JP6777984B2 - 化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システム - Google Patents

化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システム Download PDF

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Description

本発明は、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムに関する。
特許文献1には、蓄熱材層、反応媒体拡散層、及び熱交換部が積層されることで積層体が形成され、この積層体が、積層方向の両側から一対のエンドプレートによって挟まれ、拘束された構造の化学蓄熱反応器が記載されている。
特許文献1に記載の構成では、具体的には、一方のエンドブレードの四隅部分と他方のエンドプレートの四隅部分とを、ボルトを介して連結させることで、蓄熱材層、反応媒体拡散層、及び熱交換部を拘束する拘束力が生じている。
特開2014−126293号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、エンドプレートが積層体の端面に対し全面に渡って接触配置されているので、エンドプレートの熱容量が大きい。エンドプレートの熱容量が大きいと、エンドプレートに吸収される熱も多くなってしまうため、改善の余地がある。
本願の目的は、蓄熱材層の膨張を抑制しつつ、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの熱容量を小さくすることである。
第一の態様では、反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体と、前記積層体における積層方向の一端面において前記一端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される第一拘束部材と、前記積層体における積層方向の他端面において前記他端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される第二拘束部材と、前記積層体を貫通し前記第一拘束部材と前記第二拘束部材とを連結する連結部材と、を有する。
この化学蓄熱反応器では、反応媒体拡散層が蓄熱材層に積層され、熱交換部が、蓄熱材層において反応媒体拡散層とは反対側に積層されている。蓄熱材層は、反応媒体と結合することで発熱し、反応媒体が脱離して蓄熱する。
蓄熱材層は発熱時(反応媒体との結合時)に膨張しようとするが、蓄熱体成形体は拘束枠の内部に配置されている。また、積層体の積層方向の一端面に配置された第一拘束部材と、他端面に配置された第二拘束部材とが連結部材によって連結されており、蓄熱材層は積層方向に拘束されている。これにより、蓄熱材層の膨張を抑制できる。
第一拘束部材は、積層体の一端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される。同様に、第二拘束部材は、積層体の他端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される。したがって、第一拘束部材が一端面の全域を覆っている構成や、第一拘束部材の熱容量が小さい。同様に、第二拘束部材が他端面の全域を覆っている構成と比較して、第二拘束部材の熱容量が小さい。さらに、連結部材は積層体を貫通しているので、積層体の外側に回りこんで第一拘束部材と第二拘束部材とを連結している構成と比較して、連結体の熱容量が小さい。これらにより、化学蓄熱反応器の熱容量も小さい構成が実現できる。
第二の態様では、第一の態様において、複数の前記積層体が積層され、前記第一拘束部材が複数の前記積層体のうち積層方向の一端側の前記積層体の前記一端面に配置され、前記第二拘束部材が複数の前記積層体のうち積層方向の他端側の前記積層体の前記他端面に配置される。
複数の積層体が積層されるので、複数の蓄熱材成形体により、発熱及び蓄熱を行うことができる。
第一拘束部材は、積層方向の一端側の積層体の一端面に配置され、 第二拘束部材は、積層方向の他端側の積層体の他端面に配置される。複数の積層体に対し、第一拘束部材及び第二拘束部材はそれぞれ1つで済むので、化学蓄熱反応器の熱容量を小さくできる。
第三の態様では、第一又は第二の態様において、前記第一拘束部材と前記第二拘束部材のいずれか一方が前記連結部材と一体成形され、前記第一拘束部材と前記第二拘束部材の他方が固定手段により前記連結部材に固定されている。
第一拘束部材と第二拘束部材のいずれか一方が連結部材と一体成形されているので、別体の構成と比較して、高い強度が得られる。
第四の態様では、第一又は第二の態様において、前記第一拘束部材と前記第二拘束部材の両方が固定手段により前記連結部材に固定されている。
すなわち、第一拘束部材と第二拘束部材の両方が、連結部材と別体に成形され、固定手段で固定される構成である。このため、第一拘束部材、第二拘束部材及び連結部材を積層体に装着する作業が容易である。
第五の態様では、第一〜第四のいずれか1つの態様において、前記第一拘束部材が、前記積層体の幅方向又は奥行方向の全域で前記一端面に接触している。
したがって、第一拘束部材が、積層体の幅方向及び奥行方向の一部でのみ一端面に接触している構成と比較して、積層体を拘束する効果が高い。
第六の態様では、第一〜第五のいずれか1つの態様において、前記第二拘束部材が、前記積層体の幅方向又は奥行方向の全域で前記他端面に接触している。
したがって、第二拘束部材が、積層体の幅方向及び奥行方向の一部でのみ一端面に接触している構成と比較して、積層体を拘束する効果が高い。
第七の態様では、第一〜第六のいずれか1つの態様において、前記連結部材が、前記積層体を積層方向の中心で貫通している。
これにより、第一拘束部材が一端面の中心で積層体を拘束し、第二拘束部材が他端面の中心で積層体を拘束する。すなわち、一端面及び他端面の両面で、積層体の膨張が大きい部分を拘束できるので、反応媒体拡散層や熱交換部との間隔が広くあいてしまう事態を抑制でき、化学蓄熱反応器の性能を高く維持できる。
第八の態様では、第一〜第七のいずれか1つの態様において、前記連結部材が、前記蓄熱材成形体を積層方向の中心で貫通している。
これにより、蓄熱材成形体のそれぞれにおいて、膨張が大きい部分を拘束できるので、反応媒体拡散層や熱交換部との間隔が広くあいてしまう事態を抑制でき、化学蓄熱反応器の性能を高く維持できる。
第九の態様では、第一〜第八のいずれか1つの態様において、複数の前記連結部材により前記第一拘束部材と前記第二拘束部材とを連結している。
1つの連結部材で第一拘束部材と第二拘束部材とを連結している構成と比較して、複数の連結部材により、第一拘束部材と第二拘束部材とを強固に連結できる。たとえば、積層体の端面(一端面および他端面)が特定方向に長い形状(長方形や楕円等)であっても、特定方向に複数の連結部材を配置して第一拘束部材と第二拘束部材とを連結することで、積層体の膨張を効果的に抑制できる。
第十の態様では、第一〜第九のいずれか1つの態様の化学蓄熱反応器と、前記化学蓄熱反応器の前記反応媒体拡散層への前記反応媒体の供給及び前記反応媒体拡散層からの前記反応媒体の受け取りのうち少なくとも一方を行う蒸発凝縮器と、を有する。
蒸発凝縮器により、化学蓄熱反応器の反応媒体拡散層への反応媒体の供給及び反応媒体拡散層からの反応媒体の受け取りの少なくとも一方を行うことで、蓄熱体層に対する反応媒体の授受を行うことができる。
第一〜第九のいずれか1つの態様の化学蓄熱反応器を有するので、蓄熱材層の膨張を抑制しつつ、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの熱容量を小さくできる。
本発明では、蓄熱材層の膨張を抑制しつつ、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの熱容量を小さくできる。
図1(A)及び(B)は第一実施形態の化学蓄熱システムを示す構成図である。 図2は第一実施形態の化学蓄熱反応器を示す斜視図である。 図3は第一実施形態に係る化学蓄熱反応器を示す分解斜視図である。 図4は第一実施形態の反応器に備えられる積層体を示す分解斜視図である。 図5は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図6は第一実施形態に係る化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す断面図である。 図7は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す分解斜視図である。 図8は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱層を示し、(A)は分解斜視図、(B)は斜視図、(C)は平面図である。 図9は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる反応媒体拡散層を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 図10は第一実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる熱流動部を示し、(A)は一部破断斜視図、(B)は一部破断平面図である。 図11は第一実施形態の化学蓄熱反応器の蓄熱材反応部を拡大して示す断面図である。 図12は第一実施形態の化学蓄熱反応器に用いられる蓄熱材成形体の反応平衡線及び水の気液平衡線を温度と平衡圧との関係で示すグラフである。 図13は第二実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す分解斜視図である。 図14は第二実施形態に係る化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す断面図である。 図15は第三実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図16は第三実施形態に係る化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す断面図である。 図17Aは第四実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図17Bは第四実施形態の第一変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図17Cは第四実施形態の第二変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図17Dは第四実施形態の第三変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図18は第五実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す分解斜視図である。 図19は第五実施形態の第一変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニットを示す平面図である。 図20は第五実施形態の第二変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニットを示す平面図である。 図21は第五実施形態の第三変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニットを示す平面図である。 図22は第六実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱材層を示す平面図である。 図23は第六実施形態の第一変形例の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱材層を示す平面図である。 図24は第六実施形態の第二変形例の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱材層を示す平面図である。 図25は第七実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱材層を示す平面図である。 図26は第七実施形態の第一変形例の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱材層を示す平面図である。 図26は第七実施形態の第二変形例の化学蓄熱反応器に備えられる蓄熱材層を示す平面図である。 図28は第八実施形態の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等を示す斜視図である。 図29は化学蓄熱反応器が反応容器に複数備えられる例を示す分解斜視図である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの一例について図1〜図12を用いて説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上方向(鉛直方向の上向き)を示し、矢印Wは装置右方向(幅方向の右向き)を示し、矢印Dは装置奥方向(奥行方向の奥向き)を示す。なお、第一実施形態の化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの世知状況では、装置幅方向及び装置奥方向は、水平方向でもある。
〔化学蓄熱システム〕
化学蓄熱システム10は、図1(A)及び(B)に示されるように、蒸発凝縮器12と、化学蓄熱反応器20と、連通路14と、を備えている。
〔蒸発凝縮器〕
蒸発凝縮器12は、蒸発部、凝縮部及び貯留部としての機能を備えている。蒸発部は、貯留した水を蒸発させて(水蒸気を生成して)化学蓄熱反応器20に供給する。凝縮部は、化学蓄熱反応器20から受け取った水蒸気を凝縮する。貯留部は、水蒸気が凝縮されて生成された液体の水を貯留する。
蒸発凝縮器12は、内部に水が貯留される容器16を備えている。容器16内には、水蒸気を凝縮する、又は水を蒸発するのに用いる熱媒流路17の一部が配置されている。さらに、熱媒流路17は、容器16内における少なくとも気相部16Aを含む部分で熱交換を行うように配置されている。そして、凝縮時には低温媒体、蒸発時には中温媒体が、熱媒流路17を流れるようになっている。
〔連通路〕
連通路14の一端部は蒸発凝縮器12に接続され、連通路14の他端部は化学蓄熱反応器20に接続されている。連通路14はこのように、蒸発凝縮器12と化学蓄熱反応器20とに接続されることで、蒸発凝縮器12の内部と化学蓄熱反応器20の内部とを連通する通路として機能する
連通路14は、蒸発凝縮器12(容器16)と化学蓄熱反応器20(後述する反応容器22)との連通、非連通を切り替えるための開閉弁19を備えている。そして、容器16、反応容器22、連通路14、及び開閉弁19は、互いの接続部位が気密に構成されており、これらの内部空間が予め真空脱気されている。
〔反応器〕
化学蓄熱反応器20は、図2に示されるように、反応容器22と蓄熱材反応部30と熱流動部50とを備えている。蓄熱材反応部30は、反応容器22の内部に配置されており、反応媒体との結合により発熱し、反応媒体の脱離により蓄熱する。熱流動部50は、蓄熱材反応部30に積層されており、熱交換部の一例である。そして、蓄熱材反応部30と熱流動部50とを含んで積層体60が構成されている。本実施形態では、積層体60は、後述するように反応容器22内に複数積層されており、積層ユニット90を構成している。
[反応容器]
反応容器22は、ステンレス鋼板等により、図3に示されるように、上方側が開放される箱状の本体部材22Aと、この開放部分を閉塞する蓋部材22Bとを備えている。そして、本体部材22Aと蓋部材22Bとが溶接等により固着されることで、本体部材22Aと蓋部材22Bとの間がシールされている。これにより、反応容器22の内部は反応容器22の外部と隔離され、前述したように、反応容器22の内部が真空脱気されている。そして、反応容器22の内部には、積層体60との間に水蒸気が流通可能な反応媒体流動部26が確保されている。
[積層体]
積層体60は、図4に示されるように、蓄熱材層32と蓄熱材拘束層34と反応媒体拡散層36とを備えている。蓄熱材拘束層34は、蓄熱材層32に上方側から積層されている。反応媒体拡散層36は、蓄熱材拘束層34に上方側から積層されている。
蓄熱材層32、蓄熱材拘束層34、及び反応媒体拡散層36は、装置上下方向から見て同様の矩形状とされている。図5に示されるように、複数(図示の例では3つ)の直方体状の積層体60が、装置上下方向に並んで非接合状態(溶接などで固定されていない状態)で積層された状態で、積層ユニット90が構成されている。この積層ユニット90が、図2に示されるように反応容器22の内部に収容されている。
図2及び図3に示されるように、反応容器22内には、複数(4個、ただし図2では2個、図3では3個のみ示す)の支持部材72が設けられている。支持部材72は、積層ユニット90を下方から支持する円柱状の部材である。
なお、図29に示されるように、反応容器22内に、複数の積層ユニット90が収容されていてもよい。図29の例では、幅方向及び奥行方向に2つずつ、合計で4つの積層ユニット90が反応容器22内に収容されている。
[蓄熱材反応部:蓄熱材層]
蓄熱材層32は、図8(A)〜(C)に示されるように、蓄熱材ユニット42と、フレーム部材44とを備えている。蓄熱材ユニット42は、本実施形態では、1つの蓄熱材成形体40から構成されているが、後述するように、複数の蓄熱材成形体40で構成されていてもよい。フレーム部材44は、蓄熱材ユニット42が内部に配置される枠状の部材であり、拘束枠の一例である。
一例として、蓄熱材成形体40の厚さは30〔mm〕とされ、装置上下方向(板厚方向)から見て、蓄熱材成形体40は、一辺が100〔mm〕の正方形状とされている。
蓄熱材成形体40は、反応媒体との結合により発熱し、反応媒体の脱離により蓄熱する部材である。本実施形態では、蓄熱材成形体40には、一例として、アルカリ土類金属の酸化物の1つである酸化カルシウム(CaO:蓄熱材の一例)の成形体が用いられている。この成形体は、例えば、酸化カルシウム粉体をバインダ(例えば粘土鉱物等)と混練し、焼成することで、略矩形のブロック状に形成されている。
蓄熱材成形体40に対する反応媒体は、本実施形態では水(液体又は気体)である。すなわち、蓄熱材成形体40は、水和に伴って放熱(発熱)し、脱水に伴って蓄熱(吸熱)する。具体的には以下に示す反応で放熱、蓄熱を可逆的に繰り返し得る構成とされている。
CaO + H2O ⇔ Ca(OH)2
この式に蓄熱量、発熱量Qを併せて示すと、
CaO + H2O → Ca(OH)2 + Q
Ca(OH)2 + Q → CaO + H2O
となる。そして、蓄熱材成形体40発熱時には膨張する。
一例として、蓄熱材成形体40の1kg当たりの蓄熱容量は、1.86[MJ/kg]である。
本実施形態において、蓄熱材成形体40を構成する蓄熱材の粒径とは、蓄熱材が粉体の場合はその平均粒径、粒状の場合は造粒前の粉体の平均粒径とする。これは、粒が崩壊する場合、前工程の状態に戻ると推定されるためである。
フレーム部材44は、装置上下方向から見て矩形枠状であり、フレーム部材44内に蓄熱材ユニット42(蓄熱材成形体40)が配置されている。これにより、蓄熱材ユニット42における水平方向(板厚方向に対して直交する直交方向、矢印D方向及びW方向)の動きは、フレーム部材44によって拘束される。フレーム部材44の装置上下方向の寸法(厚み寸法)は、水和反応に伴って蓄熱材成形体40が膨張した際の密度が、予め決められた蓄熱材成形体40の設定密度になるように決められている。フレーム部材44は、拘束枠の一例である。
[蓄熱材反応部:蓄熱材拘束層]
図4に示される蓄熱材拘束層34は、貫通孔が多数形成されたシート状のエッチングフィルターである。貫通孔の孔径の一例は、φ200〔μm〕である。蓄熱材拘束層34は、反応媒体拡散層36と蓄熱材層32との間に挟まれた状態で配置される。
蓄熱材拘束層34は、蓄熱材成形体40を構成する蓄熱材の平均粒径より小さいろ過精度を有している。これにより、蓄熱材拘束層34では、蓄熱材成形体40を構成する蓄熱材の平均粒径より小さい流路を水蒸気が通過するのを許容する一方、平均粒径よりも大きい蓄熱材の通過を制限する。
なお、ろ過精度とは、ろ過効率が50〜98%となる粒子径のことであり、ろ過効率とは、ある粒子径の粒子に対する除去効率である。
[蓄熱材反応部:反応媒体拡散層]
反応媒体拡散層36は、図9(A)に示されるように、天板37と流路部材38とを備えている。天板37は、本実施形態では、装置上下方向で見て矩形(フレーム部材44と同じ形)の板状部材である。この天板37に、複数の流路部材38が固定されている。流路部材38は、水蒸気が流れる装置幅方向に延び、装置奥行方向に間隔をあけて並んでいる(図9(B)参照)。
夫々の流路部材38は、図9(B)に示されるように、天板37に対して下方側に配置され、装置幅方向から見て蓄熱材拘束層34(図4参照)側が開放されたU字状である。流路部材38の上壁38Bは天板37の下面に溶接されている。
これにより、流路部材38の内側、及び隣り合う流路部材38の間に、蓄熱材層32へ供給される水蒸気、又は蓄熱材層32から排出される水蒸気が装置幅方向(矢印W方向)に沿って流れるようになっている。
〔熱流動部〕
熱流動部50は、図4に示されるように、下方側から蓄熱材反応部30に積層されている。
熱流動部50は、図10(A)及び(B)に示されるように、装置上下方向から見て矩形状の本体部52を備えている。本体部52の内部には、熱媒体が流れる流路54が、本体部52の側壁に沿って形成されている。流路54の両方の流路端54A、54Bは、本体部52において、手前側を向いた側面52Aで開放されている。一方の流路端54Aと、他方の流路端54Bとは、装置幅方向(矢印W方向)に並んでいる。熱流動部50は熱交換部の一例である。
〔熱媒体流路〕
熱媒が流れる熱媒体流路70は、図5及び図6に示されるように、一対の配管70A、70Bと、複数の連通部材70Cと、を備えている。配管70A、70Bは、反応容器22を構成する蓋部材22Bを貫通するように装置上下方向に延びている。複数の連通部材70Cは、配管70A、70Bと熱流動部50の流路54とを連通させる。
具体的には、連通部材70Cが、間隔をあけて配管70A、70Bに取り付けられている。夫々の連通部材70Cは、図示しない固定具を用いて、流路端54A、54Bに取り付けられることで、配管70A、70Bと熱流動部50の流路54とが連通する。
図1(A)及び(B)に示されるように、反応容器22の外部に配置された熱源94及び熱利用対象物96に、温熱又は冷熱が、配管70A、70Bを通って輸送される。なお、配管70A、70Bの連通先は、切替部材76によって、熱源94及び熱利用対象物96のいずれか一方に切り替えられる。
〔拘束部材、連結部材〕
図5及び図6に示されるように、積層ユニット90(複数の積層体60)において、積層方向の一端(上端)に位置する積層体60Aの上端面は、積層ユニット90の一端面90A(上端面)でもある。この一端面90Aには、第一拘束部材62Aが配置される。
また、積層ユニット90(複数の積層体60)において、積層方向の他端(下端)に位置する積層体60Bの下端面は、積層ユニット90の他端面90B(下端面)でもある。この他端面90Bには、第二拘束部材62Bが配置される。以下、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを区別しない場合は、拘束部材62として説明する。
図7に示す例では、拘束部材62は、積層方向に見て円形で、且つ所定の厚みを有する円板状の部材である。拘束部材62の直径D2は、積層体60の幅W1および奥行D1よりも小さい。そして、拘束部材62は、積層方向に見て、一端面90A又は他端面90Bにおける中心部分に配置される。
このため、第一拘束部材62Aは、積層方向に見て一端面90Aの周縁93Aよりも内側に位置しており、周縁93Aを避けた位置に配置されている。同様に、第二拘束部材62Bは、積層方向に見て他端面90Bの周縁93Bよりも内側に位置しており、周縁93Bを避けた位置に配置されている。
図4及び図6に示されるように、積層体60(蓄熱材成形体40、反応媒体拡散層36、熱流動部50、蓄熱材拘束層34)のそれぞれには、積層方向に貫通する貫通孔66が形成されている。貫通孔66の孔径(内径D3)は、拘束部材62の直径D2よりも小さい。貫通孔66の位置は、積層方向に見て積層体60の中心部分である。
貫通孔66には、連結部材64が挿入されている。連結部材64は、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを連結している。連結部材64に長さは、積層ユニット90の高さ(複数の積層体60の全体での高さ)と等しい。
したがって、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとが連結部材64で連結された状態では、複数の積層体60、特に蓄熱材成形体40が積層方向(上下方向)に拘束されている。
第一実施形態では、図7に示されるように、第一拘束部材62Aと連結部材64とは一体成形されている。これに対し、第二拘束部材62Bと連結部材64とは、別体で成形されており、溶接、接着、ねじ込み、カシメ等により固定される構造である。そして、第一拘束部材62Aと一体化された連結部材64を上から積層ユニット90全体に対し貫通孔66に挿入し、他端面90B側で、連結部材64の下端に第二拘束部材62Bを固定する。これにより、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを連結部材64で連結できる。上記した溶接、接着、ねじ込み、カシメ等は固定手段の一例である。カシメの場合は、第二拘束部材62Bにカシメ孔を形成しておき、連結部材64の下端をカシメ孔に挿入して下側への突出部分を加圧により押し広げればよい。
(化学蓄熱システムの作用)
次に、化学蓄熱システム10の作用について説明する。
化学蓄熱システム10において、化学蓄熱反応器20に蓄熱された熱を蓄熱材層32から発熱(放熱)させる際には、図1(B)に示されるように、切替部材76により熱媒体流路70の連通先が熱利用対象物96に切り替えられる。さらに、開閉弁19が開弁される。この状態で、蒸発凝縮器12の熱媒流路17に中温媒体を流し、液相部16Bの水を蒸発させる。そして、生成された水蒸気が連通路14内を矢印D方向に移動して、反応容器22内に供給される。
続いて、反応容器22内では、供給された水蒸気が反応媒体流動部26(図2及び図3参照)を通る。そして、図11に示されるように、この水蒸気WGが反応媒体拡散層36を流れる。水蒸気WGが蓄熱材拘束層34を通過して蓄熱材層32と接触することにより、蓄熱材層32の蓄熱材成形体40は、水和反応を生じつつ発熱(放熱)する。この熱は、熱流動部50の流路54内を流れる熱媒体によって、熱利用対象物96に輸送される。
これに対し、化学蓄熱システム10において蓄熱材層32の蓄熱材成形体40に熱を蓄熱させる際には、図1(A)に示されるように、切替部材76により熱媒体流路70の連通先が熱源94に切り替えられる。さらに、開閉弁19が閉弁される。この状態で、熱流動部50の流路54内(図10(A)及び(B)参照)に、熱源94によって加熱された熱媒体が流れる。
図11に示されるように、流路54を流れる熱媒体の熱によって蓄熱材成形体40が脱水反応を生じ、この熱が蓄熱材成形体40に蓄熱される。
さらに、蓄熱材成形体40から離脱された水蒸気WGは、蓄熱材拘束層34から反応媒体拡散層36に流れ込む。反応媒体拡散層36に流れ込んだ水蒸気WGは、反応媒体流動部26を通り、図1(A)に示されるように、連通路14を矢印E方向に流れて蒸発凝縮器12内に流れ込む。
そして、蒸発凝縮器12の気相部16Aにおいて、熱媒流路17を流れる冷媒によって水蒸気が冷却され、凝縮された水が容器16の液相部16Bに貯留される。
以上説明した蓄熱材成形体40の蓄熱、放熱について、図12に示す化学蓄熱システム10のサイクル(一例)を参照しつつ補足する。図12には、PT線図に示された圧力平衡点における化学蓄熱システム10のサイクルが示されている。この図において、上側の等圧線が脱水(蓄熱)反応を示し、下側の等圧線が水和(発熱)反応を示している。
このサイクルでは、例えば、蓄熱材成形体40の温度が410℃で蓄熱された場合、水蒸気は、50℃が平衡温度となる。そして、化学蓄熱システム10では、水蒸気は蒸発凝縮器12(図1参照)において熱媒流路17の冷媒との熱交換によって50℃以下に冷却され、凝縮されて水になる。
一方、熱媒流路17に中温媒体を流すことで、蒸気圧の水蒸気が発生する。例えば、図12のサイクルにおいて、5℃で水蒸気を発生させる場合、蓄熱材成形体は315℃で放熱することが解る。このように、内部が真空脱気されている化学蓄熱システム10では、5℃付近の低温熱源から熱を汲み上げて、315℃もの高温を得ることができる。
ところで、水蒸気Wが蓄熱材拘束層34を通過して蓄熱材層32と接触するとき、蓄熱材成形体40は、水和反応を生じつつ発熱(放熱)すると共に、膨張する。
本実施形態では、図5及び図6に示されるように、積層ユニット90の一端面90Aの第一拘束部材62Aと他端面90Bの第二拘束部材62Bとが連結部材64で連結されており、積層ユニット90が積層方向に拘束されている。これにより、積層体60のそれぞれの蓄熱材成形体40が積層方向(矢印H方向)に膨張することが抑制される。そして、それぞれの蓄熱材層32の間に積層されている各部材についても、蓄熱材成形体40が膨張した際に、積層方向の間隔が変化しまうのが抑制される。なお、積層方向の間隔とは、積層方向のピッチであって、一の部材の中央部と、一の部材の隣りに配置されている部材の中央部との距離である。
特に、蓄熱材成形体40は、膨張時に、平面視にて(積層方向に見て)中心部分の膨張量が最も多くなる(上向き及び下向き両方に凸形状となる)ように膨張しようとする。本実施形態では、一端面90A及び他端面90Bの中心部分に拘束部材62が位置しているので、蓄熱材成形体40において最も膨張力が強い部分を拘束し、効果的に膨張を抑制できる。
しかも、このように、高強度で蓄熱材成形体40の膨張を抑制できるので、蓄熱材成形体40における水(反応媒体)との反応を効果的に生じさせるように化学蓄熱反応器20の設計を行うことができる。
第一拘束部材62Aは、一端面90Aにおいて、周縁93Aよりも内側に位置する形状である。換言すれば、たとえば一端面90Aの全面を覆う形状の拘束部材と比較して、体積が小さい。すなわち、一端面90Aの全面を覆う形状の拘束部材と比較して、第一拘束部材62Aの熱量量も小さい。
同様に、第二拘束部材62Bも、他端面90Bにおいて、周縁93Bよりも内側に位置する形状である。他端面90Bの全面を覆う形状の拘束部材62と比較して、熱容量が小さい。
さらに、連結部材64は積層体60(積層ユニット90)を貫通して第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを連結している。図6から分かるように、連結部材64は、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを直線状に連結していると言える。したがって、たとえば、積層ユニット90の外側を回り込む形状の連結部材で第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを連結した構成と比較して、連結部材64の体積が小さく、連結部材64の熱容量も小さい。
このように、本実施形態では、第一拘束部材62A、第二拘束部材62B及び連結部材64について、熱容量が小さい構造が実現されている。したがって、化学蓄熱反応器20としても、熱が第一拘束部材62A、第二拘束部材62B及び連結部材64に逃げる量が少なくなり、高効率、高性能な化学蓄熱反応器となる。また、第一拘束部材62A、第二拘束部材62B及び連結部材64が小型化されることで、化学蓄熱反応器20の軽量化を図ることができる。
第一実施形態では、第一拘束部材62Aと連結部材64とが一体成形されている。したがって、第一拘束部材62Aと連結部材64とが別体である構成と比較して、部品点数が少ない。また、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとを連結部材64で連結する際も、第一拘束部材62Aと連結部材64とがあらかじめ一体化されているので、化学蓄熱反応器20を製造する際の作業工程が少なくなる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態の化学蓄熱反応器について図13及び図14を用いて説明する。なお、第一実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。
第二実施形態では、第二拘束部材62Bだけでなく、第一拘束部材62Aも連結部材64と別体で形成されている。そして、第一拘束部材62A及び第二拘束部材62Bが、固定手段によって連結部材64に固定されている。すなわち、第一拘束部材62A、第二拘束部材62B及び連結部材64の3つの部材が、それぞれ別体で成形されている。
したがって、第二実施形態では、第一拘束部材62A及び第二拘束部材62Bを連結部材64で連結する作業の自由度が高い。たとえば、まず連結部材64を単独で貫通孔66に挿入し、その後、連結部材64の一端(上端)に第一拘束部材62Aを、他端(下端)に第二拘束部材62Bをそれぞれ固定手段により固定することも可能である。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態の化学蓄熱反応器について図15及び図16を用いて説明する。なお、第一実施形態又は第二実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。
第三実施形態では、第一拘束部材及び第二拘束部材の形状が第一実施形態及び第二実施形態と異なる。すなわち、第三実施形態の第一拘束部材362Aは、長尺状の中央部364Aと、この中央部364Aの両端から下方へ延出される延出部366Aと、を有する逆U字状である。中央部364Aは積層ユニット90の一端面90Aに対し奥行方向の全域で接触する。延出部366Aは、積層ユニット90の側面90S(図15では手前側の側面)に接触する。
第三実施形態の第二拘束部材362Bは、長尺状の中央部364Bと、この中央部364Bの両端から上方へ延出される延出部366Bとを有するU字状である。中央部364Bは、積層ユニット90の他端面90Bに対し奥行方向の全域で接触する。延出部366Bは、積層ユニット90の側面90S(図15では奥側の側面)に接触する。
延出部366Aの下端と延出部366Bの上端には、互いに係合する係合部368が設けられている。係合部368が係合した状態で、延出部366Aと延出部366Bとが、積層ユニット90の高さと同じ長さで上下方向に連続する。そして、第一拘束部材362Aと第二拘束部材362Bとで、積層ユニット90を拘束する長方形の枠状を成す。
第三実施形態では、このように、積層ユニット90を奥行方向で取り囲むように拘束することができる。特に、一端面90A及び他端面90Bでは、奥行方向の全域で積層ユニット90を拘束できる。
第一拘束部材362Aは、中央部364Aの両端(延出部366Aとの境界)では一端面90Aの周縁93Aに部分的に接触しているが、両端以外の部位では周縁93Aと非接触である。したがって、一端面90Aの全面を覆う形状の拘束部材と比較して、熱容量が小さい。第二拘束部材62Bも、中央部364Bの両端以外の部分では、他端面90Bの周縁93Bと非接触なので、他端面90Bの全面に接触する拘束部材と比較して、熱容量が小さい。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態の化学蓄熱反応器について図17Aを用いて説明する。なお、第一実施形態〜第三実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。
第四実施形態では、第一拘束部材及び第二拘束部材の形状が第一〜第三実施形態と異なる。すなわち、第四実施形態の第一拘束部材462Aは、積層方向に(上から)見て「+」形状の中央部464Aと、この中央部464Aの4つの端部から下方へ延出される延出部466Aとを有する形状である。中央部464Aは積層ユニット90の一端面90Aに対し、奥行方向の全域で接触すると共に、幅方向でも全域で接触する。延出部466Aは、積層ユニット90の側面90Sに接触する。
第四実施形態の第二拘束部材462Bは、積層方向に(下から)見て「+」形状の中央部464Bと、この中央部464Bの4つの端部から下方へ延出される延出部466Bとを有する形状である。中央部464Bは積層ユニット90の他端面90Bに対し、奥行方向の全域で接触すると共に、幅方向でも全域で接触する。延出部466Bは、積層ユニット90の側面90Sに接触する。
第四実施形態では、このように、積層ユニット90を奥行方向及び幅方向で取り囲んで拘束することができる。特に、一端面90A及び他端面90Bでは、奥行方向及び幅方向の全域で積層ユニット90を拘束できる。
第一拘束部材462Aは、中央部464Aの両端以外の部分では周縁93Aと非接触なので、一端面90Aの全面を覆う形状の拘束部材と比較して、熱容量が小さい。第二拘束部材62Bも、中央部364Bの両端以外の部分では、他端面90Bの周縁93Bと非接触なので、他端面90Bの全面に接触する拘束部材と比較して、熱容量が小さい。
第四実施形態において、図17Aに示した形状とは異なる形状の第一拘束部材及び第二拘束部材を用いることも可能である。以下に、第四実施形態の第一〜第三変形例として、第一拘束部材及び第二拘束部材の各種形状を示す。
図17Bには、第四実施形態の第一変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等が示されている。第四実施形態の第一変形例では、第一拘束部材は、積層ユニット90の一端面90Aに面接触する長方形状の拘束板472Aを有する。
拘束板472Aは、一端面90Aよりも小さいサイズであり、周縁93Aと非接触である。
そして、拘束板472Aの各辺からの中央位置から延出部466Aが延出されている。
第四実施形態の第一変形例においても、拘束板472Aは一端面90Aの周縁93Aよりも内側に位置しており、周縁93Aと非接触である。このため、たとえば、一端面90Aに接触して積層ユニット90を積層方向に拘束する板材が、一端面90Aの全面に接触している構造と比較すると、拘束板472Aの熱容量が小さく、第一拘束部材の熱容量も小さい。
なお、第四実施形態の第一変形例では、第二拘束部材として、他端面90Bに面接触する拘束板を有するが、図17Bでは図示を省略している。他端面90B側の拘束板も、周縁93Bには接触しない形状とされる。
図17Cには、第四実施形態の第二変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等が示されている。第四実施形態の第二変形例では、第一変形例の拘束板472Aに、この板材を板厚方向に貫通する1つ又は複数(図17Cの例では4つ)の貫通孔476が形成されている。
このように、拘束板472Aに貫通孔476が形成されることで、拘束板472Aの熱容量をより小さくし、第一拘束部材の熱容量もより小さくすることが可能である。
第四実施形態の第二変形例においても、第二拘束部材として、貫通孔が形成されると共に他端面90Bに面接触する拘束板を有するが、図17Cでは図示を省略している。他端面90B側の拘束板も、周縁93Bには接触しない形状とされる。
図17Dには、第四実施形態の第三変形例の化学蓄熱反応器に備えられる積層ユニット等が示されている。第四実施形態の第三変形例では、一端面90Aよりも小さいサイズの拘束板482Aを有する。この拘束板482Aは、長方形状の枠部484Gと、この枠部484Gの内側でメッシュ状に形成されたメッシュ部484Mを有する。メッシュ部484Mは格子状の部材である。換言すれば、格子の間に、拘束板482Aを板厚方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。
このように、拘束板482Aの一部がメッシュ状に形成されることで、拘束板482Aの熱容量をより小さくし、第一拘束部材の熱容量もより小さくすることが可能である。
第四実施形態の第三変形例においても、第二拘束部材として、メッシュ状に形成されると共に他端面90Bに面接触する拘束板を有するが、図17Dでは図示を省略している。他端面90B側の拘束板も、周縁93Bには接触しない形状とされる。
<第五実施形態>
次に、第五実施形態の化学蓄熱反応器について図18を用いて説明する。なお、第一実施形態同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。
第五実施形態では、積層体560のそれぞれが円柱状に形成されている。積層体560は、第一実施形態の積層体60と同様に、蓄熱材反応部30と熱流動部50とが積層されている(図5等参照)。
そして、円柱状の積層体560が積層されて積層ユニット590が構成されている。積層体560を積層方向に見た中心には、貫通孔66が形成されている。
積層ユニット590の一端面590Aには第一拘束部材62Aが配置され、他端面590Bには第二拘束部材62Bが配置されている。これらの拘束部材62の直径D2は、一端面590A及び他端面590Bの直径よりも小さい。
貫通孔66には、連結部材64が挿入されている。第一実施形態と同様に、連結部材64によって、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62Bとが連結されている。
このように、積層体(積層ユニット)を積層方向に見た形状が円形であっても、拘束部材62及び連結部材64により、蓄熱材成形体40(図18では図示省略、第一実施形態の図6等参照)の膨張を、特に膨張力が大きな中心部分において効果的に抑制できる。また、拘束部材は、積層ユニット590の一端面590A及び他端面590Bの周縁よりも内側に位置しており、熱容量が小さい化学蓄熱反応器を実現できる。
第五実施形態において、拘束部材や連結部材の構造として、第二実施形態〜第四実施形態に示した構造を適用することも可能である。
なお、図19に示される第五実施形態の第一変形例のように、積層方向に見て複数に分割された積層体562を組み合わせて、全体として円柱形状の積層ユニット590(図18参照)が構成されてもよい。具体的には、図19に示される例では、積層方向に見ると、積層体562のそれぞれは、中心角が90度の扇形である。そして、4つの積層体562が、並べて配置され、全体として円柱形状をなす。
このように分割された積層体562を用いる場合は、積層体562のそれぞれにおける蓄熱材成形体も分割される。そして、図19に示されるように、積層体562のそれぞれの中心に貫通孔66を形成し、この貫通孔66に挿入した連結部材で、第一拘束部材と第二拘束部材とを連結する。これにより、それぞれの蓄熱材成形体において膨張力が大きい部分を拘束し、蓄熱材成形体の膨張を効果的に抑制できる。
積層体の形状としては、さらに、図20に示される第五実施形態の第二変形例のように、積層方向に見て多角形状(図20の例では正六角形状)であってもよい。この第二変形例では、積層ユニット590としては多角柱形状である。この積層体564においても、中心に形成された貫通孔66に連結部材64(図18参照)が貫通され、この連結部材によって、第一拘束部材62Aと第二拘束部材62B(いずれも図18参照)が連結される。
なお、図21に示される第五実施形態の第三変形例のように、積層方向に見て複数に分割された積層体566を組み合わせて、全体として多角柱形状の積層ユニット590が構成されてもよい。具体的には、図21に示される例では、積層方向にみて積層体568のそれぞれが、積層方向に見て正三角形状である。そして、6つの積層体568が並べて配置され、全体として、六角柱形状をなす。
このように、積層方向に見て分割された積層体を用いる場合は、分割された積層体のそれぞれの中心に貫通孔66を形成し、この貫通孔66に挿入した連結部材で、第一拘束部材と第二拘束部材とを連結する。これにより、それぞれの蓄熱材成形体において膨張力が大きい部分を拘束し、蓄熱材成形体の膨張を効果的に抑制できる。
<第六実施形態>
次に、第六実施形態の化学蓄熱反応器について図23を用いて説明する。なお、第一実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第六実施形態では、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの全体的構造は、たとえば、第一実施形態の化学蓄熱反応器20や化学蓄熱システムと同様の構造を採り得るので、図示による詳細な説明を省略する。
第六実施形態では、図22に示されるように、複数の蓄熱材成形体40により、蓄熱材ユニット42が構成されている。図22に示す例では、幅方向及び奥行方向に3つずつ、合計で9つの蓄熱材成形体40により蓄熱材ユニット42が構成されている。それぞれの蓄熱材成形体40は、積層方向に見て正方形であり、蓄熱材ユニット42も積層方向に見て正方形である。
このように、複数の蓄熱材成形体40により蓄熱材ユニット42が構成された例では、それぞれの蓄熱材成形体40に貫通孔66が形成される。そして、貫通孔66のそれぞれに貫通された連結部材64により、第一拘束部材62A及び第二拘束部材62Bが連結される(図22では図示省略、第一実施形態の図5〜図7等参照)。
これにより、蓄熱材成形体40のそれぞれで、発熱時の膨張を抑制できる。特に、それぞれの蓄熱材成形体40は、中心の位置で大きな膨張力が作用する。したがって、図22に示されるように、貫通孔66をそれぞれの蓄熱材成形体40の中心に形成し、この中心の位置で第一拘束部材62A及び第二拘束部材62Bにより蓄熱材成形体40を拘束すれば、蓄熱材成形体40の膨張を効果的に抑制できる。
複数の蓄熱材成形体により蓄熱材ユニットを構成する例において、蓄熱材ユニットの構造(形状)は、上記した正方形や、四角形に限定されない。
図23に示される第六実施形態の第一変形例では、蓄熱材ユニット42が積層方向に見て円形である。そして、中心角が90度の扇形状の蓄熱材成形体40が4つで、蓄熱材ユニット42が構成される。
図24に示される第六実施形態の第二変形例では、蓄熱材ユニット42が積層方向に見て正六角形である。そして、正三角形の蓄熱材成形体40が6つで、蓄熱材ユニット42が構成される。第六実施形態のいずれの例においても、貫通孔66をそれぞれの蓄熱材成形体40の中心に形成し、この中心の位置で第一拘束部材62A及び第二拘束部材62Bにより蓄熱材成形体40を拘束すれば、蓄熱材成形体40の膨張を効果的に抑制できる。
<第七実施形態>
次に、第七実施形態の化学蓄熱反応器について図25を用いて説明する。なお、第一実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第七実施形態では、化学蓄熱反応器及び化学蓄熱システムの全体的構造は、たとえば、第一実施形態の化学蓄熱反応器20と同様の構造を採り得るので、図示による詳細な説明を省略する。
図25に示されるように、第七実施形態では、1つの蓄熱材成形体40により蓄熱材ユニット42が構成されるが、蓄熱材成形体40は積層方向に見て長方形状である。そして、蓄熱材成形体40に2つの貫通孔66が形成される。図25に示す例では、長方形状の蓄熱材成形体40を正方形に近い同一形状の2つの仮想分割体40Pに仮想的に分割し、それぞれの仮想分割体40Pの中心に貫通孔66が形成される。
したがって、図25に示される例では、蓄熱材成形体40の中心には貫通孔が形成されていないが、中心に対し対称の位置に貫通孔66が形成されている。このため、蓄熱材成形体40の中心に大きな膨張力が作用した場合であっても、蓄熱材成形体40の膨張を効果的に抑制できる。
図26には、第七実施形態の第一変形例が示されている。図26に示される例では、積層方向に見て長方形状の蓄熱材成形体40を異なる形状(長方形状)の2つの仮想分割体40L、40Sに仮想的に分割している。そして、相対的に大きい仮想分割体40Lには、相対的に径の大きい貫通孔66Lが形成され、相対的に小さい仮想分割体40Sには、相対的に径の小さい貫通孔66Sが形成されている。貫通孔66Lには相対的に大径の連結部材が貫通され、この大径の連結部材により、相対的に大型の第一拘束部材と第二拘束部材(いずれも図示省略)が連結される。これに対し、貫通孔66Sには相対的に小径の連結部材が貫通され、この小径の連結部材により、相対的に小型の第一拘束部材と第二拘束部材(いずれも図示省略)が連結される。
このように、長方形状の蓄熱材成形体40を仮想的に異なる形状(大きさ)に分割した場合でも、それぞれの形状(大きさ)に合せた連結部材及び拘束部材を用いることで、蓄熱材成形体40の膨張を効果的に抑制できる。
図27には、第七実施形態の第二変形例が示されている。図27に示される例では、長方形状の蓄熱材成形体40を正方形に近い同一形状の3つの仮想分割体40Qに仮想的に分割し、それぞれの仮想分割体40Pの中心に貫通孔66が形成される。
このように、蓄熱材成形体40に形成する貫通孔66の数は特に限定されない。図27に示されるように、3つあるいはそれ以上の貫通孔66を形成する場合は、1つの貫通孔66を蓄熱材成形体40の中心に形成し、他の貫通孔を、中心の貫通孔66に対し互いに対称な位置、あるいは均等な位置に形成すればよい。
<第八実施形態>
次に、第八実施形態の化学蓄熱反応器について図28を用いて説明する。なお、第一実施形態と同様の要素、部材等については、同一符号を付してその説明を省略する。
第八実施形態の化学蓄熱反応器820では、図28に示されるように、積層方向に見て、積層体60と略同一の形状を有する拘束部材862(第一拘束部材862A及び第二拘束部材862B)を有する。第八実施形態の拘束部材862には、積層ユニット90の一端面90A、90Bの特定の辺の一部(たとえば辺90Lの中央部分)から中心に向けて凹む凹部868が形成される。すなわち、拘束部材862は、この凹部868が形成された部分において、一端面90A(あるいは他端面90B)の周縁93を部分的に避けた位置に配置されていると言える。
このように、拘束部材は、積層体60の一端面90A及び他端面90Bの周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置されていれば、周縁の全域にわたって配置される構造と比較して、拘束部材の熱容量が小さくなる。
10 化学蓄熱システム
12 蒸発凝縮器
20 化学蓄熱反応器
26 反応媒体流動部
30 蓄熱材反応部
32 蓄熱材層
34 蓄熱材拘束層
36 反応媒体拡散層
40 蓄熱材成形体
42 蓄熱材ユニット
50 熱流動部
60 積層体
62 拘束部材
62A 第一拘束部材
62B 第二拘束部材
64 連結部材
66、66L、66S 貫通孔
90 積層ユニット
93 周縁
362A 第一拘束部材
362B 第二拘束部材
462A 第一拘束部材
462B 第二拘束部材
560 積層体
562 積層体
564 積層体
566 積層体
568 積層体
590 積層ユニット
590A 一端面
590B 他端面
820 化学蓄熱反応器
862 拘束部材
862A 第一拘束部材
862B 第二拘束部材
868 凹部

Claims (9)

  1. 反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体と、
    前記積層体における積層方向の一端面において前記一端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される第一拘束部材と、
    前記積層体における積層方向の他端面において前記他端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される第二拘束部材と、
    前記積層体の積層方向に見た前記積層体の中心で前記積層体を貫通し前記第一拘束部材と前記第二拘束部材とを連結する連結部材と、
    を有する化学蓄熱反応器。
  2. 反応媒体との結合により発熱し反応媒体の脱離により蓄熱する蓄熱材成形体が拘束枠の内部に配置された蓄熱材層と、前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層へ供給される又は前記蓄熱材層から排出される前記反応媒体が流れる反応媒体拡散層と、前記反応媒体拡散層とは反対側で前記蓄熱材層に積層され前記蓄熱材層への熱供給及び前記蓄熱材層からの熱回収のうち少なくとも一方を行う熱交換部と、を備えた積層体と、
    前記積層体における積層方向の一端面において前記一端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される第一拘束部材と、
    前記積層体における積層方向の他端面において前記他端面の周縁の少なくとも一部を避けた位置に配置される第二拘束部材と、
    前記蓄熱材成形体の積層方向に見た前記蓄熱材成形体の中心で前記蓄熱材成形体を貫通し前記第一拘束部材と前記第二拘束部材とを連結する連結部材と、
    を有する化学蓄熱反応器。
  3. 複数の前記積層体が積層され、
    前記第一拘束部材が複数の前記積層体のうち積層方向の一端側の前記積層体の前記一端面に配置され、
    前記第二拘束部材が複数の前記積層体のうち積層方向の他端側の前記積層体の前記他端面に配置される請求項1又は請求項2に記載の化学蓄熱反応器。
  4. 前記第一拘束部材と前記第二拘束部材のいずれか一方が前記連結部材と一体成形され、
    前記第一拘束部材と前記第二拘束部材の他方が固定手段により前記連結部材に固定されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器。
  5. 前記第一拘束部材と前記第二拘束部材の両方が固定手段により前記連結部材に固定されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器。
  6. 前記第一拘束部材が、前記積層体の幅方向又は奥行方向の全域で前記一端面に接触している請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器。
  7. 前記第二拘束部材が、前記積層体の幅方向又は奥行方向の全域で前記他端面に接触している請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器。
  8. 複数の前記連結部材により前記第一拘束部材と前記第二拘束部材とを連結している請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の化学蓄熱反応器。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載に化学蓄熱反応器と、
    前記化学蓄熱反応器の前記反応媒体拡散層への前記反応媒体の供給及び前記反応媒体拡散層からの前記反応媒体の受け取りのうち少なくとも一方を行う蒸発凝縮器と、
    を有する化学蓄熱システム。
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