等といった所定の被写体が含まれる領域にコンテンツC13、C14を表示することができる。
また、端末装置100は、動画像C12やコンテンツC13、C14として、所定のウェブページまたは広告に関するコンテンツを表示する。このため、端末装置100は、広告に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、特定領域の大きさに応じて、コンテンツC13、C14として表示するコンテンツを変更する。この結果、端末装置100は、例えば、動画像C12に含まれる所定の被写体の動きに応じて、その被写体が含まれる領域に表示されるコンテンツを切替えることができるので、コンテンツC13、C14に対する利用者の興味を生じさせる結果、コンテンツC13、C14に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、動画像C12およびコンテンツC13、C14の配信を受付け、受付けた動画像C12およびコンテンツC13、C14を表示する際に特定処理および表示処理を実行する。すなわち、上述した表示処理や特定処理や、動画像C12の配信先となる端末装置100側で実行される。このため、端末装置100は、動画像C12の配信に伴うリソースを削減するとともに、例えば、動画像C12の配信先となる端末装置100ごとに異なる態様でコンテンツC13、C14を表示させることができる。
また、端末装置100は、動画像C12のうち、所定の領域にコンテンツC14を重畳し、コンテンツC14の表示位置を領域の動きに追従させる。このため、端末装置100は、動画像C12を閲覧する利用者に対し、コンテンツC14に対する興味を生じさせることができる。
また、端末装置100は、動画像C12のうち、所定の領域を透過させることで動画像C12の背面に配置したコンテンツC13の一部を表示し、領域の動きに合わせてコンテンツC13のうち表示される領域を変更する。このため、端末装置100は、動画像C12を閲覧する利用者に対し、コンテンツC13に対する興味を生じさせることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。