JP6838475B2 - 化学蓄熱反応器、及び化学蓄熱反応器システム - Google Patents
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Description
化学蓄熱反応器を可搬するには、熱交換器に接続されている熱媒配管を取り外す必要があり、熱媒が漏れる懸念がある。
積層ユニットは、反応容器内に密閉状態で収容されているため、蓄熱材形成体の体積は反応容器の内容積の制約を受け、蓄熱密度を大きくすることが容易でない。
また、熱交換器は搬送する必要がなく、熱源または熱利用対象物に対して熱媒配管を着脱する必要がなく、熱媒の漏れを抑制することができる。
さらに、蓄熱反応器カートリッジ、及び熱交換器ユニットは、容器内に収容していないため、蓄熱材の体積が容器の内容積の制限を受けることがない。
請求項2に記載の化学蓄熱反応器は、反応媒体と結合することで発熱又は反応媒体が脱離して蓄熱する複数の蓄熱材と、前記蓄熱材と前記蓄熱材との間に配置され前記蓄熱材に対して反応媒体を付与する反応媒体拡散層と、前記蓄熱材と前記反応媒体拡散層とを内部に密閉した密閉容器とを含んで構成された複数の蓄熱反応器が間隔を開けて配置されると共に、複数の前記蓄熱反応器が一体的に連結された蓄熱反応器カートリッジと、内部に流れる熱媒体によって前記蓄熱材への熱供給及び前記蓄熱材からの熱回収を行う複数の熱交換器が間隙を開けて配置されると共に、複数の前記熱交換器が一体的に連結された熱交換器ユニットと、を備え、前記蓄熱反応器は、前記熱交換器の間隙に着脱可能に挿入され、前記蓄熱反応器が前記熱交換器の間隙に挿入されることで、前記蓄熱反応器と前記熱交換器とが交互に積層され、前記密閉容器の内部で、前記蓄熱材と前記反応媒体拡散層とが、前記蓄熱反応器と前記熱交換器との積層方向に対して直交する方向に積層され、複数の前記蓄熱材は、一方の面が前記密閉容器の一方の壁面を介して前記蓄熱反応器の積層方向一方側の前記熱交換器に対向し、他方の面が前記密閉容器の他方の壁面を介して前記蓄熱反応器の積層方向の他方側の前記熱交換器に対向する。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の化学蓄熱反応器を備えた化学蓄熱反応器システムであって、前記熱交換器ユニットが複数設けられている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の化学蓄熱反応器システムにおいて、熱源に接続され前記熱源からの熱を受ける前記熱交換器ユニットと、熱利用対象物に接続され前記熱利用対象物に熱を付与する前記熱交換器ユニットと、を有する。
図1乃至図7にしたがって、第1の比較例に係る化学蓄熱システム10を説明する。
図1に示すように、本比較例の化学蓄熱システム10では、一例として、化学蓄熱反応器12が、熱源14の近傍と、熱利用対象物16の近傍とに配置されている。本比較例の熱源14は、溶鉱炉であるが、他の熱源であってもよい。
図2〜4に示すように、本比較例に係る化学蓄熱反応器12は、熱交換器ユニット18と、熱交換器ユニット18に対して着脱可能な蓄熱反応器カートリッジ20とを含んで構成されている。
図3に示すように、熱交換器ユニット18は、平面視で矩形状に形成された厚みが薄く、内部が中空とされた箱状に形成された複数の熱交換器22を備えており、これら複数の熱交換器22が一定の間隔を開けて上下方向に配置されている。
図4に示すように、蓄熱反応器カートリッジ20は、複数の蓄熱反応器28を備えており、これら複数の蓄熱反応器28が一定の間隔を開けて上下方向に配置されている。図5に示すように、蓄熱反応器28は、内部が中空とされた箱状に形成された金属製の密閉容器30を備えており、密閉容器30の内部には、蓄熱成形体32が配置されている。蓄熱成形体32には、一例として、アルカリ土類金属の酸化物の1つである酸化カルシウム(CaO:蓄熱材の一例)の成形体が用いられている。この成形体は、例えば、酸化カルシウム粉体をバインダ(例えば粘土鉱物等)と混練し、焼成することで、略矩形ブロック状に形成されている。
この式に蓄熱量、発熱量Qを併せて示すと、
CaO + H2O → Ca(OH)2 + Q
Ca(OH)2 + Q → CaO + H2O
となる。
次に、化学蓄熱反応器12の使用方法について説明する。
(熱の利用)
化学蓄熱反応器12において、蓄熱反応器28の蓄熱成形体32から発熱(放熱)させ、その熱を熱利用対象物16で使用する場合には、熱利用対象物16に接続された熱交換器ユニット18に、予め蓄熱しておいた蓄熱成形体32を有する蓄熱反応器カートリッジ20を挿入し、蒸発凝縮器44で生成した水蒸気を蓄熱反応器28に供給する。
一方、化学蓄熱反応器12において蓄熱成形体32に熱を蓄熱させる際には、発熱(放熱)の終了した蓄熱反応器カートリッジ20を、熱利用対象物16に接続された熱交換器ユニット18から抜き取り、熱源14に接続された熱交換器ユニット18に搬送して装着する。
次に、図8にしたがって、第2の比較例に係る化学蓄熱反応器12を説明する。なお、第1の比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
次に、図9にしたがって、第3の比較例に係る化学蓄熱反応器12を説明する。なお、前述した比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本比較例においても、化学蓄熱反応器12から熱利用対象物16へ至る熱媒体の熱が大気に放出することが抑制され、加熱された熱媒体の温度低下が抑制されて、蓄熱材で生じた熱を効率的に熱利用対象物16に搬送することができる。
次に、図10にしたがって、本発明の第1の実施形態に係る化学蓄熱反応器12の蓄熱反応器28を説明する。なお、前述した比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
次に、図11にしたがって、本発明の第2の実施形態に係る化学蓄熱反応器12の蓄熱反応器28を説明する。なお、前述した比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
前述した第1の比較例の蓄熱反応器28では、密閉容器30の内部に蓄熱成形体32が1個収納されていたが、本実施形態では、図11に示すように、波型に形成された2枚の反応媒体拡散層66を水平方向に間隔を開けて配置し、反応媒体拡散層66の両側にフィルター34を介して蓄熱成形体32を配置している。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。
18 熱交換器ユニット
20 蓄熱反応器カートリッジ
22 熱交換器
28 蓄熱反応器
32 蓄熱材成形体(蓄熱材)
36 反応媒体拡散層
66 反応媒体拡散層
Claims (9)
- 反応媒体と結合することで発熱又は反応媒体が脱離して蓄熱する一対の蓄熱材と、一方の蓄熱材と他方の蓄熱材との間に配置され前記蓄熱材に対して反応媒体を付与する反応媒体拡散層と、前記蓄熱材と前記反応媒体拡散層とを内部に密閉した密閉容器とを含んで構成された複数の蓄熱反応器が間隔を開けて配置されると共に、複数の前記蓄熱反応器が一体的に連結された蓄熱反応器カートリッジと、
内部に流れる熱媒体によって前記蓄熱材への熱供給及び前記蓄熱材からの熱回収を行う複数の熱交換器が間隙を開けて配置されると共に、複数の前記熱交換器が一体的に連結された熱交換器ユニットと、
を備え、
前記蓄熱反応器は、前記熱交換器の間隙に着脱可能に挿入され、前記蓄熱反応器が前記熱交換器の間隙に挿入されることで、前記蓄熱反応器と前記熱交換器とが交互に積層され、一方の前記蓄熱材は、前記密閉容器の一方の壁面を介して前記蓄熱反応器の積層方向一方側の前記熱交換器に対向し、他方の前記蓄熱材は、前記密閉容器の他方の壁面を介して前記蓄熱反応器の積層方向の他方側の前記熱交換器に対向する、化学蓄熱反応器。 - 反応媒体と結合することで発熱又は反応媒体が脱離して蓄熱する複数の蓄熱材と、前記蓄熱材と前記蓄熱材との間に配置され前記蓄熱材に対して反応媒体を付与する反応媒体拡散層と、前記蓄熱材と前記反応媒体拡散層とを内部に密閉した密閉容器とを含んで構成された複数の蓄熱反応器が間隔を開けて配置されると共に、複数の前記蓄熱反応器が一体的に連結された蓄熱反応器カートリッジと、
内部に流れる熱媒体によって前記蓄熱材への熱供給及び前記蓄熱材からの熱回収を行う複数の熱交換器が間隙を開けて配置されると共に、複数の前記熱交換器が一体的に連結された熱交換器ユニットと、
を備え、
前記蓄熱反応器は、前記熱交換器の間隙に着脱可能に挿入され、前記蓄熱反応器が前記熱交換器の間隙に挿入されることで、前記蓄熱反応器と前記熱交換器とが交互に積層され、
前記密閉容器の内部で、前記蓄熱材と前記反応媒体拡散層とが、前記蓄熱反応器と前記熱交換器との積層方向に対して直交する方向に積層され、
複数の前記蓄熱材は、一方の面が前記密閉容器の一方の壁面を介して前記蓄熱反応器の積層方向一方側の前記熱交換器に対向し、他方の面が前記密閉容器の他方の壁面を介して前記蓄熱反応器の積層方向の他方側の前記熱交換器に対向する、化学蓄熱反応器。 - 前記複数の熱交換器は、前記熱媒体を流す可撓性を有した配管で相互に接続されている、請求項1または請求項2に記載の化学蓄熱反応器。
- 前記蓄熱材、及び前記反応媒体拡散層は、密閉ケースに収容されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の化学蓄熱反応器。
- 前記熱媒体は、液体、または気体である、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の化学蓄熱反応器。
- 前記蓄熱反応器を前記熱交換器の間隙に挿入した状態で、複数の前記蓄熱反応器と複数の前記熱交換器とを、積層方向両側から挟持して拘束する拘束部材を有する、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の化学蓄熱反応器。
- 前記熱交換器と熱利用対象物とを連結して前記熱交換器を通過した前記熱媒体を前記熱利用対象物に供給する配管、蓄熱反応器カートリッジ、及び熱交換器ユニットを覆う断熱材が設けられている、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の化学蓄熱反応器。
- 請求項1に記載の化学蓄熱反応器を備えた化学蓄熱反応器システムであって、
前記熱交換器ユニットが複数設けられた化学蓄熱反応器システム。 - 熱源に接続され前記熱源からの熱を受ける前記熱交換器ユニットと、
熱利用対象物に接続され前記熱利用対象物に熱を付与する前記熱交換器ユニットと、
を有する、請求項8に記載の化学蓄熱反応器システム。
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JP2017083165A JP6838475B2 (ja) | 2017-04-19 | 2017-04-19 | 化学蓄熱反応器、及び化学蓄熱反応器システム |
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