JP6788815B2 - 機能水濃度センサ、及び、算出方法 - Google Patents

機能水濃度センサ、及び、算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、機能水濃度センサ、及び、算出方法に関する。
次亜塩素酸水又はオゾン水などの機能水の濃度を計測する手法として、吸光光度法が知られている。特許文献1には、吸光光度法を利用した塩素濃度モニター装置が開示されている。
特開2003−130792号公報
上記塩素濃度モニター装置においては、電解次亜水の有効塩素濃度値を算出するために、電解次亜水に強アルカリ水を混合して得られる混合液の吸光度を希釈倍率で補正する処理が行われる。つまり、有効塩素濃度値を算出するための処理が煩雑である。
本発明は、容易に機能水中の次亜塩素酸の濃度を算出することができる機能水濃度センサ及び算出方法を提供する。
本発明の一態様に係る機能水濃度センサは、紫外光を発する光源と、次亜塩素酸、及び、前記次亜塩素酸から解離した次亜塩素酸イオンを含むpHが6以上9以下の機能水が入れられる容器であって、前記紫外光が入射する入射窓、及び、前記入射窓から前記容器内に入った前記紫外光が出射する出射窓を有する容器と、前記出射窓と対向する受光面を有し、前記受光面への入射光量に応じて出力信号を出力する受光素子と、信号処理部とを備え、前記信号処理部は、前記出力信号に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸イオンの濃度を算出し、前記機能水のpH、及び、前記次亜塩素酸の解離定数に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸及び前記次亜塩素酸イオンの比率を算出し、算出された前記次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された前記比率に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸の濃度を算出する。
本発明の一態様に係る算出方法は、機能水濃度センサを用いた機能水中の次亜塩素酸の濃度の算出方法であって、前記機能水濃度センサは、紫外光を発する光源と、前記次亜塩素酸、及び、前記次亜塩素酸から解離した次亜塩素酸イオンを含むpHが6以上9以下の前記機能水が入れられる容器であって、前記紫外光が入射する入射窓、及び、前記入射窓から前記容器内に入った前記紫外光が出射する出射窓を有する容器と、前記出射窓と対向する受光面を有し、前記受光面への入射光量に応じて出力信号を出力する受光素子とを備え、前記算出方法は、前記出力信号に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸イオンの濃度を算出し、前記機能水のpH、及び、前記次亜塩素酸の解離定数に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸及び前記次亜塩素酸イオンの比率を算出し、算出された前記次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された前記比率に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸の濃度を算出する。
本発明によれば、容易に機能水中の次亜塩素酸の濃度を算出することができる機能水濃度センサ及び算出方法が実現される。
図1は、実施の形態1に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。 図2は、信号処理部による機能水中の次亜塩素酸の濃度の計測方法のフローチャートである。 図3は、pHと次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率との関係を示す図である。 図4は、実施の形態2に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。 図5は、実施の形態2に係る機能水濃度センサの動作例1のフローチャートである。 図6は、pHと次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率との関係の温度変化を示す図である。 図7は、実施の形態2に係る機能水濃度センサの動作例2のフローチャートである。 図8は、実施の形態3に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略全て又は略一致などの表現を用いている。例えば、略一致は、完全に一致することを意味するだけでなく、実質的に一致する、すなわち、数%程度の誤差を含むことも意味する。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態1)
[機能水濃度センサの概要]
まず、実施の形態1に係る機能水濃度センサの概要について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。
実施の形態1に係る機能水濃度センサ1は、容器20に入れられた機能水90の濃度を測定するセンサである。具体的には、機能水濃度センサ1は、機能水90に紫外光11を照射し、機能水90を通過した後の紫外光11を受光素子30によって検出することで、機能水90の濃度を測定する。
機能水90は、人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与された水溶液の中で、処理と機能とに関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び、されようとしているものである。
実施の形態1では、機能水90は、次亜塩素酸水であり、次亜塩素酸及び次亜塩素酸から解離した次亜塩素酸イオンを含む。また、機能水90は、pH調整剤を含み、pHが一定値に制御されている。機能水90のpHは、例えば、6以上9以下の一定値に制御されている。これにより、次亜塩素酸の濃度及び次亜塩素酸イオンの濃度の両方が極端に大きくなること、または、極端に小さくなることが抑制される。機能水濃度センサ1は、例えば、次亜塩素酸を用いて空気の除菌及び脱臭を行う空間清浄機に用いられる。
図1に示すように、機能水濃度センサ1は、光源10と、容器20と、受光素子30と、信号処理部40と、制御部50とを備える。なお、図1には示していないが、機能水濃度センサ1は、外光が受光素子30に入射するのを抑制するために、遮光性を有する筐体の内部に収納されている。この筐体が紫外光11を吸収する材料によって形成されていれば、筐体により、光源10が発した紫外光11のうち入射窓21に入射されなかった光(すなわち、迷光)を吸収することができる。
以下では、機能水濃度センサ1が備える各構成要素について詳細に説明する。
[光源]
光源10は、紫外光11を発する。紫外光11は、例えば、ピーク波長が350nm以下の光である。紫外光11の詳細については、後で説明する。
光源10は、紫外光11のピーク波長を変更可能であってもよい。具体的には、光源10は、測定対象である機能水90に応じて異なるピーク波長を有する紫外光11を発してもよい。つまり、光源10は、機能水90に固有の吸光スペクトルに基づいて予め定められたピーク波長の光を紫外光11として発してもよい。機能水90が次亜塩素酸水である場合、光源10は、ピーク波長が250nm以上350nm以下の範囲にある紫外光11を発する。
光源10は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子などの固体発光素子であるが、これに限定されない。光源10は、半導体レーザ、小型の水銀ランプなどでもよい。
光源10は、容器20の入射窓21と対向して配置されている。例えば、光源10は、入射窓21に近接して配置されている。近接とは、互いの距離が所定の範囲内であることを意味し、接触している場合も含む。
これにより、光源10が発した紫外光11の略全てを入射窓21に入射させることができる。すなわち、光源10が発した紫外光11が容器20の外部に漏れることが抑制される。光源10からの紫外光11は、入射窓21に対して略垂直に入射する。
[容器]
容器20は、機能水90が入れられる容器である。容器20は、例えば有底円筒又は有底角筒などの有底筒状のセルであるが、特に限定されない。容器20は、紫外光11を透過させる2つの透過窓を備える。具体的には、容器20は、入射窓21と、出射窓22とを備える。
入射窓21は、光源10から発せられた紫外光11が入射する窓である。入射窓21は、容器20に形成された開口に設けられた、紫外光11を透過させる透光部材から形成される。入射窓21は、例えば、石英ガラス、サファイアガラスなどから形成されている。入射窓21は、入射面及び出射面が略平面である板状である。入射窓21には、紫外光11が略垂直に入射する。具体的には、紫外光11は、入射窓21の厚み方向に沿って入射する。つまり、紫外光11は、入射面の法線方向に入射する。
出射窓22は、容器20に入射した紫外光11が出射する窓である。出射窓22は、容器20に形成された開口に設けられた、紫外光11を透過させる透光部材から形成される。出射窓22は、例えば、石英ガラス、サファイアガラスなどから形成されている。具体的には、出射窓22は、入射面及び出射面が略平面である板状である。出射窓22からは、紫外光11が略垂直に出射される。具体的には、紫外光11は、出射窓22の厚み方向に沿って出射する。つまり、紫外光11は、出射面の法線方向に出射される。
実施の形態1では、容器20の本体(具体的には、2つの透過窓以外の部分)は、紫外光11を遮蔽(吸収又は反射)する材料から形成される。例えば、容器20の本体は、アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などの樹脂材料、又は、金属材料などから形成される。なお、容器20全体が紫外光11に対して透光性を有してもよい。具体的には、容器20全体が石英ガラスなどによって形成されてもよい。
なお、容器20は、所定の配管の一部でもよい。具体的には、容器20内を機能水90が流れていてもよい。例えば、機能水90は、容器20と反応槽(図示せず)との間で循環されてもよい。反応槽は、機能水90の機能を発揮させるための容器である。例えば、機能水90が除菌、脱臭などの機能を有する場合、機能水90は、反応槽内で対象物(例えば、空気などの気体)に接触することで、当該対象物の除菌、脱臭などを行う。この場合、機能水90が除菌、脱臭などを行いながら、機能水濃度センサ1が機能水90の濃度を測定することができる。つまり、機能水濃度センサ1を脱臭装置などに組み込んで用いることができる。
[受光素子]
受光素子30は、出射窓22と対向する受光面30aを有し、出射窓22を通じて出射される紫外光11を受光面30aを通じて受光する。具体的には、受光素子30は、受光した紫外光11を光電変換することで、受光面30aへの入射光量に応じた出力信号を生成する。生成された出力信号は、信号処理部40に出力される。
受光素子30は、380nm以下の紫外領域に高い感度を有するフォトダイオードであるが、これに限定されない。受光素子30は、フォトトランジスタなどでもよい。
受光素子30は、出射窓22に近接配置されている。これにより、受光素子30側に進行する光の略全てを受光することができる。
実施の形態1では、光源10、容器20、及び、受光素子30は、この順で略同一直線上に配置されている。図1に示すように、容器20の入射窓21及び出射窓22も当該直線上に配置されている。これにより、光源10から発せられた紫外光11は、最短距離で受光素子30に到達する。したがって、光源10から受光素子30までの間で迷光が発生することが抑制される。
なお、出射窓22と受光素子30との間には、紫外光11を拡散及び波長変換する蛍光体を含有する蛍光体プレートが配置されてもよい。蛍光体プレートによって紫外光11が可視光に波長変換されれば、受光素子30として、紫外領域に感度をほとんど有しない汎用の安価な素子を用いることができる。
[信号処理部]
信号処理部40は、受光素子30の出力信号を用いた信号処理を行い、機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出する。信号処理部40は、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。信号処理部40は、例えば、マイコン(マイクロコントローラ)などで実現される。次亜塩素酸の濃度の算出方法については後述される。
[制御部]
制御部50は、光源10を制御する制御回路である。制御部50は、例えば、光源10の点灯及び消灯を制御する。制御部50は、紫外光11の強度及び波長などを制御してもよい。また、制御部50は、信号処理部40から出力される機能水90の濃度の計測結果に基づいて光源10をフィードバック制御してもよい。例えば、受光素子30によって検出された受光量が小さすぎる場合、すなわち、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度が低すぎる場合には、紫外光11の強度を強くする、又は、波長を異ならせてもよい。
[次亜塩素酸の濃度の算出方法]
次に、信号処理部40による機能水90中の次亜塩素酸の濃度の計測方法について説明する。図2は、信号処理部40による機能水90中の次亜塩素酸の濃度の計測方法のフローチャートである。
まず、信号処理部40は、受光素子30から出力された電気信号に基づいて、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出する(S11)。具体的には、信号処理部40は、電気信号に基づいて紫外光11の強度を算出し、算出した紫外光11の強度に基づいて機能水90の透過度(又は吸光度)を算出する。信号処理部40は、ランベルト・ベールの法則に基づいて、算出した透過度から機能水90の濃度を算出する。ランベルト・ベールの法則によれば、媒質に入射する前の光の強度をI、長さLの媒質を透過した後の光の強度をIとしたとき、透過度及び吸光度は、以下の(式1)及び(式2)を満たす。
Figure 0006788815
ここで、“a”は吸光係数であり、“C”は媒質のモル濃度である。“L”は、紫外光11が透過する媒質(すなわち、機能水90)の長さ(すなわち、光路長)であり、実施の形態1では、容器20の入射窓21から出射窓22までの距離に相当する。
吸光度は、機能水90による紫外光11の吸収率を示しており、値が大きい程、機能水90による吸収が盛んであることを示している。例えば、吸光度が「1」であれば、紫外光11の全てが吸収され、吸光度が「0」であれば、紫外光11は全く吸収されないことを示している。なお、透過度は、機能水90による紫外光11の透過率を示している。
機能水90の吸収ピークを含む所定の範囲内では、吸光度は、紫外光11を吸収する次亜塩素酸イオンの濃度が高い程大きく、濃度が低い程小さくなる。この関係性に基づいて、信号処理部40は、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出することができる。
なお、信号処理部40は、紫外光11の強度と機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度とを対応付けたテーブルを予めメモリに記憶しており、当該テーブルを参照することで、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出してもよい。
次に、信号処理部40は、機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出する(S12)。機能水90のpHは、解離定数pKaを用いて以下の(式3)で表される。
Figure 0006788815
したがって、機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づけば、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出することができる。図3は、pHと次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率との関係を示す図である。次亜塩素酸の解離定数pKaは、7.54であり、機能水90のpHが解離定数pKaに一致するときには、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率は、次亜塩素酸50%、次亜塩素酸イオン50%となる。
上述のように、実施の形態1では、機能水90のpHは、pH調整剤によって6以上9以下の一定値に制御されている。例えば、この一定値と、解離定数pKaと、上記(式3)とが信号処理部40が有するメモリに記憶されていれば、信号処理部40は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出することができる。
次に、信号処理部40は、ステップS11において算出された次亜塩素酸イオンの濃度、及び、ステップS12において算出された比率に基づいて機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出する(S13)。例えば、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率が、次亜塩素酸40%、次亜塩素酸イオン60%である場合、機能水90中の次亜塩素酸の濃度は、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度×(40/60)となる。
このように、機能水濃度センサ1は、機能水90のpHに基づいて機能水90中の次亜塩素酸の濃度を容易に算出することができる。
[pH調整剤]
機能水90に含まれるpH調整剤について説明する。pH調整剤は、機能水90のpHを6以上9以下の一定値に制御するために機能水90に添加される。pH調整剤は、例えば、2種類以上の塩を含む水溶液である。例えば、pH調整剤の紫外光11の吸光度は、次亜塩素酸イオンの紫外光11の吸光度よりも小さい。これにより、上記ステップS11の次亜塩素酸イオンの濃度の算出において、pH調整剤の紫外光11の吸収の影響が小さくなるため、次亜塩素酸イオンの濃度の算出の精度を向上することができる。
また、pH調整剤は、例えば、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンのそれぞれとの反応性が低い。これにより、pH調整剤が含まれることによる、次亜塩素酸の濃度の変動及び次亜塩素酸イオンの濃度の変動が抑制されるため、次亜塩素酸の濃度の算出の精度を向上することができる。pH調整剤には、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンのそれぞれとの反応しないものが用いられてもよい。
このように、紫外光11の吸光度が小さく、かつ、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンのそれぞれとの反応性が低いpH調整剤としては、リン酸系緩衝剤が例示される。なお、pH調整剤は、リン酸系緩衝剤に限定されず、適宜選択されて使用されればよい。
ところで、例えば、機能水90のpHが極端に大きく10を超えると、機能水90中に含まれる次亜塩素酸イオンの比率が大きくなり、次亜塩素酸イオンの濃度の相対精度も高くなる。しかしながら、機能水90中に含まれる次亜塩素酸の比率は小さくなるため、次亜塩素酸イオンの濃度に基づいて算出される次亜塩素酸の濃度の相対精度は低くなる。機能水90のpHが極端に小さい場合も同様である。なお、相対精度は、濃度を1としたときのばらつき率で表され、ばらつき率が小さいほど精度が高いことを意味する。
そこで、機能水90のpHは、6以上9以下の一定値に制御されている。図3に示されるように、機能水90のpHが6以上9以下であれば、次亜塩素酸の比率及び次亜塩素酸イオンの比率の両方が極端に小さくなることが抑制される。したがって、次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
また、例えば、機能水90のpHが次亜塩素酸の解離定数pKaの±1の範囲内であれば、次亜塩素酸の比率、及び、次亜塩素酸イオンの比率がいずれも10%未満とならない。つまり、機能水90中に含まれる次亜塩素酸イオンの比率、及び、機能水90中に含まれる次亜塩素酸の比率がいずれも小さくならないため、次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。理想的には、機能水90のpHは、次亜塩素酸の解離定数pKaに一致しているとよい。
(実施の形態2)
[構成]
以下、実施の形態2に係る機能水濃度センサの構成について、図4を用いて説明する。図4は、実施の形態2に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。なお、以下の実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明が行われ、既出事項については適宜説明が省略される。
図4に示すように、機能水濃度センサ1aは、光源10と、容器20と、受光素子30と、信号処理部40と、制御部50と、温度計測部60とを備える。機能水濃度センサ1aは、温度計測部60を備える点が機能水濃度センサ1と異なる。
温度計測部60は、機能水90の温度を計測する。温度計測部60は、例えば、サーミスタまたは熱電対などの温度計測素子を有するセンサである。温度計測部60は、直接または間接に機能水90の温度を計測できればよく、例えば、非接触型の温度センサであってもよい。
[動作例1]
次に、機能水濃度センサ1aの動作例1について説明する。図5は、機能水濃度センサ1aの動作例1のフローチャートである。
まず、信号処理部40は、受光素子30から出力された電気信号に基づいて、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出する(S11)。
次に、信号処理部40は、温度計測部60によって計測された機能水90の温度に基づいて次亜塩素酸の解離定数pKaを補正する(S21)。解離定数pKaは、25℃環境下では、7.54であるが、温度に応じて変動する。そうすると、上記(式3)により、pHと次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率との関係についても温度に応じて変動する。図6は、pHと次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率との関係の温度変化を示す図である。
そこで、動作例1では、信号処理部40は、ステップS21において、機能水90の温度に応じて解離定数pKaを補正する。例えば、信号処理部40が有するメモリ内に25℃環境下における解離定数pKaである7.54が記憶されている場合、この解離定数pKaを温度に応じて補正する。
続いて、信号処理部40は、機能水90のpH、及び、補正された次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて、機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出する(S12)。そして、信号処理部40は、算出された次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された比率に基づいて機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出する(S13)。
このように、機能水90の温度に基づいて次亜塩素酸の解離定数pKaが補正されることで、機能水90中の次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
[動作例2]
次に、機能水濃度センサ1aの動作例2について説明する。図7は、機能水濃度センサ1aの動作例2のフローチャートである。
まず、信号処理部40は、受光素子30から出力された電気信号に基づいて、機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出する(S11)。
次に、信号処理部40は、温度計測部60によって計測された機能水90の温度に基づいて機能水90のpHを補正する(S31)。上述のように、機能水90のpHは、pH調整剤によって一定値に制御されているが、この場合のpHは、基準温度(例えば、25℃)から温度が変化することにより変動する。
そこで、動作例2では、信号処理部40は、ステップS31において、機能水90の温度に応じてpHを補正する。例えば、信号処理部40が有するメモリ内に25℃環境下における機能水90のpHが記憶されている場合、このpHを温度に応じて補正する。
続いて、信号処理部40は、補正された機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて、機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出する(S12)。そして、信号処理部40は、算出された次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された比率に基づいて機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出する(S13)。
このように、機能水90の温度に基づいて機能水90のpHが補正されることで、機能水90中の次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
[変形例]
なお、動作例1及び動作例2は、組み合わされてもよい。つまり、信号処理部40は、機能水90の温度に基づいて、次亜塩素酸の解離定数pKa、及び、機能水90のpHの両方を補正し、補正された機能水90のpH、及び、補正された次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて、機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出してもよい。
また、機能水濃度センサ1aは、温度計測部60に代えて、機能水90の温度を基準温度に保つ温度調整器を備えてもよい。これにより、信号処理部40は、次亜塩素酸の解離定数pKa、及び、機能水90のpHを補正することなく機能水90中の次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
(実施の形態3)
[構成]
上記実施の形態1及び実施の形態2では、機能水90のpHは、pH調整剤によって制御されていたが、機能水90にpH調整剤が含まれることは必須ではない。上記実施の形態1及び実施の形態2で説明された次亜塩素酸の濃度の算出方法は、機能水90のpHが取得できれば実施可能である。例えば、機能水濃度センサ1は、さらに、機能水90のpHを計測するpH計測部を備えてもよい。図8は、このような実施の形態3に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。
図8に示すように、機能水濃度センサ1bは、光源10と、容器20と、受光素子30と、信号処理部40と、制御部50と、pH計測部70とを備える。機能水濃度センサ1bは、pH計測部70を備える点が機能水濃度センサ1と異なる。
pH計測部70は、機能水90のpHを計測する。pH計測部70は、例えば、ガラス電極方式のpHメータであるが、その他のpHメータであってもよい。
機能水濃度センサ1bにおいては、信号処理部40は、計測された機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて、機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出する。
このように、機能水90にpH調整剤が含まれなくても、機能水90のpHを用いて次亜塩素酸の濃度を算出することができる。なお、pH計測部70は、pH調整剤を含む機能水90のpHを計測してもよい。
(まとめ)
以上説明したように、機能水濃度センサ1は、紫外光11を発する光源10と、次亜塩素酸、及び、次亜塩素酸から解離した次亜塩素酸イオンを含むpHが6以上9以下の機能水90が入れられる容器であって、紫外光11が入射する入射窓21、及び、入射窓21から容器20内に入った紫外光11が出射する出射窓22を有する容器20と、出射窓22と対向する受光面30aを有し、受光面30aへの入射光量に応じて出力信号を出力する受光素子30と、信号処理部40とを備える。信号処理部40は、出力信号に基づいて機能水90中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出し、機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出し、算出された次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された比率に基づいて機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出する。
これにより、機能水濃度センサ1は、機能水90のpHに基づいて容易に機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出することができる。
また、機能水濃度センサ1aは、さらに、機能水90の温度を計測する温度計測部60を備える。信号処理部40は、次亜塩素酸の解離定数pKaを、計測された機能水90の温度に基づいて補正し、機能水90のpH、及び、補正された次亜塩素酸の解離定数に基づいて上記比率を算出する。
このように、機能水90の温度に基づいて次亜塩素酸の解離定数pKaが補正されることで、機能水90中の次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
また、例えば、機能水90のpHは、次亜塩素酸の解離定数pKaの±1以内である。
これにより、機能水90中に含まれる次亜塩素酸イオンの比率、及び、機能水90中に含まれる次亜塩素酸の比率がいずれも小さくなり過ぎないため、次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
また、例えば、機能水90は、pH調整剤を含む。
これにより、機能水濃度センサ1は、pH調整剤によって一定値に保たれた機能水90のpHを用いて次亜塩素酸の濃度を算出することができる。
また、機能水濃度センサ1aは、さらに、機能水90の温度を計測する温度計測部60を備える。信号処理部40は、機能水90のpHを、計測された機能水90の温度に基づいて補正し、補正された機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて上記比率を算出する。
このように、機能水90の温度に基づいて機能水90のpHが補正されることで、機能水90中の次亜塩素酸の濃度の算出精度を高めることができる。
また、例えば、pH調整剤の紫外光11の吸光度は、次亜塩素酸イオンの紫外光11の吸光度よりも小さい。
これにより、次亜塩素酸イオンの濃度の算出において、pH調整剤の紫外光11の吸収の影響が小さくなるため、次亜塩素酸イオンの濃度の算出の精度を向上することができる。
また、例えば、pH調整剤は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンのそれぞれとの反応性が低い。
これにより、pH調整剤が含まれることによる、次亜塩素酸の濃度の変動及び次亜塩素酸イオンの濃度の変動が抑制されるため、次亜塩素酸の濃度の算出の精度を向上することができる。
また、例えば、pH調整剤は、リン酸系緩衝剤である。
リン酸系緩衝剤は、次亜塩素酸イオンが吸収する紫外光11をほとんど吸収しないため、次亜塩素酸イオンの濃度の算出において、pH調整剤の紫外光11の吸収の影響が小さくなる。このため、次亜塩素酸イオンの濃度の算出の精度を向上することができる。
また、機能水濃度センサ1bは、さらに、機能水90のpHを計測するpH計測部70を備える。信号処理部40は、計測された機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて上記比率を算出する。
これにより、機能水90にpH調整剤が含まれなくても、機能水90のpHを用いて次亜塩素酸の濃度を算出することができる。
また、機能水濃度センサ1を用いた機能水90中の次亜塩素酸の濃度の算出方法は、機能水濃度センサ1が備える受光素子30の出力信号に基づいて機能水中の次亜塩素酸イオンの濃度を算出し、機能水90のpH、及び、次亜塩素酸の解離定数pKaに基づいて機能水90中の次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンの比率を算出し、算出された次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された比率に基づいて機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出する。
このような算出方法は、機能水90のpHに基づいて容易に機能水90中の次亜塩素酸の濃度を算出することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、機能水として次亜塩素酸水が例示された。しかしながら、上記実施の形態に係る機能水濃度センサは、オゾン水などの他の機能水の濃度を計測するセンサとして用いられてもよい。例えば、機能水濃度センサは、酸、及び、当該酸から解離した陰イオンを含む機能水を対象としたセンサであってもよい。この場合、陰イオンが可視光または赤外光を吸収するのであれば、機能水濃度センサは、紫外光ではなく可視光または赤外光を発する光源を備えてもよい。
また、上記実施の形態では、光源、容器、光拡散板、及び、受光素子は、この順で略同一直線上に配置されていたが、例えば、光路上に反射部材が配置されれば、これらの構成要素を略同一直線上に配置しないことも可能である。
また、上記の実施の形態では、容器の外部に光源及び受光素子が配置されたが、これに限らない。例えば、光源が入射窓に取り付けられていてもよい。すなわち、光源の発光面が容器内に露出していてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1a、1b 機能水濃度センサ
10 光源
11 紫外光
20 容器
21 入射窓
22 出射窓
30 受光素子
30a 受光面
40 信号処理部
60 温度計測部
70 pH計測部
90 機能水

Claims (7)

  1. 紫外光を発する光源と、
    次亜塩素酸、及び、前記次亜塩素酸から解離した次亜塩素酸イオンを含むpHが6以上9以下の機能水が入れられる容器であって、前記紫外光が入射する入射窓、及び、前記入射窓から前記容器内に入った前記紫外光が出射する出射窓を有する容器と、
    前記出射窓と対向する受光面を有し、前記受光面への入射光量に応じて出力信号を出力する受光素子と、
    信号処理部とを備え、
    前記信号処理部は、
    前記出力信号に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸イオンの濃度を算出し、
    前記機能水のpH、及び、前記次亜塩素酸の解離定数に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸及び前記次亜塩素酸イオンの比率を算出し、
    算出された前記次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された前記比率に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸の濃度を算出し、
    前記機能水のpHは、前記次亜塩素酸の解離定数の±1以内であり、
    前記機能水は、pH調整剤を含む
    機能水濃度センサ。
  2. さらに、前記機能水の温度を計測する温度計測部を備え、
    前記信号処理部は、
    前記次亜塩素酸の解離定数を、計測された前記機能水の温度に基づいて補正し、
    前記機能水のpH、及び、補正された前記次亜塩素酸の解離定数に基づいて前記比率を算出する
    請求項1に記載の機能水濃度センサ。
  3. さらに、前記機能水の温度を計測する温度計測部を備え、
    前記信号処理部は、
    前記機能水のpHを、計測された前記機能水の温度に基づいて補正し、
    補正された前記機能水のpH、及び、前記次亜塩素酸の解離定数に基づいて前記比率を算出する
    請求項またはに記載の機能水濃度センサ。
  4. 前記pH調整剤の前記紫外光の吸光度は、前記次亜塩素酸イオンの前記紫外光の吸光度よりも小さい
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  5. 前記pH調整剤は、前記次亜塩素酸及び前記次亜塩素酸イオンのそれぞれとの反応性が低い
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  6. 前記pH調整剤は、リン酸系緩衝剤である
    請求項またはに記載の機能水濃度センサ。
  7. 機能水濃度センサを用いた機能水中の次亜塩素酸の濃度の算出方法であって、
    前記機能水濃度センサは、
    紫外光を発する光源と、
    前記次亜塩素酸、及び、前記次亜塩素酸から解離した次亜塩素酸イオンを含むpHが6以上9以下の前記機能水が入れられる容器であって、前記紫外光が入射する入射窓、及び、前記入射窓から前記容器内に入った前記紫外光が出射する出射窓を有する容器と、
    前記出射窓と対向する受光面を有し、前記受光面への入射光量に応じて出力信号を出力する受光素子とを備え、
    前記算出方法は、
    前記出力信号に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸イオンの濃度を算出し、
    前記機能水のpH、及び、前記次亜塩素酸の解離定数に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸及び前記次亜塩素酸イオンの比率を算出し、
    算出された前記次亜塩素酸イオンの濃度、及び、算出された前記比率に基づいて前記機能水中の前記次亜塩素酸の濃度を算出し、
    前記機能水のpHは、前記次亜塩素酸の解離定数の±1以内であり、
    前記機能水は、pH調整剤を含む
    算出方法。
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