JPH04224636A - りん青銅条コイルの焼鈍方法 - Google Patents

りん青銅条コイルの焼鈍方法

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JPH04224636A
JPH04224636A JP41369890A JP41369890A JPH04224636A JP H04224636 A JPH04224636 A JP H04224636A JP 41369890 A JP41369890 A JP 41369890A JP 41369890 A JP41369890 A JP 41369890A JP H04224636 A JPH04224636 A JP H04224636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annealing
spacer
coil
time
coils
Prior art date
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Pending
Application number
JP41369890A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Saito
徹 斉藤
Satoru Kato
哲 加藤
Takumi Tozaki
都崎 巧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Nikko Kyodo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mining Co Ltd, Nikko Kyodo Co Ltd filed Critical Nippon Mining Co Ltd
Priority to JP41369890A priority Critical patent/JPH04224636A/ja
Publication of JPH04224636A publication Critical patent/JPH04224636A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属条コイル、特にり
ん青銅条コイルをローラハース型の半連続炉で焼鈍する
際に、均質な材料特性を有する金属材料素材を効率的に
供給するための焼鈍方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属条の製造工程における焼鈍は、製品
の材料特性を決定する上で重要な工程であり、最終製品
の仕上がりまで、種々の目的で数回の焼鈍が施される。
【0003】焼鈍が施される条の厚さが比較的薄い場合
には、条を熱処理設備の一端のペイオフリールで巻きほ
ぐしながら加熱室内を走行させ、その設備のもう一端の
テンションリールで巻き取りながら連続的に焼鈍する連
続焼鈍方法が一般に用いられているが、焼鈍が施される
条の厚さが厚い場合には、コイルのままでバッチ式の箱
型炉やベル型炉、あるいは半連続式のプッシャー炉やロ
ーラハース型炉で焼鈍されている。
【0004】りん青銅条の製造工程においても、水平連
続鋳造で製造された厚さ数ミリから十数ミリの鋳片コイ
ルや、冷間加工後の厚さ数ミリの中間製品はコイルのま
まで焼鈍されている。りん青銅の上記焼鈍に使用される
焼鈍炉としては、還元性の雰囲気下で焼鈍することが可
能なベル型炉とローラハース型炉があり、前者はバッチ
式、後者は半連続式で、通常一度に複数のコイルが焼鈍
される。その中でも、近年、注目されているのがローラ
ハース型の半連続炉を用いた焼鈍であり、ベル型炉を用
いた焼鈍作業において不可欠な加熱ベル、インナーカバ
ーの脱着作業及び炉温の昇降が不要なため、タイムサイ
クルの短縮、生産性の向上を狙って、ローラハース型の
半連続焼鈍炉を用いてりん青銅条コイルを焼鈍すること
が主流になりつつある。
【0005】ローラハース型の半連続炉Aは図1に示す
ように、前室1、加熱室2、冷却室3、後室4及びその
他の付帯設備から構成され、各室の間は扉5により仕切
られている。焼鈍される条コイル11はトレー9上に前
記条コイルの円筒面がトレーに対して垂直になるように
積載され、複数の条コイルを同時に焼鈍する場合には、
各条コイルの間に図2に示すような格子状のスペーサー
を挿入するのが一般的である。トレー上に積載された条
コイルはローラー6によって前室から一定時間間隔で順
次搬送され、加熱室内では条コイルが図3に示すように
、ラジアントチューブ13により加熱されたバッフル1
2からの輻射と加熱室の上部に装備されている加熱ファ
ン7により発生する雰囲気ガスの強制対流によって所定
温度まで昇温され、一定時間保持される。その後、条コ
イルは冷却室、後室を経て焼鈍工程は終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術ではスペーサーに接する条コイル面であるスペ
ーサーの上部に位置する条コイルの下面とスペーサーの
下部に位置する条コイルの上面で加熱ファンによる強制
対流の伝熱効果がなく、上記の部分では材料内での熱伝
導によってのみ材料が昇温されており、所定の温度まで
条コイル全体を昇温するのに膨大な時間を有し、生産効
率を低下させる大きな要因となっていた。
【0007】さらに、りん青銅の鋳片コイルの均質化焼
鈍では、鋳片コイルの位置により均質化の進行程度に差
を生じて、昇温速度が小さい領域では鋳造工程で非平衝
的に生成する錫のミクロ偏析が完全に除去できない場合
がある。この場合、錫の高濃度領域が以後の冷間加工で
伸展されつつ製品段階まで残存され、縞状組織と呼ばれ
る組織を形成して品質特性を低下させ、製品の品質をば
らつかせるという問題があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、金属条コイル、特にりん青銅条コイルをローラ
ハース型の半連続炉で焼鈍する際に、均質な材料特性を
有する金属材料素材を効率的に供給するための金属条コ
イルの焼鈍方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するにあたり、種々研究の結果、図4に示すように
、スペーサーに接する面から強制対流により伝熱を生じ
させることが可能な放射状のスペーサーを用いて金属条
コイルを焼鈍すると、加熱室において所定の温度まで条
コイル全体を昇温するための焼鈍時間が大幅に短縮でき
るとの知見を得て、本発明をなすに至った。
【0010】本発明の特徴は、金属条コイルをローラハ
ース型の半連続炉でトレー上に複数の条コイルを条コイ
ルの円筒面がトレーに対し垂直になるように積載して焼
鈍する際に、各条コイルの間に放射状のスペーサーを挿
入して焼鈍することにある。ここで、各条コイルの間に
放射状のスペーサーを挿入する理由は、従来法で用いら
れるような格子状のスペーサーを用いた焼鈍では、図5
の(a)に示すようにスペーサーに接する条コイルの間
に加熱ファンにより発生する強制対流が流れないため、
スペーサーに接する面での対流による伝熱効果が全くな
く、条コイル全体を均一な温度まで昇温させるのに膨大
な時間を要するからである。一方、本発明に係る放射状
のスペーサーを用いた焼鈍では、図5の(b)に示すよ
うに、スペーサーに接する条コイルの間に加熱ファンに
より発生する強制対流が容易に流れて、スペーサーに接
する面からの強制対流による伝熱が生じ、条コイルの焼
鈍時間が大幅に短縮されるからである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例によりその効果を具
体的に説明する。表1に示す外径1100〜1800m
m、内径900mmのコイル状に巻き取られた厚さ16
mm、幅630mmの水平連続鋳造法により製造された
りん青銅3種の鋳片コイルをトレー上にスペーサーとと
もに2コイル積載し、従来法において最も材料の昇温速
度が小さい位置と最も材料の昇温速度が大きい位置を含
む数カ所の位置に熱電対を装着して、所定の雰囲気温度
に制御された加熱室内で焼鈍した。その際に熱電対を装
着した材料の各位置の温度が等しくなるまでの時間、す
なわち、コイル全体が均一な温度に到達するまでの時間
を測定した。
【0012】なお、実施例1〜3は本発明に係る放射状
のスペーサーを用いて焼鈍した例であり、比較例4〜6
は従来の格子状のスペーサーを用いて焼鈍した例である
【0013】さらに、供試材を常法により板厚0.65
mmまで加工し、上記焼鈍の際に最も材料の昇温速度が
小さい位置に相当する部分の材料を切り出し、断面を研
磨後、光学顕微鏡で縞状組織の発生状況を観察した。こ
れらの結果を比較例とともに表1に示した。
【0014】表1
【0015】表1に示すごとく、本発明に係る金属条コ
イルの焼鈍方法によると、従来法に比較して短時間の焼
鈍で錫のミクロ偏析が完全に除去された縞状組織のない
りん青銅素材を得ることができた。なお、本実施例の放
射状をしたスペーサーの寸法及び形状はスペーサーに接
する面からの強制対流による伝熱が発生する役割が果た
せる範囲内であれば図4に制限されるものではない。
【0016】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、均質な材料
特性を有する金属材料素材を短時間で、かつ効率的に焼
鈍することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なローラハース型の半連続式焼鈍設備の
模式図である。
【図2】従来法で用いられる格子状のスペーサーの見取
図である。
【図3】一般的なローラハース型の半連続式焼鈍設備の
加熱室内での金属条コイルの焼鈍状況を表わす加熱室断
面の模式図である。
【図4】本発明に係る放射状のスペーサーの見取図であ
る。
【図5】加熱室内での風の流れを表わす模式図であり、
(a)は従来例であり、(b)は本発明に係る焼鈍方法
によるものである。
【符号の説明】
1  前室 2  加熱室 3  冷却室 4  後室 5  仕切り扉 6  ローラー 7  加熱ファン 8  冷却ファン 9  トレー 10  スペーサー 11  金属条コイル 12  バッフル 13  ラジアントチューブ 14  炉壁 A  ローラハース型半連続焼鈍設備

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属条コイルをローラハース型の半連
    続炉でトレー上に複数の条コイルを条コイルの円筒面が
    トレーに対し垂直になるように積載して焼鈍する際に、
    各条コイルの間に放射状のスペーサーを挿入して焼鈍す
    ることを特徴とする金属条コイルの焼鈍方法。
JP41369890A 1990-12-25 1990-12-25 りん青銅条コイルの焼鈍方法 Pending JPH04224636A (ja)

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