JP6846816B2 - ウェーハ剥離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横方向に重合させてワーク支持台に載置された複数枚のウェーハを、最前部のウェーハから順次1枚ずつ剥離するウェーハ剥離装置に関する。
半導体基板の材料であるウェーハは、シリコン等からなる略円柱状のインゴットを、ワーク支持台上に接着して固定した後、長さ方向に対し垂直な方向からワイヤソー等の切断機により薄い円盤状に切断して製造されるのが一般的である。切断後の複数枚のウェーハは、ワーク支持台上に横方向に重合して接着された状態にあり、また、切断時に使用される切削油等により互いに密着して載置されている場合が多い。そのため、切断後のウェーハを次の洗浄工程等に1枚ずつ移送する前の剥離工程において、複数枚のウェーハをワーク支持台上から1枚ずつ剥離させる必要がある。
上記の剥離工程に使用される剥離装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この剥離装置は、昇降手段により上下方向に移動させられる吸着パッドと、この吸着パッドをワーク支持台上のウェーハに向かって移動させる移動手段と、移動手段により移動させられる移動部材に設けられ、最前部のウェーハの端面に接触するタッチセンサとを備えている。タッチセンサが最前部のウェーハの端面に接触したときに移動手段を停止させるとともに、揺動手段が吸着パッドを下方に揺動させて最前部のウェーハの端面を吸着保持して上昇することにより、複数枚のウェーハが最前部のものより順次1枚ずつ剥離されるようになっている。
特開平11−54462号公報(段落0031,図1、図2)
特許文献1に記載されている剥離装置においては、移動手段を停止させるセンサに、最前部のウェーハの端面に接触するタッチセンサを用いているため、吸着パッドが最前部のウェーハを剥離して上昇する際に、タッチセンサによりウェーハの端面に擦り傷を付けるおそれがある。また、万一、タッチセンサが故障すると、移動手段が停止不能となり、この移動手段により移動させられる移動部材(倒止板)がウェーハの端面に強く衝突してしまうおそれもある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ウェーハの端面に傷を付けることなく一枚ずつ剥離することができるとともに、移動手段により移動させられる移動部材がウェーハに強く衝突するのを防止しうるようにしたウェーハ剥離装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明のウェーハ剥離装置は、
横方向に重合させてワーク支持台に載置された複数枚のウェーハを、最前部のウェーハから順次1枚ずつ剥離するウェーハ剥離装置であって、
横移動手段と、
前記横移動手段に連係され、前記最前部のウェーハに向かって移動させられる上下方向を向く横移動部材と、
前記横移動部材に設けられた昇降手段と、
前記昇降手段により昇降させられ、下降時に前記最前部のウェーハの端面を吸着し、上昇時に該ウェーハを剥離する剥離手段と、
前記最前部のウェーハの端面と対向するように前記横移動部材に取付けられ、負圧源に接続されることにより、前記最前部のウェーハの端面と対向する部分に形成された空気吸入口より内部に空気を吸入可能なセンサドックと、
前記センサドック内に吸入される空気の圧力変化を検知する負圧センサとを備え、
前記空気吸入口が前記最前部のウェーハの端面と近接または接触する位置まで前記センサドックが移動し、当該センサドック内に吸入される空気の圧力が予め定めた値に変化したことを前記負圧センサが検知した場合に、前記横移動部材の移動が停止され、前記剥離手段により前記最前部のウェーハが剥離されることを特徴としている。
この特徴によれば、横移動手段により移動させられる横移動部材に、最前部のウェーハの端面と対向するセンサドックが取付けられ、このセンサドックの空気吸入口から内部に吸入される空気の圧力変化を負圧センサにより検知し、その圧力が予め定めた値に変化したときに横移動手段が停止され、横移動部材は最前部のウェーハの直前で停止させられるので、横移動部材が最前部のウェーハの端面に当接するおそれはない。従って、剥離手段により剥離されたウェーハが上昇する際に、その端面に摺接による擦り傷等の損傷を与える虞が防止される。
前記横移動部材は、前記最前部のウェーハに向かう移動方向とは反対方向に回動可能に支持されていることを特徴としている。
この特徴によれば、万一、負圧センサ等の不具合により、横移動手段が停止不能となり、横移動部材が最前部のウェーハに当接した場合でも、移動方向と反対方向に回動するので、横移動部材が最前部のウェーハの端面に強く衝突するおそれはない。
前記横移動部材の回動を検知するセンサを設け、前記横移動部材がその移動方向と反対方向に回動したことを前記センサが検知した場合に、前記横移動手段が停止されることを特徴としている。
この特徴によれば、横移動部材が最前部のウェーハに当接して移動方向と反対方向に回動すると、この回動をセンサが検知して横移動手段を停止させるので、最前部のウェーハの端面に損傷を与えることはない。
前記横移動部材に、前記最前部のウェーハよりも後方のウェーハの直上に配置されるとともに、前記センサドックとの対向面間に前記最前部のウェーハが通過可能な隙間が形成されるワーク押えを設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、最前部のウェーハより後方のウェーハの直上にはワーク押えが設けられ、かつワーク押えとセンサドックとの対向面間には、最前部のウェーハが通過可能な隙間が形成されているので、複数枚のウェーハが重合して同時に剥離されるのを防止することができる。
前記剥離手段は、上端部が前記昇降手段に支持された剥離アームと、当該剥離アームの下端部に設けられた吸着パッドとを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、上下方向を向く剥離アームの下端部に吸着パッドが設けられているので、例えば昇降ストロークが小さいロッドレスシリンダ等の小型の昇降手段を用いることができる。
前記剥離アームは、前記吸着パッドが前記最前部のウェーハの端面から離間する剥離待機位置と、吸着パッドが前記最前部のウェーハの端面と接触する剥離開始位置との間を回動可能に前記昇降手段に支持され、かつ前記剥離アームを前記剥離待機位置に保持するとともに前記剥離開始位置に位置させるシリンダを有することを特徴としている。
この特徴によれば、回動可能に支持された剥離アームは、シリンダにより剥離待機位置に保持された状態で下降するので、その下端部に取り付けられた吸着パッドが横移動部材の横移動に伴う慣性により回動して他物に接触するおそれはない。
前記剥離アームの下端部に、前記吸着パッドに吸着された前記最前部のウェーハを前記センサドック側に引き寄せるワーク引き寄せシリンダを設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、吸着パッドにより吸着されたウェーハを、ワーク押えに当接させることなく、センサドックとワーク押えとの間に形成されている隙間より確実に引き上げて剥離することができる。
実施例におけるウェーハ剥離装置を示す正面図である。 図1と同じく、左側面図である。 駆動モータにより横移動部材がウェーハに向かって移動させられている状態を示す要部の正面図である。 センサドック内に吸入される空気の圧力を負圧センサが検知して、駆動モータ及び横移動部材が停止した状態を示す要部の正面図である。 スライダ及び剥離アームが下限位置まで下降した状態を示す要部の正面図である。 吸着パッドが最前部のウェーハを吸着した状態を示す要部の正面図である。 ワーク引き寄せシリンダを作動させて吸着したウェーハを横移動部材側に引き寄せた状態を示す要部の正面図である。 スライダ及び剥離アームを上限位置まで上昇させて最前部のウェーハを剥離した状態を示す要部の正面図である。 排出シリンダを作動させて剥離アームを排出位置に回動させた状態を示す要部の正面図である。 排出位置に置いてウェーハを受け渡しシリンダの吸着パッドにより吸着した状態を示す要部の正面図である。 ウェーハの姿勢を水平にしてベルトコンベヤに移載した状態を示す要部の正面図である。
本発明に係るウェーハ剥離装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
図1及び図2に示されるように、ウェーハ剥離装置1は、図1において左右方向に移動可能な移動ユニット2と、この移動ユニット2を左右方向に移動可能に支持する左右方向に長い不動の基台3とを備えている。
移動ユニット2は、上下方向に長い移動支持体4を備え、基台3と対向する後面下部には、左右方向を向く上下1対の被ガイドレール5、5が固着されている。上下の被ガイドレール5、5は、基台3の前面に設けられた左右方向に長い上下1対のガイドレール6、6に摺動自在に嵌合されている。なお、被ガイドレール5とガイドレール6は、あり溝状の嵌合形態をなし、移動支持体4を支持している。
基台3の前方かつ移動支持体4の左側方において上下の被ガイドレール5、5間には、移動ユニット2を左右方向に移動するための減速機構付きの駆動モータ(ギヤードモータ)7が、不動の支持板8上に固定されている。駆動モータ7の起動及び停止は、図示しない制御装置から発せられる信号に基づいて行われる。駆動モータ7の後方を向く回転軸9には、歯付きプーリ10が取り付けられ、この歯付きプーリ10と、基台3の右端部の前面に回転自在に取り付けられた従動歯付きプーリ11とには、歯付きベルト12が掛け回されている。
上部側を回走する歯付きベルト12の上面には、歯付きベルト12と共に左右方向に移動するL字状の移動片13が固定され、この移動片13の上向部は、移動支持体4の下部後面にねじ止めされている。従って、駆動モータ7の正逆回転により歯付きベルト12の上部側が左右方向に回走すると、移動片13を介して移動支持体4を含む移動ユニット2全体が左右方向に移動させられる。なお、駆動モータ7と歯付きベルト12等により、本発明の横移動手段を構成している。
移動支持体4の上端部の前面には、平面視L字状をなす支持ブラケット14の右向片14aがねじ止めされ、支持ブラケット14の前向片14bには、後述する横移動部材17の上端部を吊支状態で支持する吊支ブラケット15がねじ止めされている。吊支ブラケット15は、上下方向を向く基片15aと、この基片15aの上半部に連設された左方を向く前後1対の吊支片15b、15bとからなり、平面視においてコ字状をなしている。基片15aの下端部には、後述する横移動部材17の回動を検知する近接センサ16が取り付けられている。
吊支ブラケット15には、上下方向を向く横移動部材17の上端部が吊支されている。横移動部材17は、上下方向に長い角形ロッド状の基部17aと、基部17aの上端部の、吊支ブラケット15の吊支片15b、15b間に挿入される吊支部17bと、基部17aの上半部に連設され、後述するロッドレスシリンダ22を支持するための幅広のシリンダ支持部17cと、基部17aの下端部に連設された、後述する最前部のウェーハWと対向する前向部17dと、前向部17dの先端部に連設された短寸の上向部17eとを有している。シリンダ支持部17cと前向部17dとの対向面間は、後述する吸着パッド28の移動と干渉しないように大きく解放されている。
横移動部材17の吊支部17bに回転自在に挿通された前後方向の支持ピン18の両端部は、吊支ブラケット15の吊支片15b、15bに圧嵌され、横移動部材17は、支持ピン18を中心として回動しうるようになっている。従って、図示右方に移動する横移動部材17が最前部のウェーハWの端面に当接した場合には、左方に回動して逃げるため、ウェーハWの端面に強く衝突することはない。なお、横移動部材17が最前部のウェーハWの端面に向けて右方に回動しようとする場合、この回動を前述した近接センサ16が検知し、図示しない制御装置により駆動モータ7が緊急停止させられるようになっている。更になお、横移動部材17の上端部の右側面に、ストッパ部材を設けてもよく、このストッパ部材が吊支ブラケット15の基片15aの左面に当接することにより、横移動部材17が自重により垂直状態に保持されるようにしてもよい。すなわち、横移動部材17は、その移動方向と反対方向(図1に矢印で示す左方)には回動可能であるが、移動方向である右方へは回動不能としてもよい。
基台3の前方に設けられたワーク支持台20には、シリコン等からなる円柱状のインゴットを薄い円盤状に切断して形成された多数枚のウェーハWが横方向に重合させて載置されている。なお、インゴットは、その周面下部がワーク支持台20の上面に載置された状態で切断されるため、切断後の複数枚のウェーハWも、下縁部がワーク支持台20の上面に載置されている。ワーク支持台20の後端部の上面には、最後方のウェーハWの後面に当接し、剥離されるウェーハWの枚数が残り少なくなった際の転倒を防止する転倒防止部材21が取り付けられている。
横移動部材17におけるシリンダ支持部17cの先端部の左側面には、昇降手段としての上下方向を向くロッドレスシリンダ22が取り付けられている。このロッドレスシリンダ22は、上下の端部から圧縮空気が供給される2本のシリンダチューブ22aと、両シリンダチューブ22aに上下に摺動可能に嵌合され、シリンダチューブ22a内に供給される圧縮空気により上下方向に移動させられるスライダ22bとを備える公知のものである。スライダ22bの左側面には、前後に離間する1対の支持片23、23が固着され、両支持片23の左端部には、後述する2個のシリンダ29,30を取り付けるためのシリンダ取付板24が上向きに連設されている。なお、スライダ22bは、常時は上限位置で停止しており、剥離作業を開始するべく、横移動部材17が最前部のウェーハWと近接する直前位置で停止した際に、スライダ22aは下限位置まで下降する。なお、昇降手段の構造は必ずしも圧縮空気によるものに限られず、例えばラック・ピニオン構造等であってもよい。
支持片23、23間には、剥離アーム25の上端部が挿入され、剥離アーム25の上部に固着された枢支片26には、前後方向を向く支持ピン27が回動可能に挿通され、この支持ピン27の両端部を両支持片23、23に圧嵌することにより、剥離アーム25は、支持ピン27を中心として左右方向に回動可能かつスライダ22bと共に昇降しうるように、支持片23に支持されている。
剥離アーム25の下端部は正面視でL字状に折曲され、且つ側面視で二又状に分岐されたパッド取付部25a、25aが構成されており、更にその先端(図1の右端)には、吸盤状の吸着パッド28、28が取り付けられている。吸着パッド28、28は、剥離アーム25が下限位置まで下降した際、最前部(図1の左端)のウェーハWの上部寄りの端面と対向するようになっている。両吸着パッド28は、エアホースを介してバキュームポンプ等の負圧源(いずれも図示略)に接続され、負圧源からの負圧により最前部のウェーハWの端面が吸着されるようになっている。なお、剥離アーム25と吸着パッド28は、本発明の剥離手段に相当する。
シリンダ取付板24には、剥離アーム25及び吸着パッド28を剥離待機位置に保持するためのアーム保持シリンダ29と、吸着パッド28により吸着されたウェーハWを次工程に受け渡すことができるように、剥離アーム25を排出位置まで回動させる排出シリンダ30とが、それらの伸縮ロッド29a、30aが剥離アーム25の上端部の左側面と対向するようにして取り付けられている。
ここで剥離待機位置とは、吸着パッド28が最前部のウェーハWの端面から離間するように、剥離アーム25の下端側が垂直状態から若干左側に回動した位置(図1の状態)であり、この剥離待機位置に保持するために、アーム保持シリンダ29の伸縮ロッド29aを伸長させて剥離アーム25の上端部を押圧している。伸縮ロッド29aを縮退させると、剥離アーム25は、自重により垂直な剥離開始位置まで回動し、吸着パッド28が最前部のウェーハWの端面を吸着可能状態となる。なお、アーム保持シリンダ29の伸縮ロッド29aは、スライダ22b及び支持片23が上限位置から下限位置まで下降する間、伸長状態にあり、下限位置に達した時点で伸縮ロッド29aが縮退して、剥離アーム25が垂直な剥離開始位置に回動するようになっている。
横移動部材17の上向部17eの上端には、ブロック状のセンサドック31が、最前部のウェーハWの上方寄りの端面と対向するようにして取り付けられている。なお、本実施例では、センサドック31の左右幅を横移動部材17の左右寸法よりも若干大とし、すなわちセンサドック31がウェーハWの端面に向けて張出すように形成されているが、横移動部材17の左右寸法とほぼ等しくしてもよい。
センサドック31の内部には、空気の流路31aが形成され、流路31aの一端は、空気吸入口として最前部のウェーハの端面と対向するように開口している。流路31aの他端は、エアホース32を介してバキュームポンプ33等の負圧源に接続されている。エアホース32の途中には、センサドック31の流路31a内に吸入される空気の圧力(負圧)変化を検知する負圧センサ34が接続されている。なお、負圧センサ34は、流路31a内の圧力変化を直接検知しうるように、センサドック31に取付けてもよい。
センサドック31の流路31a内に吸入される空気の圧力が予め定めた値に変化したことを負圧センサ34が検知すると、図示しない制御装置が駆動モータ7に停止信号を発し、ウェーハWに向かって移動している移動ユニット2が停止させられる。すなわち、センサドック31が最前部のウェーハWの端面に近づくにしたがって、空気吸入口より流路31a内に吸入される空気の圧力が徐々に変化する(負圧が大となる)ので、この圧力が予め定めた値に変化したことを負圧センサ34が検知することにより、制御装置が駆動モータ7を停止させて横移動部材17を最前部のウェーハWの端面にちょうど当接する位置、若しくは端面に近接する直前の位置にて停止させることができる。
なお、センサドック31が最前部のウェーハWの端面と衝突して傷を付けることがないように、センサドック31が最前部のウェーハWの端面と当接する手前の近接したときの圧力変化を、負圧センサ34により検知して駆動モータ7を停止させるのが好ましいが、センサドック31が最前部のウェーハWの端面に軽く接触したときの圧力変化を負圧センサ34により検知して駆動モータ7を停止させるようにしてもよい。いずれの場合でも、センサドック31が、最前部のウェーハWの端面と強く当接する前に駆動モータ7及びそれにより移動される横移動部材17が停止させられるので、最前部のウェーハWの端面を損傷させるおそれはない。
なお、本実施例においては、垂直状態にある横移動部材17が、最前部のウェーハWの端面から離間する方向(図1において左方向)に回動しうるように、上端部が吊支ブラケット15に支持されているので、万が一、駆動モータ7及びそれにより移動させられる移動ユニット2が作動不良により停止不能となっても、センサドック31または横移動部材17が最前部のウェーハWに強く衝突するおそれはない。更に、横移動部材17が右方に回動する方向に外力が作用した場合、吊支ブラケット15に設けた近接センサ16が作動して駆動モータ7を緊急停止させるので、最前部のウェーハWの端面に損傷を与えることはない。
最前部のウェーハより後方のウェーハWの直上には、複数枚のウェーハWが重合して同時に剥離されるのを防止するブロック状のワーク押え35が、その左側面の下端部がセンサドック31の右側面の上端部と近接するようにして、横移動部材17に取り付けられたブラケット36の下端に固定されている。横移動部材17が所定に最前部のウェーハWの直前で停止させられたとき、センサドック31とワーク押え35との対向面間には、最前部のウェーハWが1枚のみ通過可能な隙間Sが形成されている。
剥離アーム25におけるパッド取付部25a寄りの下端部には、剥離アーム25が下限の剥離開始位置まで移動した際にセンサドック31と対向するワーク引き寄せシリンダ37が取り付けられている。このワーク引き寄せシリンダ37は、剥離アーム25が下限の剥離開始位置まで移動して、吸着パッド28が最前部のウェーハWの端面を吸着した際に、その吸着した最前部のウェーハWを横移動部材17側に引き寄せるもので(詳細な説明は後述する)、伸縮ロッド37aが伸長したとき、センサドック31の左側面に当接するようになっている。なお、ワーク引き寄せシリンダ37の伸縮ロッド37aは、横移動部材17の側面と当接するようにしてもよい。
次に、図3ないし図11を参照して、ウェーハWを剥離する手順について説明する。なお、駆動モータ7等の横移動手段及び移動支持体4等は省略し、主要部のみ図示して説明する。
まず、図3に示すように、前述した駆動モータ7及び歯付ベルト12等からなる横移動手段を作動させて、横移動部材17を最前部のウェーハWの端面に向かって横移動させる。この際、横移動部材17は、自重により垂直状態で移動するとともに、ロッドレスシリンダ22のスライダ22b及びスライダ22bに取付けられている剥離アーム25は上限位置まで上昇している。また、アーム保持シリンダ29の伸縮ロッド29aの伸長により、剥離アーム25及び吸着パッド28は、剥離待機状態となっている。
図4に示すように、横移動部材17に取り付けられたセンサドック31が、最前部のウェーハWの端面と近接する位置まで横移動し、センサドック31の流路31a内に吸入される空気の圧力が予め定めた値に変化したことを負圧センサ34が検知すると、制御装置により駆動モータ7が停止され、横移動部材17も最前部のウェーハWの直前で停止する。
横移動部材17が停止すると、図5に示すように、スライダ22b及び剥離アーム25が下限位置まで下降し、これと同時にアーム保持シリンダ29の伸縮ロッド29aが縮退することにより、剥離アーム25は、図6に示すように、自重により垂直の剥離開始位置に回動し、吸着パッド28により最前部のウェーハWの端面が吸着される。この際、剥離アーム25は、剥離開始位置まで下降する間、アーム保持シリンダ29の伸縮ロッド29aにより剥離待機位置に保持されているので、吸着パッド28が横移動部材17の横移動に伴う慣性により左右方向に回動して他物に接触することはない。
吸着パッド28により最前部のウェーハWの端面が吸着されると、図7に示すように、剥離アーム25の設けたワーク引き寄せシリンダ37が作動し、その伸縮ロッド37aが伸長し、センサドック31を押圧する。この際の反力により、剥離アーム25及び吸着パッド28が左方向に移動し、吸着パッド28により吸着された最前部のウェーハWを、ワーク押え35の左方かつセンサドック31と近接または接触する位置まで引き寄せる。これにより、吸着されたウェーハWは、センサドック31とワーク押え35間の隙間Sの直下に位置する。
この状態でスライダ22bと共に剥離アーム25を上限位置まで上昇させると、図8に示すように、最前部のウェーハWが吸着パッド28により剥離されて引き上げられる。この際、吸着されたウェーハWは、隙間Sの直下に位置しているので、ワーク押え35に当接するおそれはない。また、吸着された最前部のウェーハWに後方のウェーハWが密着し、それらが同時に引き上げられた際には、後方のウェーハWはワーク押え35の下面に当接して引き上げが規制されるので、複数枚同時に剥離されるおそれはない。なお、最前部のウェーハWが容易に剥離されるように、引き上げの際に前後のウェーハW間にワーク押え35等から圧縮空気を吹き付けるようにしてもよい。
ウェーハWが剥離されると、図9に示すように、排出シリンダ30が作動して伸縮ロッド30aが伸長することにより、剥離アーム25及び吸着パッド28は、左方の排出位置まで回動させられる。排出位置において吸着パッド28に吸着されたウェーハWは、図10に示すように、図示しない昇降及び回動機構に取り付けられた受け渡しシリンダ38の伸縮ロッド38aの先端の吸着パッド39により吸着される。そして、図11に示すように、受け渡しシリンダ38を垂直位置まで回動させてウェーハWの姿勢を水平に転換し、ベルトコンベヤ40に移載して次の洗浄工程等に送り込まれる。
ベルトコンベヤ40へのウェーハWの移載が終了すると、排出シリンダ30の伸縮ロッド30aが縮退すると同時に再度アーム保持シリンダ29の伸縮ロッド29aが伸長し、剥離アーム25は、図3に示す初期位置に自動的に復帰し、剥離待機状態となる。剥離アーム25が初期位置に復帰すると、再度駆動モータ7が作動し、停止している横移動部材17が次の最前部のウェーハWに向かって移動させられ、引き続き図4ないし図11の手順を繰り返すことにより、最前部のウェーハWから順次1枚ずつ剥離される。
以上説明したように、実施例のウェーハ剥離装置1によれば、駆動モータ7等からなる横移動手段により移動させられる横移動部材17に、最前部のウェーハWの端面と対向するセンサドック31を設け、このセンサドック31の空気吸入口から内部の流路31a内に吸入される空気の圧力変化を負圧センサ34により検知し、その圧力が予め定めた値に変化したときに駆動モータ7が停止されて、横移動部材17を最前部のウェーハWの直前で停止させるようにしているので、横移動部材17またはセンサドック31が最前部のウェーハWの端面に当接するおそれはない。従って、吸着パッド28に吸着されたウェーハWを剥離して引き上げる際に、その端面に摺接による擦り傷等の損傷を与える虞が防止される。
また、横移動部材17は、垂直状態からその移動方向とは反対方向に回動可能に設けられているので、万一、バキュームポンプ33や負圧センサ34等の不具合により、駆動モータ7及び移動ユニット2が停止不能となり、横移動部材17が最前部のウェーハWに当接した場合でも、横移動部材17は移動方向と反対方向に回動するので、横移動部材17またはセンサドック31が最前部のウェーハWの端面に強く衝突するおそれはない。しかも、ウェーハWへの衝突時に横移動部材17が左方に回動すると、吊支ブラケット15に設けた近接センサ16が作動して駆動モータ7を緊急停止させるので、最前部のウェーハWの端面に損傷を与えることはない。
さらに、最前部のウェーハより後方のウェーハWの直上には、ブロック状のワーク押え35が設けられ、かつこのワーク押え35とセンサドック31との対向面間には、最前部の1枚のウェーハWが通過可能な隙間Sが形成されているので、複数枚のウェーハWが重合して同時に剥離されるのを防止することができる。
以上、本発明のウェーハ剥離装置を実施例に基づいて説明したが、具体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、次のような種々の変形や変更があっても、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、横移動手段に駆動モータ7及び歯付きベルト12を用いているが、送りねじ(ボルト)を駆動モータにより回転させて移動ユニット2を移動させるねじ送り機構を用いることもできる。
また、前記実施例では、昇降手段にロッドレスシリンダ22を用いているが、エアシリンダ等の流体圧シリンダを使用することもできる。この際には、下方に突出する伸縮ロッドの下端部に、吸着面を右方に向けた吸着パッド28を、ブラケット等を介して取り付ければよく、剥離アーム25を省略することができる。
1 ウェーハ剥離装置
2 移動ユニット
3 基台
4 移動支持体
5 被ガイドレール
6 ガイドレール
7 駆動モータ(横移動手段)
8 支持板
9 回転軸
10 歯付きプーリ
11 従動歯付きプーリ
12 歯付きベルト(横移動手段)
13 移動片
14 支持ブラケット
14a 右向片
14b 前向片
15 吊支ブラケット
15a 基片
15b 吊支片
16 近接センサ
17 横移動部材
17a 基部
17b 吊支部
17c シリンダ支持部
17d 前向部
17e 上向部
18 支持ピン
20 ワーク支持台
21 転倒防止部材
22 ロッドレスシリンダ(昇降手段)
22a シリンダチューブ
22b スライダ
23 支持片
24 シリンダ取付板
25 剥離アーム(剥離手段)
25a パッド取付部
26 枢支片
27 支持ピン
28 吸着パッド(剥離手段)
29 アーム保持シリンダ
29a 伸縮ロッド
30 排出シリンダ
30a 伸縮ロッド
31 センサドック
31a 流路
32 エアホース
33 バキュームポンプ(負圧源)
34 負圧センサ
35 ワーク押え
36 ブラケット
37 ワーク引き寄せシリンダ
37a 伸縮ロッド
38 受け渡しシリンダ
38a 伸縮ロッド
39 吸着パッド
40 ベルトコンベヤ

Claims (7)

  1. 横方向に重合させてワーク支持台に載置された複数枚のウェーハを、最前部のウェーハから順次1枚ずつ剥離するウェーハ剥離装置であって、
    横移動手段と、
    前記横移動手段に連係され、前記最前部のウェーハに向かって移動させられる上下方向を向く横移動部材と、
    前記横移動部材に設けられた昇降手段と、
    前記昇降手段により昇降させられ、下降時に前記最前部のウェーハの端面を吸着し、上昇時に該ウェーハを剥離する剥離手段と、
    前記最前部のウェーハの端面と対向するように前記横移動部材に取付けられ、負圧源に接続されることにより、前記最前部のウェーハの端面と対向する部分に形成された空気吸入口より内部に空気を吸入可能なセンサドックと、
    前記センサドック内に吸入される空気の圧力変化を検知する負圧センサとを備え、
    前記空気吸入口が前記最前部のウェーハの端面と近接または接触する位置まで前記センサドックが移動し、当該センサドック内に吸入される空気の圧力が予め定めた値に変化したことを前記負圧センサが検知した場合に、前記横移動部材の移動が停止され、前記剥離手段により前記最前部のウェーハが剥離されることを特徴とするウェーハ剥離装置。
  2. 前記横移動部材は、前記最前部のウェーハに向かう移動方向とは反対方向に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のウェーハ剥離装置。
  3. 前記横移動部材の回動を検知するセンサを設け、前記横移動部材がその移動方向と反対方向に回動したことを前記センサが検知した場合に、前記横移動手段が停止されることを特徴とする請求項2に記載のウェーハ剥離装置。
  4. 前記横移動部材に、前記最前部のウェーハよりも後方のウェーハの直上に配置されるとともに、前記センサドックとの対向面間に前記最前部のウェーハが通過可能な隙間が形成されるワーク押えを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のウェーハ剥離装置。
  5. 前記剥離手段は、上端部が前記昇降手段に支持された剥離アームと、当該剥離アームの下端部に設けられた吸着パッドとを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のウェーハ剥離装置。
  6. 前記剥離アームは、前記吸着パッドが前記最前部のウェーハの端面から離間する剥離待機位置と、吸着パッドが前記最前部のウェーハの端面と接触する剥離開始位置との間を回動可能に前記昇降手段に支持され、かつ前記剥離アームを前記剥離待機位置に保持するとともに前記剥離開始位置に位置させるシリンダを有することを特徴とする請求項5に記載のウェーハ剥離装置。
  7. 前記剥離アームの下端部に、前記吸着パッドに吸着された前記最前部のウェーハを前記センサドック側に引き寄せるワーク引き寄せシリンダを設けたことを特徴とする請求項5または6に記載のウェーハ剥離装置。
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