JP6779612B2 - 金属板分離装置および金属板分離方法 - Google Patents

金属板分離装置および金属板分離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6779612B2
JP6779612B2 JP2015236824A JP2015236824A JP6779612B2 JP 6779612 B2 JP6779612 B2 JP 6779612B2 JP 2015236824 A JP2015236824 A JP 2015236824A JP 2015236824 A JP2015236824 A JP 2015236824A JP 6779612 B2 JP6779612 B2 JP 6779612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
protrusion
extrusion
support member
extruder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015236824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017100867A (ja
Inventor
夏樹 名村
夏樹 名村
正久 松平
正久 松平
義光 稲田
義光 稲田
俊治 赤松
俊治 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AKASHIN CORPORATION
Original Assignee
AKASHIN CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AKASHIN CORPORATION filed Critical AKASHIN CORPORATION
Priority to JP2015236824A priority Critical patent/JP6779612B2/ja
Publication of JP2017100867A publication Critical patent/JP2017100867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6779612B2 publication Critical patent/JP6779612B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、金属板分離装置に関するものであり、特に、積層された状態の金属板を、傷つけることなく、確実に1枚ずつ切り出すことができる分離装置に関するものである。また、本発明は前記金属板分離装置を用いて行う金属板分離方法に関するものである。
鋼板を始めとする各種金属板を加工する際には、積層した状態で保管されている金属板から、磁力吸着装置や真空吸着装置を用いて1枚ずつ金属板を切り出し、加工に供することが一般的に行われている。
しかし、加工素材として用いられる金属板は、多くの場合表面が平滑であり、密着した状態で積層されている。また、その表面には潤滑や一次防錆のための油が付着していることもある。そのような状態の金属板から、1枚だけ吸着装置で引き上げようとすると、大気圧によって金属板間に生じる負圧や、油の表面張力などのために、複数の金属板が張り付いた状態で引き上げられてしまうという問題がある。
また、磁力吸着装置を使用する場合、金属板の厚みや材質によっては磁力の作用が最上部の金属板だけでなく、その下の金属板にも及んでしまうため、金属板を確実に1枚だけ切り出すことはさらに困難である。
そこで、このように積層された状態の金属板から、一枚ずつ金属板を取り出すために、様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、積層された鉄板のうち、最上段の鉄板を吸着して引き上げた後、前記最上段の鉄板とともに引き上げられてしまった数枚の鉄板に対して端部から磁力を作用させ、その鉄板の間に生じる反発力を利用して、余分な鉄板を落下させることが提案されている。
また、特許文献2には、積み重ねられた磁性板のうち、最上段の磁性板を板面方向にずらした後、磁力吸着装置によって該最上段の磁性板を引き上げることが提案されている。
特開昭55−101538号公報 特開昭63−143135号公報
しかし、特許文献1に記載されている方法は、磁力による反発力を利用しているため、磁性金属板にしか適用することができないことに加えて、装置構造が複雑である。また、余分な鉄板を落下させるため、鉄板の表面に傷が付くおそれもある。
また、特許文献2に記載されている方法は、磁性板が補強用リブを備えることを前提としており、磁性板をずらすことによって該補強用リブの上に乗り上げさせて磁性板の間に隙間を作っている。そのため、補強用リブを備えていない平坦な金属板の分離を行うことはできない。また、補強用リブに乗り上げるように磁性板をずらす必要があるため、磁性板の表面に傷が付くおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡便な構造でありながら、積層された状態の金属板を、傷つけることなく確実に1枚ずつ切り出すことができる分離装置を提供することを目的とする。また、本発明は前記分離装置を用いて金属板を分離する方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、次のとおりである。
1.積層された金属板を、略水平な状態で所定の高さに支持する支持装置と、
前記支持装置を昇降させる昇降装置と、
前記支持装置上に載置された金属板の最上面の高さを検知する上面検知装置と、
前記支持装置上に載置された金属板の一方の側面側に位置し、該金属板のうち最上段に位置する1枚のみを、側面から水平方向に押して他方の側面側へ突出させる押出装置と、
前記支持装置上に載置された金属板の他方の側面側に位置し、前記押出装置によって押し出された金属板の突出部を下面側から支持する突出部支持部材と、
前記押出装置を駆動して金属板を押出し、押し出された金属板の突出部を前記突出部支持部材で支持した状態で、前記支持装置を前記突出部支持部材に対して相対的に下降させる制御装置と、
前記突出部支持部材によって突出部を支持されている金属板を吸着して引き上げる吸着装置とを備える、金属板分離装置。
2.前記1に記載の金属板分離装置を用いて金属板を分離する金属板分離方法であって、
前記支持装置を所定の高さまで下降させ、
前記支持装置上に積層された金属板を載置し、
前記支持装置の上昇を開始し、
前記上面検知装置による金属板最上面の検知結果に基づいて前記上昇を停止し、
前記押出装置により、前記金属板のうち最上段に位置する1枚のみを、側面から水平方向に押して他方の側面側へ突出させ、
前記突出部支持部材により、前記押出装置によって押し出された金属板の突出部を下面側から支持し、
前記支持装置を下降させることによって、前記突出部支持部材により突出部を支持されている金属板を浮き上がらせ、
前記吸着装置によって、前記浮き上がった金属板を吸着して引き上げる、金属板分離方法。
本発明によれば、簡便な構造の装置で、積層された状態の金属板を、傷つけることなく確実に1枚ずつ切り出すことができる。
本発明の一実施形態における金属板分離装置の上面概略図である。 本発明の一実施形態における金属板分離装置の正面概略図である。 本発明の一実施形態における接触部材の構造を示した模式図である。 本発明の一実施形態における金属板分離方法を示す模式図である。
次に、本発明を実施する方法について具体的に説明する。なお、以下の説明は、本発明の好適な一実施形態を示すものであり、本発明は、該実施形態によって何ら限定されるものではない。
[金属板]
本発明では、積層された状態の金属板から、1枚ずつ分離した状態で金属板が切り出される。ここで、「切り出す」とは、金属板を該分離装置から払い出すことを意味し、具体的には、後述する吸着装置によって引き上げ、次の工程へ送り出すことを意味する。
上記金属板としては、特に限定されることなく、任意の金属材料からなる板状のものを用いることができる。本発明では、後述するように押出装置と突出部支持部材を利用した機械的動作によって最上段の金属板を分離するため、特許文献1に記載されているような磁力を利用した方法とは異なり、非磁性金属材料からなる金属板も分離することができる。
前記金属板の形状は特に限定されず、任意の形状とすることができる。取り扱いの容易さからは、矩形であることが好ましいが、多角形や円形など、矩形以外の形状であっても分離することが可能である。
前記金属板の大きさは特に限定されないが、ある程度以上の大きさである方が取り扱いやすい。そのため、金属板が矩形である場合にはその短辺を、矩形以外の形状の場合には金属板に外接する四角形の短辺を、300mm以上とすることが好ましい。
前記金属板の厚さは特に限定されず、任意の厚さとすることができる。しかし、過度に厚くなると吸着装置による引き上げなど、取り扱いが困難となるため、金属板の厚さは 25mm以下とすることが好ましい。一方、金属板が過度に薄いと、たわみが生じて分離が困難となるおそれがあるため、金属板の厚さは2mm以上とすることが好ましい。
前記金属板は、積層された状態で本発明の金属板分離装置に供される。ここで、積層される金属板の枚数は特に限定されず、該金属板の厚さや、切り出された後の金属板の用途、加工内容などに応じて調節することができるが、一般的には2〜100枚程度とすることができる。
[支持装置]
上記積層された金属板は、支持装置上に載置され、略水平な状態で所定の高さに支持される。前記支持装置は、金属板を支持できるものであれば任意の形態とすることができる。例えば、平坦な台とすることもできるし、複数の点で金属板を支持するものとすることもできる。
前記支持装置上への金属板の供給は、複数枚の金属板が積層された状態で、一括して行うことが好ましい。その場合、例えば、クレーン等を用いて支持装置上へ直接金属板を置くこともできるし、ローラーコンベア等の搬送装置を用いることもできる。
[昇降装置]
本発明の金属板分離装置は昇降装置を備えており、上記支持装置は該昇降装置によって昇降可能に構成されている。前記昇降装置としては、金属板を載置した状態で支持装置を上下方向に移動できるものであれば任意のものを用いることができる。
[上面検知装置]
本発明の金属板分離装置は、前記支持装置上に載置された金属板の最上面の高さを検知する上面検知装置を備えている。本発明の金属板分離方法では、後述するように、前記支持装置を所定の高さまで上昇させ、その位置で最上段の金属板を水平方向に押し出す。このとき、前記上面検知装置による金属板最上面の検知結果に基づいて前記支持装置の上昇を停止する。なお、本発明において「金属板の最上面の高さを検知する」とは、金属板最上面の高さを測定することに加えて、金属板最上面が所定の高さに到達したことを検知することをも包含する。
前記上面検知装置としては、金属板の最上面の高さを検知することができるものであれば任意の装置を用いることができるが、例えば、リミットスイッチや近接センサーなど、金属板最上面が所定の高さに到達したことを検知することのできる装置を用いることができる。
[押出装置]
本発明の金属板分離装置は、前記支持装置上に載置された金属板の一方の側面側に押出装置を備えている。前記押出装置は、前記積層された金属板のうち最上段に位置する1枚のみを、側面から水平方向に押して他方の側面側へ突出させる機能を有している。このように水平方向へ金属板をずらすことによって積層された金属板同士の密着状態を解除し、金属板同士が分離しやすい状態とすることができる。
前記押出装置の構造は、最上段の金属板のみを選択的に押し出せるものであれば任意のものとすることができるが、例えば、最上段の金属板の側面のみを選択的に押すことのできる接触部材と、前記接触部材を水平方向に前進および後退させる駆動装置とを備えるものとすることができる。
その場合、前記接触部材は、金属板の側面と接触する側に略垂直に設けられた接触面を有しており、該接触面の高さ(垂直方向における幅)が、押し出される金属板の厚さと同じであるか、それよりも小さいことが好ましい。このような構造の接触部材を用いれば、最上段の金属板一枚のみを選択的に水平方向に押し出すことができる。
また、前記駆動装置としては、前記接触部材を水平方向に駆動できるものであれば任意のものを用いることができるが、例えば、ボールネジを利用した電動シリンダーなどの、直動装置を用いることができる。前記駆動装置は、1つでもよいが、金属板を真っ直ぐに押し出すためには複数とすることが好ましい。複数の駆動装置を用いる場合には、該複数の駆動装置を金属板の側面に対して等間隔に配置することが好ましく、さらに金属板の側面側から見て左右対称に配置することが好ましい。例えば、2つの駆動装置を用いる場合には、金属板側面の両端から、該側面の長さの20〜30%入った位置に、それぞれ駆動装置を1つずつ配置することがより好ましい。また、複数の駆動装置を用いる場合、上記接触部材は、各駆動装置の先端に設けることが好ましい。
前記押出装置による押し出し距離、すなわち、金属板を他方の側面側へ突出させる寸法は、特に限定されないが、後述する突出部支持部材で安定して金属板を支持するという観点からは、5mm以上とすることが好ましい。一方、過度に金属板を押し出してしまうと、金属板同士の摩擦などによって表面に傷が付いてしまうおそれがある。そのため、前記押し出し距離は、15mm以下とすることが好ましい。
[突出部支持部材]
本発明の金属板分離装置は、支持装置上に載置された金属板の他方の側面側、すなわち、金属板を挟んで上記押出装置と反対の側に突出部支持部材を備えている。前記突出部支持部材は、金属板分離装置を上方から見たときに、支持装置上へ載置されている積層された金属板と干渉しないが、該金属板と近接した位置に設置されている。そして、上述した押出装置によって最上段の金属板が突出部支持部材側へ突出させられると、該最上段の金属板の突出部の少なくとも一部が、前記突出部支持部材と干渉する位置関係となる。
前記突出部支持部材は、上述したように最上段の金属板を突出させた状態で支持装置を相対的に下降させた際に、該最上段の金属板の突出部の少なくとも一部が、突出部支持部材の上側の面に載置された状態となり、その状態を保持できるものであればよい。最も単純には、水平な上端面を有する柱状、または壁状の部材であってよい。
また、前記突出部支持部材は、その上端に、上記押出装置によって押し出された金属板の水平方向における移動を規制するストッパーを有していることが好ましい。前記ストッパーは、例えば、突出部支持部材の上端、金属板から離れた側に、該上端からさらに上方へ向けて突出するように設けることができる。該ストッパーを備えた突出部支持部材を用いる場合には、上述したように押出部材で最上段の金属板を押し出す際に、該ストッパーに突き当たるまで金属板を押し出すことによって、押出距離を容易に一定に保つことができる。
[制御装置]
本発明の金属板分離装置は、さらに制御装置を有しており、該制御装置によって、押出装置を駆動して金属板を押出し、押し出された金属板の突出部を前記突出部支持部材で支持した状態で、前記支持装置を前記突出部支持部材に対して相対的に下降させる制御が行われる。このように支持装置を相対的に下降させることにより、該支持装置上に載置された金属板は相対的に下降するが、最上段の金属板のみはその突出部が前記突出部支持部材によって支持されているため、支持されている側は下降しない。その結果、該最上段の金属板の、突出部支持部材で支持された側のみが持ち上げられ、傾斜した状態となる。
上述したように最上段の金属板は水平方向にずらされているため、すでに分離しやすい状態となっている。そしてさらに、上記の手順で最上段の金属板の一端を持ち上げると、金属板に対して斜めに力が作用するため、最上段の金属板を垂直に引き上げようとする場合に比べて、金属板同士を容易に引きはがすことができる。そのため、2枚目以降の金属板は、その自重によって容易に分離される。
なお、上記のように支持装置を突出部支持部材に対して相対的に下降させるとき、下降させる距離は特に限定されず、使用する金属板の寸法などに応じて調節すればよい。しかし、必要以上に下降距離を大きくしても、金属板を分離する作用はそれ以上向上しないことに加えて、下降動作を行うために必要な時間やエネルギーが増加して作業効率が低下する。また、下降距離が過度に大きいと、最上段の金属板の傾斜が大きくなりすぎて、ずれてしまうおそれがある。そのため、一般的な条件では、下降距離を25mm以下とすることが好ましい。一方、下降距離が極端に短いと、金属板同士を適切に分離できない場合がある。また、吸着装置として磁力吸着装置を用いる場合には、下降距離が短いと、最上段の金属板と2枚目の金属板とが近すぎる結果、最上段の金属板とともに2枚目以降の金属板が吸着されて引き上げられてしまうおそれがある。そのため、下降距離は5mm以上とすることが好ましく、15mm以上とすることがより好ましい。
支持装置を突出部支持部材に対して相対的に下降させる方法としては、支持装置を下降させる方法、反対に突出部支持部材を上昇させる方法、およびその両方の動作を行う方法のいずれを用いることができるが、支持装置を下降させることが好ましい。支持装置を下降させることによって該支持装置を突出部支持部材に対して相対的に下降させれば、上記昇降装置を支持装置の下降に用いることができ、突出部支持部材を昇降させる機構を設ける必要がないため、装置構造を簡略化できる。
なお、前記制御装置は前記金属板分離装置の他の動作や、該金属板分離装置と連携して用いられる他の装置の制御を、合わせて行うこともできる。
[吸着装置]
本発明の金属板分離装置は、前記突出部支持部材によって突出部を支持されている金属板を吸着して引き上げる吸着装置をさらに備えている。前記吸着装置としては、磁力吸着装置や、真空吸着装置を用いることができる。使用する吸着装置は、金属板の形状や材質などに応じて適宜選択すればよい。
前記吸着装置は、金属板を引き上げるために上下方向へ移動可能であるが、さらに金属板を吸着した状態で水平方向に移動可能であることが好ましい。吸着装置を移動可能とする方法は特に限定されないが、例えば、天井クレーン、橋形クレーン等のクレーンから吸着装置をつり下げて、任意の方向へ移動可能とすることができる。
また、前記吸着装置の全体または少なくとも金属板と接触する部分は、水平面に対して傾斜可能であることが好ましい。吸着装置が前記のように傾斜可能であれば、突出部支持部材に片端を支持されて傾斜した状態にある金属板をより確実に吸着することができる。吸着装置を傾斜させる方法としては、駆動装置を用いて任意の角度に傾斜可能とすることもできるが、装置構造や制御を簡略化するという観点からは、一定の角度の範囲内で傾斜自在とすることが好ましい。
(実施の形態)
次に、図面を参照しながら、本発明の金属板分離装置および金属板分離方法についてさらに具体的に説明する。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態に関するものであり、本発明は以下の説明に限定されるものではない。また、各図面は、本実施形態における装置構造や動作を模式的に示したものであり、各部の寸法や比率は実際と異なっている。
図1、2は、それぞれ本発明の金属板分離装置を上方および正面から見た状態を示す概略図である。金属板分離装置1は、積層された状態の金属板10を支持するための支持装置20と、支持装置20を昇降させるための昇降装置(図示されない)を備えている。本実施形態においては、金属板10として長方形の鋼板を使用し、該鋼板の寸法は長さ2890〜3445mm×幅820〜1020mm×厚さ4.5mmとした。
支持台上に載置された金属板10の一方の長辺側には、押出装置30が設置されている。押出装置30は、最上段の金属板の側面のみを選択的に押すことのできる接触部材31と、前記接触部材を水平方向に前進および後退させる駆動装置35とを備えている。前記駆動装置35としては、ボールネジを利用した電動シリンダーを使用し、接触部材31は、該シリンダーのロッド先端に取り付けられている。
本実施形態における接触部材31は、図3に模式的に示すようにL字型を上下反転させたような側面形状を有しており、金属板10側の面には、押出用接触面32と整列用接触面33が設けられている。押出用接触面32は、最上段の金属板を押し出すために使用される面であり、金属板1枚のみを選択的に押し出すために、押出用接触面32の高さ(垂直方向における幅)は金属板1枚の厚さ以下とされる。本実施形態においては、金属板10の厚さが4.5mmであるので、押出用接触面32の高さは4mmとした。また、整列用接触面33は、後述する金属板10の整列を行い際に用いられる面であり、複数の金属板を同時に押して整列できるように その高さは200mmとした。
積層された金属板10の、押出装置30と反対側の長辺側には、突出部支持部材40が設置されている。また、金属板10の上方には、吸着装置50が備えられている。本実施形態において、吸着装置50は磁力によって鋼板を吸着することのできる磁力式吸着装置であり、クレーン(図示されない)により上下方向および水平方向に移動可能な状態でつり下げられている。また、該磁力吸着装置が金属板と接触して吸着する部分(磁気吸着部)は、水平面に対して一定の角度範囲内で傾斜自在に構成されている。
また、上面検知装置60としてリミットスイッチが設けられている。上面検知装置60の設置位置は、積層された金属板の一番上の面が、押出装置30による押出を行うための位置に到達したことを検知できるように調節されている。
図4は、金属板分離装置1の動作を経時的に示した模式図である。図中、金属板10、押出装置30の接触部材31、および突出部支持部材40以外の、説明に直接関係のない部分は省略されている。
図4(a)は、積層された金属板10を最初に設置した状態を示している。このとき、支持装置20は、後述する押出動作を行う時点よりも低い位置まで下降しており、金属板10は積層された状態でローラーコンベア(図示されない)により搬送され、最終的に支持装置20上へ設置される。
次に、本実施形態においては、図4(b)に示すように、金属板10の整列動作を行う。前記整列動作においては、押出装置30を駆動して接触部材31の整列用接触面33を金属板10に押し当てることにより、最上段の金属板を含む複数の金属板を突出部支持部材40の側面に押し当てる。突出部支持部材40の側面は平坦な垂直面となっており、したがって、これによって金属板の水平位置を揃えることができる。
次いで、図4(c)に示すように、押出装置30を後退させるとともに、支持装置20を上昇させる。支持装置の上昇は、金属板10の最上面が上面検知装置60としてのリミットスイッチに接触して検出されるまで継続される。これにより、上面検知装置60によって規定された高さまで、積層された金属板10が持ち上げられる。
この状態で、押出装置30を前進させて接触部材31の押出用接触面32を金属板10に押し当てることにより、図4(d)に示すように、最上段の金属板11のみを水平方向に押しだし、積層された金属板10の反対側、すなわち、突出部支持部材40側から突出させることができる。押し出された最上段の金属板11の突出部は、突出部支持部材40の上側の面によって支持された状態となるとともに、最上段の金属板11の先端は、突出部支持部材40の上端に設けられたストッパー41に突き当たる。これにより、最上段の金属板11の押出距離を一定とすることができる。また、本実施形態においては、押出装置30の駆動装置35として、過負荷検知スイッチを備える電動シリンダーを用いている。これにより、最上段の金属板11がストッパー41に突き当たったことを過負荷として検知できるため、別途検知手段などを用いることなく、ストッパー41に突き当たった時点で駆動装置35の動作を停止させることができる。
次に、図4(e)に示すように、押出装置30を後退させ、その後、支持装置20を下降させる。支持装置20を下降させることによって、前記突出部支持部材により突出部を支持されている最上段の金属板11を浮き上がらせ、図に示すように傾斜した状態とすることができる。
その後、図4(f)に示すように、傾斜した状態となっている最上段の金属板11を、吸着装置50によって吸着し、引き上げる。吸着装置50としての磁力式吸着装置は、金属板と接触して吸着する磁気吸着部が一定の角度範囲内で傾斜自在に構成されているため、懸下しているクレーンを操作して傾斜した状態となっている最上段の金属板11の上へ降下、接触させると、最上段の金属板11の傾きにならって磁気吸着部が傾斜し、確実に金属板を吸着することができる。その後、引き上げられた金属板は、そのまま次の加工や処理を行うための場所まで移動させることができる。
以上の手順により、最上段の金属板11のみを確実に切り出すことができる。なお、2枚目以降の金属板については、図4(b)または(c)の工程に戻って一連の動作を繰り返すことにより、順次1枚ずつ切り出すことができる。
このように、本発明によれば簡便な構造の装置で、積層された状態の金属板を、傷つけることなく確実に1枚ずつ切り出すことができる。また、水平方向による押出と、金属板の片端を支持した状態での下降という単純な機械的動作の組み合わせのみで金属板同士の分離を実現しているため、非磁性の金属板にも適用できることに加えて、処理の再現性が極めて高い。
1 金属板分離装置
10 金属板
11 最上段の金属板
20 支持装置
30 押出装置
31 接触部材
32 押出用接触面
33 整列用接触面
35 駆動装置
40 突出部支持部材
41 ストッパー
50 吸着装置
60 上面検知装置

Claims (2)

  1. 積層された金属板を、略水平な状態で所定の高さに支持する支持装置と、
    前記支持装置を昇降させる昇降装置と、
    前記支持装置上に載置された金属板の最上面の高さを検知する上面検知装置と、
    前記支持装置上に載置された金属板の一方の側面側に位置し、該金属板のうち最上段に位置する1枚のみを、側面から水平方向に押して他方の側面側へ突出させる押出装置と、
    前記支持装置上に載置された金属板の他方の側面側に位置し、前記押出装置によって押し出された金属板の突出部を下面側から支持する突出部支持部材と、
    前記押出装置を駆動して金属板を押出し、押し出された金属板の突出部を前記突出部支持部材で支持した状態で、前記支持装置を前記突出部支持部材に対して相対的に下降させる制御装置と、
    前記突出部支持部材によって突出部を支持されている金属板を吸着して引き上げる吸着装置とを備え、
    前記押出装置は、L字型を上下反転させた側面形状を有する接触部材を備えており、前記接触部材は、前記金属板に押し当てることによって該金属板を整列させるための整列用接触面と、前記金属板のうち最上段に位置する1枚のみを選択的に押し出すための押出用接触面とを備え、かつ前記押出用接触面は前記整列用接触面よりも前記金属板側へ突出して配置されており、
    前記突出部支持部材は、前記押出装置により押し出されて突出した金属板の水平方向における移動を規制するストッパーを該突出部支持部材の上端に備え
    前記制御装置は、さらに、
    前記押出装置を前進させて該押出装置の整列用接触面を前記金属板に押し当てることによって該金属板を整列させ、
    前記押出装置を後退させるとともに前記支持装置の上昇を開始し、
    前記上面検知装置による金属板最上面の検知結果に基づいて前記上昇を停止し、
    前記押出装置を前進させて該押出装置の押出用接触面を金属板に押し当てることにより、前記金属板のうち最上段に位置する1枚のみを、側面から水平方向に押して他方の側面側へ突出させる制御を行う、金属板分離装置。
  2. 請求項1に記載の金属板分離装置を用いて金属板を分離する金属板分離方法であって、
    前記支持装置を所定の高さまで下降させ、
    前記支持装置上に積層された金属板を載置し、
    前記押出装置を前進させて該押出装置の整列用接触面を前記金属板に押し当てることによって該金属板を整列させ、
    前記押出装置を後退させるとともに前記支持装置の上昇を開始し、
    前記上面検知装置による金属板最上面の検知結果に基づいて前記上昇を停止し、
    前記押出装置を前進させて該押出装置の押出用接触面を金属板に押し当てることにより、前記金属板のうち最上段に位置する1枚のみを、側面から水平方向に押して他方の側面側へ突出させ、
    前記押出装置によって押し出された金属板の突出部を前記突出部支持部材により下面側から支持するとともに、該押し出された金属板の水平方向における移動を該突出部支持部材のストッパーにより規制し、
    前記支持装置を下降させることによって、前記突出部支持部材により突出部を支持されている金属板を浮き上がらせ、
    前記吸着装置によって、前記浮き上がった金属板を吸着して引き上げる、金属板分離方法。
JP2015236824A 2015-12-03 2015-12-03 金属板分離装置および金属板分離方法 Active JP6779612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015236824A JP6779612B2 (ja) 2015-12-03 2015-12-03 金属板分離装置および金属板分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015236824A JP6779612B2 (ja) 2015-12-03 2015-12-03 金属板分離装置および金属板分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017100867A JP2017100867A (ja) 2017-06-08
JP6779612B2 true JP6779612B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=59017709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015236824A Active JP6779612B2 (ja) 2015-12-03 2015-12-03 金属板分離装置および金属板分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6779612B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102013422B1 (ko) * 2018-12-05 2019-08-22 주식회사 성신테크 메탈 시트 소켓 삽입 장치
CN110668154B (zh) * 2019-09-30 2020-11-06 烟台大学 一种分张机构及分张方法
CN114536934B (zh) * 2022-03-10 2023-03-24 云南大学 一种键合设备及键合方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0299840U (ja) * 1989-01-25 1990-08-08
JP2935816B2 (ja) * 1994-12-05 1999-08-16 本田技研工業株式会社 薄板の分離供給装置
DE19920072A1 (de) * 1999-05-03 2000-11-16 Haensel Otto Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Vereinzelung und Bereitstellung von Faltschachtelzuschnitten
JP2006213413A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Konica Minolta Photo Imaging Inc 金属薄板分離供給装置及び金属薄板分離供給方法とラミネートシートの集積方法
JP4552846B2 (ja) * 2005-12-21 2010-09-29 パナソニック電工株式会社 板材吸引移送装置およびその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017100867A (ja) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6779612B2 (ja) 金属板分離装置および金属板分離方法
US3826485A (en) Apparatus for sucking up and lifting the uppermost sheet material from a stack of such sheet materials
CN107108138B (zh) 坯料分离装置以及坯料分离方法
JP7353822B2 (ja) 包装用袋の供給装置
WO2018038233A1 (ja) 傾斜形成装置
JP2015036343A (ja) 容器の保持アームと反転移送装置
JP7384781B2 (ja) シート分離装置
JP4552846B2 (ja) 板材吸引移送装置およびその方法
CN107628445A (zh) 一种板材堆垛装置
JP6846816B2 (ja) ウェーハ剥離装置
JP4890395B2 (ja) ブランク分離装置及びブランクの分離吸着移送方法
JP2016023045A (ja) ワーク搬送方法及びワーク搬送システム
JP7095948B2 (ja) テーラードブランクの取り出し方法
CN107601131A (zh) 一种新型蓄纸输纸装置及蓄纸输纸方法
CN211619285U (zh) 摆盘装置
CN211108255U (zh) 一种导轨自动打包生产线
JP3143160B2 (ja) 板材剥離装置
JPS61209734A (ja) 板状部材の取出装置
JP2021104562A (ja) ピッキング装置
JPH06286876A (ja) 角棒材の結束用段積み装置
JP7214045B2 (ja) 集積装置および搬送装置
JP3508219B2 (ja) 部品供給装置
CN212126806U (zh) 一种砖垛卸垛装置
JPH07215502A (ja) 金属板の吸引移替え装置
JPH08304063A (ja) 板材の選別搬送方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180919

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6779612

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250