JP6819279B2 - 反応器 - Google Patents

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Description

本発明は、化学反応によって発熱を行う反応器に関する。
従来の反応器(例えば、特許文献1参照)は、化学蓄熱材を内蔵した熱交換器を備え、熱交換器は、化学蓄熱材を収容する蓄熱材収容空間、蓄熱材収容空間に水または蒸気を供給する流路、化学蓄熱材を加熱する熱媒流路等を備えている。
特開2012−220102号公報
従来の反応器は、水を供給して水蒸気を発生させる第一反応器、及び第一反応器で発生した水蒸気を供給して発熱させる第2反応器を備えており、第2反応器で発生した熱を利用するようになっている。
ところで、従来の反応器は、第一反応器の熱交換器を収容する容器、第二反応器の熱交換器を収容する容器、第一反応器で発生した水蒸気を第2反応器に供給するための配管、第一反応器に水を供給する水タンク、液送ポンプ、バルブ等を備えており、また、容器には水を通す複雑な流路が形成されており、部品点数が多く、装置構成が複雑となっている。
また、第一反応器で発生した水蒸気は、配管を通して第2反応器に供給するため、第一反応器に水を供給してから配管部の圧損の影響で第2反応器の昇温速度が低下するなどの課題があった。
本願発明の課題は、簡単な構成で迅速に発熱させることのできる反応器を提供することである。
請求項1に記載の反応器は、付与された水分と水和反応することで発熱し、水分が脱離して蓄熱する第1蓄熱材で構成される第1蓄熱材層と、前記第1蓄熱材層に隣接して配置され、複数の第1の孔が形成された第1フィルタと、前記第1フィルタを介して流体を通過可能とする第1流路が形成された第1流路形成部材と、を含んで構成される蒸気発生部と、前記第1蓄熱材の前記発熱により生成された水蒸気中の水分と結合することで発熱し、水分が脱離して蓄熱する第2蓄熱材からなる第2蓄熱材層と、前記第2蓄熱材層に隣接して配置され、複数の第2の孔が形成された第2フィルタと、前記第2フィルタを介して水蒸気を通過可能とする第2流路が形成された第2流路形成部材と、を含んで構成される発熱部と、前記蒸気発生部と前記蒸気発生部の上に積層した前記発熱部とを内部に収容し、前記第2蓄熱材層で生成された熱を外部へ放熱可能な容器と、を有する。
請求項1に記載の反応器では、容器の外部から蒸気発生部に設けられた第1流路形成部材の第1流路に流体である水を供給すると、第1流路に供給された水は、第1流路に隣接する第1フィルタを介して第1蓄熱材層の第1蓄熱材に付与され、第1蓄熱材層が発熱する。供給された水は、第1蓄熱材層によって加熱されて気体である水蒸気となる。
水蒸気は、発熱部に設けられた第2流路形成部材の第2流路に流入し、第2流路に流入した水蒸気は、第2流路に隣接する第2フィルタを介して第2蓄熱材層の第2蓄熱材に付与され、第2蓄熱材層が発熱する。
第2蓄熱材層の第2蓄熱材は、水蒸気と反応するので、水と反応する場合に比較して高熱を発生することができる。
請求項1の反応器では、蒸気発生部と発熱部が同じ容器内に収容されており、容器内に水を供給して発生した水蒸気が容器内に収容されている第2蓄熱材層に迅速に供給されるので、第2蓄熱材層を迅速に発熱させることができる。
また、蒸気発生部を収容する容器と、発熱部を収容する容器とを別々に設けておらず、蒸気発生部を収容する容器と発熱部を収容する容器とを繋ぐ配管も無いため、部品点数が少ないシンプルな構成とすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の反応器において、前記容器の内部に、水を自然落下させて前記蒸気発生部に注入する給水装置が設けられている。
請求項2に記載の発明は、給水装置で容器の内部に水を自然落下させて蒸気発生部に注入することができる。また、給水装置は、容器の内部に水を自然落下させるので、ポンプ等の動力を必要とせず、電源のない場所でも使用できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の反応器において、前記第1流路は前記第1フィルタ側が開口している注水流路を備え、前記注水流路は、流路長手方向端部から前記水が流入し、前記注水流路に流入した前記水が前記第1フィルタを介して前記第1蓄熱材層に供給される。
請求項3に記載の反応器では、第1流路が第1フィルタ側が開口している注水流路を備えており、注水流路は、流路長手方向端部から水を流入させることができる。注水流路に流入された水は、第1フィルタを介して第1蓄熱材層に供給される。
請求項4に記載の発明は、請求項2、または請求項3に記載の反応器において、前記第1流路は、前記第1フィルタ側に前記第1フィルタに接触する壁面を有する蒸気生成流路を備え、前記蒸気生成流路は、流路長手方向端部から流入した前記水に前記壁面を介して前記第1蓄熱材層の熱を伝達して加熱して水蒸気を発生させる。
請求項4に記載の反応器では、蒸気生成流路は、流路長手方向端部から流入した水に対し、第1蓄熱材層の熱を壁面を介して伝達して加熱することで、効率的に水蒸気を発生させることができる。なお、発生した水蒸気は、蒸気生成流路の流路長手方向端部から排出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の反応器において、前記容器は、前記第2蓄熱材層と対向する部分を熱利用部としている。
請求項5に記載の反応器では、第2蓄熱材層が高熱となるので、容器は、第2蓄熱材層と対向する部分、即ち、熱利用部が容器の中で最も高温となる部分になるので、最も高温となる熱利用部の熱を利用することで、熱の利用効率が良くなる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の反応器において、前記蒸気発生部の上側に、複数の前記熱発生部を配置している。
請求項6に記載の反応器では、一つの蒸気発生部で発生させた水蒸気を、複数の熱発生部に供給して、複数の熱発生部で熱を発生させることができる。複数の熱発生部で熱を発生させるので、熱発生部が一つの場合に比較して多量の熱を発生させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の反応器において、前記第1蓄熱材の質量をA、前記第2蓄熱材の質量をBとしたときに、A≦Bに設定されている。
反応器においては、第1蓄熱材は、第2蓄熱材を発熱させるために必要な量の水蒸気を発生できれば、第2蓄熱材の蓄熱材よりも小量でもよい。これにより、容器の容積を小さくすることができ、また、第1蓄熱材を迅速に発熱させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の反応器において、前記容器は、前記第1蓄熱材層、及び前記第2蓄熱材層を、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向の3方向から拘束している。
第1蓄熱材層の第1蓄熱材、及び第2蓄熱材層の第2蓄熱材は、水和反応時に発熱すると共に膨張しようとするが、請求項8に記載の反応器では、これら第1蓄熱材層、及び第2蓄熱材層を互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向の3方向から容器で拘束することで、第1蓄熱材層、及び第2蓄熱材層の変形を抑えることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の反応器において、前記第1蓄熱材層を、互いに直交するX方向、及びY方向の2方向から拘束し、前記容器に収容される第1拘束部材と、前記第2蓄熱材層を、前記X方向、及び前記Y方向から拘束し、前記容器に収容される第2拘束部材と、を備え、前記容器は、前記第1蓄熱材層、及び前記第2蓄熱材層を、前記X方向、及び前記Y方向に対して直交するZ方向から拘束している。
請求項9に記載の反応器では、第1蓄熱材層が第1拘束部材でX方向、及びY方向から拘束され、第2蓄熱材層が第2拘束部材でX方向、及びY方向から拘束され、更に第1蓄熱材層、及び第2蓄熱材層は、容器でZ方向から拘束されている。
容器は、第1蓄熱材層、及び第2蓄熱材層をX方向、及びY方向から拘束しておらず、Z方向からのみ拘束しているので、容器は、第1蓄熱材層、及び第2蓄熱材層をZ方向から拘束する強度を備えていればよい。このため、容器は、X方向、Y方向、及びZ方向の3方向から第1蓄熱材層、及び第2蓄熱材層を拘束する場合に比較して強度を必要とせず、板厚を薄くする等して軽量化を図ることがでる。
請求項10に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の反応器において、前記給水装置は、水を貯留する給水タンクと、前記給水タンクおよび前記容器とを連結する配管とを備え、前記給水タンクは、前記容器の前記配管の接続部分よりも上方に配置され、前記給水タンクには、前記給水タンク内に貯留した前記水の全量を前記配管、及び前記容器に向けて排出させた際に、前記容器内に収納された前記第1蓄熱材層に接触し、かつ前記第2蓄熱材層には接触しない量の前記水が貯留される。
請求項10に記載の反応器では、給水タンクに水を貯留することができる。給水タンクの水は、配管を通して自然落下させて容器内に注水させることができる。
給水タンクの水が全量落下して容器内に注水されると、水は第1蓄熱材層に接触するが、第2蓄熱材層には接触しない。第2蓄熱材には水が接触せず、第2蓄熱材の熱で発生させた水蒸気が供給されるので、第2蓄熱材を高温で発熱させることができる。
即ち、給水タンクには、必要以上の水が貯留されていないため、反応器の重量が不必要に重くなることはない。
本発明の反応器によれば、簡単な構成で迅速に発熱をさせることができる。
(A)は第1実施形態に係る反応器の反応器本体を示す分解斜視図であり、(B)は第1実施形態に係る反応器を示す斜視図である。 反応器本体の一部を断面にした斜視図である。 (A)は容器を示す斜視図であり、(B)は図3(A)に示す容器の(B)−(B)線断面図であり、(C)は図3(A)に示す容器の(C)−(C)線断面図であり、(D)は図3(A)に示す容器の(D)−(D)線断面図である。 (A)は注水前の反応器を示す断面図であり、(B)は注水後の反応器を示す断面図であり、(C)は注水後の変形例に係る反応器を示す断面図である。 (A)〜(F)は、反応器の再生手順を説明する説明図である。 第2実施形態に係る反応器の反応器本体を示す断面図である。 (A)は第3実施形態に係る反応器の反応器本体を示す装置幅方向に沿って断面にした断面図であり、(B)第2の実施形態に係る反応器の反応器本体を示す装置奥行方向に沿って断面にした断面図である。 第4実施形態に係る反応器の反応器本体を示す断面図である。 第5実施形態に係る反応器の反応器本体を示す分解斜視図である。 (A)は第1比較例に係る反応器の反応器本体を示す断面図であり、(B)は第5の実施形態に係る反応器の反応器本体を示す一部を断面にした斜視図である。 (A)は第2比較例に係る反応器の反応器本体を示す断面図であり、(B)は第6の実施形態に係る反応器の反応器本体を示す一部を断面にした斜視図である。 第6実施形態に係る反応器10の蒸気発生用流路部材を示す斜視図である。
[第1実施形態]
図1乃至図5にしたがって、本発明の第1実施形態に係る反応器10を説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向。一例として本発明のZ方向。)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向。一例として本発明のX方向。)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向。一例として本発明のY方向。)を示している。
(全体構成)
図1(B)に示すように、本実施形態に係る反応器10は、反応器本体12と、給水装置14とを含んで構成されている。
(反応器本体の構成)
図1(A),(B)に示すように、反応器本体12は、容器16を備え、容器16内には、発熱部18、及び蒸気発生部20が収容されている。
容器16は、上部が開放された金属製の箱体22と、箱体22の開口部を塞ぐ金属製の天板24とを含んで構成されている。天板24は、ロー付け、溶接等(図示せず)で箱体22に固定されており、容器16の内部は密閉されて内部が真空にされている。
(蒸気発生部の構成)
蒸気発生部20は、発熱又は蓄熱するためのブロック状の第1蓄熱材成形体26、第1蓄熱材成形体26を収容する第1フィルタ28、及び蒸気発生用流路部材30を含んで構成されており、蒸気発生用流路部材30の上に第1蓄熱材成形体26を収容した第1フィルタ28が配置されている。
第1蓄熱材成形体26には、一例として、アルカリ土類金属の酸化物の1つである酸化カルシウム(CaO:蓄熱材の一例)の成形体が用いられている。この成形体は、例えば、酸化カルシウム粉体をバインダ(例えば粘土鉱物等)と混練し、焼成することで、略矩形ブロック状に形成されている。
ここで、第1蓄熱材成形体26は、水和に伴って膨張して放熱(発熱)し、脱水に伴って蓄熱(吸熱)するものであり、以下に示す反応で放熱、蓄熱を可逆的に繰り返し得る構成とされている。
CaO + HO ⇔ Ca(OH)
この式に蓄熱量、発熱量Qを併せて示すと、
CaO + HO → Ca(OH) + Q
Ca(OH) + Q → CaO + H
となる。
なお、一例として、第1蓄熱材成形体26の1kg当たりの蓄熱容量は、1.86[MJ/kg]とされている。
本実施形態において、第1蓄熱材成形体26を構成する蓄熱材の粒径とは、蓄熱材が粉体の場合はその平均粒径、粒状の場合は造粒前の粉体の平均粒径とする。これは、粒が崩壊する場合、前工程の状態に戻ると推定されるためである。
第1フィルタ28は、第1蓄熱材成形体26の側面を覆う側壁部28A、及び第1蓄熱材成形体26の底面を覆う底壁部28Bを有した上部が開放された箱形状に形成されている。第1フィルタ28は、一例としてφ200〔μm〕の微小貫通孔が、フィルタ全面に多数形成された金属製のエッチングフィルタである。
なお、第1蓄熱材成形体26の側面、及び底面は、第1フィルタ28の側壁部28A、及び底壁部28Bに密着している。
そして、第1フィルタ28は、第1蓄熱材成形体26を構成する蓄熱材の平均粒径より小さいろ過精度を有している。これにより、第1フィルタ28は、第1蓄熱材成形体26を構成する蓄熱材の平均粒径より小さい流路を水蒸気が通過するのを許容する一方、平均粒径よりも大きい蓄熱材の通過を制限するようになっている。
なお、ろ過精度とは、ろ過効率が50〜98%となる粒子径のことであり、ろ過効率とは、ある粒子径の粒子に対する除去効率である。
図2に示すように、蒸気発生用流路部材30は、装置奥行方向Dに見て、矩形波状に形成された金属板から構成されており、装置奥行方向Dに沿って延びて上側が開放された第1凹部32と、装置奥行方向Dに沿って延びて下側が開放された第2凹部34とが装置幅方向Wに交互に形成されている。
蒸気発生用流路部材30は、箱体22の底壁部22Bの上に搭載されている。蒸気発生用流路部材30は、第1フィルタ28の底壁部28Bの下側に位置しており、上面30A(第2凹部34の反対側の面)が第1フィルタ28底壁部28Bに接触している。また、蒸気発生用流路部材30の下面30Bは、箱体22の底壁部22Bの上面に密着している。
(発熱部の構成)
図1、及び図2に示すように、発熱部18は、発熱又は蓄熱するためのブロック状の第2蓄熱材成形体36、第2蓄熱材成形体36を収容する第2フィルタ38、及び蒸気流路形成部材40を含んで構成されており、蒸気発生部20の上側に配置されている。
本実施形態の発熱部18の第2蓄熱材成形体36には、蒸気発生部20の第1蓄熱材成形体26と同一仕様のものが用いられている。
また、本実施形態の発熱部18の第2フィルタ38には、蒸気発生部20の第1フィルタ28と同一仕様のものが用いられている。
本実施形態の蒸気流路形成部材40は、金属の平板40Aの上面に、装置奥行方向Dに沿って一定高さで延びる金属のリブ40Bが、装置幅方向Wに一定の間隔で立設されている。蒸気流路形成部材40は第2フィルタ38の底壁部38Bの下側に配置されており、蒸気流路形成部材40のリブ40Bの上端が第2フィルタ38の底壁部38Bに接触している。なお、リブ40Bとリブ40Bとの間の溝は、上方の開口部が第2フィルタ38の底壁部38Bで塞がれており、装置奥行方向Dに沿って延びて長手方向両端部(装置奥行方向D側の両端部)が開口した蒸気流路41となっている。なお、この蒸気流路41が本発明の第2流路に相当している。
(容器の構成)
図3(B),(D)に示すように、箱体22の装置幅方向W側の側壁部22Wは、全体が厚さが一定の平面状とされ、内面には第1フィルタ28の装置幅方向W側の側壁部28A、及び第2フィルタ38の装置幅方向W側の側壁部38Aが密着している。
したがって、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36は、箱体22の互いに対向する一対の側壁部22Wで拘束(X方向に)されることになる。
図3(B),(C)に示すように、箱体22の装置奥行方向D側の側壁部22Dは、発熱部18の第2フィルタ38の側壁部38Aと対向している上側部分22Daが厚さ一定の平面状とされ、上側部分22Daの内面に第2フィルタ38の側壁部38Aが密着している。一方、箱体22の側壁部22Dの下側部分22Dbは、内面側に、上下方向に延びる断面矩形のリブ42が装置幅方向Wに一定の間隔を開けて形成されており、リブ42の頂部が第1フィルタ28の装置奥行方向D側の側壁部28Aに密着している。したがって、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36は、箱体22の互いに対向する一対の側壁部22Dで拘束(Y方向に)されることになる。
なお、リブ42とリブ42との間に形成される上下方向に延びる溝44は、後述する水、及び水蒸気が通過する通路46となる。
図2、及び図3に示すように、蒸気発生用流路部材30の第1凹部32は、上方の開口部がフィルタ28の底壁部28Bで塞がれることで、装置奥行方向Dに沿って延びて長手方向両端部(装置奥行方向D側の両端部)が開口した注水流路48を形成している。注水流路48の両端部から水が注入されて注水流路48の内部で水位が上昇すると、注水流路48に注入された水が第1フィルタ28を透過して第1蓄熱材成形体26と接触し、第1蓄熱材成形体26を発熱させることができる。
一方、蒸気発生用流路部材30の第2凹部34は、下方の開口部が箱体22の底壁部22Bで塞がれることで、装置奥行方向Dに沿って延びて長手方向両端部(装置奥行方向D側の両端部)が開口した蒸気生成流路50を形成している。蒸気生成流路50では、発熱部18の第1蓄熱材成形体26が発熱して蒸気発生用流路部材30が加熱されると、蒸気生成流路50の内部に注入された水が加熱されて水蒸気が効率的に生成される。そして、生成された水蒸気は、蒸気生成流路50の長手方向両端部から排出される。
なお、注水流路48、及び蒸気生成流路50が、本発明の第1流路に相当している。
図3(D)に示すように、箱体22の底壁部22Bの内部には管路52が形成されている。管路52は、長手方向一方の端部が箱体22の装置幅方向W側の一方側部に開口し、長手方向他方の端部が底壁部22Bの中央付近の上面に開口している。
なお、図3(C),(D)にも示すように、発熱部18、及び蒸気発生部20は装置上下方向Hに積層され、発熱部18の最上面である第2蓄熱材成形体36の上面が容器16の天板24に密着し、蒸気発生部20の最下面である蒸気発生用流路部材30の下面30Bが容器16の底壁部22Bに密着しているので、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36は、互いに対向する容器16の天板24と底壁部22Bで拘束(Z方向に)されることになる。
(給水装置)
図3(D)、及び図4(A)に示すように、箱体22の側壁に開口した管路52の端部には、配管54の端部が接続されている。配管54の他端は、開閉バルブ56の出口側の継手58に接続されている。開閉バルブ56の入口側の継手60には、配管62の一端が接続されており、配管62の他端は、水64を貯留する給水タンク66の底部に接続されている。これら配管54、継手58、開閉バルブ56、継手60、配管62、及び給水タンク66で本実施形態の給水装置14が構成されている。
なお、給水タンク66の上部には、開閉バルブ67が取り付けられている。開閉バルブ67は、タンク内に水を注入する際に用いるもので、通常時は閉じられている。
給水タンク66には、内部に貯留した水64の全量を排出させた際に、容器16内に配置された蒸気発生部20の第1蓄熱材成形体26に接触し、かつ発熱部18の第2蓄熱材成形体36には接触しない量の水64が貯留される。図4(A)に示すように、本実施形態では、発熱部18の第2フィルタ38の下面を上限Hmaxとし、この上限Hmaxに水面が至らないように給水タンク66に貯留する水64の量が調整されている。
(作用、効果)
次に、本実施形態の反応器10の作用を説明する。
図4(A)は、使用前(発熱前の初期状態)の反応器10が示されており、給水タンク66には所定量の水64が貯留されており、開閉バルブ56は閉じられ、容器16の内部は真空にされている。
本実施形態の反応器10を発熱させる場合には、図4(B)に示すように、給水装置14の開閉バルブ56を開とし、給水タンク66の水64を容器16の内部へ注水する。容器16の内部に水64が注水されると、水位が上昇して蒸気発生部20に設けられた蒸気発生用流路部材30の注水流路48、及び蒸気生成流路50に水が浸入する。さらに水位が上昇すると、水64が第1フィルタ28を透過して第1蓄熱材成形体26と接触し、第1蓄熱材成形体26が発熱する。
第1蓄熱材成形体26が発熱すると蒸気発生用流路部材30が加熱され、蒸気生成流路50の内部に注水された水64が蒸気発生用流路部材30で加熱されて水蒸気が効率的に生成される。本実施形態の容器16では、内部が真空にされているので、水が水蒸気になり易く、さらに水が加熱されて温度上昇するので、多量の高温の水蒸気を迅速かつ効率的に発生させることができる。なお、生成された水蒸気は蒸気生成流路50の両端から排出され、蒸気発生部20の両側の通路46(図4では図示せず。図3(C)参照。)を介して上昇する。
水蒸気は、発熱部18の蒸気流路形成部材40で形成された蒸気流路41に進入し、第2蓄熱材成形体36は、第2フィルタ38を通過した水蒸気と水和反応して発熱する。なお、第2蓄熱材成形体36の蓄熱材は、水蒸気中の水分と水和反応するので、発熱温度は、一例として300°C程度まで上昇する。
容器16の天板24は、発熱部18の第2蓄熱材成形体36に接触しているので、第2蓄熱材成形体36で高温に加熱され、種々の熱源として利用することができる。本実施形態の反応器10は、構成が簡単で小型化が可能であるため、例えば、被災時やアウトドア(キャンプ、登山、ツーリング等)での暖房用途やお湯を沸かしたり、食品を加熱するためのデバイスとして活用できる。例えば、図4(B)に示すように、天板24の上に金属製のコップ68を載せ、コップ68に入れた飲み物70を加熱する事ができる。
なお、図4(B)に示す天板24は、上面が平面状であったが、図4(C)に示すように、天板24の上部の外周部分に枠状の突起72を設けてもよい。枠状の突起72を設けることにより、例えば、食品74等を焼くときの油、汁等が天板24から流れ出ないようにすることができる。
また、本実施形態の反応器本体12は、平面視、正面視、側面視の形状が矩形状とされた立方体形状であったが、発熱部18、蒸気発生部20、及び容器16を薄く形成して、例えば、ステーキの調理用プレートとして利用することもできる。
なお、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36は、水和反応時に膨張しようとするが、容器16で拘束されているので、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の変形が抑えられる。なお、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の膨張力によって容器16が変形しないように、容器16の板厚を厚くする等して容器16の各壁面の曲げ剛性を確保しておくことが好ましい。
このように、本実施形態の反応器10は、開閉バルブ56を開いて給水タンク66の水64を容器16の内部へ注水するという簡単な操作で発熱させることができる。また、本実施形態の反応器10は、火を使用しないので、火災の発生原因となる虞もなく、安全に調理をしたり、暖をとったりすることができる。
なお、図示は省略するが、反応器本体12と給水装置14とを一つのケース内に収納してもよい。
(反応器の再生)
なお、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の発熱が終了した場合には、以下のようにして第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の脱水を行って蓄熱(吸熱)を行う。
(1) 図5(A)に示すように、真空ポンプ76にながれた配管78を配管54に直接接続し、反応器本体12を加熱炉82の中に入れて加熱しつつ、真空ポンプ76で容器16の内部の水分を吸引し、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の脱水を行う。
(2) 第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の脱水が終了し、加熱炉82の温度が下がってから反応器本体12を加熱炉82の外に取り出す(図5(B)参照)。
(3) 図5(C)に示すように、配管54に継手58、開閉バルブ56、継手60、配管62、及び給水タンク66を取り付ける。
(4) 図5(D)に示すように、給水タンク66の開閉バルブ67に真空ポンプ76にながれた配管78を接続し、開閉バルブ67、及び開閉バルブ56を開け、反応器本体12の空気を吸引する。反応器本体12の内部を真空にした後、開閉バルブ56を閉じる。これにより、反応器本体12の内部が真空に保たれる。
(6) 図5(E)に示すように、真空ポンプ76にながれた配管78を外し、給水タンク66の中に予め決められた量の水を注入する。
(7) 図5(F)に示すように、給水タンク66の開閉バルブ67を閉じる。
これにより、反応器10を再使用することができる。
なお、本実施形態では、反応器本体12を加熱炉82の中に入れ加熱したが、例えば、反応器本体12を電気ヒーターで熱したヒーターブロック等に接触させて加熱しても良い。
[第2実施形態]
図6(A)にしたがって、本発明の第2実施形態に係る反応器10を説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の反応器10では、容器16の天板24が金属製であるが、箱体22が、金属よりも熱が伝達し難いセラミック等の耐熱性の材料で形成されているものである。これにより、第1の実施形態よりも容器16の側部が高熱にならないようにできる。これにより、加熱中でも、容器16を手で持つことも可能となる。
なお、図6(B)に示すように、容器16の側壁面、及び底壁面に断熱材83A、及び断熱材83Aを覆うカバー83Bを取り付けてもよく、図示は省略するが、容器16の側面に、耐熱性の合成樹脂等からなる取手を取り付けてもよい。
[第3実施形態]
図7にしたがって、本発明の第3実施形態に係る反応器10を説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の反応器10では、蒸気発生部20の上に、2つの発熱部18が積層されている。
本実施形態の反応器10では、2つの発熱部18を備えているので、1つの発熱部18を備えた第1実施形態の反応器10に比較して発熱量を2倍にすることが可能となる。なお、容器16に収容する発熱部18の数は2つに限らず、3つ以上としてもよい。
[第4実施形態]
図8にしたがって、本発明の第4実施形態に係る反応器10を説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の反応器10では、蒸気発生部20の第1蓄熱材成形体26が、発熱部18の第2蓄熱材成形体36よりも薄く形成されており、第1蓄熱材成形体26の重量が、第2蓄熱材成形体36の重量よりも小さい。言い換えれば、第1蓄熱材成形体26の蓄熱材が、第2蓄熱材成形体36の蓄熱材よりも小量である。
発熱部18の第2蓄熱材成形体36の発熱に必要な水蒸気を発生できれば、第1蓄熱材成形体26の重量は、第2蓄熱材成形体36の重量よりも小さくてもよく、これにより、反応器10を小型化することも可能となる。
[第5実施形態]
図9にしたがって、本発明の第5実施形態に係る反応器10を説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の反応器10の蒸気発生部20は、第1蓄熱材成形体26の側部を囲んで第1蓄熱材成形体26を拘束する矩形枠状の第1拘束枠84を備え、本実施形態の第1フィルタ28は、第1蓄熱材成形体26の下側に配置され、第1蓄熱材成形体26の下面、及び第1拘束枠84の下面を覆うように矩形に形成されている。
また、本実施形態の反応器10の発熱部18では、第2蓄熱材成形体36の側部を囲んで第2蓄熱材成形体36を拘束する矩形枠状の第2拘束枠86を備え、本実施形態の第2フィルタ38は、第2蓄熱材成形体36の下側に配置され、第2蓄熱材成形体36の下面、及び第2拘束枠86の下面を覆うように矩形に形成されている。
本実施形態では、第1蓄熱材成形体26を第1拘束枠84で拘束し、第2蓄熱材成形体36を第2拘束枠86で拘束しているので、第1蓄熱材成形体26、及び第2蓄熱材成形体36の膨張力が容器16の側壁部22D、及び側壁部22Wに直接的に作用しない。このため、本実施形態の容器16は、前述した実施形態の容器16よりも側壁部22D、及び側壁部22Wの板厚を薄くすることが可能となる。
第1比較例
図10にしたがって、第1比較例に係る反応器10を説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、本比較例の反応器10の容器16は、上下方向Hの寸法が、装置幅方向W、及び装置奥行方向D(紙面前後方向)の寸法よりも大きく形成され、上部が開放された箱体22を備えている。
容器16の内部には、下側に蒸気発生部20が配置され、上側に発熱部18が配置されている。箱体22の上下方向中間部には、蒸気発生部20と発熱部18とを隔てる隔壁88が設けられており、隔壁88の中央には上下方向に貫通するスリット90が形成されている。
蒸気発生部20は、2つの第1蓄熱材成形体26と第1フィルタ28とが、第1蓄熱材成形体26の厚み方向が水平方向となるように向かい合わせに配置され、一方の第1フィルタ28と他方の第1フィルタ28との間に上下方向に水蒸気が通過するように蒸気発生用流路部材30が配置されている。
蒸気発生部20の第1蓄熱材成形体26の一方の側部は、容器16の側壁部22Wに接触している。また、第1フィルタ28の上側の側壁部28Aは隔壁88に接触し、第1フィルタ28の下側の側壁部28Aは箱体22の底壁部22Bに接触している。
発熱部18は、2つの第2蓄熱材成形体36と第2フィルタ38とが、第2蓄熱材成形体36の厚み方向が水平方向となるように向かい合わせに配置され、一方の第2フィルタ38と他方の第2フィルタ38との間に上下方向に水蒸気が通過するように蒸気発生用流路部材30が配置されている。
発熱部18の第2蓄熱材成形体36の一方の側部は、容器16の側壁部22Wに接触している。また、第2フィルタ38の上側の側壁部38Aは天板24に接触し、第2フィルタ38の下側の側壁部38Aは容器16の隔壁88に接触している。
給水装置14の給水タンク(図10では図示省略)66には、容器16内に注水した水64の水面が隔壁88の上面よりも上側へ行かないように、貯留する水64の量が調整されている。
(作用)
本比較例の反応器10を発熱させる場合には、前述した実施形態と同様に、給水タンク66の水64を容器16の内部へ注水する。
水64が第1蓄熱材成形体26の蓄熱材と反応して第1蓄熱材成形体26が発熱して発生した水蒸気は、2つの蒸気発生用流路部材30を通過し、その後、第2フィルタ38を通過して第2蓄熱材成形体36の蓄熱材と接触し、第2蓄熱材成形体36の蓄熱材が発熱する。
第2蓄熱材成形体36は、容器16の天板24、及び容器16の側壁部22W、及び側壁部22Dを加熱する。
第2比較例
図11にしたがって、本比較例に係る反応器10を説明する。なお、本比較例は、第1比較例の変形例であり、第1比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本比較例の蒸気発生部20は、3つの蒸気発生用流路部材30と、全周が第1フィルタ28で囲まれた2つの第1蓄熱材成形体26とが水平方向に交互に積層されている。蒸気発生用流路部材30は、上下方向に水蒸気が通過する向きに配置されている。
また、本比較例の発熱部18は、3つの蒸気発生用流路部材30と、全周が第2フィルタ38で囲まれた2つの第2蓄熱材成形体36とが水平方向に交互に積層されている。蒸気発生用流路部材30は、上下方向に水蒸気が通過する向きに配置されている。
隔壁88には、3つのスリット90が形成されており、3つのスリット90において、蒸気発生部20の蒸気発生用流路部材30と発熱部18の蒸気発生用流路部材30との間で水蒸気を行き来可能としている。
なお、蒸気発生部20は、容器16の底壁部22Bの上に配置されたスペーサー92の上に搭載されている。
(作用)
本比較例の反応器10を発熱させる場合には、前述した実施形態と同様に、給水タンク66の水64を容器16の内部へ注水する。
水64が第1蓄熱材成形体26の蓄熱材と反応して第1蓄熱材成形体26が発熱して発生した水蒸気は、3つの蒸気発生用流路部材30を通過し、その後、第2フィルタ38を通過して第2蓄熱材成形体36の蓄熱材と接触し、第2蓄熱材成形体36の蓄熱材が発熱する。
本比較例では、水蒸気が第2蓄熱材成形体36の厚さ方向両側面から付与されるので、片面から付与される場合に比較して、迅速に第2蓄熱材成形体36を昇温させることができ、容器16を迅速に加熱することができる。
第6実施形態
図12にしたがって、本発明の第6実施形態に係る反応器10を説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態の反応器10に用いられる蒸気発生用流路部材30には、管路52の開口と対向する中央部に、管路52から流入させた水を通過可能とする開口94が形成されている。開口94は、蒸気発生用流路部材30の全ての第1凹部32、及び第2凹部34に対して連通している。これにより、管路52から流入させた水を全ての第1凹部32に迅速に流入させることができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。
10 反応器
14 給水装置
16 容器
18 発熱部
20 蒸気発生部
26 第1蓄熱材層
28 第1フィルタ
30 蒸気発生用流路部材(第1流路形成部材)
30A 蒸気発生用流路部材の上面(壁面)
36 第2蓄熱材層
38 第2フィルタ
40 蒸気流路形成部材(第2流路形成部材)
41 蒸気流路(第2流路)
48 注水流路(第1流路)
50 蒸気生成流路(第1流路)
52 管路(給水装置)
62 配管(給水装置)
66 給水タンク(給水装置)

Claims (9)

  1. 付与された水分と水和反応することで発熱し、水分が脱離して蓄熱する第1蓄熱材で構成される第1蓄熱材層と、前記第1蓄熱材層に隣接して配置され、複数の第1の孔が形成された第1フィルタと、前記第1フィルタを介して流体を通過可能とする第1流路が形成された第1流路形成部材と、を含んで構成される蒸気発生部と、
    前記第1蓄熱材の前記発熱により生成された水蒸気中の水分と結合することで発熱し、水分が脱離して蓄熱する第2蓄熱材からなる第2蓄熱材層と、前記第2蓄熱材層に隣接して配置され、複数の第2の孔が形成された第2フィルタと、前記第2フィルタを介して水蒸気を通過可能とする第2流路が形成された第2流路形成部材と、を含んで構成される発熱部と、
    前記蒸気発生部と前記蒸気発生部の上に積層した前記発熱部とを内部に収容し、前記第2蓄熱材層で生成された熱を外部へ放熱可能な容器と、
    を有する反応器。
  2. 前記容器の内部に、水を自然落下させて前記蒸気発生部に注入する給水装置が設けられている、請求項1に記載の反応器。
  3. 前記第1流路は前記第1フィルタ側が開口している注水流路を備え、
    前記注水流路は、流路長手方向端部から前記水が流入し、前記注水流路に流入した前記水が前記第1フィルタを介して前記第1蓄熱材層に供給される、請求項2に記載の反応器。
  4. 前記第1流路は、前記第1フィルタ側に前記第1フィルタに接触する壁面を有する蒸気生成流路を備え、
    前記蒸気生成流路は、流路長手方向端部から流入した前記水に前記壁面を介して前記第1蓄熱材層の熱を利用して加熱して水蒸気を発生させる、請求項2、または請求項3に記載の反応器。
  5. 前記容器は、前記第2蓄熱材層と対向する部分を熱利用部としている、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の反応器。
  6. 前記第1蓄熱材の質量をA、前記第2蓄熱材の質量をBとしたときに、A≦Bに設定されている、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の反応器。
  7. 前記容器は、前記第1蓄熱材層、及び前記第2蓄熱材層を、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向の3方向から拘束している、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の反応器。
  8. 前記第1蓄熱材層を、互いに直交するX方向、及びY方向の2方向から拘束し、前記容器に収容される第1拘束部材と、
    前記第2蓄熱材層を、前記X方向、及び前記Y方向から拘束し、前記容器に収容される第2拘束部材と、
    を備え、
    前記容器は、前記第1蓄熱材層、及び前記第2蓄熱材層を、前記X方向、及び前記Y方向に対して直交するZ方向から拘束している、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の反応器。
  9. 前記給水装置は、水を貯留する給水タンクと、前記給水タンクおよび前記容器とを連結する配管とを備え、
    前記給水タンクは、前記容器の前記配管の接続部分よりも上方に配置され、
    前記給水タンクには、前記給水タンク内に貯留した前記水の全量を前記配管、及び前記容器に向けて排出させた際に、前記容器内に収納された前記第1蓄熱材層に接触し、かつ前記第2蓄熱材層には接触しない量の前記水が貯留される、請求項2または請求項3に記載の反応器。
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