JP3245144U - ガス濃度測定装置 - Google Patents

ガス濃度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3245144U
JP3245144U JP2023003949U JP2023003949U JP3245144U JP 3245144 U JP3245144 U JP 3245144U JP 2023003949 U JP2023003949 U JP 2023003949U JP 2023003949 U JP2023003949 U JP 2023003949U JP 3245144 U JP3245144 U JP 3245144U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
detection
measured
correction
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023003949U
Other languages
English (en)
Inventor
曾信華
Original Assignee
明遠精密科技股▲分▼有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 明遠精密科技股▲分▼有限公司 filed Critical 明遠精密科技股▲分▼有限公司
Application granted granted Critical
Publication of JP3245144U publication Critical patent/JP3245144U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】異なる濃度範囲に対応できる、ガス濃度測定装置を提供する。【解決手段】ガス濃度測定装置100は、ガス検出チャンバー20、温度感知素子30、圧力感知素子40、光源供給装置50、及び光検知装置60を備え、測定対象ガス(例えばオゾン)の濃度を測定する。温度感知素子は測定対象ガスの温度を測定し、圧力感知素子は測定対象ガスの圧力を測定する。光源供給装置は、UV-LEDを採用して紫外線光源とし、異なるオゾン吸光度を有する、第1の検出ビーム55と補正ビームを供給して、分光素子54により、測定対象ガスを通過する分光と、測定対象ガスを通過しない分光に分ける。光検知装置は、それぞれ、第1の検出ビームと補正ビームとの、オゾンを含有する光強度と、オゾンを含有しない光強度を測定する。上記の光強度を比べると、ランベルトベールの法則により、オゾンガスの濃度を算出することができる。【選択図】図2

Description

本考案は、測定装置に関し、特に、ガス濃度測定装置に関する。
産業の発展に伴い、さまざまな産業や生活環境でさまざまな種類のガスが使用されるようになった。例えば、オゾンは滅菌装置や半導体ウェーハの製造でよく使用されているが、市販されているオゾンの濃度を測定する機器は、オゾンの濃度を正確かつ安定して高速にフィードバックするという要件を満たすことができなくなっている。現在のオゾン濃度測定器は、紫外線吸光法を採用しており、紫外線光源からの紫外線が石英ガラス管におけるオゾンを通して、光検出器で光感知信号を測定した後、ランベルトベールの法則 (Beer-Lambert Equation)によってオゾンの濃度を算出する。
しかし、既存のオゾン濃度測定器は、主に低圧水銀ランプを紫外線光源として使用しており、低圧水銀ランプはオゾンの吸収スペクトルに近い紫外線光源を提供できるが、低圧水銀ランプ技術には、以下のような長年の欠点があり、解決するのが難しい。
(1)ウォームアップ時間が長く、再度測定できるようになるまでに時間がかかる。
(2)測定には高圧電源が必要であり、エネルギーを消費する。
(3)紫外線光源が周囲に飛散し、利用率が低下する。
(4)サイズが大きいため、一つのデバイスに固定波長の光源が一つしか搭載できず、オゾンの濃度範囲が違いすぎる場合には、装置を交換する必要がある。
(5)寿命が比較的短い。
(6)水銀蒸気が発生する。
また、石英ガラスの管壁が汚れたり沈殿物が堆積したりすると、光検出器で測定される光感知信号に誤差が生じる場合がある。しかし、既存のオゾン濃度測定器は、この誤差を即時にフィードバックしたり補正したりすることができない。このことから、既存のオゾン濃度測定器は、オゾン濃度の正確、安定、高速なフィードバックの要件を明らかに満たしていないことがわかる。
本考案の主な目的は、従来の技術を使用してオゾンガスの濃度を測定する場合の、紫外線光源として低圧水銀ランプを使用すると、ウォームアップ時間が長すぎ、始動電圧が高すぎ、光源使用率が低すぎ、従来の技術では単一波長を使用すると、検出できる濃度の範囲が小さすぎるという問題を解決できるガス濃度測定装置を提供することにある。
本発明のガス濃度測定装置は、測定対象ガスのガス濃度を測定するためのガス濃度測定装置において、ガス検出チャンバーのチャンバー内に、測定対象ガスがあるガス検出チャンバーと、測定対象ガスのガス温度を測定するための温度感知素子と、測定対象ガスのガス圧力を測定するための圧力感知素子と、ガス検出チャンバーの第1の側に設けられており、第1の検出ビームと補正ビームとを供給し、測定対象ガスの第1の検出ビームに対する吸光度は、測定対象ガスの補正ビームに対する吸光度より大きい少なくとも一つの光源と、第1の検出ビームを、第1の検出分光と第2の検出分光に分け、補正ビームを、第1の補正分光と第2の補正分光に分け、第1の検出分光と第1の補正分光とは、ガス検出チャンバーとガス検出チャンバーおける測定対象ガスとを通過し、第2の検出分光と第2の補正分光とは、ガス検出チャンバーとガス検出チャンバーおける測定対象ガスとを通過しない分光素子と、を備える光源供給装置と、それぞれ、ガス検出チャンバーの第2の側と第1の側に位置する、第1の光感知素子と第2の光感知素子を少なくとも備え、これにより、第1の検出ビームの第1の検出分光の光強度と、第2の検出分光の光強度をそれぞれ測定することにより、測定対象ガスの第1の検出濃度を算出し、それぞれ、補正ビームの第1の補正分光の光強度と第2の補正分光の光強度を測定することにより、測定対象ガスの補正濃度を算出し、第1の検出濃度から、補正濃度を差し引いたと、測定対象ガスのガス濃度を得られる光検知装置と、を少なくとも備えることを特徴とする。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記ガス検出チャンバーは、前記チャンバーを有する中空チャンバー本体であり、前記中空チャンバー本体の両端は、前記中空チャンバー本体の前記チャンバーと連通する、検出ガス入口と検出ガス出口をそれぞれ有し、前記測定対象ガスは、前記ガス検出チャンバーの前記中空チャンバー本体の前記チャンバーを連続的に流れる。
本考案に係るガス濃度測定装置は、更に、処理素子を備え、前記処理素子は、前記測定対象ガスの前記温度と、前記測定対象ガスの前記圧力と、前記第1の検出分光の前記光強度、前記第2の検出分光の前記光強度、前記測定対象ガスの前記ガス検出チャンバーの前記チャンバーにおける光路長、及び前記測定対象ガスの吸収係数によって、前記測定対象ガスの前記第1の検出濃度を算出し、前記処理素子は、更に、前記測定対象ガスの前記温度、前記測定対象ガスの前記圧力、前記第1の補正分光の前記光強度、前記第2の補正分光の前記光強度、前記測定対象ガスの前記ガス検出チャンバーの前記チャンバーにおける前記光路長、及び前記測定対象ガスの前記吸収係数によって、前記測定対象ガスの前記補正濃度を算出する。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記測定対象ガスはオゾンであり、前記光源からの前記第1の検出ビームと前記補正ビームとは、紫外線である。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記分光素子は傾斜式ビームスプリッターであり、前記分光素子により、前記第1の検出分光と前記第1の補正分光は、同じ第1の光路を有し、前記第2の検出分光と前記第2の補正分光は、同じ第2の光路を有する。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記ガス検出チャンバーは石英ガラス管である。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記第1の検出ビームの波長は、前記測定対象ガスの吸収波長範囲内にあり、前記補正ビームの波長は、前記測定対象ガスの前記吸収波長範囲外にあり、これにより、前記ガス検出チャンバーによる光吸収干渉誤差を補正する。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記光源供給装置は、更に、光源制御素子を備え、前記光源制御素子は、前記光源供給装置の前記光源を制御して、交互ライトモードで前記第1の検出ビームと前記補正ビームとを提供するためのものである。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記交互ライトモードは、パルスまたはインターバル形式のオンとオフであり、前記第1の検出ビームと前記補正ビームを提供する。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記第1の検出濃度から前記補正濃度を差し引いて得られる前記測定対象ガスの前記ガス濃度がデフォルト値より低いときに、前記光源は、前記第1の検出ビームの代わりに、少なくとも一つの第2の検出ビームを供給し、前記第2の検出ビームの波長及び/又は明るさは、前記第1の検出ビームの波長及び/又は明るさと異なる。
本考案に係るガス濃度測定装置は、前記光源は、一つ又は複数の発光素子を有することにより、前記第1の検出ビームと前記補正ビームを供給する。
本考案に係るガス濃度測定装置には、次のような効果がある。
(1)低圧水銀ランプを紫外線光源とする従来技術に比べて、本考案に係るガス濃度測定装置は、小さめのサイズを有する発光ダイオードを紫外線光源とするため、異なる濃度範囲を有するオゾンガスに対応することができ、設備の買い替えが不要になる。
(2)発光ダイオードを紫外線光源として、設備を起動するときにウォームアップ時間が必要ないため、パルス方式でオン・オフすることにより、紫外線光源を提供して、即時に補正することが可能である。
(3)発光ダイオードを紫外線光源とすることにより、連続的に流れる測定対象ガスの濃度を即時、正確で迅速に測定することができ、そしてウォームアップを必要せず、始動電圧が低く、水銀蒸気が無く、寿命がより長い。
(4)異なる濃度範囲を有する測定対象ガスに応じて、異なる波長を有する検出ビームに即時に変更して提供することができ、即時的な補正およびフィードバックを行うことができる。
(5)従来技術のように、石英ガラスの管壁の汚れにより、測定に誤差が発生するという問題を解決することができる。
本考案の技術的特徴および達成し得る技術的効能の理解を深めるために、より良い実施例と詳細な説明を以下に示す。
本考案に係るガス濃度測定方法を示すフローチャートである。 本考案に係るガス濃度測定装置を示す模式図であって、光源が第1の検出ビームを発生する。 本考案に係るガス濃度測定装置を示す模式図であって、光源が補正ビームを発生する。 本考案に係るガス濃度測定装置を示す模式図であって、光源が第2の検出ビームを発生する。 本考案に係るガス濃度測定装置の光源供給装置の動作を示す模式図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。本考案の実施の形態の図面における各部材の比率は、説明を容易に理解するために示され、実際の比率ではない。また、図に示すアセンブリの寸法の比率は、各部品とその構造を説明するためのものであり、もちろん、本考案はこれに限定されない。一方、理解を便利にするために、以下の実施の形態における同じ部品については、同じ符号を付して説明する。
さらに、明細書全体および請求の範囲で使用される用語は、特に明記しない限り、通常、この分野、本明細書に開示される内容、および特別な内容で使用される各用語の通常の意味を有する。本考案を説明するために使用されるいくつかの用語は、当業者に本考案の説明に関する追加のガイダンスを提供するために、本明細書の以下または他の場所で説明される。
この記事での「第1」、「第2」、「第3」などの使用については、順序や順次を具体的に示すものではなく、本考案を制限するためにも使用されていない。これは、同じ専門用語で説明するコンポーネントまたは操作を区別するだけために使用される。
次に、この記事で「含む」、「備える」、「有する」、「含有する」などの用語が使用されている場合、それらはすべてオープンな用語である。つまり、これらは、含むがこれに限定されないことを意味する。
従来技術によってオゾンガスの濃度を測定する場合、低圧水銀ランプを紫外線光源として利用すると、ウォームアップ時間が長すぎ、始動電圧が高すぎ、及び光源利用率が低すぎ、そして従来技術で単一波長を使用すると、検出できる濃度の範囲が小さすぎるという問題を解決するために、本考案は、測定対象ガス(例えば、連続的に流れるオゾン)のガス濃度を測定するガス濃度測定装置を提案する。
本考案に係る光源供給装置の光源は、少なくとも一つ以上の紫外線波長を提供し、オゾン濃度を正確かつ迅速に測定する。本考案によれば、従来技術を利用して、石英ガラスの管壁が汚れたり沈殿物が堆積したりすることによる、光検出器で測定される光感知信号に誤差が生じる問題を解決できる。
図1から図5を参照する。図1は本考案に係るガス濃度測定方法を示すフローチャートである。図2は本考案に係るガス濃度測定装置を示す模式図であって、光源が第1の検出ビームを発生する。図3は本考案に係るガス濃度測定装置を示す模式図であって、光源が補正ビームを発生する。図4は本考案に係るガス濃度測定装置を示す模式図であって、光源が第2の検出ビームを発生する。図5は本考案に係るガス濃度測定装置の光源供給装置の動作を示す模式図である。
図1、図2から図5を参照する。本考案に係るガス濃度測定方法は、少なくとも下記のステップ、ガス検出チャンバーを用意し、ガス検出チャンバーがガス出入り通路と連通することにより、ガス検出チャンバーのチャンバー内に測定対象ガスがあるステップS10と、測定対象ガスの温度を測定する温度測定ステップS12と、測定対象ガスの圧力を検出する圧力測定ステップS14と、第1の検出ビームと補正ビームを供給し、測定対象ガスの第1の検出ビームに対する吸光度が、測定対象ガスの補正ビームに対する吸光度より大きいステップS16と、第1の検出ビームを、それぞれ、ガス検出チャンバーとガス検出チャンバーにおける測定対象ガスを通過する第1の検出分光と、ガス検出チャンバーとガス検出チャンバーにおける測定対象ガスを通過しない第2の検出分光に分け、補正ビームを、それぞれ、ガス検出チャンバーとガス検出チャンバーにおける測定対象ガスを通過する第1の補正分光と、ガス検出チャンバーとガス検出チャンバーにおける測定対象ガスを通過しない第2の補正分光に分けるための分光ステップS18と、それぞれ、第1の検出ビームの第1の検出分光の測定対象ガスを通過した光強度と、第2の検出分光の光強度を測定し、このステップおける光強度の変化は、測定対象ガス及びガス検出チャンバーで起因することにより、測定対象ガスの第1の検出濃度を算出する光強度測定ステップS20と、それぞれ、補正ビームの第1の補正分光の測定対象ガスを通過した後の光強度と、補正ビームの第2の補正分光の測定対象ガスを通過した後の光強度を測定し、上記の補正ステップおける光強度の変化は、ガス検出チャンバーで起因し、これにより、測定対象ガスの補正濃度(すなわち、ガス検出チャンバーによる誤差)を算出し、第1の検出濃度から補正濃度を差し引いて、測定対象ガスのガス濃度を得ることができる補正ステップS22と、を含む。
本考案では、上記のステップの順序でガス濃度の測定方法を説明したが、これに限定されるものではなく、ステップの順序は任意であり、ステップの追加や削除も可能であり、測定対象ガスのガス濃度を取得することができれば、全て本考案が要求する保護の範囲内に含まれる。
本考案に係るガス濃度測定装置100は、ガス検出チャンバー20、温度感知素子30、圧力感知素子40、光源供給装置50、及び光検知装置60を少なくとも備える。上記のガス検出チャンバー20は、ガス出入り通路10と連通することにより、ガス検出チャンバー20のチャンバー22内に測定対象ガス200がある。これにより、測定対象ガス200のガス濃度を測定することができる。上記のガス出入り通路10の両端は、それぞれ、通路ガス入口12及び通路ガス出口14であり、測定対象ガス200は、これらを経由する。
本考案では、オゾンを測定対象ガス200として、本考案に係るガス濃度測定装置とその方法を説明したが、本考案はこれに限定されず、本考案に係るガス濃度測定装置とその方法に適用できる何れのガスも、全て本考案が要求する保護の範囲内に含まれる。
ガス出入り通路10の通路ガス入口12は、例えば、測定対象ガス供給源(図示せず)と連通することにより、測定対象ガス供給源からの測定対象ガス200をガス出入り通路10に導入する。ガス出入り通路10の通路ガス出口14は、例えば、測定対象ガスアプリケーション側(図示せず)(例えば滅菌装置や半導体ウエハ処理室に限定されない。)と連通する。本考案に係る測定対象ガス200、測定対象ガス供給源、及び測定対象ガスアプリケーション側は、上記に限定されず、何れの測定対象ガスの供給源、及び実現できるアプリケーションも、全て本考案が要求する保護の範囲内に含まれる。
ガス検出チャンバー20は、ガス出入り通路10と連通し、例えば、ガス出入り通路10の両端の間に位置する。ガス検出チャンバー20は、例えば、石英ガラスなどの透明素材を採用する石英ガラス管を含み、石英ガラス管の少なくとも上下端は、例えば石英ガラスなどの透明素材を採用する。
ガス検出チャンバー20は、石英ガラスに限定されず、その他の素材を採用してもよく、検出ビームと補正ビームとに対して、より低い吸光度を有し、又は吸光度を有しなければ、本考案に適用することができる。ガス検出チャンバー20は、例えば、チャンバー22を有する中空チャンバー本体24である。中空チャンバー本体24の両端は、それぞれ、中空チャンバー本体24のチャンバー22と連通する、検出ガス入口26と検出ガス出口28である。測定対象ガス200は、例えば、ガス検出チャンバー20の中空チャンバー本体24のチャンバー22を連続的に流れる。
温度感知素子30は、例えば、ガス出入り通路10に設けられており、測定対象ガス200の温度を測定する。圧力感知素子40は、例えば、ガス出入り通路10に設けられており、且つ例えば圧力感知ガス入りポート42を経由して、ガス出入り通路10の内部と連通することにより、ガス出入り通路10の内部にある測定対象ガス200の圧力を測定する。しかしながら、温度感知素子30と圧力感知素子40との種類、形態および設置位置は、特に限定されない。
本考案の実施例に係る温度感知素子30と圧力感知素子40とは、何れかの市販されている素子でもよく、且つ例えば、ガス出入り通路10、ガス検出チャンバー20及び/又は測定対象ガス供給源に設けられており、測定対象ガス200の温度と圧力とを測定できれば、全て本考案に適用することができる。
本考案に係るガス濃度測定装置100の光源供給装置50は、少なくとも一つの光源52と、分光素子(Beam Splitter)54と、を含む。本考案では、分光素子54により、光源供給装置50の光源52からのビームを二つの分ビームに分け、これらの分ビームは、ガス検出チャンバー20おける測定対象ガス200を通過するものと、ガス検出チャンバー20おける測定対象ガス200を通過しないものとに分けられる。その後、光検知装置60により、この二つの分ビームの強度をそれぞれ測定する。
測定対象ガス200の上記のビームに対して、より高い吸光度を有する場合には、この二つの分ビームの強度の異なりは、測定対象ガス200及びガス検出チャンバー20に起因し、すなわち、光強度の減衰は、測定対象ガス200及びガス検出チャンバー20に起因する。しかしながら、測定対象ガス200の上記のビームに対して、より低い吸光度(吸光度は、低いほどよく、更に、吸光度を有しないことがもっと良い)を有する場合には、この二つの分ビームの強度の異なりは、ガス検出チャンバー20だけに起因する。すなわち、光強度の減衰は、ガス検出チャンバー20だけに起因し、例えばガス検出チャンバー20の管壁の汚れ又は堆積物に起因する光吸収干渉誤差である。換言すると、本考案では、光源52により二つの波長を有するビーム(すなわち、それぞれ、より高い測定対象ガス吸光度を有するビーム、及びより低い測定対象ガス吸光度を有し、又は測定対象ガス吸光度を有しないビームである。)を提供して、ガス検出チャンバー20の管壁の汚れ又は堆積物に起因する光吸収干渉誤差を差し引くことで、検出測定対象ガス200のガス濃度を正確に測定することができる。
本考案の実施例では、光源供給装置50は、例えばガス検出チャンバー20の第1の側に設けられており、光源52により、ガス検出チャンバー20の第1の側に、第1の検出ビーム55と補正ビーム56とを提供する。光源52は、例えば発光ダイオードであり、従来の紫外線光源が周囲に飛散して利用率が低下するという問題を改善するためのものである。光源供給装置50は、例えば、マスク51を有し、ガス検出チャンバー20の第1の側に設けられており、且つ光源52と分光素子54とは、マスク51の内部に位置するが、これに限定されず、上記のマスク51は、中空内部や芯のある内部に限定されない。例えば、本考案では、第1の発光ダイオード(LED)52aにより、第1の検出ビーム55を発生し、第2の発光ダイオード52bにより、補正ビーム56を発生してもよい。しかしながら、本考案はこれに限定されず、例えば単一の発光ダイオード(LED)により、第1の検出ビーム55と補正ビーム56とを発生してもよい。
本考案の一つの特徴は、測定対象ガス200の第1の検出ビーム55に対する吸光度が測定対象ガス200の補正ビーム56に対する吸光度より大きいことが好ましいことにある。これらの吸光度の差は大きいほどよい。例えば、第1の検出ビーム55の波長は、測定対象ガス200の吸収波長範囲内にあり、なお、補正ビーム56の波長は、測定対象ガス200の吸収波長範囲内または外にあり、測定対象ガス200の第1の検出ビーム55に対する吸光度は、測定対象ガス200の補正ビーム56に対する吸光度より大きければ、全て本考案に適用することができる。補正ビーム56の波長は、測定対象ガス200の吸収波長範囲外にあることが好ましい。すなわち、補正ビーム56がガス検出チャンバー20のチャンバー22おける測定対象ガス200を通過するときに、補正ビーム56は測定対象ガス200に吸収されないため、ガス検出チャンバー20による誤差を得ることができる。
測定対象ガスがオゾンであることを例にして説明すると、第1の検出ビーム55と補正ビーム56は、例えば異なる波長を有する紫外線であり、その波長の範囲は約200nm~約370nmであり、又は補正ビーム56は上記の波長の範囲外にあり、第1の検出ビーム55の紫外線吸光度は補正ビーム56の紫外線吸光度より大きい。オゾンの吸収スペクトルは、約200nm~約370nmであり、最大吸収波長は約254nmである。このため、本考案では、例えば、オゾンガスの吸収が最も多い紫外線波長254nmを有する第1の発光ダイオード52aにより、第1の検出ビーム55を発生し、そしてオゾンガスの吸収が極めて少ない紫外線波長385nmを有する第2の発光ダイオード52bにより、補正ビーム56を発生する。
一方、本考案は、交互方式(例えば、インターバル方式やパルス方式などを交互する方式)で、第1の発光ダイオード52a及び第2の発光ダイオード52bをオン・オフすることが好ましい。パルス方式を例にして説明すると、パルス幅は、例えば0.1ms~5ms範囲の何れかの数値であり、周期は例えば0.1s~1s範囲の何れかの数値であり、周波数は例えば100Hz~1Hz範囲の何れかの数値である。インターバル方式を例にして説明すると、本考案では、例えば、一定の時間間隔で、第1の検出ビーム55および補正ビーム56を繰り返しオン・オフする。上記のデータは、例だけであり、本考案の請求範囲を限定するためのものではない。
図2及び図5を参照する。セクション(t1)は、第1の発光ダイオード52aがオン状態にあり、第2の発光ダイオード52bがオフ状態にあることを示す。図3及び図5を参照する。セクション(t2)は、第1の発光ダイオード52aがオフ状態にあり、第2の発光ダイオード52bがオン状態にあることを示す。上記のセクションは、例えば時間セクションである。ランベルトベールの法則によって、本考案では、Hartley-Hugginsスペクトル吸収帯(200nm~370nm)において、オゾンガスを検出することができる。例えば、本考案では、オゾンガス濃度を検出できる最大値は、例えば約400g/Nmであって、gはキログラムであり、Nmは標準立方メートルである。或いは、例えば、本考案では、オゾンガス濃度を検出できる範囲は、例えば1ppm~250ppmであってもよい。
このように、本考案に係る分光素子54は、図2に示すように、第1の検出ビーム55を、第1の検出分光55aと第2の検出分光55bに分け、図3に示すように、補正ビーム56を、第1の補正分光56aと第2の補正分光56bに分ける。第1の検出分光55aと第1の補正分光56aとは、ガス検出チャンバー20とガス検出チャンバー20における測定対象ガス200とを通過する。第2の検出分光55bと第2の補正分光56bとは、ガス検出チャンバー20とガス検出チャンバー20における測定対象ガス200とを通過しない。分光素子54は、例えば傾斜式ビームスプリッターであり、光源52と第2の光感知素子64(下記のように)との間に設けられていることにより、第1の検出分光55aと第1の補正分光56aは同じ第1の光路を有し、第2の検出分光55bと第2の補正分光56bは同じ第2の光路を有する。
一方、本考案に係るガス濃度測定装置100の光検知装置60は、第1の光感知素子62及び第2の光感知素子64を少なくとも含み、これらは、それぞれ、ガス検出チャンバー20の第2の側と第1の側に位置する。本考案に係る光源52からの第1の検出ビーム55(紫外線)の分光素子54を通過した第1の検出分光55aは、第1の光路に沿って、石英ガラスを採用するガス検出チャンバー20を通過した後、第1の光感知素子62に到着して、測定対象ガス200(オゾンガス)及びガス検出チャンバー20を含む光強度を確立し、そして第1の検出ビーム55(紫外線)の分光素子54を通過した第2の検出分光55bは、第2の光路に沿って第2の光感知素子64に到着して、測定対象ガス200(オゾンガス)及びガス検出チャンバー20を含まない光強度を確立する。同じように、本考案は、光源52からの補正ビーム56の第1の補正分光56aと第2の補正分光56bとに対して、測定対象ガス200(オゾンガス)及びガス検出チャンバー20を含む光強度と、測定対象ガス200(オゾンガス)及びガス検出チャンバー20を含まない光強度と、をそれぞれ確立してもよい。
本考案が属する技術分野の通常の知識を有する者に知られているランベルトベールの法則は、光線がガスを通過しているときに、光線の吸収度(或いは、吸光度と称し、absorbance)は、吸収係数(absorption coefficient)、光路長、及びガス濃度に正比例する。このため、本考案は、例えば、ランベルトベールの法則によって、測定対象ガス200の第1の検出濃度および補正濃度を算出し、そして第1の検出濃度から、補正濃度を差し引くことで、測定対象ガス200のガス濃度を取得することができる。
換言すると、本考案に係る光検知装置60の第1の光感知素子62は、第1の検出ビーム55の第1の検出分光55aの光強度を測定する。本考案に係る光検知装置60の第2の光感知素子64は、第1の検出ビーム55の第2の検出分光55bの光強度を測定する。これにより、例えば、測定対象ガス200の第1の検出濃度を算出することができる。そして、それぞれ、補正ビーム56の第1の補正分光56aの光強度と、第2の補正分光56bの光強度を測定することにより、測定対象ガス200の補正濃度を算出することができる。第1の検出濃度から、補正濃度を差し引くことで、測定対象ガス200のガス濃度を取得することができる。
ランベルトベールの法則によって、各種のガスの濃度Co3を計算する式は、
Figure 0003245144000002
である。測定対象ガス200がオゾンであることを例にして説明すると、Iはオゾンガスを含むUV光強度(第1の光路)の数値であり、Iはオゾンガスを含まないUV光強度(第2の光路) の数値であり、αはオゾンガスの吸収係数であり、Pはオゾンガスの圧力であり、Tはオゾンガスの温度(K度を単位とし)であり、psiは圧力(単位はポンド/平方インチ(絶対))であり、lはオゾンガスの光路長である。
具体的には、本考案に係るガス濃度測定装置100は、例えば、更に、処理素子70を備える。処理素子70は、例えば、光検知装置60、温度感知素子30及び圧力感知素子40と電気的に接続する。処理素子70は例えば処理制御素子である。
処理素子70は、例えば、測定対象ガス200の温度、測定対象ガス200の圧力、第1の検出分光55aの光強度、第2の検出分光55bの光強度、測定対象ガス200のガス検出チャンバー20のチャンバー22おける光路長、及び測定対象ガス200の吸収係数が、ランベルトベールの法則による、各種ガスの濃度Co3を計算する式に代入されることで、測定対象ガス200の第1の検出濃度Co31を算出することができる。
処理素子70は、更に、例えば、測定対象ガス200の温度、測定対象ガス200の圧力、第1の補正分光56aの光強度、第2の補正分光56bの光強度、測定対象ガス200のガス検出チャンバー20のチャンバー22おける光路長、及び測定対象ガス200の吸収係数が、ランベルトベールの法則による、オゾン濃度Co3を計算する式に代入されることで、計測定対象ガス200の補正濃度Co32を算出することができる。第1の検出濃度Co31から、補正濃度Co32を差し引くと、測定対象ガス200のガス濃度Co33(すなわち、Co31-Co32=Co33)を取得することができる。
本考案に係る光源供給装置50は、更に、光源制御素子80を選択的に備える。光源制御素子80により、光源供給装置50の光源52を制御して、交互ライトモードで第1の検出ビーム55及び補正ビーム56を提供することができる。光源制御素子80は、例えば紫外線光源パルスコントローラーであるが、これに限定されない。上記の処理素子70は、例えば光源制御素子80と電気的に接続してもよい。上記のライトモードは、例えば、パルス方式またはインターバル方式でオン・オフし、第1の検出ビーム55及び補正ビーム56を提供する。一方、光源52は、例えば、一つ又は複数の発光素子を有し、第1の検出ビーム55及び補正ビーム56を提供する。
本考案では、例えば、複数の発光素子(例えば第1の発光ダイオード52a及び第2の発光ダイオード52b)により、第1の検出ビーム55及び補正ビーム56を提供する。第1の発光ダイオード52aは、例えば第1の検出ビーム55を発生する。第2の発光ダイオード52bは、例えば補正ビーム56を発生する。しかしながら、本考案は、これらに限定されない。単一の発光ダイオード(LED)は、異なる波長の複数の固体発光ダイオードダイを含むことも可能なため、本考案でも、例えば、単一の発光素子(例えば発光ダイオード)により、第1の検出ビーム55及び補正ビーム56をそれぞれ発生してもよい。この他、本考案でも、例えば、光源制御素子80により、第1の検出ビーム55及び補正ビーム56の明るさ及び/又は波長を調整してもよい。
一方、本考案の別の特徴は、測定された第1の検出濃度Co31から、補正濃度Co32を差し引いて取得した測定対象ガス200のガス濃度Co33がデフォルト値より低いときに、光源52が、図4に示すように、第1の検出ビーム55の代わりに、少なくとも一つの第2の検出ビーム57を提供することにある。分光素子54は、同じように、第2の検出ビーム57を、第3の検出分光57aと第4の検出分光57bに分けることにより、第1の検出ビーム55と同じように、第1の検出濃度Co31を取得することができる。第2の検出ビーム57の波長及び/又は明るさは、第1の検出ビーム55の波長及び/又は明るさと異なる。第1の検出濃度Co31から、補正濃度Co32を差し引いた後、測定対象ガス200のガス濃度Co33(すなわち、Co31-Co32=Co33)を取得することができる。
本考案では、検出ビームの波長または明るさの変更は、手動モードや自動モードに限定されない。自動モードで検出ビームの波長を変更することを例にして説明すると、測定対象ガス200(例えばオゾン)の濃度が、あるデフォルト値より低いと検出したときに、例えばプリセットスケール(フルスケールなど)の10%未満の場合には、光源制御素子80は、例えば光源52を制御して、即時または後で、第3の発光ダイオード52cにより第2の検出ビーム57を提供する。第3の発光ダイオード52cは、例えば低濃度のオゾン吸収光源である。しかし、本考案は、これに限定されず、例えば、第1の検出ビーム55の代わりに、単一の発光ダイオード(LED)により第2の検出ビーム57を発生してもよい。第2の検出ビーム57と補正ビーム56との間のライトモードは、例えば、第1の検出ビーム55と補正ビーム56との間のライトモードと同じである。
本考案では、同じ測定対象ガス(例えばオゾン)の異なる波長を有する光線に対して、異なる吸収度を有する特性と、同じ波長を有する光線の吸収度と測定対象ガス(例えばオゾン)の濃度は、対応関係があるという特性とを利用することにより、測定対象ガスの濃度を即時で正確に測定することができる。本考案は、測定対象ガスがオゾンであることを例にして説明したが、これに限定されず、何れかのガスが異なる光線の波長に対して、異なる吸光度を有すれば、全て本考案に係るガス濃度測定装置とその方法により、このガスの濃度を測定することができる。
本考案は、流動または非流動状態にある測定対象ガスを測定して補正を行えることだけではなく、更に、連続的に流れる測定対象ガスを測定して、即時に補正を行うこともでき、例えば、測定対象ガス供給源(例えばオゾン発生器または滅菌装置)にフィードバックして、オゾンガスを十分の濃度まで発生することもできる。例えば、測定対象ガス供給源が測定対象ガスを連続的に供給する場合には、本考案によれば、連続的に流れる測定対象ガスの濃度を、即時、正確且つ迅速に測定することができるという効果を有し、且つ例えば、異なる濃度範囲を有する測定対象ガスに応じて、それに対応する波長を有する検出ビームに即時に変更することができ、そして即時に補正することもできる。本考案に係るガス濃度測定装置とその方法は、滅菌装置、半導体ウェーハ製造、又はオゾン発生装置などの、オゾン濃度を正確、安定で迅速にフィードバックすることが必要な装置の測定対象ガスアプリケーション側に適用することができる。
本考案に係るガス濃度測定装置には、次のような効果がある。
(1)低圧水銀ランプを紫外線光源とする従来技術に比べて、本考案に係るガス濃度測定装置は、小さめのサイズを有する発光ダイオードを紫外線光源とするため、異なる濃度範囲を有するオゾンガスに対応することができ、設備の買い替えが不要になる。
(2)発光ダイオードを紫外線光源として、設備を起動するときにウォームアップ時間が必要ないため、パルス方式でオン・オフすることにより、紫外線光源を提供して、即時に補正することが可能である。
(3)発光ダイオードを紫外線光源とすることにより、連続的に流れる測定対象ガスの濃度を即時、正確で迅速に測定することができ、そしてウォームアップを必要せず、始動電圧が低く、水銀蒸気が無く、寿命がより長い。
(4)異なる濃度範囲を有する測定対象ガスに応じて、異なる波長を有する検出ビームに即時に変更して提供することができ、即時的な補正およびフィードバックを行うことができる。
(5)従来技術のように、石英ガラスの管壁の汚れにより、測定に誤差が発生するという問題を解決することができる。
以上の記述は例を挙げたものにすぎず、限定するものではない。本考案の精神及び範疇から逸脱しない、それに対して行ういかなる同等効果の修正又は変更も、請求の範囲に含まれる。
10 ガス出入り通路
12 通路ガス入口
14 通路ガス出口
20 ガス検出チャンバー
22 チャンバー
24 中空チャンバー本体
26 検出ガス入口
28 検出ガス出口
30 温度感知素子
40 圧力感知素子
42 圧力感知ガス入りポート
50 光源供給装置
51 マスク
52 光源
52a 第1の発光ダイオード
52b 第2の発光ダイオード
52c 第3の発光ダイオード
54 分光素子
55 第1の検出ビーム
55a 第1の検出分光
55b 第2の検出分光
56 補正ビーム
56a 第1の補正分光
56b 第2の補正分光
57 第2の検出ビーム
60 光検知装置
62 第1の光感知素子
64 第2の光感知素子
70 処理素子
80 光源制御素子
100 ガス濃度測定装置
200 測定対象ガス
S10、S12、S14、S16、S18、S20、S22 ステップ
t1、t2 セクション

Claims (11)

  1. 測定対象ガスのガス濃度を測定するためのガス濃度測定装置において、
    チャンバー内に、前記測定対象ガスがあるガス検出チャンバーと、
    前記測定対象ガスの温度を測定するための温度感知素子と、
    前記測定対象ガスの圧力を測定するための圧力感知素子と、
    前記ガス検出チャンバーの第1の側に設けられる光源供給装置であって、第1の検出ビームと補正ビームとを供給し、前記測定対象ガスの前記第1の検出ビームに対する吸光度は、前記測定対象ガスの前記補正ビームに対する吸光度より大きい少なくとも一つの光源と、前記第1の検出ビームを、第1の検出分光と第2の検出分光に分け、前記補正ビームを、第1の補正分光と第2の補正分光に分け、前記第1の検出分光と前記第1の補正分光とは、前記ガス検出チャンバーと前記ガス検出チャンバーおける前記測定対象ガスを通過し、前記第2の検出分光と前記第2の補正分光とは、前記ガス検出チャンバーと前記ガス検出チャンバーおける前記測定対象ガスを通過しない分光素子と、を備える光源供給装置と、
    それぞれ、前記ガス検出チャンバーの第2の側と前記第1の側に位置する、第1の光感知素子と第2の光感知素子を少なくとも備え、これにより、前記第1の検出ビームの前記第1の検出分光の光強度と、前記第2の検出分光の光強度をそれぞれ測定することにより、前記測定対象ガスの第1の検出濃度を算出し、それぞれ、前記補正ビームの前記第1の補正分光の光強度と前記第2の補正分光の光強度を測定することにより、前記測定対象ガスの補正濃度を算出し、前記第1の検出濃度から、前記補正濃度を差し引くことで、前記測定対象ガスの前記ガス濃度を得られる光検知装置と、を少なくとも備えることを特徴とするガス、
    濃度測定装置。
  2. 前記ガス検出チャンバーは、前記チャンバーを有する中空チャンバー本体であり、前記中空チャンバー本体の両端は、前記中空チャンバー本体の前記チャンバーと連通する、検出ガス入口と検出ガス出口をそれぞれ有し、前記測定対象ガスは、前記ガス検出チャンバーの前記中空チャンバー本体の前記チャンバーを連続的に流れることを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  3. 更に、処理素子を備え、前記処理素子は、前記測定対象ガスの前記温度と、前記測定対象ガスの前記圧力と、前記第1の検出分光の前記光強度、前記第2の検出分光の前記光強度、前記測定対象ガスの前記ガス検出チャンバーの前記チャンバーにおける光路長、及び前記測定対象ガスの吸収係数によって、前記測定対象ガスの前記第1の検出濃度を算出し、前記処理素子は、更に、前記測定対象ガスの前記温度、前記測定対象ガスの前記圧力、前記第1の補正分光の前記光強度、前記第2の補正分光の前記光強度、前記測定対象ガスの前記ガス検出チャンバーの前記チャンバーにおける前記光路長、及び前記測定対象ガスの前記吸収係数によって、前記測定対象ガスの前記補正濃度を算出することを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  4. 前記測定対象ガスはオゾンであり、前記光源からの前記第1の検出ビームと前記補正ビームとは、紫外線であることを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  5. 前記分光素子は傾斜式ビームスプリッターであり、前記分光素子により、前記第1の検出分光と前記第1の補正分光は、同じ第1の光路を有し、前記第2の検出分光と前記第2の補正分光は、同じ第2の光路を有することを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  6. 前記ガス検出チャンバーは石英ガラス管であることを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  7. 前記第1の検出ビームの波長は、前記測定対象ガスの吸収波長範囲内にあり、前記補正ビームの波長は、前記測定対象ガスの前記吸収波長範囲外にあり、これにより、前記ガス検出チャンバーによる光吸収干渉誤差を補正することを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  8. 前記光源供給装置は、更に、光源制御素子を備え、前記光源制御素子は、前記光源供給装置の前記光源を制御して、交互ライトモードで前記第1の検出ビームと前記補正ビームとを提供するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載のガス濃度測定装置。
  9. 前記交互ライトモードは、パルスまたはインターバル形式のオンとオフであり、前記第1の検出ビームと前記補正ビームを提供することを特徴とする、請求項8に記載のガス濃度測定装置。
  10. 前記第1の検出濃度から前記補正濃度を差し引いて得られる前記測定対象ガスの前記ガス濃度がデフォルト値より低いときに、前記光源は、前記第1の検出ビームの代わりに、少なくとも一つの第2の検出ビームを供給し、前記第2の検出ビームの波長及び/又は明るさは、前記第1の検出ビームの波長及び/又は明るさと異なることを特徴とする、請求項1又は8に記載のガス濃度測定装置。
  11. 前記光源は、一つ又は複数の発光素子を有することにより、前記第1の検出ビームと前記補正ビームを供給することを特徴とする、請求項10に記載のガス濃度測定装置。
JP2023003949U 2023-09-19 2023-10-31 ガス濃度測定装置 Active JP3245144U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW112210095U TWM649461U (zh) 2023-09-19 2023-09-19 氣體濃度測量裝置
TW112210095 2023-09-19

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3245144U true JP3245144U (ja) 2023-12-28

Family

ID=89225859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023003949U Active JP3245144U (ja) 2023-09-19 2023-10-31 ガス濃度測定装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3245144U (ja)
TW (1) TWM649461U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
TWM649461U (zh) 2023-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8085401B2 (en) Ozone concentration sensor
JP4643875B2 (ja) ガスセンサ機構
SU1479012A3 (ru) Способ определени изменени в цвете материала
US6791689B1 (en) Sensor assembly and method for measuring nitrogen dioxide
JP2007502407A (ja) 測定誤差を補償する方法およびこのための電子配置
CA2611876C (en) Uv transmittance measuring device
CN111624176B (zh) 浊度测定方法及浊度计
JPH0347450B2 (ja)
JP2012013573A (ja) オゾン濃度計及び該オゾン濃度計を備えたオゾン濃度監視用キット
US5818598A (en) Nondispersive optical monitor for nitrogen-oxygen compounds
JP4688366B2 (ja) 吸光度検出器
JP2017053680A (ja) ガス分析計
JP3245144U (ja) ガス濃度測定装置
Johnston Gas monitors employing infrared LEDs
JP5084395B2 (ja) ガス計測器
JP2022061334A (ja) 次亜塩素酸イオン濃度の測定方法および次亜塩素酸イオン濃度計
US20060145584A1 (en) Method and apparatus for determining the bulb temperature of high pressure discharge lamps
US10610610B2 (en) Hydrogen peroxide sterilizer with multiple UV sensors
US11199493B2 (en) Functional water concentration sensor, and calculation method
JP7450033B2 (ja) 発光分光分析の改善
JP2018017650A (ja) ガス濃度検出ユニット及びガス濃度測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3245144

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150