JP6779216B2 - 弾性波装置、高周波フロントエンド回路及び通信装置 - Google Patents

弾性波装置、高周波フロントエンド回路及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、共振子や帯域フィルタなどに用いられる弾性波装置並びにこれを用いた高周波フロントエンド回路及び通信装置に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして、弾性波装置が広く用いられている。下記の特許文献1には、高音速支持基板上に、低音速膜、圧電膜及びIDT電極がこの順序で積層されている弾性波装置が開示されている。特許文献1では、支持基板上に、高音速膜、低音速膜、圧電膜及びIDT電極がこの順序で積層されている弾性波装置も開示されている。
高音速支持基板や高音速膜を伝搬するバルク波音速は、圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも高速である。低音速膜を伝搬するバルク波音速は、圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも低速である。
WO2012/086639A1
特許文献1に記載の弾性波装置では高音速支持基板と低音速膜との積層体や、高音速膜及び低音速膜の積層体を用いることによりQ値を高めることができるとされている。しかしながら、使用している圧電膜の膜厚が1.5λ以下と非常に薄かった。このため、圧電膜の膜厚ばらつきによる特性のばらつきが大きくなるという問題があった。
本発明の目的は、Q値が高く、圧電膜の膜厚ばらつきによる特性のばらつきが少ない弾性波装置、高周波フロントエンド回路及び通信装置を提供することにある。
本発明に係る弾性波装置は、圧電膜を有する弾性波装置であって、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速部材と、前記高音速部材上に積層されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、前記低音速膜上に積層されている、前記圧電膜と、前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備え、前記圧電膜の膜厚が、前記IDT電極の電極指周期で定まる弾性波の波長をλとしたときに、1.5λを超え、3.5λ以下とされている。
本発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、前記高音速部材が、高音速支持基板である。この場合には、構造の簡略化及び部品点数の低減を果たすことができる。
本発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、前記高音速支持基板から、前記低音速膜と前記圧電膜との界面までのいずれかの位置に設けられている接合層がさらに備えられている。
本発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、前記接合層は、前記高音速支持基板中、前記高音速支持基板と、前記低音速膜との界面、前記低音速膜中、または前記低音速膜と前記圧電膜との界面の内のいずれかの位置に存在する。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記高音速支持基板がシリコン基板である。この場合には、シリコン基板が加工性に優れているため、弾性波装置を容易に製造することができる。また、特性のばらつきをより一層小さくすることができる。さらに、高次モードを抑制することができる。
本発明に係る弾性波装置の別の特定の局面では、支持基板をさらに備え、前記高音速部材が前記支持基板上に設けられた高音速膜である。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記高音速膜中から、前記低音速膜と前記圧電膜との界面までのいずれかの位置に設けられている接合層がさらに備えられている。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記接合層は、前記高音速膜中、前記高音速膜と前記低音速膜との界面、前記低音速膜中、または前記低音速膜と前記圧電膜との界面のいずれかの位置に存在する。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記接合層が、金属酸化物層または金属窒化物層を含む。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記接合層がTi層を含み、前記Ti層の膜厚が0.4nm以上であり、かつ2.0nm以下である。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、前記Ti層の膜厚が0.4nm以上であり、かつ1.2nm以下である。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、前記低音速膜が、酸化ケイ素、あるいは酸化ケイ素を主成分とする膜からなる。この場合には、周波数温度特性を改善することができる。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、前記圧電膜がLiTaOからなる。この場合には、Q値のより一層高い弾性波装置を提供することができる。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、前記低音速膜が酸化ケイ素からなり、前記接合層は、前記低音速膜中の位置に存在し、前記低音速膜が、前記接合層の前記圧電膜側に位置している、第1の低音速膜層と、前記接合層の前記圧電膜とは反対側に位置している第2の低音速膜層とを有し、前記弾性波装置が利用する弾性波の波長をλとしたときに、前記第1の低音速膜層の膜厚が、0.12λ以上である。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、前記第1の低音速膜層の膜厚が0.22λ以上である。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、前記高音速膜と前記支持基板との間に配置された中間層がさらに備えられている。
本発明に係る高周波フロントエンド回路は、本発明に従って構成された弾性波装置と、パワーアンプと、を備える。
本発明に係る通信装置は、前記高周波フロントエンド回路と、RF信号処理回路と、ベースバンド信号処理回路と、を備える。
本発明に係る弾性波装置では、Q値が高く、しかも圧電膜の膜厚が1.5λを超え、3.5λ以下とされており、膜厚ばらつきによる特性のばらつきが生じ難い。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の略図的正面断面図及び電極構造を示す模式的平面図である。 図2は、弾性波装置におけるLiTaO膜の膜厚とQとの関係を示す図である。 図3は、弾性波装置におけるLiTaO膜の膜厚と、周波数温度係数TCFとの関係を示す図である。 図4は、弾性波装置におけるLiTaO膜の膜厚と、音速との関係を示す図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波装置の略図的正面断面図である。 図6は、弾性波装置における高音速膜の膜厚とエネルギー集中度の関係を示す図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。 図8は、第3の実施形態及び従来例の弾性波装置のインピーダンス特性を示す図である。 図9は、本発明の第4の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。 図10は、本発明の第5の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。 図11は、本発明の第6の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。 図12は、本発明の第7の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。 図13は、本発明の第8の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。 図14は、SiO膜の膜厚と、Q値との関係を示す図である。 図15は、Ti層の膜厚と、Q値との関係を示す図である。 図16は、高周波フロントエンド回路の構成図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態としての弾性波装置の略図的正面断面図である。
弾性波装置1は、高音速部材としての高音速支持基板3を有する。高音速支持基板3上に、音速が相対的に低い低音速膜4が積層されている。また、低音速膜4上に圧電膜5が積層されている。この圧電膜5の上面にIDT電極6が積層されている。なお、圧電膜5の下面にIDT電極6が積層されていてもよい。
上記高音速部材と、圧電膜5との間に上記低音速膜4が配置されているため、弾性波の音速が低下する。弾性波のエネルギーは、本質的に低音速な媒質に集中する。従って、圧電膜5内及び弾性波が励振されているIDT電極6内への弾性波のエネルギーの閉じ込め効果を高めることができる。そのため、低音速膜4が設けられていない場合に比べて、本実施形態によれば、損失を低減し、Q値を高めることができる。
また、高音速支持基板3は、弾性波を圧電膜5及び低音速膜4が積層されている部分に閉じ込め、高音速支持基板3より下の構造に漏れないように機能している。すなわち、フィルタや共振子の特性を得るために利用する特定のモードの弾性波のエネルギーは、圧電膜及び低音速膜の全体に分布し、高音速支持基板3の低音速膜4側の一部にも分布し、高音速部材の下側には分布しないことになる。高音速支持基板3により弾性波を閉じ込めるメカニズムは、非漏洩なSH波であるラブ波型の表面波の場合と同様のメカニズムであり、例えば、文献「弾性表面波デバイスシミュレーション技術入門」、橋本研也著、リアライズ社、P90-P91に記載されている。上記メカニズムは、音響多層膜によるブラッグ反射器を用いて閉じ込めるメカニズムとは異なる。
高音速支持基板3は、後述の音速関係を満たす適宜の材料により構成することができる。このような材料としては、サファイア、アルミナ、マグネシア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、コージライト、ムライト、ステアタイトもしくはフォルステライト等の各種セラミック等の誘電体またはシリコン、窒化ガリウム等の半導体または樹脂基板等を用いることができる。本実施形態では、高音速支持基板3は、シリコンからなる。
上記高音速支持基板3は、弾性表面波を圧電膜5及び低音速膜4が積層されている部分に閉じ込め、高音速支持基板3より下の構造に漏れないように機能する。弾性表面波を圧電膜5及び低音速膜4が積層されている部分に閉じ込めるには、高音速支持基板3の膜厚は厚いほど望ましい。
なお、本明細書において、高音速部材とは、圧電膜を伝搬する表面波や境界波等の弾性波の音速よりも、該高音速部材中のバルク波の音速が高速となる部材を言うものとする。また、低音速膜とは、圧電膜を伝搬する弾性波よりも、該低音速膜を伝搬するバルク波の音速が低速となる膜を言うものとする。また、ある構造上のIDT電極からは様々な音速の異なるモードの弾性波が励振されることになるが、圧電膜を伝搬する弾性波とは、フィルタや共振子の特性を得るために利用する特定のモードの弾性波を示す。上記バルク波の音速を決定するバルク波のモードは、圧電膜を伝搬する弾性波の使用モードに応じて定義される。高音速部材及び低音速膜がバルク波の伝搬方向に関し等方性の場合には、下記の表1に示すようになる。すなわち、下記の表1の左軸の弾性波の主モードに対し下記の表1の右軸のバルク波のモードにより、上記高音速及び低音速を決定する。P波は縦波であり、S波は横波である。
なお、下記の表1において、U1はP波を主成分とし、U2はSH波を主成分とし、U3はSV波を主成分とする弾性波を意味する。
Figure 0006779216
上記低音速膜4及び高音速支持基板3がバルク波の伝搬性において異方性である場合には下記の表2に示すように高音速及び低音速を決定するバルク波のモードが決まる。なお、バルク波のモードのうち、SH波とSV波のより遅い方が遅い横波と呼ばれ、速い方が速い横波と呼ばれる。どちらが遅い横波になるかは、材料の異方性により異なる。回転Yカット付近のLiTaOやLiNbOでは、バルク波のうちSV波が遅い横波、SH波が速い横波となる。
Figure 0006779216
本実施形態では、上記低音速膜4は酸化ケイ素からなり、その膜厚は、特に限定されないが、IDT電極の電極指周期で定まる弾性波の波長をλとすると、2.0λ以下であることが望ましい。低音速膜の膜厚を2.0λ以下とすることにより、膜応力を低減することができ、その結果、ウエハの反りを低減することが可能となり、良品率の向上及び特性の安定化が可能となる。
上記低音速膜4を構成する材料としては圧電膜5を伝搬する弾性波よりも低音速のバルク波音速を有する適宜の材料を用いることができる。このような材料としては、酸化ケイ素、ガラス、酸窒化ケイ素、酸化タンタル、また、酸化ケイ素にフッ素や炭素やホウ素を加えた化合物などの、上記材料を主成分とした媒質を用いることができる。
上記低音速膜及び高音速支持基板の材料としては、上記音速関係を満たす限り、適宜の材料を用いることができる。
圧電膜5は、本実施形態では、50.0°YカットのLiTaO、すなわちオイラー角(0°,140.0°,0°)のLiTaOからなる。圧電膜5の膜厚は、IDT電極6の電極指周期で定まる弾性表面波の波長をλとしたときに、1.5λを超え、3.5λ以下の範囲にあり、本実施形態では、2.0λとされている。もっとも、圧電膜5は、他のカット角のLiTaOからなるものであってもよく、あるいはLiTaO以外の圧電単結晶からなるものでもよい。圧電単結晶を用いることにより、材料自身の損失を小さくすることができ、デバイスの特性を良化することができる。
IDT電極6は、本実施形態では、Alからなる。もっとも、IDT電極6は、Al、Cu、Pt、Au、Ag、Ti、Ni、Cr、Mo、Wまたはこれらの金属のいずれかを主体とする合金などの適宜の金属材料により形成することができる。また、IDT電極6は、これらの金属もしくは合金からなる複数の金属膜を積層した構造を有していてもよい。
図1(a)では略図的に示しているが、圧電膜5上に、図1(b)に示す電極構造が形成されている。すなわち、IDT電極6と、IDT電極6の弾性波伝搬方向両側に配置された反射器7,8が形成されている。それによって、1ポート型弾性波共振子が構成されている。もっとも、本発明におけるIDT電極を含む電極構造は特に限定されず、適宜の共振子や共振子を組み合わせたラダーフィルタ、縦結合フィルタ、ラチス型フィルタ、トランスバーサル型フィルタを構成するように変形し得る。
弾性波装置1では、上記高音速支持基板3、低音速膜4及び圧電膜5が積層されているため、特許文献1に記載の弾性波装置と同様に、Q値を高めることができる。特に、圧電膜5の厚みが、1.5λを超え、3.5λ以下の範囲内とされているため、Q値を高め得るだけでなく、圧電膜5の膜厚のばらつきによる特性のばらつきを抑制することができる。これを、図2〜図4を参照して説明する。
図2は、シリコンからなる高音速支持基板3上に、厚み0.35λのSiO膜からなる低音速膜4及びオイラー角(0°,140.0°,0°)のLiTaOからなる圧電膜5を積層した弾性波装置におけるLiTaOの膜厚と、Q値との関係を示す図である。ここで、図2の縦軸は、共振子のQ特性と比帯域(Δf)との積であり、デバイス特性の良し悪しを判断する一つの指標として一般的に用いられる。また、図3は、LiTaOの膜厚と、周波数温度係数TCFとの関係を示す図である。図4は、LiTaOの膜厚と音速との関係を示す図である。図2から明らかなように、LiTaOの膜厚が3.5λ以下の場合、3.5λを超えた場合に比べて、Q値が高くなり、Q特性が良好となることがわかる。より好ましくは、Q値を高めるには、LiTaOの膜厚は、2.5λ以下であることが望ましい。
また、図3により、LiTaOの膜厚が2.5λ以下の場合、周波数温度係数TCFの絶対値が2.5λを超えた場合に比べて小さくし得ることがわかる。より好ましくは、2λ以下の範囲では、周波数温度係数TCFの絶対値10ppm/℃以下とすることができ、望ましい。
図4から明らかなように、LiTaOの膜厚が1.5λを超えると、LiTaO膜厚変化による音速の変化が極めて小さいことがわかる。従って、LiTaOの膜厚による周波数依存性が著しく小さくなるため、膜厚変化による周波数温度特性のばらつきが非常に小さくなることがわかる。
また、本実施形態の弾性波装置1では、高音速支持基板3がシリコンからなる。シリコンからなる高音速支持基板3では、加工性が良好である。しかも、高次モードを効果的に抑制することができる。
また、低音速膜4が、SiOからなるため、それによっても、周波数温度係数TCFの絶対値を小さくすることができる。
圧電膜5として、LiTaOを用いており、圧電膜5の膜厚が上記特定の範囲とされているため、圧電膜5の膜厚がばらついたとしても、Q値が十分に高く、しかも特性のばらつきが小さくされている。
圧電膜および低音速膜および高音速支持基板の少なくとも1つの境界に、密着層、下地膜、低音速層及び高音速層の内の少なくとも1つの層が形成されても良い。
なお、上記実施形態では、高音速支持基板3上に、低音速膜4、圧電膜5及びIDT電極6がこの順序で積層されていたが、図5に示す第2の実施形態のように、支持基板2上に高音速部材としての高音速膜3Aを積層してもよい。この場合の支持基板2としては、シリコン、アルミナ、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶等の圧電体、ジルコニアなどの各種セラミック、ガラス等の誘電体などの適宜の材料を用いることができる。
第2の実施形態においても、圧電膜5の膜厚は、第1の実施形態と同様に1.5λを超え、3.5λ以下とされているため、Q値が高く、かつ圧電膜5の膜厚ばらつきによる特性のばらつきを小さくすることができる。本願発明者らは、第1、第2の実施形態において、Q特性が良化する領域、TCFが改善する領域、周波数が安定する領域は同じとなることを確認した。従って、第1の実施形態における図2〜4の結果は、第2の実施形態にも当てはまる。
第2の実施形態では、弾性波を閉じ込める機能は高音速膜3Aが担っており、メインの振動のモードは支持基板には漏洩しない。つまり、支持基板は膜構造を支持することさえできれば、いかなる音速の材料でも使用することが可能となる。つまり、支持基板の選択の自由度を高めることができる。
また、第1、第2の実施形態の弾性波装置を形成するために接合層を用いる場合があるが、第1の実施形態の場合には接合層をメインのモードが励振される領域に配置する必要がある。そのため、特性のばらつきの原因となる。一方、第2の実施形態の場合には、接合層を高音速膜内、若しくは、支持基板側に配置することにより、メインのモードが届かないところに接合層を配置することができる。よって、第2の実施形態の方が、特性のばらつきが生じ難い。
また、高音速膜3Aと支持基板2との間に誘電体膜を挟んでも良い。例えば、高音速膜3Aと支持基板2との間に低音速膜を配置することにより、メインの振動のモードは変えずに、不要な高次モードのみ支持基板側に引き込むことが可能となる。従って、第2の実施形態では高次モードの抑制を容易に果たし得る。
また、高音速膜3Aは、弾性表面波を圧電膜5及び低音速膜4に閉じ込める機能を有し、高音速膜3Aの膜厚は厚いほど望ましい。図6に示すように、AlN膜からなる高音速膜の膜厚を0.3λ以上にすることで、共振点でのエネルギー集中度を100%とすることができる。さらに、0.5λ以上とすることにより、反共振点でのエネルギー集中度も100%とすることができ、さらに良好なデバイス特性を得ることができる。
圧電膜および低音速膜および高音速膜および支持基板の少なくとも1つの境界に、密着層、下地膜、低音速層及び高音速層の内の少なくとも1つの層が形成されていても良い。
さらに、第2の実施形態では、IDT電極6を覆うように誘電体膜9が積層されている。この誘電体膜9としては、SiO、SiNなどを用いることができる。好ましくは、SiOが用いられ、その場合には、周波数温度係数TCFの絶対値をより一層小さくすることができる。なお、第1の実施形態においても、誘電体膜9を設けてもよい。
前述したように、第1,第2の実施形態の弾性波装置を形成するために接合層を用いた方法が存在する。このような接合層を有する構造を、以下の第3の実施形態〜第8の実施形態に係る弾性波装置を例にとり説明することとする。
図7は、第3の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。第3の実施形態の弾性波装置11では、支持基板2上に、第1の酸化ケイ素膜12が積層されている。第1の酸化ケイ素膜12上に、高音速膜3Aが積層されている。高音速膜3A上に、低音速膜4としての第2の酸化ケイ素膜が積層されている。低音速膜4は、低音速膜層4aと低音速膜層4bとを接合層13で接合した構造を有する。低音速膜4上に、圧電膜5が積層されている。上記のように、中間層としての第1の酸化ケイ素膜12を有すること、低音速膜4が、低音速膜層4a,4bを有し、接合層13が設けられていることを除いては、弾性波装置11は、第2の実施形態の弾性波装置と同様とされている。
弾性波装置11において、弾性波を圧電膜5及び低音速膜4が積層されている部分に閉じ込めるには、高音速膜3Aの膜厚が厚いほど望ましい。従って、高音速膜の膜厚は、弾性表面波の波長をλとしたとき、λの0.5倍以上、さらには1.5倍以上が望ましい。接合層13は、後述する製造方法から明らかなように、金属拡散接合により形成される部分であり、本実施形態では、Ti酸化物からなる。
また、Tiに限らず、他の金属を用いてもよい。このような金属としては、Alなどを挙げることができる。また、接合層13は、金属酸化物ではなく、TiやAlなどの金属により形成されてもよい。もっとも、好ましくは、電気的絶縁を図り得るため、金属酸化物または金属窒化物が好ましい。特に、接合力が高いため、Tiの酸化物または窒化物が望ましい。
本実施形態の弾性波装置11では、高音速膜3A上に低音速膜4が積層されており、低音速膜4上に圧電膜5が積層されているので、特許文献1に記載の弾性波装置と同様にQ値の増大を図ることができる。加えて、本実施形態では、金属拡散による接合層13が、低音速膜4内に位置しているため、製造に際して、マザーのウエハ段階での反りが生じ難い。従って、最終的に得られる弾性波装置1においても、圧電膜5などの反りが生じ難い。よって、特性の劣化が生じ難い。加えて、製造時のウエハ搬送工程や製品の搬送時等において、圧電膜5や支持基板2などの割れも生じ難い。これを、以下の製造方法を説明することにより、より具体的に説明する。
弾性波装置11の製造に際しては、支持基板2上に第1の酸化ケイ素膜12及び高音速膜3Aを積層する。その後、高音速膜3A上に、低音速膜4を形成するために、第2の酸化ケイ素膜を積層し、第1の積層体を得る。別途、圧電膜の片面にIDT電極が形成されており、反対側の面に酸化ケイ素膜が形成されている第2の積層体を用意する。
そして、第1の積層体の酸化ケイ素膜面と、第2の積層体の上記酸化ケイ素膜面に、それぞれ、Ti層を積層する。次に、第1,第2の積層体のTi層同士を接触させ、加熱下において接合する。この場合、接合されている両側のTiが相互に拡散する。それによって、金属拡散接合により、接合層13が形成される。また、Ti層に、酸化ケイ素膜側から酸素が供給される。よって、この接合層13は、Ti酸化物からなることになる。従って、十分な電気的絶縁を図ると共に、第1及び第2の積層体を強固に接合する。
このようにして得られた積層体を個々の弾性波装置11単位に切断する。それによって、弾性波装置11を得ることができる。
本実施形態では、上記接合層13が、低音速膜4中に位置しているため、第1及び第2の積層体を接合した積層体を得た段階で反りが生じ難い。
本願発明者らは、特許文献1に記載の弾性波装置を、金属拡散接合を利用して接合した場合、第1及び第2の積層体を接合した積層体において圧電膜に反りが生じることを見出した。そして、反りが生じている積層体を切断して得られた弾性波装置では、共振特性などの電気的特性においてリップルが現れることがあった。他方、接合後に、加熱下においてプレス成型したりして反りを解消することもできる。しかしながら、この反りを解消する加工を施したとしても、上記電気的特性の劣化は回復しなかった。従って、反りにより、マイクロクラックなどが圧電膜に生じているものと考えられる。
本願発明者らは、上記反りについてさらに検討した結果、本実施形態のように低音速膜4中に接合層13が設けられるように、第1,第2の積層体の構成を選択すれば、上記反りを効果的に抑制し得ることを見出した。
特許文献1では、圧電膜、低音速膜及び高音速膜からなる積層構造と、媒質層及び支持基板からなる積層構造とを接合していた。そのため、接合前の圧電膜に大きな膜応力が加わっていた。従って、第1及び第2の積層体を接合した積層体段階で圧電膜に比較的大きな反りが生じがちであった。
これに対して、本実施形態では、第2の積層体では、圧電膜に、酸化ケイ素膜が積層されているだけであるため、圧電膜に大きな膜応力が加わっていない。そのため、接合により得られた積層体においても、圧電膜5にかかる応力が小さいため、反りが生じ難い。よって、上記のように電気的特性の劣化が生じ難い。また、割れも生じ難い。この点について、具体的な実験例に基づき説明する。
上記弾性波装置11として、1ポート型の弾性波共振子を作製した。なお、IDT電極の電極指の対数は100対、電極指の交叉幅は20λ、電極指ピッチで定まる波長は2.0μmとした。反射器については、電極指の本数を20本とした。IDT電極6及び反射器は、Alからなる金属で形成し、厚みは160nmとした。
図8に上記第3の実施形態の実施例の共振特性を実線で示す。また、比較のために、接合層13が第1の酸化ケイ素膜12中に設けられていることを除いては、上記実施形態の実施例と同様にして弾性波装置を作製した。この従来例の弾性波装置の共振特性を図8に破線で示す。図8から明らかなように、従来例では、リップルが、共振点と反共振点との間に現れている。これに対して、実施例によれば、共振点と反共振点との間のこのようなリップルが現れていないことがわかる。また、共振点における波形も従来例に比べて実施例によれば鋭くなっており、インピーダンス特性の山谷比も大きくなっていることがわかる。
上記のように、実施例の共振特性が従来例の共振特性に比べて高められているのは、前述したような反りに基づくマイクロクラックが生じていないためと考えられる。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。
第4の実施形態の弾性波装置21では、支持基板2上に、第1の酸化ケイ素膜12、高音速膜3A、低音速膜4、圧電膜5及びIDT電極6が積層されている。第4の実施形態の弾性波装置21では、接合層13は、高音速膜3A中に存在している。すなわち、高音速膜3Aは、高音速膜層3A1,3A2を有し、高音速膜層3A1と高音速膜層3A2との間に接合層13が形成されている。
本実施形態においても、製造に際しては圧電膜上に、低音速膜及び高音速膜層が設けられている第2の積層体を用意すればよい。従って、圧電膜において反りが生じ難い。従って、第1の実施形態と同様に、弾性波装置21においても電気的特性の劣化は生じ難い。また、ウエハ段階や最終的に得られた弾性波装置21における圧電膜の割れも生じ難い。
図10は、本発明の第5の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。
第5の実施形態の弾性波装置31では、支持基板2上に、第1の酸化ケイ素膜12、高音速膜3A、第2の酸化ケイ素膜4B、接合層13、第3の酸化ケイ素膜4A、圧電膜5及びIDT電極6がこの順序で積層されている。ここで、第2の酸化ケイ素膜4B及び第3の酸化ケイ素膜4Aは、いずれも低音速膜である。接合層13は、本実施形態では、低音速膜としての第2の酸化ケイ素膜4Bと、第3の酸化ケイ素膜4Aとの間の界面に位置している。
本実施形態においても、製造に際して圧電膜上に、第3の酸化ケイ素膜4Aが設けられている第2の積層体を用意すればよい。従って、圧電膜において反りが生じ難い。従って、弾性波装置31においても電気的特性の劣化が生じ難い。また、ウエハ段階や最終的に得られた弾性波装置31における圧電膜の割れも生じ難い。
図11は、本発明の第6の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。
第6の実施形態の弾性波装置41では、支持基板2上に、第1の酸化ケイ素膜12、高音速膜3A、低音速膜4、圧電膜5及びIDT電極6が積層されている。接合層13は、低音速膜4と圧電膜5との界面に位置している。
本実施形態においても、製造に際して圧電膜にIDT電極を積層してなる第2の積層体を用意すればよい。従って、圧電膜において反りが生じ難い。従って、弾性波装置41においても電気的特性の劣化が生じ難い。また、ウエハ段階や最終的に得られた弾性波装置41における圧電膜の割れも生じ難い。
第3〜第6の実施形態の弾性波装置のように、高音速膜3A中から低音速膜4と圧電膜5との界面までのいずれかの位置に接合層13が設けられておればよい。
図12は、本発明の第7の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。
弾性波装置51では、高音速支持基板3上に低音速膜4が積層されている。低音速膜4上に圧電膜5が積層されている。圧電膜5上に、IDT電極6が形成されている。特に図示はしないが、IDT電極6の弾性波伝搬方向両側には反射器が設けられており、それによって1ポート型弾性波共振子が構成されている。
接合層13は、酸化ケイ素からなる低音速膜4中に位置している。すなわち、第1の低音速膜層4aと、第2の低音速膜層4bとの界面に接合層13が設けられている。従って、製造に際しては、圧電膜5にIDT電極6及び第1の低音速膜層4aを積層してなる第2の積層体を用意すればよい。そのため、第2の積層体において、圧電膜5に大きな膜応力が加わり難い。従って、圧電膜において反りが生じ難い。
製造に際しては、上記第2の積層体の低音速膜層の露出している面にTiやAlなどの金属を形成する。しかる後、マザーの高音速支持基板上に低音速膜層が積層されている第1の積層体を用意する。この第1の積層体の低音速膜層上にTiなどの金属層を形成する。しかる後、第1,第2の積層体を、金属層同士を接触させて加熱下で接合する。このようにして、第3の実施形態の弾性波装置11と同様にして、接合層13を形成することができる。
その後、得られた積層体を切断し、個々の弾性波装置51を得ればよい。
本実施形態においても、接合層13が上記の位置に設けられているため、製造に際し、圧電膜段階で反りが生じ難い。よって、電気的特性の劣化が生じ難い。また、第2の積層体段階、製品の搬送時に、圧電膜5に割れやマイクロクラックが生じ難い。
図13は、本発明の第8の実施形態に係る弾性波装置の模式的正面断面図である。弾性波装置61では、接合層13が、圧電膜5と低音速膜4との界面に位置している。その他の点は、弾性波装置61は弾性波装置51と同様である。
弾性波装置61においても、接合層13が圧電膜5側に近い位置に位置している。従って、接合前の第2の積層体段階において圧電膜5に反りが生じ難い。従って、第7の実施形態の弾性波装置51と同様に、電気的特性の劣化が生じ難い。また、製造工程における圧電膜5の反りが生じ難いため、割れやマイクロクラックも生じ難い。また製品搬送時等においても圧電膜5に反りが生じ難いため、割れやマイクロクラックが生じ難い。
弾性波装置51,61のように高音速支持基板3を用いた構造においても、高音速支持基板3と低音速膜4との間にさらに他の中間層が積層されていてもよい。すなわち、高音速支持基板3上に間接に低音速膜4が積層されていてもよい。いずれにしても、高音速支持基板3を用いた構造では、接合層13は、低音速膜4中または圧電膜5と低音速膜4との界面の内のいずれかに位置しておればよい。
次に、以下において、低音速膜の膜厚と、Q値との関係を説明する。
図12に示した第7の実施形態に係る弾性波装置51において、第1の低音速膜層4aの膜厚を変化させ、種々の弾性波装置を作製した。より具体的には、Siからなる高音速支持基板3を用いた。第2の低音速膜層4bとしては厚み55nmのSiO膜を用いた。接合層13として、Ti膜を用い、厚みは0.5nmとした。圧電膜5として、600nmのLiTaO膜を用いた。IDT電極における電極指ピッチで定まる波長λは、2μmとした。圧電膜5に接している第1の低音速膜層4aを、酸化ケイ素としてのSiOにより形成し、膜厚を異ならせた。
図14に、第1の低音速膜層4aとしてのSiO膜の膜厚と、Q値との関係を示す。
第1の低音速膜層4aとしてのSiO膜の膜厚が厚くなるほど、Q値が高くなっていることがわかる。SiO膜の膜厚が、240nm以上、すなわち0.12λ以上としたときには、1000を越える高いQ値を得られている。SiO膜の膜厚が440nm以上、すなわち0.22λ以上では、Q値の変動が小さくなり、ほぼ一定になっている。よって、SiO膜の膜厚を0.22λ以上とすることにより、Q値がほぼ一定となり、ばらつきを小さくし得ることがわかる。このように、好ましくは、圧電膜5に接している低音速膜層を酸化ケイ素により形成した場合には、そのSiO膜の膜厚を0.12λ以上とすることが望ましい。より好ましくは、SiO膜の膜厚を0.22λ以上とすることが望ましい。
なお、第1の低音速膜層4aとしてのSiO膜の膜厚は2λ以下とすることが好ましい。それによって、膜応力を小さくすることができる。
次に、接合層のTi層の膜厚と、Q値との関係を説明する。
図10に示した第5の実施形態の弾性波装置31を、接合層13のTi層の膜厚をそれぞれ異ならせて作製した。より具体的には、高音速膜3Aは、Siにより形成した。接合層13は、Ti層及びTi酸化物層により形成した。Ti酸化物層が高音速膜3A側に位置し、Ti層が圧電膜5側に位置するように、接合層13を形成した。Ti酸化物層の厚みを50nmとした。低音速膜は、SiOにより形成し、厚みを700nmとした。圧電膜5はLiTaOにより形成し、厚みを600nmとした。弾性波装置31が利用する弾性波としての弾性表面波の波長λを2μmとした。
図15は、接合層としてのTi層の膜厚と、Q値との関係を示す図である。
接合層のTi層の膜厚が小さくなるほど、Q値が大きくなっていることがわかる。特に、Ti層の膜厚を2.0nm以下、すなわち1×10−3λ以下としたときには、1000を越える高いQ値を得られている。Ti層の膜厚が1.2nm以下、すなわち0.6×10−3λ以下では、Q値の変動が小さくなり、ほぼ一定になっている。よって、接合層のTi層の膜厚を1.2nm以下、あるいは0.6×10−3λ以下とすることにより、Q値がほぼ一定となり、ばらつきを小さくし得ることがわかる。このように、好ましくは、Ti層の膜厚を2.0nm以下とすることが望ましく、より好ましくは、Ti層の膜厚を1.2nm以下とすることが望ましい。
なお、Ti層の膜厚は0.4nm以上とすることが好ましい。それによって、上記第1の積層体と上記第2の積層体とを好適に接合することができる。
図16は、高周波フロントエンド回路130の構成図である。なお、同図には、高周波フロントエンド回路130と接続される各構成要素(アンテナ素子102、RF信号処理回路(RFIC)103、及び、ベースバンド信号処理回路(BBIC)104)についても併せて図示されている。高周波フロントエンド回路130とRF信号処理回路103とベースバンド信号処理回路104は、通信装置140を構成している。なお、通信装置140は、電源やCPU、ディスプレイを含んでいても良い。
高周波フロントエンド回路130は、アンテナ側スイッチ125と、クワッドプレクサ101と、受信側スイッチ113及び送信側スイッチ123と、ローノイズアンプ回路114と、パワーアンプ回路124と、を備える。なお、弾性波装置1は、クワッドプレクサ101であってもよいし、フィルタ111、112、121、122の少なくとも1つであってもよい。
受信側スイッチ113は、クワッドプレクサ101の受信端子である個別端子111A及び個別端子121Aに個別に接続された2つの選択端子、ならびに、ローノイズアンプ回路114に接続された共通端子を有するスイッチ回路である。
送信側スイッチ123は、クワッドプレクサ101の送信端子である個別端子112A及び個別端子122Aに個別に接続された2つの選択端子、ならびに、パワーアンプ回路124に接続された共通端子を有するスイッチ回路である。
これら受信側スイッチ113及び送信側スイッチ123は、それぞれ、制御部(図示せず)からの制御信号に従って、共通端子と所定のバンドに対応する信号経路とを接続し、例えば、SPDT(Single Pole Double Throw)型のスイッチによって構成される。なお、共通端子と接続される選択端子は1つに限らず、複数であってもかまわない。つまり、高周波フロントエンド回路130は、キャリアアグリゲーションに対応してもかまわない。
ローノイズアンプ回路114は、アンテナ素子102、クワッドプレクサ101及び受信側スイッチ113を経由した高周波信号(ここでは高周波受信信号)を増幅し、RF信号処理回路103へ出力する受信増幅回路である。
パワーアンプ回路124は、RF信号処理回路103から出力された高周波信号(ここでは高周波送信信号)を増幅し、送信側スイッチ123及びクワッドプレクサ101を経由してアンテナ素子102に出力する送信増幅回路である。
RF信号処理回路103は、アンテナ素子102から受信信号経路を介して入力された高周波受信信号を、ダウンコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号をベースバンド信号処理回路104へ出力する。また、RF信号処理回路103は、ベースバンド信号処理回路104から入力された送信信号をアップコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された高周波送信信号をパワーアンプ回路124へ出力する。RF信号処理回路103は、例えば、RFICである。ベースバンド信号処理回路104で処理された信号は、例えば、画像信号として画像表示のために、または、音声信号として通話のために使用される。なお、高周波フロントエンド回路130は、上述した各構成要素の間に、他の回路素子を備えていてもよい。
以上のように構成された高周波フロントエンド回路130及び通信装置140によれば、上記クワッドプレクサ101を備えることにより、通過帯域内のリップルを抑制することができる。
なお、高周波フロントエンド回路130は、上記クワッドプレクサ101に代わり、クワッドプレクサ101の変形例に係るクワッドプレクサを備えてもかまわない。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施形態に係る弾性波装置、高周波フロントエンド回路及び通信装置について、実施形態及びその変形例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施形態及び変形例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施形態や、上記実施形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る高周波フロントエンド回路及び通信装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、上記説明では、弾性波装置として、クワッドプレクサであってもよいし、フィルタであってもよいとしたが、本発明は、クワッドプレクサに加えて、例えば、3つのフィルタのアンテナ端子が共通化されたトリプレクサや、6つのフィルタのアンテナ端子が共通化されたヘキサプレクサ等のマルチプレクサについても適用することができる。マルチプレクサは、2以上のフィルタを備えていればよい。
さらには、マルチプレクサは、送信フィルタ及び受信フィルタの双方を備える構成に限らず、送信フィルタのみ、または、受信フィルタのみを備える構成であってもかまわない。
本発明は、フィルタ、マルチバンドシステムに適用できるマルチプレクサ、フロントエンド回路及び通信装置として、携帯電話等の通信機器に広く利用できる。
1…弾性波装置
2…支持基板
3…高音速支持基板
3A…高音速膜
3A1,3A2…高音速膜層
4…低音速膜
4a,4b…低音速膜層
4A…第3の酸化ケイ素膜
4B…第2の酸化ケイ素膜
5…圧電膜
6…IDT電極
7,8…反射器
9…誘電体膜
11,21,31,41,51,61…弾性波装置
12…第1の酸化ケイ素膜
13…接合層
101…クワッドプレクサ
102…アンテナ素子
103…RF信号処理回路
104…ベースバンド信号処理回路
111,112,121,122…フィルタ
111A,112A,121A,122A…個別端子
113…受信側スイッチ
114…ローノイズアンプ回路
123…送信側スイッチ
124…パワーアンプ回路
125…アンテナ側スイッチ
130…高周波フロントエンド回路
140…通信装置

Claims (12)

  1. 圧電膜を有する弾性波装置であって、
    前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速部材と、
    前記高音速部材上に積層されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、
    前記低音速膜上に積層されている、前記圧電膜と、
    前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備え、
    前記圧電膜の膜厚が、前記IDT電極の電極指周期で定まる弾性波の波長をλとしたときに、1.5λを超え、3.5λ以下とされており、
    前記高音速部材が、高音速支持基板であり、
    前記高音速支持基板から、前記低音速膜と前記圧電膜との界面までのいずれかの位置に設けられている接合層をさらに備え、
    前記低音速膜が酸化ケイ素からなり、前記接合層は、前記低音速膜中の位置に存在し、前記低音速膜が、前記接合層の前記圧電膜側に位置している、第1の低音速膜層と、前記接合層の前記圧電膜とは反対側に位置している第2の低音速膜層とを有し、前記弾性波装置が利用する弾性波の波長をλとしたときに、前記第1の低音速膜層の膜厚が、0.12λ以上である、弾性波装置。
  2. 圧電膜を有する弾性波装置であって、
    前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が高速である高音速部材と、
    前記高音速部材上に積層されており、前記圧電膜を伝搬する弾性波音速よりも、伝搬するバルク波音速が低速である低音速膜と、
    前記低音速膜上に積層されている、前記圧電膜と、
    前記圧電膜の一方面に形成されているIDT電極とを備え、
    前記圧電膜の膜厚が、前記IDT電極の電極指周期で定まる弾性波の波長をλとしたときに、1.5λを超え、3.5λ以下とされており、
    支持基板をさらに備え、前記高音速部材が前記支持基板上に設けられた高音速膜であり、
    前記高音速膜中から、前記低音速膜と前記圧電膜との界面までのいずれかの位置に設けられている接合層をさらに備え、
    前記低音速膜が酸化ケイ素からなり、前記接合層は、前記低音速膜中の位置に存在し、前記低音速膜が、前記接合層の前記圧電膜側に位置している、第1の低音速膜層と、前記接合層の前記圧電膜とは反対側に位置している第2の低音速膜層とを有し、前記弾性波装置が利用する弾性波の波長をλとしたときに、前記第1の低音速膜層の膜厚が、0.12λ以上である、弾性波装置。
  3. 前記高音速支持基板がシリコン基板である、請求項に記載の弾性波装置。
  4. 前記接合層が、金属酸化物層または金属窒化物層を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  5. 前記接合層がTi層を含み、前記Ti層の膜厚が0.4nm以上であり、かつ2.0nm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  6. 前記Ti層の膜厚が0.4nm以上であり、かつ1.2nm以下である、請求項に記載の弾性波装置。
  7. 前記低音速膜が、酸化ケイ素、あるいは酸化ケイ素を主成分とする膜からなる、請求項1〜のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  8. 前記圧電膜がLiTaOからなる、請求項1〜のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  9. 前記第1の低音速膜層の膜厚が0.22λ以上である、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  10. 前記高音速膜と前記支持基板との間に配置された中間層をさらに備える、請求項に記載の弾性波装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の弾性波装置と、
    パワーアンプと、
    を備える、高周波フロントエンド回路。
  12. 請求項11に記載の高周波フロントエンド回路と、
    RF信号処理回路と、
    ベースバンド信号処理回路と、
    を備える、通信装置。
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