以下に、本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示プログラム、情報表示方法、情報表示装置、及び配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報表示処理の概要〕
最初に、本実施形態の情報表示プログラム等により実現される情報表示処理の概要を説明する。以下の説明では、本実施形態の情報表示装置の一例である端末装置100の動作を例に、情報表示処理の概要を説明する。
図1及び図2は、実施形態に係る端末装置100の動作の概要を示す図である。図1及び図2の例では、端末装置100が備える表示面に、複数のコンテンツが配置されたページPが表示されている。ページとは、コンテンツの配置面のことである。より具体的には、ページとは、画像(例えば、静止画、動画)、テキスト情報(例えば、ニュース記事)等のコンテンツが配置されたページ単位の情報である。例えば、ページはウェブページである。ページPは、フレームP1とフレームP2の2つのフレームで構成され、フレームP2がスクロール可能となっている。なお、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページ(例えばアプリの画面)であってもよい。なお、以下の説明で示される“ページ”の記載は“配置面”に置き換えることが可能である。
フレームP2には、コンテンツC0が配置されている。コンテンツC0は、例えば、広告コンテンツである。例えば、コンテンツC0は、映画の広告のための動画である。コンテンツC0は動作ではなく静止画やテキスト情報であってもよい。以下の説明では、コンテンツC0は広告コンテンツであるものとするが、コンテンツC0は広告コンテンツに限定されない。コンテンツC0は、ニュース記事等、ページPが本来発信しようとするコンテンツ(以下、広告コンテンツと区別してメインコンテンツという。)であってもよい。本実施形態の場合、コンテンツC0は、ページPのコンテンツ中、ページPの配信者或いは広告主等が、ユーザに最も見てもらいたいコンテンツの1つである。なお、コンテンツC0は、ページPが最初に画面に表示される領域(以下、初期表示領域という。)の外側に配置されている。そのため、ユーザは端末装置100をスクロール操作しないと、コンテンツC0を見ることはできない。
なお、以下の説明には、X軸、Y軸、及びZ軸から構成される直交座標系を用いる。図中、矢印の指し示す方向がプラス方向である。本実施形態の場合、X軸、Y軸は画面と平行な方向に軸方向を有している。具体的には、X軸は、横方向(以下、画面水平方向という。)に軸方向を有しており、Y軸は縦方向(以下、画面垂直方向という。)に軸方向を有している。また、Z軸は画面と平行な面に対して垂直な方向に軸方向を有している。
端末装置100は、例えば、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末である。図1及び図2の例では、端末装置100は、スマートデバイスとなっているが、端末装置100はスマートデバイスに限定されない。端末装置100は、ネットワーク接続機能を備え、ネットワークを介して任意のサーバ装置と通信する。端末装置100の表示面(以下、画面ともいう。)は、タッチパネル式の画面となっている。端末装置100は、ユーザのタッチパネル操作に応じて画面にページを表示する。なお、図1及び図2の例では、端末装置100は縦置きとなっているが、横置きであってもよい。この場合、端末装置100は、図1及び図2の例とは異なり、画面の長辺が上或いは下となるようページを表示する。
ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからユーザがアクセスしたサイトに係るページの配信を受ける。そして、端末装置100は、受信したページを画面に表示する。また、端末装置100は、ページの配信を受けると、ページの情報とともに送信された制御情報に従って広告配信サーバに広告コンテンツの配信要求を送信する。このとき、制御情報は、ページに埋め込まれたプログラムであってもよい。例えば、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、CSS3(Cascading Style Sheets 3)等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。そして、端末装置100は、広告配信サーバから広告コンテンツの配信を受ける。端末装置100は、制御情報に従って画面に広告コンテンツ(例えば、図1に示すコンテンツC0)を表示する。
上述したように、コンテンツC0はページPの配信者等が、ユーザに最も見てもらいたいコンテンツの1つである。しかしながら、コンテンツC0は、ページPの初期表示領域の外側に位置しており、ユーザが端末装置100をスクロール操作しないと表示されない。端末装置100は、ユーザのスクロール操作に合わせて端末装置100の報知態様を変化させることで、ユーザにコンテンツC0を見てもらうことを可能にする。以下、図1及び図2を参照しながら、端末装置100が実行する情報表示処理の概要を説明する。
まず、端末装置100は、コンテンツ配信サーバからページの情報を受信するとともに、広告配信サーバにコンテンツC0の配信要求を送信する。端末装置100は、コンテンツC0の情報を受信したら、画面にページPを表示する(状態D1)。図1の例では、端末装置100は、画面上のスクロール表示領域A1にページPの一部をスクロール可能に表示している。スクロール表示領域A1は、画面上の一部領域である。より具体的には、スクロール表示領域A1は、ページ中のスクロール可能部分が表示される領域である。スクロール表示領域A1がスクロール可能部分の可視領域となる。スクロール可能部分は、ページ全体であってもよいし、ページ中の一部のフレームであってもよい。
端末装置100は、ページPの初期表示状態で、コンテンツC0に関する出力を予め設定された量で行っている。初期表示状態とは、端末装置100がページPの情報を受信した後、ページPを画面に最初に表示した状態のことである。なお、以下の説明では、ページPの初期表示状態での端末装置100のコンテンツC0に関する出力のことを初期出力といい、そのときの出力量を初期出力量という。
端末装置100は、ページPが初期表示状態の時、予め設定された音量(以下、初期音量という。)でコンテンツC0に関する音の出力を行っている。コンテンツC0に関する音は、コンテンツC0が音を伴う動画なのであれば、コンテンツC0自体の出力音であってもよい。勿論、コンテンツC0に関する音は、コンテンツC0の出力音とは別の音であってもよい。例えば、コンテンツC0が恐竜或いは怪獣に関する動画なのであれば、コンテンツC0に関する音は、恐竜或いは怪獣から逃げる人間の悲鳴であってもよい。初期音量は初期出力量の一種である。
なお、コンテンツC0に関する出力は音に限定されない。例えば、コンテンツC0に関する出力は、画面揺れであってもよい。画面揺れとは、端末装置100の画面に表示された画像等の画面に対する揺れである。例えば、画面揺れは、恐竜や怪獣の歩行等に同期した画面中のページ、フレーム、或いはコンテンツ等の縦方向、横方向への振動であってもよい。画面揺れは、バイブレータ(振動モータ)による装置自体の揺れとは異なる。端末装置100は、ページPの初期表示時、予め設定された揺れ量(以下、初期揺れ量という。)で画面揺れを実行する。初期揺れ量も初期出力量の一種である。
初期出力量は、制御情報で設定される。本実施形態の場合、初期出力量はユーザが初期出力を僅かに認識できる程度の量に設定される。そのため、端末装置100は、ページPの初期表示状態で、僅かにコンテンツC0に関する出力を行う。具体的には、端末装置100は、ページPの初期表示状態で、コンテンツC0に関する音を僅かに出力する。例えば、端末装置100は、コンテンツC0の出力音を本来の音量より小さな音量で出力する。或いは、端末装置100は、ページPの初期表示状態で、予め設定された僅かな揺れ量の画面揺れを発生させる。例えば、端末装置100は、コンテンツC0に表示される恐竜の歩行等に同期させてページ、フレーム、或いはコンテンツを僅かに振動させる。なお、初期出力量(初期音量、初期揺れ量)は、ページPの配信者等が任意に設定可能である。例えば、初期出力量は0であってもよい。端末装置100は、例えば、制御情報に基づき初期出力量を設定する。
ユーザが端末装置100を下スクロール操作すると、画面の一部(或いは全部)はページに対する下方向へのスクロールを開始する(状態D1)。下スクロール操作とは、ユーザが画面の一部或いは全部をページに対して下方向に移動させるための操作、例えば、ユーザが画面を指で上方向にはじく動作(下から上へのフリック)のことである。以下の説明では、下方向へのスクロールのことを下スクロールという。
下スクロールにより、画面とコンテンツC0までの距離が徐々に近くなる。端末装置100は、コンテンツC0が近づくに従ってコンテンツC0に関する出力の態様(すなわち、コンテンツC0に関するユーザへの報知態様)を変化させる。このとき、端末装置100は、ページPの初期表示状態からコンテンツC0に向かうスクロールの量に基づいて報知態様を変化させてもよいし、画面とコンテンツC0との実際の距離に基づいて報知態様を変化させてもよい。以下の説明では、画面とコンテンツC0との距離に基づいて報知態様を変化させる例を説明する。
画面とコンテンツC0との距離は、例えば、位置R1から位置R2までのスクロール方向の距離Dであってもよい。位置R1は画面上の予め設定された位置であり、位置R2はコンテンツC0の配置位置である。位置R1、R2はページPの配信者等が任意に設定可能である。例えば、位置R1は、スクロール表示領域A1の上端E1から予め設定された距離ほど下った位置であってもよいし、スクロール表示領域A1の下端E2から予め設定された距離ほど上った位置であってもよい。このとき、位置R1は、スクロール表示領域A1の縦方向の中央であってもよい。また、位置R2は、コンテンツC0の上端E11から予め設定された距離ほど下った位置であってもよいし、コンテンツC0の下端E12から予め設定された距離ほど上った位置であってもよい。このとき、位置R2は、コンテンツC0の縦方向の中央であってもよい。端末装置100は、例えば、制御情報に基づき位置R1、R2を設定する。
図1の状態D2は、図1の状態D1からさらに下スクロールが進んだ様子を示している。端末装置100は、ユーザの下スクロール操作によりコンテンツC0が近づくに従って、コンテンツC0に関する音の出力を大きくする。例えば、端末装置100は、距離Dが短くなるに従って、初期音量から音を徐々に大きくする。また、端末装置100は、下スクロール操作によりコンテンツC0が近づくに従って、画面揺れを大きく(激しく)する。例えば、端末装置100は、距離Dが短くなるに従って、初期揺れ量から揺れ量を徐々に大きくする。端末装置100は、距離Dに反比例して出力を大きくしてもよいし、距離Dの二乗或いは対数等に反比例して出力を大きくしてもよい。これらの出力により、端末装置100は、ユーザに対して何かが近づいてくるような感覚を与えることができる。
図1の状態D3は、図1の状態D2からさらに下スクロールが進んだ様子を示している。状態D3では、コンテンツC0が画面に表示されている。ページPの表示位置が再びコンテンツC0の配置位置に到達したら、すなわち、コンテンツC0の一部或いは全部が画面に表示されたら、端末装置100は、コンテンツC0に設定されている本来の出力を開始する。コンテンツC0が動画なのであれば、端末装置100は、動画に設定されている本来の音量でコンテンツC0の音を出力する。画面揺れについても同様である。なお、下スクロールの最中、コンテンツC0の出力音とは異なる音が出力されていのであれば、端末装置100は、その異なる音の出力を停止する。コンテンツC0が画面揺れを起こさせる設定となっていないのであれば、端末装置100は、画面揺れについても停止する。
図2の状態U1は、図1の状態D2の端末装置100をユーザが上スクロール操作した様子を示している。上スクロール操作とは、ユーザが画面の一部或いは全部をページに対して上方向に移動させるための操作、例えば、ユーザが画面を指で下方向にはじく動作(上から下へのフリック)のことである。以下の説明では、上方向へのスクロールのことを上スクロールという。端末装置100は、上スクロールの間、コンテンツC0に関する出力を停止した状態を維持する。勿論、端末装置100は、上スクロールの時も、距離Dに基づいて出力の態様を変化させながら、コンテンツC0に関する出力を実行してもよい。
図2の状態D4は、ユーザが再び端末装置100を再び下スクロール操作した様子を示している。具体的には、図2の状態D4は、距離Dが予め設定された距離より長くなるまで(例えば、コンテンツC0が画面から見えなくなるまで)ページが上スクロールした後、ユーザが再び端末装置100を再び下スクロール操作した様子を示している。下スクロールが開始したら、端末装置100は、コンテンツC0に関する出力を再開する。
図2の状態D5は、図2の状態D4からさらに下スクロールが進んだ様子を示している。端末装置100は、距離Dが短くなるに従って、コンテンツC0に関する音及び画面揺れを大きくする。このとき、端末装置100は、画面が最初にコンテンツC0の配置位置に到達するまでの間(図1の例であれば、状態D1、D2)の出力パターン(第1のパターン)とは異なるパターン(第2のパターン)で音及び画面揺れの出力を行う。例えば、端末装置100は、画面が最初にコンテンツC0の配置位置に到達するまでと比較して、距離Dに対する音量が大きくなるよう音を出力してもよい。画像揺れについても同様である。
ページPの表示位置が再びコンテンツC0の配置位置に到達したら、端末装置100は、再び、コンテンツC0に設定されている本来の出力を開始する。コンテンツC0が字幕を有しているのであれば、字幕を表示してもよい。
以上のように、端末装置100は、ユーザのスクロール操作によりコンテンツC0が近づくに従ってユーザへの報知態様を変化させている。このため、端末装置100は、ユーザに、スクロール先に何かがあると予感させることができる。結果として、端末装置100は、ユーザをページP上のコンテンツに惹きつけることができる。
〔2.配信システムの構成例〕
以上、本実施形態の情報表示処理を簡単に述べたが、以下、本実施形態の情報表示処理を詳細に説明していく。以下の説明では、端末装置100を備える配信システム1を例に情報表示処理を説明する。最初に、図3を使って実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る配信システム1の構成例を示す図である。図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを備える。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図3に示す配信システム1には、端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30がそれぞれ複数台含まれてもよい。
端末装置100は、ページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置100は、ユーザの操作に従って、コンテンツ配信サーバ30からページの情報を取得する。ページに広告コンテンツの取得を要求する取得命令が含まれる場合には、端末装置100は、取得命令に従って広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得する。また、端末装置100は、上述の情報表示処理を実現する制御情報を広告配信サーバ20から受け取った場合には、制御情報に従って情報表示処理を実現する。端末装置100の構成は後述する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、スマートデバイス(スマートフォン、或いはタブレット)、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。広告主端末10は、広告主による操作に従って、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿する。例えば、広告主端末10は、コンテンツC0等を広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。また、広告主端末10が入稿する広告コンテンツは、画像(静止画、動画像)であってもよいし、テキストデータであってもよい。また、広告コンテンツは、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。なお、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下の説明では、「広告主」は、本来の広告主だけでなく、代理店を含む概念であるものとする。また、「広告主端末」は、広告主端末10だけでなく、代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所やユーザの属性等からユーザと広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果、配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した情報表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツとともに端末装置100に配信する。そのため、広告配信サーバ20は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置として機能する。制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。広告配信サーバ20の構成は後述する。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にページの情報を配信するサーバ装置である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページを端末装置100に配信する装置である。コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100に制御情報を配信する配信装置としても機能する。コンテンツ配信サーバ30の構成は後述する。
〔3.広告配信サーバの構成例〕
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。広告配信サーバ20は、端末装置100、広告主端末10等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。広告配信サーバ20は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、広告配信サーバ20は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協同して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。広告配信サーバ20が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協同して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図4は、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成例を示す図である。広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。なお、図4に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部21は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部21は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部21は、NIC(Network Interface Card)等のLANインタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部21は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部21は、広告配信サーバ20の通信手段として機能する。通信部21は、制御部23の制御に従って端末装置100、広告主端末10、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
記憶部22は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、広告配信サーバ20の記憶手段として機能する。記憶部22は、広告データベース24を記憶する。
広告データベース24は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである。図5は、実施形態に係る広告データベース24に格納された情報の一例を示す図である。図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有している。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC0等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図5に示す例では、「広告コンテンツ」には「C20」~「C70」といった概念的な情報が格納されているが、音声データ、画像データ、テキストデータ、ゲームデータ、ゲーム形式の広告データ等、コンテンツのデータそのものが格納されていてもよい。なお、「広告コンテンツ」には、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されていてもよい。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図5の例では、広告主ID「K10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。コンテンツC20は、図1及び図2で示したコンテンツC0であってもよい。また、図5では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。ここで、広告配信サーバ20は、1つのページに配置される複数のコンテンツ(例えば、図1及び図2に示したコンテンツC0)ごとにインプレッション数を計数してもよいし、1つのページの複数のコンテンツを1つの広告とみなしてインプレッション数を計数してもよい。
なお、広告配信サーバ20がクリック課金形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。ここで、クリック課金形式広告とは、広告コンテンツが選択される度に課金が行われる広告である。また、広告配信サーバ20が入札形式広告を配信するのであれば、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR(Click Through Rate)等が登録される。ここで、入札形式広告とは、広告配信サーバ20が配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択する形式の広告のことである。
なお、広告データベース24は、上記以外の項目の情報を記憶してもよい。例えば、広告データベース24は、コンテンツとユーザとのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。また、広告データベース24には、広告コンテンツの表示態様の変更を指示する表示指示が登録されていてもよい。表示指示には、コンテンツC0のランディングページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれていてもよい。表示指示の設定は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって行われる。
図4に戻り、制御部23は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
制御部23は、図4に示すように、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28と、を備える。制御部23を構成するブロック(入稿受付部25~配信部28)はそれぞれ制御部23の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部23は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から広告コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部25は、対価の指定とともに広告コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部25は、広告コンテンツの表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、広告コンテンツおよび表示指示を、広告主ID及び対価の値とともに広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置やユーザの属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、ユーザの属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の情報表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。このとき、制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔4.コンテンツ配信サーバの構成例〕
次に、コンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100等のクライアント端末からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータ(以下、単に「サーバ」という。)である。コンテンツ配信サーバ30は、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。また、コンテンツ配信サーバ30は、1つのサーバにより構成されていてもよいし、協同して処理を実行する複数のサーバにより構成されていてもよい。コンテンツ配信サーバ30が複数のサーバで構成される場合、これらサーバの設置場所は離れていてもよい。設置場所が離れていたとしても、協同して処理を実行するのであれば、これらサーバは1つの広告配信サーバとみなすことができる。
図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成例を示す図である。コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33と、を備える。なお、図6に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部31は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部31は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部31は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部31は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部31は、コンテンツ配信サーバ30の通信手段として機能する。通信部31は、制御部33の制御に従って端末装置100、及び広告配信サーバ20と通信する。
コンテンツ記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。コンテンツ記憶部32は、コンテンツ配信サーバ30の記憶手段として機能する。コンテンツ記憶部32はコンテンツが配置されたページの情報を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ページを形成するHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルや、ページに表示される画像のデータを記憶する。
制御部33は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部33は、図6に示すように、受付部34と、配信部35と、を備える。制御部33を構成するブロック(受付部34、配信部35)はそれぞれ制御部33の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部33は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
受付部34は、端末装置100からページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34がページの取得要求を受け付けた場合に、ページの情報を端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のページの情報をコンテンツ記憶部32から取得し、取得したページの情報を端末装置100に配信する。このとき、ページの情報には、制御情報が含まれていてもよい。制御情報は、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語で記載されたプログラムであってもよい。勿論、制御情報は、スクリプト言語以外のコンピュータ言語で記載された情報であってもよい。例えば、制御情報は、HTML、XML等のマークアップ言語で記載された情報であってもよいし、CSS、CSS3等のスタイルシート言語で記載された情報であってもよい。
制御情報には、広告コンテンツの表示指示の情報が含まれていてもよい。また、制御情報には、ページの表示位置がコンテンツC0に近づくに従って変化する報知態様に関する情報が含まれていてもよい。例えば、制御情報には、端末装置100がスクロール操作に応じて出力手段の動作を変化させるか等の情報が含まれていてもよい。また、制御情報に画面が最初にコンテンツC0の配置位置に到達するまでの間の出力手段の出力パターン(第1のパターン)の情報と、その後の出力手段の出力パターン(第2のパターン)の情報と、が含まれていてもよい。その他、制御情報には、上述の位置R1、R2に関する設定値が含まれていてもよい。なお、これらの情報は広告配信サーバ20から送信される制御情報に含まれていてもよい。
〔5.端末装置の構成例〕
次に、端末装置100の構成について説明する。端末装置100は、ユーザがページの閲覧に使用する情報表示装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話等の通信端末である。通信機能を備えるのであれば、端末装置100は、パーソナルコンピュータ(ノートPC、デスクトップPC)、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末であってもよい。この場合、情報処理端末も通信端末の一種である。端末装置100は、ネットワークNを介して広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と接続する。
図7は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、出力部140と、制御部150と、を備える。なお、図7に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。
通信部110は、外部の装置と通信する通信インタフェースである。通信部110は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。例えば、通信部110は、NIC等のLANインタフェースであってもよいし、USBホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースであってもよい。また、通信部110は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。通信部110は、端末装置100の通信手段として機能する。通信部110は、制御部150の制御に従って広告配信サーバ20、及びコンテンツ配信サーバ30と通信する。
入力部120は、外部から各種入力を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。入力部120は、端末装置100の入力手段として機能する。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、タッチパネルも入力部120に含まれる。この場合、ユーザは、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
記憶部130は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部130は、端末装置100の記憶手段として機能する。記憶部130は、ウェブブラウザ等のアプリケーションのデータが格納されている。以下の説明では、ウェブブラウザのことを単にブラウザという。
出力部140は、音、光、振動、画像等、外部に各種出力を行う装置である。出力部140は、端末装置100の出力手段として機能する。出力部140は、表示部141と、音出力部142と、振動部143と、発光部144等を備える。
表示部141は、各種情報を表示する装置である。例えば、表示部141は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と表示部141は一体であってもよい。表示部141は、制御部150の制御に従って、画面に画像を表示する。表示部141は、制御部150の制御に従って、画面の輝度を変化させることが可能である。
図8は、端末装置100が備える表示部141を説明するための図である。表示部141は、長方形の画面を有している。より具体的には、表示部141は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有している。なお、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではない。端末装置100は、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
図8に示す表示部141には、ページの閲覧に使用されるブラウザが表示されている。ウェブブラウザは、コンテンツ表示領域F1と、アプリケーション領域F2、F3により構成されている。コンテンツ表示領域F1は、広告配信サーバ20或いはコンテンツ配信サーバ30から受信したコンテンツを表示するための領域である。本実施形態の場合、コンテンツ表示領域F1の横方向の長さはL1、縦方向の長さはL2となっている。アプリケーション領域F2、F3は、ブラウザのユーザインタフェースとなる領域である。アプリケーション領域F2には、ステータスバー、検索フィールド等が配置されており、アプリケーション領域F3には、各種操作ボタンが配置されている。端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ表示領域F1及びアプリケーション領域F2、F3の大きさを変更してもよい。例えば、端末装置100は、ユーザの操作に応じて、アプリケーション領域F2の縦方向の大きさを小さくしてコンテンツ表示領域F1を上方向に拡大してもよい。
図7に戻り、音出力部142は、例えば、スピーカー、ブザー等の音響発生装置である。音出力部142は、制御部150の制御に従って、音を出力する。
振動部143は、バイブレータ(振動モータ)等の振動発生装置である。振動部143は、制御部150の制御に従って、端末装置100を振動させる。
発光部144は、外部に光を発する装置である。発光部144は、カメラのフラッシュであってもよいし、LEDランプ等の点灯装置であってもよい。発光部144は、制御部150の制御に従って発光する。
制御部150は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
制御部150は、図7に示すように、表示制御部151と、出力制御部152と、を備える。制御部150を構成するブロック(表示制御部151、出力制御部152)はそれぞれ制御部150の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部150は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。
表示制御部151は、コンテンツC0が配置されたページをスクロール可能に画面に表示する。このとき、スクロール可能な部分はページの一部(例えば、複数あるフレームの1つ)であってもよい。スクロールは縦スクロールであってもよいし、横スクロールであってもよい。
出力制御部152は、ユーザのスクロール操作によりコンテンツC0が近づくに従って出力部140の報知態様を変化させる。例えば、出力制御部152は、ページPの現在の表示位置(例えば、位置R1)からコンテンツC0の配置位置(例えば、位置R2)までの距離Dに基づいて出力部140の報知態様を変化させる。例えば、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って音出力部142が出力する音を大きくしてもよい。また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って画面に表示されるページP、フレームP2、或いはコンテンツC0~C6の揺れを大きくしてもよい。また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って振動部143が出力する振動を変化させてもよい。また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って発光部144が出力する光を変化させてもよい。また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って画面の輝度を変化させてもよい。出力制御部152の動作は、情報表示処理の説明の箇所で詳述する。
〔6.情報表示処理の詳細〕
次に、情報表示処理について詳細に述べる。ユーザが端末装置100を操作して任意のサイトにアクセスすると、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページの配信を受ける。そして、端末装置100の表示制御部151は、受信したページを表示部141に表示する。情報表示処理の説明に先立ち、表示制御部151が表示部141に表示するページの構成例について説明する。
〔6-1.ページの構成例〕
図9は、表示部141に表示されるページPの一例を示す図である。ページPは、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページである。ページPは、HTML、XML(Extensible Markup Language)等で記述される。
ページPは、スマートデバイス用に最適化されたウェブページである。本実施形態では、ページPの横方向の長さL1は、端末装置100が有する画面の横方向の長さと同じである。また、ページPは、縦方向の長さL3が、端末装置100のコンテンツ表示領域F1の縦方向の長さL2より長い。ページPは、フレームP1とフレームP2の2つのフレームで構成されている。フレームP1とフレームP2は縦方向に並んで配置されている。フレームP1には、各種メニューを表示するためのアイコンが表示されている。また、フレームP2には、各種コンテンツがタイル状に配置されている。図9に示す例の場合、フレームP2がスクロール可能となっている。
ページPのフレームP2には、複数のコンテンツC0~C6がタイル状に配置されている。コンテンツC0~C6は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー等のコンテンツである。コンテンツC0~C6は、動画、静止画、テキストデータ等により構成される。コンテンツC0は、例えば、広告配信サーバ20より配信される広告コンテンツである。上述したように、コンテンツC0は、ページPの初期表示領域の外側に配置されている。そのため、スクロールなしではユーザはコンテンツC0を見ることはできない。
広告コンテンツという概念には、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ページPにかかる情報の一部、その他任意のコンテンツが含まれるものとする。なお、広告コンテンツは、広告対象に関する情報を直接的に含むコンテンツに限られない。他の広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。すなわち、ユーザに対して、ニュース記事等のページが本来扱うメインコンテンツに対する興味とは異なる興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
ページPは、タイル状のコンテンツごとに操作や更新等を行うことが可能である。タイルは、その大きさ、配置位置等が、タイルごとに異なっていてもよい。また、タイルは、その大きさ、配置位置等が、ユーザの操作に応じて変化するよう構成されていてもよいし、任意のタイミングで自動的に変化するよう構成されていてもよい。
なお、ページPには、タイル状のコンテンツ以外にも、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が配置されていてもよい。また、ページPには、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ページPを形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。
ページPは、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML5等、動的なコンテンツを実現可能なコンピュータ言語を使用して記述される。そのため、ページPは、ユーザの操作によりユーザへの報知態様を変更可能である。情報表示処理の概要で説明したように、ユーザが端末装置100をスクロール操作すると、端末装置100は出力部140の報知態様を変化させる。
〔6-2.コンテンツの配置位置までの距離〕
図10は、ページPが端末装置100に表示された様子を示す図である。ページPは、フレームP1とフレームP2とで構成されており、フレームP2のみがスクロール可能となっている。そのため、ページPが表示部141に表示された場合、フレームP1が表示された領域が非スクロール領域A2となり、フレームP2が表示された領域がスクロール表示領域A1となる。
上述したように、端末装置100は、距離Dに基づいて出力部140の報知態様を変化させる。距離Dは、ページPの現在の表示位置からコンテンツC0の配置位置までの距離である。例えば、距離Dは、図10に示す位置R1から位置R2までのスクロール方向(Y軸方向)の距離である。
位置R1、R2は、ページPの配信者或いはコンテンツC0の配信者等が任意に設定可能である。例えば、位置R1は、スクロール表示領域A1の上端E1から予め設定された距離ほど下った位置であってもよいし、スクロール表示領域A1の下端E2から予め設定された距離ほど上った位置であってもよい。また、位置R2は、コンテンツC0の上端E11から予め設定された距離ほど下った位置であってもよいし、コンテンツC0の下端E12から予め設定された距離ほど上った位置であってもよい。例えば、位置R1は、スクロール表示領域A1のスクロール方向(本実施形態の場合、Y軸方向)のちょうど中央であってもよい。また、位置R2は、位置R2は、コンテンツC0のスクロール方向のちょうど中央であってもよい。位置R1、R2の設定値はページPの配信者等が任意に設定可能である。
なお、位置R1は、スクロール表示領域A1の上端E1であってもよいし、スクロール表示領域A1の下端E2であってもよい。また、位置R2は、コンテンツC0の上端E11であってもよいし、コンテンツC0の下端E12であってもよい。位置R1が上端E1で位置R2が上端E11の場合、距離Dは図10に示す距離d1となる。位置R1が下端E2で位置R2が下端E12の場合、距離Dは図10に示す距離d2となる。
〔6-3.情報表示処理〕
以上を踏まえて、情報表示処理を説明する。
図1、図2を使用して説明したように、端末装置100は、ユーザのスクロール操作によりコンテンツC0が近づくに従って出力部140の報知態様を変化させる。例えば、端末装置100の出力制御部152は、距離Dに基づいて出力部140の報知態様を変化させる。
例えば、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って音出力部142が出力する音を大きくする。例えば、出力制御部152は、距離Dに基づき音出力部142が出力する音を大きくしてもよい。このとき、出力制御部152は、距離Dに反比例して音を大きくしてもよいし、距離Dの二乗或いは対数等に反比例して音を大きくしてもよい。距離Dに基づく出力の変換処理は任意に設定可能である。
なお、出力制御部152は、一回目のスクロールと二回目以降のスクロールとで、音出力部142の出力の変化のさせ方を異なるものとしてもよい。ここで、「一回目のスクロール」とは、ページPの表示後、ページPの表示画面(例えば、コンテンツ表示領域F1)が最初にコンテンツC0の配置位置(例えば、位置R2)に到達するまでの間の、コンテンツC0に近づいていくスクロールのことである。また、「二回目以降のスクロール」とは、ページPの表示画面(例えば、コンテンツ表示領域F1)が一度コンテンツC0の配置位置(例えば、位置R2)に到達した後の、コンテンツC0に近づいていくスクロールのことである。以下の説明では、「一回目のスクロール」及び「二回目以降のスクロール」は上記を意味するものとして説明する。なお、「コンテンツC0の配置位置に到達」とは、例えば、コンテンツC0の一部或いは全部が画面に表示された状態のことをいう。このとき、「コンテンツC0の配置位置に到達」は、コンテンツC0の位置R2がコンテンツ表示領域F1に表示された状態であってもよい。
出力制御部152は、一回目のスクロールでは、第1のパターンで音出力部142を制御し、二回目以降のスクロールは第2のパターンで音出力部142を制御する。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、ユーザがより強く音の変化を認識できるよう単位距離あたりの音量の変化量を大きくし、二回目以降のスクロールでは、一回目のスクロール時より単位距離あたりの音量の変化量を小さくする。また、出力制御部152は、二回目以降のスクロールでは、音そのものを一回目のスクロール時とは異なるものにしてもよい。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、ユーザの注意をより惹きつけるような音(例えば、人の悲鳴)を流し、二回目以降はコンテンツC0そのものの出力音を流す。
また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って、表示部141を制御して画面揺れを大きくしてもよい。例えば、出力制御部152は、距離Dに基づき画面揺れを大きくしてもよい。このとき、出力制御部152は、距離Dに反比例して画面揺れを大きくしてもよいし、距離Dの二乗或いは対数等に反比例して音を大きくしてもよい。距離Dに基づく出力の変換処理は任意に設定可能である。
なお、出力制御部152は、一回目のスクロールと二回目以降のスクロールとで、画面揺れの変化のさせ方を異なるものとしてもよい。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、第1のパターンで表示部141を制御し、二回目以降のスクロールは第2のパターンで表示部141を制御する。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、ユーザがより強く揺れの変化を認識できるよう単位距離あたりの揺れ量の変化量を大きくし、二回目以降のスクロールでは、一回目のスクロール時より単位距離あたりの揺れ量の変化量を小さくする。また、出力制御部152は、二回目以降のスクロールでは、画面の揺れ方を一回目のスクロール時とは異なるものにしてもよい。例えば、出力制御部152は、二回目以降のスクロールでは、一回目のスクロール時より揺れの周期を変化させてもよい。或いは、出力制御部152は、一回目のスクロールと二回目以降のスクロールとで揺れの方向を変化させてもよい。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは縦揺れとし、二回目以降のスクロールでは横揺れとしてもよい。
また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って、振動部143が出力する振動を変化させてもよい。例えば、出力制御部152は、距離Dに基づき振動を変化させてもよい。距離Dに基づく出力の変換処理は任意に設定可能である。このとき、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って振動部143の振動パターンを変化させてもよいし、振動部143の一回の振動の長さを長くしてもよい。また、出力制御部152は、一回目のスクロールと二回目以降のスクロールとで、振動の変化のさせ方を異なるものとしてもよい。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、第1のパターンで振動部143を制御し、二回目以降のスクロールは第2のパターンで振動部143を制御する。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、ユーザがより強く振動の変化を認識できるよう単位距離あたりの振動の長さの変化量を大きくし、二回目以降のスクロールでは、一回目のスクロール時より単位距離あたりの振動の長さの変化量を小さくする。
また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って、発光部144が出力する光を変化させてもよい。例えば、出力制御部152は、距離Dに基づき発光を変化させてもよい。距離Dに基づく出力の変換処理は任意に設定可能である。このとき、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って発光部144が発する光の強さを強くしていってもよいし、発光部144の発光パターン(例えば、点滅パターン)を変化させてもよい。例えば、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って点滅の周期を短くしていってもよい。また、出力制御部152は、一回目のスクロールと二回目以降のスクロールとで、発光の変化のさせ方を異なるものとしてもよい。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、第1のパターンで発光部144を制御し、二回目以降のスクロールは第2のパターンで発光部144を制御する。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、ユーザがより強く光の強さの変化を認識できるよう単位距離あたりの光の強さの変化量を大きくし、二回目以降のスクロールでは、一回目のスクロール時より単位距離あたりの光の強さの変化量を小さくする。
また、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って、表示部141を制御して画面の輝度を変化させてもよい。例えば、出力制御部152は、距離Dに基づき輝度を変化させてもよい。距離Dに基づく出力の変換処理は任意に設定可能である。このとき、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って輝度を強くしていってもよい。また、出力制御部152は、一回目のスクロールと二回目以降のスクロールとで、輝度の変化のさせ方を異なるものとしてもよい。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、第1のパターンで表示部141を制御し、二回目以降のスクロールは第2のパターンで表示部141を制御する。例えば、出力制御部152は、一回目のスクロールでは、ユーザがより強く輝度の変化を認識できるよう単位距離あたりの輝度の変化量を大きくし、二回目以降のスクロールでは、一回目のスクロール時より単位距離あたりの輝度の変化量を小さくする。
なお、ユーザがページPへ複数回アクセスする場合もあり得る。端末装置100の表示制御部151は、記憶部130にユーザのページPへのアクセス回数を記憶してもよい。そして、出力制御部152は、距離Dとアクセス回数とに基づいて出力部140の報知態様を変化させてもよい。例えば、出力制御部152は、アクセス回数が増えるに従って、単位距離あたりの音量、画面揺れ量等の変化量を小さくしていってもよい。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図11を参照しながら、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。図11は、情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
端末装置100は、ユーザの操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にページPの配信を要求する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30からページPを受信する(ステップS11)。次に、端末装置100は、配信されたページPに取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信する(ステップS12)。
次に、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか否かを判別する(ステップS13)。そして、広告コンテンツを受信していない場合(ステップS13:No)、端末装置100は、再度ステップS13を実行する。広告コンテンツを受信している場合は(ステップS13:Yes)、端末装置100は、ページPを画面に表示する(ステップS14)。
次に、端末装置100は、スクロール操作が行われたか否かを判別する(ステップS15)。スクロール操作が行われていない場合(ステップS15:No)、端末装置100は、ステップS15を繰り返す。スクロール操作が行われた場合(ステップS15:Yes)、端末装置100は、ページPの全体或いは一部をスクロールさせる(ステップS16)。そして、端末装置100は、ページPのスクロールに応じて出力制御を実行する(ステップS17)。具体的には、端末装置100は、ユーザのスクロール操作によりコンテンツC0が近づくに従って出力部140の報知態様を変化させる。
続いて、端末装置100は、目的コンテンツであるコンテンツC0に到達したか判別する(ステップS18)。コンテンツC0に到達していない場合(ステップS18:No)、端末装置100は、ステップS20に処理を進める。コンテンツC0に到達している場合(ステップS18:Yes)、端末装置100は、報知態様の変化のための出力制御を停止する(ステップS19)。
続いて、端末装置100は、スクロールの動作が終了しているか判別する(ステップS20)。スクロールの動作が終了していない場合(ステップS20:No)、端末装置100は、ステップS17に処理を戻す。スクロールの動作が終了している場合(ステップS20:Yes)、端末装置100は、ユーザがページP上のリンクをタップした等の処理によりページの遷移が発生したか否かを判別する(ステップS21)。
ページの遷移が発生していない場合(ステップS21:No)、端末装置100は、ステップS15に処理を戻す。ページの遷移が発生している場合(ステップS21:Yes)、端末装置100は、ページを遷移させる(ステップS22)。遷移が終了したら、端末装置100は、ステップS11に処理を戻し、ステップS11~S22の処理を繰り返す。
〔8.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔8-1.報知態様の変更について〕
上述の実施形態では、出力制御部152は、ページPの現在の表示位置(位置R1)からコンテンツC0の配置位置(位置R2)までの距離Dに基づいて出力部140の報知態様を変化させたが、報知態様の変化は距離Dに基づいていなくてもよい。例えば、出力制御部152は、ページPの初期表示状態からのスクロール量に基づいて出力部140の報知態様を変化させてもよい。その他、出力制御部152は、スクロール表示領域A1(ページPの可視領域)に対するコンテンツC0の位置に基づいて出力部140の報知態様を変化させてもよい。このとき、出力制御部152は、ページP上の任意の点を原点としたコンテンツC0の表示領域の座標(例えば、四隅の1つの座標)と、同じ点を原点としたスクロール表示領域A1の座標(例えば、四隅の1つの座標)と、に基づいてスクロール表示領域A1(ページPの可視領域)に対するコンテンツC0の位置を判別してもよい。このような構成であっても、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って出力部140の報知態様を変化させることができる。
また、上述の実施形態では、出力制御部152は、「一回目のスクロール」と「二回目以降のスクロール」で出力部140の報知態様を変化させたが、二回目以降も、三回目、4回目等その都度出力部140の報知態様を変化させてもよい。
また、上述の実施形態では、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って出力部140の報知態様を変化させたが、ユーザのページPへの滞在時間に基づいて出力部140の報知態様を変化させてもよい。出力制御部152は、滞在時間を、ユーザが最初にページPを操作(例えば、クリックやスクロール操作)しから最後にページPを操作した時間に基づき算出してもよい。出力制御部152は、ユーザのページPへの操作回数に基づき出力部140の報知態様を変化させてもよい。滞在時間或いは操作回数に基づき報知態様を変化させる場合も、出力制御部152は、コンテンツC0が近づくに従って出力部140の報知態様を変化させることは可能である。
〔8-2.コンテンツの態様について〕
上述の実施形態では、コンテンツC0は広告コンテンツであるものとしたが、コンテンツC0は広告コンテンツでなくてもよい。また、ページPには報知態様の変化の基準となる目的コンテンツはコンテンツC0の一つだけ配置されていたが、目的コンテンツは複数配置されていてもよい。また、コンテンツC0は、静止画、動画、テキスト情報に限られず、例えば、ゲーム等を含むコンテンツであってもよい。コンテンツC0は、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツであってもよい。また、コンテンツC0は、音声を含むコンテンツであってもよい。また、コンテンツC0は、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツであってもよい。
また、上述の実施形態では、コンテンツC0が配置されるページはウェブページであるものとしたが、ページはウェブページに限定されない。例えば、ページは、ユーザインタフェース画面に表示されることを目的として作成されたページであってもよい。例えば、ページは、メッセンジャーアプリケーションの画面のページ、カメラアプリケーションの画面、ゲーム画面、音楽再生画面、動画再生画面であってもよい。これらの画面(ページ)も第1コンテンツの配置面とみなすことができる。なお、配置面は、複数のコンテンツがタイル状に並べられたものであってもよい。画面にページ状に表示可能なさまざまな構成を配置面とみなすことが可能である。
〔8-3.制御情報について〕
上述の実施形態では、端末装置100は、広告配信サーバ20が広告コンテンツとともに配信する制御情報を用いて、情報表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上述した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からページの情報とともに受信し、広告配信サーバ20から広告コンテンツとともに制御指示を受信してもよい。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って情報表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、ページPの表示処理や、上述した情報表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔8-4.装置構成〕
また、上述の実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100に広告コンテンツが配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20から広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをページPと共に端末装置100へと送信してもよい。
また、上述の実施形態では端末装置100はタッチパネル式の画面を備えるものとしたが、端末装置100はタッチパネル式の画面を備えていなくてもよい。端末装置100は、マウス、キーボード等、タッチパネル以外の操作手段を有していてもよい。また、上述の実施形態では、スクロール操作はタッチパネルを使用して実行されるものとしたが、マウスやキーボード等、タッチパネル以外の操作手段を用いて実行されてもよい。コンテンツのクリック(タップ)についても同様である。
〔8-5.ログについて〕
また、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否かを示すログや、ユーザによって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示されたか否か示すログを取ってもよい。また。広告コンテンツが動画の場合、動画(広告コンテンツ)が再生されたか否か、どの再生位置まで動画(広告コンテンツ)が再生されたか等を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、広告コンテンツの表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択されたか否か、広告コンテンツがどのようなタイミングで選択されたか等といったログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、動画(広告コンテンツ)がどの再生位置で選択されたか等を示すログをとってもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが選択された際のページPの表示態様を示すログを取ってもよい。例えば、端末装置100は、ユーザがスクロール操作を行わずにページPの表示を終了した場合、広告コンテンツが表示されていない旨のログ等を取得してもよい。
このように端末装置100が取得したログは、広告コンテンツのインプレッション数やCTRの更新、広告コンテンツ等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、上スクロール操作と下スクロール操作とが何度も行われた場合や、コンテンツの変更が何度も行われた場合は、広告コンテンツに対してユーザが興味を持ち、ページPの表示態様を何度も変更したと予測される。
このため、広告コンテンツの表示態様を変更した旨を示すログ、動画(広告コンテンツ)の表示時間を示すログ、初期画面からのスクロール操作を示すログ、広告コンテンツを選択したか否かを示すログ等はユーザの広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、メインコンテンツから広告コンテンツへの変更回数、広告コンテンツの表示時間、選択回数等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが表示画面から消え、スクロール操作で再度表示された場合とで、異なるランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、広告コンテンツが最初に表示された際と、広告コンテンツが表示画面から消え、スクロール操作で再度表示された場合とで、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔8-6.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係る広告コンテンツとともに表示されたページPに対して、ユーザがどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、広告コンテンツが表示された際において、ユーザがページPに対して行ったスクロール操作の内容や回数、ユーザの選択操作、ユーザが広告コンテンツを選択した際におけるページPの表示態様等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、広告コンテンツの内容、広告コンテンツ等を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNS(Social Networking Service)への書き込み)等、ユーザが端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともに広告コンテンツを配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともに広告コンテンツを配信した際にページPに対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツが表示されるページPにおいては、広告コンテンツが選択されることにより先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、ユーザの操作によってページPの表示態様が変更されることにより、または広告コンテンツが表示されることにより、どのような操作をおこなったかという操作履歴自体がユーザの広告コンテンツへの興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、広告コンテンツの再生回数や表示回数、ページPの滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツを表示した際に、広告コンテンツが広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係る広告コンテンツが表示されるページPに対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴う広告コンテンツの表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔8-7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。
また、本実施形態の広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムによって実現してもよいし、通常のコンピュータシステムにより実現してもよい。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成してもよい。制御装置は、端末装置100の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよいし、内部の装置(例えば、制御部23、制御部33、或いは制御部150)であってもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
〔9.ハードウェア構成〕
実施形態及び変形例に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によっても実現可能である。図12は、広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インタフェース(I/F)1500、入出力インタフェース(I/F)1600、及びメディアインタフェース(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェース1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インタフェース1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インタフェース1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインタフェース1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインタフェース1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20、コンテンツ配信サーバ30、或いは端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23、制御部33、或いは制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、出力部140を備える。そして、端末装置100は、コンテンツC0が配置されたページをスクロール可能に画面に表示する。そして、端末装置100は、ページの可視領域(スクロール表示領域A1)に対するコンテンツC0の位置に基づいて出力部140の報知態様を変化させる。例えば、端末装置100は、ページPの現在の表示位置(位置R1)からコンテンツC0の配置位置(位置R2)までの距離Dに基づいて出力部140の報知態様を決定する。このため、端末装置100は、ユーザに、スクロール先に何かがあると予感させることができる。結果として、端末装置100は、ユーザをページP上のコンテンツに惹きつけることができる。
また、出力部140には、音を出力する音出力部142が含まれる。そして、端末装置100は、コンテンツC0までの距離Dに基づいて音出力部142が出力する音の大きさを決定する。このため、端末装置100は、ユーザに、実際にコンテンツC0が画面に表示されていなくても、音でスクロール先に何かがあると予感させることができる。
また、出力部140には、画面にコンテンツを表示する表示部141が含まれる。そして、端末装置100は、コンテンツC0までの距離Dに基づいて画面に表示されるページP、フレームP2、或いはコンテンツC0~C6の揺れの大きさを決定する。このため、端末装置100は、ユーザに、実際にコンテンツC0が画面に表示されていなくても、振動でスクロール先に何かがあると予感させることができる。
また、出力部140には、振動を発生させる振動部143が含まれる。そして、端末装置100は、コンテンツC0までの距離に基づいて振動部143が出力する振動を変化させる。例えば、端末装置100は、コンテンツC0までの距離に基づいて、振動部143の振動パターンを決定する。或いは、端末装置100は、コンテンツC0までの距離に基づいて、振動部143の一回の振動の長さを決定する。このため、端末装置100は、ユーザに、実際にコンテンツC0が画面に表示されていなくても、画面揺れでスクロール先に何かがあると予感させることができる。
また、出力部140には、光を出力する発光部144が含まれる。そして、端末装置100は、コンテンツC0までの距離に基づいて発光部144が出力する光を変化させる。例えば、発光部144は、カメラのフラッシュ或いはLEDランプであり、端末装置100は、コンテンツC0までの距離に基づいて発光部144の発光パターンを決定する。このため、端末装置100は、ユーザに、実際にコンテンツC0が画面に表示されていなくても、振動でスクロール先に何かがあると予感させることができる。
また、出力部140には、画面にコンテンツを表示する表示部141が含まれる。そして、端末装置100は、コンテンツC0までの距離に基づいて画面の輝度を決定する。このため、端末装置100は、ユーザに、実際にコンテンツC0が画面に表示されていなくても、輝度の変化でスクロール先に何かがあると予感させることができる。
また、端末装置100は、ページPの現在の表示位置からコンテンツC0の配置位置までの距離Dと、ユーザのページPへアクセスした回数とに基づいて出力部140の報知態様を決定する。ページPへアクセスした回数が多いユーザはページPに対する関心が高いと思われる。ページPがコンテンツC0に関するページなのであれば、ユーザはコンテンツC0に対する関心が高いと思われる。アクセスした回数で出力部140の報知態様を変化させることで、ユーザに対するコンテンツの訴求効果を高くすることができる。
また、端末装置100は、ページPの表示後、ページPの表示画面が最初にコンテンツC0の配置位置に到達するまでの間は第1のパターンで出力部140の出力を制御し、ページPの表示画面が一度コンテンツC0の配置位置に到達した後は、第1の変化パターンとは異なる第2のパターンで出力部140を制御する。一度コンテンツC0を見たユーザは、スクロール先にコンテンツC0があることはすでに分かっている。二度目のスクロールで、出力部140の報知態様を変化させることで、ユーザに対するコンテンツの訴求効果を高くすることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、コンテンツ変更部は、コンテンツ変更手段やコンテンツ変更回路に読み替えることができる。