JP6364198B2 - 蓄熱反応器及び蓄熱システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄熱反応器及び蓄熱システムに関する。
特許文献1には、反応容器内に設けられた主管部と、反応容器内で主管部の両外側に設けられた支管部と、反応容器内で支管部の両外側に設けられた蓄熱材と、を有する蓄熱反応器が記載されている。特許文献1の蓄熱反応器では、蓄熱材が水和反応で膨張したとき、主管部が膨張を抑制すると共に支管部が水蒸気を通過させる。
特開2012−211713号
特許文献1の蓄熱反応器では、1つの主管部を2つの蓄熱材で挟んでおり、主管部が蓄熱材の膨張に耐え切れず、蓄熱材を含む積層構造が変形する可能性がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、蓄熱材を含む積層構造の変形を抑制することができる蓄熱反応器及び蓄熱システムを得ることを目的とする。
第1態様に係る蓄熱反応器は、反応媒体が内部に供給される容器と、前記反応媒体が流れる流路部と、前記反応媒体と結合して発熱及び前記反応媒体が脱離して蓄熱する蓄熱材が拘束枠で拘束された蓄熱材拘束部と、前記蓄熱材拘束部の前記流路部側とは反対側に配置され、前記蓄熱材拘束部に対する熱供給及び熱回収の少なくとも一方を行う熱交換部と、が積層され、前記容器内に封入された少なくとも1つの単位ユニットと、少なくとも1つの前記単位ユニットを、前記流路部、前記蓄熱材拘束部、及び前記熱交換部が積層された積層方向で拘束する拘束手段と、を有する。
上記構成によれば、蓄熱材が反応媒体と結合して発熱し膨張するとき、積層方向とは交差する交差方向における蓄熱材の膨張は、拘束枠により抑制される。また、積層方向における蓄熱材の膨張は、拘束手段による拘束で抑制される。さらに、単位ユニット毎に流路部と熱交換部が設けられており、蓄熱材は、流路部と熱交換部とで挟まれる。これらの拘束作用により、蓄熱材の膨張が抑制されるので、蓄熱材を含む積層構造の変形を抑制することができる。また、単位ユニット毎に、流路部と熱交換部とで単位ユニットの剛性が維持されるので、拘束手段を熱容量が小さい部材で構成しても、変形を抑制することができる。
第2態様に係る蓄熱反応器は、前記流路部が、前記蓄熱材拘束部の鉛直方向上側に配置されている。
上記構成によれば、蓄熱材が膨張して一部が紛体化した場合、粉体化した蓄熱材は重力により落下する。ここで、流路部が蓄熱材拘束部の上側に配置されているので、流路部内への蓄熱材の侵入を抑制することができる。
第3態様に係る蓄熱反応器は、前記流路部は、前記反応媒体が流れる第1流通方向に沿うと共に該第1流通方向と直交する方向で複数並んだ流路壁部を有する。
上記構成によれば、複数の流路壁部の間は、反応媒体が流れる流路となる。また、蓄熱材が膨張したとき、複数の流路壁部は、膨張する蓄熱材に対して抵抗力を付与する。これらにより、蓄熱材の膨張を抑制すると共に反応媒体の流路を確保することができる。
第4態様に係る蓄熱反応器は、前記熱交換部は、熱媒体が流れる第2流通方向に沿うと共に該第2流通方向と直交する方向で複数並んだ伝熱壁を有する。
上記構成によれば、複数の伝熱壁の間は、熱媒体が流れる流路となる。また、蓄熱材が膨張したとき、複数の伝熱壁は、膨張する蓄熱材に対して抵抗力を付与する。これらにより、蓄熱材の膨張を抑制すると共に熱媒体の流路を確保することができる。さらに、複数の伝熱壁により熱媒体の流路の伝熱面積が広がるので、熱交換部での熱交換効率を高めることができる。
第5態様に係る蓄熱反応器は、前記第1流通方向と前記第2流通方向が平面視で交差する。
上記構成によれば、流路壁部と伝熱壁が平面視で交差配置となる。これにより、流路壁部の曲げに弱い方向と、伝熱壁の曲げに弱い方向とが同じ方向にならない。このため、第1流通方向と第2流通方向をそろえた構成に比べて、流路部及び熱交換部の変形を抑制することができる。
第6態様に係る蓄熱反応器は、前記拘束手段は、前記積層方向で前記単位ユニットの両側に配置された複数の筒部材と、前記複数の筒部材を連結する連結部材とを有する。
上記構成によれば、拘束手段として中空の筒部材を用いているので、拘束手段として中実の部材を用いる場合に比べて、熱容量を小さくすることができる。
第7態様に係る蓄熱反応器は、前記連結部材は、平面視で前記蓄熱材の外側に位置する。
上記構成によれば、蓄熱材の中に連結部材を設けるものに比べて蓄熱容量の低下が抑制されるので、熱効率の低下を抑制することができる。
第8態様に係る蓄熱反応器は、前記複数の筒部材の長手方向が、前記第1流通方向及び前記第2流通方向の少なくとも一方と交差する方向である。
上記構成によれば、流路壁部及び伝熱壁の少なくとも一方に対して、筒部材が平面視で交差配置となる。これにより、流路壁部や伝熱壁の曲げに弱い方向と、筒部材の曲げに弱い方向とが同じ方向にならないので、筒部材の長手方向と第1流通方向及び第2流通方向とをそろえた構成に比べて、流路部及び熱交換部の変形を抑制することができる。
第9態様に係る蓄熱反応器は、前記容器は、前記単位ユニットが配置された本体部と、該本体部の壁から外側へ向けて延びる筒状の延出部とを有し、前記熱交換部には、前記延出部を延出方向に沿って貫通すると共に内部に熱媒体が流れる配管が接続される。
上記構成によれば、配管と延出部が接触する位置は、容器の本体部から離れた位置となる。これにより、配管と本体部が接触する構成に比べて、配管から容器への伝熱量を低減させることができる。
第10態様に係る蓄熱反応器は、前記延出部と前記配管とが接触し、且つ前記単位ユニットと前記本体部とが非接触である。
上記構成によれば、延出部と配管との間に断熱層が形成されるので、単位ユニットで生じた熱量が熱の伝達で消費されることが抑制される。これにより、熱効率の低下を抑制することができる。
第11態様に係る蓄熱反応器は、前記容器の内部には、前記単位ユニットを支持すると共に前記単位ユニットから前記本体部への熱の伝達を抑制する断熱材が設けられている。
上記構成によれば、単位ユニットと本体部との間に断熱材が介在しているので、単位ユニットで生じた熱量が熱の伝達で消費されることが抑制される。これにより、熱効率の低下を抑制することができる。
第12態様に係る蓄熱システムは、第1態様から第11態様のいずれか1に記載の蓄熱反応器と、前記容器に気密状態で連通され、液相の媒体を蒸発させて気相の反応媒体を前記容器に供給する蒸発部と、を有する。
上記構成によれば、蓄熱システムにおける蓄熱材を含む積層構造の変形を抑制することができる。
本発明は、上記構成としたので、蓄熱材を含む積層構造の変形を抑制することができる。
第1実施形態に係る蓄熱システムの概略構成を示す全体図である。 (A)第1実施形態に係る反応容器の斜視図である。(B)第1実施形態に係る反応容器の平面図である。 第1実施形態に係る反応器の内部の構成図である。 第1実施形態に係る延出部の拡大図である。 (A)第1実施形態に係る流路部の平面図である。(B)第1実施形態に係る流路部の部分拡大縦断面図である。 第1実施形態に係る蓄熱材拘束部の斜視図である。 (A)第1実施形態に係る熱交換部の斜視図である。(B)第1実施形態に係る熱交換部の部分拡大縦断面図である。 第1実施形態に係る流路部材と熱媒流路部材との配置関係を示す説明図である。 第1実施形態に係る拘束部の斜視図である。 (A)第1実施形態に係る蓄熱システムにおいて水和反応による高温熱媒オイルの加熱状態を示す説明図である。(B)第1実施形態に係る蓄熱システムにおいて高温熱媒オイルによる加熱で脱水反応を行うときの凝縮状態を示す説明図である。 第1実施形態に係る蓄熱システムにおける蓄熱材の反応平衡線及び水の気液平衡線を温度と平衡圧との関係で示す線図である。 第1実施形態に係る反応器内の蓄熱材の膨張状態を示す説明図である。 第2実施形態に係る反応器の内部の構成図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る蓄熱反応器及び蓄熱システムの一例について説明する。
図1には、第1実施形態の一例としての蓄熱システム10の概略構成が示されている。蓄熱システム10は、蒸発部の一例としての蒸発凝縮器12と、蓄熱反応器の一例としての反応器20と、を有している。蒸発凝縮器12では、反応媒体の一例としての水Wa(HO)の蒸発、凝縮が行われる。反応器20では、後述する蓄熱材44(図6参照)の水和反応又は脱水反応が行われる。さらに、蓄熱システム10は、蒸発凝縮器12及び反応器20に接続され、これらの内部を連通させる水蒸気流路14を有している。なお、本実施形態では一例として、蓄熱システム10を自動車(図示省略)に適用している。
〔蒸発凝縮器〕
蒸発凝縮器12は、貯留した水Waを蒸発させて反応器20に供給する(水蒸気を生成する)蒸発部、反応器20から導入された水蒸気を凝縮する凝縮部、及び水蒸気が凝縮された水を貯留する貯留部としての各機能を兼ね備えている。
また、蒸発凝縮器12は、内部に水Waを貯留した貯留容器16を有している。貯留容器16内には、水蒸気Wbの凝縮用の冷媒が流れる冷媒流路17及び水Waの蒸発用のヒータ18が設けられている。冷媒流路17は、貯留容器16内における少なくとも気相部16Aを含む部分で熱交換を行うように設けられている。ヒータ18は、貯留容器16内における少なくとも液相部(貯留部)16Bを含む部分で通電により加熱を行うように設けられている。
水蒸気流路14には、蒸発凝縮器12(貯留容器16)と反応器20(後述する反応容器22)との連通、非連通を切り替えるための開閉弁19が設けられている。貯留容器16、反応容器22、水蒸気流路14、及び開閉弁19は、互いの接続部位が気密に構成されており、これらの内部空間が予め真空脱気されている。
〔反応器〕
次に、反応器20について説明する。
図3に示すように、反応器20は、水蒸気Wbが内部に供給される容器の一例としての反応容器22と、反応容器22内に封入された単位ユニットの一例としての蓄熱ユニット30、32と、を有している。即ち、本実施形態では、一例として、反応器20が2つの単位ユニットを有している。さらに、反応器20は、蓄熱ユニット30、32を拘束する拘束手段の一例としての拘束部62を有している。
なお、以後の説明では、反応器20を正面視して、水平方向をX方向、X方向と直交する鉛直方向をY方向、X方向及びY方向と直交する奥行き方向をZ方向と記載する。また、X方向、Y方向、及びZ方向について、一方側と他方側を区別する場合は、左側を−X側、右側を+X側、上側を+Y側、下側を−Y側、奥側を+Z側、手前側を−Z側と記載する。さらに、反応容器22から水蒸気流路14への水蒸気Wbの流出方向をA方向、水蒸気流路14から反応容器22への水蒸気Wbの流入方向をB方向と記載する。
<反応容器>
図3に示すように、反応容器22は、蓄熱ユニット30、32が配置された本体部23と、本体部23から外側(+Y側)へ向けて延びる延出部24、25とを有している。蓄熱ユニット30、32と本体部23は、非接触となっている。
図2(A)、(B)に示すように、本体部23は、一例として、Y方向(図3参照)に見て四角形の直方体状容器となっている。また、図3に示すように、本体部23は、底壁23Aと、底壁23Aから+Y側に直立する側壁23Bと、側壁23Bの+Y側の端部を覆う天井壁23Cとを有している。側壁23BのY方向中央の一部には、水蒸気流路14の一端が接続されている。なお、本体部23は、2つの部位に分割されており、蓄熱ユニット30、32を内側に配置した後、2つの部位の接合部(図示省略)で接合(溶接)を行うことで、内部に蓄熱ユニット30、32が封入されるようになっている。
延出部24、25は、Y方向を延出方向(軸方向)として形成されており、天井壁23Cの−X側の端部と+X側の端部とに配置されている。また、延出部24、25は、−Y側の端部が本体部23と連通されており、+Y側の端部が上壁26で閉止されている。さらに、延出部24は、図4に示すように、天井壁23Cから上壁26までの高さがH1となっており、後述する配管57Aが上壁26をY方向に沿って貫通している。即ち、延出部24と配管57Aは、上壁26において接触している。なお、延出部24と延出部25(配管57B(図3参照)側)は、同様の構成であるため、延出部25の説明を省略する。
<蓄熱ユニット>
図3に示すように、蓄熱ユニット30、32は、反応容器22内でY方向に重ねられている。なお、蓄熱ユニット30、32は、同じ構成となっている。このため、蓄熱ユニット30の構成部材について説明し、蓄熱ユニット32の構成部材については、蓄熱ユニット30と同じ符号を付与して説明を省略する。また、本実施形態では、一例として、蓄熱ユニット30、32が、本体部23内において後述する配管57A、57Bによって吊り下げられた状態となっており、本体部23とは非接触となっている。
蓄熱ユニット30は、水蒸気Wbが流れる流路部36と、フィルタ39と、蓄熱材拘束部42と、蓄熱材拘束部42に対する熱供給及び熱回収の少なくとも一方を行う熱交換部52と、を有している。また、蓄熱ユニット30では、熱交換部52、蓄熱材拘束部42、フィルタ39、及び流路部36が、−Y側から+Y側へ向けて、この順番で積層されている。即ち、本実施形態では、Y方向がこれらの積層方向となっており、流路部36がY方向における蓄熱材拘束部42の+Y側に配置され、熱交換部52が蓄熱材拘束部42の−Y側に配置されている。
(流路部)
図5(A)に示すように、流路部36は、X−Z面が四角形状の天板37と、天板37に固定された流路壁部の一例としての流路部材38とを有している。流路部材38は、水蒸気Wb(図3参照)が流れる第1流通方向の一例としてのZ方向(長手方向)に沿うと共に、X方向で複数並んでいる。
また、図5(B)に示すように、流路部材38は、一例として、プレス加工によりX−Y断面がU字状に形成されたステンレス鋼で構成されている。具体的には、流路部材38は、Y方向に沿った側壁38Aと、2つの側壁38Aの+Y側の端部を繋ぐ上壁38Bとを有する。そして、流路部材38は、天板37の−Y側の面(下面)に上壁38Bが溶接されることで−Y側に開口している。これにより、流路部材38の内側、及び隣り合う流路部材38の間が、全て水蒸気Wb(図3参照)が流れる拡散流路C1となっている。複数の側壁38Aは、フィルタ39(図3参照)の+Y側の面上に載せられる。
(フィルタ)
図3に示すフィルタ39は、1枚の板状に形成された単体の金属箔で構成されており、一例として、ステンレス箔が用いられている。また、フィルタ39には、Y方向を軸方向として貫通した断面円形の複数の貫通孔(図示省略)が形成されている。この複数の貫通孔の直径は、一例として、後述する蓄熱材44(図6参照)を構成する蓄熱粒子(図示省略)の平均粒子径の5倍以下で設定されている。
(蓄熱材拘束部)
図6に示すように、蓄熱材拘束部42は、蓄熱材44と、蓄熱材44を拘束する拘束枠46とを有している。
蓄熱材44は、一例として、X−Z面に沿って広がる扁平な直方体(ブロック)状に形成されている。また、蓄熱材44は、一例として、アルカリ土類金属の酸化物の1つである酸化カルシウム(CaO)の成形体が用いられている。この成形体は、例えば、酸化カルシウム粉体をバインダ(例えば粘土鉱物等)と混練し、焼成することで形成されている。さらに、蓄熱材44は、フィルタ39(図3参照)に密着した状態で配置されている。
加えて、蓄熱材44は、図3に示す反応器20において、水蒸気Wbと結合する水和に伴って発熱(放熱)し、水蒸気Wbが脱離する脱水に伴って蓄熱(吸熱)するものである。そして、反応器20内では、以下に示す反応で放熱、蓄熱を可逆的に繰り返し得る構成とされている。
CaO + HO ⇔ Ca(OH)
この式に蓄熱量Q、発熱量Qを併せて示すと、
CaO + HO → Ca(OH) + Q
Ca(OH) + Q → CaO + H
となる。なお、蓄熱材44の1kg当たりの蓄熱容量は、一例として、1.86[MJ/kg]とされている。
拘束枠46は、角筒状に形成され、蓄熱材44のX方向及びY方向の側面を囲んでいる。また、拘束枠46は、蓄熱材44の非膨張時には蓄熱材44と接触せず、蓄熱材44の膨張時に蓄熱材44と接触する大きさとされている。さらに、拘束枠46は、蓄熱材44とY方向の高さがそろえられている。
(熱交換部)
図7(A)に示すように、熱交換部52は、X−Z面に沿って広がる扁平な直方体状の熱媒容器54と、熱媒容器54内に収容(固定)された伝熱壁の一例としての熱媒流路部材58とを有している。また、熱交換部52には、内部に熱媒体が流れる配管57A、57Bを介して、熱媒体が流れるようになっている。熱媒体は、蓄熱材44(図3参照)から得た熱を加熱対象に輸送するためのものであり、本実施形態では、一例として、高温熱媒オイルを用いている。なお、高温熱媒オイルの一例として、自動車(図示省略)のエンジンオイルを用いることができる。また、熱媒体の他の例として、水等の流体を用いてもよい。
熱媒容器54は、+Y側に開口した本体部55と、本体部55の+Y側を覆う蓋部56とを有している。本体部55は、底板55Aと、底板55Aの縁部でY方向に直立する側板55B、55C、55D、55Eとを有している。側板55Bと側板55Dは、Z方向で対向配置され、側板55Cと側板55Eは、X方向で対向配置されている。
また、側板55Bの−X側の端部には、Z方向に貫通された貫通孔59Aが形成されている。さらに、側板55Dの+X側の端部には、Z方向に貫通された貫通孔59Bが形成されている。貫通孔59Aには、配管57Aの一端が接続され、貫通孔59Bには、配管57Bの一端が接続されている。これにより、配管57Aから貫通孔59Aを通って熱媒容器54内に流入した高温熱媒オイル(図示省略)が、熱媒流路部材58及び貫通孔59Bを通って配管57Bへ流出するようになっている。
図7(B)に示すように、熱媒流路部材58は、一例として、プレス加工により断面形状(Y−Z面)が凹凸を繰り返す矩形波状とされた、ステンレス鋼から成る波板で構成されている。具体的には、熱媒流路部材58は、Z方向に間隔をあけて直立配置された複数の側壁58Aと、Z方向で1つおきに2つの側壁58Aの上端を繋ぐ上壁58Bと、上壁58BとずらしてZ方向で1つおきに2つの側壁58Aの下端を繋ぐ下壁58Cとで構成される。
このように、熱媒流路部材58は、高温熱媒オイルが流れる第2流通方向の一例としてのX方向(長手方向)に沿うと共に、複数の側壁58AがZ方向で並んでいる。そして、熱媒流路部材58では、複数の側壁58Aの間が、高温熱媒オイルが流れる熱媒流路C2となっている。
ここで、図8に示すように、流路部36と熱媒流路部材58は、水蒸気Wb(図3参照)が流れるZ方向(第1流通方向)と、高温熱媒オイル(図示省略)が流れるX方向(第2流通方向)とが、平面視(Y方向視)で交差している。
<拘束部>
図9に示すように、拘束部62は、Y方向で蓄熱ユニット30、32の+Y側、−Y側に配置された筒部材63、64と、筒部材63、64を連結する連結部材の一例としてのボルト68及びナット69とを有する。なお、筒部材63と筒部材64は、一例として、同じ構成であるため、筒部材63について説明し、筒部材64の説明を省略する。また、図9では、ボルト68及びナット69を1組のみ示しており、残りの3組のボルト68及びナット69の図示を省略している。
筒部材63は、Z方向を長手方向としX方向に間隔をあけて並んだ複数(一例として4本)の角筒材65と、X方向に沿って複数の角筒材65に溶接され複数の角筒材65を連結する複数(一例として6本)の角筒材66とを有している。さらに、筒部材63は、角筒材66と同軸で+X側及び−X側の角筒材65にそれぞれ溶接され、X方向外側に突出した複数(一例として4本)の角筒材67を有している。即ち、筒部材63は、一例として、X方向において、蓄熱材44(図6参照)以上の長さとなっている。また、複数の角筒材65、66、67は、Y方向に見て、格子状に配置されている。
複数の角筒材65、66、67は、Y方向の高さがそろえられている。即ち、複数の角筒材65、66、67は、+Y側の面がほぼ同一面上に配置されており、且つ−Y側の面がほぼ同一面上に配置されている。これにより、筒部材63及び筒部材64は、重ねられた蓄熱ユニット30及び蓄熱ユニット32を挟んだとき、X−Z面に沿ってほぼ平行に配置されるようになっている。なお、本実施形態では、一例として、複数の角筒材65の長手方向がZ方向(第一流通方向の一例)であり、複数の角筒材66、67の長手方向がX方向(第二流通方向の一例)となっている。
角筒材67には、Y方向に貫通された貫通孔67Aが形成されている。貫通孔67Aは、ボルト68を挿通可能な大きさとなっている。ここで、筒部材63、64が蓄熱ユニット30、32を挟んだ状態で、筒部材63の貫通孔67Aと筒部材64の貫通孔67Aとにボルト68を挿通させ、ナット69を締結することで、蓄熱ユニット30、32が拘束部62に拘束される。即ち、拘束部62は、蓄熱ユニット30、32をY方向(積層方向)で拘束する。ボルト68及びナット69は、平面視(Y方向視)で蓄熱材44(図6参照)の外側に位置している。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図10(A)に示すように、蓄熱システム10において反応器20に蓄熱された熱を放熱する際には、開閉弁19を開放した状態で、蒸発凝縮器12のヒータ18により液相部16Bの水Waを蒸発させる。そして、生成された水蒸気Wbが、水蒸気流路14内を矢印B方向に移動して反応器20内に供給される。
続いて、図3に示すように、反応器20内では、供給された水蒸気Wbが、蓄熱ユニット30の流路部36内、及び蓄熱ユニット32の流路部36内を流れる。そして、各流路部36内の水蒸気Wbが、フィルタ39を通って各蓄熱材44(図6参照)と接触することにより、蓄熱材44は、水和反応を生じつつ放熱する。この熱は、熱交換部52内を流れる高温熱媒オイルによって、加熱対象に輸送される。
一方、図10(B)に示すように、蓄熱システム10において反応器20の蓄熱材44(図6参照)に蓄熱する際には、開閉弁19を開放した状態で、配管57A、熱交換部52、及び配管57B内に熱源(図示省略)によって加熱された高温熱媒オイルを流通させる。この高温熱媒オイルによって加熱されることで、蓄熱材44が脱水反応を生じ、この熱が蓄熱材44に蓄熱される。このとき、蓄熱材44から脱水された水蒸気Wbは、流路部36から水蒸気流路14内を矢印A方向に流れて蒸発凝縮器12内に導入される。そして、蒸発凝縮器12の気相部16Aにおいて、冷媒流路17を流通する冷媒によって水蒸気Wbが冷却され、凝縮された水Waが貯留容器16の液相部16Bに貯留される。
以上説明した蓄熱材44の蓄熱、放熱について、蓄熱システム10のサイクル(一例)を参照しつつ補足する。図11には、PT線図に示された圧力平衡点における蓄熱システム10(図1参照)のサイクルが示されている。図11において、上側の等圧線が脱水(吸熱)反応を示し、下側の等圧線が水和(発熱)反応を示している。なお、蓄熱システム10の構成については、図1を参照する。
このサイクルでは、例えば、蓄熱材44の温度が410[℃]で蓄熱された場合、水蒸気Wbは50[℃]が平衡温度となる。そして、蓄熱システム10では、水蒸気Wbは蒸発凝縮器12において冷媒流路17の冷媒との熱交換によって50[℃]以下に冷却され、凝縮されて水Waになる。
一方、ヒータ18により加熱を行うことで、該ヒータ18の温度に応じた蒸気圧の水蒸気が発生する。例えば、図11のサイクルにおいて、5[℃]で水蒸気を発生させる場合、蓄熱材44は、315[℃]で放熱することが解る。このように、内部が真空脱気されている蓄熱システム10では、5[℃]付近の低温熱源から熱を汲み上げて、315[[℃]もの高温を得ることができる。
ここで、第1実施形態の反応器20では、図12に示すように、蓄熱材44が水蒸気Wbと結合して発熱し、膨張力Fが作用するとき、蓄熱材44のX方向及びZ方向の膨張は、拘束枠46(図6参照)により抑制される。また、反応器20では、蓄熱ユニット30、32が拘束部62により拘束されているため、蓄熱材44のY方向の膨張が抑制される。さらに、反応器20では、蓄熱ユニット30、32毎にステンレス鋼製の流路部36と熱交換部52が設けられており、蓄熱材44は、流路部36と熱交換部52とで挟まれる。これらの拘束作用により、反応器20では、蓄熱材44の膨張が抑制されるので、蓄熱材44を含む積層構造である蓄熱ユニット30、32の変形を抑制することができる。
また、反応器20では、蓄熱ユニット30、32毎に蓄熱材44が流路部36と熱交換部52とで挟まれることで、蓄熱ユニット30、32の剛性が維持される。これにより、拘束部62を熱容量が小さい部材で構成しても、蓄熱材44を含む積層構造である蓄熱ユニット30、32の変形を抑制することができる。
さらに、反応器20では、蓄熱材44が膨張して一部が紛体化した場合、粉体化した蓄熱材44は重力により−Y側へ落下する。ここで、蓄熱ユニット30、32では、流路部36が蓄熱材拘束部42の上側に配置されているので、自重落下した蓄熱材44が流路部36内に侵入することがなくなる。これにより、反応器20では、流路部36内への蓄熱材44の侵入を抑制することができる。
加えて、反応器20では、断面U字状の複数の流路部材38(図5(B)参照)の間が、全て水蒸気Wbが流れる拡散流路C1(図5(B)参照)となるので、複数の流路部材38の間が閉じられる構成に比べて、水蒸気Wbの流路面積が広くなる。さらに、反応器20では、蓄熱材44が膨張したとき、複数の流路部材38が、膨張する蓄熱材44に対して抵抗力を付与する。これらの作用により、反応器20では、蓄熱材44の膨張を抑制すると共に水蒸気Wbの流路を確保することができる。
また、反応器20では、熱媒流路部材58(図7(B)参照)における複数の側壁58Aの間が、高温熱媒オイルが流れる熱媒流路C2となるので、複数の側壁58Aの間が部分的に閉じられる構成に比べて、高温熱媒オイルの流路面積が広くなる。さらに、反応器20では、蓄熱材44が膨張したとき、熱媒流路部材58は、膨張する蓄熱材44に対して抵抗力を付与する。これらの作用により、蓄熱材44の膨張を抑制すると共に高温熱媒オイルの流路を確保することができる。加えて、複数の側壁58Aにより、高温熱媒オイルの流路の伝熱面積が広がるので、熱交換部52での熱交換効率を高めることができる。
また、反応器20では、図8に示すように、流路部材38と熱媒流路部材58が平面視(Y方向視)で交差配置となる。これにより、流路部材38の曲げに弱い方向(X方向)と、熱媒流路部材58の曲げに弱い方向(Z方向)とが、同じ方向にならない。このため、流路部材38の水蒸気Wbが流れる方向と、熱媒流路部材58の高温熱媒オイルが流れる方向とが同じ方向になる構成に比べて、流路部36及び熱交換部52の変形を抑制することができる。
さらに、反応器20では、図9に示すように、拘束部62として中空の筒部材63、64を用いているので、拘束部62として中実の部材を用いる場合に比べて、反応容器22内に封入される部材の質量を軽くすると共に、熱容量を小さくすることができる。
加えて、反応器20では、ボルト68及びナット69が、平面視で蓄熱材44(図6参照)の外側に位置する。これにより、蓄熱材44の中にボルト68を通すものに比べて、蓄熱容量の低下が抑制されるので、熱効率の低下を抑制することができる。
また、反応器20では、流路部材38及び熱媒流路部材58に対して、筒部材63、64が平面視で交差配置となる。これにより、流路部材38や熱媒流路部材58の曲げに弱い方向が、筒部材63、64の曲げに弱い方向と同じ方向にならない。このため、筒部材63、64の長手方向とZ方向及びX方向とを揃えた構成に比べて、流路部36及び熱交換部52の変形を抑制することができる。
さらに、反応器20では、延出部24、25が設けられており、配管57A、57Bと延出部24、25とが接触する位置は、反応容器22の本体部23から離れた位置となる。このため、配管57A、57B内を流れる高温熱媒オイルの熱が本体部23に直接伝わることが抑制される。これにより、配管57A、57Bと本体部23とが接触する構成に比べて、配管57A、57Bから反応容器22への伝熱量を低減させることができる。
加えて、反応器20では、蓄熱ユニット30、32が配管57A、57Bで吊り下げられており、反応容器22の本体部23と蓄熱ユニット30、32とが非接触状態(熱が伝達されない状態)となっている。このため、延出部24、25と配管57A、57Bとの間、及び本体部23と蓄熱ユニット30、32との間では、断熱層が形成されて熱の伝達が抑制される。これにより、蓄熱ユニット30、32で生じた熱量が熱の伝達で消費されることが抑制されるので、反応器20の熱効率の低下を抑制することができる。
また、蓄熱システム10では、反応器20における積層構造の変形が抑制されるので、蓄熱システム10としての変形を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る蓄熱反応器及び蓄熱システムの一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図13に示すように、第2実施形態の蓄熱反応器の一例としての反応器100は、第1実施形態の蓄熱システム10(図1参照)において、反応器20(図1参照)に換えて設けられている。
反応器100は、水蒸気Wbが内部に供給される容器の一例としての反応容器102と、反応容器102内に封入された蓄熱ユニット30、32と、蓄熱ユニット30、32を拘束する拘束部62とを有している。また、反応器100は、熱交換部52に接続され熱交換部52に熱媒体の一例としての高温熱媒オイルを流入させる配管106A、106Bと、断熱材108A、108Bとを有している。なお、熱交換部52から高温熱媒オイルを流出させる配管については、図示及び説明を省略する。
反応容器102は、蓄熱ユニット30、32が配置された本体部103と、本体部103から外側(−X側)へ向けて延びる延出部104、105とを有している。
本体部103は、一例として、Y方向に見て四角形の直方体状容器となっている。また、本体部103は、底壁103Aと、底壁103Aから+Y側に直立する側壁103Bと、側壁103Bの+Y側の端部を覆う天井壁103Cとを有している。側壁103BのY方向中央の一部には、水蒸気流路14の一端が接続されている。なお、本体部103は、2つの部位に分割されており、蓄熱ユニット30、32を内側に配置した後、2つの部位の接合部(図示省略)で接合(溶接)を行うことで、内部に蓄熱ユニット30、32が封入されるようになっている。
延出部104、105は、X方向を延出方向(軸方向)として形成されており、側壁103Bの−X側において、Y方向に間隔をあけて配置されている。また、延出部104、105は、+X側の端部が本体部103と連通されており、−X側の端部が蓋107で閉止されている。さらに、延出部104では、配管106Aが蓋107をX方向に沿って貫通しており、延出部105では、配管106Bが蓋107をX方向に沿って貫通している。即ち、延出部104、105と配管106A、106Bは、各蓋107において接触している。
断熱材108A、108Bは、一例として、直方体状に形成されており、底壁103A上にX方向に間隔をあけて配置されている。また、断熱材108A、108Bは、蓄熱ユニット30、32を支持している。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
反応器100では、蓄熱材44の水和反応による放熱で熱交換部52内の高温熱媒オイルが加熱される。このとき、蓄熱ユニット30と本体部103との間に断熱材108A、108Bが介在しているので、蓄熱ユニット30、32で生じた熱量が本体部103へ伝わることが抑制される。これにより、反応器100における熱効率の低下を抑制することができる。
さらに、反応器100では、延出部104、105が設けられており、配管106A、106Bと延出部104、105とが接触する位置は、反応容器102の本体部103から離れた位置となる。このため、配管106A、106B内を流れる高温熱媒オイルの熱量が、本体部103に直接伝わることが抑制される。これにより、配管106A、106Bと本体部103が接触する構成に比べて、配管106A、106Bから反応容器102への伝熱量を低減させることができる。即ち、熱効率の低下を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
反応容器22、102は、平面視で四角形(直方体)状のものに限らず、蓄熱材44を含む積層構造と反応容器との間の死容積が小さくなる(密度が高くなる)ように、蓄熱材44を含む積層構造と同じ形状での立方体容器としてもよい。また、蓄熱ユニット(単位ユニット)の数は、蓄熱ユニット30、32の2つに限らず、1つ又は3つ以上の複数あってもよい。さらに、各蓄熱ユニット毎に拘束部62が設けられていてもよい。加えて、反応容器22、102が熱容量が大きい材料で構成される場合は、延出部が形成されていなくてもよい。
筒部材63、64は、平面視で角筒材の本数が2本×4本の組合せに限らず、他の本数の組合せであってもよい。また、角筒材の高さが低く、反応器20、100の熱効率に与える影響が小さい場合は、角筒材をY方向で重ねて格子状に形成してもよい。さらに、筒部材63、64は、U字状の部材で連結される場合、蓄熱材44の幅よりも短い長さであってもよい。
蓄熱材44の一例として酸化カルシウムを用いたが、水和、脱水による放熱、蓄熱を行う他の化学蓄熱材(例えば、アルカリ土類金属の酸化物)を用いてもよい。また、上記実施形態では、蓄熱材44として成形体を用いた例を示したが、これに限定されず、例えば、粒状に形成された蓄熱材を拘束枠46内に充填してもよい。さらに、蓄熱材として、ゼオライト、活性炭、メソポーラスシリカを含む多孔吸着材を用いてもよい。
流路部材38及び熱媒流路部材58が、蓄熱材44の膨張力に抵抗可能な強度の材料で形成される場合は、第1流通方向と第2流通方向が同じ方向となっていてもよい。また、蓄熱材44がフィルタ39を通過しにくい大きさの場合は、流路部36が蓄熱材拘束部42の下側に配置されていてもよい。
10 蓄熱システム
12 蒸発凝縮器(蒸発部の一例)
20 反応器(蓄熱反応器の一例)
22 反応容器(容器の一例)
23 本体部
24 延出部
25 延出部
30 蓄熱ユニット(単位ユニットの一例)
32 蓄熱ユニット(単位ユニットの一例)
36 流路部
38 流路部材(流路壁部の一例)
42 蓄熱材拘束部
44 蓄熱材
46 拘束枠
52 熱交換部
57A 配管
57B 配管
58 熱媒流路部材(伝熱壁の一例)
62 拘束部(拘束手段の一例)
63 筒部材
64 筒部材
68 ボルト(連結部材の一例)
69 ナット(連結部材の一例)
100 反応器(蓄熱反応器の一例)
102 反応容器(容器の一例)
104 延出部
105 延出部
106A 配管
106B 配管
108A 断熱材
108B 断熱材

Claims (12)

  1. 反応媒体が内部に供給される容器と、
    前記反応媒体が流れる流路部と、前記反応媒体と結合して発熱及び前記反応媒体が脱離して蓄熱する蓄熱材が拘束枠で拘束された蓄熱材拘束部と、前記蓄熱材拘束部の前記流路部側とは反対側に配置され、前記蓄熱材拘束部に対する熱供給及び熱回収の少なくとも一方を行う熱交換部と、が積層され、前記容器内に封入された少なくとも1つの単位ユニットと、
    少なくとも1つの前記単位ユニットを、前記流路部、前記蓄熱材拘束部、及び前記熱交換部が積層された積層方向で拘束する拘束手段と、
    を有し、
    前記流路部は、前記反応媒体が流れる第1流通方向に沿うと共に該第1流通方向と直交する方向で複数並んだ流路壁部を有し、且つ前記蓄熱材拘束部の鉛直方向上側に配置されている蓄熱反応器。
  2. 反応媒体が内部に供給される容器と、
    前記反応媒体が流れる流路部と、前記反応媒体と結合して発熱及び前記反応媒体が脱離して蓄熱する蓄熱材が拘束枠で拘束された蓄熱材拘束部と、前記蓄熱材拘束部の前記流路部側とは反対側に配置され、前記蓄熱材拘束部に対する熱供給及び熱回収の少なくとも一方を行う熱交換部と、が積層され、前記容器内に封入された少なくとも1つの単位ユニットと、
    少なくとも1つの前記単位ユニットを、前記流路部、前記蓄熱材拘束部、及び前記熱交換部が積層された積層方向で拘束する拘束手段であって、前記積層方向で前記単位ユニットの両側に配置された複数の筒部材と、前記複数の筒部材を連結する連結部材とを有する拘束手段と、
    を有する蓄熱反応器。
  3. 前記流路部は、前記反応媒体が流れる第1流通方向に沿うと共に該第1流通方向と直交する方向で複数並んだ流路壁部を有する請求項2に記載の蓄熱反応器。
  4. 前記連結部材は、平面視で前記蓄熱材の外側に位置する請求項2又は請求項3に記載の蓄熱反応器。
  5. 前記複数の筒部材の長手方向が、前記第1流通方向及び前記熱交換部を熱媒体が流れる第2流通方向の少なくとも一方と交差する方向である請求項3又は請求項3を引用する請求項4に記載の蓄熱反応器。
  6. 前記流路部が、前記蓄熱材拘束部の鉛直方向上側に配置された請求項から請求項5のいずれか1項に記載の蓄熱反応器。
  7. 前記熱交換部は、熱媒体が流れる第2流通方向に沿うと共に該第2流通方向と直交する方向で複数並んだ伝熱壁を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の蓄熱反応器。
  8. 前記第1流通方向と前記熱交換部を熱媒体が流れる第2流通方向平面視で交差する請求項1を引用する請求項7又は請求項3を引用する請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の蓄熱反応器。
  9. 前記容器は、前記単位ユニットが配置された本体部と、該本体部の壁から外側へ向けて延びる筒状の延出部とを有し、
    前記熱交換部には、前記延出部を延出方向に沿って貫通すると共に内部に熱媒体が流れる配管が接続される請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の蓄熱反応器。
  10. 前記延出部と前記配管とが接触し、且つ前記単位ユニットと前記本体部とが非接触である請求項9に記載の蓄熱反応器。
  11. 前記容器の内部には、前記単位ユニットを支持すると共に前記単位ユニットから前記本体部への熱の伝達を抑制する断熱材が設けられている請求項9に記載の蓄熱反応器。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の蓄熱反応器と、
    前記容器に気密状態で連通され、液相の媒体を蒸発させて気相の反応媒体を前記容器に供給する蒸発部と、
    を有する蓄熱システム。
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