JP6780237B2 - 液体収容体 - Google Patents
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本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体収容体に収容される液体の液量に対する視認性をさらに向上できる液体収容体を提供することにある。
上記課題を解決する液体収容体は、液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部における外装の一部を構成する面であって、前記液体収容部外から前記液体収容部内を視認可能な視認面と、前記視認面を介して視認可能に設けられ、前記液体収容部内に収容される液体の色とは異なる色相の色を呈している異色部材と、を備える。
この構成によれば、光沢を有しない異色部材を設ける構成と比較して、光沢を有する異色部材は、光をよく反射するため、液体収容部内に収容される液体の液面位置を確認し易くできる。
この構成によれば、異色部材が平坦な構成と比較して、視認面の正面からずれた位置で液体収容部内を見た場合でも、湾曲した面を有する異色部材により液体の液面位置を確認し易くできる。
この構成によれば、異色部材が視認面に対して傾いた面を有するため、視認面の正面からずれた位置で液体収容部内を見た場合でも、異色部材により液体の液面位置を確認し易くできる。
この構成によれば、視認面の正面から液体収容部内を見た場合に、異色部材により液体の液面位置を確認し易くできる。
この構成によれば、異色部材を液体収容部外に設ける構成と比較して、視認面を介して視認される異色部材の視認性を向上できる。
この構成によれば、異色部材を液体収容部内に設ける構成と比較して、液体収容部内の空間の大きさや形状に限定されないため、自由度の高い異色部材を設けることができる。
この構成によれば、一体で設ける構成と比較して、形状や色などにおいて自由度の高い異色部材を設けることができる。
この構成によれば、異色部材を容易に取り付けることができる。
この構成によれば、別体で設ける構成と比較して、製造コストを低減できる。
この構成によれば、鉛直方向において、視認面を正面から見た際に、視認面を介して視認される液体の最大液量及び最小液量における液面位置が確認できる。
この構成によれば、異色部材を筐体と兼ねることができるため、製造コストを低減できる。
この構成によれば、異色部材を液体収容体保持部と兼ねることができるため、製造コストを低減できる。
図1に示すように、複合機11は、媒体の一例である用紙Pに印刷を行う印刷装置12と、鉛直方向において印刷装置12の上部に設けられる画像読取装置13とを含んで構成されている。画像読取装置13は、載置台14に載置された原稿に記録されている画像を読み取り可能に設けられている。印刷装置12は、一側面(図1において左前方を向いた面)に開口部15が形成された直方体状の筐体16を備え、筐体16の内部には、用紙Pに対して液体の一例であるインクを吐出することで文字や写真等の画像の印刷を行う印刷部17が設けられている。なお、筐体16において開口部15が形成されている側を印刷装置12の前面側、その反対側を背面側とする。
図4に示すように、注入口42を介して液体収容体40にインクを注入すると、液体収容室43にインクが収容される。収容されたインクは、液体収容室43において水平面に沿うインクの液面を形成する。そして、液体収容室43に収容されているインクの液量を確認する際には、視認面41を介して液体収容室43におけるインクの液面位置を見ることにより確認される。すなわち、鉛直方向におけるインクの液面位置が、液体収容室43に収容されているインクの液量を示す指標となる。このとき、液体収容体40の視認面41の透明度や、複合機11の使用環境(例えば周囲の明るさが十分ではない暗所での使用など)によっては、液体収容体40が収容するインクの液面位置が、視認面41から見難いことが有り得る。液体収容室43に収容されているインクの液面位置が見難い場合、ユーザーがインクの液量を正しく確認できない虞がある。そこで、本実施形態における液体収容体40は、収容されるインクの色とは異なる色相の色を呈している異色部材としての壁部材49を備えている。
(1)視認面41を介して液体収容部44内に収容されているインクの液量を確認する際、インクと異色部材(壁部材49)とのコントラストにより液体収容部44内に収容されているインクの液面位置が見易い。したがって、液体収容体40に収容されるインクの液量に対する視認性をさらに向上できる。
(6)鉛直方向において、視認面41を正面から見た際に、視認面41を介して視認されるインクの最大液量及び最小液量における液面位置が確認できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。また、上記実施形態に対して以下の変更例は、適宜組み合わせてもよい。
(8)異色部材(壁部材49)が平坦な構成と比較して、視認面41の正面からずれた位置、例えば斜め上方や斜め下方となる位置で液体収容部44内を見た場合でも、湾曲した面を有する異色部材(壁部材49)によりインクの液面位置を確認し易くできる。
この構成によれば、上記実施形態の効果に加えて以下の効果が得られる。
(10)液体収容体40にインクを注入する際に、インクが飛び散ることで視認面41に付着し、インクの液面位置が見難くなってしまう虞を低減できる。また、インクを注入する際に液面が波立ってしまい、液量が確認し難くなる虞を低減できる。
(11)視認面41に上限目盛45を設けない構成とすることで、視認面41をより透明度の高い構成とすることができる。
・図10に示すように、上記実施形態において、異色部材として機能する壁部材49は、鉛直方向下側に向けて先細り、すなわち左右方向における幅が徐々に小さくなるように傾斜する構成でもよい。また、収容されるインクの液量を示す目盛53を段階的に備えてもよいし、収容する予定のインクの色を表示する色表示部54を備えてもよい。なお、図10における色表示部54は、マゼンタの頭文字である「M」を表示している。
(13)壁部材49を鉛直方向下側に向けて先細りとなる形状にすることで、視覚的にインクの液量を把握し易くできる。
(15)色表示部54により、液体収容体40にインクを注入する際、異なる色のインクが混じってしまう虞を低減できる。
(16)一体で設ける構成と比較して、形状や色などにおいて自由度の高い異色部材(壁部材49)を設けることができる。
・図12に示すように、上記実施形態において、異色部材は、壁部材49に限らず例えば円柱状をなすポール56であってもよい。このポール56は鉛直方向に延びるようにして複数並んで設けられている。なお、円柱状に限らず角柱状であってもよいし、液体収容室43において無秩序的に乱立して設けられていてもよい。異色部材の形状は、特に限定されない。
(16)異色部材(壁部材49)を液体収容部44内に設ける構成と比較して、液体収容部44内の空間の大きさや形状に限定されないため、自由度の高い異色部材(壁部材49)を設けることができる。
(17)異色部材を液体収容体保持部30と兼ねることができるため、製造コストを低減できる。
(18)異色部材を筐体16と兼ねることができるため、製造コストを低減できる。
・図15、図18及び図19に示すように、上記実施形態においては、液体収容体40が印刷装置12の筐体16内に配置される構成であってもよい。液体収容部44の前面及び背面が視認面41とされた液体収容体40は、筐体16内において、開口部15と隣り合う位置に配置されている。換言すると、液体収容体40は、印刷装置12の搬送方向下流側であって、且つ走査方向において一端側(図18及び図19において右側)となる筐体16の角となる位置に配置されている。そして、筐体16には外装の一部であって、液体収容体40の前面を覆うカバー61が開閉可能に設けられている。すなわち、このカバー61が開けられることで、液体収容体40の前面に設けられた視認面41が露出される。また、筐体16内に配置される液体収容体40の背面側には、筐体16に固定された板部材62が設けられている。すなわち、この板部材62が異色部材として機能する。
・上記実施形態において、異色部材として機能する壁部材49は、液体収容体40ごとにそれぞれ色が異なる構成でもよい。
・上記実施形態において、液体収容体40は、液体収容部44の前面のすべてが透明部材で構成されてもよいし、液体収容部44全体が透明部材で構成されてもよい。この構成によれば、液体収容部44外から液体収容部44内に光が入射され易いため、より液面位置を確認し易くできる。
・上記実施形態において、液体収容体40は、インクを注入可能な注入口42を有するインクタンクに限らず、例えば取替式のインクカートリッジであってもよい。
・上記実施形態において、印刷部17は、走査方向に移動するシリアルヘッド方式に限らず、用紙Pの搬送方向と交差する方向に長尺に設けられるラインヘッド方式であってもよい。
Claims (8)
- 液体を収容可能な液体収容部と、
前記液体収容部の一部を構成する面であって、前記液体収容部外から前記液体収容部内を視認可能、且つ、前記液体収容部に収容される液体の鉛直方向における液面位置を視認可能な視認面と、
前記液体収容部の一部を構成する面であって、前記視認面と交差する方向に延びる2つの面と、
前記視認面を介して視認可能に設けられ、前記液体収容部内に収容される液体の色とは異なる色相の色を呈している異色部材と、を備え、
前記液体収容部は、前記異色部材が取り付けられる取付部を、前記液体収容部内に有し、
前記取付部は、前記2つの面の一方から他方に向かう方向に延びる溝を有し、
前記異色部材は、前記液体収容部とは別体に構成され、且つ、前記異色部材の少なくとも一部が前記液体収容部内において前記視認面と対向するように前記取付部の前記溝に係合して取り付けられていることを特徴とする液体収容体。 - 前記異色部材は、少なくとも前記視認面と対向する側の面に光沢を有することを特徴とする請求項1に記載の液体収容体。
- 前記異色部材は、少なくとも前記視認面と対向する側の面が湾曲していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体収容体。
- 前記異色部材は、前記視認面に対して交差するように延びる面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体収容体。
- 前記異色部材は、前記視認面と平行に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体収容体。
- 前記異色部材は、鉛直方向において、少なくとも前記視認面の上端から下端に亘って長尺に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか一項に記載の液体収容体。
- 液体を収容可能な液体収容部と、
前記液体収容部の一部を構成する面であって、前記液体収容部外から前記液体収容部内を視認可能、且つ、前記液体収容部に収容される液体の鉛直方向における液面位置を視認可能な視認面と、
前記液体収容部の一部を構成する面であって、前記視認面と対向する背面と、
前記視認面を介して視認可能に設けられ、前記液体収容部内に収容される液体の色とは異なる色相の色を呈している異色部材として機能する壁部材と、
前記液体収容部内に向けて開口し、前記液体収容部内に液体を注入可能とする注入口と、を備え、
前記壁部材は、
前記視認面と前記背面との間に配置され、前記視認面と対向する第1の壁と、
前記注入口の下方において前記注入口と前記第1の壁との間に配置され、且つ、上下方向と交差する方向において前記視認面側より前記背面側が低くなるように傾斜する第2の壁と、を有することを特徴とする液体収容体。 - 前記壁部材は、前記視認面と対向する側の面に光沢を有することを特徴とする請求項7に記載の液体収容体。
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