JP6508569B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、液体を収容するタンクを備えたインクジェットプリンタに関する。
従来、インクを補充可能な大容量のタンクと、このタンクからチューブを介して供給されたインクを記録ヘッドのノズルから吐出して記録用紙等の記録媒体に文字、画像等を記録するプリンタが知られている。タンクにはインクの注入口が設けられ、ユーザはこの注入口からインクをタンク内へ補充可能である。ユーザがタンク内にインクを補充しないときは、注入口はキャップで閉塞されている。このタンクは概略箱形状を有しており、ユーザがタンク内のインク残量を視認できる前面に、インク残量の下限を示すマーキングが形成されている。このマーキングはタンクの底面近傍、すなわち前面の下部に形成されている。タンク内に収容されているインクの液面がマーキングを下回ると、ユーザはインクの補充時期が到来したことを認識し、注入口からキャップを外し、インクをタンク内に補充する。
特開2014-79908号
ここで、水平方向に伸びる底面と垂直方向に伸びる側面とを有するケースの外からケース内に収容されたインクを水平方向から視認する場合を考える。少なくとも側面が視認面である。この場合、表面張力或いは毛管力の作用により、ケース内のインクの液面が実際にケース内に収容されているインクの液面よりも高い位置に見えることがある。特に底面と側面とが交差する部分で顕著である。この現象を上述のインクジェットプリンタに当てはめて考えてみる。すなわち、ユーザがタンクの前面からインクの残量を視認するとき、実際にタンク内に収容されているインクの液面が、タンクの底面近傍、すなわち前面の下部に形成されているマーキングの位置に既に到達していたり、マーキングの位置を下回っていたりしても、ユーザはインクの液面がマーキングより上の位置にあるように見えるのである。換言すれば、インクの液面がマーキングの上方に位置しているようにユーザが視認したとしても、タンク内に収容されているインクの実際の液面は既にマーキングに到達しているか或いはマーキングを下回っていることが考えられる。特に、インクジェットプリンタのインクのように染料や顔料を含んで着色されたインクにおいては、ユーザは、タンク内に収容されているインクの実際の液面よりも高い位置にある、ユーザが視認したインクの液面の高さを実際のインクの液面の高さであると勘違いする可能性が高い。黒色インクの場合、この可能性が更に顕著であると考えられる。
すると、ユーザはタンク内のインクの残量が下限(マーキング)を下回っていることに気付かず、インクをタンクに補充するタイミングを逃してしまい、タンク内のインクが空になることがある。この結果、インクの供給路であるチューブにエアが入って、記録媒体に記録すべき画像が乱れたり、画像の記録が不能になったり、最悪の場合には記録ヘッドが故障したりする虞がある。
本発明の目的は、タンク内のインクの残量をユーザがより正確に認識できるインクジェットプリンタを提案することにある。
液体が貯留されるタンクが収容された収容部と、前記タンクからの液体を消費する液体消費部とが設けられた装置本体を有するインクジェットプリンタであって、
前記タンクは、底壁と、この底壁から立設してタンク内部に貯留されている液体の液面をタンク外部から視認可能な視認壁と、このタンク内に液体を供給するための注入口と、を備えており、
前記タンクの底壁を前記視認壁側から下方に傾斜するように支持する傾き支持構造が設けられている。
装置本体の収容部に取り付けられたタンク内の液体は、傾き支持構造によって底壁を伝って下方に流れる。これにより、視認壁の下部に残留した液体も下方にに流れるから、ユーザは液体消費部の作動により減ったタンク内の液体残量を正確に認識することができる。この結果、タンク内への液体の補充を適正なタイミングで行うことが出来る。
(A)、(B)は、複合機の斜視図である。 インクジェットプリンタの内部構造を示す概略図である。 タンクの正面図である。 タンクを右方の後方上側から見た分解斜視図である。 タンクを左方の後方から見た斜視図である。 図4のタンクをB-B線を含む面にて破断した矢視図である。 一実施形態に係る傾き支持構造を示す側面断面図である。 他の実施形態に係る傾き支持構造を示す側面断面図である。 他の実施形態に係る傾き支持構造を示す側面断面図である。 他の実施形態に係る傾き支持構造を示す正面図である。 インク室を図3のD-D線を含む面にて破断し矢視した断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係るインクジェットプリンタは、プリンタ機能の他に、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能等を備える所謂複合機の一部である。しかし、これはインクジェットプリンタを複合機に内蔵したプリンタに限定する意図ではない。
図1(A)、(B)は、複合機10の斜視図である。この複合機10は略直方体に形成されている。複合機10は下部にインクジェット記録方式で用紙P(図2参照)に画像や文字を記録するインクジェットプリンタ1を有している。インクジェットプリンタ1は装置本体2の正面にトレイ用開口11を有し、このトレイ用開口11の内方下側に給送トレイ12を、内方上側に排出トレイ13を挿脱可能に設けている。以下の記載では、装置本体2にてトレイ用開口11が設けられている側を手前側(前面)として前後方向が定義され、装置本体2を手前側から見て左右方向が定義される。また、上下方向は鉛直方向を指す。
給送トレイ12には記録媒体である複数枚の用紙P(図2参照)が未記録状態で収納され、排出トレイ13には画像や文字等が記録された用紙Pが支持される。
装置本体2の前面右側には、カバー70が下端部に位置する回転軸70A(図7〜図9参照)を回転中心として閉位置(図1(A)参照)と開位置(図1(B)参照)との間を回転自在に設けられている。カバー70の前面の中央部分には窓部74が設けられている。装置本体2内にてカバー70の内方には収容部20が設けられ、この収容部20内にタンク100が固定されている。タンク100は、用紙Pに画像を記録するためのインクを貯留する。タンク100は内部が左右方向に沿って4つの収納室(図示せず)に区分けされ、各収納室にイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の色に対応したインクが貯留される。
窓部74は光が透過可能な素材から構成され、上下方向の寸法がタンク100の前面をほぼ視認可能な大きさとなるように形成されている。
図2は、インクジェットプリンタ1の内部構造を示す概略図である。給送トレイ12内の用紙Pは給送ローラ14によって搬送経路17に向かって1枚ずつ給送され、第1ローラ対15と第2ローラ対16によって搬送経路17に沿って排出トレイ13に送られる。第1ローラ対15と第2ローラ対16の間には、用紙Pに各色のインクを吐出する記録ヘッド5と、この記録ヘッド5の下方に位置して用紙Pを支持するプラテン50が設けられている。記録ヘッド5はタンク100と複数(本実施形態においてはYMCK用のインクの4本)のチューブ51を介して接続され、記録ヘッド5には複数のチューブ51を介して各色のインクが供給される。第1ローラ対15によって搬送された用紙Pはプラテン50に支持されて、記録ヘッド5のノズル52から吐出されるインクによって画像や文字等が記録された後に、第2ローラ対16によって搬送され排出トレイ13に排出される。記録ヘッド5は、本発明の「液体消費部」を構成し、「インク」は本発明の「液体」の一例である。
図3は、タンク100の正面図、図4は、このタンク100を右後方上側から見た分解斜視図、図5は、このタンク100を左後方から見た斜視図、図6は、図4のタンク100をB-B線を含む面にて破断した矢視図である。タンク100は、概ね直方体の外形を呈して、全体が透光性を有する樹脂、例えばポリプロピレンから形成されている。
タンク100は前面に位置して内部の液面を外部から視認可能な視認壁101と、第1側壁102と、第2側壁103と、上壁104と、底壁105とを有する。視認壁101と上壁104の角部は、上下方向及び前後方向に対して傾斜した傾斜壁101Bを形成している。タンク100の後面は開放されており、第1側壁102、第2側壁103、上壁104、底壁105の後端面に樹脂フィルム106が貼着されることにより、タンク100の後面が封止される。
図3に示すように、視認壁101の下部には、タンク100内のインク残量の下限を示すインク補充線135が付されている。インク補充線135は、本発明における「マーキング」である。タンク100内のインクの液面が、このインク補充線135を下回った後も記録ヘッド5が画像の記録を継続すると、インクの供給路であるチューブ51にエアが入って、用紙Pに記録すべき画像が乱れたり、画像の記録が不能になったり、最悪の場合には記録ヘッド5が故障したりする虞がある。従って、ユーザはインク残量がインク補充線135を下回らないように注意する必要がある。尚、視認壁101の上部には、インク満了線136も付されており、これはタンク100内のインク残量の上限を示すマーキングである。このインク補充線135とインク満了線136は、視認壁101に代えて、カバー70に付されてもよい。
タンク100の内部には、図4に示すように、内部空間を区画する複数、具体的には3つの隔壁107、108、109が左右に並設されている。各隔壁107、108、109は、上下方向及び前後方向に延びており、視認壁101、上壁104、底壁105及び樹脂フィルム106に接続されている。隔壁107、108、109によって、タンク100の内部空間は、右側から左側に向かって隣接する4つのインク室111K、111M、111C、111Yに区画される。
4つのインク室には異なる色のインクが貯留される。具体的には、インク室111Kにブラック(K)のインクが、インク室111Mにマゼンタ(M)のインクが、インク室111Cにシアン(C)のインクが、インク室111Yにイエロー(Y)のインクが夫々貯留される。インク室111Kは、他のインク室111M、111C、111Yよりも左右幅が広く容積が大きい。この理由は、ブラック(K)のインクの使用頻度が他の色のインクに比して高いからである。また、インク室111M、111C、111Yの左右方向の並びは、図3乃至図6に示す配置に限定されない。各インク室111K、111M、111C、111Yに注入されるべきインクの色は、タンク100にシールを貼って表示されても、カバー70に表示されてもよい。
以下の記載では、インク室111K、111M、111C、111Yを総称して「インク室111」と表記することがある。また、各インク室111に対応して設けられた構成要素には、末尾のアルファベット(K、M、C、Y)のみが異なる参照符号を付す場合がある。
タンク100の傾斜壁101Bには、各インク室111にインクを注入するための注入口112K、112M、112C、112Yが左右方向に沿って一列に並んで設けられている(図3)。各注入口112は傾斜壁101Bを厚み方向に貫通して、対応するインク室111をインクタンク100の外部に連通させる。
注入口112は、図1(B)に示されるように、カバー70を開位置に位置させることによって、装置本体2の外部に露出される。各注入口112には対応するキャップ113K、113M、113C、113Yが着脱自在に装着される。ユーザがタンク100にインクを補充するときには、注入口112からキャップ113を外し、それ以外のときは、注入口112にキャップ113を装着しておく。
図6に示すように、各インク室111内の隔壁107、108、109及び第1側壁102の内側には、前後に水平に延びた緩衝片130、131が設けられ、注入口112から注入されたインクは、緩衝片130、131に当たって落下の勢いが弱められた後に底壁105に落下する。尚、図6では図示の便宜上、後記する第1傾斜面121及び第2傾斜面122を図示しない。
図5及び図6に示すように、各インク室111には、インク流出路114K、114M、114C、114Yが接続されている。インク流出路114は、対応するインク室111に貯留されたインクをタンク100の外部に流出させる流路である。本実施形態におけるインク流出路114は、対応するインク室111からタンク100の右側面に至る流路である。
イエロー(Y)のインクが流れるインク流出路114Yを説明する。図5に示すように、インク流出路114Yはインク室111Yの底壁105の後部付近に設けられた開口115Yを介してインク室111Yに連通されている。インク流出路114Yは、図5に示すように、開口115Yからタンク100の底部を右方に延びて、第1側壁102を貫通する。
シアン(C)のインクが流れるインク流出路114Cは、図5に示すように、インク室111Cの底壁105の後部付近に設けられた開口115Cを介してインク室111Cに連通されている。インク流出路114Cは、図5に示すように、開口115Cからタンク100の底部を右方に延びて、第1側壁102を貫通する。
マゼンタ(M)のインクが流れるインク流出路114Mは、図6に示すように、インク室111Mの右面を画定する隔壁107の下端付近に設けられた開口115Mを通じてインク室111Mに連通されている。インク流出路114Mは、開口115Mからタンク100の底部を右方に延びて、インク室111Kを通って、第1側壁102を貫通する。
ブラック(K)のインクが流れるインク流出路114Kは、図5に拡大して示すように、第1側壁102の底部に開設された開口116Kを介して、タンク100の右側の外方に達する。即ち、インク流出路114Kは開口116Kのみの構成である。
上記のインク流出路114Y、114C、114M、114Kによって4色のインクが、第1側壁102に向かって流れる。
タンク100の右側外面、即ち第1側壁102の外側には、図4に示すように、インク流出路114Y、114C、114M及び開口116Kに夫々連通して前後及び斜め上下に延びたインク導出路117Y、117C、117M、117Kが設けられている。各インク流出路114Y、114C、114M、114Kからのインクは、対応するインク導出路117Y、117C、117M、117Kに流れる。インク導出路117Y、117C、117M、117Kは、外側から樹脂フィルム140が貼着されて封止される。
各インク導出路117Y、117C、117M、117Kの上端部は、図4及び図6に示すように、タンク100の上部に設けられた連結部118Y、118C、118M、118Kに接続される。各連結部118Y、118C、118M、118Kに、前記の各色のインクに対応したチューブ51が接続され、このチューブ51を介してインクが記録ヘッド5に供給される。インク導出路117Y、117C、117M、117Kが、本発明の「液体流出部」を構成する。
(インク室の構成)
本実施形態に係る発明は、タンク100の底壁105を手前側から奥側に向けて下向きとなるように支持する傾き支持構造4を1つの特徴とする。図7は、一実施形態に係る傾き支持構造4を示す側面断面図であり、インク室111Yを図3のC-C線を含む面にて破断し矢視している。まず、インク室111Yの内部構造を説明する。他の2つのインク室111M、111Cについては、インク室111Yと同様の構成であるため、説明は省略する。また、インク室111Kは他のインク室とは前端部の構成が異なり、この点は後記する。
底壁105は上面に、水平面120と、この水平面120の前端部から、視認壁101に向かって前方上向きに傾いた第1傾斜面121とを備えている。第1傾斜面121の前端は、視認壁101を挟んでインク補充線135の反対側に位置する。
一般的にタンク100内にインクが貯留されている場合、表面張力或いは毛管力の作用により、タンク100内のインクの液面が実際にタンク内に収容されているインクの液面よりも高い位置に見えることがある。この結果、ユーザがタンクの前方からインクの残量を視認するとき、実際にタンク内に収容されているインクの液面が、インク補充線135の位置に既に到達していたり、インク補充線135の位置を下回っていたりしても、ユーザにはインクの液面がインク補充線135より上の位置にあるように見えることがある。
本実施形態にあっては、視認壁101の内面にてインク補充線135の近傍にインクの液面が達していると、このインクは重力を受けて、第1傾斜面121によってタンク100の後方に向かって下向きに流れる。これにより、表面張力或いは毛管力の作用により、インクの液面がインク補充線135より上の位置にあるように見える虞を防いでいる。図7に示した通り、インク流出路114Yとインク補充線135とを結ぶ線と、インク流出路114Yを通る水平線とのなす角をθ1とし、第1傾斜面121を延ばした線とインク流出路114Yを通る水平線とのなす角をθ2としたとき、0°≦θ1<θ2≦90°であればよい。
(傾き支持構造の第1実施形態)
本実施形態にあっては、このインク補充線135の近傍にインクの液面が達していても、このインクを後方、即ち奥向きに更に効果的に流すべく、前記の傾き支持構造4を設けている。複合機10が使用されるとき、一般に装置本体2は水平面である載置面28に載置され、底部を構成する本体底壁21が載置面28に接している。
図7に示すように、タンク100の底壁105は第1傾斜面121の裏面から下向きに突出した受け片124と一体に形成されている。装置本体2の本体底壁21には、カバー70の回転軸70Aを含みこの本体底壁21から上向きに突出した第1支持部22と、この第1支持部22よりも奥側に位置して本体底壁21から上向きに突出した第2支持部23とが設けられている。第1支持部22の上面には更に、タンク100の受け片124を受けて支持する第1突片24が第1支持部22と一体に設けられている。タンク100は、第1突片24の上面と第2支持部23の上面に支持されて収容部20内に固定される。第2支持部23の上面は、第1突片24の上面よりも低い位置にある。
第2支持部23の上面は、第1突片24の上面よりも低いから、タンク100が第1支持部22の第1突片24の上面と第2支持部23の上面に支持された状態では、底壁105が、装置本体2の手前側から奥側に向けて下向きとなるように傾く。これにより、視認壁101の下部に残留したインクも装置本体2の奥側に向けて下向きに流れるから、記録ヘッド5の作動により減ったタンク100内のインク残量を正確に認識することが出来る。従って、タンク100内へのインクの補充を適正なタイミングで行うことが出来る。
また、収容部20がタンク100を傾けて支持するから、タンク100は図7に示すものに限らず、他の機種のインクジェットプリンタにも用いられている汎用品を使用することも出来る。このような汎用品のタンク100を用いることができれば、コスト増加を抑えることが出来る。
ここで、傾き支持構造4を設けなくても、前記の角度θ2を更に大きく、即ち第1傾斜面121を更に急勾配にすれば、視認壁101の下部に残留したインクを装置本体2の奥側に向けて下向きに流すことが出来るようにも考えられる。しかし、この場合は以下に記載する不都合がある。
図7において、第1傾斜面121の前端部は、視認壁101のインク補充線135と同じ高さ位置にある。従って、第1傾斜面121の角度θ2を更に大きくすると、インク補充線135が更に上方に位置することになる。すると、インク残量が充分にあるにもかかわらずインク残量がインク補充線135を下回ることとなり、ユーザにインク補充タイミングを知らせるためのインク補充線135がその役目を適切に果たせなくなる。従って、第1傾斜面121の角度θ2には限度がある。そこで、傾き支持構造4を採用することで、この問題点を解消できるのである。
尚、第1支持部22の第1突片24及び第2支持部23は上面でタンク100を支持しなくてもよい。即ち、タンク100が第1支持部22及び第2支持部23に支持された状態で、底壁105が装置本体2の手前側から奥側に向けて下向きとなるように傾いていればよい。また、図7乃至図10においては、本発明の要旨を明確に示すため、タンク100の傾きを実際よりも誇張して図示している。
(傾き支持構造の第2実施形態)
図8は、別の実施形態に係る傾き支持構造4を示す側面断面図である。図8に示す実施形態にあっては、第1支持部22には第1突片24(図7)が設けられていない。この第1突片24に代えて、タンク100の受け片124から第2突片125が下向きに突出している。
タンク100が第1支持部22と第2支持部23に支持された状態では、この第2突片125が第1支持部22の上端部に支持される。底壁105は、装置本体2の手前側から奥側に向けて下向きとなるように傾く。
換言すれば、図8において、第1支持部22の下端F1から底壁105から立設してタンク内部に貯留されている液体の液面をタンク外部から視認可能な視認壁101までの高さH1は、第2支持部23の下端F3からインク流出路114YのF4までの高さH2よりも高い。この内容は、後記する第3実施形態及び第4実施形態でも同様である。
これによっても、視認壁101の下部に残留したインクも装置本体2の奥側に向けて下向きに流れるから、記録ヘッド5の作動により減ったタンク100内のインク残量を正確に認識することができる。
(傾き支持構造の第3実施形態)
図9は、別の実施形態に係る傾き支持構造4を示す側面断面図である。傾き支持構造4は装置本体2の外側に配置されて、装置本体2の手前側底部に設けられた脚片27を備える。脚片27の下端は、載置面28に接している。タンク100は、第1支持部22と第2支持部23に支持された状態で、底壁105が装置本体2の本体底壁21と略平行になっている。
装置本体2は載置面28に載置された状態で、脚片27によって前端部が持ち上がるように傾くから、収容部20内のタンク100も前端部が持ち上がるように傾く。これにより、タンク100の底壁105も手前側から奥側に向けて、下向きに傾く。視認壁101の下部に残留したインクも装置本体2の奥側に向けて下向きに流れるから、前記と同様に、記録ヘッド5の作動により減ったタンク100内のインク残量を正確に認識することができる。
(傾き支持構造の第4実施形態)
前記の如く、タンク100内のインクは、インク導出路117Y、117C、117M、117Kからチューブ51を介して記録ヘッド5に供給される。発明者は上記のタンク100の底壁105を手前側から奥側に向けて下向きに傾ける構成に加えて、第1側壁102側に位置するインク導出路117Y、117C、117M、117Kの下端部が最下位となるように、タンク100を傾ければ、視認壁101の下部に残留したインクを更に効率よく、インク導出路117Y、117C、117M、117Kに向けて排出することが出来ることに着目した。
図10は、別の実施形態に係る傾き支持構造4を示す正面図である。図10では、第1支持部を収容部20内にて左右に離間して2つ設けており、左側の第1支持部を第1支持部A22a、右側の第1支持部を第1支持部B22bとする。第1支持部A22aは上端が、第1支持部B22bの上端よりも高くなるように構成されている。
図10に示すように、第1支持部A22a及び第1支持部B22bがタンク100の受け片124の下面を支持した状態では、タンク100は左右方向において第1側壁102の下端部が最下位となるように傾いている。これにより、インク流出路114Y、114C、114M、114Kは、インク導出路117Y、117C、117M、117Kの下端部に向けて下向きに傾く。この結果、視認壁101の下部に残留したインクは、各インク室111K、111M、111C、111Yの奥部に向かって流れた後に、インク流出路114Y、114C、114M、114Kを介して、インク導出路117Y、117C、117M、117Kの下端部に向かって流れる。これによって、視認壁101の下部に残留したインクを更に効率よく除去することが出来る。
図11は、インク室111Kを図3のD-D線を含む面にて破断し矢視した断面図である。インク室111Kは、前記の如く、他のインク室とは前端部の構成が異なる。底壁105は上面に、水平面120と、この水平面120の前端部から上向きに延びた連結面123と、この連結面123の上端から、視認壁101に向かって前方上向きに傾いた第2傾斜面122とを備えている。第2傾斜面122の前端は、視認壁101を挟んでインク補充線135の反対側に位置する。第2傾斜面122の下方には、前記の如く、マゼンタ(M)のインクが流れるインク流出路114M(図6参照)が設けられているため、これを避けるべく、第2傾斜面122は水平面に対して緩やかな傾斜角度となっている。
タンク100は前記の如く、傾き支持構造4によってインクが装置本体2の奥側に向かって下向きに傾いているが、かかる緩やかな傾斜角度を有する第2傾斜面122においても効率よくインクを流すべく、第2傾斜面122の上面には少なくとも1つのインク流通溝128が形成されている。このインク流通溝128は連結面123側の端部が開放されており、第2傾斜面122の上端部に残ったインクは毛細管現象によってこのインク流通溝128を伝って連結面123に向かって下向きに流れる。これにより、第2傾斜面122の傾斜角度が緩やかであっても、視認壁101の内面にインクが残ることを防止することが出来る。即ち、インク流通溝128は本発明の「液体流通溝」にこの当する。連結面123から水平面120に流れたインクは、開口116Kを介してインク導出路117Kに達する。インク流通溝128は、インク室111K以外のインク室に設けられてもよい。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、以下の技術的効果を有する。
装置本体2の収容部20に固定されているタンク100内のインクは底壁105を伝って装置本体2の奥部に向けて下向きに流れる。これにより、視認壁101の下部に残留したインクも装置本体2の奥部に向けて下向きに流れるから、ユーザは記録ヘッド5の作動により減ったタンク100内のインク残量を正確に認識することができる。この結果、タンク100内へのインクの補充を適正なタイミングで行うことが出来る。
本発明は、液体を収容するタンクを備えたインクジェットプリンタに用いると有用である。
1 インクジェットプリンタ
2 装置本体
4 傾き支持構造
5 記録ヘッド
22 第1支持部
23 第2支持部

Claims (8)

  1. 液体が貯留されるタンクが収容された収容部と、前記タンクからの液体を消費する液体消費部と、が設けられた装置本体を有するインクジェットプリンタであって、
    前記タンクは、底壁と、この底壁から立設してタンク内部に貯留されている液体の液面をタンク外部から視認可能な視認壁と、このタンク内に液体を供給するための注入口と、
    を備えており、
    前記タンクの底壁を前記視認壁側から下方に傾斜するように支持する傾き支持構造が設けられ、
    前記タンクの一側部にはこのタンク内の液体をこのタンクの外部に流出させるための液体流出部が設けられ、前記傾き支持構造は更に、前記液体流出部が設けられた一側部が他側部よりも低くなるように、前記タンクを支持し,
    前記視認壁側から下方に傾斜する方向は、前記タンクの一側部から他側部に向かう方向とは交差する方向である、インクジェットプリンタ。
  2. 前記傾き支持構造は、前記収容部にて前記タンクの底壁を支持する第1支持部と第2支持部を備え、前記第1支持部は前記底壁の前記視認壁側を支持すると共に、前記第2支持部は前記底壁の前記視認壁側から遠い側を支持し、
    前記第2支持部は、前記第1支持部よりも上下方向において低く設けられた、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記傾き支持構造は、前記収容部にて前記タンクの底壁を支持する第1支持部と第2支持部を備え、前記第1支持部は前記底壁の前記視認壁側を支持すると共に、前記第2支持部は前記底壁の前記視認壁側から遠い側を支持し、
    前記底壁は上面に平面と、該平面の前記視認壁側の端部から前記視認壁に向かって上向きに傾いた傾斜面を備え、
    前記第1支持部の下端から前記底壁の前記傾斜面における前記視認壁側の端部までの高さは、前記第2支持部の下端から前記底壁の前記視認壁側から遠い側の上面までの高さよりも高い、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記傾き支持構造は、前記装置本体の外側に配置されて、前記タンクの底壁を前記視認壁側から下方に傾斜するように傾ける脚片を備えた、請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記タンクは前記底壁の上面に、この底壁と前記視認壁との境界部分から奥向きに延びる液体流通溝を形成している、請求項1乃至4の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記視認壁には、前記タンク内の液体残量の下限を示すマーキングが形成された、請求項1乃至5の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記液体消費部は、前記タンクからの液体を記録媒体に向けて吐出する記録ヘッドを含む、請求項1乃至6の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 液体が貯留されるタンクが収容された収容部と、前記タンクからの液体を消費する液体消費部と、が設けられた装置本体を有するインクジェットプリンタであって、
    前記タンクは、底壁と、この底壁から立設してタンク内部に貯留されている液体の液面をタンク外部から視認可能な視認壁と、このタンク内に液体を供給するための注入口と、を備えており、
    前記タンクの底壁を前記視認壁側から下方に傾斜するように支持する傾き支持構造が設けられ、
    前記傾き支持構造は、前記装置本体の外側に配置されて、前記タンクの底壁を前記視認壁側から下方に傾斜するように傾ける脚片である、インクジェットプリンタ。
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