JP6784123B2 - ガラス母材の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
ガラス母材を石英で構成された炉心管内に挿入して前記ガラス母材を焼結する焼結工程を含むガラス母材の製造方法であって、
前記焼結工程を実行する前に、前記炉心管を所定の温度に加熱した状態で前記炉心管内部の圧力を前記炉心管外部の圧力より高くなるように所定時間加圧して、前記炉心管の内径を拡大させる拡径工程を有する。
石英で構成された炉心管と、前記炉心管の外周側に配置されたヒータと、を備えるガラス母材の製造装置であって、
前記炉心管の外周部と前記ヒータの内周部とが接触している。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係るガラス母材の製造方法は、
(1)ガラス母材を石英ガラスで構成された炉心管内に挿入して前記ガラス母材を焼結する焼結工程を含むガラス母材の製造方法であって、
前記焼結工程を実行する前に、前記炉心管を所定の温度に加熱した状態で前記炉心管内部の圧力を前記炉心管外部の圧力より高くなるように所定時間加圧して、前記炉心管の内径を拡大させる拡径工程を有する。
上記方法によれば、拡径工程によって、炉心管の内径を拡大させると、炉心管は外周側に膨らんだ形状になる。このように、外周側に膨らんだ形状の炉心管は、焼結時に内周側に凹みにくくなる。したがって、ガラス母材の焼結時に炉心管とガラス母材が接触する可能性を低減することができる。これにより、ガラス母材が炉心管内壁に接触して外傷が発生するなどの不具合が生じて、炉心管の交換が必要になるなどの問題を解消することができる。
前記炉心管の外部に配置されたヒータの内周部に前記炉心管の外周部が接触するように前記炉心管の内径を拡大させることが好ましい。
焼結工程において、炉心管の外部に配置されたヒータの内周部に炉心管の外周部が接触しているので、炉心管に伝わる熱量が大きく、炉心管の石英ガラス失透を促進する効果が得られるためである。そして失透後は、炉心管は変形しにくくなる。
前記拡径工程を実行する前の前記炉心管の内径に対して80%以上の外径を有する前記ガラス母材を焼結することが好ましい。
炉心管の内径に近い外径のガラス母材を焼結させることができる。よって、同じ炉心管を使用してもより大きな外径のガラス母材の製造をすることができる。
前記炉心管の外径を5%以上拡大させることが好ましい。
拡径工程により、炉心管の外径を5%以上拡大させることができるので、より大きな外径のガラス母材を焼結させることができる。
(5)石英ガラスで構成された炉心管と、前記炉心管の外周側に配置されたヒータと、を備えるガラス母材の製造装置であって、
前記炉心管の外周部と前記ヒータの内周部とが接触している。
上記構成によれば、本製造装置は、炉心管の外周部とヒータの内周部とが接触しているので、ガラス母材を焼結する際に炉心管とガラス母材が接触する可能性を低減することができる。これにより、ガラス母材の製造時に、ガラス母材に外傷が発生したり、炉心管の交換が必要になるなどの問題を解消することができる。
本発明の実施形態に係るガラス母材の製造方法および製造装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すように、製造装置1は、被加熱材である多孔質のガラス母材2を加熱処理する加熱炉10を備えている。
加熱炉10は、上部が閉塞され、ガラス母材2を上下に移動可能に収容する炉心管11と、炉心管11の外側に設けられた筐体12と、筐体12内で、炉心管11の外周側に設けられた熱源としてのヒータ13とを備えている。本実施形態における炉心管11は、石英ガラスで構成された炉心管である。
本実施形態に係るガラス母材の製造方法は、炉心管11の所定部分の内径を拡大させる拡径工程と、炉心管11内でガラス母材2を焼結する焼結工程とを有する。拡径工程は、焼結工程よりも前に実行する。
製造装置1の加熱炉10において、図2に示すように、ヒータ13の加熱温度を所定の温度(例えば、1500℃)に設定する(ステップS101)。この温度の設定は、温度制御部22が、温度計21で測定される温度を所定の温度(例えば、1500℃)となるように、ヒータ13を加熱制御することで設定する。
なお、圧力制御部23における差圧の制御は例えば炉心管11内の圧力値と筐体12内の圧力値をもとに、ガス導入部41から導入するガスの流量を増加する、またはガス排出部42から排出するガスの流量を減少させる等の方法で行う。自動で制御する方式が好ましいが、差圧の制御は厳密に行う必要はないので、人手によるガス流量調整で行っても良い。
失透していない新規の炉心管11を用意し、拡径工程を以下の条件で実施した。
炉心管11は、外径φ220mm、側壁の厚さ3mmのものを使用した。ヒータ13の加熱温度は、1500℃に設定し、炉心管11内の圧力が筐体12内の圧力よりも30Pa高くなるように炉心管11内と外部との差圧を設定した。このような加熱温度および圧力(差圧)を保持した状態で1時間継続して加熱炉10を作動させた。1時間経過後に、一旦、ヒータ13の加熱温度を800℃に低下させるとともに、炉心管11内と外部との差圧を0Paにした。
この場合、ガラス母材2を炉心管11の側壁内面に接触させずに炉心管11内に挿入可能であることが確認できた。また、焼結完了後のガラス母材2に外傷は発生しなかった。
炉心管11は、サイズが大きいもの程、変形による凹みが生じやすく、特に内径が220mm以上のもので顕著である。本発明は、この実施例のように、内径が220mm以上の炉心管11に対して適用する場合に特に有効である。
失透していない新規の炉心管を用意し、ガラス母材2を焼結する前に、炉心管を失透させる空焼き処理を以下の条件で実施した。
炉心管は、上記実施例と同様に、外径φ220mm、側壁の厚さ3mmのものを使用した。炉心管内を陽圧に保ちながらヒータで加熱して、最初は1000℃で8時間、次に1100℃で8時間というように徐々に加熱温度を上昇させた。各温度で加熱した後は一旦炉心管内の温度を下げてから次の温度での加熱を行い、ヒートゾーン部における炉心管の石英ガラスが失透(ガラスの結晶化)するまで繰り返し実施した。
この空焼き処理は、炉心管(石英ガラス)が失透するまでに、約2週間かかった。
例えば、ガラス母材の製造装置における加熱炉は、炉心管内に収容されたガラス母材をトラバース機構で上下させずに加熱処理する均熱炉であってもよい。
2 ガラス母材
10 加熱炉
11 炉心管
12 筐体
13 ヒータ
14 ヒートゾーン部
21 温度計
22 温度制御部
23 圧力制御部
31 トラバース機構
32 シード棒
41 ガス導入部
42 ガス排出部
R0,R1 内径
R2 外径
Claims (5)
- ガラス母材を石英ガラスで構成された炉心管内に挿入して前記ガラス母材を焼結する焼結工程を含むガラス母材の製造方法であって、
前記焼結工程を実行する前に、前記炉心管を所定の温度に加熱した状態で前記炉心管内部の圧力を前記炉心管外部の圧力より高くなるように所定時間加圧して、前記炉心管の内径を拡大させる拡径工程を有する、ガラス母材の製造方法。 - 前記拡径工程は、
前記炉心管の外部に配置されたヒータの内周部に前記炉心管の外周部が接触するように前記炉心管の内径を拡大させる、請求項1に記載のガラス母材の製造方法。 - 前記焼結工程は、
前記拡径工程を実行する前の前記炉心管の内径に対して80%以上の外径を有する前記ガラス母材を焼結する、請求項1または請求項2に記載のガラス母材の製造方法。 - 前記拡径工程は、
前記炉心管の外径を5%以上拡大させる、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス母材の製造方法。 - 石英ガラスで構成された炉心管と、前記炉心管の外周側に配置されたヒータと、を備えるガラス母材の製造装置であって、
前記ヒータからの加熱が行われるヒートゾーン部における前記炉心管の側壁が、前記ヒータに向けて前記炉心管の内径を拡大させるように膨らんだ形状に形成されており、
前記炉心管の外周部と前記ヒータの内周部とが接触している、ガラス母材の製造装置。
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