JP6988675B2 - 化学蓄熱反応器 - Google Patents

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Description

本発明は、化学反応によって発熱する化学蓄熱反応器に関する。
特許文献1に記載の化学蓄熱反応器では、枠部の内部に蓄熱材を収容した蓄熱材層、フィルター、反応媒体拡散層、熱交換部等が積層されることで化学蓄熱反応器の積層体が形成されており、その積層体が複数個積層されて一体化された積層ユニットが容器内に収容されている。
特開2014−126293号公報
しかしながら、特許文献1に記載の化学蓄熱反応器は、蓄熱材層、フィルター、反応媒体拡散層、熱交換部等が積層されているため、熱交換効率を高めることはできるが、熱源として運搬して利用するには、熱交換部の熱媒配管を取り外す等の作業が必要となり、その際に熱媒が漏れる懸念がある。
また、特許文献1に記載の化学蓄熱反応器は、蓄熱材層、フィルター、反応媒体拡散層、熱交換部等を積層した積層体が複数個積層された積層ユニットが容器内に収容されているため、軽量化が容易ではなく、運搬するには難がある。
また、蓄熱材層の他に、フィルター、反応媒体拡散層、熱交換部等の複数の構成部材が容器内に収容されているため、顕熱分が多くなり、昇温に時間を要し、熱源として利用する場合の熱交換効率の点で改善の余地がある。
化学蓄熱反応器には、発熱に必要な蒸気を生成するための蒸発器が接続されており、この点でも軽量化が容易でなく、運搬にも難がある。蒸発器では、蒸気を生成する外部熱源が必要であり、また、生成した蒸気が配管を通じて化学蓄熱反応器の内部に流入するので、蒸気の生成から蓄熱材が発熱するまでに時間を要する。
このように、特許文献1に記載の化学蓄熱反応器は、定置用途では問題ないが、例えば、オフサイト用の熱源として運搬して使用する場合においては、種々の問題があり、オフサイト用に好適な簡単な構成で、急速な昇温を可能とした化学蓄熱反応器が望まれていた。
本願発明の課題は、外部熱源のない条件下で、簡単な構成で、急速な昇温を可能とし、加熱部分を拡大化した化学蓄熱反応器を得ることにある。
請求項1に記載の化学蓄熱反応器は、反応媒体と結合することで発熱する蓄熱材と、前記蓄熱材の通過は制限し前記反応媒体の通過を許容する微小孔を有したフィルター部を外周部に備えた両端が閉塞された筒部材で前記蓄熱材を密閉することで構成された棒状の蓄熱体が水平方向及び上下方向に複数接合されて構成され、互いに隣接する3つ以上の前記蓄熱体の間に前記反応媒体が通過する流路が複数形成された蓄熱積層体と、前記蓄熱積層体を収容し、前記流路と連通して前記蓄熱積層体との間に前記反応媒体を介在可能とする空間を形成する容器と、前記容器に設けられ、前記容器の外部から複数の前記流路に対して液体状の前記反応媒体を流入させる挿入側マニホールドと、を備え、前記蓄熱積層体を構成する複数の前記蓄熱体は、前記フィルター部が前記流路に面して前記空間には面していない中心側蓄熱体と、前記容器に接触し前記フィルター部が前記空間に面している外側蓄熱体とを含んで構成されている。
請求項1に記載の化学蓄熱反応器では、挿入側マニホールドから液体状の反応媒体を流入させると、液体状の反応媒体は蓄熱積層体に形成された流路に流入する。
流路、及び中心側蓄熱体のフィルター部を介して中心側蓄熱体の内部に液体状の反応媒体が流入し、液体状の反応媒体が中心側蓄熱体の内部の蓄熱材と結合すると、該蓄熱材が発熱する。
そして、中心側蓄熱体によって周囲の液体状の反応媒体が加熱されることで、蒸気状の反応媒体が生成される。
蒸気状の反応媒体は、蓄熱積層体と容器との間の空間に排出され、外側蓄熱体のフィルター部を介して外側蓄熱体の内部に流入する。これにより、気体状の反応媒体が外側蓄熱体の内部の蓄熱材と結合して該蓄熱材が放熱する。外側蓄熱体は容器に接触しているので、容器の温度を効率的に上昇させることができ、容器を熱源として利用することが出来る。
なお、蓄熱積層体は、中心側蓄熱体の上下方向両側に外側蓄熱体を配置することができるので、容器の天井部分と底面部分との両方を加熱することができ、天井部分と底面部分の何れか一方のみが加熱される場合に比較して加熱部の拡大を図ることが出来る。
蓄熱材が反応媒体と結合すると、発熱すると共に膨張しようとする。しかしながら、蓄熱材は、外面が両端が閉塞された筒部材で覆われて拘束されているので、膨張が抑えられる。即ち、容器は、蓄熱材の膨張力を受け無くなるため、容器を構成する部材の厚さを薄くすることができる。
請求項1に記載の化学蓄熱反応器では、従来の化学蓄熱反応器に必要とされていた反応媒体拡散層、熱交換部、及びエンドプレート等の部材が無く、熱源として必要な最小限の部材で構成することができ、かつ、容器の構成する部材の厚さを薄くできるので、高蓄熱密度で、かつ軽量な化学蓄熱反応器が得られる。なお、蓄熱密度とは、化学蓄熱反応器の内容積に占める蓄熱材の蓄熱量である。
請求項1に記載の化学蓄熱反応器では、容器の内部に液体状の反応媒体を流入することで、容器の内部で蒸気状の反応媒体を生成することができるので、蒸気状の反応媒体を生成するための外部熱源を必要とせず、容器内の蓄熱体の蓄熱材を迅速に昇温させることができる。
なお、蓄熱材に蓄熱を行う場合には、蓄熱材を加熱して反応媒体を脱離させることで蓄熱を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の化学蓄熱反応器において、前記挿入側マニホールドは、前記流路の一端側に設けられて前記蓄熱積層体の側部に接続されており、前記蓄熱積層体の前記挿入側マニホールドとは反対側の側部には、前記流路から排出された気体状の前記反応媒体を前記空間に排出する排出口を上部に備えた排気マニホールドが接続されている。
請求項2に記載の化学蓄熱反応器では、挿入側マニホールドが、流路の一端側に設けられて熱積層体の側部に接続されているため、挿入側マニホールドから液体状の反応媒体を流入させると、液体状の反応媒体を、流路の一端側から流入させることが出来る。流路の内部に流入した液体状の反応媒体は、流路の内部を通過後、流路の他端側から排出することが出来る。
流路の他端側から排出された液体状の反応媒体は、排気マニホールドに貯留することが出来る。なお、排気マニホールドには排出口が設けられているが、排出口は上部に設けられているので、内部に溜まった液体状の反応媒体の液面を排出口よりも下側に位置させることができ、液体状の反応媒体が排出口から溢れ出ることは抑制できる。
また、液体状の反応媒体が加熱されて生成された蒸気状の反応媒体は、排出口を介して容器と蓄熱積層体との間の空間に排出され、このようにして空間に排出された蒸気状の反応媒体を外側蓄熱体のフィルター部を介して外側蓄熱体の内部に流入させることが出来る。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の化学蓄熱反応器において、前記挿入側マニホールドには、開閉弁が接続されている。
請求項3に記載の化学蓄熱反応器では、開閉弁を開けることで、開閉弁を介して液体状の反応媒体を挿入側マニホールドの内部に流入させることが出来る。
また、蓄熱材に蓄熱を行う場合に、蓄熱材を加熱して反応媒体を脱離させるが、このときに、開閉弁を開けることで離脱した蒸気状の反応媒体を外部へ排出させることが出来る。
なお、不使用時には、開閉弁を閉め、容器の内部に反応媒体が不用意に流入しないようにすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の化学蓄熱反応器において、前記開閉弁には、液体状の前記反応媒体を貯留するタンク、または前記タンクと連結された配管が接続されている。
請求項4に記載の化学蓄熱反応器では、開閉弁に、液体状の反応媒体を貯留するタンク、またはタンクと連結された配管が接続されているため、開閉弁を開けるだけで、タンクに貯留された液体状の反応媒体を挿入側マニホールドに流入させることが出来る。
本発明によれば、高蓄熱密度で、かつ軽量な化学蓄熱反応器が得られる、という優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る化学蓄熱反応器を示す斜視図である。 図1に示す化学蓄熱反応器の内部を示す奥行方向に切断した断面図である。 第1蓄熱体を示す分解斜視図である。 第2蓄熱体を示す分解斜視図である。 第3蓄熱体を示す分解斜視図である。 第4蓄熱体を示す分解斜視図である。 第5蓄熱体を示す分解斜視図である。 図2に示す化学蓄熱反応器の8−8線断面図である。 図2に示す化学蓄熱反応器の9−9線断面図である。 内部に水が供給された状態を示す化学蓄熱反応器の奥行方向に切断した断面図である。 内部に水が供給された状態を示す化学蓄熱反応器の幅方向に切断した断面図である。 蓄熱材の再生を行う際の構成を示した図である。 他の実施形態に係る化学蓄熱反応器を示す幅方向に切断した断面図である。
図1乃至図12にしたがって、本発明の一実施形態に係る化学蓄熱反応器10を説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向、積層方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(化学蓄熱反応器)
図1、及び図2に示すように、化学蓄熱反応器10は、箱状の反応容器12を備えている。反応容器12は、ステンレススチール等の金属板で箱状に形成されており、矩形の底板14、底板14の各辺から立ち上がる矩形の側壁16、18、20、22、及び矩形の天板24を備えている。
反応容器12の内部には、図3に示す第1蓄熱体26、図4に示す第2蓄熱体28、図5に示す第3蓄熱体29、図6に示す第4蓄熱体30、及び図7に示す第5蓄熱体32が、図8に示すように収容されている。
(蓄熱体)
第1蓄熱体26は、円柱状に形成された蓄熱成形体34と、蓄熱成形体34の外面を覆う第1蓄熱材拘束カバー26Aとを含んで構成されている。
第2蓄熱体28は、第1蓄熱体26と同様の蓄熱成形体34と、蓄熱成形体34の外面を覆う第2蓄熱材拘束カバー28Aとを含んで構成されている。
第3蓄熱体29は、円柱状に形成された蓄熱成形体34と、蓄熱成形体34の外面を覆う第3蓄熱材拘束カバー29Aとを含んで構成されている。
第4蓄熱体30は、第1蓄熱体26と同様の蓄熱成形体34と、蓄熱成形体34の外面を覆う第4蓄熱材拘束カバー30Aとを含んで構成されている。
第5蓄熱体32は、第1蓄熱体26と同様の蓄熱成形体34と、蓄熱成形体34の外面を覆う第5蓄熱材拘束カバー32Aとを含んで構成されている。
蓄熱成形体34には、一例として、アルカリ土類金属の酸化物の1つである酸化カルシウム(CaO:蓄熱材の一例)の成形体が用いられている。この成形体は、例えば、酸化カルシウム粉体をバインダ(例えば粘土鉱物等)と混練し、焼成することで、略矩形ブロック状に形成されている。
ここで、蓄熱成形体34は、水和に伴って膨張して放熱(発熱)し、脱水に伴って蓄熱(吸熱)するものであり、以下に示す反応で放熱、蓄熱を可逆的に繰り返し得る構成とされている。
CaO + HO ⇔ Ca(OH)
この式に蓄熱量、発熱量Qを併せて示すと、
CaO + H2O → Ca(OH) + Q
Ca(OH)2 + Q → CaO + H
となる。
なお、一例として、蓄熱成形体34の1kg当たりの蓄熱容量は、1.86[MJ/kg]とされている。
また、本実施形態において、蓄熱成形体34を構成する蓄熱材の粒径とは、蓄熱材が粉体の場合はその平均粒径、粒状の場合は造粒前の粉体の平均粒径とする。これは、粒が崩壊する場合、前工程の状態に戻ると推定されるためである。
図3に示すように、第1蓄熱材拘束カバー26Aは、外観が円柱状とされ、内部に蓄熱成形体34を収容する空間が設けられている。第1蓄熱材拘束カバー26Aは、金属製の円筒部材36の両端を金属製の円板38で閉塞した構造を有している。
なお、図4〜図7に示すように、第2蓄熱材拘束カバー28A、第3蓄熱材拘束カバー29A、第4蓄熱材拘束カバー30A、及び第5蓄熱材拘束カバー32Aも、第1蓄熱材拘束カバー26Aと同様に金属製の円筒部材36の両端を金属製の円板38で閉塞した構造を有している。
図8に示すように、反応容器12の内部において、水平に配置された底板14の上には、長手方向を装置奥行方向(図8の紙面表裏方向)に向けた1本の第1蓄熱体26、4本の第2蓄熱体28、及び1本の第3蓄熱体29が装置幅方向(矢印W方向)に一列に並べられて底板14に接触している。なお、第1蓄熱体26は、4本並べられた第2蓄熱体28の一方側(図面左側)に配置され、第3蓄熱体29は、4本並べられた第2蓄熱体28の他方側(図面右側)に配置されている。
以上のように一列に並べられた1段目の1本の第1蓄熱体26、4本の第2蓄熱体28、及び1本の第3蓄熱体29の上側には、長手方向を装置奥行方向(図8の紙面表裏方向)に向けた2本の第4蓄熱体30、及び4本の第5蓄熱体32が装置幅方向(矢印W方向)に並べられている。
そして、以上のように一列に並べられた下から2段目の2本の第4蓄熱体30、及び4本の第5蓄熱体32の上側には、長手方向を装置奥行方向(図8の紙面表裏方向)に向けた1本の第1蓄熱体26、4本の第2蓄熱体28、及び1本の第3蓄熱体29が装置幅方向(矢印W方向)に並べられている。
本実施形態において、第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、第3蓄熱体29、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32の径、及び長さは全て同じである。これらの第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32は、両端の位置が揃えられており(図2参照)、図8に示すように、互いに隣接する蓄熱体との接触部分でロウ付け(または溶接等)40によって接合されて一体化されている。
なお、一列に並べられた2本の第1蓄熱体26、及び4本の第2蓄熱体28と、一列に並べられた2本の第4蓄熱体30、及び4本の第5蓄熱体32とは、蓄熱体の半径寸法分だけ装置幅方向にずらされて配置されている。以後、本明細書において、第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、第3蓄熱体29、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32が一体化したものを蓄熱積層体42と呼ぶ。
ここで、下から3段目の2本の第1蓄熱体26、及び4本の第2蓄熱体28の上部は、反応容器12の天板24に接触している。また、1段目の装置幅方向左側の第1蓄熱体26、及び3段目の装置幅方向左側の第1蓄熱体26は、反応容器12の側壁22に接触しており、下から2段目の装置幅方向右側の第4蓄熱体30は、反応容器12の側壁18に接触している。これにより、蓄熱積層体42は、反応容器12の内部において、装置幅方向、及び装置上下方向に移動が阻止されている。なお、蓄熱積層体42は、反応容器12の内周面にロー付け、溶接等で接合されていてもよい。
図2に示すように、蓄熱積層体42の全長L1は、反応容器12の矢印D方向の内寸法L2に比較して短くなっており、蓄熱積層体42の図面左側の端部と反応容器12の図面左側の側壁16との間には、第1空間44が設けられており、蓄熱積層体42の図面右側の端部と反応容器12の図面右側の側壁20との間には、第2空間46が設けられている。
図8に示すように、蓄熱積層体42は、円柱状とされた複数の第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32が隣接する同士で互いに接触するように積み重ねられているため、蓄熱積層体42の内部には、以下に説明する断面略三角形の第1流路48、第2流路50、第3流路52、及び第4流路54が、蓄熱積層体42の長手方向(図8の紙面表裏方向)に沿って形成されている。
先ず、第1流路48は、下から1段目の第1蓄熱体26と下から1段目の第2蓄熱体28と下から2段目の第4蓄熱体30との間、下から1段目の2つの第2蓄熱体28と下から2段目の第4蓄熱体30との間、下から1段目の第2蓄熱体28と下から1段目の第3蓄熱体29と下から2段目の第5蓄熱体32との間に形成されている。
第2流路50は、下から1段目の第2蓄熱体28と下から2段目の第4蓄熱体30と下から2段目の第5蓄熱体32との間、及び下から1段目の第2蓄熱体28と下から2段目の2つの第5蓄熱体32との間に形成されている。
第3流路52は、下から2段目の第4蓄熱体30と下から2段目の第5蓄熱体32と下から3段目の第2蓄熱体28との間、及び下から2段目の2つの第5蓄熱体32と下から3段目の第2蓄熱体28との間に形成されている。
第4流路54は、下から2段目の第5蓄熱体32と下から3段目の第1蓄熱体26と下から3段目の第2蓄熱体28との間、及び下から2段目の第5蓄熱体32と下から3段目の2つの第2蓄熱体28との間に形成されている。
また、蓄熱積層体42の外周と反応容器12の内面との間には、空間56が設けられている。
図8に示すように、これら第1流路48、第2流路50、第3流路52、第4流路54、及び空間56は、装置幅方向、及び装置高さ方向に独立しており、各々には流体が通過可能となっている。
図2に示すように、蓄熱積層体42の図面左側には挿入側マニホールド58が配置され、蓄熱積層体42の図面右側には排気側マニホールド60が配置されている。
(挿入側マニホールドの構成)
図1、及び図2に示すように、挿入側マニホールド58は、蓄熱積層体42側が開放された金属製の箱体であり、蓄熱積層体42の側面(円板38)にロー付け、溶接等で接合されることでその開口部が閉塞されている。
この挿入側マニホールド58によって、挿入側マニホールド58の内部空間62は、反応容器12の第1空間44から隔離されている。なお、挿入側マニホールド58の内部空間62は、第1流路48、第2流路50、第3流路52、及び第4流路54の一端のみと連通しており、空間56とは連通していない(図2、図8参照)。
図1、及び図2に示すように、挿入側マニホールド58は、反応容器12の側壁16に形成された開口部16Aを介して反応容器12の内部に挿入されている。挿入側マニホールド58における蓄熱積層体42と対向する壁部58Aは、反応容器12の側壁16と面一に配置されると共に、壁部58Aの外周部が、反応容器12の側壁16に形成された開口部16Aに嵌り込んだ状態で壁部58Aの外周部が開口部16Aにロー付け、溶接等により接合されている。これにより、反応容器12の内部は密閉されている。
さらに、挿入側マニホールド58の壁部58Aには、貫通孔64が形成されており、この貫通孔64に配管66の一端が接続されている。なお、貫通孔64は、蓄熱積層体42の第2流路50よりも上方、かつ後述する排気側マニホールド60の蒸気排出口71よりも下方に形成されている。
配管66の他端には、開閉弁68の一方側の流入流出部が接続されている。開閉弁68の他方側の流入流出部には、他の配管76(詳しくは後述する)等が着脱自在に接続可能となっている。
(排気側マニホールドの構成)
図2、及び図9に示すように、排気側マニホールド60は、蓄熱積層体42側が開放された金属製の箱体であり、図2に示すように、蓄熱積層体42の図面右側の側面(円板38)にロー付け、溶接等で接合されることによってその開口部が閉塞されている。なお、排気側マニホールド60の内部空間70は、第1流路48、第2流路50、第3流路52、及び第4流路54の他端と連通している。
図2、及び図9に示すように、排気側マニホールド60は、蓄熱積層体42と対向する壁面60Aの上部に、装置幅方向(矢印W方向)に細長い矩形状の蒸気排出口71が形成されている。排気側マニホールド60の内部空間70と反応容器12の第2空間46とは、蒸気排出口71を介して連通している。なお、図9に示すように、蒸気排出口71の下端部は、蓄熱積層体42の第2流路50よりも上方に位置している。
(蓄熱材拘束カバー)
次に、図3〜図7に基づいて第1蓄熱体26の第1蓄熱材拘束カバー26A、第2蓄熱体28の第2蓄熱材拘束カバー28A、第3蓄熱体29の第3蓄熱材拘束カバー29A、第4蓄熱体30の第4蓄熱材拘束カバー30A、及び第5蓄熱体32の第5蓄熱材拘束カバー32Aの構成を説明する。
先ず最初に、代表して、図3に示す第1蓄熱材拘束カバー26Aについて説明する。第1蓄熱材拘束カバー26Aは、例えば1枚の金属板を円筒状に曲げ加工し、周方向の端縁同士をロー付け、溶接等により接合することで形成することができる。
第1蓄熱材拘束カバー26Aの一部には、一例としてφ200〔μm〕の微小貫通孔(図示せず)が多数形成されたフィルター部(図3において網点で図示する部分)72が設けられている。
フィルター部72の微小貫通孔は、例えば、エッチングにより形成することができる。フィルター部72は、蓄熱成形体34を構成する蓄熱材の平均粒径より小さいろ過精度を有している。これにより、フィルター部72は、蓄熱成形体34を構成する蓄熱材の平均粒径より小さい流路を水蒸気が通過するのを許容する一方、平均粒径よりも大きい蓄熱材の通過を制限するようになっている。
ろ過精度とは、ろ過効率が50〜98%となる粒子径のことであり、ろ過効率とは、ある粒子径の粒子に対する除去効率である。なお、フィルター部72は、メッシュで形成されていてもよい。
なお、第2蓄熱材拘束カバー28A、第3蓄熱材拘束カバー29A、第4蓄熱材拘束カバー30A、及び第5蓄熱材拘束カバー32Aにおいても、第1蓄熱材拘束カバー26Aと同様の構成とされているが、図3〜図8に基づいて以下に説明するように、第1蓄熱材拘束カバー26Aとはフィルター部72の形成範囲が異なっている。
図8に示すように、第1蓄熱体26においては、フィルター部72は、前述した空間56と対向する位置(他の流路とは対向しない位置)に形成されている。これにより第1蓄熱体26は、第1蓄熱材拘束カバー26Aの内部と空間56との間で、蓄熱材の通過は制限し、水または水蒸気(実際の使用状態では、水蒸気)の行き来は許容可能となっている。
第2蓄熱体28においては、フィルター部72は、前述した空間56と対向する位置(他の流路とは対向しない位置)に形成されている。これにより第2蓄熱体28は、第2蓄熱材拘束カバー28Aの内部と空間56との間で、蓄熱材の通過は制限し、水または水蒸気(実際の使用状態では、水蒸気)の行き来は許容可能となっている。
第3蓄熱体29においては、フィルター部72は、前述した空間56と対向する位置(他の流路とは対向しない位置)に形成されている。これにより第3蓄熱体29は、第3蓄熱材拘束カバー29Aの内部と空間56との間で、蓄熱材の通過は制限し、水または水蒸気(実際の使用状態では、水蒸気)の行き来は許容可能となっている。
第4蓄熱体30においては、フィルター部72は、前述した第2流路50と対向する位置に(他の流路とは対向しない位置)に形成されている。これにより第4蓄熱体30は、第4蓄熱材拘束カバー30Aの内部と第2流路50との間で、蓄熱材の通過は制限し、水または水蒸気(実際の使用状態では、水蒸気)の行き来は許容可能となっている。
第5蓄熱体32においては、フィルター部72は、前述した第2流路50と対向する位置に(他の流路とは対向しない位置)に形成されている。これにより第5蓄熱体32は、第5蓄熱材拘束カバー32Aの内部と第2流路50との間で、蓄熱材の通過は制限し、水または水蒸気(実際の使用状態では、水蒸気)の行き来は許容可能となっている。
図1、及び図2に示すように、化学蓄熱反応器10の開閉弁68には、水を貯留したタンク74と接続された配管76を着脱可能に接続することが出来る。なお、配管76の端部には、開閉弁68との接続を容易にする継手78が設けられている。これにより、タンク74の水を挿入側マニホールド58の内部へ流入させることが出来る。なお、開閉弁68にタンク74を直接接続してもよい。
(化学蓄熱反応器の作用、効果)
次に、化学蓄熱反応器10の使用方法について説明する。
先ず、使用前(発熱前)の化学蓄熱反応器10においては、蓄熱材を脱水状態(蓄熱された状態)としておくと共に、反応容器12の内部を真空状態としておく。
(1) 化学蓄熱反応器10において、蓄熱成形体34を発熱(放熱)させる際には、一例として、図1に示すように、開閉弁68を開放し、タンク74の水Wを配管76、及び開閉弁68を介して反応容器12の挿入側マニホールド58に流入させる。
挿入側マニホールド58の内部に水Wが流入すると、水Wは、図10、及び図11に示すように、挿入側マニホールド58に溜まると共に、第1流路48、及び第2流路50に流入し、さらに第1流路48、及び第2流路50を介して排気側マニホールド60にも流入する。
なお、反応容器12に流入させる水Wの量は、図10に示すように、排気側マニホールド60の蒸気排出口71から溢れ出ないように予め決められている。このため、タンク74には、予め決められた量の水Wを入れておくことが好ましい。
(2) 第2流路50に水Wが流入すると、流入した水Wが2段目の第4蓄熱体30のフィルター部72の微細孔を通過して内部の蓄熱成形体34と接触すると共に、2段目の第5蓄熱体32のフィルター部72の微細孔を通過して内部の蓄熱成形体34と接触する。これにより、第4蓄熱体30の蓄熱成形体34が水和反応を生じつつ発熱(放熱)すると共に、第5蓄熱体32の蓄熱成形体34が水和反応を生じつつ発熱(放熱)する。そして、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32の熱で、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32に接触している水が昇温して大量の水蒸気Sが生成される。
なお、挿入側マニホールド58の内部空間62の水蒸気Sは、第3流路52、及び第4流路54を介して排気側マニホールド60の内部空間70へ排出され、排気側マニホールド60の内部空間70の水蒸気Sは、蒸気排出口71を介して第2空間46へ排出される。
また、第2空間46へ排出された水蒸気Sは、反応容器12と蓄熱積層体42との間の空間56に流入する。なお、空間56を通過した水蒸気Sは、最終的に挿入側マニホールド58の外側の第1空間44に流入する。
(3) 以上のようにして反応容器12と蓄熱積層体42との間の空間56に流入した水蒸気Sは、下から1段目の第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、及び第3蓄熱体29の各々のフィルター部72の微細孔を通過して内部の蓄熱成形体34と接触し、1段目の第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、及び第3蓄熱体29の各々の蓄熱成形体34が発熱(放熱)すると共に、下から3段目の第1蓄熱体26、及び第2蓄熱体28の各々のフィルター部72の微細孔を通過して内部の蓄熱成形体34と接触し、3段目の第1蓄熱体26、及び第2蓄熱体28が発熱(放熱)する。
(4) 1段目の第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、及び第3蓄熱体29で生成された熱は、反応容器12の底板14に伝達され、底板14が加熱される。また、3段目の第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、及び第3蓄熱体29で生成された熱は、反応容器12の天板24に伝達され、天板24が加熱される。
このようにして、本実施形態の化学蓄熱反応器10では、天板24、及び底板14が加熱されて温度が上がり、化学蓄熱反応器10を熱源として利用することができる。なお、1段目、及び3段目の第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、及び第3蓄熱体29は、内部の蓄熱材が水蒸気Sと結合して発熱するので、水Wに漬かっている2段目の第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32に比較して高温になる。
また、本実施形態の化学蓄熱反応器10では、天板24と底板14との両方を加熱することができるので、何れか一方しか加熱されない場合に比較して加熱部の拡大を図ることが出来る。
従来の化学蓄熱反応器では、蓄熱材層、フィルター、反応媒体拡散層、熱交換部等を積層した積層体が複数個積層された部品点数が多くて複雑な構成の積層ユニットが容器内に収容されており、容器には、蓄熱材を発熱させるための、部品点数が多く、構成が複雑で重量のある蒸発器が接続されていたため軽量化が容易ではなく、運搬するには難があった。
一方、本実施形態の化学蓄熱反応器10は、反応容器12の内部に、蓄熱積層体42、挿入側マニホールド58、及び排気側マニホールド60を収納するという簡単な構成であり、タンク74、及び配管76も従来の蒸発器に比較して軽量であるため従来よりも運搬が容易になる。なお、本実施形態では、タンク74の水を供給するようにしたが、開閉弁68に水道の蛇口に繋げたホースを接続して水を供給してもよく、漏斗を用いて水を供給することも可能であり、水の供給方法は本実施例のものに限らない。
本実施形態の化学蓄熱反応器10では、反応容器12の内部に水Wを供給するだけで反応容器12の内部で水蒸気Sを生成することができるので、容器内の蓄熱材を迅速に昇温させ反応容器12を迅速に加熱することができる。
本実施形態の化学蓄熱反応器10は、反応容器12が従来の化学蓄熱反応器の反応容器と同じサイズ(容積)であれば、蓄熱材の容量を増やすことができ(言い換えれば、高蓄熱密度となる)、大量の熱を発生させることができる。
さらに、反応容器12の内部には、蓄熱積層体42、金属板で形成された簡単な構成の挿入側マニホールド58、及び排気側マニホールド60しか収納されておらず、従来の化学蓄熱反応器のように数多く構成部材が収容されていないので、顕熱分が少なく、迅速に天板24、及び底板14を加熱することができ、熱交換効率に優れた構成となっている。
ところで、蓄熱材が反応媒体と結合すると、発熱すると共に膨張しようとする。しかしながら、蓄熱材からなる蓄熱成形体34は、外面全体が拘束カバーで覆われているので、蓄熱成形体34の径方向の膨張は、拘束カバーの金属板の張力負担により抑制される。これにより、反応容器12の底板14、側壁18、22、及び天板24は、蓄熱材の膨張力を受け難くなり、金属板を薄くすることができる。
このように、本実施形態の化学蓄熱反応器10は、蓄熱材の膨張力を受け止めて構成部材の変形を抑制するための厚肉の部材であるエンドプレートが必要無く、軽量化を図ることが出来る。
(蓄熱)
次に、使用後の蓄熱成形体34に熱を蓄熱させる方法(再生方法)を説明する。
蓄熱成形体34に熱を蓄熱するには、図12に示すように、開閉弁68に配管81を介して凝縮器80を接続する。
凝縮器80は、化学蓄熱反応器10から受け取った水蒸気Sを凝縮する凝縮部、及び水蒸気Sが凝縮された水を貯留する貯留部、としての各機能を備えている。
凝縮器80は、内部に水が貯留される容器82を備えており、この容器82内には、水蒸気Sを凝縮するのに用いる熱媒流路84の一部が配置されている。さらに、熱媒流路84は、容器82内における少なくとも気相部82Aを含む部分で熱交換を行うように配置されている。そして、凝縮時には低温媒体が、熱媒流路84を流れるようになっている。
なお、凝縮器80と化学蓄熱反応器10とを連通させるための配管81は、凝縮器80と化学蓄熱反応器10との連通、非連通を切り替えるための開閉弁86を備えている。
蓄熱成形体34に熱を蓄熱させる手順としては、図12に示すように、凝縮器80と接続した化学蓄熱反応器10を、図示しない炉の熱(高温の廃熱等)、またはヒーター等の熱源を用いて加熱する。これにより、蓄熱成形体34が脱水反応を生じ、この熱が蓄熱成形体34に蓄熱される。蓄熱成形体34から離脱された水蒸気Sは、反応容器12の外部へ排出され、配管81を介して凝縮器80内に流れ込み、凝縮されて水となる。脱水が終了したら、開閉弁68に真空ポンプを接続して内部を真空にし、開閉弁68を閉じて反応容器12の内部を真空状態とする。これにより、化学蓄熱反応器10を熱源として再利用することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。
上記実施形態の化学蓄熱反応器10では、第1蓄熱体26、第2蓄熱体28、第3蓄熱体29、第4蓄熱体30、及び第5蓄熱体32を3段に積層した蓄熱積層体42が反応容器12の内部に収納されていたが、本発明はこれに限らず、図13に示すように、全周にフィルター部72を形成した第6蓄熱体88を更に積層した蓄熱積層体90が反応容器12の内部に収容されていてもよく、蓄熱体の積層数は3段に限らない。
10 化学蓄熱反応器
12 容器(反応容器)
26 第1蓄熱体(外側蓄熱体)
26A 第1蓄熱材拘束カバー(筒部材)
28 第2蓄熱体(外側蓄熱体)
28A 第2蓄熱材拘束カバー(筒部材)
29 第3蓄熱体(蓄熱体)
29A 第3蓄熱材拘束カバー(筒部材)
30 第4蓄熱体(中心側蓄熱体)
30A 第4蓄熱材拘束カバー(筒部材)
32 第5蓄熱体(中心側蓄熱体)
32A 第5蓄熱材拘束カバー(筒部材)
34 蓄熱成形体(外側蓄熱材)
42 蓄熱積層体
48 第1流路(流路)
50 第2流路(流路)
52 第3流路(流路)
54 第4流路(流路)
56 空間
58 挿入側マニホールド
60 排気側マニホールド
68 開閉弁
71 蒸気排出口(排出口)
74 タンク
76 配管
88 第6蓄熱体
90 蓄熱積層体
S 水蒸気(反応媒体)
W 水(反応媒体)

Claims (4)

  1. 反応媒体と結合することで発熱する蓄熱材と、
    前記蓄熱材の通過は制限し前記反応媒体の通過を許容する微小孔を有したフィルター部を外周部に備えた両端が閉塞された筒部材で前記蓄熱材を密閉することで構成された棒状の蓄熱体が水平方向及び上下方向に複数接合されて構成され、互いに隣接する3つ以上の前記蓄熱体の間に前記反応媒体が通過する流路が複数形成された蓄熱積層体と、
    前記蓄熱積層体を収容し、前記流路と連通して前記蓄熱積層体との間に前記反応媒体を介在可能とする空間を形成する容器と、
    前記容器に設けられ、前記容器の外部から複数の前記流路に対して液体状の前記反応媒体を流入させる挿入側マニホールドと、
    を備え、
    前記蓄熱積層体を構成する複数の前記蓄熱体は、前記フィルター部が前記流路に面して前記空間には面していない中心側蓄熱体と、前記容器に接触し前記フィルター部が前記空間に面している外側蓄熱体とを含んで構成されている、化学蓄熱反応器。
  2. 前記挿入側マニホールドは、前記流路の一端側に設けられて前記蓄熱積層体の側部に接続されており、
    前記蓄熱積層体の前記挿入側マニホールドとは反対側の側部には、前記流路から排出された気体状の前記反応媒体を前記空間に排出する排出口を上部に備えた排気マニホールドが接続されている、請求項1に記載の化学蓄熱反応器。
  3. 前記挿入側マニホールドには、開閉弁が接続されている、請求項1または請求項2に記載の化学蓄熱反応器。
  4. 前記開閉弁には、液体状の前記反応媒体を貯留するタンク、または前記タンクと連結された配管が接続されている、請求項3に記載の化学蓄熱反応器。
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